(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
注文実行モジュール(108E)によって、前記終結済み売り注文のセットのうちの対応する終結済み売り注文にアクセスするためのアクセスキーを、前記少なくとも1人の買い手に生成することにより、前記終結済み売り注文のセットを実行する工程(212)をさらに含む請求項1に記載のプロセッサー実施方法。
前記終結済み売り注文のセットのうちの対応する終結済み売り注文にアクセスするためのアクセスキーを、前記少なくとも1人の買い手に生成することにより、前記終結済み売り注文のセットを実行するよう構成された注文実行モジュール(108E)をさらに含む請求項8に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、本発明者によって認識された従来のシステムにおける1つ以上の上述の技術的問題に対する解決法として、技術的改善を提供する。
【0006】
1つの態様において、方法が提供される。該方法は、買い注文リスト化モジュール(Buy Order Listing module)によって、少なくとも1人の買い手に関連付けられた買いデータ製品の第1のセットを含む買い注文のリストを生成する工程と、売り注文リスト化モジュール(Sell Order Listing module)によって、少なくとも1人の売り手に関連付けられた売りデータ製品の第2のセットを含む売り注文のリストを生成する工程であって、買いデータ製品および売りデータ製品は、可変属性および不変属性の少なくとも1つである1つ以上の属性によって特徴付けられる、売り注文のリストを生成する工程と、製品発見モジュール(Product Discovery module)によって、1つ以上の買いデータ製品に関連付けられたデータ項目のメタデータに基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応しているマッチング売りデータ製品を特定する工程と、マッチング売りデータ製品に応答して、製品発見モジュールによって、1つ以上の属性に基づいて、買いデータ製品とマッチング売りデータ製品との間のコンフリクトを解消し、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト(inflight)注文のセットを生成する工程と、注文処理モジュール(Order Processing module)によって、価格交渉に基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを処理し、終結済み売り注文のセットを生成する工程と、を含む。
【0007】
異なる1つの態様において、システムが提供される。該システムは、1つ以上のプロセッサーと、1つ以上のプロセッサーに動作可能に接続され、1つ以上のプロセッサーによって実行可能に構成された複数の命令を保存している1つ以上の内部データ記憶デバイスと、を含み、複数の命令は、少なくとも1人の買い手に関連付けられた買いデータ製品の第1のセットを含む買い注文のリストを生成するよう構成された買い注文リスト化モジュールと、少なくとも1人の売り手に関連付けられた売りデータ製品の第2のセットを含む売り注文のリストを生成するよう構成された売り注文リスト化モジュールと、1つ以上の買いデータ製品に関連付けられたデータ項目のメタデータに基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応しているマッチング売りデータ製品を特定し、マッチング売りデータ製品に応答して、1つ以上の属性に基づいて、買いデータ製品とマッチング売りデータ製品との間のコンフリクトを解消し、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを生成するよう構成された製品発見モジュールと、価格交渉に基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを処理し、終結済み売り注文のセットを生成するよう構成された注文処理モジュールと、終結済み売り注文のセットを保存するよう構成された終結済み売り注文のレポジトリ(Repository of Concluded Sale Orders)と、を含む。
【0008】
1つの実施形態において、本発明のシステムは、終結済み売り注文のセットのうちの対応する終結済み売り注文にアクセスするためのアクセスキーを、少なくとも1人の買い手に生成することにより、終結済み売り注文のセットを実行するよう構成された注文実行モジュール(Order Execution module)をさらに含む。
【0009】
さらに異なる1つの態様において、コンピュータープログラム製品が提供される。該コンピュータープログラム製品は、内部において具体化(embodied)されたコンピューター可読プログラムを有する非一時的コンピューター可読媒体(non-transitory computer readable medium)を含み、該コンピューター可読プログラムは、演算デバイスにおいて実行されたとき、演算デバイスが、少なくとも1人の買い手に関連付けられた買いデータ製品の第1のセットを含む買い注文のリストを生成し、少なくとも1人の売り手に関連付けられた売りデータ製品の第2のセットを含む売り注文のリストを生成することを可能とし、ここで、買いデータ製品および売りデータ製品は、可変属性および不変属性の少なくとも1つである1つ以上の属性によって特徴付けられる。該コンピューター可読プログラムは、演算デバイスにおいて実行されたとき、演算デバイスが、さらに、1つ以上の買いデータ製品に関連付けられたデータ項目のメタデータに基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応しているマッチング売りデータ製品を特定し、マッチング売りデータ製品に応答して、1つ以上の属性に基づいて、買いデータ製品とマッチング売りデータ製品との間のコンフリクトを解消し、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを生成し、さらに、価格交渉に基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを処理し、終結済み売り注文のセットを生成することを可能とする。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、1つ以上の属性は、(a)データ項目に関連付けられたメタデータ、関連付けられた売り手または買い手の信用スコア、契約項目およびプライバシー要件を含む非金銭属性と、(b)関連付けられた価格を含む金銭属性と、を含む。
【0011】
本発明の1つの実施形態において、買い注文リスト化モジュールおよび売り注文リスト化モジュールは、買いデータ製品または売りデータ製品に関連付けられた1つ以上の属性を受信し、少なくとも、対応する以前に終結された売り注文に関連付けられた不変属性との適合および形式について、受信された1つ以上の属性を検証し、さらに、買い注文のリストおよび売り注文のリスト内の検証された買いデータ製品および売りデータ製品をそれぞれ公開することにより、買い注文のリストおよび売り注文のリストをそれぞれ生成するよう、さらに構成されている。ここで、1つ以上の属性の少なくともいくつかは、テンプレート化された形式になっている。
【0012】
本発明の1つの実施形態において、1つ以上の買いデータ製品に対応するマッチング売りデータ製品は、第2のセットのうちの1つの売りデータ製品、または、第2のセットのうちの親売りデータ製品(parent sell data product)である複数の売りデータ製品を束ねることにより第2のセット内で生成された子売りデータ製品(child sell data product)である。ここで、子売りデータ製品は、少なくとも親売りデータ製品に関連付けられた不変属性を引き継いでいる。
【0013】
本発明の1つの実施形態において、製品発見モジュールは、(a)対応する買いデータ製品に関連付けられた非金銭属性と、(b)終結済み売り注文のレポジトリ内の対応する買いデータ製品にマッチングする対応する以前に終結された売り注文の少なくとも1つと、マッチング売りデータ製品に関連付けられた非金銭属性との適合をチェックし、対応する買い手および売り手の少なくとも一方に関連付けられたランクに基づいて、マッチング売りデータ製品を、インフライト注文として選択的に特定し、買いデータ製品および対応するマッチング売りデータ製品の少なくとも一方に関連付けられた可変属性の少なくともいくつかを変更することにより、コンフクリトを解消するよう、さらに構成されている。
【0014】
本発明の1つの実施形態において、注文処理モジュールは、買いデータ製品および対応するインフライト注文の少なくとも一方に関連付けられた価格を変更し、終結済み売り注文のセットを生成するために、価格発見メカニズムによって、関連付けられた金銭属性を確定させることにより、インフライト注文のセットを処理するよう、さらに構成されている。
【0015】
本発明の1つの実施形態において、注文実行モジュールは、終結積み売り注文のレポジトリ内の対応する以前に終結された売り注文との、終結済み売り注文のセットに関連付けられた非金銭属性の適合をチェックし、終結済み売り注文のセットの金銭合意の後に、アクセスキーを生成し、終結済み売り注文のセットを用いて終結済み売り注文のレポジトリを更新し、競合処理または競合解消に基づいて、終結済み売り注文のセットに基づくインフライト注文のセットを更新するよう、さらに構成されている。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の複数の実施形態、並びに、それらの様々な特徴および利点が、添付の図面に示され、さらに、以下の記述において詳細に述べられている非限定的な実施形態を参照して、より十分に説明される。本明細書で用いられている実施例は、本明細書中の実施形態を実施可能とし、さらに、本分野における当業者が、本明細書中の実施形態を実施可能となるような理解を容易にするためだけの意図で提供される。したがって、実施例は、本発明の実施形態の範囲の限定を構成するものではない。
【0025】
用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む/含有する(containing)」、「備える(including)」、およびこれらの他の形式は、同等の意味を表すものであり、これらの任意の1つの用語に続く1つまたは複数の項目が含まれるオープンエンドなリストを意味し、これらの1つまたは複数の項目の排他的なリストを意味するものではなく、リストされた1つまたは複数の項目にのみ限定されるという意味ではない。
【0026】
本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられる単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明示的に示していない限り、複数への参照を含むことに留意すべきである。ここに記述されるものと同様または同等の任意のシステムおよび方法は、本発明の実施形態の実施またはテストにおいて使用可能であるが、好適なシステムおよび方法が、以下に記述される。
【0027】
本発明の全ての特徴を示す、本発明のいくつかの実施形態は詳細には述べられない。開示の実施形態は、本発明の例示に過ぎず、様々な形態において実施可能である。以下の詳細な説明を述べる前に、以下の議論の全ては、記述される特定の実施とは無関係に、本質的に例示であり、限定ではない。
【0028】
最初に、データ製品の交換または取引、特に、データマーケットプレイスのようなデータハブにおけるデータ製品の交換または取引は、困難を伴うものである。何故ならば、データ製品は、取引の間に交渉および変更され得る、少なくともいくつかの可変属性によって特徴付けられるからである。複数の価格発見メカニズムと共にデータ製品に関連付けられる項目および条件が変化することは、データ製品に関する注文管理の複雑さを増大させることに繋がる。次に、データマーケットプレイスにおいて取引されるデータ製品の量が膨大であり、さらに、注文の実行速度が、1時間当たり10万件を超えることである。データマーケットプレイスは、ビックデータの成長に伴い急増している。収集、通信、集約、保存または分析可能なデータの爆発的増加が発生している。ビックデータは、有意な取引に繋がり得る資産であると、次第に認識され始めている。有形の資産または金融製品に関する従来の注文管理システムおよび方法は、取引を終結するために解決が必要なコンフリクトに繋がり得るデータ製品の可変および変更可能属性に対応するよう構成されていない。本発明のシステムおよび方法は、取引されているデータ製品に関連付けられたプライバシー要件、取引されているデータ製品用に提案または終結された契約要件、取引団体に関連付けられた信用スコア、およびデータマーケットプレイスにおいて用いられ得る様々な価格発見メカニズムを満たしたとき生じ得るコンフリクトの包括的な解消と共に、買い手と売り手の基本要件を考慮に入れることにより、このような課題に対処する。また、これら属性のいくつかは、各地の法律によって管理されている。
【0029】
図面、より具体的には、
図1から6を参照する。各図において、対応する特徴には、一貫して同じ参照番号が付されている。好適な実施形態が示され、さらに、これら実施形態が以下の例示的なシステムおよび方法の文脈において記述される。
【0030】
本開示の文脈における「データ製品」との表現は、データマーケットプレイスにおいて資産の形態で取引され得る、ビジネスインテリジェンス、広告、人口統計学データ、個人情報、研究、および市場データ等に関するデータを指す。本発明によれば、データ製品は、1つ以上の属性によって特徴付けられ、1つ以上の属性のいくつかは、複数の可変属性およびいくつかの不変属性である。
【0031】
本開示の文脈における「買い注文」および「売り注文」との表現はそれぞれ、データ製品の1つ以上の属性に対して発生し得るいくつかの変更を伴う、データ製品を購入または販売するためのリクエストを指す。したがって、「買いデータ製品」は、買い手によって参照された売り注文に対する1つ以上の属性に対して発生し得るいくつかの変更を伴う、買い手によって生成された買い注文、または、買い手によって参照された売り注文(マッチングメタデータを有している売り注文)に関する。また、「売り注文」は、売り手によって参照された買い注文に発生し得る1つ以上の属性に対するいくつかの変更を伴う、売り手によって生成された売り注文、または、売り手によって参照された買い注文(マッチングメタデータを有している買い注文)に関する。
【0032】
本開示の文脈における「束ねる(bundling)」との表現は、子売り注文を形成するための売り注文内に含まれる1つ以上の売り注文またはデータ製品の収集を指す。
【0033】
「インフライト注文」との表現は、1つ以上の属性が交渉されている注文を指す。したがって、注文が受け入れられていない、または、注文が受け入れられているものの、注文の処理が完了していないことになる。
【0034】
本開示の文脈における「終結済み売り注文」との表現は、買い注文と売り注文の間のデータ製品の1つ以上の属性におけるコンフリクトがある場合、コンフリクトが解消され、さらに、1つ以上の属性の交渉が完了した注文を指す。この注文は、買い手と売り手の間の取引を終了させるために既に実行されていてもよい。
【0035】
図1は、本発明の実施形態に係る、データ製品の注文管理におけるデータコンフリクトを解消するためのシステムの例示的なブロック図を示している。
図2は、本発明の実施形態に係る、システム100を含む機能モジュールを例示的に示している。
【0036】
1つの実施形態において、システム100は、1つ以上のプロセッサー102と、通信インターフェースデバイスまたは入力/出力(I/O)インターフェース104と、1つ以上のプロセッサー102に動作可能に接続され、1つ以上のモジュール108を含む1つ以上のデータ記憶デバイスまたはメモリー106と、を備えている。1つ以上のプロセッサーは、1つ以上のマイクロプロセッサー、マイクロコンピューター、マイクロコントローラー、デジタル信号プロセッサー、中央処理ユニット(CPU)、状態機械、論理回路、および/または、動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実施可能なハードウェアプロセッサーである。機能の中でも特に、プロセッサーは、メモリー内に保存されているコンピューター可読命令をフェッチおよび実行するよう構成されている。1つの実施形態において、システム100は、ラップトップコンピューター、デスクトップコンピューター、ノートパソコン、ワークステーション、メインフレームコンピューター、サーバー、ネットワークサーバー、クラウド、携帯デバイス、ウェアラブルデバイス等のような1つ以上の演算システム内において実施することができる。
【0037】
I/Oインターフェースデバイス104は、例えば、ウェブインターフェース、グラフィカルユーザーインターフェース、IOTインターフェース等の様々なソフトウェアおよびハードウェアインターフェースを含み得、さらに、有線ネットワーク(例えば、LAN、ケーブル等)および無線ネットワーク(WLAN、セルラー、衛星等)を含む広範な種類のネットワークおよびプロトコルタイプにおける相互通信を容易にすることができる。1つの実施形態において、I/Oインターフェースデバイス104は、多数のデバイスを互いに接続、または、他のサーバーに接続するための1つ以上のポートを含み得る。
【0038】
メモリー106は、例えば、揮発性メモリー(静的ランダムアクセスメモリー(SRAM)および動的ランダムアクセスメモリー(DRAM)等)および/または非揮発性メモリー(リードオンリーメモリー(ROM)、消去可能プログラム可能ROM、フラッシュメモリー、ハードディスク、光学ディスク、磁気テープ等)のような本分野において既知の任意のコンピューター可読媒体を含む。1つの実施形態において、図示のように、(
図2の)システム100の様々なモジュール108A〜108Fをメモリー106内に保存することができる。
【0039】
図3Aおよび図3Bは、本発明の実施形態に係る、データ製品の注文管理におけるデータコンフリクトを解消するためのコンピューター実施方法200を示している。コンピューター実施方法200は、
図1および
図2に示されているようなシステム100のコンポーネントを参照して、以下に説明される。1つの実施形態において、システム100は、複数の注文(注文1、注文2、...、注文n)を受信し、さらに、複数の終結済み注文(終結済み売り注文1、終結済み売り注文2、...、終結済み売り注文n)を生成するよう構成されている。1つの実施形態において、注文は、1つ以上の買い注文、1つ以上の売り注文、またはこれらの組み合わせである。1つの実施形態において、買い注文リスト化モジュール108Aは、工程202において、1人以上の買い手が購入に興味を示している買いデータ製品の第1のセットを含む買い注文のリストを生成するよう構成されている。同様に、売り注文リスト化モジュール108Bは、工程204において、1人以上の売り手が販売に興味を示している売りデータ製品の第2のセットを含む売り注文のリストを生成するよう構成されている。これより下で参照される「データ製品」は、通常、買いデータ製品および売りデータ製品を指す。実施形態の1つにおいて、データ製品は、単一のデータ製品または一束のデータ製品(a bundle of data products)である。例えば、データ製品「歯科衛生製品の販売数および需要」は、「爽快な刺激の歯磨き粉の販売数」、「ハーブ歯磨き粉の販売数」、「ホワイトニング用歯磨き粉の販売数」、「デンタルフロス(糸ようじ)の銘柄、地域、および都市別の需要」等のような複数のデータ製品を含んでいてもよい。代替的に、データ製品「歯磨き粉の販売数」は、単一のデータ製品であってもよく、買い手と売り手との間のビジネス取引のために、データマーケットプレイスのような膨大なデータハブ内に、デジタル的に配置されていてもよい。例示的なデータ製品「歯磨き粉の販売数」に関連付けられたデータ項目は、「地域」、「銘柄名」、「化学成分」、「供給力(availability)」、「価格」、「販売数」等のようなメタデータによって特徴付けられていてもよい。
【0040】
データ製品は、データ製品の詳細(粒度、品質、形式等)のようなデータ製品が構築される上での基本特性または1つ以上の属性、および、製品の提示された契約項目(転売可能、いくつの複製を販売可能、特定の地域外に持ち出し可能か否か、その他例外等)によって特徴付け可能である。1つの実施形態において、1つ以上の属性は、(a)データ項目に関連付けられたメタデータ、関連付けられた売り手または買い手の信用スコア、契約項目、およびプライバシー要件を含む非金銭属性と、(b)データ製品に関連付けられた価格と、を含んでいる。これらの属性の内、契約項目のようないくつかの属性は、いくつかの不変(変更不可能な)項目および条件を含んでいてもよく、一方、それ以外の契約項目は、交渉可能(negotiable)であってもよい。不変契約項目のいくつかの例としては、非集約形式(non-aggregated form)で転売可能であるか否か(特に、データが個人を特定可能なデータ(PII:Personally Identifiable Information)のようなコンポーネントを含む場合)、データを特定の地域外に持ち出しまたは特定の地域外で使用可能か否か、または、個人または団体の特定のセットに販売することが禁じられているか否かといった項目が挙げられる。
【0041】
いくつかの例示的なデータ項目を有するデータ製品の例示的なリストを、以下の表によって表すことができる。
【0042】
1つの実施形態において、本発明のシステム100は、(i)価格発見モジュール300から受信した、データ製品に関連付けられた価格、(ii)データプライバシーモジュール400から受信した、データ製品に関連付けられたプライバシー要件、(iii)信用および苦情モジュール(reputation and complaint module)500からの買い注文および売り注文の買い手および売り手のそれぞれに関連付けられた信用スコア、(iv)契約管理モジュール600から受信された、データ製品に関連付けられた項目および条件、および(v)他のモジュール700からのデータ製品の取引に関するその他任意の情報、の1つ以上を受信するよう構成された終結済み売り注文のレポジトリ108Fを含む。1つの実施形態において、価格発見モジュール300、データプライバシーモジュール400、信用および苦情モジュール500、契約管理モジュール600、およびその他モジュール700は、本発明のシステム100を含むデータマーケットプレイスプラットフォームに含まれている。代替的に、これらのモジュールは、第三者のシステムの一部を形成していてもよい。
【0043】
図4は、本発明の実施形態に係る、データ製品(買いデータ製品または売りデータ製品)を生成するための例示的なプロセスのフロー図を示している。ユーザー(買い手または売り手)は、システム100にログインし、データ製品に関連付けられた1つ以上の属性を記入する。1つの実施形態において、1つ以上の属性は、テンプレート化された形式で受信される。少なくとも、終結済み売り注文のレポジトリ108F内の対応する以前に終結された売り注文に関連付けられた不変属性との適合および形式について、詳細が検証される。属性の検証の後、データ製品が買い注文または売り注文の一部としてリスト化される。1つの実施形態において、ユーザーは、検証されたデータ製品を公開、または、所定の時間経過後に公開される検証されたデータ製品を保存する選択またはオプションを実行する。
【0044】
理論上は、データ瀬品は何度であっても販売可能であるが、各地域の法律、または、データ製品を所有する売り手若しくはデータマーケットプレイスにおいて取引を仲介する仲介業者による特定の指示によって管理された制限が存在する。1つの実施形態において、製品発見モジュール108Cは、工程206において、データ製品に含まれるデータ項目のメタデータに基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応するマッチング売りデータ製品を特定するよう構成されている。
図5は、本発明の実施形態に係る、買い手が売りデータ製品を発注したときの例示的なプロセスのフロー図を示している。買い手がデータ製品を購入する必要があるときには、買い手は、システム100にログインし、第2のセット内のマッチング売りデータ製品を検索する。興味のある売りデータ製品を特定すると、買い手は、特定または参照された売りデータ製品に関連付けられた属性または詳細のいくつかを変更することができる。代替的に、売り手がいない場合であっても、買い手が自身の意図および欲している属性を公表するインスタンスが存在してもよい。このような状況において、買い手の注文に応答して、売り手が現れることがある。したがって、マッチングが存在しない場合において、買い手は、
図4のプロセスにしたがって、新しい買いデータ製品を生成し、さらに、生成される対応する売りデータ製品を待つことができる。同様に、
図6は、本発明の実施形態に係る、売り手が買いデータ製品を発注したときの例示的なプロセスのフロー図を示している。売り手がデータ製品を販売する必要があるときには、売り手はシステム100にログインし、第1のセット内のマッチング買いデータ製品を検索する。興味のある買いデータ製品が特定されると、売り手は、特定または参照された買いデータ製品に関連付けられた属性または詳細のいくつかを変更することができる。代替的に、マッチングが存在しない場合において、売り手は、
図4のプロセスにしたがって、新しい売りデータ製品を生成し、生成される対応する買いデータ製品を待つことができる。
【0045】
1つの実施形態において、買いデータ製品は、単一の売り手によって提供されるものではなく、集団によって生成または収集されるものであってもよい。従って、1つの実施形態において、システム100は、親売りデータ製品として参照される複数の売りデータ製品を束ねることによって、検討中の買い注文にマッチングする子売りデータ製品を生成してもよい。子売りデータ製品は、少なくとも、親売りデータ製品に関連付けられた不変属性を受け継ぐ。よって、システム100は、膨大な管理間接費(management overhead)を有することとなる。買い手は、収集されているデータの量に応じて、複数の異なる契約上の指し値規則および価格付けを条件として明記することが許可されている。このような特別な状況において、注文管理の一部分として、システム100は、例えば、クラウドソーシングプラットフォーム(crowd sourcing platforms)のような買い手選択チャンネル上において、データのオープンコール(open call)を発行する。この状況において、親−子の関係が、再交渉または複数回交渉される。
【0046】
1つの実施形態において、製品発見モジュール108Cは、工程208において、1つ以上の属性に基づいて、買いデータ製品と、対応するマッチング売りデータ製品との間のコンフリクトを解消し、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを生成するよう構成されている。したがって、買い手は、最初に、マッチング売りデータ製品に関連付けられた非金銭属性をレビューする。買い手は、非金銭属性を受け入れるか、または、売りデータ製品に関連付けられた売り手に変更を提案することができる。1つの実施形態において、可変契約項目または可変プライバシー要件のような、買いデータ製品および対応するマッチングセルデータ製品の少なくとも一方に関連付けられた属性の少なくともいくつかが、変更のために交渉可能となっている。買い手が非金銭属性を受け入れた際、または、売り手が提案された変更を受け入れた際に、製品発見モジュール108Cは、買い注文にマッチングする対応する以前に終結された売り注文を用いて、合意された非金銭属性の適合をさらにチェックするよう構成されている。非金銭属性の適合の後に、マッチング売りデータ製品が、インフライト注文として特定される。
【0047】
1つの実施形態において、非金銭属性との適合が、特定の買い注文または売り注文に基づいたドメイン属性記述子(domain attribute descriptors)の特定のセットを示唆するディープラーニング技術または機械学習技術を用いたテキストマイニング、自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)のようなビックデータ技術または推論技術(reasoning technique)の少なくとも1つに基づいてチェックされる。1つの実施形態において、非金銭属性は、工業またはドメイン特定オントロジー(industry or domain specific ontology)に基づいて、チェックされる。
【0048】
1つの実施形態において、注文処理モジュール108Dは、工程210において、価格交渉に基づいて、1つ以上の買いデータ製品に対応するインフライト注文のセットを処理することにより、終結済み売り注文のセットを生成するよう構成されている。価格交渉は、買いデータ製品および対応するインフライト注文の少なくとも一方の価格の変更に基づく、価格または規則の直接変更を含む。関連付けられた金銭属性が終結されると、終結済み売り注文のセットが生成される。1つの実施形態において、直接交渉、オファー−指し値マッチング(offer-bid matching)、オークションベースの価格発見メカニズムのような価格発見メカニズム等が、金銭属性を終結させるために実行され得る。
【0049】
1つの実施形態において、注文実行モジュール108Eは、工程210において、終結済み売り注文のセットのうちの対応する終結済み売り注文にアクセスするためのアクセスキーを、買い手に生成することにより、終結済み売り注文のセットを実行するよう構成されている。最初に、金銭属性が終結された際、注文実行モジュール108Eは、終結済み売り注文のレポジトリ108F内の対応する以前に終結された売り注文との、終結済み売り注文のセットに関連付けられた非金銭属性の適合を再度チェックすることにより、少なくとも、不変属性が金銭属性の交渉のプロセスにおいて違反されていないことを保証する。1つの実施形態において、デジタル署名スキーム(DSS:Digital Signature Schemes)を用いて、買い手と売り手との間の安全な通信が保たれる。注文実行モジュール108Eは、その後、終結済み売り注文内に含まれるデータ製品へのアクセスを許可するためのアクセスキーを生成する前に、終結済み売り注文のセットの金銭合意の承認のためのチェックを行う。実施形態の1つにおいて、終結済み売り注文が生成されると、終結済み売り注文の実行を容易とするために、第三者預託(escrow)メカニズムが起動される。
【0050】
1つの実施形態において、取引の終結を本質的に示すアクセスキーを生成した際に、終結済み売り注文のレポジトリ108Fが、終結済み売り注文のセットによって更新される。さらに、インフライト注文の属性を追跡し、ここで言及された項目と注文との間に矛盾が発生しないことを保証するために、競合処理または競合解消(contention processing or resolution)(例えば、セマフォ(semaphores))が用いられる。したがって、インフライト注文のセットも、影響を受けたインフライト注文が処理されることを保証するものである(典型的には、関係する売り手/買い手に提供されるキャンセルおよび通知)。
【0051】
1つの実施形態において、注文処理モジュール108Dは、契約項目および条件の交渉のために、契約管理モジュール600を起動する。同様に、価格発見モジュール300は、価格交渉のために起動される。最後に、信用および苦情モジュール500が起動され、インフライト注文が生成される前に、買い手および売り手に関連付けられた信用スコアまたはランクが考慮されることを保証する。
【0052】
1時間当たり10万件を超える(おそらく、数百万件の)注文を処理する必要があるのと同時に、データ製品の複雑性(complexity)およびインフライト取引を処理するのに十分速い速度で検出を実行しなければならない関係するコンフリクトの無数の可能性を取り扱うことは、本発明のシステムおよび方法によって対処される主要な課題である。1つの実施形態において、膨大な量の注文を処理するために、GNDM多重待ち行列(GNDM multiple queues)技術またはビックデータツールを実行してもよい。
【0053】
よって、本発明の方法およびシステムは、データ交換において生じ得るコンフリクトの解消を容易とするものであり、買い注文または売り注文が、買い手と売り手との間の高い利益につながるデータ製品のために実行される。実行または販売されているデータ製品(データ項目、契約項目等を含む)のインフライトである完了済み注文等のいくつかのセットと、製品の未終結注文のセットのいくつかとの間、または、完了済み注文とデータ製品の不変態様との間に競合が生じ得る。本発明の方法およびシステムは、インフライト注文の項目を追跡し、データ製品の項目と注文との間に矛盾が発生しないことを保証することを支援するものである。
【0054】
本発明の方法の実施形態が、例示的なデータ製品のセットを参照して説明される。以下に示すようにして、データ製品(買いデータ製品/売りデータ製品)がデータマーケットプレイス内において利用可能となっている。
買い注文のリストは、以下のようなものである。
B1およびB2は、買い手が、買い注文リスト内に買い注文をリストに記載するために、買いデータ製品の詳細を入力した際に、システムによって生成された買い注文であることに留意されたい。
売り注文のリストは、以下のようなものである。
S1およびS2は、売り手が、売り注文リスト内に売り注文をリストに記載するために、売りデータ製品の詳細を入力した際に、システムによって生成された買い注文であることに留意されたい。
データ項目のメタデータに基づく買い注文および売り注文のマッチングされたセット:
以下の事項が、買い注文および売り注文のマッチングされたセットから得られる。
1)買い手1は、売り手4および売り手6とマッチングされた売り注文を有する。
2)買い手2は、売り手3および売り手5とマッチングされた売り注文を有する。
3)買い手3および買い手6は、売り手1とマッチングされた売り注文を有する。
4)買い手4および買い手5は、売り手2とマッチングされた売り注文を有する。
非金銭属性の適合に基づくインフライト注文のセット:
この例における注文S1、S2、B1、B2は、システムによって生成されたものであり、リストに記載された買い注文の購入の意図またはリストに記載された売り注文の販売の意図に応答して生成されたものではないので、注文S1、S2、B1、B2に対して参照された注文が存在しないことに留意されたい。
直接交渉による価格発見の間、インフライト注文の価格は、以下のインフライト注文の上述のセット用の終結済み売り注文のセットに示されているように、変化し得る。
注文B3は、買い手6には販売してはならないという追加項目を理由として、売り手1が直接交渉の間に関連付けられた価格を値上げしているので、値付けされた価格よりも高い価格を示していることに留意されたい。
終結済み売り注文のセットに基づくインフライト注文の更新済みセットは、以下のようなものである。
買い注文B3が実行されたので、注文S1の数量が、もともとの供給(利用)可能数3から2に更新され、さらに、データ製品P1が、買い手6への転売を許可しないという追加必須条項を有していることに留意されたい。
【0055】
1つの実施形態において、本発明のシステムは、データ製品および関連サービスの注文に関するビジネスプロセスを管理するデータ交換プラットフォームの一部分であってもよい。本発明のシステムは、常時更新されているインベトリー情報、ベンダーのデータベース、顧客のデータベース、顧客の返品および返金の記録、請求および支払いの情報、注文プロセスの記録化、一般的な台帳情報を提供することにより、ビジネスの注文プロセスを自動化および能率化する。本発明のシステムおよび方法の利点は、包括的な方法による取扱案件のコンフクリトの解消による販売の可視性の向上、顧客との関係性の改善、並びに、遅延および入荷待ち時間(back-order)の最小化による効率的な注文プロセスの実現を含む。
【0056】
本発明のシステムおよび方法は、これに限定されるわけではないが、以下の1つ以上への適用が可能である。
電気通信(Telecom)−顧客、口座、信用証明、製品出荷、支払い等の追跡の維持
小売り−大規模な小売り業者は、顧客からの注文、在庫水準維持、梱包および出荷の追跡を維持するために、OMSを用いる。
製薬およびヘルスケア
自動車−OEMs(Original Equipment Manufactures)を介して調達される部品の追跡の維持
金融サービス
公開(本/記事等)のための複数の注文が存在し得るメディアおよび出版業界
流通およびサプライチェーンは、注文を追跡および管理するために本メカニズムを適用可能な非常に大きな領域である。
【0057】
記載された記述は、本発明を記述し、本分野における当業者が、本発明の実施形態を実施および使用することを可能とする。ここに規定される本発明の実施形態の範囲は、本分野における当業者が想到可能な他の変形を含んでいてもよい。このような他の変形は、特許請求の範囲の文言と異ならない同様の要素を有している、または、特許請求の範囲の文言とは非実質的に異なる同等の要素を含んでいたとしても、本発明の範囲に含まれるものである。
【0058】
しかしながら、保護の範囲は、内部にメッセージを保持するコンピューター可読手段に加えて、プログラムにまで及ぶことは理解されるべきである。そのようなコンピューター可読保存手段は、プログラムが、サーバー、携帯デバイス、または任意の好適なプログラム可能デバイス上で実行されたときに、本方法の1つ以上の工程を実行するためのプログラムコード手段を含む。ハードウェアデバイスは、例えば、サーバー、パーソナルコンピューターのような任意の種類のコンピューター、および、これらの任意の組み合わせを含む任意の好適なプログラム可能デバイスである。また、デバイスは、ハードウェア手段(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、ハードウェア手段とソフトウェア手段の組み合わせ(例えば、ASICとFPGA)、少なくとも1つのマイクロプロセッサー、内部にソフトウェアモジュールを有する少なくとも1つのメモリーを含む手段であってもよい。よって、手段は、ハードウェア手段とソフトウェア手段の双方を含む。本明細書において記述された方法の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアにおいて実施することができる。また、デバイスは、ソフトウェア手段を含む。代替的に、本発明は、例えば、複数のCPUを用いて、複数の異なるハードウェアデバイス上において実施されていてもよい。
【0059】
ここで記述された実施形態は、ハードウェア要素とソフトウェア要素を含み得る。ソフトウェアにおいて実施される実施形態は、これに限定されるものではないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む。本明細書で記述され、本発明のシステムを含む様々なモジュールによって実行される機能は、他のモジュールまたは他のモジュールの組み合わせにおいて実施されてもよい。記述の目的のため、コンピューター使用可能またはコンピューター可読媒体は、使用のために、命令実行システム、装置、またはデバイスと共に用いられ、または、接続され、プログラムを、含有、保存、通信、伝搬、または送信することができる任意の装置であってもよい。ここで記述された様々なモジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールとして実施されてもよく、任意の非一時的コンピューター可読媒体または他の記憶デバイスの任意の種類のものに保存されてもよい。非一時的コンピューター可読媒体の非限定的な例としては、CD、DVD、ブルーレイディスク、フラッシュメモリー、ハードディスクドライブ等が挙げられる。
【0060】
プログラムコードを保存および/または実行するために適したデータ処理システムは、システムバスを介してメモリー要素に直接または間接に接続された少なくとも1つのプロセッサーを備える。メモリー要素は、プログラムコードが実際に実行されている間に用いられるローカルメモリー、大容量記憶装置、および実行中に大容量記憶装置から読み出されなければならないコードの読み出し数を減少させるために少なくともいくつかのプログラムコードの一時保存を提供するキャッシュメモリーを含み得る。
【0061】
さらに、プロセスの工程、方法の工程、技術等が一連の順番で記述されるが、そのようなプロセス、方法、および技術は、代替的な順番で動作するよう構成されていてもよい。換言すれば、記述された工程の任意の手順または順番は、各工程がその順番で実行されなければならないという要件を必ずしも示すものではない。ここに開示されたプロセスの工程は、任意の順番の実施で実行されてもよい。さらに、いくつかの工程は、同時に実行されてもよい。
【0062】
以上の記述が、様々な実施形態を参照して提供された。本出願が属する分野および本分野における当業者であれば、本発明の原理、考え方、および範囲から有意に逸脱することなく、記述された構成および動作の方法における変形や変更が可能であることを理解できるであろう。