(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記搬送ベルト装置の搬出側には、その搬送ベルト装置の上の前記開封用テープを持ち上げるアシスト装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付け装置。
【背景技術】
【0002】
包装体の一形態として、被包装物を包装フィルムで包み込んで形成される袋体に開封用テープを貼り付けたものがある。この種の開封用テープを備えた包装体の一例としては、例えば特許文献1の
図1等に開示されたものがある。この特許文献1に係る包装体は、開封と再封を容易にするようにしたものであり、包装フィルムにあらかじめ設けられた切り目を塞ぐように開封用テープを貼着し、開封時には開封用テープを剥がして切り目を露出させ中身を取り出す。開封用テープを剥がすと粘着剤の一部が包装フィルムの表面に残留するため、包装フィルムを折り込むと粘着剤の粘着力により再封することができる。
【0003】
このような開封用テープを備えた包装体を製造するための包装機としては、特許文献1に開示されたテープ貼付け装置を備えた縦型ピロー包装機がある。この特許文献1に開示されたテープ貼付け装置は、
図2等に示すように、開封用テープは、ロール状に巻かれた状態からクランプによって、帯状の包装フィルムの搬送方向に対して直交する方向に延びるようにして当該包装フィルムの上方に重なるように引き出され、その引き出された状態の開封用テープを所定の長さにカットし、包装フィルムに貼付けるように構成する。
【0004】
このようにしてテープ貼付け装置にて貼付けられた開封用テープは、包装フィルムと一体になって搬送され、縦型ピロー包装機本体に供給される。縦型ピロー包装機本体は、供給されてくる開封用テープ付の包装フィルムを用い、被包装物を包み込んで包装体を製造する。
【0005】
また、このような開封用テープを貼付ける装置には、例えば特許文献2に開示されるテープ貼着装置もある。このテープ貼着装置は、ロール状に巻かれた開封用テープを吸着ベルトで引き出し、カッターで切断したのちに、熱板でフィルムに熱溶着させる構成を採る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の装置は、いずれも包装フィルムを一時停止しているときのみに開封用テープを包装フィルムに接触させて貼付ける処理を行うしかできなかった。そのため、包装フィルムは、間欠的に搬送する必要があり、対応できる包装機も例えば特許文献1に開示される縦型ピロー包装機のように間欠駆動するものに限られてしまう。そのため、例えば、横型ピロー包装機などの包装フィルムを連続的に搬送しながら包装処理する装置には適用できず、高速化に対応できず、生産効率が悪いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明に係るテープ貼付け装置は、(1)包装機における包装フィルムの搬送経路に設けられ、間欠することなく連続して搬送される前記包装フィルムに開封用テープを貼付けるテープ貼付け装置であって、帯状テープを繰り出す手段と、その繰り出された前記帯状テープをカットするカッター手段と、そのカットされて前記帯状テープから分離されて形成される前記開封用テープを吸着した状態で搬送する搬送ベルト装置と、前記搬送ベルト装置の搬出側の上方に配置される吸着ドラムと、前記包装フィルムを挟んで前記吸着ドラムと対向配置される受けドラムと、を備え、前記吸着ドラムと前記受けドラムの回転軸が前記包装フィルムの搬送方向に対して交差する方向に延びるように配置し、前記吸着ドラムは、吸着部を有し、その吸着部が前記搬送ベルト装置の搬出側に位置して一時停止している状態で、前記搬送ベルト装置上の前記開封用テープが受け渡されるようにし、前記吸着ドラムは、その受け渡された前記開封用テープを吸着保持した状態で回転することでその吸着保持した前記開封用テープを前記包装フィルムに接触させるようにし、前記受けドラムは、前記吸着部との間で前記包装フィルムを挟み込んで加圧するようにし、前記吸着ドラムと前記受けドラムの少なくとも一方は、前記挟み込んだ状態の前記包装フィルムを加熱する加熱手段を有するように構成した。
【0009】
帯状テープを繰り出す手段は、実施形態では、フリーローラ37,進路変更ローラ38,フィードローラ39等に対応する。吸着部は、実施形態では吸着台部72やその先端面72a等に対応する。受けドラムは、実施形態では、ヒータドラム46に対応する。加熱手段は、実施形態ではヒータドラム46に設けられたシーラ77等に対応する。実施形態では、加熱手段であるシーラ77を受けドラムであるヒータドラム46側に設けたが、本発明はこれに限ることはなく、変形例で説明するように、吸着ドラム側に加熱手段を設けても良い。この場合に、受けドラムと吸着ドラムの両方に加熱手段を実装しても良いし、吸着ドラム側にのみ設けても良い。吸着部の設置数は任意であり、実施形態のように複数とすると好ましいが1個でも良い。
【0010】
本発明では、繰り出された帯状テープがカッター手段にて所定長さ毎にカットされる。これにより帯状テープの先頭から順次所定長さのカット片が形成される。このカット片が、包装フィルムに貼付ける開封用テープとなる。この開封用テープは、搬送ベルト装置にて吸着ドラムの下方位置まで搬送される。この搬送時、開封用テープは搬送ベルト装置に吸着されているので、安定した姿勢・状態で確実に所望位置に搬送され、吸着部に対向する。次いで、開封用テープは、対向している吸着部に受け渡され、吸着部にて吸着保持される。この受け渡しは、例えば、以下の(2)に記載のアシスト装置のように受け渡しを補助する機構を用いると良いが、必ずしも係る機構は必要ではなく、例えば、吸着部を搬送ベルト装置上にある開封用テープに近接させた状態で吸引するとともに、搬送ベルト装置の吸引を解除することで、開封用テープを吸着部に吸着させるようにしても良く、各種の手法がとれる。係る開封用テープの受け渡しは、吸着ドラム・吸着部の回転が一時停止している時に行われるので、スムーズかつ確実に行える。吸着部に吸着保持された開封用テープは、吸着ドラムの回転に伴う吸着部の公転移動に従い、一体となって移動し、所定角度回転移動すると包装フィルムに接触する。この接触するタイミングに合わせて、受けドラムと吸着部とで包装フィルム及び開封用テープを挟み込んで加圧するとともに、加熱手段により加熱する。これにより、開封用テープが包装フィルムに熱溶着され、貼付けられる。さらに包装フィルムに開封用テープを接触させる際には、回転移動させながら行う。これにより、包装フィルムを停止することなく開封用テープの貼り付けを行うことができる。
【0011】
(2)前記搬送ベルト装置の搬出側には、その搬送ベルト装置の上の前記開封用テープを持ち上げるアシスト装置を備えるとよい。このようにすると、搬出側にいる開封用テープが、アシスト装置により上方に持ち上げられ搬送ベルト装置のベルト面から離反し、上方の吸着部に近接或いは接触させることができ、受け渡しをスムーズに行えるので良い。より好ましくは、開封用テープを吸着部に接触するまで持ち上げると、より確実に受け渡しを行えるので良い。
【0012】
(3)前記吸着部は、前記吸着ドラムの円周方向に沿って複数有し、その複数の吸着部の一つが前記搬送ベルト装置の搬出側に位置して一時停止している状態では前記複数の吸着部は前記包装フィルムに非接触になるように構成すると良い。このようにすると、吸着ドラムに複数の吸着部が設けられているため、一つの吸着部への受け渡しが終わると回転して次の吸着部を待機させる。吸着部を複数設けることで、吸着部への開封用テープの受け渡しと、包装フィルムへの貼り付けを効率よく・スムーズに行うことができる。さらに、吸着ドラムが一時停止して吸着部への開封用テープの受け渡しを行っている際には、他の吸着部が包装フィルムと非接触になっているので、包装フィルムを連続的に搬送しても包装フィルムに傷・ストレスを付けることがなく好ましい。
【0013】
(4)前記吸着部の個数は奇数であり、前記吸着部は、最下方位置で前記開封用テープの受け取りを行い、最頂部で前記包装フィルムへの貼り付けを行うようにするとよい。このようにすると、ある吸着部が最下方位置で開封用テープの受け渡しを行っている間は、いずれの吸着部も最頂部に位置していないため、包装フィルムを連続して搬送しても一時停止している吸着部が接触せず、包装フィルムの搬送を阻害しない。また、吸着部が最頂部に位置している間は、いずれの吸着部も最下方位置にいないため、吸着ドラムを一時停止させる必要が無く、吸着部を回転移動しながら開封用テープの貼り付けを行うことができるので、例えば包装フィルムが水平方向に移動する区間において、フィルムの搬送を停止することなく貼付け処理を行えるのでよい。
【0014】
(5)前記加熱手段は、前記受けドラムの側面に円周方向に沿って設けたシーラであり、前記吸着部の設置数と、前記シーラの設置数を等しくし、前記吸着ドラムと前記受けドラムは同期して間欠的に回転するようにするとよい。このようにすると、吸着ドラムと受けドラムの回転制御が簡単に行えるので良い。また吸着部に保持された開封用テープが包装フィルムに接触するタイミングに合わせて、受けドラムのシーラが、包装フィルムの所定部位に接触し、シーラと吸着部にて包装フィルム及び開封用テープを挟み込んで加圧するとともに加熱する。
【0015】
(6)前記帯状テープは、熱溶着性接着剤付のテープ材であり、前記包装フィルムに設けられた切り目を覆うように前記開封用テープを貼付けるようにするとよい。このようにすると、開封後に粘着剤の粘着力により再封することができる包装体を製造するのに好ましく適用できるので良い。
【0016】
(7)本発明に係る横型ピロー包装機は、包装フィルムにて被包装物を包み込む包装機本体と、前記包装機本体に対して帯状の前記包装フィルムを連続して供給するフィルム供給装置と、前記包装機本体の上流側に配置され、前記包装機本体に対して前記被包装物を供給する被包装物搬送供給装置と、(1)から(6)のいずれかに記載のテープ貼付け装置を備え、そのテープ貼付け装置にて前記フィルム供給装置で搬送途中の前記包装フィルムに、前記開封用テープを貼付けるように構成するとよい。包装機本体で製造する包装体は、包装フィルムの両側縁をシールしたシール部が包装体の中央に位置するタイプや、包装体の側縁に位置する三方シールタイプなど各種のものがある。本発明によれば、包装フィルムを間欠することなく連続して搬送し、包装処理を行う横型ピロー包装機において、包装フィルムの搬送方向に対して交差する方向に開封用テープを貼付けることができる。よって、係る開封用テープ付の包装体を、生産効率を製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、連続送りしている包装フィルムに対して開封用テープを貼着することができるので、生産効率の良い開封用テープ付きの包装が行える。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0020】
図1〜
図3は、本発明に係る横型ピロー包装機の好適な一実施形態の全体図を示している。横型ピロー包装機は、包装機本体1と、その包装機本体1に対して帯状の包装フィルム5を連続して供給するフィルム供給装置2と、包装機本体1の上流側に配置され、その包装機本体1に対して被包装物を所定間隔毎に供給する被包装物搬送供給装置4とを備えている。
【0021】
フィルム供給装置2は、帯状の包装フィルム5をロール状に巻き取った原反ロール6を支持し、その原反ロール6から連続して繰り出される包装フィルム5を所定の軌跡で搬送し、一定速度で包装機本体1に供給する機能を有する。具体的な構成は、包装機本体1の上流側端上方に配置される奥側ボックス10に設けた軸受け部に、原反ロール6を装着する回転支持軸11を片持ち支持させる。回転支持軸11は、所定の間隔をおいて前後に2本設ける。一方の回転支持軸11(
図1では右側)に装着した原反ロール6から繰り出された包装フィルム5を包装機本体1へ供給し、当該原反ロール6からの包装フィルム5の供給が終了すると、他方の回転支持軸11(
図1では左側)に装着した原反ロール6からの包装フィルム5の供給に切り替えることを交互に繰り返す。
【0022】
回転支持軸11は、図示省略する駆動モータ(例えば、サーボモータ等の速度制御可能なモータ)にエンドレスチェーンその他の動力伝達機構を介して連係され、駆動モータの回転速度を適宜制御することで、包装フィルム5が連続して一定速度で包装機本体1に供給されるように構成している。また、原反ロール6から包装機本体1に至る所定位置に各種のローラ12を配置し、原反ロール6から送り出された包装フィルム5は、そのローラ12に掛け渡されることで、所定の経路を通って包装機本体1に導かれる。本発明では、必ずしも回転支持軸11に駆動モータを連係する必要はなく、包装フィルム5の搬送経路上にフィードローラを設け、引き出すようにしても良い。
【0023】
被包装物搬送供給装置4は、例えば前後に配置されたスプロケットと、そのスプロケットに掛け渡されたエンドレスチェーンと、そのエンドレスチェーンに所定ピッチ毎に取り付けられた複数の押送フィンガーとにより構成される。これにより、被包装物の後面に押送フィンガーが突き当たると、押送フィンガーの移動に伴い、被包装物も搬送面4a上を前進移動する。
【0024】
包装機本体1は、供給される包装フィルム5を筒状に製袋する製袋器15と、その製袋器15の下流側に配置されたセンターシール装置16と、センターシール装置16の下流側に配置されたトップシール装置17と、トップシール装置17の下流側に配置された搬出コンベア18等を備える。製袋器15は、フィルム供給装置2から連続して供給される帯状の包装フィルム5を通過させることで、包装フィルム5の両側端縁部同士を接触(重合)させるとともに、筒状に製袋するものである。また、被包装物搬送供給装置4から包装機本体1に対して順次供給される被包装物は、製袋器15内に挿入される。これにより、製袋器15に供給された被包装物は、筒状に製袋される包装フィルム5内に所定間隔ごとに配置され、包装機本体1内を包装フィルム5とともに搬送される。
【0025】
センターシール装置16は、重合された包装フィルム5の両側端縁部をシールする。このセンターシール装置16は、例えば左右一対のシーラを備え、その一対のシーラにて包装フィルム5の両側端縁部の重合された部位を挟み込んで加圧・加熱することで熱シールする。
【0026】
トップシール装置17は、筒状に製袋された包装フィルム5の進行方向に対して直交する方向、つまり、横断する方向に、当該包装フィルム5をシールすると共にカットするものである。そのシール・カットするフィルム部位は、前後の被包装物の間の所定位置である。これにより、トップシール装置17を通過することで、筒状の包装フィルム5の先頭部分は、後続から分離され、包装体が製造される。そして、製造された包装体は、搬出コンベア18にて搬送される。
【0027】
本実施形態の横型ピロー包装機は、包装フィルムの所定位置に開封用テープを貼付けた包装体を製造するためのものである。開封用テープは、包装フィルムの所定位置に形成されている切り目を覆うように貼付けられており、開封用テープを剥がすと切り目の部分から被包装物を取り出すことができる。さらに開封時に開封用テープを包装フィルムから引き剥がすと、開封用テープの粘着剤の一部が包装フィルムの表面に残留し、包装フィルムを折り込むと残留した粘着剤の粘着力により再封することができるような機能を備えている。係る簡易的な再封可能な包装体を製造するために、本実施形態の横型ピロー包装機は、以下に示すテープ貼付け装置20を備えている。
【0028】
テープ貼付け装置20は、フィルム供給装置2に実装され、フィルム供給装置2にて連続して搬送される包装フィルム5の所定位置に、切り目を形成し、その形成した切り目を塞ぐように開封用テープを貼付ける機能を備え、係る処理を、包装フィルム5を間欠せずに連続して搬送している状態で行う。
【0029】
包装フィルム5の搬送経路に沿って説明すると、まずテープ貼付け装置20は、包装フィルム5に、その搬送方向に対して直交する幅方向に切り目5aを形成するカッター装置21を備える。カッター装置21は、水平方向に搬送される包装フィルム5を挟んで上下に対向配置される一対の第一回転軸22にそれぞれ上側カッター部23と下側カッター部24を取り付けた構成となる。一対の第一回転軸22は、包装フィルム5の搬送方向に対して直交する方向に延びるように配置され、図示省略する駆動モータの回転力を受けて同期して回転する。上側カッター部23の第一回転軸22の取り付け部位と反対側の先端面には、カッター刃23aが内蔵される。図示省略するが、カッター刃23aは断続的に切断するミシン目を形成する形状としている。また下側カッター部24の第一回転軸22の取り付け部位と反対側の先端面には、受け刃24aが内蔵される。
【0030】
上下の第一回転軸22ひいては上側カッター部23と下側カッター部24は同期して回転し、一回転するごとに上側カッター部23のカッター刃23aと下側カッター部24の受け刃24aが接触し、包装フィルム5の接触部位をカットする。本実施形態では、カッター刃23a,受け刃24aの長さを、包装フィルム5のフィルム幅よりも短い所定長さとし、包装フィルム5の幅方向の中央部位に位置させるようにセットする。すなわち、カッター刃23a,受け刃24aの長さ方向の両端は、それぞれ包装フィルム5の両側端縁には達せず、所定の距離だけ内側に位置する。そして、カッター装置21は、包装フィルム5を包装ピッチに対応する間隔で横方向にカットする。これにより、包装フィルム5には、当該包装ピッチに対応する間隔でミシン目状の切り目5aが形成される。
【0031】
カッター装置21の下流側には、第一カメラ装置25が配置される。第一カメラ装置25は、包装フィルム5を撮影する。そして、図外の検査装置はその第一カメラ装置25から出力される撮影した映像を画像処理し、切り目5aが正しく形成されているか否かを判断し、切り目5aが正しく形成されていない場合、不良検知信号を出力する。包装機本体1は、この不良検知信号に基づき、所定の不良品処理、例えば、当該不良の切り目を有する包装体を不良品として廃棄処理を行う。
【0032】
第一カメラ装置25の下流側に、テープ貼付け装置本体31を配置する。テープ貼付け装置本体31は、切り目5aよりも長い長さの開封用テープ32を、包装フィルム5の搬送速度と同一速度で移動しながら当該包装フィルム5の所定位置に接触・供給させるとともに包装フィルム5と開封用テープ32を挟み込んで加圧・加熱して、開封用テープ32を包装フィルム5に熱接着させる。このとき開封用テープ32を接触させる包装フィルム5の所定位置は、前段で形成した切り目5aを覆う位置とする。このテープ貼付け装置本体31の具体的な構成は後述する。
【0033】
テープ貼付け装置本体31における開封用テープ32の包装フィルム5への供給位置の下流側には、第二カメラ装置26が配置される。第二カメラ装置26は、包装フィルム5上に貼付けられた開封用テープ32を含む領域を撮影する。そして、図外の検査装置はその第二カメラ装置26から出力される撮影した映像を画像処理し、開封用テープ32が切り目5aを覆う位置に正しく貼付けられているか否かを判断し、正しく貼付けられていない場合、不良検知信号を出力する。包装機本体1は、この不良検知信号に基づき、所定の不良品処理、例えば、所望の位置に正しく貼付けられていない開封用テープ32を有する包装体を不良品として廃棄処理を行う。
【0034】
第二カメラ装置26の下流側に、シール装置27を配置する。水平方向に搬送される包装フィルム5を挟んで上下に対向配置される一対の第二回転軸28にそれぞれ上側シーラ29と下側シーラ30を取り付けた構成となる。一対の第二回転軸28は、包装フィルム5の搬送方向に対して直交する方向に延びるように配置され、図示省略する駆動モータの回転力を受けて同期して回転する。上側シーラ29と下側シーラ30には、それぞれヒータが内蔵され、互いの先端のシール面が所定の温度に加熱される。上下の第二回転軸28ひいては上側シーラ29と下側シーラ30は同期して回転し、一回転するごとに上側シーラ29と下側シーラ30のシール面が接触する。よって、この接触時に包装フィルム5並びに開封用テープ32を挟み込んで加熱、加圧する。これにより、開封用テープ32は、しっかりと包装フィルム5に本シールされて一体化し、切り目5aが封止される。
【0035】
次にテープ貼付け装置本体31の具体的な構成を説明する。本実施形態のテープ貼付け装置本体31は、開封用テープを構成する熱溶着性接着剤付きの細長な帯状テープ36を巻き取ったリール35を回転自在に支持する回転支持機構(図示省略)と、その回転支持機構に支持されるリール35から繰り出される帯状テープ36を所定の軌跡で搬送する経路を構成する所定位置に配置される複数のフリーローラ37及び進路変更ローラ38と、帯状テープ36を挟み込んで搬送力を与えるフィードローラ39と、フィードローラ39の下流側に配置され、帯状テープ36を吸着した状態で搬送する搬送ベルト装置40と、搬送ベルト装置40のテープ搬送経路の途中に配置されるテープカッター装置42と、テープカッター装置42で帯状テープ36が所定寸法毎にカットして形成されるカット片からなる開封用テープ32を吸着して搬送する吸着ドラム45と、包装フィルム5を挟んで吸着ドラム45と対向配置されるヒータドラム46等を備える。
【0036】
フィードローラ39は、搬送ベルト装置40の搬入側直近に配置され、帯状テープ36を上下から挟み込むとともに、図外の駆動モータの出力を受けて上下一対のフィードローラ39が回転することで帯状テープ36を引っ張り出して後段の搬送ベルト装置40へ供給する。
【0037】
搬送ベルト装置40は、包装フィルム5の両側縁のそれぞれ外側に配置される駆動プーリ50,従動プーリ51と、それら両プーリに掛け渡されるエンドレスベルト52を備える。駆動プーリ50はフィルム供給装置2の奥側に配置し、従動プーリ51はフィルム供給装置2の手前側に配置する。これにより、搬送ベルト装置40のエンドレスベルト52は、包装フィルム5を幅方向に横断するように配置される。さらに搬送ベルト装置40のエンドレスベルト52は、垂直平面内で回転動作し、上方側が搬送区間となり、その搬送区間でエンドレスベルト52は手前側から奥側に向けて移動する。またエンドレスベルト52のベルト幅は、帯状テープ36のテープ幅よりも短くし、帯状テープ36の左右両側がエンドレスベルト52の両サイドから外側に突出するようにしている。
【0038】
さらに搬送ベルト装置40には、搬送区間にそって、第一ガイド部材55と第二ガイド部材56を配置する。搬送区間を移動するエンドレスベルト52は、第一ガイド部材55,第二ガイド部材56の上面に接触し、ガイドされた状態で移動する。さらにエンドレスベルト52には、ベルトの厚さ方向に貫通する貫通孔52aを備える。
【0039】
一方、第一ガイド部材55、第二ガイド部材56には、吸引手段を備える。吸引手段を駆動することで、エンドレスベルト52に設けた貫通孔52aは吸引口となり、接触する帯状テープ36やカットされて形成される開封用テープ32を吸着保持し、エンドレスベルト52の回転に伴い一体となって帯状テープ36や開封用テープ32を搬送する。
【0040】
また、搬送ベルト装置40におけるエンドレスベルト52の移動速度は、フィードローラ39による帯状テープ36の繰り出し速度よりも速くしている。これにより帯状テープ36の搬送ベルト装置40上における移動速度は、フィードローラ39により規定され、エンドレスベルト52は、吸着する帯状テープ36に対して滑りながら相対的に前進移動する。
【0041】
進行方向の前後に配置する第一ガイド部材55と第二ガイド部材56の間には、所定の空間を設け、その空間内にテープカッター装置42を配置する。当該所定の空間を確保するため、第一ガイド部材55と第二ガイド部材56のそれぞれの下方の所定位置にフリープーリ58を配置する。この一対のフリープーリ58にエンドレスベルト52を掛け渡す。これにより、第一ガイド部材55上の第一搬送区間を移動するエンドレスベルト52は、第一ガイド部材55の前端位置まで至ると進路を下方に変えて2つのフリープーリ58で規定される迂回経路を移動して第二ガイド部材56の後端位置に至り、その後、第二ガイド部材56上の第二搬送区間を移動する。また第一ガイド部材55の下方に配置するフリープーリ58は、第一ガイド部材55のエンドレスベルト52の進行方向に沿った前端よりも装置手前側に位置させ、第二ガイド部材56の下方に配置するフリープーリ58は、第二ガイド部材56のエンドレスベルト52の進行方向に沿った後端よりも装置奥側に位置させる。これにより、第一ガイド部材55と第二ガイド部材56の上面の離反距離よりも、一対のフリープーリ58の配置間隔の方が長くなり、第一ガイド部材55から第二ガイド部材56までの迂回経路は、下方に行くに従って広がった空間が確保される。
【0042】
この広がった空間等を利用してテープカッター装置42が配置される。すなわちテープカッター装置42は、帯状テープ36を挟んで上下に配置される一対の回転体60と、上側の回転体60に取り付けたカッター刃61と、下側の回転体60に取り付けた受け刃62を備える。一対の回転体60は図示省略する駆動モータの回転力を受けて同期して回転する。上下の回転体60が一回転する都度、カッター刃61と受け刃62が接触し、帯状テープ36をカットする。
【0043】
回転体60の回転速度と、搬送ベルト装置40の搬送速度並びにフィードローラ39の回転速度を適宜制御し、帯状テープ36の先頭が、所定長さ分だけテープカッター装置42よりも下流側に移動したタイミングでカッター刃61と受け刃62が噛み合って帯状テープ36をカットする。これにより、所定長さのテープ片が製造される。カットする所定長さは、開封用テープ32の長さと同じである。カットされたテープ片が後続の帯状テープ36から分離され、個々の開封用テープ32となる。カットされて形成された開封用テープ32は、フィードローラ39による駆動から解除され、搬送ベルト装置40のみからの搬送力を受け、エンドレスベルト52の移動速度と同速度で搬送される。そして上述したように、搬送ベルト装置40のエンドレスベルト52の移動速度が、フィードローラ39による帯状テープ36の繰り出し速度よりも速くしているので、開封用テープ32は、後続の帯状テープ36から徐々に離反しながら前進移動する。そして、搬送ベルト装置40は、開封用テープ32が吸着ドラム45の直下に至るタイミングで一時停止する。また、少なくとも搬送ベルト装置40が一時停止している間は、フィードローラ39も一時停止し、帯状テープ36の繰り出しを停止する。
【0044】
吸着ドラム45の下方における搬送ベルト装置40の第二ガイド部材56の周囲には、アシスト装置65が配置される。アシスト装置65は、二股状の押し上げ部材66と、その押し上げ部材66を昇降移動するシリンダ67を備える。押し上げ部材66は、第二ガイド部材56を下方から跨ぎ、押し上げ部材66の先端66aは、第二ガイド部材56の両サイドに近接した位置で昇降移動する。すなわち、押し上げ部材66が下降位置にあるとき、押し上げ部材66の先端66aは、第二ガイド部材56の上面と面一或いは低い位置に位置する。この状態からシリンダ67の駆動により押し上げ部材66が上昇すると、押し上げ部材66の先端66aも上昇し、開封用テープ32の両側縁を下から支持し、持ち上げる。このとき、第二ガイド部材56の吸引を解除すると、スムーズに開封用テープ32が上昇するので良い。このようにして開封用テープ32は、下から突き上げられながら吸着ドラム45に受け渡される。
【0045】
なお吸引を解除する領域は、第二ガイド部材56全体でも良いし、吸着ドラム45の直下の領域だけでも良い。直下の領域だけとすると、それ以外の領域では吸引が継続するので、例えば、後続の帯状テープ36を吸着保持した状態を維持できるので良い。
【0046】
吸着ドラム45は、エンドレスベルト52の上方に、そのエンドレスベルト52の移動方向と平行に延びるように配置される回転軸70と、その回転軸70に装着されて一体になって回転する筒状回転体71と、その筒状回転体71の側面71aに周方向に沿って等角度間隔に配置された5つの吸着台部72を備える。吸着台部72は、筒状回転体71への取付面と反対側の先端面72aに貫通孔72bを複数備え、吸着台部72の内部ひいては筒状回転体71内に設けた吸引経路を介して図外の吸引ポンプに連係される。各吸着台部72に至る経路ごとに開閉バルブが設けられ、5つの吸着台部72の内の任意の吸着台部72の貫通孔72bから吸引し、他の吸着台部72の貫通孔72bは吸引しない状態を構成できる。
【0047】
また、ある吸着台部72が最下方に位置し、搬送ベルト装置40のエンドレスベルト52に対向した状態では吸着台部72の先端面72aがエンドレスベルト52に近接し、押し上げ部材66にて押し上げられた開封用テープ32が当該先端面72aに接触するように設定される。さらに回転軸70は、間欠的に回転するように制御され、各吸着台部72が最下方位置にきてエンドレスベルト52に対向した状態で一時停止する。この一時停止している際に、押し上げ部材66が上昇し、開封用テープ32を押し上げて吸着台部72の先端面72aに接触させる。吸着ドラム45は、その際下方に位置する吸着台部72の吸引を適宜のタイミングで開始し、先端面72aに開封用テープ32を吸着保持する。これにより搬送ベルト装置40から吸着ドラム45への開封用テープ32の受け渡しが完了する。この受け渡しが完了すると、回転軸70が所定角度回転し、次の吸着台部72を最下方位置に位置させて待機させる。また、係る回転軸70が所定角度回転する間に、帯状テープ36を所定長さ繰り出させてカットし、そのカットにより形成した開封用テープ32を吸着ドラム45の直下に位置させる処理を実行する。以後、上記の処理を繰り返すことで、吸着ドラム45の各吸着台部72へ、次々と開封用テープ32の受け渡しが行われ、その受け渡された開封用テープ32は、吸着台部72とともに筒状回転体71の側面71aに沿って回転移動する。
【0048】
一方、開封用テープ32を吸着している吸着台部72が最頂部に達すると、その先端面72aひいてはそれに吸着された開封用テープ32が上方を搬送移動する包装フィルム5に接触する。少なくとも、開封用テープ32が包装フィルム5に接触している間は、開封用テープ32の移動速度が、包装フィルム5の移動速度と等しくなるように回転軸70の回転速度を制御する。
【0049】
本実施形態では、吸着台部72を5個設けたため、例えばある吸着台部72が最下方位置で一時停止して待機・開封用テープ32の受け渡し処理を実行している状態では、他のいずれの吸着台部72も最頂部に至らず、包装フィルム5と非接触となる。一方、ある吸着台部72が最頂部に位置して包装フィルム5と同速度で回転移動している際には、他のいずれの吸着台部72も最下方に位置しないので一時停止する必要が無く、当該回転移動が可能となる。
【0050】
ヒータドラム46は、包装フィルム5を挟んで吸着ドラム45と平行に配置される。ヒータドラム46は、回転軸75と、その回転軸75に装着されて一体になって回転する筒状回転体76と、その筒状回転体76の側面76aに周方向に沿って等角度間隔に配置された5つのシーラ77を備える。それら各シーラ77は、ヒータを内蔵し、先端のシール面77aが所定の温度に加熱される。包装フィルム5を挟んで対向配置される回転軸70,75は同期して回転し、72度回転するごとに対となる吸着台部72の先端面72aとシーラ77のシール面77aが包装フィルム5を上下から挟み込む。この包装フィルム5を一対の吸着台部72とシーラ77で挟み込んだ際に、包装フィルム5と開封用テープ32を加熱・加圧して開封用テープ32を包装フィルム5に熱溶着する。より具体的には、開封用テープ32が備える熱溶着性接着剤を用いて接着して貼付ける。
【0051】
また、吸着台部72内にヒータを内蔵してもよく、内蔵した場合、例えば開封用テープ32を吸着保持して移動している間も開封用テープ32を加熱し、熱溶着性接着剤を軟化させ、短時間で開封用テープ32を包装フィルム5に熱溶着できるので良い。
【0052】
上述した実施形態では、吸着台部72とシーラ77をともに5個で等しく設定したが、本発明は必ずしも同じ数にしなくても良い。但し、実施形態のように設置数を同じにすると、両者を同じように間欠的に回転させれば良いので、回転制御が容易に行えるので好ましい。
【0053】
上述した実施形態では、吸着台部72を5個設けたが、設置数は例えば3個等の任意の奇数とするとよい。奇数にすることで、実施形態のように最下方位置で一時停止した状態で開封用テープ32を確実に受け取り、最頂部で包装フィルム5と同速度で移動しながら包装フィルム5に貼付けることができる。これより、例えば実施形態に示すように、包装フィルム5を水平方向に搬送している際に開封用テープ32を貼付けることができ、さらに実施形態のように、カッター装置21,第一カメラ装置25,第二カメラ装置26,シール装置27などを、包装フィルム5を水平方向に搬送している区間にまとめて配置できるので良い。
【0054】
また、本発明は、上述したように吸着台部72の設置数を奇数にするのは必ずしも必要ではなく、偶数でもよい。偶数にした場合、吸着ドラム45における開封用テープの受け取り位置と、包装フィルムへの貼り付け位置を実施形態のように180度ずらすのではなく、適宜異なる角度位置にすると良い。
【0055】
上述した実施形態では、第一カメラ装置25,第二カメラ装置26を用いて撮影した画像データに基づき良否判定を行ったが、例えば、各種のセンサにより良否判定するようにしても良い。
【0056】
上述した実施形態では、テープ貼付け装置本体31で開封用テープ32を包装フィルム5に熱溶着した後、シール装置27で本シールするようにしたが、テープ貼付け装置本体31で所望のシール強度が得られれば、シール装置27は設けなくても良い。
【0057】
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。