特許第6649460号(P6649460)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6649460
(24)【登録日】2020年1月20日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】シート給送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/26 20060101AFI20200210BHJP
【FI】
   B65H1/26 312C
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-228301(P2018-228301)
(22)【出願日】2018年12月5日
(65)【公開番号】特開2019-112224(P2019-112224A)
(43)【公開日】2019年7月11日
【審査請求日】2019年1月22日
(31)【優先権主張番号】特願2017-245363(P2017-245363)
(32)【優先日】2017年12月21日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】伊東 俊幸
【審査官】 佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−168135(JP,A)
【文献】 実開平02−133049(JP,U)
【文献】 実開平06−027779(JP,U)
【文献】 実開昭60−173539(JP,U)
【文献】 特開平11−265104(JP,A)
【文献】 特開2014−037288(JP,A)
【文献】 特開平07−097076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00− 3/68
G03G 13/00
G03G 15/00
G03G 21/16−21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置にシートを給送するシート給送装置であって、
筐体と、
該筐体の内部に収納され、前記シートを積載するシート積載部を有し、前記筐体に対して挿入方向に移動可能な収納手段と、
前記収納手段の前記挿入方向と交わる方向の一端部に設けられる第1の回転体と、
前記収納手段の前記挿入方向と交わる方向の他端部に設けられる第2の回転体と、
前記筐体に設けられ、前記第1の回転体と係合する第1のラッチ部と、
前記筐体に設けられ、前記第2の回転体と係合する第2のラッチ部と、
前記第1のラッチ部と前記第2のラッチ部を連結する連結部と、
前記シート積載部に積載される前記シートを前記画像形成装置に給送する給送手段と、を有し、
前記筐体は、前記第1のラッチ部と、前記第2のラッチ部と、前記連結部と、前記給送手段とを含み、
前記収納手段は、前記第1の回転体と、前記第2の回転体とを含み、
前記第1のラッチ部と前記第2のラッチ部は、前記連結部により連結されて一体的に動き、
前記収納手段を前記筐体に対して最大に傾けて挿入するときに、前記第1の回転体が前記第1のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達し、かつ前記第2の回転体が前記第2のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達していないときには、前記第1のラッチ部は前記第1の回転体と係合しないとともに前記第2のラッチ部は前記第2の回転体と係合せず、
前記第1の回転体が前記第1のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達するとともに前記第2の回転体が前記第2のラッチ部と前記の挿入方向における係合位置に到達した時には、前記第1のラッチ部は前記第1の回転体と係合するとともに前記第2のラッチ部は前記第2の回転体と係合することを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記第1のラッチ部および前記第2のラッチ部は下方に移動して係合を行い、
前記第1の回転体と前記第1のラッチ部とが接触してから、前記第1の回転体および前記第2の回転体が、対応するラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達するまで、前記第1のラッチ部および前記第2のラッチ部は、上方に保たれることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記第1のラッチ部および前記第2のラッチ部はそれぞれ、前記挿入方向に向かって先頭から順に、
前記挿入方向に対して傾斜する斜面部と、
該斜面部に接続し、前記挿入方向と前記斜面部とがなす角度より、前記挿入方向となす角度が小さい短辺部と、
該短辺部に接続し対応する回転体と係合する凹部と、を含み、
前記斜面部の、対応する回転体が最初に接触する位置から、前記短辺部に前記凹部が接続する位置までの前記挿入方向の長さは、前記収納手段を前記筐体に対して最大に傾けて挿入するときの、前記挿入方向における前記第1の回転体と前記第2の回転体との間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置が給送するシートに対して画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシート給送装置及び画像形成装置に関し、特に、大容量のシートを積載可能なシート給送装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スライドレールにより出し入れ可能な大容量のシートを積載可能な収納庫を使用するシート積載装置がある。このような装置において、例えば、特許文献1が提案するように、オペレータが収納庫を閉めてそれを保持するのに左右2個の連結されたラッチ(ロック)機構が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−121858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来例では、シート積載装置に対して収納庫が直進せず、斜行して押し込まれた場合、一方のラッチだけがかかり、他方のラッチがかからない状態(半ラッチ)になってしまうことがある。他方のラッチがかからない状態(半ラッチ)とは、他方のラッチがかかる前に、一方のラッチが落ち込んでしまう状態である。このような状態が発生すると、シート給送においてジャムが発生し正常なシート給送ができなくなったり、収納庫そのものが変形し、シート収納性能が低下したりする可能性がある。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、簡単で安価な構成で半ラッチ状態の発生を防止することが可能なシート給送装置、及びその装置を用いる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明のシート給送装置は次のような構成からなる。
【0007】
即ち、画像形成装置にシートを給送するシート給送装置であって、筐体と、該筐体の内部に収納され、前記シートを積載するシート積載部を有し、前記筐体に対して挿入方向に移動可能な収納手段と、前記収納手段の前記挿入方向と交わる方向の一端部に設けられる第1の回転体と、前記収納手段の前記挿入方向と交わる方向の他端部に設けられる第2の回転体と、前記筐体に設けられ、前記第1の回転体と係合する第1のラッチ部と、前記筐体に設けられ、前記第2の回転体と係合する第2のラッチ部と、前記第1のラッチ部と前記第2のラッチ部を連結する連結部と、前記シート積載部に積載される前記シートを前記画像形成装置に給送する給送手段と、を有し、前記筐体は、前記第1のラッチ部と、前記第2のラッチ部と、前記連結部と、前記給送手段とを含み、前記収納手段は、前記第1の回転体と、前記第2の回転体とを含み、前記第1のラッチ部と前記第2のラッチ部は、前記連結部により連結されて一体的に動き、前記収納手段を前記筐体に対して最大に傾けて挿入するときに、前記第1の回転体が前記第1のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達し、かつ前記第2の回転体が前記第2のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達していないときには、前記第1のラッチ部は前記第1の回転体と係合しないとともに前記第2のラッチ部は前記第2の回転体と係合せず、前記第1の回転体が前記第1のラッチ部との前記挿入方向における係合位置に到達するとともに前記第2の回転体が前記第2のラッチ部と前記の挿入方向における係合位置に到達した時には、前記第1のラッチ部は前記第1の回転体と係合するとともに前記第2のラッチ部は前記第2の回転体と係合することを特徴とする。
【0008】
また本発明を別の側面から見れば、上記構成のシート給送装置と、前記シート給送装置から給送されるシートに画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、2つのラッチが一体的に動作するラッチアセンブリを用いることにより半ラッチ状態になることを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の代表的な実施例に従うシート給送装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。
図2】カバーを取り外した状態のシート給送装置の要部を示す斜視図である。
図3】シート収納庫(シート積載装置)が取り外された状態を示すシート給送装置の内部構造を示す斜視図である。
図4】シート収納庫が斜行してシート給送装置の内部へ押し込まれる様子を示す概念図である。
図5】シートアセンブリとシート収納庫のコロが正常にラッチされた状態と半ラッチ状態とを示す斜視図である。
図6】ラッチ部の詳細な形状を示す側面図である。
図7】シート収納庫がシート給送装置に斜行して押し込まれる場合の2つのラッチと2つのコロとの相対位置関係の時間推移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下に説明する実施例により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更や追加があっても構わない。
【0012】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0013】
また、「記録媒体(シート)」とは、一般的な画像形成装置で用いられる記録紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、搬送の可能な媒体も含むものである。
【0014】
<画像形成システムの構成(図1図2)>
図1は本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従って画像を形成する画像形成システム1000の概要構成を示す側断面図である。
【0015】
図1に示すように、画像形成システム1000は、画像形成装置(LBP)900と画像形成装置900に接続されたペーパデッキ3000とを備えている。ペーパデッキ3000には、画像形成システム1000の全体を制御するコントローラ120の指令に従ってペーパデッキ3000を制御する、CPU、RAM、ROMを有する制御部41が設けられている。
【0016】
また、画像形成装置900は、シートSを給送する、同じ構成の第1〜第4シート給送装置1001〜1004と、シート給送装置1001〜1004により給送されたシートSを画像形成部901に搬送するシート搬送装置902とを備えている。画像形成装置900に設けられたコントローラ120は、画像形成システム1000の各部を制御するために、CPU、RAM、ROMを有する。また、コントローラ120は外部(例えば、PCなど)から画像データを受信して画像信号を生成し、これを画像形成部に出力する。
【0017】
第1〜第4シート給送装置1001〜1004はそれぞれ、シートSを収納するシート供給カセット10と、ピックアップローラ11と、フィードローラ22及びリタードローラ23から構成される分離搬送ローラ対25とを備えている。シート供給カセット10内に収納されたシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ11と分離搬送ローラ対25とによって1枚ずつ分離されて給送される。また、フィードローラ22とリタードローラ23とのシート給送方向の下流側近傍には給送センサ24が配置されており、給送センサ24によりシートSの通過が検出され、その検知信号がコントローラ120に送信される。
【0018】
シート搬送装置902は、搬送ローラ対15、プレレジストローラ対130、及びレジストローラ対110を備えている。第1〜第4シート給送装置1001〜1004から給送されたシートSは、搬送ローラ対15及びプレレジストローラ対130により、シート搬送路108を通過させられた後、レジストローラ対110に導かれる。この後、シートSは、レジストローラ対110によって、所定のタイミングで画像形成部901に送り込まれる。
【0019】
画像形成部901は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、及び分離帯電器116等を備えている。そして、画像形成時には、コントローラ120からの画像信号により駆動されるレーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113で折り返されて、時計回り方向に回転する感光ドラム112に照射されることで、感光ドラム上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム上に形成された静電潜像は、この後、現像器114によってトナー像として顕像化される。
【0020】
この後、感光ドラム上のトナー像は、転写部112bにおいて転写帯電器115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離された後、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われ、この後、排出ローラ119によって排出される。なお、画像形成部901及び定着装置118により、シート給送装置30(或いはシート給送装置1001〜1004)から給送されたシートSに画像を形成する。
【0021】
また、定着装置118と排出ローラ119との間の搬送経路中に排出センサ122が配置されている。コントローラ120は、排出センサ122の検知信号に基づき、排出されるシートSの通過を検出する。
【0022】
さらに、上述した実施例では、単機能の画像形成装置(プリンタ装置)を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。本発明は、例えば、画像読取装置(スキャナ装置)と画像形成装置とADF装置が一体化した複写機システムにも適用できるし、さらに複写機システムにファクシミリ機能を加えた複合システムとしても良い。
【0023】
またさらに、上記画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に従って画像を形成する機構を備えているとして説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、インクジェット方式に従って画像を形成する画像形成部としても良い。
【0024】
次に、上記構成のような画像形成システム1000のシート給送装置30として、大容量デッキであるペーパデッキ3000を例として取り上げ、ペーパデッキ3000に関する実施例について説明する。
【0025】
図2はカバーを取り外した状態でのペーパデッキ3000の要部を示す斜視図である。
【0026】
図1及び図2に示すように、ペーパデッキ3000は、装置本体3000aと、装置本体3000a内に収容された大容量のシート収納庫62と、シート給送装置30とを有している。シート給送装置30は、装置内に収容した略直方体の形状をしたシート収納庫62内に積載・収容されたシートSを画像形成部901に向けて送り出す。
【0027】
シート給送装置30は、通常のシートSを積載するシート積載台61と、シート積載台61に積載されたシートSを送り出すピックアップローラ51と、フィードローラ12及びリタードローラ13から構成される分離搬送ローラ対31とを備える。シート積載台61は、シート積載部ともいう。ピックアップローラ51は、シート給送方向(矢印b方向)の先端部の近傍に、シート積載台61上の最上位シートに適宜の力で圧接可能となるように配置されている。これにより、ピックアップローラ51は、シート積載台61の上方に設けられ、上昇したシート積載台61に積載されたシートSの最上位シートと当接して矢印b方向に給送する。
【0028】
シート積載台61は、シートが積載可能で、昇降モータ(不図示)を含む駆動機構(不図示)により昇降動作されるように支持されている。また、シート積載台61上側におけるピックアップローラ51の上流側には上面検知センサ50が配置されている。上面検知センサ50は、シート積載台61の上方に位置してシート積載台上のシートSの上面68を検知する。シート積載台61が最も下降した場合には、シート積載台61はシート給送装置30のベース板63に当接する。図1に点線81で示すように、積載されるシートの量が減少した場合には、シート積載台61は上昇する。
【0029】
シート給送装置30は、シート積載台61と、二対のサイド規制部材80、83とを備えている。シート積載台61に積載されたシートSの給送方向(図2の矢印b方向)に関して、サイド規制部材80はシート積載台に積載可能な最大長さのシートの中央を基準線として、前記基準線よりも下流側に設けられる。一方、サイド規制部材83はシート積載台61に積載可能な最大長さのシートの中央を基準線として、前記基準線よりも上流側に設けられている。また、サイド規制部材80、83はシート積載台61に積載されたシートSの給送方向(図2の矢印b方向)と直交する幅方向(図2の矢印h方向)の側端位置を規制可能、且つ双方が幅方向に移動可能に構成されている。特に、給送方向に関して上流側の一対のサイド規制部材83は、直交する幅方向(図2の矢印h方向)に駆動モータにより移動可能な構成となっており、制御部41のCPUが、その移動を制御する。
【0030】
この実施例では、上述のようにピックアップローラ51はシート積載台上のシートSの最上位のシートに適正な力で圧接可能となるように構成されている。シート積載台61上のシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ51と分離搬送ローラ対31とにより1枚ずつ分離給送される。
【0031】
ペーパデッキ3000の画像形成装置900との接続部14には、ペーパデッキ3000側から画像形成装置900側のプレレジストローラ対130にシートSを送り出す接続搬送路32が配置されている。
【0032】
二対のサイド規制部材80、83は、仕様上対応した全てのシートサイズ幅までスライドして、シート積載台61上のシートSをガイド可能となるように構成されている。即ち、二対のサイド規制部材80、83は、シートの幅方向に移動可能に支持されて、積載されたシートSの両端部に当接してシートSの両側位置を規制する。なお、図2中の符号86は、シート積載台61上のシートSの前端部を規制する前端規制部である。
【0033】
また、後端規制部材87は、シート積載台61上のシートSの後端部を規制するように配置されている。後端規制部材87は、シート給送方向(矢印b方向)と平行な方向に移動可能に支持されて、シートSの後端位置を規制している。後端規制部材87は、シート積載台61の中央部に形成された位置決め長穴部(不図示)に沿って移動させられる。
【0034】
図2に示すように、ピックアップローラ51は駆動モータ(不図示)により駆動されて、シートSを給送する方向(矢印a方向)に回転し、最上位のシートSを矢印b方向に送り出す。これにより、シートSは、ピックアップローラ51の出口側に隣接している分離搬送ローラ対31のニップ部に当接する。
【0035】
さて、ピックアップローラ51で送り出されるシートSに重送が発生すると、次のようになる。即ち、矢印aと同じ方向(矢印c方向)に回転するフィードローラ12とは逆方向に従動回転するリタードローラ13が、ニップ部に2枚以上のシートSが介在することでフィードローラ12と同じ方向に回転する。すると、リタードローラ13により、ニップ部内の2枚目以降のシートSは、シート積載台61の方向に押し戻され、フィードローラ12により最上位の1枚のシートSだけが矢印b方向に送り出される。
【0036】
以上の構成を有するペーパデッキ3000から給送され、或いは、前述した第1〜第4シート給送装置1001〜1004の何らかからシートSが給送されると、シートSの先端は、プレレジストローラ対130のニップ部に突き当たる。プレレジストローラ対130は、一対の対向ローラで構成されて、駆動モータ(不図示)により図2中の矢印dの方向に回転可能に、シートSの搬送路上に配置されている。プレレジストローラ対130のニップ部に一旦突き当たったシートSは、給送タイミングに合わせて回転するプレレジストローラ対130により、画像形成装置900内部へと搬送される。
【0037】
再び図1を参照して説明すると、シート給送装置30に搭載する大容量のシートを収納するシート収納庫(シート積載装置)62は、図1のシート面に垂直な方向にレール67a、68aに沿って摺動可能であり、ユーザによって出し入れすることができる。さらに図2に示されているように、レール67a、68aは矢印方向に伸長可能である構成となっており、レール67a、68aの外殻が破線で示すように延伸できる。レール67a、68aは、後述するようにシート給送装置30の内部に取り付けられたレールと係合する。このレールの係合により、ユーザはシート収納庫62をシート給送装置30に容易に押し込むことができる。
【0038】
シート収納庫62の長手方向の両端部にはそれぞれ、コロ63a、63bが設けられている。ユーザがシート収納庫62をシート給送装置30に押し込んだ際、コロ63a、63bと後述するラッチとが係合する。そして、シート収納庫62がシート給送装置30に固定される。
【0039】
図3は、シート収納庫(シート積載装置)が取り外された状態を示すシート給送装置の内部構造を示す斜視図である。
【0040】
図3に示すように、シート給送装置30の長手方向の内壁には互いに対向した両端位置にレール67、68が取り付けられている。レール67、68は図2を参照して説明したシート収納庫62の長手方向の両端に設けられたレール67a、68aをそれぞれ受容して係合する。そして、ユーザがシート収納庫(シート積載装置)62をシート給送装置30の内部へと押し込むと、係合したレールに沿って内部へと移動する。
【0041】
また、シート給送装置30の内部には、同じ形状でかつ同じサイズのラッチ65a、65bとこれらを結合するラッチ連結部64とによって構成されるラッチアセンブリが設けられている。ラッチアセンブリはラッチ連結部64の延伸方向を軸として回転可能であり、不図示の付勢部材によってラッチ65a、65bの先端が常に下方に移動する方向へとラッチアセンブリが回転するように構成されている。また、ラッチ65a、65bがコロ63a、63bと係合する位置よりも下方に移動しないように、不図示のストッパー機構が設けられている。シート収納庫62がシート給送装置30の内部へ押し込まれたとき、シート収納庫62の長手方向において両端に設けられたコロ63a、63bがラッチ65a、65bに対して下方に移動しながら接近する係合動作(以下、係合動作)を行なう。これにより各ラッチはそれぞれ係合して、シート収納庫62は固定される。その係合の詳細なプロセスは後述する。また、図3から分かるように、ラッチ連結部64は各ラッチの対応するコロと接触し係合する先端部とは反対側の端部を接続している。
【0042】
ラッチアセンブリは一体的に動作するので、例えば、2つのラッチの一方だけがコロに接触して持ち上げられると、コロに接触していない方のラッチも同様に持ち上げられる。
【0043】
また、シート給送装置30の最奥部の内壁には収納庫押し出し部材66が設けられている。収納庫押し出し部材66はスプリングを内蔵しており、コロ63a、63bがラッチ65a、65bに係合してシート収納庫62を固定する位置では、そのスプリングは収縮した状態になる。従って、シート収納庫62が固定状態から解放されたとき、そのスプリングの反発力により、シート収納庫62は、シート給送装置30から外側に押し出される。
【0044】
具体的には、ユーザがシート積載台61上にシートを積載する場合には、次の動作を行う。ユーザがシート給送装置30の上部に設けられた収納庫開放ボタン(不図示)を押下すると、上述したラッチが外れる。そして、上述したスプリングの反発力によりシート収納庫62が押し出される。ユーザは、その後、シート収納庫62を手動で引き出すことができる。
【0045】
このようにして、シートSをシート積載台61上にシートSを積載可能な位置へ、シート収納庫62を移動させた後、ユーザは、シートSをシート積載台61上に積載し、シート収納庫62をシート給送装置30の内部に押し戻す。
【0046】
なお、シート給送装置30のレール67、68とシート収納庫62側のレール67a、68aとの間に、ガタが設けられている。このガタは、互いに係合したときに、シート収納庫62のスムーズな摺動を可能にするためのものである。この実施例では、8mmのガタが設けられている。また、シート収納庫(シート積載装置)62は長尺シートを収納可能な構成となっている。
【0047】
このため、シート収納庫62のレール67a、68aがシート給送装置30のレール67、68に対して平行に移動して収納しない場合、シート収納庫62のわずかな斜行が大きなずれとなる。
【0048】
図4は、シート収納庫が斜行してシート給送装置の内部へ押し込まれる様子を示す概念図である。図4において、L1はコロ63a、63b間の幅(この実施例では910mm)であり、θはレールの走行方向(破線)に対するシート収納庫62の斜行の角度である。この実施形態におけるガタ(8mm)では、レールの撓みを考慮すると、最大1.5°の斜行、即ち、傾きが発生しうる。
【0049】
図4に示されるように、シート収納庫62が矢印方向に斜行して押し込まれる場合、挿入方向において、コロ63bがラッチ65bに達する前にコロ63aがラッチ65aに達する。この差(斜行量l)はレール間の幅L1が大きいほど、大きくなる。例えば、斜行角度を最大であるθ=1.5°とし、L1=910mmとした場合では、斜行量lは約23.8mmとなる。従って、一方のラッチ、図4ではラッチ65aがコロ63aに対して係合動作をする位置に位置した時、少なくとも他方のラッチ、図4ではラッチ65bがコロ63bに接触する領域を斜行量l=23.8mm以上の長さで確保しなければ、半ラッチの状態となる。即ち、ラッチ65aのみがコロ63aに係合し、ラッチ65bがコロ63bに係合できない半ラッチの状態が発生してしまう。半ラッチでは、シート収納庫62をシート給送装置30に対して十分固定することができない。その結果、シートの給送が不安定になり、搬送不良やシートジャムが発生する可能性がある。
【0050】
図5は、シートアセンブリとシート収納庫のコロとの関係を示す斜視図である。
【0051】
図5において、(a)はシート収納庫62がシート給送装置30に直進して正常に押し込まれた様子を示す図であり、(b)はシート収納庫62がシート給送装置30に斜行して押し込まれた様子を示す図である。図5は、先端部が三角形状の2つのラッチ65a、65がラッチ連結部64によって接続されラッチアセンブリを構成する例である。このラッチアセンブリ全体はロッド形状のラッチ連結部64のロッド軸の周りに回転可能な構成となっている。このため、コロが矢印Aの方向に移動してきて、その先端部が2つのコロ63a、63bの少なくともいずれかに接触し、さらに矢印Aの方向に移動すると、ラッチアセンブリが矢印Bの方向に回転し、コロに乗り上げる。
【0052】
図5(a)によれば、ラッチ65aがコロ63aを、ラッチ65bがコロ63bを、それぞれ乗り越えて、2つのラッチの凹部69a、69bに係合する。即ち、ラッチ65aが凹部69aに、ラッチ65bが凹部69bにそれぞれ係合し、シート収納庫62はシート給送装置30に正しく固定される。一方、図5(b)によれば、コロ63bはラッチ65bの先端部の頂部を越えているが、コロ63aはラッチ65aの先端部の頂部を超えていない。この状態でラッチ65aとラッチ65bが下方に移動すると、ラッチ65bはコロ65bと係合するが、ラッチ65aはコロ63aと係合せず、その手前で落下する。その結果、ラッチ65aは係合されず、上述した半ラッチの状態となる。即ち、ラッチ65aがコロ63aに対して係合動作を行なう位置に達する前に、ラッチ65bは、コロ63bに対して係合動作を行なってしまう。従って、操作者は、ラッチ65aが係合しておらずラッチ65bが係合している半ラッチの状態であるにもかかわらず、ラッチ65aとラッチ65bの両方が落ち込んだ正しい係合状態であると勘違いし、操作を終了してしまうおそれがある。
【0053】
この実施例では、たとえシート収納庫62がシート給送装置30に対してある程度、斜行して押し込まれても、左右のラッチが正常に機能するようにラッチの先端部の形状を三角形状から略台形形状に変更する。
【0054】
図6はラッチ部の詳細な形状を示す側面図である。
【0055】
図6の上側の図は比較例として先端部が三角形状の従来のラッチの側面を示し、図6の下側の図はこの実施例に従うラッチ65a、65bの形状を示している。比較例としての三角形状の寸法は、a=23.5mm、b=29.5mm、c=37.8mmである。比較例の形状では、上述した半ラッチの原因となる斜行に対応するために必要なラッチ65bがコロ63bに接触する領域である23.8mmの長さを確保することができていない。そのため、最大角度で斜行が生じた場合に、半ラッチが生じてしまう可能性がある。
【0056】
上側の比較例と、下側のこの実施例のラッチとを比較すると分かるように、比較例のラッチの先端部(破線Eの部分)は三角形状をしている一方、この実施例のラッチの先端部は台形形状をしている。即ち、この実施例のラッチ先端部の形状は、比較例のラッチ先端部の形状をその延在方向に延長し、三角形状を略台形形状としている。
【0057】
この実施例では、ラッチ65a、65bの先端部を、その延在方向に15mm延長し、長さ15mmの短辺部71a、71bを形成している。これにより、ラッチ65bの短辺部71bがコロ63bに接触する領域を、23.8mm以上確保している。即ち、図6のコロ接触領域を、図4の斜行量lの最大値以上としている。そのため、最大角度で斜行が生じた場合でも、半ラッチの生じるおそれは無い。また、上述した形状は完全な台形形状には限らない。
【0058】
まとめると、この実施例におけるラッチ65a、65bは、それぞれその先端部が斜面部70a、70b、短辺部71a、71bをもつ台形形状と、凹部69a、69bと、を挿入方向において、この順番に有している構造をしている。
【0059】
図6に示す例では、比較例では長さ152.1mm、高さ29.6mmであったラッチ先端部の形状を、延在方向に15mm延長し、その延長した長さを略台形形状の短辺の長さとしている。従って、この実施例におけるラッチのサイズの延在方向大型化を、10%未満に留めている。そのため、シート収納庫62を収容するシート給送装置30の筐体のサイズ変更がないようにできる。
【0060】
この実施例では、以上のような先端部の形状のラッチを採用したラッチアセンブリをシート給送装置30に備えている。
【0061】
次に、上記構成のシート収納庫62が上記構成にシート給送装置30に斜行して押し込まれる様子を、図面を参照して説明する。
【0062】
図7はシート収納庫がシート給送装置に斜行して押し込まれる場合の2つのラッチと2つのコロとの相対位置関係の時間推移を示す図である。
【0063】
図7において、左側はラッチ65aとコロ63aとの相対位置関係の時間推移を示し、右側はラッチ65bとコロ63bとの相対位置関係の時間推移を示している。また、図7において、縦方向に上から下へと時間(t)がt=t1、t2、……、t11と推移してゆく。そして、その推移に従ってシート収納庫62がシート給送装置30のより内部へと押し込まれる。従って、図7において、同じ時間でみれば、ラッチ65aとコロ63bとの相対位置関係と、ラッチ65bとコロ63bとの相対位置関係とを比較できる。また、図7では矢印ARがシート収納庫62の挿入方向を示している。
【0064】
以下、シート収納庫62をシート給送装置30に斜行して押し込む際、時間の推移に従って2つのラッチと2つのコロとの相対位置関係について説明する。ここでは、図4に示すように、コロ63bがラッチ65bに達する前にコロ63aがラッチ65aに達する場合を想定する。もちろん、これとは逆の場合、即ち、コロ63aがラッチ65aに達する前にコロ63bがラッチ65bに達する場合にも本発明が適用可能であることは言うまでもない。
【0065】
・t=t1
シート収納庫62のコロ63aがラッチ65aの先端部に先に接近する。これに対して、シート収納庫62のコロ63bはラッチ65bの先端部が達するまでにはまだ距離がある。
【0066】
・t=t2
シート収納庫62のコロ63aが最初にラッチ65aの先端部の斜面部70aに接触する。これに対して、シート収納庫62のコロ63bはラッチ65bに達していない。
【0067】
・t=t3
コロ63aがラッチ65aの先端部の斜面部70aに当接してラッチ65aを徐々に持ち上げる。これに対して、ラッチ65bはシート収納庫62のコロ63bに接触していないが、ラッチアセンブリとしてラッチ65aと一体化しているため、ラッチ65bも持ち上がる。
【0068】
・t=t4
コロ63aがラッチ65aの先端部の斜面部70aに当接してラッチ65aを徐々に持ち上げたのち、コロ63aがラッチ65aの先端部の斜面部70aと短辺部71aとの間の頂部に達する。これに対して、ラッチ65bはシート収納庫62のコロ63bに接触していないが、ラッチアセンブリとしてラッチ65aと一体化しているため、ラッチ65bも持ち上がる。
【0069】
・t=t5
短辺部71aがコロ63aに乗り上げ、短辺部71aとコロ63aとが当接した状態で、コロ63aが移動する。これに対して、ラッチ65bはコロ63bと依然として接触していないが、ラッチ65bが持ち上げられたまま、コロ63bがラッチ65bに接近する。
【0070】
・t=t6
コロ63aが短辺部71aを通過し、短辺部71aがコロ63aに乗り上げた状態が終了する。これに対して、ラッチ65bは、短辺部71bがコロ63bに乗り上げた状態となり、コロ63bが短辺部71bの下を移動する。
【0071】
・t=t7
コロ63aは短辺部71aを通過し、短辺部71aがコロ63aに乗り上げた状態は終了している。これに対して、コロ63bは短辺部71bを通過しておらず、短辺部71bがコロ63bに乗り上げた状態は継続している。ラッチ65aは、ラッチアセンブリとしてラッチ65bと一体化しているので、持ち上がった状態が維持される。
【0072】
・t=t8
短辺部71bがコロ63bに乗り上げた状態が終了する直前である。短辺部71aがコロ63aに乗り上げた状態は終了している。ラッチ65aは、ラッチアセンブリとしてラッチ65bと一体化しているので、持ち上がった状態が維持される。
【0073】
・t=t9
コロ63bがラッチ65bの短辺部71bを通過し、短辺部71bがコロ63bに乗り上げた状態が終了する。そして、コロ63bは、係合位置であるラッチ65bの凹部69bに移動する。このとき、ラッチ65bはコロ63bに対する係合動作を開始する。これに同期して、ラッチアセンブリとしてラッチ65bと一体的に動作するラッチ65aも、係合動作を開始する。
【0074】
・t=t10
コロ63bが短辺部71bを通過し、係合位置である凹部69bに到達したとき、コロ63aは既に、短辺部71aを通過し、係合位置である凹部69aに到達している。そのため、ラッチ65bがコロ63bと係合するとき、ラッチ65aもコロ63aと係合することができる。係合したとき、ラッチ65aは凹部69aの最奥部(図では左端)でコロ63aと係合状態になり、ラッチ65bは凹部69bの最前部(図では右端)でコロ63bと係合状態になる。
【0075】
・t=t11
ラッチ65aとコロ63a、および、ラッチ65bとコロ63bが係合状態となり、シート収納庫62がシート給送装置30に固定される。この状態でシート収納庫62がシート給送装置30にさらに押し込まれると、ラッチ65aは凹部69aの最前部で係合し、ラッチ65bも凹部69bの最前部で係合する状態となる。これによって、シート収納庫62がシート給送装置30に斜行して押し込まれた状態が解消される。
【0076】
まとめると、シート収納庫62をシート供給装置30に対して最大に傾けて挿入方向に沿って挿入するときに、コロ63aがラッチ65aとの係合位置に到達して、コロ63bがラッチ65bとの係合位置に到達していないときには、次のようになる。即ち、ラッチ65aはコロ63aと係合せず、ラッチ65bはコロ63bと係合しない。そして、コロ63aがラッチ65aとの係合位置に到達するとともに、コロ63bがラッチ65bとの係合位置に到達すると、ラッチ65aはコロ63aと係合するとともにラッチ65bはコロ63bと係合する。
【0077】
以上説明した実施例に従えば、ラッチの先端形状を変更することで、シート収納庫がシート給送装置に対して斜行した状態でシート給送装置に押し込まれたとしても、半ラッチの状態が発生することなく、シート収納庫の両側をラッチすることができる。従って、半ラッチを検出するセンサを設け、その検出に従ってラッチを制御するなどの複雑な機構を用いることなく、部品点数の増加を招くことのない簡単な構成で半ラッチ状態の発生を防止することが可能になる。
【0078】
またさらに、従来の構成では半ラッチの状態が発生した場合、ユーザがマニュアルで半ラッチ状態を解除し、シート収納庫を取り出して再びシート給送装置に戻し入れるといった追加の操作を行っていた。しかし、この実施例によれば、追加の操作が不要となり、ユーザ利便性が向上するという利点もある。
【0079】
またさらに、以上説明した実施例では、シート給送装置と画像形成装置が別体である構成としたが、本発明はこれによって限定されるものではなく、シート給送装置が画像形成装置内に内蔵されている構成でも良い。
【符号の説明】
【0080】
30 シート給送装置、61 シート積載台、62 シート収納庫(シート積載装置)、
63a、63b コロ、64 ラッチ連結部、65a、65b ラッチ、
66 収納庫押し出し部材、67、67a、68、68a レール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7