特許第6644775号(P6644775)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6644775
(24)【登録日】2020年1月10日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】移動部品を移送するための設備
(51)【国際特許分類】
   A01K 43/00 20060101AFI20200130BHJP
【FI】
   A01K43/00
【請求項の数】15
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-515242(P2017-515242)
(86)(22)【出願日】2015年9月22日
(65)【公表番号】特表2017-529083(P2017-529083A)
(43)【公表日】2017年10月5日
(86)【国際出願番号】IB2015001663
(87)【国際公開番号】WO2016042394
(87)【国際公開日】20160324
【審査請求日】2018年6月8日
(31)【優先権主張番号】FR14/02101
(32)【優先日】2014年9月19日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】517090668
【氏名又は名称】ビジオ ネルフ
【氏名又は名称原語表記】VISIO NERF
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100175477
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 林太郎
(72)【発明者】
【氏名】ピエール ロベール
(72)【発明者】
【氏名】ローラン クーボー
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−529786(JP,A)
【文献】 特開2012−231700(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 43/00
B07C 5/00
B65G 47/34 − 47/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアベルト(2)上に一連の連続する部品として存在する部品を処理する設備であって、前記コンベアベルトは、前記部品をコンベアラインに沿って、選択的に非適合と識別された部品をコンベアベルトから排出するためのステーションを通して移動させる装置において、前記非適合部品を排出するステーションは、各々が前記ベルトから部品を捕捉するよう適合された複数の捕捉ツールからなる移送装置(1)を含み、前記捕捉ツールは、前記コンベアラインの上方で前記コンベアラインを横切って取り付けられ、それ自体が回転するよう適合された回転ドラム(6)の周縁に担持されており、前記ツール(8)の各々は、前記ドラムの外部ローラ(14)に固定された担持アームの端部に空気圧保持ヘッド(30)を含み、担持アームは外部ローラを貫通してドラムの回転軸線に向けて延び、各ツール(8)を担持する前記アームは、前記保持ヘッド内を排気する内部ダクトの周りで環状の形状であり、前記内部ダクトは、前記ドラムの内部にあり、周囲の空気よりも低圧に維持されている圧力チャンバと連通しており、前記ダクトには、前記連通を開閉して、部品を捕捉し、その後ドラムが所定角度回転した後に捕捉した部品を解放するように、対応するツールを制御するバルブが設けられていることを特徴とする設備。
【請求項2】
前記ツール(8)の保持ヘッドは、前記部品を構成する卵を吸引することにより捕捉するよう構成された吸引カップである、請求項1に記載の設備。
【請求項3】
捕捉ツール(8)は、部品が非適合と識別されているかどうかに応じてドラムの回転に伴って部品に接触し、その部品を捕捉し、または捕捉しないように、かつ、ドラムとともに回転された後に、捕捉した部品を解放するように、かつ、移動コンベアベルトが走行する領域から離して部品を置くように、個別に制御される、請求項1または2に記載の設備。
【請求項4】
ローラ(14)は、捕捉ツール(8)が適合部品のコンベアベルト上の部品を捕捉する位置と、部品が受け入れ箱内に解放され、または2次ベルト(4)上に置かれる位置との間で、3/4回転だけ回転駆動される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の設備。
【請求項5】
前記ツールの1つを担持する各アームは、前記ローラ(14)のそれぞれ反対の側に2つの部分、すなわち、回転ドラム内部の前記圧力チャンバ内の内部調整部分(36)、および、ローラ外部の空気圧保持ヘッド(30)を支持する外部部分(38)を有する中間部(32)の形状を取る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の設備。
【請求項6】
前記支持部分(39)は、通気オリフィス(42)を含み、調整部分(36)は、前記ヘッド(30)をドラム内部の減圧された前記チャンバと連通させる位置を取るよう適合される、請求項5に記載の設備。
【請求項7】
前記ヘッドは吸引カップであり、前記調整部分(36)は、第1の端部で吸引カップ(30)に接続された固定中空チューブ(44)と、チューブの第2の端部の周りに取り付けられた可動プラグ(46)とを含み、前記プラグは、対応する吸引カップが、以前に捕捉した部品を解放することのできる非係合位置と、対応する吸引カップが、対向する部品を捕捉し保持することのできる係合位置との間で可能である、請求項6に記載の設備。
【請求項8】
係合位置において、吸引カップ(30)と減圧チャンバとの間で中間部(32)を介した連通が確立し、非係合位置において、可動プラグが連通を阻止するカバーを形成する、請求項7に記載の設備。
【請求項9】
係合位置において、調整部分の可動プラグ(4)は、ローラ(14)の壁の近傍に位置し、非係合位置において、調整部分の可動プラグは、ローラ(14)の壁から離れて位置する、請求項7または8に記載の設備。
【請求項10】
チューブ(44)および可動プラグ(46)の各々は、横方向オリフィス(50、52)を含み、これらオリフィスは、可動プラグが係合位置にありローラ(14)の壁に当接している場合に、一致して重なって、吸引カップ(30)と減圧チャンバとの間の前記連通を確立する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の設備。
【請求項11】
回転ドラムは、ドラムの回転に対して固定され、ローラが所定の角度位置にある場合に、可動プラ(46)を強制的に非係合位置にするカム手段(28)を含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の設備。
【請求項12】
カム(28)および可動プラグ(46)は、相補的形状傾斜型を有し、カムに遭遇した場合に可動プラグを非係合位置に動かす、請求項11に記載の設備。
【請求項13】
ローラにより担持される空気圧手段(24)は、ローラ(14)に対する半径方向の動きが制御され、前記空気圧手段は、係合位置にある場合に、ローラの壁に対して調整部分を押し付けるシリンダ(26)からなる、請求項7〜12のいずれか一項に記載の設備。
【請求項14】
ドラムの回転がコンベアベルト上の部品の移動と同期するドラム回転速度指示を計算するよう適合された制御モジュールをさらに含み、ローラは、部品の動きと同期した速度および位相で回転駆動される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の設備。
【請求項15】
家禽卵を処理するよう構成されており、移送装置が、卵の移動方向の下流で、卵の適合性を確認する目視検査ステーションの出口に配置されており、前記移送装置は、前記ベルトから、卵の動きと平行に配置された受け取り手段に、コンベアベルトを横切って非適合卵を移送するよう適合される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一連の連続的な部品として移動する部品の組から個別に識別された部品を、受入スペースに移送するために収集スペース内で選択的に捕捉することにより移送するよう適合された仕分けステーションを含む種類の移動部品を処理する設備に関する。特に、選別すべき部品が連続した部品の行および列に編成され、何らかの理由で脆弱であるか、または取り扱いが繊細である場合に、例えば農産物分野における工業設備において遭遇する条件がより明確になる。これは克服すべき唯一の難点ではない。ほとんどの場合、処理される部品は非常に小さく、かつ、非常に多く、仕分けステーションでは高い処理量で処理することが可能でなければならず、仕分けの目的は、例えば、これらの部品を2つの異なる流路に分けることにより、所定の処方に適合した、または適合しない品質に応じて部品を分離することにある。
【背景技術】
【0002】
家禽卵を処理する用途では、本出願人の以前の特許は、移動する卵ラックの中から除去すべき卵を取り出し、取り出した卵を、いわゆる適合卵のために確保された移動の主ラインの外に置く移送ツールのマトリックスを用いる。卵の処理に適用される他の装置は、特許文献1(特開2003−071388号公報)および特許文献2(国際公開第00/54579号)の主題である。特許文献1では、意図された後続の使用には規格外とみなされる卵が、2つのコンベアベルトユニットの間の製造ラインから排除される。特許文献2では、卵移送装置は、2つの卵ラックの間を往復して移動し、一方のラック内の卵を取り出し、他方のラックに置く吸引カップのマトリックスからなることが記載されている。各吸引カップは、2つの位置の間を移動し、これらの位置の一方で卵を取り出し、それを他方の位置で解放するように制御される。この種の設備は、構造および動作の双方が複雑である高価な機構および装置を必要とする。かかる装置は、吸引カップのマトリックスに対して連続して移動する一連の部品の処理と適合しないので、高い処理能力を提供することはあまりない。
【0003】
このため、本発明に到達するに当たり、回転ドラム式の搬送装置が選択されたのである。実際、この種のドラム装置は、全く異なる分野において、特許文献3(米国特許第5220993号)に明示的に記載されているように、または特許文献4(国際公開第2004/078623号)および特許文献5(国際公開第1988/05416号)に暗示的に記載されているように、それ自体が回転するように駆動される回転ドラムによって担持された保持ツールを用いて、物体を個別に移動することによって、物体をある場所から別の場所に移送するためのものとして既に公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−071388号公報
【特許文献2】国際公開第00/54579号
【特許文献3】米国特許第5220993号
【特許文献4】国際公開第2004/078623号
【特許文献5】国際公開第1988/05416号
【発明の概要】
【0005】
しかし、これらの重く高価な装置は、本発明の分野における目標を達成することができない。本発明は、取り出すべき部品が配置される収集面上を周面が移動するように駆動される回転ドラムの原理から着想を得て、小さな部品を多数処理する高い処理効率に対する要求と、作業の安全性を含めた、壊れやすい部品の取り出しに対する望ましい予防措置とに関する独自の効率的な解決策に到達した。この観点から、例えば、目視検査作業の結果に応じて家禽卵を選別するための設備の場合、主コンベアライン上で取り出される卵のそれぞれは、多数の周囲の卵の破損および製造ラインの停止の必要性につながるので、割れる危険性無しに取り出され、かつ、コンベアライン上で解放される危険性なしにコンベアラインから搬出されることができなければならない。
【0006】
上記目的を念頭に置いて、本発明は、主コンベアラインに沿って移動するベルト上に一連の連続する部品として存在する部品を処理する設備であって、選択的に識別された、いわゆる非適合部品を排出するためのステーション内に、識別された非適合部品をコンベアラインから排出し、前記コンベアラインから離れるように移送し、コンベアベルトから離して置くことによって解放するよう適合された回転ドラムを含む、識別された非適合部品の移送装置を含む設備である。
【0007】
これらの動作は、回転ドラムの周縁に担持された捕捉ツールの作用によって行われ、この回転ドラムは、コンベアラインを横切って取り付けられており、それ自体が回転してベルトを掃引して、前記捕捉ツールによって非適合部品を捕捉し、コンベアラインから搬出された後には非適合部品を解放することを可能とする。捕捉ツールは、空気圧保持ヘッド、特に、例えば吸引カップを有する種類のものである。後者は、ドラムの内部の低圧チャンバによって周囲の空気に対して減圧されており、各々が、ツールを担持するアームの内部ダクトによってチャンバに接続されており、ダクトにはこのダクトを通過する空気圧回路を開閉する自動バルブが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】卵で満たされたベルト搬送ラックの上で動作する回転ドラム搬送装置を示す。
図2図1の装置の卵捕捉ツールの組み立て斜視図である。
図3図1の装置の卵捕捉ツールの分解斜視図である。
図4】捕捉ツールおよび捕捉されるべき卵を非係合位置で示す側断面図である。
図5】捕捉ツールおよび捕捉されるべき卵を係合位置で示す側断面図である。
図6】コンベヤベルトから卵を搬出する搬送装置の動作中に卵を捕捉し、解放するステップを示す。
図7】コンベヤベルトから卵を搬出する搬送装置の動作中に卵を捕捉し、解放するステップを示す。
図8】コンベヤベルトから卵を搬出する搬送装置の動作中に卵を捕捉し、解放するステップを示す。
図9】コンベヤベルトから卵を搬出する搬送装置の動作中に卵を捕捉し、解放するステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、図1図6を参照しつつ、好ましい特徴およびその利点に関連して本発明をより完全に説明する。
【0010】
本発明をその固有の特徴、構造、および互いの動作に関して最も良く説明するために、移動する部品を処理する設備が、搬送ラックセル内に処理すべき家禽卵を配置しつつ、卵をコンベアラインに沿って通過させる家禽卵の処理設備である、本発明の特定の実施形態が考慮される。
【0011】
各ラックではそれぞれの卵がラックのセルの1つに収容され、複数のラックがコンベアライン上で順次に駆動されるので、卵は一連の平行な列に配列される
【0012】
したがって、設備内において、卵は、連続的な動きで、しかし、必ずしも一定ではない速度で、コンベアライン上を移動し続ける部品に対して設定された処方に照らして不適合と予め識別された部品を排出するステーションを通過する。部品が卵である場合には、非適合部品は、排出ステーションの前方にある目視検査ステーションにおいて、そのように識別されるであろう。
【0013】
本発明によれば、非適合と識別された卵を排出するためのこのステーションは、空気圧保持ヘッドを有する捕捉ツールを用いて非適合卵の各々を個別に捕捉し、それをコンベアラインから搬出するように構成および適合された回転ドラム搬送装置を含む。
【0014】
より正確には、本発明の選択された実施形態では、当該卵保持ヘッドは、管状の担持アームの端部に位置する吸引カップであり、アーム内には吸引カップを減圧するためのダクトが存在する。
【0015】
様々な吸引カップがドラムの周囲に配置される。それらは、ドラムが含むシリンダの周りの担持アームによって固定されている。このシリンダは、設備が作動している際に、コンベアラインを横切るように配向された軸線の周りで回転するように駆動される。より具体的には、可能な限り簡単な言い方をすれば、取り付け軸線は、長手方向に直線であると仮定されるコンベアラインに対して垂直に配向される。
【0016】
以下ではローラと呼ばれることが多い回転シリンダは、吸引カップを担持するアームで構成され、これらアームは、図を参照して、様々な吸引カップを支持する手段と呼ばれることが多い。
【0017】
本発明によれば、吸引カップを担持する各アームには、ここでは対応する吸引カップ担持アームの内部ダクトと、ドラム内部、実際には回転駆動されるシリンダの内部の低圧チャンバとの間の連通を開閉するために遠隔操作されるスライドバルブとして示されたバルブが設けられている。組み立ての便宜のために、これは、回転アセンブリを支持するシャフトの周りに固定された筐体を形成する環状チャンバである。
【0018】
バルブが閉じられると、吸引カップは、回転シリンダの外側のアームの内側のダクト壁内のオリフィスを介して周囲の空気と連通する。バルブを開く指令により、開口部またはオリフィスを開放してローラの内部の低圧チャンバと連通するように、弁体を動かす。したがって、吸引カップは減圧され、対向する卵に近づく。
【0019】
説明および図示されている用途に関しては、コンベヤラインから排出するために非適合卵を捕捉した各吸引カップは、ドラムが回転しコンベアベルト上の所定の位置に戻る前に、卵をコンベアラインの外で解放しなければならない。
【0020】
動作時の設備において、回転ドラム移送装置によって取り出された各卵は、ドラムが回転サイクルの一部を完了した後にコンベアライン上に戻る前に、対応する吸引カップの担持アームが不合格品を入れるための箱またはドラムの異なる位置にあるベルトに面する際に、その箱内に、または、不合格品を第2のコンベアラインに向けて駆動する受け取りベルト内に置かれる。
【0021】
図1中、1は主コンベヤラインに沿って駆動されるコンベヤベルト2から非適合卵を捕捉する非適合卵移送装置を表す。これは、ベルト2の上方の卵排出ステーションに配置されており、ステーションは卵の移動面と、コンベヤライン上の卵の前進長手軸線とを有し、後者は回転ドラム全体を通過する。適合卵を動かすベルト2から排出された卵を収集する箱は、ドラムが回転するときに吸引カップが到達する高さよりは低いものの、主ベルトの上方に位置する受け取り手段4によって示されている。これらの受け取り手段は、吸引カップが回転ドラムの回転中に卵を放出する特定の位置に移動するが、ドラムの下を通過しない場合に、吸引カップの範囲内となるように配置される。非適合卵用の固定された不合格品箱がない場合には、2次コンベアライン上の非適合卵を収集する卵ラックで置き換えてもよく、この場合には、受け取り手段4は、回転ドラムと平行してベルト2に垂直に動くコンベアベルトである。
【0022】
添付の図面の図1は、図6および図7とともに、吸引カップ捕捉ツール8を支持する手段6と、これらの支持手段を回転駆動する駆動手段10と、支持手段の回転を主ベルト上の卵の移動と同期させて制御する制御モジュール12とを示す。
【0023】
捕捉ツールを支持する手段は、2つの同軸シリンダによって半径方向に、また、2つのシリンダ間の圧力チャンバを気密シールする端壁18の内側のプレートによって長手方向に画定された環状セクションのローラ14からなる。ローラを担持するシャフトは、長方形の開口部の壁18に対して取り付けられており、その位置は、ベルト2により近いまたはベルト2からより遠い高さにシャフトを取り付けた後に、移動する卵の高さに対して、吸引カップの保持位置への移動に一致して、調節することが可能である。
【0024】
ローラ14は、その一部がコンベアベルトに対して固定された中空シャフト22(図1)の周りを回転するように取り付けられている。ローラは、シャフトの端部がローラの軸線方向端部のいずれかの側に突出するように、シャフトに沿って軸線方向に延びる。シャフトおよび対応するローラは、一方では部品の移動平面に平行に、他方ではそれらの部品が前進する長手方向軸線に垂直に、位置決めされる。
【0025】
ローラ14の内側に形成され、中空シャフト22の周りに内部シリンダ16まで伸びる圧力チャンバは、真空ポンプによって減圧される。ここでは図示されていないパイプがローラの内部と真空ポンプとを接続しており、ローラが回転駆動されるので、このパイプは一方の端壁18の中心を通り、シャフトの内側に延在する。回転シールが、ローラを密封し、内部の低圧を維持するために、端壁を通過するパイプの周りに設けられる。
【0026】
ローラの周りの捕捉ツールは、ドラムの全周を占有する。それらの寸法およびそれらの分布(分布直径、2列の工具間の角度、同じ列の2つの工具間の距離)は、卵ラックおよび卵を受け入れるそれらのセルの幾何形状の関数として調整される。
【0027】
各捕捉ツール8の端部の吸引カップ30は、この目的のために外部シリンダが設けられた開口部20を介してローラ14に固定された中空の中間部32を形成する担持アームの端部に取り付けられる。各吸引カップは捕捉自由端34を有し、その形状は捕捉すべき部品の種類に適合させることができる。卵を目視検査するための装置の場合には、吸引カップの自由端は実質的に環状である。吸引カップの内部は、回転ローラ内の真空チャンバに接続する空気回路上の中間部32の内部ダクトと連通して開放されている。
【0028】
各捕捉ツールの担持アームを構成する中間部は、ローラの外部シリンダのいずれかの側に位置する2つの部分、すなわち、2つのシリンダの間の環状空間の内部調整部分36、およびローラの外部で吸引カップを支持するための外側部分38を形成し、中間部のこれらの2つの部分は、ローラ14の減圧された内部と吸引カップ30との間の連通を遮断するための位置と、その連通を可能にする位置とに適合されている。
【0029】
支持部分38は、その底部40で開口している吸引カップ30と調整部分36とを互いに固定することを可能にする。この支持部分は、図において六角ナット外形を有し、横方向通気オリフィス42を含む。
【0030】
調整部分36は、第1の端部で吸引カップ30に固定された中空のチューブ44と、チューブの第2の端部の周りに取り付けられ、チューブに沿って自由に動くプラグ46とを含む。プラグ46は、対応する吸引カップがコンベヤベルトから捕捉されて取り出された卵を解放することができるか、またはベルト上の卵を補足することができない非係合位置(図3に示される)と、対応する吸引カップがベルト上の卵を捕捉し、非適合卵を収容するベルト上の箱4に卵を配置する位置まで移送する間、卵を保持することができる係合位置(図4に示される)との間で移動可能である。
【0031】
チューブ44は、支持部分38に対して固定されている。それは、支持部分の横方向通気オリフィス42に面する横方向オリフィス48を含む。その結果、吸引カップの捕捉自由端34が卵と接触している場合でも、外気の流れが吸引カップの内部に連続的に流入する。
【0032】
チューブ44および可動プラグ46の各々は、横方向オリフィス50および52を含む。プラグは、2つの極限位置、すなわち横方向オリフィスの重ね合わせを可能にする第1の極限位置と、チューブの横方向オリフィス50を塞ぐ第2の極限位置との間で移動可能である。
【0033】
第1の位置は係合位置として画定され、可動式プラグは、吸引カップに向かって移動可能であり、すなわち、ローラの側壁の内面に押し付けられることができる。その後、吸引カップと減圧ローラの内部との間で連通が確立され、吸引カップの捕捉自由端に接触している場合に、卵を吸引して補足することが可能になる。
【0034】
通気オリフィス42は、いずれの場合でも、チューブ44の横方向オリフィスの直径、および、重ね合わされるように適合されたプラグ46の直径よりも明らかに小さい最小直径を有する。オリフィス42からなる小孔は、周囲の空気がこれを通過して常に吸引カップに流入することを可能にするが、プラグが係合位置にある場合には、真空ポンプによって吸引される空気の流れは、この小孔を通る空気の流れよりもはるかに大きく、卵を吸引するのに十分な減圧を吸引カップ内に提供する。
【0035】
係合位置では、中間部分を介して吸引カップと減圧ローラとの間に連通が確立されるが、非係合位置では、調整部分はローラの内部に連通していない。これは、係合位置において調整部分の可動プラグがローラの壁の近傍に位置するが、非係合位置において調節部分の可動プラグがローラの壁から離れて位置するという事実により、ローラの内部に反映される。
【0036】
各捕捉ツールにおいて、吸引カップを担持するアームの穿刺されたチューブは、そのプラグと共に、ドラム内の真空ポンプとツールの吸引カップとの間の空気圧回路上にスライドバルブを構成する。種々の吸引カップに供給を行うダクトを開閉するためのこれらの種々のバルブはシリンダの制御下にあり、そのピストンロッドは中空シャフトを貫通し、その本体はシャフトの内部の空間24内でローラの中心に位置する。これら2つのシリンダの一方は、図6〜9のピストンロッド26によって表されている。
【0037】
図6図9から分かるように、カム手段28は、側壁と中心シャフトとの間でローラの内側に延びている。カムは、有利には端壁18の一方に固定することによって、ドラムの回転機構とは独立した固定された空間的位置に取り付けられる。このカムの機能は、ローラの回転に伴いカムに遭遇した際に、捕捉ツールを強制的に非係合位置にすることである。カムは、ローラが所定の角度位置にある場合に支持部分を強制的に非係合位置にするように配置されており、この角度位置は、同じツールが、必要に応じてそれに対向するベルト2上の卵を捕捉するよう配置された位置から3/4回転に対応する。
【0038】
この目的のために、プラグ46は、吸引カップから離れる方を向いているプラグの端部の半径方向外側に延びるフランジ54を含む。このフランジは、カム28の形状と協働するように適合されたボス56を含む。カムは、初期端または先導面と呼ばれる一端部58(図9)が、プラグが係合位置にある場合に同じ壁のボスが延在する距離と実質的に等しい距離で横壁から延在し、最終端と呼ばれる他端部60が、プラグが非係合位置にある場合に同じ壁のボスが延在する距離と実質的に等しい距離で横壁から延在する傾斜部を含むことに留意されたい。明らかに、プラグと、吸引カップを担持するアームを支持する部分との相補形状は、ローラの回転に伴い、各プラグの通過時に固定カムに遭遇した場合に、中間部のプラグを非係合位置に移動させることを可能にする。明らかに、非係合位置にあるプラグがカムに面する場合、これは、プラグの位置には何の影響も及ぼさず、プラグは非係合位置のままである。
【0039】
ここで説明した手段は、各バルブを、単純で、比較的安価で、特にその動作において信頼性の高い方法で独立して制御して、ドラムの回転の各サイクル中に吸入カップと真空空間との連通を自動的に確立する。本発明の他の用途では、退縮位置に向けて付勢するバネに抗して対応するプラグ46を押し込むシリンダの遠隔制御が好ましい場合がある。
【0040】
例えば、図1を参照し、ドラムの回転に伴い、第1列の吸引カップがローラの垂直下方の位置(すなわち、図6に示す位置)になると同時に、ラック内の第4列の卵がローラの垂直下方を通過する際に、第4列の2番目の卵O1および第5列の4番目の卵O2を取り除く必要がある場合に、シリンダ列の第2のシリンダは、ローラの下の活性化された列の第2の吸引カップに関連する可動プラグを押す。その結果生じる減圧作用により捕捉され、したがってローラと共に回転するように拘束された卵は、ラックを回転させることによって分離されるが、ローラの回転方向は、部品の移動を妨げないように、したがって捕捉された卵の分離を妨げないように選択されることに留意すべきである。制御モジュールは、ラックの第5列の卵がローラの下を通過する瞬間に次の列の吸引カップがローラの下の動作位置を取るように、ローラの回転を制御し、この位置では、列の4番目のシリンダのみが、予め非適合であると識別された卵を捕捉するように作動される。
【0041】
明らかに、吸引カップの列間のピッチは、ラックの列間のピッチと同じにすることが有利であり、すべてのラックに対して、捕捉工程中に回転速度および移動速度が変化しないようにすることができる。ローラの回転速度は、新しいラックの到着に適合するように修正され、新しいラックの列間のピッチが以前と同じであれば再び一定になる。しかしながら、吸引カップの列の間のピッチがラックの列の間のピッチと同じでない場合には、制御モジュールは、捕捉動作の間に吸引カップの列をローラの下の動作位置に動かす速度を、ローラ下のラックの列の通過と同期するよう適合させれば十分である。ラックがローラに到達するまでに移動しなければならない距離に応じて、ローラは自動的に計算される時間だけ加速または減速され、ローラ上の吸引カップの列に対して第1列の卵が正しく位置合わせされる。
【0042】
すべての場合において、図8および図9に示すように、吸引カップを減圧する吸引効果によって、捕捉された卵は回転し、ローラに付着し続ける。実質的に半回転の終わりに、吸引カップを担持するアームの列は、捕捉ツールを制御するシリンダの通路上に固定して配置されたカム28に達する。それらのプラグが係合位置(図8に示す)にある調整部分は、カムに形成された傾斜部の初期端部に接触するが、プラグが非係合位置にある、すなわち、ローラの壁面から離れている調整部分は、この接触から離脱して非係合位置に留まる。カムと可動プラグのボスとの間の接触の効果による継続的な回転は、このプラグをローラの側壁から離して、チューブと可動プラグがもはや重なっていない非係合位置(図9に示す)に移動させる。その結果、排出効果は、減圧の効果が大きいことによって相殺されず、これは吸引カップによる卵の吸引を終了させる。次いで、卵は、受け取り手段4上に置かれる。明らかに、卵が解放される前の回転角度はカムの位置に依存するが、卵が受け取り手段の上にある場合に、重力により下方に動いて吸引カップから外れるので、この角度は180度よりも実質的に大きいことが望ましい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9