(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンテンツ表示部を視聴する視聴者の属性データが、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、請求項1に記載のデジタル・サイネージ。
前記販売促進用コンテンツの視聴者を撮影可能な撮影部と画像解析部とを有する視聴者属性データ取得部を更に備え、前記撮影部が撮影した撮影画像を前記画像解析部によって解析することによって、前記視聴者の属性データを取得する、請求項2に記載のデジタル・サイネージ。
前記デジタル・サイネージの設置場所における日時情報が、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、請求項1から4の何れかに記載のデジタル・サイネージ。
前記販売促進対象候補商品が食材であり、前記関連物品の画像データが、前記食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画である、請求項1から5の何れかに記載のデジタル・サイネージ。
前記関連物品提案部は、更に全商品の在庫データを入力すると、前記食材の必要総量が最大となるように選択された料理の情報が出力される、情報処理装置で構成されている、請求項6に記載のデジタル・サイネージ。
前記関連物品提案ステップにおいては、前記コンテンツ表示部を視聴する視聴者の属性データが、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、請求項10に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
前記関連物品提案ステップにおいては、前記デジタル・サイネージの設置場所における日時情報が、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、請求項10又は11に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
前記販売促進対象候補商品が食材であり、前記関連物品の画像データが、前記食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画である、請求項10から12の何れかに記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
前記関連物品提案部を構成する情報処理装置は、更に前記在庫データを入力値とし、前記食材の必要総量が最大となるように選択された料理の情報を出力する、請求項13に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
前記関連物品の情報を出力する情報処理装置がニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置である、請求項10から14の何れかに記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、商品の販売促進の実効性を担保するためには、販売可能な在庫品が存在するか否かに係る在庫データとのマッチングさせる処理が必須である。しかしながら、上記何れの文献にも、天候情報と在庫データとを予めマッチングさせることについては何ら言及されていない。
【0007】
又、商品の販売促進においては、当該商品の購買者が当該商品から直接又は間接的に得ることができるベネフィットを想起させる関連物品等を提示することが、有効な販売促進手法として広く行われている。具体的には、例えば、雪の降る寒い日に、「じゃが芋」の販売を促進するために、上記の商品(じゃが芋)を単体で提示するに止まらず、多数の「じゃが芋料理」の中から、「ポテトサラダ」ではなく、「肉じゃが」を選択し、その調理プロセスの動画を「販売促進用コンテンツ」として上映する手法である。
【0008】
特許文献1、2に開示されている「デジタル・サイネージ」によれば、天候情報の変動に基づき、予め特定の天候と紐づけられている食材の画像等を単品としてリアルタイムで表示することは可能である。しかしながら、上述のように、販売を促進したい食材を用いて調理可能な料理や料理プロセスに係る販売促進情報を組合せて構成される「販売促進用コンテンツ」を表示するためには、コンテンツの更新の都度、上記の販売促進情報の選択と取得、及び、取得した情報を編集する「販売促進用コンテンツ」の作成作業を、情報取得や表示とは、別途の作業として人手によって行うこと(マニュアル編集)が必須であった。
【0009】
本発明は、天候の変動と相関のある食材等の需要変動を予測する「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品情報と当該商品の販売促進に寄与する関連物品に係る情報とを、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で最適に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、自動的に作成して表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の解決手段により、上述の課題を解決する。
【0011】
(1) 天候連動需要予測情報を取得する、情報取得部と、前記天候連動需要予測情報に基づいて需要の増加が予想される一又は複数の販売促進対象候補商品の在庫データを、在庫データベースにアクセスして検索する、在庫検索部と、前記販売促進対象候補商品に対応する関連物品を提案する、関連物品提案部と、前記関連物品提案部によって提案された前記関連物品の画像データを、サーバーにアクセスして検索する、画像データ検索部と、在庫の存在が確認された一又は複数の前記販売促進対象候補商品と、前記画像データが取得可能であることが確認された前記関連物品と、の組合せを決定する、マッチング処理部と、マッチング処理部によって決定された前記組合せを構成する前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品の画像データを取得する、画像データ取得部と、前記画像データ取得部が取得した前記画像データから、前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品に係る情報を含んでなる販売促進用コンテンツを自動的に作成する、コンテンツ作成部と、前記販売促進用コンテンツを表示する、コンテンツ表示部と、を備え、前記関連物品提案部は、前記販売促進対象候補商品の情報を入力すると、販売促進用の関連物品の情報が出力される情報処理装置で構成されている、デジタル・サイネージ。
【0012】
(1)のデジタル・サイネージによれば、「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品と販売促進用の関連物品とに関する情報とを適切に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で自動的に作成して表示することができる。
【0013】
(2) 前記コンテンツ表示部を視聴する視聴者の属性データが、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、(1)に記載のデジタル・サイネージ。
【0014】
(2)のデジタル・サイネージは、(1)のデジタル・サイネージにおいて、更に、デジタル・サイネージを視聴する視聴者の属性を加味して内容を最適化した「販売促進用コンテンツ」を作成することができる構成とした。これにより、(1)のデジタル・サイネージにおける視聴者の購買意欲の向上効果の発現の確度を更に向上させることができる。
【0015】
(3) 前記販売促進用コンテンツの視聴者を撮影可能な撮影部と画像解析部とを有する視聴者属性データ取得部を更に備え、前記撮影部が撮影した撮影画像を前記画像解析部によって解析することによって、前記視聴者の属性データを取得する、(2)に記載のデジタル・サイネージ。
【0016】
(3)のデジタル・サイネージは、(2)のデジタル・サイネージに、更に視聴者を撮影する機能を有する撮影部と撮影された画像を解析する画像解析部を付加し、デジタル・サイネージ設置場所に滞在する視聴者の属性情報を、この撮影部が撮影した撮影画像の解析によってリアルタイムで取得することができる構成とした。これにより、実際に情報を視聴している視聴者の属性に対する適合性の面で更に優れた「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成することができる。
【0017】
(4) 前記画像解析部が、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置である、(3)に記載のデジタル・サイネージ。
【0018】
(4)のデジタル・サイネージは、(3)のデジタル・サイネージにおいて、更に視聴者の属性データを取得するための画像解析を、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置によって行うことができる構成とした。これにより、視聴者の属性データの精度を更に高めて、実際に情報を視聴している視聴者の属性に対する適合性の面で極めて優れた「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成することができる。
【0019】
(5) 前記デジタル・サイネージの設置場所における日時情報が、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、(1)から(4)の何れかに記載のデジタル・サイネージ。
【0020】
(5)のデジタル・サイネージによれば、(1)から(4)の何れかのデジタル・サイネージを、設置場所における日時情報を加味して内容を最適化した「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成することができる構成とした。これにより、視聴者の購買意欲の向上効果の発現の確度を更に向上させることができる。
【0021】
(6) 前記販売促進対象候補商品が食材であり、前記関連物品の画像データが、前記食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画である、(1)から(5)の何れかに記載のデジタル・サイネージ。
【0022】
(6)のデジタル・サイネージによれば、(1)から(5)の何れかのデジタル・サイネージにおいて、特に、販売促進の対象とする販売促進対象候補商品が食材である場合に、従来、作業者によるマニュアル編集によって作成されていた、食材の購買意欲を高めるために有効な広告手法を取り入れた「販売促進用コンテンツ」を、自動的に作成して表示することができる。
【0023】
(7) 前記関連物品提案部は、更に全商品の在庫データを入力すると、前記食材の必要総量が最大となるように選択された料理の情報が出力される、情報処理装置で構成されている、(6)に記載のデジタル・サイネージ。
【0024】
(7)のデジタル・サイネージによれば、例えば、在庫が確認された複数の食材を用いて調理可能な様々な料理のうち、当該料理の材料である食材の必要総量、即ち、総販売量の期待値が最大化することとなる料理を、自動的に選択する。これにより、(6)のデジタル・サイネージによる販売促進効果の実効性を更に高めることができる。
【0025】
(8) 前記関連物品の情報を出力する情報処理装置がニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置である、(1)から(7)の何れかに記載のデジタル・サイネージ。
【0026】
(8)のデジタル・サイネージによれば、(1)から(7)の何れかのデジタル・サイネージにおいて、「販売促進用コンテンツ」を構成する関連物品の選択を、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置、所謂ディープラーニング型の情報処理装置によって行うものとした。これにより、関連物品の選択において、より複雑な条件判断が可能となり、より訴求力の高い「販売促進用コンテンツ」の作成が可能となる。
【0027】
(9) 天候連動需要予測情報を取得する、情報取得部と、前記天候連動需要予測情報に基づいて需要の増加が予想される一又は複数の販売促進対象候補商品の在庫データを、在庫データベースにアクセスして検索する、在庫検索部と、前記販売促進対象候補商品の情報を入力すると、販売促進用の関連物品の情報が出力される、情報処理装置で構成されていて、前記販売促進対象候補商品に対応する前記関連物品を提案する、関連物品提案部と、前記関連物品提案部によって提案された前記関連物品の画像データを、サーバーにアクセスして検索する、画像データ検索部と、在庫の存在が確認された一又は複数の前記販売促進対象候補商品と、前記画像データが取得可能であることが確認された前記関連物品と、の組合せを決定する、マッチング処理部と、マッチング処理部によって決定された前記組合せを構成する前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品の画像データを取得する、画像データ取得部と、前記画像データ取得部が取得した前記画像データから、前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品に係る情報を含んでなる販売促進用コンテンツを自動的に作成する、コンテンツ作成部と、を備えてなる演算処理部が、一又は複数の前記販売促進用コンテンツを表示する、コンテンツ表示部と、通信可能に接続されてなる、デジタル・サイネージ・システム。
【0028】
(9)のデジタル・サイネージ・システムによれば、「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品と販売促進用の関連物品とに関する情報とを適切に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で自動的に作成して表示することができる。又、遠隔地に散在するデジタル・サイネージを一か所の本部において制御することができる。
【0029】
(10) 情報取得部が、天候連動需要予測情報を取得する、情報取得ステップと、在庫検索部が、前記天候連動需要予測情報に基づいて需要の増加が予想される一又は複数の販売促進対象候補商品の在庫データを、在庫データベースにアクセスして検索する、在庫検索ステップと、関連物品提案部が、前記販売促進対象候補商品に対応する関連物品を提案する、関連物品提案ステップと、画像データ検索部が、前記関連物品提案部によって提案された前記関連物品の画像データを、サーバーにアクセスして検索する、画像データ検索ステップと、マッチング処理部が、在庫の存在が確認された一又は複数の前記販売促進対象候補商品と、前記画像データが取得可能であることが確認された前記関連物品と、の組合せを決定する、マッチング処理ステップと、画像データ取得部が、マッチング処理部によって決定された前記組合せを構成する前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品の画像データを取得する、画像データ取得ステップと、コンテンツ作成部が、前記画像データ取得部が取得した前記画像データから、前記販売促進対象候補商品及び前記関連物品に係る情報を含んでなる販売促進用コンテンツを自動的に作成する、コンテンツ作成ステップと、コンテンツ表示部が、前記販売促進用コンテンツを表示するコンテンツ表示ステップと、を含んでなる、販売促進用コンテンツの表示方法。
【0030】
(10)の販売促進用コンテンツの表示方法によれば、「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品と販売促進用の関連物品とに関する情報とを適切に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で自動的に作成して表示することができる。
【0031】
(11) 前記関連物品提案ステップにおいては、前記コンテンツ表示部を視聴する視聴者の属性データが、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、(10)に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
【0032】
(11)の販売促進用コンテンツの表示方法は、(10)の販売促進用コンテンツの表示方法において、更に、デジタル・サイネージを視聴する視聴者の属性を加味して内容を最適化した「販売促進用コンテンツ」を作成することができる構成とした。これにより、視聴者の購買意欲の向上効果の発現の確度を更に向上させることができる。
【0033】
(12) 前記関連物品提案ステップにおいては、前記デジタル・サイネージの設置場所における日時情報が、前記関連物品を選択するためのデータとして、前記関連物品提案部を構成する情報処理装置に入力される、(10)又は(11)に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
【0034】
(12)の販売促進用コンテンツの表示方法によれば、(10)又は(11)に記載の販売促進用コンテンツの表示方法を、設置場所における日時情報を加味して内容を最適化した「販売促進用コンテンツ」を作成することができる構成とした。これにより、視聴者の購買意欲の向上効果の発現の確度を更に向上させることができる。
【0035】
(13) 前記販売促進対象候補商品が食材であり、前記関連物品の画像データが、前記食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画である、(10)から(12)の何れかの販売促進用コンテンツの表示方法。
【0036】
(13)の販売促進用コンテンツの表示方法によれば、(10)から(12)の何れかの販売促進用コンテンツの表示方法において、特に、販売促進の対象とする商品が食材である場合に、販売促進効果に優れる手法を取り入れた「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成して表示することができる。
【0037】
(14) 前記関連物品提案部を構成する情報処理装置は、更に前記在庫データを入力値とし、前記食材の必要総量が最大となるように選択された料理の情報を出力する、(13)に記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
【0038】
(14)の販売促進用コンテンツの表示方法によれば、例えば、在庫が確認された複数の食材を用いて調理可能な様々な料理のうち、当該料理の材料である食材の必要総量、即ち、総販売量の期待値が最大化することとなる料理を、自動的に選択する。これにより、(13)の販売促進用コンテンツの表示方法による販売促進効果の実効性を更に高めることができる。
【0039】
(15) 前記関連物品の情報を出力する情報処理装置がニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置である、(10)から(14)の何れかに記載の販売促進用コンテンツの表示方法。
【0040】
(15)の販売促進用コンテンツの表示方法によれば、(10)から(14)の何れかの販売促進用コンテンツの表示方法において、販売促進用コンテンツを構成する関連物品の選択を、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置、所謂ディープラーニング型の情報処理装置によって行うものとした。これにより、関連物品の選択において、より複雑な条件判断が可能となり、より訴求力の高い「販売促進用コンテンツ」の表示が可能となる。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、天候の変動と相関のある食材等の需要変動を予測する「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品情報と当該商品の販売促進に寄与する関連物品に係る情報とを、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で最適に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、自動的に作成して表示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明を実施するための最良の形態について適宜図面を参照しながら説明する。
【0044】
<デジタル・サイネージ>
本発明のデジタル・サイネージは、「天候連動需要予測情報」を活用して行われる商品の販売促進活動において、販売促進を図る対象商品の情報と、当該商品の販売促進に寄与しうる関連物品に係る情報とを、当該商品の在庫状態等も織り込んだ上で、最適に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、自動的に作成して表示することができる表示装置である。
【0045】
ここで、上述の「天候連動需要予測情報」とは、天候の変動と相関のある商品の需要変動の予測に係る情報全般のことを言うものとする。そのような「天候連動需要予測情報」は、既に、各種の気象関連団体等から有償或いは無償の情報として、コンビニエンスストアやショッピングセンター等、各種の流通販売組織に提供されている。
【0046】
本発明のデジタル・サイネージは、天候と需要と間に相関が存在する物品全般の販売促進手段として採用することができる。但し、本発明のデジタル・サイネージは、上記物品の中でも、天候と需要と間に明確な相関関係を見出しやすい食材の販売促進手段としての実施を、特に好ましい実施形態の一例として挙げることができる。以下、本発明のデジタル・サイネージを、食材を主な販売促進対象とした販売促進活動に用いる実施形態について、その詳細を説明する。
【0047】
ここで、本明細書における「関連物品」とは、特に他の断わりがない限り、本発明のデジタル・サイネージによって販売促進を図る対象商品に関連する物品(サービス等無形物も含む)であって、当該商品と併せて提示することによって、当該商品の販売の促進に寄与しうるもの全般を指すものとする。
【0048】
又、本発明のデジタル・サイネージによって販売促進を図る対象商品が食材である場合、当該商品(食材)の販売促進に寄与しうる「関連物品」に係る情報として、当該食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画を提示することが広告手法として有効である。デジタル・サイネージ1は、従来、作業者によるマニュアル編集によって作成されていた、食材の購買意欲を高めるために有効な上記広告手法を取り入れた「販売促進用コンテンツ」を、人手をかけずに自動的に作成して表示することができる広告手段として、顕著な優位性を備えるものである。
【0049】
[全体構成]
本発明のデジタル・サイネージの好ましい実施形態の一例であるデジタル・サイネージ1の基本構成は、
図1に示す通りである。即ち、デジタル・サイネージ1は、情報取得部10、在庫検索部20、関連物品提案部30、画像データ検索部40、マッチング処理部50、画像データ取得部60、コンテンツ作成部70、及びコンテンツ表示部80を含んで構成される。又、デジタル・サイネージ1は上記各構成に加えて、更に、視聴者属性データ取得部90を備える構成であることがより好ましい。
【0050】
尚、本明細書においては、デジタル・サイネージ1を構成する上記各部のうち、情報取得部10、在庫検索部20、関連物品提案部30、画像データ検索部40、マッチング処理部50、画像データ取得部60、コンテンツ作成部70を、まとめて「演算処理部」とも称する。「演算処理部」は、CPU、メモリ、通信部等のハードウェアを備えるコンピュータ等公知の各種の情報処理装置によって構成することができる。そして、上記構成を備える「演算処理部」は、コンピュータ用の「プログラム」により、以下に説明するデジタル・サイネージの各種動作を具体的に実行することができる。
【0051】
尚、デジタル・サイネージ1は、上述の「演算処理部」において作成された「販売促進用コンテンツ」を表示する平面ディスプレイ等のコンテンツ表示部80が、独立した表示装置として、「演算処理部」とは離間した別の場所に配置されていてもよい。この場合、それらの両構成部分は、専用の通信ケーブルを利用した有線接続、有線LAN、無線LAN、近距離無線通信、或いは、携帯電話回線等の各種の通信手段によって通信可能に接続されていればよく、これにより、例えば、単一の「演算処理部」と遠隔地に分散配置される複数のコンテンツ表示部80とによって構成される分散型の「デジタル・サイネージ・システム」として実施することもできる。
【0052】
[情報取得部]
情報取得部10は、天候の変動と相関のある商品の需要変動を予測する「天候連動需要予測情報」を取得する。デジタル・サイネージ1(或いは、上記の分散型の「デジタル・サイネージ・システム」においては、コンテンツ表示部80)が設置されている場所における「天候連動需要予測情報」は、インターネット等の公衆の用に供されている通信回線、或いは、使用者の専有する通信回線を通じて行われる通信によって取得することができる。又、情報取得の頻度は特に限定されないが、1日毎、或いは、8時間毎等、予め設定された所定の時間間隔で自動的に取得されることが好ましい。取得した「天候連動需要予測情報」は、必要に応じて、一定の期間、情報取得部10又は演算処理部内のその他の記憶手段に記憶しておくことが好ましい。
【0053】
ここで、天候と需要増加が予測される商品との組合せからなる「天候連動需要予測情報」の一例を、下記表1に示す。
【0055】
[在庫検索部]
在庫検索部20は、情報取得部10が取得した「天候連動需要予測情報」に含まれる一又は複数の「販売促進対象候補商品」の在庫の有無を、在庫データベースにアクセスして検索する。例えば、表1に示す「天候連動需要予測情報」を取得した場合であれば、「水(常温)」、「中華まん」、「甘酒」、「じゃが芋」・・・、Aの各販売促進対象候補商品についての当該店舗等における在庫の有無を確認する。
【0056】
又、在庫検索部20は、上記の検索を行う際に、更に、上記の「販売促進対象候補商品」以外の全商品も含めた全商品の在庫数に係る情報(全商品の在庫データ)も取得し、この情報を、上記の「販売促進対象候補商品」の在庫の有無に係る情報と併せて、関連物品提案部30に伝達する機能を備えるものであることが好ましい。これにより、後に詳しく説明する通り、関連物品提案部30において、在庫品の総販売量を最大化するための商品(食材)選択が可能となる。
【0057】
[関連物品提案部]
関連物品提案部30は、情報取得部10が取得した「天候連動需要予測情報」に含まれる一又は複数の「販売促進対象候補商品」に対応する「関連物品」を提案する。
【0058】
関連物品提案部30は、上記の提案を行うために、具体的には、「販売促進対象候補商品」の情報を入力すると、販売促進用の「関連物品」の情報が出力される、情報処理装置で構成されている。
【0059】
関連物品提案部30における販売促進用の「関連物品」の選択は、例えば、「販売促進対象候補商品」が、表1の「じゃが芋」である場合であれば、これに、少なくとも販売時・場所における「天候データ」を組合せた入力値に応じて、「カレーライス」、「肉じゃが」、「ポタージュスープ(冷)」「ポタージュスープ(熱)」「ポテトサラダ」等の様々な「じゃが芋料理」の何れかに係る情報が、上述の入力値に対する出力値、即ち、販売促進用の「関連物品」の情報として出力されることによって実行される。
【0060】
上述の入力値は、「天候データ」に加えて、更に、デジタル・サイネージの設置場所における「日時情報」や、デジタル・サイネージ1の「視聴者の属性データ」を組合せた入力値であることが、より好ましい。例えば、「視聴者の属性データ」を入力値に加えることにより、年齢、性別に応じた嗜好の差異を加味したより最適な選択(例えば、子供向きなら「カレーライス」、壮年以上が対象であれば「肉じゃが」等)を行うことが可能となる。尚、「視聴者の属性データ」は、設置場所におけるデジタル・サイネージの視聴者層が固定的である場合等は、予め、デフォルトのデータとして、演算処理部内の記憶手段に記憶させておくこともできる。但し、後述する通り、リアルタイムでより精密な「視聴者の属性データ」を取得するためには、デジタル・サイネージ1を、上記の撮影部91及び画像解析部92を有してなる視聴者属性データ取得部90を更に備える構成とすることがより好ましい。
【0061】
又、上記で例示したように、特に、「販売促進対象候補商品」が食材である場合、関連物品提案部30は、「全商品の在庫データ」も加味した上で、総販売量が最大化されることとなるように、「関連物品」としての料理を選択する機能を有するものであることが、更に好ましい。このために、関連物品提案部30を構成する情報処理装置を、「全商品の在庫データ」を入力した場合、食材の必要総量、即ち、総販売量の期待値が最大化されるように選択された「関連物品」の情報を出力されるものとすればよい。
【0062】
食材の必要総量が最大化されるような「関連物品」の選択とは、例えば、下記表2に示すような選択の仕方を例示することができる。この選択の仕方によれば、当日の天候に基づいて決定されている「販売促進対象候補商品」が、「じゃが芋」である場合において、「人参」や「牛肉」の在庫も十分に存在する場合(店舗A)においては、この在庫データを加味して、これらの食材も用いて調理可能な「カレーライス」が、「関連商品」として優先的に選択され、一方で、「人参」や「牛肉」の在庫が存在せず、「じゃが芋」の在庫のみが大量に存在する場合(店舗B)においては、主には「じゃが芋」のみを用いて調理可能な「フライドポテト」が「関連商品」として優先的に選択される。
【0064】
上記の「関連物品」を選択する処理は、多岐に渡る条件を総合的に判断する情報処理能力に長けている、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置によって行われることが好ましい。この販売促進用の「関連物品」を選択する処理を、ニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置に実行させる構成とすることにより、これにより、「関連物品」の選択において、より複雑な条件判断が可能となり、より訴求力の高い「販売促進用コンテンツ」の作成が可能となり、デジタル・サイネージ1を、より販売促進効果の高いものとすることができる。
【0065】
[画像データ検索部]
画像データ検索部40は、関連物品提案部30において選択された「関連物品」の画像を含んでなる販売促進用の「関連物品」の画像データの取得可能性の有無を、内部サーバー又はウエブ上に存在する外部サーバーにアクセスして検索する。
【0066】
ここで、本明細書において「内部サーバー」とは、デジタル・サイネージ1の所有者又は使用者が所有、又は、恒常的に使用し、蓄積されているデータの管理を行う、データベースであって、画像データ検索部40とは専用の回線等で通信可能に接続されている装置のことを言う。
【0067】
一方、「外部サーバー」とは、インターネット等の公衆の用に供されている通信回線を含む何らかの通信回線を通じてアクセス可能であって、必要な情報を通信によって取得することが可能なあらゆるデータベースであって「内部サーバー」以外のもののことを言う。不特定多数にアクセスが許可されている動画サイト等が、「外部サーバー」の一例である。画像データ検索部40は、そのような外部サーバーから、様々な素材データを、有償又は無償で、適法に取得することが可能である。
【0068】
画像データ検索部40が検索して取得可能性を判断する「関連物品の画像データ」とは、上記の「販売促進候補商品」の販売促進に寄与しうる「販売促進用コンテンツ」を構成することができる画像データであれば、静止画であっても動画であってもよい。但し、この「関連物品」は、上記の「販売促進候補商品」を用いて購買者が作成可能な被作成品であることが好ましい。又、「関連物品の画像データ」は、「販売促進候補商品」が食材である場合において、当該食材を用いた料理の調理方法の説明に関する動画であることが、特に好ましい。
【0069】
[マッチング処理部]
マッチング処理部50は、在庫検索部20が取得した在庫データに基づいて在庫の存在が確認された「販売促進対象候補商品」と、画像データ検索部40が検索した「関連物品の画像データ」とを突き合わせて、「販売促進用コンテンツ」を構成する組合せとしての整合を確認するマッチング処理により、「販売促進用コンテンツ」の作成に用いる素材の組合せを最終的に決定する。必要な素材の一部が取得不可能であった場合等、上記整合が確認できなかった場合は、処理を上流ステップに戻して、素材の組合せを再構成する。
【0070】
[画像データ取得部]
画像データ取得部60は、マッチング処理部50によって決定された組合わせを構成する「販売促進対象候補商品の画像データ」と、「関連物品の画像データ」とを取得する。画像データ取得部60は、前者を取得する商品画像データ取得部(図示せず)と、後者を取得する関連物品画像データ取得部(図示せず)とによって構成されることが好ましい。
【0071】
商品画像データ取得部が取得する、「販売促進対象候補商品の画像データ」は、即ち、デジタル・サイネージの使用店舗等における取り扱い商品の画像データでもあるので、取り扱い商品の基本データとして、予め、デフォルトの基礎データとして内部サーバーに記憶させておき、必要に応じて、商品画像データ取得部が、これを用いる構成とすることができる。この場合、上記の基本データは必要に応じて適宜更新していく必要がある。
【0072】
又、商品画像データ取得部が取得する、「販売促進対象候補商品の画像データ」として、上述した「外部サーバー」から得ることができる画像データを、有償又は無償で、適法に取得して用いることもできる。
【0073】
関連物品画像データ取得部が取得する、「関連物品の画像データ」は、「販売促進対象候補商品の画像データ」と同様に予め内部サーバーに記憶させておいた物を用いることもできるが、ウエブ上に存在する「外部サーバー」に広くアクセスして検索した結果「取得可能」と判断された素材を用いる構成とすることが好ましい。
【0074】
[コンテンツ作成部]
コンテンツ作成部70は、マッチング処理部50で組合せが決定されて、画像データ取得部60で取得された「販売促進対象候補商品の画像データ」及び「関連物品の画像データ」から、「販売促進対象候補商品」及び販売促進用の「関連物品」に係る情報を含んでなる「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成する。
【0075】
又、コンテンツ作成部70は、より詳細には、上記内容の「販売促進用コンテンツ」を自動的に作成する編集部71に加えて、更に、当該「販売促進用コンテンツ」の表示スケジュールを作成する表示スケジュール作成部72を備える構成であることが好ましい。
【0076】
(編集部)
編集部71は、上記の商品画像と販売促進用の「関連物品の画像データ」とを含んで構成される「販売促進用コンテンツ」を作成する。この「販売促進用コンテンツ」の作成は、基本的に、画像データ取得部60が取得した各画像データを、素材として、これらを所定のフォーマットに自動的に当てはめていく編集作業として実行される。この編集作業を全て自動化することも従来技術により十分に可能である。
【0077】
又、編集部71が作成する「販売促進用コンテンツ」には、更に、上記の「販売促進対象候補商品」又は、販売促進用の「関連物品」に関連する、様々な物品、イベント、アミューズメント等に関する連動広告情報を更に付加することも有効である。
【0078】
(表示スケジュール作成部)
表示スケジュール作成部72は、「販売促進用コンテンツ」の表示のタイミングを制御する表示スケジュールを作成する。例えば、表示可能な、「販売促進用コンテンツ」が、複数種類ある場合に、1日のどの時間に、どのコンテンツを、どの順番で表示すると販売促進効果の期待値が最大化するかを、時間毎の客層の変化に係るデータに基づいて算出し、その結果に基づいて最適な表示スケジュールを作成する処理を、公知の各種情報処理装置によって自動的に行うことが可能である。
【0079】
[視聴者属性データ取得部]
上述の通り、デジタル・サイネージ1は、コンテンツ表示部80を視聴する視聴者の属性データを取得する視聴者属性データ取得部90を更に備える構成とすることがより好ましい。これにより、視聴者の属性データも、「販売促進候補商品」と「関連物品」との最適な組合せを判断するためのデータとして入力し、販売促進効果の発現の確度をより高めることができる。
【0080】
(撮影部・画像解析部)
視聴者属性データ取得部90は、「販売促進用コンテンツ」の視聴者を撮影可能な撮影部91と画像解析部92と、備える構成であることが好ましい。これにより、撮影部91が撮影した視聴者が映っている撮影画像を画像解析部92によって解析することによって、視聴者の属性データを自動的にリアルタイムで取得することができる。
【0081】
上記の撮影部91は、例えば、
図3に示すように、小型カメラが撮影部91としてコンテンツ表示部80に設置されている構成、即ち、デジタル・サイネージ1の一部として装置内に組み込まれている構成とすることができる。又、外部カメラを、撮影部91としての機能を発揮させうる態様でデジタル・サイネージ1に接続することによっても、その外部カメラを撮影部91として機能させることができる。例えば、デジタル・サイネージ1の設置場所に設置されている監視カメラをデジタル・サイネージ1に通信可能に接続することによっても、既設の監視カメラ等を撮影部91として機能させることができる。監視カメラによって撮影される画像からは、通常、当該エリアの人の流れ、商品の動き、店員の動き等を把握することができる。よって、上記構成とする場合、デジタル・サイネージ1には情報取得のための専用のカメラを具備させることなく、既存の設備の活用によって、視聴者の属性データを取得して上記効果を享受することができる。
【0082】
上記の画像解析部92は、高い認識率で高速で画像認識することが可能な、ニューラルネットワークを有する機械学習型の画像認識手段所謂、ディープラーニング型の画像認識手段によって構成されることが好ましい。尚、ニューラルネットワークを有する機械学習型の画像認識手段(ディープラーニングを用いた画像認識手段)を用いた画像認識技術については、例えば、下記に公開されている。
「ディープラーニングと画像認識、オペレーションズ・リサーチ」
(http://www.orsj.o.jp/archive2/or60−4/or60_4_198.pdf)
【0083】
[コンテンツ表示部]
コンテンツ表示部80は、コンテンツ作成部70が作製した「販売促進用コンテンツ」を、視聴者に対して表示する装置である。例えば、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイ、VFDディスプレイ、その他各種のプロジェクタ等、文字・動画・静止画を表示可能な装置でコンテンツ表示部80を構成することができる。本発明の好ましい実施形態としては、店舗内に配置される縦横がそれぞれ1〜2m程度のサイズの一般的な販売促進用のデジタル・サイネージが想定されている。但し、コンテンツ表示部80の表示面の面積は特段限定されない。例えば、自動販売機内蔵の小窓部のような数cm四方の小さなサイズのディスプレイから、建造物の壁面に設置される数10m四方規模の巨大ディスプレイにまで、本発明の適用が可能である。
【0084】
図3は、コンテンツ表示部80の一例を模式的に示す図である。コンテンツ表示部80の表示面の画面構成については、「販売促進対象候補商品」及び「関連物品」に係る情報を含んでなる所望の「販売促進用コンテンツ」を、表示可能であればよく、特定の構成に限定はされないが、一例として、同図に示すように、「関連物品」として選択された「カレーライス」の調理方法のプロセスを示す動画を表示する動画表示部81と、「天候連動需要予測情報」に基づいて決定されている「販売促進対象候補商品」である「じゃが芋」を含んで選択されたその他の販売促進の対象商品の静止画を表示する静止画表示部82とからなる複数画面からなる構成を例示することができる。
【0085】
<販売促進用コンテンツの表示方法>
デジタル・サイネージ1の動作により実行される本発明の「販売促進用コンテンツの表示方法」は、少なくとも、以下の各ステップ、即ち、情報取得部10において実行される「情報取得ステップS10」、在庫検索部20において実行される「在庫検索ステップS20」、関連物品提案部30において実行される「関連物品提案ステップS30」、画像データ検索部40によって実行される「画像データ検索ステップS40」、マッチング処理部50において実行される「マッチング処理ステップS50」、画像データ取得部60において実行される「画像データ取得ステップS60」、コンテンツ作成部70において実行される「コンテンツ作成ステップS70」及び、コンテンツ表示部80において実行される「コンテンツ表示ステップS80」と、が順次実行されることによって、全体プロセスとして機能し、上述した有利な効果を発揮する。
【0086】
[情報取得ステップ]
情報取得ステップS10においては、情報取得部10が、天候の変動と相関のある商品の需要変動を予測する「天候連動需要予測情報」を取得する。「天候連動需要予測情報」は、そのような情報を有償又は無償で提供している外部の情報提供機関から継続的、且つ、定期的に入手することができる。又、一次情報として気象関係の情報だけを入手して、その情報に基づく二次情報としての需要予測については、自己のシステム内部で生成するようにしてもよい。
【0087】
[在庫検索ステップ]
在庫検索ステップS20においては、在庫検索部20が、「天候連動需要予測情報」に基づいて需要の増加が予想される一又は複数の「販売促進対象候補商品」の在庫データを、在庫データベースにアクセスして検索する。この検索は、少なくとも、「販売促進対象候補商品」についての在庫の有無の確認を行う他、上述した通り、更に、上記の「販売促進対象候補商品」以外の全商品も含めた全商品の在庫数に係る情報(全商品の在庫データ)も取得することが好ましい。これにより、後に詳しく説明する通り、関連物品提案ステップS30において、在庫品(食材)の総販売量の期待値を最大化する商品(食材)選択が可能となる。
【0088】
[関連物品提案ステップ]
関連物品提案ステップS30においては、関連物品提案部30が、販売促進対象候補商品に対応する「関連物品」を提案する。ここで、本発明のデジタル・サイネージにおいて、「関連物品」とは、販売促進対象とする商品と、同時に又は順次提示することによって、当該商品の購買意欲を向上させうる物品であればよく、例えば、「販売促進対象候補商品」を用いて購買者が作成可能な被作成品であることが好ましい。具体例の一つとして、雨の日に「大型のスコップ」を販売促進対象の商品とする場合において、直接的な使用方法である雪かきの作業動画に引き続き、更に、大型のスコップを用いて家族で「雪だるま(被作成品)」を作る映像を併せて提示する例等が挙げられる。
【0089】
又、販売促進対象候補商品が食材である場合には、上述の通り、「関連物品」は、当該食材を用いた料理とすることが好ましい、更には、当該料理の調理方法の説明に関する動画を、販売促進用のコンテンツを構成する素材として用いることが、極めて好ましい。
【0090】
又、関連物品提案ステップS30においては、コンテンツ表示部80を視聴する視聴者の属性データが、「関連物品」を選択するためのデータとして、関連物品提案部30を構成する情報処理装置に入力されることがより好ましい。この場合、視聴者の属性データの取得は、上述の視聴者属性データ取得部90をデジタル・サイネージ1の演算処理部に更に備えることにより、当該処理を実行することが好ましい。
【0091】
又、関連物品提案ステップS30においては、デジタル・サイネージ1の設置場所における日時情報が、関連物品を選択するためのデータとして、関連物品提案部30を構成する情報処理装置に入力されることが好ましい。日時情報とは、一次的には、デジタル・サイネージの設置場所における年月日及び時刻であるが、それに基づいて推測することができる、季節毎の気候の傾向、時刻毎の当該場所における人の流れ、及び、それらに応じた需要の変化等が二次的な情報として利用することにより、上記の選択の最適化の精度を更に高めることができる。
【0092】
又、関連物品提案ステップS30においては、上述の通り、関連物品提案部を構成する情報処理装置には、更に在庫データが入力値と入力され、在庫品(食材)の総販売量の期待値を最大化する商品(食材)選択が出力値として出力される処理が行われることが、より好ましい。
【0093】
[画像データ検索ステップ]
画像データ検索ステップS40においては、画像データ検索部40が、関連物品提案部30によって提案された「関連物品」の画像データを、アクセス可能なあらゆるサーバーにアクセスして検索する。
【0094】
[マッチング処理ステップ]
マッチング処理ステップS50においては、マッチング処理部50が、在庫の存在が確認された一又は複数の「販売促進対象候補商品」と、画像データの取得が可能であると確認された「関連物品」と、の組合せを決定する。尚、「販売促進対象候補商品」と「関連物品」の対応を確認した結果、不足がある場合は、処理を関連物品提案ステップS30に戻して、他の「関連物品」を選び直す処理を繰り返す。
【0095】
[画像データ取得ステップ]
画像データ取得ステップS60においては、画像データ取得部60が、マッチング処理部50によって決定された組合せを構成する「販売促進対象候補商品」及び「関連物品」の画像データを取得する。取得元となるデータベースは内部データベースであってもよいし、アクセス可能な外部データベースであってもよい。「販売促進対象候補商品」の画像データは、予め取り扱い商品の画像データが蓄積されている内部データベースから取得し、「関連物品」の画像データは広くウエブ上の様々な外部データベースから取得する構成とすることが好ましい。
【0096】
[コンテンツ作成ステップ]
コンテンツ作成ステップS70においては、コンテンツ作成部70が、販売促進対象として「販売促進対象候補商品」の中から選択、決定された在庫のある商品、及び、当該商品の購買意欲喚起に有効な関連物品の画像を含んで構成される「販売促進用コンテンツ」を、原則として人手によるマニュアル操作を排した態様で自動的に作成する。
【0097】
又、コンテンツ作成ステップS70においては、上記の「販売促進用コンテンツ」の作成と併せて、上述の通り、「販売促進用コンテンツ」の表示のタイミングを制御する「表示スケジュール」も自動的に作成されることが好ましい。
【0098】
[コンテンツ表示ステップ]
コンテンツ表示ステップS80においては、コンテンツ表示部80が、「販売促進用コンテンツ」を表示する。
【0099】
[食材販売促進用のデジタル・サイネージを用いたビジネスモデル]
図4は、本発明のデジタル・サイネージを用いて構成されうるビジネスモデルの一例を示すチャート図である。本発明のデジタル・サイネージは、各店舗の売り場に設置することによって、店舗内の顧客に、直接お勧め食材の需要を喚起する情報を提示することができる。又、本発明のデジタル・サイネージを各店舗のバックヤードに設置することにより、翌日のお勧め食材を作業員に通知して作業効率を高めることができる。これらの情報コンテンツはニューラルネットワークを有する機械学習型の情報処理装置、即ち、人工知能(AI)の機能を活用して自動的に行われる。又、画像解析可能なAIカメラを搭載したデジタル・サイネージによって、視聴者の動き・属性に係るデータを継続的にリアルタイムで取得蓄積できるため、このデータに基づいて、精度の高いターゲットセグメントが可能であり、これをメリットとする広告主からの広告収入を得る広告ビジネスの展開も可能である。
【課題】「天候連動需要予測情報」に応じた商品の販売促進において、商品情報と当該商品の販売促進に寄与する関連物品に係る情報とを、当該商品の在庫状態も織り込んだ上で最適に組合せた「販売促進用コンテンツ」を、自動的に作成して表示する。
【解決手段】情報取得部10と、在庫検索部20と、関連物品提案部30と、画像データ検索部40と、マッチング処理部50と、画像データ取得部60と、販売促進用コンテンツを自動的に作成する、コンテンツ作成部70と、コンテンツ表示部80と、を備え、関連物品提案部30は、販売促進対象候補商品の情報を入力すると、販売促進用の関連物品の情報が出力される、情報処理装置で構成されている、デジタル・サイネージ1とする。