【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明にあっては、次の(1)〜(7)のような構成とされている。
(1)出入口の上部と該出入口を開閉する出入口開閉体との間に介在されて、該出入口開閉体の開閉動を許容する一方で、開かれた状態の該出入口開閉体に対して閉じ方向の付勢力を付与する出入口開閉体の閉じ装置において、
前記出入口の上部又は前記出入口開閉体の上部のうちのいずれか一方の取付け部に、該一方の取付け部に沿うようにして取付けられる本体ケースと、
前記本体ケースの伸び方向一端側内部に、軸線方向を該本体ケースの伸び方向に対して直交する方向に向けつつ、回転可能に支持される第1回転軸と、
前記第1回転軸と前記本体ケースとの間に介装され、該第1回転軸の回転に伴ってねじられるねじりばねと、
前記本体ケース内に、その伸び方向他端側において配置される発電機と、
前記回転軸側から前記発電機側に向けて伸びるように配設されると共に該第1回転軸と該発電機との並設方向に変位動可能とされ、該第1回転軸と該発電機との並設方向への変位動を該回転軸及び該発電機に対して回転として伝達する伝達部材と、
前記本体ケースに、前記発電機と前記第1回転軸との間において前記伝達部材に沿うようにして形成される開口と、
前記本体ケースの開口を利用して、前記出入口の上部又は前記出入口開閉体の上部のうちの他方の取付け部と前記伝達部材とを連結して、前記出入口開閉体の開閉動を前記伝達部材に該伝達部材の変位動として伝達する入力部材と、
が備えられている構成とされている。
【0008】
この構成によれば、出入口開閉体の開閉動に伴い、入力部材がその開閉動を伝達部材に変位動として伝達することになり、この伝達部材の変位動により発電機が回転され、発電機は発電することになる。
その一方で、出入口開閉体の開閉動を、入力部材、伝達部材等を利用して、発電機に伝達する構成であることから、複数(多数)のギアを用いて増速機を構成する必要がなくなり、これに伴い、それら複数のギアの組付け等も不要となる。
また、出入口開閉体の閉動作時に、ねじりばねの付勢力を、伝達部材、入力部材等を用いて出入口開閉体に伝達する構成とされて、多数のギア群を用いる構成(増速機)の場合のようにギア群の小さくない摩擦抵抗を考慮することが必要でなくなる。これにより、出入口開閉体を確実に閉じるようにするために、ねじりばねのばね係数を増大させることも、発電機として、発電抵抗が低いもの(磁気ブレーキが低いもの)を用いることも必要でなくなる。
さらに、入力部材が出入口開閉体の開閉動と伝達部材の変位動とを関連付ける構成であることから、出入口開閉体の開閉動を入力軸を介してギア群(増速機)に伝達するものとは異なり、本体ケースを、その第1回転軸の軸線方向をどの方向に向けて配置しようとも、出入口開閉体の開閉動を入力部材を介して伝達部材に容易に伝達できる。
【0009】
(2)前記(1)の構成の下で、
前記伝達部材として巻回部材が用いられることにより、前記第1回転軸と前記発電機とが連係されている構成とされている。
この構成によれば、第1回転軸と発電機との間にギア群(増速機)を用いる必要がなくなり、そのようなギア群(増速機)を用いるものに比して、軽量化を図ることができる。このため、仮に、本体ケース(本体ケース及び収納物)を出入口開閉体側に取付けるとしても、出入口開閉体の重量の増加を抑えることができ、出入口開閉体を確実に閉じるようにするために、ねじりばねとして、ばね係数を大幅に増大させたものを用いることも、発電機として、発電抵抗がかなり低くなるもの(磁気ブレーキが低いもの)を用いることもなくすことができる。
【0010】
(3)前記(2)の構成の下で、
前記本体ケースの伸び方向他端側内部に前記第2回転軸が、前記第1回転軸に対して平行に対向しつつ回転可能に支持され、
前記第1回転軸と前記第2回転軸とに対して、巻回部材が巻回され、
前記第2回転軸にギアが取付けられ、
前記発電機の入力軸に、前記ギアよりも小径とされた入力ギアが取付けられ、
前記入力ギアと前記ギアとが噛合されている構成とされている。
この構成によれば、入力部材が、出入口開閉体の開閉動と巻回部材の構成部の変位動とを関連付け、第2回転軸、ギア及び入力ギアが、巻回部材の構成部の変位動と発電機(入力ギア)の回転とを関連付けることになり、当該閉じ装置が組み込まれるとしても、出入口開閉体を開閉動させることができると共に、その出入口開閉体の開閉動に伴い、発電機の入力軸を回転させることができる。しかも、第2回転軸におけるギアと発電機における入力ギアとの大小関係に基づき、発電機の入力軸において増速を図ることができる。このため、当該閉じ装置として好ましいものを具体的に提供できる。
【0011】
(4)前記(3)の構成の下で、
前記第2回転軸と前記ギアとの間に、ワンウェイクラッチが介装され、
前記ワンウェイクラッチは、前記第2回転軸が前記ねじりばねの付勢力及び前記巻回部材に基づき回転されるときにのみ、該第2回転軸の回転を前記ギアに伝達するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、出入口開閉体の閉動作時にのみ、発電機が発電され、出入口開閉体の開動作時には、発電機の発電抵抗(磁気ブレーキ)が作用しないことから、出入口開閉体の開動作時に必要となる押圧力を低減させることができる。このため、発電量の確保、部品点数の低減、組付け作業性の向上等を図りつつ、出入口開閉体の開動作を行わせる者の負担を軽減できる。
【0012】
(5)前記(1)の構成の下で、
前記本体ケースが、前記出入口の上部に取付けられ、
前記入力部材が、前記伝達部材と前記出入口開閉体の上部とを連結している構成とされている。
この構成によれば、出入口開閉体の重量を増大させる必要がなくなり、ねじりばねとして、ばね係数を増大したものを用いることも、発電機として、発電抵抗(磁気ブレーキ)を低下させたものを用いることも回避できる。
【0013】
(6)前記(1)の構成の下で、
前記出入口開閉体として、ドアが用いられ、
前記入力部材として、アームが用いられ、
前記アームの一端部が前記伝達部材に対して回動可能に連結されていると共に、該アームの他端部が前記他方の取付け部に対して回動可能に連結されている構成とされている。
この構成によれば、出入口開閉体としてドアが用いられる場合であっても、前述の(1)と同様の作用効果を得ることができる。
【0014】
(7)前記(1)の構成の下で、
前記出入口開閉体として、引き戸が用いられる構成とされている。
この構成によれば、出入口開閉体として引き戸が用いられる場合であっても、前述の(1)と同様の作用効果を得ることができる。