【実施例】
【0037】
以下、実施例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜6、側方投影角度αの評価)
前記実施形態に示した顔と体の双方用に適する美容器10において、ボール17の開き角度βを70度、ボール17の直径Lを40mm及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmに設定し、側方投影角度αを90〜110度まで変化させて側方投影角度αの評価を実施した。すなわち、美容器10を顔又は腕、首等の体に対して適用し、その使用感について官能評価を行った。
【0038】
官能評価の方法は、美容器10を使用する評価者を10人とし、それらのうち8人以上が良いと感じた場合には◎、5〜7人が良いと感じた場合には○、3人又は4人が良いと感じた場合には△、2人以下が良いと感じた場合には×とすることにより行った。
【0039】
それらの結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
表1に示したように、側方投影角度αが97度の実施例3及び99度の実施例4の結果が最も良好であった。次いで、側方投影角度αが93度の実施例2及び100度の実施例5の結果が良好であった。さらに、側方投影角度αが90度の実施例1及び110度の実施例6の結果も可能と判断された。
【0041】
従って、美容器10の側方投影角度αは90〜110度の範囲が好ましく、93〜100度の範囲がさらに好ましい範囲であると認められた。
(実施例7〜15、開き角度βの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、開き角度βを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の直径Lを40mm及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、開き角度βを40〜120度まで変化させて開き角度βの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
表2に示したように、開き角度βが70度の実施例11の結果が最も良好であった。続いて、開き角度βが50〜60度の実施例8〜10及び90〜110度の実施例12〜14の結果が良好であった。さらに、開き角度βが40度の実施例7及び120度の実施例15の結果が可能と判断された。
【0043】
従って、美容器10の開き角度βは50〜110度の範囲が好ましく、65〜80度の範囲が最も好ましいと認められた。
(実施例16〜23、ボール17の直径Lの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを20〜40mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表3に示した。
【0044】
【表3】
表3に示したように、ボール17の直径Lが38.3mmの実施例22及び40mm実施例23の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の直径Lが35mmの実施例21の結果が良好であった。さらに、ボール17の直径Lが20〜31.5mmの実施例16〜20の結果も可能と判断された。
【0045】
従って、美容器10のボール17の直径Lは20〜40mmの範囲が好ましく、35〜40mmの範囲がさらに好ましく、38.3〜40mmの範囲が最も好ましいと認められた。
【0046】
(実施例24〜28、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
顔と体の双方用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを8〜15mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表4に示した。
【0047】
【表4】
表4に示したように、ボール17の外周面間の間隔Dが11mmの実施例26の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の外周面間の間隔Dが10mmの実施例25及び12mmの実施例27の結果が良好であった。さらに、ボール17の外周面間の間隔Dが8mmの実施例24及び15mmの実施例28の結果も可能と判断された。
【0048】
従って、美容器10のボール17の外周面間の間隔Dは8〜15mmの範囲が好ましく、10〜12mmの範囲がさらに好ましいと認められた。
(実施例29〜38、ボール17の直径Lの評価)
主として顔用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを15〜40mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表5に示した。
【0049】
【表5】
表5に示したように、美容器10が顔用のものである場合には、ボール17の直径Lが25mmの実施例32及び27.5mm実施例33の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の直径Lが15〜20mmの実施例29〜31及びボール17の直径Lが30mmの実施例34の結果が良好であった。さらに、ボール17の直径Lが32.5〜40mmの実施例35〜38の結果も可能と判断された。
【0050】
従って、美容器10が顔用に適する場合、ボール17の直径Lは15〜40mmの範囲が好ましく、15〜30mmの範囲がさらに好ましいと認められた。
(実施例39〜44、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
主として顔用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを6〜15mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表6に示した。
【0051】
【表6】
表6に示したように、美容器10が顔用の場合、ボール17の外周面間の間隔Dが11mmの実施例42の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の外周面間の間隔Dが8mmの実施例40、10mmの実施例41及び12mmの実施例43の結果が良好であった。さらに、ボール17の外周面間の間隔Dが6mmの実施例39及び15mmの実施例44の結果も可能と判断された。
【0052】
従って、美容器10が顔用である場合、ボール17の外周面間の間隔Dは6〜15mmの範囲が好ましく、8〜12mmの範囲がさらに好ましいと認められた。
(実施例45〜51、ボール17の直径Lの評価)
主として体用に適する美容器10について、ボール17の直径Lを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の外周面間の間隔Dを11mmとして、ボール17の直径Lを30〜60mmまで変化させてボール17の直径Lの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表7に示した。
【0053】
【表7】
表7に示したように、ボール17の直径Lが50mmの実施例50及び60mm実施例51の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の直径Lが38.3mmの実施例48及びボール17の直径Lが40mmの実施例49の結果が良好であった。さらに、ボール17の直径Lが30〜35mmの実施例45〜47の結果も可能と判断された。
【0054】
従って、美容器10が体用の場合、ボール17の直径Lは30〜60mmの範囲が好ましく、38.3〜60mmの範囲がさらに好ましいと認められた。
(実施例52〜58、ボール17の外周面間の間隔Dの評価)
主として体用に適する美容器10について、ボール17の外周面間の間隔Dを評価した。すなわち、美容器10の側方投影角度αを97度、ボール17の開き角度βを70度及びボール17の直径Lを40mmとして、ボール17の外周面間の間隔Dを8〜25mmまで変化させてボール17の外周面間の間隔Dの評価を実施した。評価方法は前記実施例1と同様に行った。得られた結果を表8に示した。
【0055】
【表8】
表8に示したように、ボール17の外周面間の間隔Dが12mmの実施例55及び15mmの実施例56の結果が最も良好であった。次いで、ボール17の外周面間の間隔Dが10〜11mmの実施例53、実施例54及び20〜25mmの実施例57及び実施例58の結果が良好であった。さらに、ボール17の外周面間の間隔Dが8mmの実施例52の結果も可能と判断された。
【0056】
従って、美容器10が体用である場合、ボール17の外周面間の間隔Dは8〜25mmの範囲が好ましく、10〜25mmの範囲がさらに好ましいと認められた。
以上に示した実施例1〜58の結果を総合すると、美容器10の側方投影角度αは90〜110度であることが必要であり、93〜100度が好ましく、95〜99度が特に好ましいと判断された。ボール17の開き角度βは50〜110度が好ましく、50〜90度がさらに好ましく、65〜80度が特に好ましいと判断された。ボール17の直径Lは15〜60mmが好ましく、32〜55mmがさらに好ましく、38〜45mmが特に好ましいと判断された。ボール17の外周面間の間隔Dは8〜25mmが好ましく、9〜15mmがさらに好ましく、10〜13mmが特に好ましいと判断された。
【0057】
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・
図8及び
図9に示すように、前記ボール17の形状を、ボール17の外周面のハンドル11側の曲率がボール支持軸15の先端側の曲率よりも大きくなるようにバルーン状に形成することもできる。このように構成した場合には、曲率の小さな部分で肌を摘み上げ、曲率の大きな部分で摘み上げ状態を保持できるため、ボール17を復動させたときの肌20の摘み上げ効果を向上させることができる。
【0058】
・ 前記ハンドル11の中心線xに対するボール17の軸線yの側方投影角度αを可変にするために、ハンドル11とその二股部11aとの間を回動可能に構成することも可能である。この場合、肌20に対するボール17の軸線yの角度を容易に変更することができ、使い勝手を良くすることができる。
【0059】
・ 前記ボール17の形状を、断面楕円形状、断面長円形状等に適宜変更することも可能である。
・ 前記ボール17の外周部に磁石を埋め込み、その磁力により肌20に対して血流を促すように構成することもできる。
【0060】
・ 前記ボール17の外周部に酸化チタン等の光触媒を埋め込み、肌表面への汚れの付着を抑制したり、汚れを酸化したりするように構成することも可能である。
・ 前記ボール17に遠赤外線を発するアルミナ系やジルコニウム系のセラミックを含ませて、肌20に遠赤外線を当てるように構成することもできる。
【0061】
・ 前記太陽電池パネル24に代えて乾電池を使用することも可能である。
・ 前記上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13bの導電性メッキを省略し、上側ハンドルカバー13a及び下側ハンドルカバー13b自体をカーボンブラック、金属等の導電性粉末が合成樹脂に分散された導電性樹脂で形成することができる。
【0062】
・ 前記ハンドル11の基材12、ハンドルカバー13等を形成する電気絶縁材料としては、ナイロン樹脂、ABS樹脂のほか、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂を用いることも可能である。
【0063】
・ 前記ボール17の面17aの形状を、三角形以外の多角形や円形に形成することもできる。また、この面17aを縦縞模様、横縞模様、旋回縞模様、梨地模様、模様無し等に形成することもできる。
【0064】
・ 前記永久磁石22や太陽電池パネル24を省略することも可能である。
・ 前記ハンドル11の形状を変更することもできる。例えば、円筒状、円柱状、角柱状等に変更することができる。その場合には、側方投影角度αは、ハンドル11の軸線に対する角度となる。その他、凸凹状、ひょうたん状等に変更することも可能である。
【0065】
・ 前記軸受部材19を導電性樹脂で形成することもできる。