【課題を解決するための手段】
【0022】
その課題を解決するために、本発明の第1の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置され、
前記駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す駐車関連データ
であって暗号化されたものを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する発券機または精算機と、
前記駐車場に居る前記ユーザの通信機器であって、前記駐車関連データを、
復号化することなく、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信するものと、
前記管理センタに設置され、前記通信機器から
前記駐車関連データを受信
して復号化する受信部と
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0023】
また、本発明の第2の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に設置される発券機または精算機が、
前記駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す駐車関連データ
であって暗号化されたものを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する提供工程と、
前記駐車場に居る前記ユーザ
の通信機器が、前記駐車関連データを、
復号化することなく、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信する送信工程と、
前記管理センタにおいて、受信部が、前記通信機器から
前記駐車関連データを受信
して復号化する受信工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0024】
また、本発明の第
3の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置され、ユーザによる前記駐車場の駐車条件を表す駐車関連データであって暗号化されたものを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する発券機または精算機と、
前記駐車場に居る前記ユーザの通信機器であって、前記駐車関連データを、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信するものと、
前記管理センタに設置され、前記通信機器から送信された駐車関連データを受信して復号化する受信部と
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0025】
また、本発明の第
4の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に設置される発券機または精算機が、ユーザによる前記駐車場の駐車条件を表す駐車関連データであって暗号化されたものを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する提供工程と、
前記駐車場に居る前記ユーザが、通信機器を介して、前記駐車関連データを、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信する送信工程と、
前記管理センタにおいて、受信部が、前記通信機器から駐車関連データを受信して復号化する受信工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0026】
また、本発明の第1のアスペクトによれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置され、その駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す駐車関連データを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する発券機または精算機と、
前記駐車場に居る前記ユーザの通信機器であって、前記提供された駐車関連データを、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信するものと、
前記管理センタに設置され、前記通信機器から送信された駐車関連データを受信する受信部と
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0027】
また、本発明の第2のアスペクトによれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に設置される発券機または精算機が、前記駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す駐車関連データを前記駐車場に居る前記ユーザに提供する提供工程と、
前記駐車場に居る前記ユーザが、通信機器を介して、前記提供された駐車関連データを、前記駐車場から、その駐車場を遠隔地において管理する管理センタに送信する送信工程と、
前記管理センタにおいて、前記通信機器から駐車関連データを受信する受信工程と、
前記管理センタにおいて、前記受信した駐車関連データを用いて前記駐車場を管理する管理工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0028】
また、本発明の第1の側面によれば、 駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置される発券機または精算機に設けられ、前記駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化して前記ユーザに視覚的に提供する暗号化部と、
前記駐車場を遠隔地において管理する管理センタにおいて、前記ユーザから通信機器を介して受信した前記暗号データを解読してその暗号データを前記実データに復元する暗号解読器と
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0029】
また、本発明の第2の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に設置される発券機または精算機が、前記駐車場のユーザに係る駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化して前記ユーザに視覚的に提供する暗号化工程と、
前記駐車場を遠隔地において管理する管理センタにおいて、暗号解読器が、前記ユーザから通信機器を介して受信した前記暗号データを解読してその暗号データを前記実データに復元する暗号解読工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0030】
本発明の第1アスペクトによれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置される発券機と、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記発券機を介して前払い駐車料金を支払うと、ユーザが前記駐車場に入庫するという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第1実データと、前記前払い駐車料金の額またはその額に見合う有効駐車時間の長さを表す第2実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、前払い駐車料金用暗号データに暗号化する第1暗号化部と、
ユーザによる延長駐車の終了時、ユーザが前記発券機を介して追加駐車料金を支払うと、ユーザが前記追加駐車料金を支払うという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第3実データと、前記追加駐車料金の額を表す第4実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、追加駐車料金用暗号データに暗号化する第2暗号化部と、
前記発券機による追加駐車料金用の領収書であって前記追加駐車料金用暗号データを有するものの発行後、ユーザから、駐車開始に先立って前記発券機によって発行された前払い駐車料金用の領収書上の前記前払い駐車料金用暗号データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記追加駐車料金用暗号データを受け取り、それら受け取った前払い駐車料金用暗号データおよび追加駐車料金用暗号データを解読して前記第1および第2実データおよび前記第3および第4実データを復元する暗号解読器と
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0031】
また、本発明の第2アスペクトによれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に発券機が設置され、
当該駐車場管理方法は、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記発券機を介して前払い駐車料金を支払うと、ユーザが前記駐車場に入庫するという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第1実データと、前記前払い駐車料金の額またはその額に見合う有効駐車時間の長さを表す第2実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、前払い駐車料金用暗号データに暗号化する第1暗号化工程と、
ユーザによる延長駐車の終了時、ユーザが前記発券機を介して追加駐車料金を支払うと、ユーザが前記追加駐車料金を支払うという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第3実データと、前記追加駐車料金の額を表す第4実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、追加駐車料金用暗号データに暗号化する第2暗号化工程と、
前記発券機による追加駐車料金用の領収書であって前記追加駐車料金用暗号データを有するものの発行後、ユーザから、駐車開始に先立って前記発券機によって発行された前払い駐車料金用の領収書上の前記前払い駐車料金用暗号データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記追加駐車料金用暗号データを受け取り、それら受け取った前払い駐車料金用暗号データおよび追加駐車料金用暗号データを暗号解読器を用いて解読して前記第1および第2実データおよび前記第3および第4実データを復元する暗号解読工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0032】
また、本発明の第1側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置される発券機であって、ユーザによる駐車開始に先立ち、前払い駐車料金用の領収書を印刷して発行し、ユーザが、支払った前払い駐車料金の額に見合う有効駐車時間を超えて延長駐車をした後、追加駐車料金用の領収書を印刷して発行するプリンタを有するものと、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記発券機を介して前払い駐車料金を支払うと、ユーザが前記駐車場に入庫するという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第1実データと、前記前払い駐車料金の額またはその額に見合う有効駐車時間の長さを表す第2実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、前払い駐車料金用暗号データに暗号化する第1暗号化部と、
ユーザによる延長駐車の終了時、ユーザが前記発券機を介して追加駐車料金を支払うと、ユーザが前記追加駐車料金を支払うという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第3実データと、前記追加駐車料金の額を表す第4実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、追加駐車料金用暗号データに暗号化する第2暗号化部と、
ユーザによる前記前払い駐車料金の支払い後、前記プリンタにより、前記前払い駐車料金用の領収書に、前記第1および第2実データと前記前払い駐車料金用暗号データとが一緒に印刷されるように、前記プリンタを制御する第1プリンタ制御部と、
ユーザによる前記追加駐車料金の支払い後、前記プリンタにより、前記追加駐車料金用の領収書に、前記第3および第4実データと前記追加駐車料金用暗号データとが一緒に印刷されるように、前記プリンタを制御する第2プリンタ制御部と、
前記プリンタによる前記追加駐車料金用の領収書の発行後、ユーザから、前記前払い駐車料金用の領収書上の前記前払い駐車料金用暗号データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記追加駐車料金用暗号データを受け取り、それら受け取った前払い駐車料金用暗号データおよび追加駐車料金用暗号データを解読して前記前払い駐車料金用の領収書上の前記第1および第2実データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記第3および第4実データを復元する暗号解読器と
を含み、
前記復元された第1実データにより特定される第1時刻と、前記復元された第3実データにより特定される第2時刻とは、両者の差として、ユーザによる実際駐車時間の長さを計算するために用いられ、
前記復元された第2実データにより特定される第1金額と、前記第4実データにより特定される第2金額とは、両者の和として、ユーザが支払った駐車料金の合計額を計算するために用いられ、
前記計算された駐車料金の合計額と、前記計算された実際駐車時間の長さとは、前記駐車料金の合計額が前記実際駐車時間の長さとの関係で不足していないか否かを判定するために用いられる駐車場管理システムが提供される。
【0033】
また、本発明の第2側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に発券機が設置され、
その発券機は、ユーザによる駐車開始に先立ち、前払い駐車料金用の領収書を印刷して発行し、ユーザが、支払った前払い駐車料金の額に見合う有効駐車時間を超えて延長駐車をした後、追加駐車料金用の領収書を印刷して発行するプリンタを有し、
当該駐車場管理方法は、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記発券機を介して前払い駐車料金を支払うと、ユーザが前記駐車場に入庫するという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第1実データと、前記前払い駐車料金の額またはその額に見合う有効駐車時間の長さを表す第2実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、前払い駐車料金用暗号データに暗号化する第1暗号化工程と、
ユーザによる延長駐車の終了時、ユーザが前記発券機を介して追加駐車料金を支払うと、ユーザが前記追加駐車料金を支払うという行為またはその行為と実質的に同時に行われる別の行為が行われた時刻を表す第3実データと、前記追加駐車料金の額を表す第4実データとを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、追加駐車料金用暗号データに暗号化する第2暗号化工程と、
ユーザによる前記前払い駐車料金の支払い後、前記プリンタにより、前記前払い駐車料金用の領収書に、前記第1および第2実データと前記前払い駐車料金用暗号データとが一緒に印刷されるように、前記プリンタを制御する第1プリンタ制御工程と、
ユーザによる前記追加駐車料金の支払い後、前記プリンタにより、前記追加駐車料金用の領収書に、前記第3および第4実データと前記追加駐車料金用暗号データとが一緒に印刷されるように、前記プリンタを制御する第2プリンタ制御工程と、
前記プリンタによる前記追加駐車料金用の領収書の発行後、ユーザから、前記前払い駐車料金用の領収書上の前記前払い駐車料金用暗号データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記追加駐車料金用暗号データを受け取り、それら受け取った前払い駐車料金用暗号データを暗号解読器を用いて解読して前記前払い駐車料金用の領収書上の前記第1および第2実データおよび前記追加駐車料金用の領収書上の前記第3および第4実データを復元する暗号解読工程と、
前記復元された第1実データにより特定される第1時刻と、前記復元された第3実データにより特定される第2時刻との差として、ユーザによる実際駐車時間の長さを計算し、前記復元された第2実データにより特定される第1金額と、前記第4実データにより特定される第2金額との和として、ユーザが支払った駐車料金の合計額を計算し、前記計算された駐車料金の合計額が、前記計算された実際駐車時間の長さとの関係で不足していないか否かを判定する料金不足判定工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0034】
また、本発明の一側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理システムであって、
駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化する暗号化部と、
ユーザから受信した前記暗号データを解読し、前記実データを復元する暗号解読部と
を含み、
前記実データは、複数種類の情報を含み、
前記暗号化部は、それぞれ対応する暗号化テーブルを参照することにより、前記複数種類の情報をそれぞれ個別に暗号化し、
前記暗号解読部は、前記それぞれ対応する暗号化テーブルを参照することにより、前記暗号データを前記情報の種類ごとに個別に解読し、それにより、前記複数種類の情報をそれぞれ個別に復元する駐車場管理システムが提供される。
【0035】
本発明の別の側面によれば、駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
プロセッサにより、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化する暗号化工程と、
プロセッサにより、ユーザから受信した前記暗号データを解読し、前記実データを復元する暗号解読工程と
を含み、
前記実データは、複数種類の情報を含み、
前記暗号化工程は、それぞれ対応する暗号化テーブルを参照することにより、前記複数種類の情報をそれぞれ個別に暗号化し、
前記暗号解読工程は、前記それぞれ対応する暗号化テーブルを参照することにより、前記暗号データを前記情報の種類ごとに個別に解読し、それにより、前記複数種類の情報をそれぞれ個別に復元する駐車場管理方法が提供される。
【0036】
本発明の別の側面によれば、駐車場を遠隔地にある管理センタによって管理する駐車場管理システムであって、
前記駐車場に設置される発券機であって、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化する暗号化部と、前記実データと前記暗号データとを駐車票上に印刷し、その印刷された駐車票を前記ユーザに対して発行するプリンタとを有するものと、
前記管理センタに設置される暗号解読器であって、前記ユーザから通信機器を介して送信され、かつ、前記管理センタにおいて受信された前記暗号データを解読し、前記実データを復元するものと
を含む駐車場管理システムが提供される。
【0037】
さらに、本発明の別の側面によれば、駐車場を遠隔地にある管理センタによって管理する駐車場管理方法であって、
前記駐車場に設置される発券機により、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが解読可能であるものを、前記ユーザが解読することはできない暗号データに暗号化し、前記実データと前記暗号データとを駐車票上に印刷し、その印刷された駐車票を前記ユーザに対して発行する工程と、
前記管理センタに設置される暗号解読器により、前記ユーザから通信機器を介して送信され、かつ、前記管理センタにおいて受信された前記暗号データを解読し、前記実データを復元する工程と
を含む駐車場管理方法が提供される。
【0038】
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
【0039】
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
【0040】
(1) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式の無人駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機であって、
ユーザが駐車料金を当該発券機に対して支払うと、駐車票を印刷して発行するプリンタと、
ユーザが当該発券機に対して前記駐車料金を支払うと、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが直接的に解読可能であるものを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできる暗号データに変換する暗号化部と、
ユーザが前記駐車料金を当該発券機に対して支払うと、前記プリンタがこれから発行しようとする前記駐車票に前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御するプリンタ制御部と
を含み、
ユーザが前記駐車票上の前記暗号データを読み上げて発した音声が、通信機器を介して、遠隔地にいる駐車場管理者に対して送信されれば、その駐車場管理者は、受信したユーザの音声から前記暗号データを解読して前記実データを復元することが可能である駐車場用発券機。
【0041】
この発券機によれば、ユーザが駐車料金を当該発券機に対して支払った後に、当該発券機から発行される駐車票に、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つに関し、実データと共に、暗号データが印刷される。すなわち、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つに関する同じ情報が、ユーザが解読できる実データと、ユーザが解読できない暗号データとの双方として、同じ駐車票に印刷されるのである。ユーザが暗号データを解読できないということは、ユーザが暗号データを偽造できないことにつながる。
【0042】
その暗号データは、その駐車票を所有するユーザを特定するためでも、その駐車票を特定するためでもなく、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つ、例えば、「ユーザは、ある長さを有する駐車時間に見合った額の駐車料金をある日時に当該発券機に対して支払った」というユーザの行為に関する情報についてのユーザの発言の真正性を立証するために、前記駐車票に印刷される。
【0043】
その暗号データは、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできるデータであり、例えば、数字、アルファベット、仮名文字などである。暗号データが同一である限り、その暗号データを発音する人間が異なっても、通常の識字力を有する限り、同一の音声が生成される。
【0044】
よって、この発券機によれば、ユーザが、前記駐車票上の前記暗号データを読み上げて発した音声を、通信機器(例えば、ユーザが利用可能な携帯電話機、固定電話機、公衆電話機など、当該発券機に設置されていない通信機器)を介して、遠隔地にいる駐車場管理者に対して送信することが可能となる。その駐車場管理者は、受信したユーザの音声から前記暗号データを解読して前記実データを復元することが可能である。なぜなら、その暗号データと前記実データとの間に1対1の関係があり、暗号データから実データを復元可能であるからである。
【0045】
したがって、この発券機によれば、当該発券機が、他の装置(例えば、駐車場管理者の通信機器)との間で通信を行う機能も、前記駐車票に印刷された前記暗号データを機械的に読み取る機能も有することなく、また、ユーザが、前記駐車票を駐車場管理者に持参したり送付したりすることも、ファクシミリを用いて送信することもなく、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを、遠隔地にいる駐車場管理者が確認することが可能となる。その結果、ユーザの負担を軽減しつつ、ユーザは、自己の行為が不正ではないことを駐車場管理者に対して証明することができる。
【0046】
よって、この発券機によれば、前払い式の無人駐車場に前述の出庫阻止装置を設置しなくても、ユーザが、追加駐車料金を支払うべき場合に、実際には、追加駐車料金を全く支払っていないか、または要求金額に対して不足した金額しか支払っていないにもかかわらず、要求金額を支払ったと、通信機器を介して、遠隔地にいる管理者に対して主張しても、その主張が虚偽であることが管理者によって判明する。したがって、前払い式の無人駐車場でありながら、ユーザが、追加駐車料金を全く支払っていないか、または要求金額に対して不足した金額しか支払っていないにもかかわらず、出庫する不正行為を防止することが容易となる。
【0047】
本項において、実データが直接的に表す「駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つ」という用語につき、「日時」は、例えば、ユーザが駐車料金を支払った日時、駐車時間の開始時刻または終了時刻、駐車場に入庫した時刻などを意味し、また、「金額」は、例えば、ユーザが支払った駐車料金の額などを意味し、また、「駐車時間の長さ」は、後述の前払い駐車料金の額に見合った有効駐車時間(最大駐車時間)、後述の追加駐車料金の額に見合った延長駐車時間などを意味する。
【0048】
本明細書の全体を通じて、「駐車票」なる用語は、駐車場に設置された発券機によって発行される小片(スリップ)をすべて含み、例えば、駐車券、領収書を含むが、それらに限定されない。
【0049】
(2) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式の無人駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機であって、
発券ボタンと、
料金精算ボタンと、
ユーザが、駐車開始に先立ち、前払い駐車料金を当該発券機に対して支払った後に前記発券ボタンを操作すると、駐車が許可されたことを示す駐車券、および駐車料金の精算が済んだことを示す領収書を印刷して発行する一方、ユーザが、駐車終了後、追加駐車料金を当該発券機に対して支払った後に前記料金精算ボタンを操作すると、前記領収書を印刷して発行するプリンタと、
ユーザが当該発券機に対して前記前払い駐車料金または追加駐車料金を支払うと、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが直接的に解読可能であるものを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできる暗号データに変換する暗号化部と、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記無人駐車場に連続して駐車することを希望する有効駐車時間の長さに見合った額の駐車料金をユーザが前記前払い駐車料金として当該発券機に対して支払った後、ユーザが前記発券ボタンを操作すると、前記プリンタがこれから発行しようとする前記領収書に、前記前払い駐車料金に対応する前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御する第1プリンタ制御部と、
ユーザによる駐車終了時、ユーザが実際に駐車した実際駐車時間の長さが前記有効駐車時間を超過した場合に、その超過分の長さに見合った額の駐車料金をユーザが前記追加駐車料金として当該発券機に対して支払った後、ユーザが前記料金精算ボタンを操作すると、前記プリンタがこれから発行しようとする前記領収書に、前記追加駐車料金に対応する前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御する第2プリンタ制御部と
を含み、
ユーザが前記領収書上の前記暗号データを読み上げて発した音声が、通信機器を介して、遠隔地にいる駐車場管理者に対して送信されれば、その駐車場管理者は、受信したユーザの音声から前記暗号データを解読して前記実データを復元することが可能である駐車場用発券機。
【0050】
この発券機によれば、ユーザの特定の行為により、ユーザがこれから支払おうとする駐車料金が前払い駐車料金であるか追加駐車料金であるかを区別することが可能となる。さらに、この発券機によれば、前記(1)項に係る発券機と共通の作用効果が得られる。
【0051】
(3) 当該発券機は、前記駐車票に記録された情報を機械的に読み取る機能も、他の装置との間で通信を行う機能も有しておらず、
前記駐車場には、ユーザが当該発券機に対して支払った前記駐車料金が不足しているにもかかわらずその不足分を当該発券機に対して支払うことなくユーザが自分の車両を前記駐車場から出庫させる行為を機械的に阻止するための装置が設置されていない(1)項に記載の駐車場用発券機。
【0052】
(4) さらに、
硬貨が投入される硬貨投入口と、
情報を画面上に表示する表示器と、
ユーザが硬貨を前記硬貨投入口に投入するごとに、それまでにユーザが投入した硬貨の合計金額を投入金額として計算する投入金額計算部と、
ユーザが硬貨を前記硬貨投入口に投入するごとに、前記計算された投入金額から、その投入金額に見合った駐車時間を計算する駐車時間計算部と、
ユーザが硬貨を前記硬貨投入口に投入するごとに、前記計算された投入金額と、前記計算された駐車時間とが前記画面上に表示されるように、前記表示器を制御する表示器制御部と
を含む(1)ないし(3)項のいずれかに記載の駐車場用発券機。
【0053】
(5) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式の無人駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機であって、
ユーザが駐車料金を、駐車に先立って前払い駐車料金として当該発券機に対して支払うか、または予定の駐車時間を超過して駐車した後に追加駐車料金として当該発券機に対して支払うと、駐車票を、前払い用駐車票および追加駐車料金用駐車票のうち対応するものとして印刷して発行するプリンタと、
ユーザが当該発券機に対して前記駐車料金を支払うと、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表すとともに、前記駐車票が前記前払い用駐車票であるか前記追加駐車料金用駐車票であるかを識別する実データであってユーザが直接的に解読可能であるものを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできる暗号データに変換する暗号化部と、
ユーザが前記駐車料金を当該発券機に対して支払うと、前記プリンタがこれから発行しようとする前記駐車票に前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御するプリンタ制御部と
を含み、
ユーザが前記駐車票上の前記暗号データを読み上げて発した音声が、通信機器を介して、遠隔地にいる駐車場管理者に対して送信されれば、その駐車場管理者は、暗号解読器を用いることにより、受信したユーザの音声から前記暗号データを解読して前記実データを復元することが可能である駐車場用発券機。
【0054】
この発券機によれば、駐車場管理者が、駐車票の実物または複製を目視することなく、その駐車票に関するユーザからの発言のみから、その駐車票が前払い用駐車票であるか追加駐車料金用駐車票であるかを正しく識別することが可能となる。
【0055】
(6) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式の無人駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機であって、
発券ボタンと、
料金精算ボタンと、
ユーザが、駐車開始に先立ち、前払い駐車料金を当該発券機に対して支払った後に前記発券ボタンを操作すると、駐車が許可されたことを示す駐車券と、前記前払い駐車料金の支払いが済んだことを示す前払い用領収書とを印刷して発行する一方、ユーザが、駐車終了後、追加駐車料金を当該発券機に対して支払った後に前記料金精算ボタンを操作すると、追加駐車料金用領収書を印刷して発行するプリンタと、
ユーザが当該発券機に対して前記前払い駐車料金または前記追加駐車料金を支払うと、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表すとともに、当該発券機によって発行された領収書が、前記前払い用領収書であるか前記追加駐車料金用領収書であるかを表す実データであってユーザが目視によって解読可能であるものを、予め設定された暗号化テーブルを参照することにより、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできる暗号データに暗号化する暗号化部と、
ユーザによる駐車開始に先立ち、ユーザが前記無人駐車場に連続して駐車することを希望する有効駐車時間の長さに見合った額の駐車料金をユーザが前記前払い駐車料金として当該発券機に対して支払った後、ユーザが前記発券ボタンを操作すると、前記プリンタがこれから発行しようとする前記前払い用領収書に、前記前払い駐車料金に対応する前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御する第1プリンタ制御部と、
ユーザによる駐車終了時、ユーザが実際に駐車した実際駐車時間の長さが前記有効駐車時間を超過した場合に、その超過分の長さに見合った額の駐車料金をユーザが前記追加駐車料金として当該発券機に対して支払った後、ユーザが前記料金精算ボタンを操作すると、前記プリンタがこれから発行しようとする前記追加駐車料金用領収書に、前記追加駐車料金に対応する前記実データおよび前記暗号データが印刷されるように、前記プリンタを制御する第2プリンタ制御部と
を含み、
前記追加駐車料金用領収書の発行後、ユーザが前記前払い用領収書および前記追加駐車料金用領収書上の前記暗号データを読み上げて発した音声が、通信機器を介して、遠隔地にいる駐車場管理者に対して送信されれば、その駐車場管理者は、暗号解読器を用いることにより、音声として受信した前記暗号データを解読して前記前払い用領収書および前記追加駐車料金用領収書上の前記実データを復元し、その復元された実データに基づき、前記ユーザによって前記追加駐車料金として既に支払われている金額が不足しているか否かを判断することが可能である駐車場用発券機。
【0056】
(7) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式の無人駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機であって、
ユーザが前記駐車場を利用したい時間帯として、夜間のみをカバーする駐車時間帯と、少なくとも昼間の一部をカバーする駐車時間帯とを含む複数の駐車時間帯のうちのいずれかを選択するためにユーザによって操作される操作部と、
ユーザによって選択された駐車時間帯の種類に応じた額の駐車料金をユーザが当該発券機に支払うと、ユーザが自身の車両を前記駐車場に入庫した入庫日時と、ユーザによって選択された駐車時間帯の種類と、ユーザによって当該発券機に支払われた駐車料金の額とを駐車票に印刷し、その印刷された駐車票をユーザに対して発行するプリンタと
を含む駐車場用発券機。
【0057】
(8) 前記駐車票は、当該発券機による発行後、ユーザにより、駐車車両の室内に、前記駐車票の印刷内容を車外から前記駐車車両の窓ガラスを通して視認することが可能であるように配置される(1)ないし(7)項のいずれかに記載の駐車場用発券機。
【0058】
この発券機によって駐車に先立って発行された駐車票は、ユーザにより、前払い式の無人駐車場に駐車しようとする自己の車両の室内に、車外から目視できるように配置される。したがって、駐車場管理者は、駐車車両内の駐車票を車外から目視するという単純な作業だけで、その車両が、不正駐車車両に該当するか否かを簡単に判断することができる。駐車場管理者は、不正駐車車両を発見した場合、例えば、警告票をその車両に貼付することにより、その車両を駐車したユーザに対して警告することができる。
【0059】
その結果、この発券機によれば、前払い式の無人駐車場に前述の出庫ゲート、フラップ式、出没式輪止め等、出庫阻止装置を設置しなくても、不正駐車を防止することが可能となる。よって、この発券機によれば、前払い式の無人駐車場でありながら、駐車場の設備コストおよび管理コストを低減しつつ、不正駐車を防止することが容易となる。
【0060】
さらに、この発券機によれば、当該発券機が、不正駐車を発見するためのデータ処理を行わずに済むため、当該発券機の機能の単純化が容易となり、その結果、当該発券機の設備コストを低減させることが容易となる。
【0061】
さらに、この発券機によれば、駐車場を利用しようとするユーザは、駐車に先立って駐車票を発行するために、ユーザ識別番号の入力も、ユーザの車両についての車両識別情報の入力も行わずに済むから、ユーザの負担が増加せずに済む。
【0062】
さらに、この発券機によれば、駐車票が、駐車車両の室内に置かれるため、天候によって損傷することも、紛失することもない。
【0063】
(9) 車両のための複数の駐車位置を有する前払い式または後払い式の無人または有人の駐車場に、前記複数の駐車位置について共通に使用されるように設置される発券機に対してユーザが駐車料金を支払うと、前記発券機によって印刷されて発行される駐車票であって、
当該駐車票上に、駐車料金の支払いまたは駐車時間に関する日時と金額と駐車時間の長さとのうちの少なくとも一つを表す実データであってユーザが直接的に解読可能であるものと、その実データが暗号化された暗号データであって、ユーザが解読することはできないが一義的に発音することはできるものとが印刷されている駐車票。
【0064】
この駐車票を用いれば、駐車場管理者が、駐車票の実物または複製を目視することなく、その駐車票の記載事項に関するユーザからの発言のみから、その記載事項に関するユーザの発言の真正性を客観的に判断することが可能となる。