特許第6646591号(P6646591)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646591
(24)【登録日】2020年1月15日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】移送システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/53 20060101AFI20200203BHJP
   B65G 15/04 20060101ALI20200203BHJP
【FI】
   B65G47/53 Z
   B65G15/04
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-572659(P2016-572659)
(86)(22)【出願日】2015年6月8日
(65)【公表番号】特表2017-517465(P2017-517465A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】EP2015062726
(87)【国際公開番号】WO2015189153
(87)【国際公開日】20151217
【審査請求日】2018年6月7日
(31)【優先権主張番号】102014108333.4
(32)【優先日】2014年6月13日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598125028
【氏名又は名称】カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(72)【発明者】
【氏名】ガンツ・ジモーネ
(72)【発明者】
【氏名】ドロステ・ゼバスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ツェンケ・フランク
【審査官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0047805(US,A1)
【文献】 特表平01−502811(JP,A)
【文献】 特開平08−258951(JP,A)
【文献】 特表2013−515657(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第02508275(DE,A1)
【文献】 特開平08−239117(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/53 − 47/54
B65G 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの第一、第二および第三のコンベア(2,3,4)を備えた貨物のための移送システムであって、
第二のコンベア(3)が、回動する移送要素(3.1)を備えかつ一つの移送平面内で第一のコンベア(2)から第三のコンベア(4)上へあるいは第三のコンベア(4)から第一のコンベア(2)に上へ貨物を移送するための引渡しコンベアとして構成されており、そして第二のコンベア(3)が、回動する移送要素(3.1)を移送平面の上方に戻すために構成されている移送システムにおいて、
第一のコンベア(2)が第一の移送方向(TR1)を備えており、この第一の移送方向が、第二のコンベア(3)の第二の移送方向(TR2)と第三のコンベア(4)の第三の移送方向(TR3)とは異なって整向されていること、
および第一のコンベア(2)が方向転換ユニット(2.2)を備えており、この方向転換ユニットの少なくとも一部が第二の移送要素(3.1)の下方に配置されており、従って第一のコンベア(2)の方向転換領域の少なくとも一部が、第二のコンベア(3)の下方に潜っており、そして第一および第二のコンベアが直接接近していることを特徴とする移送システム。
【請求項2】
第一のコンベア(2)が第二のコンベア(3)に対して直角に或いはほぼ直角に延びていることを特徴とする請求項1に記載の移送システム。
【請求項3】
第一のコンベア(2)が第二のコンベア(3)に対して鋭角に延びており、この鋭角が第二のコンベア(3)の移送方向(TR2)とは反対方向に開いていることを特徴とする請求項1に記載の移送システム。
【請求項4】
第二および第三のコンベア(3,4)が互いに平行に或いはほぼ平行に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の移送システム。
【請求項5】
第二のコンベア(3)が、互いに平行に延びる二つの移送要素(3.1,3.1‘)により形成されており、これらの移送要素が異なる速度(v1,v2)でもって駆動される
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の移送システム。
【請求項6】
移送平面と第二のコンベア(3)の回動する移送要素(3.1)の戻り部の間には、移送すべき貨物のための通行開口部(6)が構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の移送システム。
【請求項7】
第二のコンベア(3)の移送要素(3.1)が、第一のコンベア(2)の方を向いた縁部に移送要素(3.1)の材料の厚さを薄くする凹部(3.1.1)を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の移送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の上位概念による移送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のコンベアから成る移送システムは、十分知られている。特にコンベアが直角に向き合って延びる、すなわちコンベアが異なる移送方向を有する移送システムが知られている。
【0003】
貨物、例えば第一のコンベアから第一のコンベアに対して直角に延びている第二のコンベア上へ容器を移送することを可能にするために、滑動要素を使用することが知られており、これらの滑動要素を用いて、移送される貨物の第二のコンベア上への滑動する移送が達成されるように、第一のコンベアと第二のコンベアの間にある中間空間が架橋される。
【0004】
第一のコンベアに第二コンベアが達することが限定された状態でだけ可能であることが公知の移送システムにおいて不利である。その理由は、第一のコンベアにおいて、自由端側に方向転換ユニットが設けられており、この方向転換ユニットがコンベアの直接の接合を妨げていることにある。これにより滑動要素は度々かなりの長さを備えており、従って移送すべき貨物は滑動要素の領域内に間接的にだけ移送され、しかも第一のコンベアに対して貨物が当接することによってではなく、後続する貨物により加えられる滑り力によって移送される。これにより、貨物流内で、製品が遮られる場合にあるいは隙間がある場合に、移送システムの自己排除、すなわち貨物全ての自動移送は行われず、貨物は滑動要素上で止まったままであり、貨物は手作業でさらに動かされねばならない。
【0005】
特許文献1は、品物の移送通路を制御するための装置を記載しており、この装置は、品物が供給される第一の移送ベルト、一つ或いは複数の平行に相並んで配置された、品物をさらに移送する第二のベルト、第一の移送ベルトから移送する第二のベルト上へ品物を方向転換するための一つ或いは複数の方向転換要素および方向転換要素のための制御装置を備えている。
【0006】
特許文献2はばら荷処理のための移送設備を開示している。
【0007】
特許文献3は無端の回動するベルトを備えた複数の移送装置を含む移送設備を開示している。
【0008】
さらに特許文献4は自己排除移送引渡しシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0286080号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第495421号明細書
【特許文献3】英国特許公開0638156号明細書
【特許文献4】米国特許第2011/0147162号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って本発明の課題は、自己排除処理に関して最適化されて構成されている移送システムを提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、独立請求項1の上位概念から出発して、請求項1の特徴により解決される。
【0012】
第一の態様によれば、本発明は貨物のための移送システムに関する。移送システムは、少なくとも一つの第一、第二および第三のコンベアを備えている。この際に、第一のコンベアは、第一の移送方向を備えており、この第一の移送方向は、第二のコンベアの第二の移送方向と第三のコンベアの第三の移送方向とは異なっている。その際に第二のコンベアは回動する移送要素により形成されておりかつ一つの移送平面内で第一のコンベア(2)から第三のコンベア(4)上へあるいは第三のコンベア(4)から第一のコンベア(2)に上へ移送するための引渡しコンベアとして構成されている。貨物を移送するための第一から第三のコンベアは共通の平面内に構成されているのが好ましい。すなわち第一から第三のコンベアは共通の或いはほぼ共通の移送平面内にある。その際に第二のコンベアは、その回動する移送要素を移送平面の上方に戻すために構成されている。すなわち移送要素はループ状に配置されており、その上で移送要素の戻しが行われるループ部分は貨物の移送平面の上方で延びている。
【0013】
それにより、第一のコンベアと第二のコンベアの間の間隔は最小限に抑えられることができることが達せられる。その理由は、第二のコンベアを上側に戻すことを基に第二のコンベア下方に設置スペースが生じ、この設置スペースの中に第一のコンベアの少なくとも一部がその方向転換領域でもって潜ることにあり、従って第二のコンベアへの第一のコンベアの直接の接近が達成される。
【0014】
一実施例において、第一のコンベアは第二のコンベアに対して直角に或いはほぼ直角に延びている。それにより第一のコンベアにより貨物は第二のコンベア上へ直接移送され、しかも例えば振動台等の形態で、いかなる中間移送を使わず移送される。
【0015】
代替的に、第一のコンベアは、第二のコンベアに対して鋭角に延びており、この鋭角は第二のコンベアの移送方向とは反対方向に開いている。言い換えれば、第一のコンベアにより、移送方向での貨物の移送が行われ、この移送方向は移送方向構成要素を第二のコンベアの移送方向に対して平行に備えている。それにより移送すべき貨物が転倒する傾向は、基本的に減らされることができる。
【0016】
第二および第三のコンベアは、互いに平行に或いはほぼ平行に延びているのが好ましい。第二のコンベアから第三のコンベア上への移送は、特に方向転換装置により、例えば滑動装置により達せられ、この滑動装置は、第二の移送要素の移送方向に対して斜めに延びおり、貨物を第二のコンベアによりこの方向転換装置上へ移送することにより、第三のコンベア上への貨物の側方の滑動する移送が行われる。その際に、第二および第三のコンベアは、等しいもしくは異なる移送速度を有する。
【0017】
好ましい実施例において、第一のコンベアは方向転換ユニットを備えており、この方向転換ユニットの一部は第二の移送要素の下方に配置されている。言い換えると、第一のコンベアはその方向転換領域でもって第二の移送要素の下方にある設置スペースの中に達する。それにより、移送すべき貨物が、第一のコンベアを通って直接第二のコンベア上へ移送され、貨物が、実質的な底部部分でもって第一のコンベアの移送要素に抗して当接部を離れた後、第二の移送要素の移送要素に抗して載ることが可能にされ、従って、後続の貨物に押されなくとも、第二のコンベアによる貨物の移送が可能にされる。
【0018】
別の実施例において、第二のコンベアは互いに平行に延びる二つの移送要素により形成され、これらの移送要素は異なる速度でもって駆動される。特に第二のコンベアは第一の移送要素を備えており、この第一の移送要素は第一のコンベアに隣接して設けられており、かつ第一のコンベアから隔てられているか或いは第三のコンベアに隣接して設けられている別の移送要素より低い移送速度でもって駆動される。これにより、第二のコンベアの第一の移送要素の低い速度により、この引渡しの際の第一のコンベアから第二のコンベアの第一の移送要素上へ移送される貨物の転倒する傾向は基本的に最小化されておりかつ第二のコンベアの第二の移送要素上への接続する移送の際に貨物の加速が行われ、しかも特に第二のコンベアから第三コンベア上へ移送される貨物の転倒する傾向が軽減されているように行われる。
【0019】
別の実施例によれば、移送平面と第二のコンベアの回動する移送要素の戻り部の間には、移送すべき貨物のための通行開口部が構成されている。特に第二のコンベアは担持フレームを備えており、この担持フレームはこの移送平面の上方でかつ間隔をおいて配置されている。この際に、その間隔は特に、担持フレーム内に設けられている貫通開口部を通って、普通の貨物の高さを有する貨物の案内が可能とされるように選定されている。
【0020】
第一と第二のコンベアの間に少なくとも一つの滑動面を形成する滑動要素が設けられているのが好ましい。この滑動要素により、第一のコンベアから第二のコンベア上への貨物の段差の無いあるいはほぼ段差の無い移送が達成され、貨物が十分な面部分でもって第二のコンベアの移送要素上で起立するまで、移送すべき貨物は第一のコンベアにより好ましくはその間移送され、従ってこれにより単独の引続きの移送が可能にされ、しかも後続の貨物により更に押されることなく移送が可能にされる。
【0021】
滑動要素の一部は櫛状に構成されているのが好ましい。これにより滑動要素は第一のコンベアの移送要素に適合し、この移送要素は多数の少なくとも間隔をおいて配置されたウェブを有する移送チェーン要素を備えており、これらのチェーン要素はそれらの縦方向伸長部でもって第一のコンベアの移送方向に対して平行に延びている。それにより、第一のコンベアの移送要素と滑動要素の間での引渡しの際にも、貨物が傾けられて転倒する、邪魔となるような段差は生じない。さらに櫛状に構成された滑動要素を通って係合するウェブにより、第二のコンベアの移送要素上への貨物のできるだけ長い更なる移送が達成される。
【0022】
滑動要素は支持部分を備えており、この支持部分は第二のコンベアの移送要素のための当接面を形成しているのが好ましい。これにより、垂直方向への第二のコンベアの移送要素の支持は滑動要素によりもたらされ、このことにより、移送要素に対して、第二のコンベアの移送要素は最適に配置される。
【0023】
支持部分は第二のコンベアの移送要素の側方の案内部を生じされる凹部を備えているのがさらに好ましい。第二のコンベアの移送要素あるいは移送要素を形成するチェーン要素は、下方に突出する突出部を備えており、この突出部が凹部内に係合するのが好ましい。この形状的な係合により、横方向の案内が移送方向に対して横方向に達せられ、従って第二のコンベアの移送要素は第一のコンベアに対して常に正しい位置を通過させられる。
【0024】
実施例によれば、第二のコンベアの移送要素は、第一のコンベアの方を向いた縁部に移送要素の材料の厚さを薄くする凹部を備えている。この凹部により、第二のコンベア或いはその移送要素が、第一のコンベアのできるだけ近くに達せられることができ、しかも特に第二のコンベアの移送要素の第一のコンベアの方向転換領域によりにより限定される設置スペースの削減が必要である領域内で達せられうることが達成される。
【0025】
本発明の考えにおける貨物とは、移送ユニットとして連続的に移送することができる全ての貨物であると理解される。これらは特に箱、容器などである。
【0026】
本発明の考えにおける容器とは、全ての容器、特に瓶、缶、チューブ、ポーチなどであると理解される。
【0027】
言葉“ほぼ”あるいは“おおよそ”は、本発明の考えにおいては、各正確な値から±10%、好ましくは±5%だけのずれおよび/または機能にとって重要ではない変化の形のずれを意味する。
【0028】
本発明の他の実施形態、長所および適用は、実施例の後に続く明細書から及び図からも明らかになる。特許請求の範囲の内容は明細書の構成要素に対してなされる。
【0029】
本願は以下に実施例の図により詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】第一のコンベアから貨物を移送するための本発明による移送システムを模範的に斜視図で示す。
図2】本発明による移送システムを模範的に側面図で示す。
図3】第一のコンベアから第二のコンベアまでの移送領域を模範的に部分図で示す。
図4】第一のコンベアに貨物を移送するための本発明による移送システムを模範的に斜視図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1には符号1でもって本発明による移送システム1が示されている。移送システム1は複数のコンベアから成り、しかも第一のコンベア2,第二のコンベア3及び第三のコンベア4から成る。コンベア2,3,4は、各々少なくとも一つの移送要素を備え、この移送要素は各コンベアに設けられている。移送要素は特に移送ベルト或いは移送チェーンにより、例えばフラットトップチェーンにより形成されていてもよい。代替的に、移送要素はモジュラーリンクベルトによっても形成されていてもよく、このモジュラーリンクベルトは、例えば多数の熱可塑性の射出成形部品から構成されている。これらの射出成形部品は特に移送方向に延びるウェブを備えていてもよく、これらのウェブは間隔をおかれているか或いは隙間があるように配置されており、すなわち櫛状に構成されている。
【0032】
移送システム1の課題は、第一のコンベア2により移送される貨物、例えば容器を、引渡しコンベアとして第一と第三のコンベア2,4の間で使用される第二のコンベア3を用いて第三のコンベア4に向かって引渡すことである。第一のコンベア2は示された実施例では、第二のコンベア3あるいは第三のコンベア4に対して直角にあるいはほぼ直角に延びている。代替的に第一のコンベア2は鋭角αで第二のコンベア3まで走行することができ、鋭角αは第二のコンベアの移送方向TR2とは逆の方向に開いている。言い換えれば、第一のコンベア2の移送方向TR1は第二のコンベア3移送方向TR2に対して鋭角αで延び、この角度は移送方向TR2とは逆方向に開いており、或いは移送方向TR1とTR2は互いに直角に開いている。第二のコンベア3はこれに反して第三のコンベア4に対して平行に延びている。すなわち搬送方向TR2は第三のコンベア4の移送方向TR3に対して平行に延びている。さらに移送平面であって、これらの移送平面内で貨物が各コンベア2,3,4により移送される移送平面は、同じ高さに配置されている。すなわちコンベア2,3,4の移送平面は、共通のあるいはほぼ共通の平面にあり、好ましくは水平に整向されている。
【0033】
第一のコンベア2により移送される貨物は、第一のコンベア2による移送方向TR2に対する移送方向TR1の直角な配設により、第二のコンベア3上へ移送さあれかつこのコンベアに引渡される。引続いて、貨物は引渡し後、移送方向TR2に移送され、一つ或いは複数の方向転換装置5に達し、これらの方向転換装置を用いて、貨物は移送方向TR2に対して鋭角αに延びている方向転換方向ARで第三コンベア4上へ移送されるか或いはこのコンベアに引渡され、次いでこの第三のコンベア4により移送方向TR3に移送される。方向転換装置5は特に滑動板により形成されており、この滑動板は移送されるべき貨物のための周囲側の当接面を形成する。
【0034】
特に移送される貨物流に隙間がある場合あるいは工程が中断した場合に自己排除する移送システムを形成するために、第一のコンベア2から第二のコンベア3上への移送がもっぱら移送力によりもたらされ、これらの移送力が第一のコンベア2により移送すべき貨物に加えられ、かつ間接的な移送によっては加えられず、すなわち後続の貨物から押されることにより加えられるように、第一のコンベア2から第二のコンベア3上への移送は行われねばならない。この目的で、隙間の無いあるいはほぼ隙間の無い引渡し領域が第一のコンベア2と第二のコンベア3の間で形成されるように、第一のコンベア2を第二のコンベア3の近くに案内することが必要である。
【0035】
できるだけ隙間の無い引渡しをもたらすために、第二のコンベア3は回動する移送要素3.1を戻すために、その上で貨物が第二のコンベア3により或いは第一および第三のコンベア2,4によっても移送される移送平面の上方に構成されている。移送要素3.1を上側に戻すために、担持フレーム3.2が設けられており、この担持フレームを用いて、第二のコンベア3の回動する移送要素3.1が保持されている。担持フレーム3.2は、特に移送平面に対して上向きに起立している二つの担持フレーム部分3.2.1,3.2.2と担持フレーム部分3.2.1,3.2.2を接続している担持フレーム部分3.2.3から成る。担持フレーム部分3.2.1,3.2.2は、特に移送平面に対して垂直に延びており、別の担持フレーム部分3.2.3この移送平面に対して平行にかつ間隔をおいて延びている。従って担持フレーム3.2により貫通開口部6が形成され、この貫通開口部を通って移送すべき貨物は第一のコンベア2から第二のコンベア3を介して移送される。担持フレーム3.2は特に第二のコンベア3の方向転換ローラ7或いは駆動装置9を収容している。
【0036】
図2は第一のコンベア2と第二のコンベア3の間の引渡し領域をより詳細に示している。第一のコンベア2は方向転換ユニット2.2を備えており、この方向転換ユニットを用いて第一のコンベア2の移送要素2.1はその回転する駆動装置に向かって方向転換される。第二のコンベア3を上側に戻すことにより、第二のコンベア3の下方には設置スペースが形成され、この設置スペースの中に、第一のコンベア2が特にその方向転換領域でもって、すなわちその方向転換ユニット2.2でもって達することができる。特に方向転換ユニット2.2の少なくとも一部は、第二のコンベア3の移送要素3.1の下方に設けられており、すなわち第一のコンベア2の一部は、第二のコンベア3の下方に設けられた設置スペースの中に突出している。それにより、その中で移送要素2.1による貨物の移送が、移送要素2.1における貨物底部の当接により行われる、第一のコンベア2の移送領域が、第二のコンベア3の移送要素3.1にできるだけ近くで或いは隙間なく接続することが達せられ、従って第一のコンベア2から第二のコンベア3上への貨物の直接の移送が行われる。
【0037】
特に図2において明らかなように、第二のコンベア3は二つあるいはそれより多くの互いに平行に回動する移送要素3.1,3.1‘により構成されている。特に第一のコンベア2に隣接する、第二のコンベア3の移送要素3.1は第一の速度V1で駆動され、第三のコンベア4に隣接している、第二のコンベア3の移送要素3.1‘は第二の速度V2で駆動されており、第一の速度V1は第二の速度V2よりも低い(V1<V2)。それにより、第一のコンベア2から第二のコンベア3の移送要素3.1に引渡された貨物が、搬送要素3.1の低下された回動速度により転倒の危険が無く引渡されることが達せられる。さらに、貨物が方向転換装置5上へ走行する際に、同時に第三のコンベア4の移送速度に速度を合わせることが達成するように、別の移送要素3.1‘への引渡しが行われ、その際に第二の速度V2への加速が行われる。その際に、第三のコンベア4の移送速度は、第二の速度V2と同じか或いはこの第二の速度V2よりも高い。
【0038】
図3は第一のコンベア2と第二のコンベア3の間の引渡し領域をより詳細に示している。第一のコンベア2から第二のコンベア3上への貨物の段差のない引渡しを達成するために、引渡し領域には滑動要素8が設けられている。この滑動要素8は第一の滑動要素部分8.1を備えており、この滑動要素部分は第一および第二のコンベア2,3の間に引渡し領域を架橋しかつ移送すべき貨物のための滑動面を形成している。
【0039】
第一のコンベア2は移送チェーンの形態の移送要素2.1を備えており、この移送チェーンのチェーンリンクは、多数の互いに平行でかつ隙間があるように配置されたウェブにより形成されている。言い換えれば、移送要素2.1のチェーンリンクは櫛状に構成されている。第一の滑動要素部分8.1は同じく櫛状に構成されておりかつ多数の歯を備えており、これらの歯はチェーンリンクに構成された隙間の中に係合している。それにより、第一のコンベア2から滑動要素8の第一の滑動要素部分8.1上へ貨物が移送する際に、そこに移送すべき貨物が転倒するまでの傾く縁部は発生しないことが達成される。第二のコンベア3の移送要素3.1は、例えば同様にフラットトップチェーンとして構成されている。第一のコンベア2に第二のコンベア3を最大限に近づけることを達成するために、移送要素3.1は、第一のコンベア2の方を向いた縁部に凹部3.1.1を備えている。第二のコンベア3の下方で第一のコンベア2を方向転換させることにより生じる設置スペースに合わせるために、凹部3.1.1は特に円弧状に形成されていてもよい。滑動要素8は移送要素3.1の凹部3.1.1に合わせられた第二の滑動要素部分8.2を備えており、この第二の滑動要素部分はこの凹部3.1.1の領域内に移送要素3.1のための当接面を形成している。
【0040】
さらに滑動要素8は第三の滑動要素部分8.3を備えており、この第三の滑動要素部分は移送要素3.1の下方で水平にあるいはほぼ水平に延びておりかつ同様に移送要素3.1のための台架あるいは滑動面を形成している。第三の滑動要素部分8.3には、好ましくは溝あるいはスロット8.3.1が設けられており、この溝あるいはスロットは、第二のコンベア3の移送方向TR2に延びている。移送要素3.1あるいは移送要素3.1のチェーンリンクは、下側の突出部を備えており、これらの突出部は溝あるいはスロット8.3.1の形状に合わせられており、従って突出部を溝あるいはスロット8.3.1内に係合させることにより、側方のすなわち第二のコンベア3の移送方向TR2に対して横方向に延びている移送要素3.1の側方案内がもたらされる。
【0041】
図1に示された移送システム1は排出システムとして構成されており、例えば第一のコンベア2は低温殺菌装置を貫通して延びておりかつ低温殺菌工程を走行する貨物を第二のコンベア3へ移送する。
【0042】
図4は移送システム1の代替的実施例を示しており、この移送システムにおいて、第一のコンベア2は排出機構を形成しており、すなわち貨物は第三のコンベア4から第二のコンベア3を介して第一のコンベア2に移送される。例えば第一のコンベア2は移送機構を低温殺菌装置内で形成しており、従って第二および第三のコンベア3,4は低温殺菌装置の移送機構のための移送装置を形成している。その際に、方向転換装置5により第二あるいは第三のコンベア3,4から第一のコンベア2上への貨物の移送が行われる。
【符号の説明】
【0043】
1 移送システム
2 第一のコンベア
2.1 移送要素
2.2 方向転換ユニット
3 第二のコンベア
3.1,3.1‘ 移送要素
3.1.1 凹部
3.2 担持フレーム
3.2.1,3.2.2 担持フレーム部分
3.2.3 担持フレーム部分
4 第三のコンベア
5 方向転換装置
6 貫通開口部
7 方向転換ローラ
8 滑動要素
8.1 第一の滑動要素部分
8.2 第二の滑動要素部分
8.3 第三の滑動要素部分
8.3.1 溝/スロット
9 駆動装置
α 角度
AR 方向転換方向
TR1,TR2,TR3 移送方向
v1 第一の速度
V2 第二の速度
図1
図2
図3
図4