特許第6648210号(P6648210)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 楽天株式会社の特許一覧

特許6648210情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
<>
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000002
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000003
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000004
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000005
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000006
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000007
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000008
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000009
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000010
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000011
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000012
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000013
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000014
  • 特許6648210-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6648210
(24)【登録日】2020年1月17日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9532 20190101AFI20200203BHJP
   G06F 3/0485 20130101ALI20200203BHJP
【FI】
   G06F16/9532
   G06F3/0485
【請求項の数】12
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2018-143460(P2018-143460)
(22)【出願日】2018年7月31日
(65)【公開番号】特開2020-21207(P2020-21207A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2018年7月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(72)【発明者】
【氏名】法隆 武恋男
(72)【発明者】
【氏名】福田 英士
【審査官】 原 秀人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−073095(JP,A)
【文献】 特開2002−149668(JP,A)
【文献】 特開2011−164855(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/036755(WO,A1)
【文献】 特開2011−076565(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0095983(US,A1)
【文献】 特開2010−003025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/9532
G06F 3/0485
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、
前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部と、
生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信部と、
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理部と、を備え
前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされた
情報処理装置。
【請求項2】
前記所定タイミングは前記検索クエリに関する情報が前記表示領域の外へ移動したタイミングを含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2処理において前記検索クエリが複数抽出された場合には、前記第3処理は該複数の検索クエリを前記検索窓に逐次表示する処理とされた
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2処理において前記検索クエリが複数抽出された場合には、前記第3処理はドロップダウンリストを用いて該複数の検索クエリを前記検索窓に表示可能にする処理とされた
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検索処理部は、前記検索において、前記表示領域内の情報が属するジャンルを示す単語と前記検索クエリとのアンド検索を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示領域内における特定領域がユーザの注視領域として設定され、
前記表示領域内の情報が複数のコンテンツを含む場合、前記第2処理では前記注視領域に表示されているコンテンツから前記検索クエリを抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記検索はサイト内検索とされ、
前記検索処理部は、前記第3処理を行う前に前記第2処理で抽出された検索クエリを用いて前記検索を行い、検索結果件数が0件であった場合に当該検索クエリは前記検索窓への表示対象外とされた
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記検索は、サイト内の他のウェブページを検索する第1検索を行うものと、サイト外の他のウェブページを検索する第2検索を行うものとを含み、
前記検索処理部は、
前記第2処理で抽出された検索クエリを用いて、前記ユーザの検索操作を検出する前に前記第1検索を行い、
前記検索操作に応じて行う検索では、前記第1検索の検索結果件数が所定数未満であった場合に該検索クエリを用いて前記第2検索を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、
前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成ステップと、
生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信ステップと、
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理ステップと、を
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされた
情報処理方法。
【請求項10】
検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、
前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成機能と、
生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信機能と、
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理機能と、を
コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされた
プログラム。
【請求項11】
検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、
前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成機能と、
生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信機能と、
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理機能と、を
コンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、
前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされた
記憶媒体。
【請求項12】
検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1手順と、
前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2手順と、
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3手順と、
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索要求を送信する第4手順と、を
コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされた
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体に関し、特に、ウェブページを閲覧しているユーザに対して適切な検索環境を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが閲覧しているウェブページに気になるキーワード等がある場合、ユーザはそのキーワードの理解を深めるために新たなウェブページの検索を行うことがある。例えば、ユーザが閲覧しているウェブページがニュースサイトである場合、関連した他の記事を検索するような場合である。そのような要望に応えるために、ニュースサイトには、関連記事が表示されるものもあるが、ユーザが欲している記事とは異なる可能性がある。
また、下記の特許文献1では、ツールバーに検索窓が設けられており、閲覧しているウェブページを変更すると、ウェブページに関連した関連語が検索クエリ(質問語)として自動で入力されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2011−508306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、一つのウェブページに複数の話題が掲載されているような場合には、ウェブページごとに予め設定されている関連語がユーザにとって適切な検索クエリとは限らない。即ち、例えば二つの話題が掲載されているウェブページにおいては、一方の話題にとっては適切であったとしても、もう一方の話題にとっては不適切であることが考えられる。
本発明は、上記の課題を鑑み、ウェブページにおいてユーザが閲覧しているコンテンツに応じた検索操作を容易に行える環境を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報処理装置は、検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部と、生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信部と、ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理部と、を備えたものである。
これにより、ウェブページのうち端末装置によって表示中の部分に掲載された情報に基づいて自動的に検索クエリが抽出される。即ち、ユーザが閲覧中の情報から検索クエリが抽出される。
【0006】
上述した情報処理装置においては、前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされてもよい。
これにより、スクロール動作中は検索クエリを抽出する処理が実行されない。
【0007】
上述した情報処理装置においては、前記所定タイミングは前記検索クエリに関する情報が前記表示領域の外へ移動したタイミングとされてもよい。
これにより、ユーザが閲覧しているコンテンツがスクロール動作などによって変わった場合に、検索クエリの抽出処理が行われる。
【0008】
上述した情報処理装置においては、前記第2処理において前記検索クエリが複数抽出された場合には、前記第3処理は該複数の検索クエリを前記検索窓に逐次表示する処理とされてもよい。
これにより、ユーザが検索クエリとして選択したいキーワードが実際に第3処理で検索窓に表示される可能性が高まる。
【0009】
上述した情報処理装置においては、前記第2処理において前記検索クエリが複数抽出された場合には、前記第3処理はドロップダウンリストを用いて該複数の検索クエリを前記検索窓に表示可能にする処理とされてもよい。
これにより、ユーザが検索クエリとして選択したいキーワードが実際に第3処理で検索窓に表示される可能性が高まる。
【0010】
上述した情報処理装置の前記検索処理部は、前記検索において、前記表示領域内の情報が属するジャンルを示す単語と前記検索クエリとのアンド検索を行ってもよい。
例えば、検索クエリが人の苗字である場合には、表示領域に出てきた話題で有名な人物とは異なる人物についての検索結果が得られる可能性がある。このような場合において、本構成によれば、表示領域内の話題が「ゴルフ」である場合に「ゴルフ」と「○○さん」のアンド検索が行われる。即ち、ゴルフで有名な○○さんが検索され、「野球」で有名な○○さんの記事は検索結果として抽出されない。
【0011】
上述した情報処理装置においては、前記表示領域内における特定領域がユーザの注視領域として設定され、前記表示領域内の情報が複数のコンテンツを含む場合、前記第2処理では前記注視領域に表示されているコンテンツから前記検索クエリを抽出してもよい。
特定領域が適切に設定されることにより、ユーザの見ている表示領域に複数のコンテンツが配置されている場合に、ユーザの見ているコンテンツが適切に特定される。
【0012】
上述した情報処理装置においては、前記検索はサイト内検索とされ、前記検索処理部は、前記第3処理を行う前に前記第2処理で抽出された検索クエリを用いて前記検索を行い、検索結果件数が0件であった場合に当該検索クエリは前記検索窓への表示対象外とされてもよい。
検索処理部による検索がサイト内検索とされると共に、検索クエリを検索窓に表示する前に該検索クエリを用いた事前検索を行うことで、ユーザが実際に検索操作を行った際の検索処理を省くことができる。
【0013】
上述した情報処理装置においては、前記検索は、サイト内の他のウェブページを検索する第1検索を行うものと、サイト外の他のウェブページを検索する第2検索を行うものとを含み、前記検索処理部は、前記第2処理で抽出された検索クエリを用いて、前記ユーザの検索操作を検出する前に前記第1検索を行い、前記検索操作に応じて行う検索では、前記第1検索の検索結果件数が所定数未満であった場合に該検索クエリを用いて前記第2検索を行ってもよい。
サイト内の他のウェブページを検索する第1検索とサイト外の他のウェブページを検索する第2検索とが設けられていることにより、ユーザは広く情報を収集することが可能となる。
【0014】
本発明に係る情報処理方法は、検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、前記表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成ステップと、生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信ステップと、ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理ステップと、を情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記所定タイミングは前記表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされたものである。
この情報処理方法により、ウェブページにおいてユーザが閲覧しているコンテンツに応じた検索操作を容易に行える環境を提供することができる。
本発明に係るプログラムは、上記各ステップに相当する手順を情報処理装置に実行させるプログラムである。本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶したものである。これらにより上述の情報処理装置の処理を実現する。

【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ウェブページにおいてユーザが閲覧しているコンテンツに応じた検索操作を容易に行える環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態のウェブサーバを含むネットワークの説明図である。
図2】実施の形態のコンピュータ装置のブロック図である。
図3】実施の形態のウェブサーバの機能構成の説明図である。
図4】ブラウザに表示されたウェブページの例を示す図である。
図5】全体的な処理の流れの一例を説明するための図である。
図6】ウェブページ初期表示処理のフローチャートの一例である。
図7】スクロール操作検出時の対応処理についてのフローチャートの一例である。
図8】検索クエリについての種々の提示態様を説明するためのフローチャートの一例である。
図9】スクロール操作検出時の対応処理の第2例についてのフローチャートの一例である。
図10】変形例1を説明するためのフローチャートの一例である。
図11】変形例2の処理の流れの一例を説明するための図である。
図12】変形例3の処理の流れの一例を説明するための図である。
図13】変形例3の処理の流れの他の例を説明するための図である。
図14】端末アプリを利用する場合のユーザ端末の機能構成の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
<3.ウェブサーバの機能構成>
<4.各種処理例>
[4−1.全体の処理の流れ]
[4−2.ウェブページ初期表示処理]
[4−3.スクロール操作検出時の対応処理]
[4−4.スクロール操作検出時の対応処理の第2例]
<5.変形例>
[5−1.変形例1]
[5−2.変形例2]
[5−3.変形例3]
[5−4.その他の変形例]
<6.第2の実施の形態>
<7.まとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
【0018】
<1.システム構成>

本実施の形態としてのウェブサーバ1を含むネットワークシステム全体の構成について、図1を用いて説明する。
なお、ウェブサーバ1は本発明の情報処理装置の実施の一態様である。
【0019】
ウェブサーバ1は、通信ネットワーク2を介して複数のユーザ端末3と相互に通信可能とされている。
なお、図1に示した通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、上記したインターネット以外にも、例えばイントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また、通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
【0020】
ウェブサーバ1は、ユーザ端末3の利用者であるユーザに対して各種のウェブページを閲覧させるための処理を行う。具体的には、ウェブページデータの生成処理や送信処理である。また、ユーザの検索要求に応じて、検索クエリを取得する処理や検索クエリに応じた検索処理を行う。
ウェブページとしては、ニュースなどの記事が集約されたポータルサイトのトップページや、各ニュース記事やコラムごとのページなどである。或いは、ユーザが日記形式で日々の出来事などを綴るウェブログ(以下ブログ)のようなものであってもよい。
【0021】
このようなウェブページを構成するウェブページデータは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)やXHTML(Extensible HyperText Markup Language)などの構造化文書ファイルである。構造化文書ファイルには、記事の見出し(記事見出し)や記事の詳細(記事詳細)などのテキストデータや記事の内容を補足する画像などの画像データ(或いは動画データ)と、それらの配置や表示態様(文字色やフォントや大きさや装飾など)が記述されている。
【0022】
ウェブサーバ1は、このような各種処理を実現するためにデータベース(DB:Database)を利用可能とされている。
データベースとしては、例えば、ウェブページデータが記憶されるウェブページDB50や、検索クエリと検索結果が紐付けられた検索DB51などである。
これらのDBは、例えばLAN等のネットワークを介してウェブサーバ1と通信可能とされており、このようなネットワークは通信ネットワーク2と同様に特に限定されるものではない。
【0023】
ユーザ端末3は、ウェブサーバ1が提供する各種のウェブページを閲覧するユーザが用いる情報処理端末である。ユーザ端末3としては、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
【0024】
なお、ユーザ端末3には、ウェブサーバ1が提供する各種のサービスを享受するためのアプリケーションソフトウェア(以降、「端末アプリ」と記載)がインストールされ利用可能とされていてもよい。端末アプリがインストールされたユーザ端末3を用いる例については後述する。
【0025】
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>

ウェブサーバ1をはじめとした各装置(ユーザ端末3、ウェブページDB50、検索DB51)を構成するコンピュータ装置のハードウェア構成を図2に示す。各コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109はネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0026】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、ウェブサーバ1などの各装置(ユーザ端末3、ウェブページDB50、検索DB51)としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、ウェブサーバ1などの各装置(ユーザ端末3、ウェブページDB50、検索DB51)を構成する情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
例えば、ウェブページについての各種処理を行うサーバと、ウェブページの検索についての各種処理を行うサーバの二つのサーバによってウェブページサーバ1が構成されていてもよい。
【0027】
情報処理装置の各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部または一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。一つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、一つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。更に機能の一つが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0028】
<3.ウェブサーバの機能構成>

ウェブサーバ1の具体的な機能構成について、図3を参照して説明する。
なお、以降の例では、ウェブサーバ1が各種記事についてのウェブページを備えたニュースについてのポータルサイトを管理する情報処理端末とされている。
ウェブサーバ1は、生成部1a、通信制御部1b、検索処理部1cを備えている。
【0029】
生成部1aは、ユーザ端末3を利用するユーザに提示するウェブページについてのデータ(ウェブページデータ)を生成する処理を行う。特に、本実施の形態においては、生成部1aが生成するウェブページデータがいくつかの特徴を備えている。
【0030】
特徴の一つは、ユーザ端末3の表示部にウェブページを表示した際に、表示部の特定の場所に検索窓を表示させる処理を行うようにウェブページデータが構成されていることである。検索窓は、画面のスクロール動作に追従せず、常に表示部の特定の場所に表示されるように構成されている。
なお、検索窓は、ユーザが検索したい語句(検索クエリ)を入力するための入力欄である。
【0031】
ユーザ端末3で動作するブラウザアプリケーション(以降、単に「ブラウザ」と記載)上で表示されたウェブページとそこに配置された検索窓の一例を図4に示す。
ブラウザ10には、URL(Uniform Resource Locator)表示欄11とウェブページ表示欄12が設けられている。
URL表示欄11の右隣には各種の設定を行うための設定ボタン13が配置されている。
【0032】
図4は、ウェブページ表示欄12に複数の記事が上下に配置されたウェブページが表示されている例である。
ウェブページ表示欄12における右上の部分には、検索窓14と検索ボタン15が配置されている。検索窓14と検索ボタン15は、検索ユニット16を構成している。
【0033】
ユーザは、検索窓14に検索クエリを入力し、検索ボタン15を押下することで、検索クエリに応じた検索処理をウェブサーバ1に実行させると共に、そこで得た検索結果を閲覧することができる。
上述したように、検索窓14は、記事を閲覧するためのスクロール動作を行ったとしても、スクロール動作に追従せずに同じ位置(即ちウェブページ表示欄12における右上の位置)にとどまり続けるようにされている。
【0034】
なお、検索窓14や検索ボタン15などの検索ユニット16は、ウェブページ表示欄12における下方に位置していてもよい。
また、検索窓14や検索ボタン15などの検索ユニット16は、常に同じ場所に表示されなくてもよい。例えば、ユーザが邪魔と感じた場合にドラッグ操作などによる移動が可能なように構成されていてもよい。また、非表示にすることが可能とされていてもよい。非表示の態様についても各種考えられる。例えば、コンテンツと被った場合にのみ非表示とされてもよいし、ユーザが非表示と設定した場合には常に非表示となるようにされてもよい。
【0035】
ウェブページ表示欄12には、上部から中央部に掛けて表示された第1記事Ar1と下部に表示された第2記事Ar2が配置されている。このような配置態様はウェブページ表示欄12の大きさやコンテンツの拡大率に基づくものであり、設定によって第1記事Ar1と第2記事Ar2の表示位置は異なる。
【0036】
第1記事Ar1は、画像データGD1と記事内容を説明するためのテキストデータTD1を含んで構成されている。
第2記事Ar2についても同様に、画像データGD2とテキストデータTD2を含んで構成されている。
なお、以降の説明においては、テキストデータTD1,TD2を区別せずに記事のテキストデータ部分を示すときは単にテキストデータTDと記載し、画像データGD1,GD2を区別せずに画像データ部分を示すときは単に画像データGDと記載する。
【0037】
また、ウェブページ表示欄12の略中央部には、ユーザの視線が向けられていると推測される領域である注視領域17が設定されている。なお、注視領域17は、ユーザ端末3が把握していれば以降の各種の処理は実行可能とされているため、例えば、注視領域17の背景色を変えるなどしてユーザの目に見える形で設定されている必要はない。
注視領域17は、例えば数行のコンテンツが表示されうる領域とされている。また、ユーザ端末3が備えているカメラ機能を用いて、ユーザが実際に注視している領域を検出してもよい。また、ユーザがウェブページ上に設けられたボタン等のアイコンを押下する頻度の高い領域を注視領域17としてもよい。
【0038】
注視領域17について、具体的な例を説明する。注視領域17は、表示領域(ウェブページ表示欄12の略中央部を含む数行のコンテンツ(或いはその場所に位置している画像データ)であってもよい。
また、注視領域17は、表示領域の略中央部に表示されたコンテンツを含む記事全体とされていてもよい。図4に示す例では、略中央部に表示されているのは、第1記事Ar1の一部であるため、注視領域17は第1記事Ar全体とされてもよい。
更に、注視領域17は、略中央部に表示された数行のコンテンツが含まれる一つの段落であってもよい。
更にまた、注視領域17は、表示領域の略中央部に関連したものではなく、表示領域の下部に配置された(図4の例では第2記事Ar2の一部)コンテンツに応じて設定されてもよい。その際には、下部に配置されたコンテンツを含む記事全体とするなど、上述した各種の形態が考え得る。もちろん、表示領域の上部に配置されたコンテンツに応じて設定されてもよい。
【0039】
なお、ウェブページ表示欄12の一部の領域を用いて広告情報が表示されるようにウェブページデータが構成されていてもよい。
【0040】
ウェブページデータの他の特徴は、ウェブページ表示欄12に表示されているウェブページの表示領域内の情報(画像データGDやテキストデータTDなどの情報)に基づいて検索クエリを所定タイミングで抽出する処理を実行する点である。
ウェブページの表示領域内とは、ウェブページ表示欄12に配置されることによりユーザが視認可能な部分を指しており、具体的には、ウェブページのうち、ウェブページ表示欄12に表示された第1記事Ar1と第2記事Ar2の一部である。
【0041】
即ち、ウェブページ表示欄12に表示されているウェブページの一部(画像データGDやテキストデータTDなどの情報)からキーワードを取得し、該キーワードを検索クエリとして抽出するものである。
検索クエリの取得タイミングは、各種の例が考えられる。具体的には後述する。
【0042】
ウェブページデータの更なる特徴は、ウェブページから自動で取得した先述の検索クエリを検索窓14に表示する処理を実行する点である。
即ち、図4に示すウェブページを表示するためのウェブページデータは、ユーザ端末3上で表示される際に検索窓14を表示する処理を行うと共に、ウェブページ表示欄12に表示されたコンテンツからキーワードを検索クエリとして抽出し、更には、該検索クエリを検索窓14に表示させる処理を実行するものである。
これにより、ユーザは気になったキーワードをコピーして検索窓14に貼り付ける(ペースト)操作を行わなくても済む。即ち、ユーザにとって利便性の高い検索環境を提供することができる。
【0043】
このようなウェブページデータは、例えば、ブラウザベースで動作可能なJava(登録商標)などのプログラミング言語やJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語で生成されたプログラムを埋め込むことで実現可能である。
【0044】
ウェブサーバ1の機能構成の説明に戻る(図3)。
ウェブサーバ1の通信制御部1bは、ユーザ端末3からの各種要求を受信する受信処理や、ウェブページデータ要求を行ったユーザ端末3へ上述したウェブページデータを送信するウェブページデータ送信処理などを行う。
尚、通信制御部1bは、請求項における送信部として機能する。
【0045】
検索処理部1cは、ユーザが指定した検索クエリに基づく各種の検索を行う。例えば、検索クエリに関連する記事を検索するポータルサイト内検索(第1検索)や、ポータルサイト外にあるウェブページを検索するポータルサイト外検索(第2検索)などを行う。
【0046】
ウェブサーバ1は、他にもユーザに各種のサービスを提供するための処理を行ってもよい。具体的には、ユーザ登録に関する処理やログイン処理などである。
【0047】
<4.各種処理例>

[4−1.全体の処理の流れ]
ユーザ端末3とウェブサーバ1についての全体的な処理の流れについて、図5を参照して説明する。
なお、図5に示す処理の流れはあくまで一例である。
【0048】
先ず、ユーザが所望のウェブページデータを閲覧するための操作を行ったことに応じて、ユーザ端末3はステップS101において、ウェブページ要求をウェブサーバ1に送信する処理を行う。この処理では、ユーザが所望したウェブページデータを特定するための情報などが送信される。
【0049】
ウェブページ要求を受信したウェブサーバ1は、ステップS201で、ウェブページデータ生成処理を行う。この処理では、ユーザの要求に応じたウェブページを生成する処理である。なお、予めウェブページデータを生成しておくことによって、ステップS201では生成済みのウェブページデータを取得する処理を実行してもよい。
【0050】
ウェブサーバ1はステップS202で、ウェブページデータの送信処理を行う。
ウェブページデータを受信したユーザ端末3は、ステップS102で該ウェブページデータを表示部に表示するための表示処理を実行する。このとき、上述したように、ウェブページが表示されるとともに、検索窓14も表示される。
【0051】
ユーザ端末3では、ウェブページを表示部に表示した状態でユーザによる各種操作を受け付け、それに対応した処理を実行する。例えば、スクロール動作を検出した場合には、ウェブページをスクロールさせる処理を行うことにより、表示領域内に表示されているコンテンツを変化させる。
また、表示領域内に表示されたウェブページ上に配置されたリンクを選択する操作を受け付けた場合には、該リンクに基づいて新たなウェブページ要求をウェブサーバ1に送信する処理を実行する。なお、ユーザ端末3上にキャッシュ情報が記憶されている場合には、キャッシュ情報からウェブページデータを取得してもよい。
このようなユーザの操作に応じた対応処理を示したものが、図5のステップS103である。
【0052】
ステップS104以降の処理は、ユーザが検索操作を行った場合についての処理である。
ユーザの検索操作を検出したユーザ端末3は、ステップS104で、検索要求をウェブサーバ1に送信する。この処理では、ユーザが選択した検索クエリなどの情報がウェブサーバ1に送信される。
【0053】
検索要求を受信したウェブサーバ1は、ステップS203で、検索処理を実行し、続くステップS204で、検索結果情報をユーザ端末3に送信する。検索処理としては、上述した第1検索や第2検索などの処理である。
【0054】
検索結果情報を受信したユーザ端末3は、ステップS105で、検索結果を表示する処理を行う。これにより、ユーザ端末3のウェブページ表示欄12にユーザが指定した検索クエリに応じた検索結果が表示される。
【0055】
[4−2.ウェブページ初期表示処理]
ユーザ端末3のブラウザ10のウェブページ表示欄12に新たなウェブページが表示される際の処理について、図6を参照して説明する。
ユーザ端末3は、ステップS301で、ファーストビュー表示処理を実行する。この処理は、表示対象のウェブページの中でユーザに最初に見せる部分(ファーストビュー)を表示させる処理である。一般的にはウェブページの中で最も上方に位置する部分がファーストビューとしてユーザに提示されるが、それとは異なる部分がファーストビューとして設定されていてもよい。
なお、ウェブページ表示欄12には、この処理によってファーストビューが表示されるとともに、検索窓14も表示されている。
【0056】
ユーザ端末3はステップS302で、検索クエリ候補を抽出する処理を実行する。検索クエリ候補の抽出にはいくつかの例がある。
例えば、図4に示すブラウザ10のウェブページ表示欄12(表示領域)には、ウェブページの第1記事Ar1と第2記事Ar2の一部が表示されている。その中のテキストデータTD1やテキストデータTD2の一部からキーワードとなる語句を検索クエリ候補として抽出してもよい。
【0057】
また、第1記事Ar1と第2記事Ar2のうち、表示領域に占める割合の多い第1記事Ar1のテキストデータTD1から検索クエリ候補となるキーワードを抽出してもよい。
更には、表示領域内に設定された注視領域17から検索クエリ候補となるキーワードを抽出してもよい。この場合には第1記事Ar1のテキストデータTD1の一部から検索クエリ候補が抽出されることとなる。
【0058】
また、第1記事Ar1や第2記事Ar2の記事タイトルから検索クエリ候補を抽出してもよい。更に、画像データGD1,GD2から検索クエリ候補となるキーワードを抽出してもよい。具体的には、画像データGD1,GD2に付与されている画像名を検索クエリ候補としてもよいし、画像データGD1,GD2に画像処理を施して画像に描かれている対象物を抽出し、対象物を検索クエリ候補として抽出してもよい。
なお、画像データGD1、GD2そのものを検索クエリ候補として抽出してもよい。即ち、該画像データを用いた画像検索が行われるようにしてもよい。
【0059】
検索クエリ候補は、一つだけ抽出してもよいし、複数個抽出してもよい。
検索クエリ候補を抽出した後、ユーザ端末3はステップS303で、検索クエリ候補から検索クエリを選択する選択処理を実行する。
なお、検索クエリ候補が一つである場合には選択処理を実行しなくてもよい。
また、複数の検索クエリ候補を順に表示する場合などについても選択処理を実行しなくてもよい。代わりに、提示順を決定する処理を実行してもよい。
【0060】
ユーザ端末3はステップS304で、検索クエリ表示処理を実行する。図6に示す各処理を実行することにより、図4に示すような検索窓14にウェブページのファーストビューとして表示中のコンテンツ(第1記事Ar1や第2記事Ar2)に関するキーワードが検索クエリとして表示される。
【0061】
[4−3.スクロール操作検出時の対応処理]
図5のステップS103で説明したユーザの操作に基づく対応処理の一例として、スクロール操作を検出した際にユーザ端末3が実行する処理について、図7を参照して説明する。
なお、ここでいうスクロール操作とは、例えば携帯端末の画面上で行うスクロール操作の場合には、指で弾くような操作を例にしており、指が画面上を離れた後もスクロール動作が徐々に遅くなりながらも継続するようなものを想定している。
【0062】
ユーザ端末3は、ユーザによるスクロール操作を検出した後、ステップS401で、スクロール量の算出を行い、ステップS402でスクロール処理を開始する。
【0063】
ユーザ端末3はステップS403で、スクロール停止位置か否かを判定する。スクロール停止位置とは、ユーザのスクロール操作に基づいて算出されるものである。ユーザがスクロール操作を行った後何もせずに待っていた場合に、スクロール動作が停止してユーザに閲覧可能に停止されるウェブページ上の位置である。例えば、下方へのスクロール操作を強くするほど、ウェブページにおいてより下方に配置されたコンテンツが表示領域内に移動する。
【0064】
スクロール処理によってスクロールさせた量が少なく停止位置に達していない場合、ユーザ端末3はスクロール停止位置に達するまで待機するが、その待機中にステップS404で新たなスクロール操作を検出したか否かを判定する。新たなスクロール操作を検出していた場合は、ステップS401に戻り再度スクロール量を計算し直し、ステップS402で計算し直したスクロール量に基づくスクロール処理を開始させる。
【0065】
一方、新たなスクロール操作を検出していない場合、ユーザ端末3はステップS403を再度実行し、スクロール停止位置に達するまでステップS404等を実行しながら待機する。
【0066】
ステップS403で、スクロール停止位置に達したと判定した場合、ユーザ端末3はステップS405で、注視領域17に表示されているコンテンツの情報を取得し、ステップS406で検索クエリ候補の抽出処理を実行する。注視領域17に画像データGDが含まれる場合は、画像データGDから検索クエリ候補を抽出してもよい。
そして、ユーザ端末3はステップS407で検索クエリを選択する処理を行い、ステップS408で検索クエリ表示処理を実行する。
なお、ステップS405乃至S408の各処理を実行している間に新たなスクロール操作を検出した場合には、ユーザ端末3はステップS401の処理へと戻ることが望ましい。
【0067】
ステップS405及びS406の処理では、注視領域17に表示されたコンテンツから情報を取得して検索クエリ候補を抽出する例を示したが、図6で説明したように、表示領域内(ウェブページ表示欄12)の全てのコンテンツから検索クエリ候補を抽出してもよい。その際には、テキストデータTDだけでなく画像データGDから検索クエリ候補を抽出してもよい。
【0068】
また、ステップS407の検索クエリ選択処理についても図6で説明したような多様な例が考えられる。ステップS408の検索クエリ表示処理についても、一つの検索クエリを表示し続けるだけでなく、ドロップダウンリストによって複数の検索クエリを選択可能に表示してもよい。
例えば、図8Aに示すように、ユーザ端末3はステップS421(図7のステップS406)で、検索クエリ候補抽出処理を実行した後、検索クエリ選択処理を行わずに、ドロップダウンリストを用いて検索クエリ候補の全てを表示するための処理をステップS422(図7のステップS408)で実行する。
【0069】
更には、複数の検索クエリを逐次表示してもよい。
具体的には、図8Bに示すように、ステップS441(図7のステップS406)でユーザ端末3は、検索クエリ候補を抽出する処理を実行した後、ステップS442で検索クエリ候補の中から最初に表示するものを選択する処理を実行し、ステップS443で選択された検索クエリを表示窓14に表示する処理を実行する。
なお、ステップS442の処理は、図7のステップS407と同様の処理であってもよいし、提示順を決めるための優先度を検索クエリ候補ごとに付与した上で、優先度の高いものを選択する処理であってもよい。
【0070】
その後、ユーザ端末3はステップS444において、新たなスクロール操作を検出したか否かを判定する処理を実行する。新たなスクロール操作を検出した場合には、ユーザ端末3は図7のステップS401に処理を戻す。
一方、ステップS444において、新たなスクロール操作を検出していない場合、ユーザ端末3はステップS445において、今の検索クエリが表示されてから所定時間(例えば3秒など)が経過したか否かを判定する。
一つの検索クエリが検索窓14に表示され始めてから所定時間が経過するまでは、ユーザ端末3はステップS444,S445の両処理を実行し続ける。
所定時間が経過した場合、ユーザ端末3はステップS442に戻って次の検索クエリを選択し、ステップS443で表示窓14に検索クエリを表示させる処理を実行する。
図8Bに示す処理を実行することにより、抽出された複数の検索クエリ候補が検索窓14に逐次表示される。
【0071】
なお、図7の例では、スクロールが停止した後に検索クエリ候補の抽出や選択、そして表示処理を行う例を説明したが、これ以外のタイミングで行ってもよい。
例えば、ユーザのスクロール操作を検出した段階で、操作量や操作の強さなどからスクロール量が予め算出可能である。即ち、スクロール停止予定位置が算出可能である。従って、スクロール処理を開始(ステップS402)させた後スクロール処理が終了するまでの間に、停止の際に表示領域内(ウェブページ表示欄12)に表示される予定のコンテンツから情報を取得し、検索クエリ候補の抽出及び選択を行っておいてもよい。
これにより、スクロール動作が停止した際には、用意しておいた検索クエリを検索窓14に表示する処理を行うだけでよく、スクロール処理の停止後速やかに検索クエリを表示することができる。
なお、スクロールが停止する前に各処理を実行する場合には、新たなスクロール操作が行われるたびにスクロール停止予定位置を再算出し、検索クエリの抽出及び選択処理をやり直すことが望ましい。
【0072】
[4−4.スクロール操作検出時の対応処理の第2例]
スクロール操作を検出した際にユーザ端末3が実行する処理の第2例について、図9を参照して説明する。
なお、図9に示す処理をユーザ端末3が実行する際には、図6に示す処理などが実行済みであり、既に検索窓14に検索クエリが表示されている状態とされている。
ユーザ端末3は、ステップS501でスクロール量を算出し、ステップS502でスクロール処理を開始させる。ステップS501,S502の各処理は、図7のステップS401,S402の処理と同様の処理である。
【0073】
続いて、ユーザ端末3はステップS503で、抽出元コンテンツが表示領域外に位置しているか否かを判定する。
抽出元コンテンツとは、現在検索窓14に表示されている検索クエリが抽出されたコンテンツである。具体的には、図4に示す第1記事Ar1の画像データGD1から抽出した検索クエリが検索窓14に表示されている場合、抽出元コンテンツは、広義には第1記事Ar1を示し、狭義には第1記事Ar1の画像データGD1を示す。
【0074】
ステップS503の処理では、第1記事Ar1の全てのコンテンツが表示領域外(図4の例ではウェブページ表示欄12の外)にスクロールされたことにより「抽出元コンテンツは表示領域外へ移動した」と判定してもよい(前述の広義)し、画像データGD1の全ての部分が表示領域外にスクロールされたことにより「抽出元コンテンツは表示領域外へ移動した」と判定してもよい(前述の狭義)。
即ち、狭義の意味では、第1記事Ar1の全ての部分が表示領域外へ移動していなくても、画像データGD1の全ての部分が表示領域外へ移動したことによって「抽出元コンテンツは表示領域外へ移動した」と判定する。
【0075】
抽出元コンテンツが表示領域外へ移動していた場合、現在検索窓14に表示されている検索クエリをそのまま表示させておくのは適切ではないため、代わりの検索クエリを抽出して表示する処理を行う。
即ち、ユーザ端末3は、ステップS504で検索クエリ候補抽出処理を実行し、ステップS505で検索クエリ選択処理を実行し、ステップS506で検索クエリ表示処理を実行する。これらの処理は、図6に示すステップS302乃至S304の各処理と同様の処理である。
また、ステップS504を実行する際には、表示領域内の全てのコンテンツから検索クエリ候補を抽出してもよいし、ステップS504を実行する前にステップS405(図7)に相当する処理を実行することにより注視領域17に表示されたコンテンツの一部から検索クエリ候補を抽出してもよい。
更には、ステップS505で検索クエリ選択処理を実行したが、全ての検索クエリ候補を逐次表示する場合などは、検索クエリ選択処理を実行しなくてもよいし、代わりに検索クエリの表示順を決定する処理を実行してもよい。
【0076】
なお、抽出元コンテンツが表示領域内に位置している場合は、ユーザ端末3はステップS504乃至S506の各処理を行わない。即ち、新たな検索クエリの抽出や表示は行わない。
【0077】
ユーザ端末3はステップS507で、スクロール停止位置に達したか否かを判定する。
スクロール停止位置に達していた場合、ユーザ端末3は図9に示す一連の処理を終了する。次にスクロール操作が新たに検出された場合には、再度図9に示す一連の処理を開始する。
一方、スクロール停止位置に達していない場合、換言すればスクロール処理が続いている場合、ユーザ端末3はステップS508で、新たなスクロール操作を検出したか否かを判定する。新たなスクロール操作が検出されていない場合、ユーザ端末3はステップS503の処理へ戻り、再度抽出元コンテンツが表示領域外へ移動したか否かを判定する。
これにより、スクロール開始からスクロール停止に至るまでスクロール処理を行っている間において、抽出元コンテンツが表示領域外へ移動するたびに新たな検索クエリが検索窓14に表示される。即ち、ユーザがスクロール動作を途中で止めたとしても、検索窓14にはユーザが閲覧しているコンテンツに基づいた適切な検索クエリが表示された状態とされている。
【0078】
ステップS508で新たなスクロール操作を検出した場合、ユーザ端末3はステップ501へと戻り、スクロール量の再算出を行う。そして、該算出した結果に基づいて、ステップS502乃至S508の各処理を適宜行う。
【0079】
<5.変形例>

[5−1.変形例1]
変形例1では、検索クエリの表示の際に、検索結果を適切に絞り込むための処理が必要か否かを判定するものである。
具体的に説明すると、上記の各種の例は、検索クエリを検索窓14に自動的に表示しておくことにより、ユーザは検索ボタン15を押下するのみで所望の検索結果を得ることができるものである。
しかし、検索クエリが適切でない場合、ユーザが所望するものとは異なる検索結果が得られてしまう可能性がある。
例えば、野球界で有名な「田中さん」とサッカー界で有名な「田中さん」が存在していた場合に、検索クエリを「田中」として検索処理を実行すると、双方の人物に関する記事が検索されてしまう。
本変形例では、このような自体を防止し、適切な検索結果をユーザに提供するための処理を行う。
【0080】
以降で説明するステップS601乃至S606の各処理は、例えば、図6に示すステップS302乃至S304の各処理の代わりに実行してもよいし、図7に示すステップS406乃至S408の各処理の代わりに実行してもよいし、図8Aに示すステップS421,S422の各処理の代わりに実行してもよいし、図8Bに示すステップS441乃至S443の各処理の代わりに実行してもよいし、図9に示すステップS504乃至S506の各処理の代わりに実行してもよい。
【0081】
図10を参照して具体的に説明する。
ユーザ端末3は、ステップS601で、検索クエリ候補抽出処理を実行し、ステップS602で、検索クエリ選択処理を実行する。前述したように、ステップS602の処理は、場合によって実行しなくてもよい。
【0082】
続いて、ユーザ端末3はステップS603で、検索結果の絞り込みが必要であるか否かを判定する。具体的には、選択された検索クエリ候補が複数の意味を持つか否かを判定する。複数の意味を持つ検索クエリとは、例えば、同音異義語や苗字だけの(或いは名前だけの)人物名などが含まれる。人物名であっても、フルネームであって且つ同姓同名の有名人が存在しない場合は検索結果の絞り込みが不要と判定する。
また、同音異義語には、世の中に存在する名詞をそのままタイトルにしたようなマンガや雑誌、或いは店舗名にした店舗や商品名に採用した商品なども含まれる。
【0083】
ユーザの意図しない検索結果が抽出されてしまう虞があることから検索結果の絞り込みが必要と判定した場合、ユーザ端末3はステップS604で抽出元コンテンツのジャンル情報を取得する。この処理は、例えば、記事コンテンツに付与されたジャンル情報であってもよいし、テキストデータTDに対して自然言語処理を適用することにより取得してもよい。
前述の例では、例えば、野球の田中さんの話題であれば、「野球」というキーワードがジャンル情報として取得される。
なお、この処理は、ユーザ端末3がウェブサーバ1にジャンル情報の取得要求を送信し、ウェブサーバ1においてユーザが閲覧している記事についてのジャンル情報をデータベースなどから取得し、ユーザ端末3へ送信することにより実現してもよい。
【0084】
続いて、ユーザ端末3はステップS605において、新たな検索クエリを生成する処理を行う。この処理では、例えば、「田中」という検索クエリにジャンル情報「野球」を結合して、「田中 野球」という新たな検索クエリを生成する処理である。
【0085】
なお、ステップS603において絞り込みが不要と判定した場合、ユーザ端末3はステップS604,S605の両処理を実行しない。
【0086】
ユーザ端末3はステップS606で、検索クエリを検索窓14に表示させる処理を実行する。
これにより、ユーザの意図しない検索結果が抽出されてしまうようなあいまいな検索クエリの代わりに適切な検索クエリが検索窓14に表示される。
なお、検索クエリを検索窓14に表示する場合には、自動で抽出されたジャンル情報を表示しなくてもよい。即ち、検索窓14には「田中」だけを表示しておき、ユーザの検索操作が行われた場合には、ウェブサーバ1に「田中 野球」という検索クエリが送信されるように構成されていてもよい。
【0087】
[5−2.変形例2]
変形例2では、検索窓14に表示する検索クエリの有効性を判定する例である。
検索窓14に表示する検索クエリは、ユーザが検索操作を行った場合に、当該検索クエリに応じた検索結果が得られることが期待されるものであることが望ましい。
ここでは、検索窓14に表示する検索クエリがユーザの期待に沿うものであることを担保するために行う処理について説明する。
【0088】
具体的に図11を参照して説明する。
ユーザ端末3はステップS701で検索クエリ抽出処理を行う。この処理は、図6のステップS302等で示した処理と同様の処理である。
【0089】
次に、ユーザ端末3は、ステップS702において抽出された検索クエリ候補から一つを選択する処理を行い、ステップS703において事前検索処理を行うようにウェブサーバ1に要求する。
事前検索処理は、検索クエリを検索窓14に表示する前にウェブサーバ1が行う検索処理(ステップS801)である。例えば、図7に示した処理例に適用すると、スクロールが停止した後に検索クエリ候補抽出処理(ステップS406、本例のステップS701)と検索クエリ選択処理(ステップS407、本例のステップS702)を行った後、続いてステップS703の事前検索要求をウェブサーバ1に送信する。
【0090】
また、図9に示した処理例に本変形例を適用すると、スクロール処理中に検索クエリ候補抽出処理(ステップS504、本例のステップS701)と検索クエリ選択処理(ステップS505、本例のステップS702)を行い、続いてステップS703の事前検索要求を行う。
【0091】
事前検索処理としてウェブサーバ1が行うステップS801の検索処理では、選択された検索クエリを用いてポータルサイト内検索(第1検索)及びポータルサイト外検索(第2検索)の何れか一方、或いは両方の検索処理を行う。
続いて、ウェブサーバ1はステップS802で、検索結果件数を送信する処理を行う。これに応じて、ユーザ端末3は事前検索結果の件数を取得し、ステップS704で判定処理を行う。
なお、ウェブサーバ1はステップS803で、検索結果を検索DB51に記憶する処理を実行する。これにより、実際にユーザによって該検索クエリについての検索操作が行われ、ユーザ端末3から当該検索クエリについての検索要求を受信した場合に、ウェブサーバ1は検索DB51から該当の情報を取得するだけで済むため、処理負担の軽減及び検索結果を提示するまでの時間短縮を図ることができる。
ステップS802の処理とステップS803の処理は何れの処理を先に実行してもよい。但し、ステップS802の処理を先に実行することにより、ユーザ端末3が次の処理を速やかに実行することができるため、処理効率の向上が図られる。
【0092】
ステップS704の判定処理では、取得した検索結果件数が0件であるか否かを判定する。検索結果件数が0件である場合、ユーザに当該検索クエリを提示したとしても、有効な検索結果を提供することができない。従って、このような状況で検索クエリを提示することは無意味であり、更にはユーザが検索操作を行ってしまった場合には、検索結果が0件であるため、ユーザを落胆させてしまうことになる。
本例においては、提示することが無駄となる検索クエリを事前に排除するものである。
【0093】
従って、検索結果件数が0件である場合、ユーザ端末3はステップS702乃至S704の各処理を再度実行する。これに応じて、ウェブサーバ1ではステップS801乃至S803の各処理が実行される。
一方、検索結果が1件以上である場合、ユーザ端末3はステップS705で、検索クエリを検索窓14に表示する処理を行う。これにより、何らかの検索結果を得ることが可能な検索クエリが検索窓14に表示される。
【0094】
なお、ステップS704の処理では検索結果が0件であるか否かを判定したが、それ以外の件数と比較してもよい。例えば、検索結果が5件未満である場合には、ユーザに意義のある検索結果を提示できる可能性が低いとして、ステップS702乃至S704の処理をやり直してもよい。
【0095】
[5−3.変形例3]
変形例3では、ポータルサイト内のウェブページ(例えば各記事)を対象とした第1検索とポータルサイト外のウェブページも対象とした第2検索を場合によって使い分ける例である。
【0096】
具体的に、図12を参照して説明する。
ユーザ端末3は、ステップS901で、検索クエリ候補抽出処理を行う。この処理は、例えば図6のステップS302等で示した処理と同様の処理である。
続いて、ユーザ端末3はステップS902で、検索クエリ候補から一つの検索クエリを選択する処理を行い、ステップS903で、第1検索要求をウェブサーバ1へ送信する。
【0097】
ウェブサーバ1では、当該第1検索要求を受信し、ステップS1001で自身の管理下にあるポータルサイトの各ウェブページを対象とした第1検索を実行する。この処理は、例えば、ユーザが閲覧している記事に関連する他の記事を検索するような処理である。
【0098】
ウェブサーバ1は、ステップS1002で、第1検索処理を行うことにより得られた検索結果の件数をユーザ端末3に送信すると共に、ステップS1003で検索結果を検索DB51に記憶する処理を行う。
【0099】
検索結果件数を受信したユーザ端末3は、ステップS904で、検索結果件数が所定数(例えば2件など)未満であるか否かを判定する。
検索結果件数が所定数未満であった場合、ユーザ端末3はステップS905で第2検索要求をウェブサーバ1に送信する。
【0100】
ウェブサーバ1では、当該第2検索要求を受信し、ステップS1004で自身の管理外にある膨大なウェブページを対象とした第2検索を実行する。
続いて、ウェブサーバ1はステップS1005で検索結果件数をユーザ端末3へ送信すると共に、ステップS1006で検索結果を検索DB51に記憶する処理を行う。
【0101】
検索結果件数を受信したユーザ端末3は、ステップS906で検索結果件数が所定数(例えば2件など)未満であるか否かを判定し、所定数未満である場合には、ステップS902の処理を再度実行する。
一方、第1検索の検索結果件数が所定数以上であった場合や第2検索の検索結果件数が所定数以上であった場合、ユーザ端末3はステップS907で当該検索クエリを検索窓14に表示する処理を行う。
【0102】
なお、ステップS904の判定処理に使用する所定数とステップS906の判定処理に使用する所定数は、同じ数値であってもよいし、異なる数値であってもよい。例えば、第2検索処理の方が多くの検索結果を得られることから、第2検索結果件数に対する所定数を大きくしてもよい。
【0103】
また、ステップS905の第2検索要求やステップS906の判定処理は行わなくてもよい。第2検索はポータルサイト外も含めた多くのウェブページから検索結果として妥当なウェブページを取得する処理であるため、多くの場合所定数以上の検索結果件数が得られることが想定される。この場合には、ユーザの検索操作を検出した場合に初めて第2検索要求を行ってもよい。
更には、ユーザの検索操作を検出した場合には、第1検索結果を提示するか否かを判定すると共に、第1検索結果を提示すると判定した場合には検索DB51に記憶された検索結果をユーザに提示し、第2検索結果を提示すると判定した場合には、第2検索要求を行った上で検索結果を提示してもよい。
【0104】
具体的に、図13を参照して説明する。なお、図13に示す例は、図12に示すステップS903以降の処理について示している。
ユーザ端末3は、ステップS903で第1検索要求を行い、ステップS907で検索クエリ表示処理を行う。一方、第1検索要求に応じて、ウェブサーバ1はステップS1001で第1検索処理を行い、ステップS1002で検索結果件数の送信を行い、ステップS1003で検索結果記憶処理を行う。なお、検索結果件数が少ない場合には、ステップS1003の処理を行わなくてもよい。
【0105】
検索結果件数を受信したユーザ端末3はステップS904で、検索結果件数が所定数(例えば2件など)未満であるか否かを判定する。第1検索による検索結果件数が所定数未満である場合には、第2検索フラグをONへ設定し(ステップS950)、検索結果件数が所定数以上である場合には、第2検索フラグをOFFへ設定する(ステップS951)。
その後、ユーザ端末3がユーザによる検索操作を検知(ステップS952)した場合に、ステップS953で、第2検索フラグがONであるか否かを判定し、ONである場合にはステップS954で第2検索要求をウェブサーバ1に送信する。
【0106】
第2検索要求を受信したウェブサーバ1は、ステップS1051で第2検索処理を行い、ステップS1052で検索結果をユーザ端末3に送信する。
【0107】
一方、第2検索フラグがOFFである場合、ユーザ端末3はステップS955で第1検索による検索結果を取得する要求をウェブサーバ1に送信する。
ウェブサーバ1はこれを受けて、検索DB51に記憶されている検索結果を取得し、第1検索による検索結果としてユーザ端末3に送信する(ステップS1052)。
【0108】
ユーザ端末3は、ステップS956で、第1検索による検索結果か第2検索による検索結果の何れか一方を、即ちウェブサーバ1からステップS1052で送信されてきた検索結果情報をユーザに提示するための処理を行う。
【0109】
これにより、第1検索結果を提示する場合に再度第1検索処理を行わなくて済み、処理負担の増加が抑制される。
なお、図12では、ステップS904の処理の後にステップS905,S906の処理を行い、結果によってはステップS902で再度検索クエリの選択処理を行っているため、ステップS906の処理で判定結果が「N」となるまでは検索窓14に提示する検索クエリが決定しないこととなる。即ち、検索クエリ選択処理を再度やり直す可能性がある。そのため、ステップS907の検索クエリ表示処理は、ステップS904或いはステップS906の判定処理の後に行っている。
一方、図13に示す各処理は、第2検索処理は所定数以上の検索結果が得られるという推定の上で行っているため、第1検索処理で所定数未満の検索結果であったとしても検索クエリの再選択を行わない。そのため、ステップS902で選択した検索クエリは、第1検索及び第2検索の検索結果件数によらず検索窓14に表示されることとなる。従って、ステップS904で第1検索要求を送信した直後にステップS907の処理を実行している。
これにより、検索クエリが速やかにユーザに提示される。
【0110】
[5−4.その他の変形例]
【0111】
ユーザ端末3は、ユーザによるスクロール停止操作を検出する場合がある。具体的には、ウェブページ表示欄12をクリックする動作やタップする動作などをスクロール停止操作として検出可能である。
そのようなスクロール停止操作を検出した場合には、スクロール処理を停止すると共に、自動でスクロール動作が停止する際に備えて予想していた停止予定位置に応じて提示予定とされていた検索クエリに代わって実際に停止した停止位置に基づく新たな検索クエリを検索窓14に提示するための処理を行うことが望ましい。
【0112】
具体的には、図7のステップS405乃至S408の処理を実行してもよいし、図8A図8Bに示す各処理を実行してもよいし、図9のステップS503乃至ステップS506の各処理を実行してもよい。
更には、図10に示す各処理や図11に示す各処理や図12に示す各処理を実行することにより、新たな検索クエリを検索窓14に提示してもよい。
【0113】
なお、スクロール量が予め決められたスクロール操作を行った場合について説明する。
例えば、マウスのような入力装置を用いてウェブページのスクロール操作を行う場合には、スクロール操作を止めた位置でスクロール動作が停止する場合がある。そのような場合には、スクロール操作を止めたこと、例えば、マウスを用いてスクロールバーを動かした後、所定位置でスクロールバーを動かす操作を止めたことをもってスクロール停止操作を検出したと解釈する。
【0114】
また、図4に示す例では、検索窓14がURL表示欄11とは別に設けられている例を説明したが、URL表示欄11が検索窓14を兼用していてもよい。その場合には、例えば、URL表示欄11に対して特定の操作を実行することにより、検索要求がウェブサーバ1に送信されるように構成してもよい。
【0115】
<6.第2の実施の形態>

前述した各例では、ウェブサーバ1がユーザ端末3に送信するウェブページデータに所定の動作を行うためのプログラムを付加することにより、ユーザ端末3で所定の動作(処理)を実現する例を述べた。所定の動作とは、ウェブページ表示欄12の一部に検索窓14を含む検索ユニット16を表示させる処理や、検索クエリを所定のタイミングで抽出する処理や、検索クエリを検索窓14に表示する処理などである。
【0116】
ここでは、ウェブサーバ1が管理するポータルサイトを閲覧するための専用の端末アプリがユーザ端末3にインストールされている場合について、説明する。即ち、ユーザは、該端末アプリを利用することにより、ポータルサイトを閲覧すると共に、端末アプリのプログラムによって実現される上記の各種機能を利用する。
【0117】
このような場合、端末アプリがインストールされたユーザ端末3は、図14に示すような各部(各機能)を備える情報処理装置とみなすことができる。
具体的には、ユーザ端末3は、検索窓表示部3a、検索クエリ候補抽出部3b、検索クエリ表示部3c、通信制御部3dを備えている。
【0118】
検索窓表示部3aは、端末アプリが備えるウェブページ表示欄12の一部に検索窓14を表示させる処理を行う。また、前述したように、URL表示欄11を検索窓14の代替領域としてもよい。
【0119】
検索クエリ候補抽出部3b(検索クエリ抽出部3b)は、ユーザが閲覧しているコンテンツに基づいた検索クエリの候補を抽出する処理を行う。
【0120】
検索クエリ表示部3cは、抽出した検索クエリを検索窓14に表示する処理を行う。
【0121】
通信制御部3dは、ユーザの検索操作を検出した際に検索要求をウェブサーバ1に送信する処理や、ウェブサーバ1からの検索結果などを受信する処理を行う。
このようなユーザ端末3を用いることにより、ウェブサーバ1が生成するウェブページデータは、JS(JavaScript)などのプログラミング言語で生成されたプログラムが付随していなくてもよい。
即ち、ウェブサーバ1の処理負担の軽減が図られる。
【0122】
<7.まとめ>

上述の各種の例で説明したように、ウェブサーバ1は、検索窓14を端末装置(ユーザ端末3)の表示部の特定位置(例えばウェブページ表示欄12における上方や下方)に表示させる第1処理(図5ステップS102の表示処理)と、表示部に表示されているウェブページの表示領域(ウェブページ表示欄12)内の情報(画像コンテンツやテキストコンテンツなど)に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理(図6のステップS302や図7のステップS406などの処理)と、抽出された検索クエリを検索窓14に表示する第3処理(図6のステップS304や図7のステップS408などの処理)と、を端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成部1aと、生成されたウェブページデータを端末装置に送信する送信部(通信制御部1b)と、ユーザの操作(検索操作)に応じて検索クエリに基づく検索(第1検索、第2検索、或いはその両方)を行う検索処理部1cと、を備えたものである。
これにより、ウェブページのうち端末装置によって表示中の部分に掲載された情報(テキストデータTDや画像データGDなどのコンテンツ)に基づいて自動的に検索クエリ(または検索クエリ候補)が抽出される。即ち、ユーザが閲覧中の情報から検索クエリが抽出される。
従って、ウェブページの閲覧中に検索したいと考えるキーワードを発見したとしても、ユーザ自ら検索クエリの抽出を行わなくて済む。即ち利便性の高い環境を提供可能である。
また、そのようにして自動的に抽出された検索クエリが検索窓14に表示されることで、閲覧中の情報からどのようなキーワードが検索クエリとして抽出されたのかをユーザが把握することができる。
そして、自動的に抽出された検索クエリが既に検索窓14に入力された状態とされているため、ユーザが該検索クエリに基づいた検索を行いたいと考えたときには、検索ボタン15の押下などの操作を行うだけでよい。即ち、自分が気になるキーワードのコピー操作やペースト操作を行わなくて済むため、利便性の高い環境を提供することができる。
また、特に、ユーザ端末3がスマートフォンなどの携帯端末のような比較的小さな端末装置である場合に、ユーザがコピーやペーストなどの操作がし難い場合や操作に不慣れな場合も考えられる。そのような使用態様において、検索クエリとしたいキーワードのコピー操作やペースト操作が思うようにいかないことが考えられる。本構成によれば、自動で検索クエリが抽出され検索窓14に入力された状態となるため、ユーザが検索のために行うべき操作を必要最低限にすることができる。
【0123】
また、図7のスクロール操作検出時の対応処理などで説明したように、所定タイミングは表示領域内におけるスクロール動作が停止したタイミングとされてもよい。
これにより、スクロール動作中は検索クエリを抽出する処理が実行されない。
即ち、スクロール動作が提示する前に連続してスクロール操作を行うような場合には、ユーザ端末3の処理負担の増加によってスクロール動作が円滑に行われなくなってしまうことが防止され、レスポンス性のよい環境を提供することができる。
【0124】
更に、図9に示すスクロール操作検出時の対応処理の第2例などで説明したように、所定タイミングは検索クエリに関する情報(抽出元コンテンツ)が表示領域の外へ移動したタイミングとされてもよい。
これにより、ユーザが閲覧しているコンテンツがスクロール動作などによって変わった場合に、検索クエリの抽出処理が行われる。
従って、表示領域内に表示されているコンテンツに応じた検索クエリが適切に抽出され、ユーザの検索操作の手間を省くことができる。
【0125】
更にまた、図8Bなどを用いて説明したように、第2処理において検索クエリが複数抽出された場合には、第3処理は該複数の検索クエリを検索窓14に逐次表示する処理とされてもよい。
これにより、ユーザが検索クエリとして選択したいキーワードが実際に第3処理で検索窓14に表示される可能性が高まる。
即ち、表示領域内に表示されたコンテンツに含まれるキーワードを用いた検索操作を行いたいと考えている場合に、検索操作の手間が省かれる可能性を高めることができる。
また、逐次表示されることにより、ユーザは検索クエリを選択する操作を省くことができ、利便性の高い環境を提供することができる。
【0126】
加えて、図8Aなどを用いて説明したように、第2処理において検索クエリが複数抽出された場合には、第3処理はドロップダウンリストを用いて該複数の検索クエリを検索窓14に表示可能にする処理とされてもよい。
これにより、ユーザが検索クエリとして選択したいキーワードが実際に第3処理で検索窓14に表示される可能性が高まる。
そして、ドロップダウンリストを用いて表示されることにより、ユーザはキーワードのコピー操作やペースト操作を行わずに済むため、検索操作の簡易化が図られ、利便性を高めることができる。
【0127】
そして、図10に示す変形例1などを用いて説明したように、検索処理部1cは、検索において、表示領域内の情報が属するジャンルを示す単語(ジャンル情報)と検索クエリとのアンド検索を行ってもよい。即ち、既に抽出されて選択された検索クエリとジャンル情報から新たな検索クエリを生成し、当該新たな検索クエリに基づく検索を行ってもよい。
例えば、検索クエリが人の苗字である場合には、表示領域に出てきた話題で有名な人物とは異なる人物についての検索結果が得られる可能性がある。このような場合において、本構成によれば、表示領域内の話題が「野球」である場合に「野球」と「○○さん」のアンド検索が行われる。即ち、「野球」で有名な○○さんが検索され、「ゴルフ」で有名な○○さんの記事は検索結果として抽出されない。
従って、ユーザが意図した検索結果を得ることができる。また、検索結果を限定するために検索クエリを入力する操作を行わなくて済むため、検索クエリを設定するユーザの負担を軽減することができる。
【0128】
また、図7のスクロール操作検出時の対応処理などで説明したように、表示領域内における特定領域がユーザの注視領域17として設定され、表示領域(例えばウェブページ表示欄12)内の情報が複数のコンテンツを含む場合、第2処理では注視領域に表示されているコンテンツから検索クエリを抽出してもよい。
特定領域(注視領域17)が適切に設定されることにより、ユーザの見ている表示領域に複数のコンテンツが配置されている場合に、ユーザの見ているコンテンツが適切に特定される。
即ち、ユーザの見ているコンテンツに応じた適切な検索クエリが抽出され、検索窓14に表示される。これによって、ユーザの検索操作の負担を軽減することができ、利便性を向上させることができる。
【0129】
更に、図11に示す変形例2などで説明したように、検索はサイト内検索とされ、検索処理部1cは、第3処理を行う前に第2処理で抽出された検索クエリを用いて検索を行い、検索結果件数が0件であった場合に当該検索クエリは検索窓14への表示対象外とされてもよい。
検索処理部1cによる検索がサイト内検索(第1検索)とされると共に、検索クエリを検索窓14に表示する前に該検索クエリを用いた事前検索を行うことで、ユーザが実際に検索操作を行った際の検索処理を省くことができる。
即ち、検索操作から検索結果が提示されるまでの時間を短縮することができる。また、事前検索の結果、検索結果が0件であった場合には該検索クエリを検索窓14に表示しないことにより、無駄な検索操作を行わないで済む。なお、事前検索の結果該当した件数を表示することにより、無駄な検索操作を省くように構成されていてもよい。
【0130】
更にまた、図13に示す変形例3の別例などで説明したように、検索は、サイト内の他のウェブページを検索する第1検索を行うものと、サイト外の他のウェブページを検索する第2検索を行うものとを含み、検索処理部1cは、第2処理(ステップS901)で抽出された検索クエリを用いて、ユーザの検索操作を検出する前に第1検索(ステップS903の要求処理)を行い、検索操作に応じて行う検索では、第1検索の検索結果件数が所定数未満であった場合(ステップS904:Y判定)に該検索クエリを用いて第2検索(ステップS954の要求処理)を行ってもよい。
サイト内の他のウェブページを検索する第1検索とサイト外の他のウェブページを検索する第2検索とが設けられていることにより、ユーザは広く情報を収集することが可能となる。
また、サイト内の検索結果が所定数(例えば2件など)未満であった場合に、第2検索を行うことで、ユーザが更に知りたいと考えているキーワードに対してある程度の情報量を提供することが可能となる。更には、第1検索による検索結果件数が少なかった場合には、第1検索による検索結果と第2検索による検索結果の双方をユーザに提示してもよい。このようにすることで、ユーザの知的欲求を満たすことが可能な環境を提供することができる。
【0131】
<8.プログラム及び記憶媒体>

実施の形態のプログラムは、ウェブサーバ1の演算処理装置(CPU等)に各種の処理を実行させるプログラムである。
【0132】
実施の形態のプログラムは、検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1処理と、表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2処理と、前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3処理と、を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成する生成機能を演算処理装置に実行させる。
また、生成された前記ウェブページデータを前記端末装置に送信する送信機能を演算処理装置に実行させる。
更に、ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索を行う検索処理機能を演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、ウェブサーバ1の演算処理装置に対して図5のステップS201、S202、S203に示す各処理を実行させるプログラムである。
【0133】
このようなプログラムにより、上述したウェブサーバ1としての1または複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0134】
また、ウェブサーバ1が提供するポータルサイトを利用するユーザ端末3に該ポータルサイトを閲覧するための専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされており、該端末アプリを備えたユーザ端末3の演算処理装置(CPU等)に各種の処理を実行させるプログラムであっても構わない。
【0135】
即ち、実施の形態のプログラムは、検索窓を端末装置の表示部の特定位置に表示させる第1機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。
また、表示部に表示されているウェブページの表示領域内の情報に基づく検索クエリを所定タイミングで抽出する第2機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。
前記抽出された検索クエリを前記検索窓に表示する第3機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。
ユーザの操作に応じて前記検索クエリに基づく検索要求を送信する第4機能をユーザ端末3の演算処理装置に実行させる。
即ち、このプログラムは、ユーザ端末3の演算処理装置に対して図5のステップS101乃至S105の各処理、図6乃至図10に示す各処理、図11のステップS701乃至S705の各処理、図12に示すステップS901乃至S907の各処理、図13に示すステップS903,S904,S907,S951乃至S956の各処理を実行させるプログラムである。
【0136】
このようなプログラムにより、上述したユーザ端末3としての1または複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【符号の説明】
【0137】
1 ウェブサーバ、1a 生成部、1b 通信制御部、1c 検索処理部、2 通信ネットワーク、3 ユーザ端末、3a 検索窓表示部、3b 検索クエリ候補抽出部、3c 検索クエリ表示部、3d 通信制御部、14 検索窓、17 注視領域、50 ウェブページDB、51 検索DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14