【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の特徴は、防水下地と前記防水下地の上に沿って設けられる防水シートとの間に設けられ、前記防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体の上方に設けられ、前記固定具本体に
、交換自在に
、前記固定具本体全体を覆う状態で取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材の上面に、前記防水シートの下面を接着固定自在な固定部を備え、前記防水シートが前記固定部
のみに接着固定されることで、前記防水シートが前記カバー部材
のみを介して前記固定具本体に固定されるように構成してあるところにある。
【0012】
本発明によれば、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材に、前記防水シートを接着固定自在な固定部を備えてあるから、カバー部材は、固定具本体に交換自在に取り付けることができると共に、カバー部材の固定部に防水シートを接着することができる。
従って、防水下地上に防水シートを設置するに当たっては、防水下地に固定具本体を固定すると共に、例えば、固定具本体にカバー部材を取り付けて、そのカバー部材に防水シートを接着することで、防水シートを、防水下地上に安定した状態で設置することができる。
【0013】
尚、固定具本体とカバー部材との着脱機構として、係止機構や係合機構や嵌合機構等を採用すれば、予め、カバー部材に防水シートを接着しておき、その状態のカバー部材を固定具本体に取り付ける作業順序を採用することも可能である。
【0014】
また、上述のように設置した防水シートを、年数の経過に伴って新しい防水シートに改修するに当たっては、設置されているカバー部材の周りで改修前の古い防水シートを切り抜き、カバー部材と共に固定具本体から取り外すことができる。更には、固定具本体は、防水下地に固定した状態のままで、例えば、新しいカバー部材を固定具本体に付け替えて、そのカバー部材に新しい防水シートを接着することで、防水シートの改修を行うことができる。この場合も、上述したように、予め、カバー部材に防水シートを接着しておいた状態で固定具本体に取り付ける順序を採用することも可能である。
【0015】
即ち、固定具本体を防水下地に固定した状態のまま再使用できるので、固定具本体を防水下地に固定しているネジ部材を取り外す必要がなく、安定した設置状態を維持できる。
更には、固定具本体を取り外す必要がないから、新たに防水下地に固定用の穴を穿孔する必要もなくなり、それらの作業で発生するはずの騒音や振動も防止でき、静かに改修作業を進めることができる。
【0016】
また、改修後に使用するカバー部材は、元々設置されていた古いカバー部材ではなく、新しいものを使用できるので、従来のように、古い接着層を除去するといった手間が無くなり、効率よく設置することができる。そして、カバー部材と改修用の新しい防水シートとの接着性能も、低下することなく維持できる。
以上の結果、騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できる。
【0017】
また、本発明の特徴は、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材に、前記防水シートを接着固定自在な固定部を備え、前記カバー部材は、前記固定具本体の上に重なる状態に配置自在な板状体で構成してあり、前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記カバー部材に形成したネジ挿通孔と、前記ネジ挿通孔に挿通自在なネジ部材と、前記固定具本体に形成されて、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材を螺着自在なネジ孔とを備えて構成してあるところにある。
【0018】
本構成によれば、カバー部材を構成する板状体の上面を、固定部として有効に利用でき、板面の広い範囲を使用してより強力に防水シートを固定することができる。
また、前記着脱機構が、カバー部材のネジ挿通孔と、ネジ部材と、固定具本体のネジ孔とで構成してあるから、ネジ孔へのネジ部材の螺合操作によって、固定具本体に対するカバー部材の着脱を簡単に行える。
【0019】
本発明においては、前記ネジ孔の総数は、前記ネジ挿通孔の総数より多く設定してあり、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材の螺合先を、複数の前記ネジ孔の中から選択可能に構成してあると好適である。
【0020】
本構成によれば、固定具本体に対してカバー部材を着脱する際に、ネジ部材の螺合先を、固定具本体に備えた複数のネジ孔の中から選択して取り付けることができる。
従って、ネジ部材が、対象とするネジ孔に入り難いような場合に、スムーズに入る別のネジ孔に変更して螺着することができ、固定具本体に対するカバー部材の取り付けを効率よく確実に実施できる。
ネジ部材がネジ孔に入り難い例としては、例えば、ネジ孔の変形や、寸法精度が低いことや、防水シートの改修までの間のネジ孔周囲に生じた腐食等が挙げられる。
【0021】
また、カバー部材のネジ挿通孔は、固定具本体のネジ孔の総数より少ないから、孔によるカバー部材の断面欠損を少なくして、強度低下を緩和することができる。その結果、カバー部材として薄板を用いて、防水シート固定具の全体を薄型に設計することが可能となる。防水シート固定具を薄型にすることで、その上に設置した防水シートの盛り上がりを少なくでき、上部の歩行時につまづく等の障害が起こり難くなる。
【0022】
また、本発明の特徴は、防水下地と前記防水下地の上に沿って設けられる防水シートとの間に設けられ、前記防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体の上方に設けられ、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材の上面に、前記防水シートの下面を接着固定自在な固定部を備え、前記防水シートが前記固定部に接着固定されることで、前記防水シートが前記カバー部材を介して前記固定具本体に固定されるように構成してあり、前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記固定具本体と前記カバー部材とに備えた嵌合部によって構成してある
ところにある。
【0023】
本構成によれば、嵌合部によって固定具本体に対するカバー部材の取り付けを、ネジ部材に替えて嵌合部で実施できるようになる。
従って、固定具本体に対するカバー部材の着脱作業に、別途、ネジ部材を用意する必要がないので、部品点数を減らして、部材管理を容易にすることができる。
更には、着脱操作そのものも、嵌合部を嵌合させるだけでいいので、手間をかけずに、簡単に且つ迅速に着脱操作を行うことができる。
【0024】
また、本発明の特徴は、防水下地と前記防水下地の上に沿って設けられる防水シートとの間に設けられ、前記防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体の上方に設けられ、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材の上面に、前記防水シートの下面を接着固定自在な固定部を備え、前記防水シートが前記固定部に接着固定されることで、前記防水シートが前記カバー部材を介して前記固定具本体に固定されるように構成してあり、前記カバー部材は、前記固定具本体に取り付けた状態で、前記固定具本体を覆うと共に、外周部が前記防水下地に接地するように構成してある
ところにある。
【0025】
本構成によれば、カバー部材によって固定具本体の全体を覆うことで、固定具本体に対する保護効果を発揮することができる。特に、外周部が防水下地に接地するようにカバー部材を構成してあることで、密閉性が向上し、例えば、防水シートと防水下地との隙間に発生する結露水が、固定具本体側に浸入するのを防止しし易くなる。その結果、固定具本体の腐食を抑えることができ、耐久性の向上を図れる。
【0026】
また、防水下地に対する固定具本体の固定に、ネジ部材を使用するような場合、そのネジ部材は、防水シートから伝わる振動(風による揚力等によって発生する振動)で緩むことがあるが、カバー部材で固定具本体を覆っていることで、ネジ部材の頭部をカバー部材で抑えることができ、突出するネジ部材の頭部で防水シートを下方側から突き破る現象(ポップアップ現象)を防止でき、防水性能の維持を図ることができる。