特許第6649538号(P6649538)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6649538ビス(スルホンアミド)誘導体およびmPGES阻害薬としてのその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6649538
(24)【登録日】2020年1月21日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】ビス(スルホンアミド)誘導体およびmPGES阻害薬としてのその使用
(51)【国際特許分類】
   C07C 311/39 20060101AFI20200210BHJP
   C07D 309/06 20060101ALI20200210BHJP
   A61K 31/351 20060101ALI20200210BHJP
   A61K 31/18 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20200210BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20200210BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20200210BHJP
【FI】
   C07C311/39CSP
   C07D309/06
   A61K31/351
   A61K31/18
   A61P43/00 112
   A61P43/00 111
   A61P25/04
   A61P35/00
   A61P29/00
   A61P9/10 101
   A61P21/00
   A61P25/28
   A61P19/02
   A61K45/00
【請求項の数】17
【全頁数】62
(21)【出願番号】特願2017-547371(P2017-547371)
(86)(22)【出願日】2015年11月24日
(65)【公表番号】特表2017-538784(P2017-538784A)
(43)【公表日】2017年12月28日
(86)【国際出願番号】SE2015051262
(87)【国際公開番号】WO2016085392
(87)【国際公開日】20160602
【審査請求日】2018年8月10日
(31)【優先権主張番号】1451436-8
(32)【優先日】2014年11月27日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】518303240
【氏名又は名称】ジェシンタ・ファーマ・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】ペーテル・セーデルマン
(72)【発明者】
【氏名】マッツ・エー・スヴェンソン
(72)【発明者】
【氏名】アンニカ・キェルシュ
(72)【発明者】
【氏名】リーセロッタ・エーボリ
(72)【発明者】
【氏名】カタリーナ・ヘーグディーン
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・ヘッマン
(72)【発明者】
【氏名】イェスペル・ホールボリ
(72)【発明者】
【氏名】マリア・エーク
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン・ビルーンド
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン・ノルド
【審査官】 早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−507837(JP,A)
【文献】 特表2011−503178(JP,A)
【文献】 特表2009−511560(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/085391(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/132016(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/064250(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/099832(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C 311/39
C07D 309/06
A61K 31/18〜351
A61K 45/00
A61P 9/10
A61P 19/02
A61P 21/00
A61P 25/04
A61P 25/28
A61P 29/00
A61P 35/00
A61P 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】
[式中、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、H、ハロゲン、C1〜4−アルキル、フルオロ−C1〜4−アルキルまたは−C≡C−Rであり;
は、H、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、C1〜4−アルキル、ハロゲン、C1〜4−アルコキシおよびシアノから独立に選択される1つまたはそれ以上の置換基により、場合により、置換されており;
Xは、CH、CHF、CF、O、S、SO、SO、NHまたはNRであり;
は、C1〜4−アルキルである]
または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
は、Hまたは−CHOHであり;
は、H、ハロゲン、C1〜4−アルキル、フルオロ−C1〜4−アルキルまたは−C≡C−Rであり;
は、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、1つまたはそれ以上のC1〜4−アルキルにより、場合により、置換さ
れており;
Xは、CH、CHF、CF、O、S、SO、SO、NHまたはNRであり;
は、C1〜4−アルキルである、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、1つまたはそれ以上のC1〜4−アルキルにより、場合により、置換されており;
Xは、CH、CFまたはOである、
請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、CFまたはOである、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
は、−CHOHである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
は塩素である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
XはOである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{4−クロロ−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−メチルフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−フルオロフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(フェニルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロペンチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロプロピルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロブチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(3−メチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{4−[(4−メチルフェニル)エチニル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル−メトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド、および
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
から選択される化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
疼痛の予防および/または治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項11】
急性もしくは慢性疼痛、侵害受容性疼痛または神経障害性疼痛の予防および/または治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項12】
がんの予防および/または治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項13】
炎症の予防および/または治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項14】
無呼吸、乳幼児突然死(SID)、アテローム性動脈硬化、動脈瘤、高熱、筋炎、アルツハイマー病または関節炎の予防および/または治療における使用のための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項15】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容される補助剤、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物。
【請求項16】
医薬組成物であって、
(i)請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、
(ii)追加の治療薬、または薬学的に許容されるその塩、および
(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤、
を含む前記医薬組成物。
【請求項17】
追加の治療薬が、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、抗炎症薬、認知増強薬、記憶増強薬、および非定型抗精神病薬からなる群から選択される、請求項16に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビス(スルホンアミド)化合物および薬学的に許容されるその塩に関する。本発明は、また、これらの化合物を含む医薬組成物、ならびに、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性の調節が有益である疾患、障害、または状態、例えば、疼痛、炎症およびがんの治療および/または予防のための薬剤としてのそれらの使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
プロスタグランジン代謝の調節は、現在の抗炎症療法の中心にある。NSAIDおよびCOX−2阻害薬は、シクロオキシゲナーゼの活性、およびアラキドン酸をプロスタグランジンH2(PGH2)へと変換するその能力を妨げる。PGH2は、次に、最終プロスタグランジンシンターゼによって、対応する生物活性PG、すなわち、PGI2、トロンボキサン(Tx)A2、PGD2、PGF2αおよびPGE2へと代謝される。薬理学的、遺伝学的および中和抗体手法の組合せは、炎症におけるPGE2の重要性を示す。したがって、プロスタグランジンEシンターゼ(PGES)による、PGH2のPGE2への変換は、炎症性刺激の伝達における重要なステップに相当する。
【0003】
ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1(mPGES−1)は、炎症性刺激への曝露後の誘導性PGESである。mPGES−1は、炎症によって末梢およびCNSで誘発され、そのため、急性および慢性炎症障害に対する標的に相当する。
【0004】
PGE2は、炎症過程を駆動する主要なプロスタノイドである。このプロスタノイドは、ホスホリパーゼ(PLA)によって遊離されるアラキドン酸から生成される。アラキドン酸は、プロスタグランジンHシンターゼ(PGHシンターゼ、シクロオキシゲナーゼ)の作用によって、PGH2へと転換され、PGH2は、mPGES−1に対する基質であり、mPGES−1は、炎症性PGE2へとPGH2を転換する最終酵素である。
【0005】
NSAIDは、シクロオキシゲナーゼを阻害することによってPGE2を減少させるが、同時に、他のプロスタノイドを減少させ、GI管における潰瘍のような副作用を生じる。mPGES−1の阻害は、他のプロスタノイドの生成に影響を及ぼすことなく、PGE2産生への類似の作用を、したがって、より有利な特徴を生じる。
【0006】
炎症性疼痛の動物モデルにおけるPGE2の生成を妨げることによって、炎症、疼痛および発熱反応が減少することが実証された(例えば、非特許文献1;非特許文献2を参照)。
【0007】
変形性関節症は、水を失うことに繋がる軟骨の損失によって引き起こされる、1つまたはそれ以上の関節の炎症であり、他方、関節リウマチは、自己免疫に由来すると考えられる。関節炎のいくつかのモデルにおいて、mPGES−1の阻害は、炎症および/または疼痛の低下に導く(非特許文献3)。
【0008】
腹部大動脈瘤において、炎症は、結合組織の劣化および平滑筋のアポトーシスに導き、最終的に、大動脈の拡張および破裂に至る。mPGES−1を欠く動物において、より遅い疾患進行および疾患重症度が実証された(例えば、非特許文献4を参照)。
【0009】
いくつかの方向からの証拠は、PGE2が悪性腫瘍増殖に関与していることを示す。PGE2は、細胞増殖および血管新生の刺激によって、ならびに、免疫抑制の調節によって、多くの異なるタイプのがんの腫瘍進行を助長する(例えば、非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7;非特許文献8を参照)。発がんにおけるPGE2の役割を支持して、マウスにおけるmPGES−1の遺伝子欠失は、腸腫瘍形成(非特許文献9)、肝発がん(非特許文献10)および骨がん(非特許文献11)を抑制する。人では、mPGES−1は、また、大腸がん(例えば、非特許文献12を参照)および非小細胞肺がん(NSCLS)(非特許文献13)のようながんにおいて上方調節される。
【0010】
筋炎は、筋力低下および筋肉疲労によって特徴づけられる慢性筋肉障害である。炎症性サイトカインおよびプロスタノイドは、筋炎の進展に関連付けられている。筋炎の患者からの骨格筋組織において、シクロオキシゲナーゼおよびmPGES−1の増加が示され、この状態を治療するための標的としてmPGES−1を関係付けた(例えば、非特許文献14を参照)。
【0011】
アテローム性動脈硬化において、血管系の炎症は、最終的に梗塞へと進行するアテローム形成に導く。頸動脈アテローム性動脈硬化を有する患者において、プラーク部分におけるmPGES−1の増加が見出された(非特許文献15)。アテローム性動脈硬化の動物モデルにおいて、mPGES−1受容体を欠くマウスは、アテローム形成の遅れと、血管平滑筋細胞の増加と共にマクロファージ由来泡沫細胞の付随する減少(例えば、非特許文献16を参照)、および、新生内膜肥厚の縮小(非特許文献17)を示すことが見出された。
【0012】
mPGES−1により産生されるPGE−2は、無呼吸頻度の制御を行い、mPGES−1KOマウスは、IL−1誘発酸素欠乏への感受性の低下を示す(非特許文献18)。
【0013】
炎症は、アルツハイマー病変の一部であり、mPGES−1レベルは、AD患者からの神経組織において高い(非特許文献19)。
【0014】
疼痛および炎症性疾患の治療に有用であるビス(スルホンアミド)化合物が、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6および特許文献7において示唆されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】WO2007/042817
【特許文献2】WO2008/129276
【特許文献3】WO2008/129288
【特許文献4】WO2009/064250
【特許文献5】WO2009/064251
【特許文献6】WO2009/082347
【特許文献7】WO2010/132016
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】Kojimaら、The Journal of Immunology 2008、180(12):8361〜8368
【非特許文献2】Xuら、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics 2008、326(3):754〜763
【非特許文献3】Kojimaら、Fundamental & Clinical Pharmacology 2005、19(3):255〜261
【非特許文献4】Wangら、Circulation 2008、117(10):1302〜1309
【非特許文献5】Menterら、International Journal of Cell Biology 2012
【非特許文献6】Nakanishiら、Biochimie 2010、92(6):660〜664
【非特許文献7】Kamataら、Biomedicine & Pharmacotherapy 2010、64(6):409〜416
【非特許文献8】Bealesら、Int. J. Cancer 2010、126(9):2247〜2255
【非特許文献9】Nakanishiら、Cancer Research 2008、68(9):3251〜3259
【非特許文献10】Luら、Oncogene 2012、31(7):842〜857
【非特許文献11】Isonoら、Life Sciences 2011、88(15〜16):693〜700
【非特許文献12】Schroderら、Journal of Lipid Research 2006、47(5):1071〜80
【非特許文献13】Wangら、Annals of Surgical Oncology 2006、13(9):1224〜1234
【非特許文献14】Korotkovaら、Annals of the Rheumatic Diseases 2008、67(11):1596〜1602
【非特許文献15】Gomez−Hernandezら、Atherosclerosis 2006、187(1):139〜149
【非特許文献16】Wangら、Proceedings of National Academy of Sciences 2006、103(39):14507−14512
【非特許文献17】Wangら、Circulation 2011、123(6):631〜639
【非特許文献18】Hofstetterら、Proceedings of National Academy of Sciences 2007、104(23)、9894〜9899
【非特許文献19】Chaudhryら、Alzheimer’s & Dementia 2008、4(1):6〜13
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
効能が向上し、PGE2への選択性が向上した化合物が依然として求められている。副作用、例えば胃腸および腎臓毒性が少ない化合物が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を対象とする。
【化1】
式中、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、H、ハロゲン、C1〜4−アルキル、フルオロ−C1〜4−アルキルまたは−C≡C−Rであり;
は、H、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、C1〜4−アルキル、ハロゲン、C1〜4−アルコキシおよびシアノから独立に選択される1つまたはそれ以上の置換基により、場合により、置換されており;
Xは、CH、CHF、CF、O、S、SO、SO、NHまたはNRであり;
は、C1〜4−アルキルである。
【0019】
新規ビス(スルホンアミド)化合物は、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1酵素の選択的阻害薬である。これらの化合物は、炎症性PGE2を選択的に阻害することによって、向上した効能および選択性を有すると考えられる。本発明の化合物は、他のプロスタグランジンの阻害に関連する副作用の可能性が、従来の非ステロイド抗炎症薬物に比べて、減少しているであろうと考えられる。本発明の化合物は、胃腸および腎臓毒性が低下していると考えられる。
【0020】
別の実施形態は、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、H、ハロゲン、C1〜4−アルキル、フルオロ−C1〜4−アルキルまたは−C≡C−Rであり;
は、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、1つまたはそれ以上のC1〜4−アルキルにより、場合により、置換されており;
Xは、CH、CHF、CF、O、S、SO、SO、NHまたはNRであり;
は、C1〜4−アルキルである、
式(I)の化合物に関する。
【0021】
さらなる実施形態は、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、1つまたはそれ以上のC1〜4−アルキルにより、場合により、置換されており;
Xは、CH、CFまたはOである、
式(I)の化合物に関する。
【0022】
一実施形態は、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、C1〜4−アルキル、C3〜7−シクロアルキルまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、1つまたはそれ以上のC1〜4−アルキルにより、場合により、置換されており;および
Xは、CFまたはOである、
式(I)の化合物に関する。
【0023】
さらに別の実施形態は、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;および
Xは、CFまたはOである、
式(I)の化合物に関する。
【0024】
一実施形態は、
は、Hまたは−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、Oである、
式(I)の化合物に関する。
【0025】
さらに別の実施形態は、式中、
は、Hであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、Oである、
式(I)の化合物に関する。
【0026】
一実施形態は、
は、Hであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、CFである、
式(I)の化合物に関する。
【0027】
さらに別の実施形態は、
は、−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、CFまたはOである、
式(I)の化合物に関する。
【0028】
別の実施形態は、
は、−CHOHであり;
は、臭素、塩素、フッ素、CH、CFまたは−C≡C−Rであり;
は、tert−ブチル、イソ−プロピル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニルであり、ここで、フェニルは、CH基により、場合により、置換されており;
Xは、Oである、
式(I)の化合物に関する。
【0029】
選択性および/または効能は、RおよびXの置換基が比較的短い、式(I)の化合物によって向上させることができる。
【0030】
一実施形態は、Rが、−CHOHである、式(I)の化合物に関する。Rが、−CHOHである、式(I)の化合物は、良好な結合特性を有する。
【0031】
別の実施形態は、Rが塩素である、式(I)の化合物に関する。Rが塩素である、式(I)の化合物は、良好な結合特性を有する。
【0032】
さらなる実施形態は、XがOである、式(I)の化合物に関する。XがOである、式(I)の化合物は、良好な結合特性を有する。
【0033】
本発明は、また、
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{4−クロロ−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−メチルフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−フルオロフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(フェニルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロペンチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロプロピルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(シクロブチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、2−[({2−[4−(3−メチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−{[(2−{4−[(4−メチルフェニル)エチニル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル−メトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド、および
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
から選択される化合物のいずれか1つ、または薬学的に許容されるその塩にも関する。
【0034】
これらの化合物は、式(I)の化合物の範囲内にある。特に断らない限り、使用、医薬組成物または方法に関連する実施形態において用いられる場合、この化合物リストは、「式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩」という表現に含まれることが理解されるべきである。
【0035】
本発明は、また、治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩にも関する。一実施形態において、本発明は、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性の調節が有益である疾患、障害または状態、例えば、疼痛、がん、炎症、無呼吸、乳幼児突然死(SID)、アテローム性動脈硬化、動脈瘤、高熱、筋炎、アルツハイマー病、関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、脳卒中または認知症の治療または予防における使用のための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。一実施形態は、治療における、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用に関する。
【0036】
別の実施形態は、疼痛の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0037】
さらなる実施形態は、急性もしくは慢性疼痛、侵害受容性疼痛または神経障害性疼痛の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。別の実施形態は、侵害受容性疼痛の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。一実施形態において、本発明は、炎症性疼痛、頭痛および筋骨格系疼痛の治療または予防における使用のための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0038】
一実施形態は、がんの予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。別の実施形態は、骨がん、大腸がん、非小細胞肺がんまたは良性もしくは悪性腫瘍形成の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0039】
別の実施形態は、炎症の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用に関する。
【0040】
さらなる実施形態は、無呼吸、乳幼児突然死(SID)、アテローム性動脈硬化、動脈瘤、高熱、筋炎、アルツハイマー病または関節炎の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0041】
別の実施形態は、変形性関節症または関節リウマチの予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0042】
一実施形態は、脳卒中または認知症の予防および/または治療における使用のための、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
【0043】
本発明は、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性の調節が有益である疾患、障害または状態を、治療する、予防する、またはその危険を減らす方法に関し、この方法は、それを必要としている哺乳動物、例えばヒトに、治療有効量の、上で定義された式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。
【0044】
本発明は、さらに、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容される補助剤、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物に関する。
【0045】
本発明は、また、上で定義された医薬組成物の調製のための方法にも関し、この方法は、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容される補助剤、希釈剤または担体と混合することを含む。
【0046】
一実施形態は、治療における、または、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性の調節が有益である疾患、障害もしくは状態の予防および/もしくは治療のための、上で定義された医薬組成物の使用に関する。このような疾患、障害または状態の例は、上に挙げられている。
【0047】
本発明は、また、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性の調節が有益である疾患、障害または状態の治療または予防のため薬剤の製造における、上で定義された式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用にも関する。このような疾患、障害または状態の例は、上に挙げられている。
【0048】
本明細書において規定されている、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1活性に関連する病変の治療は、単独治療法として適用される、または、本発明の化合物に加えて、本明細書において挙げられた1つもしくはそれ以上の疾患状態を治療するのに有用性のある従来の治療法とのコンジョイント治療を含む。このような従来の治療法は、1つまたはそれ以上の次の部類の作用剤を含むことができる:アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、抗炎症薬、認知および/もしくは記憶増強薬、または非定型抗精神病薬。認知増強薬、記憶増強薬およびアセチルコリンエステラーゼ阻害薬には、ドネペジル(アリセプト)、ガランタミン(レミニールまたはラザダイン)、リバスチグミン(エクセロン)、タクリン(コグネックス)およびメマンチン(ナメンダ、アクスラ(AXURA)またはエビクサ)が含まれる。非定型抗精神病薬には、オランザピン(ジプレキサとして市販)、アリピプラゾール(エビリファイとして市販)、リスペリドン(リスパダールとして市販)、クエチアピン(セロクエルとして市販)、クロザピン(クロザリルとして市販)、ジプラシドン(ジオドンとして市販)、および、オランザピン/フルオキセチン(シンビアックスとして市販)が含まれる。
【0049】
このようなコンジョイント治療は、個々の治療構成要素の同時、逐次または個別投与によって行われる。このような組合せ製品は、本発明の化合物、または薬学的に許容されるその塩を用いる。
【0050】
一実施形態において、本発明は、(i)式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、(ii)追加の治療薬、または薬学的に許容されるその塩、および(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0051】
別の実施形態において、本発明は、(i)式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、(ii)アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、抗炎症薬、認知増強薬、記憶増強薬、および非定型抗精神病薬からなる群から選択される少なくとも1種の作用剤、ならびに(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤、を含む医薬組成物に関する。
【0052】
別の実施形態において、本発明は、(i)式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、(ii)ドネペジル(アリセプト)、ガランタミン(レミニールまたはラザダイン)、リバスチグミン(エクセロン)、タクリン(コグネックス)およびメマンチン(ナメンダ、アクスラまたはエビクサ)、オランザピン(ジプレキサとして市販)、アリピプラゾール(エビリファイとして市販)、リスペリドン(リスパダールとして市販)、クエチアピン(セロクエルとして市販)、クロザピン(クロザリルとして市販)、ジプラシドン(ジオドンとして市販)、およびオランザピン/フルオキセチン(シンビアックスとして市販)からなる群から選択される少なくとも1種の作用剤、ならびに(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0053】
さらなる従来の化学療法または治療法は、1つまたはそれ以上の次の部類の作用薬を含むことができる:
(i)抗鬱薬、例えば、アゴメラチン、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピン、デュロキセチン、エルザソナン、エスシタロプラム、フルボキサミン、フルオキセチン、ゲピロン、イミプラミン、イプサピロン、マプロチリン、ノルトリプチリン、ネファゾドン、パロキセチン、フェネルジン、プロトリプチリン、ラメルテオン、レボキセチン、ロバルゾタン、セルトラリン、シブトラミン、チオニソキセチン、トラニルシプロミン、トラゾドン、トリミプラミン、およびベンラファキシン。
(ii)非定型抗精神病薬、例えば、クエチアピン。
(iii)抗精神病薬、例えば、アミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ベンジソキシジル、ベンゾイソキシジル(benzisoxidil)、ビフェプルノクス、カルバマゼピン、クロザピン、クロルプロマジン、ジベンザゼピン、ジバルプロエクス、デュロキセチン、エスゾピクロン、ハロペリドール、イロペリドン、ラモトリギン、ロクサピン、メソリダジン、オランザピン、パリペリドン、ペルラピン、ペルフェナジン、フェノチアジン、フェニルブチルピペリジン、ピモジド、プロクロルペラジン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スプロクロン、スリクロン、チオリダジン、トリフルオペラジン、トリメトジン、バルプロエート、バルプロ酸、ゾピクロン、ゾテピンおよびジプラシドン。
(iv)抗不安薬、例えば、アルネスピロン、アザピロン、ベンゾジアゼピン、バルビツレート(例えばアジナゾラム)、アルプラゾラム、バレゼパム(balezepam)、ベンタゼパム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、ブスピロン、クロナゼパム、クロラゼペート、クロルジアゼポキシド、シプラゼパム、ジアゼパム、ジフェンヒドラミン、エスタゾラム、フェノバム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ホサゼパム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メプロバメート、ミダゾラム、ニトラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、レクラゼパム、トラカゾレート、トレピパム、テマゼパム、トリアゾラム、ウルダゼパムおよびゾラゼパム。
(v)抗けいれん薬、例えば、カルバマゼピン、クロナゼパム、エトスクシミド、フェルバメート、ホスフェニトイン、ガバペンチン、ラコサミド、ラモトリギン、レベチラセタム、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プレガバリン、ルフィナミド、トピラメート、バルプロエート、ビガバトリンおよびゾニサミド。
(vi)アルツハイマー治療薬、例えば、ドネペジル、メマンチン、リバスチグミン、ガランタミンおよびタクリン。
(vii)パーキンソン治療薬、例えば、デプレニル、L−ドパ、レキップ、ミラペックス、MAOB阻害薬、例えばセレギンおよびラサギリン、COMT阻害薬、例えばタスマー、A−2阻害薬、ドーパミン再取り込み阻害薬、NMDAアンタゴニスト、ニコチンアゴニスト、ドーパミンアゴニスト、および、神経型一酸化窒素シンターゼの阻害薬。
(viii)片頭痛治療薬、例えば、アルモトリプタン、アマンタジン、ブロモクリプチン、ブタルビタール、カベルゴリン、ジクロラルフェナゾン、ジヒドロエルゴタミン、エレトリプタン、フロバトリプタン、リスリド、ナラトリプタン、ペルゴリド、ピゾチフェン、プラミペキソール、リザトリプタン、ロピニロール、スマトリプタン、ゾルミトリプタンおよびゾルミトリプタン。
(ix)脳卒中治療薬、アブシキシマブ、アクチバーゼ、NXY−059、シチコリン、クロベネチン、デスモテプラーゼ、レピノタン、クロピドグレル、エプチフィバチド、ミノサイクリンおよびトラキソプロジル。
(x)尿失禁治療薬、例えば、ダリフェナシン、フラボキサート、オキシブチニン、プロピベリン、ロバルゾタン、ソリフェナシンおよびトルテロジン。
(xi)例えばリドカインおよびカプサイシンを含めて、神経障害性疼痛の治療薬、ならびに抗けいれん薬、例えば、ガバペンチンおよびプレガバリン、ならびに抗鬱剤、例えば、デュロキセチン、ベンラファキシン、アミトリプチリンおよびクロミプラミン(klomipramine)。
(xii)侵害受容性疼痛の治療薬、例えば、パラセタモール;NSAID、例えば、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、イブプロフェン、ナブメトン、メロキシカムおよびピロキシカム;coxib、例えば、セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブおよびパレコキシブ;ならびに、オピオイド、例えば、モルフィン、オキシコドン、ブプレノルフィンおよびトラマドール。
(xiii)不眠症の治療薬、例えば、アゴメラチン、アロバルビタール、アロニミド、アモバルビタール、ベンゾクタミン、ブタバルビタール、カプリド、クロラール、クロペリドン、クロレテート(clorethate)、デクスクラモール、エトクロルビノール、エトミデート、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、メクロカロン、メラトニン、メホバルビタール、メタカロン、ミダフルル、ニソバメート(nisobamate)、ペントバルビタール、フェノバルビタール、プロポフォール、ラメルテオン、ロレタミド、トリクロホス、セコバルビタール、ザレプロンおよびゾルピデム。
(xiv)気分安定剤、例えば、カルバマゼピン、ジバルプロエクス、ガバペンチン、ラモトリギン、リチウム、オランザピン、クエチアピン、バルプロエート、バルプロ酸およびベラパミル。
【0054】
このような組合せ製品は、本明細書に記載されている投薬量範囲内の本発明の化合物と、推奨される投薬量範囲内および/または公開参考文献に記載された投薬量内の、薬学的に活性な1つまたはそれ以上の他の化合物とを用いる。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本出願において記載される定義は、本出願の全体を通して使用される用語を明確にしようとするものである。用語「本明細書において」は、本出願全体を意味する。
【0056】
本明細書で用いられる場合、単独で、または添え字もしくは接頭辞として使用される用語「C1〜4−アルキル」は、1から4個の炭素原子を有する、分岐鎖と直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。C1〜4−アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む。
【0057】
本明細書で用いられる場合、単独で、または添え字もしくは接頭辞として使用される用語「C1〜4−アルコキシ」は、酸素原子を通じて分子の残りの部分に結合しているC1〜4−アルキル基を表す。C1〜4−アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシを含む。
【0058】
本明細書で用いられる場合、単独で、または添え字もしくは接頭辞として使用される用語「フルオロ−C1〜4−アルキル」は、少なくとも1個のフルオロ置換基を有し、1から4個の炭素原子を有する、分岐鎖と直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。フルオロ−C1〜4−アルキルの例は、これらに限らないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、トリフルオロプロピル、フルオロブチル、ジフルオロブチルおよびトリフルオロブチルを含む。
【0059】
本明細書で用いられる場合、単独で、または添え字もしくは接頭辞として使用される用語「C3〜7−シクロアルキル」は、3から7個の炭素原子の環の大きさを有する環状飽和アルキル基を表し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
【0060】
本明細書で用いられる場合、単独で、または添え字もしくは接頭辞として使用される用語「ハロゲン」または「ハロ」は、臭素、塩素、フッ素またはヨウ素を含むものとする。
【0061】
本明細書で用いられる場合、用語「場合による」または「場合により」は、続いて記載される事象または状況は、起こることがあるが、必ずしも起こるとは限らないこと、ならびに、その記述は、その事象または状況が起こる事例、および、それが起こらない事例を含むこと、を意味する。
【0062】
本明細書で用いられる場合、用語「薬学的に許容される」は、妥当な利益/リスク比に相応して、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは併発症なしに、健全な医療上の判断力の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用されるのに適する、化合物、材料、組成物、および/または投薬形態を表すために、本明細書において使用されている。
【0063】
本明細書で用いられる場合、句「保護基」は、潜在的に反応性の官能基を、望ましくない化学的変換から保護する一時的置換基を意味する。このような保護基の例は、カルボン酸のエステル、アルコールのシリルエーテル、ならびに、アルデヒドおよびケトンの、それぞれ、アセタールおよびケタールを含む。保護基の化学の分野は、広範に調査されている(例えば、Jarowicki,K.;Kocienski,P.、Perkin Trans.1、2001、18号、2109頁を参照)。
【0064】
本明細書で用いられる場合、「薬学的に許容される塩」は、開示されている化合物の形を表し、この場合、親化合物は、その酸または塩基の塩にすることによって、部分的に変えられている。薬学的に許容される塩の例は、これらに限らないが、アミンのような塩基性残基の鉱酸または有機酸の塩;酸残基、例えばカルボン酸のアルカリまたは有機塩などを含む。薬学的に許容される塩は、例えば、無毒の無機または有機酸から生成される、親化合物の通常の無毒の塩または第4級アンモニウム塩を含む。このような通常の無毒の塩は、塩酸のような無機酸から誘導されるものを含む。
【0065】
本発明の薬学的に許容される塩は、塩基または酸部分を含む親化合物から、通常の化学的方法によって合成できる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基の形を、水中で、もしくは有機溶媒中で、またはこれらの2つの混合物中で、化学量論的量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製できる;一般に、ジエチルエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水媒体が使用される。
【0066】
本発明における様々な化合物は、特定の幾何または立体異性体で存在する。本発明は、本発明の範囲内に包含されているような、互変体、R−およびS−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、これらのラセミ混合物、ならびにこれらの他の混合物を含めて、このような全ての化合物を考慮に入れている。さらなる不斉炭素原子が、アルキル基のような置換基に存在することができる。このような全ての異性体、さらには、これらの混合物は、本発明に含められるものとする。本明細書において記載されている化合物は、不斉中心を有することができる。不斉となるように置換された原子を含む本発明の化合物は、光学活性またはラセミ体に分離される。例えば、ラセミ体の分割によって、光学活性出発材料からの合成によって、または、光学活性試薬を用いる合成によって、光学活性体を調製する方法が、当技術分野において、よく知られている。必要とされる場合、ラセミ材料の分離は、当技術分野において知られている方法によって達成できる。特定の立体化学または異性体が特に示されない限り、全てのキラル、ジアステレオマーおよびラセミ体が、本発明の範囲に含められるものとする。
【0067】
本明細書で用いられる場合、「互変体」は、水素原子の移動により生じる、平衡状態で存在する異なる構造異性体を意味する。例えば、ケト−エノール互変異性は、得られる化合物が、ケトンと不飽和アルコールの両方の特性を有する場合に、起こる。
【0068】
本明細書で用いられる場合、句「化合物または薬学的に許容される塩」は、それらの水和物および溶媒和化合物を含む。
【0069】
本明細書に記載されている化合物および塩は、同位体標識化合物(または、「放射性標識」)であることができる。その場合、1つまたはそれ以上の原子が、自然界に通常見出される(すなわち、自然界に存在する)原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられている。組み入れられる適切な同位体の例は、H(重水素に対して「D」とも表記される)、H(トリチウムに対して「T」とも表記される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125Iおよび131Iを含む。使用される放射性核種は、その放射性標識誘導体の具体的用途に応じて決まるであろう。例えば、in vitroでの受容体標識および競合アッセイでは、Hまたは14Cを組み入れた化合物が、しばしば有用である。放射性イメージング用途では、11Cまたは18Fが、しばしば有用である。ある実施形態では、放射性核種はHである。ある実施形態では、放射性核種は14Cである。ある実施形態では、放射性核種は11Cである。ある実施形態では、放射性核種は18Fである。
【0070】
本発明の化合物は、経口、非経口、口腔内、膣内、直腸、吸入、通気、舌下、筋肉内、皮下、局所、鼻腔内、腹腔内、胸郭内、静脈内、硬膜外、髄腔内、脳室内投与され、また関節への注射によって投与される。
【0071】
投与の最適投薬量および頻度は、治療されている特定の状態、およびその重症度;年齢、性別、サイズおよび体重、食事、および特定の患者の全般的身体状態;患者が受ける他の投薬;投与経路;製剤;ならびに、医師および当業者に知られている様々な他の要素、に応じて決まるであろう。
【0072】
投与される化合物の量は、治療されている患者で変わり、一日あたり、約100ng/体重1kgから100mg/体重1kgまで変わるであろう。例えば、投薬量は、この開示および当技術分野における知識から、当業者によって容易に確定できる。こうして、当業者は、本発明の方法で投与される、組成物における化合物の量、ならびに、場合による添加剤、ビヒクル、および/または担体の量を容易に決めることができる。
【0073】
本発明の化合物から医薬組成物を調製するために、薬学的に許容される不活性担体は、固体または液体のいずれかであることができる。固体状態の製剤は、粉末、錠剤、水和性(dispersible)顆粒、カプセル、カシェー、および座薬を含む。
【0074】
固体担体は、1つまたはそれ以上の物質であり、それは、また、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑剤、懸濁剤、結合剤、または錠剤崩壊剤としての役割も果たすことができる;それは、また、カプセル化材料でもあることができる。
【0075】
化合物の調製
本発明の化合物は、下で記載される方法によって、遊離塩基または薬学的に許容されるその塩として調製できる。このような方法の以下の記述の全体を通して、有機合成の当業者によって容易に理解される仕方で、適宜、適切な保護基が、様々な反応物および中間体に付け加えられ、次いで除去されると了解されている。このような保護基を用いる通常の手法、さらには適切な保護基の例は、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」、T.W. Greene、P.G.M Wutz、第3版、Wiley−Interscience、New York、1999に記載されている。
【0076】
一般的方法
使用された全ての溶媒は、分析グレードのものであり、反応では、市販の無水の溶媒が、決まって使用された。使用された出発材料は、市販品供給元から入手したか、または文献の手法に従って調製された。室温は、20〜25℃を表す。溶媒混合物の組成は、体積パーセントまたは体積比で与えられる。
【0077】
マイクロ波加熱は、2450MHzで連続照射を生じる、BiotageのCreator、InitiatorまたはSmith Synthesizer単一モードマイクロ波キャビティにおいて行われた。マイクロ波(MW)は、反応混合物の加熱のために使用できると了解されている。
【0078】
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、Merck TLC−プレート(シリカゲル60 F254)で行われ、スポットは、UVで可視化された。順相(straight phase)フラッシュカラムクロマトグラフィー(「フラッシュクロマトグラフィー」)は、Merckシリカゲル60(0.040〜0.063mm)で、手動で、または、示された溶媒系を用い、RediSep(商標)順相(normal−phase)フラッシュカラムを用いるISCO Combiflash(登録商標)Companion(商標)システムを用いて自動で、行われた。相分離は、場合により、Isolute(登録商標)相分離器で行われた。
【0079】
NMR
NMRスペクトルは、適切な形態のプローブを装備した、400〜600MHzのNMR分光計で記録された。スペクトルは、特に断らない限り、室温で記録された。化学シフトは、TMS(0.00ppm)からの低磁場側および高磁場側ppmで与えられている。H−NMRでは、次の基準信号:TMS δ0.00、または、DMSO−d δ2.49、CDOD δ3.30、アセトン−d 2.04もしくはCDCl δ7.25の残留溶媒信号、が用いられた(特に断らない限り)。共鳴多重度は、一重線、二重線、三重線、四重線、多重線、広幅、および見かけ上について、それぞれ、s、d、t、q、m、br、およびappと表されている。ある場合には、判定に役立つシグナルのみが報告されている。
【0080】
HPLC、HPLCMS、およびLCMS分析
高圧(high pressure)液体クロマトグラフィー(HPLC)は、逆相(RP)カラムで行われた。直線勾配が、例えば、移動相A(5%CHOHもしくは5%CHCN(aq.)、または0.1%NH(aq.)もしくは0.1%ギ酸(aq.)中10mMのNHOAc)およびB(CHOHまたはCHCN)を用い、適用された。質量分析(MS)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI+/−)および/または大気圧化学イオン化(APCI+/−)を用い、正および/または負イオンモードで行われた。
【0081】
GCFIDおよびGCMS分析
ガスクロマトグラフィー(GC)は、質量分析器(MS)またはフレーム(flame)イオン化検出器(FID)を装備したGCで行われた。MSイオン源は、電子衝撃(EI)または化学イオン化(CI、反応ガス メタン)のいずれかであった。分離のために、キャピラリーカラム、例えばDB−5MS(J&W Scientific)が使用された。直線温度勾配が適用された。
【0082】
分取クロマトグラフィー
分取クロマトグラフィーは、自動フラクションコレクタ(Waters 2767)、グラジエントポンプ(Waters 2525)、カラムスイッチ(Waters CFO)およびPDA(Waters 2996)と組み合わせたオートサンプラーを有するWatersのFractionLynxシステムで行われた。カラム;XBridge(登録商標)Prep C8 10μm OBD(商標)19×300mm、ガードカラムを有する;XTerra(登録商標)Prep MS C8 10μm 19×10mmカートリッジ。B(100%MeCN)中、A(MilliQ水中0.1MのNHOAcが95%、およびMeCNが5%)の勾配、または、B(100%MeOH)中、A(MilliQ水中0.1MのNHOAcが95%、およびMeOHが5%)、A(MilliQ水中0.2%のNH)もしくはA(MilliQ水中0.2%のギ酸)の勾配が、20ml/minの流量で、LC分離に使用された。異性体の分離のためのキラル分取クロマトグラフィーは、例えば、LaPrep(登録商標)システムで、指定されたカラムおよび移動相系を用い、行われた。
【0083】
SFC分析
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、順相カラムで行われた。移動相A(CO)、および、例えば移動相B(MeOH、EtOHまたはIPA)を用いる無勾配流が、使用された。
【0084】
順相HPLC分析
高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)が、順相カラムで行われた。例えば移動相A(ヘプタン)およびB(EtOHまたはIPA)を用いる、直線勾配または無勾配流が、使用された。
【0085】
高分解能質量分析(HRMS)
正確な質量測定のために、LockSprayイオン源を装備し、PDA検出器およびAcquity UPLC BEH C18カラムを有するAcquity UPLCシステムに連結された、WatersのSynapt−G2質量分析器で、HRMSが行われた。測定された質量は、3ppm以内で元素組成を確定した。
【0086】
略語
ACN アセトニトリル
aq 水溶液
Atm 大気圧
Boc t−ブトキシカルボニル
Borax 四ホウ酸二ナトリウムまたはホウ酸ナトリウムまたは四ホウ酸ナトリウム
Cbz ベンジルオキシカルボニル
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
dba ジベンジリデンアセトン
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
eq.またはequiv. 当量
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IPA イソプロパノール
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分析
MW マイクロ波
NHOAc 酢酸アンモニウム
NMR 核磁気共鳴
ox 酸化
Psi ポンド/平方インチ
quant. 定量的
RCM 閉環メタセシス
r.t. 室温、すなわち、摂氏16〜25℃の間
sat. 飽和
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMEDA テトラメチルエチレンジアミン
UPLC 超高速液体クロマトグラフィー
2−MeTHF 2−メチルテトラヒドロフラン
【0087】
化合物の命名
化合物は、CambridgeSoftのMedChem ELN v2.2、または、Advanced Chemistry Development, Inc.(ACD/Labs)、トロント、オンタリオ州、カナダ、www.acdlabs.comによるソフトウェアであるACD/Name、バージョン10.0、もしくは10.06、もしくはバージョン12.01、または、OpenEyeによるソフトウェアであるLexichem、バージョン1.9を用いて命名された。
【0088】
一般的方法
【化2】
【0089】
【化3】
【0090】
【化4】
【0091】
【化5】
【0092】
【化6】
【0093】
【化7】
【0094】
【化8】
【0095】
【化9】
【0096】
【化10】
【0097】
【化11】
【実施例】
【0098】
以下では、本発明の化合物のかなりの数の非限定的例を扱う。
【0099】
中間体1
N−tert−ブチル−2−フルオロベンゼンスルホンアミド
【化12】
tert−ブチルアミン(0.99mL、9.42mmol)を、2−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.50mL、3.78mmol)の冷却した(0℃)ジクロロメタン(5mL)溶液に、室温で、1時間で、滴下して加えた。水および酢酸エチルを加え、水性相を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水および塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて、0.86g(99%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(600MHz,DMSO−d)δppm 7.79〜7.85(m,1H)7.75(s,1H)7.64〜7.70(m,1H)7.38〜7.44(m,1H)7.33〜7.38(m,1H)1.11(s,9H);MS(ES)m/z 230[M−H]
【0100】
中間体2
N−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化13】
スルホラン(70mL)中、N−tert−ブチル−2−フルオロベンゼンスルホンアミド(18g、78.01mmol)、メタンスルホンアミド(11.23g、118.10mmol)および炭酸カリウム(16.28g、117.80mmol)の混合物を、150℃で72時間加熱した。
【0101】
水を加え、生じた固体を濾過により除去した。水性相を、塩酸水溶液(2M)で中和し(pH約7.5)、酢酸エチルで抽出した。有機相を、水、水/塩水(1:1)および塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。ヘプタン中60%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、17.22g(表題化合物の収率72%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.11(s,9H)3.17(s,3H)7.32(s,1H)7.60〜7.71(m,2H)7.89(d,J=7.88Hz,1H)8.01(s,1H)8.72(s,1H);MS(ES)m/z 305[M−H]
【0102】
中間体3
4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ベンズアルデヒド
【化14】
無水N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)に溶かした、4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(20.40g、101.49mmol)およびイミダゾール(6.99g、102.68mmol)の溶液を、0℃に冷却した。t−ブチルジメチルクロロシラン(18.57mL、102.24mmol)を加え、反応混合物を、氷浴の氷が無くなり、室温に達するまで放置した。
【0103】
反応混合物を、酢酸エチルと塩水の間で分配させ、水性相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。生成物を真空下に一夜保ち、32.7gの表題化合物を得て、これをさらなる精製なしに次の工程に用いた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.28
〜0.30(m,6H)0.98(s,9H)7.18〜7.21(m,1H)7.34(dd,J=8.35,1.42Hz,1H)7.62(d,J=8.20Hz,1H)10.26(s,1H)。
【0104】
中間体4
2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロベンズアルデヒド
【化15】
表題の化合物を、中間体3での手順に従って、DMF(15mL)中、4−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.0g、6.39mmol)、イミダゾール(0.625g、9.58mmol)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(1.43mL、7.66mmol)から出発して、調製した。室温で72時間攪拌し、次いで、反応混合物の濃縮、およびヘプタン中25%EtOAcを用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、1.1g(64%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.26〜0.38(m,6H)1.03(s,10H)6.89(d,1H)7.04(dd,1H)7.76(d,1H)10.39(s,1H)。
【0105】
中間体5
2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロベンズアルデヒド
【化16】
表題の化合物を、中間体3での手順に従って、アセトニトリル(20mL)中、4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(5g、19.66mmol)、tert−ブチルクロロジメチルシラン(3.26g、21.62mmol)および1H−イミダゾール(3.35g、49.14mmol)から出発し、室温で一夜攪拌して、調製した。混合物を水に溶かし、HCl水溶液(2M)を用いて酸性にして、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相を、水で洗い、乾燥し、減圧下に濃縮して、3.77g(58%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.26〜0.36(m,6H)0.97〜1.08(m,9H)6.58(dd,J=10.25,2.36Hz,1H)6.76(d,J=2.21Hz,1H)7.84(dd,J=8.67,7.09Hz,1H)10.36(s,1H);MS(ES)m/z 331、332、333[M−H]
【0106】
中間体6
2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルベンズアルデヒド
【化17】
表題の化合物を、中間体3での手順に従って、無水N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中、2−ヒドロキシ−4−メチルベンズアルデヒド(5.62g、41.26mmol)、イミダゾール(2.95g、43.37mmol)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(6.54g、43.39mmol)から出発し、調製した。反応混合物を、酢酸エチルと塩水の間で分配させ、水性相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水および塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下に除去して、10.10g(98%の収率)の表題化合物を得て、それを、さらなる精製なしに次の工程に用いた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.24〜0.30(m,6H)0.95〜1.02(m,9H)2.34(s,3H)6.82(s,1H)6.93(d,J=7.88Hz,1H)7.58(d,J=7.88Hz,1H)10.27(m,J=0.60Hz,1H);MS(ES)m/z 251[M+H]
【0107】
中間体7
(4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)メタノール
【化18】
4−ブロモ−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンズアルデヒド(6.05g、19.19mmol)の冷やした0℃のメタノール(50mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.09g、28.79mmol)を滴下して加えた。添加が完了した後、反応物を室温に達するまで放置した。2時間後、反応物を、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、有機層を塩水で洗い、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。ヘプタン中12.5%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、4.9g(81%の収率)の表題化合物を得た。
H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.25〜0.30(m,6H)0.99〜1.08(m,9H)4.63(d,2H)6.95(d,1H)7.11(dd,1H)7.21(d,1H);MS(ES)m/z 317、318[M+H]
【0108】
中間体8
(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロフェニル)メタノール
【化19】
500mLの丸底フラスコで、(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロベンズアルデヒド(26.5g、97.85mmol)を、無水メタノール(170mL)に溶かし、この溶液を、アセトン−ドライアイス浴で−20℃に冷却した。温度を−20℃に保ちながら、水素化ホウ素ナトリウム(4.44g、117.42mmol)を少しずつ加えた。混合物を、アイス浴のドライアイスが無くなり、室温に達するまで攪拌した(2時間)。反応物を、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によってクエンチした。体積を、溶媒を蒸発させることによって1/3に減らした、反応混合物を、酢酸エチルと塩水の間で分配させ、水性層を酢酸エチルで、もう一度抽出した。合わせた有機抽出物を、水、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、得られた液体を室温で真空乾燥して、24.9g(93%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.22(s,6H)0.97(s,9H)4.45(d,2H)5.13(t,1H)6.78(d,1H)7.03(dd,1H)7.38(d,1H);MS(ES)m/z 271、273、275[M−H]
【0109】
中間体9
(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)メタノール
【化20】
(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロベンズアルデヒド(5.0g、19.66mmol)の冷やした(0℃)メタノール(50mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.12g、29.48mmol)を少しずつ加えた。添加が完了した後、反応物を室温に達するまで放置した。2時間後、反応物を、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、水性相を酢酸エチルで洗い、有機層を塩水で洗い、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。ヘプタン中0〜100%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、3.12g(62%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.20〜0.24(m,6H)0.95〜1.01(m,9H)4.44(d,J=5.36Hz,2H)6.59(dd,J=10.40,2.52Hz,1H)6.79(td,J=8.67,2.52Hz,1H)7.37(dd,J=8.20,7.57Hz,1H);MS(ES)m/z 255[M−H]
【0110】
中間体10
(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルフェニル)メタノール
【化21】
2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルベンズアルデヒド(9.17g、36.60mmol)の冷やした(0℃)メタノール(50mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.67g、44.19mmol)を少しずつ加えた。混合物を、氷浴の氷が無くなり、室温に達するまで攪拌した。反応物を、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によってクエンチした。酢酸エチルおよび水を加え、水性相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下に蒸発させて、8.97g(97%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.15〜0.22(m,6H)0.93〜1.01(m,9H)2.24(s,3H)4.44(d,J=5.31Hz,2H)4.92(t,J=5.56Hz,1H)6.58(d,J=0.51Hz,1H)6.75(d,J=7.58Hz,1H)7.24(d,J=7.58Hz,1H)。
【0111】
中間体11
tert−ブチル[2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ジメチルシラン
【化22】
tert−ブチルジメチルクロロシラン(4.06g、26.93mmol)を、2−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノール(2.07g、10.77mmol)およびイミダゾール(1.83g、26.93mmol)のDMF(20mL)溶液に、0℃で加え、次いで、反応混合物を室温に達するまで放置し、一夜攪拌した。反応物を、酢酸エチルと塩水の間で分配させ、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、5.25gの表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに、次の工程に用いた。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.11〜0.13(m,6H)0.23〜0.30(m,6H)0.95〜0.98(m,9H)1.00〜1.05(m,9H)4.77(s,1H)6.95(d,1H)7.25(d,1H)7.58(d,1H)。
【0112】
中間体12
[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール
【化23】
MeOH(25mL)に溶かした、tert−ブチル[2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ジメチルシラン(5.25g、12.49mmol)の溶液に、ピリジンヒドロブロミドペルブロミド(0.20g、0.62mmol)を、0℃で加え、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物を、飽和NaHCO水溶液でクエンチした。次いで、水性層をEtOAcで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。ヘプタン+1%TEA中、33〜50%EtOAcを用いるシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、2工程で(中間体11から)2.99g(78%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.27〜0.31(m,6H)1.02〜1.07(m,9H)4.73(s,2H)7.02(d,1H)7.24(dd,1H)7.48(d,1H)。
【0113】
中間体13
[5−ブロモ−2−(ブロモメチル)フェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
【化24】
トリフェニルホスフィン(4.34g、16.55mmol)の冷やした0℃のDMF(60mL)溶液に、臭素(0.85mL、16.55mmol)を滴下して加え、さらに、赤色を持続させるためにアルゴン雰囲気下に溶液に追加の一滴を加えた。この反応混合物に、DMF(20ml)に溶かした(4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)メタノール(5g、15.75mmol)を、30分未満で滴下して加え、室温で週末に渡って攪拌した。粗反応物を塩水に溶かし、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相を、10%のチオ硫酸ナトリウム溶液および水で洗い、乾燥し、濃縮した。ヘプタン中5〜100%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、5.11g(85%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.28(s,6H)1.02(s,9H)4.58(s,2H)6.99(d,1H)7.17(dd,1H)7.39(d,1H)。
【0114】
中間体14
[2−(ブロモメチル)−5−クロロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
【化25】
表題の化合物を、中間体13での手順に従って、(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロフェニル)メタノール、トリフェニルホスフィン(1.21g、4.62mmol)および臭素(0.24mL、4.62mmol)およびDMF(30mL)から出発して、調製した。ヘプタン+0.5%TEA中20%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、1.36g(92%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.28〜0.37(m,6H)1.04〜1.10(m,9H)4.48(s,2H)6.81(d,1H)6.92(dd,1H)7.23〜7.28(m,2H)。
【0115】
中間体15
[2−(ブロモメチル)−5−フルオロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
【化26】
表題の化合物を、中間体13での手順に従って、DMF(25mL)中、(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)メタノール(1.36g、5.30mmol)、トリフェニルホスフィン(1.46g、5.57mmol)および臭素(0.285mL、5.57mmol)から出発して、調製し、0.55g(32.3%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.31〜0.32(m,6H)1.05〜1.08(m,9H)4.50(s,2H)6.54(dd,J=10.25,2.36Hz,1H)6.66(dd,J=8.35,2.36Hz,1H)7.29(dd,J=8.51,6.62Hz,1H)MS GCMS m/z 319[M−H]
【0116】
中間体16
[2−(ブロモメチル)−5−メチルフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
【化27】
三臭化リン(0.65mL、6.94mmol)を、(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルフェニル)メタノール(1.95g、7.71mmol)およびピリジン(0.56mL、6.93mmol)の冷やした(0℃)ジクロロメタン(10mL)溶液に滴下して加えた。混合物を、氷浴の氷が無くなって室温に達するまで、一夜攪拌した。ジクロロメタンおよび塩水を加え、水性相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて、2.25g(93%の収率)の表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに、次の工程に用いた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.25〜0.28(m,6H)1.01〜1.04(m,9H)2.26(s,3H)4.59(s,2H)6.67(s,1H)6.75(d,J=7.57Hz,1H)7.27(d,J=7.57Hz,1H)。
【0117】
中間体17
[2−(ブロモメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
【化28】
表題の化合物を、中間体13での手順に従って、[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(2.18g、7.11mmol)、トリフェニルホスフィン(1.96g、7.47mmol)、臭素(0.43mL、8.39mmol)およびDMF(18mL)から出発して、調製した。ヘプタン+1%TEA中、25%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、1.26g(48%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 0.31〜0.35(m,6H)1.05〜1.10(m,9H)4.51(s,2H)7.03(s,1H)7.19(d,1H)7.45(d,1H)。
【0118】
中間体18
2−({[2−(4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド
【化29】
N−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(5g、16.32mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液を、−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(26.1mL、52.22mmol)で処理した。10分後、[5−ブロモ−2−(ブロモメチル)フェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(6.20g、16.32mmol)のTHF(15mL)溶液を、5分間で滴下して加えた。反応混合物を、−78℃で90分間攪拌し、次いで、室温に達するように放置し、その間、攪拌を一夜続けた。反応混合物を、塩水でクエンチし、混合物を、酢酸エチルで抽出した。相分離させ、有機層を塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、3.64g(37%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.16〜0.20(m,6H)0.89(s,10H)1.07(s,9H)1.06〜1.06(m,1H)2.92〜2.98(m,2H)3.43〜3.49(m,2H)6.90(d,J=1.89Hz,1H)7.06〜7.10(m,1H)7.11〜7.16(m,1H)7.31(t,J=8.20Hz,1H)7.61(m,J=7.25,1.26Hz,1H)7.65〜7.68(m,1H)7.88(dd,J=8.04,1.42Hz,1H)7.99(s,1H)8.77(s,1H);MS(ES)m/z 605、607[M−H]
【0119】
中間体19
N−tert−ブチル−2−({[2−(6−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロシクロヘキサ−1,5−ジエン−1−イル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
【化30】
N−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(4.56g、14.89mmol)の溶液を、−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(23.83mL、47.66mmol)で処理した。10分後、[2−(ブロモメチル)−5−クロロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(5.0g、14.89mmol)のTHF(4mL)溶液を、1時間未満で滴下して加えた。反応混合物を、−78℃で2時間攪拌した。反応混合物を、塩水でクエンチし、酢酸エチルを加えた。相分離させ、有機層を塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中12〜25%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、5.4g(65%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.10〜0.27(m,6H)0.90(s,9H)1.07(s,9H)2.92〜3.01(m,2H)3.39〜3.52(m,2H)6.78(d,1H)6.96(dd,1H)7.19(d,1H)7.31(t,1H)7.54〜7.64(m,1H)7.64〜7.70(m,1H)7.88(d,1H)7.99(s,1H)8.77(s,1H);m/z 559、561、563[M−H]
【0120】
中間体20
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
【化31】
表題の化合物を、中間体18での手順に従って、テトラヒドロフラン(25mL)中のN−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(2.21g、7.20mmol)、リチウムジイソプロピルアミド(11.53mL、23.05mmol)、およびテトラヒドロフラン(25mL)中の[2−(ブロモメチル)−5−フルオロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(2.3g、7.20mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、2.5g(64%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 543[M−H]
【0121】
中間体21
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
【化32】
表題の化合物を、中間体18での手順に従って、テトラヒドロフラン(20mL)中のN−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(2.19g、7.13mmol)、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中のリチウムジイソプロピルアミド(10.71mL、21.42mmol)、およびテトラヒドロフラン(20mL)中の[2−(ブロモメチル)−5−メチルフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(2.25g、7.14mmol)から出発して、調製した。反応混合物に、水および酢酸エチルを加えた。水性相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を、水および塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて、3.81g(99%の収率)の表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに次の工程に用いた。
【0122】
中間体22
N−tert−ブチル−2−[({2−[2−{[ジメチル(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化33】
N−tert−ブチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.86g、2.81mmol)のTHF(14mL)溶液を、−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(4.50mL、9.00mmol)で処理した。10分後、[2−(ブロモメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(1.35g、3.66mmol)のTHF(4mL)溶液を、8分未満で滴下して加えた。反応混合物を、−78℃で1時間15分攪拌し、次いで、室温に達するように放置し、その後、室温で、さらに1.5時間攪拌した。反応混合物を塩水でクエンチし、酢酸エチルを加えた。相分離させ、有機相を塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。表題化合物は、さらなる精製なしに次の工程に用いられた。MS(ES)m/z 523、525[M−H]
【0123】
中間体23
2−({[2−(4−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド
【化34】
2−({[2−(4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド(1.01g、1.67mmol)の冷やした(0℃)THF(15mL)溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(2.0mL、2.0mmol、THF中1M)を加え、反応混合物を3時間攪拌した。反応混合物を、飽和塩水の添加によってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和NHCl水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮し、その後、分取HPLCによって精製した。有機溶媒を蒸発させ、残った水性相を2回酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させて、0.44g(53%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.09(s,9H)2.88〜2.94(m,2H)3.47〜3.53(m,2H)6.88(dd,1H)6.91(d,1H)7.02(d,1H)7.28〜7.33(m,1H)7.59〜7.64(m,1H)7.66〜7.69(m,1H)7.89(dd,1H)8.02(s,1H)8.78(s,1H)10.04(s,1H);MS(ES)m/z 489,491[M−H]
【0124】
中間体24
N−tert−ブチル−2−({[2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ブチルベンゼンスルホンアミド
【化35】
表題の化合物を、中間体23での手順に従って、THF(10mL)中のN−tert−ブチル−2−({[2−(6−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロシクロヘキサ−1,5−ジエン−1−イル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.34g、0.61mmol)、および、テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1.0M溶液、0.73mL、0.73mmol)から出発して、調製した。反応混合物を0℃で2時間攪拌した。ヘプタン中30〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.19g(71%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.05〜1.15(m,11H)2.89〜2.96(m,2H)3.46〜3.54(m,2H)6.75(dd,1H)6.77(d,1H)7.08(d,1H)7.30(t,1H)7.55〜7.65(m,1H)7.65〜7.73(m,1H)7.89(d,1H)8.02(s,1H)8.78(s,1H)10.04(s,1H);MS(ES)m/z 445、447、449[M−H]
【0125】
中間体25
N−tert−ブチル−2−({[2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ブチルベンゼンスルホンアミド
【化36】
表題の化合物を、中間体23での手順に従って、THF(15mL)中のN−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(2.5g、4.59mmol)、および、テトラブチルアンモニウムフルオリド(5.51mL、5.51mmol、THF中1M)から出発して、調製した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.95g(48%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 429[M−H]
【0126】
中間体26
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ブチルベンゼンスルホンアミド
【化37】
表題の化合物を、中間体23での手順に従って、無水テトラヒドロフラン(25mL)中のN−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−メチルフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(3.76g、6.94mmol)、および、テトラブチルアンモニウムフルオリド(8.5mL、8.50mmol、THF中1M)から出発して、調製した。反応混合物を0℃で1時間攪拌した。ヘプタン中5〜80%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.76g(25.5%の収率、中間体21から出発して、2工程に渡って計算して)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.09(s,9H)2.15(s,3H)2.84〜2.93(m,2H)3.46(m,J=7.83Hz,2H)6.49(dd,J=7.58,0.76Hz,1H)6.56(s,1H)6.89(d,J=7.58Hz,1H)7.30(t,J=7.45Hz,1H)7.57〜7.72(m,2H)7.88(d,J=7.58Hz,1H)8.04(s,1H)8.76(s,1H)9.38(s,1H)。MS(ES)m/z 425[M−H]
【0127】
中間体27
N−tert−ブチル−2−[({2−[2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化38】
表題の化合物を、中間体23での手順に従って、THF(15mL)中のN−tert−ブチル−2−[({2−[2−{[ジメチル(プロパン−2−イル)シリル]オキシ}−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(1.67g、2.81mmol)、および、テトラブチルアンモニウムフルオリド(2.81mL、2.81mmol、THF中1.0M)から出発して、調製した。
反応混合物を0℃で2時間攪拌した。ヘプタン中30〜50%EtOAcの勾配溶離、その後の100%EtOAcを用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製、それに続く、ヘプタン中50%EtOAc、その後の100%EtOAcを用いるシリカゲルクロマトグラフィーによる2回目の精製により、0.91g(67%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 479[M−H]
【0128】
中間体28
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド
【化39】
2−({[2−(4−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド(3.2g、6.51mmol)、および、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(3.50g、19.54mmol)を、炭酸セシウム(6.36g、19.54mmol)のTHF(10mL)溶液に加え、反応混合物を、MWを用い、110℃で2時間加熱した。反応混合物を、NHCl(aq)で希釈し、EtOAcで2回抽出し、水で洗い、濃縮した。n−ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、3.0g(78%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.06〜1.10(m,9H)1.17〜1.27(m,2H)1.53(br.s.,2H)1.81〜1.92(m,1H)2.91〜2.98(m,2H)3.25(d,J=1.58Hz,2H)3.45〜3.54(m,2H)3.77〜3.85(m,4H)7.05(d,J=1.58Hz,1H)7.10〜7.14(m,3H)7.32(s,1H)7.59〜7.70(m,3H)7.89(dd,J=8.04,1.10Hz,1H)8.01(s,1H)8.77(s,1H);MS m/z 589、590[M−H]
【0129】
中間体29
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化40】
表題の化合物を、中間体28での手順に従って、DMF(3mL)中の炭酸セシウム(0.22g、0.67mmol)と共に、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.16g、0.89mmol)、および、N−tert−ブチル−2−({[2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.20g、0.45mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中16〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、126.4mg(52%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm 1.03〜1.13(m,9H)1.17〜1.32(m,2H)1.48〜1.64(m,2H)1.79〜1.94(m,1H)2.89〜3.04(m,2H)3.25(td,2H)3.44〜3.55(m,2H)3.75〜3.87(m,4H)6.91(dd,1H)7.00(d,1H)7.17(d,1H)7.27〜7.37(m,1H)7.58〜7.70(m,2H)7.89(dd,1H)8.01(s,1H)8.77(s,1H);MS(ES)m/z 543、545、547[M−H]
【0130】
中間体30
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化41】
表題の化合物を、中間体28での手順に従って、THF(5mL)中の炭酸セシウム(454mg、1.39mmol)と共に、N−tert−ブチル−2−({[2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.20g、0.46mmol)、および、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(250mg、1.39mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中16〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、60mg(24%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 527[M−H]
【0131】
中間体31
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化42】
表題の化合物を、中間体28での手順に従って、DMF(5mL)中の炭酸セシウム(0.62g、1.92mmol)と共に、N−tert−ブチル−2−({[2−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(0.20g、0.48mmol)、および、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.35mL、0.48mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中0〜80%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.25g(100%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 523[M−H]
【0132】
中間体32
N−tert−ブチル−2−[({2−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化43】
表題の化合物を、中間体28での手順に従って、DMF(3mL)中の炭酸セシウム(0.46g、1.42mmol)と共に、N−tert−ブチル−2−[({2−[2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.46g、0.95mmol)、および、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.34g、1.89mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中33〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.18g(33%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(600MHz,DMSO−d)δppm 1.05〜1.10(m,9H)1.26(qd,2H)1.58(d,2H)1.89(dd,1H)3.05(br.s.,2H)3.27(t,2H)3.52〜3.60(m,2H)3.83(dd,2H)3.86(d,2H)7.18〜7.24(m,2H)7.32(t,1H)7.39(d,1H)7.58〜7.65(m,1H)7.65〜7.69(m,1H)7.89(d,1H)7.99(s,1H)8.79(s,1H);MS(ES)m/z 577[M−H]
【0133】
中間体33
(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート
【化44】
(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メタノール(3.66g、24.37mmol)に、無水ジクロロメタン(13mL)を加え、この溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(4.07mL、29.25mmol)を加え、その後、メタンスルホニルクロリド(2.26mL、29.25mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応の進行を、GCによってモニタリングした。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、2つの相を分離し、水性相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させて、5.29g(95%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.36〜1.45(m,2H)1.65〜1.94(m,5H)2.10〜2.21(m,2H)3.03(s,3H)4.09(d,2H)。
【0134】
中間体34
N−tert−ブチル−2−{[(2−{4−クロロ−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化45】
N−tert−ブチル−2−({[2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(459mg、1.03mmol)、炭酸カリウム(284mg、2.05mmol)、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(469mg、2.05mmol)およびアセトニトリル(5mL)の混合物を、75℃で24時間加熱した。追加の部分の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(336mg、1.47mmol)を加え、攪拌を続けた。溶媒を蒸発させ、粗生成物を酢酸エチルに溶かした。有機相を、水、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。ヘプタン中5〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製、その後の、分取HPLCによる精製により、0.17g(28%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.08(s,9H)1.19〜1.29(m,2H)1.76(m,5H)1.94〜2.04(m,2H)2.96(m,2H)3.49(m,2H)3.82(d,2H)6.91(dd,1H)7.01(d,1H)7.17(d,1H)7.30〜7.34(m,1H)7.63(m,2H)7.89(dd,1H)8.01(s,1H)8.78(s,1H)。MS(ES)m/z 577、579[M−H]
【0135】
中間体35
N−tert−ブチル−2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−フルオロフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
表題の化合物を、中間体34での手順に従って、アセトニトリル(5mL)中、N−tert−ブチル−2−({[2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(154mg、0.36mmol)、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(327mg、1.43mmol)および炭酸カリウム(0.041mL、0.72mmol)から出発して、調製した。追加の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(200mg)を、反応を終了に導くために、一夜攪拌後に加えた。分取HPLCによる精製により30mg(15%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 561[M−H]
【0136】
中間体36
N−tert−ブチル−2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−メチルフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化46】
表題の化合物を、中間体34での手順に従って、アセトニトリル(5mL)中、N−tert−ブチル−2−({[2−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(191mg、0.45mmol)、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(409mg、1.79mmol)および炭酸カリウム(124mg、0.90mmol)から出発して、調製した。追加の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(409mg,1.79mmol)を、反応を終了に導くために、一夜攪拌後に加えた。分取HPLCによる精製により33mg(13%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 557[M−H]
【実施例1】
【0137】
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化47】
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−N−tert−ブチルベンゼンスルホンアミド(2.4g、4.07mmol)をTFA(2mL)に溶かし、1.5時間攪拌した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製、溶媒の蒸発、その後で、粗生成物をエタノール(4mL)に溶かし、攪拌しながらHO(1.2mL)を加えることにより、沈殿を生じ、これを濾過および真空乾燥後、1.94g(89%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.24(qd,J=12.24,4.57Hz,2H)1.57(dd,J=12.77,1.73Hz,2H)1.83〜1.93(m,1H)2.91〜2.97(m,2H)3.26(td,J=11.66,1.58Hz,2H)3.43〜3.49(m,2H)3.78〜3.85(m,4H)7.03(dd,J=7.88,1.89Hz,1H)7.10〜7.13(m,2H)7.34(ddd,J=8.04,6.78,1.58Hz,1H)7.58〜7.66(m,2H)7.81(s,2H)7.87(dd,J=7.88,1.26Hz,1H)8.90〜8.95(m,1H)−)。MS(ES)m/z 531、533[M−H]
【実施例2】
【0138】
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化48】
表題の化合物を、実施例1での手順に従って、N−tert−ブチル−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.124g、0.23mmol)およびトリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、76mg(69%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.24(qd,2H)1.57(d,2H)1.83〜1.95(m,1H)2.91〜3.01(m,2H)3.22〜3.30(m,2H)3.42〜3.52(m,2H)3.79(d,2H)3.83(dd,2H)6.90(dd,1H)7.00(d,1H)7.18(d,1H)7.33(t,1H)7.55〜7.68(m,2H)7.81(br.s.,2H)7.87(d,1H)8.92(s,1H)。MS(ES)m/z 487,489、491[M−H]
【実施例3】
【0139】
2−[({2−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化49】
N−tert−ブチル−2−[({2−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.18g、0.31mmol)を、トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)に溶かし、4時間攪拌した。反応混合物をトルエンと共蒸発させた。クロロホルム中4〜6%メタノールの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製と、その後の、ヘプタン:EtOAc 2:1、1:1、1:2、および1:3の勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる2回目の精製により、0.13g(79%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(600MHz,DMSO−d)δppm 1.27(dd,2H)1.60(d,2H)1.86〜1.96(m,1H)3.02〜3.09(m,2H)3.28(t,2H)3.48〜3.57(m,2H)3.84(dd,2H)3.87(d,2H)7.16〜7.23(m,2H)7.33(t,1H)7.39(d,1H)7.57〜7.67(m,2H)7.80(s,2H)7.87(d,1H)8.94(s,1H)。MS(ES)m/z 521[M−H]
【実施例4】
【0140】
2−[({2−[4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化50】
トリフルオロ酢酸(2mL、25.92mmol)中、N−tert−ブチル−2−[({2−[4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.25g、0.48mmol)を、室温で3時間攪拌した。TFAを蒸発させ、水および酢酸エチルを加え、有機相を水および塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。ヘプタン中10〜80%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製と、その後の、分取HPLCによる精製により、0.14g(65%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ1.18〜1.28(m,2H)1.58(d,J=12.61Hz,2H)1.81〜1.92(m,1H)2.23(s,3H)2.88〜2.96(m,2H)3.26(t,2H)3.38〜3.47(m,2H)3.73(d,2H)3.83(dd,2H)6.64(d,1H)6.74(s,1H)7.00(d,1H)7.33(t,1H)7.57〜7.69(m,2H)7.82(s,2H)7.87(d,1H)8.90(s,1H)。MS(ES)m/z 467[M−H]
【実施例5】
【0141】
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化51】
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(60mg、0.11mmol)を、TFA(2mL)に溶かし、1.5時間攪拌した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製、溶媒の蒸発、その後で、粗生成物をエタノール(4mL)に溶かし、攪拌しながらHO(1.2mL)を加えることにより、沈殿を生じ、これを濾過および真空乾燥後、32mg(60%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δ1.46(dd,J=13.08,4.57Hz,2H)1.69(dd,J=12.77,1.73Hz,2H)2.00〜2.09(m,1H)3.17〜3.21(m,2H)3.41(td,J=11.90,2.05Hz,2H)3.49〜3.55(m,2H)3.78(d,J=5.99Hz,2H)3.98(dd,J=11.19,3.94Hz,2H)5.26(s,2H)6.56(dd,J=10.72,2.21Hz,1H)6.61(d,J=2.52Hz,1H)7.12(dd,J=8.20,6.62Hz,1H)7.30(ddd,J=8.12,7.01,1.58Hz,1H)7.57〜7.64(m,2H)7.98(dd,J=8.04,1.42Hz,1H)8.30(s,1H)。MS(ES)m/z 471[M−H]
【実施例6】
【0142】
2−{[(2−{4−クロロ−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化52】
N−tert−ブチル−2−{[(2−{4−クロロ−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド(165mg、0.28mmol)を、トリフルオロ酢酸(3mL、38.94mmol)と混合した。混合物を室温で3時間攪拌した。トリフルオロ酢酸を蒸発させ、生成物を酢酸エチルに溶かした。有機相を、水、飽和NaHCO、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下に蒸発させた。分取HPLCによる精製により、112mg(75%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.19〜1.31(m,2H)1.69〜1.85(m,5H)2.00(m,2H)2.92〜2.99(m,2H)3.43〜3.50(m,2H)3.83(d,2H)6.90(dd,1H)7.01(d,1H)7.17(d,1H)7.33(t,1H)7.58〜7.66(m,2H)7.82(s,2H)7.87(d,1H)8.93(s,1H))。MS(ES)m/z 521、523[M−H]
【実施例7】
【0143】
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−メチルフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化53】
表題の化合物を、実施例6での手順に従って、N−tert−ブチル−2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−メチルフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド(33mg、0.06mmol)、およびトリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、18mg(60%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.17〜1.31(m,2H)1.80(d,5H)1.95〜2.06(m,2H)2.23(s,3H)2.92(m,2H)3.76(d,2H)6.60〜6.67(m,1H)6.74(s,1H)6.99(d,1H)7.16〜7.34(m,1H)7.45〜7.95(m,5H);MS(ES)m/z 501[M−H]
【実施例8】
【0144】
2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−フルオロフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化54】
表題の化合物を、実施例6での手順に従って、N−tert−ブチル−2−{[(2−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メトキシ]−4−フルオロフェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド(30mg、0.05mmol)、およびトリフルオロ酢酸(3mL、38.94mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、17mg(63%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.17〜1.31(m,2H)1.67〜1.86(m,5H)1.94〜2.06(m,2H)2.91〜2.98(m,2H)3.40〜3.49(m,2H)3.80(d,2H)6.66(m,1H)6.84(dd,1H)7.17(dd,1H)7.29〜7.36(m,1H)7.56〜7.67(m,2H)7.78〜7.90(m,3H)8.92(s,1H)。MS(ES)m/z 505[M−H]
【実施例9】
【0145】
2−[({2−[4−(フェニルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化55】
ヨウ化銅(I)(0.096g、0.50mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体+ジクロロメタン(1:1;0.188g、0.23mmol)を、マイクロ波バイアル中の、エチニルベンゼン(2.19mL、19.91mmol)、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(2.25g、4.22mmol)およびジイソプロピルアミン(1.87mL、13.33mmol)のDMF(17.03mL、これは、窒素で10分間パージされていた)溶液に加えた。バイアルを、MWで、110℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を、EtOAc(200mL)で希釈し、飽和塩水(125mL)で洗った。水性層を分離し、EtOAC(100mL)で抽出した。合わせた有機相を、MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた、ヘプタン中10〜40%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーと、その後の、ヘプタン中30から80%のEtOの勾配溶離を用いる別のシリカクロマトグラフィーによる2工程の逐次精製により、1.17g(50%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.19〜1.34(m,2H)1.58(m,2H)1.91(m,1H)3.01(d,J=7.88Hz,2H)3.24〜3.32(m,2H)3.43〜3.56(m,2H)3.79〜3.88(m,4H)7.05(d,J=7.57Hz,1H)7.09(s,1H)7.21(d,J=7.88Hz,1H)7.29〜7.38(m,1H)7.40〜7.45(m,3H)7.51〜7.56(m,2H)7.58〜7.68(m,2H)7.83(br s,2H)7.85〜7.93(m,1H)8.94(br s,1H)。MS(ES)m/z
553[M−H]
【実施例10】
【0146】
2−[({2−[4−(シクロプロピルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化56】
2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(160mg、0.3mmol)、ヨウ化銅(I)(5.71mg、0.03mmol)、DMF(3mL)中のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(21.06mg、0.03mmol)、エチニルシクロプロパン(0.13mL、1.50mmol)およびジイソプロピルアミン(0.13mL、0.90mmol)の混合物を、MWで、100℃で2時間加熱した。反応混合物を、EtOAc(75mL)とHO(25mL)+HCl(aq.、2M、25mL)との間で分配させ、有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させた。分取HPLCによる精製により、59mg(38%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.64〜0.75(m,2H)、0.82〜0.92(m,2H)、1.23(qd,2H)、1.43〜1.64(m,3H)、1.79〜1.94(m,1H)、2.89〜3.00(m,2H)、3.26(t,2H)、3.39〜3.50(m,2H)、3.72〜3.87(m,4H)、6.81〜6.91(m,2H)、7.09(d,1H)、7.29〜7.38(m,1H)、7.57〜7.68(m,2H)、7.77〜7.91(m,3H)、8.92(s,1H)。MS(ES)m/z 517[M−H]
【実施例11】
【0147】
2−[({2−[4−(シクロペンチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化57】
表題の化合物を、実施例9での手順に従って、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(160mg、0.3mmol)、ヨウ化銅(I)(5.71mg、0.03mmol)、DMF(3mL)中のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(21.06mg、0.03mmol)、エチニルシクロペンパン(0.10mL、0.90mmol)およびジイソプロピルアミン(0.13mL、0.90mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、71mg(43%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.25(qd,2H)、1.49〜1.77(m,8H)、1.81〜2.04(m,3H)、2.79〜2.89(m,1H)、2.93〜3.02(m,2H)、3.28(t,2H)、3.42〜3.51(m,2H)、3.79(d,2H)、3.84(dd,2H)、6.82〜6.91(m,2H)、7.11(d,1H)、7.30〜7.40(m,1H)、7.59〜7.69(m,2H)、7.79〜7.92(m,3H)、8.94(s,1H)。MS(ES)m/z 545[M−H]
【実施例12】
【0148】
2−[({2−[4−(シクロブチルエチニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化58】
表題の化合物を、実施例9での手順に従って、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(250mg、0.47mmol)、(シクロブチルエチニル)トリメチルシラン(107mg、0.70mmol)、ヨウ化銅(I)(4.46mg、0.02mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(19.14mg、0.02mmol)およびジイソプロピルアミン(0.20mL、1.41mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、59mg(24%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 1.39〜1.50(m,2H)1.66〜1.72(m,2H)1.89〜1.98(m,1H)1.99〜2.09(m,1H)2.18〜2.27(m,2H)2.30〜2.38(m,2H)3.22(d,J=8.51Hz,2H)3.40(d,J=1.58Hz,2H)3.52(s,2H)3.80(d,J=5.99Hz,2H)3.95〜4.01(m,3H)5.24(s,2H)6.85(d,J=0.95Hz,1H)6.93〜6.97(m,1H)7.07(s,1H)7.28〜7.33(m,2H)7.61(d,J=1.58Hz,2H)7.95〜8.00(m,1H)8.29(s,1H)。
【実施例13】
【0149】
2−[({2−[4−(3−メチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化59】
表題の化合物を、実施例9での手順に従って、N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(1.75mg、3.27mmol)、3−メチル−1−ブチン(0.67mL、6.55mmol)、ヨウ化銅(I)(0.031g、0.16mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリド(0.14g、0.16mmol)およびジイソプロピルアミン(1.38mL、9.82mmol)から出発して、調製した。ヘプタン中10〜100%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製と、その後の、分取HPLCによる精製により、0.41g(24%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.15〜1.31(m,8H)1.57(m,2H)1.81〜1.93(m,1H)2.77(m,1H)2.92〜3.01(m,2H)3.26(m,2H)3.40〜3.50(m,2H)3.74〜3.87(m,4H)6.82〜6.89(m,2H)7.11(d,1H)7.33(t,1H)7.57〜7.68(m,2H)7.77〜7.90(m,3H)8.93(s,1H))。MS(ES)m/z 519[M−H]
【実施例14】
【0150】
2−{[(2−{4−[(4−メチルフェニル)エチニル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル}エチル)スルホニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド
【化60】
表題の化合物を、実施例9での手順に従って、DMF(4mL)中でスラリー化した、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(200mg、0.37mmol)、1−エチニル−4−メチルベンゼン(65.3mg、0.56mmol)、ヨウ化銅(I)(3.57mg、0.02mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(15.31mg、0.02mmol)、およびジイソプロピルアミン(0.16mL、1.12mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、100mg(47%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δppm 1.46(qd,J=12.40,4.41Hz,2H)1.70(d,J=11.66Hz,2H)1.99〜2.11(m,1H)2.38(s,3H)3.20〜3.25(m,2H)3.41(t,J=11.19Hz,2H)3.52〜3.57(m,2H)3.83(d,J=6.31Hz,2H)3.98(dd,J=11.19,3.63Hz,2H)6.97(s,1H)7.07(dd,J=7.72,0.79Hz,1H)7.12〜7.18(m,3H)7.27〜7.31(m,1H)7.42(d,J=8.20Hz,2H)7.56〜7.61(m,1H)7.63〜7.66(m,1H)7.98(d,J=7.88Hz,1H)8.36(s,1H))。MS(ES)m/z 567[M−H]
【実施例15】
【0151】
2−[({2−[4−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化61】
表題の化合物を、実施例9での手順に従って、DMF(4mL)中、2−[({2−[4−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(100mg、0.19mmol)、ヨウ化銅(I)(1.785mg、9.37μmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体(7.65mg、9.37μmol)、およびジイソプロピルアミン(0.08mL、0.56mmol)から出発して、調製した。分取HPLCによる精製により、69mg(69%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.31(s,9H)1.37〜1.51(m,2H)1.67(d,J=1.77Hz,2H)1.96〜2.11(m,1H)3.17〜3.24(m,2H)3.40(d,J=1.77Hz,2H)3.49〜3.55(m,2H)3.81(d,J=6.06Hz,2H)3.94〜4.01(m,2H)6.83(d,J=1.26Hz,1H)6.92〜6.96(m,1H)7.07(d,J=7.83Hz,1H)7.27〜7.32(m,1H)7.60(m,J=1.77Hz,1H)7.98(dd,J=7.96,0.88Hz,1H)8.30(s,1H)。MS(ES)m/z 533[M−H]
【0152】
中間体37
3−(ベンジルスルファニル)−4−ニトロフェニル]メタノール
【化62】
ジイソプロピルエチルアミン(72mL、584mmol)およびベンジルメルカプタン(39.87g、321mmol)を、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)メタノール(50g、292mmol)の攪拌しているDMSO(250mL)溶液に加えた。反応混合物を、80℃で3時間加熱し、次いで、室温に冷却し、氷水に注いだ。析出した個体を、濾過により捕集し、水で洗い、減圧下に乾燥して、87gの表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに次の工程に用いた。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 4.20(s,2H)4.73(d,J=4.8Hz,2H)7.30(m,4H)7.43(m,2H)7.53(d,J=8Hz,1H)8.21(s,1H)。
【0153】
中間体38
{[3−(ベンジルスルファニル)−4−ニトロベンジル]オキシ}(tert−ブチル)ジフェニルシラン
【化63】
乾燥DMF(550mL)中、[3−(ベンジルスルファニル)−4−ニトロフェニル]メタノール(87g、316mmol)、tert−ブチルジフェニルクロロシラン(86.86g、316mmol)およびイミダゾール(43.03g、632mmol)の混合物を、室温で一夜攪拌した。反応混合物を、水(0.5L)と酢酸エチル(2L)の間で分配させた。有機相を分離し、塩水(3×0.5L)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中5〜10%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、148g(99%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.10(s,9H)4.20(s,2H)4.74(s,2H)7.29〜7.48(m,13H)7.65(d,J=8Hz,4H)8.13(s,1H)。
【0154】
中間体39
5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド
【化64】
{[3−(ベンジルスルファニル)−4−ニトロベンジル]オキシ}(tert−ブチル)ジフェニルシラン(10g、19.67mmol)の攪拌しているジクロロメタン(600mL)溶液に、ギ酸(300mL)、および塩化ナトリウム(18g、305.58mmol)の水(300mL)溶液を加えた。次いで、N−クロロスクシンイミド(24g、179.07mmol)を分割して加え、得られた混合物を、全ての出発材料が消費されるまで、約1時間激しく攪拌した。有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、10.2gの表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに次の工程に用いた。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.12(s,9H)4.87(s,2H)7.43(m,6H)7.64(d,J=8Hz,4H)7.74(d,J=8Hz,1H)7.81(s,1H)8.18(d,J=8Hz,1H)。
【0155】
中間体40
N−(tert−ブチル)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化65】
tert−ブチルアミン(36.5mL、346mmol)を、5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(36.5g、未精製)の攪拌しているメチレンクロライド(300mL)溶液に、室温で滴下して加えた。得られた混合物を一夜攪拌し、水(250mL)を加えた。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中4〜12%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、18.9g(48%の収率、中間体38から、2工程に渡って計算)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,メタノール−d)δppm 1.10(s,9H)4.90(s,2H)7.42(m,6H)7.66(d,J=8Hz,4H)7.74(d,J=8Hz,1H)7.80(s,1H)8.05(d,J=8Hz,1H)。
【0156】
中間体41
2−アミノ−N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
【化66】
N−(tert−ブチル)−5−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2−ニトロベンゼンスルホンアミド(4.61g、8.75mmol)の攪拌している溶液に、塩化アンモニウム(2.34g、43.75mmol)を、その後、亜鉛粉末(4.61g、96mmol)を加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、次いで、室温に冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液を、減圧下に濃縮し、残留物を、ジクロロメタン(100mL)と水(50mL)の間で分配させた。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、4.3g(99%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.07(s,9H)1.19(s,9H)4.65(s,2H)4.69(s,1H)4.74(s.2H)6.71(d,J=8.00Hz,1H)7.26(dd,J=8.00,2.00Hz,1H)7.39(m,6H)7.67(m,4H)7.73(d,J=2.00Hz,1H)。MS(ES)m/z:[M+1] 497.11。
【0157】
中間体42
2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]−N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
【化67】
メタンスルホニルクロリド(27.6g、241mmol)を、2−アミノ−N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(57g、115mmol)およびトリエチルアミン(24.4g、241mmol)の、攪拌しているメチレンクロライド(200mL)中の混合物に、0℃で滴下して加えた。反応混合物を、0℃で0.5時間、次いで、室温で1時間、攪拌した。反応混合物を、メチレンクロライド(700mL)で希釈し、水(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(500mL)および塩水(500mL)で洗った。有機層を、分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、74.9g(100%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.12(s,9H)1.31(s,9H)3.57(s,6H)4.82(s,2H)5.22(s,1H)7.39(m,7H)7.60(d,1H)7.67(d,4H)8.23(d,J=2.00Hz,1H)。
【0158】
中間体43
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化68】
NaOH水溶液(2M、173mL、345mmol)を、2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]−N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(74.92g、115mmol)の、攪拌しているTHF(270mL)溶液に、室温で加えた。得られた混合物を、2時間攪拌し、塩酸(2M)を用いて中和し、メチレンクロライド(2×500mL)で抽出した。合わせた抽出物を、水(500mL)および塩水(500mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、58g(88%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 1.10(s,9H)1.23(s,9H)3.16(s,3H)4.75(s,2H)4.99(s,1H)7.63(m,5H)7.43(m,7H)7.97(d,J=2.00Hz,1H)8.29(s,1H)。MS(ES)m/z:573.29[M−1]
【0159】
中間体44
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
【化69】
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(7.70g、13.40mmol)の溶液を、リチウムジイソプロピルアミド(21.45mL、42.89mmol)により、−78℃で処理した。10分後、[2−(ブロモメチル)−5−クロロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(4.5g、13.40mmol)のTHF(15mL)溶液を、50分未満で、滴下して加えた。反応混合物を、−78℃で1.5時間攪拌し、次いで、室温に達するように放置し、さらに1.5時間攪拌した。反応混合物を、塩水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中12〜20%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、6.55g(59%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 0.17(s,6H)0.87(s,9H)1.00〜1.05(m,9H)1.07(s,9H)2.93〜3.05(m,2H)3.40〜3.52(m,2H)4.79(s,2H)、6.78(d,1H)6.96(dd,1H)7.20(d,1H)7.37〜7.44(m,4H)7.44〜7.49(m,2H)7.51(dd,1H)7.60〜7.68(m,5H)7.98(s,1H)8.01(s,1H)8.73(s,1H)。
【0160】
中間体45
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド
【化70】
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.985g、1.71mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液を、リチウムジイソプロピルアミド(2.74mL、5.48mmol)により、−78℃で処理した。10分後、[2−(ブロモメチル)−5−フルオロフェノキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(0.55g、1.71mmol)のTHF(15mL)溶液を、5分未満で、滴下して加えた。反応混合物を、−78℃で90分間攪拌し、次いで、室温に達するように放置し、さらに60分間攪拌した。反応混合物を、塩水でクエンチし、酢酸エチルを加えた。相分離させ、有機層を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.59g(42%の収率)の表題化合物を得て、これを、さらなる精製なしに、次の工程に直接用いた。
【0161】
中間体46
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル]−2−({[2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
【化71】
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−クロロ−フェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(6.55g、7.89mmol)の、冷やした(0℃)THF(60mL)溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(4.25mL、11.84mmol)を加えた。反応混合物を、室温に達するように放置し、1.5時間攪拌した。追加のテトラブチルアンモニウムフルオリド(4.14mL、11.84mmol)を加え、30分後に、さらにテトラブチルアンモニウムフルオリド(4.14mL、11.84mmol)を加え、その後、さらに30分間攪拌した。反応混合物を、飽和塩水の添加によりクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和NHCl(aq)溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘプタン中25〜50%EtOAcの勾配溶離、その後の100%EtOAcを用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、5.6g(99%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.03(s,9H)1.09(s,9H)2.88〜2.99(m,2H)3.42〜3.55(m,2H)4.79(s,2H)6.70〜6.81(m,2H)7.08(d,1H)7.38〜7.44(m,4H)7.44〜7.54(m,3H)7.59〜7.69(m,5H)8.01(d,2H)8.74(s,1H)10.06(s,1H)。MS(ES)m/z 713、715、717[M−H]
【0162】
中間体47
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル]−2−({[2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド
【化72】
N−tert−ブチル−2−({[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−フルオロフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)ベンゼンスルホンアミド(59mg、0.72mmol)の、冷やした(0℃)THF(15mL)溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(0.87mL、0.87mmol)を加えた。反応混合物を、3時間攪拌し、反応混合物を、飽和塩水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和NHCl(aq)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、392mg(78%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 697[M−H]
【0163】
中間体48
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル]−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化73】
3つのバイアルに分割した(各バイアルに、1.35g、1.89mmol)N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−({[2−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(4.05g、5.67mmol)、炭酸セシウム(各バイアルに、2.77g、8.49mmol)、4−ブロモメチルテトラヒドロフラン(各バイアルに、1.52g、8.49mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(各バイアルに、12mL)を混合し、MWで、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。合わせた粗生成物を、水/酢酸エチルと混合し、水性相を2回酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。ヘプタン中5〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、3.23g(70%の収率)の表題化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.04(s,9H)1.08(s,9H)1.11(s,1H)1.18〜1.28(m,2H)1.52〜1.58(m,2H)1.83〜1.91(m,1H)2.94〜2.99(m,2H)3.20〜3.27(m,2H)3.44〜3.49(m,2H)3.79(m,3H)4.79(s,2H)6.91(dd,1H)7.01(d,1H)7.18(d,1H)7.40〜7.45(m,4H)7.46(d,2H)7.52(dd,1H)7.61〜7.65(m,5H)7.99(s,1H)8.03(d,1H)8.73(s,1H)。MS(ES)m/z 811、813[M−H]
【0164】
中間体49
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル]−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド
【化74】
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−({[2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エチル]−スルホニル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド(392mg、0.56mmol)および4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(502mg、2.80mmol)を、炭酸セシウム(914mg、2.80mmol)のDMF(3mL)溶液に加え、反応混合物を、MWで、110℃で2時間加熱した。混合物を、セライトプラグを通して濾過し、濃縮した。ヘプタン中0〜50%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、0.24g(54%の収率)の表題化合物を得た。MS(ES)m/z 795、796、797[M−H]
【0165】
中間体50
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
【化75】
無水テトラヒドロフラン(60mL)に溶かした、N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(3.23g、3.97mmol)に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M)(15.88mL、15.88mmol)を加えた。混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物を酢酸エチルに溶かした。有機相を、水、塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。ヘプタン中5〜100%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(1.876g、82%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d)δppm 1.08(s,9H)1.19〜1.29(m,2H)1.53〜1.60(m,2H)1.83〜1.93(m,1H)2.96(m,2H)3.26(m,2H)3.45(m,2H)3.81(m,4H)4.51(d,2H)5.41(t,1H)6.91(dd,1H)7.00(d,1H)7.17(d,1H)7.53(m,1H)7.62(m,1H)7.87(d,1H)7.96(s,1H)8.72(s,1H);MS(ES)m/z 573、575、[M−H]
【0166】
中間体51
N−tert−ブチル−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
【化76】
N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(242mg、0.30mmol)のTHF(5mL)溶液に、0℃で、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0MのTHF溶液)(1.822mL、1.82mmol)を、ゆっくりと加えた。反応混合物を室温で、一夜攪拌した。反応混合物を、飽和塩水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和NHCl水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物は、さらなる精製なしに、次の工程に用いた。
【実施例16】
【0167】
2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
【化77】
テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0MのTHF溶液)(1.490mL、1.49mmol)を、N−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[({2−[4−クロロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(202mg、0.25mmol)のTHF(5mL)溶液に、0℃で、ゆっくりと加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を、飽和塩水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を、飽和NHCl水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、2mlのTFA12:39:39に溶かし、1.5時間攪拌した。分取HPLCによる精製により、表題化合物(0.039g、30%)を得た。H NMR(500MHz,メタノール−d)δppm 1.34〜1.44(m,2H)1.67〜1.74(m,2H)1.97〜2.06(m,1H)3.03〜3.09(m,2H)3.44(br.s.,4H)3.78(s,2H)3.92〜3.99(m,2H)4.63(s,2H)6.82〜6.86(m,1H)6.89〜6.94(m,1H)7.08〜7.12(m,1H)7.54〜7.58(m,1H)7.70〜7.74(m,1H)7.94〜7.98(m,1H);MS(ES)m/z 517、519[M−H]
【実施例17】
【0168】
2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)ベンゼンスルホンアミド
【化78】
THF(5mL)中のN−tert−ブチル−5−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−[({2−[4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]エチル}スルホニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(0.242g、0.30mmol)に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0MのTHF溶液)(1.822mL、1.82mmol)の溶液を、0℃で、ゆっくりと加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を、塩水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を、飽和NHCl水溶液で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に除去した。残った固体を、2mlのTFA12:39:39に溶かし、1.5時間攪拌した。精製は、数工程で行った。酸性条件下での分取HPLCによる精製。その後、ヘプタン中0〜50%EtOAcおよび0〜10%MeOH/CHClの勾配溶離を用いるシリカでのクロマトグラフィー。最終の精製により、表題化合物(0.017g、11%)を得た。H NMR(500MHz,メタノール−d)δppm 1.34〜1.41(m,2H)1.37〜1.37(m,0H)1.70(dd,J=12.93,1.89Hz,2H)2.01(br.s.,1H)3.01〜3.08(m,2H)3.40〜3.48(m,4H)3.77(d,J=6.62Hz,2H)3.95(dd,J=11.03,3.47Hz,2H)4.63(s,2H)6.55(td,J=8.35,2.52Hz,1H)6.68(dd,J=11.19,2.36Hz,1H)7.10(dd,J=8.35,6.78Hz,1H)7.55(dd,J=8.35,2.05Hz,1H)7.72(d,J=8.51Hz,1H)7.96(d,J=1.89Hz,1H);MS(ES)m/z 501[M−H]
【0169】
生物学的アッセイ
生物活性を求めるためのアッセイ
プロスタグランジンEシンターゼ活性の阻害
ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼアッセイおよび全細胞アッセイにおいて、化合物をミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ活性の阻害薬として試験した。これらのアッセイは、プロスタグランジンE2(PGE2)の合成を測定し、これがプロスタグランジンEシンターゼ活性の指標と見なされる。ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ生化学アッセイでは、ミクロソーム画分におけるミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1を用いた。ミクロソームの供給源は、例えば、インターロイキン−1β−賦活ヒトA549細胞(これらは、ヒトmPGES−1を発現する)またはヒトmPGES−1cDNAをコードするプラスミドでトランスフェクションされたSf9細胞とすることができる。
【0170】
化合物を試験するための全細胞アッセイとして、全血アッセイ[Patrignani, P.ら、Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、1994、271巻、1705〜1712頁に記載されている]を用いた。全血は、抗炎症化合物、例えばプロスタグランジンシンターゼ阻害薬の生化学的効力の研究のためのタンパク質および細胞リッチ環境を提供する。これらの化合物の阻害活性を研究するために、リポ多糖(LPS)により、通常16時間、ヒトの血液を賦活して、mPGES−1の発現を誘発し、その後、mPGES−1依存性PGE2産生に対する効果の情報として、競合的免疫学的アッセイ(均一系時間分解蛍光、HTRF)によって、産生されたPGE2の濃度を測定した。
【0171】
ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ生化学アッセイ
試験化合物の溶液を、ヒトmPGES−1を含む、希釈されたミクロソーム画分に加え、リン酸カリウム緩衝液(pH6.8)中で、補因子グルタチオン(GSH)と共に、15分間、プレインキュベートした。試験化合物を含まない対応する溶液を陽性対照として使用し、試験化合物もミクロソームも含まない対応する溶液を陰性対照として使用した。次いで、有機溶液(乾燥アセトニトリル)中の基質PGH2の添加によって、酵素反応を開始させた。
【0172】
酵素反応の典型的な反応条件は次の通りであった:試験化合物:60μMから0.002μMの範囲に渡る、または陽性および陰性対照においてはゼロ;リン酸カリウム緩衝液pH6.8:50mM;GSH:2.5mM;mPGES−1含有ミクロソーム:2μg/mL(試料および陽性対照)または0μg/mL(陰性対照);PGH2:10.8μM;アセトニトリル:7.7%(v/v);DMSO:0.6%(v/v)。1分後に、塩化第二鉄およびクエン酸塩(それぞれ、最終濃度7mMおよび47mM)の酸性溶液(pH1.9)の添加によって、反応を停止させ、それにより、PGH2を遮蔽された(PGH2は、主として、12−ヒドロキシヘプタデカトリエン酸(12−HHT)に還元され、これは、次のPGE2検出工程によっては検出されない)。次いで、リン酸カリウム緩衝液の添加によって、得られた溶液を中性pHとし、その後、得られた溶液のアリコートを0.2%BSA(w/v)を含む弱いリン酸カリウム緩衝液(50mM、pH6.8)で希釈した。[Jacobssonら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、1999、96巻、7220〜7225頁に基づく]生成されたPGE2を、HTRFに基づく市販キット(Cisbio Internationalによるカタログ#62PG2PECまたは#62P2APEC)の使用によって定量した。100%活性は、陽性対照におけるPGE2産生から陰性対照におけるPGE2の産生を減じたものとして定義された。次いで、標準的手法を用いて、IC50値を決定した。
【0173】
代表的化合物でのこのアッセイによるデータが、下の表に示されている。効能は、IC50として表され、示された値は、少なくともn=2の平均である。データは、本発明の化合物が有用な治療特性を有すると期待されることを示す。
【0174】
結果
【表1】
【0175】
全血アッセイ
志願者からヘパリン処理チューブに採取したヒト血液を、恒常的に発現されているシクロオキシゲナーゼ(COX)−1/COX−2酵素を阻害するために、100μMのアセチルサリチル酸と共にインキュベートし、次いで、0.1μg/mlのLPSで賦活して、COX−2経路に伴う酵素、例えばCOX−2およびmPGES−1の発現を誘発した。100μLのこの血液を化合物の1μLのDMSO溶液を含む384−ウェルプレートのウェルに、通常316μMから0.01μMの最終濃度範囲で入れた。ナプロキセンを基準化合物として使用した。混合物を37℃で16時間インキュベートした。遠心によって血漿を採取し、PGE2レベルのさらなる分析まで、−70℃で保存した。計算のために、0%活性値には、アセチルサリチル酸、LPSおよび基準化合物(1mMのナプロキセン)で処理した血液を充てた。100%活性値には、アスピリン、LPSおよびDMSOで処理した血液が充てた。[参考文献:Patrignani, P.ら、Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、1994、271巻、1705〜1712頁]生成されたPGE2は、0.2%BSA(w/v)を含む弱いリン酸カリウム緩衝液(50mM、pH6.8)で希釈した後、HTRFに基づく市販キット(Cisbio Internationalによるカタログ#62PG2PECまたは#62P2APEC)の使用によって定量した。次いで、標準的な手順を用いてIC50を決定した。
【0176】
結果は、新規ビス(スルホンアミド)化合物が、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ−1酵素の選択的阻害薬であることを示す。これらの化合物は、向上した効能および選択性を有する。