(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態による商品登録装置及び精算装置としてのPOS端末装置について図面を参照して説明する。
本実施形態のPOS端末装置は、タッチパネルとして構成される店員用の表示部(タッチパネル表示部)を備える。タッチパネル表示部には、POS端末装置が使用される店舗に対応のユーザによって予め設定されたプリセットキーを表示させることができる。
本実施形態のPOS端末装置は、商品に応じたプリセットキーが店員(オペレータ)によって操作されることによって、客から注文を受けた商品を登録する。また、本実施形態のPOS端末装置は、登録された商品についての精算処理を行う。
【0013】
図1は、本実施形態におけるPOS端末装置1の外観例を示す図である。
図1(a)はPOS端末装置1の正面図である。
図1(b)はPOS端末装置1の側面図である。
【0014】
POS端末装置1は、レシート発行口109、スキャナ部110、タッチパネル表示部112(表示手段の一例)、キー操作部114、客用表示部116及びカードリーダ部118を備える。
【0015】
レシート発行口109は、内蔵するレシート印字部(ジャーナルプリンタ)によって印刷されたレシートを排出する。
スキャナ部110は、商品に付されたバーコードを読み取る。
タッチパネル表示部112は、液晶表示パネルとタッチパッドとが組み合わされた構成であり、画面に対して指などの操作体を触れることによる操作を受け付けることが可能なようになっている。また、タッチパネル表示部112は、登録された商品や会計に関する金額などをはじめ、商品販売に関連する各種の情報を表示することができる。
キー操作部114は、POS端末装置1が備えるメカニカルなキーを備える部位である。
客用表示部116は、登録された商品や会計に関する金額などをはじめ、商品販売に関連する各種の情報を表示する。
カードリーダ部118は、クレジットカードなどの情報を読み取る。
【0016】
次に、
図2〜
図4を参照して、本実施形態のPOS端末装置1のタッチパネル表示部112における商品登録モード時の表示態様と店員(オペレータ)による操作例について説明する。商品登録モードは、操作に応じて客から注文を受けた商品を登録し、精算を行うPOS端末装置1の動作モードである。なお、以降の説明において、POS端末装置1は飲食店に設置され、POS端末装置1に対しては客から注文されたメニューを登録する操作が行われるようにされた場合を例に挙げる。
【0017】
図2においては、商品登録モード時においてタッチパネル表示部112に表示される商品登録画面の一例が示されている。商品登録画面は、右側のプリセットキー領域AR1と左側の付帯情報画面領域AR2との2つの領域を含む。
【0018】
商品登録モード時におけるプリセットキー領域AR1は、客から注文を受けた商品の登録に関連してプリセットキーに対する操作が行われる領域である。
同図のプリセットキー領域AR1においては、第1プリセット領域AR11、第2プリセット領域AR12、第3プリセット領域AR13が配置されている。
【0019】
第1プリセット領域AR11は、第1プリセット領域AR11に対応する特定のグループに属することが設定された項目ごとに応じたプリセットキーKYが配置される。
【0020】
第2プリセット領域AR12は、第1プリセット領域AR11においてタッチ操作により選択されたプリセットキーKYのグループに属する項目ごとのプリセットキーKYが配置される。
【0021】
具体的に、同図の例では、第1プリセット領域AR11における「メイン画面」のグループを示すプリセットキーKYがタッチ操作により選択されている状態が示されている。
なお、「メイン画面」のプリセットキーKYは、所定の態様により強調表示が行われることで、現在、「メイン画面」としてのグループの選択が行われている状態にあることが示される。
【0022】
第1プリセット領域AR11において「メイン画面」のグループに対応するプリセットキーKYが選択された状態にあるとき、第2プリセット領域AR12には、「メイン画面」のグループに属する項目ごとに応じたプリセットキーKYが表示される。
具体的に、同図の場合には、「メイン画面」のグループに属する項目として、「ミートソース」、「チーズピザ」、「パスタランチセット」、「ピザランチセット」、「ステーキランチセット」・・・のように、個別のメニューとしての商品を示す複数のプリセットキーKYが配列されている。
【0023】
また、第3プリセット領域AR13は、第1プリセット領域AR11に対応する特定のグループに属することが設定された項目ごとに応じたプリセットキーKYが配置される。
【0024】
また、第1プリセット領域AR11、第2プリセット領域AR12、第3プリセット領域AR13は、それぞれ、ページ構造とすることができる。ページ構造とすることにより、例えば1つのプリセット領域において一度に配置可能なプリセットキーKYの数よりも多いプリセットキーKYを設定することができる。
【0025】
付帯情報画面領域AR2は、所定の付帯情報が表示される領域である。同図のように商品登録画面が表示されている場合、付帯情報画面領域AR2(商品登録関連情報領域の一例)には、付帯情報として会計画面が表示される。会計画面は、商品の登録に関連する情報として、プリセットキー領域AR1に対して行われる商品登録操作に応じて登録された商品の商品名及び価格が表示される。また、現時点において登録されている商品の合計金額である小計が表示される。また、現時点において登録されている商品に対応する合計金額が表示される。
【0026】
同図の付帯情報画面領域AR2における会計画面は、以下のような会計の状況にあることを示す。つまり、会計画面は、図示するように、「メイン画面」のグループにおける「ミートソース」と「チーズピザ」の各メニューが登録されており、現時点でのミートソースとチーズピザの登録に応じた小計が1300円で合計が1430円であることを示している。
【0027】
同図に示される付帯情報画面領域AR2における会計画面の内容は、以下のような商品登録操作が行われた結果に対応する。
つまり、この場合の客は、ミートソースとチーズピザを注文している。POS端末装置1を操作する店員(オペレータ)は、ミートソースとチーズピザの注文に応じて、第1プリセット領域AR11における「メイン画面」のプリセットキーKYを操作することにより、同図に示すように、第2プリセット領域AR12に、「メイン画面」のグループに属するメニューのプリセットキーKYを表示させる。
オペレータは、上記のように第2プリセット領域AR12において表示された「メイン画面」のグループに属するメニューのプリセットキーKYのうちから、まず、「ミートソース」のプリセットキーKYを操作する。つまり、オペレータは、「ミートソース」としてのメニュー(商品)を登録する操作を行う。「ミートソース」のプリセットキーKYに応じて、付帯情報画面領域AR2における会計画面には、「ミートソース」に対応する商品名と価格が表示されるとともに、「ミートソース」のみの登録に応じた小計と合計とが表示される。
次に、オペレータは、上記のように第2プリセット領域AR12において表示された「チーズピザ」のプリセットキーKYを操作する。「チーズピザ」のプリセットキーKYの操作に応じて、会計画面においては、「ミートソース」に対応する商品名と価格の下に、さらに「チーズピザ」の商品名と価格が表示される。また、これとともに、会計画面においては、「ミートソース」と「チーズピザ」の2つのメニューに応じた小計と合計とが表示される状態となる。つまり、同図に示される会計画面の状態となる。
【0028】
上記のように「ミートソース」と「チーズピザ」の注文に応じたメニューの登録を行った後に、同じ客からさらに「フライドポテトLサイズ」の注文があった場合、オペレータは、以下のように商品登録のための操作を行う。
ここで、
図2に示されるように、第1プリセット領域AR11の1行4列目においては、「フライドポテト」のグループに対応するプリセットキーKYが配置されている。「フライドポテトLサイズ」のメニューは、「フライドポテト」のグループに属するメニューである。そこで、この場合のオペレータは、「フライドポテトLサイズ」を登録するにあたり、第1プリセット領域AR11における「フライドポテト」のプリセットキーKYに対するタッチ操作を行う。
【0029】
「フライドポテト」のプリセットキーKYに対するタッチ操作に応じて、商品登録画面は、
図2から
図3に示す状態に変化する。
つまり、第1プリセット領域AR11においては、「メイン画面」のプリセットキーKYが強調表示された状態から、「フライドポテト」のプリセットキーKYが強調表示された状態に変化する。つまり、第1プリセット領域AR11は、「メイン画面」のグループが選択されたことを示す状態から、「フライドポテト」のグループが選択されていることを示す状態に変化する。
【0030】
上記のように第1プリセット領域AR11の表示が変化したのに応じて、第2プリセット領域AR12は、「フライドポテト」のグループに属する3つのメニューごとのプリセットキーが表示される状態に変化する。つまり、第2プリセット領域AR12においては、「フライドポテトLサイズ」、「フライドポテトMサイズ」、「フライドポテトSサイズ」の各メニューに対応する3つのプリセットキーKYが表示される。
【0031】
同図の商品登録画面が表示された状態のもとで、オペレータは、第2プリセット領域AR12における3つのプリセットキーKYのうち、注文された「フライドポテトLサイズ」のメニューを示す1行1列目のプリセットキーKYに対するタッチ操作を行う。「フライドポテトLサイズ」のプリセットキーKYに対するタッチ操作に応じて、「フライドポテトLサイズ」のメニューがさらに追加されるようにして登録される。
【0032】
そして、上記の操作に応じて、付帯情報画面領域AR2における会計画面は、同図に示すように、これまで表示されていた「ミートソース」、「チーズピザ」に加えて、「フライドポテトLサイズ」の商品名と価格がさらに表示された状態となる。つまり、会計画面においては、「ミートソース」、「チーズピザ」、「フライドポテト」のメニューが登録されたことが示される。これに伴い、同じ会計画面においては、「ミートソース」、「チーズピザ」、「フライドポテトLサイズ」の3つのメニューに応じた小計と合計とが表示された状態となる。
【0033】
このように、本実施形態においては、第1プリセット領域AR11において、予め設定されたグループごとに対応して配置されたプリセットキーKYに対する操作によって、グループを選択することができるようになっている。また、第2プリセット領域AR12には選択されたグループに属するメニューごとに応じたプリセットキーKYが配列され、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYに対する操作により、注文されたメニューの登録が行われる。
即ち、本実施形態においては、商品登録にあたり、メニューをグループ化し、グループを選択したうえで、選択したグループに属するメニューを登録するようにされている。これにより、例えば、メニューが多数であっても画面上でメニューを効率よく管理し、分かりやすく簡単な操作によってメニュー登録を行うことができる。
【0034】
また、例えば割引期間であることに応じた値引きサービスや、客によるクーポン券や無料券などの利用に応じた値引きサービスを行う場合がある。この場合、オペレータは、値引きサービスに応じて通常とは異なる操作をPOS端末装置1に行う必要があることから、オペレータ自身がどのような操作手順であるのかを確認したい場合がある。このような場合、一般には、POS端末装置1の近傍に、サービスに応じた操作手順を印刷したシートなどを用意しておき、店員は、このシートを見て操作手順を確認する。
しかし、オペレータが客の前で上記のようにシートを見て手順を確認することは好ましいことではない。
そこで、本実施形態においては、サービスに応じた操作手順を示した画像などの画像データをPOS端末装置1に記憶可能なようにされている。そのうえで、POS端末装置1は、操作に応じて記憶された画像を表示させることができる。なお、画像データは、例えばPOS端末装置1の上位の情報処理装置であるストアコントローラなどのように、POS端末装置1の外部の装置に記憶されてもよい。
【0035】
具体例として、例えば
図3にて説明したようにミートソース、チーズピザ、フライドポテトLサイズを注文した客について値引きを適用した精算を行うにあたり、オペレータが、値引きに応じたPOS端末装置1の操作手順を確認する場合について説明する。
【0036】
ここで、
図3の第1プリセット領域AR11における2行1列目には、「値引きマニュアル」のグループに対応するプリセットキーKYが配置されている。無料券を使用した割引きに応じたPOS端末装置1の操作手順を確認するにあたり、オペレータは、「値引きマニュアル」のプリセットキーKYに対するタッチ操作を行う。
「値引きマニュアル」のプリセットキーKYに対するタッチ操作に応じて、商品登録画面は、
図3から
図4の状態に移行する。
つまり、第1プリセット領域AR11においては、「フライドポテト」のプリセットキーKYが強調表示された状態から、「値引きマニュアル」のプリセットキーKYが強調表示される状態に変化することで、「値引きマニュアル」のグループが選択されていることを示す。
【0037】
上記のように第1プリセット領域AR11の表示が変化したのに応じて、第2プリセット領域AR12において、プリセットキーKYに代えて、値引きマニュアルの情報画像が表示される。
このように第2プリセット領域AR12において値引きマニュアルの情報画像が表示されることで、オペレータは、値引きに応じた操作手順を確認することができる。この場合、オペレータは、値引きに応じた操作手順の確認を、客に気づかれること無く行うことができる。また、POS端末装置1に対する操作を中断して操作手順の書かれた紙などを探す必要もないので、オペレータは商品登録や精算のための作業を円滑に進めていくことができる。
【0038】
なお、詳細な説明は省略するが、第3プリセット領域AR13においては、「小計」、「現計」などの精算に応じたプリセットキーKYが配置されている。精算にあたり、オペレータは、適宜、第3プリセット領域AR13に配置されたプリセットキーKYに対するタッチ操作を行う。
【0039】
続いて、
図2〜
図4にて説明した商品登録画面を設定するための操作手順例として、フライドポテトのグループについて設定を行う場合の操作手順例ついて、
図5〜
図11を参照して説明する。
オペレータは、POS端末装置1に対する所定操作によって、
図5に示すグループリスト画面をタッチパネル表示部112に表示させることができる。グループリスト画面は、オペレータによって設定されたグループのリストを示す。同図のグループリスト画面においては、設定されたグループごとに、グループIDとグループ名とが示される。
【0040】
この場合において、オペレータが設定の対象とするグループは、「フライドポテト」のグループである。そこで、この場合のオペレータは、同図のグループリスト画面において示される「フライドポテト」のグループを選択する操作を行う。「フライドポテト」のグループを選択する操作は、例えばグループリスト画面においてグループ名が「フライドポテト」を示す行をタッチする操作である。
【0041】
「フライドポテト」のグループを選択する操作に応じて、タッチパネル表示部112には、
図6に示す「フライドポテト」のグループについてのレイアウト設定画面が表示される。
グループを選択する操作に応じて初期表示されるレイアウト設定画面の付帯情報画面領域AR2には、第1レイアウト操作画面が表示される。第1レイアウト操作画面は、選択されたグループに属する項目ごとに対応して第2プリセット領域AR12に表示されるべきプリセットキーのスタイル設定(プリセットキーの外形的なスタイル、サイズなどの設定)のための操作が行われる画面である。
第1レイアウト設定画面のグループ名エリアAR31には、「フライドポテト」の文字が表示されることで、設定対象のグループが「フライドポテト」であることが示される。
第1レイアウト設定画面においては、レイアウトボタンBT1が強調表示されることで、レイアウト設定画面が表示中であることを示す。
【0042】
また、プリセットキー領域AR1においては、第2プリセット領域AR12がアクティブな状態で表示されることで、第2プリセット領域AR12についての設定が可能であることが示される。
一方、プリセットキー領域AR1において、残る第1プリセット領域AR11と第3プリセット領域AR13は、例えばグレーアウトの状態で表示されることで、設定対象ではないことが示される。
【0043】
また、第1レイアウト操作画面においては第2レイアウト操作画面に移行するためのレイアウト操作画面移行ボタンBT11が配置されている。レイアウト操作画面移行ボタンBT11に対してタッチ操作が行われるのに応じて、付帯情報画面領域AR2は、
図7に示す第2レイアウト操作画面に移行する。
【0044】
図7の付帯情報画面領域AR2における第2レイアウト操作画面は、第2プリセット領域AR12のレイアウトと、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキー(ボタン)のレイアウトとを設定する操作が行われる画面である。
第2レイアウト操作画面において、「X」、「Y」の各項目の領域は、それぞれ、商品登録画面における第2プリセット領域AR12の始点のX座標とY座標を設定する操作が行われる領域である。
「幅」、「高」の各項目の領域は、それぞれ、商品登録画面における第2プリセット領域AR12の幅と高さを設定する操作が行われる領域である。
自動レイアウトの項目の領域は、第2プリセット領域AR12の自動レイアウトの有効、無効を設定する操作が行われる領域である。
「行」、「列」の各項目の領域は、それぞれ、第2プリセット領域AR12に配置されるプリセットキーKYの行数、列数を設定する操作が行われる領域である。
「X間隔」、「Y間隔」の各項目の領域は、それぞれ、第2プリセット領域AR12において隣接するプリセットキーKYの横方向における間隔と、縦方向における間隔とを設定する操作が行われる領域である。
「ボタン幅」、「ボタン高」の各項目の領域は、それぞれ、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYの幅と高さを設定する操作が行われる領域である。
また、テンキー(クリアキー)は、上記の各項目において設定される数値を直接入力する操作を行うのに用いられる。
【0045】
図3に示したように、「フライドポテト」のグループにおいては、「フライドポテトLサイズ」、「フライドポテトMサイズ」、「フライドポテトSサイズ」の3つのメニューの項目に対応した3つのプリセットキーKYが第2プリセット領域AR12において配置される。そこで、同図では、第2レイアウト操作画面に対する操作によって、第2プリセット領域AR12において、1行3列による3つのプリセットキーKYを配置するように設定した例を示している。
【0046】
上記のように第2レイアウト操作画面において1行3列による3つのプリセットキーKYを配置する設定を行った後、オペレータは、以下のようにして、3つのプリセットキーKYに対応させるべき項目(メニュー)を設定する操作を行う。
このために、オペレータは、第2レイアウト操作画面において表示される、戻るボタンBT21に対するタッチ操作を行って、
図6のレイアウト設定画面に戻す。そのうえで、オペレータは、付帯情報画面領域AR2におけるキー登録ボタンBT2に対するタッチ操作を行う。
【0047】
キー登録ボタンBT2に対するタッチ操作に応じて、付帯情報画面領域AR2は、
図8に示される態様のキー登録画面が表示される状態に移行する。キー登録画面は、
図7の第2レイアウト操作画面において設定されたプリセットキーKYごとに対応する項目(メニュー)を設定する操作が行われる画面である。
同図のキー登録画面においては、キー登録ボタンBT2が強調表示されており、これにより、現在、キー登録画面が表示されていることが示される。
【0048】
キー登録画面においてプリセットキーKYごとに対応する項目としての商品(メニュー)を設定するにあたり、オペレータは、まず、第2プリセット領域AR12において1行3列により配列された3つのプリセットキーのうちから、例えば1行1列目のプリセットキーKYを選択する。
そのうえで、オペレータは、付帯情報画面領域AR2のキー登録画面に配置された商品リストボタンBT31に対するタッチ操作を行う。商品リストボタンBT31に対するタッチ操作に応じて、図示は省略するが、商品リスト画面が表示される。商品リスト画面においては、店舗にて扱うメニューであって、POS端末装置1において登録が行われるべきメニューのリストが提示される。商品リスト画面は、例えばPOS端末装置1が記憶する商品マスタに基づいて表示される。
【0049】
そこで、オペレータは、表示された商品リスト画面において提示されるメニューのうちから、「フライドポテトLサイズ」を選択する操作を行う。「フライドポテトLサイズ」を選択する操作が行われるのに応じて、第2プリセット領域AR12における1行1列目のプリセットキーKYに対して「フライドポテトLサイズ」が対応付けられたことになる。このとき、第2プリセット領域AR12における1行1列目のプリセットキーKYは、無地の状態から「フライドポテトLサイズ」が表示される状態に変化し、「フライドポテトLサイズ」としてのメニューが対応付けられていることを示す。
【0050】
次に、オペレータは、第2プリセット領域AR12における1行2列目のプリセットキーKYを選択する操作を行う。
そのうえで、オペレータは、商品リスト画面において提示されるメニューのうちから、「フライドポテトMサイズ」を選択する操作を行う。「フライドポテトMサイズ」を選択する操作が行われるのに応じて、第2プリセット領域AR12における1行2列目のプリセットキーKYは、「フライドポテトMサイズ」が対応付けられたことになる。
このとき、第2プリセット領域AR12における1行2列目のプリセットキーKYは、無地の状態から「フライドポテトMサイズ」が表示される状態に変化し、「フライドポテトMサイズ」が対応付けられていることを示す。
【0051】
さらに、オペレータは、第2プリセット領域AR12における1行3列目のプリセットキーKYを選択する操作を行う。
そのうえで、オペレータは、商品リスト画面において提示されるメニューのうちから、「フライドポテトSサイズ」を選択する操作を行う。「フライドポテトSサイズ」を選択する操作が行われるのに応じて、第2プリセット領域AR12における1行3列目のプリセットキーKYは、「フライドポテトSサイズ」が対応付けられたことになる。
このとき、第2プリセット領域AR12における1行3列目のプリセットキーKYは、無地の状態から「フライドポテトSサイズ」が表示される状態に変化し、「フライドポテトSサイズ」が対応付けられていることを示す。
【0052】
このようにして、本実施形態のPOS端末装置1では、「フライドポテト」のグループにおいて「フライドポテトLサイズ」、「フライドポテトMサイズ」、「フライドポテトSサイズ」が属するように設定することができる。また、「フライドポテト」のグループに対応して、第2プリセット領域AR12における3つのプリセットキーKYに「フライドポテトLサイズ」、「フライドポテトMサイズ」、「フライドポテトSサイズ」のそれぞれが対応付けられるようにキー登録設定を行うことができる。
そして、上記のように設定が行われた結果、商品登録に際しては、
図3にて説明したように、「フライドポテト」のグループ選択に応じた商品登録画面の表示が可能となる。
【0053】
また、プリセット領域に背景画像を設定するための操作手順例について、
図4に例示した値引きマニュアルの情報画像を設定する場合を例に挙げて説明する。
この場合、オペレータは、
図5のグループリスト画面をタッチパネル表示部112に表示させたうえで、表示されたグループリスト画面において示される「値引きマニュアル」のグループを選択する操作を行う。
【0054】
「値引きマニュアル」のグループを選択する操作に応じて、タッチパネル表示部112には、
図6のグループ名エリアAR31において、「フライドポテト」に代えて「値引きマニュアル」と表示された、「値引きマニュアル」のグループについてのレイアウト設定画面が表示される。
ここで、
図4の第2プリセット領域AR12に表示される値引きマニュアルの情報画像の画像データは、POS端末装置1に記憶されている。
そこで、オペレータは、「値引きマニュアル」のグループに対応する背景画像として、値引きマニュアルの情報画像を設定するために、レイアウト設定画面におけるオプションボタンBT12(
図6)を操作する。
【0055】
オプションボタンBT12に対する操作が行われたのに応じて、レイアウト設定画面における付帯情報画面領域AR2は、
図9に示すオプション設定操作画面の表示に変更される。
オプション設定操作画面に対する操作によっては、レイアウト設定対象のグループに応じたプリセットキーが配置されるプリセット領域における背景画像を設定できる。即ち、この場合のオプション設定操作画面に対する操作によっては、「値引きマニュアル」のグループに応じたプリセットキーが配置される第2プリセット領域AR12における背景画像を設定できる。
【0056】
ここで、オプション設定操作画面における背景画像引継設定ボタンBT41は、レイアウト設定対象のグループに対して親となるグループに対応して設定された背景画像を引き継ぐか否かを設定する操作を行うためのボタンである。同図の場合には、親のグループに対応して設定された背景画像を引き継がないことが設定されている。
【0057】
オペレータは、「値引きマニュアル」のグループに対応して第2プリセット領域AR12に値引きマニュアルの情報画像を背景画像として設定するにあたり、オプション設定操作画面における画像設定ボタンBT42に対する操作を行う。
画像設定ボタンBT42に対する操作に応じて、タッチパネル表示部112には画像設定画面が表示される。
【0058】
図10は、画像設定画面の一態様例を示している。同図の画像設定画面には、POS端末装置1に記憶されている画像データのリストが示される。画像設定画面の画像リストにおいては、画像データごとに、ファイル名、ファイルタイプ及び更新日付が示されている。
オペレータは、画像設定画面において提示される画像データのリストのうちから、背景画像として表示させる画像データを選択する。この場合、オペレータは、画像データのリストのうちから値引きマニュアルの情報画像の画像データを選択する。画像データのリストにおいて、オペレータの操作によって選択された画像データの行については、所定の強調表示が行われる。
【0059】
オペレータは、画像データを選択したうえで、決定ボタンBT51を操作する。決定ボタンBT51が操作されるのに応じて、同図の画像設定画面の表示は消去され、
図9の表示に戻る。この際、オプション設定操作画面の画像設定ボタンBT42の画像ファイル名エリアAR42には、決定ボタンBT51が操作されたときに選択されていた画像データのファイル名が表示される。つまり、画像ファイル名エリアAR42は、画像データのファイル名を表示することによって背景画像として設定された画像を示す。
そして、第2プリセット領域AR12には、画像ファイル名エリアAR42においてファイル名が示される画像データの画像が背景画像として表示された状態となる。
具体的に、この場合の画像ファイル名エリアAR42には値引きマニュアルの情報画像の画像データのファイル名が示され、第2プリセット領域AR12には、値引きマニュアルの情報画像が背景画像として表示された状態となる。
【0060】
上記の操作により、「値引きマニュアル」のグループに対応して、第2プリセット領域AR12に、値引きマニュアルの情報画像が背景画像として設定される。
【0061】
なお、オペレータは、
図10の画像設定画面が表示された状態のもとで画像データの選択を中止したい場合にはキャンセルボタンBT52を操作すればよい。キャンセルボタンBT52を操作することによっては、背景画像の設定内容が更新されることなく、
図9のレイアウト設定画面に戻る。
【0062】
上記のように背景画像として設定された値引きマニュアルの情報画像を
図4のように表示させるには、第2プリセット領域AR12において背景画像を表示させる一方で、プリセットキーKYが非表示となるように設定することになる。プリセット領域におけるプリセットキーKYを非表示とする設定は、例えば下記のようにして行われる。
ここでは、プリセット領域において少なくとも1つのプリセットキーKYを配置するように仕様として定められている場合を例に挙げる。この場合、プリセット領域においてプリセットキーKYを1つ配置させる設定を行ったうえで、設定した1つのプリセットキーKYには項目を対応付けないようにすることで、プリセット領域におけるプリセットキーKYを非表示とするように設定できる。
【0063】
この場合、まず、オペレータは、プリセット領域において1行1列による1つのプリセットキーKYが配置される設定となるように、レイアウト設定操作を行う。この場合のレイアウト情報は、1行1列による1つのプリセットキーKYが配置されるべきことを指定する。このためのレイアウト設定操作は、第2レイアウト操作画面(
図7)における「行」の項目について「1」を設定し、「列」の項目についても「1」を設定するという操作である。
【0064】
そのうえで、上記のように設定された1つのプリセットキーKYについては項目が対応付けられない設定となるようにキー登録の操作を行う。このためには、プリセット領域に配置させたプリセットキーKYに対して、
図8にて説明した項目の設定のための操作を行わないようにすればよい。
このようなレイアウト設定操作によって、「値引きマニュアル」のグループに対応して、第2プリセット領域AR12に値引きマニュアルの情報画像が背景画像として設定されるとともに、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYは非表示として設定される。これにより、第1プリセット領域AR11における「値引きマニュアル」のプリセットキーKYを操作することによって、
図4のように第2プリセット領域AR12においてプリセットキーKYを表示させずに、値引きマニュアルの情報画像を表示させることができる。
【0065】
なお、プリセット領域におけるプリセットキーKYを非表示とする設定は、上記の例に限定されない。例えば、プリセット領域において配置されるプリセットキーKYの数を「0(0行0列)」として設定することにより、プリセットキーKYが非表示となるようにしてもよい。
【0066】
ここで、
図6〜
図9に示したように、フライドポテトのグループについてのレイアウト設定画面またはキー登録画面が表示されている状態のプリセットキー領域AR1においては、設定対象となる第2プリセット領域AR12がアクティブな状態である。一方、第1プリセット領域AR11と第3プリセット領域AR13はグレーアウトで表示され、設定対象ではないことが示される。
上記のようにグレーアウトになっている第1プリセット領域AR11と第3プリセット領域AR13に対しては、プリセット領域の選択操作としてのタッチ操作を行うことができる。
【0067】
具体的に、
図6〜
図9のいずれかの状態における第1プリセット領域AR11と第3プリセット領域AR13とのうち、第1プリセット領域AR11に対する操作を行った場合、レイアウト設定画面は、
図11に示す状態に変化する。
図11のレイアウト設定画面では、タッチ操作が行われた第1プリセット領域AR11が設定対象としてアクティブな状態となり、第2プリセット領域AR12と第3プリセット領域AR13とが設定対象ではないことを示すグレーアウトの状態となっている。
つまり、同図に示すレイアウト設定画面は、第1プリセット領域AR11に対応する「トップエリア」のグループに対応するレイアウト設定を行うためのレイアウト設定画面である。
このように、本実施形態においては、レイアウト設定画面またはキー登録画面が表示されている状態のもとで、プリセットキー領域AR1におけるプリセット領域に対するタッチ操作を行うことによって、タッチ操作が行われたプリセット領域に対応するグループを設定対象とするレイアウト設定画面に切り替えられるようになっている。
【0068】
図11のように第1プリセット領域AR11が設定対象としてアクティブとなったレイアウト設定画面が表示された状態では、
図6〜
図9により説明したのと同様の操作によって、第1プリセット領域AR11のレイアウトと、第1プリセット領域AR11におけるプリセットキーKYへの項目の割り当てなどを行うことができる。
【0069】
図12は、本実施形態におけるPOS端末装置1の内部構成を示すブロック図である。
なお、
図1と同一部分には同一符号を付して、ここでの説明を省略する。
同図に示すPOS端末装置1は、CPU(Central Processing Unit)100、ハードディスク部102、RAM(Random Access Memory)104、レシート印字部108、スキャナ部110、タッチパネル表示部112、キー操作部114、客用表示部116及びカードリーダ部118を備える。これらの各部は、システムバス120によりデータの入出力が可能なように接続されている。
【0070】
CPU100は、POS端末装置1としての機能を実現するための各種制御を実行する。
本実施形態におけるCPU100は、設定手段、制御手段、領域選択手段、設定選択手段としての各機能を有する。
【0071】
設定手段は、タッチパネル表示部112に表示される上位プリセットキー(第1プリセット領域に配置されるプリセットキーKY)の操作に応じて上位プリセットキーが対応するグループに属する項目の下位プリセットキー(第2プリセット領域に配置されるプリセットキーKY)が表示される第1下位表示と、上位プリセットキーの操作に応じて上位プリセットキーが対応するグループに属する情報画像の表示が行われる第2下位表示とのいずれが行われるべきかを設定する。
【0072】
制御手段は、上位プリセットキーが配置される第1プリセット領域と、第1下位表示または第2下位表示が行われる第2プリセット領域とを同一画面に表示させる。
【0073】
制御手段は、第1下位表示のもとで商品が対応付けられた下位プリセットキーに対する操作に応じた商品の登録に関連する情報が表示される商品登録関連情報領域をさらに同一画面に表示させる。
【0074】
設定手段は、情報画像としての背景画像を指定するとともに、背景画像の上に配置される下位プリセットキーが非表示となるように設定を行うことで、第2下位表示が行われるようにする。
【0075】
また、領域選択手段は、第1プリセット領域と第2プリセット領域とを少なくとも含む同一画面における複数のプリセット領域のうちから1つを選択し、設定手段は、選択手段により選択されたプリセット領域の設定が可能なように制御する。
【0076】
また、設定選択手段は、プリセット領域の設定が可能な状態のもとで、プリセット領域におけるプリセットキーのレイアウト設定と、プリセット領域においてレイアウトされたプリセットキーに対応付けて項目(メニュー)を設定するキー登録設定とのいずれか一方が画面上で選択されるようにし、設定手段は、設定選択手段によりレイアウト設定が選択された場合に、プリセット領域におけるプリセットキーのレイアウトを設定可能なように制御し、設定選択手段によりキー登録設定が選択された場合に、プリセット領域におけるプリセットキーへの項目の対応付けを設定可能なように制御する。
なお、上記のCPU100としての各機能は、CPU100がプログラムを実行することにより実現される。
【0077】
ハードディスク部102は、CPU100が利用する各種の情報を記憶する。例えば、ハードディスク部102は、CPU100が実行するプログラムのほか、商品マスタや商品登録画面設定情報を記憶する。
【0078】
商品マスタは、店舗にて扱われる各商品(メニュー)のID、商品名、価格などの項目を含む商品情報を格納するファイルである。商品マスタは、店舗にて扱うメニュー内容や価格の変更などに応じて適宜変更される。
【0079】
商品登録画面設定情報は、例えば
図2〜
図4にて説明した商品登録画面をPOS端末装置1が表示させるのに利用する情報である。商品登録画面設定情報には、
図5〜
図11にて説明したようにしてオペレータが操作を行うことによって設定された内容が反映される。
【0080】
RAM104は、CPU100に対応する主記憶装置であり、CPU100が処理を実行する際の作業領域として利用される。
【0081】
図13は、ハードディスク部102が記憶する商品マスタの一例として、本実施形態における商品リスト画面の表示に対応した内容を示している。
同図に示すように、商品マスタは、店舗にて扱われる商品(メニュー)ごとに対応して、商品ID、商品名及び価格の情報を格納する。
前述のように、第2プリセット領域におけるプリセットキーKYにメニューを対応付けるにあたって表示される商品リスト画面は、商品マスタを利用して生成される。
【0082】
図14は、ハードディスク部102が記憶する商品登録画面設定情報の内容例を示している。同図に示す商品登録画面設定情報は、グループごとに、グループID、グループ名、レイアウト情報、背景画像、キー登録情報の各情報を格納する領域が対応付けられた構造である。
【0083】
グループIDの領域は、対応のグループを一意に示すグループIDを格納する。
グループ名の領域は、対応のグループに付与されたグループ名を格納する。
【0084】
レイアウト情報の領域は、対応のグループに属する項目が提示される領域についてのレイアウトを示すレイアウト情報を格納する。レイアウト情報は、
図6、
図7のレイアウト設定画面に対する操作によって設定される内容を格納する情報である。同図においては、ファイル形式のレイアウト情報が格納される場合を例に挙げている。
【0085】
背景画像の領域は、対応のグループに属する項目が提示される領域に設定される背景画像のデータを格納する。なお、同図において「null」が格納されている背景画像の領域は、背景画像が設定されていないことを示す。
キー登録情報は、対応のグループに属する項目が提示される領域における各プリセットキーと項目との対応付けの内容を示す。
【0086】
図14の商品登録画面設定情報において、グループIDが「0001」、グループ名が「トップエリア」のグループは、
図2〜
図4に例示した第1プリセット領域AR11を形成するグループである。この「トップエリア」のグループにおけるレイアウト情報「layout0001.xxx」は、
図2〜
図4に示した第1プリセット領域AR11のレイアウトを示す。
つまり、レイアウト情報「layout0001.xxx」は、第1プリセット領域AR11の位置、サイズを示す。また、レイアウト情報「layout0001.xxx」は、第1プリセット領域AR11において
図2〜
図4に示したように2行6列によりプリセットキーKYが配列されるべきことを示す。
また、「トップエリア」のグループにおける背景画像の領域は「null」とされ、背景画像が設定されていないことを示す。
また、「トップエリア」のグループにおけるキー登録情報は、
図2〜
図4に示したようにプリセットキーKY(button1・・・button4・・・button7・・・)ごとに「メイン画面」、「フライドポテト」、「値引きマニュアル」などの項目が対応付けられていることを示す。
【0087】
また、
図14の商品登録画面設定情報において、グループIDが「0002」、グループ名が「メイン画面」のグループは、第1プリセット領域AR11に配置される「メイン画面」のプリセットキーが対応するグループである。
この「メイン画面」のグループにおけるレイアウト情報「layout0002.xxx」は、
図2に示した第2プリセット領域AR12のレイアウトを示す。つまり、レイアウト情報「layout0002.xxx」は、「メイン画面」のプリセットキーKYが操作されたときの第2プリセット領域AR12の位置、サイズを示す。また、レイアウト情報「layout0002.xxx」は、第2プリセット領域AR12において
図2に示したように6行6列によりプリセットキーKYが配列されるべきことを示す。
また、「メイン画面」のグループにおける背景画像の領域は「null」とされ、背景画像が設定されていないことを示す。
また、「メイン画面」のグループにおけるキー登録情報は、
図2に示したように、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKY(button1,button2,button3・・・)ごとに順次、「ミートソース」、「チーズピザ」、「パスタランチセット」・・・などの項目が対応付けられていることを示す。
【0088】
また、
図14の商品登録画面設定情報において、グループIDが「0005」、グループ名が「フライドポテト」のグループは、第1プリセット領域AR11に配置される「フライドポテト」のプリセットキーが対応するグループである。
この「フライドポテト」のグループにおけるレイアウト情報「layout0005.xxx」は、
図3に示したように「フライドポテト」のグループが選択されているときの第2プリセット領域AR12のレイアウトを示す。
また、「フライドポテト」のグループにおける背景画像の領域は「null」とされ、背景画像が設定されていないことを示す。
また、「フライドポテト」のグループにおけるキー登録情報は、
図3に示したように第2プリセット領域AR12における1行3列のプリセットキーKY(button1,button2,button3)ごとに順次、「フライドポテトLサイズ」、「フライドポテトMサイズ」、「フライドポテトSサイズ」の各項目が対応付けられていることを示す。
【0089】
また、
図14の商品登録画面設定情報において、グループIDが「0008」、グループ名が「値引きマニュアル」のグループは、第1プリセット領域AR11に配置される「値引きマニュアル」のプリセットキーが対応するグループである。
この「値引きマニュアル」のグループにおけるレイアウト情報「layout0008.xxx」は、
図4に示したように、「値引きマニュアル」のグループが選択されているときの第2プリセット領域AR12のレイアウトを示す。
また、「値引きマニュアル」のグループにおける背景画像の領域には「P001.jpg」の画像データが格納されていることが示される。ここで、「P001.jpg」の画像データは、
図4の第2プリセット領域AR12にて表示されている情報画像の画像データである。
また、「値引きマニュアル」のグループにおけるキー登録情報は、
図4に示されるように、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYが非表示となる状態に対応した設定内容を有する。
【0090】
前述のように、プリセット領域におけるプリセットキーKYを非表示とする設定は、例えば、プリセット領域において1つのプリセットキーKYを配置する設定としたうえで、このプリセットキーKYには項目を対応付けないように設定する。この設定はキー登録情報に反映される。
具体的に、同図の商品登録画面設定情報における「値引きマニュアル」のグループの場合であれば、レイアウト情報「layout0008.xxx」により、第2プリセット領域AR12において1行1列による1つのプリセットキーKYが配置されるべきことが指定される。また、キー登録情報は、同図において「button1:null」と示されているように、1行1列による1つのプリセットキーKYについて項目が設定されていないことが指定される。
なお、プリセット領域におけるプリセットキーKYを非表示とする設定は、上記の例に限定されない。例えば、プリセット領域において配置されるプリセットキーKYの数を「0(0行0列)」として設定するようにしてもよい。
【0091】
なお、商品マスタと商品登録画面設定情報は、例えばストアコントローラなどのPOS端末装置1の上位の情報処理装置などのように、POS端末装置1の外部にて記憶されるようにしてもよい。
【0092】
続いて、
図15のフローチャートを参照して、商品登録画面の設定に関連してPOS端末装置1が実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:POS端末装置1においてCPU100は、タッチパネル表示部112に表示されたグループリスト画面(
図5)に対して行われる、設定対象のグループの選択操作を受け付ける。
ステップS102:CPU100は、ステップS101にて受け付けたグループの選択操作により選択されたグループのレイアウト設定画面をタッチパネル表示部112に表示する。
【0093】
ステップS103:CPU100は、レイアウト設定画面が表示された状態のもとで、レイアウト設定に関する操作が行われたか否かについて判定する。レイアウト設定に関する操作は、例えば
図6の付帯情報画面領域AR2における第1レイアウト操作画面、または、
図7の付帯情報画面領域AR2における第2レイアウト操作画面に対する操作である。
ステップS104:CPU100は、レイアウト設定画面に対して行われた操作に応じて、レイアウトを設定する。具体的には、CPU100は、レイアウト設定画面に対して行われた操作により設定されたプリセット領域のレイアウトが反映されるように、商品登録画面設定情報に格納される対応のグループのレイアウト情報を変更する。また、レイアウト設定に関する操作として、背景画像を設定する操作が行われた場合には、商品登録画面設定情報における対応のグループの背景画像の領域に、背景画像として設定された画像データを格納する。
【0094】
ステップS105:レイアウト設定画面に対する操作が行われない場合、CPU100は、キー登録画面への移行を指示する操作が行われたか否かについて判定する。キー登録画面への移行を指示する操作は、
図6のキー登録ボタンBT2に対する操作である。
ステップS106:キー登録画面への移行を指示する操作が行われた場合、CPU100は、
図8に例示したように対応のグループについてのキー登録画面を表示させる。
ステップS107:CPU100は、キー登録画面が表示された状態のもとで、キー登録に関する操作が行われたか否かについて判定する。キー登録に関する操作は、
図8にて説明したように、例えば商品リストボタンBT31に対する操作により商品リスト画面を表示させて、プリセットキーKYに商品(メニュー)や背景画像などの項目を設定する操作である。
ステップS108:キー登録に関する操作が行われたのに応じて、CPU100は、操作に応じてプリセットキーKYに項目を設定する。CPU100は、プリセットキーKYへの項目の設定結果が反映されるように、商品登録画面設定情報が格納する対応のグループのキー登録情報を変更する。
【0095】
ステップS109:ステップS107にてキー登録に関する操作が行われなかった場合、CPU100は、同じグループのレイアウト設定画面に移行する操作が行われたか否かについて判定する。同じグループのレイアウト設定画面に移行する操作は、例えば
図8のようにキー登録画面が表示されている状態のもとでのレイアウトボタンBT1に対する操作である。
ステップS110:レイアウト設定画面に移行する操作が行われた場合、CPU100は、これまでのキー登録画面の表示に代えて、例えば
図6に例示したレイアウト設定画面を表示させる。
【0096】
ステップS111:ステップS105においてキー登録画面に移行する操作が行われなかった場合、また、ステップS109においてレイアウト設定画面に移行する操作が行われなかった場合、CPU100は、以下の判定を行う。
つまり、CPU100は、現在におけるレイアウト設定またはキー登録の対象となっているプリセット領域とは異なる他のプリセット領域に対する操作が行われたか否かについて判定する。ここでの他のプリセット領域に対する操作は、具体的には、
図6〜
図9のいずれかの状態のもとであれば、第2プリセット領域AR12以外の第1プリセット領域AR11または第3プリセット領域AR13に対するタッチ操作である。
ステップS112:他のプリセット領域に対する操作が行われた場合、CPU100は、これまでのグループに対応するレイアウト設定画面またはキー登録画面に変えて、操作されたプリセット領域に対応するグループのレイアウト設定画面の表示に移行させる。
【0097】
ステップS113:ステップS104、S108、S110、S112のいずれかの処理を終了した後、あるいは、ステップS111にて他のプリセット領域に対する操作が行われないと判定された場合に以下の処理を実行する。つまり、CPU100は、設定終了に応じた操作が行われたか否かについて判定する。
設定終了に応じた操作が行われなかった場合、CPU100は、ステップS103に処理を戻す。そして、設定終了に応じた操作が行われるのに応じて、CPU100は、これまでの商品登録画面設定に関する処理を終了する。
【0098】
続いて、
図16のフローチャートを参照して、POS端末装置1が商品登録画面の表示に関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS201:商品登録画面の表示の開始にあたり、CPU100は、ハードディスク部102に記憶されている商品登録画面設定情報を読み出す。
ステップS202:CPU100は、ステップS201にて読み出した商品登録画面設定情報のうち、第1プリセット領域AR11に対応のグループの商品登録画面設定情報(レイアウト情報、背景画像、キー登録情報等)に基づいて、第1プリセット領域AR11を表示する。
ステップS203:また、CPU100は、ステップS201にて読み出した商品登録画面設定情報のうち、第2プリセット領域AR12に対応のグループの商品登録画面設定情報に基づいて、初期表示すべきことが指定されたグループに対応する第2プリセット領域AR12を表示する。
ステップS204:また、CPU100は、ステップS201にて読み出した商品登録画面設定情報のうち、第3プリセット領域AR13に対応のグループの商品登録画面設定情報に基づいて、第3プリセット領域AR13を表示する。
ステップS205:CPU100は、付帯情報画面領域AR2において、会計画面を表示させる。初期表示の段階では、会計画面においては、特に登録された商品等の表示は行われていない。
上記のように、ステップS201〜S205の処理によって商品登録画面の初期表示が行われる。
【0099】
ステップS206:商品登録画面が表示された後において、CPU100は、第1プリセット領域AR11におけるプリセットキーKYが操作されたか否かについて判定する。
ステップS207:第1プリセット領域AR11におけるプリセットキーKYが操作された場合、CPU100は、第1プリセット領域AR11において操作されたプリセットキーに対応するグループの第2プリセット領域AR12を表示させる。ステップS207における第2プリセット領域AR12の表示にあたって、CPU100は、該当のグループについての商品登録画面設定情報を利用する。
【0100】
ステップS208:ステップS206において、第1プリセット領域AR11におけるプリセットキーKYが操作されないことが判定された場合、CPU100は、さらに以下の判定を行う。つまり、CPU100は、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYが操作されたか否かについて判定する。
【0101】
ステップS209:第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYが操作された場合、CPU100は、操作されたプリセットキーKYに対応付けられた商品を登録する処理を実行する。
商品を登録する処理が行われるのに伴い、付帯情報画面領域AR2の会計画面においては、
図2〜
図4に示したように、登録された商品が、小計、合計などとともに示される。
【0102】
ステップS210:また、第2プリセット領域AR12におけるプリセットキーKYが操作されなかった場合、CPU100は、精算に関する操作が行われたか否かについて判定する。
精算に関する操作が行われなかった場合、CPU100はステップS206に処理を戻す。
ステップS211:一方、精算に関する操作が行われた場合、CPU100は、操作に応じた精算処理を実行する。
ステップS207、S209またはステップS211の処理が終了した後、CPU100は、ステップS206に処理を戻す。
【0103】
なお、これまでの説明においては、商品登録と精算とを行うことのできるPOS端末装置1を例に挙げた。しかし、例えば、店員が商品登録の操作を行う商品登録装置と客が精算を行う精算装置とが分離されたシステムにおける商品登録装置などにも本実施形態の構成を適用できる。
また、本実施形態の構成は、例えば券売機にも適用することができる。券売機としては、例えば飲食店などに設置されて食券等を発券する券売機のほかに、飲食店以外の店舗に設置されて購入した商品の引き替え券などを発行する券売機などが含まれてよい。券売機に本実施形態の構成を適用すれば、例えば、メニューの注文や商品の購入を行おうとする客が券売機のタッチパネルに表示されるプリセットキーに対して操作を行うことで、例えば店舗で行われているサービスの告知などの情報画面を表示することが可能になる。
また、本実施形態の構成は、商品に貼付するラベルを発行するラベルプリンタにも適用できる。ラベルプリンタに本実施形態の構成を適用すれば、例えば、時間限定の値引きなどに応じた値段設定の仕方などを説明した情報画面を、店員のプリセットキーに対する操作に応じて表示させることができる。
【0104】
なお、上述のPOS端末装置1としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のPOS端末装置1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。