特許第6647543号(P6647543)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6647543情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6647543
(24)【登録日】2020年1月17日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20200203BHJP
【FI】
   G06Q30/02 312
【請求項の数】13
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-40979(P2019-40979)
(22)【出願日】2019年3月6日
【審査請求日】2019年3月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516153775
【氏名又は名称】株式会社Creator’s NEXT
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】窪田 望
【審査官】 大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−174062(JP,A)
【文献】 特開2017−220155(JP,A)
【文献】 特開2014−191539(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者に関する対象者情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部において取得された前記対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出する指標算出部と、
記憶部と、
前記指標算出部において算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定し、判定した前記現在の心理状態を前記記憶部に保存する判定部とを有し、
前記判定部により判定される前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記指標算出部は、前記情報取得部において前記対象者情報が取得されると、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新し、
前記判定部は、前記指標算出部において前記1以上の指標が更新されると、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定し、
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしているとともに、前記上位の心理状態より下位の一連の前記心理状態に対応する一連の前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしていない場合、前記現在の心理状態より下位の前記心理状態であって、対応する前記要件を満たしている前記下位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、1つの前記心理状態が前記現在の心理状態と判定された期間に応じて、前記1つの心理状態に対応する前記要件を変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
対象者に関する対象者情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部において取得された前記対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出する指標算出部と、
記憶部と、
前記指標算出部において算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定し、判定した前記現在の心理状態を前記記憶部に保存する判定部とを有し、
前記判定部により判定される前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記指標算出部は、前記情報取得部において前記対象者情報が取得されると、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新し、
前記判定部は、前記指標算出部において前記1以上の指標が更新されると、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定し、
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしているとともに、前記現在の心理状態より下位の一連の前記心理状態に対応する一連の前記要件を満たしている場合、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より下位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしていない場合、前記下位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、1つの前記心理状態が前記現在の心理状態と判定された期間に応じて、前記1つの心理状態より下位の前記心理状態に対応する前記要件を変更する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記複数の心理状態に対応する複数の評価値が定められており、
前記複数の評価値の各々は、前記1以上の指標を変数とする関数の値であり、
前記判定部は、前記1以上の指標が1つの前記心理状態に対応する1つの前記要件を満たすか否か判定する場合、前記1つの心理状態に対応する1つの前記評価値を前記1以上の指標に基づいて算出し、算出した前記1つの評価値が前記1つの要件を満たすか否か判定する、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判定部は、前記1つの心理状態について算出した前記1つの評価値が前記1つの要件を満たすか否か判定する場合、前記1つの要件において設定されたしきい値と前記1つの評価値とを比較した結果に基づいて当該判定を行い、
前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態に比べて上位であり、かつ、互いに順位が等しい2以上の前記心理状態をそれぞれ前記現在の心理状態として判定可能な場合、前記2以上の心理状態について前記しきい値に対する前記評価値の割合をそれぞれ算出し、前記2以上の心理状態について算出した前記割合を比較し、当該比較の結果に基づいて、前記2以上の心理状態の1つを新たな前記現在の心理状態と判定する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
1以上のコンピュータを、請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置における前記情報取得部、前記指標算出部及び前記判定部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
1以上のコンピュータが実行する情報処理方法であって、
対象者に関する対象者情報を取得することと、
前記取得された対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出することと、
前記算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定し、判定した前記現在の心理状態を記憶部に保存することとを有し、
前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記指標を算出することは、前記対象者情報が取得された場合に、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新することを含み、
前記現在の心理状態を判定することは、前記1以上の指標が更新された場合に、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含み、
前記現在の心理状態を判定することは、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
情報処理方法。
【請求項12】
1以上のコンピュータが実行する情報処理方法であって、
対象者に関する対象者情報を取得することと、
前記取得された対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出することと、
前記算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定し、判定した前記現在の心理状態を記憶部に保存することとを有し、
前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記指標を算出することは、前記対象者情報が取得された場合に、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新することを含み、
前記現在の心理状態を判定することは、前記1以上の指標が更新された場合に、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含み、
前記現在の心理状態を判定することは、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
情報処理方法。
【請求項13】
前記現在の心理状態を判定することは、前記更新された前記1以上の指標が、前記記憶部に記憶された前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしているとともに、前記現在の心理状態より下位の一連の前記心理状態に対応する一連の前記要件を満たしている場合、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
請求項12に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、マーケティング等のために対象者の情報を取得して処理する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マーケティング活動では、顧客の心理を予測して適切な施策を施すことが重要となる。下記の特許文献1には、ユーザの行動履歴に基づいてユーザのそのときの気分を推定する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−98623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1に記載される技術は、その時々で変化する断片的な気分(精神的負荷の高低)を推定するものであり、マーケティング活動等に伴って段階的に進展していく顧客の心理状態を明確に把握することができないという問題がある。
【0005】
そこで、本開示の技術は、対象者に関して得られた情報に基づいて、対象者の心理状態の推移を明確に把握できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の技術に係る情報処理装置は、対象者に関する対象者情報を取得する情報取得部と、情報取得部において取得された対象者情報に基づいて、対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出する指標算出部と、記憶部と、指標算出部において算出された1以上の指標に基づいて、対象者の現在の心理状態を判定し、判定した現在の心理状態を記憶部に保存する判定部とを有し、判定部により判定される現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、複数の要件の各々は、1以上の指標に関する要件であり、指標算出部は、情報取得部において対象者情報が取得されると、取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新し、判定部は、指標算出部において前記1以上の指標が更新されると、更新された前記1以上の指標に基づいて、記憶部に記憶された現在の心理状態より上位若しくは下位の心理状態を新たな現在の心理状態と判定し、判定部は、更新された1以上の指標が、記憶部に記憶された現在の心理状態より上位の心理状態に対応する要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな現在の心理状態と判定する。
【0007】
本開示の技術に係るプログラムは、1以上のコンピュータを上記情報処理装置における情報取得部、指標算出部及び判定部として機能させるためのプログラムである。
【0008】
本開示の技術に係る情報処理方法は、1以上のコンピュータが実行する情報処理方法であって、対象者に関する対象者情報を取得することと、取得された対象者情報に基づいて、対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出することと、算出された前記1以上の指標に基づいて、対象者の現在の心理状態を判定し、判定した現在の心理状態を記憶部に保存することとを有し、現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、複数の要件の各々は、1以上の指標に関する要件であり、指標を算出することは、対象者情報が取得された場合に、取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新することを含み、現在の心理状態を判定することは、前記1以上の指標が更新された場合に、更新された前記1以上の指標に基づいて、記憶部に記憶された現在の心理状態より上位若しくは下位の心理状態を新たな現在の心理状態と判定することを含み、現在の心理状態を判定することは、更新された前記1以上の指標が、記憶部に記憶された現在の心理状態より上位の心理状態に対応する要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな現在の心理状態と判定することを含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の技術によれば、対象者に関して得られた情報に基づいて、対象者の心理状態の推移を明確に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含んだシステムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図3図3は、判定部において判定される心理状態の一例を示す図である。
図4図4は、評価値の算出に用いられる指標の例を示す図である。
図5図5Aは、データベースに記録されるレコードの構成の一例を示す図である。図5Bは、データベースに記録される心理状態の期間を説明するための図である。
図6図6は、本実施形態に係る情報処理装置において対象者情報に基づいて対象者の心理状態を判定する処理を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、第1の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8図8は、第1の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。
図9図9は、第1の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。
図10図10は、第1の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。
図11図11は、第1の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第3変形例を説明するためのフローチャートである。
図12図12は、第2の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図13図13は、第2の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。
図14図14は、第2の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。
図15図15は、第2の実施形態に係る情報処理装置における判定部の処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1を含んだシステムの構成の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置1は、対象者に関して取得した情報に基づいて、対象者の心理状態を判定する装置であり、インターネットなどのネットワーク9に接続されている。
【0012】
ユーザ端末装置2は、対象者が操作するパーソナルコンピュータやスマートホンなどの装置であり、ネットワーク9を介してWEBサーバ4にアクセスする。ユーザ端末装置2は、WEBサーバ4において、WEBページの閲覧や、コンテンツのダウンロード、商品の購入、コメントの投稿などを行う。
【0013】
WEB解析装置5は、WEBサーバ4に対するアクセス履歴を対象者毎に収集し、解析する。例えばWEB解析装置5は、WEBサイトへの流入経路や、WEBサイトへの訪問日時、訪問回数、WEBサイトにおいて閲覧したページの数、WEBページ上の各ボタンのクリック数などを解析する。情報処理装置1は、WEB解析装置5において解析された対象者毎のWEBアクセスに関する情報を、対象者情報として取得する。
【0014】
センサ装置3は、1以上の対象者の物理的な行動や反応を直接的若しくは間接的に検出する装置である。具体的には、音声を検出するマイクロホンや、生体活動(脳活動、眼球活動、心拍、呼吸、体温など)を検出する生体センサ、身体の運動を検出する加速度センサ、顔の表情や仕草を撮像するカメラ、GPS信号などに基づいて地理的な位置を検出するセンサ、対象者のタッチ操作を検出するタッチセンサなどがセンサ装置3として用いられる。
【0015】
センサ装置3の検出対象は、個々の対象者でもよいし、対象者を含んだ群衆でもよい。例えばセンサ装置3は、多数の人が参加するイベント会場などにおいて、群衆が発する声の大きさを検出するマイクロホンでもよい。この場合、マイクロホンが検出した音声の大きさは、イベントの盛り上がりの度合を示す情報となる。対象者がこのイベントに参加した場合、マイクロホンの検出結果に基づいて解析されるイベントの盛り上がり度合いの情報は、イベントへの参加によって対象者が体験した感情に関する対象者情報となる。
【0016】
またセンサ装置3は、イベント会場などにおいて一部の協力者の頭部に装着され、脳活動を検出する脳活動測定装置(NIRS装置など)でもよい。この場合も、マイクロホンと同様に、脳活動測定装置が測定した脳活動のパターンは、イベントの盛り上がりの度合を示す情報となる。従って、脳活動測定装置の測定結果に基づいて解析されるイベントの盛り上がり度合いの情報は、イベントに参加した対象者が体験した感情に関する対象者情報となる。
【0017】
データ収集装置6は、センサ装置3において検出された1以上の対象者のデータを収集する。図1の例において、データ収集装置6は、ネットワーク9を介してセンサ装置3から送信されたデータを受信する。情報処理装置1は、データ収集装置6において収集されたセンサ装置3の検出データを対象者情報として取得する。
【0018】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理装置1は、通信部10と、入力部20と、表示部30と、処理部40と、記憶部50を有する。
【0019】
通信部10は、ネットワーク9を介してWEB解析装置5やデータ収集装置6と通信を行うための装置であり、所定の通信規格に従って通信を行う通信回路を含む。
【0020】
入力部20は、情報処理装置1のユーザの操作コマンドやデータを入力するための装置であり、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネルなどのユーザインタフェース装置や、記録媒体(光ディスク、ICタグ、USBメモリなど)の読み取り装置を含む。
【0021】
表示部30は、情報処理装置1のユーザに対して画像や文字などの情報を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置を含む。
【0022】
処理部40は、情報処理装置1の全体的な処理を司る装置であり、記憶部50に格納されたプログラム52の命令コードに従って処理を実行する1以上のコンピュータや、特定の処理を実行する専用のハードウェア(FPGA、ASICなど)を含む。
【0023】
記憶部50は、処理部40における1以上のコンピュータに読み込まれて実行されるプログラム52や、処理部40の処理過程で一時的に保存されるデータ、処理部40によって管理されるデータベース51を記憶する。記憶部50は、例えばハードディスク装置や、フラッシュメモリ、光記録媒体、DRAM、SRAMなどの記憶装置を含む。
【0024】
図2の例において、処理部40は、情報取得部41と、指標算出部42と、判定部43と、情報提供部44とを含む。例えば処理部40は、1以上のコンピュータにおいてプログラム52を実行することにより、これらの処理ブロック(情報取得部41、指標算出部42、判定部43、情報提供部44)として動作する。なお、これらの処理ブロックにおける少なくとも一部の処理は、専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0025】
情報取得部41は、対象者に関する対象者情報として、WEB解析装置5により解析された対象者毎のWEBアクセスに関する情報や、データ収集装置6により収集されたセンサ装置3の検出データを取得する。
【0026】
なお、情報取得部41が取得する対象者情報は、WEBアクセスに関する情報やセンサ装置3の検出データに限定されない。例えば情報取得部41は、インターネットなどのネットワーク9上の任意のサーバにアクセスし、WEBアクセスに関する情報やセンサ装置3の検出データに限定されない様々な対象者の情報を取得してもよい。また情報取得部41は、ネットワーク9上のサーバから取得する情報に限らず、例えば、情報処理装置1の入力部20において入力される情報を対象者情報として取得してもよい。
【0027】
指標算出部42は、情報取得部41において取得された対象者情報に基づいて、個々の対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出し、算出した各対象者の指標をデータベース51に記録する(以下、指標算出部42が算出する任意の指標を「指標IN」と記す場合がある)。例えば指標算出部42は、WEB解析装置5から取得した対象者情報に基づいて、WEBサイトに訪問した回数、WEBサイトにおいて閲覧したページの数、WEBサイトを利用した時間、WEBページ上の各ボタンのクリック数などをそれぞれ指標INとして算出し、データベース51に記録する。
【0028】
また指標算出部42は、データ収集装置6から取得したセンサ装置3の検出データに基づいて、ネットワーク9上では得られない対象者の実社会での行動や反応に関する指標INを算出する。例えば、センサ装置3の検出データが上述したイベント会場で得られるデータ(マイクロホンの音声データ、脳活動測定装置の測定データなど)である場合、指標算出部42は、得られたデータに基づいて、イベントの盛り上がり度合いを示す数値を指標INとして算出する。指標算出部42は、WEBサイトにおけるチケットの購入履歴などの対象者情報に基づいて、当該イベントに参加した対象者を特定し、特定した対象者の指標INとして、当該イベントの盛り上がり度合いの数値をデータベース51に記録する。
【0029】
指標算出部42は、情報取得部41において一の対象者に関する新たな対象者情報が取得されると、取得された対象者情報に基づいて当該一の対象者の行動や反応に関する1以上の指標INを更新し、更新した1以上の指標INをデータベース51に記録する。
【0030】
判定部43は、指標算出部42において算出された指標INに基づいて、各対象者の現在の心理状態CSを判定し、データベース51に記録する。
【0031】
図3は、判定部43において判定される心理状態の一例を示す図である。判定部43により判定される現在の心理状態CSは、段階的に推移する複数の心理状態の1つである。図3の例では、この複数の心理状態を「PS−1」〜「PS−7」の符号で表している(以下、複数の心理状態における任意の1つを「心理状態PS」と記す場合がある)。各心理状態PSは、具体的には、企業等が提供する商品やサービスとの関係において対象者(顧客)が抱く感情や心理的志向である。図3の例では、「何でもよい」「気になる」「試してみたい」「効果を実感」「自分なりに楽しみたい」「なるほど納得」「ワクワク楽しい毎日」などの言葉で心理状態PSが表されている。本実施形態では、商品やサービスと対象者(顧客)との結び付きが深くなるに従って段階的に進展するような複数の心理状態PSが想定される。図3の例では、心理状態PS−1が最下位、心理状態PS−7が最上位であり、その間に心理状態PS−2〜PS−6が位置する。なお、心理状態PS−5及びPS−6は、心理状態PS−4と心理状態PS−7との間に位置しており、互いの順位が等しい。
【0032】
本実施形態において想定される複数の段階的な心理状態PSは、心理状態PSの変容(心理変容)に関与する複数の心理要因によって分析することができる。図3の例では、横軸が「自分ごと化」の心理要因を表し、縦軸が「知識」の心理要因を表す。最下位の心理状態PS−1において、「自分ごと化」の度合いと「知識」の度合いが最も小さく、最上位の心理状態PS−7「ワクワク楽しい毎日」では、「自分ごと化」の度合いと「知識」の度合いが最大となる。図3の例によれば、「自分ごと化」に関係する指標INは図3の横方向への心理変容に関与し、「知識」に関係する指標INは図3の縦方向への心理変容に関与することが分かる。
【0033】
本実施形態では、複数の心理状態PSに対応する複数の要件が定められている(以下、複数の要件における任意の1つを「要件R」と記す場合がある)。図3の例では、心理状態PS−1〜PS−7の各々に独自の要件Rが定められている。この要件Rは、指標算出部42において算出される1以上の指標INに関する要件Rである。判定部43は、指標算出部42において更新された1以上の指標INが、現在の心理状態CSより上位の心理状態PSに対応する要件Rを満たしている場合、この上位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0034】
例えば、複数の心理状態PSには、それぞれ対応する複数の評価値が定められている(以下、複数の評価値における任意の1つを「評価値E」と記す場合がある)。図3の例では、心理状態PS−1〜PS−7の各々に独自の評価値Eが定められている。評価値Eは、指標算出部42において算出される1以上の指標INを変数とする関数の値である。
【0035】
ここで、最下位からn番目の心理状態PSを「心理状態PS(n)」と表し、心理状態PS(n)に対応する要件Rを「要件R(n)」と表し、心理状態PS(n)に対応する評価値Eを「評価値E(n)」と表すものとする。判定部43は、指標算出部42において算出された1以上の指標INが心理状態PS(n)に対応する要件R(n)を満たすか否か判定する場合、この心理状態PS(n)に対応する評価値E(n)を当該1以上の指標INに基づいて算出し、算出した評価値E(n)が要件R(n)を満たすか否か判定してよい。ただし要件R(n)は、心理状態PS(n)に対応する評価値E(n)に関して定められた要件である。
【0036】
図4は、評価値Eの算出に用いられる指標INの例を示す図である。図4の例に示す7つの評価値E(1)〜E(7)は、それぞれ8個の指標IN(1)〜IN(8)の一部を変数とする7つの関数の値である。例えば、評価値E(1)は、指標IN(1)及びIN(2)を変数とする関数の値であり、評価値E(2)は、指標IN(1)及びIN(3)を変数とする関数の値である。
【0037】
判定部43において評価値Eを算出するために用いる関数は、想定された心理状態PSに合わせて任意に設定することができる。例えば判定部43は、変数とする指標INにそれぞれ重み係数を乗じて足し合わせた値を評価値Eとして算出してもよい。あるいは判定部43は、変数とする複数の指標INの各々にしきい値を設定し、複数の指標INの中でしきい値を超えた指標INの数を評価値Eとして求めてもよい。
【0038】
判定部43は、心理状態PS(n)について算出した評価値E(n)が要件R(n)を満たすか否か判定する場合、要件R(n)において設定されたしきい値(以下、「しきい値TH(n)」と記す場合がある)と評価値E(n)とを比較した結果に基づいて、当該判定を行ってよい。例えば判定部43は、評価値E(n)がしきい値TH(n)を超える場合、評価値E(n)が要件R(n)を満たすと判定し、評価値E(n)がしきい値TH(n)に達していない場合、評価値E(n)が要件R(n)を満たしていないと判定してよい。
【0039】
なお、判定部43は、現在の心理状態CSに比べて上位であり、かつ、互いに順位が等しい2以上の心理状態PSをそれぞれ新たな現在の心理状態CSとして判定可能な場合(例えば、図3における心理状態PS−5及びPS−6をそれぞれ現在の心理状態CSとして判定可能な場合)、しきい値TH(n)に対する評価値E(n)の割合(E(n)/TH(n))に応じて、当該2以上の心理状態PSの1つを新たな現在の心理状態CSとして判定してもよい。すなわち、判定部43は、当該2以上の心理状態PSについて上記の割合(E(n)/TH(n))をそれぞれ算出し、当該2以上の心理状態PSについて算出した割合(E(n)/TH(n))を比較し、当該比較の結果に基づいて、当該2以上の心理状態の1つ(例えば、割合が最も大きいもの)を新たな現在の心理状態CSと判定してもよい。しきい値TH(n)に対する評価値E(n)の割合(E(n)/TH(n))は、要件R(n)の達成度合いを表すと考えられるため、心理状態PS毎に評価値E(n)の関数が異なっている場合でも、この割合を比較することによって、2以上の心理状態PSからより適切な現在の心理状態CSを判定することができる。
【0040】
図5Aは、データベース51に記録されるレコードの構成の一例を示す図である。図5Aに示すレコードは、対象者毎に記録される一群のデータであり、識別情報IDと、基本情報BIと、現在の心理状態CSを示す情報と、M個の指標IN(1)〜IN(M)と、N個の評価値E(1)〜E(N)と、N個の期間T(1)〜T(N)とを含む。
【0041】
識別情報IDは、個々の対象者を識別するための情報である。基本情報BIは、対象者の名前や会社名、Eメールアドレス、性別、住所など、対象者に関する基本的な情報を含む。
【0042】
現在の心理状態CSを示す情報は、N個の心理状態PS(1)〜PS(N)のいずれが現在の心理状態CSであるかを示す情報であり、例えば心理状態PS(n)の順位を表す番号n(1≦n≦N)を含む。
【0043】
M個の指標IN(1)〜IN(M)は、それぞれ指標算出部42が対象者情報に基づいて算出したM個の数値である。指標算出部42が算出する指標INの個数は、複数でもよいし(M≧2)、1つでもよい(M=1)。
【0044】
N個の評価値E(1)〜E(N)は、N個の心理状態PS(1)〜P(N)に対応して判定部43が算出したN個の数値である。
【0045】
期間T(1)〜T(N)は、図5Bに示すように、N個の心理状態PS(1)〜P(N)が現在の心理状態CSとして判定された期間を示す。すなわち、期間T(n)は、心理状態PS(n)が現在の心理状態CSとして判定された期間を示す。例えば期間T(n)は、心理状態PS(n)が現在の心理状態CSとして判定された最初の日付と最後の日付に関する情報を含む。
【0046】
情報提供部44は、判定部43における現在の心理状態CSの判定結果に応じて、心理状態PSの進展を促す適切な情報を対象者毎に選択して提供する。例えば情報提供部44は、現在の心理状態CSに応じた適切な情報(広告、クーポン、ニュースの記事、お勧め情報など)を選択し、電子メールなどの手段によって対象者に提供する。
【0047】
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る情報処理装置1の動作について、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。
【0048】
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1において対象者情報に基づいて対象者の心理状態PSを判定する処理を説明するためのフローチャートである。図6に示す処理は、例えば一定の周期で自動的に実行してもよいし、情報取得部41において新たな対象者情報を取得する度に実行してもよい。
【0049】
まず、情報処理装置1の情報取得部41は、WEB解析装置5やデータ収集装置6にアクセスし、新たな対象者情報を取得する(ST100)。
【0050】
情報取得部41において新たな対象者情報が取得されると、情報処理装置1の指標算出部42は、取得された対象者情報に基づいて指標IN(1)〜IN(M)を算出し、データベース51に記録する(ST105)。なお、指標算出部42は、取得された対象者情報に応じて、M個の指標IN(1)〜IN(M)の一部を新規に算出(更新)してもよいし、M個の指標IN(1)〜IN(M)の全部を新規に算出(更新)してもよい。
【0051】
指標算出部42において指標IN(1)〜IN(M)の一部若しくは全部が更新されると、情報処理装置1の判定部43は、更新された指標IN(1)〜IN(M)に基づいて、N個の心理状態PS(1)〜P(N)の中から現在の心理状態CSを判定し、データベース51に記録する(ST110)。判定部43は、この判定の結果として、現在の心理状態CSを維持するか、又は、現在の心理状態CSより上位若しくは下位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0052】
判定部43において現在の心理状態CSが判定されると、情報処理装置1の情報提供部44は、現在の心理状態CSに応じた適切な情報(広告など)を選択し、選択した情報を電子メールなどの手段によって各対象者に提供する(ST115)。
【0053】
図7は、第1の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理(図6のステップST110)の一例を説明するためのフローチャートである。
まず判定部43は、指標算出部42において更新された指標IN(1)〜IN(M)に基づいて、N個の心理状態PS(1)〜PS(N)に対応するN個の評価値E(1)〜E(n)を算出する(ST200)。なお、判定部43は、N個の指標INの一部が更新された場合、更新された一部の指標INを変数とする関数の値である一部の評価値Eのみを算出してもよい。
【0054】
更新された指標IN(1)〜IN(M)に基づいて評価値E(1)〜E(n)を算出すると、次に判定部43は、算出した評価値E(1)〜E(n)がそれぞれ所定の要件R(1)〜R(n)を満たしているか判定する(ST210)。例えば判定部43は、評価値E(n)を所定のしきい値TH(n)と比較し、当該比較の結果に基づいて、評価値E(n)が要件R(n)を満たしているか判定する。
【0055】
次に判定部43は、N個の心理状態PS(1)〜PS(N)の中から、次の条件A1−1及びA1−2に合致する心理状態PS(i)を探索する(iは1からNまでの整数を示す)。
条件A1−1:
現在の心理状態CSよりも上位の心理状態PS(i)である。
条件A1−2:
心理状態PS(i)に対応する評価値E(i)が要件R(i)を満たしている。
【0056】
条件A1−1及びA1−2に合致する心理状態PS(i)がない場合(ST220のNo)、判定部43は、現在の心理状態CSを維持する。他方、条件A1−1及びA1−2に合致する心理状態PS(i)が1以上存在する場合(ST220のYes)、判定部43は、その中で最も上位の心理状態PS(i)を新たな現在の心理状態CSと判定し、データベース51に記録する(ST225)。
【0057】
なお、条件A1−1及びA1−2に合致する最も上位の心理状態PS(i)が2以上ある場合、判定部43は、当該2以上の心理状態PS(i)について、しきい値TH(i)に対する評価値E(i)の割合(E(i)/TH(i))をそれぞれ算出し、当該2以上の心理状態PSについて算出した割合(E(i)/TH(i))を比較する。判定部43は、この割合を比較した結果に基づいて、当該2以上の心理状態の1つ(例えば、割合が最も大きいもの)を新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0058】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1によれば、対象者に関する対象者情報に基づいて、対象者の行動又は反応に関する指標IN(1)〜IN(M)が算出され、算出された指標IN(1)〜IN(M)に基づいて、段階的に推移する心理状態PS(1)〜PS(N)の1つが対象者の現在の心理状態CSとして判定される。従って、対象者に関して得られた様々な情報に基づいて、対象者の心理状態の推移を明確に把握することが可能となる。
【0059】
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置1の幾つかの変形例について、図8図11のフローチャートを参照して説明する。
【0060】
(第1の実施形態の第1変形例)
図8は、第1の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートにおけるステップST215をステップST215Aに変更したものであり、他のステップは図7に示すフローチャートと同じである。
【0061】
第1変形例の情報処理装置1において、判定部43は、指標算出部42により更新された指標IN(1)〜IN(M)が、現在の心理状態CSより上位の心理状態P(i)に対応する要件R(i)を満たしているとともに、心理状態P(i)より下位の一連の心理状態PS(i−1)〜PS(1)に対応する一連の要件R(i−1)〜R(1)を満たしている場合、心理状態PS(i)を新たな現在の心理状態CSと判定する。すなわち、判定部43は、現在の心理状態CSより上位の心理状態P(i)に対応する評価値E(i)が要件R(i)を満たしており、かつ、心理状態P(i)より下位の一連の心理状態PS(i−1)〜PS(1)に対応する一連の評価値E(i−1)〜E(1)がそれぞれ要件R(i−1)〜R(1)を満たしている場合、心理状態PS(i)を新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0062】
図8に示すフローチャートのステップST215Aにおいて、判定部43は、N個の心理状態PS(1)〜PS(N)の中から、次の条件A2−1及びA2−2に合致する心理状態PS(i)を探索する。条件A2−1は条件A1−1と同じであり、条件A2−2は条件A1−2と異なる。
条件A2−1:
現在の心理状態CSよりも上位の心理状態PS(i)である。
条件A2−2:
心理状態PS(i)〜PS(1)に対応する評価値E(i)〜E(1)がそれぞれ要件R(i)〜R(1)を満たしている。
【0063】
ステップST215(図7)の条件A1−2では、心理状態PS(i)に対応する評価値E(i)のみが要件R(i)を満たしていればよい。これに対して、ステップST215A(図8)の条件A2−2では、心理状態PS(i)に対応する評価値E(i)が要件R(i)を満たすことに加えて、それより下位の心理状態PS(i−1)〜PS(1)に対応する評価値E(i−1)〜E(1)もそれぞれ要件R(i−1)〜R(1)を満たしている必要がある。
【0064】
例えば、図7に示すフローチャートの判定処理では、現在の心理状態CSが心理状態PS(2)である場合において、その上位の心理状態PS(3)に対応する評価値E(2)が要件R(2)を満たしていなくても、更に上位の心理状態PS(4)に対応する評価値E(4)が要件R(4)を満たしているならば、心理状態PS(4)を新たな現在の心理状態CSと判定することができる。これに対して、図8に示すフローチャートの判定処理では、最も上位の心理状態PS(4)に対応する評価値E(4)が要件R(4)を満たしていることに加えて、それより下位の心理状態PS(3)〜PS(1)に対応する評価値E(3)〜E(1)がそれぞれ要件R(3)〜R(1)を満たしている場合に、心理状態PS(4)を新たな現在の心理状態CSと判定することができる。
【0065】
N個の心理状態PSから想定される心理変容のシナリオにおいて、下位の心理状態PSが要件Rを満たしていない状態でも、上位の心理状態PSへ移行することが自然である場合は、図7に示すフローチャートによって現在の心理状態CSを判定することが好ましい。他方、N個の心理状態PSから想定される心理変容のシナリオにおいて、下位の心理状態PSから上位の心理状態PSへ順番に要件Rを満たしていくことが自然である場合は、図8に示す第1変形例のフローチャートによって現在の心理状態CSを判定することが好ましい。
【0066】
(第1の実施形態の第2変形例)
図9及び図10は、第1の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。図9に示すフローチャートにおけるステップST200〜ST225は、図8に示す第1変形例のフローチャートにおける同一符号のステップと同じである。第2変形例の判定部43は、ステップST220において条件A2−1及びA2−2に合致する心理状態PS(i)がないと判定された場合(ST220のNo)、図10に示すステップST230以降の処理を実行する点において、第1変形例(図8)の判定部43と異なる。
【0067】
第2変形例の情報処理装置1において、判定部43は、指標算出部42により更新された指標IN(1)〜IN(M)が現在の心理状態CSに対応する要件Rを満たしていない場合、現在の心理状態CSより下位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。すなわち、判定部43は、現在の心理状態CSに対応する評価値Eが要件Rを満たしてない場合、現在の心理状態CSより下位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0068】
条件A2−1及びA2−2に合致する心理状態PS(i)がないと判定された場合(ST220のNo)、判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))に対応する評価値E(k)が要件R(k)を満たしているか否か判定する(ST230)。評価値E(k)が要件R(k)を満たしている場合(ST230のYes)、判定部43は、現在の心理状態CSを維持する。他方、評価値E(k)が要件R(k)を満たしていない場合(ST230のNo)、判定部43は、次の条件B1−1及びB1−2に合致する心理状態PS(j)を探索する(ST235)。
条件B1−1:
現在の心理状態CSよりも下位の心理状態PS(j)である(j<k)。
条件B1−2:
心理状態PS(j)〜PS(1)に対応する評価値E(j)〜E(1)がそれぞれ要件R(j)〜R(1)を満たしている。
【0069】
条件B1−1及びB1−2に合致する心理状態PS(j)がある場合(ST240のYes)、判定部43は、最も上位のPS(j)を新たな現在の心理状態CSと判定する(ST245)。他方、条件B1−1及びB1−2に合致する心理状態PS(j)がない場合(ST240のNo)、判定部43は、最も下位の心理状態PS(1)を新たな現在の心理状態CSと判定する(ST250)。
【0070】
N個の心理状態PSから想定される心理変容のシナリオにおいて、下位の心理状態PSから上位の心理状態PSへ順番に要件Rを満たしていくことが自然であり、かつ、下位の心理状態PSが要件Rを満たしていない場合には心理状態PSを下位に戻すことが自然である場合は、図9及び図10に示す第2変形例のフローチャートによって現在の心理状態CSを適切に判定することが可能である。
【0071】
(第1の実施形態の第3変形例)
図11は、第1の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の第3変形例を説明するためのフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図9に示す第2変形例のフローチャートにおけるステップST200とステップST210の間にステップST205を追加したものであり、他のステップは図9に示すフローチャートと同じである。
【0072】
ステップST205において、判定部43は、1つの心理状態PS(k)が現在の心理状態CSと判定された期間T(k)に応じて、1つの心理状態PS(k)に対応する要件R(k)を変更する。例えば、判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))の期間T(k)が一定の時間を超えて継続した場合、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))に対応する評価値E(k)が要件R(k)を満たし難くなるように、要件R(k)を変更する。これにより、現在の心理状態CSが上位の心理状態PSへ移行し難くい状況が長期間続いた場合に、現在の心理状態CSが下位の心理状態PSへ戻り易くなる。従って、現在の心理状態CSの順位が本来の適切な心理状態PSの順位より高くなってことが予想される場合に、現在の心理状態CSを適切な心理状態へ柔軟に修正することが可能となる。
【0073】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置1について説明する。第2の実施形態に係る情報処理装置1は、判定部43の処理に関して第1の実施形態に係る情報処理装置1と異なっており、他の構成は第1の実施形態に係る情報処理装置1と同じである。以下では、第1の実施形態と相違する判定部43の処理を中心に説明する。
【0074】
本実施形態に係る情報処理装置1において、判定部43は、指標算出部42において更新された指標IN(1)〜IN(M)が、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))に対応する要件R(k)を満たしているとともに、現在の心理状態CSより下位の一連の心理状態PS(k−1)〜PS(1)に対応する一連の要件R(k−1)〜R(1)を満たしている場合、現在の心理状態CSより上位の心理状態PS(k+1)を新たな現在の心理状態CSと判定する。言い換えると、判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))に対応する評価値E(k)が要件R(k)を満たしているとともに、現在の心理状態CSより下位の一連の心理状態PS(k−1)〜PS(1)に対応する一連の評価値E(k−1)〜E(1)がそれぞれ要件R(k−1)〜R(1)を満たしている場合、現在の心理状態CSより上位の心理状態PS(k+1)を新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0075】
図12は、第2の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
まず判定部43は、指標算出部42において更新された指標IN(1)〜IN(M)に基づいて、N個の心理状態PS(1)〜PS(N)に対応するN個の評価値E(1)〜E(n)を算出する(ST300)。次に判定部43は、算出した評価値E(1)〜E(n)がそれぞれ所定の要件R(1)〜R(n)を満たしているか判定する(ST310)。このステップST300及びST310は、図7に示すフローチャートにおけるステップST200及びST210と同じである。
【0076】
次に判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))とその下位の心理状態PS(k−1)〜PS(1)に対応する評価値E(k)〜E(1)が、それぞれ要件R(k)〜R(1)を満たしているか否か判定する(ST315)。評価値E(k)〜E(1)の少なくとも1つが要件R(k)〜R(1)を満たしていない場合、判定部43は、現在の心理状態CSを維持する(ST315のNo)。
【0077】
他方、評価値E(k)〜E(1)がそれぞれ要件R(k)〜R(1)を満たしている場合(ST315のYes)、判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))に対して1つ上位の心理状態PS(k+1)を新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0078】
このように、本実施形態に係る情報処理装置1では、下位の一連の心理状態PSにおいて要件Rが満たされた場合に、現在の心理状態CSが上位の心理状態PSへ移行する。そのため、N個の心理状態PSから想定される心理変容のシナリオにおいて、下位の心理状態PSから上位の心理状態PSへ順番に要件Rを満たしていくことが自然である場合、現在の心理状態CSを適切に判定することができる。
【0079】
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置1の幾つかの変形例について、図13図15のフローチャートを参照して説明する。
【0080】
(第2の実施形態の第1変形例)
図13及び図14は、第2の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。図13に示すフローチャートにおけるステップST300〜ST320は、図12に示すフローチャートにおける同一符号のステップと同じである。第1変形例の判定部43は、ステップST315におい評価値E(k)〜E(1)の少なくとも1つが要件R(k)〜R(1)を満たしていないと判定された場合(ST315のNo)、図14に示すステップST325以降の処理を実行する点において、図12のフローチャートの処理を実行する判定部43と異なる。
【0081】
第1変形例の情報処理装置1において、判定部43は、指標算出部42により更新された指標IN(1)〜IN(M)が現在の心理状態CSより下位の心理状態PSに対応する要件Rを満たしていない場合、下位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。すなわち、判定部43は、現在の心理状態CSより下位の心理状態PSに対応する評価値Eが要件Rを満たしてない場合、下位の心理状態PSを新たな現在の心理状態CSと判定する。
【0082】
評価値E(k)〜E(1)の少なくとも1つが要件R(k)〜R(1)を満たしていないと判定された場合(ST315のNo)、判定部43は、評価値E(k−1)〜E(1)がそれぞれ要件R(k−1)〜R(1)を満たしているか否か判定する(ST325)。評価値E(k−1)〜E(1)がそれぞれ要件R(k−1)〜R(1)を満たしている場合(ST325のYes)、判定部43は、現在の心理状態CSを維持する。他方、評価値E(k−1)〜E(1)の少なくとも1つが要件R(k−1)〜R(1)を満たしていない場合(ST325のNo)、判定部43は、判定部43は、次の条件C1−1、C1−2及びC1−3に合致する心理状態PS(j)を探索する(ST330)。
条件C1−1:
現在の心理状態CSよりも下位の心理状態PS(j)である(j<k)。
条件C1−2:
心理状態PS(j)の評価値E(j)が要件R(j)を満たしていない。
条件C1−3:
心理状態PS(j−1)〜PS(1)に対応する評価値E(j−1)〜E(1)がそれぞれ要件R(j−1)〜R(1)を満たしている。
【0083】
条件C1−1、C1−2及びC1−3に合致する心理状態PS(j)がある場合(ST335のYes)、判定部43は、PS(j)を新たな現在の心理状態CSと判定する(ST340)。他方、条件C1−1、C1−2及びC1−3に合致する心理状態PS(j)がない場合(ST335のNo)、判定部43は、最も下位の心理状態PS(1)を新たな現在の心理状態CSと判定する(ST345)。
【0084】
N個の心理状態PSから想定される心理変容のシナリオにおいて、下位の心理状態PSから上位の心理状態PSへ順番に要件Rを満たしていくことが自然であり、かつ、下位の心理状態PSが要件Rを満たしていない場合には心理状態PSを下位に戻すことが自然である場合は、図13及び図14に示す第1変形例のフローチャートによって現在の心理状態CSを適切に判定することが可能である。
【0085】
(第2の実施形態の第2変形例)
図15は、第2の実施形態に係る情報処理装置1における判定部43の処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。図15に示すフローチャートは、図13に示す第1変形例のフローチャートにおけるステップST300とステップST310の間にステップST305を追加したものであり、他のステップは図13に示すフローチャートと同じである。
【0086】
ステップST205において、判定部43は、1つの心理状態PS(k)が現在の心理状態CSと判定された期間T(k)に応じて、1つの心理状態PS(k)より下位の心理状態PS(k−1)に対応する要件R(k−1)を変更する。例えば、判定部43は、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))の期間T(k)が一定の時間を超えて継続した場合、現在の心理状態CS(心理状態PS(k))より下位の心理状態PS(k−1)に対応する評価値E(k−1)が要件R(k−1)を満たし難くなるように、要件R(k−1)を変更する。これにより、現在の心理状態CSが上位の心理状態PSへ移行し難くい状況が長期間続いた場合に、現在の心理状態CSが下位の心理状態PSへ戻り易くなる。従って、現在の心理状態CSの順位が本来の適切な心理状態PSの順位より高くなっていることが予想される場合に、現在の心理状態CSを適切な心理状態PSへ柔軟に修正することが可能となる。
【0087】
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲又はその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0088】
以下、本開示の技術に関連する付記を記載する。
【0089】
[付記1]
対象者に関する対象者情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部において取得された前記対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出する指標算出部と、
前記指標算出部において算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定する判定部とを有し、
前記判定部により判定される前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記指標算出部は、前記情報取得部において前記対象者情報が取得されると、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新し、
前記判定部は、前記指標算出部において前記1以上の指標が更新されると、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
情報処理装置。
【0090】
[付記2]
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0091】
[付記3]
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしているとともに、前記上位の心理状態より下位の一連の前記心理状態に対応する一連の前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記2に記載の情報処理装置。
【0092】
[付記4]
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしていない場合、前記現在の心理状態より下位の前記心理状態であって、対応する前記要件を満たしている前記下位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記3に記載の情報処理装置。
【0093】
[付記5]
前記判定部は、1つの前記心理状態が前記現在の心理状態と判定された期間に応じて、前記1つの心理状態に対応する前記要件を変更する、
付記4に記載の情報処理装置。
【0094】
[付記6]
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしているとともに、前記現在の心理状態より下位の一連の前記心理状態に対応する一連の前記要件を満たしている場合、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0095】
[付記7]
前記判定部は、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態より下位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしていない場合、前記下位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記6に記載の情報処理装置。
【0096】
[付記8]
前記判定部は、1つの前記心理状態が前記現在の心理状態と判定された期間に応じて、前記1つの心理状態より下位の前記心理状態に対応する前記要件を変更する、
付記7に記載の情報処理装置。
【0097】
[付記9]
前記複数の心理状態に対応する複数の評価値が定められており、
前記複数の評価値の各々は、前記1以上の指標を変数とする関数の値であり、
前記判定部は、前記1以上の指標が1つの前記心理状態に対応する1つの前記要件を満たすか否か判定する場合、前記1つの心理状態に対応する1つの前記評価値を前記1以上の指標に基づいて算出し、算出した前記1つの評価値が前記1つの要件を満たすか否か判定する、
付記1〜8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0098】
[付記10]
前記判定部は、前記1つの心理状態について算出した前記1つの評価値が前記1つの要件を満たすか否か判定する場合、前記1つの要件において設定されたしきい値と前記1つの評価値とを比較した結果に基づいて当該判定を行い、
前記判定部は、前記現在の心理状態に比べて上位であり、かつ、互いに順位が等しい2以上の前記心理状態をそれぞれ前記現在の心理状態として判定可能な場合、前記2以上の心理状態について前記しきい値に対する前記評価値の割合をそれぞれ算出し、前記2以上の心理状態について算出した前記割合を比較し、当該比較の結果に基づいて、前記2以上の心理状態の1つを新たな前記現在の心理状態と判定する、
付記9に記載の情報処理装置。
【0099】
[付記11]
1以上のコンピュータを、付記1〜10のいずれか1つに記載の情報処理装置における前記情報取得部、前記指標算出部及び前記判定部として機能させるためのプログラム。
【0100】
[付記12]
1以上のコンピュータが実行する情報処理方法であって、
対象者に関する対象者情報を取得することと、
前記取得された対象者情報に基づいて、前記対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出することと、
前記算出された前記1以上の指標に基づいて、前記対象者の現在の心理状態を判定することとを有し、
前記現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つであり、
前記指標を算出することは、前記対象者情報が取得された場合に、前記取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新することを含み、
前記現在の心理状態を判定することは、前記1以上の指標が更新された場合に、前記更新された前記1以上の指標に基づいて、前記現在の心理状態より上位若しくは下位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
情報処理方法。
【0101】
[付記13]
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記現在の心理状態を判定することは、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記上位の心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
付記12に記載の情報処理方法。
【0102】
[付記14]
前記複数の心理状態に対応する複数の要件が定められており、
前記複数の要件の各々は、前記1以上の指標に関する要件であり、
前記現在の心理状態を判定することは、前記更新された前記1以上の指標が、前記現在の心理状態に対応する前記要件を満たしている場合、前記現在の心理状態より上位の前記心理状態を新たな前記現在の心理状態と判定することを含む、
付記12に記載の情報処理方法。
【0103】
[付記15]
付記12〜14のいずれか1つに記載の情報処理方法を1以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0104】
[付記16]
付記11又は15に記載のプログラムを記録した非一時的な有形の記録媒体。
【符号の説明】
【0105】
1…情報処理装置、2…ユーザ端末装置、3…センサ装置、4…WEBサーバ、5…WEB解析装置、6…データ収集装置、9…ネットワーク、10…通信部、20…入力部、30…表示部、40…処理部、41…情報取得部、42…指標算出部、43…判定部、44…情報提供部、50…記憶部、51…データベース、52…プログラム
【要約】
【課題】対象者に関して得られた情報に基づいて、対象者の心理状態の推移を明確に把握できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、情報取得部41において取得された対象者情報に基づいて、対象者の行動又は反応に関する1以上の指標を算出する指標算出部42と、算出された1以上の指標に基づいて、対象者の現在の心理状態を判定する判定部43とを有する。判定部43により判定される現在の心理状態は、段階的に推移する複数の心理状態の1つである。指標算出部42は、情報取得部41において対象者情報が取得されると、取得された対象者情報に基づいて前記1以上の指標を更新し、判定部43は、指標算出部42において前記1以上の指標が更新されると、更新された前記1以上の指標に基づいて、現在の心理状態より上位若しくは下位の心理状態を新たな現在の心理状態と判定する。
【選択図】図2
図1
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図10
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図15