特許第6649503号(P6649503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6649503
(24)【登録日】2020年1月20日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】感圧先端を有する無線位置決めペン
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20200210BHJP
【FI】
   G06F3/03 400A
   G06F3/03 400Z
   G06F3/03 400C
   G06F3/03 400F
【請求項の数】13
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2018-545373(P2018-545373)
(86)(22)【出願日】2016年5月20日
(65)【公表番号】特表2019-512136(P2019-512136A)
(43)【公表日】2019年5月9日
(86)【国際出願番号】IB2016000689
(87)【国際公開番号】WO2017144936
(87)【国際公開日】20170831
【審査請求日】2018年12月21日
(31)【優先権主張番号】PV2016-111
(32)【優先日】2016年2月25日
(33)【優先権主張国】CZ
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518301925
【氏名又は名称】オー.ペン.エス.アール.オー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミハール、マレク
(72)【発明者】
【氏名】ミハール、アレクサンドル
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0310066(US,A1)
【文献】 特開平08−129449(JP,A)
【文献】 特開2014−119936(JP,A)
【文献】 特開2013−161307(JP,A)
【文献】 特開平10−228345(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3199511(JP,U)
【文献】 国際公開第2015/007856(WO,A1)
【文献】 特開2009−223839(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02813918(EP,A1)
【文献】 特開2004−164609(JP,A)
【文献】 特表2005−525647(JP,A)
【文献】 特表2002−523830(JP,A)
【文献】 特開平5−233129(JP,A)
【文献】 特開2010−55585(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/017039(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力源、光学系(1)、慣性センサ、およびBluetooth(登録商標)無線技術を備える感圧先端を有する無線位置決めペンであって、ケーシング(6)には第2ケーシング(7)が後部分に設けられ、前記ケーシング(6)の上部分にはボタンを有する指板(8)を有する穴(61)が設けられており、前記ケーシング(6)は、内部に電池(10)を有する摺動的に収容された本体(4)を提供し、ヘッド(3)は前記摺動的に収容された本体(4)の前部分に取り付けられており、第1カバー(5)には前記摺動的に収容された本体(4)の部分に取り付けられた締結機構(51)が設けられており、前記摺動的に収容された本体(4)は、可撓性部分(20)で互いに相互接続された、第1固定部分(21)、第2固定部分(22)、第3固定部分(23)、および第4固定部分(24)を備えるプリント回路基板(2)を収容し、前記摺動的に収容された本体(4)の前部分には、PCB可撓性部分(15)を通じて前記第4固定部分(24)に接続された光学センサ(13)を支承するPCB固定部分(14)上で摺動するように構成された前記光学系(1)が設けられており、前記ヘッド(3)には、光源(16)を有する先端ボタン(92)、加えて容量センサ(91)も設けられており、前記容量センサ(91)は、前記第1固定部分(21)に内蔵された固定電極(911)および可動電極(912)を備え電力マネージャ(236)とさらに信号接続されたRC発振器(94)と一方向で信号接続され、前記可撓性可動電極912上に力を伝達する前記先端ボタン(92)に力を印加することを特徴とする、感圧先端を有する無線位置決めペン。
【請求項2】
前記光学系(1)は、その一端が光学レンズ(111)を収容するように構成され、他端が前記光学センサ(13)を有する前記プリント回路基板(PCB)(2)の前記固定部分(14)の上を摺動するように構成された、ホルダ(12)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペン。
【請求項3】
前記ヘッド(3)には、一端に前記光学レンズ(111)が続いて他端は自由空間で終端する、膨張する光学チャネル(19)が設けられているが、前記光学チャネル(19)および前記光学系(1)はいずれも光軸(17)に対して同軸に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペン。
【請求項4】
前記ボタンの前記指板(8)は、それぞれ2つの位置を有することを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペン。
【請求項5】
前記第1カバー(5)は、固定手段(11)を介して前記摺動的に収容された本体(4)と取り外し可能であり、前記固定手段(11)はネジであることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペン。
【請求項6】
光学系(1)は、感圧先端(9)にさらに接続されたプリント回路基板(PCB)(2)に接続されており、前記電池(10)は、前記プリント回路基板(PCB)(2)を通じて電力を供給することを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンの接続。
【請求項7】
前記光学系(1)は、光学センサ(13)と双方向に信号接続された光源(16)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンの接続。
【請求項8】
前記プリント回路基板(2)は、第1電圧インバータ(234)ならびに第2電圧インバータ(235)に信号接続された前記電力マネージャ(236)を含み、前記電力マネージャ(236)は加速器ジャイロスコープモジュール(242)と双方向に信号接続され、アンテナ(243)とさらに双方向に信号接続された、プロセッサ(241)とさらに信号接続され、第1ボタン(221)、第2ボタン(222)、第3ボタン(231)、および第4ボタン(232)は前記プロセッサ(241)とさらに信号接続され、前記第4ボタン(232)は前記電力マネージャ(236)とさらに信号接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンの接続。
【請求項9】
各電子部品の電力供給には、前記第1電圧インバータ(234)および前記第2電圧インバータ(235)の両方と、さらに前記第1電圧インバータ(234)を介して前記プロセッサ(241)、電荷ポンプ(237)、前記光学センサ(13)、および前記RC発振器(94)と相互接続された前記電池(10)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンの接続。
【請求項10】
請求項1に記載の電源、光学系(1)、慣性センサ、およびBluetooth(登録商標)無線技術を備える感圧先端を有する無線位置決めペンを制御する方法であって、
前記感圧先端を有する無線位置決めペンの動作検出するステップと、
検出された動作に応じた対象制御装置のカーソルの位置を変更するステップ、または
検出された動作に応じた対象制御装置の画面を評価するステップと、
を備える方法。
【請求項11】
前記感圧先端を有する無線位置決めペンの傾斜動作は、前記対象制御装置の前記カーソルのY軸動作の動きに動作を垂直変換し、前記対象制御装置の前記カーソルのX軸動作の動きに動作を水平変換することを特徴とする、請求項10に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンを制御する方法。
【請求項12】
前記無線位置決めペンの傾斜動作は、前記無線位置決めペンの動作と反対の方向に前記対象制御装置の前記画面を垂直にスクロールすることを特徴とする、請求項10に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンを制御する方法。
【請求項13】
最大範囲0.8の、正または負のいずれかの閾値を超える回転動作の角速度で、縦軸の周りで片側に回して戻す前記無線位置決めペンの高速回転動作は、縦軸の前記無線位置決めペンの転動が続いて、前記対象制御装置の前記画面を前記無線位置決めペンの転動と同じ方向に移動させることを特徴とする、請求項10に記載の感圧先端を有する無線位置決めペンを制御する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Bluetooth(登録商標)無線技術またはUSBが設けられたコンピュータ、計算装置、マルチメディアデバイス、携帯電話、タブレット、およびその他のスマートデバイスの無線制御のための感圧先端を有する無線位置決めペンの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、一般に「マウス」として知られる、いわゆる「X−Y」位置指示器である周辺装置が、コンピュータの簡単かつ迅速な制御に最もよく使用されている。位置指示器の動きをコンピュータモニタ上のカーソルの動きに伝えるために、特殊なセンサが使用される。マウスの底部に配置された回転ボールの形態の位置センサで二次元情報を入力することを可能にする、従来の機械的光学マウスが知られている。さらに、「光学ペン」として知られる、グラフィック表示と組み合わせた周辺機器も知られている。この装置は、コンピュータ内の画像への創造的な介入を可能にする。
【0003】
スロバキア特許第UV5302号明細書は、上に枢動可能なマイクロスイッチリングと、その隣に二次マイクロスイッチボタンを有する縦方向鉛筆型本体内に配置された位置センサを有する、鉛筆型入力周辺コントローラを開示している。位置スイッチは縦方向鉛筆型本体の末端に配置され、一次マイクロスイッチボタンは、縦方向鉛筆型本体のマイクロスイッチ回転リングおよび二次ボタンの隣に設けられる。別の実施形態では、位置決めセンサを有するヘッドが、縦方向鉛筆型本体にしっかりとまたは枢動可能に設けられる。位置センサは、縦方向鉛筆型本体の末端に設けられてもよく、少なくとも1つの付加的なマイクロスイッチボタンを形成する窪みは、縦方向鉛筆型本体の枢動可能なマイクロスイッチリングの下または上に設けられてもよい。
【0004】
スロバキア特許第UV6147号明細書は、汎用コンピュータおよびノートブックに適用可能な、コンピュータ用の多機能入力鉛筆型周辺コントローラを開示している。電力源は、機能的に双方向の独立した接続を有する出力モジュール、ならびに加速度センサ、光学センサ、磁気センサ、およびジャイロセンサと共に、コントローラを有する細い縦方向の演算プロセッサに接続されており、その一方で機能的に双方向の独立した接続を有する入力モジュールおよび性能プロセッサを備えるUSBモジュールは、出力モジュールとリモートで機能的に接続されており、コントローラは、いずれの順序で設けられてもよい、一次先端ボタン、スクロールボタン、二次ボタン、機能ボタン、および機能スイッチからなる。コントローラは、少なくとも1つの付加的なボタンおよび/またはスイッチおよび/またはリバーサからなってもよい。
【0005】
欧州特許第1697876号明細書は、電子ペン用に設計されたモジュール式ユニットを開示している。モジュール式ユニットは、書き込み用の受信器を有するキャリアと、プリント回路基板と、プリント回路基板上に実装された二次元感知放射線と、画像レベルを規定する表示ユニットと、を備える。キャリア、プリント回路基板、および表示ユニットは、放射線センサ上の画像レベルを探査するための感知放射線に向けられた表示ユニットと相互接続されている。放射線源、たとえばLEDダイオードまたはレーザダイオードは、プリント回路基板上に配置されるか、または表示ユニット上のホルダ内に取り付けられてもよい。表示ユニットは、検出器上に伝達される放射線の空間的制御のためのユニットとして動作してもよい。このユニットは、放射線伝達のためのチャネルと、撮像レンズと、チャネル内の放射線を再配向するためのミラーと、を備えてもよい。
【0006】
米国特許第6710267号明細書は、タッチパネル用の入力ペンを開示している。たとえばアセチルビチューメンから作られたボールは、入力ペンの先端に設けられる。ペンとパネルとの接触は、ボールを介して行われてタッチパネルに衝撃を与え、これによりバネシステムが動作する。バネシステムは2つのバネを備え、これらのバネは異なるバネ定数を有する。ペンが強い力でタッチパネルに触れたときにペンの損傷を回避するために、第2のバネは第1のバネよりも強くなっている。
【0007】
中国特許第203149505号明細書は、電気制御装置としての静電容量式タッチペンを開示している。概略図によれば、静電容量式タッチペンは、ケーシング、スティック、および先端を備え、ペン先は外面および内面を備え、ペン先の内面は弾性材料からなり、外層は可撓性導電材料からなることを特徴とする。導電材料からなるペン先の内側は、たとえば銅、アルミニウム、金、銀、などを含む。ユーティリティ設計は、特定の電解を有するPCまたは携帯電話を制御するための装置を開示する。
【0008】
欧州特許第2639682号明細書は、ペン先で押す強度を検出することができ、ペン先にかかる圧力の変化を検出することができる、入力装置用の位置指示器を開示している。位置指示器は、周りにコイルが巻き付けられて共振回路に接続された第1フェライトコアの1対の末端領域の間に挟まれた、バネ(すなわち第1バネ体)およびシリコーンゴム(すなわち第2バネ体)と、第2フェライトコアと、からなる。主要な本体部分に圧力を加えるとシリコーンゴムが変形し、これにより、第1フェライトコアおよび第2フェライトコアの2つの対抗する末端領域の間の距離は、制御されたやり方で変化する。パッドを押しながらペン先に印加される圧力を変化させることで、距離の変化を制御する。この結果、共振回路から検出器にさらに送信される電波の周波数を含む第1フェライトコアの周りに巻かれた誘導コイルの値に変化が生じる。
【0009】
欧州特許第2813918号明細書は、ペン先にかかる力によって電気抵抗が変化する力センサを有する電気ペンを開示している。力センサは、電気的に絶縁されたデフォルト位置に互いに配置された電極およびキャップを有する、モジュール式ユニットである。電極と接するように電極上で適切に構成されたキャップは、先端からの軸力を受けるように配置されている。キャップはまた、緩和された軸力がキャップをイネーブル位置からデフォルト位置に戻すように構成されている。センサからのアナログ信号は基準信号と比較され、アナログ信号からデジタルの力の値への選択的な変換が、後に行われる。
【0010】
当該技術分野の不都合は特に、左利きおよび右利きによる取り扱い、あらゆる角度での書き込み、および感知された表面のタイプの大部分または空間でのコンピュータ装置、モバイル技術、スマートデバイスの制御を許容しない、鉛筆型コントローラの不完全な設計にある。
【0011】
当該技術分野で周知の全ての装置は、特定のタイプのコンピュータ装置のみを制御するように設計されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】スロバキア特許第UV5302号明細書
【特許文献2】スロバキア特許第UV6147号明細書
【特許文献3】欧州特許第1697876号明細書
【特許文献4】米国特許第6710267号明細書
【特許文献5】中国特許第203149505号明細書
【特許文献6】欧州特許第2639682号明細書
【特許文献7】欧州特許第2813918号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、ほとんどのタイプの感知された表面上の動きまたは空間的な動きを介した入力装置の補助として、コンピュータ装置、モバイル技術、Bluetooth(登録商標)技術搭載のスマートデバイス、またはUSB機能をユーザが制御できるようにする、14mmの小径および最大150mmの長さを有する円筒形状の感圧先端を有する無線位置決めペンの発明的設計を開示することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
当該技術分野の不都合は、ケーシングの裏側に第2カバーが設けられ、上部分にはボタンの指板を有する穴が設けられている、感圧先端を有する無線位置決めペンによって、かなりの程度まで解消される。さらに、電池を内部に有するケーシングの中に摺動本体が配置されており、締結機構が設けられたヘッドおよび第1カバーは、本体の前部分および下部分にそれぞれ接続されている。さらに、本体は、可撓性部分を用いて互いに相互接続された第1固定部分、第2固定部分、第3固定部分、および第4固定部分からなるプリント回路基板を収容しており、前本体部分は、プリント回路基板(PCB)の可撓性部分を通じて第4固定部分と相互接続した光学センサを支承するプリント回路基板(PCB)の固定部分の上に摺動するように配置された、光学系を収容する。ヘッドには、光源を備えた先端ボタンが設けられ、その中に容量性センサが収容されている。
【0015】
感圧先端を有する無線位置決めペン用の光学系は、その一端が光学レンズを収容するように構成され、他端が光学センサを有するプリント回路基板(PCB)の固定部分の上を摺動するように構成された、ホルダからなる。
【0016】
感圧先端を有する無線位置決めペンのヘッドには、一端に光学レンズが続いて他端は自由空間で終端する、膨張する光学チャネルが設けられているが、光学チャネルおよび光学系はいずれも光軸に対して同軸に配置されている。
【0017】
感圧先端を有する無線位置決めペン上のボタンの指板は、ツーウェイ仕様の指板として設計されている。
【0018】
第1カバーは、ネジなどの固定手段を用いて感圧先端を有する無線位置決めペンの本体に着脱可能に取り付けられる。
【0019】
感圧先端を有する無線位置決めペン上の容量センサは、第1固定部分に内蔵された固定電極および可動電極からなる。
【0020】
光学系がプリント回路基板(PCB)に接続されている、感圧先端を有する無線位置決めペンの接続は感圧先端にさらに接続されており、ここで電池電力供給はプリント回路基板(PCB)を通じてなされる。
【0021】
感圧先端を有する無線位置決めペンのさらなる接続であって、光学系は、光学センサと双方向に信号接続された光源を備える。
【0022】
感圧先端を有する無線位置決めペンのプリント回路基板は、第1電圧インバータおよび第2電圧インバータの両方と信号接続された電力マネージャを含み、電力マネージャは、加速器ジャイロスコープモジュールと双方向に信号接続され、さらにアンテナと双方向に信号接続された、プロセッサとさらに信号接続されている。プロセッサに信号接続されているのは、第1ボタン、第2ボタン、第3ボタン、および第4ボタンであって、ボタンはさらに電力マネージャに信号接続されている。
【0023】
感圧先端を有する無線位置決めペンの感圧先端は、電力マネージャとさらに信号接続されたRC発振器と一方向で信号接続された容量センサを含む。
【0024】
電源によって供給される感圧先端を有する無線位置決めペンの各電子部品の電力供給は、第1電圧インバータおよび第2電圧インバータの両方と相互接続され、第1電圧インバータを介してプロセッサ、電荷ポンプ、光学センサ、およびRC発振器とさらに相互接続された電池によって、供給される。
【0025】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、回転オフセットを伴ってX、Y軸の感知された表面上でペンを動かすことによって、ユーザが光学的に位置決めできるようにする。
【0026】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、回転オフセットおよび可変増大を伴う三次元ペン動作位置決め機能をユーザが使用できるようにする。
【0027】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、画像、文書、ウェブサイトのスクロール機能、および同様に回転オフセットを伴う上下方向のペン動作(傾斜)を、ユーザが使用できるようにする。
【0028】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、画像、文書、ウェブサイトのスクロール機能、および同様にジェスチャ起動誤の縦軸のペン転動を、ユーザが使用できるようにする。
【0029】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、画像、文書、ウェブサイトのスクロール機能、および感知された表面上のY軸方向(ユーザから/ユーザへの方向)のペン動作を、ユーザが使用できるようにする。
【0030】
感圧先端を有する無線位置決めペンは、先端ボタンに加えられた力の強さに応じて、ボタンの1回押しまたは2回押しに関する情報を対象装置に提供する機能を、ユーザが使用できるようにする。
【0031】
ペンの実施形態は、14mm径のチューブの形態のコンパクトな設計で一群の革新的機能を有する付加的な感知ユニットを実装する必要なしに、三次元空間位置決めを可能にする。ペンは、従来のコンピュータマウスと類似のUSBサポートまたはBluetooth(登録商標) HIDクラスを有する、USBポートまたはBluetooth(登録商標)4.0またはより良い無線技術を搭載した様々な装置を正確に制御するために使用されることが可能である。グラフィックタブレットにもかかわらず、光学的位置決めにパッドは必要とされない。光学センサを使用する位置決めが何らかの理由で不可能な場合、三次元動作位置決め機能が利用できる。ペンは、テキスト書き込みの改善に利用可能な書き込みモードを有する。対象装置は、基本的な光学的位置決めに加えて、空間における動作または空間的ジェスチャによって制御されることが可能である。ペンは、1本のAAAサイズのアルカリ電池によって電力供給されるが、これは仕事または娯楽を継続するために容易に交換可能である。
【0032】
機能性
・特殊なパッドを使用する必要のない光学的位置決め(光学的動作)
・光学的形態による位置決めが現実的ではない空間におけるペン動作(三次元動作)を伴う対象装置の位置決め/制御
・ペン転動(転動動作)によるページ/テキストのスクロール
・ジェスチャ転動機能イネーブル(転動動作)−ペンの縦軸に沿った両方向の素早い回転(ジャーク)
・ペンを引くことによる光学スクロール(光学スクロール)
・上下方向のペンの動作による容易なスクロールのための三次元スクロール機能
・書道機能向けに可能な使用を伴う光学的位置決めおよび書き込みの最大限の快適さのための感圧先端
・先端の圧力感度のカスタマイズ
・先端ボタンおよび光学センサの感度が調整された、より快適なテキストの書き込みのための書き込みモード
・X、Y軸位置および回転情報伝達(三次元出力)
・ペンに直接組み込まれた座標系の較正/補正
【0033】
【表1】
【0034】
本発明は、図面に概略的に示される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】感圧先端を有する無線位置決めペンの部品の分解図である。
図2】光学系の詳細を示す図である。
図3】光学系とペンヘッドとの接続を示す図である。
図4a】プリント回路基板上の各電子部品の配置を示す図である。
図4b】プリント回路基板上の各電子部品の配置を示す図である。
図4c】プリント回路基板上の各電子部品の配置を示す図である。
図5上側の図は、感圧先端を有する無線位置決めペンの一部である感圧先端の配置を示す図である。下側の図は、容量センサ電極の配置を示す図である。
図6】感圧先端を有する無線位置決めペンの接続のためのブロック図である。
図7】F1機能、すなわち表面ペン動作の光学的X、Y軸位置決め機能を示す図である。
図8】F2機能、すなわち空間ペン動作のX、Y軸位置決め機能を示す図である。
図9】F3機能、すなわち上下の傾斜したペンスクロール動作機能を示す図である。
図10】F4機能、すなわち縦軸ペン転動動作機能を示す図である。
図11】F5機能、すなわちX軸表面ペンスクロール動作機能を示す図である。
図12】F6機能、すなわち表面感圧先端の押圧強度感知機能を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明は、関連する図面を参照して、感圧先端を有する無線位置決めペンの実施形態に関して詳細に説明される。実施例は、本発明による位置決めペンの非限定的な実施形態の変形例を示す。
【0037】
感圧先端を有する多機能ペンコントローラの例示的な実施形態が、添付図面に示されている。図1によれば、感圧先端を有する無線位置決めペンは、後部に電池10用の第2カバー7を有するケーシング6を備える。ケーシング6は、左利きおよび右利きによる快適な取り扱いのために万人向けの、円形または丸みを帯びた形状を有する。さらに、ケーシング6は、ボタン上に指板8を載置するための穴61を有する上部に設けられている。ボタン上の指板8は、左利きにも右利きにも快適な位置を有するツーウェイ仕様として設計されている。ボタン上の指板8の構造は、両方の位置を同時に押すことを可能にする。ケーシング6は、ネジなどの固定手段11を用いて第1カバー5が取り外し可能に取り付けられる本体4を、摺動的に収容する。4つの固定部分、すなわち第1固定部分21、第2固定部分22、第3固定部分23、および第4固定部分24からなり、可撓性部分20によって相互接続されたプリント回路基板(PCB)2が、上部本体4内に設けられている。第1カバー5には、ヘッド3および光学系1を固定するために、たとえばヘッド3締結機構31用のフックなどの締結部材が嵌合する溝のシステムの形態の、締結機構51が設けられている。図2は、光学系1の構成を示す。光学系1は、前本体4部分内に構成され、ホルダ12からなり、その一端は光学レンズ111を収容するように構成され、他端はPCB2可撓性部分15を介してプリント回路基板(PCB)2の第4固定部分24に光学センサ13が接続されたプリント回路基板(PCB)の固定部分14上を摺動するように構成されている。図3は、光学系1およびヘッド3の接続を示す。ヘッド3は、一端に光学レンズ111が続いて他端は自由空間で終端する、膨張する光学チャネル19を提供するが、光学チャネル19および光学系1はいずれも光軸17に対して同軸に配置されている。さらに、ヘッド3には、検出表面18の照明のための光源16が設けられている。
【0038】
プリント回路基板(PCB)2上の各電子部品の構成が、図4a、図4b、および図4cに示されている。プリント回路基板(PCB)2は、可撓性部分20を介して相互接続された、第1固定部分21、第2固定部分22、第3固定部分23、および第4固定部分24からなる。第1固定部分21には、第1ボタン221、第2ボタン222、LEDダイオード223、およびRC発振器94が設けられた第2固定部分22によって可撓性部分20を介して相互接続された容量センサ91のための可撓性可動電極912および固定電極911が設けられている。さらに、第2固定部分22は可撓性部分20を介して、第3ボタン231、第4ボタン232、RGB LEDダイオード233、1.8V電圧インバータ234、2.4V電圧インバータ235、電力マネージャ236、および電荷ポンプ237が設けられた第3固定部分23と相互接続されており、その一方で第2接点26ホルダもまたこの部分に取り付けられている。さらに、第3固定部分23は可撓性部分20を介して第4固定部分24に接続されている。第4固定部分24には、プロセッサ241および加速度計ジャイロスコープモジュール242、ならびにアンテナ243そして第1接点25も、設けられている。
【0039】
図5は、感圧先端を有する無線位置決めペンの一部としての感圧先端9の構成を示す。この実施形態では、感圧先端は、上述のような他のペン部品に接続されたヘッド3を含む。先端ボタン92、回転軸921周りの回転部、およびプラグ上の傾斜93が、ヘッド3に設けられている。先端ボタン92の本体は2本アームレベルで作られており、1つのアームは5°の角度で容量センサ91のための可撓性可動電極912にF2の力を印加し、その一方で円錐形のもう1つのアームには力F1がかかっており、このアームは3.3°の角度で揺動運動を行う。完全に縦ペン軸の垂直平面に向かっておよそ85°の角度で先端ボタン92の円錐に対して力F1を印加することで、先端ボタン92を先端回転軸921の周りで回転させ、先端ボタン92のアームを介して力F2を可撓性可動電極912(たとえば、金属銀被覆リン青銅金属シート)上に伝達するが、これはプリント回路基板2の一部であり、可撓性可動電極912が固定電極911に接近または離れることでその電気容量を変化させる。取り付けられたRC発振器94の周波数の離調はこの変化に応じて発生するが、前記周波数は、プロセッサ241に組み込まれたアナログ−デジタル変換器によってデジタル信号に変換され、プロセッサ241は適切なソフトウェアを用いてデジタル信号をフィルタリングおよび評価する。プロセッサ241は、デジタル信号の評価の結果に基づいて、F6の感圧先端ユーザ機能を実行する。装置には、F6感圧先端機能からの信号を正確に評価するためのCAL3ユーザ較正が設けられている。
【0040】
加速度計ジャイロスコープモジュール242からの信号の一般的な処理は、以下に記載される。
【0041】
信号は、全てのユーザモード(機能)において処理される(表1参照)。
【0042】
加速度計ジャイロスコープモジュール242からの生データ(
【数1】


【数2】

)は、センサの座標系からペンの座標系に転送される。
【数3】
【0043】
加速度および角速度の座標系は、意図的に異なっている。光学的動作のための回転オフセットCO1ならびにX、Y成分に応じた縦ペン軸における三次元動作のための回転オフセットCO2を可能にするため、加速計が選択される。
【0044】
X、Y成分がF2三次元動作モードの動作に対応するように加速度計ジャイロスコープモジュール242においてジャイロスコープのX、Y、Z系が選択され、Z軸は転動のために確保される。
【0045】
以下の式にしたがって加速度をフィルタリングするために、一次MRフィルタが使用される。
【数4】

時間t=15msであり、これは位置HID報告を投稿する周波数に正確に対応している。
【0046】
加速度フィルタリングは、ノイズ耐性を向上させ、CAL2較正によって得られた加速度計ジャイロスコープモジュール242が差し引かれる角速度に対してわずかな位相遅延を生じる。これは特に、F2三次元動作モードの高速動作において顕著である。
【0047】
オフセットは、以下のように角速度から差し引かれる。
【数5】
【0048】
F1光学的動作ユーザ機能
F1光学的動作機能は、表面18ペン動作用の光学的X、Y軸位置決めのために設計および使用されてきた。従来のペンと同様に、ユーザは、X、Y軸における対象制御装置の検出表面18上のペン動作を通じて、カーソルの動きを生じる。F1光学的動作機能は、第4ボタン232を押すことで装置を切り替えて対象制御装置に接続した後、自動的にイネーブルされる。F5光学スクロール機能は、第1ボタン221を押すことによってイネーブルされる。第2ボタン222を押すことで、標準的なコンピュータマウスに関して周知の方法で、二次ボタンの押圧に関する情報を対象制御装置に提出する。LEDダイオード223の断続的な点灯により、イネーブルされた機能のための光信号を提供する。
【0049】
光学センサ13からのデータを処理するとき、光学的動作方法のためのCO1回転オフセットがペン縦軸に対して適用され、CAL3垂直較正が検出表面18に対して適用される。さらに、F6感圧先端9に応じて、位置決め中断方法が適用される。
【0050】
F1光学的動作機能のステップは、図8に示される。
【0051】
データは以下のように処理される。
【数6】

ここで
【数7】

はHID報告で提出された位置に対する相対的変化、
【数8】

は光学センサ13によって見られるパッド位置に対する相対的変化、
Rは光学的動作のためのCO1回転オフセットのオフセットマトリックス、
AはCAL3垂直較正の間に指定された較正マトリックスである。
【0052】
F2ユーザ機能−三次元動作
F2三次元動作機能は、3次元空間ペン動作向けに設計されている。たとえばガラスなど、光学センサ13に適していない検出表面18をユーザが叩いたとき、または何らかの理由で,ユーザは空間ペン動作を用いてカーソルを位置決めすることができる。F2三次元動作機能は、第4ボタン232を押すことによってイネーブルされる。ボタン221が押下されると、感圧先端を有する無線位置決めペンの上向きまたは下向きの傾斜は対象制御装置のカーソルのY軸動作の動きに動作を変換し、左右の傾斜はそのいずれかの組み合わせを含む対象制御装置のカーソルのX軸動作の動きに動作を変換する。第2ボタン222を押下または解放することで、標準的なコンピュータマウスに関して周知の方法で、一次ボタンの状態に関する情報(HID報告)を対象制御装置に提出する。第1ボタン221および第2ボタン222が同時に押されたとき、標準的なコンピュータマウスに関して周知の方法で、一次ボタンの押下に関する情報の位置決めおよび提出が同時に行われ、これによりユーザは、必要であれば対象制御装置上でドラッグアンドドロップ機能を開始してもよい。能動的に位置決めしている間、ボタン上の指板8の設計のため、第2ボタン222はさらに押下および解放されてもよい。第2ボタン231を押すことで、標準的なコンピュータマウスに関して周知の方法で、二次ボタンの押圧に関する情報を対象制御装置に提出する。RGB LEDダイオード233の断続的な点灯により、イネーブルされた機能のための光信号を提供する。
【0053】
CO2回転オフセット法は、ペンの縦軸に対する三次元動作およびSF1可変増大法の処理中に適用される。第1ボタン221を押して保持することにより、三次元空間におけるペン動作の位置決めまたは応答を可能にする。逆に、第1ボタン221が解放されると、位置決めが中断される。第1ボタン221が押下または解放されるとペンが振動し、前記振動は、対象制御装置上のカーソル位置に不利に変換される。これらの不利な条件は、以下のように個別に解決されてきた。第1ボタン221が押されると、位置決めの開始が200ms遅延する。第1ボタン221の解放時のペン振動の抑制は、HID報告−Δx,−Δyを提出することによって管理されるが、ここでΔx,Δyは前回のHID報告からの位置値であり、これは、下図に示されるように、第1ボタン221が解放されると、第1ボタン221状態が検出(押下/解放)される前に振動が発生するからである。
【数9】
【0054】
図8は、F2三次元動作機能の各ステップを示す。
【0055】
データは以下のように処理される。
【数10】

ここで、
【数11】

はHID報告で提出された位置の相対的変化、
【数12】

は加速度計ジャイロスコープモジュール242によって測定された角速度ベクトル、
Gは三次元動作のためのCO2オフセットマトリックス、
gはSF1可変増大、
【数13】

は中間結果、すなわち位置の増強されない変化である。
【0056】
F3ユーザ機能−三次元スクロール
F3三次元スクロール機能は、ペンを上下に動かす(傾斜する)ことによって、画像、文書、ウェブサイトなどをスクロールする。
【0057】
F3三次元スクロール機能は第1ボタン221を押下、解放、および保持する一連の動作によってイネーブルされる。第1ボタン221が永久的に押下された瞬間から、ペンを上下に傾ける動作によって画像がスクロールする。この機能は、第1ボタン221を解放すると終了する。第1ボタン221を押下または解放することによるペン振動は、その振幅は通常1行スクロールの閾値よりも小さいので、意図しないスクロールの形態に好ましくない影響を及ぼさないRGB LEDダイオード223の断続的な点灯により、イネーブルされた機能のための光信号を提供する。
【0058】
CO2回転オフセットは、わずかに異なるパラメータを有するF2三次元動作機能と同じように、縦ペン軸に対する三次元動作のためのデータ処理の間に適用される。X軸に関する情報は破棄され、Y軸情報が使用される。
【0059】
図9は、F3三次元スクロール機能の各ステップを示す。
【0060】
データは以下のように処理される。
【数14】

ここで
Δスクロールは、スクロール/ボタンに関するHID報告で提出されたスクロールの行数、
【数15】

はジャイロスコープによって測定された角速度ベクトル、
Gは三次元動作のためのCO2オフセットマトリックス、
hはスクロールのSF1可変増大、
【数16】

は中間結果、すなわち位置の増強されない変化である。
【0061】
F4ユーザ機能−転動動作
F4転動動作機能は、縦軸内でペンを転動させることによって、画像、文書、ウェブサイトなどをスクロールするように設計されている。
【0062】
F4転動動作機能は、縦軸内でペンを数回片側に素早く枢動して戻す形態のジェスチャによってイネーブルされる。
【数17】
【0063】
検出アルゴリズムは、最大範囲0.8の、正または負のいずれかの閾値を超える角速度のモーメントを記録する。閾値を超えると、角速度の極性および現在の時間が、サンプル8つ分の長さにわたって循環バッファに記憶される。ジェスチャは、「最も古いものから最も若いものへ」2.4秒の時間間隔で少なくともサンプル4つ分の長さにわたって−1および1の交互のシーケンスをバッファが保持するときに、認識される。RGB LEDダイオード233の断続的な点灯は、イネーブルされた機能の光信号を提供する。
【0064】
ここで三次元動作のCO2オフセットはデータ処理に適用されない;異なるパラメータを有するSF1可変増大のみが適用される。
【0065】
図10は、F4転動動作機能の各ステップを示す。
【0066】
データは以下のように処理される。
【数18】

ここで
Δスクロールは、スクロール/ボタンに関するHID報告で提出されたスクロールの行数、
ωはジャイロスコープによって測定された角速度ベクトル
【数19】

のZ成分、
jは画像スクロールのSF1可変増大である。
【0067】
F5ユーザ機能−光学スクロール
F5光学スクロール機能は、(ユーザから、およびユーザへの)Y軸の検出表面上のペン動作によって、画像、文書、ウェブサイトなどをスクロールするように設計されている。
【0068】
F5光学スクロール機能は、F1光学的動作機能中に第1ボタン221を押して保持すると、イネーブルされる。画像は、ユーザからまたはユーザへの検出表面18上の動作によってスクロールする。第1ボタン221が解放されると、F5光学スクロール機能がディスエーブルされてF1光学的動作機能がイネーブルされる。ユーザからまたはユーザへのペン動作は、1行あたり10画素(Δy)の割合で構成されている。
【0069】
光学センサ13からのデータを処理するとき、F1光学的動作機能方法のためのCO1回転オフセットがペン縦軸に対して適用され、CAL3垂直較正が検出表面18に対して適用される。
【0070】
図11は、F5光学スクロール機能の各ステップを示す。
【0071】
データの処理:
【数20】

ここで
Δスクロールは、スクロール/ボタンに関するHID報告で提出されたスクロールの行数、
【数21】

は光学センサ13から見たパッド位置に対する相対的変化、
Rは光学的動作のためのCO1回転オフセットのオフセットマトリックス、
AはCAL3垂直較正の間に指定された較正マトリックス、
【数22】

は中間結果、すなわち位置の変化である。
【0072】
F6ユーザ機能−感圧先端
感圧先端は、標準的な一次マウスボタンに取って代わる。先端ボタン92の円錐に印加される力の強度(以下、「プレス」と呼ぶ)は、いくつかのレベルに分けられる(ソフトプレス、ミディアムプレス、およびハードプレス)。図12は、F6感圧先端機能の各ステップを示す。
ソフトプレス−検出表面18との接触の検出
ミディアムプレス−クリック閾値
ハードプレス−ダブルクリック閾値
【数23】
【0073】
容量センサ91のRC発振器94は比較的安定した周波数で振動し、プレス(先端ボタン92の円錐に印加される力の強度)の変化によって最大約20%の離調(周波数低下)が生じる。先端センサを識別する要求は、プレスの変化による周波数の1%の変化の安全な認識を必要とする。
【数24】
【0074】
プレスは、15msサイクルで周波数を測定することによって評価される。測定値はいくつかの好ましくない特性を示し、これらはソフトウェアオフセットである。
・周波数はピースごとに異なってもよい(約25%)。
・温度による周波数のゆっくりとした変化(約5%)。
・プレスセンサの経年劣化により、周波数が永久にシフトする可能性がある(約10%)。
・スイッチがオンされるたびに、RC発振器94はわずかに異なる周波数で始動してもよい(約1%)。
・RC発振器94の周波数測定値は、約1:1,000の尤度で、通常は上方に逸脱する(約10%)。
【0075】
RC発振器94からの周波数は、不安定性を破棄するためにフレームフィルタによってフィルタリングされる。最後の4回の測定値がバッファに記憶される。他と著しく異なる測定値は全て減衰される。これにより、単回測定誤差を除外する。逆に、先端ボタン92の円錐を押すことによって生じた周波数の変化は起こらず、15ms以内に破棄される。
【0076】
RC発振器94の周波数は、さらに処理される。
【数25】

ここで
は容量センサ91から処理された情報である。これは無次元量であって、0(プレスなし)から0.2(最大プレス)までの範囲の数である。
fはフレームフィルタによるフィルタリング後のRC発振器94の現在の周波数、
はRC発振器94の推定最大周波数であり、
は、信号の増減に異なる定数を有する一次IIRフィルタから/一次IIRフィルタを用いて計算される。
<fの場合:
【数26】


≧fの場合:
【数27】

【0077】
フィルタは、ペンのスイッチがオンされた後、fがRC発振器94の周波数に素早く適合するように構成されている。逆に、fが減少すると、推定最大周波数は1秒で約1%低下する。これは、RC発振器94の温度ドリフトを監視するのに十分である。
【0078】
プレスレベルの評価は、以下の機能に使用される。
1.F1光学的動作機能は、一次ボタンマウスクリック(ミディアムプレスレベル)または一次ボタンマウスダブルクリック(ハードプレスレベル)の送信を得るために、プレスを使用する。
2.F2三次元動作、F3三次元スクロール、およびF4転動動作機能では、ミディアムプレスを超えるプレスレベルによってF1光学的動作機能をただちにイネーブルさせる。
3.位置決めは、F1光学的動作機能でのプレスに基づいて、一時的に減衰される(HID報告における位置の送信)。先端ボタン円錐92が押されると、検出表面18とのわずかな近似が生じ、これにより、円錐は検出表面18上で動かなかったにもかかわらず、光学センサ13から非ゼロのΔxΔy情報が受信される。その結果、カーソルはクリック前にただちに飛び退くので、この挙動はいかなるクリックも防止することになる。したがって、位置決めは先端ボタン92の円錐を押した瞬間に停止し、300ms後に位置決めが再開される。
【0079】
光学的動作のためのCO1回転オフセット
マトリックスRは、位置決め中に縦ペン軸に沿って回転をオフセットする。加速度計ジャイロスコープモジュール242は、回転の判断のために重力加速度を測定する。
【数28】
【0080】
実際には、オフセットマトリックスは回転動作を実行する。
【数29】

ここで、
【数30】

は重力加速度の基準である。
【数31】
【0081】
マトリックス回転オフセットRは、以下の条件を満たした場合にのみ使用される。
【数32】

すなわち、重力ベクトルが縦ペン軸と平行ではない場合のみである。
【0082】
三次元動作のためのCO2回転オフセット
加速度計ジャイロスコープモジュール242によって測定された重力ベクトル
【数33】

に基づく縦軸の周りのペン回転オフセット:
【数34】
【0083】
SF1可変増大
小さくて遅い逸脱を完全に除外する方法。この方法は、(自然な手の震えまたは加速度計ジャイロスコープモジュール242の故障による)「安定」状態のカーソル振動を防止する。逆に、高速動作の場合には、カーソルの動きが増加する。
【数35】
【0084】
CAL1感圧先端較正
感圧先端9の円錐上に適用される標準的な筆記用ペンで書くとき、誰もが異なる力強度を用いる(「プレス強度」)。したがって、この装置には、プレス強度がユーザにとって快適なペンを「実証する」ためのユーザ較正が設けられている。
【0085】
較正機能のイネーブルに続いて、ユーザは5秒掛けて、ダブルクリックで使用される最大の力で検出表面上に感圧先端9の円錐を数回押しつける。ペンは最大プレスを検出し、3つのレベルを得る(そしてこれらをFLASHメモリに保存する)。
【表2】
【0086】
CAL2加速度計ジャイロスコープモジュール242較正
加速度計ジャイロスコープモジュール242のオフセットは、ペンが不動のままにされ(約10秒間)、N回の測定が行われ(約670回)、平均値が計算されるという点で提供される。
【数36】
【0087】
較正に続いて、ペンの記憶媒体に
【数37】

が記憶される。
【0088】
CAL3垂直較正
マトリックスAは、検出表面18の座標系に対してペンの回転をオフセットする。たとえば、ペンを一意的に「取り扱う」という定義において、左利きと右利きとの間には大きな違いがある。
【数38】
【0089】
較正は、ユーザがペンで描く2つのベクトルに基づく。
【数39】
【0090】
第1のベクトル
【数40】

は、垂直上向きに配向されなければならない。第2のベクトル
【数41】

は、右から左に向かう。記載されるステップは、ベクトルの垂直性
【数42】

を検証し、次に角度配向(左から右への
【数43】

に対応するicos(π/2)であってもよい)によって、チェックされる。
【数44】

較正マトリックスAはやはり回転のみである。
【数45】
【0091】
CAL3垂直較正がなされない場合、マトリックスは
【数46】
【0092】
図6は、感圧先端を有する無線位置決めペンの正しい機能のために使用される各電子部品の電力および信号経路を示す。この実施形態の接続は、プリント回路基板(PCB)2に接続され、感圧先端9にさらに接続された、光学系1を包含する。
【0093】
光学系1は、光学センサ13に信号接続された光源16を含む。プリント回路基板(PCB)2は、第1の1.8V電圧インバータ234ならびに第2の2.4V電圧インバータ235の両方と信号接続された電力マネージャ236を含み、電力マネージャ236はプロセッサ241とさらに信号接続されている。プロセッサ241は、加速度計ジャイロスコープモジュール242と双方向に信号接続され、アンテナ243とさらに双方向に信号接続されている。プロセッサ241と信号接続されているのは、第1ボタン221、第2ボタン222、第3ボタン231、および第4ボタン232であって、ボタンはさらに電力マネージャ236に信号接続されている。感圧先端9は、電力マネージャ236とさらに信号接続されたRC発振器94と一方向で信号接続された容量センサ91を含む。電源によって供給される各電子部品の電力供給は、第1の1.8V電圧インバータ234および第2の2.4V電圧インバータ235の両方と相互接続され、第1電圧インバータ234を介してプロセッサ241、電荷ポンプ237、光学センサ13、およびRC発振器94とさらに相互接続された電池10によって、供給される。
【0094】
接続機能は以下の通りである:電池10(1.5V)はインバータ234に電圧を供給し、これにより電圧を1.8Vに上昇させ、プロセッサ241、RC発振器94、光学センサ13、および電荷ポンプ237はこれによって電力供給される。電荷ポンプ237は、LEDダイオード223およびRGB LEDダイオード233に電力供給するために、電圧を2.8Vに変換する。電池10(1.5V)はインバータ235に電圧を供給し、これにより電圧を2.4Vに上昇させ、加速度計ジャイロスコープモジュール242はこれによって電力供給される。プロセッサ241は加速度計ジャイロスコープモジュール242と双方向で通信し、これによって装置の三次元動作に関する情報を受信する。容量センサ91は、容量への変更によってRC発振器94を離調し、プロセッサ241は後者の周波数を処理する。光学センサ13は、検出表面18上でペンを動かしている間にX、Y軸の動きに関する情報を得るために、プロセッサ241と双方向で通信する。第1ボタン221、第2ボタン222、第3ボタン231、ならびに第4ボタン232がプロセッサ241に接続され、第4ボタン232は電力マネージャ236にも接続されており、これによってハードウェアペンのオン/オフ切替が提供される。
【0095】
プロセッサ241および双方向接続されたアンテナ243は、対象装置との無線接続を提供する。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明によるコンピュータ用の多機能ペンコントローラは、コンピュータ装置の快適な制御に使用できる。
【符号の説明】
【0097】
1 光学系
111 光学レンズ
12 ホルダ
13 光学センサ
14 PCB固定部分
15 PCB可撓性部分
16 光源
17 光軸
18 検出表面
19 光学チャネル/チューブ
2 PCB(プリント回路基板)
20 可撓性部分
21 第1固定部分
211 容量センサ表面
22 第2固定部分
221 第1ボタン
222 第2ボタン
223 LEDダイオード
231 第3ボタン
232 第4ボタン
233 RGB LEDダイオード
234 1.8V電圧インバータ
235 2.4V電圧インバータ
236 電力マネージャ
237 電荷ポンプ
241 プロセッサ
242 加速度計ジャイロスコープモジュール
243 アンテナ
23 第3固定部分
24 第4固定部分
25 第1接点
26 第2接点
3 ヘッド
31 ヘッド締結機構
4 本体
5 第1カバー
51 締結機構
6 ケーシング
61 穴
7 第2ケーシング
8 指板
9 感圧先端
91 容量センサ
911 固定電極
912 可動電極
92 先端ボタン
921 感圧先端回転軸
93 プラグ
94 RC発振器
10 電池
11 締結手段
F1 表面ペン動作のX、Y軸位置決め機能
F2 空間ペン動作のX、Y軸位置決め機能
F3 上下の傾斜したペンスクロール動作機能
F4 縦軸ペン転動動作機能
F5 X軸表面ペンスクロール動作機能
F6 表面感圧先端の押圧強度感知機能
CO1 光学的動作の回転オフセット
CO2 三次元動作の回転オフセット
SF1 可変増大
CAL1 感圧先端較正
CAL2 ジャイロスコープ較正
CAL3 垂直較正
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12