(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記係止手段(20)は、該係止手段を上下動することにより前記被係止手段(15)に係脱させられるように構成されており、前記旋回可動体(12)は、前記閉鎖板部(7)の上方から前記係止手段(20)を上下動させると共に前記縦軸部(12a)を回動させる操作部(20a)を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の隙間埋め板装置。
前記ストッパ装置(11)は、前記係止手段(20)を前記被係止手段(15)に係止させる方向に向けて付勢するスプリング手段(14)を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の隙間埋め板装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
隙間埋め板装置は、長手方向の両端部に設けたフック金具により横架材に架設される板体により構成されており、該板体の幅方向に関して、一方の幅側部により前述の隙間を塞ぐ閉塞板部を形成し、他方の幅側部により足場板に重ねられる重合板部を形成している。
【0006】
そこで、前記フック金具は、横架材を摺動自在に掴持しているので、該摺動を介して板体を移動させ、前記足場板に対する前記重合板部の重なり幅を変化させることにより、前記閉鎖板部により隙間をほぼ全幅にわたり塞ぐように構成されている。
【0007】
ところが、足場板の上を作業者が歩行する際、同時に隙間埋め板装置の板体も踏みつけられるので、前記閉鎖板部が隙間から位置ずれ移動し、閉塞したはずの隙間が開放されるおそれがある。
【0008】
このため、上記特許文献に提案されているようなストッパ装置を設け、隙間埋め板装置のストッパ手段を足場板の側壁部に当接させることにより、位置ずれを防止することが望ましい。この際、足場板の側壁部に沿って生じる隙間の幅は、現場により異なるので、前記ストッパ手段の当接位置を変更可能とする当接位置変更手段を設けることが好ましい。
【0009】
しかしながら、ストッパ手段の位置変更手段に関して、特許文献1の場合は、板体の幅方向に長く延びる近接した3本のスリットと、該スリットの両側に設けられた多数のロック孔を必要としており、特許文献2の場合は、板体の幅方向に長く延びるガイド長溝と櫛形状のスリットを必要としているので、板体の強度が低下するという問題がある。更に、アセンブリのための部品点数が多く、生産コストの点で改善すべき問題や、その他、構造が複雑なため現場作業者が使い方を理解し難く、操作性に関して問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、足場における隙間埋め板装置に関して、上記課題を解決したストッパ装置を提供するものである。そこで、本発明が第1の手段として構成したところは、横架材に足場板を架設した足場において、前記足場板の側壁部に沿って生じる隙間を塞ぐ隙間埋め板装置であり、前記横架材に摺動自在に架設される板体の板幅方向に関して、一方の幅側部により前記隙間を塞ぐ閉鎖板部を形成すると共に、他方の幅側部により前記足場板に重ねられる重合板部を形成し、前記閉鎖板部の下側に位置して前記足場板の側壁部に当接可能な可動ストッパ手段を設けたストッパ装置を備えており、前記ストッパ装置は、前記閉鎖板部の所定位置に配置された回動自在な縦軸部と、前記縦軸部の径方向に延設されたアーム部と、前記板体の下側に位置して前記アーム部に連結されることにより前記回動軸部の回動を介して前記閉鎖板部から重合板部に向けて旋回自在な可動ストッパ手段を備えた旋回可動体により構成され、前記旋回可動体に設けた係止手段と、前記板体に設けた被係止手段により、前記可動ストッパ手段を所定旋回位置で固定させる係脱自在な係止機構を構成し、前記被係止手段は、前記可動ストッパ手段に同行して移動する係止手段の移動軌跡上で間隔をあけて配置された複数の被係止部を設けており、複数から選択した被係止部に前記係止手段を係脱自在に係止することにより、前記可動ストッパ手段と前記足場板の側壁部との間の離間距離を変更させるように構成して成る点にある。
【0011】
本発明の好ましい実施形態において、前記係止手段は、該係止手段を上下動することにより前記被係止手段に係脱させられるように構成されており、前記旋回可動体は、前記閉鎖板部の上方から前記係止手段を上下動させると共に前記縦軸部を回動させる操作部を設けている。
【0012】
前記ストッパ装置は、前記係止手段を前記被係止手段に係止させる方向に向けて付勢するスプリング手段を設けることが好ましい。
【0013】
前記閉鎖板部の下側には、前記縦軸部を回動自在に軸支する軸受部材を設けることが好ましい。この際、前記旋回可動体の縦軸部は、前記アーム部を前記閉鎖板部の側縁に近接させた格納姿勢とするように回動自在とされ、前記被係止手段は、前記格納姿勢とされた旋回可動体の係止手段を係脱自在に係止させる格納用被係止部を設けている。そこで、前記軸受部材は、前記格納姿勢とされた旋回可動体の可動ストッパ手段よりも重合板部に向けて張出された側縁に固定ストッパ手段を設け、該固定ストッパ手段を足場板の側壁部に当接可能とするように構成することができる。
【0014】
更に、本発明が第2の手段として構成したところは、横架材に足場板を架設した足場において、前記足場板の側壁部に沿って生じる隙間を塞ぐ隙間埋め板装置であり、前記横架材に摺動自在に架設される板体の板幅方向に関して、一方の幅側部により前記隙間を塞ぐ閉鎖板部を形成すると共に、他方の幅側部により前記足場板に重ねられる重合板部を形成し、前記閉鎖板部の下側に位置して前記足場板の側部に当接可能な可動ストッパ手段を設けたストッパ装置を備えており、前記ストッパ装置は、前記閉鎖板部を上下方向に貫通して回動自在かつ上下動自在に軸支された縦軸部と、該縦軸部の上端から折曲されると共に前記閉鎖板部の上面に沿って延びるアーム部と、該アーム部の先端から下向きに折曲された鉤部を有する旋回可動体から成る旋回可動体と、前記閉鎖板部の下側で前記縦軸部を下向きに付勢するスプリングと、前記縦軸部の回動と共に旋回する前記鉤部の旋回軌跡上で、間隔をあけて前記板体に貫設した孔により形成された複数の被係止部を有する被係止手段とから成り、前記鉤部は、前記縦軸部の上下動と回動を介して前記被係止部の孔に挿脱自在に係止する係止手段を構成すると共に、挿入状態で前記閉鎖板部の下方に突出することにより前記可動ストッパ手段を構成し、複数から選択した被係止部に前記係止手段を係止することにより、前記ストッパ手段と前記足場板の側壁部との間の離間距離を変更させるように構成して成る点にある。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、隙間埋め板装置4のストッパ装置11に関して、板体6の強度低下を招くことがなく、しかも、構造簡単にして、アセンブリ等に要する生産コストが低く、実施化が容易であり、更に、足場板2の側壁部に沿う隙間の大きさに応じて、可動ストッパ手段11aの当接位置を変更する際、旋回可動体12を上下動かつ回動させるだけで簡単容易に操作することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置の斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係るストッパ装置の分解斜視図である。
【
図3】第1実施形態に係るストッパ装置の作用を示しており、(A)は係止手段を被係止手段に係止した状態の側断面図、(B)は係止手段を被係止手段から脱した状態での側断面図である。
【
図4】第1実施形態に係るストッパ装置の作用に関して、可動ストッパ手段の位置変更状態を示す平面図である。
【
図5】隙間埋め板装置の適用例に関して、横架材に並設された足場板の相互間に生じた隙間を閉塞した状態を示す平面図である。
【
図6】隙間埋め板装置の適用例に関して、横架材に架設した足場板と建物の壁面の間に生じた隙間を閉塞した状態を示す平面図である。
【
図7】第1実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を上下に複数積層した状態を示す側面図である。
【
図8】本発明の第2実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を示しており、(A)はストッパ装置の側断面図、(B)は拡大断面図、(C)は平面図である。
【
図9】本発明の第3実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を示しており、(A)はストッパ装置の側断面図、(B)は拡大断面図、(C)は平面図である。
【
図10】本発明の第4実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を示しており、(A)はストッパ装置の側断面図、(B)は拡大断面図、(C)は平面図である。
【
図11】本発明の第5実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を示しており、(A)は係止手段を被係止手段に係止させた状態の斜視図、(B)は係止手段を被係止手段から離脱させた状態の斜視図である。
【
図12】本発明の第6実施形態に係るストッパ装置を設けた隙間埋め板装置を示しており、(A)は係止手段を被係止手段に係止させた状態の斜視図、(B)は係止手段を被係止手段から離脱させた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1に示すように、建設現場等に構築される仮設足場は、建物の壁面等に向けて前後に立設された支柱(図示省略)を横架材1により連結し、壁面等に沿って横方向に配置された隣り合う支柱の横架材1、1に対して足場板2を架設することにより作業床が形成される。足場板2は、長手方向の両端部に設けたフック金具3で横架材1を抱持状に掴持することにより架設され、該足場板2の側壁部2aに沿って隙間を生じる場合は、隙間埋め板装置4により該隙間が閉塞される。
【0018】
図1及び
図2に示すように、隙間埋め板装置4は、両端部に設けたフック金具5で前記横架材1を抱持状に掴持することにより該横架材1、1に摺動自在に架設される金属板製の板体6により構成されている。前記板体6は、板幅方向に関して、一方の幅側部により前記隙間を塞ぐ閉鎖板部7を形成すると共に、他方の幅側部により前記足場板2の上に重ねられる重合板部8を形成しており、前記金属板を閉鎖板部7の側縁7aから下向きに折曲することにより剛性を備えた溝形のフレーム部9を形成している。前記フック金具5は、前記フレーム部9の内側に固着され、前記重合板部8の側縁は、前記金属板を上側に折返して重ねることによりリップ部10を形成している。
【0019】
横架材1に対して前記フック金具5を摺動することにより、
図1に矢印Fで示すように、板体6は、足場板2に向けて進退移動自在であるから、足場板2に対する前記重合板部8の重なり幅を変化させることができ、これにより、前記閉鎖板部7により隙間をほぼ全幅にわたり閉塞することができる。
【0020】
そこで、隙間埋め板装置4は、前記板体6の両端部で前記フック金具5に近傍する位置にストッパ装置11を設け、該ストッパ装置11に設けた可動ストッパ手段11aを前記足場板2の側壁部に当接可能とすることにより、板体2の位置ずれ移動を防止するように構成している。
【0021】
[ストッパ装置の第1実施形態]
図1ないし
図7は、前記ストッパ装置11の第1実施形態を示している。
【0022】
ストッパ装置11は、
図2ないし
図3に示すように、旋回可動体から成る旋回可動体12と、軸受部材13と、スプリング手段14と、被係止手段15により構成されている。
【0023】
前記旋回可動体12は、前記閉鎖板部7に開設された軸支孔16aを介して上下方向に貫通する縦軸部12aと、該縦軸部12aの上端から折曲されると共に閉鎖板部7の上面に沿って延びるアーム部12bと、該アーム部12bの先端から下向きに折曲された鉤部12cを備えており、該鉤部12cにより前記可動ストッパ手段11aを形成するように構成されている。
【0024】
前記軸受部材13は、前記閉鎖板部7の下側に固設され、前記旋回可動体12の縦軸部12aを回動自在かつ上下動自在に軸支する軸支孔16bを開設した基板部13aと、該基板部13aの両側から延設されると共に該基板部13aよりも上方に位置する水平な翼片部13b、13bを備えており、該翼片部13b、13bを前記閉鎖板部7の下面にリベット等の固着具17を介して固着される。
【0025】
そこで、旋回可動体12の縦軸部12aは、前記閉鎖板部7の上方から前記軸支孔16a、16bに挿通され、前記軸受部材13の基板部13aから下方に挿出された軸端部12dの雄ネジ部にスプリング受部材18を介してナット19が螺着される。
【0026】
前記スプリング手段14は、圧縮コイルスプリングから成り、前記縦軸部12aの軸端部12dに外挿されると共に、前記基板部13aとスプリング受部材18の間で圧縮される。この際、スプリング手段14は、下向きに次第にコイル径を減少するコニカル状コイルスプリングにより形成することが好ましく、これによりコンパクトでありながら圧縮・伸長のストロークを大きく形成することが可能であり、閉鎖板部4の下側の狭小なスペースにストッパ装置11を好適に配設することができる。
【0027】
従って、旋回可動体12は、常時は前記スプリング手段14により下向きに付勢され、該スプリング手段14を介して上下動自在、かつ、縦軸部12aを中心として回動自在であり、該縦軸部12aの回動により前記アーム部12b及び鉤部12cを旋回させる。
【0028】
前記被係止手段15は、前記鉤部12cの旋回軌跡上で間隔をあけて前記板体6に貫設された複数の孔により形成され、前記旋回軌跡上で前記フレーム部9に近傍する位置から前記リップ部10に近づく位置に向けて順に、第1被係止部15aと第2被係止部15bと第3被係止部15cを構成している。
【0029】
そこで、前記旋回可動体12は、縦軸部12aを回動した後に下動することにより、前記鉤部2cを第1被係止部15aと第2被係止部15bと第3被係止部15cに対して選択的に挿入させることができ、これにより、鉤部2cは、何れかの被係止部に挿入係止される係止手段20を構成し、該被係止部から下方に挿出された鉤部2cの挿出端により前記可動ストッパ手段11aを構成する。尚、第1実施形態の場合、後述するように軸受部材13に固定ストッパ手段11bを設けているので、係止手段20を第1被係止部15aに係止したときは、可動ストッパ手段11aがストッパ機能を営まない構成とされているが、これに限定されるものではない。
【0030】
従って、係止手段20と被係止手段15により構成された係脱自在な係止機構に基づいて、
図3(A)に示すように、旋回可動体12は、前記係止手段20を何れかの被係止部15a(15b、15c)に挿入係止し、スプリング手段14により該挿入方向に付勢された状態から、
図3(B)に示すように、該旋回可動体12を指先で摘まむことにより前記スプリング手段14に抗して引き上げると、前記係止手段20が被係止部15a(15b、15c)から脱し、縦軸部12aの軸廻りに回動することができるように構成されている。この際、閉鎖板部7の上方から摘み上げと回動を可能とするため、図例の場合、アーム部12bが指先で摘むことができる操作部20aを構成している。
【0031】
図示実施形態の場合、
図4に示すように、係止手段20を第1被係止部15aに挿入係止したとき、鉤部2cの可動ストッパ手段11aは、アーム部2bと共に、縦軸部2aを中心とする旋回方向に関して、軸受部材13の側縁よりも閉鎖板部7の側縁部7aに近接させられた格納位置Nに位置し、これに対して、軸受部材13の側縁が可動ストッパ手段11aによりも重合板部8に向けて張出されることにより、固定ストッパ手段11bを形成している。従って、この状態で、矢印Fで示すように板体6を足場板2に向けて移動したとき、足場板2の側壁部2aには、固定ストッパ手段11bが当接し、側縁7aから該固定ストッパ手段11bまでの第1位置決め距離L1に相当する閉鎖板部7の板幅領域により隙間の閉塞を可能とする。
【0032】
次に、鉤部2cを第2被係止部15bに挿入係止すると、前記旋回方向に関して角度θ1で示すように前記可動ストッパ手段11aが矢印F方向に前進した位置に保持され、前記側縁7aから可動ストッパ手段11aまでの第2位置決め距離L2(L2>L1)に相当する閉鎖板部7の板幅領域により隙間の閉塞を可能とする。
【0033】
更に、鉤部2cを第3被係止部15cに挿入係止すると、前記旋回方向に関して角度θ2で示すように前記可動ストッパ手段11aが矢印F方向に前進した位置に保持され、前記側縁7aから可動ストッパ手段11aまでの第3位置決め距離L3(L3>L2>L1)に相当する閉鎖板部7の板幅領域により隙間の閉塞を可能とする。
【0034】
これにより、ストッパ装置11は、複数の被係止部15b、15cから選択した被係止部に前記鉤部2cの係止手段20を係止することにより、可動ストッパ手段11aと足場板2の側壁部との間の離間距離を変更としており、足場板2の側壁部に沿って生じる隙間の幅が相違する場合でも、それに応じて可動ストッパ手段11aの当接位置を変更可能とする当接位置変更手段を構成している。
【0035】
前記縦軸部2aの軸廻りに旋回させられる鉤部2cは、スプリング手段14により下向きに付勢された状態で、閉鎖板部7の上面を摺動させることができ、所望の被係止部の孔に臨むと自動的に挿入されるので、作業が容易である。そして、挿入された鉤部2cは、スプリング手段14により挿入状態を保持されるので、作業者に踏みつけられる等、外力を受けても簡単に孔から脱することはない。
【0036】
隙間埋め板装置4の適用例に関して、
図5は、横架材1、1に並設された足場板2、2の相互間に生じた隙間Sを閉塞した状態を示しており、
図6は、横架材1、1に架設した足場板2と足場の支柱1aの間に生じた隙間Sを閉塞した状態を示している。
【0037】
図例の場合、前記当接位置変更手段により、可動ストッパ手段11aを係止手段20と共に第2被係止部15bに保持させることにより、第2位置決め距離L2に相当する閉鎖板部7の板幅領域により隙間Sを閉塞している。この際、可動ストッパ手段11aは、必ずしも矢印F方向に対向する足場板2の側壁部に当接している必要はなく、許容離間距離Pで示すように離間することが許され、可動ストッパ手段11aが足場板2の側壁部に当接するまで板体6が矢印F方向に位置ずれしても、これにより開放される隙間Sが危険を招く大きさでなければ良い。
【0038】
上述のように、現場の隙間が図示の隙間Sよりも小さく形成されているときは、可動ストッパ手段11aを係止手段20と共に第1被係止部15a(
図4に示す格納位置N)に保持させ、軸受部材13により形成したストッパ手段11bを足場板2の側壁部2aに当接可能に対向させ、第1位置決め距離L1に相当する閉鎖板部7の板幅領域により該隙間を閉塞すれば良い。反対に、現場の隙間が図示の隙間Sよりも大きく形成されているときは、可動ストッパ手段11aを係止手段20と共に第3被係止部15cに保持させ、第3位置決め距離L3に相当する閉鎖板部7の板幅領域により該隙間を閉塞すれば良い。
【0039】
図7は、上記ストッパ装置11を設けた隙間埋め板装置4を上下に複数積層した状態を示している。図示のように、一対の隙間埋め板装置4、4を相互に、フック金具5を設けたフレーム部9から延びる板体6、6を上下に反転させると共に対向させた姿勢として、一方の隙間埋め板装置2のフック金具5と他方の隙間埋め板装置2の板体6のリップ部10を互いに重ねることにより積層している。これにより、上下一対の隙間埋め板装置4、4は、ストッパ装置11を構成する旋回可動体12の縦軸部12aと軸受部材13とスプリング14手段が板体6、6の間の空間に収容される。
【0040】
更に、一対の隙間埋め板装置4、4を1組として上下に積層した状態で、各組の間に位置する板体6、6の間にもフック金具5を介して空間が形成されるので、ストッパ装置11を構成する旋回可動体12のアーム部12bが該空間に収容される。
【0041】
従って、多数の隙間埋め板装置4をこのような積層状態で保管・運搬することにより、ストッパ装置11を好適に保護することができ、外力による破損が防止される。
【0042】
[ストッパ装置の第2実施形態]
図8は、前記ストッパ装置11の第2実施形態を示しており、第1被係止部15aと第2被係止部15bと第3被係止部15cに対応して、閉鎖板部7の上面を凹入することにより溝部21a、21b、21cが形成されており、該溝部に旋回可動体12のアーム部12bを没入させるように構成している。この際、各溝部には拡幅溝部22を形成することが好ましい。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0043】
第2実施形態によれば、旋回可動体12のアーム部12bは、閉鎖板部7の上面から突出せず又は突出高さを低くすることが可能になるので、板体6の上を歩行する作業者のつま先等が該アーム部12bに引っ掛かり転倒することを防止することができ、安全性を向上する。そして、旋回可動体12のアーム部12bを引き上げるときは、前記拡幅溝部22に指先を挿入することにより、アーム部12bを容易に摘み上げることができる。
【0044】
[ストッパ装置の第3実施形態]
図9は、前記ストッパ装置11の第3実施形態を示しており、旋回可動体12は、アーム部12bを軸受部材13の下側に配置し、縦軸部12aを軸受部材13の下方から軸支孔を構成するカラー23に挿通し軸支させている。前記カラー23から挿出された縦軸部12bの軸端部12dは、閉鎖板部7に開設した窓孔24に臨ませられ、該軸端部12dにナット19を介して固定されたスプリング受部材18と軸受部材13の間に圧縮コイルスプリングから成るスプリング手段14を介装している。
【0045】
従って、第3実施形態の場合、旋回可動体12は、常時は上向きに付勢されており、複数の孔により構成した被係止手段15の被係止部15a、15b、15cに対して、アーム部12bの先端に設けた鉤部12cを下方から挿入係止させている。
【0046】
そこで、第3実施形態によれば、前記窓孔24を介して縦軸部12aを押し下げると共に回動させることにより、鉤部12cの係止手段20を被係止部15a、15b、15cから選択した被係止部に係脱させることができ、該鉤部12cとアーム部12bの折曲部位により可動ストッパ手段11aが形成されている。閉鎖板部7の上方から縦軸部12aの押し下げと回動を可能にするため、図例の場合、ナット19により操作部20aを構成している。
【0047】
尚、第3実施形態の場合、作業者が板体6の上方から旋回可動体12を回動する際、回動位置を視認することが困難となるため、板体6の強度を損なわない範囲で、アーム部12bを上方から視認可能とする透視スリット25を設けても良い。
【0048】
[ストッパ装置の第4実施形態]
図10は、前記ストッパ装置11の第4実施形態を示しており、旋回可動体12は、係止手段20と可動ストッパ手段11aを異なる位置に設けている。図例の場合、旋回可動体12のアーム部12cから上向きに形成された鉤部12cにより係止手段20を構成し、該係止手段20を超えて延びるアーム部12cの先端部により可動ストッパ手段11aが構成される。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
【0049】
[ストッパ装置の第5実施形態]
図11は、前記ストッパ装置11の第5実施形態を示しており、旋回可動体12の縦軸部2aを回動自在に挿通するために設けた閉鎖板部7の軸支孔16aを六角形等の多角形孔として被係止手段15を形成し、これに対して、縦軸部2aに前記多角形孔に挿脱自在に嵌入される多角形部を設けることにより係止手段20を形成している。
【0050】
従って、上記実施形態のように被係止手段15を複数の孔により構成する必要はなく、図例の場合、旋回可動体12を構成するアーム部2bの先端の鉤部12cを旋回可能とする円弧スリット26を閉鎖板部7に開設しており、該円弧スリット26を下向きに挿通させられた鉤部12cの挿出下端部により可動ストッパ手段11aを形成している。
【0051】
そこで、第5実施形態によれば、
図11(A)に示すように、スプリング手段14により旋回可動体12が押し下げられた状態で、下動した縦軸部2aの多角形部から成る係止手段20が多角形孔から成る被係止手段15に嵌合係止し、縦軸部2aの回動が阻止されている。
【0052】
この状態から、
図11(B)に示すように、アーム部2bに形成された操作部20aを摘み上げ、スプリング手段14に抗して可動ストッパ手段11bが円弧スリット26から脱するまで縦軸部2aを引き上げると、前記多角形部から成る係止手段20が多角形孔から成る被係止手段15の上方に離脱し、縦軸部2aを回動させ、アーム部2b及び可動ストッパ手段11bを旋回させることができる。
【0053】
図示の場合、矢印で示すように縦軸部2aを時計針方向に回動させ、再び縦軸部2aをスプリング手段14に伴って下動させると、前記多角形部と多角形孔の多角形に対応する所望の角度だけ可動ストッパ手段11aを旋回させた位置で、係止手段20を被係止手段15に嵌入係止すると共に、可動ストッパ手段11aを円弧スリット26に挿通させることができる。
【0054】
従って、第5実施形態によれば、前記多角形の各角度に応じた旋回位置に可動ストッパ手段11aを固定させることができる当接位置変更手段が提供される。
【0055】
[ストッパ装置の第6実施形態]
図12は、前記ストッパ装置11の第6実施形態を示しており、旋回可動体12は、回動自在な縦軸部12aと鉤部12cを連結するアーム部12bをバネ部材により形成し、該アーム部12bにより、鉤部12cを下向きに弾発付勢するスプリング手段14を構成している。
【0056】
前記鉤部12cにより係止手段20と可動ストッパ手段11aが構成され、複数の孔により形成された第1被係止部15aと第2被係止部15bと第3被係止部15cから成る被係止手段15が構成されていることは、上述した第1実施形態の場合と同様である。
【0057】
そこで、第6実施形態によれば、
図12(A)に示すように、鉤部12cを何れかの被係止部15a(15b、15c)に挿入し、前記アーム部12bのスプリング手段14により係止手段20の係止状態を保持した状態から、
図12(B)に示すように、アーム部12bの弾性変形を介して鉤部12cを持ち上げ、被係止部15a(15b、15c)から脱出させると、旋回可動体12は、縦軸部12aを中心として回動自在とされるので、旋回させた鉤部12cを所望の被係止部15a(15b、15c)に挿入し、可動ストッパ手段11aを下方に挿出させれば良い。
【0058】
従って、第6実施形態の場合、第1実施形態について説明したようなコイルスプリングを設ける必要はなく、縦軸部12aを軸受部材13に回動自在に軸支すれば足りるので、構造が簡単となり、ストッパ装置11のアセンブリが容易となる。