【文献】
高木 理望,ケーススタディ:異業種編 ハッピー 宅配クリーニング ITを駆使したインフォームドコンセントで、1万人のリピート客を獲得,月刊レジャー産業資料 第42巻 第2号 Leisure Industry Data,綜合ユニコム株式会社,2009年 2月 1日,pp.62-64
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0024】
[実施の形態1]
1.システムの構成(
図1、
図2)
図1は本発明におけるシステム全体図である。クリーニングサービスを提供するシステム全体を運用管理する本部10、顧客20がクリーニングしてほしい物(以下、預かり物)の受付けを行う窓口機能を有する店舗11、クリーニング作業を行うサービス工場11、預かり物を保管する保管倉庫13及び顧客20が操作する顧客端末14がインターネット等のネットワーク回線15を介してそれぞれ接続される。なお、ここで店舗11にはクリーニングサービスの提供を専業とする店舗だけではなく、クリーニングの受付けも行うコンビニエンスストア等、それに類する様々な窓口になり得るショップも含まれる。
【0025】
ここで、システム全体の管理とクリーニングサービス基盤をフランチャイジーに提供する本部10はフランチャイザーが運用を行う。一方で顧客20へのサービスを提供するフランチャイジーは店舗11、サービス工場12及び保管倉庫13のそれぞれを運用するものとする。
【0026】
システム上の店舗11、サービス工場12、保管倉庫13はネットワーク回線15を通じて本部10が管理する数多くの顧客の預かり物に関する情報を記載した電子カルテ(
図9の説明で後述する)の照会と記録についての要求を本部10に行う。これに対して本部10は寄せられた照会と記録の要求がなされるごとに課金をしつつ、電子カルテに記載された預かり物の情報の開示と記録を行うことを基本として、所定のクリーニングサービスの有償提供を安定して行うものである。
【0027】
ここで一般に複数のフランチャイジーがサービスを提供するのが一般であるため、店舗11、サービス工場12及び保管倉庫13はそれぞれ複数存在すると考えられるが、説明を簡単にするため、
図1ではそれぞれ1つだけ記載するものとしている。
【0028】
図1では顧客20は預かり物を店舗11に預けるものとしているが、預かり物の引き渡し方法はこれに限られるものではない。宅配等により顧客20が預かり物をサービス提供者の指定する場所(例えば、サービス工場12など)に直接届けるものであってもよいし、サービス提供者が顧客20の住居に預かり物を取りに行くものであってもよい。
【0029】
顧客20は顧客端末14を介して本部10が保有する現在及び過去の顧客20の預かり物に関する情報にアクセスし、必要な情報を閲覧することができる。
【0030】
次にシステムに配置される機能単位での構成を
図2に示す。これは本部10、店舗11、サービス工場12及び保管倉庫13が有する機能を示したものである。以下、機能単位で各部を説明する。
【0031】
本部10にはシステム全体を運用管理する中央管理部30が配置される。さらに後述するカウンセリング処理部33及び決済処理部34が配置される。中央管理部30、カウンセリング処理部33及び決済処理部34はネットワーク回線15に接続される。
【0032】
店舗11には入荷処理部31があり、顧客20から預かった預かり物の入荷(受付け)処理を行う。入荷処理部31は、物件番号が付与されたタグ(ICタグ、バーコード、2次元コードなど)が顧客からの預かり物に既に貼付されているか否かを確認し、貼付されていればタグを読み出すことにより預かり物に対応した物件番号を把握し、入荷処理を終える。
【0033】
一方、顧客からの預かり物にタグが貼付されていないか、又はタグが破損しており物件番号の読出しが不可能なときは、入荷処理部31は中央管理部30に新たな物件番号の発行を要求することにより、物件番号を新たに取得する。そのうえで取得した新たな物件番号をタグに生成し、預かり物にそのタグを貼付することにより、入荷処理を終える。入荷処理部31の動作の詳細フローは
図13とともに後述する。
【0034】
上述の処理がなされた預かり物は別途の手段により店舗11から搬出されサービス工場12又は保管倉庫13へ搬入される。
【0035】
サービス工場12はカルテ作成処理部32、採寸処理部35、生産処理部36及び出荷処理部37から構成される。各処理部は独立の機能を有し、ネットワーク回線15を介して中央管理部30に対して電子カルテの照会や記録の要求を行う。
【0036】
カルテ作成処理部32ではサービス工場12に搬入された預かり物についてそのアイテム、ブランド、形状、素材、色、種類などを作業者が目視し物件属性情報として電子カルテに入力する。さらに預かり物についてその汚れの状態、風合い、色合い、繊維の状態などを作業者が目視し物件状態情報として電子カルテに記録する。
【0037】
採寸処理部35はカルテ作成処理部33で上述の処理がされた預かり物について、担当者が預かり物の採寸等を行い、クリーニング処理前の寸法等として電子カルテに記録する。
【0038】
次に預かり物は生産処理部36においてクリーニング処理が行われる。その後出荷処理部37においてクリーニング処理がなされた預かり物の出荷処理がなされ、預かり物が顧客20に返却される。なお、一部の預かり物については顧客の求めに応じて保管倉庫13に搬送され、保管倉庫13で顧客が要求する期間に応じて保管される。
【0039】
保管倉庫13はカルテ作成処理部39、保管処理部38及び出荷処理部40から構成される。サービス工場12と同様に各処理部は独立の機能を有し、ネットワーク回線15を介して中央管理部30に対して電子カルテの照会や記録の要求を行う。なお、店舗11で預かった顧客20の預かり物の一部は直接、保管倉庫13に搬入される場合がある。顧客20の求めるサービスがクリーニングではなく保管のみのときは店舗11では受け付けた預かり物を直接保管倉庫13に搬送することとなる。この場合は、保管倉庫13のカルテ作成処理部39では作業者によって預かり物の物件属性情報のみが電子カルテに記録されることとなる。
【0040】
カルテ作成処理部39で上述の処理がされた預かり物について、保管処理部38は顧客が所望する期間に応じて預かり物を保管するサービスを提供する。顧客の所望する期間が経過した預かり物は出荷処理部39での出荷処理がなされ、顧客20に返却される。なお、上述のとおり本発明では数多くの処理部がシステム上に配置されるが、各処理部は所定処理を実行するにあたり作業者を介在するものと、介在しないものとに分類できる。
【0041】
作業者が介在する処理部は、入荷処理部31、カルテ作成処理部32、39、採寸処理部35、生産処理部36、出荷処理部37、40及び保管処理部38である。作業者が介在せずコンピュータのみにより所定処理が行われるのはカウンセリング処理部33及び決済処理部34である。
【0042】
1.1.中央管理部30の構成(
図3)
図3は中央管理部30の構成を示す図である。中央管理部30はデータサーバ50、データベース65、アクセス判定部63及び課金部64から構成される。
【0043】
ここでアクセス判定部63は店舗11、サービス工場12、保管倉庫13及び顧客端末14等のアクセス元が中央管理部30に行うアクセス要求が電子カルテに関するものであるか否かを判定する機能を有する。
【0044】
ここで、電子カルテに関するアクセス要求とは、(ア)物件番号をもとに店舗11等のアクセス元が電子カルテの閲覧・照会を要求する場合、(イ)物件番号をもとにアクセス元が電子カルテに新たな情報の記録を要求する場合、(ウ)アクセス元が物件番号の発行とその物件番号に対応する電子カルテのエントリーを(後述する)電子カルテDB60に新たに作る場合、を言う。
【0045】
(ア)とはアクセス元のアクセス要求に従って、(後述する)電子カルテDB検索部55により物件番号による電子カルテDB60の検索を行い、電子カルテの情報をアクセス元に返送することを指す。(イ)とはアクセス元のアクセス要求に従って、電子カルテ記録部56により物件番号による電子カルテDB60の中の特定の電子カルテに特定の情報を記録することを指す。(ウ)とはアクセス元のアクセス要求に従って、(後述する)物件番号発行部54により新たな物件番号を発行しその物件番号に対応する電子カルテのエントリーを電子カルテDB60に新たに作ることを指す。
【0046】
課金部64はアクセス判定部63で電子カルテに関するアクセスであるか否かが明らかとなったとき、そのアクセスがアクセス元のうちいずれからのものであるかを特定し(換言すると、アクセスが店舗11、サービス工場12、保管倉庫13又は顧客端末14のいずれからであるかを特定し)、特定されたアクセス元に対してアクセスの出現を観測し、観測されるごとに課金を行うものである。
【0047】
アクセス元の識別の程度は店舗11、サービス工場12、保管倉庫13又は顧客端末14のいずれであるかを識別するものであってもよいし、各処理部のいずれであるかを識別するものであってもよい。後者は前者に比べてより細かく識別するものである。なお、アクセス元の識別方法としてはアクセス元のネットワーク上の識別子(例えば、IPアドレス)をもとに行うのが一つの方法である。
【0048】
データサーバ50はデータサーバ50全体を制御する制御部51及び制御部51により制御されるカルテ番号発行部53、物件番号発行部54、電子カルテDB検索部55、電子カルテ記録部56、画像DB検索部57及び画像記録部58から構成される。
【0049】
カルテ番号発行部53は、ネットワーク回線15及びアクセス判定部63を介して(店舗11に配置された)入荷処理部31からの要求に応じて新たな電子カルテ番号を発行するものである。発行されたカルテ番号は入荷処理部31に返送されるとともに、電子カルテDB60において発行されたカルテ番号に基づく新たな電子カルテが作られる。なお、カルテ番号の発行要求が入荷処理部31から発せられるのは店舗11において新規の顧客20が預かり物の依頼を行った時である。
【0050】
物件番号発行部54はネットワーク回線15及びアクセス判定部63を介して(店舗11に配置された)入荷処理部31からの要求に応じて新たな物件番号を発行するものである。発行された物件番号は入荷処理部31に返送されるとともに、電子カルテDB60において発行された物件番号に基づく新たな電子カルテが作られる。なお、カルテ番号の発行要求が入荷処理部31から発せられるのは店舗11において従来の顧客20が新規の預かり物(今までに店舗11に処理依頼がされたことがない預かり物)の依頼を行った時である。
【0051】
電子カルテDB検索部55は店舗11等のアクセス元に配置されている各処理部から通知された物件番号をもとに電子カルテDB60を検索し、要求されている電子カルテを特定し、特定された電子カルテを各処理部に返送するものである。電子カルテ記録部56はアクセス元に配置されている各処理部からの要求により物件番号をもとに電子カルテDB60を検索し、要求されている電子カルテを特定し、特定された電子カルテに新規データや更新データを書き込み、記録するものである。
【0052】
画像DB検索部57は顧客端末14から通知された物件番号をもとに画像DB61を検索し、所望の画像を特定することであり、検索特定された画像を顧客端末14に返送するものである。これにより顧客20は顧客端末14を介してクリーニング処理前後やクリーニング中の画像を閲覧することができる。画像記録部58はサービス工場12に配置されている採寸処理部35及び生産処理部36の要求により物件番号をもとに画像DB61の所定のエントリーに画像を書き込み、記録するものである。
【0053】
データベース65のうち電子カルテDB60は
図9に示す電子カルテを物件番号で検索可能な形式で格納しているデータベースであり、電子カルテDB検索部55、電子カルテ記録部56により検索、参照、書き換えがなされる。
【0054】
画像DB61は
図10に示す処理前画像、処理後画像、処理中画像を物件番号で検索可能な様式で格納しているデータベースである。ここで処理前画像、処理後画像、処理中画像とはそれぞれクリーニング処理を行う前、後、途中における預かり物の画像を指す。画像DB検索部57、画像記録部58により物件番号に基づいて画像の検索、参照、記録がなされる。
【0055】
1.2.制御部51の構成(
図4)
制御部51はデータサーバ50において各部の制御を行うほかに、
図4に示すように各種データテーブルを有する。
【0056】
工程管理テーブル80は物件番号ごとに預かり物の処理進捗を示すものであり、所定の作業を完了した各処理部が中央管理部30にネットワーク回線15を経由して報告する完了報告を記録している。制御部51は工程管理テーブル80を参照することにより、物件番号ごとに預かり物の処理進捗を把握することができ、各処理部は工程管理テーブル80を参照することにより、処理するべき預かり物を特定し所定の処理を進めることができる。
【0057】
処理決定テーブル81は預かり物の属性や状態からどのようなクリーニング等の洗濯処理方法(物件処理情報)をするのが良いかを決定するためのデータテーブルである。預かり物の属性(後述の物件属性情報)と状態(後述の物件状態情報)からクリーニング等の洗濯処理方法(後述の物件処理情報)が一義的に定まるのである。
【0058】
リスク決定テーブル82は預かり物の物件属性情報と物件状態情報からクリーニング等の処理中に発生する可能性のある不具合(後述の物件リスク情報)を特定するためのデータテーブルである。前述の物件処理情報と同じように、預かり物の物件属性情報と物件状態情報から物件リスク情報を一義的に特定することができる。
【0059】
物件処理情報と物件リスク情報は後述するカウンセリング処理において、顧客20の預かり物の処理方法に関する情報として、クリーニング処理をする前に顧客端末14を通じて顧客20に知らされる。これに対して、顧客20はクリーニング処理の内容と想定しうるリスクについて納得する場合はこれに同意する旨(第1同意情報)をシステム側に通知するのである。
【0060】
1.3.処理部構成(
図5、
図6)
作業者を介して所定処理を行う入荷処理部31、カルテ作成処理部32、39、採寸処理部35、生産処理部36、出荷処理部37、40及び保管処理部38の一般的な構成を示すのが
図5である。ここで処理部131は上述の処理部が保持するべき構成をすべて包含するように記載したものである。
【0061】
処理部131のうち制御装置90はネットワーク回線15との通信機能を有するだけではなく、処理部131の全体制御を行う。制御装置90の配下に端末91、タグ生成装置92、タグリーダ93、ディスプレイ94、生産処理装置95及びカメラ96が接続される。
【0062】
端末91はデータ入力端末であり、作業者が所定の処理(例えば入荷処理においては顧客20からの預かり物の受付け処理であり、カルテ作成処理においては預かり物の種類や形状等の情報を端末91により入力するなど)を行ううえでデータの入力に使用する。タグ生成装置92は中央管理部30から送信されてきた物件番号をICタグに書き込んだり、タグ情報に対応するバーコードを生成したりする装置である。発行されたタグは預かり物に貼付される。なお、タグ生成装置92は入荷処理部31にのみ設置される。
【0063】
タグリーダ93は預かり物に貼付されたタグを読出し、預かり物の物件番号を特定する機能を有するものである。ディスプレイ94は預かり物の電子カルテや工程管理テーブルの情報を表示するなどの機能を有している。これにより作業者はディスプレイ94に表示された物件番号に対応する預かり物を、ディスプレイ94に表示された作業内容に沿って確実に処理を進めることができる。
【0064】
生産処理装置95はクリーニング処理等の処理を行うに必要な装置全般を指し、例えば洗濯装置が一例である。生産処理装置95は生産処理部36にのみ設置される装置である。カメラ96は預かり物の処理前後における預かり物を撮影したり、クリーニング処理中の様子を撮影したりすることを目的とするものであり、採寸処理部35及び生産処理部36に設置される装置である。
【0065】
このように処理部131は各処理部を全て包含するように表したものであるが、各処理部は必ずしも全ての装置が必要なわけではない。各処理部で設置されるべき装置を示すのが
図6である。例えば入荷処理部31には制御装置90、端末91、タグ生成装置92、タグリーダ93、ディスプレイ94が設置され、保管処理部38では制御装置90、端末91、タグリーダ93、ディスプレイ94が設置されるのである。なお
図6から判るように、作業者が介在せずコンピュータのみにより所定処理を行うカウンセリング処理部33及び決済処理部34では制御装置90のみが設置される。
【0066】
2.データの構成
2.1.電子カルテDB60の構成(
図9)
図9は電子カルテDB60に記憶される電子カルテの構成を示すものである。カルテ番号と顧客情報を対応付け、その下に顧客がクリーニングの依頼をする預かり物の物件番号を配する構成となっている。
【0067】
物件番号の下には預かり物の属性に関する情報、クリーニング等のサービスに関する情報、料金に関する情報などがあり、物件番号から各情報を検索できる構成としている。以下、各項目について説明する。カルテ番号とは顧客ごとのユニークな番号である。顧客情報とは顧客の氏名とともに、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどの顧客連絡先情報をいう。
【0068】
物件番号とは中央管理部30が発行し管理する預かり物ごとのユニークな番号である。初めてクリーニング処理の依頼をする預かり物については中央管理部30が発行する物件番号が入荷処理部31でICタグやバーコードに書き込まれ、預かり物に貼付される。
【0069】
主従関係情報とは、預かり物が複数の物品で構成されているときに主要品と付属品のいずれに属するかを示すものである。入荷処理部31において必要に応じで作業者が判断し電子カルテに記録される。例えば、顧客がスーツと共にベルトのクリーニング処理を一緒に依頼してきたときに、スーツを主要品、ベルトを付属品とするのである。スーツとベルトはサービス工場12では異なる処理がされるが、出荷処理部37では再度一緒に組み立てられて一群の預かり物として顧客に出荷されるのである。
【0070】
さらに主従関係情報は預かり物の出荷先の地域ごとに対応させる場合もある。複数の預かり物の返却先が同一地域である場合は、その中の一つを主要品としそれ以外を付属品とし、処理を一括で行うのである。地域ごとにまとめて出荷処理をすることがコストダウン等につながるからである。
【0071】
また複数の預かり物のうち一部を先行して出荷する場合にも主従関係情報を利用することができる。いわゆる分散出荷である。例えば、主従関係情報が付与された10点の預かり物のうち5点について先行して出荷し、残りの5点については後日まとめて出荷するという場合である。
【0072】
つまり、主従関係情報とは複数の預かり物の依頼があったときに、サービス工場内で異なる工程で処理しつつも、最終工程である出荷工程での処理の同期化をはかるための情報である。
【0073】
サービス情報とは、顧客が求めるサービスの種類である。クリーニングだけ、クリーニングと保管、保管だけの3種類がある。
【0074】
物件属性情報とは預かり物のアイテム、ブランド、形状、素材、色、種類、冬物、夏物、購入年度等に関する情報である。物件状態情報は預かり物の汚れの状態、風合い、色合い、繊維の状態、シルエット、しみ、破損箇所、破損種別等を示す情報である。
【0075】
寸法のうち、処理前寸法はクリーニング処理をする前の預かり物の各部寸法であり、処理後寸法とはクリーニング処理後の預かり物の各部寸法である。
【0076】
物件処理情報とは物件属性情報と物件状態情報をもとに制御部51にある処理決定テーブル81により決定される、預かり物に対するクリーニングの処置方法を示す情報である。
【0077】
物件リスク情報は物件属性情報と物件状態情報をもとに制御部51にあるリスク決定テーブル82により特定される、クリーニング等の処理中に発生する可能性のある不具合(リスク)や潜在的な不可抗力に関する情報である。
【0078】
同意情報のうち第1同意情報はカウンセリング処理において物件処理情報及び物件リスク情報を顧客に通知したときに顧客からの同意・不同意を示す情報である。同意の場合は物件処理情報に従い預かり物のクリーニング処理が行われ、不同意の場合にはクリーニング処理は行われない。同意情報のうち第2同意情報は生産処理において異常が生じたときに、処理を継続するか否かに対する顧客の同意・不同意を示すものである。同意の場合にはクリーニング処理は継続して行われ、不同意の場合にはクリーニング処理は中断することとなる。
【0079】
処理変更情報とはクリーニング処理中に異常が発生したのでクリーニング処理を変更することを示す情報である。処理変更開示情報とはクリーニング処理中に異常が発生したので処理を継続又は中断するかを問うメッセージである。処理変更指示情報とは処理継続又は処理中断を示す情報である。
【0080】
2.2.画像DB61の構成(
図10)
画像DB61の構成を
図10に示す。クリーニング処理の前後及び処理中の画像が物件番号により検索できる構成となっている。
【0081】
2.3.工程管理テーブル80の構成(
図11)
制御部51で記録される工程管理テーブル80の構成を
図11に示す。物件番号ごとの預かり物の処理の進み具合が記録される。各処理部は所定の処理を完了すると、制御装置90を通じて、物件番号とともに処理完了の報告を制御部51にするのである。制御部51は受信した処理完了の報告を、物件番号に対応する工程管理テーブル80に記録する。
【0082】
3.処理フロー(
図12)
図12は本発明におけるクリーニングシステムの処理全体を示している。
【0083】
初めに顧客からの預かり物は店舗11にて入荷処理がされる(S1)。入荷処理では初めて当該クリーニングサービスを利用する預かり物については本部10が発行する物件番号を付与したタグを預かり物に貼付したうえで、顧客の氏名、連絡先等情報を物件番号に対応する電子カルテに記録する。
【0084】
一方、過去に当該クリーニングサービスを使用しタグが既に貼付されている預かり物の場合にはそのタグを読み出し、受付け処理を終了する。顧客の氏名、連絡先等情報は既に判っているからである。なお、預かり物が複数の物品で構成されているときには主要品・付属品のいずれに属するかを判断し、必要に応じて電子カルテに記録する。
【0085】
ここで、顧客が求めるサービスがクリーニングを含むサービス(言い換えると、クリーニング又はクリーニング及び保管)のときはサービス工場12でのカルテ作成処理(S2)へと処理が移る。このため、預かり物は店舗11からサービス工場12へ搬送される。一方、顧客が求めるサービスが保管のみのときは、預かり物は保管倉庫13へ搬送されそこでカルテ作成処理(S8)がなされる。
【0086】
カルテ作成の処理(S2、S8)では預かり物について、作業者が目視等により物件属性情報や物件状態情報を把握し端末91へ入力することにより、物件番号に対応させて物件属性情報や物件状態情報が電子カルテDB60に記録される。
【0087】
カウンセリング(S3)では、預かり物についてのクリーニング等の処理方法及びその時に生じうるリスク(不具合)を顧客に提示し、顧客との対話をとおして処理方法を決定する。同時にリスクについても顧客の同意を得る。決定された処理方法及び顧客との間で同意されたリスクに関する情報は、それぞれ物件処理情報及び物件リスク情報として物件番号に対応させて電子カルテDB60に記録される。
【0088】
また、カウンセリングでは料金についても顧客に提示し合意がなされ、それにより決定される。なお、カウンセリング(S3)における処理は基本的にコンピュータが処理を行う。このため、顧客との対話はWEBベースのインターラクティブな方法を通じてなされ、顧客に開示する情報は全て顧客端末14に表示する仕組みになっている。
【0089】
カウンセリングが終了すると決済(S4)がなされる。決済が完了した後でクリーニング処理に関する一連の処理(採寸、生産の処理)がなされる。採寸(S5)の処理では、クリーニング処理前の預かり物の各部の寸法と各部のカメラ撮影が行われ、それぞれ物件番号に対応付けて電子カルテDB60及び画像DB61に記録される。なお本発明では、採寸処理はカウンセリング処理の後に実施しているが、カウンセリング処理の前に実施する場合も考えられる。
【0090】
生産(S6)の処理では、上述した物件処理情報に基づいてクリーニング等の処理がなされる。クリーニング等の処理中に異常が生じた場合は処理異常を直ちに顧客端末に通知するとともに、処理の継続又は中断を顧客に問い合わせ、顧客からの回答に従い処理の継続又は中断を行う。処理異常が発生した場合は関連する情報や画像は物件番号に対応付けて電子カルテDB60及び画像DB61に記録される。
【0091】
出荷(S7、S10)の処理では、物件番号ごとに預かり物を梱包し出荷する処理がなされる。ただし、預かり物に主従関係情報が付与されている場合は、関連する一連の主要品、付属品の全てがそろった段階で一群の預かり物として梱包、出荷の処理がなされる。
【0092】
保管(S9)では、顧客の求める期間だけ預かり物が保管倉庫で保管される。
【0093】
3.1.入荷処理フロー(
図13)
図13で示す入荷処理フローは店舗11に配置した入荷処理部31で行われる。店舗11が顧客の預かり物を窓口で受け付けるときは(S100)、初めに作業者が預かり物にタグ(ICタグ、バーコード、2次元コードなど)が貼付されているかを確認する(S101)。タグが貼付されていない場合は、顧客からの預かり物は新規であり過去に当該システムにおいてクリーニング等の処理を受けたことのないものであるので、新たな物件番号の発行要求を行う(S104)。
【0094】
タグが貼付されている場合はそのタグをタグリーダ93で読み出し、預かり物の物件番号を把握する。作業者は把握した物件番号をもとに電子カルテの照会を本部10の中央管理部30に行う(S102)。
【0095】
電子カルテの照会要求があったときは、中央管理部30は初めにアクセス判定部63においてアクセスの種類を判定する。電子カルテの照会は電子カルテDB検索部55に対する要求であるので、アクセス判定部63は課金部64に指示を出し、入荷処理部31に対する課金計算が課金部64でなされる(SC100)。
【0096】
次に電子カルテDB検索部55は入荷処理部31から送信されてきた物件番号をもとに電子カルテDB60を検索し、対応する電子カルテが検出されたときは当該電子カルテを入荷処理部31に返送する。未検出の時はその旨を入荷処理部31に通知する(S110)。
【0097】
入荷処理部31が中央管理部30からの返信を確認し(S103)、未検出との返信であるときは、顧客20からの預かり物は新規の預かり物である。このため、新たに物件番号の発行を中央管理部30に要求する(S104)。物件番号を付与したタグを預かり物に貼付してシステム処理ができるようにするためである。
【0098】
物件番号の発行要求が入荷処理部31からあったときは、中央管理部30はアクセス判定部63においてアクセスの種類を判定する。物件番号の発行要求は物件番号発行部54に対する要求であるので、アクセス判定部63は課金部64に指示を出し、入荷処理部31に対する課金計算が課金部64でなされる(SC101)。
【0099】
次に物件番号発行部54は入荷処理部31からの要求により物件番号の発行と返信を行う(S111)。物件番号発行部54からの物件番号を受信した入荷処理部31はタグ生成装置92を用いて受信した物件番号を書き込んだタグを生成し、当該タグを預かり物に貼付する(S105)。これにより以後、各処理部において新規の預かり物は本システムにおいて物件番号により管理される。
【0100】
作業者は物件番号が付与された預かり物を目視し、さらに窓口での顧客への質問等により顧客情報、サービス情報及び主従関係情報を確認し、これらの情報を電子カルテに登録する(S106)。
【0101】
入荷処理部31から電子カルテDB60への記録要求はアクセス判定部63でアクセス判定がなされ、課金部64で入力処理部31への課金計算がなされる(SC102)。その後、電子カルテDB60への記録が電子カルテ記録部56を通じて行われる(S112)。
【0102】
なお、S103で新規の預かり物ではない、言い換えると店舗11での受け付け時に既に、物件番号が付与されたタグが貼付されている預かり物についてはS106において、主従関係のみが確認され、物件番号に対応する電子カルテが電子カルテDB60で検索され、所定の電子カルテに登録される。新規の預かり物ではない場合顧客情報は電子カルテに登録済であるため、再度の電子カルテへの登録は不要である。但し、顧客20が顧客情報の変更を申し出ている場合は登録情報の変更が必要である。
【0103】
電子カルテへ所定の情報が記録されたのちは、サービス情報に従って預かり物がサービス工場12又は保管倉庫13へ搬送される(S107)。つまり、サービス情報として保管のみが登録され、保管だけのサービスを顧客が求めているとき預かり物は保管倉庫13へ送られる。
【0104】
サービス工場12又は保管倉庫13へ預かり物を搬送する手続きを終えたところで、作業者は端末91により入荷処理完了報告を本部10に行う(S108)。
【0105】
入荷処理部31からの入荷処理完了報告は、本部10のうち中央管理部30において処理される。つまり、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「入荷」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録されるのである(S113)。その後、預かり物は次の工程であるカルテ作成処理の工程に移動する。
【0106】
なお、入荷処理部31からの入荷処理完了報告についても中央管理部30のアクセス判定部63でアクセス判定がなされるところ、アクセス先は制御部51に所在する工程管理テーブル80であり、物件番号発行部54、電子カルテDB検索部55又は電子カルテ記録部56のいずれでもないため、課金部64での課金計算はされないこととなる。
【0107】
このように、アクセス判定部63は各処理部からの中央管理部30へのアクセス要求のうち、物件番号発行部54、電子カルテDB検索部55又は電子カルテ記録部56についてのアクセスだけを判定し、課金部64においてアクセスを行った処理部ごとに課金計算をするのである。言い換えると、アクセス判定部63は電子カルテを格納する電子カルテDB60へのアクセスのみを判定し、判定されたときはアクセス元ごとに課金部64で課金計算をするのである。
【0108】
本発明で提案するクリーニングトータル課金システムにおける最重要な情報資源は預かり物の情報を記録した電子カルテである。そこで電子カルテを開放してフランチャイジーにクリーニングサービスの提供を可能とする対価として、フランチャイザーはフランチャイジーによる電子カルテへのアクセスに課金をしようとするものである。
【0109】
3.2.カルテ作成処理フロー(
図14)
預かり物がカルテ作成処理部32に移ると、作業者(又は自動でも良い)はタグリーダ93を用いて預かり物に貼付されたタグを読み出すことにより物件番号の取得を行う。次にカルテ作成処理部32は、取得した物件番号に基づいて本部10に電子カルテの検索と照会を要求する(S200)。
【0110】
電子カルテの照会要求を受けた本部10は課金部64でカルテ作成処理部32の課金計算を行った(SC200)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテをカルテ作成処理部32に返送する(S210)。
【0111】
カルテ作成処理部32に返送された電子カルテはカルテ作成処理部32に配置されたディスプレイ94に表示される。これにより作業者はディスプレイ94を見ながら、端末91を介して預かり物についての情報入力を開始する(S201)。具体的には作業者が目視で確認した預かり物の物件属性情報や物件状態情報を、ディスプレイ94を見ながら、端末91を介して当該情報を入力する(S202)という方法でもよいし、預かり物を画像認識することにより預かり物の物件属性情報や物件状態情報を自動入力する(S202)という方法でもよい。入力された情報はディスプレイ94に表示されるとともに、預かり物の物件番号とともに本部10に記録要求される。
【0112】
電子カルテへの記録要求を受けた本部10は課金部64でカルテ作成処理部32の課金計算を行った(SC201)後に、電子カルテ記録部56を介して電子カルテDB60の検索を行い、カルテ作成処理部32から受信した物件番号に対応する電子カルテに物件状態情報や物件属性情報を記録する(S211)。
【0113】
カルテ作成処理部32が預かり物の物件属性情報や物件状態情報を本部10に送信したのちに、作業者は端末91によりカルテ作成処理完了報告を本部10に行う(S203)。
【0114】
カルテ作成処理部32からの入荷処理完了報告は、本部10のうち中央管理部30において処理される。つまり、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「カルテ作成」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録されるのである(S212)。その後、預かり物は次の工程である採寸処理の工程に移動する。なお、保管倉庫13にあるカルテ作成処理部39の機能も上述の説明に準じる。
【0115】
3.3.カウンセリング処理フロー(
図15)
中央管理部30は工程管理テーブル80においてカルテ作成処理の完了を確認するとカルテ作成処理の完了に対応する物件番号をカウンセリング処理部33に通知する(S320)。
【0116】
物件番号の通知を受けた(S300)カウンセリング処理部33は、取得した物件番号に基づいて中央管理部30に電子カルテの検索と照会を要求する。(S301)。
【0117】
電子カルテの照会要求を受けた中央管理部30は課金部64でカウンセリング処理部33の課金計算を行った(SC300)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテをカウンセリング処理部33に返送する(S321)。
【0118】
電子カルテの情報を受信したカウンセリング処理部33は顧客20の連絡先情報(例えばメールアドレス)を抽出し、WEBベースでのカウンセリングを促すメール等を顧客端末14に送信する(S302)。顧客20の預かり物のクリーニング処理の方法について対話し合意の形成を図るためである。
【0119】
カウンセリング案内を受信した(S340)顧客20は顧客端末14に表示される情報に従って、システム側(カウンセリング処理部33を指す)に問い合わせを行う(S341)。
【0120】
顧客端末14からの問い合わせをシステム側で知ると、顧客20が預けた預かり物の電子カルテの情報を顧客端末14に送信する(S342)。顧客20は顧客端末14に表示された電子カルテに登録されている情報(物件属性情報や物件属性情報)について必要に応じて修正、更新し、システム側に送信する(S343)。なお、顧客20が顧客端末14に表示される電子カルテの情報について特に修正が必要ないと判断したときにも、当該電子カルテはシステム側に送信するものとする。
【0121】
カウンセリング処理部33では顧客端末14から送信された電子カルテの情報を、中央管理部30に送信し電子カルテDB60に記録されている電子カルテを上書きする(S322)。なお、上書きとは顧客端末14にて電子カルテの情報が更新されている場合は従前の電子カルテの情報をその更新された情報に置換して電子カルテDB60に記録することをいい、更新されていない場合は従前の電子カルテの情報をそのまま記録することをいう。
【0122】
次に、中央管理部30はカウンセリング処理部33から送信された電子カルテのうち物件属性情報と物件状態情報をもとに制御部51に配置された処理決定テーブル81及びリスク決定テーブル82を検索し、物件処理情報及び物件リスク情報を決定する。顧客20の預かり物についての処理方法を決め、その処理方法におけるリスク情報を特定するのである(S323、S324)。特定された物件処理情報及び物件リスク情報はカウンセリング処理部33に送信される(S324)。
【0123】
カウンセリング処理部33で受信した物件処理情報及び物件リスク情報は顧客端末14へそのまま送信され(S305)、顧客端末14に表示される(S344)。このときに納期も顧客端末14に表示される。
【0124】
次にカウンセリング処理部33は同意要求を顧客端末14に送信する(S307)。顧客端末14にいままで提示した物件処理情報、物件リスク情報及び納期について顧客の同意を求めるのである。顧客端末14に同意を求めるメッセージ等が表示され(S346)。顧客端末14に同意する旨の同意情報が顧客により入力されるとカウンセリング処理部33に送信される(S347)。
【0125】
カウンセリング処理部33で同意情報を受信すると、これを第1同意情報として、中央管理部30に対して、物件番号に基づく電子カルテへの記録を要求する。(S308)。電子カルテへの記録要求を受けた中央管理部30は課金部64でカウンセリング処理部33の課金計算を行った(SC302)後に、電子カルテDB記録部56を介して電子カルテDB60への記録を行う(S326)。
【0126】
その後、カウンセリング処理部33はカウンセリング処理完了報告を中央管理部30に行う(S309)。カウンセリング処理部33からのカウンセリング処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「カウンセリング」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S327)。その後、処理は決済処理の工程に移行する。
【0127】
このように本発明に係るシステムは顧客から物件処理情報(請求項
4における洗濯処理方法)及び物件リスク情報(請求項
4における洗濯リスク情報)についての第1同意情報を得たうえで、後述の洗濯処理を実行するようにしている。顧客の同意を得ることによりWEBカウンセリングに伴う顧客との行き違いや事故を未然に防止するためである。
【0128】
3.4.決済処理フロー(
図16)
中央管理部30は工程管理テーブル80においてカウンセリング処理の完了を確認するとカウンセリング処理の完了に対応する物件番号を決済処理部34に通知する(S420)。物件番号を取得した決済処理部34は(S400)、取得した物件番号に基づいて中央管理部30にクリーニング処理の料金照会をする(S401)。
【0129】
物件番号と共にクリーニング料金の照会を受けた中央管理部30は物件番号をもとに電子カルテDB検索部60を介して電子カルテを検索する。検索された電子カルテの中の物件処理情報を特定する(S421)。中央管理部30は特定した物件処理情報からあらかじめ定められた料金を算出するとともに、その料金情報を決済処理部34に送信する(S422)。なお、このとき中央管理部30は算出した料金情報を物件番号で特定される電子カルテに記録する。
【0130】
料金情報を受信した決済処理部34はその情報を顧客端末14に送信し(S402)、料金情報が顧客端末14に表示される(S440)。
【0131】
顧客が表示された料金に合意するとともに決済情報を顧客端末14に入力することにより(S441)、決済処理部34で決済処理が実行される(S403)。ここで、顧客が決済情報を顧客端末14に入力する方法としては多様な方法があるが、例えば、決済情報に紐付けられたバーコードやRFIDをスマートフォンから読み込んだり、本発明にかかるシステムが別途の決済機関へアクセスすることをスマートフォンの画面操作によって顧客が許可したりするなど、が一例として考えられる。またここでいう決済情報には多様な形式があり、クレジットカード決済、インターネットネットバンク、コンビニエンスストアでの決済、銀行決済などで取り扱われる決済情報も含む。
【0132】
その後、決済処理部34は決済処理完了報告を中央管理部30に行う(S404)。決済処理部34からの決済処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「決済」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S423)。その後、処理は採寸処理の工程に移行する。
【0133】
3.5.採寸処理フロー(
図17)
預かり物が採寸処理部35に移ると、作業者はタグリーダ93を用いて預かり物に貼付されたタグを読み出すことにより、物件番号の取得を行う(S500)。次に採寸処理部35は取得した物件番号をもとに本部10に工程管理テーブル80の照会を行う(S501)。
【0134】
工程管理テーブル80の照会要求を受けた本部10は工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「決済」の欄に「完了」と記載されているか否かを、採寸処理部35に返送する(S520)。
【0135】
本部10から工程管理テーブル80の照会の結果、決済処理が完了したと判断できるとき、採寸処理部35は次のステップに進む(S501)。次に、採寸処理部35は、物件番号に基づいてあらためて本部10に電子カルテの検索と照会を要求する(S503)。
【0136】
電子カルテの照会要求を受けた本部10は課金部64で採寸処理部35の課金計算を行った(SC500)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテを採寸処理部35に返送する(S521)。
【0137】
採寸処理部35に返送された電子カルテは採寸処理部35に配置されたディスプレイ94に表示される。これにより作業者はディスプレイ94を見ながら、端末91を介して預かり物について採寸した情報を入力する。さらに作業者は預かり物の全体及び各部の処理前画像を撮影する(S505)。
【0138】
採寸した情報は処理前寸法として電子カルテに記録するため、本部10に記録要求を送信する(S506)。電子カルテへの記録要求を受けた本部10は課金部64で採寸処理部35の課金計算を行った(SC501)後に、電子カルテ記録部56を介して電子カルテDB60の検索を行い、採寸処理部35から受信した物件番号に対応する電子カルテに処理前寸法を記録する(S522)。
【0139】
次に、採寸処理部35は処理前画像を画像DB61に記録するために、本部10に記録要求を送信する(S507)。処理前画像の記録要求を受けた本部10は画像記録部58を介して、採寸処理部35から受信した物件番号に対応する処理前画像を画像DB61に記録する(S523)。
【0140】
その後、採寸処理部35は採寸処理完了報告を本部10に行う(S508)。採寸処理部35からの採寸処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「採寸」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S524)。その後、預かり物は生産処理の工程に移動する。
【0141】
3.6.生産処理フロー(
図18)
預かり物が生産処理部36に移ると、作業者は預かり物に貼付されたタグを読み出すことにより、物件番号の取得を行う(S600)。次に生産処理部36は取得した物件番号に基づいて本部10に電子カルテの検索と照会を要求する。
【0142】
電子カルテの照会要求を受けた本部10は課金部64で生産処理部36の課金計算を行った(SC600)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテを生産処理部36に返送する(S620)。
【0143】
生産処理部36に返送された電子カルテは生産処理部36に配置されたディスプレイ94に表示される。これにより作業者はディスプレイ94に表示されている預かり物の物件処理情報の内容に従い、クリーニング等の作業を開始する(S602)。
【0144】
ここで、クリーニング処理中に特段の異常が発生しなかった場合を以下に説明する。異常が発生した場合の処理は異常処理フローとして後述する。
【0145】
物件処理情報に従いクリーニング処理が終了した場合は預かり物の処理後の採寸及びカメラ撮影を行う(S605)。採寸した情報は処理後寸法として電子カルテに記録するため、本部10に記録要求を行う(S606)。
【0146】
電子カルテへの記録要求を受けた本部10は課金部64で生産処理部36の課金計算を行った(SC601)後に、電子カルテ記録部56を介して電子カルテDB60の検索を行い、生産処理部36から受信した処理後寸法を電子カルテに記録する(S621)。
【0147】
次に、生産処理部36は処理後画像を画像DB61に記録するために、本部10に記録要求を送信する(S607)。
【0148】
処理後画像の記録要求を受けた本部10は画像記録部58を介して、生産処理部36から受信した処理後画像を画像DB61に記録する(S622)。
【0149】
その後、生産処理部36は生産処理完了報告を本部10に行う(S608)。生産処理部36からの生産処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「生産」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S623)。その後、預かり物は出荷処理の工程に移動する。
【0150】
3.6.1.異常処理フロー(
図21)
ここでは記述しない異常検出方法によりクリーニング処理中の異常が検出された場合、処理異常の発生によりクリーニング処理を変更する旨のメッセージ(処理変更情報)を電子カルテに記録するように、生産処理部36は本部10に要求を行う(S650)。
【0151】
電子カルテへの記録要求を受けた本部10は課金部64で生産処理部36の課金計算を行った(SC650)後に、生産処理部36から受信した処理変更情報を電子カルテに記録する(S660)。
【0152】
次に生産処理部36は異常が生じたときの画像をカメラ96で撮影しており、その様子を処理中画像として本部10に記録の要求をし(S651)、画像DB61に記録される(S661)。
【0153】
さらに処理異常が生じたのでクリーニング処理を継続又は中断するかを問うメッセージ(処理変更開示情報)を生産処理部36は顧客端末14に送信するとともに、顧客に対して処理の継続又は中断に同意することを促すメッセージも送信する(S652)。これにより顧客端末14に処理変更開示情報及び同意要求についてのメッセージが表示される(S670)
【0154】
顧客端末14が処理継続又は処理中断を示すメッセージ(処理変更指示情報)及び同意又は不同意を示す同意情報(第2同意情報)を送信すると(S671)、これらは生産処理部36で受信され(S653)、受信した処理変更指示情報及び第2同意情報は本部10での課金処理(SC651)を経て電子カルテに記録される(S662)。
【0155】
ここで生産処理部36が顧客端末14から、同意するとのメッセージを受信したときは処理変更指示情報に従いクリーニング処理を継続又は中断し、不同意とするとのメッセージを受信したときは処理変更指示情報の内容に関係なくクリーニング処理を中断する(S654)。これらの一連の処理が異常処理のフローである。
【0156】
このように洗濯処理中に異常が生じたときは、顧客から第1同意情報と共に第2同意情報を顧客から得ている場合に限り、処理終了を本部に報告するようにしているので、異常処理を確実に行うことができる。
【0157】
また、上記説明では画像と共に異常の発生を顧客端末14に通知するものであったが、これに限るものではなく、画像を伴わずに単にメッセージによって異常の発生を通知するものであってもよい。
【0158】
3.7.出荷処理フロー(
図19)
預かり物がサービス工場12の出荷処理部37に移ると、作業者は預かり物に貼付されたタグを読み出すことにより、物件番号の取得を行う(S700)。次に出荷処理部37は取得した物件番号に基づいて本部10に電子カルテの検索と照会を要求する。
【0159】
電子カルテの照会要求を受けた本部10は課金部64で出荷処理部37の課金計算を行った(SC700)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテを出荷処理部37に返送する(S720)。
【0160】
出荷処理部37に返送された電子カルテは出荷処理部37に配置されたディスプレイ94に表示される。これにより作業者はディスプレイ94に表示されている顧客の連絡先情報等に従い預かり物の出荷作業を進める(S701)。
【0161】
このとき、作業者はディスプレイ94に表示された電子カルテの情報のうち、主従関係情報に着目する。主要品、付属品に関する情報が預かり物に付されている場合は複数の預かり物を一群で処理する必要があるからである。このため、主従関係情報が付された預かり物については関連する預かり物全てが出荷処理の工程に到着するまで一時待つことになる(S702)。
【0162】
主従関係情報が付された預かり物について一群の預かり物がすべて揃った時点で、次に作業者は当該預かり物について保管指示があるか否かを確認する(S703)。このためディスプレイ94に表示される電子カルテにおいて保管サービスがサービス情報に含まれているか否かを、作業者は確認するのである。
【0163】
保管サービスが指示されているとき預かり物は保管倉庫13へ搬出される。なお、主従関係情報が付されていない預かり物についてはS701のステップの後に直ちに保管サービスの指示の有無が確認される(S703)。
【0164】
保管サービスが指示されていない場合は直ちに梱包及び出荷の作業がなされる(S704)。主従関係情報が付された預かり物については複数の預かり物を一群として梱包及び出荷の作業がされるのは言うまでもない。出荷が完了すると顧客にその旨通知し(S705)、顧客端末14に表示される(S740)。
【0165】
その後、出荷処理部37は出荷処理完了報告を本部10に行う(S706)。出荷処理部37からの出荷処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「出荷」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S721)。なお、保管倉庫13にある出荷処理部40の機能も上述の説明に準じる。
【0166】
3.8.保管処理フロー(
図20)
預かり物が保管倉庫13の保管処理部38に移ると、作業者は預かり物に貼付されたタグを読み出すことにより、物件番号の取得を行う(S800)。その後保管処理部38は、取得した物件番号に基づいて本部10に電子カルテの検索と照会を要求する。
【0167】
電子カルテの照会要求を受けた本部10は課金部64で保管処理部38の課金計算を行った(SC800)後に、電子カルテDB検索部55を介して電子カルテDB60の検索を行い、物件番号に対応する電子カルテを保管処理部38に返送する(S820)。
【0168】
保管処理部38に返送された電子カルテは保管処理部38に配置されたディスプレイ94に表示される(S801)。これにより作業者は表示されている預かり物の物件属性情報を確認しながら、保管倉庫13の所定の位置へ預かり物を移動するなどして預かり物の保管が開始される(S802)。
【0169】
顧客が保管倉庫13から預かり物を取り出したい旨の連絡があったときは顧客にその旨通知し(S803)、顧客端末14に表示される(S840)。その後、出庫及び出荷作業がなされ(S804)、顧客にその旨を通知し(S805)、顧客端末14に表示される(S841)。
【0170】
その後、保管処理部38は保管処理完了報告を本部10に行う(S806)。保管処理部38からの保管処理完了の報告は、中央管理部30の制御部51において、工程管理テーブル80のうち物件番号に対応する「保管」の欄に「完了」と記載され、完了報告が工程管理テーブル80へ記録される(S821)。
【0171】
4.端末から電子カルテDB60へのアクセス
顧客端末14は本部10が管理する電子カルテDB60に物件番号等(物件番号だけではなく電子カルテDB60に登録されている物件属性情報や物件状態情報等の登録情報)をもとにアクセスすることができる。この場合、顧客端末14からのアクセスは中央管理部30に配置されたアクセス判定部63で電子カルテDB60に関するアクセスであるか否かが判定される。
【0172】
判定されたアクセス元に対して課金部64においてアクセスの出現が観測され、観測されるごとに顧客端末14に対して課金がなされる。これにより複数の顧客端末が電子カルテDB60にアクセスする場合、アクセス元ごとに課金がされることとなる。
【0173】
なお、アクセス元の顧客端末が多数存在する場合のそれぞれの端末の識別方法としてはアクセス元のネットワーク上の識別子(例えば、IPアドレスなど)をもとに行うのが一つの方法である。
【0174】
さらに電子カルテDB60と画像DB61は物件番号で関連付けがなされているので、顧客は電子カルテDB60だけではなく画像DB61にもアクセスすることができる。電子カルテに画像情報も含めるので、顧客端末から容易に預かり物の画像を検索することができるのである。
【0175】
このような構成であるので、顧客は顧客端末14から物件番号や預かり物の種類等の情報を入力することにより、電子カルテDB60や画像DB61をアクセスし、顧客端末14に顧客の預かり物の情報や画像を表示させることができる。これにより自分が預けている預かり物の処理の進捗を確認することができたり、手持ちの服の管理ができたりする。また、サービスの利用履歴の閲覧が画像と共に顧客端末14の画面上で可能となる。
【0176】
上記の機能は本システムを利用する顧客だけではなく、これから本システムの利用を考えている第三者も電子カルテDB60を閲覧することが可能となる。本システムに登録した第三者が電子カルテDB60を検索し、登録情報を閲覧することによりクリーニング等のサービス品質の確認を行うことができる。
【0177】
[実施の形態2]
実施の形態1では、電子カルテへのアクセスについて課金するようにし、画像DB61へのアクセスは課金の対象外とした。しかしこれに限られるものではなく、画像DB61へのアクセスについても課金する方式でもよい。本発明において、電子カルテと共に画像情報は重要な情報資源だからである。
【0178】
つまり、各処理部から本部10の画像DB61へ画像(処理前画像、処理後画像又は処理中画像)を記録する要求や照会の要求についても課金部64で課金するのである。
【0179】
また、実施の形態1では、
図9に示すように電子カルテの情報は物件番号だけではなくカルテ番号によっても検索できる。さらに
図10のように物件番号によって画像の検索もできる。しかしながら、電子カルテと画像とは一体ではない。
【0180】
実施の形態2では電子カルテに画像も直接取り込み、物件番号による1回の検索で電子カルテに記載の情報と画像とを直接検索することを可能とするものである。この場合も画像の記録と照会について要求があったときは課金部64で課金するものとする。
【0181】
[実施の形態3]
実施の形態1では、カルテ作成をサービス工場12で行っていたがこれに限られるものではなく、カルテ作成を店舗11で実施するものであってもよい。
【0182】
さらに、実施の形態1では店舗11が入荷処理を、サービス工場12がカルテ作成処理、採寸処理、生産処理、出荷処理を、保管倉庫13がカルテ作成処理、保管処理、出荷処理を本部10がカウンセリング処理、決済処理をそれぞれ担当したがこれに限られるものではなく、クリーニングサービスを円滑に顧客に提供できるものであれば各処理が異なる箇所で実施されるものであってもよい。
【0183】
さらにこれらの処理が本部10、店舗11、サービス工場12、保管倉庫13以外の拠点(例えばカスタマーセンターや支部統括拠点など)で実施されるものであってもよい。
【0184】
また、実施の形態1では店舗11、サービス工場12、保管倉庫13がそれぞれ一つであったがこれに限られるものではなく、それぞれ複数存在するものであってもよい。この場合、各拠点(店舗11、サービス工場12、保管倉庫13など)と本部との関係は
図7に示すように本部10と各拠点とが直接ネットワークを介して接続される構成であってもよいし、
図8に示すように本部10と各拠点とは統括拠点等を介する階層化された接続構成であってもよい。
【0185】
但しこの場合であっても、統括拠点を経由するものの各拠点は本部10に所在する電子カルテDB60や画像DB61へ直接アクセスできるものとし、アクセス判定部63でアクセス種別を判定し課金部64でアクセス元ごとに課金できるものとする。ここで、
図8では1段の中間階層を有する接続構成であるが、複数段の中間階層を有する接続構成であってもよい。
【0186】
以上の構成により、本部10を運営するフランチャイザーは店舗11、サービス工場12、保管倉庫13等を運営するフランチャイジーに対して電子カルテへのアクセス頻度に応じて課金することができる。これにより、売り上げ額に対して一定の課金をしたり定額を課金したりするなどの従来とは異なる課金方式を提供することができる。
【0187】
ここで電子カルテへのアクセスとは預かり物の物件番号を基に電子カルテDB60へのアクセスだけを対象とするものではなく、新たな物件番号の発行要求も含む。新たな物件番号の発行要求がされた場合はその後電子カルテDB60に新たな電子カルテが追加されることとなり、実質的に電子カルテDB60へのアクセスが生じることとなるからである。
【0188】
[実施の形態4]
実施の形態1ではアクセス判定部63でアクセス元の判定がなされたアクセスについては同一額の課金を課金部64で行うものであった。
【0189】
ここではさらに、アクセス元やアクセス種類ごとに異なる課金を課金部64で行うようにする。具体的には、電子カルテの照会要求、電子カルテへの記録及び物件番号の発行要求との間で課金率を変更する。例えば、物件番号の発行要求のほうが電子カルテの照会要求や記録よりも低い課金率となるようにする。電子カルテへの新規の預かり物の登録を促すためである。
【0190】
また日時や季節等の時間情報に基づいて課金率を変化させることも考えられる。またアクセス元により課金率を変化させることも考えられる。各拠点(店舗11、サービス工場12、保管倉庫13など)間で拠点の種類や地域に応じて課金率を変えたり、拠点と顧客端末との間で課金率を変えたりするのである。顧客端末への課金率を低廉又は無償としたときには顧客の電子カルテの閲覧率の向上という効果が期待できる。
【0191】
また
図8において統括拠点と拠点との間で課金率を変えることも考えられる。このように課金率は自由に設定変更できるが、課金率をどのように設定するかはフランチャイザーのシステム運営の方針により変化する。
【0192】
[実施の形態5]
上述の形態では店舗等で預かった預かり物にタグが貼付され、電子カルテによる管理が始まるものであった。ここではさらに本部10と縫製工場16とをネットワーク接続したうえで、縫製工場で製造・出荷される衣服にタグを貼付することにより、製造段階から電子カルテによる衣服の管理を行おうとするものである(
図22)。なお縫製工場16にはこれに類する縫製現場も含まれるものとする。
【0193】
ここで縫製工場16は製造した衣服に単にタグを貼付するだけではなく、貼付したタグにアイテム、ブランド、形状、素材、色、種類等の物件属性情報を衣服の製造段階で関連付けることができる。これは実施の形態1における店舗11が有する入荷処理部31に相当する機能やサービス工場12が有するカルテ作成処理部32に相当する機能を、縫製工場16に設けることにより製造された衣服の物件属性情報を電子カルテに記録し関連付けるのである。
【0194】
このとき、物件番号の発行要求並びに物件番号による電子カルテへの物件属性情報の記録要求及び電子カルテの閲覧要求が縫製工場16から本部10にある中央管理部30になされるため、中央管理部30の課金部64でこれらの要求に対する課金処理が行われる。
【0195】
さらに、縫製工場16だけではなく衣料小売店舗17を本部10にネットワーク接続することにより、衣料小売店舗17を本発明のシステムに統合することも可能である(
図22)。この場合も縫製工場16と同様に、販売する衣服に単にタグを貼付するだけではなく、貼付したタグにアイテム、ブランド、形状、素材、色、種類等の物件属性情報を関連付けることができる。
【0196】
このように本発明で示すシステムにおいて縫製工場や衣料の販売店等との接続を行うことにより、衣料に関する情報を異業種間で共有するシステムとすることが可能となり、企業間で有益かつ効率的な情報の提供と共有が可能となる。
【解決手段】本部と支部がネットワーク15で接続され、本部から発行される物件番号が付与されたタグを顧客からの預かり物に貼付することにより物件番号に基づいて預かり物を管理しクリーニングを行うシステムであって、本部の中央管理部30は物件番号を発行する手段と、物件番号に対応する預かり物に関する情報を含む電子カルテを記憶する手段と、支部から本部へのアクセスの種類を判定するアクセス判定手段と、課金手段を有する。アクセス判定手段により、支部から本部へのアクセスが新たな物件番号の発行要求であると判定されたときは、課金手段においてアクセス元である支部ごとに課金する。