(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646997
(24)【登録日】2020年1月16日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】塗布体収容容器
(51)【国際特許分類】
B65D 51/32 20060101AFI20200203BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20200203BHJP
B65D 53/02 20060101ALI20200203BHJP
A45D 34/04 20060101ALN20200203BHJP
【FI】
B65D51/32 100
B65D83/00 J
B65D53/02
!A45D34/04 515Z
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-198383(P2015-198383)
(22)【出願日】2015年10月6日
(65)【公開番号】特開2017-71406(P2017-71406A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2018年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005957
【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】宮本 浩平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 進
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 満
(72)【発明者】
【氏名】植原 淳也
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 聡
【審査官】
佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−004714(JP,A)
【文献】
特開2007−204104(JP,A)
【文献】
実開昭60−147309(JP,U)
【文献】
特開2009−285182(JP,A)
【文献】
実開昭48−081153(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0039659(US,A1)
【文献】
実開昭56−113660(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 51/32
B65D 53/02
B65D 83/00
A45D 34/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布液を収容するための内軸を内径部に装着する外軸と、
前記内軸内に挿入可能な塗布体を一体に設けた軸体と、
前記外軸の内径部に配設される、シール部材とを設け、
前記塗布体を前記内軸内に挿入したときに、前記シール部材の内径部に軸体の外径部が嵌着して前記シール部材と前記軸体との間で気密性を保つことが可能な構造であり、
前記外軸は、全体が概略中空筒状体であり、本体の先端側に細径の口元部が段付き部を介して一体形成されたものであり、
前記外軸と前記内軸とが相互に嵌着するために、前記外軸の本体の内径部には内軸の外周凹部に嵌着するための凸部のリブが形成され、
前記外軸の段付き部と前記内軸の先端部との間に前記シール部材の外周部のフランジ部を挟み付けて、それら外軸及び内軸に前記シール部材を固定し、
前記外軸の口元部後部に内径方向に突出するリブが前記シール部材の外径部の溝に嵌合することによって、前記外軸に対して前記シール部材が嵌合し、
前記シール部材の内径部に環状リブが形成され、前記塗布体を前記内軸内に挿入したときに、前記環状リブが前記軸体の外周に形成されたリブに密着して、前記シール部材と前記軸体との間で気密性を保つことが可能な構造とし、
前記軸体と嵌着するキャップを設け、前記外軸の外周はキャップの内周に嵌合することを特徴とする塗布体収容容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシ等の塗布体を塗布液の収容された容器内に収容する塗布体収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、塗布体収容容器では、容器にブローボトルを使用し、容器口元に塗布体の軸状部を嵌合するシール部材(シゴキゴム)を形成して、その上方にキャップ付きの塗布体を設けた、塗布体収容容器が形成されている。
【0003】
塗布体収容容器は、従来ブローボトルとシール部材(ポリエチレン、EPDM、NBR等)で形成されている。
【0004】
前記のブローボトルは、その製造方法から、容器にアンダーカット等の嵌合部付与が行いにくいので、シール部材の脱落防止対策が難しいという問題点として上げられる。
【0005】
なお、特許文献1では、マスカラ等の化粧料を収容する液体収容容器が開示されている。この収容容器においては、容器口元内に嵌着したしごき部材で軸先端のブラシをしごくようになっている。特許文献1記載の収容容器では、該しごき部材を軸の先端に設けた軸部材に、ゴム等の弾性体で形成されたパッキンを固定し、当該パッキンによって容器口元の開口部(しごき部材の内側)を密閉している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第2540600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のブローボトルの問題点として、製造方法から、内径側の口元にアンダーカット等嵌合部の付与を行うことが難しい。
【0008】
そのため、シール部材の嵌合強度を保つことは設計上容易ではないと言える。また、ブロー容器でデザイン性を持たせる場合、形状が複雑化し、残液が増加することも問題点として挙げられる。
【0009】
また、シール部材の問題点として、ブローボトル側と同様に、ボトルに嵌合部の付与を行うことが難しいことから、嵌合部強度を付与することが難しい。
【0010】
強度付与を行う場合、特許文献1記載の容器のように、容器口元内で回り込ませる嵌着構造を採用することが必要になってしまい、構造が複雑化するので、コストアップにつながる。また、組み立て性や成形性等の問題点が発生する。
【0011】
本発明は、斯かる実情に鑑み、容器を射出成型で2部品化することで、容易に作成することを可能とし、軸を射出成型することで外装部品のデザイン性の向上、成形生産性の向上やコストダウンに繋げることを可能とする塗布体収容容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、塗布液を収容するための内軸を内径部に装着する外軸と、
前記内軸内に挿入可能な塗布体を一体に設けた軸体と、
外軸内径部に、シール部材とを設け、
前記塗布体を前記内軸内に挿入したときに、前記シール部材の内径部に軸体の外径部が嵌着して前記シール部材と前記軸体との間で気密性を保つことが可能な構造となっていることを特徴とする塗布体収容容器である。
【0013】
本発明において、前記シール部材は、外軸または内軸に嵌合することが好適である。
【0014】
本発明において、前記外軸と前記内軸とが嵌着し、それら外軸及び内軸間に前記シール部材の外周部を挟み付けて、それら外軸及び内軸に前記シール部材を固定することが好適である。
【0015】
本発明において、前記外軸の内径部に形成されたリブが、前記シール部材の外径部の溝に嵌合して、前記外軸に対して前記シール部材が嵌合する構造となっており、前記シール部材の内径部にリブが形成され、前記塗布体を前記内軸内に挿入したときに、前記リブによって前記シール部材と前記軸体との間で気密性を保つことが可能な構造になっていることが好適である。
【0016】
本発明において、キャップを設け、外軸はキャップに嵌合することが好適である。
【0017】
本発明において、前記内軸内は、塗布液を収容するための空間の内部底面をR形状に形成したものであることが好適である。
【0018】
なお、本発明において、内軸(又は外軸と一体にして)を塗布液入りのカートリッジとして交換可能にすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の塗布体収容容器によれば、内軸と外軸とを、ブローボトルではなく射出成型で2部品化することで容易に収容容器を作製することを可能とし、それと共に、射出成型による軸の形成で、外装部品のデザイン性の向上、成形生産性の向上やコストダウンに繋げることを可能とするという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る塗布体収容容器の全体説明図であり、(a)が外観図、(b)が(a)のB−B線に沿う断面図である。
【
図2】
図1の塗布体収容容器における外軸及びシール部材の組図であり、(a)が斜視外観図、(b)が先方からの視図、(c)が(e)のC−C線に沿う断面視図、(d)が側面図、(e)が(b)のE−E線に沿う断面視図である。
【
図3】
図1の塗布体収容容器におけるシール部材の部品図であり、(a)が先方からの視図、(b)が先方からの斜視外観図、(c)が側面図、(d)が(a)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が後方からの視図、(f)が後方からの斜視外観図である。
【
図4】
図1の塗布体収容容器における外軸の部品図であり、(a)が先方からの斜視外観図、(b)が先方からの視図、(c)が側面図、(d)が(b)のD−Dに沿う縦断面図、(e)が後方からの斜視外観図、(f)が後方からの視図である。
【
図5】
図1の塗布体収容容器の軸体及びキャップの組図であり、(a)が先方からの斜視外観図、(b)が側面図、(c)が(b)から90°回転した側面図、(d)が(b)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が塗布体側からの視図、(f)が(d)のF−F線に沿う縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は実施形態に係る塗布体収容容器の全体説明図、
図2は外軸及びシール部材の組図、
図3はシール部材、
図4は外軸の部品図、
図5は軸体及びキャップの組図である。
【0023】
図1に示すように、実施形態に係る塗布体収容容器は、塗布液を収容するための内軸10を、外軸12の内径部の一部(実施形態では本体12aの内径部12a1)に装着する外軸12と、前記内軸10内に挿入可能な塗布体14を設けた軸体16と、外軸12の内径部の筒状部12bに配設したシール部材18とを設け、前記塗布体14を前記内軸10内に挿入したときに、前記シール部材18の内径部に軸体16の軸状部16bが嵌着して前記シール部材18と前記軸体16との間で気密性を保つことが可能な構造となっている。軸体16の先方の筒状になった本体の16aがキャップ20に覆われて嵌着固定している。
【0024】
〔外軸12〕
外軸12は、
図2に示すように、先後の開口した概略中空筒状体であり、円筒状の本体12a部分の先端側に、口元部として細径になった筒状部12bが段状部を介して一体成形された構造を有する。前記シール部材18は、前記外軸12内であって、その本体12aと筒状部12bとの間の段状部付近に嵌合される。
【0025】
容器の全体組み付け時には、
図1、
図2に示すように、本体12a内径部に、内軸10が装着して固定され、外軸12内径部に、シール部材18を設け、前記塗布体14を前記内軸10内に挿入したときに、前記シール部材18の内径部のしごき部でもある環状リブ18aに軸体16の軸状部16b外周のリブ16b1が密着して、前記シール部材18と前記軸体16との間で気密性を保つことが可能な構造となっている。そして、前記軸体16の本体16aを内部に固着したキャップ20の後端が筒状部12b外周面に螺合または嵌合して固定するようにしている。
【0026】
前記外軸12は、単体では、
図4に示すように、筒状部12bが外周面に雄ネジ山が形成される。前記本体12aと筒状部12bとが同軸であり、筒状部12bの後部内には、内径方向に環状に突出するリブ12cが形成される。外軸12の内径部には、内筒10の外周凹部に嵌着するため突部のリブ12dが形成されている。これらの外周凹部やリブ12dのような、外軸12及び内軸10の相互に嵌着するための凹凸部は、凹凸を逆に形成しても、複数形成してもよい。
【0027】
〔シール部材18〕
前記シール部材18は、
図3に示すように、先部が小径で後部が大径の段付きになった概略筒状体で弾性樹脂材からなるものである。内径部に環状リブ18aが形成され、外径部には、溝部18bとフランジ部18cが形成される。
前記シール部材18に用いる樹脂材(弾性樹脂材)としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、EPDM、シリコーン、NBR等を用いて弾性のある状態で成形することが好ましい。
【0028】
図2に示すように、前記外軸12と前記内軸10とが嵌着し、それら外軸12及び内軸10間に前記シール部材18の外周部のフランジ部18cを挟み付けて、それら外軸12及び内軸10に前記シール部材18を固定する。
【0029】
また、前記外軸12の内径部に形成されたリブ12cが、前記シール部材18の外径部の溝部18bに嵌合して、前記外軸12に対して前記シール部材18が嵌合する構造となっている。
【0030】
また、前記シール部材18の内径部に環状リブ18aが形成され、前記軸体16が一体の塗布体14を前記内軸10内に挿入したときに、前記環状リブ18aによって前記シール部材18と前記軸体16との間で気密性を保つことが可能な構造になっている。
【0031】
具体的には、
図5に示すように、当該軸体16のその本体16a側の軸状部16b外周にリブ16b1が環状に突出形成される。塗布体14の不使用時には、
図1に示すように、軸体16を内軸10挿入して前記内軸10内に塗布体14収容する。その場合、キャップ20を外軸12の筒状部12b外周に螺合する共に、軸体16の本体16aを当該筒状部12bの内周に嵌着する状態になる。
その際に、当該本体16aの後端部(挿入側端)がシール部材18の先端部に突き当たり、そればかりでなく、前記リブ16b1が前記環状リブ18aに密着して、気密を適正に保つようにできる。また、前記シール部材18の外周の溝部18bが外軸12のリブ12cに嵌着し、またフランジ部18cが外軸12の段付き部と内軸10の先端部で挟み付けて強固に確実に固定できる。
【0032】
したがって、塗布体14及び軸体16挿入時に塗布体14を前記環状リブ18aでしごき作動をしたり、差し込みまたは引き抜いたりして、前記塗布体14又は軸体16で前記シール部材18がこすれてもシール部材18の固定が外れることがなく、使い勝手が非常によい。
なお、本発明においては、環状リブ18aは、連続的に形成しても、断続的に形成しても、複数条を形成してもよい。また、リブではなく膜状にして中央部にスリットを形成してもよい。
【0033】
〔内軸10〕
内軸10は、
図1に示すように、後端部が閉じた容器状を呈しており、前記外軸12の本体12a内に前記内軸10を嵌着して固定することが可能な構造となっている。
【0034】
前記内軸10内は、塗布液が収容され、容易に塗布液を塗布体に付着可能なR形状(曲面形状)に後端部10a内を形成している。
【0035】
また、内軸10そのもの、又は内軸10を外軸12と一体にしてシール部材18も取り付けた状態で、塗布液入りのカートリッジとして交換可能にすることができる。塗布液を使用し終わったならば、カートリッジを交換して再度使用することができる。
【0036】
〔軸体16〕
塗布体14を設けた軸体16は、
図5に示すように、本体16aと本体から延びる軸状部16bとその先端の前記塗布体14とが連続して一体成型されている。そして本体16aがキャップ20内に嵌着され一体化している。
【0037】
前記塗布体14は、
図5に示すように、前記軸状部16bから真っ直ぐな直線状に延設した中心軸14bに概略円形の枚葉体14aが小間隔で連なった構造を有している。また、枚様体14aは
図5(c)に示すように一方向の下側方向が膨らんだ変形円弧形状になっている。その膨らんだ部分が目元に対応してマスカラ等の塗布液を塗布しやすくなっている。また枚様体14aの間隔は塗布液の表面張力に応じて設定する。
【0038】
また、枚様体14aの大きさは、まつげに対応して形状や大きさに設定できる。また、別形状や材質の樹脂材や、繊維材を植毛してもよい。
上記の軸体16や塗布体14の材質や、内軸10、外軸12、キャップ20等の材質としては、ABS樹脂、PP樹脂、PS樹脂、PE樹脂、再生プラスチック、EVOH、PET、ナイロン、PBT、PA、POM等が挙げられる。
軸体16や塗布体14の材質としては、透明、半透明、不透明で円筒形、楕円形、多角形等に形成できる。
前記塗布体収容容器には、少なくとも、マスカラ、ネイル、アイシャドウ等の化粧料の他、修正液、塗料等流動体が充填される。
塗布体14としては、軸体16と塗布体を一体形成する場合、枚様体14aが適切であるが、その他、ねじりブラシ、スポンジ、静電植毛した塗布体にできる。
【0039】
前記塗布体収容容器には、
図1に示すように、着脱自在に先方の閉じた筒状のキャップ20を設け、外軸12の筒状部12bの外周の雄ネジに、キャップ20後方部内周の雌ネジが螺合する構造になっている。この螺合によって塗布体収容容器に対してキャップ20が自在に着脱できるようにしている。また、キャップ20内に軸体16を嵌着して、キャップ20を外すことによって、軸体16が外軸12から外れるようにしている。
【0040】
前記塗布体収容容器においては、前記内軸10内は、塗布液が収容され、容易に塗布液を塗布体に付着可能なR形状に後端部10a内を形成している。このR形状によって、キャップ20を介して軸体16の操作によって当該軸体16を回転させたり傾けたりして、塗布体14に十分に塗布液を付着させることができる。
【0041】
以上説明したとおり、実施形態では、内軸10と外軸12とを、容器をブローボトルではなく射出成形で2部品化することで容易に収容容器を作製することを可能とし、それと共に、射出成形による軸の形成で、外装部品のデザイン性の向上、成形生産性の向上に繋げることを可能とするという優れた効果を奏し得る。
【0042】
また、射出成型の製造方法を採用できるので、外軸12内径側の口元にアンダーカット等嵌合部の付与を行うことが容易にできる。
【0043】
そのため、シール部材18の嵌合強度を保つことは設計上容易であり、また、ブロー容器でないのでデザイン性を持たせる場合、形状が複雑化せず、残液が増加する等の問題が生じない。
【0044】
また、シール部材18は、環状リブ18b等の嵌合部の付与を行うことが容易であり、強度付与を行うのに、形状は複雑化せず、コストアップに繋がることを確実に防止できる。また、組み立て性や成形性等が向上する。
【0045】
なお、実施形態では、マスカラ等の塗布液を内軸10内に収容した塗布体収容容器を例示したが、本発明はこれに限定されず、マスカラ等の化粧料以外の塗布液を塗布用の塗布体の収容容器に実施できる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の塗布体収容容器は、マスカラ等の化粧料を塗布する化粧料容器製品の他、各種塗布液の塗布体収容容器に用いることができる。
【符号の説明】
【0047】
10 内軸
10a 後端部
12 外軸
12a 本体
12b 筒状部
12c リブ
14 塗布体
14a 枚様体
16 軸体
16a 本体
16b 軸状部
18 シール部材
18a 環状リブ
18b 溝部
18c フランジ部