(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646536
(24)【登録日】2020年1月15日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】光散乱層を有するLED組立体
(51)【国際特許分類】
H01L 33/50 20100101AFI20200203BHJP
H01L 33/44 20100101ALI20200203BHJP
【FI】
H01L33/50
H01L33/44
【請求項の数】7
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-129893(P2016-129893)
(22)【出願日】2016年6月30日
(62)【分割の表示】特願2013-550984(P2013-550984)の分割
【原出願日】2012年1月24日
(65)【公開番号】特開2016-197738(P2016-197738A)
(43)【公開日】2016年11月24日
【審査請求日】2016年6月30日
【審判番号】不服2018-4088(P2018-4088/J1)
【審判請求日】2018年3月26日
(31)【優先権主張番号】11152838.6
(32)【優先日】2011年2月1日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】517152128
【氏名又は名称】ルミレッズ ホールディング ベーフェー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ベヒテル ハンス ヘルムト
(72)【発明者】
【氏名】ディーデリッヒ トマス
(72)【発明者】
【氏名】ハイデマン マティアス
【合議体】
【審判長】
井上 博之
【審判官】
松川 直樹
【審判官】
野村 伸雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−261540(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/064177(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDチップ、
蛍光体層、
フィルタ層であり、当該フィルタ層における法線に対する放射角度に依存して、前記LEDチップから発せられる光を少なくとも部分的に反射するように構成されたフィルタ層、及び
前記LEDチップによって発せられる光の経路中の、前記蛍光体層と前記フィルタ層との間に設けられる光散乱層
を有し、
前記光散乱層は、前記光散乱層に隣接する前記フィルタ層の部分の材料の屈折率よりも0.2以上高い屈折率を有し、
前記光散乱層は、前記LEDチップの方向に前記光散乱層に隣接する層の材料の屈折率よりも0.2以上高い屈折率を有し、
前記光散乱層の厚さDと、前記光散乱層の屈折率nとの積が、1400nm≧n*D≧400nmであり、
前記光散乱層の厚さDが、800nm≧D≧300nmである、
LED組立体。
【請求項2】
1400nm≧n*D≧1000nmである請求項1に記載のLED組立体。
【請求項3】
1200nm≧n*D≧1100nmである請求項1に記載のLED組立体。
【請求項4】
前記光散乱層の材料が、無機酸化物を有するグループから選択されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLED組立体。
【請求項5】
前記光散乱層の材料が、ZrO2、Y2O3、Ta2O5、Nb2O5、TiO2、Al2O3、HfO2又はそれらの混合物を有するグループから選択されている請求項4に記載のLED組立体。
【請求項6】
前記フィルタ層が、交互の低屈折率材料及び高屈折率材料の誘電体層コーティングを有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLED組立体。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のLED組立体を有するシステムであって、
オフィス照明システム、
家庭用アプリケーションシステム、
店舗照明システム、
家庭用照明システム、
アクセント照明システム、
スポット照明システム、
劇場照明システム、
光ファイバアプリケーションシステム、
投影システム、
自己照明ディスプレイシステム、
画素化ディスプレイシステム、
セグメント化ディスプレイシステム、
警告標識システム、
医療用照明アプリケーションシステム、
インジケータサインシステム、
装飾用照明システム、
携帯用システム、
自動車用アプリケーション、及び
温室照明システムといったアプリケーションのうちの1つ以上において用いられるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED)組立体の分野に関する。詳細には、本発明は、発光の一様性を向上させた蛍光体変換LED照明組立体(pcLED)に関する。このような組立体は、多くの場合、白色光を供給するのに用いられる。
【背景技術】
【0002】
白色発光LEDは、一般に、青色発光LEDであって、LEDの青色発光によって励起されて黄色/赤色光を発する蛍光体層と組み合わされた青色発光LEDを有し、黄色/赤色発光及び青色発光の組み合わせが白色光を供給する。0°の放射角度を持つ、LEDチップの表面に対して垂直な、又は蛍光体層の表面に対して垂直な法線方向の場合は、青色発光LEDによって発せられる光線の蛍光体層における(散乱されない)直線経路長は、蛍光体層の厚さと等しい。大きな放射角度の場合、青色光線の直線経路長は増大する。従って、0°の放射角度を持つ光線の場合の、蛍光体層によって吸収される青色光線の割合は、大きな放射角度を持つ光線の場合と比べて低い。蛍光体層によって発せられる変換光は、必ず、ほぼランバート角度分布を持つことから、LEDによって発せられる白色光は、約0乃至30°の放射角度を持つ、法線放射のまわりの小さな放射角度に対して、LEDによって発せられる青色光をより多く含み、より高い相関色温度をもたらす。一般に、蛍光体層は、Y
3Al
5O
12:Ce
3+(YAG:Ce)である。このようなYAG:Ce蛍光体層の場合には、発せられる光は、放射角度が大きくなるにつれて黄色っぽくなり、黄色リングとして知覚される。黄色リングの問題を解決するために、蛍光体層の散乱能力を高めること、及び/又は蛍光体層の上に散乱層を付加することが知られている。両方の場合に、黄色リングの問題の減少は、LEDの効率の低下をもたらす。なぜなら、散乱が、光損失をもたらす光反射を伴うからである。とりわけ、ダウンコンバート蛍光体発光の散乱は、反射損失を伴う反射をもたらす。
【0003】
例えば、欧州特許出願09175903においては、高屈折率材料及び低屈折率材料の交互の層を有するフィルタ層が差し込まれている。
【0004】
しかしながら、依然として、上述の不利な点を更に解決し、LED組立体のより一様なエミッタンスプロファイル(emittance profile)を供給するための、LED組立体の更なる改善の継続的なニーズがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、LEDの一様なエミッタンスプロファイルを更に改善するLED組立体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明の請求項1に記載のLED組立体によって達成される。従って、LEDチップ、蛍光体層、フィルタ層、及び前記LEDチップによって発せられる光の経路中の、前記蛍光体層と前記フィルタ層との間に設けられる光散乱層を有するLED組立体であって、
− 前記光散乱層と、前記光散乱層に隣接する前記フィルタ層の材料との間の屈折率における差Δnが、Δn≧0.2、好ましくは、Δn≧0.3であり、
− 前記光散乱層と、前記LEDの方向に前記光散乱層に隣接する層の材料との間の屈折率における差Δnが、Δn≧0.2、好ましくは、Δn≧0.3であり、
− 前記光散乱層の厚さDと、前記光散乱層の屈折率nとの積が、1900nm≧n*D≧400nmであるLED組立体が提供される。
【0007】
本発明によるLEDチップは、好ましくは、青色発光LEDであるが、これは、限定するものではない。
【0008】
前記LEDの方向に前記光散乱層に隣接する層は、本発明の幾つかのアプリケーションにおいては、蛍光体層であり得るが、他のアプリケーションにおいては、この層は、例えば、蛍光体層と前記光散乱層との間に設けられるガラス層であり得る。
【0009】
本発明による蛍光体層は、好ましくは、前記LEDチップからの光を吸収する、1つ以上の赤色乃至緑色発光材料を有する。好ましい蛍光体層材料は、例えば、Lu
1.5Y
1.5Al
5O
12:Ce
3+(LuYAG:Ce)であるが、これは、限定するものではなく、当業者に知られている任意の適切な材料が、用いられ得る。
【0010】
本発明による「フィルタ層」という用語は、好ましくは、誘電体フィルタ層を有する。好ましくは、前記フィルタ層は、前記LEDチップから発せられる、約400nm乃至500nmの、好ましくは、約420nm乃至490nmの波長を持つ光線が、前記フィルタ層における法線に対するそれらの放射角度に依存して少なくとも部分的に反射されるようにして、形成される。前記フィルタ層は、幾つかの副層を含んでもよく(後でより詳細に記載するように、実際に、これは、本発明の1つの好ましい実施例である)、故に、この文脈における「層」という用語は、この層が1つの材料だけから成るという意味に限定するよう意図したものではないことに注意されたい。好ましくは、前記フィルタ層は、ここで参照により盛り込まれる欧州特許出願09175903に記載されている層から選ばれる。特に、前記フィルタ層が、交互の低屈折率材料及び高屈折率材料の誘電体層コーティングを有することは好ましい。
【0011】
「光散乱層」という用語は、特に、入射光を散乱させることが可能であり、それにもかかわらず、良好な透明度を持つ層を意味する、且つ/又は含む。好ましくは、光は、前記散乱層の、隣接する前記変換層及び前記フィルタ層との境界面でだけ、これらの境界面における屈折によって、散乱される。
【0012】
このようなLED組立体は、本発明の範囲内の広範囲のアプリケーションに対して、
− 前記光散乱層を用いることで、角度一様性にわたって望ましい色のためのパッケージ効率が高められるという利点、
− より広範囲の表面粗さの前記変換層又は基板層が用いられ得るという利点、及び
− 前記LED組立体が、改善された色ターゲッティング能力を示すという利点のうちの少なくとも1つを持つことが明らかになった。
【0013】
本発明の好ましい実施例によれば、前記光散乱層の厚さDと、前記光散乱層の屈折率nとの積は、1600nm≧n*D≧900nmであり、より好ましくは、1400nm≧n*D≧1000nmであり、最も好ましくは、1200nm≧n*D≧1100nmである。これは、実際には、前記光散乱層の能力を更に高めることが明らかになった。
【0014】
しかしながら、(前記光散乱層として選ばれる材料に依存する)ほとんどのアプリケーションの場合、前記光散乱層の厚さDは、(屈折率に関係なく)800nm≧D≧300nmであるのが好ましいかもしれない。より厚い厚さは、前記光散乱層の製造プロセスにおける問題をもたらすかもしれず、より薄い厚さは、性能の劇的な低下をもたらすかもしれない。より好ましくは、前記光散乱層の厚さDは、700nm≧D≧400nmであり、より好ましくは、600nm≧D≧500nmである。
【0015】
本発明の好ましい実施例によれば、前記光散乱層の材料は、基本的に、無機酸化物を有するグループから選ばれ、好ましくは、ZrO
2、Y
2O
3、Ta
2O
5、Nb
2O
5、SiO
2、TiO
2、Al
2O
3、HfO
2又はそれらの混合物を有するグループから選ばれる。実際には、これらの材料が優れているということは、それらの透明度及び望ましい屈折率により、実証済みである。
【0016】
「基本的に」という用語は、特に、≧95%を、好ましくは、≧97%を、最も好ましくは、≧99%wt-%を意味する。しかしながら、幾つかのアプリケーションにおいては、バルク組成内に微量の添加物も存在し得る。これらの添加物は、遷移金属元素も含み、これは、前記層の専用光吸収特性を導入するために付され得る。
【0017】
本発明は、更に、本発明によるLED組立体を有するシステムであって、
オフィス照明システム、
家庭用アプリケーションシステム、
店舗照明システム、
家庭用照明システム、
アクセント照明システム、
スポット照明システム、
劇場照明システム、
光ファイバアプリケーションシステム、
投影システム、
自己照明ディスプレイシステム、
画素化ディスプレイシステム、
セグメント化ディスプレイシステム、
警告標識システム、
医療用照明アプリケーションシステム、
インジケータサインシステム、
装飾用照明システム、
携帯用システム、
自動車用アプリケーション、及び
温室照明システムといったアプリケーションのうちの1つ以上において用いられるシステムに関する。
【0018】
上記の構成要素だけでなく、請求項記載の構成要素及び記載されている実施例において本発明に従って用いられる構成要素も、それらのサイズ、形状、材料選択及び技術概念に関して、如何なる特例も受けず、故に、関連分野において既知の選択基準が、制約なしに適用され得る。
【0019】
本発明に従う、本発明のLED組立体の幾つかの実施例及び例を例示的に示す、下位クレーム、図、並びに各々の図及び例の以下の説明において、本発明の対象の、更なる詳細、特徴、特性及び利点を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の或る実施例によるLED組立体の概略的な断面図を示す。
【
図2】例Iに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図3】異なる角度の、例Iに従うLED組立体の幾つかの透過スペクトルを示す。
【
図4】異なる角度の、例IIに従うLED組立体の幾つかの透過スペクトルを示す。
【
図5】例IIに従う組立体及び比較例の色点変化を放射角度の関数として表す図を示す。
【
図6】例IIIに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図7】例IVに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図8】例Vに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図9】例VIに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図10】例VIIに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図11】例VIIIに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【
図12】例IXに従うLED組立体及び或る比較例の0°における透過率を波長の関数として示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の或る実施例によるLED組立体1の概略的な断面図を示している。LED組立体1は、LEDチップ10(好ましくは青色LED)であって、LEDチップ10の上に、蛍光体層12、光散乱層16及びフィルタ層14が設けられるLEDチップ10から成る。
例I
【0022】
本発明は、以下の例Iによって更に理解されるだろう。例Iは、単に説明のためのものにすぎず、拘束力はない。例Iによれば、表Iに従って、蛍光体層の上に、光散乱層及び(幾つかの副層から成る)フィルタ層が設けられた。
【0023】
比較例として、光散乱層のない同様の組立体が用いられた。
図2は、例Iに従う組立体(直線)及び或る比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ(nudge)」及び「エッジ(edge)」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
図3は、異なる角度の、例Iに従うLED組立体の幾つかの透過スペクトルを示している。ここでも、本発明の組立体の改善された特性をはっきり見ることができる。
例II
【0024】
第2の本発明の組立体は、表IIにおいて規定されているような構成で、例Iと同様の方法で作成された。
【0025】
図4は、異なる角度の、例IIに従うLED組立体の幾つかの透過スペクトルを示しており、(
図3と同様に)はっきりと、改善されたエミッタンスプロファイルが示されている。
図5は、例IIに従う組立体及び光散乱層のない比較例の色点変化(CIE 1796)を放射角度の関数として表す図を示している(温白色LED、CCT=2700K)。本発明の例の変化はずっと小さいことをはっきり見ることができる。
例III
【0026】
第3の本発明の組立体は、表IIIにおいて規定されているような構成で、例I及びIIと同様の方法で作成された。
【0027】
図6は、例IIIに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例IV
【0028】
第4の本発明の組立体は、以下の構成で作成された。170μmのガラス基板が、Ra=190nmの表面を生成するよう、片側において、サンドブラストを掛けられた。蛍光体粉末層が、シリコーンマトリックスにおいてガラス基板の上に堆積され、フィルタ層と一緒に散乱層が、ガラス基板の反対側に堆積された。例IVの構成の詳細については、表IVを参照されたい。
【0029】
図7は、例IVに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例V
【0030】
第5の本発明の組立体は、表Vにおいて規定されているような構成で、例I乃至IVと同様の方法で作成された。
【0031】
図8は、例Vに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例VI
【0032】
第6の本発明の組立体は、表VIにおいて規定されているような構成で、例I乃至Vと同様の方法で作成された。
【0033】
図9は、例VIに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例VII
【0034】
第7の本発明の組立体は、表VIIにおいて規定されているような構成で、例I乃至VIと同様の方法で作成された。
【0035】
図10は、例VIIに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例VIII
【0036】
第8の本発明の組立体は、表VIIIにおいて規定されているような構成で、例I乃至VIIと同様の方法で作成された。
【0037】
図11は、例VIIIに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
例IX
【0038】
第9の本発明の組立体は、表IXにおいて規定されているような構成で、例IIと同様の方法で作成された。
【0039】
図12は、例IXに従う組立体(直線)及び光散乱層のない比較例(破線)の0°における透過率を波長に対して示している。本発明の組立体が、幾つかの「ナッジ」及び「エッジ」を示すことをはっきり見ることができ、これは、改善された散乱特性を示している。
【0040】
上記の詳細な実施例における要素及び特徴の特定の組み合わせは、例示的なものでしかなく、これらの教示の、参照により盛り込まれている特許/出願における他の教示との交換及び置き換えも、明らかに考えられる。当業者は理解するだろうように、ここに記載されているものの、請求項記載の本発明の範囲及び精神から逸脱しない変形例、修正例及び他の実施例は、当業者には思い付き得る。従って、上記の説明は、ほんの一例としての説明であって、限定することを目的とはしていない。請求項において、「有する」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形表記は、複数の存在を除外しない。特定の手段が、相互に異なる従属請求項において引用されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利になるように使用されることができないと示すものではない。本発明の範囲は、以下の請求項において規定され、それと等しい。更に、明細書及び請求項において用いられている参照符号は、請求項に記載の本発明の範囲を限定しない。
表I:例Iの構成
【表1】
表II:例IIの構成
【表2】
表III:例IIIの構成
【表3】
表IV:例IVの構成
【表4】
表V:例Vの構成
【表5】
表VI:例VIの構成
【表6】
表VII:例VIIの構成
【表7】
表VIII:例VIIIの構成
【表8】
表IX:例IXの構成
【表9】