(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1のような従来のガス警報器では、電源が投入されるごとに、上記の自動初期点検処理が行われると考えられる。たとえば、停電など(または、ユーザによるリセット操作)によりガス警報器の電源が一旦オフにされた後、復電などによりガス警報器に電源が投入された際に、再び、自動初期点検処理が行われると考えられる。このため、上記特許文献1のような従来のガス警報器では、ユーザの意図しないタイミングで自動初期点検処理が行われ、ガス警報器が正常であれば、「正常です」という音声が鳴動される。その結果、ユーザに不快感を与える場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、報知に起因して、ユーザに不快感を与えるのを抑制することが可能な警報器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の
第1の局面による警報器は、ガス、火災および一酸化炭素のうちの少なくとも1つを検知する検知部と、報知を行う報知部と、電源の投入時の点検動作において、状態を報知部に報知させるように制御する制御部とを備え、制御部は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の投入時の点検動作における、正常である場合の報知部からの報知の態様を、
電源が投入されたことに基づく機器の使用状態情報に基づいて変更するように制御する。
【0008】
この発明の
第1の局面による警報器では、上記の構成によって、正常である場合の報知部からの報知の態様が、機器の使用状態情報に基づいて変更されるので、報知の態様をユーザに不快感を与えないように変更することができる。これにより、報知に起因して、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
上記第1の局面による警報器において、好ましくは、制御部は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の再投入時の点検動作における、正常である場合の報知部からの報知の態様を、電源が投入されたことに基づく機器の使用状態情報に基づいて変更するように制御する。
【0009】
上記
第1の局面による警報器において、好ましくは、報知部は、少なくとも音声によって状態を報知するように構成されており、制御部は、機器の使用状態情報に基づいて、正常である場合の報知部から報知される音声を小さくするか、または、正常であることを音声により報知しないように制御する。このように構成すれば、正常である場合の報知部から報知される音声が小さい場合には、報知の音声がユーザに耳障りにならないので、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。また、正常であることを音声により報知しない場合には、報知の音声をユーザが聞くことはないので、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、報知部は、音声に加えて電灯の点灯状態によって状態を報知するように構成されており、制御部は、正常である場合の電灯の点灯状態を、機器の使用状態情報にかかわらず変更せずに、機器の使用状態情報に基づいて、正常である場合の報知部から報知される音声を小さくするか、または、正常であることを音声により報知しないように制御する。このように構成すれば、正常である場合に報知部から報知される音声が小さいか、または、正常であることが音声により報知されない場合でも、ユーザは、電灯の点灯状態を視認することによって、警報器が正常であるか否かを確認することができる。
【0012】
この発明の第2の局面による警報器は、ガス、火災および一酸化炭素のうちの少なくとも1つを検知する検知部と、報知を行う報知部と、電源の投入時の点検動作において、状態を報知部に報知させるように制御する制御部とを備え、制御部は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の投入時の点検動作における、正常である場合の報知部からの報知の態様を、機器の使用状態情報に基づいて変更するように制御し、報知部は、電源の投入時の点検動作において、異常である場合を報知するように構成されており、制御部は、異常である場合の報知の態様を、機器の使用状態情報にかかわらず同じになるように制御し、点検動作の操作を受け付ける点検動作受付部をさらに備え、制御部は、点検動作受付部によって点検動作が受け付けられた場合、正常である場合の報知の態様と、異常である場合の報知の態様とを、機器の使用状態情報にかかわらず同じになるように制御する。
これにより、警報器が異常である場合には、必ず報知が行われるので、異常である警報器が継続して使用されるのを抑制することができる。また、ユーザが意図的に点検動作受付部を操作して点検動作を行う場合には、正常である場合および異常である場合の報知が必ず行われる。これにより、ユーザの意に反して、報知が行われなくなる(または、報知が聞き取りにくくなるなど)のを抑制することができる。
【0013】
この発明の第3の局面による警報器は、ガス、火災および一酸化炭素のうちの少なくとも1つを検知する検知部と、報知を行う報知部と、電源の投入時の点検動作において、状態を報知部に報知させるように制御する制御部とを備え、制御部は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の投入時の点検動作における、正常である場合の報知部からの報知の態様を、機器の使用状態情報に基づいて変更するように制御し、機器の使用状態情報は、電源の投入回数と使用期間とのうちの少なくとも一方を含む。
これにより、警報器が家屋等に設置された初期の期間であると考えられる電源の投入回数が比較的小さい場合(使用期間が比較的短い場合)と、警報器が家屋等に設置された後に警報器の動作が継続して行われている期間であると考えられる電源の投入回数が比較的多い場合(使用期間が比較的長い場合)との間で、報知の態様を変更することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、上記のように、報知に起因して、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
まず、
図1および
図2を参照して、一実施形態による警報器100の構成について説明する。
【0018】
(警報器の全体構成)
図1に示す警報器100は、たとえば屋内に設置される。警報器100は、たとえば家庭用警報器であるが、業務用、または家庭用と業務用との兼用として構成されうる。
図1に示す警報器100は、屋内の壁面に取り付けられる壁掛けタイプの警報器の例を示している。警報器100は、屋内の天井に取り付けられる天井取付タイプでもよい。
【0019】
警報器100は、検知部1と、報知部2と、操作部3と、制御部4(
図2参照)とを備える。
図1および
図2の例では、警報器100は、検知部1と、報知部2と、操作部3と、制御部4とが筐体に組み込まれた警報器本体10を備えている。
【0020】
検知部1は、設置環境における異常検知を行う。具体的には、検知部1は、ガス、火災および一酸化炭素(CO)の少なくとも1つを検知するように構成されている。ガスおよび火災の異常検知は、ガス漏れ、および火災に伴い発生する熱(温度)または煙を検知することである。検知部1は、さらに、ガスおよび火災以外を検知対象としてもよい。
【0021】
たとえば、検知部1のセンサ11は、半導体式ガス検知素子により構成されており、具体的には熱線型半導体式ガスセンサにより構成されうる。熱線型半導体式ガスセンサは、電流供給により所定温度(数百℃)に加熱された素子表面に検知対象ガスが吸着すると電気伝導度が変化することを利用して、検知対象ガス濃度を検出するように構成されている。センサ11は、検知対象ガスとしての燃料ガスに含まれるメタンや、不完全燃焼などに伴って発生するCOガスを検知対象ガスとして検出する。警報器本体10には、周囲のガスを筐体内の検知部1に接触させるための開口部10a(
図1参照)が形成されている。
【0022】
報知部2は、少なくとも、報知音(音声)により報知を行うように構成されている。つまり、報知部2は、報知音を出力するスピーカ21を有する。本実施形態では、報知部2は、スピーカ21に加えて、点灯または点滅により報知を行う電灯22を有する。
【0023】
スピーカ21は、制御部4に制御されることにより、所定の報知音(音声)を出力する。警報器本体10には、スピーカ21の音を外部に拡散させるための開口部10b(
図1参照)が形成されている。
【0024】
電灯22は、制御部4に制御されることにより、所定の色の光を発生するように構成されている。電灯22は、たとえばLED光源により構成される。電灯22は、1つまたは複数設けられるが、
図1の例では、警報器本体10に3つの電灯22が設けられている。3つの電灯22は、それぞれ異なる色(たとえば、赤色、黄色、緑色)の光を発生させる。たとえば、赤色の電灯22は、ガスに関する報知を行い、黄色の電灯22は、COに関する報知を行い、緑色の電灯22は、電源、故障、その他の警報器100の動作などに関する報知を行う。
【0025】
操作部3は、警報器100に対する操作入力を受け付けるように構成されている。操作部3の構造は、特に限定されず、押しボタン式、レバー式、ロータリー式などの各種スイッチや、タッチセンサなどであり得る。
図1では、操作部3は、警報器本体10に設けられた押しボタン式のスイッチにより構成されている。警報器本体10には、1つの操作部3が設けられている。操作部3は、入力操作(押圧操作)を受け付けて入力信号を制御部4へ出力する。警報器本体10は、複数の操作部3を含んでいてもよい。
【0026】
ここで、本実施形態では、操作部3は、点検動作の操作を受け付けるように構成されている。なお、操作部3が操作されることによる点検動作は、ユーザによる任意のタイミングにより行われる。一方、下記に記載する警報器100の電源の投入時の点検動作は、警報器100の電源の投入によってユーザの意思にかかわらず行われる。なお、操作部3は、特許請求の範囲の「点検動作受付部」の一例である。
【0027】
図2に示すように、制御部4は、警報器100が備える各部の制御処理を行う。制御部4は、CPUまたはマイコンなどのプロセッサ(演算処理装置)を含む。制御部4は、警報器100の状態を報知部2に報知させるように制御する。すなわち、制御部4は、検知部1の検知結果が、予め設定された報知条件を満たす場合に、報知部2に報知させる制御を行う。報知部2による報知は、スピーカ21による報知音の出力と、電灯22の点灯または点滅と、を含む。制御部4は、経過時間を計測する計時機能を備える。
【0028】
また、警報器100は、記憶部5および電源部6を備えている。記憶部5は、検知結果に対する検知対象ガス毎の報知条件のデータ、報知部2により出力される音声(メッセージ)のデータなどの、制御部4の制御処理に必要な情報を記憶する。また、記憶部5は、不揮発性メモリなどを含み、警報器100の動作に伴い発生した各種情報を書き換え可能に記憶するように構成されている。電源部6は、制御部4、報知部2、検知部1および記憶部5の動作に必要な電力を供給する。電源部6は、電池式および外部電源式のいずれかまたは両方でありうる。本実施形態では、電源部6は、外部電源式であり、屋内の電源ソケットに接続される電源プラグを介して外部電源からの電力供給を受ける。
【0029】
(制御部の詳細な構成)
制御部4は、警報器100の動作および状態に関する情報を、報知部2から音声を出力(鳴動)させることにより、ユーザに報知させる制御を行うように構成されている。後述するように、たとえば、警報器100から、警報器100の点検結果が報知される。
【0030】
(初期動作)
制御部4は、警報器本体10の電源投入時に、警報器本体10に初期動作を実施させる制御を行うように構成されている。電源投入時は、たとえば、電源部6の電源プラグが外部電源に接続された時である。なお、警報器本体10に電源スイッチが設けられている場合には、電源投入時は、電源スイッチにより電源が入力されたときである。
【0031】
制御部4は、警報器本体10の電源投入時から、所定の期間(たとえば30秒)の間、初期動作を実施する。
【0032】
警報器本体10の初期動作は、警報器100が通常の監視動作(検知部1の検知結果に基づいて設置環境が報知条件を満たしたか否かを監視する動作)を開始するために実施される動作である。具体的には、初期動作は、検知部1のセンサ11の出力を安定化させるための通電動作を含む。センサ11は、電流供給により所定温度(数百℃)に加熱されるため、電源投入直後、センサ11の出力信号が安定するまでの間に過渡状態が存在する。制御部4は、所定の期間の間、初期動作としてセンサ11に通電を行ってセンサ11の出力信号を安定させる。
【0033】
(電源の投入時の点検動作)
また、警報器本体10の初期動作は、電源の投入時の点検動作を含む。制御部4は、電流および電圧を確認することにより、検知部1(センサ11)の異常、温度サーミスタ(図示せず)の異常、報知部2(スピーカ21および電灯22)の異常、操作部3の異常を点検する。また、制御部4は、記憶部5にアクセスして記憶部5のデータエラーの有無を点検する。
【0034】
なお、警報器100では、電源の投入から所定の期間(たとえば、30秒間)、ガス、火災、および、一酸化炭素などの検出に対する報知は行わない。電源の投入時の点検動作は、この所定の期間の間に行われる。そして、所定の期間の経過後、点検結果が報知される。
【0035】
点検結果は、たとえば「正常」、「故障」および「有効期限切れ」の3パターンを含む。この場合、点検結果を報知するための音声の例は、以下の通りである。正常時には、「正常です」という音声が鳴動される。故障時には、「故障です。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。有効期限切れの際には、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。なお、故障および有効期限切れは、特許請求の範囲の「異常である場合」の一例である。
【0036】
ここで、本実施形態では、制御部4は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の投入時の点検動作における、正常である場合の報知部2からの報知の態様を、機器(警報器100)の使用状態情報に基づいて変更するように制御する。具体的には、制御部4は、警報器100の使用期間に基づいて、正常であることを音声により報知しないように制御する。
【0037】
詳細には、制御部4は、使用期間が所定の使用期間以下の場合、正常であることが、音声(たとえば、比較的大きな音量の音声)によって、報知部2から報知されるように制御する。たとえば、警報器100の使用期間が30日以下の場合、比較的大きな音量の音声によって、「正常です」という音声が報知部2から鳴動(報知)される。ここで、「使用期間」とは、初回の電源の投入時からの警報器100の総駆動時間である。つまり、電源部6の電源プラグが外部電源に接続されている時間(積算時間)である。また、積算時間は、制御部4の経過時間を計測する計時機能によりカウントされる。また、制御部4は、電源が投入された際に、時間の積算を開始して、電源の供給が停止された際に、時間の積算を停止する。また、制御部4は、再び、電源が投入された際に、時間の積算を再開する。
【0038】
また、本実施形態では、制御部4は、使用期間が所定の使用期間を超えている場合、正常であることを音声により報知しないように制御する。たとえば、使用期間が30日を超えている場合、正常であることが音声により報知されない(音声が無音にされる)。すなわち、電源が投入された時点で、上記の積算時間が30日以下の場合、比較的大きな音量によって、「正常です」という音声が鳴動される。一方、電源が投入された時点で、上記の積算時間が30日を超えている場合、正常であることが報知されない。
【0039】
また、本実施形態では、制御部4は、異常である場合(故障の場合、および、有効期限が切れている場合)の報知の態様を、使用期間にかかわらず同じになるように制御する。たとえば、警報器100が故障の場合、警報器100の使用期間にかかわらず、「故障です。販売店に連絡して下さい」という比較的大きな音量の音声が鳴動(報知)される。また、警報器100の有効期限が切れている場合、警報器100の使用期間にかかわらず、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という比較的大きな音量の音声が鳴動される。
【0040】
また、本実施形態では、報知部2は、音声に加えて電灯22の点灯状態によって状態を報知するように構成されている。たとえば、正常である場合、緑の電灯22が点灯される。また、異常である場合(故障の場合、および、有効期限が切れている場合)、緑の電灯22が点滅する。そして、制御部4は、正常である場合の電灯22の点灯状態を、使用期間にかかわらず変更しないように制御する。つまり、警報器100の使用期間にかかわらず、正常である場合、緑の電灯22が点灯され、異常である場合(故障の場合、および、有効期限が切れている場合)、緑の電灯22が点滅する。
【0041】
(操作部の操作による点検動作)
また、電源の投入時の点検動作とは別に、ユーザの操作によっても、点検動作が実施される。具体的には、制御部4は、初期動作の終了後、ユーザの操作部3に対する操作に応じて警報器本体10の点検動作を行う。操作部3への入力は、押しボタン式の操作部3に対する押圧操作である。
【0042】
ここで、本実施形態では、制御部4は、操作部3によって点検動作が受け付けられた場合、正常である場合の報知の態様と、異常である場合(故障の場合および有効期限が切れている場合)の報知の態様とを、機器の使用状態情報にかかわらず同じになるように制御する。具体的には、警報器100の使用期間にかかわらず、正常である場合には、比較的大きな音量によって、「正常です」という音声が鳴動される。また、警報器100の使用期間にかかわらず、故障である場合には、「故障です。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。また、警報器100の使用期間にかかわらず、有効期限が切れている場合には、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。
【0043】
(電源の投入時の点検動作の制御処理)
次に、
図3を参照して、電源の投入時の警報器100の点検動作の制御処理について説明する。なお、この制御処理は、制御部4によって行われる。
【0044】
まず、ステップS1において、警報器本体10の電源が投入されると、電源投入からの経過時間がカウントされる。経過時間は、警報器100の使用期間として積算される。
【0045】
次に、ステップS2において、電源の投入時の点検動作が開始される。すなわち、検知部1、温度サーミスタ、報知部2および操作部3などの異常の有無が点検される。点検動作が終了すると、ステップS3に進む。
【0046】
ステップS3において、積算された使用期間が、所定の使用期間(たとえば、30日など)を超えているか否かが判定される。ステップS3において、積算された使用期間が、所定の使用期間以下(No)の場合、ステップS4に進む。
【0047】
ステップS4において、点検の結果が正常である場合、「正常です」という音声が鳴動される。また、点検の結果が異常(故障)である場合、「故障です。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。また、点検の結果が異常(有効期限切れ)である場合、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。また、点検の結果が正常である場合、緑の電灯22が点灯され、点検の結果が異常である場合、緑の電灯22が点滅される。
【0048】
ステップS3において、積算された使用期間が、所定の使用期間を超えている(Yes)の場合、ステップS5に進む。ここで、本実施形態では、ステップS5において、点検の結果が正常である場合、「正常です」という音声が鳴動されない。つまり、警報器100から音声は発せられない(無音である)。たとえば、警報器100が所定の使用期間を超えて使用されている場合において、停電などにより電源が遮断されるとする。そして、その後、復電により電源が投入された際には、「正常です」という音声は鳴動されない。一方、点検の結果が異常である場合の報知は、積算された使用期間が所定の使用期間以下の場合と同様である。すなわち、点検の結果が異常(故障)である場合、「故障です。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。また、点検の結果が異常(有効期限切れ)である場合、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。点検の結果が正常である場合、緑の電灯22が点灯され、点検の結果が異常である場合、緑の電灯22が点滅される。すなわち、緑の電灯22による報知の態様は、積算された使用期間が所定の使用期間を超えているか否かにかかわらず同じである。
【0049】
以上のようにして、電源の投入時の点検動作の制御処理が行われる。
【0050】
(操作部が操作されたことよる点検動作の制御処理)
次に、
図4を参照して、操作部3が操作されたことによる警報器100の点検動作の制御処理について説明する。なお、この制御処理は、制御部4によって行われる。
【0051】
まず、ステップS11において、ユーザによる操作部3の操作(入力)が受け付けられる。
【0052】
次に、ステップS12において、操作部3が操作されたことによる点検動作が開始される。すなわち、検知部1、温度サーミスタ、報知部2および操作部3などの異常の有無が点検される。点検動作が終了すると、ステップS13に進む。
【0053】
ステップS13において、点検の結果が正常である場合、「正常です」という音声が鳴動される。すなわち、使用期間にかかわらず、「正常です」という音声が鳴動される。また、点検の結果が異常(故障)である場合、「故障です。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。また、点検の結果が異常(有効期限切れ)である場合、「有効期限が切れています。販売店に連絡して下さい」という音声が鳴動される。
【0054】
以上のようにして、操作部3が操作されたことよる点検動作の制御処理が行われる。
【0055】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0056】
本実施形態では、上記のように、正常である場合の報知部2からの報知の態様が、使用期間に基づいて変更されるので、報知の態様をユーザに不快感を与えないように変更することができる。これにより、報知に起因して、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
【0057】
また、本実施形態では、上記のように、制御部4は、使用期間に基づいて、正常であることを音声により報知しないように制御する。これにより、報知の音声をユーザが聞くことはないので、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
【0058】
また、本実施形態では、上記のように、制御部4は、正常である場合の電灯22の点灯状態を、使用期間にかかわらず変更せずに、使用期間に基づいて正常であることを音声により報知しないように制御する。これにより、正常であることが音声により報知されない場合でも、ユーザは、電灯22の点灯状態を視認することによって、警報器100が正常であるか否かを確認することができる。
【0059】
また、本実施形態では、上記のように、制御部4は、異常である場合の報知の態様を、機器の使用状態情報にかかわらず同じになるように制御する。これにより、警報器100が異常である場合には、必ず報知が行われるので、異常である警報器100が継続して使用されるのを抑制することができる。
【0060】
また、本実施形態では、上記のように、操作部3によって点検動作が受け付けられた場合、正常である場合の報知の態様と、異常である場合の報知の態様とを、機器の使用状態情報にかかわらず同じになるように制御する。これにより、ユーザが意図的に操作部3を操作して点検動作を行う場合には、正常である場合および異常である場合の報知が必ず行われる。その結果、ユーザの意に反して、報知が行われなくなる(または、報知が聞き取りにくくなるなど)のを抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態では、上記のように、使用期間に基づいて、正常である場合の報知の態様が変更される。これにより、警報器100が家屋等に設置された初期の期間であると考えられる使用期間が比較的短い場合と、警報器100が家屋等に設置された後に警報器100の動作が継続して行われている期間であると考えられる使用期間が比較的長い場合との間で、報知の態様を変更することができる。
【0062】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0063】
たとえば、上記実施形態では、電源の投入時の点検動作において、使用期間が所定の使用期間を超えている場合、正常であることが音声により報知されない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電源の投入時の点検動作において、使用期間が所定の使用期間を超えている場合、報知部2から報知される音声を、使用期間が所定の使用期間以下の場合の音声よりも小さくしてもよい。つまり、比較的小さい音量によって、「正常です」という音声を鳴動してもよい。これにより、報知の音声がユーザに耳障りにならないので、ユーザに不快感を与えるのを抑制することができる。
【0064】
また、上記実施形態では、報知部2は、音声に加えて電灯22の点灯状態によって警報器100の状態を報知する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、報知部2は、音声のみによって警報器100の状態を報知してもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、警報器100の異常として、警報器100の故障と、警報器100の有効期限切れとが報知される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、警報器100の異常として、故障および有効期限切れ以外の異常を報知してもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、警報器100の使用期間に基づいて、正常である場合の報知部2からの報知の態様を変更する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電源の投入回数に基づいて、正常である場合の報知部2からの報知の態様が変更されてもよい。たとえば、初回(第1回目)の電源の投入時における点検動作では、「正常です」という音声が鳴動される。一方、2回目以降の電源の投入時における点検動作では、「正常です」という音声は鳴動されない。また、使用期間と電源の投入回数との両方に基づいて、正常である場合の報知の態様を変更してもよい。たとえば、使用期間が所定の使用期間を超えていることと、電源の投入回数が所定の回数を超えていることとのうち、いずれか一方が満たされた場合に、正常である場合の報知の態様が変更されてもよい。
【0067】
また、外部のサーバや外部の端末から、警報器100の使用状態情報を取得し、使用状態情報に基づいて、正常である場合の報知の態様が変更されてもよい。また、使用状態情報は、上記の使用期間や電源の投入回数以外の何らかの使用状態情報であってもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、使用期間が、初回の電源の投入時からの警報器100の総駆動時間である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、使用期間が、電源投入からの警報器100の連続駆動時間が一定の時間以上である場合の、警報器100の総駆動時間であってもよい。
【解決手段】この警報器100は、ガス、火災および一酸化炭素のうちの少なくとも1つを検知する検知部1と、報知を行う報知部2と、電源の投入時の点検動作において、状態を報知部2に報知させるように制御する制御部4とを備える。そして、制御部4は、電源の投入時に点検動作を実施し、電源の投入時の点検動作における、正常である場合の報知部2からの報知の態様を、機器の使用状態情報に基づいて変更するように制御する。