特許第6644935号(P6644935)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6644935
(24)【登録日】2020年1月10日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】携帯端末保持具
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/12 20060101AFI20200130BHJP
【FI】
   H04M1/12 Z
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-139217(P2019-139217)
(22)【出願日】2019年7月29日
【審査請求日】2019年7月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】393010318
【氏名又は名称】エレコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】安井 章
(72)【発明者】
【氏名】金子 雄大
【審査官】 石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2018/0332153(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2008−0076520(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02−1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏面に携帯端末に取り付け可能な取付面を備え、該取付面を介して携帯端末に取り付け可能な取付部と、前記取付部の表面側に取り付けられるベース部と、径方向の中心部に指を挿通可能な挿通口が形成された保持部と、前記ベース部と前記保持部とを接続する接続部と、前記ベース部に取り付けられる係止手段と、を備え、
前記ベース部は、前記取付部に対して前記取付面と平行な回転方向に回転可能に構成され、
前記接続部は、前記ベース部に連結されるベース部側接続部と、前記保持部に連結される保持部側接続部と、前記取付面に略平行に設けられて、前記ベース部側接続部と前記保持部側接続部とを連結し、前記保持部を前記ベース部が前記挿通口に収容されるように前記取付面と略平行に倒れた倒伏状態と前記取付面に略垂直に起立した起立状態とに回動可能に連結する回動軸と、前記保持部を前記倒伏状態から前記起立状態の方向に回動するよう付勢する付勢手段と、を備え、
前記係止手段は、前記倒伏状態の前記保持部に係止して前記保持部が前記付勢手段によって前記起立状態の方向へ回動することを規制する規制位置と前記係止を解除して規制を解除する解除位置とを移動可能に構成された係止部と、前記取付面と略平行な方向に操作することで、前記係止部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させるように構成された操作部と、を備え
前記操作部は、前記倒伏状態の前記保持部における前記挿通口の内部に配置され、該挿通口の内部において前記接続部に近づく方向に操作することで前記係止部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させるように構成される携帯端末保持具。
【請求項2】
前記保持部には、前記挿通口を画定する内周面に厚み方向の途中に凹設される被係止部が形成され、
前記規制位置に位置する前記係止部は、前記倒伏状態の前記保持部の前記被係止部に係止する請求項1に記載の携帯端末保持具。
【請求項3】
前記ベース部は、板状の底壁と、前記底壁の周縁部から立設される周壁と、を備え、
前記ベース部側接続部は、前記周壁の外周面から突設される一対の周壁突設部を備え、
前記周壁突設部には、前記回動軸を挿通可能なベース部側軸挿入孔が形成され、
前記保持部側接続部は、前記保持部の外周面から突設される一対の保持部突設部と、前記一対の保持部突設部同士の表面側の間を亘るように連結する保持部側当接部と、を備え、
前記保持部突設部には、前記回動軸を挿通可能な保持部側軸挿入孔が形成され、
前記保持部側当接部は、前記保持部側軸挿入孔よりも径外側に位置し、
前記一対の保持部突設部の間に、前記一対の周壁突設部が配置される請求項1又は2に記載の携帯端末保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の使用時に携帯端末を落としてしまわないように保持するための携帯端末保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末に取付けられる接着パッドを備えたベース板と、指を挿通可能な環状のリングと、把持部材と、を備える携帯端末保持具が知られている。具体的に、ベース板には、中央部に結合孔が形成されており、把持部材は、ベース板の結合孔に回動可能に嵌められており、リングは、ベース板から起き上がる方向に傾動可能に一部区間が把持部材に装着されている(特許文献1の図13〜19に記載の第5実施例を参照)。
【0003】
上記構成の携帯端末保持具によれば、携帯端末に接着パッドを用いて携帯端末保持具を取り付けておき、携帯端末の不使用時には、リングを傾動させてベース板に寝かせるように倒すことができるので、携帯端末の厚み方向の大きさが小さくなるため、携帯端末をポケットなどに入れて持ち歩く際の邪魔になりづらい。そして、携帯端末の使用時には、リングを傾動させてベース板から起き上がらせ、携帯端末を手で保持するとともに、リングの内部の空間に指を通すことで、携帯端末が手から滑ったとしてもリングが指に掛かって携帯端末が落下しないように保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2014−512709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のような携帯端末保持具を用いて、携帯端末を保持しようとする場合には、ベース板に対して倒れている状態のリングを起こすようにリングを傾動させ、起き上がった状態のリングに指を通さなければならない。
【0006】
しかしながら、リングを起こすためには、携帯端末を一度机などの上に置いた状態でリングとベース板との隙間に爪や指先を入るか、一方の手で携帯端末を保持した状態で、他方の手でリングとベース板との隙間に爪や指先を入れてリングを起こさねばならないため、リングを起こすのに手間がかかる。
【0007】
そこで、本発明は、携帯端末を保持するための保持部を容易に起こすことができる携帯端末保持具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる携帯端末保持具は、裏面に携帯端末に取り付け可能な面である取付面を備え、該取付面を介して携帯端末に取り付け可能な取付部と、前記取付部の表面側に取り付けられるベース部と、径方向の中心部に指を挿通可能な挿通口が形成された保持部と、前記ベース部と前記保持部とを接続する接続部と、前記ベース部に取り付けられる係止手段と、を備え、前記接続部は、前記取付面に略平行に設けられて、前記保持部を前記ベース部に対して前記取付面と略平行に倒れた倒伏状態と前記取付面に略垂直に起立した起立状態とに回動可能に連結する回動軸と、前記保持部を前記倒伏状態から前記起立状態の方向に回動転するよう付勢する付勢手段と、を備え、前記係止手段は、前記倒伏状態の前記保持部に係止して前記保持部が前記付勢手段によって前記起立状態の方向へ回動することを規制する規制位置と前記係止を解除して規制を解除する解除位置とを移動可能に構成された係止部と、前記取付面と略平行な方向に操作することで、係止部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させるように構成された操作部と、を備える。
【0009】
かかる構成によれば、保持部は、付勢手段によって倒伏状態から起立状態の方向に回動するよう付勢されているので、操作部を操作して係止部を規制位置から解除位置へ移動させることで係止部の保持部に対する規制が解除され、保持部は付勢される方向に回動し起立状態となる。よって、操作部を取付面と平行な方向に操作することで保持部を容易に起立させることができる。
【0010】
また、前記操作部は、前記倒伏状態の前記保持部における前記挿通口の内部に配置され、該挿通口の内部において前記接続部に近づく方向に操作することで前記係止部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させるように構成してもよい。
【0011】
かかる構成によれば、操作部を操作した指が保持部の回動の起点である接続部に近づいた状態で規制が解除されるため、起立してきた保持部の挿通口に確実に指を挿通することができる。
【0012】
また、前記ベース部は、表面側に配置され、前記倒伏状態の前記保持部における前記挿通口の内部に配置されるカバー部を備え、前記カバー部には、前記接続部に対して接離する方向に長い操作長孔が形成され、前記操作部は、前記操作長孔の内部に配置され、前記操作長孔の前記接続部に対して奥側から手前側へ向けて操作することで前記係止部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させるように構成されることとしてもよい。
【0013】
かかる構成によれば、操作部は、係止部が規制位置にある状態においては、操作長孔の奥側に位置するため、操作長孔の手前側が空いて見える。よって、操作する人は、奥側の操作部を空きのある手前側へ操作すればよいことを容易に認識し、操作性がよくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、携帯端末を保持するための保持部を容易に起こすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態にかかる携帯端末保持具の斜視図である。
図2】同携帯端末保持具の分解図である。
図3】同携帯端末保持具の平面図である。
図4図3に示すIV−IV断面図である。
図5】同携帯端末保持具の基部を表す平面図である。
図6図5に示すVI−VI断面図である。
図7】同携帯端末保持具のカバー部を表す底面図である。
図8図7に示すVIII−VIII断面図である。
図9】(a)同携帯端末保持具のスライド部と係止部とを表す平面図である。(b)同スライド部と係止部とを表す背面図である。
図10】(a)同携帯端末保持具の倒伏状態のときの接続部を示す拡大断面図である。(b)同起立状態のときの接続部を示す拡大断面図である。
図11】同携帯端末保持具の起立状態のときの使用状態を示す断面図である。
図12図11に示すA矢視図である。
図13】他の実施形態にかかる携帯端末保持具の操作部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態にかかる携帯端末保持具1について図1乃至図12を参照して説明する。図1に、本実施形態にかかる携帯端末保持具1が示されている。本実施形態の携帯端末保持具1は、例えばスマートフォンなどの表面に表示画面を有する携帯端末の裏面に取り付けられ、使用者が前記携帯端末を保持するために用いるものである。
【0017】
図2に示すように、本実施形態にかかる携帯端末保持具1は、携帯端末の裏面に取り付け可能な取付部2と、取付部2と接続されるベース部3と、指を挿通可能な環状の保持部5と、ベース部3と保持部5とを接続する接続部6と、係止手段4とを備える。
【0018】
取付部2は、裏面が取付面22aとなる取付面部22と、固定台24と、を備える。取付面部22は、薄い円形の接着部材であり、例えば、ジェルパッド、両面テープ、粘着シートなどから構成される。そのため、取付面部22を携帯端末に貼りつけることができる。また、携帯端末への取付前には、取付面部22の取付面22aには剥離紙(図示しない)が取り付けられており、取付面22aに異物が付着することを防止している。
【0019】
固定台24は、円形で、取付面部22の表側に配置される。具体的に、固定台24は、円形で板状の固定板240と、円環状の回転補助部242と、を備える。固定板240は、中心部分に貫通孔241が形成されており、また、固定板240の表面側に貫通孔241と同心の円環状になるように凹設される固定板凹部243が形成されている。回転補助部242は、リング型であり、固定板凹部243に嵌ることができる径で形成されており、厚みは固定板凹部243の深さと後述する底壁凹部322の深さとを足し合わせた以上の厚さに形成される。なお、回転補助部242は、例えばゴムやシリコンなどの弾性リングである。
【0020】
図2に示すように、ベース部3は、裏面側で取付部2と取り付けられる基部30と、係止手段付勢部33と、カバー部36と、を備える。
【0021】
図4乃至図6に示すように、基部30は、円形で板状の底壁32と、底壁32の周縁部から表裏方向に立設される周壁34と、を備える。
【0022】
図4に示すように底壁32は、裏面32a側で取付部2とベース部3とを連結する。具体的に、底壁32は、裏面32aの中央部から裏側に向けて突出する取付軸部321を備え、裏面32aに取付軸部321と同心の円環状になるように表側に凹設される底壁凹部322が形成されている。取付軸部321は、取付部2の貫通孔241に嵌ることができる径で形成され、底壁凹部322は、取付部2の固定板凹部243と同じ径で環状に形成凹設される。そのため、固定板凹部243に回転補助部242を嵌めた状態で、取付軸部321を貫通孔241に挿通すると、固定板凹部243と底壁凹部322とが同じ径で形成されるので、回転補助部242が固定板凹部243と底壁凹部322との両方に嵌り、回転補助部242の厚みが固定板凹部243と底壁凹部322との深さを合わせた以上の厚みがあるため、固定板240と底壁32の裏面32aとが面接触することなく、連結される。よって、ベース部3が取付部2に対して取付軸部321を中心に回転可能に連結され、かつ、回転補助部242によって回転した位置で保持できるように程よい抵抗を与えることができる。さらに、図5に示すように、底壁32には周縁付近の4か所に切り欠き部323が周方向に等しい間隔をあけて形成されている。
【0023】
また、図5及び図6に示すように、底壁32の表面32b側には、スライドガイド部324と、カバー部取付ガイド部325と、スライド止め部326と、係止手段付勢部33と、が備えられる。
【0024】
図5に示すように、スライドガイド部324は、底壁32の表面32bから表側に向けて立設され、平行に延びる一対の壁である。また、スライドガイド部324は、底壁32の径方向のうち後述の出退口342、或いは後述のベース部側接続部62を通る線(以下基準線Xという)と平行に延び、かつ、該基準線Xからそれぞれのスライドガイド部324までの間隔は等しい。即ち、スライドガイド部324は、基準線Xを介して対向配置となるよう一対設けられている。
【0025】
カバー部取付ガイド部325は、底壁32の表面32bから表側に向けて立設される円環状の壁である。カバー部取付ガイド部325は、一対のスライドガイド部324の径方向外側に設けられる。本実施形態においては、スライドガイド部324の一対の壁をはさむように2か所に備えられる。
【0026】
図5及び図6に示すように、スライド止め部326は、底壁32の表面32bから表側に向けて立設される壁であり、スライドガイド部324を長手方向に延ばしたときにスライドガイド部324に挟まれる位置に備えられる。また、スライド止め部326は、平面視で円弧形状を描くように延びる。スライド止め部326は、スライドガイド部324よりも基準線X方向で後述のベース部側接続部62側に設けられており、基準線Xを周方向でまたぐように円弧状に形成される。
【0027】
図4及び図5に示すように、係止手段付勢部33として、後述する係止手段4を付勢可能なばね部331と、底壁32の表面32bから表側に向けて立設される壁であるばね受部333と、が備えられ、底壁32には表面32bから裏側に凹設されるばね溝部332が形成される。係止手段付勢部33は、一対のスライドガイド部324に挟まれる位置に備えられる。さらに、ばね溝部332は、スライドガイド部324の長手方向に平行に延びるように形成され、ばね部331は、ばね溝部332に嵌められスライドガイド部324の長手方向に平行に延びるように備えられるコイルばねである。ばね受部333は、ばね溝部332のスライド止め部326に手前側の端部に隣接して設けられ、ばね溝部332が延びる方向と直交する方向に伸びる壁であるばね固定壁3331と、ばね固定壁3331の両端から延びる2つの壁であり、それぞればね溝部332側に向かってばね溝部332と平行に延びるばね止め壁3332と、を備える。ばね固定壁3331によって、ばね部の一端が固定され、ばね止め壁3332によってばね部331の底壁32の表面32b側での移動が規制されるため、ばね部331は底壁32上の適切な位置に固定される。
【0028】
図5に示すように、周壁34は、底壁32の外周縁に一周にわたって備えられる。周壁34は、内周面の4か所に等しい間隔をあけて、取付凹部341が形成されている。具体的には、取付凹部341は、底壁32に形成される4か所の切り欠き部323と連続して一つの空間を画定する位置に形成される。
【0029】
また、周壁34には、内周面から外周面まで貫通する出退口342が形成される。具体的に出退口342は、周壁34の底壁32への接続部分に形成され、底壁32のスライドガイド部324を長手方向に伸ばしたときに挟まれる位置のうち、スライド止め部326から奥側に形成される。出退口342は、周壁34を基準線Xの方向に貫通する開口であり、基準線Xをまたぐように周方向に所定範囲形成されている。即ち、出退口342、スライドガイド部324、スライド止め部326は、基準線Xの方向に並んで配置されており、係止手段付勢部33が一対のスライドガイド部324の間で基準線Xの方向に付勢可能に配置されている。
【0030】
図7に示すように、カバー部36は、円環状で、基部30の表面側に取り付けられる。具体的にカバー部36は、カバー本体部361と、カバー取付部365と、を備える。カバー本体部361は、円環状で、外周は、周壁34の外周と略同じ大きさであり、図8に示すように、外周縁部の表面36b側は面取りにより傾斜面363が形成されている。カバー本体部361の内部には、長円形状の操作長孔362が形成され、内周縁部の表面36b側は面取りにより傾斜面3610が形成されている。
【0031】
図7及び図8に示すように、カバー取付部365は、取付爪3651と、ガイド凸部3652と、を備える。取付爪3651は、カバー部36の裏面36aから裏側に向かって突出しており、先端部分にカバー本体部361の径外方向に向かって延びる爪部3653を備える。取付爪3651は、カバー部36の外縁付近に周方向に等しい間隔をあけて4つ備えられる。また、取付爪3651は、周壁34の取付凹部341と係合可能な大きさに形成される。即ち、取付爪3651の裏面36aからの突出量は、カバー部36を基部30に取り付けた際に爪部3653が取付凹部341に届く量であり、かつ、爪部3653の周方向の長さは取付凹部341の周方向の幅より短く形成される。ガイド凸部3652は、カバー部36の裏面36aから裏側に向かって突出しており、操作長孔362に近接した2か所の位置に備えられる。また、ガイド凸部3652は、底壁32のカバー部取付ガイド部325に挿入可能に形成される。即ち、ガイド凸部3652の大きさは、カバー部取付ガイド部325の内周面にて画定される内部空間に収容可能な大きさに形成される。さらに、ガイド凸部3652は、取付爪3651と取付凹部341とを係合させたときに、ガイド凸部3652がカバー部取付ガイド部325の内周面に画定される空間内に収容される位置に設けられる。
【0032】
このような構成のカバー部36は、図2に示すように、2つのガイド凸部3652をカバー部取付ガイド部325の内部空間に挿入することで、取付爪3651が周壁34の取付凹部341に係止する位置でカバー部36を基部30に取り付けることができるため、基部30にカバー部36を容易に取り付けることができる。また、底壁32の切り欠き部323は、それぞれの取付凹部341と一体となって一つの空間を画定しているため(図5参照)、取付凹部341の位置の目印となり、取付けが容易になる。さらに、カバー部36は、カバー部36の径方向中央部に形成される操作長孔362の長手方向が、スライドガイド部324の延びる方向(基準線Xに沿う方向)に向かうように基部30に取り付けられる。
【0033】
図2に示すように、係止手段4は、係止部42と、操作部44と、スライド部46と、を備える。図9に示すように、スライド部46は、板状で、長手方向の両端が円弧形状に形成される長円形状のスライド本体部461と、操作部取付部462と、を備え、スライド本体部461は、ばね取付部4610を備える。ばね取付部4610には、スライド本体部461の裏側に凹設されるばね凹部4611と、スライド本体部461から突出するばね挿入部4612と、が含まれる。さらに、スライド本体部461には、表面側から裏面側に貫通するばね確認穴4613が2か所に形成されており、一方のばね確認穴4613は、ばね挿入部4612が含まれる平面に形成され、他方のばね確認穴4613は、一方のばね確認穴4613と他方のばね確認穴4613とで、ばね凹部4611を挟む位置に形成される。そのため、ばね確認穴4613により、後述する取付の際にばね部331がばね挿入部4612に取り付けられたことを確認できる。また、図4に示すように、スライド本体部461の厚みは、出退口342の高さ方向の幅より厚く構成され、短手方向の長さは、出退口342の周方向の長さより長く構成される。そのため、スライド本体部461は、出退口342側に移動したとしても周壁34の内周面に当接し、底壁32の表面32b側、つまり周壁34で囲まれる領域内にとどまる。
【0034】
図9に示すように、操作部取付部462は、スライド本体部461の表面側に設けられる。操作部取付部462は、後述する操作部44を、内周面に画定される空間内に置くことができるよう形成される部分である。
【0035】
図2乃至図4に示すように、操作部44は、円形の板状体である。具体的に、操作部44は、表面側に同心円状に環状の凹凸が並んだ凹凸面441が形成され、また、表面の外縁部分440は面取りがされている。また、操作部44の大きさは、カバー部36の内周に形成される長円形状の操作長孔362に操作部44を平たく置くことができる大きさであり、さらに、長円の長手方向に沿って操作部44を移動させることができる大きさである。即ち、操作部44の直径は、カバー部36に形成される長円形状の操作長孔362の短手方向の長さ未満に形成される。さらに、操作部44は、操作部取付部462の内周面に画定される空間に配置されることで、スライド部46に取り付けられる。
【0036】
図4及び図9に示すように、係止部42は、板状である。具体的に、係止部42は、出退口342の高さよりも薄く、出退口342の周方向の幅よりも短く、出退口342の径方向の幅よりも長く、より具体的には、周壁34で囲まれる領域内において出退口342から領域外へ突出し後述する保持部5の被係止部52に係止可能な長さに構成される。係止部42は、スライド本体部461の長手方向の一端から突出するようスライド本体部461と連結している。
【0037】
このような構成の係止手段4は、ベース部3に取り付けられる。具体的に、図4に示すように、係止手段4はベース部3のうち、基部30とカバー部36とに囲われる空間(ベース部3の内部空間)内に移動可能に収容される。即ち、係止手段4は、一対のスライドガイド部324の間に配置され、ばね部331をばね取付部4610に取付けることで、ベース部3に取り付けられる。具体的に、スライド本体部461を一対のスライドガイド部324の間に配置し、一端がばね固定壁3331に固定されたばね部331の他端側にばね挿入部4612を挿入し、ばね部331をばね凹部4611に嵌め、係止部42を出退口342に挿通することで、係止手段4がベース部3に取り付けられる。そのため、スライド部46は、スライドガイド部324に沿って移動可能であり、また、スライド部46はばね部331により付勢され、スライド本体部461に連結される係止部42は出退口342から突出する状態となる。即ち、係止手段4は、ベース部3に対して、基準線Xに沿う方向に移動可能に取り付けられ、係止部42は、前記係止手段4の基準線X方向の移動に伴いベース部3の内方と外方との間を出退口342を介して出退可能となる。また、図3に示すように、操作部44は、カバー本体部361の操作長孔362の中に配置される。より具体的には、ばね部331の付勢により、係止部42が出退口342から突出した状態で操作部44は操作長孔362の長手方向の後述する接続部6から奥側に位置するように配置される。本実施形態では、操作部44は、ばね部331の付勢によって操作長孔362における基準線Xに沿う方向の一方の端部(出退口342に近い端部)に配置され、他方の端部(ベース部側接続部62に近い端部)の方に操作することができる。
【0038】
さらに、係止部42は、スライド止め部326にスライド本体部461の長手方向の他端が当接したときに、出退口342の内側にあるように構成される。即ち、スライド止め部326から出退口342までの距離よりスライド本体部461の長手方向の他端側から係止部42の先端側までの距離が短くなるよう構成される。さらに、スライド本体部461の長手方向の他端側から係止部42の先端側までの距離は、スライド止め部326にスライド本体部461の長手方向の他端が当接した際に、出退口342の内部に係止部42の先端がとどまる長さである。
【0039】
図2及び図3に示すように、保持部5は環状であり、内周面50によって、指を挿通可能な空間である挿通口51が形成されている。また、挿通口51は、ベース部3を収容可能な大きさに形成される。挿通口51を画定する内周面50には、係止部42が嵌合し、係止可能な大きさに凹設される被係止部52が形成される。具体的には、被係止部52は、内周面50に径外方向に凹設して形成されており、後述の保持部側接続部64と径方向で対向する位置、即ち、基準線Xの方向で対向する位置に形成される。
【0040】
図1に示すように、接続部6は、ベース部3と保持部5とを回動可能に連結する。具体的に、接続部6は、図2に示すように、ベース部3に連結されるベース部側接続部62と、保持部5に連結される保持部側接続部64と、回動軸66と、付勢手段68と、を備える。接続部6は、出退口342に対して周方向で対向(即ち基準線Xの方向で対向)するように配置される。
【0041】
図5に示すように、ベース部側接続部62は、周壁34の外周面から径外方向に突設される一対の周壁突設部621と、両周壁突設部621同士を連結するベース部側当接部623とを備える。
【0042】
周壁突設部621は、基準線Xを介して一方側と他方側とで一対設けられている。周壁突設部621の先端部には、回動軸66が挿入可能なベース部側軸挿入孔622が形成されている。ベース部側軸挿入孔622は回動軸66の外径以上の大きさに形成された略円形の孔である。また、ベース部側軸挿入孔622は、スライドガイド部324が延びる方向と直交する方向(底壁32の径方向のうち基準線Xに直交する方向)に回動軸66を挿入可能に形成される。よって回動軸66は一対の周壁突設部621のベース部側軸挿入孔622に挿入される。
【0043】
ベース部側当接部623は、一対の周壁突設部621の裏面側の間に亘るように周壁34の外周面から径外方向に延設されており、その延設方向の先端であるベース部側当接端部624は、図10(a)(b)に示すように、ベース部側軸挿入孔622よりも周壁34側に位置している。そのため、ベース部側当接端部624は、一対の周壁突設部621の下側に隠れる位置に形成されているので、表面から見えづらい。
【0044】
図2及び図3に示すように、保持部側接続部64は、保持部5の外周面から径外方向に突設される一対の保持部突設部641と、両保持部突設部641同士を連結する保持部側当接部643と、を備える。
【0045】
図1及び図2に示すように、保持部突設部641は、基準線Xを介して一方側と他方側とで一対設けられている。保持部突設部641の先端部には回動軸66が挿入可能な保持部側軸挿入孔642が形成されている。保持部側軸挿入孔642は回動軸66の外径以上の大きさに形成された略円形の孔である。よって回動軸66は、一対の保持部突設部641の保持部側軸挿入孔642に挿入される。なお、一対の保持部突設部641の周方向の間隔は、一対の周壁突設部621の間隔より広くなっており、一対の保持部突設部641の間に一対の周壁突設部621が配置される。
【0046】
図3に示すように、保持部側当接部643は、一対の保持部突設部641の表面側の間に亘るように周壁34の外周面から径外方向へ延設されており、その延設方向の端面である保持部側当接端部644は、図10(a)に示すように、保持部側軸挿入孔642よりも径外側に位置している。具体的には、保持部側当接端部644は、保持部側軸挿入孔642に対して径外側において表面側から裏面側の方へまわり込むように湾曲して構成される。よって、保持部側軸挿入孔642に挿入した回動軸66を覆って表面側から見えにくくできる。
【0047】
図2に示すように、回動軸66は、棒状の部材である。具体的に、回動軸66は一の保持部側軸挿入孔642から他の保持部側軸挿入孔642までの距離以上の長さの棒状体である。
【0048】
付勢手段68は、回動軸66に巻回される巻きばねである。具体的に、付勢手段68は、ねじりコイルばねであり、回動軸66に巻き付くように取り付けられる。図10(b)に示すように、付勢手段68は、自然な状態でばねの両端が90度以上開くように構成されている。この付勢手段68は、一方の端部がベース部側接続部62に取り付けられ、他方の端部が保持部側接続部64に取り付けられる。
【0049】
このような接続部6は、ベース部側接続部62と保持部側接続部64とを付勢手段68を介して回動軸66で連結することで、ベース部3と保持部5とを保持部5がベース部3から起き上がる方向に回動可能に接続する。具体的には、図2に示すように、一対の保持部突設部641の間に一対の周壁突設部621をベース部側軸挿入孔622と保持部側軸挿入孔642とが貫通可能となるように配置し、ベース部側軸挿入孔622に挟まれる位置に付勢手段68を配置し、一直線上に配置されるベース部側軸挿入孔622と保持部側軸挿入孔642と付勢手段68とに回動軸66を挿通することで接続される。また、図10(a)(b)に示すように、付勢手段68の一端側がベース部側接続部62の表面側(ベース部側当接部623)に当接し、付勢手段68の他端側が保持部側接続部64(保持部側当接部643)の裏面側に当接するように付勢手段68が回動軸66に取り付けられる。そのため、保持部5がベース部3に対して倒れた状態(倒伏状態J1)となるときは、付勢手段68に力が加わり、付勢手段68が弾性変形した状態となっており、付勢手段68に力が加わっていない自然な状態のときには、付勢手段68の両端が90度以上開くため、保持部5がベース部3から起き上がった状態(起立状態J2)になるよう付勢される。
【0050】
以上のような構成の携帯端末保持具1の使用方法を説明する。
【0051】
図4に示すように、携帯端末保持具1は、不使用時には、保持部5がベース部3に対して取付面22aと略平行に倒れている倒伏状態J1にされることで、携帯する際の邪魔になりづらくされ、図11に示すように、使用時には、保持部5が取付面22aに対して略垂直に起立した起立状態J2とされることで、保持部5の挿通口51に指を挿通可能になり、携帯端末Pを保持することができる。
【0052】
ここで、図4に示すように、倒伏状態J1においては、保持部5は、係止手段4により係止され、起立状態J2になることが規制される。即ち、係止手段付勢部33によって押圧され規制位置K1にある係止手段4が、保持部5を係止している状態であり、具体的には出退口342から突出する係止部42が、保持部5の内周面50に形成される被係止部52に係止することで、保持部5が回動軸66を中心に回動することが規制される。
【0053】
倒伏状態J1の保持部5を起立状態J2にするためには、図11に示すように、操作部44を取付面22aと略平行な方向(基準線X方向)に操作することで、係止手段4を解除位置K2に移動させる。具体的には、係止部42の出退口342からの突出量を減らし、係止部42と被係止部52との係止が解除される解除位置K2に係止部42を移動させる。即ち、操作部44を操作することで、操作部44と連結されたスライド部46を係止手段付勢部33の付勢に逆らって移動させ、係止部42を基部30の径内方向に移動させることで、係止部42の出退口342からの突出量を減らし、係止部42と被係止部52の係止を解除する。係止を解除することで、保持部5は回動軸66を中心に回動可能となる。ここで、接続部6に付勢手段68が備えられているので、回動可能となった保持部5は、付勢手段68の付勢に従い倒伏状態J1から起立状態J2の方向に回動する。
【0054】
以上より、携帯端末保持具1は、操作部44を操作することで保持部5を起こすことができるので、保持部5を容易に起こすことができる。
【0055】
また、操作部44を基準線X方向に沿って接続部6側に移動させる操作により、係止部42を規制位置K1から解除位置K2に移動させることができるので、操作部44を操作した指が、保持部5の回動の起点である接続部6に近づいた状態で規制が解除されるため、起立してきた保持部5の挿通口51に確実に指を挿通することができる。
【0056】
さらに、図3に示すように、操作長孔362は、接続部6に接離する方向(基準線X方向)に延びており、係止部42が規制位置K1にあるときの操作部44は操作長孔362の接続部6から遠い側である奥側(基準線X方向の出退口342側)にあるので、操作長孔362の接続部6に近い側である手前側が空いて見え、操作する人が空いている側に操作部44を操作し、図12に示すように操作部44を解除位置K2に移動すればよいことを容易に認識でき、操作性がよくなる。
【0057】
また、ベース部3に、係止部42が解除位置K2から規制位置K1の方に基準線Xに沿って移動するように係止手段4を付勢する係止手段付勢部33が備えられるので、係止部42と被係止部52との係止を解除するには、操作部44を係止手段付勢部33の付勢する力に逆らって操作しなければならないため、誤って操作部44に触れた際の保持部5の起き上がりを防止することができる。
【0058】
さらに、図10(a)(b)に示すように、ベース部側当接部623と、保持部側当接部643とで保持部5の起き上がり方向への回動を止める回動止め部が形成され、回動止め部は、回動軸66よりも基部30に近い位置でベース部側当接部623と保持部側当接部643とが当接し、起立状態J2の保持部5がさらに回動しないよう止めるので、径外方向への突出量を抑制でき、携帯端末保持具1の大型化を抑制できる。さらに、ベース部側当接部623と保持部側当接部643とが、回動軸66によって隠れる位置で端面同士が当接するため、当接により傷がついたとしても目立たない。
【0059】
また、ベース部3は、取付部2に対して取付面22aと平行な回転方向に回転可能に構成されるため、接続部6の位置を携帯端末Pの右寄りにも左寄りにも変えることができるので、右手でも左手でも携帯端末Pに取付られた携帯端末保持具1を使用することができる。
【0060】
さらに、係止手段4は、スライドガイド部324に沿って移動可能であるので、係止部42を規制位置K1から解除位置K2までスライドガイド部324に沿ってスムーズかつ確実に移動させることができる。
【0061】
また、操作長孔362を画定するカバー本体部361の内周縁部の表面36b側は面取りにより傾斜面3610が形成されているので、カバー本体部361と操作長孔362に配置される操作部44との間に凹部が形成され、指が操作部44にかかりやすくなるため、保持部5を起き上がらせるための操作がしやすい。
【0062】
さらに、操作部44の表面側の外縁部分440は、面取りにより傾斜面が形成されているので、カバー本体部361と操作長孔362に配置される操作部44との間に凹部が形成され、指が操作部44にかかりやすくなるため、保持部5を起き上がらせるための操作がしやすい。
【0063】
また、図4及び図5に示すように、ベース部3は、底壁32と、出退口342が形成された周壁34と、底壁32上に配置され係止部42が出退口342から突出するよう係止手段4を付勢する係止手段付勢部33と、を備え、係止手段4は、底壁32上に配置されて底壁32上でスライドするスライド部46と、スライド部46を操作可能な操作部44と、出退口342から出退可能な係止部42と、を備える。そのため、底壁32上での係止手段4のスライドによって、係止部42の出退口342からの出退状態を切り替えることができるので、簡単な構造で確実に係止手段4を規制位置K1と解除位置K2とに操作することができる。
【0064】
以上、本発明の実施形態について一例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0065】
例えば、本実施形態では、係止手段付勢部33によって係止手段4は、規制位置K1になるよう付勢されている構成について説明したが、これに限らず係止手段4は付勢されずに規制位置K1と解除位置K2との間を操作部44の操作によって切り替え可能としてもよい。なお、この場合、各位置K1、K2において、操作部44を位置保持する構成を設けてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、操作長孔362を画定するカバー部36の内周縁部と、操作部44の表面側の外縁部分440と、は面取りされている構成について説明したが、これに限らず面取りがされていなくてもよい。
【0067】
さらに、本実施形態では、操作部44の凹凸面441が同心円状に環状の凹凸を並べた形状である場合について説明したが、これに限らず、操作部44の表面には係止手段4を移動させる方向を示す形状、例えば図13に示すように係止手段4を解除位置K2に移動させる方向に向かう矢印形状に凹凸パターンを形成してもよい。このような凹凸面441を形成した場合には、規制を解除する操作が、操作部44に触れただけでわかるようになるため、操作性が向上する。なお、凹凸が形成されていなくてもよい。
【0068】
また、本実施形態では、操作部44を回動軸66に対して奥側から手前側へ移動させて操作する場合について説明したが、これに限らず、手前側から奥側へ操作する場合や、回動軸66の軸線方向に平行な方向に操作する場合であってもよい。
【0069】
さらに、本実施形態では、保持部5の起立状態J2が取付面22aに対して90度起き上がっている場合について説明したが、これに限らず、90度より大きい場合でも小さい場合でもよい。
【0070】
また、本実施形態では、保持部5が円環状である場合について説明したが、無端状の他の形状、例えば星形やハート形、或いは両端部を有するアーチ形など、様々な形状を採用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1…携帯端末保持具、2…取付部、22…取付面部、22a…取付面、24…固定台、240…固定板、241…貫通孔、242…回転補助部、243…固定板凹部、3…ベース部、30…基部、32…底壁、32a…裏面、32b…表面、321…取付軸部、322…底壁凹部、323…切り欠き部、324…スライドガイド部、325…カバー部取付ガイド部、326…スライド止め部、33…係止手段付勢部、331…ばね部、332…ばね溝部、333…ばね受部、3331…ばね固定壁、3332…ばね止め壁、34…周壁、341…取付凹部、342…出退口、36…カバー部、36a…裏面、36b…表面、361…カバー本体部、362…操作長孔、363…傾斜面、3610…傾斜面、365…カバー取付部、3651…取付爪、3652…ガイド凸部、3653…爪部、4…係止手段、42…係止部、44…操作部、440…外縁部分、441…凹凸面、46…スライド部、461…スライド本体部、4610…ばね取付部、4611…ばね凹部、4612…ばね挿入部、4613…ばね確認穴、462…操作部取付部、5…保持部、50…内周面、51…挿通口、52…被係止部、6…接続部、62…ベース部側接続部、621…周壁突設部、622…ベース部側軸挿入孔、623…ベース部側当接部、624…ベース部側当接端部、64…保持部側接続部、641…保持部突設部、642…保持部側軸挿入孔、643…保持部側当接部、644…保持部側当接端部、66…回動軸、68…付勢手段、K1…規制位置、K2…解除位置、J1…倒伏状態、J2…起立状態、X…基準線
【要約】      (修正有)
【課題】保持部を容易に起こすことができる携帯端末保持具を提供する。
【解決手段】携帯端末Pに取り付け可能な取付部と、取付部に取り付けられるベース部と、指を挿通可能な保持部5と、ベース部と保持部とを接続する接続部6と、ベース部に取り付けられる係止手段とを備える。接続部6は、取付面に略平行に設けられて、保持部5を倒伏状態と起立状態J2とに回動可能に連結する回動軸66と、保持部5を倒伏状態から起立状態の方向に回動するよう付勢する付勢手段68とを備える。係止手段は、倒伏状態の保持部5に係止し、保持部5が付勢手段68によって起立状態の方向に回動することを規制する規制位置と係止を解除して規制を解除する解除位置とを移動可能に構成された係止部42と、取付面と略平行な方向に操作することで、係止部42を規制位置から解除位置へ移動させるように構成された操作部44とを備える。
【選択図】図11
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13