(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記透析施設予約部は、予約した前記透析患者が透析施設を利用しなかった場合、前記透析患者に対して現在位置を要求し、現在位置が得られた場合に、その現在位置から所定範囲にある受け入れ可能な透析施設を通知することを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の予約システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人工透析の患者が例えば1週間以上の日程で旅行して複数箇所で滞在するような場合、いくつかの滞在箇所でその滞在スケジュールで受け入れ可能な透析施設を見つける必要がある。ある滞在地で受け入れ可能であっても、残りの滞在地で受け入れ不可能であると、全てのスケジュールを見直す必要があり、特許文献1に開示の技術では対応できず、別の技術が必要とされていた。特に、海外から日本へ旅行する患者の場合、言葉の壁があり、スケジュールの再調整を考慮すると、非常にハードルが高くなると言う課題があった。
【0005】
本発明は、以上のような状況に鑑みなされたもので、その目的は、人工透析の患者が旅行等により通常人工透析を受けている施設で人工透析を受けられない場合に、旅行先等での人工透析の予約を円滑できるように支援する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、透析患者の維持透析療法及び宿泊の予約を受け付ける予約システムであって、
透析施設の情報が、宿泊施設及び/又は観光地の情報と関連づけられて記録されている病院DBと、
前記病院DBから情報を取得して前記透析患者を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、受け入れ予約をする透析施設予約部と、
前記透析患者を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する施設リスト表示部と、
前記透析患者の旅行日程を取得する旅行日程取得部と、
前記透析患者の透析スケジュールを取得する透析日程取得部と、
前記透析患者の宿泊予約を行う旅行行程予約部と、
を有し、
前記施設リスト表示部は、前記透析患者の前記透析日程取得部で所得された希望透析スケジュールと前記旅行日程取得部で所得された希望地とを拘束条件として、複数の透析施設を選定し、さらにそれに併せて宿泊施設を選定して、選定した透析施設及び宿泊施設を含む透析計画と旅行案を提示し、
提示した透析計画及び旅行案が承認された場合に、前記透析施設予約部は、前記透析計画に含まれる透析施設の受け入れ予約を行い、前記旅行行程予約部は前記旅行案に含まれる宿泊施設の予約を行い、
前記施設リスト表示部は、前記透析患者を受け入れ可能な透析施設を表示する際に、観光地を含めて表示する。
例えば、当該予約システムは、所定のWEBサイトで透析患者向けの透析旅行のアレンジを支援する。具体的には、人工透析の患者が旅行を希望する場合に、患者(または代理人等)は予約システムによるWEBサイトにアクセスし、旅行の開始日、終了日、開始地点、終了地点、旅行前後の透析予定を入力する。また、旅行期間中に希望する透析回数でもよい。予約システムは、入力された予定から、その予定に合致する透析可能施設、宿泊施設の案を提示する。なお、当該予約システムを利用する者として人工透析の患者を想定するが、その患者の代わりに予約を行う家族や代理人、旅行コーディネータも当然に該当し、以下、それらの者も含めて「透析患者」として説明する。透析可能施設は、一般には透析病院等の医療機関を想定するが、宿泊施設に透析機器を設置して所定の医療従事者が人工透析を行う場合も含む。人工透析が完了すると、行った人工透析の内容がシステムに蓄積され、次の透析施設で参照可能となる。また、透析患者がいる家族は、家族全員での旅行が難しかった。しかし、当該予約システムを用いることで、透析患者を含め家族全員の宿泊予約・変更も容易となり、海外旅行も含め長期の家族旅行への敷居が大幅に低下する。
また、患者は、希望する観光地を検討しながら透析施設を選ぶことができる。
【0007】
(2)本発明は、透析患者の維持透析療法及び宿泊の予約を受け付ける予約システムであって、
透析施設の情報が、宿泊施設及び/又は観光地の情報と関連づけられて記録されている病院DBと、
前記病院DBから情報を取得して前記透析患者を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、受け入れ予約をする透析施設予約部と、
前記透析患者を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する施設リスト表示部と、
前記透析患者の旅行日程を取得する旅行日程取得部と、
前記透析患者の透析スケジュールを取得する透析日程取得部と、
前記透析患者の宿泊予約を行う旅行行程予約部と、
を有し、
前記施設リスト表示部は、前記透析患者の前記透析日程取得部で所得された希望透析スケジュールと前記旅行日程取得部で所得された希望地を拘束条件として、複数の透析施設を選定し、さらにそれに併せて宿泊施設を選定して、選定した透析施設及び宿泊施設を含む透析計画と旅行案を提示し、
提示した透析計画及び旅行案が承認された場合に、前記透析施設予約部は、前記透析計画に含まれる透析施設の受け入れ予約を行い、前記旅行行程予約部は前記旅行案に含まれる宿泊施設の予約を行い、
前記透析計画と前記旅行案を提示する際に、前記旅行行程予約部は、推奨する観光地を提示することを特徴とする。
上述と同様に、当該予約システムを用いることで、透析患者を含め家族全員の宿泊予約・変更も容易となり、海外旅行も含め長期の家族旅行への敷居が大幅に低下する。透析施設を提示する際に、その施設から近い観光地の情報を得ることができ、提案を了承する際の助けとなる。
【0008】
(3)本発明は、透析患者の維持透析療法及び宿泊の予約を受け付ける予約システムであって、
透析施設の情報が、宿泊施設及び/又は観光地の情報と関連づけられて記録されている病院DBと、
前記病院DBから情報を取得して前記透析患者を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、受け入れ予約をする透析施設予約部と、
前記透析患者を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する施設リスト表示部と、
前記透析患者の旅行日程を取得する旅行日程取得部と、
前記透析患者の透析スケジュールを取得する透析日程取得部と、
前記透析患者の宿泊予約を行う旅行行程予約部と、
を有し、
設を選定し、さらにそれに併せて宿泊施設を選定して、選定した透析施設及び宿泊施設を含む透析計画と旅行案を提示し、
提示した透析計画及び旅行案が承認された場合に、前記透析施設予約部は、前記透析計画に含まれる透析施設の受け入れ予約を行い、前記旅行行程予約部は前記旅行案に含まれる宿泊施設の予約を行い、
前記透析施設予約部は、前記透析患者から維持透析療法の履歴に関する情報を取得し、前記透析施設に前記情報を通知し、当該透析施設から前記透析患者を受け入れ可能との通知を受けた場合に予約を確定し、受け入れ不可能との通知を受けた場合に、前記旅行行程予約部は、その透析施設を除外して新たな案を提示する。
上述と同様に、当該予約システムを用いることで、透析患者を含め家族全員の宿泊予約・変更も容易となり、海外旅行も含め長期の家族旅行への敷居が大幅に低下する。また、透析施設を提示する際に、その施設から近い観光地の情報を得ることができ、提案を了承する際の助けとなる。
【0009】
(4)前記透析施設予約部は、前記透析患者から維持透析療法の前記履歴とともに他の疾患に関する情報を取得し、前記透析施設に前記他の疾患に関する情報を含めて通知してもよい。
透析患者が他の疾患を抱えている場合に、旅行先の透析施設で対応が難しい場合もある。そこで、事前に他の疾患に関する情報(例えば治療履歴が記載された電子カルテ等)を候補となる透析施設に送り、受け入れ可能の確認を行ってから予約確定とする。
【0010】
(5)本発明は、透析患者の維持透析療法及び宿泊の予約を受け付ける予約システムであって、
透析施設の情報が、宿泊施設及び/又は観光地の情報と関連づけられて記録されている病院DBと、
前記病院DBから情報を取得して前記透析患者を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、受け入れ予約をする透析施設予約部と、
前記透析患者を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する施設リスト表示部と、
前記透析患者の旅行日程を取得する旅行日程取得部と、
前記透析患者の透析スケジュールを取得する透析日程取得部と、
前記透析患者の宿泊予約を行う旅行行程予約部と、
を有し、
前記施設リスト表示部は、前記透析患者の前記透析日程取得部で所得された希望透析スケジュールと前記旅行日程取得部で所得された希望地とを拘束条件として、複数の透析施設を選定し、さらにそれに併せて宿泊施設を選定して、選定した透析施設及び宿泊施設を含む透析計画と旅行案を提示し、
提示した透析計画及び旅行案が承認された場合に、前記透析施設予約部は、前記透析計画に含まれる透析施設の受け入れ予約を行い、前記旅行行程予約部は前記旅行案に含まれる宿泊施設の予約を行い、
前記透析患者は、海外からの入国し維持透析療法及び旅行を希望する者であって、
前記旅行日程取得部は、入国直前及び出国直後の透析予定、入出国日程を取得し、
前記旅行行程予約部は、前記透析予定及び入出国日程を、前記透析計画と前記旅行案に反映させる。
上述と同様に、当該予約システムを用いることで、透析患者を含め家族全員の宿泊予約・変更も容易となり、海外旅行も含め長期の家族旅行への敷居が大幅に低下する。また、例えば、地図上にアイコンで表示し、患者から希望の透析施設のアイコンを操作してもらい、決定する。指やマウス操作でアイコンが選択されると、具体的な施設名や透析可能時間帯、透析機器等の情報がポップアップ表示される。このとき、地図上に近隣の観光地を示し、患者が所望の観光地をタップ等すると、詳細な観光地の情報が表示されて、観光地と透析施設の情報が同一画面上で確認できる。
【0011】
(6)前記旅行行程予約部は、希望する前記透析施設または希望透析日の指定を受けると、前記指定に合わせて利用可能な透析スケジュールを調整し、調整後の透析計画と旅行案を提示してもよい。
患者側で希望の透析施設や透析の日時に具体的な希望があれば、その指定を受けてスケジュールの調整を行う。スケジュール変更を希望する場合は、地図上のアイコン等を選択し、そのアイコンに関連づけられた透析施設や宿泊施設を別のものに変更したり、日時を変更したりする。
【0012】
(7)前記施設リスト表示部は、前記透析施設を地図上に表示してもよい。
例えば、地図上にアイコンで表示し、患者から希望の透析施設のアイコンを操作してもらい、決定する。指やマウス操作でアイコンが選択されると、具体的な施設名や透析可能時間帯、透析機器等の情報がポップアップ表示される。このとき、地図上に近隣の観光地を示し、患者が所望の観光地をタップ等すると、詳細な観光地の情報が表示されて、観光地と透析施設の情報が同一画面上で確認できる。
【0013】
(8)前記旅行日程取得部は、前記透析患者から希望する経由地(例えば、観光地、宿泊場所)を取得し、
前記施設リスト表示部は、前記経由地にもとづき前記透析施設を提示してもよい。
透析旅行案を作成する際に、希望の観光地、宿泊場所を指定してもらい、その指定にもとづき、透析施設、透析日時をアレンジして透析患者側に案を提示する。これを画面の地図上にアイコン等で表示し、透析患者からの変更を受け付ける。
【0014】
(9)前記透析施設予約部は、予約した前記透析患者が透析施設を利用しなかった場合、前記透析患者に対して現在位置を要求し、現在位置が得られた場合に、その現在位置から所定範囲にある受け入れ可能な透析施設を通知してもよい。
道を迷ったり交通機関の遅延等の原因で、予定した透析施設に辿り着けなかったり、予定を徒過して透析を受けられなかった場合も想定できる。この場合、予定していた透析施設から透析患者が透析を受けなかった旨の通知を受けると、透析患者のメールアドレスや電話に状況確認の通知がなされる。このとき、透析患者の携帯端末等のGPS機能で位置情報を送ってもらい、予約していた施設に近い場合は、早急に向かうように促し、遠い場合は、透析患者の現在位置から近い別の透析施設を案内する。
【0015】
(10)前記旅行日程取得部は前記透析患者の同伴者の宿泊予約を受けつけてもよい。
【0016】
本発明によると、人工透析の患者が旅行等により通常人工透析を受けている施設で人工透析を受けられない場合に、別の地域で人工透析の予約を円滑にできるように支援する技術を実現できる。特に、海外からの患者でも、旅行のスケジュールの調整が容易になる技術を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。まず、
図1を参照して、予約システム30を用いて実現するサービスを説明する。国内または海外に在住の透析患者99は、旅行をするにあたり、
図2、3で後述する予約システム30にアクセスし、透析スケジュール及び旅行スケジュール(以下、「透析旅行スケジュール」という)を立てる。具体的には、入力された予定(透析予定、確定している旅行予定)から、その予定に合致する透析可能施設、宿泊施設、観光地等の案を提示する。
【0019】
図1に示すように、海外の透析患者99が、来日にして旅行を行い、旅行中に維持透析療法(人工透析)を受ける。透析患者99は、旅行直前の7月1日に自国で人工透析を行い、7月2日に入国空港1a(福岡空港)に到着し、滞在中に3回の人工透析を行う。具体的には、入国2日目の7月3日に九州(大分県)の第1回目透析施設11で第1回目の人工透析を、入国4日目の7月6日に関西(京都府)の第2回目透析施設12で第2回目の人工透析を、入国7日目の7月8日に関東(東京都)の第3回目透析施設13で第3回目の人工透析を行う。
【0020】
透析患者99は、人工透析と人工透析の間に観光・移動を行う。すなわち、九州(大分県)の第1回目の人工透析にあわせて、透析患者99は観光地(A)80aの別府温泉に観光・宿泊する。次に、透析患者99は、観光地(B)80bの広島に移動し、観光及び宿泊し、観光地(C)80cの関西(京都)に移動する。観光地(C)80cの関西(京都)には、第2回目の人工透析を行う第2回目透析施設12がある。関西(京都)での人工透析・観光が終わると、観光地(D)80dの富士山・伊豆地域に移動し観光・宿泊する。そして最後に観光地(E)80eである関東(東京)に移動し観光・宿泊するとともに、第3回目透析施設13で当該日本旅行での最後の人工透析である第3回目の人工透析を行う。
【0021】
図2及び
図3を参照して、
図1の透析旅行スケジュールをたてる際に用いる予約システム30について説明する。予約システム30は、インターネット等のネットワーク19を介して、ユーザ端末21、病院端末22、宿泊施設端末23、交通機関端末24と接続する。予約システム30は、ネットワーク19上でウェブベースの透析旅行予約サービスを提供している。透析患者99はスマートフォンやPC等のユーザ端末21を用いて予約システム30にアクセスし、透析旅行スケジュールをたてる。ユーザ端末21は、予約システム30を利用するための専用アプリケーションを導入してもよい。
【0022】
透析施設では、設置されているPC等の病院端末22で予約システム30にアクセスして、透析患者99の受け入れ可否の情報(すなわち空き人数)を日時ベースで登録し、また予約状況を確認する。
【0023】
宿泊施設では、設置されているPC等の宿泊施設端末23に宿泊可能情報(すなわち空き人数)や提供するサービス等を登録し、予約システム30を介した予約・照会を受け付ける。交通機関では、設置されているPC等の交通機関端末24に空席情報等を登録・更新し、予約システム30を介した予約・照会を受け付ける。なお、宿泊施設や交通機関の予約システムは、旅行会社の予約システムに代替されてもよく、それら態様は特に限定するものではない。
【0024】
図3は予約システム30の構成を示すブロック図である。予約システム30は、統括システム31と、透析/旅行予約システム50と、管理システム60と、DBシステム70とを備える。統括システム31は、予約システム30の構成要素を統括的に制御するとともに、ネットワーク19を介したユーザ端末21、病院端末22、宿泊施設端末23、交通機関端末24等との接続・通信を制御する。
【0025】
透析/旅行予約システム50は、透析患者99の希望をもとに旅行・透析スケジュールの提案及びその予約をWEB上で行う。具体的には、透析施設予約部51と、施設リスト表示部52と、旅行日程取得部53と、透析日程取得部54と、旅行行程予約部55とを備える。
【0026】
透析施設予約部51は、透析患者99を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、透析患者99の希望を取りいれ、または提案したものを予約する。また、透析施設予約部51は、透析患者99から透析履歴に関する情報(例えば電子カルテ、紹介状等)を取得し、透析施設にその情報を予約確定前に通知し、透析患者99の状態が事前に透析履歴から受け入れ可能な状態であるか否かを判断してもらう。なお、透析履歴とともに他の疾患に関する治療履歴等の情報(電子カルテや紹介状、自己申告の情報)を併せて送信し、事前に受け入れ可能であるか判断してもらってもよい。透析患者が他の疾患を抱えている場合に、旅行先の透析施設で対応が難しくい場合もある。事前に他の疾患に関する情報を透析施設側に確認してもらうことで、現地で受け入れ不可能とされることを回避できる。受け入れ可能な旨の返答があった場合に、予約確定となりそれまでは仮予約の状態となる。なお、電子カルテのフォーマットを統一することで、多言語への対応が容易になり、透析施設の受け入れ判断が適切に行え、また、透析施設間の情報共有、帰国後の担当医師へのフィードバックを確実に行える。そのため、透析/旅行予約システム50が、透析患者99毎に記入する電子カルテをウェブ上で提供し、旅行前後の透析履歴、旅行中の透析施設での透析履歴をそれぞれの透析で担当した医療機関(一般には医師)が記録・更新してもよい。
【0027】
透析施設予約部51は、受け入れ不可能との通知を受けた場合に、その透析施設を除外して新たな案を提示する。このとき、透析患者99の了解が得られている場合には、提案前の時点で透析履歴の情報を探索対象となる他の透析施設へ展開し、予め受け入れ可能かを確認する。
【0028】
透析施設予約部51は、予約した透析患者99が透析施設を利用しなかった場合、透析患者99に対して現在位置を要求し、現在位置が得られた場合に、その現在位置から所定範囲にある受け入れ可能な透析施設を通知してもよい。ユーザ端末21に専用アプリケーションが導入されている場合、そのユーザ端末21で、滞在中のルート案内や、透析スケジュール管理、透析未利用時の新たな透析施設の緊急予約ができる。
【0029】
例えば、道を迷ったり交通機関の遅延等の原因で、予定した透析施設に辿り着けなかったり、予定を徒過して透析を受けられなかった場合に、早急に新たな透析施設を見つける必要がある。この場合、予定していた透析施設から透析患者99が透析を受けなかった旨の通知を受けると、透析患者99のメールアドレスや電話に状況確認の通知がなされる。ユーザ端末21に専用アプリケーションが導入されていれば、専用アプリケーションが警告を発したり、自動で予約システム30に位置情報を通知する。予約していた透析施設に近い場合は、早急に向かうように促し、遠い場合は、透析患者99の現在位置から近い別の透析施設の予約を行い案内する。
【0030】
施設リスト表示部52は、透析患者99を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する。表示は、地図上にアイコンで示してもよいし、地域毎・都市毎に一覧表で示してもよい。このとき、施設リスト表示部52は、透析施設とともに観光地を一緒に表示する。特に、地図上にアイコン表示することで、透析施設等と観光地の位置関係が直感的に把握できる。透析患者99は、画面上で指やマウスを使ってユーザ端末21の画面上で所望の施設を選択することで、詳細な情報を得ることができる。例えば、ある透析施設を選択すると、その透析施設の名称、概要(医師、透析機器の情報等)、透析を受け入れ可能な日時のカレンダー表示、近隣の観光地が表示される。観光地についても同様に指等で選択すると選択した観光地の詳細な情報が表示される。
【0031】
旅行日程取得部53は、透析患者99の旅行日程を取得する。すなわち、旅行日程取得部53は、旅行の開始日、終了日、開始地点(例えば入国空港1aなど)、終了地点(例えば出国空港1bなど)、希望の経由地(都市、宿泊地、観光地等)を取得する。
【0032】
透析日程取得部54は、透析患者99の透析スケジュールを取得する。具体的には、透析日程取得部54は、旅行開始直前の透析予定日、旅行終了後の透析予定日、旅行中に透析指定日があればその日を取得する。
【0033】
旅行行程予約部55は、透析患者99の宿泊予約を行う。家族等が同伴する場合、同伴者の宿泊予約についても受けつける。また、旅行行程予約部55は、透析患者99の透析スケジュールをもとに、透析旅行案を提示する。すなわち、入国前後の自国での透析予定及び予定入出国日から得られる旅行期間における推奨透析日程から、推奨透析日程において透析を受け入れ可能な透析施設を抽出し、透析旅行案として提示する。また、旅行行程予約部55は、透析患者99の嗜好や家族に関する情報(家族構成、嗜好等)が判明している場合は、それら情報を反映して提案する。例えば、ウィンタースポーツを嗜好するような場合は、スキー場にアクセスしやすい地域の透析施設を含めて提案する。また、子供が多い家族構成の透析患者99であれば、遊園地等の子供が好む施設にアクセスしやすい透析施設を含めて提案する。
【0034】
旅行行程予約部55は、透析患者99が希望する透析施設や希望透析日があれば、事前の透析スケジュール取得時または提案後にそれらの希望を取得し、透析旅行案に反映する。スケジュール変更を希望する場合は、地図上のアイコン等を選択し、そのアイコンに関連づけられた透析施設や宿泊施設を別の施設に変更したり、日時を変更したりする。さらに、旅行行程予約部55は、提案する透析旅行案の移動行程をもとに、推奨する観光地を示す機能も有する。
【0035】
管理システム60は、患者管理部61と、病院管理部62と、旅行情報管理部63とを備える。患者管理部61は、透析患者99の登録・認証処理、透析患者99の各種情報の入力処理、保存管理を行う。病院管理部62は、透析施設の登録・認証処理を行う。旅行情報管理部63は、宿泊施設の予約に関する管理処理、交通機関の予約に関する管理処理、観光地の登録処理等を行う。宿泊施設の予約に関する管理処理として、宿泊施設の登録、予約処理に関する宿泊施設端末23との処理管理を行う。
【0036】
DBシステム70は、患者DB71と、病院DB72と、宿泊施設DB73と、観光DB74と、を備える。
【0037】
患者DB71は、透析患者99の各種情報を登録する。すなわち、名前や生年月日、国籍、住所、電話番号、メールアドレス等のユーザ情報、登録したID、予約した透析旅行案、利用履歴、電子カルテ等の情報を記録する。透析旅行中は、予約した施設の利用状況をそれら施設から取得して記録する。また、患者DB71は、透析患者99の嗜好に関する情報、家族に関連する情報(家族構成やその嗜好)を記録する。これら嗜好等に関する情報は、上述の旅行行程予約部55が透析旅行案を作成し提示する際に参照される。
【0038】
病院DB72は、透析患者99が利用可能な透析施設を登録する。すなわち、透析施設の名称、住所、連絡先、所属医師(経歴や学会等の所属、発表論文、対応可能な言語などを含む)、透析を利用可能な日時、接続に利用する病院端末22等を登録・管理する。宿泊施設DB73は、透析患者99が利用可能な宿泊施設を登録する。すなわち、宿泊施設の名称、住所、連絡先、宿泊可能日、提供するサービス、接続に利用する宿泊施設端末23等を登録・管理する。観光DB74は、観光地の情報を登録・管理する。
【0039】
登録した宿泊施設や観光地の情報は病院DB72に記録されている透析施設と関連づけられている。透析患者99が、ユーザ端末21で予約をする際に、地図上に表示されている所望の透析施設を指定すると、近隣の宿泊施設や観光地がポップアップして表示される。
【0040】
つぎに、
図4〜
図6を参照してユーザ端末21を用いた予約処理例を説明する。
図4は予約システム30による予約処理の概略を示すフローチャートである。
図5は、予約時にユーザ端末21に表示される画面例である。この画面例では、説明の観点から日本語の画面例を示しているが、当然に、他の言語で表示できる。
図6は、確定した旅行行程案の一覧例である。
【0041】
透析旅行予約をする場合、透析患者99は、ユーザ端末21を用いて、予約システム30がWEB上で提供する予約画面100(例えば
図5参照)にアクセスする。登録済みの透析患者99は、ID及びパスワードにより、自身の情報が反映された予約画面100に移る。初めて利用する透析患者99は、所定のユーザ情報(名前、年齢、国籍、透析履歴など)を登録し、IDを取得する。なお、IDとしてパスポート番号(またはその一部)が用いられてもよい。
【0042】
図5の予約画面100では、ユーザ情報欄101において、ユーザ情報として名前「XXXXXX」、国籍「フィリピン」、生年月日「1970/01/01」、ユーザID「2018123」が示されている。
【0043】
透析/旅行予約システム50は、まず予約画面100で患者希望取得処理を行う(S11)。患者希望取得処理(S11)として、旅行希望日程取得処理(S111)、透析日程取得処理(S112)、希望地取得処理(S113)を行う。
【0044】
旅行希望日程取得処理(S111)では、予約画面100の基本日程欄104において、入国予定日、入国予定地、出国予定日、出国予定地を透析患者99から取得する。ここでは入国予定日「2019/07/02」、入国予定地「福岡空港」、出国予定日「2019/07/10」、出国予定地「成田国際空港」が透析患者99から入力されている。
【0045】
透析日程取得処理(S112)では、予約画面100の旅行前後透析予定日欄102で、来日前後の自国での透析予定日を取得する。ここでは、旅行前の透析予定日が「2019/07/01」、旅行後が「2019/07/10」が入力されている。また、その旅行前後透析予定日に応じて、希望透析スケジュール欄106で、旅行中の透析日の組み合わせがいくつか選択可能に表示される。推奨される透析間隔や受け入れ可能な透析施設の開き情報等から選定される。ここでは、2つの組み合わせ例が示されており、一方は「1回目2019/07/03、2回目2019/07/06、3回目2019/07/08」であり、他方は「1回目2019/07/04、2回目2019/07/06、3回目2019/07/09」となっており、はじめの案が選択されている。
【0046】
希望地取得処理(S113)では、透析患者99が希望する透析施設の地域や、観光地や宿泊地等の経由地を取得する。ここでは、希望透析施設「京都」、観光地「別府温泉」が入力されており、宿泊地は「指定なし」となっている。透析患者99に提示される透析旅行案に、希望透析施設「京都」、観光地「別府温泉」が反映される。
【0047】
上記の入力を完了後、透析患者99は検索ボタン109を押下することで、透析/旅行予約システム50は旅行行程調整処理を実行する。なお、電子カルテや紹介状等の透析履歴等の情報(電子ファイルやそのような情報にアクセスするための情報)を有する場合には、透析カルテファイル欄103で指定する。
【0048】
まず、施設リスト表示部52が、希望透析スケジュールと希望地を拘束条件として、第1〜3回目の透析施設を選定し、さらにそれに併せて宿泊施設を選定し、ユーザ端末21の予約画面100に予定提示欄110に表示する。ここでは、透析施設/観光地MAP指定画面120において、地図上に透析施設や宿泊地、観光地等が所定のアイコンで示されている。なお、詳細条件入力検索画面のタブを選択することで、旅行行程リスト(例えば
図6に示すようなリスト)が変更可能に表示され、テキストベースの詳細条件を入力できる。
【0049】
透析施設/観光地MAP指定画面120では、日本地図上に入国空港1aのアイコンに吹き出しで入国日「7/2」であり、そこから観光地(A)80aの別府温泉に移動しホテル1に7/2及び7/3に宿泊する旨が示されている。さらに、そこの第1回目透析施設11で透析日「7/3」に第1回目透析が行われることが示されている。
【0050】
この案では、つぎに観光地(B)80bの広島に移動しホテル2に7/4に宿泊し、翌日に観光地(C)80cの京都に移動しホテル3で7/5、7/6の2泊する旨が示されている。さらに、第2回目透析施設12で透析日「7/6」に第2回目透析が行われることが示されている。
【0051】
図5のように、透析患者99が地図上のアイコンをタップすると、そのアイコンに関連付けられている施設等の詳細情報がポップアップ表示される。ここでは、第2回目透析施設12が選択され、その第2回目透析施設12の名称、住所等が表示されるとともに、近隣観光地の情報へのリンクが示される。第2回目透析施設12の名称「×××透析病院」にはリンクが張られており、選択することでより詳細な情報(例えば、施設の写真、所属医師、連絡先、設置している医療機器等の情報)が表示される。
【0052】
京都での日程終了後、透析患者99は、つぎの観光地(D)80dの富士山・熱海地区に移動し、伊豆のホテル4で7/7に一泊する。その後、最終の観光地(E)80eの東京に移動しホテル5で7/8、7/9に二泊する。透析患者99は、7/8に第3回目透析施設13で第3回目透析を行い、7/10に出国空港1bである成田国際空港から出国する。
【0053】
透析患者99は、透析施設/観光地MAP指定画面120を見ながら、希望する観光地があれば、透析施設から吹き出しているアイコン(ここでは透析1、透析2、透析3)を所望の透析施設に移動させることで、透析施設を変更することができる。宿泊施設についても同様にできる。なお、透析施設から所定範囲外の宿泊施設には、変更できないようにしたり、透析施設から著しく離れる旨の警告を発してもよい。
【0054】
透析患者99は、表示されている透析旅行案を承認する場合は、右下の「行程確定」ボタン129を押下する。これによって、仮予約処理が行われる(S13)。具体的には、まず、透析旅行案は、仮予約のステータスとなり、透析患者99の情報(電子カルテや紹介状等)が、選択された透析施設に送信される。また、宿泊施設に対しても仮予約を通知する。
【0055】
つづいて、施設可否確認処理が行われ(S14)、透析患者99の情報を送信した透析施設からの受け入れ可否の確認処理がなされる。全透析施設が受け入れ可能である場合(S15のY)、旅行行程確定処理(S16)として、それぞれの透析施設及び宿泊施設に、正式な予約確定を通知する。透析患者99には、予約が確定した旨及び
図6に示すような旅行日程表が送信される。交通機関について予約を希望する場合、確定した旅行日程の予約に基づき、各種交通機関の予約を行ってもよい。
【0056】
施設可否確認処理(S14)において、受け入れ不可能な透析施設が生じた場合(S15のN)、その透析施設の近隣に代替可能な透析施設があるか否かを判断する(S17)。代替施設があれば(S17のY)、仮予約処理(S13)に戻り、以降、代替施設に対して施設可否確認処理(S14)を行い、全透析施設が受け入れ可能になると旅行行程確定処理(S16)を行う。代替施設がない場合(S17のN)、その透析施設の地域では受け入れ可能な施設がない旨が透析患者99に通知されるとともに透析/旅行予約システム50(患者DB71)に記録され、患者希望取得処理(S11)に戻る。この場合、受け入れ不可能とされた透析施設の地域を除外した透析旅行案が代替案として提案されることになる。
【0057】
以上、本実施形態によると、透析患者99が旅行等により通常人工透析を受けている施設で人工透析を受けられない場合に、別の地域(特に旅行先)での人工透析の予約を円滑できるように支援することができる。また、透析患者がいる家族の場合、従来であれば、家族全員での旅行、特に海外旅行のような長期の旅行が困難であったが、そのような旅行の敷居が大幅に低くなる。
【0058】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、上記の実施形態では、透析施設、宿泊施設、交通機関の予約に言及したが、その他に、通訳やレンタカー等のMaaS(Mobility-as-a-Service)の予約、旅行保険の利用等についても適用することができることは当業者にとって当然に想到できる。例えば、保険会社と旅行保険を契約する際に、
図6に示した旅行日程表をネットワーク19経由で保険会社に提供する。このとき電子カルテ(またはその有無)を併せて提供してもよい。保険会社は、透析患者99の旅行日程表で透析スケジュールも含めて把握できるので、契約の際の条件(保険料や付帯条件など)を適切に算定し、安心して保険の販売が可能となる。例えば、従来であれば、透析患者99ということで契約を断ったような例であっても、透析施設を確実に利用することを条件に保険契約をし、透析患者99が予定の透析施設を利用しなかった場合に、それ以降を保険適用外とするといった対応が可能となる。その結果、透析旅行の予約と実質同じタイミングで旅行保険を手配することができ、透析患者99の手間を省ける。
【解決手段】予約システム30は、透析患者の透析及び宿泊の予約を受け付ける。透析/旅行予約システム50は、透析患者を受け入れ可能な複数の透析施設の受け入れ状況を提示し、受け入れ予約をする透析施設予約部51と、透析患者を受け入れ可能な透析施設を選択可能に表示する施設リスト表示部52と、透析患者の旅行日程を取得する旅行日程取得部53と、透析患者の透析スケジュールを取得する透析日程取得部54と、透析患者の宿泊予約を行う旅行行程予約部55と、を有する。旅行行程予約部55は、透析患者の透析スケジュールをもとに、透析旅行案(透析計画案および旅行計画案)を提示する。