特許第6646976号(P6646976)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646976
(24)【登録日】2020年1月16日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】収穫機
(51)【国際特許分類】
   A01D 17/10 20060101AFI20200203BHJP
【FI】
   A01D17/10
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-165585(P2015-165585)
(22)【出願日】2015年8月25日
(65)【公開番号】特開2017-42069(P2017-42069A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2018年3月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】湯原 光治
【審査官】 中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−083309(JP,U)
【文献】 米国特許第02171779(US,A)
【文献】 特開平03−133816(JP,A)
【文献】 特開昭59−109109(JP,A)
【文献】 実開昭52−136040(JP,U)
【文献】 実開平07−028118(JP,U)
【文献】 特開2001−161129(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 13/00 − 33/14
B65G 17/00 − 17/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収穫物を搬送する搬送手段と、
この搬送手段による搬送を補助する搬送補助手段と、
前記搬送手段からの動力を前記搬送補助手段に伝達する動力伝達手段とを備え、
前記搬送手段は、
互いに離間対向する左側板および右側板と、
これら左側板および右側板間に配設され、収穫物を搬送する搬送体とを有し、
前記動力伝達手段は、
前記左側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する左回転体と、
前記右側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する右回転体とを有し、
前記左回転体および前記右回転体は、前記搬送体の復路部を下方から支持する
ことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
収穫物を搬送する搬送手段と、
この搬送手段による搬送を補助する搬送補助手段と、
前記搬送手段からの動力を前記搬送補助手段に伝達する動力伝達手段とを備え、
前記搬送手段は、
互いに離間対向する左側板および右側板と、
これら左側板および右側板間に配設され、収穫物を搬送する搬送体とを有し、
前記動力伝達手段は、
前記左側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する左回転体と、
前記右側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する右回転体とを有し、
前記左回転体は、
前記左側板に回転可能に取り付けられた左軸部材と、
この左軸部材に取り付けられ、前記搬送体を下方から支持する左支持部材とを有し、
前記右回転体は、
前記右側板に回転可能に取り付けられた右軸部材と、
この右軸部材に取り付けられ、前記搬送体を下方から支持する右支持部材とを有し、
前記左軸部材および前記右軸部材のうち少なくともいずれか一方には、動力伝達用の回転部材が取り付けられている
ことを特徴とする収穫機。
【請求項3】
搬送手段は、左側板と右側板とを連結する連結体を有し、
左回転体は、前記連結体の左端部の近傍に配設され、
右回転体は、前記連結体の右端部の近傍に配設されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の収穫機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者への負担を軽減できる収穫機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された収穫機が知られている。
【0003】
この従来の収穫機は、収穫物を搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送を補助する搬送補助手段と、搬送手段からの動力を搬送補助手段に伝達する動力伝達手段とを備えている。
【0004】
ここで、例えば図8に示すように、従来の収穫機における搬送手段1からの動力を搬送補助手段(図示せず)に伝達する動力伝達手段2は、搬送手段1の左右の両側板3間に回転可能に架設された左右方向の1本の回転軸4を有している。
【0005】
そして、回転軸4の左右両側には、収穫物Wをロッド部材5上に載せて搬送するロッド式の搬送体6を下方から支持する支持部材(スプロケット)7がそれぞれ取り付けられている。また、回転軸4の右端部には、動力伝達用の回転部材(スプロケット)8が取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−84007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の収穫機では、例えば図8に示すように、茎や根等の雑物9が動力伝達手段2の回転軸4に巻き付くため、作業者は、その巻き付いた雑物9を除去しなければならず、作業者に大きな負担がかかるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者への負担を軽減できる収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の収穫機は、収穫物を搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送を補助する搬送補助手段と、前記搬送手段からの動力を前記搬送補助手段に伝達する動力伝達手段とを備え、前記搬送手段は、互いに離間対向する左側板および右側板と、これら左側板および右側板間に配設され、収穫物を搬送する搬送体とを有し、前記動力伝達手段は、前記左側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する左回転体と、前記右側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する右回転体とを有し、前記左回転体および前記右回転体は、前記搬送体の復路部を下方から支持するものである。
【0010】
請求項2記載の収穫機は、収穫物を搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送を補助する搬送補助手段と、前記搬送手段からの動力を前記搬送補助手段に伝達する動力伝達手段とを備え、前記搬送手段は、互いに離間対向する左側板および右側板と、これら左側板および右側板間に配設され、収穫物を搬送する搬送体とを有し、前記動力伝達手段は、前記左側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する左回転体と、前記右側板に回転可能に取り付けられ、前記搬送体から受ける力で回転する右回転体とを有し、前記左回転体は、前記左側板に回転可能に取り付けられた左軸部材と、この左軸部材に取り付けられ、前記搬送体を下方から支持する左支持部材とを有し、前記右回転体は、前記右側板に回転可能に取り付けられた右軸部材と、この右軸部材に取り付けられ、前記搬送体を下方から支持する右支持部材とを有し、前記左軸部材および前記右軸部材のうち少なくともいずれか一方には、動力伝達用の回転部材が取り付けられているものである。
【0011】
請求項3記載の収穫機は、請求項1または2記載の収穫機において、搬送手段は、左側板と右側板とを連結する連結体を有し、左回転体は、前記連結体の左端部の近傍に配設され、右回転体は、前記連結体の右端部の近傍に配設されているものである
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、雑物の巻き付きを防止することができ、作業者への負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施の形態に係る収穫機の全体側面図である。
図2】同上収穫機の部分平面図である。
図3】(a)は図2におけるa部分の拡大図、(b)は図2におけるb部分の拡大図である。
図4】同上収穫機の左側の部分側面図である。
図5】同上収穫機の右側の部分側面図である。
図6】同上収穫機の部分底面図である。
図7図6におけるA−A断面図である。
図8】従来の収穫機の部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施の形態について図1ないし図7を参照して説明する。
【0015】
図中の11は、自走式の収穫機で、この収穫機11は、進行方向である前方に移動しながら圃場の収穫物Wをコンテナ等の収納体(図示せず)内に収納するものである。つまり、この収穫機11は、前方に走行移動しながら収穫物(農作物)Wの収穫作業をするものである。なお、収穫物Wは、例えばチューリップの球根、イモ類、或いは玉葱等である。
【0016】
収穫機11は、図1に示されるように、エンジン(図示せず)を搭載した機体12を備え、この機体12の下部には、エンジンからの動力で駆動する左右1対の走行手段であるクローラ13が設けられている。この機体12の前部には、ステップ14に乗った作業者が操作する操作手段15が設けられている。
【0017】
また、収穫機11は、圃場に植生された収穫物Wを圃場の土中から掘り取りこの掘り取った収穫物Wを後斜め上方に向けて搬送する搬送手段である掘取搬送手段16と、この掘取搬送手段16の上方に配設され掘取搬送手段16による搬送を補助する搬送補助手段17と、掘取搬送手段16からの動力を搬送補助手段17に伝達する動力伝達手段18とを備えている。
【0018】
さらに、収穫機11は、掘取搬送手段16からの収穫物Wを受け入れこの受け入れた収穫物Wを上方に向けて持ち上げ搬送する持上搬送手段19と、この持上搬送手段19からの収穫物Wを受け入れこの受け入れた収穫物Wを後方に向けて搬送する選別作業用の選別搬送手段20とを備えている。
【0019】
選別搬送手段(第3コンベヤ)20は、機体12の上部に設けられており、ステップ14に乗った作業者が選別搬送手段20にて搬送中の収穫物Wに対して選別作業をする。持上搬送手段(第2コンベヤ)19は、機体12の前部に設けられており、この持上搬送手段19の下部に掘取搬送手段(第1コンベヤ)16が取り付けられている。搬送補助手段(補助コンベヤ)17は、掘取搬送手段16の補助手段取付部16aに取り付けられている(図4参照)。
【0020】
なお、図示しないが、機体12の後部には、選別搬送手段20からの収穫物Wが自重で落下して収納される収納体を載置するための載置台が設けられている。
【0021】
掘取搬送手段(掘取コンベヤ)16は、それぞれ前後方向長手状に形成され互いに離間対向する左側板21aおよび右側板21bと、これら左側板21aおよび右側板21b間に回行可能に配設され収穫物Wをロッド部材22上に載せて搬送するロッド式の搬送体23とを有している。
【0022】
また、掘取搬送手段16は、圃場に植生された収穫物Wを圃場の土中から掘り取りこの掘り取った収穫物Wを搬送体23に渡す掘取体24を有している。掘取体24は、左側板21aの前端部と右側板21bの前端部との間に架設されている。掘取体24は、平面視でく字状をなす掘取用の刃部材25と、この刃部材25に後方に向かって突設された複数本の棒部材26とを有している。
【0023】
さらに、掘取搬送手段16は、左側板(左側カバー)21aと右側板(右側カバー)21bとを連結する左右方向に細長い円筒状の連結体28を有している。連結体28は、左側板21aの前後方向中間部である中央部(略中央部を含む。以下同様)と右側板21bの前後方向中間部である中央部との間に架設されている。つまり、この連結体28は、左端部が左側板21aの前後方向中央部に左取付板29aを介して固着され、右端部が右側板21bの前後方向中央部に右取付板29bを介して固着されている。
【0024】
ここで、搬送体23は、所定方向に回行しながら収穫物Wを後斜め上方に搬送する無端状のもので、前端側の従動回転体31および後端側の駆動回転体32に掛け渡されている。この駆動回転体(例えばスプロケット)32は、機体12のエンジンからの動力で所定方向へ回転し、この駆動回転体32の回転によって搬送体23が所定方向に回行する。
【0025】
搬送体23は、図6等に示されるように、駆動回転体32および従動回転体31に掛け渡された無端状の左右1対の幅細のベルト部材(コンベヤベルト)33と、これら両ベルト部材33間に架設された左右方向長手状の複数本の搬送用のロッド部材(コンベヤバー)22とを有している。
【0026】
搬送補助手段(掻き込みコンベヤ)17は、それぞれ前後方向長手状に形成され互いに離間対向する左側板41aおよび右側板41bと、これら左側板41aおよび右側板41b間に回行可能に配設され板部材42で搬送体23上の収穫物Wを支えるようにして搬送体23による収穫物Wの搬送を補助する搬送補助体43とを有している。
【0027】
搬送補助体43は、所定方向に回行しながら搬送体23と協働して収穫物Wを後斜め上方に搬送する無端状のもので、前端側の従動回転体46および後端側の駆動回転体47に掛け渡されている。
【0028】
駆動回転体(例えばスプロケット)47は、動力伝達手段18からの動力で所定方向へ回転し、この駆動回転体47の回転によって搬送補助体43が所定方向に回行する。なお、この駆動回転体47は、左右の両側板41a,41b間に架設された左右方向の回転軸体48に固着されている。
【0029】
搬送補助体43は、図4および図5等に示されるように、駆動回転体47および従動回転体46に掛け渡された無端状の幅広の無端部材44と、この無端部材44に取り付けられた弾性変形可能な複数枚の搬送用の板部材(例えば弾性板)42とを有している。なお、無端部材44の張力は、張力調整手段45によって調整可能となっている。
【0030】
動力伝達手段18は、例えば掘取搬送手段16の回行中の搬送体23からの動力を搬送補助手段17の回転軸体(駆動軸)48に伝達するものである。
【0031】
この動力伝達手段18は、図2および図3等に示されるように、掘取搬送手段16の左側板21aに回転可能に取り付けられ回行中の搬送体23から受ける力で回転する左回転体51aと、この左回転体51aと離れて位置するように反対側の右側板21bに回転可能に取り付けられ回行中の搬送体23から受ける力で回転する右回転体51bとを有している。
【0032】
左回転体51aは、掘取搬送手段16の左側板21aに円筒状の左軸受部52aを介して回転可能に取り付けられている。左軸受部52aは、例えば2個のベアリング53、カラー54、カバー55、止め輪56およびボス(円筒状のベアリングカバー)57にて構成されている。
【0033】
なお、左回転体51aを回転可能に支持する左軸受部52aのボス57は、左側板21aのボス取付孔部58に嵌合固定されている。また、左回転体51aがぐら付かないように、ボス57の外周面に固着された固定板59が、連結体28の左端部の外周面に固着されたボス固定板60に取付具(例えばボルトおよびナット)50によって固定されている。つまり、連結体28と左軸受部52aとが、固定板59、ボス固定板60および取付具50からなる連結手段40aによって連結されている。
【0034】
そして、左回転体51aは、左側板21aに左軸受部52aを介して回転可能に取り付けられた左右方向の短軸状の分割軸である左軸部材71aを有している。この左軸部材71aは、左軸受部52aによって回転可能に支持されており、この左軸部材71aの右端部(内端部)には、搬送体23のロッド部材22と係合してこの搬送体23の復路部を下方から支持する左支持部材(例えばスプロケット)72aが固着されている。左支持部材72aは、ロッド部材22と係合する係合凹部73が外周側に複数形成されている。なお、左回転体51aは、左軸部材71aと左支持部材72aとにて構成されている。また、左軸部材71aの少なくとも半部が、左側板21aに対して内方突出状の左軸受部52aによって覆われている。
【0035】
また同様に、右回転体51bは、掘取搬送手段16の右側板21bに円筒状の右軸受部52bを介して回転可能に取り付けられている。右軸受部52bは、例えば2個のベアリング63、カラー64、止め輪66およびボス(円筒状のベアリングカバー)67にて構成されている。
【0036】
なお、右回転体51bを回転可能に支持する右軸受部52bのボス67は、右側板21bのボス取付孔部68に嵌合固定されている。また、右回転体51bがぐら付かないように、ボス67の外周面に固着された固定板69が、連結体28の右端部の外周面に固着されたボス固定板70に取付具(例えばボルトおよびナット)50によって固定されている。つまり、連結体28と右軸受部52bとが、固定板69、ボス固定板70および取付具50からなる連結手段40bによって連結されている。
【0037】
そして、右回転体51bは、右側板21bに右軸受部52bを介して回転可能に取り付けられた左右方向の短軸状の分割軸である右軸部材71bを有している。この右軸部材71bは、右軸受部52bによって回転可能に支持されており、この右軸部材71bの左端部(内端部)には、搬送体23のロッド部材22と係合してこの搬送体23の復路部を下方から支持する右支持部材(例えばスプロケット)72bが固着されている。右支持部材72bは、ロッド部材22と係合する係合凹部74が外周側に複数形成されている。なお、右回転体51bは、右軸部材71bと右支持部材72bとにて構成されている。また、右軸部材71bの少なくとも半部が、右側板21bに対して内方突出状の右軸受部52bによって覆われている。
【0038】
そして、互いに独立して設けられた2本の左軸部材71aおよび右軸部材71bのうち、少なくともいずれか一方、すなわち例えば右軸部材71bの右端部(外端部)には、動力伝達用の回転部材(例えばスプロケット)76が固着されている。
【0039】
つまり、右軸部材71bは、左軸部材71aよりも少し長く、右側板21bよりも外側方に位置する延長軸部分77を有し、この延長軸部分77に回転部材76が固着されている。
【0040】
また、図5に示されるように、回転部材76の上方には、搬送補助手段17の回転軸体48に固着された動力伝達用の回転部材(例えばスプロケット)78が配設されている。そして、これら上下の両回転部材76,78には、無端状の動力伝達用の回行部材(例えばチェーン)79が掛け渡されている。この回行部材79は、カバー部材80によって覆われている。
【0041】
さらに、図2から明らかなように、一方側回転体である左回転体51aは連結体28の左端部28aの近傍(左側板21aの近傍)に配設され、他方側回転体である右回転体51bは連結体28の右端部28bの近傍(右側板21bの近傍)に配設されている。
【0042】
つまり、左回転体51aは、左側板21aのうち連結体28の左端部28aが取り付けられた部分の近傍位置に左軸受部52aを介して回転可能に取り付けられている。右回転体51bは、右側板21bのうち連結体28の右端部28bが取り付けられた部分の近傍位置に右軸受部52bを介して回転可能に取り付けられている。
【0043】
こうして、左回転体51aおよび右回転体51bは、搬送体23の復路部の下方位置に互いに離間対向した状態で配設されており、これら左回転体51aと右回転体51bとの間が空間部81となっている。
【0044】
なお、動力伝達手段18は、左軸部材71a、左支持部材72a、右軸部材71b、右支持部材72b、回転部材76,78および回行部材79等にて構成されている。また、左右の各支持部材72a,72bは、例えば同じ大きさのスプロケットからなるもので、搬送体23の復路部が下方へ撓まないようにこの搬送体23の復路部を支持して平面状に維持する。
【0045】
次に、収穫機11の作用等を説明する。
【0046】
収穫機11がクローラ13の駆動で前方に移動すると、圃場の収穫物Wは、掘取体24にて掘り取られた後、掘取搬送手段16の搬送体23と搬送補助手段17の搬送補助体43とによって搬送される。
【0047】
この際、収穫物Wと一緒に、搬送体23のロッド部材22上に搬入された土、石や雑物(茎や根等)は、隣り合うロッド部材22間の隙間から圃場に落下し、収穫物Wから分離される。
【0048】
その後、収穫物Wは、持上搬送手段19によって搬送された後、選別搬送手段20上を経て、コンテナ等の収納体内に収納される。
【0049】
このような収穫作業時において、掘取搬送手段16はエンジンからの動力で駆動し、搬送補助手段17は動力伝達手段18からの動力で駆動する。
【0050】
そして、収穫機11によれば、動力伝達手段18は、掘取搬送手段16の左側板21aに設けられた左回転体51aと、掘取搬送手段16の右側板21bに左回転体51aとは別に独立して設けられた右回転体51bとを有する構成であるから、従来の構成とは異なり、例えば茎や根等の雑物が回転体51a,51bの軸部材71a,71bに巻き付くことがなく、よって雑物の巻き付きを防止でき、作業者への負担を軽減でき、また雑物の巻き付きによって作業を中断することもない。
【0051】
また、左側板21aと右側板21bとが連結体28によって連結され、連結体28の左端部28aの近傍に片持ち状の左回転体51aが配設され、連結体28の右端部28bの近傍に片持ち状の右回転体51bが配設された構成であるから、回転体51a,51bから受ける力で側板21a,21bが変形する不具合を防止できる。
【0052】
なお、収穫機11は、自走式には限定されず、例えばトラクタ等の走行車に連結して使用する構成等でもよい。
【0053】
また、収穫機11は、例えば持上搬送手段19を備えず、選別搬送手段20が掘取搬送手段16からの収穫物Wを受け入れる構成でもよい。
【0054】
さらに、例えば同軸上に位置する2本の回転軸である軸部材71a,71bの全体(略全体を含む)を筒状の軸受部52a,52bで覆うようにしてもよい。
【0055】
また、例えば同軸上に位置する2本の軸部材71a,71bのうち左軸部材71aに動力伝達用の回転部材が取り付けられた構成でもよく、また両軸部材71a,71bに動力伝達用の回転部材がそれぞれ取り付けられた構成でもよい。
【符号の説明】
【0056】
11 収穫機
16 搬送手段である掘取搬送手段
17 搬送補助手段
18 動力伝達手段
21a 左側板
21b 右側板
23 搬送体
28 連結体
51a 左回転体
51b 右回転体
71a 左軸部材
71b 右軸部材
72a 左支持部材
72b 右支持部材
76 回転部材
W 収穫物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8