特許第6647785号(P6647785)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6647785
(24)【登録日】2020年1月17日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】レンズ及びこれを含む照明装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 3/02 20060101AFI20200203BHJP
   G02B 3/00 20060101ALI20200203BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20200203BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20200203BHJP
【FI】
   G02B3/02
   G02B3/00
   F21S8/08 210
   F21Y115:10
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-262575(P2014-262575)
(22)【出願日】2014年12月25日
(65)【公開番号】特開2015-129932(P2015-129932A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2017年12月1日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0001852
(32)【優先日】2014年1月7日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0009071
(32)【優先日】2014年1月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム・ウンファ
(72)【発明者】
【氏名】キム・キヒョン
(72)【発明者】
【氏名】カン・ソンク
【審査官】 小西 隆
(56)【参考文献】
【文献】 独国特許出願公開第102013106158(DE,A1)
【文献】 特開2013−008620(JP,A)
【文献】 特開2008−071651(JP,A)
【文献】 特開2012−186019(JP,A)
【文献】 特表2013−516785(JP,A)
【文献】 特開2012−234906(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0051030(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 1/00 − 1/08
3/00 − 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光が入射される入射面;及び
前記入射面を通過した光を通過させる出射面;を含むレンズであって、
前記入射面に関する第1の距離(RF1)と第2の距離(RB1)との比率(RF1/RB1)が1未満で、前記出射面に関する第1の距離(RF2)と第2の距離(RB2)との比率(RF2/RB2)が1超2.2未満であり、
前記入射面に関する第1の距離(RF1)は、第1の基準面を基準にして一側方向に位置する前記入射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離で、前記入射面に関する第2の距離(RB1)は、前記第1の基準面を基準にして他側方向に位置する前記入射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離であり、
前記出射面に関する第1の距離(RF2)は、前記第1の基準面を基準にして前記一側方向に位置する前記出射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離で、前記出射面に関する第2の距離(RB2)は、前記第1の基準面を基準にして前記他側方向に位置する前記出射面の最下端と第1の基準面との間の距離であり、
前記第1の基準面は、
前記入射面の最上端を通過する面であり、且つ、
光を発生させる光源部の下に配置される胴体の上に前記レンズが配置される場合に、前記光源部が置かれた面に垂直であり、且つ、前記光源部の中央を通過する面であり、
前記出射面は、前記第1の基準面上に位置する凹状の溝を有し、
前記凹状の溝は、第1の側壁、第2の側壁、及び前記第1の側壁と前記第2の側壁とが連結されるライン状の底を含み、
前記第1の基準面と平行な方向の前記凹状の溝の第1の長さは、前記第1の基準面と垂直な方向の前記凹状の溝の第2の長さより長く、
前記レンズは、前記第1の基準面を基準にして左右非対称であり、
前記凹状の溝の前記底の少なくとも一部は前記第1の基準面に整列され、
前記凹状の溝の前記第1の側壁及び前記第2の側壁のそれぞれは、前記出射面の下端から離隔し、
前記第1の基準面と平行な方向の前記凹状の溝の前記底の長さは、前記入射面の最下端の直径より小さい、レンズ。
【請求項2】
前記入射面に関する第1の距離(RF1)は、第2の基準面と出会う入射面の第1の地点と前記第1の基準面との間の距離で、前記入射面に関する第2の距離(RB1)は、前記第2の基準面と出会う入射面の第2の地点と前記第1の基準面との間の距離であり、
前記出射面に関する第1の距離(RF2)は、前記第2の基準面と出会う出射面の第1の地点と前記第1の基準面との間の距離で、前記出射面に関する第2の距離(RB2)は、前記第2の基準面と出会う出射面の第2の地点と前記第1の基準面との間の距離であり、
前記第2の基準面は、前記入射面の中央を通過し、前記第1の基準面と垂直な面である、請求項1に記載のレンズ。
【請求項3】
前記レンズは、透光性の樹脂材質またはガラス材質で形成される、請求項1または2に記載のレンズ。
【請求項4】
前記入射面の屈折角と前記出射面の屈折角は互いに異なる、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項5】
前記レンズは、前記第2の基準面を基準にして左右対称である、請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項6】
前記入射面の曲率と前記出射面の曲率は互いに異なる、請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項7】
前記レンズは、
前記出射面の周囲に位置し、前記出射面の下端と接する上面;
前記入射面の周囲に位置し、前記入射面の下端と接する下面;及び
前記上面と前記下面との間に位置する側面;をさらに含む、請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項8】
前記凹状の溝は、前記光源部の中央と重なる位置に配置される、請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項9】
前記入射面は、凸状の曲面であり、
前記出射面は、前記入射面上に位置する凸状の曲面である、請求項1から8のいずれか1項に記載のレンズ。
【請求項10】
前記胴体;
前記胴体上に配置される前記光源部;及び
前記胴体上に配置される請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズ;を含む照明装置。
【請求項11】
前記胴体の上面と前記レンズとの間に配置される防水部材をさらに含む、請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記防水部材は、前記胴体の上面に形成される挿入溝内に配置される、請求項11に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、照明器具用レンズ及びこれを含む照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
道路照明などの室外照明は、夜間に道路利用者が安全に活動できる円滑で且つ快適な環境を提供することができ、車両運転手の不安感を除去し、疲労を減少させることができる。
【0003】
道路照明は、照明施設が適用される道路によって街路灯、保安灯、歩行灯に区分できるが、このような道路照明の光源としては、ナトリウムランプ、水銀ランプ、またはメタルハライドランプなどを使用することができる。最近は、電気消耗量が少なく、使用寿命が長く、環境汚染の問題がないLED(Light Emitting Diode)が道路照明の光源として脚光を浴びている。
【0004】
LEDを使用する室外照明装置は、LEDから放出される光を収集するためにレンズを備えているが、多様な環境に適した配光を具現するためのレンズの設計が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態は、前方に方向性を有する第2のタイプ以上の配光パターンを具現することができ、前方及び後方の光量比が2以上であるレンズ及び照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態は、光が入射される入射面を有する入射部と、前記入射部を通過した光を通過させる出射面を有する出射部とを含むレンズに関し、前記入射部の入射面及び前記出射部の出射面は、数式1を満足するように形成される。
【0007】
【数1】
【0008】
前記数式1において、θ1は、基準面を基準にして一側に位置する前記入射部の一領域に入射される光の第1の入射角を示し、θ2は、前記基準面を基準にして他側に位置する前記入射部の残りの他の領域に入射される光の第2の入射角を示し、α1は、前記第1の入射角を有する光が前記出射面から出射される角度を示し、α2は、前記第2の入射角を有する光が前記出射面から出射される角度を示し、前記基準面は前記レンズの中心を通過し、前記レンズは、前記基準面を基準にして左右非対称である形状を有する。
【0009】
前記第1及び第2の入射角、及び前記第1及び第2の出射角は、光源の最高光度の80%に該当する光度を有する光の入射角及び出射角であり得る。
【0010】
前記レンズは、前記基準面の垂直な面を基準にして左右対称であり得る。
【0011】
前記レンズは、前記基準面を基準にして左右非対称であり得る。
【0012】
前記レンズは、前記入射部の周囲に位置する下面部;前記出射部の周囲に位置する上面部;及び前記上面部と前記下面部との間に位置する側面部;をさらに含むことができる。
【0013】
cosα1−cosθ1は正の値で、cosα2−cosθ2は負の値であり得る。
【0014】
cosα1−cosθ1は負の値で、cosα2−cosθ2は正の値であり得る。
【0015】
他の実施形態に係るレンズは、光が入射される入射面;及び前記入射面を通過した光を通過させる出射面;を含み、前記入射面に関する第1の距離と第2の距離との比率が1未満で、前記出射面に関する第1の距離と第2の距離との比率が1超2.2未満であり、前記入射面に関する第1の距離は、第1の基準面を基準にして一側方向に位置する前記入射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離で、前記入射面に関する第2の距離は、前記第1の基準面を基準にして他側方向に位置する前記入射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離であり、前記出射面に関する第1の距離は、前記第1の基準面を基準にして一側方向に位置する前記出射面の最下端と前記第1の基準面との間の距離で、前記出射面に関する第2の距離は、前記第1の基準面を基準にして他側に位置する前記出射面の最下端と第1の基準面との間の距離であり、前記第1の基準面は、前記入射面の中央を通過する面である。
【0016】
前記入射面に関する第1の距離は、第2の基準面と出会う入射面の第1の地点と前記第1の基準面との間の距離で、前記入射面に関する第2の距離は、前記第2の基準面と出会う入射面の第2の地点と前記第1の基準面との間の距離であり、前記出射面に関する第1の距離は、前記第2の基準面と出会う出射面の第1の地点と前記第1の基準面との間の距離で、前記出射面に関する第2の距離は、前記第2の基準面と出会う出射面の第2の地点と前記第1の基準面との間の距離であり、前記第2の基準面は、前記入射面の中央を通過し、前記第1の基準面と垂直な面であり得る。
【0017】
前記レンズは、前記第1の基準面を基準にして左右非対称であり得る。前記レンズは、前記第2の基準面を基準にして左右対称であり得る。
【0018】
前記出射面は、前記第1の基準面上に位置する凹状の溝を有することができる。
【0019】
前記入射面の曲率と前記出射面の曲率は互いに異なり得る。
【0020】
前記レンズは、前記出射面の周囲に位置し、前記出射面の下端と接する上面;前記入射面の周囲に位置し、前記入射面の下端と接する下面;及び前記上面と前記下面との間に位置する側面;をさらに含むことができる。
【0021】
前記レンズは、透光性の樹脂材質またはガラス材質で形成することができる。
【0022】
前記第1の基準面は、前記入射面の下端の中央を通過する面であり得る。
【0023】
前記入射面の屈折角と前記出射面の屈折角は互いに異なり得る。
【0024】
実施形態に係る照明装置は、胴体(body);前記胴体上に配置され、光を発生させる光源部;及び前記胴体上に配置されるレンズ;を含む。
【0025】
前記照明装置は、前記光源部及び前記レンズを支持する胴体;及び前記胴体の上面と前記レンズとの間に配置される防水部材;をさらに含むことができる。前記防水部材は、前記胴体の上面に形成される挿入溝内に配置することができる。
【発明の効果】
【0026】
実施形態は、前方に方向性を有する第2のタイプ以上の配光パターンを具現することができ、前方及び後方の光量比が2以上であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施形態に係る照明装置の斜視図である。
図2図1に示した照明装置の平面図である。
図3図1に示した照明装置の断面図である。
図4図1に示したレンズの断面図である。
図5】実施形態に係るレンズの屈折角度を示す図である。
図6a図1に示した照明装置の配光パターンの第1の実施形態を示す図である。
図6b図1に示した照明装置の配光パターンの第2の実施形態を示す図である。
図7a図1に示した照明装置の配光パターンの第3の実施形態を示す図である。
図7b図1に示した照明装置の配光パターンの第4の実施形態を示す図である。
図8】距離による道路用照明装置の配光パターンを示す図である。
図9】他の実施形態に係る照明装置の斜視図である。
図10図9に示した照明装置の平面図である。
図11図9に示した照明装置の正面図である。
図12図9に示した照明装置の側面図である。
図13】異なる形状及びサイズを有する各レンズによる光量比を示す図である。
図14】更に他の実施形態に係る照明装置の斜視図である。
図15図14に示した照明装置の平面図である。
図16図15に示したレンズのCD方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、各実施形態は、添付の図面及び各実施形態に対する説明を通じて明白に示されるだろう。実施形態の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上」にまたは「下」に形成されると記載する場合において、「上」と「下」は、「直接」または「他の層を介在して」形成されることを全て含む。また、各層の上または下に対しては、図面を基準にして説明する。
【0029】
図面において、サイズは、説明の便宜及び明確性のために誇張または省略したり、または概略的に図示した。また、各構成要素のサイズは、実際のサイズを全的に反映するものではない。また、同一の参照番号は、図面の説明を通じて同一の要素を示す。以下では、添付の図面を参照して実施形態に係る照明装置を説明する。
【0030】
図1は、実施形態に係る照明装置100の斜視図で、図2は、図1に示した照明装置100の平面図で、図3は、図1に示した照明装置100の断面図である。
【0031】
図1図3を参照すると、照明装置100は、胴体110、光源部120、及びレンズ130を含む。
【0032】
胴体110は、光源120及びレンズ130を支持する。例えば、胴体110は、パッケージボディーであり得るが、これに限定されることはない。
【0033】
胴体110は、シリコン基盤のウエハレベルパッケージ、シリコン基板、シリコンカーバイド(SiC)、窒化アルミニウム(aluminum nitride、AlN)などのように絶縁性または熱伝導度の良い基板で形成したり、反射度の高いポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)などの樹脂材質で形成することができる。また、胴体110は、複数の基板が積層される構造であり得る。
【0034】
光源部120は、胴体110上に配置され、光を発生させる。
【0035】
例えば、光源部120は、基板及び発光素子を含むことができ、例えば、発光素子は、LED(light emitting diode)であり、発光素子の数は1個以上であり得るが、これに限定されることはない。
【0036】
レンズ130は、胴体110上に配置され、光源部120から発生する光を屈折させる。レンズ130は、透光性の樹脂材質またはガラス材質で形成することができる。
【0037】
図4は、図1に示したレンズ130の断面図である。
【0038】
図4を参照すると、レンズ130は、光が入射する入射部132と、入射部132を通過した光が通過する出射部136とを含むことができる。
【0039】
また、レンズ130は、入射部132と接し、入射部132の周囲に位置する下面部133と、出射部136と接し、出射部136の周囲に位置する上面部135と、上面部135と下面部133との間に位置する側面部134とをさらに含むことができる。側面部134は、互いに異なる方向に向かう各側面を含むことができる。
【0040】
光源部120と入射部132の入射面との間には空間を設けることができ、空間は空気で充填されたり、または真空状態であり得るが、これに限定されることはなく、光源部120と入射部132の入射面との間の空間には一定の屈折率を有する物質を充填することができる。
【0041】
入射部132は、光源部120と向かい合うことができ、光が入射される凸状の曲面である入射面を有することができる。
【0042】
出射部136は、入射部132上に位置することができ、入射部132を通過した光を通過させる凸状の曲面である出射面を有することができる。
【0043】
出射部136は、凸状のドーム状であり、出射部136の出射面と入射部132の入射面は互いに異なる曲率を有することができる。
【0044】
光源部120は、レンズ130の中心に位置し得るが、実施形態がこれに限定されることはない。例えば、光源部120の発光面の中心は、レンズ130の中心に整列することができる。
【0045】
光は、入射部132及び出射部136のそれぞれを通過するとき、それぞれの曲率によって屈折され得る。
【0046】
レンズ130の下面部133は、胴体110の上部面と向かい合う面であり得る。例えば、レンズ130の下面部133は胴体110の上部面と接触し得るが、これに限定されることはない。
【0047】
光源部120から発生する光は、入射部132で1次的に屈折され、出射部136で2次的に屈折され得る。また、入射部132と出射部136のそれぞれで屈折される角度によってレンズ130の配光パターンを決定することができる。
【0048】
入射部132の屈折角度は、入射面の曲率によって決定することができ、出射部136の屈折角度は、出射面の曲率によって決定することができる。
【0049】
図5は、実施形態に係るレンズ130の屈折角度を示す図である。
【0050】
図5を参照すると、光源部120から発生する光は、入射部132を通過することができ、入射部132を通過した光は1次的に屈折され得る。そして、1次的に屈折された光は、出射部136を通過することができ、出射部136を通過した光は2次的に屈折され得る。
【0051】
光源部120から発生する光が入射部132に入射する角度(例えば、θ1、θ2)(以下、「入射角」という)、及び光が出射部136から出射する角度(例えば、α1、α2)(以下、「出射角」という)によってレンズ130の入射部132及び出射部136のそれぞれの形状を決定することができる。
【0052】
ここで、入射部132の入射角(例えば、θ1、θ2)及び出射部136の出射角(例えば、α1、α2)は、基準面501を基準にして傾いた角度を意味し得る。
【0053】
例えば、基準面501は、レンズ130の下面部133と垂直であり、レンズ130を左右対称にする左右対称面502と垂直な面であり得る。基準面501を基準にして、レンズ130は左右非対称であり得る。また、基準面501は、レンズ130の配光パターンで前方と後方を区分する面であり、例えば、室外照明の配光パターンで前方(street side)と後方(house side)を区分する面であり得る。
【0054】
例えば、基準面501は、レンズ130の中心を通過し、レンズ130のいずれか一側面134―1と平行な面であり得る。
【0055】
例えば、基準面501は、光源部120の発光面の中心を通過し、レンズ130のいずれか一側面134―1と平行な面であり得る。
【0056】
例えば、基準面501は、レンズ130の入射部132の下端の中心を通過し、レンズの下面133と垂直であり得る。
【0057】
入射部132は、基準面501の一側に位置する第1の入射部132―1と、基準面501の他側に位置する第2の入射部132―2とを含むことができる。出射部136は、基準面501の一側に位置する第1の出射部136―1と、基準面501の他側に位置する第2の出射部136―2とを含むことができる。
【0058】
例えば、第1の入射部132―1及び第1の出射部136―1は基準面501の前方に位置し、第2の入射部132―2及び第2の出射部136―2は基準面501の後方に位置し得る。
【0059】
cosα1−cosθ1をcosα2−cosθ2で割った値が0より小さくなるように入射部132の入射面及び出射部136の出射面を形成することができる。
【0060】
第1の入射角(例えば、θ1)は、基準面501を基準にして一側に位置する入射部132の一領域に入射される光の角度で、第2の入射角(例えば、θ2)は、基準面501を基準にして他側に位置する入射部132の残りの他の領域に入射される光の角度であり、第1の出射角(例えば、α1)は、第1の入射角(例えば、θ1)を有する光が出射部136から出射される角度で、第2の出射角(例えば、α2)は、第2の入射角(例えば、θ2)を有する光が出射部136から出射される角度であり得る。
【0061】
すなわち、入射部132の入射面及び出射部136の出射面は、数式1を満足するように形成することができる。
【0062】
【数1】
【0063】
θ1及びα1は、第1の入射部132―1及び第1の出射部136―1を通過する光の入射角と出射角で、θ2及びα2は、第2の入射部132―2及び第2の出射部136―2を通過する光の入射角と出射角であり得る。
【0064】
また、第1及び第2の入射角(例えば、θ1、θ2)と第1及び第2の出射角(例えば、α1、α2)は、光源部120から発生する光の最高光度(maximum luminous intensity)の80%に該当する光度を有する光の入射角及び出射角であり得る。
【0065】
これは、光の最高光度の80%に該当する光度を有する光が、光の方向性または品質を決定できる光量を有するためである。
【0066】
第1の出射角(例えば、α1)のコサイン値(cosα1)から第1の入射角(例えば、θ1)のコサイン値(cosθ1)を引いた値(例えば、cosα1−cosθ1)と、第2の出射角(例えば、α2)のコサイン値(cosα2)から第2の入射角(例えば、θ2)のコサイン値(cosθ2)を引いた値(例えば、cosα2−cosθ2)は、互いに異なる符号の値を有することができる。
【0067】
例えば、第1の出射角(例えば、α1)のコサイン値(cosα1)から第1の入射角(例えば、θ1)のコサイン値(cosθ1)を引いた値(例えば、cosα1−cosθ1)が正の値で、第2の出射角(例えば、α2)のコサイン値(cosα2)から第2の入射角(例えば、θ2)のコサイン値(cosθ2)を引いた値(例えば、cosα2−cosθ2)は負の値であり得る。
【0068】
その一方、第1の出射角(例えば、α1)のコサイン値(cosα1)から第1の入射角(例えば、θ1)のコサイン値(cosθ1)を引いた値(例えば、cosα1−cosθ1)は負の値で、第2の出射角(例えば、α2)のコサイン値(cosα2)から第2の入射角(例えば、θ2)のコサイン値(cosθ2)を引いた値(例えば、cosα2−cosθ2)は正の値であり得る。
【0069】
基準面501または基準面と平行な面501―1を基準にして一側(例えば、右側)に傾いた角度は負(−)の値を有することができ、他側(例えば、左側)に傾いた角度は正(+)の値を有することができる。θ1、θ2、α1、α2のそれぞれは、−90゜〜90゜であり得る。
【0070】
第1の入射角(θ1)は負(−)の値を有することができ、第2の入射角(θ2)は正(+)の値を有することができる(θ1<0、θ2>0)。
【0071】
例えば、θ1<0、θ2>0である場合、第2の出射角(例えば、α2)は、第2の入射角(θ2)より小さく(α2<θ2)、第1の出射角(例えば、α1)は、第1の入射角(θ1)より小さくなり得る(α1<θ1)。
【0072】
また、例えば、θ1<0、θ2>0である場合、第2の出射角(α2)は0より小さく、第1の出射角(α1)は第2の出射角(α2)より大きく(α2<0、α1>α2)、第2の出射角(α2)は第2の入射角(θ2)より小さく(α2<θ2)、第1の出射角(α1)は第1の入射角(θ1)より小さくなり得る(α1<θ1)。
【0073】
第1の入射角(θ1)は正(+)の値を有することができ、第2の入射角(θ2)は負(−)の値を有することができる(θ1>0、θ2<0)。
【0074】
例えば、θ1>0、θ2<0である場合、第2の出射角(例えば、α2)は第2の入射角(θ2)より大きく(α2>θ2)、第1の出射角(例えば、α1)は第1の入射角(θ1)より大きくなり得る(α1>θ1)。
【0075】
また、例えば、θ1>0、θ2<0である場合、第2の出射角(α2)は0より大きく、第1の出射角(α1)は第2の出射角(α2)より小さく(α2>0、α1>α2)、第2の出射角(α2)は第2の入射角(θ2)より大きく(α2>θ2)、第1の出射角(α1)は第1の入射角(θ1)より大きくなり得る(α1>θ1)。
【0076】
光源部120のサイズは、入射部132のサイズより小さいか同じであり得る。例えば、光源部120の直径(S2)は、入射部132の下端の直径(S1)と同じかそれより小さくなり得る。
【0077】
例えば、光源部120の発光面積の最大直径(S2)は、入射部132の下端の最小直径(S1)と同じかそれより小さくなり得る。
【0078】
光源部120の発光面積の直径によって配光パターンが変わり得るが、第1及び第2の入射角(θ1、θ2)と第1及び第2の出射角(α1、α2)との関係は、上述した通りであり得る。
【0079】
図8は、距離による道路用照明装置710の配光パターンを示す図である。
【0080】
図8を参照すると、道路用照明装置710の配光パターンは、第1の基準線701を基準にして前方及び後方に区分することができる。第1の基準線701は、道路用照明装置710が位置し、x軸と平行な線であり得る。例えば、第1の基準線701は、図5に示した基準面501上の線であり得る。
【0081】
照明装置710の垂直距離(L1)の倍数でx軸及びy軸座標を表示することができる。例えば、1.0MH TRLは、第1の基準線701からの離隔距離が垂直距離(L1)の1倍である距離を意味し得る。また、1.0MH TRLは、第2の基準線702からの離隔距離が垂直距離(L1)の1倍である距離を意味し得る。
【0082】
点線領域705は、照明装置710から照射される光の最大光度の2分1以上の光度を有する配光領域を示す。
【0083】
照明装置710の配光パターンは、配光領域705の位置によって第1のタイプ〜第4のタイプに区分することができる。
【0084】
図6aは、図1に示した照明装置100の配光パターンの第1の実施形態を示し、図6bは、図1に示した照明装置100の配光パターンの第2の実施形態を示す。
【0085】
図6aの光源部120の直径は、図6bの光源部120の直径より大きくなり得る。
【0086】
例えば、図6aの光源部120の直径は14mmで、図6bの光源部120の直径は1mmであり得る。
【0087】
図6a及び図6bを参照すると、基準面501を基準にして前方及び後方への各配光パターン601、602を参照すると、照明装置100が第2のタイプの配光パターンを有することが分かる。
【0088】
図7aは、図1に示した照明装置100の配光パターンの第3の実施形態を示し、図7bは、図1に示した照明装置100の配光パターンの第4の実施形態を示す。
【0089】
図7aの光源部120の直径は、図7bの光源部120の直径より大きくなり得る。
【0090】
例えば、図7aの光源部120の直径は14mmで、図7bの光源部120の直径は1mmであり得る。
【0091】
図7a及び図7bを参照すると、基準面501を基準にして前方及び後方への各配光パターン701、702を参照すると、照明装置100が第3のタイプの配光パターンを有することが分かる。
【0092】
実施形態は、第1の入射角、第2の入射角、第1の出射角、及び第2の出射角の間の関係を数式1のように定めることによって、後方よりは前方により多くの比率の光が出る配光パターンを具現することができる。
【0093】
すなわち、実施形態は、図8で前方に方向性を有する第2のタイプ以上の配光パターンを具現することができる。
【0094】
図9は、他の実施形態に係る照明装置200の斜視図で、図10は、図9に示した照明装置200の平面図で、図11は、図9に示した照明装置200の正面図で、図12は、図9に示した照明装置200の側面図である。
【0095】
図9図12を参照すると、照明装置200は、光を発生させる光源部310と、光を屈折させるレンズ320とを含む。
【0096】
光源部310は光を発生させる。光源部310は、基板312、及び少なくとも一つの発光素子314を含むことができる。
【0097】
基板312は印刷回路基板であり得るが、これに限定されることはない。基板312には、第1の電源が供給される第1の電極部316aと、第2の電源が供給される第2の電極部316bとを形成することができる。
【0098】
少なくとも一つの発光素子314はLED(light emitting diode)であり得るが、これに限定されることはない。発光素子314の数は1個以上であり得る。少なくとも一つの発光素子314は、第1の電極部316a及び第2の電極部316bと電気的に連結することができる。
【0099】
レンズ320は、光源部310上に配置され、光源部310から発生する光を屈折させる。レンズ320は、透光性の樹脂材質またはガラス材質で形成することができる。
【0100】
レンズ320は、光が入射する入射面322と、入射面322を通過した光を通過させて外部に出射する出射面324とを含むことができる。
【0101】
光源部310と入射面322との間には空間を設けることができ、空間は空気で充填されたり、または真空状態であり得るが、これに限定されることはない。他の実施形態では、光源部310と入射面322との間の空間には、一定の屈折率を有する物質を充填することができる。
【0102】
入射面322は、光源部310と向かい合うことができ、光が入射される凸状の曲面であり得る。
【0103】
出射面324は入射面322上に位置することができ、入射面322を通過した光を通過させる凸状の曲面であり得る。
【0104】
出射面324は凸状のドーム状であり、出射面324と入射面322は互いに異なる曲率を有することができる。入射面322の屈折角と出射面324の屈折角は互いに異なり得る。
【0105】
ここで、入射面322の屈折角は、入射面322に入射した光が入射面322を通過した後で屈折される角度を意味し得る。また、出射面324の屈折角は、出射面324に入射した光が出射面324を通過した後で屈折される角度を意味し得る。
【0106】
出射面324には、形状を変化させる凹状の溝326を形成することができ、凹状の溝326によって出射面324の光屈折パターンが変化し得る。
【0107】
均一な配光のために、凹状の溝326は第1の基準面610上に位置し得る。例えば、凹状の溝326は、入射面322の下端の中央または光源部310の中央に整列することができる。
【0108】
光源部310は、レンズ320の中央、例えば、レンズ320の入射面322の下端の中央に位置し得るが、実施形態がこれに限定されることはない。例えば、均一な配光のために、光源部310の発光面、例えば、少なくとも一つの発光素子314の発光面の中央はレンズ320の中央に整列することができる。
【0109】
光源部310から発生する光は、入射面322及び出射面324のそれぞれを通過するとき、それぞれの曲率によって屈折され得る。入射面322の屈折角度は入射面322の曲率によって決定することができ、出射面324の屈折角度は出射面324の曲率によって決定することができる。
【0110】
例えば、光源部310から照射される光は、入射面322で1次的に屈折され、出射面324で2次的に屈折され得る。また、入射面322と出射面324のそれぞれで屈折される角度によってレンズ320の配光パターンを決定することができる。
【0111】
レンズ320は、入射面322の周囲に位置し、入射面322の最下端と接し、入射面322と出射面324との間に位置する下面328をさらに含むことができる。レンズ320の下面328は平らな面であり得るが、これに限定されることはない。
【0112】
レンズ320は、第1の基準面610を基準にして左右非対称であり得る。また、レンズ320は、第2の基準面620を基準にして左右対称であり得る。
【0113】
第1の基準面610は、光源部310が置かれた面に垂直であり、光源部310の中央401を通過することができる。例えば、第1の基準面610は、レンズ320の入射面322及び出射面324の凸方向を第1の方向(例えば、Z軸方向)と定義するとき、第1の方向(例えば、Z軸方向)と垂直な面(例えば、XY平面)と直交することができる。
【0114】
例えば、第1の基準面610は、レンズ320の下面328と垂直であり、入射面322の中央401を通過する面であり得る。例えば、第1の基準面610は、レンズ320の下面328と垂直であり、入射面322の下端の中央を通過する面であり得る。
【0115】
道路用照明装置の配光パターンは、第1の基準面610を基準にして前方及び後方に区分することができる。例えば、図10において、第1の基準面610の上側方向は前方(201)で、第1の基準面610の下側方向は後方(202)であり得る。
【0116】
第2の基準面620は、光源部310の中央401を通過し、第1の基準面610と垂直であり得る。例えば、第2の基準面620は、入射面322の中央401を通過し、第1の基準面610と垂直な面であり得る。例えば、第2の基準面620は、入射面322の下端の中央401を通過し、第1の基準面610と垂直な面であり得る。
【0117】
光源部310のサイズは、入射面322のサイズより小さいか同じであり得る。
【0118】
例えば、光源部310の発光面積の最大直径は、入射面322の下端の最小直径と同じであるかそれより小さくなり得る。
【0119】
入射面322に関する第1の距離(RF1)と第2の距離(RB1)との比率(RF1/RB1)は1未満であり得る。
【0120】
入射面322に関する第1の距離(RF1)は、第1の基準面610を基準にして一側方向または前方(201)に位置する入射面322の一端と第1の基準面610との間の距離(例えば、最大距離)であり得る。
【0121】
入射面322に関する第2の距離(RB1)は、第1の基準面610を基準にして他側方向または後方(202)に位置する入射面322の他の一端と第1の基準面610との間の距離(例えば、最大距離)であり得る。
【0122】
ここで、入射面322の一端は、入射面322の最下端322―2の一端で、入射面322の他の一端は、入射面322の最下端322―2の他の一端であり得る。入射面322の最下端322―2は、入射面322と下面328との境界部分であり得る。
【0123】
例えば、入射面322に関する第1の距離(RF1)は、第1の基準面610を基準にして一側または前方(201)に位置する入射面322の下端の第1の地点(P1)と第1の基準面610との間の距離であり得る。第1の地点(P1)は、第1の基準面610の一側または前方(201)に位置し、第2の基準面620と出会う入射面322の最下端322―2の一地点であり得る。
【0124】
例えば、入射面322に関する第2の距離(RB1)は、第1の基準面610を基準にして他側または後方(202)に位置する入射面322の下端の第2の地点(P2)と第1の基準面610との間の距離であり得る。第2の地点(P2)は、第1の基準面610の他側または後方(202)に位置し、第2の基準面620と出会う入射面322の最下端322―2の他の一地点であり得る。
【0125】
出射面324に関する第1の距離(RF2)と第2の距離(RB2)との比率(RF2/RB2)は、1超2.2未満であり得る。
【0126】
出射面324に関する第1の距離(RF2)は、第1の基準面610を基準にして一側方向または前方(201)に位置する出射面324の一端301と第1の基準面610との間の距離であり得る。
【0127】
出射面324に関する第2の距離(RB2)は、第1の基準面610を基準にして他側または後方(202)に位置する出射面324の他の一端302と第1の基準面610との間の距離であり得る。
【0128】
ここで、出射面324の一端301は、出射面324の最下端の一端で、出射面324の他の一端302は、出射面324の最下端の他の一端であり得る。例えば、出射面324の最下端は、出射面324と下面328との境界部分であり得る。
【0129】
例えば、出射面324に関する第1の距離(RF2)は、第1の基準面610を基準にして一側または前方(201)に位置する出射面324の一端301の第1の地点(P3)と第1の基準面610との間の距離(RF2)であり得る。
【0130】
ここで、第1の地点(P3)は、第1の基準面610の一側または前方(201)に位置し、第2の基準面620と出会う出射面324の一端301の一地点であり得る。
【0131】
例えば、出射面324に関する第2の距離(RB2)は、第1の基準面610を基準にして他側または後方(202)に位置する出射面324の他の一端302の第2の地点(P4)と第1の基準面610との間の距離であり、第2の地点(P4)は、第1の基準面610の他側または後方(202)に位置し、第2の基準面620と出会う出射面324の他の一端302の一地点であり得る。
【0132】
図13は、異なる形状及びサイズを有する各レンズによる光量比を示す。
【0133】
第1〜第7の場合(ケース1〜ケース7)による各レンズの形状及びサイズは互いに異なり得る。例えば、第1〜第7の場合(ケース1〜ケース7)のそれぞれの出射面及び入射面のうち少なくとも一つの曲率が互いに異なり得る。
【0134】
S/Hにおいて、Sは、前方への光量を示し、Hは、後方への光量を示す。
【0135】
図13を参照すると、レンズ320の入射面322に関する第1の距離(RF1)と第2の距離(RB1)との比率(RF1/RB1)、及びレンズ320の出射面324に関する第1の距離(RF2)と第2の距離(RB2)との比率(RF2/RB2)を互いに異ならせたとき、照明装置の前方及び後方の光量比が異なることを示す。
【0136】
レンズ320の形状が多様であるとしても、レンズ320の入射面322に関する第1の距離(RF1)と第2の距離(RB1)との比率(RF1/RB1)が1未満で、レンズ320の出射面324に関する第1の距離(RF2)と第2の距離(RB2)との比率(RF2/RB2)が1超2.2未満であるとき、前方及び後方の光量比(S/H)が2以上であることが分かる。
【0137】
レンズ320の入射面322に関する第1の距離(RF1)と第2の距離(RB1)との比率(RF1/RB1)、及びレンズ320の出射面324に関する第1の距離(RF2)と第2の距離(RB2)との比率(RF2/RB2)を一定範囲内に調整することによって、実施形態に係る照明装置200は、前方及び後方の光量比(S/H)を2以上にすることができる。
【0138】
図14は、更に他の実施形態に係る照明装置300の斜視図で、図15は、図14に示した照明装置300の平面図である。
【0139】
図14及び図15を参照すると、照明装置300は、胴体410、光源部420、防水部材430、レンズ440、及び少なくとも一つの結合部材(例えば、471〜474)を含む。
【0140】
胴体410は、光源部420、及びレンズ440を支持する。
【0141】
例えば、胴体410は、シリコン基盤のウエハレベルパッケージ、シリコン、シリコンカーバイド(SiC)、窒化アルミニウム(aluminum nitride、AlN)などのように絶縁性または熱伝導度の良い材質で形成したり、反射度の高いポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)などの樹脂材質で形成できるが、これに限定されることはない。また、胴体410は、複数の基板が積層される構造であり得る。
【0142】
胴体410は、上面に少なくとも一つの結合溝(図示せず)を有することができる。
【0143】
例えば、結合溝の数は複数であり、複数の結合溝(図示せず)のそれぞれは、胴体410の上面の各コーナーのうち対応するいずれか一つに隣接するように形成することができる。また、胴体410は、上面に防水部材430が挿入され得る挿入溝(図示せず)を有することができる。挿入溝は、光源部420の周囲を取り囲むように胴体410の上面に円状、楕円状などの閉ループ形状に形成することができる。
【0144】
光源部420は、胴体410上に配置され、光を発生させる。
【0145】
光源部420は、基板424、発光素子422、少なくとも一つの結合部材426a、426b、第1の電極429a、及び第2の電極429bを含むことができる。例えば、基板424は印刷回路基板であり得るが、これに限定されることはない。
【0146】
第1の電極429a及び第2の電極429bは、基板424上に配置され、電気的に互いに分離される。第1の電極429aには第1の電源(例えば、正の電源)を提供することができ、第2の電極429bには第2の電源(例えば、負の電源)を提供することができる。基板424には、第1の電極429a及び第2の電極429bと電気的に連結される回路パターンを形成することができる。
【0147】
例えば、発光素子422はLED(light emitting diode)であり、発光素子422の数は1個以上であり得る。発光素子422は、第1の電極429a及び第2の電極429bと電気的に連結することができる。
【0148】
少なくとも一つの結合部材426a、426bは、基板424を胴体410の上面と結合する。例えば、少なくとも一つの結合部材426a、426bはねじ形態であり得るが、これに限定されることはない。
【0149】
防水部材430は、胴体410の上面に形成される挿入溝内に挿入することができ、リング状であり得るが、これに限定されることはない。
【0150】
防水部材430は、胴体410の上面とレンズ440との間に配置することができ、レンズ440と胴体410との間の密着程度を向上させ、水分浸透を防止することができる。また、防水部材430は、レンズ440と胴体410との間の圧力または摩擦による衝撃を吸収することができる。
【0151】
防水部材430は、ゴムなどの材質からなり得るが、これに限定されることはない。
【0152】
レンズ440は、胴体410上に配置され、光源部420から発生する光を屈折させる。レンズ440は、透光性の樹脂材質またはガラス材質で形成することができる。
【0153】
図16は、図15に示したレンズ440のCD方向の断面図である。
【0154】
図16を参照すると、レンズ440は、中央領域に位置し、光を屈折させる第1の領域(S1’)と、第1の領域(S1’)の縁部と接し、第1の領域(S1’)の周囲に位置する平らな第2の領域(S2’)とに区分することができる。
【0155】
レンズ440は、第1の領域(S1’)に位置し、光が入射する入射面442と、入射面442を通過した光が外部に出射される出射面446とを含むことができる。
【0156】
また、レンズ440は、第2の領域(S2’)に位置する下面443、上面445、及び側面444を含むことができる。
【0157】
レンズ440の下面443は、胴体410の上面と向かい合う面で、入射面442の周囲に位置し得る。
【0158】
レンズ440の下面443の一端は入射面442と接することができる。例えば、レンズ440の下面の内部面は入射面442と接することができる。
【0159】
レンズ440の下面443の他の一端はレンズ440の側面444と接することができる。例えば、レンズ440の下面443の外周面は、レンズ440の側面444と接することができる。
【0160】
レンズ440の下面443は平らであり得るが、これに限定されることはない。
【0161】
レンズ440の上面445は、出射面446の周囲に位置することができ、出射面446の下端と接することができる。レンズ440の上面445は平らであり得るが、これに限定されることはない。
【0162】
レンズ440の側面444は、レンズ440の上面445と下面443との間に位置することができる。例えば、レンズ440の側面444は、レンズ440の上面445及び下面443のうち少なくとも一つと垂直であるか、一定の角度だけ傾斜し得る。レンズ440の側面444は、互いに異なる方向に向かう各面を含むことができる。
【0163】
レンズ440の入射面442は、光源部420と向かい合うことができ、光が入射される凸状の曲面であり得る。
【0164】
光源部420とレンズ440の入射面442との間には空間を設けることができ、この空間は、空気で充填されたり、または真空状態であり得る。
【0165】
レンズ440の出射面446は、レンズ440の入射面442上に位置することができ、レンズ440の入射面442を通過した光を屈折させて外部に出射する凸状の曲面であり得る。
【0166】
レンズ440の出射面446は、ドーム状の凸状曲面であり、レンズ440の出射面446とレンズ440の入射面442は互いに異なる曲率を有することができる。
【0167】
例えば、レンズ440は、図5を参照して説明した実施形態に係るレンズ130に具現することができ、レンズ440の形状は、図5を参照して説明したように、レンズ440の入射面442に入射される光の入射角及びレンズ440の出射面446から出射される光の出射角によって決定することができる。
【0168】
また、他の実施形態において、レンズ440は、図10を参照して説明した実施形態に係るレンズ320に具現することができ、レンズ440の形状は、図10を参照して説明したように、レンズ440の入射面442に関する第1の距離と第2の距離との比率、及びレンズ440の出射面446に関する第1の距離と第2の距離との比率によって決定することができる。
【0169】
光源部420は、レンズ440の中央に位置し得るが、実施形態がこれに限定されることはない。例えば、光源部420の発光面の中央はレンズ440の中央に整列することができる。
【0170】
光源部420から出射される光は、レンズ440の入射面442及び出射面446のそれぞれを通過するとき、それぞれの曲率によって屈折され得る。
【0171】
例えば、レンズ440は、第1の基準面610―1を基準にして左右非対称であり、第2の基準面620―1を基準にして左右対称であり得る。
【0172】
第1の基準面610―1は、レンズ440の下面443と垂直であり、光源部420の中央401を通過することができ、レンズ440の側面444のいずれか一つの面444―1(図16参照)と平行であり得る。
【0173】
例えば、第1の基準面610―1は、光源部420の発光面の中央を通過し、レンズ440の側面444のいずれか一つの面444―1(図16参照)と平行な面であり得る。
【0174】
第2の基準面620―1は、光源部420の中央401を通過し、第1の基準面610―1と垂直であり得る。
【0175】
光源部420のサイズは、レンズ440の入射面442のサイズより小さいか同じであり得る。例えば、光源部420の直径は、入射面442の下端の直径と同じかそれより小さくなり得る。
【0176】
例えば、光源部420の発光面積の最大直径は、レンズ440の入射面442の下端の最小直径と同じであるかそれより小さくなり得るが、これに限定されることはない。
【0177】
レンズ440は、胴体の上面に形成される少なくとも一つの結合溝に対応または整列される少なくとも一つの貫通ホール(図示せず)を備えることができる。
【0178】
少なくとも一つの結合部材(例えば、471〜474)は、少なくとも一つの貫通ホールを通過し、少なくとも一つの結合溝と結合することができる。
【0179】
少なくとも一つの結合部材(例えば、471〜474)は、ボルトまたはねじであり得るが、これに限定されることはない。すなわち、レンズ440は、胴体410から着脱可能である。
【0180】
入射面442に関する第1の距離(RF1')と第2の距離(RB1')との比率(RF1'/RB1')は1未満であり得る。
【0181】
入射面442に関する第1の距離(RF1')は、第1の基準面610―1を基準にして一側方向または前方に位置する入射面442の下端と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。
【0182】
入射面442に関する第2の距離(RB1')は、第1の基準面610―1を基準にして他側方向または後方に位置する入射面442の下端と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。
【0183】
ここで、入射面442の下端は、入射面442の最下端442―2であり得る。または、入射面442の下端は、入射面442と下面443との境界部分であり得る。
【0184】
例えば、入射面442に関する第1の距離(RF1')は、第1の基準面610―1を基準にして一側または前方に位置する入射面442の下端の第1の地点(Q1)と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。第1の地点(Q1)は、第1の基準面610―1の一側または前方に位置し、第2の基準面620―1と出会う入射面442の最下端442―2の一地点であり得る。
【0185】
例えば、入射面442に関する第2の距離(RB1')は、第1の基準面610―1を基準にして他側または後方に位置する入射面442の下端の第2の地点(Q2)と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。第2の地点(Q2)は、第1の基準面610―1の他側または後方に位置し、第2の基準面620―1と出会う入射面442の最下端442―2の他の一地点であり得る。
【0186】
出射面446に関する第1の距離(RF2')と第2の距離(RB2')との比率(RF2'/RB2')は、1超2.2未満であり得る。
【0187】
出射面446に関する第1の距離(RF2')は、第1の基準面610―1を基準にして一側方向または前方に位置する出射面446の一端と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。
【0188】
出射面446に関する第2の距離(RB2')は、第1の基準面610―1を基準にして他側または後方に位置する出射面446の他の一端と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。
【0189】
ここで、出射面446の一端は、出射面446の最下端446―2であり得る。例えば、出射面446の一端は、出射面446と上面445との境界部分であり得る。
【0190】
例えば、出射面446に関する第1の距離(RF2')は、第1の基準面610―1を基準にして一側または前方に位置する出射面446の一端の第1の地点(Q3)と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。第1の地点(Q3)は、第1の基準面610―1の一側または前方に位置し、第2の基準面620―1と出会う出射面446の最下端446―2の一地点であり得る。
【0191】
例えば、出射面446に関する第2の距離(RB2')は、第1の基準面610―1を基準にして他側または後方に位置する出射面446の他の一端の第2の地点(Q4)と第1の基準面610―1との間の距離であり得る。第2の地点(Q4)は、第1の基準面610―1の他側または後方に位置し、第2の基準面620―1と出会う出射面446の最下端446―2の一地点であり得る。
【0192】
レンズ440の入射面442に関する第1の距離(RF1')と第2の距離(RB1')との比率(RF1'/RB1')が1未満で、レンズ440の出射面446に関する第1の距離(RF2')と第2の距離(RB2')との比率(RF2'/RB2')が1超2.2未満であるので、図13を参照して説明したように、実施形態に係る照明装置300は、前方及び後方の光量比(S/H)が2以上であり得る。
【0193】
以上では、各実施形態に説明した特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれるものであって、必ずしも一つの実施形態のみに限定されるものではない。さらに、各実施形態で例示した特徴、構造、効果などは、各実施形態の属する分野で通常の知識を有する者によって他の実施形態に対しても組み合わせたり変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形と関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。
【符号の説明】
【0194】
100 照明装置
110 胴体
120 光源部
130 レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
図9
図10
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図15
図16