特許第6646280号(P6646280)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 田代 博嗣の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646280
(24)【登録日】2020年1月15日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ用ヘッドカバー
(51)【国際特許分類】
   A63B 60/62 20150101AFI20200203BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20200203BHJP
【FI】
   A63B60/62
   A63B102:32
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-60991(P2016-60991)
(22)【出願日】2016年3月24日
(65)【公開番号】特開2017-169946(P2017-169946A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2019年2月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】511249682
【氏名又は名称】田代 博嗣
(74)【代理人】
【識別番号】110000224
【氏名又は名称】特許業務法人田治米国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田代 博嗣
【審査官】 宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−125585(JP,A)
【文献】 米国特許第5146968(US,A)
【文献】 特許第5831962(JP,B1)
【文献】 特開2004−305645(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 60/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つ折り可能なゴルフクラブ用ヘッドカバーであって、シート状のカバー材、カバー材の縁部に沿って設けられた複数対の貼り合わせ手段、カバー材に取り付けられた断面弧状に湾曲した帯状バネを有し、
各対の貼り合わせ手段は、ヘッドカバーを二つ折りにした場合に平面視で重なり合う部分に設けられ、
帯状バネは、その長手方向が、ヘッドカバーを二つ折りするときのカバー材の折れ線と交叉し、断面弧状の湾曲形状の凹面をカバー材の表面に向け、凸面をカバー材の裏面に向けているゴルフクラブ用ヘッドカバー。
【請求項2】
貼り合わせ手段が磁石である請求項1記載のヘッドカバー。
【請求項3】
帯状バネが、カバー材の短手方向の幅を二分する位置に設けられている請求項1又は2記載のヘッドカバー。
【請求項4】
カバー材の対向する縁部が、3つの突出部が並んだ形状を有し、各突出部に貼り合わせ手段が配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドカバー。
【請求項5】
平面視で帯状バネの端部と貼り合わせ手段が重なっている請求項1〜4のいずれかに記載のヘッドカバー。
【請求項6】
カバー材が、表裏に重なった外側シート材料と内側シート材料を有し、帯状バネが外側シート材料と内側シート材料の間に配置されている請求項1〜5のいずれかに記載のゴルフクラブ用ヘッドカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブ用ヘッドカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ドライバー等のゴルフクラブのヘッドカバーとして、伸縮性のニット材料をヘッドカバーの口部や側部に用いた袋状のカバーが広く市販使用されている。このようなヘッドカバーをクラブヘッドの被せるときには、小径になっているヘッドカバーの口部を広げてクラブヘッドをヘッドカバー内に押し込むことが必要となる。これに対し、ヘッドカバーの着脱を容易にするため、ヘッドカバーの口部を開閉可能な鳥のくちばし状に成形し、磁石でくちばし状の口部が留まるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
【0003】
一方、パターのヘッドカバーとしては、マレット型パターのヘッド形状に対応させて成形した袋状のカバーをベロで止めるようにしたもの(特許文献2)、ブレード型パターのヘッド形状に対応させて成形した袋状のカバーの開口部を磁気ファスナーで止めるようにしたもの(特許文献3)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−239416号公報
【特許文献2】実用新案登録3114460号公報
【特許文献3】特表2011−516119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ヘッドカバーは、特定のゴルフクラブのヘッド形状に対応させて成形されている。そのため、マレット型パターのヘッドカバーをブレード型パターに使用することはできず、また、ブレード型パターのヘッドカバーをマレット型パターに使用することはできない。まして、これらパター用のヘッドカバーをドライバーに使用することはできず、その逆もできない。
【0006】
また、いずれもカバーの開口部を広げ、開口形状とクラブヘッドの向きを合わせてカバー内へクラブヘッドを挿入し、それを閉じなくてはならず、カバーの装着が煩雑である。
【0007】
これに対し、本発明は、任意のゴルフクラブのヘッドカバーとして使用でき、かつ極めて簡便に着脱することのできるヘッドカバーの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、ヘッドカバーを袋状に成形することなく、平坦なシート状に形成して二つ折り可能とし、ヘッドカバーを二つ折りにした場合に、その縁部が磁石等の貼り合わせ手段で留められるようにし、かつ、ヘッドカバーに、断面弧状に湾曲した帯状バネを設けると、帯状バネを軽く押すだけでヘッドカバー材料が二つ折りに畳まれ、クラブヘッドを包めることを見出し、本発明を想到した。
【0009】
即ち、本発明は、二つ折り可能なゴルフクラブ用ヘッドカバーであって、シート状のカバー材、カバー材の縁部に沿って設けられた複数対の貼り合わせ手段、カバー材に取り付けられた断面弧状に湾曲した帯状バネを有し、
各対の貼り合わせ手段は、ヘッドカバーを二つ折りにした場合に平面視で重なり合う部分に設けられ、
帯状バネは、その長手方向が、ヘッドカバーを二つ折りするときのカバー材の折れ線と交叉し、断面弧状の湾曲形状の凹面をカバー材の表面に向け、凸面をカバー材の裏面に向けているゴルフクラブ用ヘッドカバーを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のヘッドカバーは、任意のゴルフクラブのヘッドカバーとして使用することができる。また、ヘッドカバーの裏面を押すだけでヘッドカバーが二つ折りになって閉じるので、ワンタッチでクラブヘッドをカバーすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A図1Aは、実施例のヘッドカバー1Aの(a)上面図、(b)背面図、(c)A−A断面図、及び(d)B−B断面図である。
図1B図1Bは、実施例のヘッドカバー1AのA−A断面の分解図である。
図2A図2Aは、実施例のヘッドカバー1Bの(a)上面図、(b)背面図、(c)A−A断面図、及び(d)B−B断面図である。
図2B図1Bは、実施例のヘッドカバー1BのA−A断面の分解図である。
図3A図3Aは、実施例のヘッドカバー1Cの(a)上面図、(b)背面図、(c)A−A断面図、及び(d)B−B断面図である。
図3B図3Bは、実施例のヘッドカバー1CのA−A断面の分解図である。
図4A図4Aは、実施例のヘッドカバー1Dの(a)上面図、(b)背面図、(c)A−A断面図、及び(d)B−B断面図である。
図4B図4Bは、実施例のヘッドカバー1DのA−A断面の分解図である。
図5A図5Aは、マレット型パターのヘッドをヘッドカバーに当てた状態の斜視図である。
図5B図5Bは、ヘッドカバーでマレット型パターのヘッドを包んだ状態の斜視図である。
図6図6は、ヘッドカバーでピン型パターのヘッドを包んだ状態の斜視図である。
図7図7は、ヘッドカバーでドライバーのヘッドを包んだ状態の斜視図である。
図8図8は、ヘッドカバーで複数本のアイアンをくるんだ状態の斜視図である。
図9図9は、ヘッドカバーでペットボトル入り飲料をくるんだ状態の斜視図である。
図10図10は、ヘッドカバーで手をくるんだ状態の斜視図である。
図11A図11Aは、ヘッドカバーをパターに装着する方法の説明図である。
図11B図11Bは、ヘッドカバーをパターに装着する方法の説明図である。
図11C図11Cは、ヘッドカバーをパターに装着する方法の説明図である。
図11D図11Dは、ヘッドカバーをパターに装着する方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0013】
本発明の実施例のゴルフクラブ用ヘッドカバー1Aは、二つ折り可能であり、二つ折りしたヘッドカバー1Aは平坦なシート状に展開することができる。図1Aに示すように、このヘッドカバー1Aは、可撓性でクッション性を有するシート状のカバー材2、カバー材2の縁部に沿って、貼り合わせ手段として設けられた複数対の磁石10、及びカバー材2に取り付けられた断面弧状に湾曲した帯状バネ20を有している。
【0014】
<カバー材>
ヘッドカバー1Aを形成するカバー材2は、ヘッドカバー1Aの表面(外側面)をなす外側シート材料3と、ヘッドカバー1Aの裏面(内側面)をなす内側シート材料4から形成されている。これらのシート材料3、4の少なくとも一方は、クッション性を有するものが好ましく、例えば、発泡ゴムシート、発泡ウレタンシート等の発泡樹脂シート、フリース、フランネル等の起毛シート、キルティングシート等を使用することができる。本実施例では、外側シート材料3及び内側シート材料4が、防水性のウェットスーツ素材として使用されている、厚さ2〜7mmの発泡クロロプレンゴムシートで形成されている。
【0015】
なお、本発明のヘッドカバー1Aは、カバー材2の裏面を内側にして二つ折りになる性質を有するため、カバー材2の表裏を一目で判別できるように、外側シート材料3及び内側シート材料4の図柄、素材等を適宜選択することが好ましい。
【0016】
カバー材2の外形は、長手方向の長さを2等分する中心線L1の両側に対称に形成されており、その中心線L1に概略平行な一対の対向する縁部5に、3つの突出部5a、5b、5cが横に並んだ形状を有している。
【0017】
カバー材2の外形に、このような突出部5a、5b、5cを設けることにより、後述するように、ドライバーや任意のヘッド形状のパターなどの種々のゴルフクラブのヘッドに、それが右利き用であるか左利き用であるかを問わず、ヘッドカバー1Aを安定して装着することが可能となる。
<帯状バネ>
断面弧状に湾曲した帯状バネ20は、反射バンド(例えば、実用新案登録2570272号公報,特開2000―172204号公報)等に使用される帯状弾性体で、断面弧状の湾曲形状の凸面を押すことにより瞬時に丸まる性質を有する。本実施例のヘッドカバー1Aでは、この帯状バネ20の長手方向が、ヘッドカバー1Aを二つ折りするときのカバー材2の折れ線(即ち、中心線L1)と交叉する方向、好ましくは略垂直な方向になっている。また、帯状バネ20は、カバー材2の短手方向の幅を二分する位置、好ましくは2等分する線に沿って設けられている。
【0018】
本実施例では、帯状バネ20が丸まることなく、ヘッドカバー1Aを平坦に展開でき、かつヘッドカバー1Aの裏面を押すだけでヘッドカバーがワンタッチで二つ折りになって閉じるようにするため、帯状バネ20は、その長手方向をカバー材2の長手方向とし帯状バネ20の断面弧状の湾曲形状の凹面21をカバー材2の表面に向け、その凸面22をカバー材2の裏面に向けてカバー材2に取り付けられている。この場合、帯状バネ20は、カバー材20の短手方向の幅を略等分に二分する位置に配置することが好ましい。
【0019】
帯状バネ20をカバー材2に取り付けるために、本実施例においては、帯状バネ20が外側シート材料3と内側シート材料4との間に配置され、帯状バネ20の凸面22が内側シート材料4と接着されている(図1A(c))。カバー材2における帯状バネ20の配設位置が当初の位置からずれないようにするために、帯状バネ20を外側シート材料3と内側シート材料4で挟んだ状態で、帯状バネ20の外形に沿って外側シート材料3と内側シート材料4とを縫い合わせても良い。
【0020】
<貼り合わせ手段>
カバー材2の縁部に沿って設けられる複数対の貼り合わせ手段として、本実施例では円盤型の磁石が設けられている。なお、磁石10の形状は、円盤型に限られず、板状、シート状などであってもよい。また、磁石10としては、ネオジウム磁石等の強力な磁石が好ましい。また、貼り合わせ手段として、磁石に代えて面ファスナーを取り付けても良い。
【0021】
各対の磁石10の配設位置は、ヘッドカバー1Aの長手方向を二分する中心線L1で二つ折りした場合にヘッドカバー1Aの平面視において重なり合う部分となっている。より具体的には、カバー材2の対向する突出部5a、5b、5cに一対ずつ磁石10が配置されている。また、長手方向に伸びた左右の縁部5近傍にも、ヘッドカバー1Aを中心線L1で二つ折りした場合に重なり合う位置に一対ずつ磁石10sが配置されている。なお、この磁石10sは、カバー材2の突出部5a、5b、5cに配置された磁石10に比して小径で吸着力の弱いものとなっている。
【0022】
ヘッドカバー1Aの平面視において、カバー材2の3つの突出部5a、5b、5cのうち中央の突出部5bに配置された磁石10は、帯状バネ20の端部と重なっている。この場合、磁石10の約半分が帯状バネ20の端部と重なり、残り約半分を帯状バネ20の端部から該帯状バネ20の長手方向に突出させることが好ましい。これにより、ヘッドカバー1Aを閉じるときに帯状バネ20が丸まらずに二つ折りとなり、かつ閉じたときにクラブヘッドを収容できるスペースを最大限広く確保することができる。
【0023】
磁石10,10sのカバー材2への取り付け方法としては、磁石10,10sを内側シート材料4の表面に接着剤で貼着することができ、さらに磁石10,10sの上から該磁石10,10sを覆うカバーシート6を貼り付けることが好ましい。カバーシート6としては、擦過性に強いものが好ましく、例えばナイロン布、ポリエステル布、これらを樹脂コートしたもの等を使用することができる。
カバーシート6を磁石10、10sに被せることで磁石10,10sが割れたり欠けたりすることを防止でき、また、磁石10,10sの吸着力を調整することができる。
【0024】
<ヘッドカバーの製造方法>
実施例のヘッドカバー1Aの製造方法としては、カバー材2として、所定形状に切り抜いた外側シート材料3と内側シート材料4を用意し、図1Bに示すように内側シート材料4と帯状バネ20を接着剤で貼着する。そして、該帯状バネ20を挟むように内側シート材料4と外側シート材料3とを重ね合わせ、必要に応じて帯状バネ20の外周に沿って内側シート材料4と外側シート材料3とを縫い合わせ、内側シート材料4と外側シート材料3の周縁部をヘムテープ7で覆うように縫い付ける。次に、磁石10,10sを内側シート材料4に接着剤で貼着し、その磁石10,10sを覆うようにカバーシート6を貼着する。こうしてヘッドカバー1Aを得ることができる。
【0025】
<ヘッドカバーの使用方法>
本実施例のヘッドカバー1Aを、例えばマレット型パターのヘッドカバーとして使用する場合、図5Aに示すように、パター30のヘッド31のソール面をヘッドカバー1Aの裏面(内側シート材料4)に当て、ヘッドカバー1Aでヘッド31をくるむ。このとき、図5Bに示すようにヘッドカバー1Aは自ずと二つ折りになり、磁石10、10sの対向するもの同士が吸着し、ヘッドカバー1Aが閉じられる。また、クラブのシャフト32は、カバー材2の隣り合う突出部5a、5bの間の凹部から突き出た形状となり、その突出部5a、5bが磁石10で張り合わされているので、ヘッド31にヘッドカバー1Aを装着した状態が安定する。
【0026】
このヘッドカバー1Aをクラブのヘッドに装着するにあたり、突出部5a、5bの間だけからでなく、突出部5b、5cの間からも、二つ折りしたカバー材2の折り山とそれに隣接する磁石10sの間からもシャフトを出すことができるので、このヘッドカバー1Aは、クラブの種類、ヘッド形状、右利き用、左利き用、ヒールシャフト、トウシャフト等を問わず種々のクラブのヘッドカバーとして使用することができる。より具体的には、例えば、図6に示すようにピン型パター30のヘッドカバーとして使用することができ、また、図7に示すように、ドライバー33のヘッドカバーとして使用することができる。
【0027】
図8に示すように、このヘッドカバー1Aによれば、複数本のアイアン34のヘッドをまとめて包むこともできる。したがって、ゴルフバック40にクラブを収納して移送するときのアイアン34のヘッドカバーとして使用することもできる。
【0028】
さらに、図9に示すように、ヘッドカバー1Aでペットボトル入り飲料41等をくるむことができるので、ゴルフ練習場やゴルフコースで購入した冷たい又は暖かい飲料の温度保持に役立てることができる。図10に示すように、ヘッドカバー1Aで手42を包み、ヘッドカバー1Aをハンドウォーマーとして使用することもできる。
【0029】
本発明のヘッドカバーの使用方法としては、カバーする対象物にヘッドカバーを当ててその対象物を包むだけでなく、平たく広げておいたヘッドカバーに対象物を押しつけることにより、対象物を包むこともできる。一般に、グリーンでパターを使用するときには、使用直前までパターにヘッドカバーをつけておくために、グリーン周りでヘッドカバーを外し、パターを使用した後には直ちにパターにヘッドカバーをつけることがなされているが、パターからヘッドカバーを外した後に、例えば、図11Aに示すように、ヘッドカバー1Aの裏面(内側ヘッド材料4)を上してヘッドカバー1Aをグリーン周りの地面43に広げておくと、ヘッドカバー1Aをパター30につけるときには、図11Bに示すように、地面43上のヘッドカバー1Aにパター30のヘッド31を軽く押しつけるだけで、ヘッドカバー1Aは直ちに自ずと二つ折りに曲がり始め(図11C)、ヘッド31にヘッドカバー1Aが装着される(図11D)。したがって、プレーヤーがパターにヘッドカバーを装着する手間を著しく軽減できる。
【0030】
<ヘッドカバーの変形態様>
本発明のヘッドカバーでは、帯状バネ20が丸まることなく、平板状に伸びた状態と、二つ折りになった状態とをとれるように、帯状バネ20をカバー材2に取り付けることが重要であるが、帯状バネ20はカバー材2へ種々の方法で取り付けることができる。
【0031】
例えば、図2A図2Bに示すヘッドカバー1Bのように、内側シート材料4に帯状の薄布8を縫い目9で縫い付けることにより筒状の挿入路を形成し、そこに帯状バネ20を通してもよい。
【0032】
また、帯状の薄布8として片面にヒートシール材を付着させたものを使用し、内側シート材料4の上に帯状バネ20をおき、その上から帯状の薄布8を被せ、帯状の薄布8を帯状バネ20及び内側シート材料4にヒートシールしてもよい。
【0033】
図3A図3Bに示すヘッドカバー1Cのように、外側シート材料3に帯状の薄布8を縫い目9で縫い付けることにより筒状の挿入路を形成し、そこに帯状バネ20を通してもよい。
【0034】
図4A図4Bに示すヘッドカバー1Dのように、外側シート材料3及び内側シート材料4と外形が略同形状の薄布8a、8bを縫い合わせることにより筒状の挿入路を形成し、そこに帯状バネ20を通し、薄布8a、8bと外側シート材料3及び内側シート材料4の周縁部を縫い合わせ、その縁をヘムテープ7で覆っても良い。これにより、外側シート材料3及び内側シート材料4に、帯状バネ20を固定するための縫い目が現れないようにすることができる。
【0035】
カバー材2の外形としては、前述の突出部5a、5b、5cを有する形状に限定されず、2つ折りにより矩形、半月形などとなる外形としてもよい。また、帯状バネ20は、任意の外形のカバー材において、帯状バネの長手方向がヘッドカバーを二つ折りするときのカバー材の折れ線と交叉する向きに、好ましくは略垂直となるように取り付ければよい。
【符号の説明】
【0036】
1A、1B、1C、1D ヘッドカバー
2 カバー材
3 外側シート材料
4 内側シート材料
5 縁部
5a、5b、5c 縁部の突出部
6 カバーシート
7 ヘムテープ
8、8a、8b 帯状の薄布
9 縫い目
10、10s 磁石
20 帯状バネ
21 凹面
22 凸面
30 パター
31 ヘッド
32 シャフト
33 ドライバー
34 アイアン
40 ゴルフバック
41 ペットボトル入り飲料
42 手
43 地面
L1 中心線
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D