特許第6644069号(P6644069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6644069
(24)【登録日】2020年1月9日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】移動体デバイスの距離追跡
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20200130BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】30
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2017-526041(P2017-526041)
(86)(22)【出願日】2015年7月27日
(65)【公表番号】特表2017-527055(P2017-527055A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(86)【国際出願番号】US2015042303
(87)【国際公開番号】WO2016018829
(87)【国際公開日】20160204
【審査請求日】2018年7月27日
(31)【優先権主張番号】14/449,965
(32)【優先日】2014年8月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517034488
【氏名又は名称】モバイル・データ・ラブス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ボンゼ,ダニエル・エス
(72)【発明者】
【氏名】ボンゼ,ハワード・エイ
(72)【発明者】
【氏名】グッドウィン,ダニエル・ロバート
【審査官】 山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−519540(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0150137(US,A1)
【文献】 特開2007−278911(JP,A)
【文献】 特開2010−140426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両マイレージ情報を取り込むための方法であって、
携帯用電子デバイスのセンサによって、運動および置を検出するステップと
前記運動を検出するセンサの出力を通じて、前記携帯用電子デバイスが運動していることを判定するステップと、
ユーザ入力なしで、運転に対応する運動と、非運転活動に対応する運動との間を区別するステップと、
前記運転の開始地点を自動的に追跡するステップと、
前記開始地点から前記運転の1つ以上の行程を経由した前記携帯用電子デバイスの移動を追跡するステップと、
前記運転の停止地点を特定するステップと、
前記運転の目的を自動的に推論するステップであって、前記目的が業務目的および個人目的から選択され、前記推論が1つ以上の以前の運転に関する位置データに少なくとも部分的に基づく、ステップと、
前記運転に関連付けられた情報をユーザのアカウントに格納するステップと、
前記携帯用電子デバイスのディスプレイ上に、前記運転のグラフィカル表現を出力するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記判定するステップ、追跡するステップ、区別するステップ、特定するステップ、推論するステップ、格納するステップ、および出力するステップが、前記ユーザからの入力なしで行われる、方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転の日付および時刻に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた時間枠内におけるクレジット・カードを使用した購入からのクレジット・カード情報に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一項記載の方法であって、更に、
前記運転に関する情報を、後続の運転または以前の運転に関する情報と共に集計するステップを含む、方法。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、Bluetoothデバイスから前記携帯用電子デバイスに送信される情報に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項7】
請求項1から6の何れか一項記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた通行データに少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項8】
請求項1から7の何れか一項記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記開始地点または前記停止地点に関連付けられた駐車情報に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項9】
請求項1から8の何れか一項記載の方法において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記ユーザによって設定された好みまたは以前の運転の分類に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項10】
請求項1から9の何れか一項記載の方法であって、更に、
前記携帯用電子デバイス上でタッチ入力を受けるステップと、
前記タッチ入力に少なくとも部分的に基づいて、業務目的または個人目的として前記運転を分類するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
携帯用電子デバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
運動および位置を検出するセンサと、
実行可能命令を格納するコンピュータ記憶媒体であって、前記実行可能命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、該1つ以上のプロセッサに、
前記センサの出力を通じて、当該携帯用電子デバイスが運動していることを判定するステップと、
ユーザ入力なしで、運転に対応する運動と、非運転活動に対応する運動との間を区別するステップと、
前記運転の開始地点を自動的に追跡するステップと、
前記開始地点から前記運転の1つ以上の行程を経由した前記携帯用電子デバイスの移動を追跡するステップと、
前記運転の停止地点を特定するステップと、
前記運転の目的を自動的に推論するステップであって、前記目的が業務目的および個人目的から選択され、前記推論が1つ上の以前の運転に対応する位置データに少なくとも部分的に基づく、ステップと、
を含む動作を実行させる、コンピュータ記憶媒体と、
を備える、携帯用電子デバイス。
【請求項12】
請求項11記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記実行可能命令がユーザからの入力なしで実行される、携帯用電子デバイス。
【請求項13】
請求項11または12記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転の日付および時刻に少なくとも部分的に基づく、携帯用電子デバイス。
【請求項14】
請求項11から13の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた時間枠内におけるクレジット・カードを使用した購入からのクレジット・カード情報に少なくとも部分的に基づく、携帯用電子デバイス。
【請求項15】
請求項11から14の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記動作が、更に、
前記運転に関する情報を、当該携帯用電子デバイスからリモートのサーバに送信するステップと、
前記運転の目的に関する情報を前記サーバから受信するステップと、
を含む、携帯用電子デバイス。
【請求項16】
請求項11から15の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記運転の目的を推論するステップが、更に、Bluetoothデバイスから当該携帯用電子デバイスに送信される情報に少なくとも部分的に基づく、携帯用電子デバイス。
【請求項17】
請求項11から16の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた通行データまたは駐車情報に少なくとも部分的に基づく、携帯用電子デバイス。
【請求項18】
請求項11から17の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記ユーザによって設定された好みまたは以前の運転の分類に少なくとも部分的に基づく、携帯用電子デバイス。
【請求項19】
請求項11から18の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、前記動作が、更に、
前記ユーザからの入力に少なくとも部分的に基づいて、業務目的または個人目的として前記運転を分類するステップを含む、携帯用電子デバイス。
【請求項20】
命令によって符号化されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、プロセッサによって実行されると、
携帯用電子デバイスのセンサによって、運動および置を検出するステップと
前記運動を検出するセンサの出力を通じて、前記携帯用電子デバイスが運動していることを判定するステップと、
ユーザ入力なしで、運転に対応する運動と、非運転活動に対応する運動との間を区別するステップと、
前記運転の開始地点を自動的に追跡するステップと、
前記開始地点から前記運転の1つ以上の行程を経由した前記携帯用電子デバイスの移動を追跡するステップと、
前記運転の停止地点を特定するステップと、
前記運転の目的を自動的に推論するステップであって、前記目的が業務目的および個人目的から選択され、前記推論が1つ以上の以前の運転に関する位置データに少なくとも部分的に基づく、ステップと、
を含む動作を実行する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
請求項20記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記命令がユーザからの入力なしで実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
請求項20または21記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転の日付および時刻に少なくとも部分的に基づく、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
請求項20から22の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた時間枠内におけるクレジット・カードを使用した購入からのクレジット・カード情報に少なくとも部分的に基づく、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
請求項20から23の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記動作が、更に、
前記運転に関する情報を、後続の運転または以前の運転に関する情報と共に集計するステップを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
請求項20から24の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、Bluetoothデバイスから前記携帯用電子デバイスに送信される情報に少なくとも部分的に基づく、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
請求項20から25の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記運転の目的を推論するステップが、更に、前記運転に関連付けられた通行データまたは駐車情報に少なくとも部分的に基づく、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
請求項20から26の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、前記動作が、更に、
前記ユーザからの前記タッチ入力に少なくとも部分的に基づいて、業務目的または個人目的として前記運転を分類するステップを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
請求項1から10の何れか一項記載の方法において、
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープまたは磁力計と、全地球測位(GPS)センサとを含み、前記位置データがGPSデータを含む、方法。
【請求項29】
請求項11から19の何れか一項記載の携帯用電子デバイスにおいて、
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープまたは磁力計と、全地球測位(GPS)センサとを含み、前記位置データがGPSデータを含む、携帯用電子デバイス。
【請求項30】
請求項20から27の何れか一項記載のコンピュータ可読記憶媒体において、
前記センサが、加速度計、ジャイロスコープまたは磁力計と、全地球測位(GPS)センサとを含み、前記位置データがGPSデータを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 業務上の経費の殆どは、領収書やクレジット・カードの明細書によって追跡することができる。しかしながら、マイレージ(mileage)を効率的に追跡することはできない。税務目的(そして同様に従業員の払い戻しのため)に必要なのは、車両の所有者(リースを含む)が、次の情報、即ち、出発位置、到着位置、走行距離、運転時間、運転日付け、運転の目的を運転毎に追跡することである。
【0002】
[0002] 殆どのドライバは、そのプロセスが辛すぎるので、彼らのマイルをわざわざ記録しないことが多いが、彼らは、(a)走行距離計の読み取り値、時刻、日付け、および目的を書き留める紙上記録(paper log)、または(b)同じ情報を取り込む、または一般に「GPS」機能と呼ばれる全地球測位センサを使用して、出発するときに運転の記録を開始し、停止するときに運転の追跡を終了するディジタル記録のいずれかに頼る傾向がある。これらの全てが共通に有することは、ユーザは相変わらず運転の開始および終了時に彼らのマイルを能動的に記録しなければならないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] GPSデータを使用して背景において運転毎に追跡するために車内に設置することができるデバイスがあるが、これらは設置するのに費用がかかり、更に技術的な専門知識を必要とし、業務目的で複数の車両を使用する者には非実用的であることは間違いない。従来の技法に伴う欠点の更なる詳細は、本明細書全体を通じて、そして以下において更に特定的に認めることができる。
【0004】
[0004] 以上のことから、改良された技法を使用してマイレージを追跡する技法が求められている。
【0005】
[0005] 更に別の情報として、追加の専用ハードウェアを必要とせずに、背景において全ての要求される運転情報を取り込むことができ、更にユーザが彼ら自身のスケジュールで、そして彼らが選択した任意のデバイスから彼らのマイレージ記録を完了しつつ、適時性や精度といった標準も満たすことを可能にするマイレージ追跡システムが望まれていることを発見した。更に、払い戻し/税金控除のために運転を分類し提出するプロセスを簡略化することも求められている。また、ユーザの過去の運転分類およびその他のコンテキスト情報(彼らのカレンダおよび彼らの他の活動のような)から学習し、任意の所与の運転に対して目的や関連する出費を精度高く予測することも求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006] 一例では、本発明は出費追跡サービスを提供する技法を提供する。この技法は、特徴の中でもとりわけ、(1)ユーザの運転を自動的に取り込み、容易に修正し容易に分類するインターフェースにおいてこれらを提示する移動体電話機またはタブレットのコンピューティングおよび測位パワーを利用するスマート・フォンのアプリケーション、(2)同じデバイス情報を提示するが、追加の機能を有するブラウザ・インターフェース、ならびに(3)クラウドにおいて、運転情報を処理し、アルゴリズムによって運転情報を分類し、印刷物、電子メール、表計算シート、または税務、会計処理、費用計上、および請求書発行ツールとの統合によって、ユーザが彼らの運転情報を提出することを可能にする1つ以上のシステムおよびデータベースを含む。本発明の技法は、直観的なインターフェース、運転を分類するための簡単なメカニズム、クラウド・ストレージ、ならびに税務、費用計上、請求書発行、および会計処理に必要な報告機能(reporting)を提供する。これらおよびその他の特徴について、本明細書全体において、更に特定すれば以下において説明する。
【0007】
[0007] 一例では、本発明は車両マイレージ情報を取り込む方法を提供する。この方法は、移動体ワイヤレス・デバイスを用意するステップを含む。この方法は、入力デバイスを使用するユーザ入力を全く必要とせずに、移動体ワイヤレス・デバイス上に構成されたアプリケーション・プログラムを起動するステップを含む。即ち、一例では、ユーザはセル・フォンのような移動体デバイスを単に車中にまたは彼/彼女のポケットに保持すればよく、アプリケーション自体がセンサ・デバイスに基づいて起動する。一例では、特定のキー、音声、または他の入力は必要とされない。この方法は、移動体ワイヤレス・デバイスの移動時にアプリケーションを起動するステップを含む。この方法は、マッピング・モジュールを使用して、移動体ワイヤレス・デバイスの経路の開始地点を追跡するステップを含む。この方法は、移動体ワイヤレス・デバイスを開始地点から1つ以上の行程を経由して移動させるステップを含む。この方法は、アルゴリズム、計算、および/またはデータ(例えば、トラフィック)を使用して、行程の内1つ以上を経路または運転として識別するステップを含む。この方法は、マッピング・モジュールを使用して、開始地点から1つ以上の行程を経由して停止地点を特定するステップを含む。この方法は、移動体ワイヤレス・デバイスまたは他の接続されたデバイス(現在または今後)のディスプレイ上に、開始地点から始まり停止地点までの経路の図形表現を出力し、同時に開始地点と停止地点との間の距離を表す数値を出力するステップを含む。この方法は、税金または払い戻しの目的のために、運転の目的を示すために、ユーザ入力またはコンピュータ・アルゴリズムによって運転を分類するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一例によるスマート・フォンを簡略化して示す。
図2図2は、本発明の一例によるスマート・フォンの簡略システム図である。
図3図3は、本発明の一例によるスマート・フォン・システム図の簡略図である。
図4A図4A図4B、および図4Cは、本発明による一例においてユーザ・インターフェースを使用する移動体アプリ・ナビゲーションの簡略流れ図を示す。
図4B図4A図4B、および図4Cは、本発明による一例においてユーザ・インターフェースを使用する移動体アプリ・ナビゲーションの簡略流れ図を示す。
図4C図4A図4B、および図4Cは、本発明による一例においてユーザ・インターフェースを使用する移動体アプリ・ナビゲーションの簡略流れ図を示す。
図5図5は、本発明による一例において、ユーザの運転分類要求がシステム全体に伝搬するプロセスの簡略流れ図である。
図6図6は、一例においてリモート・コンピュータ上の下流処理にデータを送るために、クライアント・ハードウェアがユーザ活動を常時監視するときのプロセスの簡略流れ図である。
図7図7は、一例においてクライアント・デバイスから取り込まれた生移動データを処理して運転目的を求める処理の簡略流れ図である。
図8A図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、一例において、肝要な運転管理活動、運転編集、および出費報告までの全体に及ぶ(walk through)ウェブ・ブラウザに基づく対話処理のためのインターフェースの簡略流れ図を示す。
図8B図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、一例において、肝要な運転管理活動、運転編集、および出費報告までの全体に及ぶ(walk through)ウェブ・ブラウザに基づく対話処理のためのインターフェースの簡略流れ図を示す。
図8C図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、一例において、肝要な運転管理活動、運転編集、および出費報告までの全体に及ぶ(walk through)ウェブ・ブラウザに基づく対話処理のためのインターフェースの簡略流れ図を示す。
図8D図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、一例において、肝要な運転管理活動、運転編集、および出費報告までの全体に及ぶ(walk through)ウェブ・ブラウザに基づく対話処理のためのインターフェースの簡略流れ図を示す。
図8E図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、一例において、肝要な運転管理活動、運転編集、および出費報告までの全体に及ぶ(walk through)ウェブ・ブラウザに基づく対話処理のためのインターフェースの簡略流れ図を示す。
図9図9は、ユーザが行った運転が業務のための運転または個人的な運転として直ちに分類されるため、または他の今後の分類のために、ユーザがどのように時間期間を設定すればよいかについての例を示すための簡略図である。
図10図10は、一例において、特定のユーザ・アカウントへの運転追加に対応するときのユーザ・アカウント・タイプの簡略流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0018] 本発明によれば、移動体全般に関係する技法が含まれる。更に特定すれば、本発明は、距離データを収集する目的のために移動体デバイスを使用するエンティティの位置を追跡する方法およびシステムを提供する。単なる一例として、本発明は、移動体デバイス、タブレット・コンピュータ、またはその他の通信デバイスに適用することができる。
【0010】
[0019] 一例では、本発明は以下の特徴の内1つ以上を提供する。
【0011】
[0020] 一例では、本技術は、移動体電話機の遠隔測定データを使用して別個の運転のログ(log)を自動的に作成する。本システムは、適正な承認の後ユーザ入力とは独立して、背景において実行し、ユーザの加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、およびGPSデータを監視する。推論されるパラメータおよびアルゴリズムによって、彼らの運転を検出して取り込み、更に提示および分類のためにこれらをデータベースに格納する。本システムは常にオンであるが、ユーザは運転が行われたことを告げる必要は全くない。
【0012】
[0021] 代替例では、本技法は、ユーザの到達が運転の終了なのか、または途中の停止なのか判断できることを特徴とし、停止であり運転が完了したのではないとき、本技術は行程を組み合わせて1回の運転にする。
【0013】
[0022] 他の例では、本技法は、運転の開始および終了を判定するために供給される複数の信号から抽出される他の移動(歩行、飛行等)から、車の運転を差別化して精度高く検出する。複数の信号は、態様の中でもとりわけ、移動体電話機の遠隔測定データ、自動車のエンジン・ノイズ、ドアを閉める音、Bluetooth(登録商標)のペアリング(pairing)、ODBセンサ等を含むがこれらに限定されるのではない。
【0014】
[0023] 一例では、技法はドライバの目的の自動推論を含む。職業目的の各運転(そして個人的な目的のもの)には、そのように印が付けられなければならないが、これはドライバの行動の過去の知識から行うことができる。このインテリジェントなシステムは、多クラス分類を行う。このアルゴリズムのある例は、カレンダ・イベントに基づいて運転を自動分類する処理機能(ability)、クレジット・カードの出費に基づいて運転を自動分類する処理機能、名前が付いた場所または同様の運転の過去の分類に基づいて運転を自動分類する処理機能、税制に基づいて運転を自動分類する(例えば、自宅から会社までは通勤である)処理機能、Bluetoothのペアリングまたは他の車両通信に基づいて車両情報を自動的に入力する処理機能、クレジット・カードまたは電子料金ゲートの通過に基づいて通行料金を自動的に入力する処理機能、クレジット・カードまたは電子駐車場の通過に基づいて駐車料金を自動的に入力する処理機能を含む。
【0015】
[0024] 一例では、本技法は、運転をどのように分類すべきかの予測を提供する方法を含み、ユーザはこの予測を補強または訂正することができる。本システムは、ユーザがときの経過と共に行い学習した各分類から、どのように彼らの運転を更に多く自動的に分類するか学習する。本システムは、自動的に分類した運転を、ユーザがこれらを区別するために示すことができる。
【0016】
[0025] 他の例では、本技法はアプリ・インターフェース、即ち、簡略化されたディジタル・ログブック(logbook)を含む。ドライバにとって、運転の経費を計上するために必要な全ての情報を追跡するためのワークシートは非常に複雑になる可能性がある。本技法は、ユーザがアクセスするための明確なメカニズムによって、可能な限り最も大きく明確な方法で最少量の情報を提示する、非常に簡略化された方法を含む。この技法のある例には、スプレッドシートの行の抽象化(abstraction)を表すカード、開始/終了地図または簡略化された経路地図、カード上の距離、運転評価額(drive value)計算、裏側に十分な詳細がある裏返し可能な行動喚起ボタン(flip-able call-to-action)を含む。簡単に詳細な運転記録を作成するための他の新規な特徴は、運転「カード」の提示であり、左または右にスワイプすると分類することができる。これが意味するのは、1回の簡単なステップで、ユーザは、時間、場所、距離、そして運転が業務用かまたは個人用かについて、適時で正確な記録を作成できるということである。この例では、ユーザは、後に追加の運転目的詳細(例えば、顧客との打ち合わせ)を追加することができるが、他の実施形態では、ユーザが最初の分類において追加の運転目的詳細を追加することを可能にする。本実施形態は、デフォルトの1組の運転目的を提示し、代替実施形態は、ユーザが所定のリストから選択する(例えば、不動産業者の目的)、および/または運転目的の特別なリスト(custom list)を作成するための選択肢を設ける。
【0017】
[0026] 他の例では、本技法は追加のユーザ・ユーティリティを含む。それは、2つ以上を一緒に併合することによって運転を修正する、複数の運転を一度に編集する、運転目的をカスタム化する、業務時間を設定する、車両情報を格納する、場所に名前を付ける処理機能である。
【0018】
[0027] 一例では、技法はマイル評価額(mile value)の視覚表現も含む。任意の運転について、本システムは、運転カード(drive card)においてその潜在的な評価額を示し、一旦分類されたなら、ユーザの月間運転集計のリアル・タイム更新を示す。
【0019】
[0028] 更に他の例では、技法はクラウド・ベースのマイレージ記録を含む。運転情報を電話機上にローカルに格納しクラウドにおいてバックアップを作成する他の製品とは異なり、本システムは生の運転データ入力(電話機、車、またはその他のデータ・ソースから来ることができる)を取り込み、次いでこれらを処理して運転とし、ネーティブな移動体アプリおよびウェブ・インターフェースに跨がって同時にこれらの運転を利用可能にする。これによって、プラットフォームを跨いでリアル・タイムで同期することが可能になり、更に種々のソース(車装コンピュータ、ドングル等のような)から入力を取り込み、これらを運転記録に変換することを可能にする。
【0020】
[0029] また、技法は、運転データをリアル・タイムで取り込むが、ユーザに時間をずらして運転を分類させることも含む。殆どの税務機関は、記録が時宜にかなっており正確であることを要求する。本システムは、時間、日付け、開始位置、終了位置、および距離が全て時宜にかなっており正確であるが、ユーザに後の時点で運転の目的を分類させることを確実にする。
【0021】
[0030] 更に、技法は統合マイレージ提出を含む。本システムは、ユーザが、データの再入力を全く必要とせずに、マイレージ報告を、会計処理、費用計上、請求書発行、および税務ソフトウェアと同期させることを可能にする。これによって、時間的な負担がなくなり、更に払い戻しまたは税額控除のための誤った提出の可能性も低下させる。
【0022】
[0031] 他の例では、技法は、税務目的のための自動マイレージ概要作成(automated mileage summary)を含む。任意の時点において、ユーザは、車両および年毎に細分され、業務、個人、および通勤に割り当てられたマイル、ならびに全ての関連する駐車および通行料金の出費と共に、彼らの運転の全ての最新の概要を得ることができる。これは、ユーザによる追加作業を必要とせず、更に、税務ソフトウェアと直接同期させて、手作業によるあらゆるデータ入力を排除することができる。
【0023】
[0032] 更に他の例では、技法は、単にマイルだけでなく、クレジット・カードおよび他の出費に合わせて分類するためのスワイプを含む。運転を表示し分類するための本方法は、税務または払い戻しの目的のために分類および提出する必要がある他の出費も処理する(work for)。一例では、この方法は、所望の分類に基づいて左または右にスワイプすることができるカード・フォーマットで、ユーザに出費を示すシステムを使用する。
【0024】
[0033] 更に他の例では、技法はカスタム・スワイプの選択肢を含む。(例えば、個人−業務、またはチャリティ−業務、またはユーザ定義ジョブ#1−ユーザ定義ジョブ#2)のように、出費をスワイプして、ユーザが望むものを選択させる。ユーザに彼らの広い分類をカスタム化させることによって、有用性の追加を可能にする。
【0025】
[0034] 他の例は、写真、ビデオ、音声、およびテキストの形態で、追加のマルチメディア添付ファイル(attachment)を出費に関連付けて、その出費の複数のファセットを保持する1つのユニットを作成する処理機能を含む(例えば、その運転に添付された駐車場および通行料金の領収書の写真を添付する、または運転中の音声メモを追加し、その運転レコードに添付するまたは転記する)。
【0026】
[0035] 更に他の例では、技法は、カレンダ・イベントとしての、運転の自動提示を含む。本システムは、業務目的で分類し易くするために、ユーザが彼らのカレンダにおいて、ユーザが行う各運転を提示することができる。
【0027】
[0036] 他の例では、技法は、税の専門家ではないユーザが、対応のマイレージ・ログを容易に作成できることを確実にするために、現地の税務当局の規則(regulations)に 準拠する、予め設定された目的および税率(rates)を含む。
【0028】
[0037] また、技法は、ユーザが行った運転、運転したマイル、分類された運転、および未だ分類するために残されている運転について、オンデマンドで(ユーザが求めて)、毎週および毎月ユーザ通知を予定することも含む。
【0029】
[0038] 必要に応じて、技法は、VIN番号またはナンバー・プレート(license plate)、即ち、一意のIDとなる車両の一意の識別子に基づいて、アカウントを作成する実施形態を含む。
【0030】
[0039] 更に、ユーザに削除する理由を選択させる(例えば、公共交通、他の車での同乗)ことによって運転処理アルゴリズムを改良する手段として、運転を削除する技法も含まれる。
【0031】
[0040] 他の例では、技法は、運転パターンに基づいて、全体的なそしてリアル・タイムの推奨を行う処理機能を含む。これは、交通を避けるために通勤に一層適した時間、旅行中に停止するのに都合がよい場所、ユーザが運転し損なう(missing drives)ことの警告等とすることができる。
【0032】
[0041] 図1は、本発明の一実施形態によるスマート・フォンを、ユーザの取り込み画像と共に示す簡略図である。図示のように、スマート・フォンは、筐体、ディスプレイ、およびインターフェース・デバイスを含み、インターフェース・デバイスは、ボタン、マイクロフォン、またはタッチ・スクリーンを含むことができる。好ましくは、この電話機は、種々のモードで使用可能な、高解像度カメラ・デバイスを有する。スマート・フォンの一例は、カリフォルニア州、CupertinoのApple ComputerからのiPhoneとすることができる。あるいは、スマート・フォンは、サムソン社からのGalaxy等とすることもできる。
【0033】
[0042] 実証的な電子デバイスは、メディア・プレーヤ、セルラ・フォン、パーソナル・データ・オーガナイザ等のような、携帯用電子デバイスであってもよい。実際、このような実施形態では、携帯用電子デバイスは、このようなデバイスの機能の組み合わせを含むことができる。加えて、電子デバイスは、ユーザがインターネット、あるいはローカルまたはワイド・エリア・ネットワークのような他のネットワークに接続し、これらを介して通信することを可能にすることができる。例えば、携帯用電子デバイスは、ユーザがインターネットにアクセスし、電子メール、テキスト・メッセージング、インスタント・メッセージングを使用して、あるいは他の形態の電子通信を使用して通信することを可能にするのでもよい。一例として、電子デバイスは、Apple社から入手可能な、表示画面を有するiPod(登録商標)またはiPhone(登録商標)のモデルであってもよい。
【0034】
[0043] ある種の実施形態では、1つ以上の充電可能および/または交換可能なバッテリによってデバイスに給電することもできる。このような実施形態は、携帯性に優れ、ユーザが旅行、作業、運動等を行っている間、電子デバイスを携行することを可能にするとよい。このように、そして電子デバイスによって提供される機能に応じて、ユーザは、デバイスと共に自由に移動しつつ、音楽を聴く、ゲームをプレーするまたはビデオを再生する、ビデオを記録するまたは写真を撮る、電話をかけるおよび受ける、他者と通信する、他のデバイスを制御する(例えば、リモコンおよび/またはBluetooth機能によって)等を行うことができる。加えて、デバイスは、ユーザのポケットまたは手の中に比較的容易に収まるような大きさであってもよい。本発明のある種の実施形態について携帯用電子デバイスに関して説明したが、ここに開示される技法は、デスクトップ・コンピュータのような、図形データをレンダリングするように構成された、広い範囲の、携帯性に劣る他の電子デバイスおよびシステムにも適用可能であるとよいことは注記してしかるべきである。
【0035】
[0044] ここに例示する実施形態では、実証的なデバイスは、エンクロージャまたは筐体、ディスプレイ、ユーザ入力構造、および入力/出力コネクタを含む。エンクロージャは、プラスチック、金属、複合材料、または他の適した材料、あるいはこれらの任意の組み合わせで形成することができる。エンクロージャは、電子デバイスの内部コンポーネントを物理的損傷から保護することができ、更に電磁干渉(EMI)から内部コンポーネントを遮蔽することもできる。
【0036】
[0045] ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ベース・ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ベース・ディスプレイ、または何らかの他の適したディスプレイであってもよい。本発明のある種の実施形態によれば、ディスプレイは、ユーザ・インターフェース、およびロゴ、アバター、写真、アルバム・アート等のような種々の他の画像を表示することができる。加えて、一実施形態では、ディスプレイはタッチ・スクリーンを含むこともでき、このタッチ・スクリーンを介して、ユーザはユーザ・インターフェースと対話処理することができる。また、ディスプレイは、電力ステータス、通話ステータス、メモリ・ステータス等のように、ユーザにフィードバックを提供するための種々の機能および/またはシステム・インディケータも含むことができる。
【0037】
[0046] 一実施形態では、ユーザ入力構造の内1つ以上が、とりわけ、動作モード、出力レベル、出力タイプを制御することによってというようにして、デバイスを制御するように構成される。例えば、ユーザ入力構造は、デバイスをオンまたはオフに切り替えるボタンを含むのでもよい。更に、ユーザ入力構造は、ユーザがディスプレイ上でユーザ・インターフェースと対話処理することを可能にするのでもよい。携帯用電子デバイスの実施形態は、任意の数のユーザ入力構造を含むことができ、ボタン、スイッチ、制御パッド、スクロール・ホイール、または任意の他の適した入力構造を含む。ユーザ入力構造は、デバイス上に表示されるユーザ・インターフェースと協働して、デバイスの機能、および/またはデバイスに接続されたまたはデバイスによって使用される任意のインターフェースまたはデバイスを制御することもできる。例えば、ユーザ入力構造は、ユーザが表示されたユーザ・インターフェースをナビゲートすること、あるいはこのような表示されているユーザ・インターフェースをデフォルト画面またはホーム画面に戻すことを可能にするのでもよい。
【0038】
[0047] また、実証的なデバイスは、追加のデバイスの接続を可能にするために、種々の入力および出力ポートも含むことができる。例えば、ポートは、ヘッドフォンの接続に備えるヘッドフォン・ジャックであってもよい。加えて、ポートは、ヘッドセット(例えば、ヘッドフォンおよびマイクロフォンの組み合わせ)の接続に備える入力/出力双方の処理機能を有してもよい。本発明の実施形態は、ヘッドフォンおよびヘッドセット・ジャック、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、IEEE−1394ポート、ならびにACおよび/またはDC電源コネクタのような、任意の数の入力および/または出力ポートを含むことができる。更に、デバイスは、入力および出力ポートを使用して、他の携帯用電子デバイス、パーソナル・コンピュータ、プリンタ等のような、任意の他のデバイスに接続し、データを送るまたは受け取ることもできる。例えば、一実施形態では、デバイスがIEEE−1394接続を介してパーソナル・コンピュータに接続し、メディア・ファイルのようなデータ・ファイルを送るおよび受け取ることができる。デバイスの更なる詳細は、Apple社に譲渡された米国特許第8,294,730号において認めることができる。
【0039】
[0048] 図2は、本発明の一実施形態によるスマート・フォンを含む簡略システム図である。サーバ201は、ハンドヘルド電子デバイス208と電子通信する。ハンドヘルド電子デバイス208は、プロセッサ207、メモリ209、グラフィクス・アクセレレータ211、加速度計213、アンテナ215、通信インターフェース、コンパス217、GPS219、ディスプレイ221、および入力デバイス223のような、機能的コンポーネントを有する。各デバイスは、図示されたコンポーネントに限定されるのではない。これらのコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または双方の組み合わせでもよい。ハンドヘルド・デバイスは、ネットワーク203を通じて、サーバに結合される。
【0040】
[0049] ある例では、入力デバイスを介して、電子撮像アプリケーションにおいて機能を実行することをプロセッサ207に命令する命令が、ハンドヘルド電子デバイス208に入力される。1つの潜在的に可能な命令は、以下で更に示すように、地図および経路を生成する命令とすることができる。
【0041】
[0050] 図3は、本発明の一例によるスマート・フォン・システム図の簡略図である。システム300は、以上の開示を実現するために使用することができるハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアの一例である。システム300は、プロセッサ301を含む。プロセッサ301は、特定された計算を実行するように構成されたソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェアを実行することができる、任意の数の物理的および/または論理的に別個のリソースを表す。プロセッサ301は、プロセッサへの入力およびプロセッサからの出力を制御することができるチップセット303と通信する。この例では、チップセットは情報をディスプレイ319に出力し、情報を不揮発性ストレージ321から読み出すこと、および不揮発性ストレージ321に書き込むことができる。不揮発性ストレージ321は、例えば、磁気媒体およびソリッド・ステート媒体を含むことができる。また、チップセット303は、データをRAM370から読み出すこと、およびRAM370に書き込むこともできる。種々のユーザ・インターフェース・コンポーネントとインターフェースするためのブリッジ309を、チップセットとインターフェースするために設けることができる。このようなユーザ・インターフェース・コンポーネントは、キーボード311、マイクロフォン313、タッチ検出および処理回路315、マウス317のようなポインティング・デバイス等を含むことができる。一般に、システム300への入力は、種々のソース、機械生成ソース、および/または人間生成ソースの内任意のものから来ることができる。
【0042】
[0051] また、チップセット322は、異なる物理インターフェースを有することができる1つ以上のデータ・ネットワーク・インターフェース325とインターフェースすることもできる。このようなデータ・ネットワーク・インターフェースは、有線およびワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク用のインターフェース、ブロードバンド・ワイヤレス・ネットワーク用のインターフェース、およびパーソナル・エリア・ネットワーク用のインターフェースを含むことができる。本明細書において開示するGUIを生成および表示し、更に使用する方法のいくつかのアプリケーションは、物理インターフェースを介してデータを受け取ることを含むことができ、あるいはメモリ321または370に格納されているデータを分析するプロセッサによって、機械自体によって生成することができる。更に、機械は、デバイス・キーボード311、マイクロフォン313、タッチ・デバイス315、およびポインティング・デバイス317を介してユーザから入力を受け取り、プロセッサ301を使用してこれらの入力を解釈することによって、ブラウズ機能のような、しかるべき機能を実行することができる。更に、データ・ネットワーク205およびアンテナ307も示されている。
【0043】
[0052] 図4A図4B図4C、および図4Cは、本発明による例においてユーザ・インターフェースを使用する移動体アプリ・ナビゲーションの簡略流れ図を示す。一例では、図示のように、移動体デバイス・システム用のユーザ・インターフェースが、複数のユーザ体験間で分割される。一例では、ユーザ・インターフェースおよび結果的に得られた方法が、ハードウェアのあらゆる限界を考慮に入れつつ、ユーザ体験を最適化するために、一定のハードウェア機能(certain hardware features)によってユーザ体験を構成させる。
【0044】
[0053] 一例では、運転画面(drives screen)は、移動体アプリの中核的な対話処理の1つであり、意図的に、機能が少ない1組の主要インターフェース(図8A図8E)が構成され、機能の中でもとりわけ、カード・ベース(27)レイアウト、および上面(26)における3−エレメント・ダッシュボードを含む。1組の少ない機能によって、一例では、使用が容易なナビゲーションという特性が得られる。
【0045】
[0054] 再度図を参照すると、図示のように、2つの主要な画面(またはディスプレイ)が移動体体験のために設定されている。図4Aは、主要画面における運転カード・システムの可能な一実施形態を示し、図4Bは、一例として、ユーザがどのように単純なジェスチャを使用して彼らの運転を「業務用」または「個人用」として分類するかについて示し、図4Cは、一例として、メニュー体験(menu experience)を示す。ユーザは、メニュー体験のために、アプリの残り部分、即ち、アカウント(425)および運転(429)画面をナビゲートし、ユーザの支払いステータスと製品(433)との接続を維持することができる。これらの画面の各々の更なる詳細は、本明細書全体にわたって、そして以下で更に特定的に示される。
【0046】
[0055] 一例では、運転画面は、カードとして構成されたディスプレイを有する。各カードは、図形マッピング機能および文字表現(text wording)の双方において、開始位置および終了位置を含む経路を有し、都市または都市の位置を含む。開始時刻および停止時刻も表示される。図示のように、カードは、このカードが「未分類」かまたは「分類済み」かも示す。更に、カードは、距離、この距離に関連付けられた金銭的価値、および時間の表現も有する。勿論、他の変形、修正、および代替があることも可能である。カードは、物理的な紙のカードを指すのでもよく、紙のカードは、ユーザが2つの面の間で「ひっくり返す」ことを可能にする(図4C)。運転画面の更なる詳細は、本明細書全域にわたって、そして以下で更に特定的に示される。代替実施形態では、運転は、開始地点から終了地点までの経路として表されることも可能であり、更に、開始および終了地点、または進んだ経路を調節する選択肢をユーザに与えることもできる。一例では、代替案は経路線(route line)である。
【0047】
[0056] 図4Aに示す例では、本技法によって取り込まれた各運転は、「前面」(405)および「背面」(449)双方を有する1枚のカードによって表される。一例では、ユーザは「詳細」ボタン(413)を使用して、切り替える(toggle between)ことができる。図示のように、前面は、運転の最も重要な情報を示すように設計され、開始および停止位置(409)のための2枚の地図、開始都市および停止都市(411)の時刻ならびに名称、日付け(407)、業務(421)として指定される場合には、可能な運転の評価額(value)、および運転の分類のためのラベル(419)を含む。カードは、連続的な垂直方向スクロールとして示すこともできる。このビューは、運転ビューとも呼ばれ、サイドバー・メニュー選択肢(423)を呼び出すことによって、任意の時点においてユーザがアクセスすることができる。
【0048】
[0057] 本システムは、無料(non-paying)ユーザに対しては1月当たり固定数の運転だけ追跡するので、本システムは、彼らの1か月分の割り当てに関して、明確にユーザのステータスを伝達する(433)。ユーザは、1月当たり無限の運転記録を享受することができる有償会員になるための登録加入プロセスを開始するために、隣接するボタン(435)を押すことができる。このボタンに続いて、ユーザを環境特定支払いプロセスに導く(2014年7月現在、例は、Apple App StoreまたはAndroid Market、およびオンライン支払いゲートウェイを含む)。
【0049】
[0058] 運転画面の上側部分は、月間使用統計をユーザに伝える3エレメント・ダッシュボードである。これは、月の名前、その月においてユーザのためにシステムが登録した運転の総数(403)、ユーザが特定の月の間運転した全マイルの総計数値を与えるために車の走行距離計(401)を参照することができるディジタル・グラフィック、およびその月におけるユーザの活動の全ての金銭的価値の合計(415)から成る。
【0050】
[0059] 一例として、図4Bにおいて、分類の速度について、ユーザはカードの任意の部分にタッチし、それを右にドラッグする(439)と、それを「業務用」として分類し、左にドラッグすると、それを「個人用」(437)として分類することができる。カードの不透明度(opacity)は、移動されたカードの水平位置の関数として変化し、一旦スライディングが開始されたなら、カードは常に固定垂直位置に保持される。カードが十分に、例えば、30%左側に、摂動(perturb)されないことが、特定のハードウェア上における左または右いずれかの側へのユーザ検査によって判定された場合、一旦タッチおよびドラッグ対話処理がユーザによって終了されたなら、カードは元の中央位置に直ちに戻る。カードがいずれかの側に十分動かされた場合、ユーザのタッチおよびドラッグ対話処理の完了時に、カードは画面から完全に外れるように動き、カードのリスト全体が上に向かって動く(443)。(441)においてユーザに表示される評価額は、直ちにしかるべく更新する(図5において説明する運転の金銭的価値を判定するプロセス)。
【0051】
[0060] 図4Cに示す例では、詳細ボタン(413)を使用してカードを「裏返す」(447)ことによって、カードの背面(449)にアクセスする。ここから、ユーザは、任意の駐車料金(451)、通行料金(453)、車両名(455)、または種々雑多なメモ(457)、あるいはユーザの運転履歴を管理するプロセスにおいて有用と思われる任意の他の詳細を入力することができる。
【0052】
[0061] 一例として、ユーザがカリフォルニア州のパロアルトからカリフォルニア州のサンフランシスコまで運転するとしてもよい。ユーザが車内に電話機を有することを条件に、本システムは自動的に運転を判定し、運転インターフェース内において、カードの垂直スクロールにおける一番上のカードとしてこのカードを追加する。ユーザが都市において駐車するために10ドルの料金を支払った場合、「10ドル」を項目(451)に挿入するために、詳細ボタン(413)を介して、カードの裏面に行く。
【0053】
[0062] 図5は、図4および図8において説明したユーザ・インターフェースから、運転分類イベントに進む方法について説明する。具体的な運転および新たな指定(「業務用」または「個人用」のいずれか)が機能に渡され、評価額を決定するためにデータベース(503)に問い合わせる。評価額は、特定の車種および/または地理の税金還付要件に基づくことができ、あるいはユーザまたは会社の規則集に基づくのでもよい。尚、(503)、(505)、および(507)は、ローカル・デバイス上、リモート・サーバ上、またはユーザ・インターフェースがしかるべき情報で更新する(509)ために最大応答時間を確保する任意の他の場所のいずれに位置してもよい。ステップ(507)は、ユーザの運転に対して格納された評価額を適用し、次いでネットワークおよびユーザの体験を通じてアクセス可能なローカル・データベースおよびリモート・データベース双方が更新される(509)ことを確実にする。この払い戻し額は、後にユーザによって更新することができる。
【0054】
[0063] ある実施形態では、図4Bまたは図8に示したイベント(437)または(439)は、(839)において列挙された選択肢をユーザが選択し、図5における分類イベント501を発生する(create)ことができる。
【0055】
[0064] ある実施形態では、例えば、ユーザ・データベース(503)がローカルに存在することができる移動体デバイス上で、ユーザ・データベースを周期的にネットワーク(511)と同期させて、正しい金銭的価値を確認することもできる。ある実施形態では、ユーザが「業務用」および「個人用」に対してカスタム化された率(rate)を設定することを選択することもできる。ある実施形態では、政府または会社の率が変更になることもあるが、ユーザ・データベースは同期を維持する。
【0056】
[0065] 一例として、ユーザがカリフォルニア州のパロアルトからカリフォルニア州のサンフランシスコまでの彼女の運転を分類する。彼女は、米国政府に対して費用計上するために、彼女のマイルを追跡する。彼女がこの運転を彼女の移動体電話機(443)上で分類すると、評価額決定ステップ(505)が、デバイス(503)上に保存されているデータベースに問いあわせて、その特定の年に対する正しいマイレージ還付率を得る。一旦データベースからこの評価額が得られたなら、移動体電話機は図4Bにおいて説明したように、評価額を更新する。
【0057】
[0066] 移動体デバイスの遠隔計測データを永続的に監視および使用するシステムについて、図6において説明する。このシステムは、2つの主要な考えに基礎を置くことができる。それは、移動体デバイスが物理的にある場所から他の場所に移動し終えたときに、1単位のデータ(601)だけを送ること、および監視システムが常時アクティブである(603および609)ことを確認することである。
【0058】
[0067] 用語を定義すると、「OS」とは、特定のハードウェア・コンフィギュレーションのオペレーティング・システムを指し、「到達」(arrival)とは、人が特定の場所に最短でも数分滞在していることをシステムが認識した時点を指す。この語法における「到達」は、本システム、および本システムが存在するもっと大きなエコシステム(即ち、Apple iOS、Android OS、ウェブ・ブラウザ、本発明の専用ハードウェア・システム等)に入手可能な遠隔測定データが、移動体デバイスが物理的にユーザの手元にあるまたは車両内にあることを本発明のアルゴリズムが判断するのに十分であることを意味する。一例では、移動体デバイスは特定の場所(619)に到達した。「生の移動データ」(601)は、最後の到達地点からの移動体デバイスの出発の間に取り込まれた全ての遠隔測定データと、ユーザが到達したとシステムが認識する時点に至るまでのデータとから成り、潜在的に加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、GPS、セルラ信号強度、およびバッテリ・レベルを含むことができるがこれらに限定されるのではない。「ファームウェア・エコシステム」(617)は、一例においてハードウェアおよび/またはソフトウェアを内蔵するファームウェアを説明する。一例では、この用語は、図2における物理ハードウェアの説明に一致するデバイス、この技法が実行する内蔵オペレーティング・システム(containing operating system)、本明細書において述べられるアルゴリズムと直接対話処理するためにそのオペレーティング・システムによって提供されるソフトウェア開発キット(SDK)を含んでしかるべきであるが、これらに限定されるのではない。オペレーティング・システムは、Androidオペレーティング・システム(Google社が所有する)、およびiOSオペレーティング・システム(Apple社が所有する)であるが、これらに限定されるのではない。常時運転監視のコンテキストでは、環境レベル・イベントの内2つは、ジオフェンス・イベント(geo-fence event)、および休止または停止インディケータであるが、これらに限定されるのではない。
【0059】
[0068] システムが実行している間、(605)において、1組の内部タイマによって、IHzの単位で、加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、およびGPSを含むがこれらに限定されないデバイス上で遠隔測定データ(02)を周期的に測定し、ユーザによって保持される物理ハードウェア上にあるローカル・データ・キャッシュ(615)に格納する。ステップ(607)において到達が判定された場合、データ・キャッシュがデバイスから引き出され、生移動データ(601)にパッケージ化される。
【0060】
[0069] 一実施形態では、システムが最初に場所を監視し始めるとき(一例として、ユーザが最初にアプリケーションを始動させるとき、または電話機に電源を投入するとき)、遠隔測定データ(605)を直ちに監視し始め、ある時間期間の後、ある実施形態では、センサ(生移動データ601の内容において先に列挙された)の時系列強度(time-series magnitude)、遠隔測定の周波数ドメイン情報、および入手可能なGPS結果を使用して、訓練された発見的問題解決法を評価することによって、「到達」(607)をチェックするために計算する。加えて、移動体オペレーティング・システムの提供企業(先に列挙した)が、それらの遠隔測定SDKの上に、企業固有のインテリジェント・レイヤを提供することもでき、この場合、更に高いレベルの結果が得られる(例えば、電話機の運動状態を「歩行中」または「静止」というように宣言する)。一実施形態では、この生の遠隔測定データおよびOS−レベルの派生結果を全て、動的判断ツリー・アルゴリズムに組み込んで、ユーザの到達を判定することもできる。
【0061】
[0070] (603)において、デバイスが到達していないと判定した場合、内蔵エコシステム(先に説明した)がシステムによって停止させられる可能性があるか否かチェックしなければならない(609)。慣例により、移動体オペレーティング・システムは、ユーザによって実際に使用されていないアプリの背景動作に対して制約を課するので、本技法は、OSによって停止または休止させられる(611)可能性を監視しなければならない。例えば、これらの動作環境が物理ハードウェアの不十分な移動を判定した場合、OSは遠隔測定に対するアクセスを停止させる、または特定のアプリケーションの処理を休止させることができる。本技法は、常時動作を容易にするために、動作環境に合わせてカスタム化される。一実施形態では、あり得る停止イベントのこの判定は、アプリによって設定される内部時間、割り当てられた残り時間を判定するためのOS SDKに対するクエリ、および経験的に電話機停止イベントと相関付けられたデバイスの物理移動によって判定することができるが、これらに限定されるのではない。オペレーティング・システムによるアプリケーションの休止または停止からの、差し迫ったまたはあり得る停止を判定するとき、本システムは、現在地に対する参照を形成する(create)ためにジオフェンスまたは任意の他のメカニズムを展開する。これが必要なのは、本技法が停止させられた場合、ジオフェンスの破壊(breaking)によって、ジオフェンスを設定したシステムに実行を再開させる(613)のは、包含エコシステム(encompassing ecosystem)の慣例であるからである。
【0062】
[0071] 一例では、ジオフェンスは、慣例により、オペレーティング・システム・レベルのソフトウェア・サブシステムであり、物理ジオロケーションおよび所望の半径を登録する。電話機の物理ハードウェアが、指定された位置からこの半径よりも大きな距離にある物理位置を有すると判定された場合、ジオフェンスは「破壊された」と言われ、オペレーティング・システムからターゲット・アプリケーションにイベントが渡される。これが必要なのは、本技法が停止させられた場合、ジオフェンスの破壊によって、ジオフェンスを設定したアプリケーションに再度実行し始めさせ、停止または休止イベント(613)の時点からデータを監視し続けさせるのは、包含エコシステムの慣例であるからである。
【0063】
[0072] デバイスが既知の到達状態にあるときにジオフェンスが破壊された(613)場合、「出発」通知が、通信ネットワーク(621)を通じて処理サーバ(図7において説明する)に送られる。
【0064】
[0073] 図7は、ユーザ・デバイスからの生移動データ(707)、出発通知(705)、および運転フィードバック(711)を処理することができるシステムについて説明する。尚、ユーザ・デバイスは、移動体タブレット、電話機、車両の内任意のものでよいことを注記しておく。
UserDBは、支払い情報および運転履歴を含む。
時間+位置DB:分類予測の計算において使用される匿名グローバル・データ。
公共交通:本システムによって作成されたデータによって、運転ではないことが分かっている経路を格納する。
【0065】
[0074] 一旦生移動データ(705)がネットワークを通じて処理システムに首尾良く転送されたなら、処理システムは、次に、同じ旅程(journey)の他の行程のためのチェック(715)において生移動データを保持し、複数の断片を適宜合体する。一実施形態では、これは、ユーザ・デバイスからの出発通知(705)を待ち受けるタイマ・ベースのシステムである。一例として、ドライバが長い交通渋滞に巻き込まれると、到達イベント(619)をトリガするので、2つの生データ・オブジェクトが(715)において合体される。交通(transit)の関連する全ての部分を検討するチェックの後、ここでは複数の生移動データ・オブジェクトを合体した結果である可能性もある生データ・オブジェクト(705)は、実際に運転であることを確認するために、一連のフィルタに通される。
【0066】
[0075] 代替例では、一旦生移動データ(705)がネットワークを通じて処理システムに首尾良く転送されたなら、処理システムは、次に、生移動データを一時的記憶システムに保持して、同じ旅程の他の行程のためにチェックを行い(715)、複数の断片を適宜合体する。一実施形態では、これは、一時的であるが、永続的なデータベースに最新の生移動データ・オブジェクトを格納しつつ、ユーザ・デバイスからの出発通知(705)を待ち受けるタイマ・ベースのシステムである。一例として、ドライバが長い交通渋滞に巻き込まれると、到達イベント(619)をトリガするので、本システムは最初の生移動データを確認し、タイマが時間切れになる前に、次のステップ(717)に進み、出発通知が届いて、ユーザが到達位置から移動したことを示し、ユーザが所望の場所に到達したとき、2つの生移動データ・オブジェクトが(715)において合体される。交通の関連する全ての部分について検討するチェックの後、ここでは複数の生移動データ・オブジェクトを合体した結果である可能性もある生データ・オブジェクト(705)は、実際に運転であることを確認するために、一連のフィルタに通される。
【0067】
[0076] 最初のステップは、運転の位置から開始して、遠隔測定データを検討する(717)ことである。このコンテキストでは、「破棄」とは、候補の交通データに「運転ではない」という印を付け、運転としての考慮から外すが、更なる統計分析のために、集計データベース(729)に永続させることを意味する。遠隔測定チェック(telemetry check)は次の通りである。
1.終点(球の表面上における2点の距離として、またはGoogle Mapのようなサービス・プロバイダによって計算される運転経路距離によって測定される)間の距離をチェックする。
2.システムが運転に対して最短距離を設定すると、2つの位置間の物理距離が一定の閾値未満である場合、その運転は破棄される。
3.一実施形態では、次に、本システムは、生移動データ・オブジェクトに含まれる全ての中間ジオロケーションを評価し、開始位置、中間ジオロケーション、および終了位置間の距離の和が最大になる中間ジオロケーションを検索する。この距離の和が特定の最少閾値を超える場合、生移動データを候補運転として保持する。この特有のチェックは、往復運転、即ち、同じ位置で開始し終了する運転も検討し続けることを確認するためである。
【0068】
[0077] 飛行機の飛行からのように、距離が運転にしては長すぎる場合(データベース(729)における運転履歴について統計的に判断する)、この運転は破棄される。
【0069】
[0078] 次のステップは、他の輸送モードの可能性を排除することによって、候補データ集合が実際に運転であるか否か確認する(719)ことである。運転が、統計的に歩行、自転車の旅行、または任意の他の形態の人力輸送(manual transport)であるとすることが正当である程に短い距離として登録された場合、本システムは、運動情報(加速度計、ジャイロスコープ、磁力計を含むが、これらに限定されない)に基づいて、統計分析を実行する。候補運転がこの検査を通らなかった場合、破棄される。候補交通がこのフィルタを通った場合、最後のステップは、遠隔測定データを比較して、公共交通データベース(725)からのデータを参照することによって、この交通が公共交通経路ではないことを確認することである。公共交通データベース(725)は、公に入手可能な情報と、総合ユーザ・フィードバック(711)との組み合わせである。候補交通がこれらの試験を通った場合、運転目的を定め(create)、候補交通データに処理成功の印を付ける。
【0070】
[0079] 一旦運転目的が定められたなら、本システムは、ユーザが無限の運転のために支払いを済ませているか、またはこの運転が無料の1月割り当て(721)以内であるか否か判定する。
【0071】
[0080] 最後に、本システムは、匿名集計データ(729)およびユーザの具体的な履歴(727)の組み合わせによって、以前のユーザ行為(723)からのデータを利用して、種々の運転分類の統計的推定を生成する。以前のユーザ行為(723)は、運転分類および手作業のユーザ運転削除を含むがこれらに限定されず、削除の理由についての追加のメタデータがある。一実施形態では、単純ベイズ分類器のような、しかしこれに限定されない方法を採用してもよい。即ち、運転分類の「グローバル」統計を、1日の時間、所与の場所において開始または終了する運転について分かっている以前の分類、および運転が開始または終了する特定の場所について公に入手可能な知識のような(これらに限定されるのではない)パラメータの関数として監視し、更に運転分類のユーザ履歴のような「ユーザ特定」統計を時間および場所の関数として監視することによって、本システムは全ての運転の確率を計算することができる。単純ベイズ手法は、前述の統計にわたって条件的な独立を想定するためであり、複雑な計算を補助するが、新規の運転目的の確率を推論する様々な他の方法の内の1つに過ぎない。結果的に得られる分類推論の精度に関するユーザからのフィードバックを使用して、本システムは、本システムの自動分類の閾値を学習する。一例として、水曜日の午後3時に開始され、ユーザが手作業で「業務」と識別した運転に以前に含まれたことがある場所において開始および終了したことから、ユーザの最後の運転が業務上の運転である可能性が95%であると見なされる場合、本システムはこの運転を「業務」に自動的に分類し、しかるべくユーザに通知することができる。
【0072】
[0081] 元の生移動データ・オブジェクトが全ての検査に通った場合、元の生データを参照して、新たな運転目的を定め、アプリケーション・システムの残りの部分に、ネットワーク(713)通信を通じて、この運転について注意喚起する。
【0073】
[0082] 一実施形態では、ユーザ・デバイスは、RAMメモリ(701)、プロセッサ(703)、およびネットワーク(713)に接続する手段を含むハードウェアを有する車両であることが可能であり、ネットワーク(713)は、出発通知(705)および生移動データの双方を送ることを可能にする。データは、既に述べたのと同じ方法で処理することができ、データ・ソースが車であるという追加知識によって、ステップ(719)における、交通が実際に運転であることを検証するステップを簡略化する。
【0074】
[0083] 代替実施形態では、運転データのソースはユーザの車両であることもでき、この場合、交通が運転であるか否かの信頼度は高くなるが、例えば、目的を判定するプロセスの残りのステップが行われることに変わりはない。
【0075】
[0084] 図8A図8B図8C図8D、および図8Eは、ユーザ用の4部分ウェブ・システム、即ち、ユーティリティ・ツール・バー(801)、ユーザ活動の視覚的全体像(803)、運転の最も重要な情報の列挙(807)、およびユーザの運転に対する主要な活動のセクションについて説明する。
【0076】
[0085] ユーティリティ・ツール・バーは、基本的なナビゲーション機能およびアカウント情報をユーザに与える。「検討対象年」(Year in Review)(837)ボタンは、ユーザが、上位運転概要情報をダウンロードしたい年を選択することを可能にする。ユーザのアカウントの電子メール・アドレス(835)は、ユーザがウェブ・システムからログアウトする機能、および追加のユーザ設定にアクセスする機能を与える。いくつかの例には、車両に名称を付けて格納する、記録する(log)目的でマイルまたはキロメートルを選択する、自動分類のために業務時間を設定する、運転に対する特別な目的(custom purpose)を定義する、特別な還付率を設定する、および頻繁に訪れる場所(例えば、事務所)または経路に名称を付ける処理機能が含まれる。無料ユーザ(non-paying user)には、「無制限の運転を得る」(833)に進むコールによって、無限運転の有料登録加入にアップグレードする手っ取り早い方法(quick path)がユーザに提供される。
【0077】
[0086] 視覚的全体像は、固定時間期間(803)における総マイレージの合計、「業務」(N)と判定されたマイルの合計、およびユーザ活動(35)の図形表現で構成される。具体的には、(803)は、日毎の全マイルに対する業務指定マイルの比率を示し、ユーザに全ての入手可能なマイルを分類する気にさせるデザインになっている。この視覚的全体像は、異なる時間枠粒度(毎日、毎週、または毎月)、異なる表示基準(距離、評価額、または報告済み)を選択することによって更新することができ、これらの各々は、全体の業務として分類されたものに対する比率を表示する。
【0078】
[0087] このページの主要部分において、各運転は、その「目的」、「日時」、「場所」、「マイル数」、および「評価額」(807)を含む表における1つの行として掲示される。運転の「目的」は、各運転の分類を「業務」運転(80)または「個人的な」運転として表し、これによってどの運転が控除または還付に適格であるか示す。これらの目的は、予め設定された選択肢のリストから、あるいはユーザまたは会社が定めた1組の目的から選択することによって、更に特定性を高めることができる。また、個人的な運転の一定の分類も、控除または還付の対象になることもあり、カテゴリ・リストにおける「$」という付随シンボルによって表される。控除または還付の対象となる業務運転または個人的な運転としてユーザが運転を分類すると、視覚的全体像(803)に表示される情報と同様に、各運転の評価額(845)が、その運転の対応する行において直ちに更新される。
【0079】
[0088] 「日時」値は、運転の開始時刻によって決定される。「場所」(811)の記載(text)は、次のルールセットによって決定される。都市Aが都市Bに等しくない場合、「場所」の記載は「都市Aから都市B」にすることができる。都市Aが都市Bに等しい場合、本システムは近隣Xおよび近隣Yをチェックすることができる。近隣Xが近隣Yに等しい場合、場所の記載は「近隣X[ローカル]」にすることができる。また、記載は「近隣Xから近隣Y」となる。代替実施形態では、これは、ユーザによって定められる道路名または場所名、あるいは公共および/または私有地のデータベースに座標を照合することによって自動的に定められる道路名または場所名とすることもできる。
【0080】
[0089] 1回の運転についての「日時」または「場所」情報上でクリックすると、「運転詳細を追加する」(851)ダイアログが現れ、運転詳細を新たな運転に追加するメカニズム、または既存の運転に既に入力されている詳細を編集するメカニズムをユーザに与える。この体験の実施形態について、図8Eにおいて説明する。この実施形態では、日付け、距離(853)、ならびに開始および停止位置(867)、そして時間のような運転詳細の一定のエレメントはユーザによって編集することができないが、いくつかのフィールドは編集することができる。編集することができる一定のフィールドは「目的」(855)、「車両」、「駐車」、「通行料金」、「メモ」、および「距離」を含むので、ユーザは運転の詳細を細かく調整することができる。代替実施形態では、運転経路を変更する、開始または終了位置を調整するというような、詳細の異なる組み合わせをユーザによって編集することができる。運転の「評価額」(866)は、「駐車」、「通行料金」、または「距離」が更新されるときに対応して更新される。何故なら、これらは全て運転の控除可能額に影響を及ぼすからである。また、ユーザは、「やり直し」(859)をクリックすると、現在の編集セッションの間に入力したあらゆる変更を取り消すことができ、また「削除」(857)をクリックすると、運転表からその運転を完全に除去することができる。運転ログ内に他にも運転がある場合、これはダイアログの下にある運転数(861)によって示され、ユーザは、「運転詳細を追加する」ダイアログの左または右側にある矢印をクリックすることによって、次または前の運転に素早く進むことができる。全ての運転詳細がユーザの好みに一致したなら、ユーザは「保存」(863)を押すことができる。
【0081】
[0090] ユーザが管理しなければならない項目の分量のために、本システムは、1組のフィルタリング・ツール(813)および検索バー(805)を用意する。フィルタリング・ツールは、ユーザ・ワークフローを基に設計され、分類する必要がある運転、即ち、業務として分類された運転、および個人的として分類された運転を識別する。検索バー(805)は、「目的」、「場所」、「メモ」、および「車両」データを含む一定の運転データに対する生の検索に備える。代替実施形態では、検索機能は、日付け限定(date limiter)、またはANDおよびOR機能を含む他の高度検索選択肢を含むことができる。
【0082】
[0091] いずれの時点においても、ユーザは、報告履歴ボタン(837)によって、彼らの以前の報告を可視化し見直すことができる。
【0083】
[0092] 運転表の下部に固定して位置付けられた活動ツールバー(13)は、ユーザが彼らの運転情報を更新、類別(categorize)、および管理するための追加のツールを提供する。「Add+」(815)は、運転の始点および終点についての詳細、ならびに時間を指定することによって、彼らの運転ログに手作業でユーザに運転を追加することを可能にするダイアログを生成する。代替実施形態では、これは、テキスト入力によって、あるいはトラックパッドまたは他のハードウェア・デバイスを使用して、地図上で始点、終点、および/または運転経路を特定することによって行うことができる。この情報を入力すると、ユーザは「運転詳細を追加する」(図8E)ダイアログに進み、追加の運転詳細の入力を終了する(先に概説した通り)。
【0084】
[0093] 「逐一編集」(817)、「集合編集」(819)、および「併合」(821)、「削除」(823)、ならびに運転報告ボタン(825)は全て、運転行の左側にあるチェックボックスをチェックすることによって、最初に1つ以上の運転を運転ログから選択することをユーザに要求する選択肢である。「逐一編集」は、選択された運転のみを「運転詳細追加」(図8E)編集「カルーセル」に整列し、ユーザが素早く連続的な編集を選択した運転に行うことを可能にする。「集合編集」(819)は、ユーザが運転詳細を一括編集する(bulk-edit)ことを可能にするダイアログを提供し、更新された値を、選択された運転の全てに適用する(そして上書きする)。「併合」(821)は、ユーザが2つ以上の運転を1つの新たな運転に組み合わせる機能を提供する。結果的に併合された運転は、選択における最も古い運転(日付けによる)の開始位置、および最も新しい運転の終了位置を使用し、各運転のマイルを加算することによってマイルが計算され、開始および停止位置間の総距離によるのではない。運転を併合すると、基の選択された運転レコードは削除される。「削除」は、ユーザに、1回のクリックで1つ以上の運転を削除する方法を与える。
【0085】
[0094] 1つ以上の分類された運転が運転表において選択されると、活動ツールバーの右側にある「運転報告」(825)ボタンが有効化し(849)、そのボタン自体の上に、選択された運転の合計評価額(total value)を示す。このボタンをクリックすると、ユーザに彼らが好む報告フォーマット、即ち、彼らのコンピュータまたは会計システム(ConcurまたはFresh Bookのような)にダウンロードするファイル(CSVまたはPDFのような)を選択することを可能にするダイアログが表示される。報告作成を実行するために「報告」をクリックする前に、ユーザは、報告に含ませるべき追加の任意選択情報を入力することができる。追加の任意選択情報は、全ての運転に適用されるメモ、または報告における全ての運転に提供される特別な率を含む。ユーザが「報告された運転に印を付ける」を選択すると、これらの運転はもはや運転ログ表のデフォルト・ビューには現れない。
【0086】
[0095] 代替実施形態では、ユーザの運転履歴を、リスト・ビューではなく、カレンダ・ビューとして示すことができる。他の代替実施形態では、タイル状または他のスクロール可能なビューで、運転カード(drive card)を示すことができる。
【0087】
[0096] 図9は、分類規則を運転の時間の関数として設定するユーザ体験を示す。一例として、顧客が配送業者であり、週日の午前8時および午後5時の間のマイレージだけを経費として計上することができるが、この時間枠中に行うあらゆる運転が経費として計上する運転であることを知っている場合、自動分類のための規則を制定することができる。同様に、ユーザが週末における個人的な使用のためにだけ彼らの車両を使用する場合、金曜日の午後8時以降、および月曜日の午前7時以前における全ての運転を、自動的に個人的として分類させることを選択することができる。代替実施形態では、ユーザは彼らの自動的に分類された運転を破棄させることを選択することもできる。
【0088】
[0097] ユーザは、特定の日(903)、開始および停止時刻(901)に対する規則を適用可能に(enable)し、これらの規則は自動的にユーザのアカウントに保存される。
【0089】
[0098] 図10は、一例において、特定のユーザ・アカウントへの運転追加に対応するときのユーザ・アカウント・タイプの簡略流れ図である。本技法は、ユーザを「未払い」ステータスおよび「優遇」アカウントに区分する二層システムを使用することができる。一実施形態では、これら2つの指定はカレンダの月に関連付けられる。未払いのユーザには月毎にある割り当て分の無料運転が与えられ、この割り当て分を超えた運転は、システムに格納されるが、ユーザが彼のアカウントを優遇にアップグレードするまでは、ユーザに利用可能にならない。カレンダの月との関連付けは、未払いユーザの場合、ユーザの毎月の割り当て分まで数えられるユーザの運転が0に戻ることを意味する。一例として、割り当て分が40である場合、ユーザは、無期限に彼のアカウントをアップグレードする必要なく、毎月40回までの運転を自動的に追跡することができる。
【0090】
[0099] 一例として、ユーザが彼らのアカウント(1001)を作成した後、各運転が登録され(1003)、月計に向けて数えられ、ユーザ・データベース(727)に永久保存される。登録された運転毎に、本システムは、ユーザのアカウント・ステータスが優遇であるか否かチェックし(1005)、それが優遇である場合、全ての運転が直ちにユーザのアカウントに追加される。ユーザが「未払い」である場合、本システムは、そのカレンダ月における全ての運転の合計をそのユーザについてチェックし、総計が割り当て分よりも少ない場合、ユーザはその運転を彼らのアカウントに受け取る。
【0091】
[0100] 未払いのユーザが割当量を超えた運転を登録した場合、この運転はユーザ・データベース(727)に格納され、ユーザ・アカウントのアップグレード時に、ユーザのアクセス可能なアカウントに運転を追加することができる。
【0092】
[0101] ここで示されるインターフェースは応答HTMLで実現される。これが意味するのは、種々の表示寸法にわたって基本的な対話処理の枠組みが保存されることを確実にするために、インターフェースは物理ハードウェア(即ち、画面サイズ)に適合するということである。
【0093】
[0102] 一例では、本方法は、タッチ入力によって、あるいはディスプレイに入力または結合される音声、あるいはディスプレイの外側への複数の方向の内の1つに図形表現を移動させる音声コマンドによって、運転の図形表現の一部でスワイプするステップを含む。これらの方向の各々は、運転に関連付けられた分類を示す。本方法は、距離を表す数値を、このカテゴリに関連付けられた合計に加算するステップを含む。一例では、図形表現を複数の方向の内の1つに移動させるタッチ入力によって、図形表現の一部でスワイプすることによって、分類が行われる。一例では、これらの方向の各々は、経路に関連付けられた分類を示す。一例では、分類は音声コマンドによって行われる。一例では、分類はコンピュータ上においてグラフィカル・ユーザ・インターフェースを使用して行われる。一例では、分類は、コンピュータ・アルゴリズムと、自動分類についてのユーザ定義規則との任意の組み合わせに基づいて行われる。
【0094】
[0103] 一例では、起動(initiating) 、使用、移動、使用、特定、および出力は、移動体ワイヤレス・デバイスのユーザからの入力を使わずに行われる。一例では、第三者の情報ソースから得られるマッピング情報および/またはトラフィック情報を使用して、1つ以上の行程が運転または経路に併合される、即ち、一緒に設定される。一例では、本方法は、更に、カレンダ・プログラムからの情報を使用して、運転経路の目的を特定するステップも含む。
【0095】
[0104] 一例では、本方法は、運転経路に関連付けられた時間枠内における、クレジット・カードを使用した購入からのクレジット・カード情報を使用して、運転経路の目的を特定するステップを含む。一例では、運転経路の図形表現が、運転または経路に関連付けられたカードとして出力される。一例では、潜在的な運転の評価額が、自動的に、表示される運転カード上に示される。一例では、ディスプレイ上のカードは、記録保存の目的に必要とされる追加の詳細を明示するために、拡大することができる。
【0096】
[0105] 一例では、本方法は、2からNまで付番された、他の運転または経路の複数の図形表現を出力するステップを含み、ここで、Nは2よりも大きい整数である。出力は、最初の運転または経路に関連付けられた第1カードから、N番目のカードに関連付けられたN番目のカードまで連続的に行われる。一例では、ユーザの1つの手を使用して、スワイプ動作が行われる。一例では、本方法は、距離を表す累積合計情報を表示するステップを含む。一例では、本方法は、2からNまで付番された他の運転または経路の複数の他の図形表現を出力するステップを含み、ここで、Nは2よりも大きい整数である。出力は、最初の経路に関連付けられた第1カードから、N番目のカードに関連付けられたN番目のカードまで連続的に行われ、カードの各々は他のカードとは別々に出力される。
【0097】
[0106] 一例では、本方法は、運転または経路に関連付けられたインディケータを選択するステップと、図形入力画面に切り替えるステップであって、図形入力画面が経路の詳細を入力するための1つ以上のフィールドを有する、ステップと、図形入力画面を入力および経路と共に格納するステップとを含む。一例では、本方法は、運転または経路に関連付けられた金銭的価値を出力するステップと、所定の使用頻度(time frequency of use)に関連付けられた累積金銭的価値を出力するステップとを含む。一例では、本方法は、1日の時間に基づいて運転経路を自動的に分類するステップ、またはユーザによって設定された好みに基づいて運転を自動的に分類するステップ、あるいはユーザによる過去の分類、またはこれらの組み合わせの内任意のもの等に基づいて運転を自動的に分類するステップを含む。
【0098】
[0107] 一例では、本方法は、ユーザが場所に名前を付け、その後この場所が示されるときに、この名前を表示することを可能にするステップを含む。一例では、本方法は、ユーザが付けた名前に基づいて、またはユーザによるその場所までの運転の過去の分類に基づいて、アプリケーションが自動的にその場所までの運転を分類することを可能にするステップを含む。一例では、本方法は、1つ以上の場所に基づいて、運転経路を自動的に分類するステップを含む。一例では、本方法は、Bluetooth通信デバイスを介して、車両からアプリケーションにペアリングするBluetoothを使用して情報を伝達するステップを含む。
【0099】
[0108] 一例では、本方法は、地図データまたは電子通行料金支払いに基づいて、運転または経路に関連付けられた通行料金データを入力するステップを含む。一例では、本方法は、クレジット・カード情報、駐車アプリケーション、またはマッピング・データに基づいて、駐車情報を入力するステップを含む。一例では、本方法は、電子メールまたは他の通信デバイスによって、アプリケーションに関連付けられた報告をダウンロードまたは転送するステップを含む。一例では、報告は、納税申告を準備するため、または払い戻しのために従業員に提出するために求められる概要情報を有する。一例では、概要情報は、業務に分類されたマイル、個人的と分類されたマイル、通勤と分類されたマイル、駐車費用、および通行費用の内何らかの組み合わせを含む。一例では、概要情報はユーザ車両毎に配列される(order)。
【0100】
[0109] 一例では、本方法は、アプリケーション・プログラムによって識別された地理的位置に基づいて、貨幣測定(monetary measurement)を変換するステップを含む。一例では、本方法は、アプリケーション・プログラムによって識別された地理的位置に基づいて距離測定を変換するステップを含む。一例では、運転のデフォルト評価額が、ユーザが働いているカナダ内の県というような、ワイヤレス移動体デバイスの地理的位置に基づいて決定される。一例では、英国において、所与の税年度において、車両に対して、最初の10,000マイルは、その後の全てのマイルとは異なる評価がなされるように、ユーザの車両についての情報または年間累積走破距離に基づいて、運転のデフォルト評価額が決定される。一例では、デフォルト評価額は、政府または会社のマイレージ率を規定する第三者のソフトウェア・ツールからの入力に基づいて決定される。一例では、運転のデフォルト評価額は、前記ユーザの運転に対するデフォルト評価額のユーザの入力に基づいて決定される。一例では、アプリケーションが、過去の分類割合に基づいて、業務用運転として含まれるユーザの運転の割合を、1年または他の時間期間について自動的に計算する。一例では、ユーザは、毎日、毎週、または毎月、アプリケーションによって自動的に配信される報告を、概要および/または具体的な運転詳細と共に受けることを選択することができる。一例では、サービスは、月間または年間を基本とした登録加入として販売される。一例では、サービスは、分類または報告されるユーザの運転または金銭の割合として価格が設定される。一例では、サービスは無料で継続的に提供されるが、ユーザが所与の時間期間において見ることができる運転の数は、登録加入を購入しない場合、制限される。
【0101】
[0110] 一例では、本技法は、以下も含む。
ユーザとは、移動体アプリケーション(以下「アプリ」と呼ぶ)を彼らの電話機にインストールし、このアプリケーションを起動し、ユーザ・アカウントを首尾良く作成し、次いでウェブ・ダッシュボード(以下「ダッシュボード」と呼ぶ)にアクセスできる者である。ダッシュボードは、アプリの機能を複製および拡張し、ユーザが運転を編集し、情報を検証し、彼らのデータをしかるべき場所またはシステムに報告またはエクスポートすることを可能にする。ダッシュボードは、最適化され、任意のサイズに作られたブラウザを介して動作する(work)。
本技法は、以下の内1つ以上を含む。
【0102】
[0111] 一例では、本技法は以下のことも可能にする。
1.ダッシュボードにアクセスする。
a.資格証明書
i.ユーザは、ダッシュボードにアクセスするためには、ユーザ・アカウントを作成することを要求される。
ii.ユーザはアプリをダウンロードし、それを起動しなければならない。
iii.ユーザは、アプリ内においてサインアップ・プロセスを完了し、それを行うときに、電子メール・アドレスおよびパスワードを資格証明として確定しなければならない。
b.ダッシュボードへのログイン
i.ユーザは、ドメイン名を彼らのウェブ・ブラウザに入力し、ホームページに到達し、ウェブサイト上の「ダッシュボード・ログイン」(または同様に命名された)リンクをクリックする。または、
ii.ユーザは https://dashboard.mileiq.com/ を彼らのウェブ・ブラウザに入力する。
iii.ユーザは、ダッシュボード・ログイン画面に到達する。
iv.ユーザは、アプリにおいてサインアップ・プロセス中に確定した電子メール・アドレスおよびパスワードを入力する。
v.ユーザは「サインイン」をクリックする。
1.資格証明書が正しくない場合、画面がリフレッシュし、資格証明書を再入力するように、エラー・メッセージがユーザに促す。
2.資格証明書が正しい場合、ユーザは首尾良くダッシュボードに連れて行かれる。
2.活動なし
a.ユーザがアプリを使用して運転を全く記録していない(log)、あるいはアプリまたはダッシュボードを使用して全ての運転を分類し終えた場合、ダッシュボードは、表示すべき未報告の運転がないことを述べるメッセージを表示する。
3.ヘッダ・ツールバー
a.ロゴをクリックすると、ユーザはホームページに戻される。
b.「ダッシュボード」リンクをクリックすると、ダッシュボードがリフレッシュされる。
c.「検討対象年」をクリックすると、ドロップ・ダウンが現れ、ユーザは概要情報をダウンロードすることを望む年を選択することができる。
i.年の内1つを選択すると、概要をダウンロードする前に見直すように、中黒点(bullet point)でユーザに促す。
ii.「[XXXX]概要をダウンロードする」をクリックすると、CSVファイルが作成され、更に見直すために、ユーザのコンピュータにダウンロードされる。ここで、XXXXは、2013、2014等である。
d.ヘッダ・ツールバーにおいてユーザの電子メール・アドレスをクリックすると、ダッシュボードの「サインアウト」への選択肢が現れる。これはユーザを彼らのダッシュボード・セッションから安全にログアウトさせる。
4.統計チャート−ヘッダ・ツールバーの下にあるエリアは、ユーザの運転活動、ならびに控除されたおよびすることができる金額の上位統計を提供する。ユーザが以下の運転表において運転情報を修正または編集するに連れて、チャートは更新する。
a.統計チャートに最初にログインすると、デフォルトで、取り込まれた全マイル、および過去7日にわたって控除可能なマイルとして分類された全マイルが示される。
b.チャートの下部にある毎日/毎週/毎月セレクタは、データを表示する粒度の選択肢を示す。粒度を変更すると、統計が更新し、時間の区分(grouping)を表す棒グラフがしかるべく更新する。
c.チャートの下部にある距離/評価額/報告済みセレクタは、ユーザに、異なるタイプのデータをグラフ上で見る方法を提供する。
i.距離を選択すると、バー・チャート直下の選択によって指定された時間期間に取り込まれた総マイル、および控除可能な業務マイルとして分類された総マイルが示される。
ii.評価額を選択すると、バー・チャートの直下の選択によって指定された時間期間内に取り込まれた全てのマイルの評価額、および控除可能な業務マイルとして分類されたマイルの評価額が示される。
iii.報告済みを選択すると、バー・チャートの直下の選択によって指定された時間期間内に取り込まれた全てのマイルの評価額、および控除可能な業務マイルとして分類されたマイルの評価額が示される。
d.バー・チャート・エリア直下の時間期間セレクタの下部にある左および右矢印をクリックすると、毎日/毎週/毎月という時間期間に次々に移り、日付けによって影響を受けるチャート情報を更新する。
e.「チャートを隠す」をクリックすると、ダッシュボード上のビューからチャートが隠される。「チャートを示す」をクリックすることによって、チャートを再び表示することができる。
5.運転ログ−統計チャートの下にある表は、ダッシュボードの主要な構成要素であり、ユーザが彼らの時間を費やして情報を操作、更新、および編集して、運転情報が正確であり、税務の目的のためにエクスポートする用意ができていること、または報告の目的のために電子メールを送る用意ができていることを確認する。
a.ダッシュボードにログインすると、ユーザには、現行年において取り込まれたが「削除されていない」または報告済みと印されていない全ての運転のリストが提示される。この表に対するデフォルトの並び替えは、運転が取り込まれたときの時間的順序となる。
b.運転 − 各運転は表における行によって表される。
i.目的の列は、アプリまたはダッシュボードにおいてユーザによって定められた各運転の現在の目的を示す。これは、未だ分類されていない運転を示し(青で強調し)、完了しなければならないタスクをユーザに示す。
ii.「日時」の列は、運転が取り込まれたときを示す。
iii.場所の列は、取り込まれた運転の開始および終了位置の概要を示す。
iv.マイルの列は、取り込まれた運転の距離をユーザに示す。
v.評価額の列は、目的の列において業務上の運転として類別された場合にのみ、各運転の評価額を示す。
vi.任意の列のヘッダをクリックすると、その列が並び替えられる。
c.運転ログにおける運転の分類
i.未分類の運転は、目的の列において、青いボタンによって表され、「未分類」というラベルが付けられる。
ii.このボタンをクリックすると、ユーザが運転を類別するために利用することができるラベルの数が明示される。
iii.これらのラベルから1つを選択すると、その類別が保存され、運転が控除可能である場合、評価額の列において運転の評価額が更新される。
d.運転の編集
i.運転の詳細を編集するためには、ユーザは運転ログ表において運転の日付け/時間または場所の上でクリックする。あるいは、ユーザは、運転の隣りにあるチェックボックスを選択し、画面の下部にある「逐一編集」をクリックすることができる。
ii.運転の開始および停止位置が表示される。いずれか1つをクリックすると、もっと大きな地図が現れる。画面上でXをクリックすることによって、地図を閉じることができる。
iii.ユーザは、運転の目的を含む運転詳細の内任意のものを編集/検証/更新することができる。
iv.この時点でXをクリックすると、行われた変更が全て破棄され、運転詳細が閉じられる。
v.やり直しをクリックすると、これまでに運転詳細に対して行われた全ての変更が帳消しになる。
vi.保存をクリックすると、または運転詳細の両側にある左および右矢印をクリックすることによって「運転カルーセル」に進むと、情報が保存される。
vii.削除をクリックすると、運転を削除し始める。
1.ポップアップが削除を確認する。
2.ユーザは、必要に応じて、運転を削除した理由を選択することができる。
3.削除の後、運転カルーセルは、素早い編集のために、次の運転に進む。
viii.次の運転に進む。
1.運転詳細の両側にある左または右矢印をクリックすると、素早い編集のために、シーケンスにおける次の運転に進む。
2.左または右矢印をクリックすると、行われたあらゆる変更が保存される。
e.運転の一括編集
i.ユーザは、運転の行の横にあるチェックボックスをクリックすることによって、複数の運転を選択することができる。
1.「逐一編集」をクリックすると、選択された運転だけが編集キューに入れられ、キューにおける次に進む前に、ユーザが選択した運転のみを素早く編集して保存することが可能になる。
2.「集合編集」をクリックすると、選択されたあらゆる運転の運転詳細を一度に編集するプロンプト(prompt)がユーザに与えられる。
a.選択された運転の概要が、参考のために表示される。
b.ユーザは、この画面上で編集可能な値の内任意のものを編集することができる。
c.編集を保存すると、一括編集における運転の全てに変更が適用され、以前の情報はいずれも上書きされる。
3.「併合」をクリックすると、選択した運転を併合したいのは確かか否かユーザに尋ねるプロンプトがユーザに与えられる。
a.2つ以上の運転を併合するとき、結果的に併合された運転は、最も古い運転(日付けによる)の開始位置と、最も新しい運転の終了位置とを使用し、各運転のマイルを加算することによって、マイルが計算される。
b.2つの運転を併合する確認をクリックすると、選択された運転が削除され、新たな「併合された」運転が運転表内に作成される結果となる。
4.「削除」をクリックすると、ユーザに、削除の理由を示すように促す。
5.理由の内1つをクリックすると、運転が削除され、ユーザはダッシュボードに戻される。
f.運転の追加
i.「Add+」をクリックすると、手作業で運転情報を入力するようにダイアログによってユーザを促す。
ii.ユーザは、開始住所、日付け、および時刻を入力する。
iii.ユーザは終了住所、日付け、および時刻を入力する。
iv.運転追加をクリックすると、運転ログ内に運転が作成され、運転詳細を入力するために次のプロンプトにユーザを連れて行く。
v.ユーザは、運転の目的を含む全ての運転詳細を入力することができる。
vi.ユーザは、保存する、削除する、または詳細を全く入れずに保存するためにXをクリックすることができる。
g.報告−報告は、ユーザが、報告に含ませるため、または特定の場所にそして特定のファイル・フォーマットでエクスポートするために、運転の集合を選択することを可能にする。
i.ユーザは、含ませる必要がある各運転の隣りにあるチェックボックスをクリックすることによって、報告において提出する運転を選択する。分類されている運転のみを報告に含めることができる。
ii.チェックボックスによって運転を選択すると、右下にある運転報告ボタンが、選択された運転の合計評価額によって更新される。
iii.準備ができたときに「[x]運転を報告する」ボタンをクリックすると、ユーザに報告提出画面が提示される。ここで、xは選択された運転の数である。
1.選択された運転の概要が、提出画面の上部に表示される。
2.ユーザは、追加情報セクションにおいて報告に入力される任意情報を記入することができる。
a.提出する人:ユーザは、自分の名前を、報告を提出する人として入力することができる。
b.プロジェクト:ユーザは、該当する場合、プロジェクトの短い説明を入力することができる。
c.顧客:ユーザは、この1組の運転が適用される顧客(customer or client)の名前を入力することができる。
d.電子メール・コピーの送り先:デフォルトでは、報告はユーザに送られる。ユーザは、ここで電子メール・アドレスを入力することによって、他の人に報告を送らせる選択肢を有する。
e.「これらの運転に報告済みの印を付ける」ボックスをクリックすると、ダッシュボードにおける運転ログのデフォルト・ビューから運転が取り除かれる。
f.ユーザは、彼らの必要性を正確に表す報告を得るために、マイルの業務率(Business rate of the miles)を変更することができる。
3.エクスポート
a.PDFまたはCSVをエクスポート・フォーマットとして選択すると、ユーザは彼らの電子メールでPDFまたはCSV報告を受ける結果となる。
b.ConcurまたはFreshBooksを選択する。
i.ユーザは、彼らがエクスポートすることを選択したアカウントを許可しなければならない。
ii.ユーザは報告をクリックしなければならない。
4.ユーザは、プロセスを終了するために報告をクリックしなければならない。
5.ユーザは、電子メールの報告を直ちに受け取る。
6.ユーザは、継続するためには、確認プロンプト上でOKをクリックしなければならない。
h.検索
i.検索ボックスにテキストを入力すると、インスタント・ライブ検索機能が開始され、一致が発見されると直ちに結果が戻され始める。
ii.検索機能は、目的、場所、メモ、および車両情報について検索する。
iii.検索機能は、時間、マイル、評価額、駐車、および通行料金情報については検索しない。
iv.レコードが発見された場合、運転の表としてユーザに表示される。
v.レコードが発見されない場合、「一致するレコードは発見されませんでした」と述べるメッセージがユーザに提示される。
i.運転のフィルタリングによって、ユーザは、運転ログのビューを素早く変更して、一定のタイプの運転のみを示すことが可能になる。
i.未分類をクリックすると、運転表が更新され、未だ分類されていない運転のみが示される。
ii.業務をクリックすると、運転表が更新され、業務として分類された運転のみが示される。
iii.個人的をクリックすると、運転表が更新され、個人的として分類された運転のみが示される。
iv.全てをクリックすると、運転表が更新されて、全ての運転が示される。
v.「報告された運転を含める」ボックスを選択すると、フィルタリングの結果が、以前の報告の間に「これらの運転に報告済みの印を付ける」として既に印が付けられた運転も示すことが可能になる。
j.報告履歴
i.報告履歴をクリックすると、ユーザが作成した全ての報告が、上位の詳細(high-level details)と共にユーザに示される。
ii.各報告の左側にある「+」シンボルをクリックすると、細目を示すために項目が拡張される。
【0103】
[0112] 本明細書において使用する場合、「第1」、「第2」、「第3」、および「第n」という用語は、通常の意味で解釈されるものとする。このような用語は、単独であれ一緒であれ、必ずしも順序を含意するのではないが、当業者によってそのように理解される場合は別である。加えて、「上部」および「下部」という用語は、重力の方向を基準にした意味を有するのでなくてもよく、通常の意味で解釈されてしかるべきである。これらの用語は、本願の特許請求の範囲を不当に限定しないこととする。
【0104】
[0113] 以上、特定的な実施形態について余すところなく説明したが、種々の変更、代替構造、および均等物が使用されてもよい。一例として、パッケージ化デバイスは、以上で説明したエレメント、および本明細書以外のエレメントの任意の組み合わせを含むことができる。したがって、以上の説明および図示は、添付した請求項によって定められる本発明の範囲を限定するように解釈してはならない。
図1
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図4A
図4B
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