特許第6647510号(P6647510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6647510
(24)【登録日】2020年1月17日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20200203BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】1
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-58365(P2015-58365)
(22)【出願日】2015年3月20日
(65)【公開番号】特開2016-174824(P2016-174824A)
(43)【公開日】2016年10月6日
【審査請求日】2018年3月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241234
【氏名又は名称】豊丸産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(74)【代理人】
【識別番号】100124419
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 敬也
(74)【代理人】
【識別番号】100124420
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 清隆
(72)【発明者】
【氏名】野崎 泰生
【審査官】 ▲高▼木 尚哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−221127(JP,A)
【文献】 特開2012−210238(JP,A)
【文献】 特開2015−029704(JP,A)
【文献】 特開2013−017765(JP,A)
【文献】 特開2011−239870(JP,A)
【文献】 特開2011−019670(JP,A)
【文献】 特開2005−040441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータが固定される固定ベースと、
第1の装飾部が設けられているとともに前記固定ベースに軸着されており、前記モータの駆動に応じて収納状態と展開状態との間を回転する第1装飾部材と、
第2の装飾部が設けられているとともに前記第1装飾部材に隣接して設けられており、前記第1装飾部材の回転に連動して収納状態と展開状態との間を移動する第2装飾部材と、
一端側が前記第2装飾部材に、他端側が前記固定ベースに夫々連結される複数のアーム、及び一端側が前記第1装飾部材に、他端側が前記アームのうちの1つに夫々連結されるリンクアームを含むリンク機構と
を備えている
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機を始めとする遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機において、遊技の演出のため、遊技球が流下する遊技領域に、装飾部材を移動させる可動装飾装置(可動役物,可動体)が設けられている。
【0003】
かような遊技機の可動役物として、下記特許文献1に記載のものが知られている。
この可動役物は、腕形状の第1可動物110と、これに取り付けられており回動軸122を有するボクシンググローブ形状の第2可動物120と、モータ130と、モータ130により上下移動する第1ラック140を備えている。第1可動物110の第1プレート150の第1溝部151及び第2溝部152には、第1ラック140の突起部141が挿入されており、モータ130により移動する第1ラック140の突起部141が第1溝部151に沿って移動することで、第1可動物110や第2可動物120が移動する。
又、第1可動物100内を直線状に移動可能な第2ラック160が第1可動物100に取り付けられている。第2ラック160の下端には、第2溝部152内を移動する突起部141に当接する作動レバー161が形成されており、突起部141が作動レバー161を押すことで第2ラック160が上方に移動する。
第2ラック160は、第2可動物120の回動軸122に対して、複数のギヤから成る第2機構部180を介して噛み合っており、第2ラック160が上方に移動すると、第2可動物120の回動軸122が回転し、第2可動物120は、「KO!」の文字を表示した板状部121が遊技者側に向くように動作する。
【0004】
又、遊技機の可動体として、下記特許文献2に記載のものが知られている。
この可動体は、伸縮リンク機構110を備えている。
伸縮リンク機構110は、装置本体102に対して回転可能に連結された第1アーム111と、装置本体102に対して回転可能に連結され、第1アーム111と平行な第2アーム112と、第1アーム111及び第2アーム112のそれぞれに対して回転可能に連結され、装置本体102に対する第1アーム111及び第2アーム112の支軸115,116を結ぶ直線と平行に延在する第3アーム113と、第3アーム113に対して回転可能に連結され、第1アーム111及び第2アーム112と平行な第4アーム114を備えている。
伸縮リンク機構110の伸張端部には、可動体125が設けられており、伸縮リンク機構110が折り畳み状態となると、可動体125は遊技盤20の裏側に隠れる位置に移動され、伸縮リンク機構110が伸張状態となると、可動体125は図柄表示装置18の表示部18aの前側に重なる位置に大きく移動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−248150号公報
【特許文献2】特開2013−180147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の可動役物では、第1ラック140ないし第2ラック160により、第1可動物110及び第2可動物120の移動と、第2可動物120の回転が行える。しかし、第2可動物120は、第1可動物110と共に移動するため、移動の態様としては機械的であり、比較的興趣に乏しい。又、長尺部材である第1ラック140ないし第2ラック160が必要となり、設置に比較的大きなスペースが必要となる。
特許文献2の可動体では、伸縮リンク機構110により、折り畳み時にコンパクトでありながら大きな移動が可能となっている。しかし、折り畳み状態から伸張状態まで直線状に移動するため、やはり移動の態様としては機械的であり、比較的興趣に乏しい。
そこで、本発明は、第1の状態(折り畳み状態,収納状態)でコンパクトでありながら、機械的ではないリアルな動作が可能であり、又大きな動作が可能である可動装飾装置を備えた遊技機を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータが固定される固定ベースと、第1の装飾部が設けられているとともに前記固定ベースに軸着されており、前記モータの駆動に応じて収納状態と展開状態との間を回転する第1装飾部材と、第2の装飾部が設けられているとともに前記第1装飾部材に隣接して設けられており、前記第1装飾部材の回転に連動して収納状態と展開状態との間を移動する第2装飾部材と、一端側が前記第2装飾部材に、他端側が前記固定ベースに夫々連結される複数のアーム、及び一端側が前記第1装飾部材に、他端側が前記アームのうちの1つに夫々連結されるリンクアームを含むリンク機構とを備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1装飾部材が回転すると共に第2装飾部材がリンク機構により移動するので、収納状態でコンパクトでありながら、第1装飾部材の回転に第2装飾部材の移動が伴う態様のリアルな動作が可能であり、又特に第2装飾部材において大きな動作が可能である可動装飾装置を備えた遊技機を提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るパチンコ機の前面説明図である。
図2図1のパチンコ機に係る遊技盤の、可動装飾装置が収納状態である場合の前面説明図である。
図3図2の遊技盤の、可動装飾装置が展開状態である場合の前面説明図である。
図4図1のパチンコ機の後面説明図である。
図5図2の遊技盤に係る収納状態の可動装飾装置の(a)前面説明図,(b)各種の装飾体を外した場合の前面説明図である。
図6図5の可動装飾装置の(a)後面説明図,(b)各種の装飾体を外した場合の後面説明図である。
図7図5の状態から展開状態となった可動装飾装置の(a)前面説明図,(b)各種の装飾体を外した場合の前面説明図である。
図8図6の状態から展開状態となった可動装飾装置の(a)後面説明図,(b)各種の装飾体を外した場合の後面説明図である。
図9図5の可動装飾装置の分解斜視説明図(前面・右面・上面)である。
図10図5の可動装飾装置の、各種の装飾体を外した場合における分解斜視説明図(前面・右面・上面)である。
図11図5の可動装飾装置の分解斜視説明図(後面・左面・上面)である。
図12図5の可動装飾装置の、各種の装飾体を外した場合における分解斜視説明図(後面・左面・上面)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施の形態の例につき、適宜図面に基づいて説明する。
【0011】
[パチンコ機の全体構成等]
図1は遊技機の一例であるパチンコ機1の前面説明図であり、図2図3はパチンコ機1の遊技盤2の前面説明図であり、図4はパチンコ機1の後面説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域4に遊技球を打ち込み流下させて遊技するものである。
パチンコ機1は、その上下左右を覆う機枠6と、機枠6に片開き可能に設けられた金属製のミドル枠8を備えており、ミドル枠8の前面上部に、遊技盤2が設置されている。
パチンコ機1の前面上部において、透明板を嵌めた前扉10が、機枠6に対し片開き可能に設けられている。遊技盤2前面の遊技領域4は、閉じた前扉10によって閉塞される。
【0012】
遊技領域4は、遊技盤2の前面に円弧状に配置された外レール12及び内レール14等によって囲まれており、遊技領域4の左部における外レール12と内レール14の間が、遊技球を遊技領域4内へ導入するための発射通路16とされている。
遊技領域4の中央には、液晶ディスプレイを始めとする表示装置の画面により構成される演出用表示部18が設けられている。演出用表示部18では、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄や、キャラクター、背景等を表示することが可能である。
演出用表示部18の前側周囲を装飾するセンター装飾部材20が、遊技盤2に設置されている。センター装飾部材20の左上部には、その左下外側に発射通路16からの遊技球を導く遊技球通路が内蔵されており、センター装飾部材20の右部には、その右下外側に発射通路16からの遊技球を導く遊技球通路が内蔵されている。
センター装飾部材20の後側には、第1装飾部材としての基側可動装飾部22と、その左側に隣接して配される第2装飾部材としての先側可動装飾部24を有する可動装飾装置25が設置されている。基側可動装飾部22ないし先側可動装飾部24は、第1の状態である収納状態から第2の状態である展開状態まで可動であり、収納状態では、図2の通り演出用表示部18の右側に位置しており、展開状態では、図3の通り演出用表示部18の前側に展開する。基側可動装飾部22ないし先側可動装飾部24は、ランプ(図示せず)を内蔵している。
センター装飾部材20の下方の遊技盤2前面には、遊技球が入賞可能である始動入賞口26と、開閉可能な扉部材を有する第1大入賞装置28が配置されている。又、これらの右方の遊技盤2前面には、遊技球が入賞可能である入賞装置30と、開閉可能な扉部材を有する第2大入賞装置32が配置されている。入賞装置30は、上部に図示しない遊技球の第1のセンサを内蔵していると共に、その下方に図示しない可動体を内蔵しており、可動体が開状態であるか閉状態であるかによって、遊技球を図示しない第2のセンサの配された通路に導くか、当該センサの配されない通路に導くかが振り分けられる。
尚、遊技盤2の前面には、多数の遊技釘や、他の入賞口、他の装飾部材も配置されている。
又、遊技盤2の前面右下部であって遊技領域4の右下外には、図柄表示部34が設けられている。図柄表示部34には、第1特別図柄及び第2特別図柄を別個に表示可能である特別図柄表示部36と、普通図柄を表示可能である普通図柄表示部38が設けられている。
【0013】
加えて、機枠6の前面側であって前扉10の下方には、遊技球を貯留する供給皿40と、供給皿40から溢れた遊技球を貯留する貯留皿42が取り付けられている。供給皿40は、前扉10の開放により、機枠6に対して片開き可能であり、貯留皿42は、ミドル枠8の開放により、機枠6に対して片開き可能である。
又、貯留皿42の右側には、遊技領域4に対する遊技球の打ち込み強度を調節するためのハンドル44が回転操作可能に設置されている。加えて、供給皿40の前部には、遊技者が任意に押込操作可能なボタン46が設けられている。
更に、前扉10の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ48,48が設けられており、前扉10の両側部には、遊技状態等に応じて点灯(適宜点滅を含む)する複数のLEDを内蔵したランプ部材50,50が設けられている。
【0014】
他方、機枠6の後面側であって、ハンドル44の後側には、供給皿40から供給された遊技球を発射する発射装置52が設けられている。発射装置52は、ハンドル44と接続されており、ハンドル44の回転操作に応じた打ち込み強度において、遊技球を発射通路16(遊技領域4)へ発射する。
機枠6の後面側の上部には、島設備からの遊技球を貯留するための貯留タンク54が配置されている。又、貯留タンク54の下側には、貯留タンク54と連結されて供給皿40への遊技球(貸球や賞品球)の払い出しを行う払出装置56が配置されており、その周囲には払出装置56における払い出し動作を制御する払出制御装置58が配置されている。更に、払出制御装置58に隣接して、各種の制御装置や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置60が設置されている。
又、機枠6内の後面側中央には、センターカバー62が設置されており、その内部には、各種の装置等(図示せず)が収められている。
当該装置としては、遊技に係る主たる制御(大当たり抽選や当たり抽選や各種入賞口の開閉等)を実行する決定手段としてのメイン制御装置や、表示装置の表示動作(演出用表示部18における表示態様)等を制御する表示制御装置、ランプ部材50,50等の点灯動作等を制御する発光制御装置、スピーカ48,48からの報音動作等を制御する音制御装置、当該表示制御装置や音制御装置等の動作を統合して制御し、可動装飾装置25等の動作を制御するサブ制御装置等を挙げることができる。
尚、機枠6の後面側には、トランスに接続されるプラグ64と、アース66が接続されている。
【0015】
[パチンコ機の全体動作等]
上述のように構成されるパチンコ機1の全体的な動作の例を説明する。
パチンコ機1において、遊技者はハンドル44を回転操作して発射装置52を作動させ、遊技球を遊技領域4に打ち込む。
センター装飾部材20左上部の遊技球通路内を(いわゆる左打ちにより)流下させた遊技球が始動入賞口26に入賞すると、メイン制御装置は始動入賞口26のセンサ(図示せず)からの信号によりその入賞を把握して、大当たり抽選を実行する。メイン制御装置は、大当たり抽選の結果が大当たりであると、サブ制御装置等による図柄の変動表示を始めとする各種の演出を経て、表示制御装置を通じ特別図柄表示部36の第1特別図柄表示部や演出用表示部18に所定の大当たり図柄(例えば「777」)を確定表示させる。
メイン制御装置は、大当たり図柄の確定表示後、通常閉じている第1大入賞装置28の扉を所定回数に亘り断続的に開く(いわゆる大当たり状態)。メイン制御装置は、扉の開いた第1大入賞装置28に遊技球が入賞すると、第1大入賞装置28のセンサによりこれを把握し、払出制御装置58を通じて払出装置56により所定数の遊技球を供給皿40へ払い出す。遊技者は、大当たり状態において、比較的に多数の遊技球を得るため、主に左打ちにより第1大入賞装置28への入賞を狙うことになる。尚、大当たり状態は、比較的に多数の遊技球を得ることが可能であるため、遊技者にとって有利な遊技状態である。
【0016】
又、メイン制御装置は、大当たり状態の終了後、特別図柄表示部36における第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達するまで、いわゆる時短状態を生起する。当該時短状態は、入賞装置30へ入賞した遊技球について入賞装置30の第1のセンサにより検知されたことに起因して実行される当たり抽選の結果が当たりとなり易い状態である。メイン制御装置は、入賞装置30に係る第1のセンサによる遊技球の検知に基づいて、図柄表示部34の普通図柄表示部38における普通図柄の変動表示を適宜経た確定表示を実行し、当たり抽選の結果が当たりである場合、普通図柄表示部38において当たり図柄を確定表示して、入賞装置30の可動体を開状態にする(当たり状態)。
メイン制御装置は、可動体が開状態となって入賞装置30に係る第2のセンサにより遊技球の通過が検知されると、始動入賞口26への入賞時と同様に、大当たり抽選ないしその結果に基づく制御等を実行する。但し、第2のセンサによる検知時には、第2特別図柄表示部における第2特別図柄が変動表示される。第2特別図柄に係る大当たり抽選の結果が大当たりである場合、メイン制御装置は、第2特別図柄に係る大当たり図柄を第2特別図柄表示部において確定表示して、第2大入賞装置32を断続的に開き、第2大入賞装置32への遊技球の入賞に応じて、遊技球の払出を指令する。
従って、遊技者は、大当たり状態終了後の時短状態において、いわゆる右打ちにより、遊技球についてセンター装飾部材20右部の遊技球通路内を流下させ、入賞装置30や第2大入賞装置32に対する遊技球の入賞を狙うことになる。尚、時短状態は、第2のセンサによる検知が通常よりも容易になる当たり状態を通常よりも高い確率で生起することが可能な状態であるため、遊技者にとって有利な遊技状態である。
そして、時短状態において、大当たり状態が生起することなく特別図柄表示部36における第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達すると、時短状態が終了し、始動入賞口26への入賞を左打ちにより狙う遊技へ戻る。
【0017】
[可動装飾装置の構成等]
次に、主に可動装飾装置25の構成について説明する。
図5(a)は収納状態の可動装飾装置25の前面説明図であり、図5(b)は収納状態の可動装飾装置25に係る各種の装飾体を外した場合の前面説明図であり、図6(a)は可動装飾装置25の後面説明図であり、図6(b)は収納状態の可動装飾装置25に係る各種の装飾体を外した場合の後面説明図であり、図7(a)は図5(a)の状態から展開状態となった可動装飾装置25の前面説明図であり、図7(b)は図5(b)の状態から展開状態となった可動装飾装置25の前面説明図であり、図8(a)は図6(a)の状態から展開状態となった可動装飾装置25の後面説明図であり、図8(b)は図6(b)の状態から展開状態となった可動装飾装置25の後面説明図であり、図9は可動装飾装置25の分解斜視説明図(前面・右面・上面)であり、図10は可動装飾装置25の各種の装飾体を外した場合における分解斜視説明図(前面・右面・上面)であり、図11は可動装飾装置25の分解斜視説明図(後面・左面・上面)であり、図12は可動装飾装置25の各種の装飾体を外した場合における分解斜視説明図(後面・左面・上面)である。
可動装飾装置25は、基側可動装飾部22ないし先側可動装飾部24と、基側可動装飾部22の下側に配置される駆動部70とを有する。
【0018】
駆動部70は、上下左右に延びる板状の固定ベース72と、固定ベース72の後面に固定される駆動手段としてのモータ74と、固定ベース72の前側に配置されモータ74の回転軸75に固定されるモータギア76と、モータギア76に噛み合うカムギア78を有する。可動装飾装置25において、モータ74は1個である。
固定ベース72の周囲には、前方へ突出するリブ80が設けられている。固定ベース72は、複数のネジボス部82,82・・に入れられる図示しないネジを介して、遊技盤2に対し固定されている。
モータ74は、ネジ孔部90,90を左右に有しており、各ネジ孔部90は固定ベース72に開けられたモータネジ孔92,92に合わさっていて、後から図示しないネジが入れられている。モータ74の回転軸75は、固定ベース72の回転軸孔94を通っている。
モータギア76の中央には、モータギア孔部96が設けられている。モータギア孔部96は、前面から前方に円筒状に突出しており、孔においてモータ74の回転軸75を受け入れている。
カムギア78の中央には、カムギア孔部98が設けられている。カムギア孔部98は、後面から後方へ円筒状に突出しており、固定ベース72の前面から前方に細円柱状に突出するカムギア軸部100を受け入れている。又、カムギア孔部98の隣接部位には、カムギア78の前面から前方に突出する円柱状のボス102が設けられている。更に、カムギア78の後面には、後方に円筒状に突出するガイドボス104が設けられている。固定ベース72におけるカムギア軸部100の下側を囲むように、固定ベース72前面の他の部分に対して後方へ凹むカムギア案内溝部106が設けられており、カムギア案内溝部106にカムギア78のガイドボス104が入っている。固定ベース72において、カムギア案内溝部106は後面から後方に膨出している。
【0019】
基側可動装飾部22は、基側装飾体112と、基側ベース114と、ワッシャ116,116とを有する。
基側装飾体112は、キャラクターの顔ないし胸を表している。
基側ベース114は、前面視で左右が逆のL字状のアーム状部分の左上部に板状部分を延設した形状を呈しており、当該アーム状部分の下部はそのすぐ上側の部分に対して左方に突出する基側下アーム部120となっていて、基側下アーム部120の左先端部には、左右に延びる基側長孔部122が設けられている。基側長孔部122は、基側下アーム部120の後面から後方に突出している。基側下アーム部120の右部(当該アーム状部分のコーナー部)には、基側ベース回転軸孔部123が設けられている。基側ベース回転軸孔123は、基側ベース114の後面から後方に円筒状に突出している。基側下アーム部120の後面の辺部ないし基側長孔部122と基側ベース回転軸孔部123との間には、後方に突出する格子状のリブ124が設けられている。
又、基側ベース114における当該板状部分の前面には、前方へ突出する格子状のリブ126が設けられており、当該板状部分には、基側装飾体用ボス孔部128,128・・が設けられている。基側装飾体112には、各基側装飾体用ボス孔部128に対応する図示しない複数のボスが設けられており、当該ボスが対応する基側装飾体用ボス孔部128に入ることで、基側ベース114に対して基側装飾体112が位置決めされる。
基側ベース114の基側ベース回転軸孔部123は、その前後に配置されるワッシャ116,116を介して、基側ベース114の前面から前方へ細円柱状に突出するように設けられた基側ベース回転軸部132を受け入れており、基側ベース114が基側ベース回転軸部132の周りで揺動可能に設けられている。基側ベース回転軸部132は、モータギア96の上方に配置されている。
【0020】
先側可動装飾部24は、先側装飾体142と、先側ベース144とを有する。
先側装飾体142は、前腕を表している。先側装飾体142は、前方に膨出し後部が開口する、長い碗状の形状を呈している。
先側ベース144は、先側装飾体142の後部開口内に当てはまる形状の板状部材である。先側ベース144の前面には、前方へ突出する格子状(辺部を含む)のリブ150が設けられており、リブ150の間には、スリット状の肉抜き152,152・・が設けられている。又、先側ベース144には、ネジ孔154,154・・が設けられており、先側装飾体142には、対応するネジボス部(図示せず)が設けられて、図示しないネジにより先側ベース144に先側装飾体142が固定されている。
先側ベース144の収納状態における下基端部(展開状態における右基端部)の前面には、それぞれ前方に細円柱状に突出する、先側ベース第1軸156,先側ベース第2軸158が設けられる。先側ベース第1軸156は、収納状態において先側ベース第2軸158の右側にあり、展開状態において先側ベース第2軸158の上側にある。
【0021】
先側ベース144と固定ベース72は、固定側先側間第1アーム160と、固定側先側間第2アーム162により連結されている。
固定側先側間第1アーム160は、略上下に延びる鉤状の部材であり、上端部には、後面から後方に円筒状に突出する先側ベース第1軸用孔部164が設けられている。先側ベース第1軸用孔部164には、先側ベース第1軸156が入っていて、先側ベース144に対して固定側先側間第1アーム160が相対的に回転可能となっている。
先側ベース第1軸用孔部164に隣接して、後面から後方に円筒状に突出するリンク装飾体用ネジ孔部166,166が並べられている。固定側先側間第1アーム160には、リンク装飾体168が取り付けられる。リンク装飾体168は、上腕を表しており、その後面には、後方に円筒状に突出するリンク装飾体ネジボス部170,170が設けられている。各リンク装飾体ネジボス部170は、対応するリンク装飾体用ネジ孔部166と合った状態で、図示しないネジを受け入れている。
固定側先側間第1アーム160の下端部には、前面から前方に円筒状に突出すると共に、後面から後方に円筒状に突出する固定ベース用孔部176が設けられている。固定ベース72の後面であって、カムギア案内溝部106の上方には、細円柱状に後方に突出する第1アーム用回転軸178が設けられており、第1アーム用回転軸178が固定ベース用孔部176に入っていて、固定ベース72に対し固定側先側間第1アーム160が揺動可能とされている。
第1アーム用回転軸178の上方には、前面から前方に円筒状に突出すると共に、後面から後方に円筒状に突出するリンクアーム用孔部180が設けられている。
リンクアーム用孔部180の右方には、後面から後方に円柱状に突出するガイド突起182が設けられる。ガイド突起182は、後部(先端部)にボビン状部分を有しており、当該ボビン状部分は、遊技盤2側に設けられた図示しないガイド溝に入っている。当該ガイド溝は、固定側先側間第1アーム160の回転(揺動)によりガイド突起182のボビン状部分が辿る軌跡に合うように形成されている。
先側ベース第1軸用孔部164から、リンク装飾体用ネジ孔部166,166ないしはリンクアーム用孔部180を経て、固定ベース用孔部176に至るまでの中央部分、並びに固定側先側間第1アーム160辺部には、後面から後方に突出するリブ183が設けられている。
【0022】
固定側先側間第2アーム162は、略上下に延びるく字状の部材であり、上端部には、前面から前方に円筒状に突出する先側ベース第2軸用孔部184が設けられている。先側ベース第2軸用孔部184には、先側ベース第2軸158が入っており、固定側先側間第2アーム162は先側ベース144に対して相対的に回転可能となっている。
固定側先側間第2アーム162の下端部には、前面から前方に円筒状に突出すると共に、後面から後方に円筒状に突出する固定ベース用孔部186が設けられている。固定ベース72の後面であって、第1アーム用回転軸178の右方には、細円柱状に後方に突出する第2アーム用回転軸188が設けられており、第2アーム用回転軸188が固定ベース用孔部186に入っていて、固定ベース72に対し固定側先側間第2アーム162が揺動可能とされている。
先側ベース第2軸用孔部184から固定ベース用孔部186に至るまでの中央部分、並びに固定側先側間第2アーム162の辺部には、前面から前方に突出するリブ190が設けられている。
【0023】
そして、基側ベース114と固定側先側間第1アーム160は、リンクアーム200により連結されている。
リンクアーム200は、左右に長いJ字状の部材であり、右端部には、前面から前方に円筒状に突出する基側用リンク孔部202が設けられている。基側用リンク孔部202には、基側ベース114の後面中央右部から後方に細円筒状に突出した基側リンク軸203が入っていて、基側ベース114に対しリンクアーム200が相対的に回転可能とされている。
リンクアーム200の左端部には、前面から前方に円筒状に突出すると共に後面から後方に細円筒状に突出するアーム用リンク軸部204が設けられている。アーム用リンク軸部204(後方突出部分)は、固定側先側間第1アーム160のリンクアーム用孔部180に入っていて、リンクアーム200に対し固定側先側間第1アーム160が相対的に回転可能とされている。
リンクアーム200の前面には、前方へ突出するリブ206が設けられている。リブ206は、リンクアーム200の上下辺部に配置されており、又基側用リンク孔部202からアーム用リンク軸部204にかけての、リンクアーム200の上下方向における中央に配置されている。
【0024】
固定側先側間第1アーム160と、固定側先側間第2アーム162と、リンクアーム200により、リンク機構210が構成される。
尚、これらのうちの任意の一部をリンク機構と捉えることも可能である。
【0025】
[可動装飾装置の動作等]
続いて、主に可動装飾装置25の作動例について説明する。
通常、可動装飾装置25は、収納状態となっており、演出用表示部18の右側において折り畳まれている。
メイン制御装置は、所定の遊技状態(例えば大当たり抽選の結果が大当たりである場合の図柄変動中)であることを把握すると、サブ制御装置や表示制御装置を介して、駆動部70のモータ74に対する通電を行う。
通電によりモータ74が駆動され、回転軸75が回転してモータギア76が回転すると、これに噛み合うカムギア78が回転し、カムギア78のボス102が円弧上を移動する。カムギア78の回転中、ガイドボス104が固定ベース72のカムギア案内溝部106に案内されるので、カムギア78やボス102のブレを防止して安定した動作を確保することができる。
【0026】
カムギア78のボス102は、その移動により、基側長孔部122を介して基側ベース114の基側下アーム部120を下げる。
すると、基側ベース114は、基側ベース回転軸孔部123において、基側ベース回転軸部132の周りで回転し、基側ベース114は上部が左に移動するように傾く。基端ベース114が左に傾くと、基側装飾体112も併せて傾く。
【0027】
又、基端ベース114が傾くと、リンクアーム200が基端ベース114に対して相対的に回転する。即ち、基端ベース114の基側リンク軸203がリンクアーム200の基側用リンク孔部202を移動させる。
すると、リンクアーム200のアーム用リンク軸部204が、固定ベース72の第1アーム用回転軸178に対して上方となる位置から右上方となる位置へ、右方に移動する。この移動により、固定側先側間第1アーム160のリンクアーム用孔部180が右方に押され、固定側先側間第1アーム160が固定ベース用孔部176において第1アーム用回転軸178の周りで回転する。この固定側先側間第1アーム160の回転において、ガイド突起182がガイド溝に案内されるので、回転のブレが防止されて、固定側先側間第1アーム160やこれにリンクする部材の動作がより安定する。
【0028】
そして、この固定側先側間第1アーム160の回転により、先側ベース第1軸用孔部164を通じて先側ベース第1軸156が大きく回転移動し、先側ベース144が右に移動する。
又、この先側ベース144の移動に付随して、先側ベース第2軸158ないしは先側ベース第2軸用孔部184を通じ、固定側先側間第2アーム162も、固定ベース用孔部176において第1アーム用回転軸178の周りで回転する。先側ベース第2軸158(先側ベース第2軸用孔部184)は、先側ベース第1軸156(先側ベース第1軸用孔部164)に対して、左方(更に僅かに下方)の位置から、下方(更に僅かに右方)の位置となるまで相対的に移動する。即ち、先側ベース第2軸158(先側ベース第2軸用孔部184)は、先側ベース第1軸156(先側ベース第1軸用孔部164)に対して、相対的に回転移動する(約100°程度)。
固定側先側間第1アーム160は、リンクアーム200に押される能動側の部材であり、固定側先側間第2アーム162は、先側ベース144の移動に伴って動く受動側の部材である。
【0029】
先側ベース144は、かような固定側先側間第1アーム160と固定側先側間第2アーム162に連結されることにより、収納状態から展開状態において位置や姿勢を変える。位置や姿勢の変化(移動の態様)は、固定側先側間第1アーム160ないし固定側先側間第2アーム162の長さと配置により決まる。即ち、固定ベース用孔部176,186の位置に対する、先側ベース第1軸用孔部164,先側ベース第2軸用孔部184の位置により決まる。
可動装飾装置25では、主に固定側先側間第1アーム160と固定側先側間第2アーム162により、先側ベース144の位置が右上から左下に変化する。又、主に固定側先側間第2アーム162(固定側先側間第1アーム160に対する相対的な回転)により、先側ベース144が固定側先側間第1アーム160(正確には固定側先側間第1アーム160の作用も伴うのでその近傍)の周りで回転して、略上下方向の姿勢から略左右方向の姿勢となる。かような先側ベース144の位置変化と姿勢変化は、収納状態から展開状態にかけて渾然と行われ、又リンクアーム200を通じ基側ベース114の傾動に伴って行われる。可動装飾装置25では、先側ベース144の固定側先側間第1アーム160の周りにおける回転の速度が、基側ベース114の傾動の速度より速い。
基側ベース114には、キャラクターの顔ないし胸を表す基側装飾体112が取り付けられており、先側ベース144には、キャラクターの前腕を表す先側装飾体142が取り付けられている。よって、顔ないし胸が右に傾くことに伴い、前腕が右上から左前へ顔等の傾動の速度より速い速度で振り下ろされる動作が自然に表現される。又、固定側先側間第1アーム160には、キャラクターの上腕を表すリンク装飾体168が取り付けられており、リンク装飾体168が、基側ベース114の動作を規制のうえで行う固定側先側間第1アーム160と一体に動くので、顔ないし胸の左方への乗り出しや前腕の左方への振り下ろしに併せて、上腕が胸と前腕の間で左方へ突き出されることとなり、より自然な動作が表現される。
【0030】
サブ制御装置は、モータ74の回転軸75の回転方向や回転量を制御し、収納状態の位置から展開状態の位置までにおける基側可動装飾部22や先側可動装飾部24の移動や、それらの位置以内の任意の中間位置の間における移動を行う。
又、サブ制御装置は、基側可動装飾部22ないし先側可動装飾部24のランプも任意に点消灯することができる。ランプの点灯パターンは、可動装飾装置25やその他の部材(演出用表示部18やスピーカ48,48やランプ部材50,50等)の動作パターンに連動させることができる。
【0031】
[パチンコ機の効果等]
以上のパチンコ機1では、収納状態から展開状態まで回転可能な基側可動装飾部22と、基側可動装飾部22に隣接しており、収納状態から展開状態まで移動可能である先側可動装飾部24と、先側可動装飾部24に連結された固定側先側間第1アーム160及び固定側先側間第2アーム162を含むリンク機構210と、先側可動装飾部24を駆動するモータ74とを備えている。
よって、基側可動装飾部22が回転すると共に先側可動装飾部24がリンク機構210により移動する動作を実現することができ、収納状態でコンパクトでありながら、機械的ではないリアルな動作が可能であり、又特に先側可動装飾部24についての大きな動作が可能である可動装飾装置25を備えたパチンコ機1を提供することができる。
又、リンク機構210は、基側可動装飾部22と固定側先側間第1アーム160を連結するリンクアーム200を有している。
よって、基側可動装飾部22の回転に応じて先側可動装飾部24を移動させるリンク機構210が作動し、基側可動装飾部22と先側可動装飾部24の興趣深い連動を実現することができる。
【0032】
[変更例等]
尚、主に上記形態を変更して成る、本発明の他の形態を例示する。
リンク機構は、更に固定側先側間第3アームを含んでも良いし、4ないし5あるいはそれ以上の数のアームを含んでも良い。
リンクアームは、基側可動装飾部と固定側先側間第2アームとの間に連結されても良いし、遊技盤側(駆動部)と固定側先側間第1アームとの間に連結されても良いし、遊技盤側(例えば固定ベース)と固定側先側間第2アームとの間に連結されても良い。リンクアームを複数設けても良い。
モータは、先側可動装飾部を駆動しても良いし、固定側先側間第1アームを駆動しても良いし、固定側先側間第2アームを駆動しても良いし、リンクアームを駆動しても良い。モータを複数設けても良い。
可動装飾部材を、演出用表示部の上に配置しても良いし、下に配置しても良いし、左に配置しても良いし、遊技盤の他の部分に配置しても良い。可動装飾部材を複数設けても良い。
基側可動装飾部の下側に先側可動装飾部を配置しても良いし、基側可動装飾部の右側に先側可動装飾部を配置しても良いし、基側可動装飾部の上側に先側可動装飾部を配置しても良いし、基側可動装飾部の斜方に先側可動装飾部を配置しても良い。基側可動装飾部の前側に先側可動装飾部を配置しても良い。
収納状態において、基側可動装飾部又は先側可動装飾部の少なくとも一方が遊技盤側(例えば不動のあるいは可動の装飾部材)に全部隠れるように配置することができる。又、収納状態において、基側可動装飾部又は先側可動装飾部の少なくとも一方の全体が見えるようにしても良いし、展開状態でも基側可動装飾部又は先側可動装飾部の少なくとも一方が未だ一部隠れるようにしても良い。
駆動手段は、ソレノイドを始めとする、モータ以外の駆動源を採用して良い。
各種の装飾体は、キャラクターの上半身以外のモチーフを表すものであっても良い。
可動装飾部材において、ワッシャや各種ガイド突起やネジやリブや各種ギア等につき省略したり数を増減したり形状を変更したりして良いし、ネジに代えてピンを用いたり、ネジとネジボス部に代えて爪とその係止部を用いたりしても良い。
基側可動装飾部の収納状態や先側可動装飾部の収納状態を、これらや各種アームの位置により検知する収納状態センサが設けられても良いし、同様に展開状態を検知する展開状態センサが設けられても良いし、任意の状態を検知するセンサが設けられても良い。これらのセンサは、サブ制御装置等と電気的に接続することができ、サブ制御装置等は、これらのセンサ(による検知信号)を、モータに係る駆動停止や回転方向反転等の制御や、演出用表示部における表示態様の制御等に用いることができる。
【0033】
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、例えば封入式パチンコ機やスロットマシンといった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
尚、特許請求の範囲、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、制御手段や図柄表示部、特別入賞手段、演出用表示部等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。又、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。即ち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「制御手段」は、ハードウェア単体でも、ソフトウェアを含んだものであっても構わない。更には、全ての要素の内の複数の要素を適宜一体に構成するか、若しくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
【符号の説明】
【0034】
1・・パチンコ機(遊技機)、22・・基側可動装飾部(第1装飾部材)、24・・先側可動装飾部(第2装飾部材)、74・・モータ(駆動手段)、160・・固定側先側間第1アーム、162・・固定側先側間第2アーム、200・・リンクアーム、210・・リンク機構。
図1
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