(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.概要>
図1は、本実施の形態に係る車両制御システム1の概要を示す。車両制御システム1は、車両2に搭載された車両制御装置3が他車両OCと衝突事故等を起こした運転者に対し、自らの運転による停車を促しつつ、車両2を自動的に停車させるシステムである。
【0022】
図2は、本実施の形態に係る車両制御システム1の他の概要を示す。車両2に搭載される車両制御装置3は、エアバッグECU8に内蔵された加速度センサ(図示せず)が衝突の発生を検出すると、車室内カメラ5aが撮影した運転者の顔写真と共に自動車登録番号や事故の発生時間・場所等を含む通報データSDを管理センタ1aに送信する。
【0023】
管理センタ1aは、通報データSDを受信して事故等の発生を認識すると、救助要員等を事故等発生現場に急行させる。また、管理センタ1aに常駐する管理者OPは、運転者と連絡を図り、負傷者の発生や事故等の規模に応じ、消防署や警察署等に通報を行う。
【0024】
また、車両2は、車両2を自律的に運行する自動運転を実行する走行制御ECU10を備える。走行制御ECU10は、車両2に備えた前方カメラ5b、周辺監視カメラ5c、前方レーダ6a、周辺監視レーダ6b、及びナビゲーション装置(図示せず)からの情報に基づき、車両2を目的地まで自律的に運行する。走行制御ECU10は、衝突事故等の発生を通知されると、目的地を付近の安全な場所に変更し、速やかに停車する。
【0025】
これにより、運転者の自発的な停車を優先させつつも、運転者が事故等の発生現場から逃走するのを防止できる。また、車両2が安全な場所に速やかに停車することで、運転者自らによる事故等の収拾を容易にする。なお、以下において、運転者の操作を介在させず車両を自律的に走行(運行)及び停車させる制御を「自動運転」又は「自動的な停車」等と称する。以下、このような車両制御システム1を詳細に説明する。
【0026】
<1−2.構成>
図3は、車両制御システム1の構成を示すブロック図である。車両制御システム1は、管理センタ1aのほか、車両2に各々搭載された車両制御装置3、通信モジュール4、カメラ5、レーダ6、車載機器7、エアバッグECU8、ボディECU9、走行制御ECU10、及びナビゲーション装置11を含む。また、走行制御ECU10及びナビゲーション装置11は、互いに接続され、運転者の操作を介さず車両2を自律的に運行する自動運転システム101を構成する。
【0027】
管理センタ1aは、車両制御装置3が搭載された車両2を管理する組織である。例えば、タクシー会社や運送会社である。また、車両2を製造する自動車メーカや車両制御装置3を製造する車載機器メーカでもよい。
【0028】
管理センタ1aは、サーバ(図示せず)を備え、情報ネットワークを介して車両制御装置3から通報データSDを受信する。また、管理センタ1aには管理者OPが常駐し、車両制御装置3から送信される通報データSDに対処する。すなわち、管理者OPは、通報データSDを受信して事故等の発生を認識すると、救助要員等を事故等発生現場に急行させる。また、運転者と連絡を図り、負傷者の発生や事故等の規模に応じ、消防署や警察署に通報を行う。なお、サーバを備えた管理センタ1aは、本発明において、所定の通信装置として機能する。
【0029】
車両2は、運転者(ドライバ)に運転される自動車等の輸送機器である。タクシーやトラック等の事業用自動車のほか、個人所有の自家用自動車を含む。また、車両2はオートバイ等の二輪車でもよい。車両2は、車両制御装置3、通信モジュール4、カメラ5、レーダ6、車載機器7、エアバッグECU8、ボディECU9、走行制御ECU10、及びナビゲーション装置11を備える。
【0030】
車両制御装置3は、車両2を制御する電子制御装置である。車両制御装置3は、制御部31及び記憶部32を備える。
【0031】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を備えたマイクロコンピュータである。制御部31は、車両制御装置3の全体を制御する。制御部31の備える各機能は後述する。
【0032】
記憶部32は、データを記憶する記憶媒体である。例えば、EEPROM(Electrical Erasable Programmable Read-Only memory)や、フラッシュメモリ、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブ等の不揮発性メモリである。記憶部32は、車両データ32a、モードデータ32b、及びプログラム32cを記憶している。
【0033】
車両データ32aは、車両2を識別するデータである。すなわち、車両データ32aは、車両2の自動車登録番号、車種、年式、及び型式等を示すデータである。
【0034】
モードデータ32bは、車両2を自動的に運転する自動運転モードに設定されているか否かを示すフラグデータである。モードデータ32bがオンに設定されている場合は、車両2が自動運転モードに設定されていることを示す。モードデータ32bがオフに設定されている場合は、車両2の自動運転モードが解除されていることを示す。
【0035】
プログラム32cは、制御部31により読み出され、制御部31が車両制御装置3を制御するために実行されるファームウェアである。
【0036】
通信モジュール4は、ネットワークを介して管理センタ1aとデータの送受信を行う通信機である。例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やLTE(Long Term Evolution)等を利用した無線通信機である。
【0037】
カメラ5は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを備えたビデオカメラである。カメラ5は、被写体を撮影すると画像信号を生成し、生成した画像信号を制御部31に送信する。カメラ5は、車室内カメラ5a、前方カメラ5b、及び周辺監視カメラ5cを含む。
【0038】
車室内カメラ5aは、ルームミラーやインナーパネル等に設置され、運転者の顔を含む上半身を被写体として撮影する。車室内カメラ5aは、運転者の顔を撮影すると、車室内画像データGPとして車両制御装置3に送信する。
【0039】
前方カメラ5bは、ルームミラー裏側に設置され、車両2前方を撮影する。前方カメラ5bは、車両2前方を撮影すると前方画像データとして車両制御装置3に送信する。
【0040】
周辺監視カメラ5cは、左右のサイドミラー及び車両後部に設置され、車両2周囲の被写体を撮影する。周辺監視カメラ5cは、車両2周囲を撮影すると周辺画像データとして車両制御装置3に送信する。
【0041】
レーダ6は、車両2周辺にミリ波帯の電波を発射し、車両2周辺に所在する障害物との距離及び障害物の速度を検出するセンサである。レーダ6は、障害物の距離及び速度を検出すると、障害物データとして制御部31に送信する。レーダ6は、前方レーダ6a及び周辺監視レーダ6bを含む。
【0042】
前方レーダ6aは、車両2のフロントグリルに設置され、車両2前方を走行する車両等との距離及びその速度を検出する。前方レーダ6aが車両等を検出する距離は、車両2の前方100m程度である。
【0043】
周辺監視レーダ6bは、車両2後方のバンパー内に設置され、車両2後方を走行する車両や歩行者等との距離及びその速度を検出する。
【0044】
車載機器7は、車両2の車室内に備わる電子機器である。車載機器7は、ディスプレイ7a、スピーカ7b、及びマイクロフォン7cを含む。
【0045】
ディスプレイ7aは、画像等を表示する表示装置である。例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。
【0046】
スピーカ7bは、声や音楽、ブザー等の音声を出力し、ユーザに音声情報を報知する機器である。
【0047】
マイクロフォン7cは、車両2内における乗車者の声や車両制御装置3周辺の音声を集音する機器である。マイクロフォン7cは、集音して得られた音声データを制御部31に送信する。
【0048】
エアバッグECU8は、車両2の備わるエアバッグ(図示せず)を展開させる電子制御装置である。エアバッグECU8は、加速度センサ8a及び点火部8bを備える。
【0049】
加速度センサ8aは、車両2に発生する加速度を検出するセンサである。3方向に発生する加速度を1つのセンサで測定できる半導体式の加速度センサである。例えば、ピエゾ抵抗型3軸加速度センサである。
【0050】
点火部8bは、エアバッグを展開させる点火装置(いわゆる、スクイブ)である。点火部8bは、加速度センサ8aが検出した加速度が閾値を超えると、エアバッグを急速に膨張させる。
【0051】
ボディECU9は、車両2に備わる装置の動作を検出する電子制御装置である。ボディECU9は、車速センサ9a、シートセンサ9b、及びドアセンサ9cと接続されている。
【0052】
車速センサ9aは、車両2の速度を検出するセンサである。車速センサ9aは、車輪の回転に応じて発生するパルスを検出し、検出したパルスの数に基づいて車両2の速度を検出する。
【0053】
シートセンサ9bは、運転者の着座状況を検出するセンサである。シートセンサ9bは、運転者の着座するシート内部に設置された圧力センサである。シートセンサ9bは、シートに着座した運転者のシートに対する圧力を検出し、運転者の着座状況を検出する。
【0054】
ドアセンサ9cは、車両2に備わるドアの開閉状態を検出するセンサである。ドアセンサ9cは、ドアの開閉に応じてオンオフするドアカーテシスイッチの状態を検出することとで、ドアの開閉状態を検出する。
【0055】
ボディECU9は、車速センサ9aの検出した速度を車速データTDとして車両制御装置3へ送信する。車両2が停車した場合は、車速データTDはゼロを示す。また、ボディECU9は、シートセンサ9b及びドアセンサ9cの検出状態に基づき、ドアが開放されて運転者が座席から外れたことを検出すると、運転者が降車したことを示す降車データODを車両制御装置3に送信する。なお、降車データODは、本発明において、降車信号として機能する。
【0056】
走行制御ECU10は、車両2に備わる図示しない駆動機構(操舵装置、原動機、及び制動装置)を制御し、車両2の走行及び停車を制御する電子制御装置である。
走行制御ECU10は、操舵部10a、駆動部10b、制動部10c、及び異常検出部10dを備える。
【0057】
操舵部10aは、車両2に備わる操舵装置(ステアリング)を制御する。操舵部10aは操舵装置を制御し、車両2の進行方向を変更する。
【0058】
駆動部10bは、車両2に備わる原動機を制御し、車両2の加速を行う増速装置である。原動機は、内燃機関や電気モータである。
【0059】
制動部10cは、車両2に備わる制動装置(ブレーキ及びパーキングブレーキ)を制御する。制動部10cは制動装置を制御して車両2に制動をかけ、車両2を減速及び停止させる。
【0060】
異常検出部10dは、走行制御ECU10の異常の有無を検出する。異常検出部10dは、走行制御ECU10の出力する信号の値をモニタし、予め記憶した正常な値と対比することで走行制御ECU10の異常を検出する。異常検出部10dは、走行制御ECU10の異常を検出すると、異常データNDを車両制御装置3に送信する。
【0061】
ナビゲーション装置11は、車両2の現在位置を地図と共にディスプレイ7aに表示し、ユーザに目的地までの経路を案内する経路案内装置である。ナビゲーション装置11は、地図データ11a及び位置検出部11bを備える。
【0062】
地図データ11aは、道路、駐車場種別、建物、鉄道、行政区画、海岸線、及び河川・湖沼等の位置を網羅したベクトル形式及びラスタ形式の地形図である。道路等は住所や緯度及び経度と関連付けられている。ナビゲーション装置11は、車両2の走行する道路の地図データ11aを走行制御ECU10へ送信し、走行制御ECU10の自動運転制御に用いられる。なお、地図データ11aは、道路交通情報通信システム(Vehicle Information and Communication System;略称VICS)や、ナビゲーション装置11のメーカによるデータ更新サービス等により、最新のデータに常時更新される。
【0063】
位置検出部11bは、衛星測位システムを利用して地球上における現在位置を測定する測定器である。衛星測位システムは、例えばグローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System;GPS)やグロナス(Global Navigation Satellite System;GLONASS)である。位置検出部11bは、図示しない受信機で複数の衛星から送信される信号を受信し、受信した信号に基づき現在位置を測定する。現在位置は、例えば緯度及び経度で示される位置である。位置検出部11bは、現在位置を測定すると、位置データIDとして制御部31へ送信する。
【0064】
走行制御ECU10及びナビゲーション装置11は、自動運転システム101を構成する。自動運転システム101は、運転者の操作を介さずに車両2を所定の目的地まで運行するシステムである。
【0065】
次に、前述の車両制御装置3の制御部31の備える機能について説明する。制御部31は、衝突検出部31a、画像処理部31b、送信部31c、モード切替部31d、警告部31e、挙動検出部31f、異常判段部31g、及び自動停車部31hを備える。
【0066】
衝突検出部31aは、エアバッグECU8の加速度センサ8aから送信される加速度データKDを受信し、車両2に発生した加速度を取得する。衝突検出部31aは、加速度を取得すると、予め備えた閾値と発生した加速度値とを対比する。衝突検出部31aは、対比した加速度値が閾値を超える場合に、車両2に衝突が発生したと判断する。閾値は車両2に衝突が発生した場合に検出される加速度値である。したがって、衝突検出部31aは、車両が単に段差に乗り上げて加速度を発生させた場合は、車両2に衝突が発生したとは判断しない。なお、衝突検出部31aは、本発明において、衝突検出手段として機能する。
【0067】
画像処理部31bは、車室内カメラ5aから運転者の顔写真となる車室内画像データGPを取得する。また、画像処理部31bは、前方カメラ5b及び周辺監視カメラ5cから車両2に加速度が発生した時点の前方画像データ及び周辺画像データを取得する。画像処理部31bは、前方画像データ及び周辺画像データに基づき、いわゆるパターンマッチング等の既存の画像認識手法を用い、車両2が衝突事故等を発生させたか否か解析を行う。すなわち、画像処理部31bは、典型的な衝突事故等を示す事故画像データを予め備え、前方画像データ及び周辺画像データと事故画像データとを対比する。画像処理部31bは、前方画像データ及び周辺画像データと事故画像データとが合致する場合に、車両2に衝突事故等が発生したと判断する。なお、画像処理部31bは、本発明において、取得手段として機能する。衝突検出部31aが検出した加速度値のみに基づいて衝突事故等の発生を判断するよりも、加速度値に加えて、前方画像データ及び周辺画像データに基づいて衝突事故等の発生を判断することで、誤判断を防止できる。
【0068】
送信部31cは、車両2に衝突事故等の発生が検出された場合に、車室内画像データGPを含む通報データSDを生成し、通信モジュール4を制御して管理センタ1aに通報データSDを送信する。送信部31cは、通報データSDを生成すると、通報データSDを所定周期で繰り返し送信する。なお、送信部31cは、本発明において、第1送信手段及び第2送信手段として機能する。
【0069】
図4は、送信部31cが管理センタ1aに送信する通報データSDの例である。通報データSDは、車両2等を特定する複数のデータを含むデータ群である。通報データSDは、車両2の自動車登録番号NP、車両2に発生した加速度GD、加速度が発生した日時PD、位置PO、場所AD、及び加速度が発生した際に車室内カメラ5aが撮影した車室内画像データGPを含む。
【0070】
例えば、自動車登録番号NPは、「神戸500 ふ 22−**」等である。加速度GDは「0.05G」等である。加速度が発生した日時PDは、「20**年12月**日 午後10時15分**秒」等である。位置POは、「北緯34度39分**秒 東経135度9分**秒」等である。場所ADは、「国道**号線西行き ****交差点付近」等である。車室内カメラ5aが撮影した車室内画像データGPは、運転者の顔画像等である。
【0071】
管理センタ1aは、通報データSDを受信することで、車両2に衝突事故等が発生した旨を明確に認識できる。また、管理センタ1aに常駐する管理者OPは、衝突事故等を生起した車両や場所等を特定し、必要に応じて運転者と連絡を取り、速やかに消防署等に通報できる。また、管理者OPは、通報データSDを所定周期で受信することで、車両2及び運転者を追跡できる。
【0072】
再度
図3を参照し、制御部31の備える機能を説明する。モード切替部31dは、記憶部32のモードデータ32bをオン又はオフに切替える。
【0073】
警告部31eは、衝突事故等の発生が検出された場合に、運転者に対して車両2を停車させるべき旨の警告を行う。警告部31eは、ディスプレイに7aにメッセージを表示することで警告を行う。なお、警告部31eは、本発明において、警告手段として機能する。
【0074】
図5は、警告部31eが運転者へ衝突等が発生した旨及び車両2を停車させるべき旨を警告する警告メッセージMSの表示例である。警告部31eは、衝突検出部31aの検出結果に基づき、衝突事故等の発生に応じて、警告メッセージMSをディスプレイに7aに表示する。警告メッセージMSは、例えば、「他車に衝突しました! 安全な場所に停車して下さい。」である。なお、車両2が衝突した対象が他の車両であるか否かは、画像処理部31bが前方画像データ及び周辺画像データを画像認識処理することで判別できる。
【0075】
また、警告部31eは、周辺監視カメラ5cが撮影した車両2の後方映像RPをディスプレイ7aに表示させる。これにより、運転者は、警告メッセージMSと共に後方映像RPを参照することで、衝突した車両及び事故等の発生現場を判別できる。運転者は、車両2を停車させるべきこと及び事故等の収拾に努めるべきことを認識できる。
【0076】
また、警告部31eは、スピーカ7bから警告メッセージMSの内容を警告音声VSで出力する。これにより、運転者は、車両2が他車に衝突した旨及び車両2が自動的に停車する旨を聴覚的に認識できる。運転者は、自動運転の最中であって車両前方及びディスプレイ7aから視線を外していた場合であっても、警告音声VSにより車両2が他車に衝突し、停車すべき旨を音声で認識できる。
【0077】
図6は、警告部31eが運転者へ衝突等が発生した旨及び車両2を自動的に停車する旨を予告する予告メッセージMAの表示例である。警告部31eは、運転者に車両2を安全な場所に停車させるべき旨を警告した後、運転者が車両2を停車させなかった場合に予告メッセージMAをディスプレイに7aに表示する。予告メッセージMAは、例えば、「他車に衝突しました! 自動的に停車します。」である。これにより、運転者は、車両2が自動的に停車する旨を視覚的に予め認識できる。
【0078】
また、警告部31eは、警告メッセージMSと同様にスピーカ7bから予告メッセージMAの内容を予告音声VAで出力する。
【0079】
再度
図3を参照し、制御部31の備える機能を説明する。挙動検出部31fは、ボディECU9から車速データTD及び降車データODを取得して、車両2の挙動を検出する。すなわち、挙動検出部31fは、車速がゼロとなったことを車速データTDが示すと、車両2の停車を検出する。また、挙動検出部31fは、降車データODが運転者の降車を示すと、運転者の降車を検出する。なお、挙動検出部31fは、本発明において、停車検出手段及び降車検出手段として機能する。
【0080】
異常判段部31gは、走行制御ECU10が正常か否か判断する。異常判段部31gは、走行制御ECU10の異常検出部10dが車両制御装置3に送信する異常データNDに基づき、走行制御ECU10が正常か否か判断する。すなわち、異常判段部31gは、異常データNDが車両制御装置3に送信されている場合に、走行制御ECU10を正常でない(異常である)と判断する。
【0081】
自動停車部31hは、車両2を停車させるべき旨を指令する自動停車信号SSを走行制御ECU10に送信し、車両2を停車させる。なお、自動停車部31hは、本発明において、停車手段として機能する。
【0082】
<1−5.工程>
次に、車両制御装置3の処理工程を説明する。
図7及び
図8は、車両制御装置3の処理工程を示すフローチャートである。かかる処理工程は、所定周期で繰り返し実行される。
【0083】
図7に示すステップS01からステップS03の処理は、事故検出処理である。事故検出処理は、車両2に衝突等が発生した旨及び衝突等により事故が発生した旨を認識する処理である。また、ステップS04からステップS11の処理は、事故発生処理である。事故発生処理は、車両2に事故が発生したことを認識した際に実行され、車室内の撮影等を行う処理である。
【0084】
処理が開始されると、衝突検出部31aが、車両2に衝突が発生したか否か判断する(ステップS01)。衝突検出部31aは、加速度センサ8aから送信される加速度データKDに基づき、車両2に衝突が発生したか否か判断する。すなわち、衝突検出部31aは、加速度データKDが車両2に衝突が発生したと判断できる所定の閾値を越えた場合に、衝突が発生したと判断する。所定の閾値は、例えば0.04Gである。
【0085】
衝突検出部31aが車両2に衝突は発生しないと判断すると(ステップS01でNo)、処理は終了する。車両2に衝突が発生しない以上、車両制御装置3は何ら制御を要しないからである。
【0086】
一方、衝突検出部31aが車両2に衝突が発生したと判断すると(ステップS01でYes)、画像処理部31bが、衝突が発生した時点の前方カメラ5b及び周辺監視カメラ5cの撮影した車両2周辺の画像を前述の画像認識処理により解析する(ステップS02)。
【0087】
画像処理部31bは、画像認識処理の結果に応じ、車両2に事故等が発生したか否か判断する(ステップS03)。
【0088】
画像処理部31bが車両2に事故等は発生していないと判断すると(ステップS03でNo)、処理は、終了する。車両2に事故等が発生しない以上、車両制御装置3は何ら制御を要しないからである。
【0089】
一方、画像処理部31bは、車両2に事故等が発生したと判断すると(ステップS03でYes)、車室内カメラ5aを制御し車室内の運転者の顔を撮影する(ステップS04)。
【0090】
画像処理部31bが車室内を撮影すると、送信部31cが、通報データSDを生成し、管理センタ1aに送信する(ステップS05)。通報データSDは、前述の通り、記憶部32に記憶されている車両データ32a、加速度センサ8aが検出した加速度の値、ナビゲーション装置11の位置検出部11bの検出した加速度の発生した時間・車両2の位置・場所、及び車室内カメラ5aが撮影した運転者の顔写真を含むデータ群である。送信部31cが通報データSDを送信することで、管理センタ1aは、車両2に衝突事故等が発生した旨を認識し、運転者を特定できる。
【0091】
送信部31cが通報データSDを管理センタ1aに送信すると、モード切替部31dが、車両2に自動運転モードが設定されているか否か判断する(ステップS06)。モード切替部31dは、記憶部32のモードデータ32bを参照することで、車両2に自動運転モードが設定されているか否か判断する。
【0092】
モード切替部31dがモードデータ32bはオフでない、すなわち自動運転モードが設定されていると判断すると(ステップS06でYes)、警告部31eが、ディスプレイ7aに警告メッセージMSを表示する(ステップS07)。これにより、運転者は、車両2が他車両と衝突したこと及び停車すべきことを認識できる。
【0093】
警告部31eが警告メッセージMSを表示すると、挙動検出部31fが、車両2の速度を検出する(ステップS08)。挙動検出部31fは、ボディECU9の車速センサ9aから車速データTDを取得し、車両2の車速を検出する。
【0094】
挙動検出部31fは、車両2の車速を検出すると、車両2が停車したか否か、すなわち車速がゼロとなったか否か判断する(ステップS09)。
【0095】
挙動検出部31fは、車速はゼロとなったと判断すると(ステップS09でYes)、運転者が車両2から降車したか否か判断する(ステップS10)。
【0096】
挙動検出部31fが運転者は車両2から降車していないと判断すると(ステップS10でNo)、処理は終了する。運転者が車両2から降車しない場合、運転者は事故等の収拾を図っていないことが想定される。しかし、少なくとも車両2は事故等の発生現場付近に停車したため、運転者は逃走を図っていない。このため、運転者が車両2から降車せずとも、車両2が停車した場合には車両制御装置3は処理を終了できる。
【0097】
一方、挙動検出部31fが運転者は車両2から降車したと判断すると(ステップS10でYes)、送信部31cが、運転者が車両2から降車したことを示す降車データODを管理センタ1aに送信する(ステップS11)。管理センタ1aは、降車データODを受信すると、消防署等への通報を回避する。運転者が車両2から降車した場合には、運転者は事故等の収拾を図っていると推定できるからである。これにより、管理センタ1aは当局への無用の通報を防止できる。送信部31cが降車データODを管理センタ1aに送信すると、一連の処理工程は終了する。
【0098】
次に、ステップS06でモード切替部31dが自動運転モードは設定されていないと判断した場合(ステップS06でNo)、及び、ステップS09で挙動検出部31fが車両2は停車しないと判断した場合(ステップS09でNo)の処理について説明する。
【0099】
ステップS12からステップS15までは、自動停車処理である。自動停車処理は、衝突事故等を発生した車両2を自動的に、すなわち強制的に停車する処理である。自動停車処理が実行されることにより、運転者が事故等の発生現場から逃走するのを防止できる。
【0100】
まず、異常判段部31gが、走行制御ECU10が正常か否か判断する(ステップS12)。異常判段部31gは、走行制御ECU10の異常検出部10dから送信される異常データNDを取得し、走行制御ECU10が正常か否か判断する。
【0101】
異常判段部31gが走行制御ECU10は正常でない、すなわち異常であると判断すると(ステップS12でNo)、警告部31eが、警告メッセージMSをディスプレイ7aに表示し、運転者に停車するよう警告する(ステップS16;警告処理)。走行制御ECU10に異常が発生している場合に車両2の自動的な停車を試みると、車両2を自動的に停車できないのみならず、二次的事故を生起する恐れがある。このため、走行制御ECU10に異常が発生している場合には、車両2の自動的な停車を回避し、警告メッセージMSの表示により運転者の自発的な停車を促すべきである。
【0102】
異常判段部31gが走行制御ECU10は正常であると判断すると(ステップS12でYes)、モード切替部31dが、モードデータ32bを操作し、車両2を自動運転モードに切替える(ステップS13)。すなわち、モード切替部31dが、モードデータ32bをオンに制御する。走行制御ECU10は正常である以上、車両2を自動運転モードに切替えても、何ら支障はないからである。
【0103】
モード切替部31dが自動運転モードに切替えると、警告部31eが、車両2の自動的な停車を予告する予告メッセージMAをディスプレイ7aに表示する(ステップS14)。車両2を自動的に停車させる間は、運転者によるステアリングやアクセルに対する操作は無効とされるため、自動的な停車を行う前に、運転者に対して予告することが好ましい。これにより、運転者は、車両2が自らの操作と異なる動きをした場合でも、何ら慌てることがない。
【0104】
警告部31eが予告メッセージMAを表示すると、自動停車部31hが、車両2を速やかに停車させるよう指令する自動停車信号SSを走行制御ECU10へ送信する(ステップS15)。
【0105】
走行制御ECU10は、自動停車部31hから自動停車信号SSを受信すると、ナビゲーション装置11が示す付近の安全に停車可能な場所へ車両2を走行させ、停車させる。この間、運転者によるステアリングやアクセルに対する操作は無効とされ、運転者は車両2を運転できない。これにより、運転者の事故等発生現場からの逃走を防止できる。自動停車部31hが自動停車信号SSを送信し、走行制御ECU10が車両2を停車させると、一連の処理工程は終了する。
【0106】
以上の通り、第1の実施の形態に係る車両制御システム1は、車両2に搭載された車両制御装置3が車両2と他の物体との衝突が発生した場合に、車両2の運転者に対し停車するよう警告する。車両制御装置3は、運転者に対する警告後、車両2の停車が検出されない場合に、運転者の操作に係わらず車両2を停車させる。
【0107】
これにより、運転者による自発的な停車を優先させつつも、運転者が事故等の発生現場から逃走するのを防止できる。
【0108】
また、車両2が安全な場所に速やかに停車することで、運転者自らによる事故等の収拾を容易にする。
【0109】
また、自動運転により運転者が事故等の発生に気付かない場合でも、運転者に事故等の発生を気付かせ、自発的な停車を促すことができる。
【0110】
また、運転者が事故発生現場から逃走した場合であっても、車両2及び運転者を追跡できる。
【0111】
また、旅客や貨物を運送する事業用自動車(タクシーや運送トラック等)の運転者が、自ら招いた衝突事故等の現場から逃走すれば、運転者が所属する企業のイメージは失墜する。車両に車両制御装置3が搭載されていることを運転者が予め認識しているだけで、そもそも逃走の意思を抑制又は喪失し、企業イメージが失墜するのを予防できる。したがって、衝突事故等の発生を検出した際に、顔写真を撮影した旨及び管理センタ1aに送信した旨を直ちに運転者に伝達することも、逃走の意思を抑制又は喪失させるうえで効果的である。
【0112】
<2.第2の実施の形態>
<2−1.概要>
上記第1の実施の形態では、運転者へ停車すべき警告を行う前に通報データSDを管理センタ1aに送信した。これに対し、第2の実施の形態は、運転者へ警告を行った後、停車又は降車しない場合に通報データSDを管理センタ1aに送信する。これにより、運転者が事故等の発生現場から逃走する恐れのある場合のみ通報データSDを管理センタ1aに送信できる。したがって、通報データSDを受信した管理センタ1aが、当局へ無用な通報を行うことを防止できる。
【0113】
なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の構成及び処理を含む。このため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。また、第1の実施の形態と同様の構成及び処理については、同様の符号を用いて説明する。
【0114】
<2−2.構成>
第2の実施の形態に係る車両制御装置3の構成は、第1の実施の形態に係る車両制御装置3と同様である。したがって、第2の実施の形態に係る車両制御装置3の図示を省略する。
【0115】
<2−3.工程>
図9及び
図10は、第2の実施の形態に係る車両制御装置3の処理工程を示すフローチャートである。第2の実施の形態に係る処理工程は、第1の実施の形態に係る処理工程を含む。したがって、第1の実施の形態に係る処理工程との相違点を中心に説明する。
【0116】
図9のステップS04で画像処理部31bが車室内の運転者の顔を撮影すると、モード切替部31dが、車両2に自動運転モードが設定されているか否か判断する(ステップS06)。すなわち、第1の実施の形態と異なり、この時点では、送信部31cは通報データSDを管理センタ1aに送信しない。運転者が自ら事故等の収拾を図る可能性があるためである。
【0117】
図10のステップS16からステップS20までは警告通報処理である。警告通報処理は、運転者に対して車両2を停車させるべき警告を行い、運転者に逃走の可能性がある場合に管理センタ1aに事故等の発生を通報する処理である。
【0118】
警告部31eが警告メッセージMSを表示すると(ステップS16)、挙動検出部31fが、車両2が停車したか否か判断する(ステップS17)。
【0119】
挙動検出部31fは、車両2が停車したと判断すると(ステップS17でYes)、運転者が車両2から降車したか否か判断する(ステップS18)。
【0120】
挙動検出部31fが運転者は車両2から降車したと判断すると(ステップS18でYes)、送信部31cが、降車データODを管理センタ1aに送信する(ステップS19)。
【0121】
一方、挙動検出部31fが、車両2は停車していないと判断した場合(ステップS17でNo)、及び、運転者は車両2から降車していないと判断した場合(ステップS18でNo)、送信部31cが、通報データSDを管理センタ1aに送信する(ステップS20)。
【0122】
警告部31eが警告を行っても停車又は降車しない場合、運転者は、事故等の発生現場から逃走を図る恐れがある。この場合に、通報データSDを管理センタ1aに送信することで、適切な時点で管理センタ1aに事故等の発生を伝達できる。さらに、車両2が停車するか否か又は運転者が降車するか否かを判断する前に通報データSDを管理センタ1aに送信することを防止できる。すなわち、通報データSDを受信した管理センタ1aは、消防署や警察署等へ通報を行う場合がある。しかし、管理センタ1aが通報データSDを受信した後に運転者が降車し、事故の収拾を図る場合もある。この場合、管理センタ1aの当局への通報は無用となり、当局に不要な出動を要請することとなる。したがって、警告部31eが警告を行っても停車又は降車しない場合であって、運転者が事故等の発生現場から逃走を図る恐れがある場合に、通報データSDを管理センタ1aに送信することが好ましい。これにより、管理センタ1aの当局への無用な通報を防止できる。
【0123】
<3.変形例>
本発明は、上記実施の形態に限定されず、変形可能である。以下、本発明の変形例を説明する。なお、上記及び以下に説明する実施の形態は、適宜組み合わせできる。
【0124】
上記実施の形態では、衝突及び事故が発生したと判断した場合に(
図7のステップS01、S02で各々Yes)、停車の予告を行い(
図8のステップS14)、自動停車部31hが、車両2を速やかに停車させるよう指令する自動停車信号SSを走行制御ECU10へ送信した(
図8のステップS15)。
【0125】
しかし、衝突のレベルが大きいと運転者は気絶したり、錯乱(パニック)状態に陥る恐れがある。例えば、衝突により運転者が車内の一角に頭部を打ち当てた場合やエアバッグが展開して圧迫された場合等である。この場合、停車の予告は、もはや何ら意味をなさない。それどころか、運転者が気絶や錯乱し、車両2の運転が不可能な状態に陥っているので、直ちに車両2を停車させる必要がある。二次的な衝突や事故の発生を防止するためである。
【0126】
そこで、車両2に生じた衝突のレベルが、運転者が気絶や錯乱する恐れのあるレベルを越えたと判断される場合には、車室内カメラ5aの画像に基づき運転者の状態を判断する。そして、運転者が気絶や錯乱している場合には、停車の予告を行わず、直ちに車両2を停車させることが好ましい。
【0127】
図11は、変形例に係る車両制御装置3の処理工程を示すフローチャートである。変形例に係る処理工程は、第1の実施の形態に係る処理工程を含む。したがって、第1の実施の形態に係る処理工程との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と同様の処理については、同様の符号を用いて説明する。
【0128】
まず、衝突検出部31aが、車両2に衝突が発生したか否か判断する(ステップS01)。
【0129】
衝突検出部31aは、車両2に衝突が発生したと判断すると(ステップS01でYes)、加速度センサ8aから送信される加速度データKDに基づき、所定のレベル以上の衝突が発生したか否か判断する(ステップS31)。所定のレベルは、例えば0.1Gであり、運転者が気絶や錯乱する恐れのあるレベルである。
【0130】
衝突検出部31aが、所定のレベル以上の衝突が発生していないと判断する場合は(ステップS31でNo)、処理はステップS02へ進む。
【0131】
一方、衝突検出部31aが、所定のレベル以上の衝突が発生したと判断する場合は(ステップS31でYes)、画像処理部31bが、車室内カメラ5aを制御し車室内の運転者の顔を撮影する(ステップS32)。
【0132】
画像処理部31bは、車室内カメラ5aの撮影した運転者の画像を画像認識処理により解析し、運転者が気絶又は錯乱していないか判断する(ステップS33)。運転者の視線の方向や動き、黒目の位置や動きが、運転者が気絶又は錯乱していないか判断する一因となる。
【0133】
画像処理部31bが運転者は気絶又は錯乱していないと判断すると(ステップS33でNo)、処理はステップS02へ進む。
【0134】
一方、画像処理部31bが運転者は気絶又は錯乱したと判断すると(ステップS33でYes)、自動停車部31hが、車両2を速やかに停車させるよう指令する自動停車信号SSを走行制御ECU10へ送信する(ステップS34)。これにより、運転者が気絶又は錯乱して運転不能に陥った状態において、停車の予告や警告を行わずに直ちに車両2を停車できる。二次的な衝突や事故の発生を防止できる。したがって、運転者が正常な場合は、運転者に停車するよう警告を行う。この場合、運転者が車両2を停車しなければ、自動的に停車し、逃亡を防止すればよい。この際、警察署へ通報を行うことで、早期に事態を収拾できる。
【0135】
自動停車部31hが自動停車信号SSを走行制御ECU10へ送信すると、送信部31cが、警察署並びに消防署等の当局及び管理センタ1aへ衝突が発生した旨及び運転者が気絶又は錯乱した旨の通報を行う(ステップS35)。送信部31cが通報を行うと、処理は終了する。当局及び管理センタ1aへ衝突が発生した旨及び運転者が気絶又は錯乱した旨の通報を行うことで、早期に衝突を収拾できる。
【0136】
次に、他の変形例を説明する。上記実施の形態で一体構成として説明した構成は、必ずしも一体構成として実施される必要はない。一体構成として説明した構成を分散して実施してもよい。例えば、車両制御装置3から記憶部32を分離してもよい。
【0137】
また、上記実施の形態で複数構成として説明した構成は、必ずしも複数構成として実施される必要はない。複数構成として説明した構成を一体構成として実施してもよい。例えば、駐車制御装置3とエアバッグECU8とを一体構成としてもよい。また、駐車制御装置3と走行制御ECU10とを一体構成としてもよい。すなわち、駐車支援装置3、エアバッグECU8、ボディECU9、走行制御ECU10、及びナビゲーション装置11を様々に組み合わせて一体構成としてもよい。
【0138】
また、管理センタ1aが、車両2内の装置の備える構成及び車両制御装置3の備える構成の一部を備えてもよい。また、管理センタ1aが、車両制御装置3の備える機能の一部を実行してもよい。例えば、管理センタ1aが、画像処理部31bの機能を実行してもよい。この場合、管理センタ1aの処理負荷を低減できる。
【0139】
上記実施の形態では、車両制御装置3が加速度データKD及び車両2周辺の画像データに基づき、車両2の自動的な停車の要否を判断した。しかし、加速度データKD及び車両2周辺の画像データをセンタに送信し、管理センタ1aが、車両2の自動的な停車の要否を判断してもよい。
【0140】
また、上記実施の形態では、車両2に事故等が発生したと判断した場合に車室内カメラ5aを制御し運転者の顔を撮影した。しかし、車両2に事故等が発生する前に、予め運転者の顔を撮影してもよい。
【0141】
また、上記実施の形態では、顔写真を含む画像データを管理センタ1aに送信した。しかし、顔写真を含まなくともよい。運転者が特定できればよい。したがって、免許証やネームプレートを撮影した画像データでもよい。
【0142】
また、上記実施の形態で述べた「自動運転」は、運転者の操作を全く介在させない完全に自動化された車両2の運行制御のみならず、運転者の操作を一部で介在させる部分的に自動化された車両2の運行制御を含む。
【0143】
また、ハードウェアとして説明した構成をソフトウェアで実現してもよい。一方、ソフトウェアとして説明した機能をハードウェアで実現してもよい。また、ハードウェア又はソフトウェアをハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現してもよい。