(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装置が2つの前記ローラを備え、前記コンベヤが中心線(C)を有し、前記機械方向及び前記機械横断方向に直交しかつ前記コンベヤの上方の前記中心線の投影が、前記ローラの間にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
シュリンクスリーブ加工ライン1を、
図1に示す。シュリンクスリーブ加工ライン1は、コンベヤ20を備え得る。容器10を、コンベヤ20上に提供することができる。容器10は、容器10に適合されたシュリンクスリーブ50を有し得る。シュリンクスリーブ50は、既定の除去可能部分100を有し得る。容器の充填及び/又はキャップ装着の前、若しくは後に、シュリンクスリーブ50を容器に適用することができる。最も一般的には、シュリンクスリーブ50は、充填及びキャップ装着の前に、容器に適用される。容器10は、容器10がスリーブ取り扱い装置70及び加熱ゾーン80に到着する前、若しくは後に、充填装置によって充填することができる。容器は、組成物で充填することができる。例示的な組成物としては、粉末、顆粒、液体、及びゲルを挙げることができる。この組成物は、液体洗濯洗剤、液体シャンプー、家庭用洗浄製品、粉末洗濯洗剤、液体せっけん、液体食器用洗剤、液体漂白剤、液体布地処理組成物、液体食料製品、又は、人によるその後の使用若しくは分注のために、容器10内に分注することが可能な、任意の他の材料とすることができる。
【0009】
シュリンクスリーブ50は、シュリンクスリーブ加工ライン1上のいずれかの場所で、容器10に適用することができる。任意選択的に、容器10は、シュリンクスリーブ50が既に容器10に適合された状態で、シュリンクスリーブ加工ライン1に提供することができる。シュリンクスリーブ50は、シュリンクスリーブ加工ライン1に提供される前に、既定の除去可能部分100を有し得る。既定の除去可能部分100は、シュリンクスリーブ加工ライン1上で、シュリンクスリーブ50内に設けることもできる。シュリンクスリーブ50は、容器10が充填される場所のライン上流側で、容器10に適用することができる。シュリンクスリーブ50は、複数のシュリンクスリーブ50の連続ウェブ60として、シュリンクスリーブ加工ライン1に提供することができる。個々のシュリンクスリーブ50を、ウェブ60から切り出して開放し、次いで、容器10の上に定置することができる。この操作は、シュリンクスリーブ取り扱い装置70を使用して行われる。
【0010】
シュリンクスリーブ50を容器10に適用した後、容器10、及び容器10に適用されたシュリンクスリーブ50を、加熱ゾーン80に通過させる。加熱ゾーン80内部で、シュリンクスリーブ50の温度を、シュリンクスリーブ50が収縮して容器10に適合する温度まで上昇させる。
【0011】
容器10がコンベヤ上を下りラインで搬送される際に、容器10の存在を検出することが可能となるように、ライン1に沿った1つ以上の場所に、センサ90を配置することができる。センサ90は、このラインに沿って容器10が下りラインで搬送される際に、容器10の位置を追跡することが可能な、コンピューティングシステムに接続することができる。センサ90は、ストライカ130のライン上流側に搭載されるフォトアイとすることができる。このセンサは、容器10の前縁部を検出することができる。センサ90と既定の場所との間の既知の距離、及びコンベヤ20の既知の速度若しくはコンベヤ20の移動の距離を有することによって、既定の除去可能部分にストライカ130を接触させるための時間を決定することができる。このセンサは、Keyance(Osaka,Japan)より入手可能な、FU−61ファイバ光学センサと組み合わせた、Keyence FS−N11Pファイバ増幅器とすることができる。
【0012】
既定の除去可能部分100を、シュリンクスリーブ50内に設けることができる。既定の除去可能部分100は、シュリンクスリーブが容器10に適用される前に、又はシュリンクスリーブ50が容器10に適合された後に、シュリンクスリーブ50内に設けることができる。シュリンクスリーブ50が容器10に適合された後に、シュリンクスリーブ50を切断することによって、既定の除去可能部分100を提供することができる。シュリンクスリーブ50は、カッター110によって、既定の除去可能部分100で切断することができる。カッター110は、レーザ120、又は、容器10上の既定の除去可能部分100を切断することが可能なダイ若しくは他の工具とすることができる。カッター110は、任意選択的にレーザ120であり、ストライカ130のライン上流側に配置することができる。
【0013】
コンベヤ20は、連続的に動作することができ、又は割り送りすることもできる。高速充填操作(例えば、単一ライン10の単一レーン内で毎秒約60個超の容器を充填する)に関しては、連続移動するコンベヤ20が実践的であり得る。
【0014】
既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50内に切り込んだ後、ストライカ130によって、既定の除去可能部分100を除去することができる。既定の除去可能部分100を除去した後、完成したパッケージ121は、更に下りラインに搬送される。
【0015】
図2は、ライン1上での切断操作をより詳細に示す図面である。シュリンクスリーブ50を適合させた容器10が、センサ90に遭遇すると、センサ90は、レーザ120のコントローラ125にデータを送信することができる。コントローラ125は、レーザ120とは別個の、又はレーザ120内部に統合された、コンピュータとすることができる。コントローラ125への更なる入力は、コンベヤ20の速度とすることができる。コンベヤ20の速度、及びレーザ120に対するセンサ90の場所を知ることによって、既定の部分100がレーザ120の正面に配置されたときに、既定の部分100を切断することができるように、レーザ120をオンにすることができる。
【0016】
レーザ120は、コンベヤ20の一方の側に位置決めすることができる。レーザ120は、動作枠136を有し得るものであり、この動作枠136の範囲内で、レーザスポット115は、最終的に既定の除去可能部分100になるシュリンクスリーブ50の部分に対して、動作することができる。レーザスポット115を、レーザ120の位置を変化させる機構によって方向付けることができる。より単純には、レーザスポット115を、レーザ120内の複数の反射体によって方向付けることができる。
【0017】
レーザコントローラ125は、レーザビームの出力、レーザビームの方向、レーザスポット115の場所、並びにレーザビームのオン及びオフを制御することができる。レーザコントローラ125は、レーザビームの出力、レーザビームの方向、レーザスポット115の場所、並びにレーザビームのオン及びオフに関するプログラムを記憶する、メモリを有し得る。
【0018】
レーザコントローラ125は、レーザ120がオンになったときにレーザスポット115が辿る経路を定めるプログラムを含み得る。この経路は、レーザスポット115の方向及び深度が規定される3次元経路、又は2次元経路とすることができる。レーザ120から、レーザ120が収束する場所までの距離である、レーザスポット115の深度は、シュリンクスリーブ50の場所を辿ることができる。
【0019】
コンベヤ20が割り送りされる場合には、そのコンベヤは、レーザ120の正面で停止させることができ、シュリンクスリーブ50内に、既定の除去可能部分100を形成することができる。より速いライン速度が所望され、コンベヤ20が連続動作している場合には、レーザ120に関するプログラミングは、レーザスポット115に関する経路を計算に入れるために、そのラインの速度を考慮する条件を含み得る。この配置構成では、レーザスポット115は、移動するシュリンクスリーブ50上にトレースされる。レーザコントローラ125のプログラミングの使用により、レーザスポット115がシュリンクスリーブ50を所望の場所でただ切断することで、既定の除去可能部分100を形成することができる。
【0020】
レーザ120は、固定焦点、可変焦点、又は自動焦点を有する、60ワット、10200nmの炭酸ガスレーザとすることができる。レーザ120は、赤外線又は遠赤外線レーザ120とすることもできる。
【0021】
既定の除去可能部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供することにより、既定の除去可能部分100を除去することができる。ストライカ130は、既定の除去可能部分100に対して接線方向に移動する構造体とすることができる。既定の除去可能部分100は、既定の除去可能部分100にストライカ130を接触させることによって、除去することができる。
【0022】
シュリンクスリーブ50が上に装着された容器10は、既定の除去可能部分100で部分的に覆われた表面を提示するものと考えることができる。ストライカ130を、既定の除去可能部分100に対して接線方向で移動させることによって、既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部から除去することができるが、これは、既定の除去可能部分100の除去の開始時での、シュリンクスリーブ50の残部に対する、既定の除去可能部分100の主要な剪断移動によるものである。既定の除去可能部分100とシュリンクスリーブ50の残部との、剪断における相対移動は、ストライカ130などの、様々な単純な機構を使用して、提供することができる。
【0023】
典型的には、シュリンクスリーブ加工ライン1は、連続高速方式で操作される。ライン速度が、単一レーン内で毎分約300個のボトルを超過することは、珍しくはない。シュリンクスリーブ50の残部に対する、既定の除去可能部分100の相対的な剪断移動を提供することは、シュリンクスリーブ50に垂直な方向に、又はシュリンクスリーブ50に垂直な方向のより大きい移動成分で、既定の除去可能部分の初期の除去を提供することよりも、機械的に単純な傾向がある。当然ながら、既定の除去可能部分100がシュリンクスリーブ50から除去されていくことを考慮すると、既定の除去可能部分100は、いずれかの時点で、シュリンクスリーブ50に垂直な移動成分を少なくともある程度有する方向で、移動されることになる。それにもかかわらず、ストライカ130と既定の除去可能部分100との接触の開始の瞬間には、シュリンクスリーブ50の残部に垂直な方向の相対移動の方向成分が比較的小さくなるように、シュリンクスリーブ50の残部に対する既定の除去可能部分100の初期の相対移動を提供することが、所望される場合がある。例えば、既定の除去可能部分100の移動の垂直成分の大きさは、既定の除去可能部分100の移動の接線成分の約25%未満とすることができる。
【0024】
コンベヤ20は、シュリンクスリーブ加工ライン1が動作中である場合にコンベヤ20が移動する方向である、機械方向MDを有するものと見なすことができる。コンベヤ20はまた、この機械方向に直交する、機械横断方向CDも有するものと見なすことができる。コンベヤ20は、一対の離間した縁部22を有し得るものであり、それらの縁部は、機械横断方向に離間している。コンベヤ20は、中心線Cを有し得る。
【0025】
ストライカ130は、第1の位置及び第2の位置を有し得る。第1の位置では、ストライカ130は、
図3に示すように、コンベヤ20の上方、かつコンベヤの一対の縁部22の横方向内部の、既定の場所140に配置することができる。
【0026】
既定の場所140は、ストライカ130が、その内部で既定の除去可能部分100に接触することにより、シュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を除去する、空間内の場所である。容器10がストライカ130に接近すると、ストライカ130は、コンベヤ20の遠隔にストライカがある第2の位置から、ストライカ130がシュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を除去することが可能な第1の位置内へと、移行することができる。
【0027】
第2の位置から第1の位置内への移行は、ストライカの全体移動として考えることができる。第1の位置では、ストライカ130は、既定の場所140に対して、接線方向で局所的に移動することができる。このストライカ130の局所的な接線方向の移動は、第2の位置から第1の位置への、及び第1の位置から第2の位置へのストライカの全体移動からは、独立したものとすることができる。例えば、ストライカ130は、回転ローラ132、又は回転ベルト、又は他の移動構造体を備え得るものであり、それらの表面は、既定の場所140に対して接線方向で移動している。ストライカ130が、
図3に示すような回転ローラ132である場合には、ストライカ130の回転の方向は、ストライカ130上に印された矢印によって示されるようなものとすることができる。
図3に示すように、ローラ132は、駆動ベルト162により回転駆動され得る。このローラは、ローラ132を回転駆動させることができる駆動チェーン又は任意の他の機構により、回転駆動され得る。この説明が適合する類似の状況は、人が、自分の自転車を、前論を浮かせて、その前輪が回転している状態で、直立した静止位置で有し、その回転する車輪の下の地面上に、1枚のルーズリーフ用紙が存在する場合である。自転車の車輪は、ストライカ130に類似し、ルーズリーフ用紙は、既定の除去可能部分100に類似する。前輪を、地面に向けて全体移動で降下させる際、車輪上のタイヤの表面は、ルーズリーフ用紙に対して、接線方向で局所的に移動している。自転車の車輪が、ルーズリーフ用紙に接触すると、そのルーズリーフ用紙は、地面から払い除けられる。本明細書で説明されるシュリンクスリーブライン1の文脈では、シュリンクスリーブ50が上に適合される容器10もまた並進して移動しており、ストライカ130は、既定の場所140を往復移動して、既定の除去可能部分100と接触する。
【0028】
ストライカ130の全体移動の経路は、ストライカが、既定の場所140及び既定の除去可能部分100に遭遇する際に、ストライカ130が、既定の除去可能部分100に対して接線方向で局所的に移動しているように、設定することができる。そのような配置構成は、人が、平坦なテーブルの若干上方に自分の拳を保持して、そのテーブルに向けて自分の指を方向付け、自分の人差指を真っ直ぐに伸ばし、次いで、自分の人差指の局所的な弧を描く移動が、テーブルの表面を擦ることと同様であり得る。テーブルを擦った後、テーブルから離れる方向に、上向きに自分の腕を持ち上げることができる。
【0029】
図3に示すように、シュリンクスリーブライン1は、2つのストライカ130を備えることができる。コンベヤ20は、機械方向MD及び機械横断方向CDを有し得る。2つのストライカ130は、機械方向MD及び機械横断方向CDに直交する方向での、コンベヤ20の上方かつ2つのストライカ130の間の、コンベヤ中心線Cの投影の両側に存在し得る。コンベヤ中心線Cの投影は、コンベヤ20の機械方向MD及び機械横断方向CDに存在する平面に直交する平面と一致する線として考えることができる。
【0030】
図3に示すように、シュリンクスリーブライン1は、コンベヤ20の両側にストライカ130を備えることができる。そのような配置構成は、容器10の両側に既定の除去可能部分100が存在する場合に、実践的であり得る。例えば、容器が、貫通ハンドルを有するか、又は容器の両側に対向する把持陥凹部を有する場合には、既定の除去可能部分100を除去することにより、その貫通ハンドル又は対向する把持陥凹部を露出させることができる。コンベヤ20の両側のストライカ130は、シュリンクスリーブライン20の機械方向MDに沿った共通の場所で、コンベヤ20の両側に配置することができる。シュリンクスリーブライン1は、対向するストライカ130が、実質的に同時に、既定の除去可能部分100に動作可能に係合するように、動作させることができる。そのような動作に関する配置構成は、シュリンクスリーブライン1を下って移動する際の、容器10の安定性を維持するために役立ち得る。ストライカ130は、コンベヤ20に沿って異なる位置に配置することもできる。その配置構成では、一方のストライカ130は、最初に容器10の一方の側に作用することができ、その後、コンベヤ20の反対側の他方のストライカ130が、容器10の他方の側に作用する。ストライカ130の場所に関するこれらの配置構成のいずれかを使用して、容器10の両側の既定の除去可能部分100を除去することができる。ストライカ130は、アーム160上に搭載することができる。アーム160は、既定の場所140に、及び既定の場所140から離れる方向に、ストライカ130を移動させることができる。
【0031】
図4は、既定の除去可能部分100が、部分的に既定の場所140内部に配置され、ストライカ130もまた、既定の除去可能部分100に接触するように配置された状態の、シュリンクスリーブ50を有する容器10を有する、シュリンクスリーブライン1を示す。
図4にはまた、頂部拘束ガイド180も示される。既定の場所140は、シュリンクスリーブライン1に対して固定された場所に存在し得る。頂部拘束ガイド180は、機械方向MDでの駆動方向を有するベルト185を備え得る。ベルト185は、ベルト185の支持用に設けられた複数のブロック186の上で送られることができる。
【0032】
既定の除去可能部分100と既定の場所140とが一致するような位置に、容器10が存在するとき、ストライカ130は、既定の除去可能部分100に接触して、シュリンクスリーブ50の残部から既定の除去可能部分100を引き離すことができる。シュリンクスリーブ加工ラインの動作時には、容器10が既定の場所140に接近する際に、第2の位置から第1の位置に向けたストライカ130の移動が開始され、それにより、ストライカ130と既定の除去可能部分100とが、既定の場所140に実質的に同時に到着するように、ストライカ130の移動をプログラムすることができる。
【0033】
ストライカ130は、既定の除去可能部分100を除去する要素である。ストライカ130は、ストライカ130から既定の除去可能部分100に力を伝達することが可能な柔軟性材料とすることができる。ストライカ130は、接着材料でコーティングされた、柔軟性材料の塊とすることができる。ストライカ130が、既定の除去可能部分100に接触すると、ストライカ130及び既定の除去可能部分100は、動作可能に互いに係合する。ストライカ130の更なる移動が生じると、ストライカ130は、既定の除去可能部分100を捕捉して、シュリンクスリーブ50の残部から引き離す。既定の除去可能部分100は、ストライカ130と容器10の一部分との間で、既定の除去可能部分100を、ストライカ130に挟み込ませることによって、ストライカ130によって捕捉することができる。すなわち、既定の除去可能部分100は、挟み込みゾーン99での既定の除去可能部分100の除去中に、容器10とストライカ130との間に挟み込まれることができる。ストライカ130と容器10の一部分との間に、既定の除去可能部分100を挟み込むことによって、ストライカ130と既定の除去可能部分100との間の垂直力が、挟み込みが存在しない場合よりも大きくなるため、ストライカ130と既定の除去可能部分100との係合を増強させることができる。既定の除去可能部分100は、ストライカ130が第1の位置にあるときにストライカ130の近位に存在する真空ポート135によって、ストライカ130から離れる方向に移送することができる。既定の除去可能部分100は、既定の除去可能部分100が、シュリンクスリーブ50の残部から除去又は分離された後に、真空によって搬送することができる。
【0034】
本明細書で説明されるように、ストライカ130は、既定の除去可能部分100に対して接線方向に移動する構造体とすることができる。
図4に示すように、このストライカ130の移動に対して、既定の除去可能部分100は、下流側縁部102、及び反対側の上流側縁部103を有するものと見なすことが、便宜的であり得る。下流側縁部102は、既定の除去可能部分100に対するストライカ130の移動の方向での、既定の除去可能部分100の縁部とすることができる。上流側縁部103は、既定の除去可能部分100を除去する前は、チャド190又は複数のチャド190によってシュリンクスリーブ50に接合されていてもよい。下流側縁部102及び上流側縁部103に関する、下流及び上流とは、ストライカ130の移動の方向に対するものであると理解されよう。
【0035】
図4に示す配置構成では、ストライカ130は、ストライカ130上に印された矢印によって示される方向に回転している。ストライカ130が、既定の除去可能部分100に接触すると、既定の除去可能部分100は、張力によって動態化し得る。次いで、既定の除去可能部分100は、チャド190又は複数のチャド190を引っ張ることによって、シュリンクスリーブ50から引き離される。任意選択的に、ストライカ130が既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部から引き剥がす際に、ストライカ130と容器10との間に既定の除去可能部分100を挟み込むことができる。
【0036】
ストライカ130の移動、及びチャド190又は複数のチャド190の場所は、ストライカ130が既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50から綺麗に分離するように、互いに調整させることができる。綺麗な分離は、張力がチャド190又は複数のチャド190の主要な破断モードとなるように、チャド190又は複数のチャド190を位置決めすることによって、達成することができると考えられる。既定の除去可能部分100がストライカ130によって接触される際に、張力がチャド190又は複数のチャド190の主要な破断モードとなるようにチャド190又は複数のチャド190を位置決めすることができる。
【0037】
ストライカ130は、任意数の向きで位置決めすることができる。理論に拘束されるものではないが、ストライカ130の位置決めと、チャド190又は複数のチャド190の場所とを調整させることによって、ストライカ130によって接触される際のチャド190又は複数のチャド190の破断モードを、張力を主とする破断モードが実際の破断モードとなる状態に、制御することができると考えられる。理論に拘束されるものではないが、チャド190又は複数のチャド190の剪断を主とする破断モードは、整然さに劣る、シュリンクスリーブ50の残部からの既定の除去可能部分100の分離をもたらし得ると考えられる。ストライカ130が既定の除去可能部分100に接触する際の、チャド190又は複数のチャド190の剪断は、機能的及び審美的に好ましくない恐れがある制御不能な裂け目を、シュリンクスリーブ50内に引き起こす恐れがある。
【0038】
図5及び
図6は、シュリンクスリーブライン1の端面図であり、この図は、容器10が観察者から離れる方向に移動している図である。
図4では、容器10は、既定の除去可能部分100が既定の場所140に接近していくように、シュリンクスリーブライン上に配置される。既定の除去可能部分100が、既定の場所140に接近すると、ストライカ130は、既定の場所140に向けて、第2の位置から第1の位置に移動を開始する。既定の除去可能部分140及びストライカ130は、実質的に同時に、既定の場所140に到着する。既定の除去可能部分100は、
図6に示すように、ストライカ130によってシュリンクスリーブ50の残部から引き剥がされ、真空ポートが、ストライカ130から既定の除去可能部分100を除去する。
【0039】
図5では、ストライカ130は第2の位置にあり、この第2の位置では、ストライカ130は、既定の場所140から遠隔にある。
図6では、ストライカ130は第1の位置にあり、この第1の位置では、ストライカ130は、既定の除去可能部分100を除去するために、既定の場所140に配置される。
図5では、既定の場所140に向けた、ストライカ130の全体的な移動の方向は、ストライカ130の回転軸を通る矢印によって示される。第2の位置では、ストライカ130又は複数のストライカ130は、機械横断方向CDでの容器10の最も幅広の部分が、ストライカ130を通過する、又は複数のストライカ130の間を通過することができるように、既定の場所140から遠隔に存在し得る。
【0040】
一配置構成では、コンベヤ20は、連続速度で、容器10をライン下流側へ移動させている。ストライカ130は、既定の場所140から遠隔の第2の位置から、第1の位置へと移行し、この第1の位置で、ストライカ130は、既定の場所140内の既定の除去可能部分100に接触する。ストライカ130と既定の除去可能部分100の間の相対移動は、容器10をライン下流側へ搬送するコンベヤ20、ストライカ130の動き、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される機構によって、提供することができる。
【0041】
シュリンクスリーブ加工ライン1は、頂部拘束ガイド180を更に備え得る。頂部拘束ガイド180は、コンベヤ20の上に位置決めすることができる。容器10は、ストライカ130が既定の除去可能部分100に衝突する際に、頂部拘束ガイド180とコンベヤ20との間に存在し得る。頂部拘束ガイド180及びコンベヤ20は連携して、容器10に軸方向圧迫力を加えることができる。ストライカ130が既定の除去可能部分100に衝突する際に、圧迫状態にある容器10を有することによって、ストライカ130が既定の除去可能部分100に衝突する際に、容器10が許容量を超えて移動することを抑制することができる。
【0042】
ストライカ130は、ローラ132とすることができる。ローラ132は、モータ駆動ローラ132とすることができる。ローラが回転しているモータ駆動ローラ132は、ローラ132が、既定の除去可能部分100と接触するように移動されると、ローラ132が、既定の除去可能部分100と摩擦係合して、既定の除去可能部分100を、シュリンクスリーブ50の残部から引き離すという点で、実践的であると考えられる。ローラ132がシュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を除去する能力を高めるために、コンベヤ20の移動の方向に沿った成分、又は対向する成分が存在するような方向で回転するように、ローラ132を駆動することができる。
【0043】
ローラ132は、柔軟性表面を備え得る。ローラ132は、ローラ132と既定の除去可能部分100との間の剪断により動態化される力を発生させることが可能な表面を備え得る。ローラ132の表面は、ローラ132が既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部から引き離すことができるように、既定の除去可能部分100に対して十分に粘着性である必要がある。典型的なシュリンクスリーブ50に関しては、ゴム表面を有するローラ132が実践的である。
【0044】
ローラ132は、www.fairlaneproducts.comで入手可能な、外径6.35cm、シャフト径1.5875cm、幅2.3368cm、及びデュロメータ20Aを有する、Fairlane Productsニトリルシャフト搭載駆動ローラ、部品番号RR−9502−20W−EX625とすることができる。ローラ132は、毎分約900回転で回転させることができる。ローラ132は、毎分約50回転〜毎分約5000回転の速度で回転させることができる。ローラ132は、毎分約200回転〜毎分約1500回転の速度で回転させることができる。ローラ132は、毎分約700回転〜毎分約1000回転の速度で回転させることができる。
【0045】
第1の位置と第2の位置との間のストライカ130の移動は、第1の位置から第2の位置に、及び第2の位置から第1の位置にストライカ130を移動させるように、ストライカ130と動作可能に係合された、ドライバ150によって提供することができる。様々な機構が、ドライバ150に関して想到される。また、ドライバ150とストライカ130との間の様々な機械的リンク機構が想到される。
【0046】
ストライカ130は、枢動可能に搭載することができる。そのような配置構成では、ストライカ130は、既定の場所140を往復して部分的に回転することにより、既定の除去可能部分100に遭遇する。そのような配置構成は、ドライバ150が動作可能にストライカ130と係合する
図3、
図4、
図5、及び
図6に示される。ストライカ130は、可動式アーム160に搭載することができる。アーム160は、フレーム170に枢動可能に搭載することができる。ドライバ150は、アーム160と動作可能に係合し得る。ドライバ150は、強制的に延伸及び後退させることが可能な、エアシリンダ又は油圧シリンダとすることができる。ドライバ150は、ソレノイドとすることができる。ドライバが延伸及び後退する際、アーム160は、枢軸を中心として回転することにより、ストライカ130を、既定の場所140に往復移動させることができる。ドライバ150は、サーボモータ、エアシリンダ、4節クランク−ロッカリンク機構に接続された回転モータ、及びリニアサーボモータからなる群から選択される機構とすることができる。エアシリンダが採用される場合には、FestoエアシリンダADN−20−25−1−P−A#536238が実践的であり得る。
【0047】
ストライカ130は、往復自在に搭載することができる。そのような配置構成では、ストライカ130は、既定の場所140を往復して並進移動することにより、既定の除去可能部分に遭遇する。往復移動は、非限定的な例として、エアシリンダ、油圧シリンダ、ソレノイド、4節クランク−ロッカリンク機構に接続された回転モータ、又は他の好適な機構によって提供することができる。
【0048】
ドライバ150の延伸及び後退は、ストライカ130が、コンベヤ20の上方かつコンベヤ20の一対の縁部22の横方向内部の既定の場所140に配置される第1の位置から、ストライカ130がコンベヤ20から遠隔にある第2の位置への、ストライカ130の移動、及び第1の位置へ再び戻るストライカ130の移動を、間欠的に駆動することができる。第2の位置の例を
図5に示す。この第2の位置では、容器10が、ストライカ130によって妨害されることなく、ライン1上を通過することができるように、ストライカ130を配置する必要がある。ハンドルを有する典型的な容器10に関しては、容器10の本体は、ストライカ130に提示される容器10の側面が、機械方向MDに概して整合する方向で、湾曲、輪郭加工、又は他の方式で成形されるように、輪郭加工される。容器10がライン下流側へ搬送される際に、既定の除去可能部分100が前端の位置にあるのか又は後端の位置にあるのかに関わらず、ストライカ130は、通過する容器10をストライカ130が妨害しない第2の位置を有する必要がある。通過する容器10をストライカ130が妨害しない位置は、第2の位置として定義され、ストライカ130は、この第2の位置では、既定の場所140から遠隔にあると見なされる。
【0049】
容器10がライン下流側へ搬送される際に、ストライカ130を、第1の位置と第2の位置との間で間欠的に移動させる。容器10がライン下流側へ搬送される際に、既定の除去可能部分100は、既定の場所140内に存在するように移送される。第1の位置へのストライカ130の到着は、既定の除去可能部分100の到着と一致するように、時間合わせされる。ストライカ130が、第2の位置から第1の位置内に移動すると、ストライカ130は、既定の除去可能部分100に衝突して、その既定の除去可能部分100を、残余のシュリンクスリーブ50から払い除く。次いで、ストライカ130は、既定の場所140から遠隔の位置に存在するように、既定の場所140から離れる方向に移動する。
【0050】
シュリンクスリーブ加工ライン1は、コンベヤ20の上方に位置決めされた頂部拘束ガイド180を備え得る。容器10が、頂部拘束ガイド180とコンベヤ20との間に存在するように搬送される際、容器10が、頂部拘束ガイド180とコンベヤ20との間で圧迫されていくことによって、容器10に軸方向応力が徐々に加えられる。頂部拘束ガイド180は、機械方向MDの駆動方向を有するベルト185を備え得る。ベルト185は、ガラス繊維のコア、及び1600.2mmの外周、並びに126個の台形の歯を有する、幅50.8mmの、Misumi Timing Belt H50.8 L=1600 #TBN630H200ゴムベルトとすることができる。ベルト185は、ベルト185の支持を提供するための複数のDELRINブロック186の上で送られ得る。
【0051】
ベルト185は、ベルト185が容器10の頂部に係合する際、ベルト185とコンベヤ20との間で容器が圧迫されていくことによって容器10に軸方向応力が徐々に加えられるように、ブロック186、又は輪郭加工された棒によって支持することができる。頂部拘束ガイド180は、機械方向MD及び機械横断方向CDに対して垂直に、容器10を拘束することができる。
【0052】
操作において、スリーブ付き容器10を形成するためのプロセスは、容器10を搬送するステップと、容器10の周囲にシュリンクスリーブ50を配置するステップと、そのシュリンクスリーブ50を収縮させることによって、容器10にシュリンクスリーブ50を適合させるステップと、シュリンクスリーブ50内に既定の除去可能部分100を提供するステップと、既定の除去可能部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供するステップと、既定の除去可能部分100にストライカ130を接触させることによりシュリンクスリーブ50の既定の除去可能部分100を除去するステップと、を含み得る。
【0053】
既定の部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供する前に実行されるステップのうちの1つ以上は、別個の操作で実行するか、又は別個のエンティティによって実行することができる。例えば、容器10に適合されたシュリンクスリーブ50を有する容器10は、第1のエンティティによって提供されてもよく、第2のエンティティが、既定の除去可能部分100を提供する作業を実行することができる。そのような第2のエンティティ、又は第3のエンティティは、既定の部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供することができる。任意選択的に、シュリンクスリーブ50が既定の除去可能部分100を有する状態で、容器10に適合されたシュリンクスリーブ50を有する容器10を、第1のエンティティが第2のエンティティに提供することができ、第2のエンティティは、既定の部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供することができる。
【0054】
容器上にスリーブを形成するためのプロセスは、容器10に適合されたシュリンクスリーブ50を有する容器10を提供するステップであって、そのシュリンクスリーブ50が既定の除去可能部分100を有する、ステップと;既定の除去可能部分100に対して接線方向に移動するストライカ130を提供するステップと;既定の除去可能部分100にストライカ130を接触させることにより既定の除去可能部分100を除去するステップと、を含み得る。このプロセスは、容器10に適合されたシュリンクスリーブ50を有し、そのシュリンクスリーブ50が、既定の除去可能部分100を有する、容器10が提供されるステップを更に含み得る。例えば、容器上にスリーブを形成するためのプロセスは、容器10の周囲にシュリンクスリーブ50を定置するステップ;そのシュリンクスリーブ50を収縮させることによって、容器10にシュリンクスリーブ50を適合させるステップ;及び既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50内に提供するステップ、のうちの、1つ、いずれか、又は全てを更に含み得る。同じエンティティ又は異なるエンティティが、そのような更なるステップのうちの、1つ、いずれか、又は全てを実行することができる。
【0055】
容器10を機械方向MDで搬送し、ストライカ130が既定の除去可能部分100に接触する際に、機械方向MDに直交する機械横断方向CDで、容器10を拘束することが、実践的であり得る。換言すれば、容器20が搬送される方向に直交する方向で、容器10を拘束することができる。そのような拘束は、ストライカ130が、コンベヤ20上の位置から外れるように容器10を強打するか、又は容器20を転倒させる恐れがある相当な程度の力を、容器10に加える場合には、実践的であり得る。機械横断方向CDでの容器の拘束は、ストライカ130に対して容器20の背後に位置決めされた、1つ以上のレール21によって提供することができる。レール21は、コンベヤ20に沿って延びることができる。レール21又は複数のレール21は、コンベヤ20に対して上昇させることができる。
【0056】
容器10は、
図7に示すように、貫通ハンドル11を有し得る。貫通ハンドル11は、貫通ハンドル開放区域13を有し得る。任意選択的に、容器10は、
図8に示すように、挟み込み把持部12を有し得る。既定の除去可能部分100は、貫通ハンドル11又は挟み込み把持部12の近位に存在し得るものであり、いずれの場合にも、消費者が把持するために提供されるタイプの特徴部に関するものとすることができる。
【0057】
図9は、シュリンクスリーブ50が容器10に適合され、既定の除去可能部分100が、1つ以上のチャド190によってシュリンクスリーブ50に接合されている、容器10の図面である。既定の除去可能部分100は、レーザ切断を含めた、本明細書で開示されるプロセスのうちのいずれかによって形成することができる。チャド190は、シュリンクスリーブ50を既定の除去可能部分100に接合する、シュリンクスリーブ50の一部分とすることができる。1つ以上のチャド190は、既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50に接合することができる。チャド190又は複数のチャド190は、既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部に接合する、シュリンクスリーブ50の切り残された部分である。チャド190又は複数のチャド190を取り残す操作に特に指定はない。非限定的な例として、レーザが、シュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を切断するために使用される。非限定的な例として、レーザ120を使用して既定の除去可能部分100を切断する際に、チャド190又は複数のチャド190を取り残すことができる。チャド190又は複数のチャド190を取り残すために、レーザ120が既定の除去可能部分100をトレースする際に、レーザ120を一時的にオフにし、次いで再びオンにすることにより、既定の除去可能部分100の周縁部の一部分を飛び越すことができる。
【0058】
既定の除去可能部分100は、周縁部14を有し得る。既定の除去可能部分100の周縁部14の長さは、チャド90又は複数のチャド90の長さを、隣り合う切断部分の間に切断が直線状に延びているかのごとく含めるように、計算される。シュリンクスリーブ50の残部から容易に分離されるチャド90又は複数のチャド90を提供するためには、既定の除去可能部分100を除去する前に、既定の除去可能部分100の周縁部14の長さの約0.05%〜約10%が、チャド90又は複数のチャド90によって、シュリンクスリーブ50の残部に接合されていることが実践的であり得る。
【0059】
チャド90又は複数のチャド90は、約0.01mm〜約10mmのチャド長さ191を個々に有し得る。チャド90又は複数のチャド90は、約0.01mm〜約4mmのチャド長さ191を個々に有し得る。チャド90又は複数のチャド90は、約0.01mm〜約2mmのチャド長さ191を個々に有し得る。
【0060】
より容易にシュリンクスリーブ50の残部から分離することが可能な、既定の除去可能部分100を提供するためには、既定の除去可能部分100がシュリンクスリーブ50から除去される前に、シュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を切り離すことができる。この例示的な手法では、既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50に接続するチャド90は存在しない。チャド90又は複数のチャド90を提供することは、シュリンクスリーブ50から切り離された既定の除去可能部分100よりも有利であり得るが、これは、既定の除去可能部分100をストライカ130が除去する前に、既定の除去可能部分100が、シュリンクスリーブ50の残部から、非意図的及び/又は制御不能に剥がれ落ちる可能性がより低いためである。
【0061】
既定の除去可能部分100は、既定の除去可能部分100の除去前には、貫通ハンドル11又は挟み込み把持部12を覆うことができる。貫通ハンドル11又は挟み込み把持部12を使用する際に消費者の手が適合することが可能な成形表面を提供するためには、貫通ハンドル11又は挟み込み把持部12よりも寸法的に広範囲な、既定の除去可能部分100を提供することが実践的であり得る。貫通ハンドル11は、貫通ハンドル開放区域13を有し得る。既定の除去可能部分100は、既定の除去可能部分区域101を有し得る。既定の除去可能部分区域101は、ハンドル開放区域13よりも約5%大きいものとすることができる。既定の除去可能部分区域101は、ハンドル開放区域13よりも約5%超大きいものとすることができる。既定の除去可能部分区域101は、ハンドル開放区域13よりも約15%超大きいものとすることができる。既定の除去可能部分区域101は、ハンドル開放区域13よりも約25%超大きいものとすることができる。貫通ハンドル開放区域13は、貫通ハンドル13の最小開放区域である。
【0062】
ハンドル11又は挟み込み把持部12を有する容器10は、典型的には、容器10の長手方向軸Lから離れる方向に配置されるような特徴部を有する。シュリンクスリーブ加工操作の間、容器10は、ハンドル11又は挟み込み把持部12が前端の位置又は後端の位置にある状態で、コンベヤ20上を搬送されることができる。前端の位置は、コンベヤ20に沿って搬送される際の容器10の移動の方向にある、容器10の側に、ハンドル11又は挟み込み把持部12がある位置である。後端の位置は、コンベヤ20に沿って搬送される際の容器10の移動の方向と逆方向にある、容器10の側に、ハンドル11又は挟み込み把持部12がある位置である。
【0063】
既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部からの綺麗に分離するためには、既定の除去可能部分100にストライカ130が接触すると既定の除去可能部分100が張力によって動態化されることにより、既定の除去可能部分100がシュリンクスリーブ50の残部から除去されるように、除去のプロセスを設定することが望ましい場合がある。既定の除去可能部分100が張力によって動態化されることは、そのような動態化が、既定の除去可能部分100を概して平坦な状態に維持するために役立ち得るため、望ましい場合がある。一般的には、概して平坦な既定の除去可能部分100は、ストライカ130によって除去することが容易である。
【0064】
既定の除去可能部分100に対するストライカ130に関する任意選択的な配置構成は、
図9に示されるハンドル11又は把持部12の上部のより狭い部分に、チャド190又は複数のチャド190を配置して、既定の除去可能部分100に接触するストライカ130の部分が、ハンドル11又は把持部12の下部のより狭い部分に向かう方向に接線方向に移動するように、ストライカを位置決めすることであり得る。
【0065】
ストライカ130は、
図10に示すように、ストライカベルト131とすることができる。ストライカベルト131は、モータ駆動ストライカベルト131とすることができる。モータ駆動ストライカベルト131は、ストライカベルト131が既定の除去可能部分100と接触するように移動されると、ストライカベルト131が既定の除去可能部分100と摩擦係合して、既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部から剪断するという点で、実践的であると考えられる。ストライカベルト131が、シュリンクスリーブ50から既定の除去可能部分100を除去する能力を高めるために、コンベヤ20の移動の方向と逆方向である成分が存在するような方向で移動するように、ストライカベルト131を駆動することができる。
【0066】
ストライカベルト131は、柔軟性表面を備え得る。ストライカベルト131は、ストライカベルト131と既定の除去可能部分100との間で剪断により動態化される力を発生させることが可能な表面を備え得る。本質的には、ストライカベルト131の表面は、ストライカベルト131が既定の除去可能部分100をシュリンクスリーブ50の残部から引き離すことができるように、既定の除去可能部分100に対して十分に粘着性である必要がある。典型的なシュリンクスリーブ50に関しては、ゴム表面を有するストライカベルト131が実践的である。ストライカベルト131は、F N Sheppart & Co.(Erlanger,Kentucky,United State)製の134 XL037(長さ34.0360cm)ネオプレンタイミングベルト上の、厚さ0.635cm、デュロメータ23の、青色ウレタンカバーとすることができる。
【0067】
ストライカ130は、
図11に示すように、アームに取り付けられたローラ132とすることができる。ローラ132は、連続駆動装置300と係合することができる。上述のように、アーム160は、フレーム170に枢動可能に搭載することができる。ローラ132と連続駆動装置300とは、障害物320によって互いに隔てられ得る。障害物320は、ローラ132と連続駆動装置300との間のシールド310とすることができる。
【0068】
ストライカ130が既定の除去可能部分100に接触すると、既定の除去可能部分100は、シュリンクスリーブ50の残部から分離される。既定の除去可能部分100は低剛性の薄いフィルム片であるため、シュリンクスリーブ50の残部からいったん分離されると、既定の除去可能部分100の動きを制御するのは難しい可能性がある。更に、単位時間当たりに処理される容器10の数が多い場合、例えば容器10が毎分150個より多く、又は更には容器10が毎分300個より多く処理される場合、シュリンクスリーブ50の残部から離れるよう搬送される際に既定の除去可能部分100に対する制御を維持することは、装置の信頼性を維持するために重要であり得る。既定の除去可能部分100がストライカ130と共に捕捉されている場合、ストライカ130は、処理すべき次の容器10の既定の除去可能部分100を除去することが可能になる準備が間に合わないことがある。既定の除去可能部分100がストライカ130(これは任意に、ローラ132であり得る)に捕捉された状態になる可能性を低減するために、ローラ132及び連続駆動装置300を、障害物320によって互いに隔てられることができる。そのような障害物があることで、既定の除去可能部分100は、ストライカ130(これはローラ132であり得る)と共に容器10から分離され、真空ポート135へと自由に搬送され得る可能性が高くなる。
【0069】
連続駆動装置300は、駆動ベルト162又は駆動チェーン163であり得る。駆動ベルト162である連続駆動装置300が、
図11に示されている。連続駆動装置300は、モータにより動力を供給することができる。連続駆動装置300を駆動するモータは、アーム160と共に往復移動しないような位置に取り付けることができる。モータは比較的重量が重いため、物体の重量が増大すると、物体を急速に往復運動させることがより困難になる。連続駆動装置300は、モータからの動きをストライカ130(これはローラ132であり得る)へと伝達することができる。
【0070】
障害物は、アーム160であり得る。すなわち、連続駆動装置300をアーム160の一方の側に配置し、ローラ132をアーム160の反対側に配置することができる。これは、通過する際にストライカ130が既定の除去可能部分100に接触することを可能にするように、往復運動される材料の質量を減少させることができるという点で実用的であり得る。
【0071】
連続駆動装置300は、PART NUMBERであり得る。連続駆動装置300を駆動するモータは、Schneider Electricから入手可能な部品番号VPL−B0633M−CK12AAであり得る。連続駆動装置300は、毎分約100〜約1200回の回転数、又は更には毎分約600回の回転数で、ローラ132を回転させるよう構成することができる。容器10がストライカ130を、約0.05〜約3m/sの速度、又は更には約0.65m/sの速度で通過する場合、ローラ132の接線速度は約0.6〜約5.2m/s、又は更には約2m/sであり得る。
【0072】
実施例/組み合わせ
A.
機械方向(MD)、及び機械方向に直交する機械横断方向(CD)、並びに機械横断方向に互いに離間した一対の縁部(22)を有する、コンベヤ(20)と、
アームに取り付けられ、かつ連続駆動装置(300)と係合するローラ(132)であって、当該アームはフレーム(163)に枢動可能に取り付けられ、当該ローラは第1の位置及び第2の位置を有し、当該第1の位置にある当該ローラは当該コンベアの上方の所定の位置(140)にあり、当該第2の位置にある当該ローラは、当該所定の位置から離れており、当該ローラと当該連続駆動装置とは障害物(320)によって互いに隔てられている、ローラ(132)と、
当該第1の位置から当該第2の位置に当該ローラを移動させるように、当該アームに動作可能に係合するドライバ(150)と、
当該ローラが当該第1の位置にあるとき、当該ローラに近位である真空ポート(135)と、
を備える、装置。
B.障害物が、ローラと連続駆動装置との間のシールド(310)である、段落Aに記載の装置。
C.連続駆動装置が、駆動ベルト(162)又は駆動チェーン(163)である、段落A又はBに記載の装置。
D.装置が、ローラのライン上流側に、レーザ(120)を備える、段落A〜Cのいずれか一項に記載の装置。
E.装置が2つのローラを備え、コンベヤが中心線(C)を有し、機械方向及び機械横断方向に直交しかつコンベヤの上方の中心線の投影が、ローラの間にある、段落A〜Dのいずれか一項に記載の装置。
F.装置が、コンベヤの上方に位置決めされた頂部拘束ガイド(180)を備える、段落A〜Eのいずれか一項に記載の装置。
G.頂部拘束ガイドが、機械方向に駆動方向を有するベルト(185)を備える、段落Fに記載の装置。
H.ドライバがサーボモータである、段落A〜Gのいずれか一項に記載の装置。
I.ドライバがエアシリンダである、段落A〜Gのいずれか一項に記載の装置。
【0073】
本明細書に開示した寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指定されないかぎり、そのような各寸法は、列挙された値とその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0074】
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しないかぎりにおいて、参照によりその全容が本願に援用される。いかなる文献の引用をも、本明細書中で開示又は特許請求されている任意の発明に関する先行技術であるとは認められず、あるいは上記の引用は、単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせて、そのような任意の発明を教示、示唆又は開示するとは認められない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に割り当てられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0075】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。