特許第6649927号(P6649927)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6649927
(24)【登録日】2020年1月21日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】支持機構
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/02 20060101AFI20200210BHJP
   A47B 7/00 20060101ALI20200210BHJP
   A47B 7/02 20060101ALI20200210BHJP
   A47B 41/00 20060101ALI20200210BHJP
   A47B 91/06 20060101ALI20200210BHJP
【FI】
   A47B13/02
   A47B7/00 A
   A47B7/02 A
   A47B41/00
   A47B91/06
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-206289(P2017-206289)
(22)【出願日】2017年10月25日
(62)【分割の表示】特願2013-94560(P2013-94560)の分割
【原出願日】2013年4月26日
(65)【公開番号】特開2018-29995(P2018-29995A)
(43)【公開日】2018年3月1日
【審査請求日】2017年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116596
【氏名又は名称】愛知株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 尚幸
【審査官】 中村 百合子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0267902(US,A1)
【文献】 実開昭60−065049(JP,U)
【文献】 特開昭52−054561(JP,A)
【文献】 特開2007−143588(JP,A)
【文献】 意匠登録第1055334の類似意匠登録第1号公報
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00−41/06
A47B 91/00−91/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板を支持する支持機構であって、
少なくとも上下方向に延びる上下脚と、
床面に沿って少なくとも前後に延びる第1部分と、前記上下脚及び前記第1部分とを連結する第2部分と、を含む前後脚と、を備え、
前記上下脚の下方にはキャスタが設けられており、
前記第2部分は、前記第1部分の前端から斜め上方に延び出して前記上下脚に接続され、前記キャスタが存在し得る存在領域の外側を通過し、
前記キャスタの後方には、前記キャスタとは別のキャスタである第2のキャスタが設けられており、
前記第1部分は、その主たる部分の上端が、前記キャスタの上端及び前記第2のキャスタの上端のいずれよりも低い位置となるように配置される
ことを特徴とする支持機構。
【請求項2】
当該支持機構は、前記キャスタ及び前記第2のキャスタによって、前後方向に直線的に移動可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の支持機構。
【請求項3】
前記キャスタは、上下方向の回転軸を中心として旋回可能であり、
前記第2部分は、前記キャスタが旋回により移動し得る領域を前記存在領域として、該領域の外側を通過し、前記上下脚と前記第1部分の延び出した先端とを接続する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支持機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示は、天板を支持する支持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天板を支持する脚部として、簡易な構成で安定して天板を支持することを目的として、前後方向に間隔を開けて設けられた一対の前脚および後脚を、天板の左右両側において設けた構成である脚部を備える机が用いられている。
【0003】
またこのような机において、前脚と後脚とを連結する連結部を設けることで前脚と後脚との強度を高めたものも用いられている(特許文献1参照)。なお連結部の位置が高くなると使用者の足が引っ掛かるなど不都合が生じるため、机を快適に使用するために、連結部は低い位置に配置することが望まれる。
【0004】
また従来、机の脚部にキャスタを備える机がある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−100936号公報
【特許文献2】実開平05−53526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1の机においても、キャスタを設けることで机の移動性が向上する。しかしながら特許文献1の机においてキャスタを前脚または後脚の下端に配置しようとすると、連結部とキャスタとが接触してしまうことを防止するため連結部を上方に移動させて設ける必要があり。その結果、上述したように連結部が高い位置にあることによって使用上好ましいものではなくなる場合があった。
【0007】
開示の目的は、快適性を損なうことを抑制しつつ移動性を高めることができる支持機構を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した問題を解決するためになされた本開示の一態様は、天板を支持する支持機構であって、少なくとも上下方向に延びる上下脚と、床面に沿って少なくとも前後に延びる第1部分と、上記上下脚及び前記第1部分とを連結する第2部分と、を含む前後脚と、備え、前記上下脚の下方にはキャスタが設けられており、前記第2部分は、前記第1部分の前端から斜め上方に延び出して前記上下脚に接続され、前記キャスタが存在し得る存在領域の外側を通過することを特徴とする。
また上述した問題を解決するためになされた本開示の別の態様は、天板と、その天板を支持する左右一対の脚部と、を備える机であって、以下の特徴を有する。
左右それぞれの脚部は、前後に間隔を空けて配置された一組の脚と、その一組の脚を連結する連結部と、を備えており、その一組の脚の少なくともいずれか一方の下端にはキャスタが設けられている。
【0009】
また連結部は第1部分と第2部分とを有している。第1部分は、上述した一方の脚とは異なる他方の脚から一方の脚側に向けて床面に沿って延びる。第2部分は、上述したキャスタが存在し得る存在領域の外側を通過し、一方の脚と、第1部分の延び出した先端とを接続する。
【0010】
このように構成された机は、前後に間隔を空けて配置された一組の脚を連結する連結部における第1部分が床面に沿って延びつつ第2部分がキャスタの存在し得る存在領域の外側を通過することから、第1部分を床面に近づけて低い位置に配置することができ、かつ、連結部がキャスタに接触することを抑制できる。
【0011】
従って本発明の机では、連結部が高い位置に配置されることにより着席時の快適性が損なわれてしまうことを抑制しつつ、キャスタによって移動性を高めることができる。
上述した存在領域とは、机を設置して使用する場合やキャスタを用いて移動する場合など、通常の机の使用状態においてキャスタが位置しうる空間のことを意味する。例えば上述したキャスタとして、上下方向の回転軸を中心として旋回可能であるキャスタを用いることができ、このとき上述した存在領域はキャスタが旋回により移動し得る領域となる。
【0012】
この場合において、第2部分は、その存在領域の外側を通過して上述した一方の脚と第1部分の延び出した先端とを接続するように構成されていてもよい。このような机であれば、旋回可能なキャスタを用いることで机の移動性を高めることができ、さらにその場合においてもキャスタと連結部との接触を抑制しながら連結部の一部を床面に沿って配置させることで快適性を高めることができる。
【0013】
上述した第2部分は、例えば、第1部分の延び出した先端から上方に延び出して一方の脚に接続されるように構成されていてもよい。このような机であれば、第1部分を床面に沿って配置させつつ、第2部分が上方に延び出してキャスタの存在領域を回避することができる。なお上方とは床面から離れる方向であって、当然ながら垂直方向に限られることはなく斜め上方向も含む。
【0014】
ところで、本発明の机は、複数の机を天板が重なるように積み重ねて収納でき、かつ、該収納した状態において、上下に積み重なる2つの机それぞれにおける連結部同士の間に上下方向の間隔が形成されるように構成されていてもよい。さらにその場合において、他方の脚の下端には、上述した連結部の上下方向の間隔に収まるように第2のキャスタが設けられていてもよい。
【0015】
このような机であれば、他方の脚の下端に第2のキャスタを設けることで移動性をさらに高めることができる。また、机を積み重ねたときにその第2キャスタが連結部の上下方向の間隔に収まることから積み重ねのピッチを広くする必要がなく、小さく重ねることができる。
【0016】
なお上記本発明の構成においては、各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するため前後、左右、および上下の方向を規定している。これらは通常の使用時における方向を示すものであるが、使用態様を制限するものではない。一例として着席者から机に向かう方向を前後方向とすることが考えられるが、その方向に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例の机を示す斜視図である。
図2】実施例の机を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が右側面図であり、(C)が左側面図であり、(D)が背面図であり、(E)が平面図であり、(F)が底面図である。
図3】脚部の下方の拡大図であって、(A)が右側面図であり、(B)が正面図であり、(C),(D)が左側面図である。
図4】脚部の下方を拡大した右側面図である。
図5】机の積み重ねを説明する図であって、(A)が一部を省略および透視した平面図であり、(B)が図5(C)の下側の机に対するB−B断面図であり、(C)が図5(A)のA−A断面図である。
図6】机の連結を説明する、一部を省略および透視した平面図である。
図7】机の変形例を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[実施例]
(1)全体構成
本実施例の机1は、図1および図2(A)〜図2(F)に示すように、天板11と、左右それぞれにて天板11を支持する一対の脚部13Lおよび脚部13Rと、天板11の前側に垂下状に設けられる幕板15とを備えている。
【0019】
なお本実施例の机は使用者の着席位置が想定されるものであって天板11の後方が着席側となる。左右方向は、使用者が机1に向かって着席した状態で使用者を基準とした左右の方向となる。そのため、図2(B)の右側面図には机1の左側が示され、図2(C)の左側面図には机1の右側が示されている。
【0020】
天板11は、前後方向および左右方向に広がる略矩形形状であって、角部分に丸みを有する板状の部材である。
脚部13Lおよび脚部13Rは、外観が棒状の金属パイプを屈曲および溶接して形成されている。脚部13Lおよび脚部13Rは左右対称に近い形状となっているが、一部の形状が相違している。そこで、まず脚部13Lについて説明し、脚部13Rについては脚部13Lと相違する箇所を説明する。
【0021】
脚部13Lは、前後に間隔を空けて配置された前脚21Lおよび後脚23Lと、前脚21Lおよび後脚23Lを連結する連結部25Lとを備えている。
前脚21Lは、下端が連結部25Lと連結する上柱27Lと、上柱27Lと隣接して配置される下柱29Lと、を溶接して形成されている。上柱27Lと下柱29Lはいずれも上下方向に延びており、下柱29Lが上柱27Lの右側に並ぶように連接される。
【0022】
前脚21L(下柱29L)の下端には、上下方向の回転軸を中心として旋回可能であり、回転方向を自在に変更できる自在型キャスタ31が設けられている。
後脚23Lの下端には、左右方向に固定された回転軸を中心として回転する、回転方向が前後方向に固定された固定型キャスタ35が設けられている。
【0023】
脚部13Rは、前脚21R,後脚23R,連結部25R,上柱27R,下柱29Rを備えており、配置および構成は基本的には脚部13Lの前脚21L,後脚23L,連結部25L,上柱27L,下柱29Lと同じである。後脚23Rは、後脚23Lと比べて上方が前方に傾斜している。また連結部25Rの形状は連結部25Lと若干相違するが、詳細は後述する。
【0024】
左右一対の脚部13L,13Rの間には、上柱27L,27R同士を連結する上脚連結杆39(図2(D)参照)と、下柱29L,29Rの上端部同士を連結する下脚連結杆41とが設けられている。下脚連結杆41は下柱29L,29Rと一体に形成されている。
【0025】
前脚21Lの上端と前脚21Rの上端は、第1横設部45(図5(A),図5(C)参照)によって連結されている。また後脚23Lの上端および後脚23Rの上端は、第2横設部47によって連結されている。天板11は、これら第1横設部45および第2横設部47により支持される。
【0026】
なお図2(A)〜図2(F)などに示すように、前脚21L,21Rはいずれも天板11の下側の空間に設けられており、後脚23L,23Rはいずれも天板11の下側の空間から左右方向の外側に外れた位置に設けられている。
【0027】
幕板15は、天板11の前端部において、幕板15の主たる面と天板11の前端とがほぼ揃うように配置されている。また幕板15は、天板11の下面との間隔を小さくして、実質的に指などを挿入できる高さの隙間が天板11と幕板15との間に生じないように配置されている。
【0028】
幕板15の左右中央の上部には手掛け部51が設けられている。この手掛け部51に指などを引っ掛けて机1の前側に荷重を掛けて机を持ち運ぶことができる。
(2)脚部下端の構成
まず、脚部13L,13Rの各連結部から各前脚までの構成を図3(A)〜図3(D)に基づいて説明する。
【0029】
脚部13Lの連結部25Lは、図3(A),(B)に示すように、後脚23Lから前脚21L側に向けて床面に沿って延びる第1部分61Lと、第1部分61Lの延び出した先端から屈曲して前方かつ上方かつ右方に延び出し、前脚21L(上柱27L)と第1部分61Lとを接続する第2部分63Lと、を有する。
【0030】
第2部分63Lは、自在型キャスタ31が存在し得る存在領域65の外側を通過して、前脚21Lと第1部分61Lの延び出した先端とを接続している。自在型キャスタ31は上下方向の回転軸を中心として旋回可能であるから、自在型キャスタ31が存在し得る存在領域65とは自在型キャスタ31が旋回したときに位置し得る領域となる。
なお自在型キャスタ31の旋回回転軸は、前脚21L(下柱29L)および前脚21R(下柱29R)の中心軸と同一の直線上に配置されている。
【0031】
脚部13Rの連結部25Rも、図3(C)に示すように、連結部25Lと同様に第1部分61Rと第2部分63Rとを備えており、第2部分63Rが存在領域65の外側を通過する。しかしながら図3(D)に示すように、第2部分63Rは第2部分63Lよりも左右方向から見て上方に位置している。また第2部分63Lと比較して、第1部分61Rと接続する屈曲位置が後方であり、上柱27Rと接続する屈曲位置が上方である。
【0032】
次に、脚部13L,13Rにおける連結部から後脚における構成を図4に基づいて説明する。なおこの部分の形状は左右対称であるため、脚部13Lについてのみ説明する。
後脚23Lは上下方向に延びている。この後脚23Lの下端は、前方かつ下方に延びる屈曲部33として形成されており、この屈曲部33の延びた先から上述した連結部25Lの第1部分61Lが前脚21Lの位置する方向に延びている。
【0033】
固定型キャスタ35における左右方向に延びる回転軸35aは、その中心35bが屈曲部33の下側の空間であって連結部25L(第1部分61L)の下端よりも上方の領域33aに位置するように配置されている。
【0034】
また、固定型キャスタ35の回転軸35aを支持する支持部37は、連結部25Lの下面と接触する第1領域37aと、屈曲部33の下面と接触する第2領域37bと、を有している。第1領域37aおよび第2領域37bは、金属パイプからなる連結部25Lおよび屈曲部33に密着できるように、金属パイプ表面の曲面に合わせた曲面状に形成されている。支持部37は下方からネジ止めにより連結部25Lに固定される。
なお第1部分61Lおよび第1部分61Rは、上述したように床面に沿って延びているが、その主たる部分の上端、即ち金属パイプの側面のうち上側に位置する部分は、自在型キャスタ31の車輪の上端および固定型キャスタ35の車輪の上端よりもその位置が低くなるように床面に接近させて配置される。
また第1部分61Lおよび第1部分61Rは、左右方向の側面から見たときに、天板の下方に位置する部分においては床面に沿って配置されている。
【0035】
(3)机のスタッキングおよびギャンギング機能
机1は、スタッキングが可能である。2台の机をスタッキングした状態を図5(A),図5(C)に示す。また机1の天板11の下方を示す図を図5(B)に示す。なお、理解を容易にするために一部の構成を省略している。
【0036】
机1は、図5(B)に示すように、上面視で天板11よりも左右方向外側に後脚23L,23Rが配置されているため、天板11が重なるようにして複数積み重ねて収納することが可能である。なお前脚21L,21Rは天板11の下方に配置されているが、その位置が天板11の前端近傍であるため、積み重ねる際に上下の机1の天板11同士をずらす幅に与える影響は小さい。
【0037】
なおこのように積み重ねて収納した状態において、図5(C)に示すように、2台の机1における連結部25R同士の間には上下方向の間隔が形成される。固定型キャスタ35は、同図および図4に示すように、この間隔に収まるように構成されている。
【0038】
また机1は、左右にギャンギングし、天板11を接することが可能である。2台の机1をギャンギングした状態を図6に示す。なお、理解を容易にするために一部の構成を省略している。
上述したように机1は上面視で天板11よりも左右方向外側に後脚23L,23Rが配置されているが、天板11を左右方向に隣接して並べても後脚23Lと後脚23Rとは接触しない。
【0039】
2台の机1の連結箇所を見ると、第2横設部47の左端部側は後方に屈曲しており、その左端部から後脚23Lが垂直に下に延びている。一方、第2横設部47の右端部側は屈曲しておらず、その右端部から後脚23Rが後方に傾斜して下に延びている。その結果、左側の机1の後脚23Rが右側の机1における第2横設部47の下をくぐるような位置関係となり、各脚部の接触が回避される。
【0040】
また上述したように第2部分63Rは第2部分63Lよりも左右方向から見て上方に位置しているため、第2部分63Rが第2部分63Lの上を通過する位置関係となり、これらの接触も回避される。
【0041】
このように本実施例の机1は、ギャンギングとスタッキングを同時に達成できる。
(4)効果
本実施例の机1は、第1部分61L,61Rが床面に沿って延びるため、使用者の着席時の快適性を損なわない。また第2部分63L,63Rは自在型キャスタ31の近傍で上方に屈曲して存在領域65の外側を通過するため、連結部25L,25Rが自在型キャスタ31に接触することを抑制できる。
【0042】
また机1は後脚23L,23Rの下端に固定型キャスタ35を設けることで移動性をさらに向上させており、また机1を積み重ねたときに固定型キャスタ35が連結部25L,25Rの上下方向の間隔に収まることから積み重ねのピッチを広くする必要がなく、小さく重ねることができる。
【0043】
なお、前脚21Lと後脚23L、および前脚21Rと後脚23Rが本発明における一組の脚の一例であり、自在型キャスタ31が本発明におけるキャスタの一例であり、固定型キャスタ35が本発明における第2のキャスタの一例である。
【0044】
[変形例]
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されること
はなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0045】
例えば、上記実施例においては、前脚21L,21Rに自在型キャスタ31を配置する構成を例示したが、後脚23L,23Rに自在型キャスタ31を配置して、連結部25L,25Rが後方に配された自在型キャスタ31の存在領域の外側を通過するように構成されていてもよい。
【0046】
また上記実施例では、まっすぐな棒状の第2部分63L,63Rが存在領域65を回避するように第1部分61L,61Rと前脚21L,21Rとを接続する構成を例示したが、第2部分は存在領域65の外周に沿って曲げられた形状であってもよい。
【0047】
また上記実施例において、脚部13L,13Rは金属パイプを屈曲または溶接して形成される構成を例示したが、脚部を構成する各部分の材質、形状、各部分の接続方法は特に限定されない。
【0048】
脚部の材質として金属パイプを用い、接続態様を変更した机1aを図7(A),図7(B)に示す。机1aは、前脚21La,21Raが一つの金属パイプにより構成されている。第2部分63La,63Raは前脚21La,21Raに溶接されており、下脚連結杆41aも前脚21La,21Raに溶接されている。このように、脚部の各部分の接続は様々な態様で行うことができる。
【符号の説明】
【0049】
1,1a…机、11…天板、13L,13R…脚部、15…幕板、21L,21R…前脚、23L,23R…後脚、25L,25R…連結部、27L,27R…上柱、29L,29R…下柱、31…自在型キャスタ、33…屈曲部、33a…領域、35…固定型キャスタ、35a…回転軸、35b…中心、37…支持部、37a…第1領域、37b…第2領域、39…上脚連結杆、41…下脚連結杆、45…第1横設部、47…第2横設部、51…手掛け部、61L,61R…第1部分、63L,63R…第2部分、65…存在領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7