特許第6646716号(P6646716)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646716
(24)【登録日】2020年1月15日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】乾燥椎茸の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 19/00 20160101AFI20200203BHJP
【FI】
   A23L19/00 101
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-159157(P2018-159157)
(22)【出願日】2018年8月28日
(65)【公開番号】特開2019-41764(P2019-41764A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2019年2月1日
(31)【優先権主張番号】特願2017-164116(P2017-164116)
(32)【優先日】2017年8月29日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発行者名:日本農業新聞社 刊行物名:日本農業新聞一面 発行日:平成30年4月20日 発行者名:新日本海新聞社 刊行物名:日本海新聞第23(地域総合)面 発行日:平成30年4月20日 発行者名:産業経済新聞社 刊行物名:産経新聞山陰版22面 発行日:平成30年4月26日 発行者名:株式会社プライアース 刊行物名:全国きのこ新聞3面 発行日:平成30年5月5日 発行者名:株式会社プライアース 刊行物名:全国きのこ新聞2面 発行日:平成30年5月19日 発行者名:中国新聞社 刊行物名:中國新聞9面 発行日:平成30年5月10日 発行者名:読売新聞大阪本社 刊行物名:読売新聞鳥取版31面 発行日:平成30年5月12日 発行者名:毎日新聞大阪本社 刊行物名:毎日新聞鳥取版22面 発行日:平成30年5月25日 発行者名:朝日新聞大阪本社 刊行物名:朝日新聞鳥取版31面 発行日:平成30年6月13日 放送日:平成30年4月26日18:15〜 公開者:日本海テレビジョン放送 放送番組:ニュースevery日本海 放送日:平成30年5月10日7:45〜 公開者:NHK鳥取放送局 放送番組:おはよう鳥取 放送日:平成30年5月10日18:10〜 公開者:NHK鳥取放送局 放送番組:いろドリ 放送日:平成30年5月10日20:45〜 公開者:NHK鳥取放送局 放送番組:鳥取845
(73)【特許権者】
【識別番号】000163316
【氏名又は名称】菌興椎茸協同組合
(73)【特許権者】
【識別番号】391000519
【氏名又は名称】一般財団法人日本きのこセンター
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100182903
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武慶
(74)【代理人】
【識別番号】100145229
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 雅則
(74)【代理人】
【識別番号】100168114
【弁理士】
【氏名又は名称】山中 生太
(72)【発明者】
【氏名】岸本 隆吉
(72)【発明者】
【氏名】長谷部 公三郎
【審査官】 西村 亜希子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−327245(JP,A)
【文献】 特開平01−199553(JP,A)
【文献】 特開昭63−177755(JP,A)
【文献】 特開昭58−000846(JP,A)
【文献】 特開2012−135279(JP,A)
【文献】 特開平03−094636(JP,A)
【文献】 特開平07−147925(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第105076356(CN,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0749369(KR,B1)
【文献】 Food Sci. Technol. Res.,2009年,Vol.15,pp.547-552
【文献】 日本家政学会誌,1990年,Vol.41,pp.407-411
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 19/
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/WPIDS/FSTA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生椎茸を、22℃〜28℃の温風で少なくとも15時間乾燥させる工程(a)と、前記工程(a)の後、53℃〜60℃の温風で少なくとも5時間乾燥させる工程(b)と、を含む、乾燥椎茸の製造方法。
【請求項2】
前記工程(a)において、15時間〜25時間乾燥させる、請求項1に記載の乾燥椎茸の製造方法。
【請求項3】
前記工程(b)において、5時間〜10時間乾燥させる、請求項1または2に記載の乾燥椎茸の製造方法。
【請求項4】
前記乾燥椎茸は、だし用に適した乾燥椎茸である、請求項1から3のいずれか1項に記載の乾燥椎茸の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥椎茸の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キノコの保存性を向上させるため、キノコを乾燥して乾燥キノコとすることが行われており、椎茸、エリンギ、ヒラタケ、マイタケ等については多く生産されている。特に、乾燥椎茸は、ビタミンDやビタミンB1等の栄養素が多く含まれ、健康に良い食品として親しまれており、市場流通量も非常に多くなっている。
【0003】
非特許文献1には、循環式温風乾燥機を使用した生椎茸の乾燥方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「原木シイタケ栽培研修テキスト」(財団法人日本きのこセンター:平成20年9月発行)第46〜47頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討によると、非特許文献1に開示されている生椎茸の乾燥方法による乾燥椎茸は、見た目はきれいに乾燥されているが、苦味雑味が感じられる場合があった。また、これまで乾燥椎茸の味を重視した椎茸の乾燥方法は報告されていなかった。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、苦味雑味が少ない乾燥椎茸の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る乾燥椎茸の製造方法は、生椎茸を、22℃〜28℃の温風で少なくとも15時間乾燥させる工程(a)と、前記工程(a)の後、53℃〜60℃の温風で少なくとも5時間乾燥させる工程(b)と、を含む。
【0008】
ある実施形態では、前記工程(a)において、15時間〜25時間乾燥させる。
【0009】
ある実施形態では、前記工程(b)において、5時間〜10時間乾燥させる。
【0010】
ある実施形態では、前記乾燥椎茸は、だし(出汁)用に適しているが、これに限定されない乾燥椎茸である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、苦味雑味が少ない乾燥椎茸の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】味覚センサーで苦味雑味について評価した結果を示すグラフである。
図2】味覚センサーで苦味について評価した結果を示すグラフである。
図3】味覚センサーで渋味刺激について評価した結果を示すグラフである。
図4】味覚センサーで旨味コクについて評価した結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る乾燥椎茸の製造方法は、生椎茸を、22℃〜28℃の温風で少なくとも15時間乾燥させる工程(a)と、53℃〜60℃の温風で少なくとも5時間乾燥させる工程(b)と、を含む。このような製造方法により、苦味雑味が少ない乾燥椎茸を製造し得る。さらに、苦味および/または渋味刺激が少ない乾燥椎茸を製造し得、旨味コクが強い乾燥椎茸を製造し得る。以下、本発明に係る乾燥椎茸の製造方法を詳細に説明する。
【0014】
(生椎茸)
生椎茸は、原木椎茸および菌床椎茸のいずれでもよく、栽培時期、栽培品種は問わない。味の観点から原木椎茸が好ましい。また、生椎茸を採取後すぐに本発明に係る乾燥椎茸の製造方法で処理することが好ましい。なお、水分過多の椎茸(雨子)の場合、予め例えば、約40℃の温風で約2〜4時間乾燥させた方が好ましい。
【0015】
(工程(a))
採取した生椎茸を22℃〜28℃の温風で少なくとも15時間乾燥させる。この工程は、乾燥機を用いて行うことが好ましい。乾燥機内で空気を循環させて乾燥機内の空気をなるべく乾燥機外に逃さないようにして乾燥させることが好ましい。乾燥温度は、22℃〜28℃であり、好ましくは約25℃である。乾燥時間は、少なくとも15時間であり、乾燥時間の上限は特に限定されない。また、乾燥時間は、15時間〜40時間がより好ましく、15時間〜25時間がさらに好ましく、約20時間がさらに好ましい。乾燥時間が15時間未満だと苦味雑味が強い場合もあり得、40時間超だと処理に見合った効果が得られず、乾燥にかかるランニングコスト(例えば、燃料代)がかさむ。このように比較的低い温度で比較的長時間生椎茸を乾燥させることで、苦味雑味が少ない乾燥椎茸が製造され得る。
【0016】
(工程(b))
工程(a)の後、椎茸を53℃〜60℃の温風で少なくとも5時間乾燥させる。この工程は、乾燥機を用いて行うことが好ましい。乾燥機内で空気を循環させて乾燥機内の空気をなるべく乾燥機外に逃さないようにして乾燥させることが好ましい。乾燥温度は、53℃〜60℃であり、好ましくは約55℃である。乾燥時間は、少なくとも5時間であり、乾燥時間の上限は特に限定されない。また、乾燥時間は、5時間〜10時間がより好ましく、約10時間がさらに好ましい。乾燥時間が5時間未満だと十分に乾燥されない場合があり得、10時間超だと処理に見合った効果が得られず、乾燥にかかるランニングコスト(例えば、燃料代)がかさむ。このような乾燥工程により、苦味雑味が少ないままで椎茸を十分乾燥し得る。
【0017】
本発明に係る乾燥椎茸の製造方法では、非特許文献1と同様の灯油を燃料とする循環式温風乾燥機を使用している。そのような乾燥機内で所定の温度に暖められた空気を乾燥機内で循環させて、乾燥機外にその空気をなるべく放出しないようにして温度を一定にすることで温度制御にともなう燃料の消費を抑えられ得る。本発明に係る乾燥椎茸の製造方法を用いた場合、非特許文献1の生椎茸の乾燥方法と比べて灯油の使用量を約1/2〜1/3まで低減し得る。
【0018】
(乾燥椎茸)
本発明の乾燥椎茸の製造方法により製造された乾燥椎茸は、苦味雑味、苦味および/または渋味刺激が少なく、旨味コクが強いため、だし用に適しているが、これに限定されない。
【実施例】
【0019】
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0020】
(実施例1)
循環式温風乾燥機(菌興式椎茸乾燥機:全自動KK−45型)に生椎茸(例えば、原木椎茸)を配置し、約25℃の温風を約20時間生椎茸に当てた。この時、循環式温風乾燥機内の循環口を開けて(例えば、全開)乾燥機内で空気を循環させ、この空気がなるべく乾燥機外に出ないようした。続いて、約55℃の温風を約10時間椎茸に当てた。この時も、循環式温風乾燥機内の循環口を開けて(例えば、全開)乾燥機内で空気を循環させ、この空気がなるべく乾燥機外に出ないようした。このような方法により実施例1の乾燥椎茸を得た。なお、循環口は、大きく開けるほど乾燥機内で空気が循環しその空気がなるべく乾燥機外に出ないようにでき、一方、閉じると乾燥機内で空気が循環せず乾燥機外に放出される。
【0021】
(実施例2)
実施例1における約20時間を約40時間とした以外は、実施例1と同じ方法で実施例2の乾燥椎茸を得た。
【0022】
(比較例1)
非特許文献1に開示されている方法により比較例1の乾燥椎茸を得た。ここで、非特許文献1に開示されている方法を簡単に説明する。
循環式温風乾燥機(菌興式椎茸乾燥機:全自動KK−45型)に生椎茸(例えば、原木椎茸)を配置し、約45℃の温風を4時間生椎茸に当てた。この時、循環口を半分開けて、乾燥機内の空気を多少乾燥機外に放出した。次いで、約50℃の温風を約6.5時間椎茸に当てた。この時、循環口を2/3開けて一部の乾燥機内の空気が乾燥機外に出るようにした。次いで、約53℃の温風を約6時間椎茸に当てた。この時、循環口を3/4開けて一部の乾燥機内の空気が乾燥機外に出るようにした。次いで、約55℃の温風を約6時間椎茸に当てた。この時、循環口を全開してなるべく乾燥機内の空気が乾燥機外に出ないようにした。このような方法により比較例1の乾燥椎茸を得た。
【0023】
(味覚の評価)
市販の味覚センサー(TS−5000Z、インセント社製)を使用して味覚を評価した。評価項目は、酸味、塩味、旨味、苦味雑味、渋味刺激、苦味、渋味および旨味コクとした。比較例1の乾燥椎茸の評価サンプルを基準サンプルとして使用して、味覚センサーによる測定を行い、得られたデータを専用の解析ソフトウェアにより解析した。
【0024】
以下に示す方法により、評価サンプルを調製した。
まず、乾燥椎茸をミルで粉末にする。その後、その粉末5gに冷やした蒸留水(約10℃)120mlを加えた。その後、その水溶液を冷蔵庫(約5℃)に1時間置いた。その後、約100℃で20分間煮沸した。その後、約40分間室温に放置し室温まで冷ました。その後、その水溶液を濾紙で濾過し、濾液を得た。この濾液50mlを用いて味覚センサーで測定を行った。
【0025】
解析結果を図1図4に示す。なお、図1図4において、比較例1の乾燥椎茸の評価サンプルを基準サンプルとしているため、比較例1の結果は基準である「0」である。さらに、図1図4において、味覚センサーによる個々の項目の値は基準サンプルに対する相対値であり、+または−で示される。図1は、味覚センサーで苦味雑味について評価した結果を示すグラフである。図1において、−の値が大きいほど苦味雑味が少ないことを示す。図2は、味覚センサーで苦味について評価した結果を示すグラフである。図2において、−の値が大きいほど苦味が少ないことを示す。図3は、味覚センサーで渋味刺激について評価した結果を示すグラフである。図3において、−の値が大きいほど渋味刺激が少ないことを示す。図4は、味覚センサーで旨味コクについて評価した結果を示すグラフである。図4において、+の値が大きいほど旨味コクが多いことを示す。
【0026】
図1からわかるように、実施例1および2の乾燥椎茸は非常に苦味雑味が少ない。図2からわかるように、実施例1および2の乾燥椎茸は苦味が少ない。図3からわかるように、実施例1および2の乾燥椎茸は渋味刺激が少ない。図4からわかるように、実施例2は比較例1とほぼ同じ旨味コクであるが、実施例1は旨味コクが比較例1より多い。
【0027】
(一般消費者の評価)
本発明に係る乾燥椎茸の製造方法によって製造された乾燥椎茸(以下、「本発明に係る乾燥椎茸」という)を一般の消費者219人に以下のように評価してもらった。
【0028】
お湯を沸騰させた後に火を止め、その中に本発明に係る乾燥椎茸を入れ、10分経過後にその戻した椎茸を包丁、はさみで切った場合の切り易さを評価してもらった。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1からわかるように、本発明に係る乾燥椎茸は10分という短時間でも十分に戻すことができ、その戻された椎茸は調理し易い。
【0031】
次に、お湯を沸騰させた後に火を止め、その中に本発明に係る乾燥椎茸を入れ、15分〜30分経過後にその椎茸を取り除いて得られただし汁と、従来の椎茸だし汁と、を食味について評価してもらった。その結果を表2に示す。なお、この評価に対する有効回答数は215であり、表2では世代毎に分けて評価結果を示す。
【0032】
【表2】
【0033】
表2からわかるように、だしを取る時間が15分〜30分という短時間であっても本発明に係る乾燥椎茸から得られただし汁は従来の椎茸だしよりもまろやかで旨味が強い。
【0034】
次に、お湯を沸騰させた後に火を止め、その中に本発明に係る乾燥椎茸を入れ、15分〜30分経過後にその椎茸を取り除いて得られた汁と従来の椎茸だし汁とを臭い(椎茸臭)について評価してもらった。その結果を表3に示す。なお、この評価に対する有効回答数は85であり、表3では世代毎に分けて評価結果を示す。
【0035】
【表3】
【0036】
表3からわかるように、本発明に係る乾燥椎茸から得られただし汁は、従来の椎茸だし汁よりも臭い(椎茸臭)が薄い。このため、椎茸特有の臭いに抵抗がある人であっても本発明に係る乾燥椎茸から得られただし汁は受け入れられ易いと考えられる。
【0037】
(プロの評価)
本発明に係る乾燥椎茸を一般社団法人だしソムリエ協会認定のだしソムリエ(上級資格:認定講師)39人に以下のように評価してもらった。
【0038】
お湯を沸騰させた後に火を止め、その中に本発明に係る乾燥椎茸を入れ、10分経過後にその戻した椎茸をそのまま食べてもらい食べ易さについて従来品と比較してもらった。その結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
表4からわかるように、本発明に係る乾燥椎茸は従来品よりも食べ易い。また、本発明に係る乾燥椎茸はまろやかで、えぐみがないことがわかる。
【0041】
次に、お湯を沸騰させた後に火を止め、その中に本発明に係る乾燥椎茸を入れ、10分経過後にその椎茸を取り除いて得られただし汁の臭い(椎茸臭)を従来の椎茸だし汁と比較してもらった。その結果を表5に示す。
【0042】
【表5】
【0043】
表5からわかるように、本発明に係る乾燥椎茸から得られただし汁は、従来の椎茸だし汁よりも臭い(椎茸臭)が薄い。このため、椎茸特有の臭いに抵抗がある人であっても本発明に係る乾燥椎茸から得られただし汁は受け入れられ易いと考えられる。
【0044】
次に、上記の食べ易さおよび臭いを評価した上で本発明に係る乾燥椎茸を洋食に利用できるか否かのアンケートを取った。その結果を表6に示す。
【0045】
【表6】
【0046】
表6からわかるように、ほぼ全員が本発明に係る乾燥椎茸を洋食に利用できると考えている。本発明に係る乾燥椎茸は、まろやかで、えぐみが少なく、椎茸臭も抑えられていることから料理の味や香りを壊しにくく、幅広い料理に適用され得ると考えられる。
図1
図2
図3
図4