(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6644303
(24)【登録日】2020年1月10日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】マグネシウム合金
(51)【国際特許分類】
C22C 23/04 20060101AFI20200130BHJP
A61L 31/02 20060101ALI20200130BHJP
A61L 31/14 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
C22C23/04
A61L31/02
A61L31/14
A61L31/14 500
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-561915(P2018-561915)
(86)(22)【出願日】2017年12月26日
(86)【国際出願番号】JP2017046768
(87)【国際公開番号】WO2018131476
(87)【国際公開日】20180719
【審査請求日】2019年10月9日
(31)【優先権主張番号】特願2017-1887(P2017-1887)
(32)【優先日】2017年1月10日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508080609
【氏名又は名称】不二ライトメタル株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】307028884
【氏名又は名称】株式会社 日本医療機器技研
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100086793
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅士
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100154771
【弁理士】
【氏名又は名称】中田 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100150566
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】上田 祐規
(72)【発明者】
【氏名】井上 正士
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 誠
【審査官】
太田 一平
(56)【参考文献】
【文献】
特公昭35−018704(JP,B1)
【文献】
特開2004−183062(JP,A)
【文献】
特開2012−082474(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C22C 23/04
C22C 23/06
A61F 2/82
A61L 27/04
A61L 27/58
A61L 31/02
A61L 31/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量%で、1.0〜2.0%のZn、0.05〜0.80%のZr、0.05〜0.40%のMnを含有し、残部がMgおよび不可避的不純物からなり、
前記不可避的不純物としてのFe,Ni,Co、Cuの含有量の総量を30ppm以下とすることにより生体内における分解速度が抑制された、体内埋め込み医療機器用生分解性マグネシウム合金。
【請求項2】
請求項1に記載のマグネシウム合金であって、さらに質量%で、0.005%以上、0.20%未満のCaを含むマグネシウム合金。
【請求項3】
請求項1または2に記載のマグネシウム合金であって、不可避的不純物としてのFe、Ni、Co、Cuの含有量が、それぞれ10ppm未満であるマグネシウム合金。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のマグネシウム合金であって、希土類元素およびアルミニウムを含有しない、マグネシウム合金。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のマグネシウム合金であって、合金の平均粒径が1〜10μmである、マグネシウム合金。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のマグネシウム合金であって、JIS Z2241によって測定される引張強度が230〜380MPa、耐力が180〜330MPa、破断伸びが10〜30%である、マグネシウム合金。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のマグネシウム合金であって、粒径500nm以上の析出物を含有しない、マグネシウム合金。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のマグネシウム合金からなる金属部材を有する体内埋め込み用医療機器。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本願は、日本国で2017年1月10日に出願した特願2017−1887の優先権を主張するものであり、その全体を参照により本出願の一部をなすものとして引用する。
【技術分野】
【0002】
本発明はマグネシウム合金に関する。特に本発明は、制御された生分解性を有し、変形特性に優れた、医療用マグネシウム合金に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、ステント、ステープラー、人工関節等の、各種の医療用金属デバイスが開発されている。生体内に埋め込んだ金属デバイスは、除去手術を行わない限り、体内に残置されるが、その用途によっては、埋め込みの初期から一定期間は、体内で強度を保持し、生体組織の修復後は、体内で分解・吸収されることが望まれている。マグネシウムは、生体毒性が低く安全性が高い金属であって、体液により速やかに分解・吸収されるものであることから、マグネシウムおよびその合金は、医療用生分解性金属材料として各種の開発が進められている。
【0004】
例えば、特許文献1は、結晶化されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、陽極酸化によって形成された、マグネシウム酸化物または水酸化物を含む、医療用生分解性マグネシウム材を記載しており、マグネシウム材がマグネシウム以外の第二成分を含む場合に、第二成分の結晶粒界への偏在濃度を、結晶粒内の平均の1.2倍以上とすることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2007/108450号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マグネシウム合金を生分解性の医療材料として使用する場合、患部の生体が修復されるまでの間は強度が保持される必要がある。マグネシウム合金がこれよりも電気的に貴となる金属と接触している場合、体液に接する環境では、急速にガルバニック腐食が進行するため、これを避けるためには、母相の相分離を避けることが好ましい。また、マグネシウム合金は、ステントなどのように変形を伴う医療機器の素材として使用される場合があるが、その際、合金は適切な変形性(延性)を有するとともに、変形後の破壊起点となる粗粒の析出物(化合物)は存在しないことが好ましい。
【0007】
本発明は、腐食速度が適切に制御され、かつすぐれた変形性を有するマグネシウム合金を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のマグネシウム合金は、質量%で、1.0〜2.0%のZn、0.05〜0.80%のZr、0.05〜0.40%のMnを含有し、残部がMgおよび不可避的不純物からなる、マグネシウム合金である。
【0009】
上記構成のマグネシウム合金は、全固溶型の合金中にZrを含む微粒の析出物が分散した組織を有する。このマグネシウム合金は、変形性(延性、伸び)に優れるとともに、母相が単相であることから、電位差による腐食は回避され、変形後の破壊起点となるマグネシウム化合物の生成も回避される。
【0010】
上記マグネシウム合金は、さらに質量%で、0.005%以上、0.20%未満のCaを含んでもよい。
【0011】
上記マグネシウム合金は、不可避不純物としてのFe、Ni、Co、Cuの含有量が、それぞれ10ppm未満であることが好ましい。このような構成のマグネシウム合金では、さらに分解速度を抑制することができる。
【0012】
上記マグネシウム合金は、不可避不純物の総量が30ppm以下であり、希土類元素およびアルミニウムを含有しないものであることが好ましい。
【0013】
上記マグネシウム合金は、平均結晶粒径が1〜10μmとなるものであってもよい。
【0014】
上記マグネシウム合金は、JIS Z2241によって測定される引張強度が230〜380MPa、耐力が180〜330MPa、破断伸びが10〜30%となるものであってもよい。
【0015】
上記マグネシウム合金は、粒径500nm以上の析出物を含有しないことが好ましい。
【0016】
本発明の医療機器は、上記本発明に係るマグネシウム合金からなる金属部材を含む医療機器である。このような医療機器では、体内で変形した金属部材が安定して形状を維持し、その生分解特性を適切に制御することができる。
【0017】
なお、請求の範囲および/または明細書に開示された少なくとも2つの構成要素のどのような組み合わせも、本発明に含まれる。特に、請求の範囲に記載された請求項の2つ以上のどのような組み合わせも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
この発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、この発明の範囲を定めるために利用されるべきでない。この発明の範囲は添付のクレームによって定まる。
【0019】
【
図1】本発明の実施例1にかかる、マグネシウム合金の組織を示すSEM(走査型電子顕微鏡)像である。
【
図2】本発明の実施例6にかかる、マグネシウム合金の組織を示すSEM像である。
【
図3】比較例1にかかる、マグネシウム合金の組織を示すSEM像である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
[マグネシウム合金]
本発明のマグネシウム合金は、質量%で、1.0〜2.0%のZn、0.05〜0.80%のZr、0.05〜0.40%のMnを含有し、残部がMgおよび不可避的不純物からなる、マグネシウム合金である。上記マグネシウム合金は、さらに質量%で、0.005%以上、0.20%未満のCaを含んでもよい。すなわち、上記マグネシウム合金は、質量%で、1.0〜2.0%のZn、0.05〜0.80%のZr、0.05〜0.40%のMn、0.005%以上、0.20%未満のCaを含有し、残部がMgおよび不可避的不純物からなる、マグネシウム合金であってもよい。
【0022】
上記構成のマグネシウム合金は、全固溶型の単相の母相からなる合金組織とすることができる。そのため、マグネシウム合金が相分離している場合に問題となる電位差による腐食を回避することができる。また、破壊の起点となる、粗粒の析出物の形成も回避されるため、変形時や変形後の破壊の可能性を抑制することができる。なお合金の結晶粒径微細化のために添加されるZrは析出物を形成するが、ナノメータサイズで母相中に分散しており、合金の変形や腐食への影響はほとんど無視することができる。例えば、
図1は後述の実施例1、
図2は実施例6、
図3は比較例1に係る合金のSEM像である。コントラストの暗い部分がマグネシウム合金、図の下部の白いバーは、1μmのスケールを示している。
図1では500nm以下の粒径の析出物が、結晶粒内に少数観察されるだけであるが、
図2では、500nmを越える粒径の析出物が、結晶粒界に観察される。
図3では、結晶粒界にも析出物が見られるとともに、結晶粒内にもコントラストの異なるスポットが多数認められ、相分離による化合物が形成されていることがわかる。
【0023】
亜鉛(Zn):質量%で1.0%以上、2.0%以下
Znは、Mgと固溶し、合金の強度、伸びを向上するために添加される。Znの添加量が1.0%未満では所望の効果が得られない。Znの含有量
が2.0%を超えると、固溶限界を超えて、Znに富む析出物が形成され、耐食性を低下させるため好ましくない。そのため、Znの含有量は、1.0%以上、2.0%以下とした。Znの含有量は2.0%未満であってもよい。Znの含有量は、1.4%以上1.7%以下であることが好ましい。
【0024】
ジルコニウム(Zr):質量%で0.05%以上、0.80%以下
ZrはMgとはほとんど固溶せず、微細な析出物を形成し、合金の結晶粒径の粗大化を防止する効果がある。Zrの添加量が0.05%未満では、添加の効果は得られない。添加量が0.80%を超えると、析出物の量が多くなり、加工性が低下する。そのため、Zrの含有量は、0.05%以上、0.80%以下とした。Zrの含有量は、0.2%以上、0.6%以下であることが好ましい。
【0025】
マンガン(Mn):質量%で0.05%以上、0.40%以下
Mnは、合金の微細化、および耐食性向上の上で効果がある。Mnの含有量が0.05%未満では、所望の効果が得られない。Mnの含有量が0.40%を超えると、塑性加工性が低下する。そのため、Mnの含有量は、0.05%以上、0.40%以下とした。好ましいMn含有量は0.2%以上、0.4%以下である。
【0026】
カルシウム(Ca):必要に応じ、質量%で0.05%以上、0.20%未満
Caは、マグネシウム合金の強度を保持しながら、耐食性を向上する効果が期待できるので、必要に応じて添加する。添加量が0.05%未満では、添加の効果は得られない。Caを0.20%以上添加すると、析出物が形成されやすくなり、単相の完全固溶体はえられない。そのため、Caを添加する場合の添加量は、0.05%以上、0.20%未満とした。好ましいCaの添加量は、0.05%以上、0.10%未満である。
【0027】
[不可避不純物]
医療用マグネシウム合金においては、不可避不純物の含有量も制御されることが好ましい。Fe、Ni、Co、Cuは、マグネシウム合金の腐食を促進するため、それぞれの含有量は、10ppm未満とすることが好ましく、5ppm以下とすることがさらに好ましく、実質的含有しないことが好ましい。不可避不純物の総量は、30ppm以下とすることが好ましく、10ppm以下とすることがさらに好ましい。また、希土類元素およびアルミニウムは実質的に含まれないことが好ましい。ここで、合金中の含有量が1ppm未満であれば、実質的に含有しないとみなす。不可避不純物の含有量は、例えば、ICP発光分光分析により、確認できる。
【0028】
[マグネシウム合金の製造]
上記マグネシウム合金は、通常のマグネシウム合金の製法に従い、Mg、Zn、Zr、Mnの地金もしくは合金、および必要に応じCaを坩堝に投入し、温度650〜800℃で溶解、鋳造することによって製造することができる。必要に応じ、鋳造後に溶体化熱処理を行ってもよい。希土類(およびアルミニウム)は、地金には含まれない。また高純度の地金を用いることにより、不純物中のFe、Ni、Cu量は抑制できる。不純物中のFe、Ni、Coについては、溶湯化した段階で脱鉄処理により除去してもよい。また/あるいは、蒸留製錬した地金を用いてもよい。
【0029】
[金属組織及び機械的特性]
マグネシウム合金は、上述の組成及び製造方法の制御により、平均結晶粒径1〜10μmとすることができる。Zrを含む細粒の析出物は、粒径500nm未満とできる。Zr析出物をのぞく母相は、Mg−Zn−Mn三元系合金の全固溶体、またはMg−Zn−Mn−Ca四元系の全固溶体であることが好ましい。
合金は、JIS Z2241による測定で、引張強度230〜380MPa、耐力180〜330MPa、破断伸び10〜30%の機械的特性を有する。また生分解性の指標として行われる腐食試験の結果では、マグネシウム単体の分解速度より低速に制御されている。
【0030】
[医療機器]
本発明のマグネシウム合金は、延性にすぐれ、またマグネシウム単体に比して低い分解速度に制御された生分解性を有するため、また成分は生体毒性を生じない成分・濃度に調整されているので、医療用金属としてすぐれた特性を有する。本発明のマグネシウム合金は、ステント、ステープラー、スクリュー、プレート、コイルなどの医療機器を構成する金属部材として好適に使用できる。
【実施例】
【0031】
[マグネシウム合金の調製]
Mg、Zn、Mn、Zrの高純度地金、およびCaを材料として準備した。これらをそれぞれ表1に記載の成分濃度となるように秤量して坩堝に投入し、730℃で溶融し、撹拌したメルトを鋳造し、鋳塊とし、主成分の配合割合を本発明の範囲内とした実施例1〜7、および、主成分の配合割合を本発明の範囲外とした比較例1のマグネシウム合金を得た。使用した原料には、希土類元素やアルミニウムは、不可避的不純物としても含まれていない。実施例1〜6、及び比較例1では、マグネシウム地金には、不純物Cu濃度の低い、純度99.99%のものを用い、また溶湯から鉄、ニッケルを除去するための脱鉄処理を炉内で行った。実施例7は、原材料の選択、脱鉄処理の省略等によって比較的不純物濃度の高いものとした。このようにして得られた試料について、ICP発光分光分析計(AGILENT製、AGILENT 720 ICP−OES)を使用し、不純物濃度を測定した。実施例および比較例の成分を表1に示す。実施例1〜6、および比較例1では、不純物の総量は30ppm以下で、Fe、Ni、Cuの濃度はいずれも9ppm以下で、Alおよび希土類元素は検出されなかった。実施例7では、不純物の総量が30ppmを越え、Fe、Ni、Cuの濃度もそれぞれ10ppm以上であった。実施例および、比較例の成分濃度、および不純物であるFe、Ni、Co、Cuの濃度を表1に示す。表でNDとあるものは、検出限界以下のものである。
【0032】
【表1】
【0033】
[機械的特性の測定]
実施例および比較例の各合金について、熱間押出し加工にて丸棒材を作製し、JISZ2241に従い引張強度、耐力、および破断伸びを測定した。その結果を表2に示す。
【0034】
[金属組織の観察]
押出材の断面を、Arイオンビームスパッタリングで清浄な面を得た後、走査型電子顕微鏡(JEOL製、JSM−7000F)で観察し、電子線後方散乱回折(EBSD)法により平均粒径を測定した。その結果を表2に示す。また、析出物の産状についても観察を行った。2mm×2mmの観察領域において、母相が単相で、粒径500nm以上の析出物が観察されない場合A、粒径500nm以上の析出物が観察された場合B、母相に二相以上に分相が生じている場合をCと評価した。その結果を表2に示す。
【0035】
[分解特性の測定]
生分解性の指標として、各合金からφ10mm厚さ1mm
のディスク試料を採取し、両面を鏡面研磨した後、37℃の生理食塩水に浸漬し、腐食生成物を除去し、試験前後の重量減少から、分解特性を評価した。その結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
分解特性の測定結果を見ると、主成分濃度が本発明の範囲内となる実施例1〜7に比し、主成分濃度が本発明の範囲外となり、相分離を生じた比較例1では、生理食塩水による腐食が急速に進んでいる。実施例6では、粒径500nm以上の析出物が生成されており、これが比較的速い腐食にも関与しているものと考慮される。このような場合、析出物低減のため、熱処理が必要となる。実施例7は組織観察の結果は良好であるが、不純物として含まれるFe、Ni、Cuの濃度がいずれも10ppmを越え、分解速度が比較例に近いくらい速くなっている。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明が提供するマグネシウム合金は、変形特性に優れると共に、母相が全固溶型の単相の合金からなり、電位差による腐食を避けることができるので、生体中における分解速度を適切に制御することができる。そのため、例えば、使用時に変形をともなうとともに、安定した生分解性が要求される、ステント、ステープラー等の医療機器用の金属部材として利用性が高い。