(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
機械式の時計ムーブメントを調整するための振動子であって、該振動子(1)が、ガンギ車(5)と、前記振動子(1)の時間基準を構成する第1の共振器(3)とを含んでおり、前記第1の共振器(3)が、少なくとも2つの振動要素(31)によって揺動するよう維持される質量要素(32)を含んでおり、該質量要素(32)が、前記第1の共振器(3)の揺動を維持するとともに前記ガンギ車(5)を交互の各揺動と共に移動させるために、当該質量要素(32)に統合され、前記ガンギ車(5)と直接協働するように構成された少なくとも1つのアンクル部(4)を含んでおり、前記第1の共振器(3)が、前記時計用ムーブメントにおいて固定又は可動に設定されたベース(2)を更に含んでおり、前記質量要素(32)が、前記振動要素(31)を介して前記ベース(2)によってのみ支持されていることを特徴とする振動子。
前記少なくとも2つの振動要素(31)が、前記ベース(2)から平面(P)において径方向に延在しており、前記各振動要素(31)の少なくとも1つの端部で前記質量要素(32)に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動子。
前記少なくとも1つのアンクル部(4)が、前記ガンギ車(5)と協働するように設定された少なくとも2つの部材(40)を含んでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動子。
前記ガンギ車(5)は、実質上、前記第1の共振器(3)が揺動する平面と同一の平面(P)において、又は前記第1の共振器(3)が揺動する平面(P’)に平行な平面において旋回することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動子。
前記ガンギ車(5)は、実質上、前記第1の共振器(3)が揺動する平面(P)に対して実質上垂直な平面において旋回することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動子。
前記第1の共振器(3)が、前記ベース(2)から平面(P)において径方向に延在しているとともに、前記各振動要素(31)の端部(35)で前記質量要素(32)に取り付けられている、前記少なくとも2つの振動要素(31)を含んでいることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動子。
前記質量要素(32)が、前記ベース(2)と前記振動要素(31)の前記端部(35)の間で径方向に延在している少なくとも2つの部分(32’)を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の振動子。
前記各振動要素(31)が、径方向に配置された少なくとも2つの平行なブレード(31’)を含んでいることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の振動子。
前記少なくとも1つのアンクル部(4)が、前記ガンギ車(5)を交互の各揺動によって回転させるために、前記ガンギ車(5)の歯(50)と直接協働するように設定されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の振動子。
前記アンクル部(4)が少なくとも2つの部材(40)を含んでおり、該部材のうち1つの部材(40)のみが各揺動において前記ガンギ車(5)の歯(50)と協働するように配置されており、その結果、前記ガンギ車(5)が交互の各揺動により半分の歯(50)だけ旋回することを特徴とする請求項15に記載の振動子。
振動するブレードが、0.1〜1.0の質量に対する剛性の比率を有する長方形の部分であり、その厚さに対する高さの比率が3〜20を含んでいることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の振動子。
前記質量要素(32)が、該質量要素(32)の慣性モーメントを変更することができるように、前記質量要素(32)へ加えられ、取り外されることが可能な少なくとも1つの慣性ブロック(34)を含んでいることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の振動子。
当該振動子(1)を収容するよう配置されているとともに前記時計用ムーブメントにおいて固定又は可動に取り付けられるように設定されたフレーム(10)を更に含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の振動子。
前記共振器(3)がシリコンで構成されており、前記熱補償が、シリコンの熱弾性係数とは逆の傾向の熱弾性係数を有する熱補償材料を設けることで得られることを特徴とする請求項21に記載の振動子。
アンバランスな位置において前記共振器(3)を停止させるとともに保持し、当該振動子(1)の自己始動機能を提供するように構成されたオン/オフ機構を更に含んでいることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の振動子。
前記アンクル部(4)の幾何形状及び/又は前記ガンギ車(5)の幾何形状が、ホイールがトルクを受けるときに自己始動を提供するように選択されていることを特徴とする請求項27に記載の振動子。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1には、一実施例による振動子1の斜視図が示されている。振動子1は、振動子の時間基準を構成するガンギ車5及び共振器3を含んでいる。共振器3は、少なくとも2つの振動要素31によって揺動状態に維持されている質量要素32を含んでいる。質量要素32は、第1の共振器3の揺動を維持するためにガンギ車5と直接協働するように、及び揺動の各交替によってガンギ車5を移動させることができるように設定されたアンクル部4を含んでいる。
【0017】
特に、共振器3は、平面Pにおける中心部12から径方向に延びる3つの振動要素31で形成されている。説明の残余について、限定しない方法において、図に示された座標系によって表されるように、振動子1が延びる基準平面Pを規定する横方向「x」及び長手方向「y」と、長手方向及び横方向に対して垂直な軸線「z」とを採用する。
【0018】
振動要素31は、約120°で互いに角度的に間隔をあけられている。各振動要素31は、その基部(中心部12近傍)において、プレート10上に取り付けられるように設定されたベース2又は時計用ムーブメントの他の固定部分又は前記時計用ムーブメントにそれ自体取り付けられた中間フレームに固定されている。各振動要素31の端部35は、質量要素32に留められている。したがって、各振動要素31は、その基部と端部の間で自由に振動又は揺動することができる。一般的に、及び振動要素31の配置とは無関係に、質量要素32は、振動要素31を介してベース2によってのみ支持されている。
【0019】
一実施例によれば、取付手段20は、ベース2をフレーム10に固定するためにベース2に設けられることが可能である。フレーム10は、
図12に示されているようにケージを含むことが可能である。フレーム10は、時計用ムーブメント(不図示)に固定して、又は可動に取り付けられるように設定されている。これに代えて、ベース2は、時計用ムーブメント、例えばプレート又はブリッジに直接取り付けられている。
【0020】
フレーム10は、振動子1のアフターサービスの体制において、組付、分解、調整及び費やす作業についての利点を有している。フレーム10は、(
図1のように)ケージ又はカプセルの形状をとることが可能である。フレーム10は、ムーブメントを調節するギヤと協働するために、ムーブメントの一部、例えばプレートに取り付けられ、調整されることが可能である。
図1に示された実施例によっても、ガンギ車は、ベース2を有する固定したブリッジ21にそれ自体取り付けられたシャフト54周りに旋回可能に取り付けられているガンギ車5である。ブリッジは、アッパーブリッジ21及びロアブリッジ21’を含むことができる。
【0021】
図2には、振動要素31が存在しない共振器3の他の例が示されている。この例では、ベース2がシャフト54の下軸支部を取り付けることが可能なロアブリッジ21’を形成するためにベース2が延びている。
【0022】
図3には、シャフト54の下軸支部を受け入れるためのガイドストーン55を含むロアブリッジ21’を形成するために共振器3のベース2が延びている、他の例が示されている。
【0023】
したがって、シャフト54の軸支部は、直接的に(
図2)又はガイドストーン55(
図3)によって取り付けられることが可能である。したがって、
図2及び
図3の例では、ブリッジ21,21’は、共振器3の一部を形成するフレーム10の要素とみなすことが可能である。他方では、フレームは、共振器3と、ガンギ車5のシャフト54の軸支部のうち1つとを受け入れるために平面Pにおいて延びる共振器3のベース2を含むことも可能である。換言すれば、振動子1が本発明により取り付けられたフレーム10は、共振器3に部分的に統合されることが可能である。また、
図15及び
図13に示された例では、ガンギ車5のシャフト54の軸支部のうち1つがブリッジ21’に取り付けられることができる一方、他の軸支部は、時計用ムーブメントに組み付けられるフレーム10の一部に保持される。
【0024】
質量要素32は、平面Pにおいて中心部12に心合わせされたベース2からやはり径方向に延びる質量要素の3つの部分32’を含んでいる。これら部分32’は、ほぼ120°で互いに対して角度的に間隔をあけられている。このような構成においては、質量要素32が、共振器3、ここでは振動要素31を用いて、ベース2に、したがって振動子1がムーブメントに取り付けられている場合にはムーブメントの一部に固定されている。これら要素が振動すると、振動要素31は、質量要素32も振動させる。
【0025】
図1の例では、質量要素32の3つの部分32’は、いわゆる骨格透かし細工構造で構成されている。この骨格透かし細工構造は、多数の凹部36を含んでいる。したがって、質量要素32の質量又は慣性は、主に部分32’の壁部33によって決定される。各振動要素31は、各部分32’の内部に、例えば
図1に図示されているように壁部33に形成されたハウジング38内に収容されることができる。各振動要素31は振動ブレードを含んでいる。
【0026】
アンクル部4は、2つの隣接した部分32’の間の円形セグメントと、隣接する各部分32’によって支持される部材40とで構成されている。この構成では、ガンギ車5が、アンクル部4と協働するために、アンクル部4によって画成された内部空間11に収容されている。
【0027】
動作中には、振動要素31の揺動が部分32’と、部材40を含むアンクル部4とを揺動させる。振動要素31、部分32’及びアンクル部4は、中心部12周りに同一の平面P内で揺動する。アンクル部4の部材40は、第1の共振器3の揺動を維持するために、及び揺動の各交替によって1つの歯50だけガンギ車5を進めるために、ガンギ車5の歯50と協働する。特に部材40は、ガンギ車5を交互にロック及びロック解除し、共振器3の周期的な揺動を維持するために、ガンギ車5の歯50からのパルスを交互に受け取る。したがって、振動子1は、ガンギ車5がアンクル部4の往復動において進むように、歯50の連続的な脱出を可能とする。ガンギ車5は、第1の共振器3及びアンクル部4が揺動する平面と同一の平面Pにおいて旋回する。
【0028】
図4には、部材40が部分32’の端部に配置された別の実施例による共振器3が図示されている。この構成において、ガンギ車5が、2つのそれぞれ隣接する部分32’の間の各アンクル部4によって画成される内部空間11のうち1つ又は他のものに取り付けられ得るように、各部分32’は部材40を含んでいる。
【0029】
一般的に、共振器3の振動要素31は、はりの形状、振動ブレード、又は高いQ値を有する10〜5000Hzの所望の範囲内を含む周波数において共振を促進するとともに利用のために設定される設置面積要件に適合する他の形状を含む様々な形状をとることが可能である。
【0030】
図5において概略的に図示されているように、振動要素31は、特にその端部(基部及び先端)における応力を制限するように構成されることが可能である。このことは、分配された負荷はり(
図5b)、多板振動要素(
図5a及び
図5d)を用いて、又は例えば孔のような局所的な開口部(
図5e)を設けることではりの局所的な部分を修正して行われることができる。非常に重要な態様で付加を低減させることが可能な「曲がりくねった」タイプの構造(
図5c)を形成することで振動部材の長さを伸ばすことなくブレードのアクティブな長さを延長することも可能である。最後に、一般的に破断又は疲労の原因である鋭角を鈍化することによって、埋設時の破壊のリスクを低減させることが可能である。
【0031】
他方で、振動現象から、振動する構造に沿った節点の存在について、及びその間隔が共振周波数の直接的な関数であることが分かっている。したがって、ある周波数を奨励し、及び/又は高調波を除去し、したがって共振器のエネルギー及びQ値を最大化するために、ブレード(
図5b)に沿った部分を変化させることが可能である。上述のいくつかの手段の組合せをこれらの利点を組み合わせるために考慮することも可能であることは明白である。
【0032】
制限されない図示として、強度k(mN・m/radで表される)の単一ばりによって形成され、高さh及び厚さeによって特徴付けられたいくつかの振動要素31を含む質量共振器M(gで表される)の場合に、k/Mの比が0.1〜1.0であり、h/eの比が3〜20であることで、特に満足な欠陥が得られる。
【0033】
例えば、
図1の例では、振動要素31はブレードである。
図6及び
図7に示された他の実施例によれば、各振動要素31は、例えば蛇行状又は曲がりくねったタイプの折り曲げ部31’を有するブレードを含んでいる。
図6の例では折り曲げ部31’は、径方向へ配向された折り目を含んでいるものの、
図7の例では、折り曲げ部31’は中心部12に対して角度方向へ配向された折り目を含んでいる。
【0034】
共振器3の他の例は、
図8,
図9a,
図9b,
図10及び
図11に示されている。
図8及び
図9aに示された実施例によれば、質量要素32は、2つの正反対の部分32’を含んでいる。各部分32’は、
図8では単一のブレードの形状の、
図9aでは折り曲げ部31’を有する2つの振動要素31を含んでいる。
【0035】
図9bは、2つのアンクル部材40を介してガンギ車5と協働する共振器が示されている。ガンギ車5は、共振器3に統合されてブリッジ21に取り付けられている。
【0036】
図10には、共振器3の質量要素32が互いに約90°で角度的に間隔をあけられた4つの部分32’を含む他の実施例による振動子1が示されており、各部分は振動要素31を含んでいる。2つのアンクル部材40を介してガンギ車5と協働する共振器が示されている。共振器3は、振動子1のケージを形成する上部14を含むフレーム10に取り付けられている。
図11には、振動要素31が存在しない
図10の振動子の共振器の詳細が示されている。
【0037】
図12a〜
図12dに図示された他の実施例によっても、共振器は、実質上環状の形状32を有する質量要素32aを含んでいる。アンクル部4は、質量要素32に固定された2つの部材40を含んでいる。ガンギ可動部(車)5は、第1の共振器3が揺動する平面Pに対して平行な平面P’において、図示の例では共振器3の下方に旋回可能に取り付けられている。したがって、アンクル部4の部材40は、例えば質量要素に関して軸方向に下方へ延びることで、下側の平面P’内に位置するガンギ車5の歯50と協働するように配置されている。動作中には、ガンギ車5は、質量要素32aの揺動平面Pに対して平行な平面P’において旋回する。
【0038】
図12aの例では、振動要素31は弓形の形状である。
図12bには、2つの対の振動要素31を含む
図12aの共振器が示されており、各対は、円筒形状となる互いに対向する円弧の2つの振動要素31を含んでいる。
図12cには、
図12bによる3つの対の振動要素31を含む
図12aの共振器が示されている。
図12dには
図12aの共振器が示されており、各振動要素31は、径方向に配置された2つの平行なブレード31’を含んでいる。共振器3は、外縁部32aと同心に配置されているものの後者よりも小さな径のセグメント39を含んでいる。共振器3の揺動中には、セグメント39は、共振器3の軸支部の方向において、ブレード31’のうち1つに対して押圧することとなる。ブレード31’の復元力により、共振器3を揺動させる逆方向へセグメント39が押圧される。
【0039】
これまで説明した振動子1の様々な実施例においては、共振器3の質量要素32は回転運動における揺動において、すなわちその中心部12周りの旋回運動において駆動される。
【0040】
共振器3が回転運動による揺動において駆動されるこれらの構成の利点は、重力場又は衝撃中における振動子1の異なる位置間の走行距離の位置を含んでいる。
【0041】
図13には振動子1の他の構成が示されており、質量要素32は、全般的に中心部12に対して半円で同一の平面P内で延びる2つの部分32’を含んでいる。ガンギ車5は、アンクル部4の部材40をそれぞれ支持する質量部分32’によって画成された内部空間11に配置されている。ガンギ車5は、ガンギ車5の歯(不図示)が部材40と協働するように中心部12周りに旋回するように取り付けられている。ガンギ車5はガンギ車5と同一の平面Pにあり、後者は、質量部分32’によって内接する円と同心である。振動要素31は、星形部材(ここでは3つのブレードが約120°で角度的に間隔をあけられている)に配置され、基部において円セグメントの形状を有するベース2に固定されたブレード31’を含んでいる。ブレード31’の端部35は、脚部9を介して質量要素32に留められている。動作中には、ブレード31’の揺動により、
図13において矢印90で示されているように平面Pにおける揺動運動が得られる。
【0042】
さらに、
図13の振動子1の共振器3の回転中心及び重心の重ね合わせは、システムが従属し得る加速度に対するシステムの感度を最小化する。
【0043】
しかしながら、本発明の振動子1は、質量要素32が並進運動による揺動において維持され得る共振器も含むことが可能である。
【0044】
このような実施例は
図14に示されており、共振器は、基部においてベース2に付設された2つのブレード31’で形成された振動要素31を含んでいる。2つのブレード31’のそれぞれは、端部35において、アンクル部4の部材40を含む質量部分32’を支持している。ガンギ車5は、部材40と協働するように2つの質量部分32’間に配置されている。振動要素31は、その基部から揺動し、2つの質量部分32’を往復運動における並進運動で駆動する。特に、部材40は、ガンギ車5を交互にロック及びロック解除し、共振器3の周期的な揺動を維持するために、ガンギ車5の歯(不図示)からのパルスを交互に受け取る。
【0045】
共振器3の効率は、異なる周波数で共振する振動要素31によって妨害され得る。共振器3の効率は、その端部のうちの1つにおいて同一のベース2に留められ、他の端部で同一の質量要素32に留められ、異なる振幅で揺動する振動要素31の共振によっても妨害され得る。したがって、実質上同一の振幅(径方向又は横方向)で振動要素31が実質上共振することが有利である。
【0046】
図14の例では、2つの質量部分32’は固結されているため、ブレード31’及び質量部分32’が実質上同一の周波数及び同一の振幅で揺動する。
【0047】
実質上同一の周波数で揺動する振動要素31により、振動要素31の1つ又は他のものの非同期運動による損失を吸収することが可能である。それゆえ、最良のQ値を得るために、全ての振動器具が同一の周波数で共振することが本質的である。
【0048】
振動子1の製造に用いることができる製造プロセスのほとんどにより、原則的には振動要素31の幾何形状の完全な複製を保証することが可能であるが、{001}タイプの向きのある単結晶シリカのような異方性構造を有する材料の使用は、完全な寸法上の複製が許容するものではない。この場合、幾何形状の補正により、振動要素が全て同一でない結晶学的な軸にないように分配された多数の振動要素で構成される場合には、寸法上のバリエーションについて補償し、全ての振動要素の固有の共振周波数を保証することが可能であり得る。
【0049】
あるガラスのような少なくとも部分的にペースト状の構造を有する材料から成る振動子1の場合には、フェムト秒レーザでの照射で暴露することによって材料の構造変更を局所的に用いることが可能である。
【0050】
特に、本発明の振動子1は、10〜400Hzの理想的な周波数範囲を有する、10〜5000Hzの高い周波数範囲について設定されている。
【0051】
図15a及び
図15bは、
図14の振動子1の底面図であり、ガンギ車5の歯と係合又は係合解除するアンクル部4の各部材40を有する質量要素32の往復並進運動を図示している。
【0052】
図16に示される更に別の実施例では、振動子1は、第1の共振器3が質量要素32及びアンクル部4を揺動させる平面Pに対して実質上垂直な平面において旋回するガンギ車5を含んでいる。
【0053】
特に、共振器3は、平面Pにおいて軸線91周りのねじりにおいて揺動する2つのブレード31’を含んでいる。各ブレード31’の端部35は、外縁部の形状の質量要素32に留められている。アンクル部4の部材40は、例えば質量要素32の内周部に付設されている。ガンギ車5は、アンクル部4の部材40と協働するように質量要素32の内部に収容されることができる。この構成では、2つのブレード31’で形成された振動要素及び質量要素32は、ねじり振子のように揺動する。ブレード31’は、モードが非対称かつ平面P外である周波数で励起されるダブルブレードで構成されることが可能である。
【0054】
図17a及び
図17bは、
図16の振動子1の側面図であり、ガンギ車5の歯と係合又は係合解除するアンクル部4の各部材40を有する質量要素32の、Y軸と一致する軸線91周りの揺動運動を図示している。
【0055】
2つの部材40を備えたアンクル部4により交互に歯50を離すことが可能である一方、部材40間の間隔を変更することでガンギ車5が異なる速度で進むように、より多くの部材40を有するアンクル部4を設けることも可能である。
【0056】
図18a及び
図18bにおいて図示された実施例によれば、各アンクル部4は、4つのうち1つの部材40のみが各揺動においてガンギ車5の歯50と協働するように、2つでなく4つの部材40を備えている。このような構成により、交互に歯の半分の進み、すなわち2つの交代につき1つの歯の進みを得ることができる。
【0057】
同様に、回転の周波数を、アンクル部4,4’につき2つより多くの部材40を加えることで更に低減することが可能である。この場合、いくつかの部材がガンギ車5の解放に関与する一方他のものが解放及びインパルスに関与するように、すなわち戻止脱進機の場合よりも一般的に高い性能のいわゆるロストビート脱進機を得る共振器3の維持に関与するように、部材40の機能を変更することが容易である。
【0058】
脱進機のこのような変形態様は、
図1及び
図18に示されたものとは異なる他のタイプ、例えばこれに限定されない、アンクル、戻止め、円筒又は接線タイプの脱進機、又は磁石脱進機のような非接触の脱進機への必要な適合により同様に良好に応用されることも明らかである。
【0059】
振動子1は、削減的及び/若しくは付加的な微細加工プロセス又はこれらの組合せ、好ましくは非磁性材料又は互いに組み合わされ、細粒材料が好ましくは非磁性であるベース材料の単一基材から製造されることが可能である。選択される材料は、金属、非金属又はこれらの組合せであってよい。
【0060】
非磁性の金属材料は、少なくとも部分的に金属合金のような金属材料、少なくとも部分的に非結晶である少なくとも1つの金属及び金属合金を含む複合物を含んでいる。
【0061】
選択される非金属非磁性材料は、ガラス(石英を含む)、セラミック、ガラスセラミック、例えばシリコンのような反金属及び非金属複合物を含んでいる。
【0062】
好ましくは、振動子1は、単一基材、好ましくはガラス、セラミック、ガラスセラミック又はシリコンの基材から成っており、後者は、好ましくはウエハの形状で、又は高精度及び/若しくは反復性のISLE(体積選択エッチング)として知られるDRIE又は選択的体積エッチング微細加工のような微細加工動作に適した形態で選択され、フェムト秒レーザ照射と化学エッチングを組み合わせ、特にある一群のガラスに適している。
【0063】
いくつかの非金属材料はよりもろく、例えば硬質の保護層を提供するとともに有利なトライボロジ的性質を有するダイヤモンドのような保護材料の層による、仕上げられた構成部材の表面の少なくとも部分的なコーティングを用いることが可能である。ダイヤモンドは、特にあるシリコン構成要素のコーティングに用いられる。
【0064】
有利には、振動子1の周波数を、振動要素31の寸法及び/又は質量要素32の寸法を変更することで制御することが可能である。
【0065】
様々な揺動モードの揺動周波数は、振動子1の幾何形状に依存するとともに、質量要素32の慣性モーメントを変更することで調整されることが可能である。この目的のために、また共振器3を製造するために用いられる基材の性質に依存してその慣性と容積の間の比率を変更するためにも、共振器、特にその質量要素32の慣性を変更することが必要であり得る。
【0066】
質量要素32のより大きな慣性モーメントにより、振動子1のより低い揺動周波数となるとともにより長い揺動時間(揺動のより緩慢な消勢)となる。
【0067】
質量要素32の慣性モーメントは、質量要素32における慣性ブロックを追加するか、又は除去することで変更されることができる。
図1に戻って、このような慣性ブロック34は、凹部36内に収容されている。1つの慣性ブロック又は複数の慣性ブロック34は、質量要素32の慣性モーメントを変更することができるように、質量要素32へ加えられ、取り外されることが可能である。1つの慣性ブロック又は複数の慣性ブロック34により、質量要素32の慣性モーメントを変更することができ、それゆえ、実質上振動子1の容積を増やすことなく共振器の慣性モーメントを変更することが可能である。
【0068】
したがって、選択された材料並びに要求された位置決め公差及び寸法公差に適合された手段によって組み付けられ得る、永続的に設けられた慣性ブロック34を用いることが可能である。慣性ブロック34は、必要であれば適当な層で基材を覆った後、又は接着性を最適化するために、若しくは部分的な広がりを高めるためにその表面を処理した後、のり付け、ろう付け、溶接又は接着プロセスによって質量要素32に結合されることが可能である。
【0069】
材料を増やすことで、例えばガルバニック成長によって、焼結又は共振器3(例えば質量要素32)の1つ又は複数の面における微細構成要素へ応用可能な他の付加的なプロセスによって、共振器3の慣性モーメントを変更することも可能である。ねじ止め、圧着又はリベット留め、ピン止め又は締め付けによる弾性構造部への取付のような機械的な組付方法を用いることも可能である。
【0070】
有利には、慣性ブロック34は、共振器3の他の部分に用いられる材料よりも高い密度を有する材料で製造されている。例えば、慣性ブロック34は、金又は他の密な金属若しくは合金で構成されることが可能である。変更される慣性の量に依存して、共振器の材料の密度と同じか、むしろ低い密度を有する慣性ブロックを用いることもでき、その場合、調整の精細さが改善される。
【0071】
必要な慣性ブロック34がベース材料の密度と同じ密度を有していれば、これらは、寸法が上述の機能を満たすように選択される限り、慣性ブロックとみなしつつ一体的に同一の材料で構成されることが可能である。
【0072】
共振器3の製造後に周波数を調整するために、とりわけ当該機構を調整する時計用ムーブメントのような協働する機構を調和させるために、質量要素32及び/又は慣性ブロック34の慣性を変更することが可能である。特に、周波数は、質量要素32及び/又は慣性ブロック34における材料の除去によって高められ得る。
【0073】
材料の除去は、機械加工(機械的、レーザ、化学的又はその他)によって、(例えば特許文献6に記載されているような)取り外し可能な要素を切断することで、又は他の適切な方法によって行われることが可能である。取り外し可能な要素が用いられれば、これら要素は、共振器3の製造作業と同一の作業中に形成されることが可能である。
【0074】
慣性ブロック34は、全ての同一のサイズ及び同一の質量を有することができる。これに代えて、大きな範囲でのより精細な調整を得るために、異なる質量を有する慣性ブロック34を用いることが可能である。例として、慣性ブロック34は、1s/d、2s/d、4s/d、8s/d及び16s/dの補正にそれぞれ対応するために、5つの異なる質量に寸法設定されることが可能である。このようにして、適当な要素の組合せを取り外すことで、1〜31s/日から補正することが可能である。
【0075】
共振器3の揺動周波数を変更する他の方法は、好ましくは二次モーメントの変更による振動要素31の剛性及び/又は材料の局所的な剛性の変更にある。
【0076】
図19には、他の実施例による振動子1が示されている。振動子1は、
図14に図示されたものと類似のように構成された第1の共振器3を含んでいる。振動子1は、更に第2の共振器7を含んでいる。第2の共振器7は、アンクル部4を有していないとともに、ガンギ車(
図19では不図示)と協働しない。第2の共振器7は、自由に揺動することができるように、すなわち第1の共振器3のアンクル部4によって妨害されないように設定されている。
【0077】
第2の共振器7は、共振による振動子1の第1の共振器3の揺動に関連付けられることが可能である。したがって、第2の共振器7により、振動子1の動作中のアンクル部4による妨害、例えばアンクル部4の部材40へのガンギ車5の歯50の衝撃による妨害を低減することが可能である。
【0078】
ガンギ車5と協働する第1の共振器3と第2の共振器7の間の振動の伝達及び結合(関連付け)は、支持構造(機械的な共振)の周囲流体(音響共鳴)を用いて、又は磁気結合によって行うことが可能である。周囲流体を介した結合の場合には、調整部材1の表面を、変位波の圧力を増大させ、したがって品質の同期を促進するために、(例えばナノ構造によって)変更することが可能である。これに代えて、又は組合せにおいて、振動子1の幾何形状を変更することが可能である。磁気結合の場合には、自由な第2の共振器7は、調整部材1のQ値を改善するために、制御された雰囲気の下で、例えば磁気透過性のカプセル(不図示)内に取り付けられることが可能である。一般的に、第2の振動子7は、共振器3のQ値の改善に寄与するものである。
【0079】
図20に図示された実施例では、振動子1は、時間設定機構のプルタブ62によって作動され、時計用ムーブメントの自己始動機能を提供するために通常の動作モードにおける共振器3の2つの極端な位置のうち1つ(又はガンギ車5に対して偏心した位置)に対応するアンバランスな位置で振動子1の振動要素31を停止させることで振動子1を停止させ、シャットダウンされた状態に維持するよう設定されたレバー61を含むオン/オフ機構60を含んでいる。好ましくは、振動子1は、第1の揺動モードにおいてオンされる。衝撃時に共振器が過度に変位するのを回避するために、重大な衝撃時に「x軸」、「y軸」及び「z軸」に沿った振動子1の移動を制限するためにストッパ(不図示)を構成することが可能である。
【0080】
有利には、自己始動機能は、共振器のアンクル部4の部材における特有の幾何形状の形成及びガンギ車の歯50によって促進され、これらの組合せによって、必要な脱進機の機能を満たすことに加えて、共振器が他の器具と協働しない場合に特に共振器の均衡位置から2つの要素を共に変位させる振動子の不安定な位置が促進される。
【0081】
図21a及び
図21bには、一実施例によるガンギ車5の歯50の詳細図が示されている。ガンギ車5の各歯50は、インパルス面51と静止面52の傾斜平面を含んでいる。各リフト40も、傾斜した静止面41を含んでいるが、パルス面は含んでおらず、リフト40の頂部42は、むしろ端部が多少明確な丸みを有することが可能な鋭い形状を有している。この実施例におけるガンギ車5の歯50及びリフト40の構成により、リフト40が、歯50からのパルスを受け取ることができるとともに、ガンギ車5が進む間に共振器3の揺動を維持することが可能である。
【0082】
ガンギ車5の歯50におけるインパルス中に起こり得るリフト40のはね返りを制限するために、ガンギ車5は、歯50におけるリフト40の衝撃を吸収するために弾性アーム53を備えることができる。
【0083】
振動子1は、補償コーティングと、ゼロ熱弾性係数を有する材料と、局所的に変更された構造材料と、テンプにおいて用いられるこれらに類似した他の手段、例えばバイメタル構造又はその他を含む、熱補償手段を含むことが可能である。
【0084】
例えば、振動子1がシリコンで構成されていれば、振動子は、その表面の少なくとも一部に沈積された二酸化ケイ素のコーティングを含むことが可能である。これに代えて、シリコンで構成された調整部材1の熱補償手段は、本出願人の特許文献7に記載された手段のうちの1つであってよい。
【0085】
他の実施例では、調整部材は一群のガラスから成る材料で構成されており、熱補償は、基材の熱弾性係数とは逆の傾向の熱弾性係数である酸化アルミニウムを基礎とするコーティングによって得られる。
【0086】
更に別の実施例では、共振器は第1の熱弾性係数を有するガラスの材料で構成されており、熱補償は、部材の一部に第1の熱弾性係数に対して補償する第2の熱弾性係数を与えるために部材の一部の局所的な変更によって得られ、この変更は好ましくは照射によって得られる。
【0087】
共振器3はシリコンで構成されることができ、熱補償は、シリコンの熱弾性係数とは逆の傾向の熱弾性係数を有する材料を加えることで得られるとともに、振動要素31の表面及び/又は構成要素材料において均等に又は不連続に分配される。
【0088】
熱補償材料は、二酸化ケイ素(SiO
2)であり得る。
【0089】
ここで説明される共振器3において、アンクル部4は、質量要素32に統合して固定されている。アンクル部4は、適切な手段によって質量要素32と統合して構成されている。例えば、アンクル部4は、接着、溶接又は質量要素32へアンクル部4を固定する他の手段によって質量要素32と統合して構成されている。アンクル部4は、特に振動子1の製造中に質量要素32と統合して形成されることも可能である。したがって、共振器3は、有利には、部品点数と、各部品間の各接触における破壊的な摩擦量とを削減するために、別のアンクル部の追加を必要としない。
【0090】
ギヤトレーンにおける部品点数を削減するために、及び/又は協働するギヤトレーンの可動輪間のギヤ比を決定するその数を単純化するために、例えば特定周期の情報を表示するために、そのガンギ車に単一の回転速度を与えるように振動子を寸法設定することが可能である。例えば、ガンギ車は、1秒で、又は整数倍若しくは分数倍で回転することが可能である。
【0091】
特に共振器3とガンギ車5の間の対形成へ移行するように、振動子1は、そのガンギ車5がいくつかのモードにより共振器3と協働するように設定されている。この目的のために、
図22には、
図11の共振器と類似した、3つのアンクル部4を備えた共振器3が示されており、各アンクル部は、隣接する2つの質量部分32’の端部に配置された部材40を含んでいる(1つのアンクル部4のみが完全に視認可能である)。例えば、このような配置は、内部空間11ごとのアンクル部4を含むことが可能である。この配置により、ガンギ車5に対する共振器3の3つの異なる角度位置における位置決めすること、及び所望の性能を達成するために最適なアンクル部4と協働させることが可能である。
【0092】
同様に、
図23には4つのアンクル部4を有する共振器3が示されており、各アンクル部4は、4つの異なるモードによりガンギ車5と協働するように設定されている。
【0093】
これらの変形態様が有利な対形成の可能性を提供する一方、例えば近い対を有するものの、その距離により、用いられるべき同一の振動子を許容しない内径の場合には、振動子を時計用ムーブメントの広い範囲に対してより広範囲に使用可能とするために2つの部材を共に対にする他の方法が存在する。
【0094】
したがって、ガンギ車5自体が、振動子のより多くの等級への対形成を拡張することが可能ないくつかの変形態様により寸法設定されることが可能である。
【0095】
他の方法において、
図24には、一実施例による、ガンギ車5と協働するアンクル部4の2つの部材40を通る平面に対向する振動子1の断面図が示されている。共振器3は、その高さにおいて、異なる幾何形状であるものの同一のガンギ車5と協働可能な複数のアンクル部4を含んでいる。したがって、共振器3のZ平面におけるガンギ車5の位置の変更により、特別な場合には時計の進行をその所有者による装着状態に適合させることが可能な追加的な変形態様を得ることが可能である。
【0096】
フレキシブルな取り付けプレートを有し、そのシャフトにおいて切断された複数のシートにおいて支持されたガンギ車を示す
図24を参照すると、ガンギ車5と協働する共振器3のステージ8の選択は異なる方法で行われることができ、前記各シートは、スライドすることなく両者の回転駆動を保証するように設定された1つ若しくはいくつかの面又は平坦な部分を支持する。この場合、ガンギ車のピニオンが直接ホイール上に直接取り付けられ、固定される一方、時計製造者は、適切なアンクル部4と協働するようにガンギ車5のプレートを適当に移動させることが可能である。
【0097】
操作及び柔軟性に関するこの解決手段の実行のしやすさ(組込/取外しは不要)は、特に、このような作業が不利(産業化、アフターサービスなど)となる作業に対して意図されている。
【0098】
他の方法では、ここでも
図24を参照すると、ガンギ車5は、共振器の正中面の位置の第1の面を規定するアンクル部4,40を有する共振器3の正中面の外側に配置されたアンクル部4,40と協働することが可能である。そして、共振器3は、(部材が可逆的な機能を許容しない場合に同一の機能を保証するために)逆対称に配置されるアンクル部4,40を有する正中面のうちのこの第1の平面に配置された各アンクル部4,40のための第2のアンクル部4,40を含んでいる。そして、対形成は、共振器3の取付方向と、有利にはそのシャフト54に心合わせされて取り付けられる脱進機可動部を有するガンギ車5の取付方向とを逆にすることでなされる。
【0099】
対形成の範囲を更に拡張するために、上記において提案された全ての対形成解決手段は、当然、組み合わされることができ、異なるガンギ車5と共振器3の適当なアンクル部4,40の組合せにより、ガンギ車5に伝達される可変のトルクに対する同一の周波数範囲を得ることが可能となる。
【0100】
共振器3が、異なっていてよいか(対形成の場合)、又は同一であってよいいくつかのアンクル部4を有している場合。後者の変形形態は、この場合にはそれぞれ専用のギヤトレーンと協働する複数のガンギ車5を含む振動子1によって、いくつかの別々のギヤを調整するために同一の共振器3を用いることができる利点を有している。
【0101】
本発明は、上述の実施例に限定されないこと、及び本発明の範囲を逸脱しない限り様々な単純な変更及び変形形態が当業者によって想定され得ることはいうまでもない。
【0102】
例えば、振動子1の幾何形状と、特に振動要素31の幾何形状は、異なる方法で変更されることができる。例えば、各共振器3、各質量要素32及び/又は各アンクル部4は、振動子の単一要素又は振動要素として共に融合されることが可能である。
【0103】
さらに、ガンギ車5の歯50と協働するように適合されたアンクル部4の部材40は、異なる形状をとることが可能である。
【0104】
不図示の他の代替的な実施例では、ストッパが、平面Pにおける横方向の運動を制限する。このようなストッパは、可動の脱進機の平面に対して垂直な軸線へ向けられることができるとともに、振動子1を受け入れるように設定されたフレームに取り付けられることが可能である。ストッパは、他の解決手段を排除することなく、共振器3の幾何形状へ、好ましくはその可動部分、すなわち質量要素32又はアンクル部4へ直接統合されることもできる。
【0105】
本発明の調整部材及び脱進機は意匠性も有しており、これら調整部材及び脱進機は、ある意味で時計の装着者にこれらを視認可能とするように、有利には時計の時計用ムーブメントに組み入れられることが可能である。例えば、調整部材及び脱進機は、ムーブメントの駆動部材の上方又は下方に取り付けられることが可能である。秒も表示するために、ガンギ車は、1rpmの速度で回転するように適合されることが可能である。