(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による地点特定情報処理装置等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2種類以上の地点特定情報を受け付け、当該受け付けた地点特定情報を用いた処理を行う地点特定情報処理装置1について説明する。地点特定情報の詳細については、後述する。
【0019】
なお、本実施の形態における地点特定情報処理装置1は、通常、ナビゲーション装置である。また、地点特定情報処理装置1は、通常、移動体に設置されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。また、移動体には、例えば、人が含まれてもよい。つまり、地点特定情報処理装置1は、例えば、カーナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステム、ナビゲーション機能を有する携帯端末などである。当該携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなどである。
【0020】
図1は、本実施の形態における地点特定情報処理装置1のブロック図である。地点特定情報処理装置1は、地図情報格納部11、地点特定情報格納部12、現在位置情報取得部13、受付部14、処理部15、出力部16を備える。
【0021】
地図情報格納部11には、地図情報が格納される。地図情報とは、地図に関する情報である。また、地図情報により示される地図の種類、地図情報のデータ形式などは、問わない。当該地図の種類は、例えば、地形図、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、航空写真、衛星写真などである。また、当該データ形式は、例えば、ラスタデータ、ベクタデータ、KIWIフォーマットなどである。
【0022】
また、地図情報は、通常、1以上の地点情報を有する。地点情報とは、地図上の地点に関する情報である。また、地点は、例えば、交差点、駅、観光名所、飲食店、各種販売店などである。また、地点情報は、通常、地点の位置を示す情報を有する。また、地点情報は、例えば、地点を識別する情報を有していてもよい。地点を識別する情報は、通常、地点の名称を示す情報である。また、地点を識別する情報は、例えば、地点のIDであってもよい。
【0023】
また、地図情報は、通常、1以上の道路情報を有する。道路情報とは、地図上の道路に関する情報である。当該地図上の道路は、通常、地図上の道路を構成する区間(以下、適宜、道路の区間とする)である。また、道路情報は、例えば、道路を識別する情報、道路の種類を示す情報、道路の両端の位置を示す情報などを有する。道路を識別する情報は、通常、道路の名称を示す情報である。また、道路を識別する情報は、例えば、道路のIDであってもよい。また、道路情報は、例えば、道路のスコア、道路の車線数、道路の進行方向などを示す情報などを有する。当該スコアは、通常、経路探索時に用いるコストである。
【0024】
また、上記の位置を示す情報を、以下、適宜、位置情報とする。位置情報が示す位置は、通常、経緯度である。また、当該位置は、例えば、地図上の座標であってもよい。また、当該位置は、例えば、高さ(高度)を含んでもよい。
【0025】
地点特定情報格納部12は、地点特定情報が格納される。地点特定情報とは、地点を特定するための情報である。また、地点特定情報とは、地点を特定することが可能な情報が対応付いた情報であるとも言える。当該「地点を特定することが可能な情報」とは、通常、位置情報である。また、地点特定情報は、例えば、位置情報が対応付いた静止画、位置情報が対応付いた動画、位置情報が対応付いた音声などである。また、静止画、動画、音声を、コンテンツとすると、地点特定情報は、例えば、コンテンツと、位置情報とを有する情報である、とも言える。また、位置情報が対応付いていることは、例えば、位置情報を有することであってもよい。
【0026】
また、静止画は、例えば、ユーザが撮影した写真、ご当地キャラクターの画像、などである。また、動画は、例えば、ユーザが撮影した映像、地方自治体や店舗などが作成した動画などである。また、音声は、例えば、ユーザが録音した音声、地方自治体や店舗などが作成した楽曲などである。
【0027】
また、地点特定情報は、例えば、種類情報を有していてもよい。種類情報とは、地点特定情報の種類を示す情報である。例えば、種類情報は、地点特定情報が、静止画であることを示す。また、例えば、種類情報は、地点特定情報が、動画であることを示す。また、例えば、種類情報は、地点特定情報が、音声であることを示す。また、種類情報は、例えば、地点特定情報に対応付いていてもよい。
【0028】
また、地点特定情報格納部12には、例えば、1種類の地点特定情報が、1または2以上、格納されてもよい。また、地点特定情報格納部12には、例えば、2種類以上の地点特定情報が、1または2以上、格納されてもよい。
【0029】
現在位置情報取得部13は、現在位置情報を取得する。現在位置情報とは、現在の位置を示す位置情報である。また、現在位置情報取得部13は、通常、自動的に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報を取得するタイミングは、問わない。現在位置情報取得部13は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に現在位置情報を取得する。現在位置情報取得部13は、例えば、ユーザからの指示があるたびに、現在位置情報を取得する。
【0030】
現在位置情報取得部13は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部13は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在位置情報取得部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0031】
受付部14は、地点特定情報を受け付ける。受け付けとは、タッチパネル、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の読み出し、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
【0032】
また、受付部14が行う受け付けは、例えば、受信であることが好適である。また、当該受信は、例えば、ユーザが所持している携帯端末からの受信であることが好適である。
【0033】
また、受付部14は、例えば、一度に、1種類の地点特定情報を、1または2以上、受け付ける。また、受付部14は、例えば、一度に、2種類以上の地点特定情報を、1または2以上、受け付ける。
【0034】
また、受付部14は、例えば、位置情報が対応付いていない静止画、位置情報が対応付いていない動画、位置情報が対応付いていない音声などを受け付けてもよい。この場合、受付部14は、例えば、これらの情報を受け付けた場合に、現在位置情報取得部13に、現在位置情報を取得することを指示する。そして、受付部14は、現在位置情報取得部13から、当該指示に応じて取得した現在位置情報を取得する。そして、受付部14は、受け付けた情報に、取得した現在位置情報を付加し、地点特定情報を構成する。「付加する」とは、例えば、対応付けること、埋め込むこと、所定の領域に書き込むことなどを含み、広く解する。そして、受付部14は、当該地点特定情報の構成の結果、当該地点特定情報を受け付ける。
【0035】
また、受付部14は、例えば、地点情報を受け付けてもよい。当該地点情報は、通常、いわゆる地点登録のための情報である。言い換えると、当該地点情報は、通常、ユーザが登録したい地点に関する情報である。また、当該地点情報は、通常、地点の位置を示す位置情報を少なくとも有する情報である。また、当該地点情報は、例えば、地点の名称を示す情報を有していてもよい。
【0036】
また、受付部14における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるもの、キーボードなど、何でもよい。受付部14は、メニュー画面の制御ソフトウェア、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
【0037】
処理部15は、処理を行う。当該処理は、例えば、(1)地点特定情報の蓄積、(2)地点情報の蓄積、(3)ナビゲーション、などである。以下、これらの処理の詳細について、順に説明する。
【0038】
(1)処理部15は、地図情報を用いて、受付部14が受け付けた1または2種類以上の地点特定情報を、地点特定情報格納部12に蓄積する。処理部15は、例えば、受付部14が受け付けた1以上の各地点特定情報に対して、当該地点特定情報に対応する地点情報を、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1または2以上の地点情報の中から特定する。当該特定は、例えば、取得であってもよい。また、当該取得は、例えば、地点情報を識別する情報の取得であってもよい。また、「地点特定情報に対応する地点情報」とは、例えば、地点特定情報が有する位置情報が示す位置に対応する地点に関する地点情報である。また、「地点特定情報に対応する地点情報」とは、例えば、地点特定情報が有する位置情報が示す位置との距離が、予め決められた条件を満たすほど近い位置を示す位置情報を有する地点情報でもある。そして、地点特定情報に対応する地点情報が特定できた場合、処理部15は、特定した地点情報に対応付けて、地点特定情報を地点特定情報格納部12に蓄積する。また、地点特定情報に対応する地点情報が特定できなかった場合、処理部15は、受付部14が受け付けた地点特定情報を地点特定情報格納部12に蓄積する。
【0039】
(2)処理部15は、受付部14が受け付けた地点情報を、地点特定情報格納部12に蓄積する。このとき、処理部15は、当該地点情報を、地点特定情報として蓄積する。当該蓄積された地点特定情報は、例えば、地点の名称を示す情報に、地点の位置を示す位置情報が対応付いた情報である。また、処理部15は、例えば、上記(1)と同様に、受付部14が受け付けた地点情報に対応する地点情報を、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1または2以上の地点情報の中から特定してもよい。そして、受付部14が受け付けた地点情報に対応する地点情報が特定できなかった場合に、当該地点情報を、地点特定情報として蓄積する。
【0040】
また、上記(1)、(2)において、処理部15は、例えば、受付部14が受け付けた1以上の各地点特定情報の種類を判別し、当該判別の結果である種類情報を取得する。そして、処理部15は、当該取得した種類情報を対応付けて、地点特定情報を蓄積してもよい。なお、ある一の情報(ここでは、地点特定情報)の種類が、静止画、動画、音声、その他のいずれであるかを判別する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0041】
(3)処理部15は、例えば、以下のいずれか一方または両方の処理を行う。
【0042】
(3−1)処理部15は、受付部14が受け付けた1以上の各地点特定情報に対応する地点情報を、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1または2以上の地点情報の中から特定する。そして、処理部15は、地図情報と、現在位置情報と、当該特定した1以上の地点情報とを用いて、現在位置情報が示す現在位置から、当該特定した1以上の地点情報が示す地点までのナビゲーションを行う。例えば、当該特定した地点情報が1つである場合、処理部15は、例えば、当該1つの地点情報が示す地点を目的地とするナビゲーションを行う。また、例えば、特定した地点情報が2以上である場合、処理部15は、例えば、当該2以上の地点情報が示す2以上の地点のうちのいずれか1以上の地点を経由地とし、残りの1つの地点を目的地とするナビゲーションを行う。また、ナビゲーションは、例えば、現在位置から目的地までの経路の探索および当該経路の表示、進路変更などの音声案内、経路を外れた場合の経路の再探索および当該経路の表示などである。また、当該ナビゲーションにおいて行う出力は、例えば、後述の出力部16が行ってもよい。なお、ナビゲーションの内容およびナビゲーションのための処理などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0043】
(3−2)処理部15は、地点特定情報格納部12に格納されている地点特定情報のうち、ユーザにより選択された地点特定情報に対応する地点情報と、地図情報と、現在位置情報とを用いて、現在位置情報が示す現在位置から、当該地点特定情報に対応する地点情報が示す地点までのナビゲーションを行う。当該ユーザによる地点特定情報の選択は、例えば、後述の出力部16が、地点特定情報格納部12に格納されている地点特定情報をユーザに対して出力し、ユーザが、当該出力されている地点特定情報の中から、1または2以上の地点特定情報を選択することにより行われる。そして、例えば、ユーザにより選択された地点特定情報が1つである場合、処理部15は、当該1つの地点特定情報に対応する地点情報が示す地点を目的地とするナビゲーションを行う。また、例えば、ユーザにより選択された地点特定情報が2以上である場合、処理部15は、例えば、当該2以上の各地点特定情報に対応する地点情報が示す2以上の地点のうちのいずれか1以上の地点を経由地とし、残りの1つの地点を目的地とするナビゲーションを行う。
【0044】
また、処理部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、処理部15などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、処理部15などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
【0045】
出力部16は、1または2種類以上の地点特定情報を出力する。当該1または2種類以上の地点特定情報は、通常、地点特定情報格納部12に格納されている地点特定情報である。また、当該1または2種類以上の地点特定情報は、例えば、受付部14が受け付けた地点特定情報であってもよい。また、このとき、出力部16は、通常、地点特定情報に対応付いている位置情報は、出力しない。
【0046】
出力部16は、例えば、1または2種類以上の各地点特定情報に対応する地点が示す地図上の地点に、地点特定情報が表示されるように、地図情報と地点特定情報とを出力する。また、出力部16は、例えば、1または2種類以上の各地点特定情報に対応する地点が示す地図上の地点に、地点特定情報に対応する情報が表示されるように、地図情報と地点特定情報に対応する情報とを出力する。地点特定情報に対応する情報は、例えば、アイコンである。
【0047】
アイコンは、図柄、絵柄、記号、文字などを表現したものである。アイコンは、通常、いわゆる画像であるが、当該画像の形式は問わない。つまり、当該画像は、ラスタデータであってもよいし、ベクタデータであってもよいし、その他のデータであってもよい。また、アイコンは、アイコンの属性を示す1以上の属性情報を有していてもよい。当該属性は、例えば、色、大きさ、形状などである。また、アイコンは、アイコンを識別するアイコン識別子を有していてもよい。
【0048】
また、出力部16は、例えば、1または2種類以上の各地点特定情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に、地点特定情報が表示されるように、地図情報と地点特定情報とを出力する。また、出力部16は、例えば、1または2種類以上の各地点特定情報に対応付いている位置情報が示す地図上の位置に、地点特定情報に対応する情報が表示されるように、地図情報と地点特定情報に対応する情報とを出力する。地点特定情報に対応する情報は、例えば、アイコンである。
【0049】
また、出力部16は、例えば、1または2種類以上の地点特定情報を、リスト状に出力する。
【0050】
なお、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0051】
また、出力部16は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部16は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0052】
なお、地図情報格納部11、地点特定情報格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、地図情報格納部11などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介して地図情報格納部11などに記憶されてもよい。
【0053】
次に、地点特定情報処理装置1の全体動作について、
図2のフローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。
【0054】
(ステップS201)地点特定情報処理装置1は、受付部14が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
【0055】
(ステップS202)地点特定情報処理装置1は、電源ONの処理を行う。
【0056】
(ステップS203)処理部15は、受付部14が地点特定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS204に進み、そうでない場合は、ステップS2
06に進む。
【0057】
(ステップS204)処理部15は、ステップS203で受け付けた地点特定情報に対応する地点情報を、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1または2以上の地点情報の中から特定する。
【0058】
(ステップS205)処理部15は、ステップS203で受け付けた地点特定情報を、ステップS204で特定した地点情報に対応付けて、地点特定情報格納部12に蓄積する。
【0059】
(ステップS206)出力部16は、受付部14が地点特定情報出力指示を受け付けたか否かを判断する。地点特定情報出力指示とは、地点特定情報を出力する指示である。そして、受け付けた場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS212に進む。
【0060】
(ステップS207)出力部16は、地点特定情報格納部12から、1または2以上の地点特定情報を取得する。このとき、出力部16は、例えば、現在位置との距離が予め決められた条件を満たす位置を示す位置情報が対応付いた地点特定情報、出力している地図の中心位置との距離が予め決められた条件を満たす位置を示す位置情報が対応付いた地点特定情報、などを取得する。
【0061】
(ステップS208)出力部16は、ステップS207で取得した地点特定情報を出力する。
【0062】
(ステップS209)処理部15は、受付部14が地点特定情報選択指示を受け付けたか否かを判断する。地点特定情報選択指示とは、出力部16が出力している地点特定情報を選択する指示である。そして、受け付けた場合は、ステップS210に進み、そうでない場合は、ステップS212に進む。
【0063】
(ステップS210)処理部15は、ステップS209で受け付けた地点特定情報選択指示により選択された地点特定情報に対応する地点情報を取得する。このとき、処理部15は、当該地点情報を、例えば、地点特定情報格納部12から取得する。また、このとき、処理部15は、当該地点情報を、例えば、地図情報格納部11から取得する。
【0064】
(ステップS211)処理部15は、現在位置情報取得部13に、現在位置情報を取得することを指示する。そして、処理部15は、現在位置情報取得部13から、当該指示に応じて取得した現在位置情報を取得する。そして、処理部15は、地図情報と、当該現在位置情報と、ステップS210で取得した地点情報とを用いて、現在位置から、当該地点情報が示す地点までのナビゲーションを行う。
【0065】
(ステップS212)地点特定情報処理装置1は、受付部14が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS213に進み、そうでない場合は、ステップS203に戻る。
【0066】
(ステップS213)地点特定情報処理装置1は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS201に戻る。
【0067】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0068】
なお、上記で説明した地点特定情報処理装置1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、地点特定情報処理装置1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
【0069】
(具体例)
次に、地点特定情報処理装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、地点特定情報処理装置1は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
【0070】
(例1)
本例において、地点特定情報を蓄積する例について説明する。なお、本例において、地点特定情報処理装置1は、ユーザが所持しているスマートフォン(以下、適宜、スマホとする)から、1または2種類以上の地点特定情報を受信するものとする。また、地点特定情報処理装置1の地図情報格納部11には、地図情報が格納されており、当該地図情報は、
図3に示す地点情報を含む2以上の地点情報を有するものとする。当該地点情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、地点の名称を示す情報(項目名:名称)と、地点の位置を示す情報(項目名:位置)とを有する。
【0071】
まず、ユーザが、自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、カーナビの電源がONになる。
【0072】
次に、ユーザが、カーナビに対し、スマホから地点特定情報を受信するモードに変更するための操作を行ったとする。すると、カーナビは、スマホから地点特定情報を受信するモードに変更する。
【0073】
次に、ユーザが、所持しているスマホに対し、スマホに保存されている写真の中から、カーナビに送信する写真を選択する操作を行ったとする。当該写真には、撮影時の位置を示す位置情報が対応付いている。また、当該写真は、地点特定情報である。また、ユーザは、3枚の写真を選択したとする。すると、スマホは、選択された3枚の写真を、カーナビに送信する。
【0074】
次に、カーナビの受付部14は、スマホから、3枚の写真を受信する。そして、処理部15は、当該3枚の各写真に対応付いている位置情報を用いて、当該各写真に対応する地点情報を、
図3の地点情報の中から特定する。ここで、処理部15は、1枚目の写真に対しては、
図3の「ID=016」の地点情報、2枚目の写真に対しては、
図3の「ID=017」の地点情報、3枚目の写真に対しては、
図3の「ID=023」の地点情報を特定したものとする。
【0075】
次に、処理部15は、受付部14が受信した3枚の写真を、当該3枚の各写真に対して特定した地点情報を対応付けて、地点特定情報格納部12に蓄積する。このとき、処理部15は、例えば、3枚の各写真に、特定した地点情報のIDを対応付けて蓄積する。また、このとき、処理部15は、例えば、3枚の各写真に、静止画であることを示す種類情報も対応付けて蓄積する。
【0076】
なお、例えば、受付部14が位置情報が対応付いた映像を受信した場合、処理部15は、当該映像に、特定した地点情報のIDと、動画であることを示す種類情報とを対応付けて、地点特定情報格納部12に蓄積する。
【0077】
また、例えば、受付部14が位置情報が対応付いた音声を受信した場合、処理部15は、当該音声に、特定した地点情報のIDと、音声であることを示す種類情報とを対応付けて、地点特定情報格納部12に蓄積する。
【0078】
また、例えば、受付部14が受信した地点特定情報に対応する地点情報が特定できなかった場合、処理部15は、当該地点特定情報を、地点特定情報格納部12に蓄積する。
【0079】
また、例えば、受付部14が地点情報を受信した場合、処理部15は、当該地点情報に対応する地点情報を、
図3の地点情報の中から特定する。そして、特定できなかった場合に、処理部15は、当該受付部14が受け付けた地点情報を、地点の名称を示す情報に、地点の位置を示す位置情報が対応付いた地点特定情報として、地点特定情報格納部12に蓄積する。このとき、処理部15は、例えば、その他の地点特定情報であることを示す種類情報を対応付けて、地点特定情報格納部12に蓄積する。また、当該種類情報は、例えば、地点の名称を示す情報であることを示す情報であってもよい。
【0080】
以上のようにして、地点特定情報格納部12に蓄積された地点特定情報は、例えば、
図4である。
図4において、地点特定情報は、コンテンツまたは地点の名称を示す情報(項目名:名称)と、位置情報(項目名:位置)とを有する。また、当該コンテンツは、いわゆるファイル名である。また、
図4において、地点特定情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、種類情報(項目名:種類)とが対応付いている。また、
図4においては、地点情報のID(項目名:地点ID)が対応付いている地点特定情報もある。当該地点IDが対応付いている地点特定情報は、通常、受付部14が受信した地点特定情報である。また、当該地点IDが対応付いていない地点特定情報は、通常、受
付部14が受信した地点情報である。
【0081】
(例2)
本例において、地点特定情報格納部12に格納されている地点特定情報を用いてナビゲーションを行う例について説明する。なお、本例において、地点特定情報処理装置1の地図情報格納部11には、地図情報が格納されており、当該地図情報は、
図3に示す地点情報を含む2以上の地点情報を有するものとする。また、地点特定情報処理装置1の地点特定情報格納部12には、
図4に示す地点特定情報を含む2以上の地点特定情報が格納されているものとする。
【0082】
まず、ユーザが、カーナビに対し、地点特定情報を地図上に表示するための操作を行ったとする。すると、処理部15は、まず、現在位置情報取得部13に、現在位置情報を取得することを指示する。そして、現在位置情報取得部13は、当該指示に応じて、現在位置情報を取得する。そして、処理部15は、当該現在位置情報を、現在位置情報取得部13から取得する。そして、処理部15は、当該現在位置情報が示す位置を中心とする地図を示す地図情報を、地図情報格納部11から取得する。このとき、処理部15は、予め決められた縮尺の地図情報であり、カーナビの画面サイズに合致する領域の地図を示す地図情報を取得する。
【0083】
次に、処理部15は、取得した地図情報が示す地図の範囲内の位置を示す位置情報が対応付いた地点特定情報を、
図4の地点特定情報の中から取得する。
【0084】
次に、出力部16は、処理部15が取得した地図情報と地点特定情報とを出力する。このとき、出力部16は、当該地図情報が示す地図上の、当該地点特定情報が有する位置情報が示す位置に、アイコンが表示されるように、当該地図情報とアイコンとを出力する。当該地図情報とアイコンの出力例は、
図5である。
【0085】
次に、ユーザが、カーナビに対し、画面に表示されているアイコンのうち、
図5の「A」のアイコンをタッチする操作を行ったとする。すると、出力部16は、当該タッチされたアイコンに対応する地点特定情報を出力する。このとき、出力部16は、当該地点特定情報が有するコンテンツを出力する。例えば、当該コンテンツが写真である場合、出力部16は、当該写真を出力する。また、当該コンテンツが映像である場合、出力部16は、当該映像を出力する。「映像を出力する」とは、映像を再生することである。また、当該コンテンツが音声である場合、出力部16は、当該音声を出力する。「音声を出力する」とは、音声を再生することである。また、写真の出力例は、
図6である。
【0086】
次に、ユーザが、カーナビに対し、表示されている地点特定情報に対応する地点を目的地に設定するための操作を行ったとする。当該操作は、例えば、
図6における「目的地に設定」ボタンのタッチである。すると、処理部15は、出力部16が出力している地点特定情報に対応する地点情報を、
図3の地点情報の中から取得する。そして、処理部15は、現在位置から、当該地点情報が示す地点までの経路を探索し、当該経路を示す情報(以下、適宜、経路情報とする)を取得する。そして、出力部16は、当該経路が地図上に表示されるように、取得した経路情報と、地図情報格納部11に格納されている地図情報とを出力する。当該経路情報の出力例は、
図7である。また、このとき、出力部16は、例えば、表示されていた地点特定情報が、地図上の目的地の付近に表示されるように、取得した経路情報と、地図情報格納部11に格納されている地図情報と、表示されていた地点特定情報とを出力してもよい。当該地点特定情報の出力例は、
図8である。
【0087】
以上、本実施の形態による地点特定情報処理装置1によれば、位置情報が対応付いた静止画、位置情報が対応付いた動画、位置情報が対応付いた音声のうちの1または2種類以上の情報である地点特定情報と地図情報とを用いた処理を行うことができる。具体的に、例えば、地点特定情報を、当該地点特定情報に対応する地点に対応付けて蓄積することができる。また、ユーザは、当該地点特定情報を視聴しながら、目的地や経由地などを選択することができる。
【0088】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0089】
また、上記各実施の形態における地点特定情報処理装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
【0090】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0091】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0092】
また、上記各実施の形態における地点特定情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、地図上の地点に関する情報である1または2以上の地点情報を有する情報である地図情報が格納される地図情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、地点を特定するための情報であり、位置を示す情報である位置情報が対応付いた静止画、位置情報が対応付いた動画、位置情報が対応付いた音声のうちの1または2種類以上の情報である地点特定情報を受け付ける受付部、前記地図情報と、前記1または2種類以上の地点特定情報とを用いた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0093】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
【0094】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0095】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0096】
また、
図9は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の地点特定情報処理装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0097】
図9において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0098】
図10は、コンピュータシステム9のブロック図である。
図10において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9012と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9013と、MPU9012に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9014と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0099】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の地点特定情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0100】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の地点特定情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0101】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。