(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ケーブルドラムの側面からケーブルドラムに回転駆動力を与えるドラム回転駆動手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のケーブル巻取装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置について説明する。ここで、
図1は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置の使用状態を示す図であり、
図2は同ケーブル巻取装置の斜視図であり、
図3は同ケーブル巻取装置の側面図であり、
図4は同ケーブル巻取装置の上面図であり、
図5は同ケーブル巻取装置の後面図である。
【0018】
ケーブル巻取装置1は、車輛に搭載され、地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル(電線)3を巻取るものである(
図1参照)。具体的には、地中に埋設された地中電線管路2に敷設された電力ケーブル3をマンホール4(人孔)から引き抜いて、その電力ケーブル3をケーブル巻取装置1に設置されたケーブルドラム5で巻き取るためのものである。
【0019】
図2に示すように、ケーブル巻取装置1は、旋回テーブル6と、アーム7と、ドラム支持部材8と、ゴムタイヤ9と、ゴムタイヤ固定シャフト10と、油圧モータ11(ゴムタイヤ回転駆動手段)と、アウトリガー12、アームシリンダー13aと、縁切装置14と、レバー操作部15、リモコン操作部16を有している。なお、本実施形態では、アウトリガー12を設けたが、これに限らず、アウトリガー12が設けられていないケーブル巻取装置1であってもよい。
【0020】
旋回テーブル6は、ケーブル巻取装置1の荷台1a上に設けられ、略水平周りに回転させることができる。具体的には、旋回テーブル6は、ケーブル巻取装置1の荷台1aの後方に設けられ、旋回テーブル油圧モータ6aのモータ回転軸が回転駆動することによりモータ回転歯車6bが回転され、そして、そのモータ回転歯車6bが、旋回テーブル歯車6cを介し、旋回テーブル6を略水平周りに360度回転させることができる(
図6参照)。また、旋回テーブル6の上部には、略三角形状をした固定フレーム17が固着されている。ここで、
図6は、本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置の旋回テーブルの回転構造を示すである。
【0021】
アーム7は、旋回テーブル6上に2本平行に設けられ、旋回テーブル6との結合点Cを回転中心として鉛直方向に回転させることができる。具体的には、アーム7は、旋回テーブル6上に荷台1aの横幅と略同一の間隔をあけて2本平行に設けられ、旋回テーブル6の左右先端と結合している。そして、アーム7は、アームシリンダー13a内から突出させて設けられているアームピストン13bを移動させることにより旋回テーブル6との結合点Cを回転中心として鉛直方向に回動させることができる。なお、本実施形態では、アーム7を旋回テーブル6との結合点Cを回転中心に回転させるようにしたが、これに限らず、アーム7を旋回テーブル6との結合点Cの近傍(略結合点)を回転中心に回転させるようにしてもよい。また、本実施形態では、アーム7を旋回テーブル6上に2本平行に設けたが、これに限らず、アーム7を旋回テーブル6上に2本以上平行に設けるようにしてもよい。
【0022】
ドラム支持部材8は、アーム7(外側側面)に取り付けられ、2本のアーム7の間に配されたケーブルドラム5を係止するものである。具体的には、ドラム支持部材8は、略四角形状で、アーム固定ピン18によりアーム7と着脱可能に取り付けられている(
図7参照)。そして、ドラム支持部材8は、側面にドラムシャフト19を係止するドラムシャフト受け20が上下に2個形成され、略四角形状の内部にはアーム7との固定位置を設定できる
ドラム支持部材固定位置調整孔21が形成されている。そして、ドラムシャフト19をドラムシャフト受け20に係止させた後に、ドラムシャフト受け20に形成されたドラムシャフト受け固定ボルト挿入孔31aを介し、ドラムシャフト19のドラムシャフト固定ボルト挿入孔19aにシャフト固定ボルト22が挿入され、シャフト固定ボルト22によりドラムシャフト19を締め付けることにより、ドラムシャフト19がドラム支持部材8に強固に取り付けることができる。ここで、
図7(a)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のドラム支持部材の側面図であり、
図7(b)はドラムシャフトがドラムシャフト受けに係止される直前を示す図であり、
図7(c)はドラムシャフトがシャフト固定ボルトより締め付けられる直前を示す図である。
【0023】
ゴムタイヤ9は、円形形状で、外周がブタジエンゴムを材質とし、その外周を
ドラム支持部材8に係止されたケーブルドラム5の外面と密着させて回転することによりケーブルドラム5を回転させることができる。ここで、本実施形態では、ゴムタイヤ9として自動車に使用されるタイヤを用いている。なお、本実施形態では、外周の材質をブタジエンゴムとしたが、これに限らず、イソプレンゴムやブチルゴムなどの弾性ゴムを材質としてもよい。また、本実施形態では、外周内部が中空の自動車タイヤを用いたが、これに限らず、外周内部が中空でないタイヤを用いてもよい。このゴムタイヤ9は2個設けられ、その2個のゴムタイヤ9は、中心軸でゴムタイヤ固定シャフト10と移動可能に結合して固定されている。なお、本実施形態では、ゴムタイヤ9をゴムタイヤ固定シャフト10の長手方向側に移動可能であると説明したが、これに限らず、ゴムタイヤ9をゴムタイヤ固定シャフト10の定位置に固定され、ゴムタイヤ固定シャフト10の長手方向側に移動可能としなくてもよい。また、本実施形態では、2個のゴムタイヤ9を設けたが、2個以外の3個や4個などの複数個のゴムタイヤ9を設けるようにしてもよい。このゴムタイヤ固定シャフト10は、油圧モータ11(
図4参照)の回転駆動力により長手方向中心軸を回転軸として回転させることができる。そして、このゴムタイヤ固定シャフト10が回転することによりゴムタイヤ9が回転し、そのゴムタイヤ9の回転力により、ゴムタイヤ9の外面と密着するケーブルドラム5を回転させることができる。なお、油圧モータ11は、ゴムタイヤ固定シャフト10を正回転(時計回転)および逆回転(反時計回転)の2方向に回転させることができる。ここで、ゴムタイヤ9とゴムタイヤ固定シャフト10と油圧モータ11により
ドラム支持部材8に係止されたケーブルドラム5を回転させるドラム回転装置が構成されるが、これに限らず、ドラム回転装置は
ドラム支持部材8に係止されたケーブルドラム5を回転させるものであれば他の構成からなるものであってもよい。
【0024】
アウトリガー12は、アウトリガーシリンダー12aが下部に伸びることによりケーブル巻取装置1の後方を支持するものである。これにより、ケーブル巻取装置1の荷台1a上に載せたケーブルドラム5を回転させても、ケーブル巻取装置1が前後に動かず安定した状態にすることができる。
【0025】
縁切装置14は、地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル3を引き上げるために用いられる(
図8参照)。すなわち、地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル3を引き上げる当初は、地中電線管路2内の電力ケーブル3が長く摩擦力も作用し大きな引張力が必要となるので、縁切装置14を用いて電力ケーブル3が引き上げられる。この縁切装置14は、縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bが上下方向に移動することにより、上下方向に伸縮することができる。縁切装置14を用いて地中電線管路2内から電力ケーブル3を引き上げるためには、まず最初に、ワイヤー24aの先端がケーブルドラム5に係止され、また、ワイヤー24bの先端が縁切装置14に係止されるとともに、ワイヤー24bの他端が地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられる。具体的には、ワイヤー24aの先端がケーブルドラム5(電力ケーブル3の巻付部の端部)のワイヤー係止部(図示略)に係止され、また、ワイヤー24bの先端がガイドローラ25a、25b、25c、および縁切装置14上端の縁切装置上端左側ローラ25d(
図8(a)参照)、縁切装置14裏側の縁切装置裏側中段ローラ25e(
図8(c)参照)、縁切装置14上端の縁切装置上端右側ローラ25f(
図8(a)参照)、縁切装置14の側面下部の2つのワイヤー係止部14cu、14cdを介して、縁切装置14の近傍の荷台1a上の荷台ワイヤー係止部16eで係止されるとともに、ワイヤー24bの他端が地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられる。ここで、この縁切装置14の側面下部の2つのワイヤー係止部14cu、14cdには、ワイヤー24bがワイヤー係止部14cuの後方面→2つのワイヤー係止部14cu、14cdの間→ワイヤー係止部14cdの前方面→ワイヤー係止部14cdの下方面→2つのワイヤー係止部14cu、14cdの間→ワイヤー係止部14cuの前方面→ワイヤー係止部14cuの上方面→2つのワイヤー係止部14cu、14cdの間→ワイヤー係止部14cuの後方面のように、2つのワイヤー係止部14cu、14cdに8字形状で係止されている。そして、その電力ケーブル3が取り付けられたワイヤー24bの先端部を荷台ワイヤー係止部16eに係止させた状態で、縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bを上方に移動させることにより、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3が地中電線管路2から引っ張り出される。この縁切りピストン14bは、油圧で作動し、8tの引張力で電力ケーブル3を地中電線管路2外に引っ張ることができることから、ジャッキなどを用いて地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル3を引き上げるのに比較して、強い引張力で電力ケーブル3を引き上げることができ、また、省スペースに配置させることができるとともに、静かに電力ケーブル3を引き上げることができる。そして、縁切装置14の縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bが上方に移動することにより、電力ケーブル3が6.0m(3.0m×2(2本の縁切りピストン14b分))引っ張り出されると、縁切装置14の縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bを下方に移動させ、地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられているワイヤー24bが電力ケーブル3から外され、その外された位置から6.0m後方の電力ケーブル3にワイヤー24bが取り付けられる。そして、縁切りピストン14bが再度上方に移動させることにより、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3が地中電線管路2内から引っ張り出される。この作業がワイヤー24bの長さ6.0m毎に行われ、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3がマンホール4(人孔)の外に出てくる長さまで、この作業が繰り返し実施される。そして、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3がマンホール4(人孔)から出たところで、ワイヤー24b後端に代えて、ワイヤー24aの後端に電力ケーブル3が取り付けられる。そして、ゴムタイヤ9によりケーブルドラム5が回転されることにより、ワイヤー24aがケーブルドラム5に巻かれ、ワイヤー24aに取り付けられた電力ケーブル3をケーブルドラム5に巻くことができる。このように、地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル3を引き上げる当初は、縁切装置14を用いて地中電線管路2内に敷設された電力ケーブル3を十分な引張力で引き上げられるので、電力ケーブル3を円滑に引っ張り上げることができる。ここで、
図8(a)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置の縁切装置を示す図であり、
図8(b)は同ケーブル巻取装置の縁切装置を用いた作業図であり、
図8(c)は同ケーブル巻取装置の縁切装置の縁切装置裏側中段ローラを示す前方斜視図である。
【0026】
レバー操作部15は、ケーブル巻取装置1の右後方面に設けられ、縁切装置操作レバー15a、アーム操作レバー15b、ドラム操作レバー15c、旋回テーブル操作レバー15dを有し、縁切装置操作レバー15aにより縁切装置14の縁切りピストン14bの上下移動操作を行うことができ、アーム操作レバー15bによりアーム7のアームピストン13bの上下移動操作を行うことができ、ドラム操作レバー15cによりケーブルドラム5のゴムタイヤ9の正転逆転回転操作を行うことができ、旋回テーブル操作レバー15dにより旋回テーブル6の右回り左回り回転操作を行うことができる(
図9(a)参照)。また、リモコン操作部16は、取り外し可能な操作リモコンであり、ケーブル巻取装置1の右後方側面のリモコンボックス内に設けられ、縁切装置操作スイッチ16a、アーム操作スイッチ16b、ドラム操作スイッチ16c、旋回テーブル操作スイッチ16dを有し、それぞれのスイッチを用いて、レバー操作部15と同様の操作を行うことができる(
図9(b)参照)。ここで、
図9(a)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のレバー操作部を示す図であり、
図9(b)は同ケーブル巻取装置のリモコン操作部を示す図である。また、アウトリガー操作部23は、ケーブル巻取装置1の左後方面に設けられ、操作レバーによりアウトリガー12の上下移動操作を行うことができる(図示略(詳細図))。
【0027】
次に、ケーブル巻取装置1のブースター装置26について説明する。ここで、
図10(a)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のブースター装置の表面図であり、
図10(b)は同ケーブル巻取装置のブースター装置の表面斜視図であり、
図10(c)はケーブルドラムとブースター装置の分解斜視図であり、
図10(d)はブースター装置がケーブルドラムに取り付けられた表面図であり、
図10(e)はブースター装置がケーブルドラムに取り付けられた裏面図である。ブースター装置26は、電力ケーブル3の引張力を増強するために使用するものである。すなわち、地中電線管路2内の電力ケーブル3の長さは約300m程度あり、また地中電線管路2内の電力ケーブル3を引き上げる際は地中電線管路2と電力ケーブル3との摩擦力も発生することから、電力ケーブル3を引き上げるためにかなり大きな引張力を必要とする場合もある。その際に、ブースター装置26を用いて、電力ケーブル3が引き上げられる。
【0028】
ブースター装置26(ドラム回転駆動手段)は、油圧モータ26aと、モータ遊星歯車26bと、ブースター内歯車26cを有し、ケーブルドラム5の側面からケーブルドラム5に回転駆動力を与えるものである。このブースター装置26は、ドラム支持部材8をアーム固定ピン18とともにアーム7から取り外した後に、ブースター装置26のドラムシャフト載置部29の上部の空間にドラムシャフト19が挿入され、そして、ブースター装置26のブースター装置固定孔27にアーム固定ピン18が挿入されることにより、アーム7に取り付けられる。また、ブースター装置26がアーム7に取り付ける際には、ケーブルドラム5のドラムシャフト孔28(
図13(a)参照)の外周側のドラム十字形状部5aにより形成された空間にブースター装置26のブースタードラム係止部26dが挿入されている。これにより、ブースター装置26のブースタードラム係止部26dがケーブルドラム5のドラム十字形状部5aと勘合した状態で、ブースター装置26がケーブルドラム5に取り付けられる。そして、ブースタードラム係止部26dが回転すると、ドラム十字形状部5aがブースタードラム係止部26dにより回転方向に押されることにより、ケーブルドラム5を回転させることができる。具体的には、このブースター装置26は、油圧モータ26aが駆動されることにより油圧モータ26aのモータ軸と結合したモータ遊星歯車26bが回転し、そのモータ遊星歯車26bの回転によりブースター内歯車26cが回転する。そして、そのブースター内歯車26cが回転しブースタードラム係止部26dが回転することにより、ドラム十字形状部5aがブースタードラム係止部26dにより回転方向に押され、ケーブルドラム5を回転させることができる。
【0029】
次に、本実施形態におけるケーブル巻取装置1を用いた電力ケーブル(電線)3の引上方法について、
図11〜
図16を用いて説明する。ここで、
図11は、本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置を用いた電力ケーブル引上方法のフローチャートである。
【0030】
ケーブル巻取装置1を用いて電力ケーブル3を巻き取るために、ケーブル巻取装置1を電力ケーブル(電線)3の巻取り場所まで走行させる。ここで、ケーブル巻取装置1の走行時、つまりケーブル巻取装置1が電力ケーブル3の巻取り場所に到着するまでは、アーム7の先端が下方に降ろされている(
図12(a)参照)。このケーブル巻取装置1は、アームシリンダー13aからアームピストン13bを外部に突出させることによりアーム7の先端を下方に降ろすことができる。そして、ケーブル巻取装置1が電力ケーブル3の巻取り場所に到着すると、S1の処理が実施される。ここで、
図12(a)は、本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置上のアームの先端が下部に降ろされた状態を示す図である。
【0031】
S1において、ケーブルドラム積載工程が実施される。このケーブルドラム積載工程では、ケーブル巻取装置1の荷台1aにケーブルドラム5が積載される。具体的には、アーム操作レバー15b(アーム操作スイッチ16b)、旋回テーブル操作レバー15d(旋回テーブル操作スイッチ16d)を操作しながら、下記の手順で、ケーブルドラム5がケーブル巻取装置1の荷台1aに積載される。
【0032】
(1)ケーブル巻取装置1の荷台1に降ろされているアーム7の先端が上部に持ち上げられ(
図12(b))、その状態で、旋回テーブル6を略水平周りに180度回転させる(12(c)参照)。アーム7は、アームシリンダー13a内のアームピストン13bをアームシリンダー13aの内部方向に移動させることにより、先端が持ち上げられる。このアーム7の先端が上部に持ち上げる際には、アウトリガー12のアウトリガーシリンダー12aが下部に伸ばしてケーブル巻取装置1の後方を支持している。これにより、ケーブル巻取装置1が前後に動かず安定した状態にすることができる。ここで、
図12(b)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のアームの先端が上部に上げられた状態を示す図であり、
図12(c)は同ケーブル巻取装置のアームを180度回転させた状態を示す図である。
【0033】
(2)次に、ケーブルドラム5の中心に開口されたドラムシャフト孔28にドラムシャフト19が挿入される(
図13(a)参照)。ここで、ドラムシャフト19の径がドラムシャフト孔28の径より小さい場合は、ドラムシャフト19をドラムシャフト孔28に挿入させた後に、ドラムシャフト19の両端からドラムスペーサー(図示略)と滑止めリング(図示略)を取り付けることにより、ドラムシャフト19とドラムシャフト孔28の隙間をなくし、ドラムシャフト19がドラムシャフト孔28に不安定にならないようにして取り付けることができる。なお、本実施形態では、ケーブル巻取装置1のアーム7の先端を略水平周りに180度回転させた後に、ケーブルドラム5のドラムシャフト孔28にドラムシャフト19を挿入させるようにしたが、これに限らず、ケーブルドラム5のドラムシャフト孔28にドラムシャフト19を挿入させた後に、ケーブル巻取装置1のアーム7の先端を略水平周りに180度回転させるようにしてもよい。
【0034】
(3)180度回転されて後方向きになったアーム7の先端が下方に降ろされる(
図13(b)参照)。ここで、アーム7の先端を下方に降ろす際には、ケーブルドラム5のドラムシャフト孔28の位置がドラム支持部材8のドラムシャフト受け20の位置になるようにして、アーム7の先端が下方に降ろされる。また、アーム7に取り付けられたドラム支持部材8は、ケーブルドラム5の大きさに合わせたドラム支持部材8が使用される。ここで、
図13(b)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のドラムシャフトがドラムシャフト受けに係止される直前を示す図である。
【0035】
(4)アーム7の先端が下方に降ろされた後は、ドラムシャフト孔28に挿入されたドラムシャフト19をドラム支持部材8に係止させる(
図13(c)参照)。これにより、ケーブルドラム5が2本のアーム7の間に取り付けられる。具体的には、ドラム支持部材8のドラムシャフト受け20にドラムシャフト19を係止させた後に、ドラムシャフト受け20に形成されたドラムシャフト受け固定ボルト挿入孔31aを介し、ドラムシャフト19のドラムシャフト固定ボルト挿入孔19aにシャフト固定ボルト22が挿入される(
図7(c)参照)。これにより、ケーブルドラム5が2本のアーム7の間に取り付けられる。ここで、
図13(c)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のドラムシャフトがドラムシャフト受けに係止された状態を示す図である。
【0036】
(6)ケーブルドラム5が2本のアーム7の間に取り付けられた後は、ドラム支持部材8に係止されたドラムシャフト19(ケーブルドラム5含む)をケーブル巻取装置1の荷台1aまで移動させる。具体的には、2本のアーム7間に取り付けられたケーブルドラム5の下端が荷台1aの高さより高くなる位置までアーム7の先端が持ち上げられ(
図14(a)参照)、そして、旋回テーブル6を180度回転させた後に、2本のアーム7間に取り付けられたケーブルドラム5が荷台1aに積載されるように、アーム7の先端を下降させる(
図14(b)参照)。このようにして、ケーブル巻取装置1の荷台1aにケーブルドラム5が積載される。そして、S2に進む。
【0037】
S2において、電力ケーブル係止工程が実施される。この電力ケーブル係止工程では、電力ケーブル3が取り付けられたワイヤー24aの先端がケーブルドラム5に係止される。具体的には、まず、ワイヤー24aの先端がケーブルドラム5に係止され、また、ワイヤー24bの先端が縁切装置14に係止されるとともに、ワイヤー24bの他端が地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられる。すなわち、ワイヤー24aの先端がケーブルドラム5(電力ケーブル3の巻付部の端部)のワイヤー係止部(図示略)に係止され、また、ワイヤー24bの先端がガイドローラ25a、25b、25c、および縁切装置14上端の縁切装置上端左側ローラ25d(
図8(a)参照)、縁切装置14裏側の縁切装置裏側中段ローラ25e(
図8(c)参照)、縁切装置14上端の縁切装置上端右側ローラ25f(
図8(a)参照)、縁切装置14の側面下部の2つのワイヤー係止部14cu、14cdを介して、縁切装置14の近傍の荷台1a上の荷台ワイヤー係止部16eで係止されるとともに、ワイヤー24bの他端が地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられる。そして、縁切装置14の縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bが上方に移動することにより、電力ケーブル3が6.0m(3.0m×2(2本の縁切りピストン14b分))引っ張り出されると、縁切装置14の縁切りシリンダー14a内の縁切りピストン14bを下方に移動させ、地中電線管路2内の電力ケーブル3の先端に取り付けられているワイヤー24bが電力ケーブル3から外され、その外された位置から6.0m後方の電力ケーブル3にワイヤー24bが取り付けられる。そして、縁切りピストン14bが再度上方に移動させることにより、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3が地中電線管路2内から引っ張り出される。この作業がワイヤー24bの長さ6.0m毎に行われ、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3がマンホール4(人孔)の外に出てくる長さまで、この作業が繰り返し実施される。そして、ワイヤー24b後端に取り付けられた電力ケーブル3がマンホール4(人孔)から出たところで、ワイヤー24b後端に代えて、ワイヤー24aの後端に電力ケーブル3に取り付けられる(
図8(b)参照)。そして、S3に進む。
【0038】
S3において、電力ケーブル巻取工程が実施される。この電力ケーブル巻取工程では、ゴムタイヤ9を正回転(時計回り)させることにより、電力ケーブル3(ワイヤー24a)がケーブルドラム5に巻き取られる。具体的には、ドラム操作レバー15c(または、ドラム操作スイッチ16c)が「正回転」に操作されることにより、ゴムタイヤ9が正回転(時計回り)し、電力ケーブル3がケーブルドラム5に巻き取られる。この電力ケーブル3がケーブルドラム5に巻き取られる際には、旋回テーブル操作レバー15d(または、旋回テーブル操作スイッチ16d)(
図9参照)が操作されることにより、電力ケーブル3がなるべく重ならないようにして端部から横方向にケーブルドラム5に巻き取られる(
図15参照)。ここで、
図15(a)は本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置により電力ケーブルがケーブルドラムに巻き取られる当初を示す図であり、
図15(b)同ケーブル巻取装置により電力ケーブルがケーブルドラムに巻き取られる途中を示す図である。
【0039】
また、電力ケーブル巻取工程において、電力ケーブル3を引き上げるためにかなり大きな引張力が必要な場合は、ブースター装置26を用いて、電力ケーブル3がケーブルドラム5に巻き取られる(
図10、
図16参照)。ブースター装置26は、ドラム支持部材8をアーム固定ピン18とともにアーム7から取り外した後に、ブースター装置26のドラムシャフト載置部29の上部の空間にドラムシャフト19が挿入され、そして、ブースター装置26のブースター装置固定孔27にアーム固定ピン18が挿入されることにより、アーム7に取り付けられる。また、ブースター装置26がアーム7に取り付けられると、ブースター装置26のブースタードラム係止部26dがケーブルドラム5のドラム十字形状部5aと勘合した状態になっている(
図10参照)。これにより、ブースタードラム係止部26dが回転すると、ドラム十字形状部5aがブースタードラム係止部26dにより回転方向に押されることにより、ケーブルドラム5を回転させることができる。そして、油圧モータ26aが駆動されることにより、ゴムタイヤ9とともにブースター装置26を用いてケーブルドラム5が回転し、電力ケーブル3がケーブルドラム5に巻き取られる(
図16参照)。ここで、
図16は、本発明の一実施形態におけるケーブル巻取装置のブースター装置を用いてケーブルドラム5を回転させている状態を示す図である。そして、S4に進む。
【0040】
S4において、ケーブルドラム分離工程が実施される。このケーブルドラム分離工程では、ケーブル巻取装置1の荷台1aからケーブルドラム5が降ろされ、ケーブルドラム5がケーブル巻取装置1と分離される。具体的には、アーム操作レバー15b(アーム操作スイッチ16b)、旋回テーブル操作レバー15d(旋回テーブル操作スイッチ16d)を操作しながら、下記の手順で、ケーブルドラム5がケーブル巻取装置1の荷台1aから降ろされ、ケーブルドラム5がケーブル巻取装置1から分離される。
【0041】
(1)所定の長さの電力ケーブル3がケーブルドラム5に巻き取られると、ケーブルドラム5に巻かれていない電力ケーブル3の箇所で切断され、ケーブル巻取装置1の荷台1a上部に積載されているケーブルドラム5が地上に降ろされる。具体的には、アーム7の先端を上昇させることにより、2本のアーム7間に取り付けられたケーブルドラム5が荷台1aから離れ、そして、旋回テーブル6を180度回転させることにより、2本のアーム7間に取り付けられたケーブルドラム5がケーブル巻取装置1後方まで移動する。そして、アーム7の先端を下降させることにより、2本のアーム7間に取り付けられたケーブルドラム5が地面に降ろされる。
【0042】
(2)アーム7の先端を下降させることによりドラムシャフト19がドラム支持部材8から分離させた後に、ドラムシャフト19をドラムシャフト孔28から引き抜く、これにより、ケーブルドラム5がケーブル巻取装置1と分離される。そして、S5に進む。
【0043】
S5において、地中電線管路2内の電力ケーブル3の地上引上げがすべて完了したかが判断される。すなわち、今回予定している地中電線管路2内の電力ケーブル3を地上にすべて引き上げられたがか判断される。そして、S5で「NO」と判断された場合はS1に進む。
【0044】
S1において、ケーブルドラム積載工程が実施される。このケーブルドラム積載工程では、上述したように、ケーブル巻取装置1の荷台1aにケーブルドラム5が積載される。そして、S2において、電力ケーブル係止工程が実施される。この電力ケーブル係止工程では、ケーブルドラム分離工程(S4)で切断された電力ケーブル3にワイヤー24aが取り付けられ、そして、ワイヤー24aの先端がケーブルドラム5に係止される。ここで、この状態では電力ケーブル3がマンホール4の外に既に出ていることから、ワイヤー24bは電力ケーブル3に取り付ける必要はない。そして、S5で「YES」と判断されるまで、S5→S1→S2→S3→S4の処理が繰り返し実施される。そして、S5で「YES」と判断されることにより、電力ケーブル3の引上方法が終了する。
【0045】
以上説明したように、外周がブタジエンゴムからなるゴムタイヤ9をケーブルドラム5の外面と密着させて回転させることにより、ゴムタイヤ9の回転力をケーブルドラム5に直接伝達させることができ、ケーブルドラム5を確実に回転させることができる。
【0046】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。さらに本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲の記載によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【課題】管路内の電力ケーブルの引き抜きに大きな引抜力を要する場合でも、駆動モータの駆動力では管路内の電力ケーブルの引き抜くことができるケーブル巻取り装置を提供する。
【解決手段】ケーブル巻取り装置1は、外周が弾性ゴムからなるゴムタイヤ9をケーブルドラム5の外面と密着させて回転させることにより、ゴムタイヤ9の回転力をケーブルドラム5に直接伝達させることができ、ケーブルドラム5を確実に回転させることができる構造を有する。