【文献】
成 凱,物理的教室と複合した仮想教室環境の開発,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2005年 7月15日,Vol.2005 No.68,593〜599
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、参加者管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施の形態において同じ符号を付した構成要素、ステップは同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態では、予め決められた領域における特定の2以上の参加者を管理する参加者管理装置1について説明する。予め決められた領域とは、例えば、学校の教室、イベントの会場などであるが、領域の種類や位置や広さは問わない。特定の参加者とは、当該参加者を識別する識別情報(例えば、当該参加者が保有する従端末を識別する従端末識別子など)が参加者管理装置1によって管理されている参加者をいう。特定の2以上の参加者は、例えば、学校の教室における2以上の参加者(講義の出席者、生徒など)であるが、参加者が識別情報の登録を事前に済ませておく必要がある会議などのイベントの会場における2以上の参加者でもよく、2以上の参加者の属性は問わない。
【0023】
図1は、本実施の形態における管理システムの概念図である。この管理システムは、主端末(例えば、主端末T0)と、2以上の従端末(例えば、従端末T1,T2,T3,…)とで構成される。
【0024】
主端末とは、管理を行う側が保有する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCといった携帯端末、または据え置き型のPCなどである。管理を行う側とは、例えば、教師、イベント主催者などである。従端末とは、管理を受ける側が保有する携帯端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなどである。管理を受ける側とは、例えば、生徒、イベント参加者等である。
【0025】
以下では、管理システムは、例えば、
図1に示した教室に配置されているものとする。この教室には、教壇と、二人掛けの椅子3脚を一の列とする6列の座席(6×6=36席)とが設置されている。主端末T0は、例えば、教壇に立つ教師によって保有、または教壇の机上に置かれる。2以上の従端末T1,T2,T3,…は、例えば、1列目、3列目、5列目、…の座席に座った2以上の生徒によって保有、または当該座席の机上に置かれる。なお、以下では、教壇に近い位置(例えば1・2列目)を"前方"、教壇から遠い位置(例えば5・6列目)を"後方"、両者の間の位置(例えば3・4列目)を"中央"と呼ぶ場合がある。なお、上記の配置は、例示に過ぎず、適宜変更され得る。
【0026】
参加者管理装置1は、例えば、上記の管理システムを構成する主端末T0によって実現される。なお、2以上の各従端末T1,T2,…は、特に区別する必要がない場合、"従端末2"と記す場合がある。
【0027】
図2は、参加者管理装置1(主端末T0)のブロック図である。参加者管理装置1は、格納部11、主端末識別子送信部12、従端末識別子受信部13、処理部14、出力部15を備える。
【0028】
格納部11は、主端末識別子格納部111、従端末識別子格納部112、成績情報格納部113を備える。処理部14は、距離関連情報取得部141、統計処理部142、相関情報取得部143を備える。出力部15は、参加者情報出力部151、統計処理結果出力部152、相関情報出力部153を備える。
【0029】
図3は、従端末2(T1,T2,…)のブロック図である。従端末2は、従端末格納部21、従端末受信部22、従端末送信部23、従端末処理部24、従端末出力部25を備える。
【0030】
格納部11には、後述する各種の識別子や情報が格納される。また、格納部11は、従端末識別子受信部13が受信した従端末識別子その他の情報、処理部14の処理結果なども格納し得る。
【0031】
主端末識別子格納部111には、主端末T0を識別する主端末識別子が格納される。以下では、かかる主端末識別子を"T0"と記す場合がある。
【0032】
従端末識別子格納部112には、参加対象の2以上の従端末T1,T2,T3,…を識別する従端末識別子が格納される。以下では、かかる2以上の従端末識別子を"T1","T2","T3",…と記す場合がある。
【0033】
なお、主端末識別子、従端末識別子は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などの近距離無線通信で用いられる端末識別子(MACアドレス,BDアドレス等のアドレス)である。ただし、各端末を識別可能であれば、識別子の種類は問わない。
【0034】
成績情報格納部113は、2以上の各従端末識別子に対応付けて、学業の成績に関する成績情報(例えば、"T1"と対になる成績情報1、"T2"と対になる成績情報2、"T3"と対になる成績情報3,…)が格納される。
【0035】
主端末識別子送信部12は、主端末識別子を近距離無線通信により送信する。なお、この送信は、例えば、送信先を特定したマルチキャスト、または、送信先を特定しないブロードキャストである。また、主端末識別子送信部12から送信された主端末識別子は、直接、従端末T1,T2,T3,…によって受信されてもよいし、他の従端末が介在するリレーによって、従端末T1,T2,T3,…に到達してもよく、伝達の過程は問わない。
【0036】
なお、近距離無線通信による主端末識別子の到達距離は、例えば、参加者が存在する領域(教室、イベント会場等)の広さ、参加者数、当該広さおよび参加者数から計算される参加者の密度、参加者間の距離などに応じて、予め、適宜な値に設定されてもよい。適宜な値とは、リレーの場合は、通常、参加者間の距離に対応する値であり、例えば、2m、1m、50cmなどである。また、直接受信の場合における適宜な値とは、通常、領域の広さに対応する値であり、例えば、50m、20m、10mなどである。ただし、これらの数値は例示に過ぎず、適宜変更可能である。または、例えば、処理部14が、領域に配置されたセンサ(赤外線センサ、イメージセンサ等)からの信号などを基に、例えば、参加者数、参加者の密度、参加者間の距離などに関する情報を取得し、取得した情報と、格納部11等に格納されている領域の広さの情報とのうちの1以上の情報を用いて、主端末識別子の到達距離を決定、主端末識別子送信部12に通知し、主端末識別子送信部12は、通知された到達距離に対応する出力で、近距離無線による送信を行ってもよい。
【0037】
主端末識別子送信部12は、主端末識別子とリレー関連情報(後述)との対を送信してもよい。
【0038】
従端末識別子受信部13は、主端末識別子を近距離無線通信により受信した2以上の従端末によるリレーによって受信した、当該2以上の従端末を識別する2以上の従端末識別子を受信する。
【0039】
リレーとは、主端末からの主端末識別子を受信した2以上の従端末が、当該2以上の従端末を識別する2以上の従端末識別子を、近距離無線通信で順次伝達して、主端末に到達させることをいう。
【0040】
例えば、従端末T1,T2,T3が主端末識別子"T0"を受信した場合、後方の従端末T3を識別する従端末識別子"T3"は、当該従端末T3から、例えば、中央の従端末T2、前方の従端末T1、主端末T0へとリレーされる。また、中央の従端末T2を識別する従端末識別子"T2"は、当該従端末T2から、例えば、前方の従端末T1、主端末T0へとリレーされる。なお、前方の従端末T1を識別する従端末識別子"T1"が、当該従端末T1から主端末T0に直接伝達される場合も、従端末T1から主端末T0へのリレーと称する。
【0041】
従端末識別子受信部13は、従端末識別子を受信する。従端末識別子受信部13は、従端末識別子と対に、リレーの数に関するリレー関連情報をも受信してもよい。
【0042】
リレー関連情報とは、例えば、リレーの段数である。段数とは、通常、一の端末識別子のリレーに介在した従端末2の数をいう。例えば、従端末識別子"T3"が、従端末T3から従端末T2、従端末T1、主端末T0へとリレーされた場合、3つの従端末T3〜T1が介在しているため、リレーの段数は、3段である。リレーの1段目を"第一波"、2段目を"第二波"、…のように呼んでもよい。などでもよいし、リレーの数に関する情報であれば何でもよい。
【0043】
処理部14は、後述する各種の処理(判断、変数の制御等)を行う。
【0044】
距離関連情報取得部141は、リレー関連情報を用いて、主端末と各従端末との間の距離に関する情報である距離関連情報を取得する。距離関連情報は、従端末識別子と距離との対を有する。距離とは、実際の距離でも、リレーの段数に応じた距離でも、リレーの段数に応じた座席の位置(前方、中央、後方、最前列、前から3列目、最後列等)でも、リレーの段数に応じたエリア(第一波が到達するエリアである第一エリア、第二波が到達するエリアである第二エリア等)でもよい。距離関連情報の取得とは、距離の算出でも、位置の検出でも、座席やエリアの特定でもよい。
【0045】
例えば、従端末識別子受信部13が、従端末識別子"T3"と、リレー関連情報"3"または"T2,T1"との対を受信した場合、距離関連情報取得部141は、リレーの段数"3"を取得してもよいし、リレーの段数"3"に応じた座席の位置"後方"を取得してもよい。なお、リレーの段数に応じた座席の位置を取得する場合、例えば、格納部11に、リレーの段数("1","2","3")と、座席の位置("前方","中央","後方")との対応を示す段数位置対応情報を格納しておく必要がある。
【0046】
なお、
図1に示した配置において、例えば、従端末T3の右隣の席に、従端末T4が存在している場合、従端末識別子"T3"が、従端末T3から従端末T4、従端末T2、従端末T1、主端末T0へとリレーされる経路もあるので、従端末識別子受信部13は、従端末識別子"T3"と、リレー関連情報"3"または"T2,T1"との対と、従端末識別子"T3"と、リレー関連情報"4"または"T4,T2,T1"との対とを受信する可能性がある。このように、一の従端末識別子に対し、異なる2以上のリレー関連情報を受信した場合、従端末識別子受信部13は、通常、リレーの段数が最も少ないリレー関連情報を取得する。
【0047】
統計処理部142は、参加者情報出力部151が出力した2以上の参加者情報を統計処理し、統計処理結果を取得する。統計処理とは、2以上の参加者情報を統計の手法により処理することをいい、例えば、参加者数(全参加者数、前方の人数、中央の人数、後方の人数等)を計数したり、全参加者の成績を求めたり、距離別の成績、領域別の成績を求めたりする処理である。ただし、例えば、全参加者の参加費や教材費の合計といった経費を求める処理などでもよく、統計処理の対象や手法は問わない。
【0048】
統計処理部142は、例えば、参加者情報出力部151が出力した参加者情報の数を計数して出席者数を求め、求めた出席者数を座席数で除することで出席率を求めることができる。また、統計処理部142は、成績情報格納部113に格納されている成績情報を基に、出席者の点数の合計を求め、求めた合計を出席者数で除することで、平均点を求めてもよい。また、統計処理部142は、距離別に点数の合計を求め、求めた合計を距離別の出席者数で除することで、距離別の平均点を求めてもよいし、領域別に点数の合計を求め、求めた合計を領域別の出席者数で除することで、領域別の平均点を求めてもよい。
【0049】
相関情報取得部143は、成績情報と、当該成績情報に対応する従端末識別子で識別される従端末2と主端末T0との間の距離に関する距離関連情報との相関に関する情報である相関情報を取得する。相関情報とは、例えば、距離と成績との相関の程度を示す相関係数や、距離を横軸、成績を縦軸とするグラフなどであるが、距離と生成との相関を示す情報であれば、データ形式は問わない。相関情報取得部143は、出席率と成績との相関に関する情報を取得してもよい。
【0050】
出力部15は、後述する各種の情報(例えば、参加者情報、統計処理結果、相関情報など)を出力する。出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0051】
参加者情報出力部151は、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子に対応する参加者に関する情報である2以上の参加者情報を出力する。参加者情報は、例えば、名前(氏名、ニックネーム等)、番号(電話番号、出席番号、受け付け番号等)、アドレス(メールアドレス、IPアドレス等)、従端末識別子(MACアドレス等)などである。ただし、成績に関する情報でもよいし、料金に関する情報でもよいし、当該参加者に関する情報であれば、内容は問わない。
【0052】
参加者情報出力部151は、前述した距離関連情報を含む2以上の参加者情報を出力してもよい。
【0053】
参加者情報出力部151は、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子と従端末識別子格納部112に格納されている2以上の従端末識別子との対応を、例えば従端末識別子と参加者情報との対の集合を基に検知し、2以上の従端末2を保有するユーザの参加に関する2以上の参加者情報を出力する。なお、従端末識別子と参加者情報との対の集合は、通常、格納部11に格納されているが、例えば、サーバなど他の装置の記憶媒体に格納されていてもよく、格納場所は問わない。
【0054】
統計処理結果出力部152は、統計処理部142が取得した統計処理結果を出力する。
【0055】
相関情報出力部153は、相関情報取得部143が取得した相関情報を出力する。
【0056】
参加者情報出力部151における出力、 統計処理結果出力部152における出力、相関情報出力部153における出力は、通常、記録媒体への蓄積であるが、ディスプレイへの表示、プリンタでの印字、外部の装置への送信、他の処理装置や他 のプログラムなどへの処理結果の引渡し、または前記の動作のうちの2以上の動作の組み合わせ等でもよい。
【0057】
従端末格納部21には、主端末T0を識別する主端末識別子が格納される。また、従端末格納部21には、当該従端末Tiを識別する従端末識別子が格納される(iは自然数)。さらに、従端末格納部21には、他の従端末(例えば、教室の生徒の従端末のうち、当該従端末Ti以外の従端末:以下同様)を識別する従端末識別子も格納される。
【0058】
また、従端末2を構成する従端末格納部21には、リレー関連情報の初期値(例えば"1"、"null"等)が格納される。
【0059】
従端末受信部22は、主端末識別子を受信する。また、従端末受信部22は、他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信する。さらに、従端末受信部22は、主端末T0や他の装置から送信された各種の情報を受信し得る。従端末受信部22は、主端末識別子とリレー関連情報との対を受信してもよい。
【0060】
従端末送信部23は、当該従端末Tiを識別する従端末識別子を近距離無線通信により送信する。従端末送信部23は、当該従端末Tiを識別する従端末識別子とリレー関連情報(初期値"1"、"null"等)との対を送信してもよい。
【0061】
従端末送信部23は、従端末受信部22が受信した当該従端末Tiを識別する従端末識別子を送信する。従端末送信部23は、当該従端末Tiを識別する従端末識別子と、下記の従端末処理部24が更新したリレー関連情報との対をも送信してもよい。
【0062】
なお、近距離無線通信による従端末識別子の到達距離は、例えば、想定される参加者間の距離に応じて、予め、適宜な値に設定される。適宜値とは、通常、参加者間の距離に対応する値であり、例えば、2m、1m、50cmなどである。従端末識別子の到達距離は、リレーの場合における主端末識別子の到達距離と同じ値でよいが、異なる値でも構わない。または、例えば、参加者管理装置1を構成する処理部14が、領域に配置されたセンサからの信号などを基に、従端末識別子の到達距離を決定、従端末送信部23に通知し、従端末送信部23は、通知された到達距離に対応する出力で、近距離無線による送信を行ってもよい。
【0063】
従端末送信部23は、当該従端末2を識別する従端末識別子と、従端末処理部24が取得した距離関連情報との対を送信してもよい。従端末送信部23は、他の従端末2を識別する従端末識別子と距離関連情報との対を送信してもよい。
【0064】
従端末処理部24は、従端末受信部22が主端末識別子を受信したか否かを判断する。また、従端末処理部24は、従端末受信部22が他の従端末を識別する従端末識別子を受信したか否かを判断する。従端末処理部24は、他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したか否かを判断してもよい。
【0065】
従端末処理部24は、例えば、従端末受信部22が受信したリレー関連情報を更新する。更新とは、例えば、リレー関連情報の初期値が"1"である場合、受信したリレー関連情報の値をインクリメントする処理であり、かかる更新により、リレー関連情報は、リレーの段数を示す結果となる。
【0066】
または、更新とは、例えば、リレー関連情報の初期値が"null"である場合、受信したリレー関連情報の値に、当該従端末Tiを識別する従端末識別子を付加する処理であってもよい。例えば、従端末T2の従端末受信部22が、従端末識別子"T3"とリレー関連情報"null"との対を受信した場合、従端末T2の従端末処理部24は、そのリレー関連情報"null"を"T2"に更新する。次いで、従端末T1の従端末受信部22が、従端末識別子"T3"とリレー関連情報"T2"との対を受信した場合、従端末T1の従端末処理部24は、そのリレー関連情報"T2"を"T2,T1"に更新する。かかる更新により、従端末識別子"T3"とリレー関連情報"T2,T1"との対は、リレーに介在した従端末の識別子"T3",T2"および"T1"を示す結果となる。
【0067】
従端末処理部24は、従端末受信部22が受信した情報に含まれるリレー関連情報を用いて距離関連情報を取得してもよい。
【0068】
従端末出力部25は、従端末受信部22が受信した情報、従端末処理部の処理結果などを出力し得る。
【0069】
上記の格納部11、主端末識別子格納部111、従端末識別子格納部112、成績情報格納部113、従端末格納部21(さらには、実施の形態2における格納部11A、従端末格納部21)は、不揮発性の記憶媒体が好適であるが、揮発性の記憶媒体でも実現可能である。
【0070】
格納部11等は、通常、当該端末(T0,T1,T2,…)自身が有する記憶媒体(ハードディスクやフラッシュメモリ等のストレージ、RAMやROM等のメモリ、MPUの内部メモリなど)で実現されるが、インターネット等のネットワークに接続されたサーバ等のコンピュータ資源を活用するクラウドコンピューティングで実現されてもよい。
【0071】
格納部11等に、主端末識別子等の情報が格納される過程(いつどのように記憶されるか)は問わない。例えば、CD−ROM等の着脱可能な記憶媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、インターネットや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、キーボード等の入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0072】
上記の処理部14、距離関連情報取得部141、統計処理部142、相関情報取得部143、出力部15、参加者情報出力部151、統計処理結果出力部152、相関情報出力部153、従端末処理部24、従端末出力部25(さらには、実施の形態2における処理部14A、統計処理部142A、料金算出部144、出力部15A、参加者情報出力部151A、統計処理結果出力部152A)は、通常、MPUやメモリ(ROM、RAM等)やその他のハードウェア(ストレージ、出力デバイス等)と、メモリに格納されているソフトウェアとの協働により実現され得るが、ハードウェアのみ(専用回路)で実現してもよい。
【0073】
なお、以下では、MPUおよびメモリ等を含むハードウェア全体を"コンピュータ"、このコンピュータを、上記各部(11〜15,21〜25,111〜113,141〜143,151〜153)として機能させるソフトウェアを"プログラム"と呼ぶ場合がある。ただし、MPUおよびメモリを"コンピュータ"、このコンピュータを処理部14、従端末処理部24として機能させるソフトウェアを"プログラム"と呼んでもよい。
【0074】
出力部15等は、出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部15等は、出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現されるか、または、出力デバイスのドライバーソフトで実現され得る。出力デバイスは、例えば、ディスプレイやスピーカーやコネクタ等、何でもよい。
【0075】
主端末識別子送信部12、従端末識別子受信部13、従端末受信部22、従端末送信部23は、ネットワークカード等の通信モジュールを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。すなわち、主端末識別子送信部12等は、通信モジュールスとそのドライバーソフトとで実現されるか、または、通信モジュールのドライバーソフトで実現され得る。
【0076】
次に、本実施形態における管理システムの動作について、
図4および
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0077】
図4は、参加者管理装置1(主端末T0)の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに従う処理は、例えば、主端末T0の電源オンに応じて開始する。
【0078】
主端末識別子格納部111には、主端末識別子"T0"が格納されている。従端末識別子格納部112には、従端末識別子"T1","T2","T3",…が格納されている。成績情報格納部113は、従端末識別子"T1","T2","T3",…に対応付けて、成績情報成績情報1、成績情報2、成績情報3、…が格納されている。
【0079】
格納部11には、リレーの段数"1","2","3"と、座席の位置"前方","中央","後方"との対応を示す段数位置対応情報、従端末識別子と参加者情報との対の集合、などが格納されている。
【0080】
(ステップS401)主端末識別子送信部12は、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する。この送信は、送信先を特定しないブロードキャストでもよいし、送信先を"T1","T2","T3",…に特定したマルチキャストでもよい。
【0081】
(ステップS402)処理部14は、変数iに初期値"1"をセットする。
【0082】
(ステップS403)処理部14は、i番目の従端末識別子"Ti"が従端末識別子格納部112に格納されているか否かを判別する。i番目の従端末識別子"Ti"が従端末識別子格納部112に格納されていると判別された場合はステップS404に進み、格納されていないと判別された場合はステップS409に進む。
【0083】
(ステップS404)処理部14は、従端末識別子受信部13が従端末識別子"Ti"とリレー関連情報との対を受信したか否かを判別する。従端末識別子受信部13が従端末識別子"Ti"とリレー関連情報との対を受信したと判別されるとステップS404に進み、受信していないと判別されるとステップS405に進む。
【0084】
(ステップS405)処理部14は、タイムアウトか否かの判別を行う。例えば、主端末識別子"T0"の送信から一定時間が経過すると、処理部14は、タイムアウトと判別し、まだ一定時間が経過していなければ、処理部14は、タイムアウトではないと判別する。タイムアウトでないと判別されるとステップS404に戻り、タイムアウトと判別されるとステップS508に進む。
【0085】
(ステップS406)距離関連情報取得部141は、従端末識別子受信部13が従端末識別子"Ti"と対に受信したリレー関連情報を用いて、主端末T0と従端末Tiとの間の距離に関する情報である距離関連情報を取得する。
【0086】
例えば、従端末識別子受信部13が従端末識別子"T3"とリレー関連情報"3"(または"T2,T1")との対を受信した場合、距離関連情報取得部141は、段数位置対応情報を基に、リレーの段数"3"に応じた座席の位置"後方"を、従端末識別子"T3"と対に取得する。
【0087】
(ステップS407)参加者情報出力部151は、従端末識別子受信部13が受信した従端末識別子Tiに対応する参加者情報であり、距離関連情報を含む参加者情報を出力する。例えば、従端末識別子受信部13が従端末識別子"T3"とリレー関連情報"3"との対を受信した場合、参加者情報出力部151は、格納部11に格納されている従端末識別子と参加者情報との対の集合を基に、出席番号"3"、名前"吉田"、距離"後方"等を含む参加者情報を出力する。
【0088】
(ステップS408)処理部14は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS403に戻る。
【0089】
(ステップS409)統計処理部142は、参加者情報出力部151が出力した2以上の参加者情報を統計処理し、統計処理結果を取得する。例えば、統計処理部142は、参加者情報出力部151が出力した参加者情報の数を計数して出席者数を求め、さらに、その出席者数を座席数で除することで出席率を求める。また、統計処理部142は、成績情報格納部113から2以上の各出席者の点数を取得し、取得した点数を合計し、その合計点を出席者数で除することで平均点を求める。
【0090】
(ステップS410)統計処理結果出力部152は、統計処理部142が上記のようにして取得した統計処理結果(出席者数、出席率、平均点等)を出力する。
【0091】
(ステップS411)相関情報取得部143は、成績情報(例えば、出席者の点数"80点","70点","60点",…)と、当該成績情報に対応する従端末識別子(例えば"T1","T2","T3"…)で識別される従端末2(例えば出席者の従端末T1,T2,T3,…)と主端末T0との間の距離に関する距離関連情報との相関に関する情報である相関情報(例えば、距離を横軸、成績を縦軸とするグラフなど)を取得する。
【0092】
(ステップS412)相関情報出力部153は、相関情報取得部143が取得した相関情報を、例えばディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを介して出力する。その後、この処理を終了する。
【0093】
なお、
図4のフローチャートにおいて、ステップS406を省略し、ステップS407では、従端末識別子"Ti"に対応する参加者情報を出力してもよい。
【0094】
また、
図4のフローチャートでは、ステップS403で、i番目の従端末識別子が格納されていないと判別された場合(つまり、全ての従端末2について、従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したか否かの判別が終わり、受信した従端末識別子に対応する参加者情報を出力し終えた後)に、ステップS409の統計処理を実行しているが、ステップS409の統計処理は、統計処理を行うための指示が受け付けられた場合に実行してもよい。
【0095】
図5は、従端末2(T1,T2,…)の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに従う処理は、例えば、従端末2の電源オン、アプリ起動などに応じて開始し、従端末2の電源オフ、アプリ終了などに応じて終了する。
【0096】
従端末格納部21には、主端末T0を識別する主端末識別子"T0"、当該従端末Tiを識別する従端末識別子"Ti"(iは任意の自然数)、他の従端末を識別する従端末識別子、リレー関連情報の初期値(例えば"1")が格納されている。
【0097】
(ステップS501)従端末処理部24は、従端末受信部22が主端末識別子"T0"を受信したか否かを判別する。従端末受信部22が主端末識別子"T0"を受信したと判別されるとステップS502に進み、受信していないと判別されるとステップS503に進む。
【0098】
(ステップS502)従端末送信部23は、当該従端末Tiを識別する従端末識別子"Ti"とリレー関連情報(初期値"1")との対を送信する。その後、ステップS501に戻る。
【0099】
(ステップS503)従端末処理部24は、従端末受信部22が他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したか否を判別する。従端末受信部22が他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したと判別されるとステップS504に進み、受信していないと判別されるとステップS501に戻る。
【0100】
(ステップS504)従端末処理部24は、従端末受信部22が受信したリレー関連情報を更新する。従端末処理部24は、例えば、受信したリレー関連情報が"1"の場合、これを"2"に更新し、受信したリレー関連情報が"2"の場合、これを"3"に更新する。
【0101】
(ステップS505)従端末送信部23は、従端末受信部22が受信した当該従端末Tiを識別する従端末識別子"Ti"と、従端末処理部24が更新したリレー関連情報との対を送信する。その後、ステップS501に戻る。
【0102】
以下、本実施の形態における管理システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の動作説明は、例示に過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。
【0103】
管理システムの概念図は
図1である。教室には、先生と、2以上の生徒(出席番号1番の平松さん、出席番号2番の鈴木さん、出席番号3番の吉田さん、…)とが居る。先生の主端末T0(出席管理装置1)は、教壇の机上に存在し、2以上の生徒の従端末2(従端末T1,T2,T3,…)は、1列目(前方)、3列目(中央)、5列目(後方)に存在する。
【0104】
主端末T0の電源がオンされると、主端末識別子送信部12は、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する。なお、以下では、特に言及しない限り、送受信は、近距離無線通信により行われる。また、送信は、従端末識別子"T1","T2","T3",…宛のマルチキャスト、または、宛先を特定しないブロードキャストである。
【0105】
従端末T1,T2,T3,…において、アプリが起動されると、従端末T1,T2,T3,…は、主端末識別子"T0"の受信待ち状態となる。例えば、従端末T3において、従端末受信部22が主端末識別子"T0"を受信すると、従端末送信部23は、当該従端末T3を識別する従端末識別子"T3"とリレー関連情報(初期値"1")との対を送信(ブロードキャスト、または主端末識別子"T0"と従端末識別子"T1","T2","T3",…宛にマルチキャスト)する。同様に、従端末T2において、従端末受信部22が主端末識別子"T0"を受信すると、従端末送信部23は、当該従端末T2を識別する従端末識別子"T2"とリレー関連情報(初期値"1"または"null")との対を送信する。従端末T2においても、従端末受信部22が主端末識別子"T0"を受信すると、従端末送信部23は、当該従端末T1を識別する従端末識別子"T1"とリレー関連情報(初期値"1"または"null")との対を送信する。
【0106】
こうして、主端末識別子"T0"を受信し、それに応じて当該従端末自身を識別する従端末識別子とリレー関連情報"1"との対を送信した従端末T1,T2,T3,…は、他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対の受信待ち状態となる。例えば、従端末T2において、従端末受信部22が従端末識別子"T3"とリレー関連情報"1"または"null"との対を受信すると、処理部14は、受信したリレー関連情報"1"を"2"(または"null"を"T2")に更新し、従端末送信部23は、受信した従端末識別子"T3"と更新したリレー関連情報"2"(または"T2")との対を送信(ブロードキャスト、または主端末識別子"T0"と従端末識別子"T1","T2","T3",…宛にマルチキャスト:以下同様)する。次いで、従端末T1において、従端末受信部22が従端末識別子"T3"とリレー関連情報"2"(または"T2")との対を受信すると、処理部14は、受信したリレー関連情報"2"を"3"(または"T2,T1")に更新し、従端末送信部23は、受信した従端末識別子"T3"と更新したリレー関連情報"3"(または"T2,T1")との対を送信する。
【0107】
主端末識別子"T0"を送信した主端末T0は、従端末識別子とリレー関連情報との対の受信待ち状態となっている。主端末T0において、従端末識別子受信部13が従端末識別子"T3"とリレー関連情報"3"(または"T2,T1")との対を受信する。
【0108】
こうして、従端末識別子"T3"とリレー関連情報との対が、従端末T3から、従端末T2、従端末TI、主端末T0へと、リレー関連情報を更新しながらリレーされ、従端末識別子受信部13は、従端末識別子"T3"とリレー関連情報"3"(または"T2,T1")との対を受信する。従端末識別子"T2"とリレー関連情報との対、従端末識別子"T1"とリレー関連情報との対についても、同様のリレーが行われることで、従端末識別子受信部13は、例えば、
図6に示すような、従端末識別子とリレー関連情報(リレーの段数)との対の集合、すなわち、従端末識別子"T1"とリレー関連情報"null(1段)"との対"T1;null"(または"T1;1段")、従端末識別子"T2"とリレー関連情報"T1(2段)"との対"T2;T1"(または"T2;2段")、従端末識別子"T3"とリレー関連情報"T2,T1(3段)"との対"T3;T2,T1"(または"T3;3段")、…を受信する結果となる。
【0109】
距離関連情報取得部141は、上記のような従端末識別子とリレー関連情報との対を用いて、従端末識別子と距離関連情報との対の集合、すなわち、例えば、従端末識別子"T1"と距離関連情報"前方"との対、従端末識別子"T2"と距離関連情報"中央"との対、従端末識別子"T3"と距離関連情報"後方"との対、…を取得する。
【0110】
他方、距離関連情報取得部141は、格納部11に格納されている従端末識別子と参加者情報との対の集合を基に、例えば、
図7に示すような、従端末識別子と参加者情報との対の集合、すなわち、例えば、従端末識別子"T1"と参加者情報"1,平松,…"との対、従端末識別子"T2"と参加者情報"2,鈴木,…"との対、従端末識別子"T3"と参加者情報"3,吉田,…"との対を取得する。従端末識別子"T1"と対になる参加者情報は、距離関連情報"前方"を含み、従端末識別子"T2"と対になる参加者情報は、距離関連情報"中央"を含み、従端末識別子"T3"と対になる参加者情報は、距離関連情報"後方"を含んでいる。
【0111】
参加者情報出力部151は、かかる従端末識別子と参加者情報との対を出力する。その結果、ディスプレイには、例えば、
図8に示すような参加者管理画面が表示される。この参加者管理画面には、番号"1"、名前"平松"、出欠"○"、着席位置"前方"、成績"80点"の組、番号"2"、名前"鈴木"、出欠"○"、着席位置"中央"、成績"70点"の組、番号"3"、名前"吉田"、出欠"○"、着席位置"後方"、成績"60点"の組、…が表示されている。
【0112】
統計処理部142は、かかる2以上の参加者情報を統計処理して、例えば、出席者数、出席率、平均点を取得し、統計処理結果出力部152は、それらの情報を出力する。その結果、ディスプレイには、例えば、
図9に示すような統計処理結果画面が表示される。この統計処理結果画面には、出席者数"27人"、出席率"75%"、平均点"70点"が表示されている。
【0113】
相関情報取得部143は、出席者の点数"80点","70点","60点",…と、出席者の従端末T1,T2,T3,…と主端末T0との間の距離"前方","中央","後方",…との相関に関する相関情報として、例えば、
図10に示すような、距離を横軸、成績を縦軸とするグラフを取得する。このグラフ上の点T1,T2,T3,…は、右下がりの線に沿って分布しており、距離が大きい程、成績が低いという相関関係を示している。
【0114】
なお、この実施の形態1では、(主端末T0から各従端末T1,T2,…への主端末識別子の伝達手段は問わず、何らかの手段で)主端末識別子を受信した各従端末T1,T2,…が、当該従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報の初期値との対を近距離無線通信で送信し、各従端末T1,T2,…は、他の従端末からの従端末識別子とリレー関連情報との対を、リレー関連情報の更新を行いつつリレーしているが、下記変形例1のように、主端末T0が、主端末識別子とリレー関連情報の初期値との対を送信し、各従端末T1,T2,…は、主端末識別子とリレー関連情報との対を、リレー関連情報の更新を行いつつリレーしてもよい。つまり、実施の形態1のリレー関連情報は、各従端末T1,T2,…から送信された従端末識別子が主端末T0に到達するまでの上りのリレーに関する情報であるのに対し、変形例1のリレー関連情報は、主端末T0から送信された主端末識別子が主端末に戻るまでの往復のリレーに関する情報であるといってもよい。なお、実施の形態2でも、同様の変形例が可能である。
【0115】
(変形例1)
この変形例では、従端末2は、例えば、
図11に示すフローチャートに従って動作してもよい。
【0116】
(ステップS1101)従端末処理部24は、従端末受信部22が主端末識別子"T0"を含む情報を受信したか否かを判別する。従端末受信部22が主端末識別子"T0"を含む情報を受信したと判別されるとステップS1102に進み、受信していないと判別されるとステップS1101に戻る。
【0117】
(ステップS1102)従端末処理部24は、従端末受信部22が受信した情報に含まれるリレー関連情報を更新する。更新は、例えば、受信したリレー関連情報が"null"である場合は、当該リレー関連情報を、当該従端末2を識別する従端末識別子に置き換える処理であり、受信したリレー関連情報が、1つの従端末識別子、または2以上の従端末識別子の列である場合は、そのリレー関連情報の末尾に、当該従端末2を識別する従端末識別子を付加する処理である。
【0118】
なお、リレー関連情報がリレーの段数を含む場合、更新は、当該リレー関連情報をインクリメントする処理を含んでもよい。
【0119】
(ステップS1103)従端末送信部23は、従端末受信部22が受信した主端末識別子と、従端末処理部24が更新したリレー関連情報との対を送信する。その後、ステップS501に戻る。
【0120】
この場合、参加者管理装置1の動作は、例えば、
図4のフローチャートにおいて、ステップS401およびS404を次のように変更したものとなる。
【0121】
(ステップS401)主端末識別子送信部12は、主端末識別子とリレー関連情報の初期値(例えば"null")との対を送信する。
【0122】
(ステップS404)処理部14は、従端末識別子受信部13が主端末識別子とリレー関連情報(1以上の従端末識別子)との対を受信したか否かを判別する。従端末受信部22が主端末識別子とリレー関連情報との対を受信したと判別された場合はステップS406に進み、受信していないと判別された場合はステップS405に進む。
【0123】
この場合の管理システムの具体的な動作は、例えば、次のようになる。主端末T0が、主端末識別子"T0"とリレー関連情報"null"との対を送信すると、当該対"T0;null"は、例えば、従端末T1によって受信される。
【0124】
対"T0;null"を受信した従端末T1は、リレー関連情報"null"を"T1"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1"を送信する。当該対"T0;T1"は、例えば、主端末T0、従端末T2によって受信される。
【0125】
対"T0;T1"を受信した主端末T0は、リレー関連情報"T1"を構成する端末識別子の種類が1種類であることから、"T1"従端末T1から主端末T0へのリレーの段数が1段であること検知する。
【0126】
対"T0;T1"を受信した従端末T2は、リレー関連情報"T1"を"T1,T2"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1,T2"を送信する。当該対"T0;T1,T2"は、例えば、従端末T1、従端末T3によって受信される。
【0127】
対"T0;T1,T2"を受信した従端末T1は、リレー関連情報"T1,T2"を"T1,T2,T1"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1,T2,T1"を送信する。当該対"T0;T1,T2,T1"は、例えば、主端末T0によって受信される。
【0128】
対"T0;T1,T2,T1"を受信した主端末T0は、リレー関連情報"T1,T2,T1"を構成する端末識別子の種類が2種類であることから、従端末T2から主端末T0へのリレーの段数が2段であること検知する。
【0129】
対"T0;T1,T2"を受信した従端末T3は、リレー関連情報"T1,T2"を"T1,T2,T3"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1,T2,T3"を送信する。当該対"T0;T1,T2,T3"は、例えば、従端末T2によって受信される。
【0130】
対"T0;T1,T2,T3"を受信した従端末T2は、リレー関連情報"T1,T2",T3を"T1,T2,T3,T2"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1,T2,T3,T2"を送信する。当該対"T0;T1,T2,T3,T2"は、例えば、従端末T1によって受信される。
【0131】
対"T0;T1,T2,T3,T2"を受信した従端末T1は、リレー関連情報"T1,T2",T3,T2を"T1,T2,T3,T2,T1"に更新し、受信した主端末識別子と更新したリレー関連情報との対"T0;T1,T2,T3,T2,T1"を送信する。当該対"T0;T1,T2,T3,T2,T1"は、例えば、主端末T0によって受信される。
【0132】
対"T0;T1,T2,T3,T2,T1"を受信した主端末T0は、リレー関連情報"T1,T2,T3,T2,T1"を構成する端末識別子の種類が3種類であることから、従端末T3から主端末T0へのリレーの段数が3段であること検知する。
【0133】
なお、主端末T0は、上記対"T0;T1,T2,T3,T2,T1"に加えて、例えば、対"T0;T1,T2,T4,T3,T2,T1"などを受信する可能性もある。この場合は、リレー関連情報"T1,T2,T4,T3,T2,T1"を構成する端末識別子の種類が4種類であることから、リレーの段数は4段となるが、上記対"T0;T1,T2,T3,T2,T1"の場合のリレーの段数"3"が最小であるため、主端末T0は、従端末T3から主端末T0へのリレーの段数として"3"を取得する。
【0134】
一般に、主端末識別子とリレー関連情報との対を受信した主端末T0は、当該リレー関連情報を構成する端末識別子の種類の数(何個の異なる端末識別子で構成されているか)を基に、リレーの段数を検知する。また、主端末T0は、検知したリレーの段数が、複数種類、存在する場合、そのうちの最小の段数を取得する。
【0135】
なお、変形例1では、距離関連情報の取得は、主端末T0側で行われているが、下記の変形例2のように、各従端末T1,T2,…が、主端末識別子と対に受信したリレー関連情報を基に距離関連情報を取得して、当該従端末を識別する従端末識別子と対に送信すると共に、各従端末T1,T2,…は、他の従端末を識別する従端末識別子と距離関連情報との対を主端末T0へとリレーしてもよい。つまり、変形例1における従端末T1,T2,…は、主端末識別子とリレー関連情報との対をリレー関連情報の更新を行いつつリレーするのに対し、変形例2における従端末T1,T2,…は、主端末識別子とリレー関連情報との対を受信したとき、変形例1と同様の動作に加えて、距離関連情報の取得、および当該従端末自身の従端末識別子と当該距離関連情報との対の送信を行い、また、他の従端末を識別する従端末識別子と距離関連情報との対のリレーをも行う。なお、実施の形態2でも、同様の変形例が可能である。
【0136】
(変形例2)
この変形例では、従端末2は、例えば、
図12に示すフローチャートに従って動作してもよい。リレー関連情報は、通常、リレーの段数であるが、1つの従端末識別子、または2以上の従端末識別子の列であってもよく、データ構造は問わない。また、従端末格納部21には、例えば、リレー関連情報と距離関連情報との対の集合が格納されている。リレー関連情報と距離関連情報との対とは、例えば、リレーの段数"1"と座席の位置"前方"との対、リレーの段数"2"と座席の位置"中央"との対、リレーの段数"3"と座席の位置"後方"との対などである。以下には、
図11に示した変形例1と異なる動作のみ説明する。
【0137】
ステップS1101の判別結果がYESの場合はステップS1102に進み、NOの場合はステップ1203に進む。
【0138】
(ステップS1201)従端末処理部24は、従端末受信部22が受信した情報に含まれるリレー関連情報を用いて距離関連情報を取得する。例えば、受信した情報に含まれるリレー関連情報がリレーの段数"3"である場合、距離関連情報取得部141は、このリレーの段数"3"と対になる座席の位置"後方"を取得する。
【0139】
(ステップS1202)従端末送信部23は、当該従端末2を識別する従端末識別子と、取得した距離関連情報との対を送信する。その後、ステップS1101に戻る。
【0140】
(ステップS1203)従端末処理部24は、従端末受信部22が他の従端末2を識別する従端末識別子を含む情報を受信したか否かを判別する。従端末受信部22が 他の従端末2を識別する従端末識別子を含む情報を受信したと判別されるとステップS1204に進み、受信していないと判別されるとステップS1101に戻る。
【0141】
(ステップS1204)従端末送信部23は、従端末受信部22が受信した情報を送信する。その後、ステップS1101に戻る。
【0142】
この変形例における参加者管理装置1の動作は、
図4のフローチャートにおいて、ステップS406を削除し、ステップS401およびS404を、例えば次のように変更したものとなる。
【0143】
(ステップS401)主端末識別子送信部12は、主端末識別子とリレー関連情報の初期値(例えば"1")との対を送信する。
【0144】
(ステップS404)処理部14は、従端末識別子受信部13が従端末識別子"Ti"と距離関連情報との対を受信したか否かを判別する。従端末受信部22が従端末識別子"Ti"と距離関連情報との対を受信したと判別された場合はステップS407に進み、受信していないと判別された場合はステップS405に進む。
【0145】
この変形例における管理システムの具体的な動作は、例えば、次のようになる。主端末T0が、主端末識別子とリレー関連情報の初期値との対"T0;1"を送信すると、対"T0;1"は、例えば、従端末T1によって受信される。
【0146】
対"T0;1"を受信した従端末T1は、受信したリレー関連情報"1"を基に距離関連情報"前方"を取得し、当該従端末T1を識別する従端末識別子と取得した距離関連情報との対"T1;前方"を送信する。対"T1;前方"は、主端末T0によって受信され、主端末T0は、従端末T1が前方に位置していること検知する。
【0147】
また、従端末T1は、受信したリレー関連情報"1"を"2"に更新し、受信した主端末識別子と、更新したリレー関連情報との対"T0;2"を送信する。対"T0;2"は、従端末T2によって受信される。
【0148】
対"T0;2"を受信した従端末T2は、受信したリレー関連情報"2"を基に距離関連情報"中央"を取得し、当該従端末T2を識別する従端末識別子と取得した距離関連情報との対"T2;中央"を送信する。対"T2;中央"は、従端末T1による受信および送信を経て、主端末T0によって受信され、主端末T0は、従端末T2が中央に位置していること検知する。
【0149】
また、従端末T2は、受信したリレー関連情報"2"を"3"に更新し、受信した主端末識別子と、更新したリレー関連情報との対"T0;3"を送信する。当該対"T0;3"は、従端末T3によって受信される。
【0150】
対"T0;3"を受信した従端末T3は、受信したリレー関連情報"3"を基に距離関連情報"後方"を取得し、当該従端末T3を識別する従端末識別子と取得した距離関連情報との対"T3;後方"を送信する。対"T3;後方"は、従端末T2による受信および送信、さらには従端末T1による受信および送信を経て、主端末T0によって受信され、主端末T0は、従端末T3が後方に位置していること検知する。
【0151】
なお、
図1に示した配置において、例えば、従端末T3の右隣の席に、従端末T4が存在している場合、主端末識別子とリレー関連情報と対は、主端末T0から従端末T1、従端末T2、従端末T4、従端末T3へとリレーされる経路もあるので、従端末T3は、対"T0;3"に加えて、対"T0;4"も受信する可能性があるが、従端末T3を構成する従端末識別子受信部13は、リレーの段数が最小である対"T0;3"を取得する。このように、主端末識別子に対して、異なる2以上のリレー関連情報を受信した場合、従端末識別子受信部13は、通常、リレーの段数が最も少ないリレー関連情報を取得する。
【0152】
以上、本実施の形態によれば、主端末T0によって実現される参加者管理装置1であって、当該主端末T0を識別する主端末識別子"T0"が格納される主端末識別子格納部111と、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する主端末識別子送信部12と、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により受信した2以上の従端末T1,T2,…によるリレーによって受信した従端末T1,T2,…を識別する2以上の従端末識別子"T1","T2",…を受信する従端末識別子受信部13と、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子"T1","T2",…に対応する参加者に関する情報である2以上の参加者情報を出力する参加者情報出力部151ととを具備する参加者管理装置1により、2以上の従端末T1,T2,…の近距離無線通信によるリレーによって2以上の従端末識別子"T1","T2",…を受信し、2以上の参加者情報を出力するので、簡単な構成で、2以上の参加者を管理することができる。また、参加者数の増加にも対応できる。
【0153】
また、上記参加者管理装置1において、従端末識別子受信部13は、リレーの数に関するリレー関連情報をも受信し、リレー関連情報を用いて、主端末T0と各従端末T1,T2,…との間の距離に関する情報である距離関連情報を取得する距離関連情報取得部141をさらに具備し、参加者情報出力部151は、距離関連情報を含む2以上の参加者情報を出力することにより、2以上の参加者の位置をも管理できる。
【0154】
また、上記参加者管理装置1において、参加者情報出力部151が出力した2以上の参加者情報を統計処理し、統計処理結果を取得する統計処理部142と、統計処理結果を出力する統計処理結果出力部152とをさらに具備することにより、2以上の参加者を、個別に管理できるだけでなく、集団としても管理できる。
【0155】
また、上記参加者管理装置1において、参加対象の2以上の従端末T1,T2,…の従端末識別子"T1","T2",…が格納される従端末識別子格納部112をさらに具備し、参加者情報出力部151は、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子"T1","T2",…と従端末識別子格納部112に格納されている2以上の従端末識別子"T1","T2",…との対応を検知し、2以上の従端末T1,T2,…を保有するユーザの参加に関する2以上の参加者情報を出力することにより、特定の2以上の参加者を管理できる。
【0156】
また、上記参加者管理装置1において、従端末識別子受信部13は、リレーの数に関するリレー関連情報をも受信し、リレー関連情報を用いて、主端末T0と各従端末T1,T2,…との間の距離に関する情報である距離関連情報を取得する距離関連情報取得部141と、2以上の各従端末識別子"T1","T2",…に対応付けて、学業の成績に関する成績情報が格納される成績情報格納部113と、成績情報と、成績情報に対応する従端末識別子"T1","T2",…で識別される従端末T1,T2,…と主端末T0との間の距離に関する距離関連情報との相関に関する情報である相関情報を取得する相関情報取得部143と、相関情報を出力する相関情報出力部153とをさらに具備することにより、特定の2以上の参加者を、位置と成績との相関を基に管理できる。
【0157】
なお、本実施の形態では、主端末識別子、従端末識別子の送受信に近距離無線通信を用いたが、無線LANなどのネットワークを介したネットワーク通信を併用してもよい。例えば、主端末T0から2以上の従端末T1,T2,…への主端末識別子"T0"の伝達にはネットワーク通信を用い、2以上の従端末T1,T2,…から主端末T0への従端末識別子のリレーには近距離無線通信を用いることも可能である。
【0158】
なお、本実施の形態では、参加者情報出力部151は、距離関連情報を含む参加者情報を出力したが、距離関連情報に代えて、またはこれに加えて、意欲情報を含む参加者情報を出力してもよい。意欲情報とは、参加の意欲に関する情報であり、例えば、授業への参加の意欲、イベントへの参加の意欲などであるが、参加の対象は問わない。
【0159】
例えば、従端末処理部24が、従端末処理部24自身の処理の状況(例えば、現在起動中のアプリの識別子など)に関する処理状況情報を取得し、受信した従端末識別子と更新したリレー関連情報との対を送信する際に、処理状況情報をも送信してよい。参加者管理装置1の格納部11には、処理状況情報(例えば、メール、ゲームといった、参加対象とは無関係の処理が実行されている状況を示す処理状況情報1、参加対象と無関係のアプリが起動されていない状況を示す処理状況情報2など)と、意欲情報(参加の意欲が高いことを示す意欲情報1、参加の意欲が低いことを示す意欲情報2など)との対が、2以上、格納されており、参加者情報出力151は、従端末2から受信した処理状況情報に対応する意欲情報を格納部11から取得、出力してもよい。
【0160】
また、従端末処理部24は、上記の処理状況情報以外の状況情報を取得、送信してもよい。処理状況情報以外の状況情報とは、例えば、参加対象が、参加者による筆記や注視を伴う対象(例えば、授業、講演会など)の場合は、参加者が保有するペンの動きを示すペン状況情報、参加者の視線の動きを示す視線状況情報などであってもよく、また、参加対象が参加者の運動を伴う対象(例えば、運動クラブ、野外コンサートなど)の場合は、参加者の運動の状況を示す運動状況情報などであってもよい。ペン状況情報は、例えば、加速度センサを有する学習用のペンから取得される。視線状況情報は、例えば、イメージセンサを有するメガネなどから取得される。運動状況情報は、例えば、従端末2が有する加速度センサやジャイロスコープ等のセンサから度信号を基に取得される。なお、こうした状況情報の取得先は、教室、イベント会場といった領域に設置されたセンサ(カメラなど)でもよい。
【0161】
なお、統計処理部142が行う統計処置は、意欲情報も対象としてよく、統計処理結果出力部152が出力する統計処理結果は、意欲情報を対象とする統計処理の結果も含んでいてよい。
【0162】
また、相関情報取得部143は、意欲情報と、当該意欲情報に対応する従端末識別子で識別される従端末2と主端末T0との間の距離に関する距離関連情報との相関に関する情報である相関情報を取得し、相関情報出力部153は、かかる相関情報を出力してもよい。
【0163】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
【0164】
本実施の形態における参加者管理装置1を実現するソフトウェアは、主端末T0のコンピュータを、上記各部(11〜15,111〜113,141〜143,151〜153)として機能させるためのプログラムであり、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、主端末T0を識別する主端末識別子"T0"が格納される主端末識別子格納部111を格納しており、このプログラムは、主端末T0のコンピュータを、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する主端末識別子送信部12と、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により受信した2以上の従端末T1,T2,…によるリレーによって受信した従端末T1,T2,…を識別する2以上の従端末識別子"T1","T2",…を受信する従端末識別子受信部13と、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子"T1","T2",…に対応する参加者に関する情報である2以上の参加者情報を出力する参加者情報出力部151として機能させるためのプログラムである。
【0165】
(実施の形態2)
本実施の形態では、不特定の2以上の参加者、例えば、野外コンサートなどのイベント会場における2以上の参加者、を管理する参加者管理装置1Aについて説明する。
【0166】
図13は、イベント会場用の管理システムの概念図である。この管理システムは、主端末T0と、1または2以上の従端末T1,T2,T3,…とで構成される。
【0167】
このイベント会場には、ステージと、座席エリアとが設けられ、座席エリアは、ステージから10m以内の"前方"エリアと、ステージから10mを超え20m以内の"中央"エリアと、ステージから20mを超え30m以内の"後方"エリアとに区分されている。主端末T0は、例えば、ステージ上に置かれる。2以上の従端末T1,T2,T3,…は、例えば、前方、中央、後方、…の座席に座った2以上の参加者によって保有される。なお、上記の配置は、例示に過ぎず、適宜変更され得る。
【0168】
参加者管理装置1Aは、例えば、上記の管理システムを構成する主端末T0によって実現される。なお、2以上の各従端末T1,T2,…は、特に区別する必要がない場合、"従端末2A"と記す場合がある。
【0169】
図14は、参加者管理装置1A(主端末T0)のブロック図である。参加者管理装置1Aは、格納部11A、主端末識別子送信部12、従端末識別子受信部13、処理部14A、出力部15Aを備える。
【0170】
格納部11Aは、主端末識別子格納部111を備える。処理部14Aは、距離関連情報取得部141、統計処理部142A、料金算出部144を備える。出力部15Aは、参加者情報出力部151A、統計処理結果出力部152Aを備える。
【0171】
図15は、従端末2A(T1,T2,…)のブロック図である。従端末2Aは、従端末格納部21A、従端末受信部22A、従端末送信部23A、従端末処理部24、従端末出力部25を備える。
【0172】
なお、添え字"A"付きの参照番号を有する構成要素、ステップについては、一部の動作を除いて、添え字のない同じ参照番号を有する構成要素と同様の動作を行うので、既出と相違する動作のみ説明する。
【0173】
参加者管理装置1Aは、野外コンサートなどのイベント会場における2以上の参加者を管理する。なお、管理対象の2以上の参加者は、不特定(通常、不特定多数)であるため、格納部11Aは、従端末識別子格納部112を具備していないが、具備していてもよい。同じく、格納部11Aには、名前(氏名、ニックネーム等)、電話番号、メールアドレスといった、個人を特定可能な参加者情報は、格納されていないが、格納されていてもよい。
【0174】
格納部11Aは、例えば、受け付け番号("1","2","3",…)、MACアドレス("aa:bb:…","AA:BB:…","11:22:…",…)など、イベント会場で主端末T0が従端末2から取得した、従端末2を特定可能な参加者情報を格納し得る。ただし、イベント会場で、主端末T0が従端末2から個人を特定可能な参加者情報をも取得し、格納部11Aに蓄積してもよい。
【0175】
格納部11Aには、距離("前方"、"中央"、"後方"等)と料金("2000円","1000円","500円"等)との対の集合が格納される。
【0176】
料金算出部144は、2以上の各従端末2に対応する距離関連情報に応じて、2以上の各従端末2の参加に対する料金(入場料、イベント参加料等)を算出する。
【0177】
統計処理部142Aが行う統計処理は、参加者数(全参加者数、前方の人数、中央の人数、後方の人数等)を計数したり、料金算出部144の算出結果を基にイベントの売り上げを求めたりする処理である。
【0178】
例えば、統計処理部142Aは、参加者情報出力部151が出力した参加者情報の数を計数して、総出席者数を求める。また、統計処理部142Aは、参加者所情報が有する距離関連情報を基に、距離ごとの人数(例えば、前方の人数、中央の人数、後方の人数)を求める。さらに、統計処理部142Aは、格納部11Aに格納されている距離と料金との対の集合を基に、総売り上げを計算する。例えば、前方の人数が150人、中央の人数が160人、後方の人数が210人の場合、総売り上げは、2000円×150と、1000円×160と、500円×210とを合計して、565000円のように計算される。
【0179】
統計処理結果出力部152Aは、かかる参加者数や売り上げを含む統計処理結果を出力する。
【0180】
従端末格納部21Aは、他の従端末を識別する従端末識別子を格納していなくてもよい。
【0181】
従端末受信部22Aは、主端末識別子"T0"と他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信する。ただし、従端末受信部22Aは、他の従端末を識別する従端末識別子を受信しても、認識まではしなくてよい。
【0182】
従端末送信部23Aは、主端末識別子"T0"と当該従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を送信する。また、従端末送信部23Aは、受信した主端末識別子"T0"と他の従端末を識別する従端末識別子と、更新したリレー関連情報との対を送信する。
【0183】
次に、本実施形態における管理システムの動作について、
図16および
図17のフローチャートを用いて説明する。
【0184】
図16は、参加者管理装置1A(主端末T0)の動作を説明するためのフローチャートである。
【0185】
(ステップS404A)処理部14Aは、従端末識別子受信部13が主端末識別子"T0"と新たな従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したか否かを判別する。従端末識別子受信部13が主端末識別子"T0"と新たな従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したと判別されるとステップS406に進み、受信していないと判別されるとステップS1602に進む。
【0186】
(ステップS1601)料金算出部144は、当該新たな従端末識別子に対応する距離関連情報に応じて、当該当新たな従端末識別子で識別される従端末の参加に対する料金(入場料、イベント参加料等)を、従端末格納部21Aに格納されている距離と料金との対の集合を基に算出する。
【0187】
(ステップS407A)参加者情報出力部151Aは、従端末識別子受信部13が受信した従端末識別子をTiとして、この従端末識別子"Ti"に対応する参加者情報であり、料金を含む参加者情報を出力する。例えば、従端末識別子受信部13が主端末識別子"T0"と従端末識別子"T3"とリレー関連情報"3"との対を受信した場合、参加者情報出力部151Aは、格納部11に格納されている従端末識別子と料金との対の集合を基に、受付番号"3"、アドレス"11:22:…"、距離"後方"、料金"500円"等を含む参加者情報を出力する。その後、ステップS408に進む。
【0188】
ステップS408での変数iがインクリメントされた後は、ステップS404Aに戻る。
【0189】
(ステップS1602)従端末処理部21は、例えばタッチパネル等の入力デバイスを介して統計処理の実行指示を受け付けたか否かを判別する。統計処理の実行指示を受け付けたと判別されるとステップS409Aに進み、受け付けていないと判別されるとステップS404Aに戻る。
【0190】
(ステップS409A)統計処理部142Aは、参加者情報出力部151Aが出力した2以上の参加者情報を統計処理し、統計処理結果を取得する。例えば、統計処理部142Aは、参加者情報の数を計数して総出席者数を求め、また、距離関連情報を基に、前方の人数、中央の人数、後方の人数を求め、さらに、距離と料金との対の集合を基に総売り上げを計算する。
【0191】
(ステップS410)統計処理結果出力部152は、統計処理部142が上記のようにして取得した統計処理結果(総出席者数、前方の人数、中央の人数、後方の人数、総売り上げ等)を出力する。その後、ステップS404Aに戻る。
【0192】
なお、
図16のフローチャートにおいて、ステップS406を省略し、ステップS407Aでは、従端末識別子"Ti"に対応する参加者情報を出力してもよい。
【0193】
図17は、従端末2(T1,T2,…)の動作を説明するためのフローチャートである。
【0194】
(ステップS502A)従端末送信部23は、主端末識別子"T0"と当該従端末Tiを識別する従端末識別子"Ti"とリレー関連情報(初期値"1")との対を送信する。その後、ステップS501に戻る。
【0195】
(ステップS503A)従端末処理部24は、従端末受信部22が主端末識別子"T0"と他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したか否を判別する。従端末受信部22が主端末識別子"T0"と他の従端末を識別する従端末識別子とリレー関連情報との対を受信したと判別されるとステップS504に進み、受信していないと判別されるとステップS501に戻る。
【0196】
(ステップS505A)従端末送信部23は、従端末受信部22が受信した主端末識別子"T0"と他の従端末を識別する従端末識別子と、従端末処理部24が更新したリレー関連情報との対を送信する。その後、ステップS501に戻る。
【0197】
以下、本実施の形態における管理システムの具体的な動作例について説明する。管理システムの概念図は
図13である。イベント会場には、主催者と、2以上の参加者(受付番号1番の平松さん、受付番号2番の鈴木さん、受付番号3番の吉田さん、…)とが居る。主催者の主端末T0(出席管理装置1A)は、ステージ上またはその付近に存在し、2以上の生徒の従端末2(従端末T1,T2,T3,…)は、前方、中央、後方に存在する。
【0198】
主端末T0の電源がオンされると、主端末識別子送信部12は、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する。送信は、従端末識別子が格納部11Aに格納されていないため、マルチキャストではなく、ブロードキャストで行われる。以降のリレーに関する処理、距離関連情報を取得する処理等は、実施の形態1の場合と同様である。
【0199】
参加者情報出力部151Aは、例えば
図18に示すような、従端末識別子と参加者情報との対の集合、すなわち、従端末識別子"T1"と参加者情報"1,aa:bb:…"との対、従端末識別子"T2"と参加者情報"2,AA:BB…"との対、従端末識別子"T3"と参加者情報"3,11:22:…"との対を取得する。従端末識別子"T1"と対になる参加者情報は、料金"2000円"を含み、従端末識別子"T2"と対になる参加者情報は、料金"1000円"を含み、従端末識別子"T3"と対になる参加者情報は、料金"500円"を含んでいる。
【0200】
参加者情報出力部151Aは、取得した従端末識別子と参加者情報との対を出力する。その結果、ディスプレイには、例えば、
図19に示すような参加者管理画面が表示される。この参加者管理画面には、番号"1"、アドレス"aa:bb:…"、距離"前方"、料金"2000円"の組、番号"2"、アドレス"AA:BB:…"、距離"中央"、料金"1000円"の組、番号"3"、アドレス"11:22:…"、距離"後方"、料金"500円"の組、…が表示されている。
【0201】
統計処理部142Aは、かかる2以上の参加者情報を統計処理して、例えば、総出席者数、前方の人数、中央の人数、後方の人数、総売り上げ等を取得し、統計処理結果出力部152Aは、それらの情報を出力する。その結果、ディスプレイには、例えば、
図20に示すような統計処理結果画面が表示される。この統計処理結果画面には、総出席者数"520人"、前方の人数"150人"、中央の人数"160人"、後方の人数"210人"、総売り上げ"565000円"が表示されている。
【0202】
以上、本実施の形態によれば、主端末T0によって実現される参加者管理装置1Aであって、当該主端末T0を識別する主端末識別子"T0"が格納される主端末識別子格納部111と、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により送信する主端末識別子送信部12と、主端末識別子"T0"を近距離無線通信により受信した2以上の従端末T1,T2,…によるリレーによって受信した従端末T1,T2,…を識別する2以上の従端末識別子"T1","T2",…を受信する従端末識別子受信部13と、従端末識別子受信部13が受信した2以上の各従端末識別子"T1","T2",…に対応する参加者に関する情報である2以上の参加者情報を出力する参加者情報出力部151Aとを具備する参加者管理装置1Aにより、2以上の従端末T1,T2,…の近距離無線通信によるリレーによって2以上の従端末識別子"T1","T2",…を受信し、2以上の参加者情報を出力するので、簡単な構成で、2以上の参加者を管理することができる。また、参加者数の増加にも対応できる。
【0203】
また、上記参加者管理装置1Aにおいて、参加者情報出力部151Aは、従端末識別子"T1","T2",…に対応する2以上の参加者情報を出力することにより、不特定の2以上の参加者を管理できる。
【0204】
また、上記参加者管理装置1Aにおいて、従端末識別子受信部13は、リレーの数に関するリレー関連情報をも受信し、リレー関連情報を用いて、主端末T0と各従端末T1,T2,…との間の距離に関する情報である距離関連情報を取得する距離関連情報取得部141と、2以上の各従端末T1,T2,…に対応する距離関連情報に応じて、2以上の各従端末T1,T2,…の参加に対する料金を算出する料金算出部144とをさらに具備し、参加者情報出力部151Aは、料金を含む2以上の参加者情報を出力することにより、不特定の2以上の参加者の、位置に応じた料金をも管理できる。
【0205】
なお、本実施の形態では、参加者情報出力部151Aは、料金を含む参加者情報を出力したが、料金に代えて、またはこれに加えて、先述したような意欲情報を含む参加者情報を出力してもよい。
【0206】
なお、本実施の形態における参加者管理装置1Aを実現するソフトウェアは、主端末T0のコンピュータを、上記各部(11A,12,13,14A,15A,111,141,142A,144,151A,152A)として機能させるためのプログラムである。
【0207】
なお、上記各実施の形態において、距離関連情報取得部141は、従端末識別子送信部13が従端末識別子を有する信号を送信した強度である受信信号強度(RSSI)を基に、または、主端末識別子送信部12が主端末識別子を有する信号を送信した強度である送信信号強度とRSSIとを基に、距離関連情報を取得してもよい。具体的には、例えば、リレー関連情報が、リレーに介在した従端末2を識別する従識別子の集合(例えば"T2,T1")である場合、各従端末2が、当該従端末2を識別する従端末識別子とRSSIとの対をリレー関連情報に付加しつつリレーすることで、距離関連情報取得部141は、到達したリレー関連情報を基に、リレー経路を構成する各従端末2間の距離を算出できる。
【0208】
例えば、従端末T2からの従端末識別子が、従端末T1による中継を経て主端末T0に至る第一のリレー経路と、従端末T1'による中継を経て主端末T0に至る第二のリレー経路とが存在する場合、距離関連情報取得部141は、主端末T0・従端末T2間の距離を、主端末T0・従端末T1間の距離と、主端末T0・従端末T1'間の距離と、従端末T1・従端末T1'間の距離と、従端末T1・従端末T2間の距離と、従端末T1'・従端末T2間の距離とを基に、余弦定理などの三角関数を用いて算出してもよい。なお、従端末T2からの従端末識別子が、従端末T1による中継を経て主端末T0に至るリレー経路しか存在しない場合は、距離関連情報取得部141は、主端末T0・従端末T1間の距離と、従端末T1・従端末T2間の距離とを加算した値を、主端末T0・従端末T2間の距離と見做してもよい。リレーの段数が3段以上の場合も同様に、三角関数を用いた距離の算出が可能である。
【0209】
または、距離関連情報取得部141は、例えば、2以上の各従端末T1,T2,…が有するGPS受信機から位置情報を取得し、当該主端末T0自身の位置情報と、取得した2以上の位置情報とを基に、主端末T0と2以上の各従端末T1,T2,…との間の距離を算出してもよい。
【0210】
または、距離関連情報取得部141は、例えば、教室、イベント会場等の領域に配置された3以上の各距離センサからの距離情報を基に、各従端末T1,T2,…の位置を三角測量の原理で計算し、主端末T0と2以上の各従端末T1,T2,…との間の距離を算出してもよい。
【0211】
図21は、上記各実施の形態に記したプログラムを実行して、参加者管理装置1,1Aを実現するコンピュータシステム900の外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0212】
図21において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
【0213】
図22は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図22において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、インターネット等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。
【0214】
コンピュータシステム900に、参加者管理装置1,1Aの機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、インターネット等のネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0215】
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、参加者管理装置1,1Aの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0216】
なお、参加者管理装置1,1Aは、上記のような据え置き型のコンピュータシステム900に限らず、例えばスマートフォンやタブレット端末やノートPCといった携帯型のコンピュータシステムで実現されてもよい。この場合、
図21および
図22に記載のハードウェアのうち、ハードディスク914、CD−ROMドライブ905およびCD-ROM921は、例えば、フラッシュメモリ、メモリカードスロットおよびメモリカードにそれぞれ置き換えられてよいし、また、キーボード902およびマウス903は、例えばタッチパネルへの置き換えが可能である。また、従端末2は、通常、このような携帯型のコンピュータシステムで実現される。
【0217】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0218】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0219】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(主端末識別子送信部12、従端末識別子受信部13など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0220】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0221】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。