(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下の発明の実施の形態では、本発明における同形状の第1の土台と第2の土台、同形状の第1の傾斜面と第2の傾斜面、同形状の第1の最表層部材と第2の最表層部材、同形状の第1の中間部材と第2の中間部材、同形状の第1の表面部と第2の表面部、同形状の第1の第1嵌合部と第2の第1嵌合部、同形状の第1の第1被嵌合部と第2の第1被嵌合部、同形状の第1の第2嵌合部と第2の第2嵌合部、同形状の第1の第2被嵌合部と第2の第2被嵌合部等については、それぞれ、土台、傾斜面、最表層部材、中間部材、表面部、第1嵌合部、第1被嵌合部、第2嵌合部、第2被嵌合部等として、同じ符号を付して説明するものとする。
【0029】
[発明の実施の形態1]
図1乃至
図9には、本発明の実施の形態1を示す。なお、
図1、
図3においては、土台の連結片の図示を省略している。また、
図3(b)においては、丸孔32、丸孔42の図示を省略している。
【0030】
実施の形態1に係るゴルフマット集合体1は、
図1に示すように、2枚の傾斜ゴルフマット2が水平方向(
図1上下方向)に連結されて構成されており、所定の大きさ(例えば、縦120cm、横60cm、高さ20〜50cm)の略長方形板状を呈している。
【0031】
各傾斜ゴルフマット2はそれぞれ、
図3および
図4に示すように、所定の大きさ(例えば、縦60cm、横60cm、高さ20〜50cm)の略正方形板状を呈しており、下から順に土台3、中間部材4、最表層部材5の3部品から構成されている。
【0032】
ここで、土台3は、
図4および
図5に示すように、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなる略正方形板状の基板31を有している。基板31には、この基板31を軽量化するための複数個(この実施の形態1では、3行3列の9個)の丸孔32が、上下方向(
図5紙面に直角な方向)に貫通して形成されている。また、基板31の上面全面には複数個(この実施の形態1では、4行4列の16個)の第1嵌合部33が、ほぼ半球状に凸設されている。一方、基板31の下面全面には複数個(この実施の形態1では、4行4列の16個)の第3被嵌合部34が、複数個の第1嵌合部33に対応した位置に、ほぼ半球状に凹設されている。さらに、基板31の周囲には、ほぼ台形板状の複数個(この実施の形態1では15個)の蟻掛け形状の連結片35が所定の間隔で配設されている。
【0033】
なお、本発明において、「ほぼ半球状」には、完全な半球状のほか、これに近似する形状(例えば、楕円体の半分の形状など)が含まれる。
【0034】
また、中間部材4は、
図4および
図6に示すように、楔形を呈しており、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなる本体41を有している。本体41には、この本体41を軽量化するための複数個(この実施の形態1では、2行3列の6個)の丸孔42が、上下方向(
図6紙面に直角な方向)に貫通して形成されている。また、本体41の上面には複数個(この実施の形態1では、3行4列の12個)の第2嵌合部43が、ほぼ半球状に凸設されている。一方、本体41の下面には複数個(この実施の形態1では、3行4列の12個)の第1被嵌合部44が、複数個の第1嵌合部33に対応した位置に、ほぼ半球状に凹設されている。これらの第1被嵌合部44は、土台3の第1嵌合部33に嵌合するように構成されている。
【0035】
さらに、最表層部材5は、
図2、
図4および
図7に示すように、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなる略正方形板状の基板51を有している。基板51の上側には、衝撃緩和用のゴムやウレタン素材などからなる略正方形板状の弾性マット52を介して、略正方形状の人工芝53が貼り合わされて一体化されている。また、基板51の下面には複数個(この実施の形態1では、4行4列の16個)の第2被嵌合部54が、ほぼ半球状に凹設されている。これらの第2被嵌合部54は、中間部材4の第2嵌合部43および土台3の第1嵌合部33に嵌合するように構成されている。さらに、最表層部材5には、
図1、
図2、
図7(b)、(c)に示すように、段付き丸孔状の複数個(この実施の形態1では、2行2列の4個)のゴムティー用孔55が、基板51、弾性マット52および人工芝53を上下方向(
図7(c)左右方向)に貫通する形で形成されている。これらのゴムティー用孔55には、ゴムティー(ラバーティー)59が下方から着脱自在に取り付けられている。
【0036】
そして、これらの3部品(土台3、中間部材4、最表層部材5)が上下方向に積層されて傾斜ゴルフマット2が組み立てられると、
図3および
図4に示すように、最表層部材5の上面に平面状の傾斜面Pが形成された状態となる。
【0037】
なお、この傾斜ゴルフマット2は、中間部材4の傾斜角に応じて、最表層部材5の傾斜面Pを水平面に投影したときの長さが短くなる。したがって、複数枚(例えば、2行3列の6枚)の傾斜ゴルフマット2を水平方向に連結すると、これらの傾斜ゴルフマット2間に水平方向の隙間が生じる恐れがある。しかし、この隙間は僅かであり、ショットやパターの練習に支障を来すことはない。
【0038】
また、傾斜ゴルフマット2の4辺のうち最高位に位置する辺に隣接して水平ゴルフマット(ここで、水平ゴルフマットとは、土台3の上側に中間部材4を介さずに最表層部材5が積層されたものを意味する。)を連続して連結するには、この水平ゴルフマットの土台3を傾斜ゴルフマット2の中間部材4の傾斜角に応じて高くすることにより、これを容易に実現することができる。例えば、最表層部材5が縦方向に傾斜している場合、中間部材4の傾斜角をθとすると、最表層部材5の縦方向の長さにtanθを乗じた値を土台3の高さの増分とする。このとき、水平ゴルフマットの土台3の連結片35が傾斜ゴルフマット2の中間部材4と干渉する恐れがあるが、連結片35の形状や大きさを工夫することにより、こうした干渉を避けることが十分できる。
【0039】
或いは、このように土台3を高くすることに代えて、傾斜ゴルフマット2の中間部材4の傾斜角に応じた高さのボトムアップ部材(図示せず)を別途用意し、このボトムアップ部材を土台3と中間部材4との間に介在させることも可能である。
【0040】
次に、このゴルフマット集合体1の敷設手順の一例について説明する。
【0041】
まず、マット用意工程で、ゴルフマット集合体1を敷設すべき場所(ゴルフ練習場、庭、駐車場など)の広さ等に応じて、傾斜ゴルフマット2を必要な枚数(例えば、4枚)だけ用意する。
【0042】
次に、土台載置工程に移行し、これらの傾斜ゴルフマット2の土台3を床上に所定の配置(例えば、2行2列)で並べて水平に載置し、互いに隣接する土台3において、その連結片35同士を嵌着することにより、これらの土台3を水平方向に連結する。
【0043】
例えば、4枚の傾斜ゴルフマット2を2行2列で水平方向に連結する場合には、
図8に示すように、4枚の土台3をマトリックス状に整然と連結することもでき、また、
図9に示すように、4枚の土台3を2枚ずつ水平方向(
図9左右方向)に多少ずらして連結することもできる。
【0044】
次いで、中間部材載置工程に移行し、各土台3の上側にそれぞれ中間部材4を載置する。それには、土台3の上面の第1嵌合部33と中間部材4の下面の第1被嵌合部44とを嵌合させるようにして、土台3の上側に中間部材4を積み重ねる。すると、土台3の上側に中間部材4が載置された状態となる。
【0045】
このとき、傾斜ゴルフマット2は、上述したとおり、土台3の第1嵌合部33がほぼ半球状に凸設されているとともに、中間部材4の第1被嵌合部44がほぼ半球状に凹設されているので、土台3に対して中間部材4が水平方向に多少ずれていても、このずれが適宜修正される形で、土台3の上側の所定の位置に中間部材4を迅速かつ容易に載置することができる。
【0046】
最後に、最表層部材載置工程に移行し、各中間部材4の上側にそれぞれ最表層部材5を載置する。それには、中間部材4の上面の第2嵌合部43と最表層部材5の下面の第2被嵌合部54とを嵌合させるようにして、中間部材4の上側に最表層部材5を積み重ねる。すると、中間部材4の上側に最表層部材5が載置された状態となる。
【0047】
このとき、傾斜ゴルフマット2は、上述したとおり、中間部材4の第2嵌合部43がほぼ半球状に凸設されているとともに、最表層部材5の第2被嵌合部54がほぼ半球状に凹設されているので、中間部材4に対して最表層部材5が水平方向に多少ずれていても、このずれが適宜修正される形で、中間部材4の上側の所定の位置に最表層部材5を迅速かつ容易に載置することができる。
【0048】
なお、最表層部材5の一端部(
図4左端部)は、
図4に示すように、楔形の中間部材4を介さずに土台3に接し、土台3の第1嵌合部33と最表層部材5の第2被嵌合部54とが嵌合することになる。このとき、土台3の第1嵌合部33がほぼ半球状に凸設されているとともに、最表層部材5の第2被嵌合部54がほぼ半球状に凹設されているので、土台3の上面の法線方向(
図4矢印N1方向)と最表層部材5の下面の法線方向(
図4矢印N2方向)とが一致しなくても、土台3の第1嵌合部33と最表層部材5の第2被嵌合部54との嵌合は支障なく行われる。
【0049】
ここで、必要な枚数の傾斜ゴルフマット2が、土台3の連結片35を介して水平方向に連結された状態となり、ゴルフマット集合体1の敷設が終了する。
【0050】
このようにして敷設されたゴルフマット集合体1においてショット練習をする際には、
図7(c)に示すように、ゴムティー59上にボールBを置き、このボールBをゴルフクラブ(図示せず)で打つ。
【0051】
このとき、ゴルフマット集合体1を構成する傾斜ゴルフマット2は、その最表層部材5が傾斜面Pを有しているので、実際のゴルフコースの起伏に対応したショット練習をすることができる。無論、ボールBを使わないでスイングの練習をすることも可能である。なお、ゴルファーは、その好みに応じて、ゴルフマット集合体1の上に立ってもよく、ゴルフマット集合体1の外側に立っても構わない。
【0052】
また、傾斜ゴルフマット2の最表層部材5は、硬質の合成樹脂からなる基板51の上側に弾性マット52、つまりクッション性のある部材を介して人工芝53が設けられた構造を有しているので、ゴルファーがゴルフマット集合体1の上に立って練習をする場合に、実際のゴルフコースのフェアウエーに立っているかのような感覚で練習をすることができる。
【0053】
しかも、傾斜ゴルフマット2は、土台3の上面の第1嵌合部33と中間部材4の下面の第1被嵌合部44とを嵌合させるとともに、中間部材4の上面の第2嵌合部43と最表層部材5の下面の第2被嵌合部54とを嵌合させることにより、簡単に組み立てられるので、構造が単純である。また、傾斜ゴルフマット2は、その材料が合成樹脂またはゴムであるため、従来の金属製のものに比べて軽量化することができる。これらの結果、この傾斜ゴルフマット2の価格を抑え、汎用性を高めることが可能となる。
【0054】
また、中間部材4と最表層部材5とは、第2嵌合部43と第2被嵌合部54とを嵌合させることにより、簡単に組み立てることができる。したがって、互いに異なる角度を有する複数の楔形の中間部材4を用意しておき、これらの中間部材4から適宜選択することにより、最表層部材5、ひいては傾斜ゴルフマット2に所望の傾斜を付与することが可能となる。
【0055】
さらに、土台3の基板31には、上述したとおり、上面に第1嵌合部33が設けられているとともに、下面に第3被嵌合部34が設けられており、これら第1嵌合部33、第3被嵌合部34の位置が互いに対応している。そのため、土台3、中間部材4および最表層部材5を上下方向に積層して傾斜ゴルフマット2を組み立てる際に、予め複数枚の土台3を用意し、互いに異なる土台3の第1嵌合部33と第3被嵌合部34とを嵌合させて、これらの土台3を上下方向に積層することにより、最表層部材5の高さ(したがって、傾斜ゴルフマット2の高さ)を任意に調整することができる。その結果、傾斜ゴルフマット2の拡張性を向上させることが可能となる。
【0056】
また、このゴルフマット集合体1は、複数枚の傾斜ゴルフマット2が水平方向に連結されているので、ショット練習に伴う衝撃を受けて傾斜ゴルフマット2同士が離れてしまう事態の発生を未然に防ぐことが可能となる。
【0057】
[発明の実施の形態2]
図10には、本発明の実施の形態2を示す。
【0058】
実施の形態2に係るゴルフマット集合体1では、
図10に示すように、傾斜ゴルフマット2の中間部材4と最表層部材5とが一体化されて表面部6を構成しているとともに、この表面部6の傾斜面Pが曲面状を呈している。
【0059】
すなわち、表面部6は、
図10に示すように、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなる基板61を有している。この基板61は、下面61aが平坦(平面状)に形成されているとともに、上面61bが波状に形成されており、厚さが徐々に増減する略正方形板状を呈している。基板61の上側には、衝撃緩和用のゴムやウレタン素材などからなる弾性マット62を介して、人工芝63が貼り合わされて一体化されている。また、基板61の下面には複数個(この実施の形態2では、4行4列の16個)の第1被嵌合部64が、ほぼ半球状に凹設されている。これらの第1被嵌合部64は、土台3の第1嵌合部33に嵌合するように構成されている。さらに、人工芝63の上面には、曲面状(波状)の傾斜面Pが形成されている。
【0060】
その他の構成については、上述した実施の形態1と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0061】
したがって、この実施の形態2では、上述した実施の形態1と同じ作用効果を奏する。
【0062】
これに加えて、上述した実施の形態1では、傾斜ゴルフマット2が3部品(土台3、中間部材4、最表層部材5)から構成されているのに対して、この実施の形態2では、傾斜ゴルフマット2が2部品(土台3、表面部6)から構成されており、傾斜ゴルフマット2の部品点数が少なくなるので、それだけ傾斜ゴルフマット2の製造コストを削減し、傾斜ゴルフマット2をますます廉価に提供することが可能となる。
【0063】
[発明の実施の形態3]
図11には、本発明の実施の形態3を示す。
【0064】
実施の形態3に係るゴルフマット集合体1では、
図11に示すように、傾斜ゴルフマット2の最表層部材5のほぼ中央部に、段付き丸孔状のカップ用孔56が上下方向に貫通して形成されている。土台3および中間部材4の構成は、上述した実施の形態1の場合と同様である。そして、土台3の丸孔32および中間部材4の丸孔42は、このカップ用孔56の位置に応じてカップ用孔56の外径より大きい直径で形成されている。また、カップ用孔56にはカップ57が嵌着されており、カップ57の底部には水抜き孔(図示せず)が形成されている。さらに、カップ57には蓋58が上方から着脱自在に取り付けられている。この蓋58は、合成ゴムからなる段付き円筒状の本体58aと、この本体58aの上側に貼設された円形の人工芝部58bとから構成されている。
【0065】
その他の構成については、上述した実施の形態1と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0066】
したがって、この実施の形態3では、上述した実施の形態1と同じ作用効果を奏する。
【0067】
これに加えて、この実施の形態3では、カップ57に蓋58を取り付けた状態で、通常のショット練習をすることができるとともに、カップ57から蓋58を取り外した状態で、パター(カップイン)の練習を行うことができる。また、蓋58は、上部が低密度の人工芝部58bであるとともに、下部が高密度の本体58aであるため、取付時の安定性に優れたものとなる。また、カップ57の底部に水抜き孔が形成されているので、ゴルフマット集合体1を屋外で使用しても、カップ57内に水が溜まる恐れはない。さらに、土台3の丸孔32および中間部材4の丸孔42が、カップ用孔56の位置に応じてカップ用孔56の外径より大きい直径で形成されているので、カップ57をカップ用孔56に嵌着するときに、このカップ57が土台3や中間部材4に干渉する恐れはなく、カップ57をカップ用孔56に支障なく嵌着することができる。
【0068】
なお、この実施の形態3では、
図11に示した構成以外を実施の形態1と同様としたが、かかる構成を実施の形態2と同様にしても構わない。
【0069】
[発明の実施の形態4]
図12乃至
図16には、本発明の実施の形態4を示す。
【0070】
実施の形態4に係るゴルフマット集合体1では、
図12乃至
図16に示すように、3枚の傾斜ゴルフマット2が水平方向に連結されてゴルフマット集合体1が構成されている。そして、各傾斜ゴルフマット2においては、土台3の上面に小型の第1嵌合部33が複数個、所定のピッチP1で凸設されているとともに、中間部材4の下面に小型の第1被嵌合部44が複数個、ほぼ全面にわたって所定のピッチP2で凹設されている。また、中間部材4の上面に小型の第2嵌合部43が複数個、所定のピッチP3で凸設されているとともに、最表層部材5の下面に小型の第2被嵌合部54が多数個、ほぼ全面にわたって所定のピッチP4で凹設されている。さらに、土台3に対する中間部材4の高さを調整するため、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなるボトムアップ部材7が土台3と中間部材4との間に介在した傾斜ゴルフマット2が含まれている(
図12に示す3枚の傾斜ゴルフマット2のうち右側の傾斜ゴルフマット2)。
【0071】
すなわち、土台3は、
図13に示すように、基板31を有している。基板31の上面には、
図13(b)に示すように、16箇所の嵌合領域A1が4行4列のマトリックス状に形成されており、各嵌合領域A1にはそれぞれ、25個の小型の第1嵌合部33が5行5列のマトリックス状に所定のピッチP1で凸設されている。基板31の下面には、
図13(c)に示すように、ほぼ全面にわたって多数の小型の凹部36が所定のピッチで形成されている。
【0072】
また、中間部材4は、
図14に示すように、本体41を有している。本体41の上面には、
図14(b)に示すように、16箇所の嵌合領域A2が4行4列のマトリックス状に形成されており、各嵌合領域A2にはそれぞれ、25個の小型の第2嵌合部43が5行5列のマトリックス状に所定のピッチP3で凸設されている。本体41の下面には、
図14(c)に示すように、ほぼ全面にわたって多数の小型の第1被嵌合部44が所定のピッチP2で凹設されている。
【0073】
さらに、最表層部材5は、
図12に示すように、基板51を有している。基板51の下面には、
図12(b)に示すように、ほぼ全面にわたって多数の小型の第2被嵌合部54が所定のピッチP4で凹設されている。
【0074】
また、ボトムアップ部材7は、16個の支柱8と、これらの支柱8の上側に載置されるプレート9とから構成されている。ここで、各支柱8はそれぞれ、
図15に示すように、略四角柱状の支柱本体81を有している。支柱本体81の上面には、
図15(a)、(b)に示すように、25個の小型の第5嵌合部82が5行5列のマトリックス状に所定のピッチP5で凸設されている。支柱本体81の下面には、
図15(c)に示すように、25個の小型の第5被嵌合部83が、第5嵌合部82に対応して5行5列のマトリックス状に所定のピッチP6で凹設されている。
【0075】
一方、プレート9は、
図16に示すように、平板状のプレート基板91を有している。プレート基板91には、このプレート基板91を軽量化するための複数個の丸孔94が、上下方向(
図16(b)紙面に直角な方向)に貫通して形成されている。プレート基板91の上面には、
図16(b)に示すように、16箇所の嵌合領域A3が4行4列のマトリックス状に形成されており、各嵌合領域A3にはそれぞれ、25個の小型の第4嵌合部92が5行5列のマトリックス状に所定のピッチP7で凸設されている。プレート基板91の下面には、
図16(c)に示すように、ほぼ全面にわたって多数の小型の第4被嵌合部93が所定のピッチP8で凹設されている。
【0076】
なお、第1嵌合部33のピッチP1、第1被嵌合部44のピッチP2、第5被嵌合部83のピッチP6、第4嵌合部92のピッチP7は、すべて等しくなっている(P1=P2=P6=P7)。また、第2嵌合部43のピッチP3と第2被嵌合部54のピッチP4とは等しくなっている(P3=P4)。さらに、第5嵌合部82のピッチP5と第4被嵌合部93のピッチP8とは等しくなっている(P5=P8)。
【0077】
その他の構成については、上述した実施の形態1と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0078】
したがって、この実施の形態4では、上述した実施の形態1と同じ作用効果を奏する。
【0079】
これに加えて、この実施の形態4では、土台3と中間部材4との間にボトムアップ部材7が介在しているので、土台3から中間部材4までの高さをボトムアップ部材7の分だけ高くすることができる。その結果、複数の傾斜ゴルフマット2を水平方向に連結してゴルフマット集合体1を組み立てる際に、この連結箇所において、傾斜面を有する最表層部材5の上面を滑らかに連続させることが可能となる。しかも、このボトムアップ部材7は、複数の支柱8と、これらの支柱8の上側に載置されるプレート9とを備えているため、ボトムアップ部材7を簡素な構造で安価に構成することができる。
【0080】
また、この実施の形態4では、ボトムアップ部材7のプレート9の上面に第4嵌合部92が凸設されているとともに、中間部材4の下面に複数個の第1被嵌合部44が所定のピッチP2で凹設されているので、ボトムアップ部材7の上側に中間部材4を取り付けるときに、第1被嵌合部44のピッチP2単位で、ボトムアップ部材7に対する中間部材4の取付位置を任意に調整することができる。その結果、複数の傾斜ゴルフマット2を水平方向に連結してゴルフマット集合体1を組み立てる際に、互いに隣接する傾斜ゴルフマット2の最表層部材5間に隙間があっても、この隙間を減らすことが可能となる。
【0081】
さらに、この実施の形態4では、中間部材4の上面に第2嵌合部43が凸設されているとともに、最表層部材5の下面に複数個の第2被嵌合部54が所定のピッチP4で凹設されているので、中間部材4の上側に最表層部材5を取り付けるときに、第2被嵌合部54のピッチP4単位で、中間部材4に対する最表層部材5の取付位置を任意に調整することができる。その結果、複数の傾斜ゴルフマット2を水平方向に連結してゴルフマット集合体1を組み立てる際に、互いに隣接する傾斜ゴルフマット2の最表層部材5間に隙間があっても、この隙間を減らすことが可能となる。
【0082】
なお、この実施の形態4では、
図12乃至
図16に示した構成以外を実施の形態1と同様としたが、これら
図12乃至
図16に示した構成以外を実施の形態2または3と同様にしてもよく、さらに、実施の形態2に示した構成と実施の形態3に示した構成とを任意に組み合わせたものと同様にしても構わない。
【0083】
[発明の実施の形態5]
図17には、本発明の実施の形態5を示す。
【0084】
実施の形態5に係るゴルフマット集合体1では、
図17に示すように、傾斜ゴルフマット2のボトムアップ部材7において、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からなる複数個(この実施の形態5では、4個、7個、10個)の円柱状の水平連結材10が、複数個(この実施の形態5では、4個、6個、8個)の支柱8を水平方向に連結する形で、これらの支柱8に一体に取り付けられることにより、支柱8および水平連結材10からなる複数個(この実施の形態5では、5個)の連結支柱11を構成している。
【0085】
その他の構成については、上述した実施の形態4と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0086】
したがって、この実施の形態5では、上述した実施の形態4と同じ作用効果を奏する。
【0087】
これに加えて、この実施の形態5では、上述したとおり、ボトムアップ部材7を構成する複数個の支柱8が複数個の水平連結材10で連結されているので、これらの支柱8の安定性(座り)が格段に向上する。その結果、ゴルフマット集合体1においてゴルファーがショットの練習を繰り返すうちに支柱8が崩れてしまう事態の発生を未然に防ぐことが可能となる。
【0088】
なお、この実施の形態5は、
図17に示した構成以外を実施の形態1乃至3のいずれかと同様としてもよく、これら実施の形態1乃至3で示した構成を任意に組み合わせたものと同様としても構わない。さらに、この実施の形態5に係るボトムアップ部材7と、上述の実施の形態4に係る構成(
図12乃至
図16参照)のボトムアップ部材7とを組み合わせて使用してもよい。
【0089】
[発明の実施の形態6]
図18および
図19には、本発明の実施の形態6を示す。
【0090】
実施の形態6に係るゴルフマット集合体1では、
図18および
図19に示すように、4枚の土台3が2行2列で水平方向に連結されており、これらの土台3の上側には、6枚の最表層部材5(5A、5B)が着脱自在に取り付けられている。
【0091】
ここで、6枚の最表層部材5のうち、2枚の最表層部材5(
図18左側に位置する最表層部材5A)は土台3とほぼ同じ大きさに形成されており、残り4枚の最表層部材5(
図18右側に位置する傾斜ゴルフマット5A、5B)はその半分の大きさに形成されている。また、6枚の最表層部材5のうち、5枚の最表層部材5Aは、上述した実施の形態1と同様、最上層に人工芝53を有しているのに対して、残り1枚の最表層部材5Bは、最上層に天然芝50を有している。
【0092】
その他の構成については、上述した実施の形態1と基本的に同様であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0093】
したがって、この実施の形態6では、上述した実施の形態1と同じ作用効果を奏する。
【0094】
これに加えて、この実施の形態6では、上述したとおり、最表層部材5Bの最上層に天然芝50を有しているので、この最表層部材5Bをショット台とすること(この最表層部材5Bの上にボールを置いて打球すること)により、天然芝が植えられた実際のゴルフコースに対応したショットやパターの練習をすることができる。
【0095】
また、この実施の形態6では、上述したとおり、6枚の最表層部材5の一部が残部の半分の大きさに形成されているので、ゴルフマット集合体1全体の起伏を細かく設定することができ、様々な状況でショットやパターの練習をすることが可能となる。例えば、爪先上がり、爪先下がり、左足上がり、左足下がり等のスタンスばかりでなく、スタンスの左右が異なるコンディションでショット練習をすることができる。また、ショット台を小さく区切って傾斜をつけることにより、スタンスの傾斜と異なるコンディションを調整することも可能である。
【0096】
なお、この実施の形態6では、
図18および
図19に示した構成以外を実施の形態1と同様としたが、これら
図18および
図19に示した構成以外を実施の形態2または3と同様にしてもよい。さらに、
図18および
図19に示した構成以外を実施の形態2乃至5で示した構成の一部または全部を任意に組み合わせたものと同様にしても構わない。
【0097】
[発明の実施の形態7]
図20乃至
図23には、本発明の実施の形態7を示す。
【0098】
実施の形態7に係るゴルフマット集合体1では、
図20〜
図22に示すように、傾斜ゴルフマット2のボトムアップ部材7が直方体箱状の一体物から構成されている。その他の構成については、上述した実施の形態4と基本的に同様である。
【0099】
すなわち、このボトムアップ部材7は、硬質の合成樹脂(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂など)からほぼ直方体(直六面体)箱状に形成された駆体71を有しており、駆体71は、上面71a、底面71b、前面71c、背面71d、左側面71e、右側面71fの6つの面から構成されている。
【0100】
駆体71の上面71aには、
図21に示すように、6箇所の嵌合領域A4が2行3列のマトリックス状に形成されており、各嵌合領域A4にはそれぞれ、9個の小型の第6嵌合部73が3行3列のマトリックス状に所定のピッチで凸設されている。これらの第6嵌合部73は、中間部材4の第1被嵌合部44に嵌合するように構成されている。さらに、上面71aには、駆体71を軽量化するための1個以上(この実施の形態7では、3個)の丸孔72が、上下方向(
図20上下方向)に貫通して形成されている。
【0101】
駆体71の底面71bには、
図22に示すように、6箇所の被嵌合領域A5が2行3列のマトリックス状に形成されており、各被嵌合領域A5にはそれぞれ、64個の円筒状の第6被嵌合部74が8行8列のマトリックス状に所定のピッチで凸設されている。これらの第6被嵌合部74は、
図23に示すように、土台3の第1嵌合部33が4つの第6被嵌合部74の隙間にはまり込んで、これらの第6被嵌合部74を弾性的に若干凹ませるようにして、両者が互いに強固に嵌合するように構成されている。
【0102】
駆体71の前面71cには、
図20〜
図22に示すように、駆体71を軽量化するための1個以上(この実施の形態7では、3個)の角孔75が、水平方向(
図20紙面に直角な方向)に貫通して形成されている。駆体71の背面71dには、駆体71を軽量化するための1個以上(この実施の形態7では、3個)の角孔76が、角孔75に対抗する位置に水平方向(
図20紙面に直角な方向)に貫通して形成されている。駆体71の左側面71eには、
図21に示すように、駆体71を軽量化するための1個以上(この実施の形態7では、1個)の角孔77が、水平方向(
図20左右方向)に貫通して形成されている。駆体71の右側面71fには、駆体71を軽量化するための1個以上(この実施の形態7では、1個)の角孔78が、角孔77に対抗する位置に水平方向(
図20左右方向)に貫通して形成されている。
【0103】
さらに、駆体71の内部には、
図21および
図22に示すように、補強リブ79が駆体71の内周面に沿って駆体71と一体に形成されている。
【0104】
したがって、この実施の形態7では、上述した実施の形態4と同じ作用効果を奏する。
【0105】
これに加えて、この実施の形態7では、上述したとおり、ボトムアップ部材7が直方体箱状の一体物であるため、軽量かつ堅牢なものとなり、ゴルフマット集合体1においてゴルファーがショットの練習を繰り返すうちに損壊してしまう事態の発生を未然に防ぐことが可能となる。
【0106】
また、この実施の形態7では、上述したとおり、土台3の第1嵌合部33とボトムアップ部材7の第6被嵌合部74とが互いに強固に嵌合しているので、ゴルフマット集合体1においてゴルファーがショットの練習を繰り返しても、ボトムアップ部材7が土台3から容易に脱落することはない。
【0107】
なお、この実施の形態7は、
図20乃至
図23に示した構成以外を実施の形態1乃至3のいずれかと同様としてもよい。また、
図20乃至
図23に示した構成以外を実施の形態1乃至6で示した構成の一部または全部を任意に組み合わせたものと同様にしても構わない。
【0108】
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1、3〜6では、土台3の第1嵌合部33が凸設されているとともに、中間部材4の第1被嵌合部44が凹設されている傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、この凹凸を逆転して、土台3の第1嵌合部33を凹設するとともに、中間部材4の第1被嵌合部44を凸設するようにしてもよい。
【0109】
また、上述した実施の形態1、3〜6では、中間部材4の第2嵌合部43が凸設されているとともに、最表層部材5の第2被嵌合部54が凹設されている傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、この凹凸を逆転して、中間部材4の第2嵌合部43を凹設するとともに、最表層部材5の第2被嵌合部54を凸設するようにしてもよい。
【0110】
また、上述した実施の形態1、3〜6では、最表層部材5の傾斜面Pが傾斜ゴルフマット2の一辺に沿った方向(
図4左右方向)に傾斜した傾斜ゴルフマット2について説明したが、この傾斜面Pの傾斜方向は特に限定されない。例えば、傾斜ゴルフマット2のこの一辺に直角な辺に沿った方向(
図4紙面に直角な方向)に傾斜してもよい。また、傾斜ゴルフマット2の対角線方向に傾斜しても構わない。
【0111】
また、上述した実施の形態2では、表面部6の傾斜面Pが傾斜ゴルフマット2の一辺に沿った方向(
図10左右方向)に傾斜した傾斜ゴルフマット2について説明したが、この傾斜面Pの傾斜方向は特に限定されない。例えば、傾斜ゴルフマット2のこの一辺に直角な辺に沿った方向(
図10紙面に直角な方向)に傾斜してもよい。また、傾斜ゴルフマット2の対角線方向に傾斜しても構わない。
【0112】
また、上述した実施の形態1、3〜6では、土台3の第1嵌合部33および中間部材4の第1被嵌合部44がほぼ半球状である傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、第1嵌合部33と第1被嵌合部44とが嵌合しうるものである限り、ほぼ半球状以外の形状(例えば、円錐状、角錐状など)であってもよい。また、中間部材4の第2嵌合部43および最表層部材5の第2被嵌合部54がほぼ半球状である傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、第2嵌合部43と第2被嵌合部54とが嵌合しうるものである限り、ほぼ半球状以外の形状(例えば、円錐状、角錐状など)であってもよい。
【0113】
また、上述した実施の形態2では、土台3の第1嵌合部33および表面部6の第1被嵌合部64がほぼ半球状である傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、第1嵌合部33と第1被嵌合部64とが嵌合しうるものである限り、ほぼ半球状以外の形状(例えば、円錐状、角錐状など)であってもよい。
【0114】
また、上述した実施の形態1、3〜6では、最表層部材5の傾斜面Pが平面状である傾斜ゴルフマット2について説明したが、この傾斜面Pは曲面状であっても構わない。
【0115】
また、上述した実施の形態2では、表面部6の傾斜面Pが曲面状である傾斜ゴルフマット2について説明したが、この傾斜面Pは平面状であっても構わない。
【0116】
また、上述した実施の形態1、3〜5では、土台3と最表層部材5との間に挿入する中間部材4を1個としたが、この中間部材4を複数個(2個以上)とすることもできる。この場合、急傾斜の傾斜面Pを実現したり、傾斜面Pの傾斜方向を変更したりすることが可能となる。
【0117】
また、上述した実施の形態1〜6では、傾斜ゴルフマット2の最表層部材5に4個のゴムティー用孔55が形成されている場合について説明した。しかし、このゴムティー用孔55の個数は、4個に限るわけではなく、例えば6個でも構わない。或いはまた、ゴムティー用孔55に代えてボール載置用くぼみ(図示せず)を最表層部材5(表面部6)の上面に形成することもできる。この場合、傾斜ゴルフマット2の最表層部材5が傾斜していても、このボール載置用くぼみにボールBを置くことにより、ショット練習を支障なく行うことが可能となる。
【0118】
また、上述した実施の形態1、3〜5では、傾斜ゴルフマット2の最表層部材5が、基板51、弾性マット52および人工芝53からなる3層構造のものである場合について説明した。しかし、この最表層部材5の構造は、こうような3層構造に限るわけではなく、例えば、弾性マット52および人工芝53からなる2層構造のものでも構わない。
【0119】
また、上述した実施の形態1、3、6では、最上層に人工芝53を有する傾斜ゴルフマット2について説明し、上述した実施の形態2では、表面部6の最上層に人工芝63を有する傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、これらの人工芝53、63に代えて各種の起毛素材(図示せず)を用いることも勿論できる。
【0120】
また、上述した実施の形態1〜6では、硬質の合成樹脂からなる土台3について説明したが、土台3の材料は硬質の合成樹脂に限るわけではない。例えば、ゴム製のマットや木製の床材を土台3として用いることも可能である。
【0121】
また、上述した実施の形態1〜6では、ゴルフマット集合体1を構成する複数枚の傾斜ゴルフマット2を水平方向に連結するための連結片35が土台3に設けられている場合ついて説明したが、傾斜ゴルフマット2の設置状況その他の条件によっては、この連結片35を省くこともできる。例えば、土台3がゴム製のマットまたは絨毯であり、土台3を載置する床に対する土台3の摩擦係数が大きい場合や、傾斜ゴルフマット2のサイズが大きい場合(例えば、縦90cm、横90cm)には、土台3を載置する床と土台3との摩擦力が増大するので、必ずしも連結片35を介して複数枚の傾斜ゴルフマット2を連結する必要はないと考えられる。
【0122】
また、上述した実施の形態3では、最表層部材5のほぼ中央部にカップ用孔56が形成された傾斜ゴルフマット2について説明したが、このカップ用孔56の位置は、最表層部材5のほぼ中央部に限るわけではなく、例えば、最表層部材5の隅角部の近傍であっても構わない。さらに、このカップ用孔56の個数は、1つに限らず、複数(2つ以上)であってもよい。
【0123】
また、上述した実施の形態4、5では、土台3の嵌合領域A1にのみ第1嵌合部33が設けられ、中間部材4の嵌合領域A2にのみ第2嵌合部43が設けられ、プレート9の嵌合領域A3にのみ第4嵌合部92が設けられている傾斜ゴルフマット2について説明した。しかし、第1嵌合部33は、丸孔32を除いて基板31の上面全面に設けてもよい。また、第2嵌合部43は、丸孔42を除いて本体41の上面全面に設けても構わない。さらに、第4嵌合部92は、丸孔94を除いてプレート基板91の上面全面に設けてもよい。
【0124】
また、上述した実施の形態5では、4個、6個、8個の支柱8が水平連結材10で連結されている連結支柱11について説明したが、水平連結材10で連結する支柱8の数は、4個、6個、8個に限定されるわけではない。
【0125】
また、上述した実施の形態6では、6枚の最表層部材5のうち、1枚の最表層部材5Bのみが、最上層に天然芝50を有している場合について説明した。しかし、最上層に天然芝50を有する最表層部材5の枚数を適宜増減することにより、フェアウエー用やラフ用など様々な種類のコンディションを用意することも可能である。
【0126】
また、上述した実施の形態1〜3では、2枚の傾斜ゴルフマット2が水平方向に連結されてゴルフマット集合体1が構成されている場合について説明し、上述した実施の形態4、5では、3枚の傾斜ゴルフマット2が水平方向に連結されてゴルフマット集合体1が構成されている場合について説明した。しかし、ゴルフマット集合体1を構成する傾斜ゴルフマット2の枚数は、2枚、3枚に限るわけではなく、1枚または4枚以上でもよい。
【0127】
さらに、上述した実施の形態6では、4枚の土台3および6枚の最表層部材5を有するゴルフマット集合体1について説明したが、土台3や最表層部材5の枚数は特に限定されるものではない。
【0128】
また、上述した実施の形態7では、ほぼ直方体箱状の駆体71を有するボトムアップ部材7を備えた傾斜ゴルフマット2について説明したが、ボトムアップ部材7に要求される強度に応じて、このボトムアップ部材7の駆体71の内部に補強用の仕切板(図示せず)を適当な間隔で立設して補強することも可能である。
【0129】
また、上述した実施の形態7では、土台3の第1嵌合部33がボトムアップ部材7の4つの第6被嵌合部74の隙間にはまり込んで、これらの第6被嵌合部74を弾性的に若干凹ませるようにして、両者が互いに強固に嵌合する嵌合機構(
図23参照)を具備する傾斜ゴルフマット2について説明したが、このような嵌合機構をボトムアップ部材7と中間部材4との嵌合または中間部材4と最表層部材5との嵌合に適用することも勿論できる。