特許第6644400号(P6644400)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6644400缶オープナーおよびそれを用いた開缶方法。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6644400
(24)【登録日】2020年1月10日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】缶オープナーおよびそれを用いた開缶方法。
(51)【国際特許分類】
   B67B 7/40 20060101AFI20200130BHJP
   B65D 17/40 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   B67B7/40
   B65D17/40
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-73706(P2019-73706)
(22)【出願日】2019年4月8日
【審査請求日】2019年4月15日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】718001528
【氏名又は名称】福永 喜美子
(72)【発明者】
【氏名】福永 喜美子
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−003759(JP,A)
【文献】 特開平08−295339(JP,A)
【文献】 特表平06−500980(JP,A)
【文献】 特開2001−180799(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3087151(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67B 7/00− 7/92
B65D 17/00−17/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イージーオープン缶のイージーオープン蓋を開口する缶オープナーであって、
前記イージーオープン蓋に取り付けられたタブを引っ掛ける引っ掛け部を有する第1前面と、
前記第1前面とつながる底面と、
前記引っ掛け部より上方に、前記イージーオープン蓋を開口する際に指で押圧操作する押圧部を備え、
前記押圧部は、
前記第1前面の上端に繋がり該第1前面に略直角で前方に延在する下面と、
前記下面の前方の端に繋がり前記下面に略直角で上方に延在する第2前面と、
前記第2前面の上端に繋がり前記第2前面に略直角で後方に延在する第2上面と、
前記第2上面の後方の端に繋がり前記第2上面に略直角で下方に延在する背面と、を有し、
前記底面は、前記第1前面をあらかじめ略直角に起こした前記タブに向けて
配置したときに前記イージーオープン蓋と対向し、前記タブから離れる向きである後方に進むに従って前記イージーオープン蓋から離れる向きに湾曲していることを特徴とする缶オープナー。
【請求項2】
開缶前にあらかじめ前記イージーオープン蓋に対して略直角にタブを起こすタブ起こし手段を設け、
前記タブ起こし手段は、前記押圧部の前記第2前面の近傍の前記第2上面に設けた差し 込み溝であることを特徴とすることを請求項1に記載の缶オープナー。
【請求項3】
前記引っ掛け部は、前記第1前面に対して略直角に前方に向かって前記第1
前面に設けられた支柱と、該支柱に略直角で該支柱の先端に設けられた略四角形状の平板と、からなることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の缶オープナー。
【請求項4】
イージーオープン缶の、タブを備えたイージーオープン蓋を開口する開缶方
法であって、
あらかじめ前記タブを前記イージーオープン蓋と略直交する向きに起こし、
請求項1に記載する缶オープナーを、前記イージーオープン蓋の上に、第1前面が前記タブと向き合うように載置し、引っ掛け部を前記タブに引っ掛けた状態で、底面と前記イージーオープン蓋とを接触させながら前記缶オープナーを後方に倒すことを特徴とする開缶方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルオープンエンドのイージーオープン缶のイージーオープン 蓋を開口する缶オープナーに関する。
【背景技術】
【0002】
イージーオープン缶のイージーオープン蓋には蓋の面の全周にスコア(切 り込み溝)が入っており、蓋にリベットで固着されたタブを引上げてスコア (切り込み溝)に沿って蓋全体が開口される。
従来、イージーオープン缶を開ける缶オープナーとして、缶周縁を支点と して棒状L字型主杵にプルトップタブを引っ掛け、主杵に延設された把手を 引上げて開口(例えば特許文献1)するものがある。
また、円形状をした外周面にタブ引上げ舌片と転動部を備え缶上面を転動 させ開口(例えば特許文献2)するものがある。
さらに、管、または、柱状の本体の中央に備えた係合突起をタブの穴に係 合させて本体の一端に備えたハンドルを回転させて開口(例えば特許文献3 )するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−175699号 公報
【特許文献2】特開2004−59099号 公報
【特許文献3】特開平8−295339号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の場合は、歯状凹部で缶周縁を支点として、プルトップ快揚杵
でプルトップタブを主杵に繋がる把持を持ち上げて一気に開口すると、ある
が、オープナーの開口力以上に缶を押さえ持つ手の力が必要となるので利用
が簡単ではない。
また、缶を押さえ持つ手の方向に開口するため缶の持ち方によって、缶を
押さえ持つ手が開いた蓋による怪我に繋がるという課題がある。
さらに、缶を押さえ持つ手が開口力の変化に対応できず、内容物がこぼれ
たりする課題がある。
【0005】
また、特許文献2の場合は、開口操作として、タブのリングに差し込み舌
片を差し込み把持部で転動部を缶蓋上を回転させる、とあるが、回転動作を
するとき転動部が円形状で缶蓋との接触面が小さいので転動部と缶蓋との接
触面が滑り、オープナーが予期しない動きをするという安全性に課題があ
る。
【0006】
また、特許文献3の場合は、本体の係合突起にリングの穴に係合させてハ ンドルを廻してプルトップの蓋を巻き取る、とあるが、イージーオープン缶 の蓋を巻き取るには大きい力が必要で利用者は限られる。
さらに、開口後巻き取られた蓋が跳ね返って係合突起から外れ飛び内容物 で周辺を汚すという課題がある。
【0007】
また、特許文献3に限らず従来のイージーオープン缶の缶オープナーは、 開口後の蓋を保持できず、オープナーから蓋が外れ落ち、蓋に付いた内容物 で周辺を汚すなどの課題がある。
【0008】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題点を解決しようとする
ものであり、本缶オープナーは蓋の開口が安全で容易にでき、利便性の向上 を図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、イージーオープン缶のイージーオ ープン蓋を開口する缶オープナーであって、イージーオープン蓋に取り付け られたタブを引っ掛ける引っ掛け部を有する第1前面と、第1前面とつなが る底面と、を備え、底面は、第1前面をあらかじめ略直角に起こしたタブに 向けて配置したときにイージーオープン蓋と対向し、タブから離れる向きで ある後方に進むに従ってイージーオープン蓋から離れる向きに湾曲した形状 を有する構成としたものである。
【0010】
また、底面は、第1前面から所定の寸法だけ後方に進んだ位置より後方で
イージーオープン蓋から離れる向きに湾曲した形状を有する構成としたもの
である。
【0011】
さらに、底面の断面における道程長さはイージーオープン蓋の直径よりも
大きい形状を有する構成としたものである。
【0012】
また、引っ掛け部より上方に、イージーオープン蓋を開口する際に指で押
圧操作する押圧部を備え、押圧部は第1前面より前方に突出した形状を有す
る構成としたものである。
【0013】
さらに、押圧部は、第1前面の上端に繋がり第1前面に略直角で前方に延
在する下面と、下面の前方の端に繋がり下面に略直角で上方に延在する第2
前面と、第2前面の上端に繋がり第2前面に略直角で後方に延在する第2上
面と、第2上面の後方の端に繋がり第2上面に略直角で下方に延在する背面
と、を有する構成としたものである。
【0014】
また、開缶前にあらかじめイージーオープン蓋に対して略直角にタブを起 こすタブ起こし手段を設け、タブ起こし手段は、押圧部の第2前面の近傍の 第2上面に設けた差し込み溝である構成としたものである
【0015】
さらに、引っ掛け部は、第1前面に対して略直角に前方に向かって第1前 面に設けられた支柱と、支柱に略直角で支柱の先端に設けられた略四角形状 の平板と、からなる構成としたものである。
【0016】
また、イージーオープン缶の、タブを備えたイージーオープン蓋を開口する開缶方法であって、あらかじめタブをイージーオープン蓋と略直交する向きに起こし、請求項1に記載する缶オープナーを、イージーオープン蓋の上に、第1前面がタブと向き合うように載置し、引っ掛け部をタブに引っ掛けた状態で、曲面とイージーオープン蓋とを接触させながら缶オープナーを後方に倒すこととする開缶方法である。
【発明の効果】
【0017】
上述の様に、本発明の缶オープナーによれば、第1前面の引っ掛け部にタ
ブを引っ掛け、押圧部で本体をタブと離れる方向に倒すことによって、底面
でイージーオープン蓋を押さえることで、イージーオープン缶を固定してタ
ブを引上げるので安定した開口ができるためイージーオープン缶の内容物が
こぼれることがなく周辺を汚さないという効果がある。
【0018】
また、イージーオープン缶を押さえ持つ手から反対方向にイージーオープ
ン蓋を開口することができ、イージーオープン缶を押さえ持つ手とイージー
オープン蓋が接触しないので安全性と利便性を向上させる効果がある。
【0019】
さらに、押圧部は第2前面を第1前面の前方に、突出した形状で本体の上
部に設置しているので、イージーオープン蓋を開口する場合に押圧部を持ち
易く本体をイージーオープン蓋の上で後方に倒し、回転させる操作が容易に
できるという効果がある。
【0020】
また、底面の断面における道程長さはイージーオープン蓋の直径よりも大
きい形状としたことで、初期開口から切り離しまでの開口操作が容易で確実
にできるという効果がある。
【0021】
また、タブを起こすための手段として、
押圧部の第2前面近傍の第2上面に差し込み溝を設けているので、タブを差
し込み溝に挿入し、同缶オープナーをタブを起こす方向の前方に倒すことに
よって、容易にかつ確実にタブをイージーオープン蓋に対して90度に起こ
すことがきるという効果がある。
【0022】
さらに、タブを確実に90度に起こすことで、イージーオープン蓋とタブ
を固着しているリベット部分からイージーオープン蓋の切り口が下方直角に
折り曲げられることによってスコアに切り込みが入る。
また、第1前面と第1前面の下端から略直角に後方に伸びた底面とで、イ
ージーオープン蓋の面とタブの位置を90度に保った状態で開口すること
で、下方直角に折り曲げられたイージーオープン蓋の切り口に垂直方向に引
上げられる力が加えられることで、スコア(切り裂き溝)からのイージーオ
ープン蓋の切り裂きが容易になる。
【0023】
また、タブを起こすタブ起こし手段と、タブを引っ掛ける引っ掛け部は、
同缶オープナーの前面側に配置しているので、タブ起こし手段で起こされた
タブをその動作の続きで、タブを引っ掛け部に引っ掛けて、イージーオープ
ン蓋を開けることができるのでタブを起こすことから開缶までの、一連の連
続した動作が簡単でスムーズである。
さらに、同缶オープナーは自立できる形状の底面を備えたことでイージー
オープン蓋の上に載置しやすく、また、開口動作で湾曲した底面の部分でイ
ージーオープン蓋を下方に押さえながらタブを引上げてイージーオープン蓋
を開口する。この時開缶完了まで、イージーオープン蓋の開口位置と同時に開口動作時の支点
の位置が後方に移動することで安定した開口操作できるという効果がある。
【0024】
また、引っ掛け部の支柱の先端に略四角形状平板が設けられ、タブが引っ
掛けやすく、さらに、イージーオープン蓋を開ける時にはタブの縁が平板
に引っ掛かるので、外れることがない。
さらに、イージーオープン蓋がイージーオープン缶から切り離された時
も、親指で引っ掛け部の平板を押さえながら開口できるのでタブが引っ掛け
部から外れ落ちることがなく、イージーオープン蓋に付いた内容物で周辺を汚すことがないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態における缶オープナーの斜視図である。
図2】(a)同缶オープナーの右側面図である。 (b)同缶オープナーの正面図である。 (c)同缶オープナーの背面図である。 (d)同缶オープナーの下面図である。 (e) 同缶オープナーの平面図である。
図3】(a)同缶オープナーをイージーオープン蓋の上に載置する前の タブを起こしたイージーオープン缶の側面図である。 (b)同缶オープナーの引っ掛け部にタブを引っ掛け、イージーオープン 蓋の上に載置した側面図である。
図4】(a)同缶オープナーでイージーオープン蓋を開口する場合の初 期開口の状態を示す状態図である。 (b)同缶オープナーでイージーオープン蓋を開口する場合の開口途中の 状態を示す状態図である。 (c)同缶オープナーでイージーオープン蓋を開口する場合の缶から切り 裂かれ切り離される直前の状態を示す状態図である。
図5】(a)同缶オープナーでイージーオープン蓋がイージーオープン 缶から切り離された状態を示す状態図である。 (b)同缶オープナーの断面を示す状態図である。
図6】同缶オープナーでイージーオープン蓋の開口完了後の状態を示す 状態図である。
図7】(a)同缶オープナーの差し込み溝にタブを挿入した状態を示す 状態図である。 (b)同缶オープナーの差し込み溝でタブが90度に起こされた状態を 示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
まず本発明の一実施形態における缶オープナーの構成について、図1〜図
6を用いて説明する。
ここで、図1は本発明の一実施形態における本缶オープナーの斜視図であ る。
図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は同缶オープナーの右の側面図、正 面図、背面図、下面図、平面図である。
図3(a)は開口のためタブを90度に起こしたイージーオープン缶の側 面図である。
同図(b)は同缶オープナーの引っ掛け部にタブを引っ掛け、イージーオ ープン蓋の上に載置した側面図である。
図4(a)、(b)、(c)はイージーオープン蓋の開口過程の状態を示す状 態図である。
図5(a)はイージーオープン蓋がイージーオープン缶から切り離された 状態図であり、同図(b)は道程長さを示す断面図である。
図6はイージーオープン蓋の開口完了時の状態図である。
【0028】
ここで本缶オープナー1はイージーオープン缶(以下、缶と記載)のイー
ジーオープン蓋(以下、蓋と記載)を開口するものである。
【0029】
図1に示すように、缶オープナー1は、本体2と押圧部3とから構成され
ている。
【0030】
また、図2(a)及び(b)に示すように、本体2は、引っ掛け部4備え
た第1前面5と第1上面6と底面7を備えこの第1前面5は缶オープナー1
を蓋8上に載置した時に90度に起こされたタブに向き合う面である。
また、底面7は、第1前面5の下端に、略直角に繋がり第1前面5に対し
て後方に形成される平坦部7aと、平坦部7aの後方に繋がり蓋8から離れ
る向きに湾曲した湾曲部7bとからなる。
【0031】
また、押圧部3は略直方体形状でマグネット10と、タブを起こす差
し込み溝11を有し、本体2の上部に備えられ、使用者により缶オープナー
1を回転操作されるものであり、図2に示すように、下面12と第2前面1
3と第2上面14と背面9で形成されている。
具体的には、下面12は第1前面5の上端に繋がり、第1前面5に略直角
で前方に形成されている。
また、第2前面13は下面12の前端に繋がり下面12に略直角で上方に
形成されており、第2上面14は第2前面13の上端に繋がり第2前面13
に略直角で後方に形成されている。
また、背面9は第2上面14の後方端に繋がり第2上面14に略直角で
下方に形成され、第1上面6に繋がり、第1上面6は後方に伸び湾曲部7b
の上端と繋がり形成されている。
尚、背面9は曲面部7bの上端よりも前方に設けた形状で形成されてい
る。
【0032】
さらに、引っ掛け部4は起こされたタブ15を引っ掛けるものである。
具体的には図2に示すように、引っ掛け部4は、第1前面5に対して略直角
に前方に向かって第1前面5に設けられた支柱4aと、支柱4aに略直角に
支柱4aの先端に設られた略四角形状の平板4bとから構成されている。
尚、本実施形態では、引っ掛け部4の平板4bを略四角形状としたが、こ
れに限らず円形状または、半円形状、楕円形状でもよい。
また、引っ掛け部4はL字形の一体形成されたフック形状でもよい。
【0033】
また、図2(a)に示すように、マグネット10は缶オープナー1を保管
するためものである。具体的には、缶オープナー1を使用しない時の冷蔵庫
等スチール部に取り付ける保管用で図2(a)の押圧部3の側面16に
設けた構成としている。
また、左側面図は、右側面図の図2(a)と対称であるので図示して
いないが、左側面図(省略する)の側面16にもマグネット10を設けた構成としている。
また、本実施形態では、マグネット10を押圧部3の左右の側面16に設
ける構成としたが、これに限らず、いずれか一方に設けてもよい。
また、本体2など他の位置に設けてもよい。
【0034】
蓋8を開ける動作について、図3図6を用いて説明する。
ここで図3(a)に蓋8にリベット17で固着されたタブ15を、指などで
あらかじめ90度に起されたイージーオープン缶18を示す。
次に図3(b)に示すように、タブ15を引っ掛け部4に引っ掛けて第1
前面5と平坦部7aで缶オープナー1を蓋8上に載置する。
そして、図4(a)に示すように、缶オープナー1の押圧部3を操作する
場合の手指の持つ位置を示す。例えば親指19と人差し指20と中指21で
押圧部3を持ち、同図中の矢印に示すように、タブ15から離れる矢印の方
向の後方へ本体2を倒し、回転させることで、Paを支点としてタブ15が
引上げられ蓋8は初期開口される。
【0035】
さらに、本体2を後方に倒すと、図4(b)に示すように移動したPbの
支点に向かって蓋8が切り裂かれる。
さらに、本体2を後方に倒すと、同図(c)に示すように、蓋8を開口す
る支点位置が後方の支点Pcに移動し、この支点Pcより前方の蓋8が切り
裂かれることになる。
尚、支点Pcの位置は蓋8が缶18から切り離される直前の位置を示す。
さらに、本体2を後方に倒すと、図5(a)に示すように、蓋8が缶18
から完全に切り離される。
【0036】
また、図5(b)に示すように、缶オープナー1の回転方向に平行な面で
切断した缶オープナー1の断面図である。同図中の矢印部aは底面7の道程
長さを示す。また、矢印部bはふたの直径の長さを示す。同図に示すよう
に、道程長さ(a)は蓋8の直径(b)よりも大きい形状としているので、
一回の開口動作で、開口完了まで確実に終了できる。そのため、開口動作
が、簡便に、また、安全に安定してできるという効果がある。
【0037】
また、図6に示すように、缶18を押さえ持つ手から離れる方向に缶オー
プナー1を倒して開口することで缶18を押さえ持つ手と蓋8が接触しない
ので安全にかつ、容易に開口できるものである。
尚、図6では右手での開口動作を示しているが缶オープナー1は左右対称 であるにで、左手での開口動作も同様である。
【0038】
さらに、開口後の操作について説明する。
図5(a)に示すように、第2前面13は第1前面5の前方に設けられて
いるので、開口するときに親指19で引っ掛け部4を押さえながら蓋8を切
離すことができる。
また、図6に完全に蓋8を切り離した状態を示す。このようにタブ15を
介して蓋8が外れないよう保持できることを示すものである。
【0039】
また、タブ15を起こすタブ起こし手段について説明する。
上記説明では、指でタブ15を90度に起こすとしていた。しかし、指で
タブ15を起こすことが困難な場合もある。
本発明では、図2に示すように、タブ起こし手段として、押圧部3の
第2前面13の近傍の第2上面に差し込み溝11を設けている。
【0040】
そこで、図3(a)のタブ15が蓋8に対して90度に起こされた状態に
するために、先ず、図7(a)のように、タブ15を差し込み溝11に挿入
する。そして、缶オープナー1をタブ15を固着している側の前方に倒し
て、同図(b)に示すように、タブ15を90度に起こすことによって、初
期の蓋8の切り込みを簡単に確実に行うことができる。
【0041】
また、イージーオープン缶の開け方で、手指でタブを起こすイラストが蓋
上に表記されているが爪と指先で起こすことになると思われる。
上記説明の缶オープナー1は爪を使うことが困難な利用者の利便性の向上
となる。
【0042】
尚、本実施形態では、差し込み溝11を押圧部3に設けた構成としたがこ
れに限らず、本体2に設けてもよい。
また、差し込み溝11の形状はタブを確実挿入するために高さは2mmで幅

24mmで奥行は20mm程度がよい。
また、差し込み溝はタブを入り易くするために挿入口はテーパ形状であ
る。
また、蓋8とオープナー1の接触面から差し込み溝までの肉厚は1.0mm

から2.0mm程度がよい。
また、肉厚は薄いほうがタブ15に差し込み易いが、耐久性を考慮した厚
みである。
【符号の説明】
【0043】
1 缶オープナー
2 本体
3 押圧部
4 引っ掛け部
4a 支柱
4b 平板
5 第1前面
6 第1上面
7 底面
7a 平坦部
7b 湾曲部
8 イージーオープン蓋
9 背面
10 マグネット
11 差し込み溝
12 下面
13 第2前面
14 第2上面
15 タブ(リング)
16 側面
17 リベット
18 イージーオープン缶
19 親指
20 人差し指
21 中指
Pa 支点
Pb 支点
Pc 支点


















【要約】
【課題】 従来の缶オープナーはてこの原理の力で蓋を開口するが、
缶を押さえる位置を缶周縁又は缶周縁付近を支点としてタブを引上げるので蓋の開口が急な動きの一気の開口となることで、内容物がこぼれ周辺を汚す、という課題がある。
また、蓋の開口が急な動きとなることで缶を抑え持つ手が缶蓋での怪我に繋がる、という課題がある。
【解決手段】本発明は、イージーオープン蓋8に取り付けられたタブ15を引っ掛ける引っ掛け部4を有する第1前面5と、第1前面5とつながる底面7と、引っ掛け部4より上方に、イージーオープン蓋8を開口する際に指で押圧操作する押圧部3を備え、底面7は、第1前面5をあらかじめ略直角に起こしたタブ15に向けて配置したときにイージーオープン蓋8と対向し、タブ15から離れる向きである後方に進むに従ってイージーオープン蓋8から離れる向きに湾曲していることを特徴とする缶オープナー。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7