(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の様な事情に鑑み、開閉扉の開度が不用意に変化する事を防止できると共に、開閉扉の開度が必要以上に過大になる事を防止できる、換気装置の構造を実現すべく発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の換気装置は、枠体と、風量調整部材と、開閉扉とを備える。
このうちの枠体は、矩形枠状で、例えば上枠と下枠と1対の縦枠とを組み合わせる事により構成されている。
又、前記風量調整部材は、前記枠体の内側を通過する風量に応じて変位する事で、屋内側(室内側)に流入する風量を調整するものであり、例えば羽部材や弁などが相当する。
又、前記開閉扉は、例えば前記枠体に対し回動可能に支持され、該枠体の屋内側の開口部を開閉可能とするものである。
【0009】
特に本発明の場合には、前記開閉扉と前記枠体との間に、前記開閉扉の開度を調節する為の開度調節装置を設けている。
前記開度調節装置は、例えば前記開閉扉の上端部に設けられたストッパ部材と、例えば前記開閉扉の上端部と前記枠体を構成する上枠との間に架け渡される状態で設けられたスイングアームとを有している。
前記ストッパ部材は、互いに近づく方向に付勢された1対の挟持片と、これら両挟持片の互いに対向する側辺同士の間に形成され奥側端部が閉じた形状を有するスライド溝とを有している。
又、前記両挟持片のうち少なくとも一方の挟持片の前記スライド溝を構成する側辺に、1乃至複数の係合部(係合凹部や係合凸部など)を設けている。
又、前記スイングアームは、その基端部が前記枠体に対し回動可能に支持されており、その先端部が、前記両挟持片により弾性的に挟持された状態で、前記スライド溝内を前記開閉扉の開度に応じて移動する。
【0010】
又、本発明
の第1態様では、前記両挟持片のうち、
屋外側に設けられた片方の挟持片を、前記開閉扉に固定されて動かない不動側挟持片とし、
屋内側に設けられた他方の挟持片を、前記片方の挟持片に対し遠近動可能(例えば回動可能、平行移動可能など)に支持した可動側挟持片とす
る。
【0011】
又、
本発明を実施する場合には
、前記可動側挟持片を、その基端部を回動ピンにより回動可能に支持した構成を採用する事ができる。
【0012】
又、本発明
の第2態様では、前記スライド溝の開口側端部を構成する前記挟持片の先端部側辺に、該挟持片の先端側に向かう程前記スライド溝の開口幅を大きくする方向に傾斜したガイド傾斜部を設け
る。
【0013】
更に、本発明を実施する場合には
、前記係合部を、前記スライド溝の幅方向を大きくする方向に凹んだ係合凹部とする事ができる。
【発明の効果】
【0014】
以上の様な構成を有する本発明の換気装置によれば、開閉扉の開度が不用意に変化する事を防止できると共に、開閉扉の開度が必要以上に過大になる事を防止できる。
即ち、本発明の場合には、枠体に対し基端部を回動可能に支持したスイングアームの先端部を、開閉扉に設けたストッパ部材のスライド溝内に、該開閉扉の開度に応じた移動を可能に進入させると共に、該スライド溝を、互いに近づく方向に付勢された1対の挟持片の側辺同士の間部分に形成し、且つ、該スライド溝を構成する挟持片の側辺に係合部を形成している。
この為、前記開閉扉を所定の開度に開いた状態で、前記係合部を前記スイングアームの先端部に対し付勢しつつ(テンションを加えつつ)係合させる事ができる。従って、前記開閉扉の開度を維持する事が可能になり、前記開閉扉の開度が不用意に変化する事を防止できる。
更に、本発明の場合には、前記スライド溝の奥側端部を閉じた形状としている為、前記スイングアームの先端部を該スライド溝の奥側端部に突き当てる事で、前記開閉扉がそれ以上開く事を防止できる。この為、前記開閉扉の開度が必要以上に大きくなる事を防止できる。
【0015】
又、
本発明の第1態様では、前記開閉扉を開閉する際に前記スイングアームの先端部を、不動側挟持片により支承する事ができる。この為、スイングアームの先端部が不動側挟持片に案内されるので、スライド溝内をスムーズに移動する事ができる。
又、
前記可動側挟持片の基端部を回動ピンにより回動可能に支持する構成を採用すれば、前記ストッパ部材を、部品点数の少ない簡易な構成により実現できる。
又、
本発明の第2態様では、前記スイングアームの先端部を前記スライド溝内に進入させ易くする事ができる。
又、
前記係合部を、前記スライド溝の幅寸法を大きくする方向に凹んだ係合凹部とすれば、前記開閉扉の開度を一時的に維持する事ができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[実施の形態の1例]
図1〜18は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の換気装置1aは、窓装置2aと一体的に設けられており、この窓装置2aを構成する窓枠13に固定された枠体3aを備える。この枠体3aは、水平方向に配置されて上辺を構成する上枠14と、同じく水平方向に配置されて下辺を構成する下枠15と、鉛直方向に配置されて左右の縦辺を構成する1対の縦枠16a、16bとから成り、これら各枠14〜16bのそれぞれの端部を連結する事により矩形枠状に構成されている。これら各枠14〜16bは何れも、アルミニウム合金の一体押し出し成型材製である。尚、前記両縦枠16a、16bのうち、一方の縦枠16bは、前記窓枠13の縦枠としても機能し、他方の縦枠16aは、この窓枠13の方立としても機能する。
【0018】
前記枠体3aの屋外側端部には、この枠体3aの内側空間17を、一部(屋外側通風口20)を除いて外部空間から覆う、外板カバー18が設けられている。この外板カバー18は、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製で、断面略L字形に造られており、前記一方の縦枠16bの内側面に複数本のボルト19により固定されている。そして、この様に前記外板カバー18を固定した状態で、この外板カバー18と他方の縦枠16aの内側面との間に、上下方向(鉛直方向)に長い屋外側通風口20を形成している。尚、本例の場合には、前記外板カバー18を、前記枠体3a(縦枠16b)と別体としているが、一体に設ける事もできる。
【0019】
これに対し、前記枠体3aの屋内側端部には、該枠体3aの屋内側の開口部に相当する前記内側空間17の屋内側開口21を開閉可能とする、開閉扉5aが設けられている。この開閉扉5aは、その幅方向一端部(
図1、3、4、11〜13の右端部)を前記一方の縦枠16bの屋内側端部に回動可能に支持されている。又、この開閉扉5aの幅方向他端部(
図1、3、4、11〜13の左端部)の上下方向中間部にはハンドル11aが設けられており、このハンドル11aの操作に伴い、
図6に示した様に、リンク機構を介して、ロックピン22を上下方向にスライド移動させる事ができる。そして、このロックピン22と、前記他方の縦枠16aの屋内側端部に固定されたピン受部23との上下方向位置を一致させる事で、前記開閉扉5aを閉じる事ができ、上下方向位置をずらす事で、この開閉扉5aを開く事ができる。又、図示の構造の場合には、前記開閉扉5aを閉じた際に、該開閉扉5aの屋外側面の外周側部分と前記枠体3aとの間部分の気密性をパッキン24により確保している。
【0020】
特に本例の場合には、前記開閉扉5aの開度が、不用意に変化する事及び必要以上に過大になる事を防止する為に、前記開閉扉5aの上端部と前記上枠14との間に、開度調節装置25を設けている。この開度調節装置25は、ストッパ部材26と、スイングアーム27とを有している。
【0021】
このうちのストッパ部材26は、
図7に示す様に、不動側挟持片28と、可動側挟持片29とを有しており、前記開閉扉5aの上端部に上側キャップ部材30を介して固定されている。前記不動側挟持片28は、
図8に示す様に、全体を略L字形に構成しており、取付基部31と不動側挟持腕部32とを有している。前記取付基部31は、略矩形板状に構成されており、板厚方向に貫通する状態で、取付孔33と、支持孔34と、係合孔35とがそれぞれ形成されている。そして、このうちの取付孔33を挿通したボルト36により、前記上側キャップ部材30の上面にねじ止め固定されている。これに対し、前記不動側挟持腕部32は、前記取付基部31のうち、前記開閉扉5aの幅方向に関して一端側{
図7の左側、
図8の(A)の左側}の端部で且つ屋外側端部から、直線状(開閉扉5aの幅方向一端側)に延出する状態で設けられている。
【0022】
これに対し、前記可動側挟持片29は、
図9に示す様に、全体を略L字形に構成しており、回動基板部37と可動側挟持腕部38とを有している。このうちの回動基板部37は、略矩形板状に構成されており、略中央部に板厚方向に貫通する状態で、回動中心孔39が形成されている。そして、前記不動側挟持片28を構成する取付基部31上に前記回動基部37を重ね合わせた状態で、前記回動中心孔39と前記支持孔34とに回動ピン40を挿通し、該回動ピン40の先端部にナット41を螺合している。これにより、前記可動側挟持片29を前記不動側挟持片28に対し回動可能に支持している。又、前記可動側挟持腕部38は、前記回動基板部37のうち、前記開閉扉5aの幅方向に関して一端側{
図7の左側、
図9の(A)の左側}の端部で且つ屋内側半部から、斜めに延出する状態で設けられている。より具体的には、前記可動側挟持腕部38は、先端側に向かう程前記不動側挟持腕部32に近づく方向に例えば5〜30度程度傾斜している。
【0023】
又、本例の場合には、前記不動側挟持片28と前記可動側挟持片29との間に、コイルばねである付勢ばね42を設ける事で、前記可動側挟持腕部38を前記不動側挟持腕部32に向けて近づく方向に付勢している。前記付勢ばね42は、コイル部43と、該コイル部43の両端部から延出した1対の腕部44a、44bとを備えている。そして、このうちのコイル部43を、前記回動ピン40の周囲に配置した状態で、一方の腕部44aを、前記不動側挟持片28の取付基部31に形成された前記係合孔35に係止し、他方の腕部44bを、前記可動側挟持腕部38のうち前記不動側挟持腕部32から遠い側の側辺に形成した係止凹部45に係止している。これにより、前記可動側挟持腕部38を前記不動側挟持腕部32に向けて付勢している。
【0024】
又、本例の場合、前記不動側挟持腕部32と前記可動側挟持腕部38との互いに対向する側辺同士の間に、スライド溝46を形成している。この為、該スライド溝46は、前記開閉扉5aの幅方向に長く形成されており、その幅方向両側縁が、前記不動側挟持腕部32の屋内側側辺と前記可動側挟持腕部38の屋外側側辺とにより構成されている。又、前記スライド溝46の奥側部分(開閉扉5aの幅方向に関して他端側部分)には、前記不動側挟持片28を構成する取付基部31が設けられている。この為、前記スライド溝46は、奥側端部が閉じた形状となっており、この奥側端部を構成する前記取付基部31の端面をストッパ面47としている。
【0025】
又、前記可動側挟持腕部38の屋外側側辺のうち、前記スライド溝46の開口側端部を構成する先端部にガイド傾斜部48を形成しており、中間部に係合凹部49を形成している。このうちのガイド傾斜部48は、前記可動側挟持腕部38の先端側に向かう程前記スライド溝46の開口幅を大きくする方向(不動側挟持腕部32から離れる方向)に傾斜している。又、前記係合凹部49は、前記スライド溝46の幅寸法を大きくする方向に凹んでいる。尚、この係合凹部49の曲率半径は、後述する前記スイングアーム27の先端部を構成する係合ピン56(被挟持軸部57)の外周面の曲率半径よりも少しだけ大きく設定されている。
【0026】
一方、上述の様な構成を有するストッパ部材26と共に前記開度調節装置25を構成する前記スイングアーム27は、
図10に示す様に、直線状のアーム本体50と、該アーム本体50の両端部に設けられた円環状の支持環部51a、51bとを備えている。そして、前記スイングアーム27の基端部に設けられた支持環部51aを、取付ブラケット52を介して、前記枠体3aを構成する上枠14に回動可能に支持している。該取付ブラケット52は、前記上枠14に対し1対のボルト53、53によりねじ止め固定されており、屋内側に向けて折れ曲がった張出板部54が設けられている。本例の場合には、該張出板部54に対し、前記スイングアーム27の基端部に設けられた支持環部51aを枢支ピン55により回動可能に支持している。
【0027】
又、前記スイングアーム27の先端部に設けられた支持環部51bには、段付軸である係合ピン56が固定されている。該係合ピン56のうち、前記支持環部51bの下方から突出した部分には、円柱状の被挟持軸部57と、該被挟持軸部57の上下両側に設けられ、該被挟持軸部57よりも直径の大きくなった1対のガイド部58a、58bとが設けられている。そして、本例の場合には、この様な構成を有する前記係合ピン56を、前記スライド溝46内に、前記開閉扉5aの開度に応じた往復移動を可能に挿入している。つまり、前記係合ピン56は、前記開閉扉5aを閉じると前記スライド溝46の開口側に向けて移動し、前記開閉扉5aを開くと前記スライド溝46の奥側に向けて移動する。又、前記係合ピン56のうち、前記被挟持軸部57は、前記不動側挟持腕部32の屋内側側辺と前記可動側挟持腕部38の屋外側側辺とにより弾性的に挟持される部分であり、前記両ガイド部58a、58bは、これら両挟持腕部32、38の上下両側に位置している。又、これら両ガイド部58a、58bのうち、下方に設けられたガイド部58bは、前記上側キャップ部材30の上面に形成された凹溝59内に進入している。
【0028】
次に、以上の様な構成を有する前記開度調節装置25の動作に就いて、
図11〜13を参照しつつ説明する。
図11に示した様に、前記開閉扉5aを閉鎖位置に移動させた状態(開度ゼロの状態)では、前記スイングアーム27の先端部に設けられた係合ピン56は、前記スライド溝46の開口側端部に位置している。より具体的には、前記係合ピン56は、前記不動側挟持腕部32の屋内側側辺の先端部と前記可動側挟持腕部38のガイド傾斜部48との間に位置している。又、この状態で、前記スイングアーム27は、前記取付ブラケット52と平行に配置されている。そして、この様な閉鎖位置から前記開閉扉5aの開度を大きくしていくと、前記スイングアーム27の先端部に設けられた係合ピン56は、前記スライド溝46内を開口側端部から奥側に向けて移動し始める。この際、前記係合ピン56(被挟持軸部57)は、直線状に形成された前記不動側挟持腕部32の屋内側辺に沿って(案内されて)奥側へと移動する。又、前記係合ピン56(被挟持軸部57)と前記可動側挟持腕部38のガイド傾斜部48との当接に基づき、前記可動側挟持片29を、
図11に実線で示す状態から二点鎖線で示す状態に、前記付勢ばね42の弾力に抗して回動させ、前記スライド溝46を押し広げる。尚、本例の場合には、前記可動側挟持腕部38の屋外側側辺の先端部に前記ガイド傾斜部48を設けている為、前記可動側挟持片29をスムーズに回動させて、前記係合ピン56を前記スライド溝46の奥側へと容易に進入させる事ができる。
【0029】
そして、前記開閉扉5aの開度が大きくなり、前記係合ピン56が前記ガイド傾斜部48よりも奥側に移動して開閉扉5aが約30度開くと、
図12に示した様に、前記係合ピン56(被挟持軸部57)と前記可動側挟持腕部38の屋外側側辺に形成された係合凹部49とが係合する。本例の場合、前記付勢ばね42によって、前記可動側挟持腕部38が前記不動側挟持腕部32に近づく方向に付勢されている為、前記係合ピン56と前記係合凹部49との係合は自動的に且つ確実に行われる。そして、この様に、前記係合ピン56と前記係合凹部49とが係合した状態では、この係合状態を解く程の大きな力を付与しない限り、前記開閉扉5aの開度は変化しなくなり、該開閉扉5aは開度維持位置に保持される。又、本例の場合には、前記係合凹部49を前記可動側挟持腕部38に形成している為、前記係合ピン56と前記係合凹部49との係合状態が切り替わる際にも、前記可動側挟持腕部38が回動するだけである為、係合状態が切り替わる際に衝撃(ショック)が発生する事を抑制できる。
【0030】
又、前記係合状態を解き、開閉扉5aの開度を更に大きくしていくと、
図13に示した様に、前記係合ピン56(被挟持軸部57)が、前記スライド溝46の奥側端部に設けられたストッパ面47に突き当たる。これにより、前記開閉扉5aは、この開度限界位置からそれ以上開く事が阻止される。尚、本例の場合、開閉扉5aは約60度まで開くように開度が設定されているので、縦枠16b側に入隅の室内壁(図示なし)が設けられていても、開閉扉5a(ハンドル11aを含む)が室内壁に衝突する事がない。
【0031】
次に、本例の換気装置1aのうち、前記開閉扉5a以外の特徴部分に就いて説明する。本例の場合、前記枠体3aの屋内外方向中間部に、前記内側空間17を屋外側空間60と屋内側空間61とに仕切る(二分する)、仕切り壁62が設けられている。この仕切り壁62は、それぞれが略同一仮想平面上に存在する、前記上枠14の下面のうちの屋内外方向中間部に設けられた垂下壁部63と、前記下枠15の上面のうちの屋内外方向中間部に設けられた図示しない起立壁部と、前記両縦枠16a、16bの互いに対向する内側面のうち、それぞれの屋内外方向中間部に設けられた左右1対の側壁部64a、64bと、このうちの一方(
図4の左側)の側壁部64aに固定された受具65とから構成されている。又、この様に構成される前記仕切り壁62には、前記屋外側空間60と前記屋内側空間61とを連通させる、上下方向に長い長方形状の開口部66が設けられている。この開口部66は、前記垂下壁部63の下端縁、前記起立壁部の上端縁、前記受具65の先端縁(係合板部70aの内側面)、及び、他方の側壁部64bの先端縁(係合板部70bの内側面)の内側に形成されている。又、前記各壁部63〜64aの屋内側面の先端部、及び、前記他方の側壁部64bの屋内側面の幅方向中間部には、それぞれ条溝67a〜67cが矩形環状に連続する状態で設けられている。そして、これら条溝67a〜67c内には、前記開口部66を囲む様に、矩形環状のパッキン68が保持されている。又、前記他方の側壁部64bの屋内側面の先端部には、屋内側に直角に折れ曲がると共に、外側面に突起69を有する係合板部70bが設けられている。
【0032】
又、前記屋外側空間60のうち、前記屋外側通風口20の屋内側に隣接する部分には、この屋外側通風口20から導入された風の進行方向を、前記開口部66(後述する風量調整弁74)に向けて滑らかに変更する為の導風部材71が設けられている。この導風部材71は、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製であり、凹円弧形に湾曲した湾曲面部72を有し、前記両縦枠16a、16bのうちの他方の縦枠16aの内側面に複数本のボルト73により固定されている。尚、本例の場合には、前記導風部材71を、前記枠体3a(縦枠16a)と別体としているが、一体に設ける事もできる。
【0033】
又、前記屋外側空間60のうち、前記開口部66の屋外側に隣接する部分には、この開口部66を通過し、前記室内空間10aに導入される風量を調整する為の風量調整弁74が設けられている。この風量調整弁74は、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製であり、その幅寸法及び全長(上下方向寸法)が、前記開口部66の幅寸法及び上下方向寸法よりもそれぞれ僅かに大きい。又、前記風量調整弁74は、
図14に示す様に、弁本体75と、回動基部76とを有する。このうちの弁本体75は、全体形状を台形筒状(中空状)に形成されており、屋内側見付け壁77と、屋外側見付け壁78と、基端側見込み壁79と、先端側見込み壁80とから構成されている。本例の場合、これら屋内側、屋外側両見付け壁77、78同士の間隔が、幅方向に関して前記基端側見込み壁79から離れる程(先端側見込み壁80に近づく程)大きくなる様に、前記屋外側見付け壁78を前記屋内側見付け壁77に対して傾斜(図示の例では5°程度傾斜)させている。これにより、前記屋外側通風口20を通じて導入され、前記導風部材71により風向きを変更された風を、前記屋外側見付け壁78の外面によって効率良く受けられる様にしている。又、前記基端側見込み壁79の肉厚寸法を、前記屋内側、屋外側両見付け壁77、78及び前記先端側見込み壁80の肉厚寸法よりも大きくして、前記回動基部76との連続部の剛性を高めている。又、この回動基部76は、前記弁本体75の幅方向片側面を構成する前記基端側見込み壁79の外面から幅方向に突出する状態で設けられており、張出板部81と、この張出板部81の先端部に設けられた、断面円形状で全体を略円柱状とした軸部82とを備える。
【0034】
上述した様な構成を有する前記風量調整弁74は、前記枠本3aとは別体で、且つ、前記仕切り壁62の一部を構成する受具65に対し、回動(スイング)可能に支持されている。この受具65は、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製で、
図15に示す様に、前記一方の側壁部64aの延長上に設けられた基板部83と、この基板部83の屋内側面の先端部から屋内側に直角に折れ曲がると共に、外側面に突起69を有する係合板部70aと、前記基板部83の屋内側面の中間部から屋内側に突出する状態で設けられた突き当て板部84と、この基板部83の屋外側面の中間部から屋外側に突出すると共に、この基板部83の先端側に折れ曲がる状態で設けられた、断面略コ字形の受部本体85とを有する。又、この受部本体85の内側面には、断面略円弧状の受凹部86が形成されている。そして、前記基板部83のうちの基半部の屋内側面を、前記一方の側壁部64aの屋外側面に当接させると共に、前記突き当て板部84をこの側壁部64aの先端面(条溝67cの側面)に突き当てた状態で、それぞれの頭部を前記条溝67c内に配置した複数本の取付ボルト87により、前記受具65を前記一方の側壁部64aに対して屋内側から着脱可能に取り付けている。尚、この様に、受具65を取り付けた状態で、前記受部本体85は、前記屋外側空間60内に配置され、前記係合板部70a及び前記突き当て板部84は、前記屋内側空間61に配置される。
【0035】
そして、本例の場合には、前記受部本体85に形成された受凹部86の内側に、前記回動基部76を構成する軸部82を、
図16に示した様な、複数個の摺動部材88を介して、がたつきなく挿入している。これら各摺動部材88は、ポリアミド樹脂や66ナイロン等の摺動性の高い合成樹脂から造られており、断面略C字形で、全体を略円筒状に形成されている。本例の場合には、この様な構成を有する前記各摺動部材88を、前記受凹部86と前記軸部82との間に、上下方向に離隔した状態で複数個(例えば上下2個所に)設けている。そして、この様に、前記受凹部86の内側に前記軸部82を挿入した状態で、前記風量調整弁74を構成する前記回動基部76が、前記仕切り壁62を構成する前記受具65に対し回動可能に支持された状態となる。又、本例の場合には、前記軸部82の外周面が前記受凹部86の内周面に対して直接接触(金属接触)する事がない為、前記風量調整弁74の回動抵抗は十分に低く抑えられる。又、本例の場合、この風量調整弁74の回動限界は、この風量調整弁74と他の部材との接触により図られている。具体的には、この風量調整弁74の前記開口部66から離れる方向(開弁方向、
図4の反時計回り)への回動限界位置は、前記受部本体85の開口部と前記回動基部76を構成する張出板部81との当接によって規制される。これに対し、前記風量調整弁74の前記開口部66に近づく方向(閉弁方向、
図4の時計回り)への回動限界位置は、前記屋内側見付け壁77の外面(屋内側面)と、前記仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面との当接によって規制される。
【0036】
本例の場合には、上述の様な構成を有する前記風量調整弁74のうち、上下方向中間部に、付勢部材である板ばね89を固定している。この板ばね89は、この風量調整弁74が閉弁方向に回動する事に対し弾性的な反力を付与する(開弁方向に押圧する)もので、ステンレスのばね鋼等の金属板又はポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール等の合成樹脂から造られている。又、前記板ばね89は、断面略N字形で、基部である取付板部90と、この取付板部90の一側縁から鈍角に(図示の例では自由状態でおよそ110度だけ)折れ曲がる状態で設けられた腕板部91とを有する。このうちの取付板部90は、前記弁本体75を構成する屋外側見付け壁78の外面(屋外側面)の先端寄り部分に対し、1対の取付ボルト92により固定されている。又、前記腕板部91は、前記弁本体75の先端側見込み壁80との間に隙間を有する状態で、屋内側に向かって延出しており、その先端部に設けられた断面円弧形の凸湾曲部93を、前記仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面に対し幅方向への摺動可能に突き当てている。この為、本例の場合には、前記風量調整弁74が前記開口部66を閉じる際に、前記板ばね89が邪魔になる事はない。又、この風量調整弁74が屋内外方向に関して前記開口部66に近づく程(開口部66の開口量を小さくする程)、前記凸湾曲部93は幅方向に関して前記開口部66から遠い位置に移動し、前記板ばね89の弾性変形量(取付板部90と腕板部91との開度)が大きくなる。この為、この板ばね89は、前記風量調整弁74が、前記開口部66から遠い位置(開口量が大きい位置)に存在する場合には小さな弾力を付与し、この開口部66に近づく程大きな弾力を付与する。従って、前記屋外側通風口20から導入される風の強さ(風圧)が所定値に達するまでは、前記風量調整弁74により前記開口部66を閉じずに、流入する風量を次第に少なくしつつ、換気を続ける事ができる。
尚、本例の場合には、前記凸湾曲部93を、前記他方の側壁部64bの屋外側面に対し常に突き当てている。又、この他方の側壁部64bの屋外側面には、摺動性や防音性を高める為の部材(例えば樹脂製の部材)を固定したり、表面処理等を施す事ができる。
【0037】
又、本例の場合、室外空間9及び室内空間10が無風状態である場合(換気が行われない場合)、及び、室外空間9に排気する場合には、前記板ばね89の弾力により、前記風量調整弁74を開弁方向の回動限界位置(
図4の実線位置)に位置させる。そして、前記屋外側通風口20から導入される風が強くなるに応じて、前記板ばね89を構成する凸湾曲部93を前記開口部66から離れる方向に摺動させて、前記風量調整弁74を閉弁方向に回動させる。特に本例の場合には、前記屋外側通風口20から導入される風が所定の風速(設定値)以上の強風になった場合に、前記風量調整弁74を閉弁方向の回動限界位置(
図4の二点鎖線位置)に位置させる。つまり、前記屋内側見付け壁77の屋内側面を、前記仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面に当接させて、前記開口部66を閉じる(換気を中断する)。
【0038】
又、前記仕切り壁62の屋内側面に対して、前記開口部66を屋内側から塞ぐ状態で、通気性を有するフィルタ94を取り付けている。このフィルタ94は、前記開口部66を通過する空気中に含まれる塵や埃、花粉等を捕集する為のもので、
図18に示す様に、フィルタ本体95と、枠体96と、取外紐97とを備える。このうちのフィルタ本体95は、ポリウレタンフォーム等の樹脂によりスポンジ状に造られており、その全体形状を前記開口部66の形状に合わせて直方体状としている。又、前記枠体96は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の合成樹脂製であり、前記フィルタ本体95を抱持する断面略C字形の抱持部98と、この抱持部98の幅方向両側に設けられた、1対の係止部99a、99bとを有する。この抱持部98は、前記フィルタ本体95をがたつきなく収納可能な大きさを有しており、その幅寸法は前記開口部66の幅寸法よりも僅かに小さい。又、前記両係止部99a、99bは、前記抱持部98から幅方向両側に突出すると共に、その先端部が屋外側に直角に折れ曲がった形状(断面略L字形状)をしており、それぞれの先端縁部にく字形の返し部100、100が設けられている。又、前記取外紐97は、布又はビニル製等で、前記抱持部98の屋外側の面にその基端部が固定されている。
【0039】
この様なフィルタ94は、前記仕切り壁62に設けられた1対の係合板部70a、70bを利用して、この仕切り壁62に取り付けられている。具体的には、前記抱持部98を前記両係合板部70a、70b同士の間に挿入すると共に、前記抱持部98と前記両係止部99a、99bとの間部分に、前記両係合板部70a、70bを挿入する。これにより、前記両係合板部70a、70bの先端部に設けられた突起69、69を前記返し部100、100よりも屋内側に移動させて、これら両突起69、69と返し部100、100とを係合させる。又、本例の場合には、前記取外紐97の中間部を、片方の係合板部70a(70b)及び係止部99a(99b)の突起69と返し部100との係合部に挟み込んだ(巻き込ませた)状態で、前記取外紐97の先端部を屋内側に引き出している。尚、この様に、前記フィルタ94を前記仕切り壁62に取り付けた状態で、このフィルタ94の屋内側の側面を、前記パッキン68の自由状態での屋内側端部よりも屋外側に位置させている。
【0040】
以上の様な構成を有する本例の換気装置1aにより、室内の換気を行う場合には、前記開閉扉5aを前記ハンドル11aの操作により所定の角度(開度)だけ開ければ良い。これにより、室内空間10と室外空間9とが、前記換気装置1aを介して連通した状態となる為、室内空間10への給気と、室外空間9への排気とをそれぞれ行う事が可能になる。
【0041】
特に本例の場合には、前記開閉扉5aの開度が不用意に変化する事を防止できると共に、開閉扉5aの開度が必要以上に過大になる事を防止できる。
即ち、本例の場合には、前記スイングアーム27の先端部に設けた係合ピン56を、前記開閉扉5aに設けた前記ストッパ部材26のスライド溝46内に、該開閉扉5aの開度に応じた移動を可能に進入させている。又、該スライド溝46を、前記不動側挟持腕部32の屋内側辺と、該不動側挟持腕部32に対し近づく方向に付勢された可動側挟持腕部38の屋外側辺との間部分に形成し、且つ、前記スライド溝46を構成する可動側挟持腕部38の屋外側片に係合凹部49を形成している。この為、前記
図12に示した様に、前記係合凹部49を前記係合ピン56(被挟持軸部57)に対して付勢しつつ(テンションを加えつつ)係合させる事ができる。従って、前記開閉扉5aの開度を一時的に維持する事が可能になり、前記開閉扉5aの開度が不用意に変化する事を防止できる。しかも、本例の場合には、前記係合凹部49の形成位置を適宜設定する事で、前記開閉扉5aの開度維持位置を自由に設定する事ができる。
【0042】
更に、本例の場合には、前記スライド溝46の奥側端部を、前記不動側挟持片28を構成する取付基部31の端面(ストッパ面47)により閉じた形状としている。この為、前記係合ピン56を前記スライド溝46の奥側端部を構成するストッパ面47に突き当てる事で、前記開閉扉5aがそれ以上開く事を防止できる。従って、前記開閉扉5aの開度が必要以上に大きくなる事を防止できる。しかも、本例の場合には、前記ストッパ面47の位置を適宜設定する事で、前記開閉扉5aの開度限界位置を自由に設定する事ができる。
【0043】
又、本例の場合には、前記ストッパ部材26のうち、前記開閉扉5aの開閉動作時にも変位しない前記不動側挟持腕部32を、前記枠体3aに近い屋外側に配置している為、前記開閉扉5aを開く際に前記係合ピン56から前記ストッパ部材26に対して作用する屋外側に向いた力を、前記不動側挟持腕部32により支承する事ができる。この為、この屋内側に向いた力に基づいて前記スライド溝46が広がる事を防止でき、前記係合ピン56と前記係合凹部49とを効果的に係合させる事ができる。反対に、前記開閉扉5aを閉じる際には、前記係合ピン56により前記可動側挟持腕部38を屋内側に押して前記スライド溝46を広げる事ができる為、前記開閉扉5aの閉鎖動作をスムーズに行わせる事ができる。
【0044】
又、本例の場合には、前記可動側挟持腕部38を前記不動側挟持腕部32に対して遠近動させる構成を、前記可動側挟持片29を、前記回動ピン40回りに回動させる事により実現している為、前記ストッパ部材26を、部品点数の少ない簡易な構成により実現する事ができる。
【0045】
更に、本例の換気装置1aの場合には、前記風量調整弁74を、前記仕切り壁62に対し回動可能に支持しており、この風量調整弁74を風圧により回動させる構成を採用している為、前記風量調整弁74の作動性を良好にする事ができる。しかも、前記風量調整弁74を構成する軸部82を、前記受具65を構成する受凹部86内に前記各摺動部材88を介して挿入している為、前記風量調整弁74の回動抵抗を小さく抑えられ、この風量調整弁74の作動性をより一層向上させる事が可能になる。これにより、本例の場合には、室外空間9で吹く風が弱い場合には、前記風量調整弁74を前記開口部66から遠い位置に位置させて、この開口部66を通過する風量を多く確保し、室外空間9で吹く風が強い場合には、前記風量調整弁74を前記開口部66から近い位置に位置させて、この開口部66を通過する風量を少なくする事ができる。従って、本例の風量調整弁74によれば、室内空間10に流入する風量の調整機能を十分に発揮する事が可能になる。
【0046】
又、前記板ばね89の基部である取付板部90を、前記風量調整弁74を構成する屋外側見付け壁78の外面(屋外側面)に固定すると共に、前記腕板部91の凸湾曲部93を、前記他方の側壁部64bの屋外側面に突き当てる様に構成している。これにより、この風量調整弁74が閉弁方向に回動する際に、この風量調整弁74と前記仕切り壁62との間に前記板ばね89が挟持されない様にし、この風量調整弁74を構成する屋内側見付け壁77の屋内側面を、前記仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面に対して当接可能としている。つまり、この風量調整弁74が前記開口部66を閉じる際に、前記板ばね89が邪魔にならずに済む。従って、強風時には前記風量調整弁74により前記開口部66を閉じて換気を一時的に中断する事ができ、風が弱まれば、前記板ばね89の弾力に基づき、前記風量調整弁74を押し戻して、直ちに換気を再開させる事が可能になる。又、強風時に、換気を自動的に中断できる為、換気を中断する為の作業が不要になると共に、居住者等に強風による恐怖感を与えずに済む。
【0047】
又、本例の場合には、前記風量調整弁74を前記受具65から取り外さずに、この風量調整弁74をこの受具65ごと、前記換気装置1aから屋内側に取り外す事が可能になる。より具体的には、前記フィルタ94を前記仕切り壁62から取り外した後、矩形枠状の前記パッキン68のうち、前記取付ボルト92と整合する部分のみを前記条溝67cから取り外す。そして、この取付ボルト87を外す事により、前記風量調整弁74を前記受具65と一体の状態で、ケンドン式に取り外す事ができる。この為、この風量調整弁74のメンテナンス性を向上する事ができる。又、前記フィルタ94を、前記取外紐97を屋内側から引っ張る事で取り外す事ができる。この為、前記風量調整弁74を取り外す際の作業性を向上できると共に、このフィルタ94自体のメンテナンス性の向上を図れる。
【0048】
更に、前記屋外側通風口20を上下方向に広く確保できる為、室内空間10の温度が高くなり易いこの屋外側通風口20の上部では排気を行い、室内空間10の温度が低くなり易いこの屋外側通風口20の下部では給気を行わせる事ができる。又、前記屋外側通風口20を、前記外板カバー18と前記他方の縦枠16aとの間部分により構成している為、この屋外側通風口を別途加工する場合に比べて、加工作業を省略できる為、加工コストの低減を図れる。又、清掃作業の作業効率を向上する事も可能になる。
【0049】
[変形例]
図19〜20は、上述した実施の形態に関する変形例を示している。本例の場合には、板ばね89aの形状及び取付位置を、前記実施の形態の1例の場合とは変更している。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、この1例の場合と同じである為、重複する説明及び図示は省略し、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
【0050】
前記板ばね89aは、断面略J字形で、取付板部90aと、この取付板部90aの一側縁から鈍角に(図示の例では自由状態でおよそ160度だけ)折れ曲がる状態で設けられた腕板部91aとを有する。このうちの取付板部90aは、弁本体75を構成する先端側見込み壁80の外面に対し、1対の取付ボルト92aにより固定されている。又、前記腕板部91aは、前記弁本体75の屋内側見付け壁77から離れる方向、且つ、屋内側に向かって延出しており、その先端部に設けられた断面円弧形の凸湾曲部93aを、仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面に対し幅方向への摺動可能に突き当てている。
【0051】
以上の様な構成を有する本例の場合にも、風量調整弁74を構成する屋内側見付け壁77の外面(屋内側面)が、前記仕切り壁62を構成する他方の側壁部64bの屋外側面に当接可能となる。この為、強風時には前記風量調整弁74により開口部66を閉じて換気を一時的に中断する事ができ、風が弱まれば、前記板ばね89aの弾力に基づき、前記風量調整弁74を押し戻して、直ちに換気を再開させる事が可能になる。又、本例の場合には、外板カバー18を一方の縦枠16bと一体的に設ける事で、部品点数の低減によるコスト低減を図っている。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の1例の場合と同様である。