(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6646786
(24)【登録日】2020年1月15日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】食用植物栽培装置及び食用植物の栽培方法
(51)【国際特許分類】
A01G 7/00 20060101AFI20200203BHJP
A01G 24/10 20180101ALI20200203BHJP
A01G 9/02 20180101ALI20200203BHJP
【FI】
A01G7/00 604A
A01G24/10
A01G9/02
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-193634(P2019-193634)
(22)【出願日】2019年10月24日
【審査請求日】2019年10月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502254970
【氏名又は名称】田村 喜久雄
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【弁理士】
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】田村 喜久雄
【審査官】
大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−291174(JP,A)
【文献】
特開2014−174087(JP,A)
【文献】
特許第6574912(JP,B1)
【文献】
特開2011−62200(JP,A)
【文献】
特許第4049370(JP,B2)
【文献】
加藤英八郎 他,サンゴ砂耕法によるトマトの糖組成,農業環境工学関連4学会2002年合同大会講演要旨,2002年 8月 6日,P.310
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 7/00
A01G 9/02
A01G 24/00−24/60
A01G 22/00−22/67
A01G 18/00−18/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に栽培空間が形成される屋舎と、
前記栽培空間内に配置されるプランター部と
を備え、
前記プランター部は、
底部に少なくとも1つの通水孔が形成された栽培容器と、
前記栽培容器の内面に敷設される第1の不織布であって、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第1の不織布と、
前記栽培容器の内面に敷設された前記第1の不織布の内側に充填される珊瑚砂礫であって、その内部に食用植物の種又は苗の少なくとも一部が配置される珊瑚砂礫と
を有する、
食用植物栽培装置。
【請求項2】
前記第1の不織布は生分解性を有する、請求項1に記載の食用植物栽培装置。
【請求項3】
前記プランター部は、前記珊瑚砂礫の上に敷設される第2の不織布であって、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第2の不織布をさらに有する、請求項1又は2に記載の食用植物栽培装置。
【請求項4】
前記第2の不織布は生分解性を有する、請求項3に記載の食用植物栽培装置。
【請求項5】
水を貯留する貯水槽と、
前記プランター部に向けて水を散布する散水部を有する散水管と、
前記貯水槽から前記水を汲み上げて前記散水管に供給するポンプと、
前記プランター部の前記栽培容器の前記少なくとも1つの通水孔と前記貯水槽とを接続する還水管と
をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の食用植物栽培装置。
【請求項6】
前記散水管を通過する水を活性化する活水化器をさらに備える、請求項5に記載の食用植物栽培装置。
【請求項7】
前記ポンプの作動を制御する制御部をさらに備える、請求項5又は6に記載の食用植物栽培装置。
【請求項8】
底部に少なくとも1つの通水孔が形成された栽培容器の内面に、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第1の不織布を敷設し、
前記栽培容器の内面に敷設された前記第1の不織布の上に珊瑚砂礫を充填し、
前記珊瑚砂礫の内部に食用植物の種又は苗の少なくとも一部を配置し、
前記珊瑚砂礫に水を供給する、
食用植物の栽培方法。
【請求項9】
前記珊瑚砂礫の上に、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第2の不織布を敷設する、請求項8に記載の食用植物の栽培方法。
【請求項10】
貯水槽に水を貯留し、
前記貯水槽からポンプにより前記水を汲み上げて散水管に供給して、前記散水管の散水部から前記珊瑚砂礫に向けて水を散布し、
前記少なくとも1つの通水孔から排出される前記水を還水管によって前記貯水槽に戻す、
請求項8又は9に記載の食用植物の栽培方法。
【請求項11】
前記散水管を通過する水を活水化器により活性化する、請求項10に記載の食用植物の栽培方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食用植物栽培装置及び食用植物の栽培方法に係り、特に果実や野菜などの食用植物を栽培する食用植物栽培装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から果実や野菜などの食用植物の栽培方法として土耕栽培や水耕栽培をはじめとして様々な栽培方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような食用植物の栽培においては、1)植物の栽培速度を増すこと、2)植物をより大きく育てること、3)果実や野菜の味を良くすることが大きな課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−177130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、味のよい食用植物を短期間でより大きく育てることができる食用植物栽培装置及び食用植物の栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、味のよい食用植物を短期間でより大きく育てることができる食用植物栽培装置が提供される。この食用植物栽培装置は、内部に栽培空間が形成される屋舎と、上記栽培空間内に配置されるプランター部とを備える。上記プランター部は、底部に少なくとも1つの通水孔が形成された栽培容器と、上記栽培容器の内面に敷設される第1の不織布と、上記栽培容器の内面に敷設された上記第1の不織布の内側に充填される珊瑚砂礫とを有する。上記第1の不織布には、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料が含浸されている。上記珊瑚砂礫の内部には食用植物の種又は苗の少なくとも一部が配置される。
【0006】
このような構成によれば、食用植物の土壌が強アルカリ性の珊瑚砂礫であるため、食用植物の種や根に刺激が与えられ、食用植物が強い個体に育つとともに、その味も良くなる。また、第1の不織布に含浸された塗料から放出される微量のガンマ線の作用によって、珊瑚砂礫中で栽培される食用植物の育成速度が増すので、食用植物を短期間でより大きく育てることができる。さらに、このガンマ線の作用によって、食用植物に含まれるアミノ酸も増すので、食用植物の味も良くなる。
【0007】
上記第1の不織布は生分解性を有していることが好ましい。この場合には、第1の不織布が時間とともに生分解されてなくなってしまうため、環境に無害な装置とすることができる。
【0008】
上記プランター部は、上記珊瑚砂礫の上に敷設される第2の不織布をさらに有していてもよく、この第2の不織布には、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料が含浸されていることが好ましい。このような第2の不織布を用いることで、第2の不織布に含浸された塗料から放出される微量のガンマ線の作用によって、珊瑚砂礫中で栽培される食用植物の育成速度がさらに増すので、食用植物をさらに短期間でより大きく育てることができる。さらに、このガンマ線の作用によって、食用植物に含まれるアミノ酸もさらに増すので、食用植物の味もさらに良くなる。
【0009】
この場合において、上記第2の不織布は生分解性を有していることが好ましい。この場合には、第2の不織布が時間とともに生分解されてなくなってしまうため、環境に無害な装置とすることができる。
【0010】
上記食用植物栽培装置は、水を貯留する貯水槽と、上記プランター部に向けて水を散布する散水部を有する散水管と、上記貯水槽から上記水を汲み上げて上記散水管に供給するポンプと、上記プランター部の上記栽培容器の上記少なくとも1つの通水孔と上記貯水槽とを接続する還水管とをさらに備えることが好ましい。このような構成によれば、貯水槽の水を散水管の散水部からプランター部に散布し、プランター部の栽培容器の通水孔を通って排出される水を貯水槽に戻すことができる。このように、貯水槽の水を循環させて使用することができるので、水の無駄な使用を減らすことができる。
【0011】
上記食用植物栽培装置は、上記散水管を通過する水を活性化する活水化器をさらに備えることが好ましい。このような活水化器を設けることにより、活水化器によって活性化された活性化水を散水管の散水部から散布することができる。したがって、活性化水が食用植物の茎や葉、そして不織布及び珊瑚砂礫に付着して食用植物の成長が促進される。
【0012】
上記食用植物栽培装置は、上記ポンプの作動を制御する制御部をさらに備えることが好ましい。このような制御部によりポンプの作動を適切に制御することにより、全自動で食用植物の栽培を行うことができる。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、味のよい食用植物を短期間でより大きく育てることができる食用植物の栽培方法が提供される。この栽培方法では、底部に少なくとも1つの通水孔が形成された栽培容器の内面に、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第1の不織布を敷設する。上記栽培容器の内面に敷設された上記第1の不織布の上に珊瑚砂礫を充填する。上記珊瑚砂礫の内部に食用植物の種又は苗の少なくとも一部を配置し、上記珊瑚砂礫に水を供給する。
【0014】
また、上記珊瑚砂礫の上に、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料を含浸させた第2の不織布を敷設してもよい。
【0015】
さらに、貯水槽に水を貯留し、上記貯水槽からポンプにより上記水を汲み上げて散水管に供給して、上記散水管の散水部から上記珊瑚砂礫に向けて水を散布してもよい。この場合において、上記少なくとも1つの通水孔から排出される上記水を還水管によって上記貯水槽に戻してもよい。
【0016】
また、上記散水管を通過する水を活水化器により活性化することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、食用植物の土壌が強アルカリ性の珊瑚砂礫であるため、食用植物の種や根に刺激が与えられ、食用植物が強い個体に育つとともに、その味も良くなる。また、第1の不織布に含浸された塗料から放出される微量のガンマ線の作用によって、珊瑚砂礫中で栽培される食用植物の育成速度が増すので、食用植物を短期間でより大きく育てることができる。さらに、このガンマ線の作用によって、食用植物に含まれるアミノ酸も増すので、食用植物の味も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態における食用植物栽培装置の構成を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す食用植物栽培装置におけるプランター部の1つを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る食用植物栽培装置の実施形態について
図1及び
図2を参照して詳細に説明する。
図1及び
図2において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、
図1及び
図2においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における食用植物栽培装置1の構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、食用植物栽培装置1は、内部に栽培空間Sを形成する屋舎10と、栽培空間S内に複数列で配置されるプランター部20と、栽培用の水Wを貯留する貯水槽30と、貯水槽30からプランター部20の上方まで延びる散水管40と、貯水槽30から水Wを汲み上げて散水管40に供給するポンプ50と、ポンプ50の作動を制御する制御部60とを備えている。
【0021】
プランター部20には、後述するように野菜や果物などの食用植物Eの種又は苗の少なくとも一部が配置されており、プランター部20で食用植物Eが栽培される。このような食用植物Eの例としては、トマト、ピーマン、ナス、キュウリ、スイカ、メロン、イチゴ、カボチャ、小松菜、ほうれん草、レタス、キャベツ、インゲンマメ、ダイコン、ニンジン、ジャガイモなどが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0022】
屋舎10は例えばビニールハウスのような形態であってもよい。本実施形態では、この屋舎10内の栽培空間Sに、プランター部20、貯水槽30、散水管40、ポンプ50、及び制御部60が収容されているが、貯水槽30や制御部60は屋舎10の外部にあってもよい。
【0023】
散水管40の一端はポンプ50に接続されている。この散水管40は、プランター部20の上方からプランター部20に向けて水Aを散布する散水部41を有している。ポンプ50から散水部41に至るまでの間の散水管40には活水化器70が設けられており、この活水化器70により散水管40を通過する水が活性化される。したがって、本実施形態では、散水管40の散水部41からプランター部20に向けて活性化水Aが散布される。このような活水化器70としては、特許第4851625号や特許第4882024号に開示されているような活水化器を用いることができる。
【0024】
図2は、プランター部20の1つを模式的に示す断面図である。
図2に示すように、プランター部20は、例えば発泡スチロールなどの材料からなる栽培容器21と、この栽培容器21の内面に敷設される不織布22(第1の不織布)と、この不織布22の内側に充填される珊瑚砂礫23と、珊瑚砂礫23の上に敷設される不織布24(第2の不織布)とを有している。例えば、珊瑚砂礫23の深さは7cmであり、この珊瑚砂礫23の内部に食用植物Eの種又は苗の少なくとも一部が配置され、珊瑚砂礫23の中で食用植物Eが栽培される。
【0025】
不織布22,24は、いずれも微量のガンマ線を放射する鉱物を含む塗料を不織布に含浸させたものである。このような鉱物の例としては、ウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、ポロニウム(Po)などが挙げられる。このような不織布22,24としては生分解性を有するものを用いることが好ましい。
【0026】
栽培容器21の底部には、少なくとも1つの通水孔25が形成されている。
図1に示すように、それぞれのプランター部20の栽培容器21の通水孔25には還水管80が接続される。この還水管80は貯水槽30まで延びている。これにより、不織布24、珊瑚砂礫23、不織布22を透過した水が栽培容器21の通水孔25を通って還水管80に導かれ、還水管80を通って貯水槽30に戻される。
【0027】
このような構成において、貯水槽30内の水Wはポンプ50によって汲み上げられて散水管40に供給される。散水管40に供給された水Wは、散水管40の途中に設けられた活水化器70によって活性化される。活水化器70によって活性化された活性化水Aは、散水管40の散水部41からプランター部20に向けて散布される。このとき、散水管40の散水部41から活性化水Aをシャワー状に散布してもよいが、活性化水Aを粒子にしてミスト状に栽培空間Sに放出するように散水管40の散水部41を構成することが好ましい。
【0028】
散水管40の散水部41から散布された活性化水Aは、プランター部20の不織布24に降り注ぎ、不織布24を透過して、珊瑚砂礫23に浸透する。これにより、食用植物Eの種や根などに活性化水Aが供給されて食用植物Eが成長する。その後、活性化水Aは、不織布22を透過して通水孔25から排出され、還水管80を通って貯水槽30に戻される。
【0029】
本実施形態では、食用植物Eの土壌が強アルカリ性の珊瑚砂礫であるため、食用植物Eの種や根に刺激が与えられ、食用植物Eが強い個体に育つとともに、その味も良くなる(例えば糖度が高くなる)。また、珊瑚砂礫23が不織布22及び不織布24で覆われているが、これらの不織布22,24には上述したように微量のガンマ線を放射する鉱物を含む塗料が含浸されている。したがって、不織布22,24に含浸された塗料から放出される微量のガンマ線の作用によって、珊瑚砂礫23中の食用植物Eの育成速度が増し、食用植物Eを短期間でより大きく育てることができる。さらに、このガンマ線の作用によって、食用植物Eに含まれるアミノ酸も増すので、食用植物Eの味も良くなる。また、このガンマ線の作用により食用植物Eに害虫(例えばダニ)が近づきにくくなるという効果もある。
【0030】
また、不織布22,24として生分解性のものを使用すれば、不織布22,24が時間とともに生分解されてなくなってしまうため、環境に無害な装置とすることができる。
【0031】
さらに、本実施形態においては、活水化器70によって活性化された活性化水Aを散水管40の散水部41から散布しているため、活性化水Aが栽培空間S内の食用植物Eの茎や葉、そして不織布22,24及び珊瑚砂礫23に付着して食用植物Eの成長が促進される。上述のように、活性化水Aを粒子にして栽培空間Sに放出するように散水管40の散水部41を構成すれば、活性化水Aの粒子を栽培空間S内に充満させることができるので、食用植物Eの成長がより促進される。
【0032】
また、本実施形態では、貯水槽30の水Wを散水管40の散水部41からプランター部20に散布し、プランター部20の栽培容器21の通水孔25を通って排出される水を貯水槽30に戻すことができるため、貯水槽30の水Wを循環させて使用することが可能である。したがって、水の無駄な使用を減らすことができる。
【0033】
さらに、例えばタイマなどを用いて一定時間ごとにポンプ50を作動させるなどのように、上述した制御部60によりポンプ50の作動を制御すれば、全自動で食用植物Eの栽培を行うことも可能である。
【0034】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0035】
1 食用植物栽培装置
10 屋舎
20 プランター部
21 栽培容器
22 (第1の)不織布
23 珊瑚砂礫
24 (第2の)不織布
25 通水孔
30 貯水槽
40 散水管
41 散水部
50 ポンプ
60 制御部
70 活水化器
80 還水管
A 活性化水
E 食用植物
S 栽培空間
W 水
【要約】
【課題】味のよい食用植物を短期間でより大きく育てることができる食用植物栽培装置を提供する。
【解決手段】食用植物栽培装置1は、内部に栽培空間Sを形成する屋舎10と、栽培空間S内に配置されるプランター部20とを備える。プランター部20は、底部に通水孔25が形成された栽培容器21と、栽培容器21の内面に敷設される不織布22と、栽培容器21の内面に敷設された不織布22の内側に充填される珊瑚砂礫23と、珊瑚砂礫23の上に敷設される不織布24とを有する。不織布22,24には、ガンマ線を放射する鉱物としてウラン(U)、トリウム(Th)、ラジウム(Ra)、ラドン(Rn)、及びポロニウム(Po)のうち少なくとも1つの鉱物を含む塗料が含浸されている。珊瑚砂礫23の内部には食用植物Eの種又は苗が配置される。
【選択図】
図1