特許第6649984号(P6649984)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6649984
(24)【登録日】2020年1月21日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】覗き窓の汚れ除去装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20060101AFI20200210BHJP
   G03B 17/08 20060101ALI20200210BHJP
   G03B 17/56 20060101ALI20200210BHJP
   G02B 7/02 20060101ALI20200210BHJP
【FI】
   G03B17/02
   G03B17/08
   G03B17/56 Z
   G02B7/02 E
【請求項の数】1
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-94804(P2018-94804)
(22)【出願日】2018年5月16日
(65)【公開番号】特開2018-194845(P2018-194845A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2018年5月31日
(31)【優先権主張番号】106116571
(32)【優先日】2017年5月19日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】518172934
【氏名又は名称】雷雲智能股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】頼春霖
【審査官】 高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭58−113484(JP,A)
【文献】 特開2008−165093(JP,A)
【文献】 実開昭56−043692(JP,U)
【文献】 実開平06−018191(JP,U)
【文献】 特開2002−354293(JP,A)
【文献】 特開2017−085232(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G02B 7/02
G03B 17/08
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
覗き窓の汚れ除去装置であって、筒体と、回転モジュールとを備え、
前記回転モジュールが、前記筒体の一端に設けられ、且つ覗き窓に連結され、前記回転モジュールが回転するように駆動されると、前記覗き窓が回転するように連動され、前記覗き窓に付着された汚れを落とし散らし、
前記回転モジュールは、回転子ユニットと、少なくとも1つの固定子ユニットとを備え、
各固定子ユニットが前記筒体の外側面に固設され、且つ、それぞれ、通電可能なコイルにより巻き付けられ、
前記回転子ユニットが前記筒体に枢設され、前記覗き窓が前記回転子ユニットに固設され、且つ前記回転子ユニットは、前記固定子ユニットに対応する永久磁石を設け、
前記回転子ユニットと前記筒体との間に軸受が設けられ、
前記回転子ユニットは、順次、互いに螺合して連結された第1マウントブロックと、第2マウントブロックと、第3マウントブロックとを備え、
前記第1マウントブロックは、環状体であり、且つ前記筒体に枢設され、前記軸受が前記第1マウントブロックと前記筒体との間に設けられ、前記第1マウントブロックが前記筒体に対して回転でき、前記第2マウントブロックは、環状体であり、且つ前記第1マウントブロックの上方に螺設され、前記永久磁石が前記第2マウントブロックに覆設され、且つ前記固定子ユニットに隣接するように設けられ、前記第3マウントブロックは、環状体であり、且つ前記第1マウントブロックの上方に螺設され、前記覗き窓が前記第3マウントブロックの頂部に嵌設される、覗き窓の汚れ除去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚れ除去装置に関し、特に、覗き窓の汚れを除去するための水除去装置。
【背景技術】
【0002】
各種の光学撮影装置、例えば、カメラ、ビデオカメラ又はモニタなどにおいては、マウントレンズが筐体内に配置された複数のレンズで構成され、雨又は霧など湿度が高い天気状況で、マウントレンズの最外側のレンズ(又はマウントレンズに取り付けられた保護フィルター)の上に水滴が結露してレンズに付着し、画像は水滴により不鮮明になる場合がある。
【0003】
汎用のCNC(コンピュータ数値制御、Computer Numerical Control)自動加工機が、筐体により加工領域を分割することで、加工時に使用される切消液が噴き出し飛び散る範囲を抑えることができる。また、上記筐体には、作業員が筐体内部の作業状況を観察できるための覗き窓が設けられるが、切消液が噴き出し飛び散って覗き窓に付着し、視線が遮られ、明確に観察できない場合がある。
【0004】
上記の問題を解決するために、レンズ又は覗き窓に撥水膜をコーティングすることは知られている。これによって、表面張力を低下させ、水滴又は汚れが、レンズ又は覗き窓に凝集しても付着せず、すぐに落ちて除去されることができる。しかしながら、この方法では、比較的に大きな水滴又は汚れがレンズ又は覗き窓に付着することを防げるが、小さい水滴又は汚れは、表面張力だけにより除去されることができず、レンズ又は覗き窓に残留し、完全に不明瞭な画像を解決できない、又は視線が遮られるという欠点も解決できない。一方、使用につれて、レンズ又は覗き窓にコーティングされた膜が割れたり剥がれたりして、表面張力の効果が低下して失われ、水滴又は汚れが再び付着しやくなる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾実用新案公開公報M246636号
【発明の概要】
【0006】
本発明は、覗き窓の汚れ除去装置を提供し、前記覗き窓の汚れ除去装置において、回転子が固定子に対する回転を駆動させることによって、覗き窓に付着する水滴を除去し、視線の遮れを回避できる効果を奏する。
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明は、覗き窓の汚れ除去装置を提供し、前記覗き窓の汚れ除去装置は、
筒体と、
回転モジュールとを備え、
前記回転モジュールが前記筒体の一端に設けられ、且つ覗き窓に連結され、前記回転モジュールが回転するように駆動されると、前記覗き窓が回転するように連動され、前記覗き窓に付着された汚れを落とし散らす。
【0008】
上述した前記回転モジュールは、回転子ユニットと、少なくとも1つの固定子ユニットとを備え、各固定子ユニットが前記筒体の外側面に固設され、且つ、それぞれ、通電可能なコイルにより巻き付けられ、前記回転子ユニットが前記筒体に枢設され、前記覗き窓が前記回転子ユニットに固設され、且つ前記回転子ユニットは、前記固定子ユニットに対応する永久磁石を設ける。
【0009】
前記回転子ユニットと前記筒体との間に軸受が設けられる。さらに、前記回転子ユニットは、順次、互いに螺合して連結された第1マウントブロックと、第2マウントブロックと、第3マウントブロックとを備え、前記第1マウントブロックが前記軸受に連結され、前記第2マウントブロックが前記永久磁石に連結され、前記第3マウントブロックが前記覗き窓に連結される。
【0010】
本発明は、さらに、種覗き窓の汚れ除去装置を提供し、前記種覗き窓の汚れ除去装置は、
覗き窓に連結される筒体と、回転モジュールとを備え、
前記回転モジュールが、前記筒体の一端に設けられ、且つ前記覗き窓に接触するレバーに連結され、前記回転モジュールが回転するように駆動されると、前記レバーが回転するように連動され、前記覗き窓に付着された汚れを拭き除く。
【0011】
上述した前記回転モジュールは、回転子ユニットと、少なくとも1つの固定子ユニットとを備え、各固定子ユニットが前記筒体の外側面に固設され、且つ、それぞれ、通電可能なコイルにより巻き付けられ、前記回転子ユニットが前記筒体に枢設され、前記レバーが前記回転子ユニットに固設され、且つ前記回転子ユニットは、前記固定子ユニットに対応する永久磁石を設ける。
【0012】
前記回転子ユニットと前記筒体との間に軸受が設けられる。さらに、前記回転子ユニットは、順次、互いに螺合して連結された第1マウントブロックと、第2マウントブロックと、第3マウントブロックとを備え、前記第1マウントブロックが前記軸受に連結され、前記第2マウントブロックが前記永久磁石に連結され、前記第3マウントブロックが前記レバーに連結される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施例の立体分解図である。
図2】本発明の第1実施例の断面図である。
図3】本発明の第2実施例の断面図である。
図4】本発明の第3実施例の立体分解図である。
図5】本発明の第3実施例の断面図である。
図6】本発明の第4実施例の断面図である。
図7】本発明の第5実施例の断面図である。
図8】本発明の第6実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1、2は、本発明が提供する覗き窓の汚れ除去装置の第1実施例を示している。本実施例においては、マウントレンズ3に取り付けられた構造であって、筒体1Aを備える。前記筒体1Aの一端に、前記マウントレンズ3に連結されるように、連結部11Aが設けられ(本実施例では、ねじ山である)、前記マウントレンズ3内部に画像形成ユニット31が設けられ、前記画像形成ユニット31が回路基板32に電気的に接続され、且つ、外部接続ポート33にさらに接続される。
【0015】
また、前記筒体1Aの他端に回転モジュール2Aが設けられ、前記回転モジュール2Aに覗き窓225Aが設けられる。具体的に、本実施例において、前記回転モジュール2Aは、回転子ユニット22Aと、少なくとも1つの固定子ユニット21Aとを備え、各固定子ユニット21Aが前記筒体1Aの外側面に周設され、且つ各固定子ユニット21Aに、それぞれ、通電可能なコイル211Aにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Aが環状に形成され、且つ前記筒体1A外に周設され、軸受23Aにより前記筒体1Aに枢設され、前記回転子ユニット22Aを前記筒体1Aに対して回転させる。前記回転子ユニット22Aの一端に開口224Aが形成され、前記覗き窓225Aが前記開口224Aに設けられ、且つ前記開口224Aを密封する。
【0016】
前記回転子ユニット22Aにおいて、各固定子ユニット21Aに対応する位置に永久磁石24Aが設けられる。これによって、各固定子ユニット21Aにおけるコイル211Aが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Aの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Aが前記筒体1Aに対して回転するように駆動される。
【0017】
本実施例においては、前記回転子ユニット22Aは、第1マウントブロック221Aと、第2マウントブロック222Aと、第3マウントブロック223Aとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次、ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Aが前記第1マウントブロック221Aに連結され、前記永久磁石24Aが前記第2マウントブロック222Aに固設され、且つ前記覗き窓225Aが前記第3マウントブロック223Aに固設される。前記第1マウントブロック221Aは、環状体であり、且つ前記筒体1Aに枢設され、前記軸受23Aが前記第1マウントブロック221Aと前記筒体1Aとの間に設けられ、前記第1マウントブロック221Aが前記筒体1Aに対して回転できる。前記第2マウントブロック222Aは、環状体であり、且つ前記第1マウントブロック221Aの上方に螺設され、前記永久磁石24Aが前記第2マウントブロック222Aに覆設され、且つ前記固定子ユニットに隣接するように設けられる。前記第3マウントブロック223Aは、環状体であり、且つ前記第1マウントブロック221Aの上方に螺設され、前記覗き窓225Aが前記第3マウントブロック223Aの頂部に嵌設される。この3つのマウントブロックにより分割されることによって、前記回転子ユニット22Aが容易に組み立てられ、且つ前記回転子ユニット22Aを前記筒体1Aに取り付けさせることができる。
【0018】
上述した構成からなる本発明は、前記覗き窓225Aが前記マウントレンズ3の外側に位置されることによって、雨水又は結露などが凝集して形成された水滴は、前記覗き窓225Aに付着する。本発明は、各固定子ユニット21Aにおけるコイル211Aが電気的に励起磁場を形成させ、前記回転子ユニット22Aにおける永久磁石24Aとの相互作用を形成して、前記回転子ユニット22Aの回転を駆動させ、そして、前記回転子ユニット22Aが、前記覗き窓225Aの同期回転を連動させ、前記覗き窓225Aでの水滴を落とし散らせ、画像がより明確になる。さらに、本発明では、前記覗き窓225Aに撥水膜をコーティングしてもよく、これによって、前記覗き窓225Aの表面張力を低下させ、水滴を落とし散す能力をさらに高めることができる。
【0019】
図3は、本発明が提供する第2実施例を示し、マウントレンズとともに構成されている。本実施例の構成は、マウントレンズのハウジングとしての筒体1Bと備え、内部に複数のレンズからなる画像形成レンズ群12Bが収容され、前記筒体1B内部に、画像形成ウエハ群14Bをさらに備え、前記画像形成ウエハ群14Bが回路基板15Bに電気的に接続され、且つ外部接続ポート16Bにさらに接続している。
【0020】
また、前記筒体1Bの一端に回転モジュール2Bが設けられ、前記回転モジュール2Bには、前記画像形成レンズ群12Bを保護する覗き窓225Bが設けられる。具体的に、本実施例において、前記回転モジュール2Bは、回転子ユニット22Bと、少なくとも1つの固定子ユニット21Bとを備え、各固定子ユニット21Bが前記筒体1Bの外側面に周設され、且つ各固定子ユニット21Bが、それぞれ、通電可能なコイル211Bにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Bが環状に形成され、且つ前記筒体1B外部に周設され、軸受23Bにより前記筒体1Bに枢設され、前記回転子ユニット22Bを前記筒体1Bに対して回転させる。前記回転子ユニット22Bの一端に開口224Bが形成され、前記覗き窓225Bが前記開口224Bに設けられ、且つ前記開口224Bを密封する。
【0021】
前記回転子ユニット22Bにおいて、各固定子ユニット21Bに対応する位置に永久磁石24Bが設けられる。これによって、各固定子ユニット21Bにおけるコイル211Bが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Bの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Bが前記筒体1Bに対して回転するように駆動される。
【0022】
本実施例において、前記回転子ユニット22Bは、第1マウントブロック221Bと、第2マウントブロック222B、と第3マウントブロック223Bとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Bが前記第1マウントブロック221Bに連結され、前記永久磁石24Bが前記第2マウントブロック222Bに設けられ、且つ前記覗き窓225Bが前記第3マウントブロック223Bに固設される。この3つのマウントブロックにより分割されることによって、前記回転子ユニット22Bが容易に組み立てられ、且つ前記回転子ユニット22Bを前記筒体1Bに取り付けさせることができる。
【0023】
本実施例においては、前記覗き窓225Bが前記画像形成レンズ群12Bの外側に位置されることによって、雨水又は結露などが凝集して形成された水滴は、前記覗き窓225Bに付着する。本実施例は、前述した第1実施例のように、各固定子ユニット21Bにおけるコイル211Bが電気的に励起磁場を形成され、前記回転子ユニット22Bにおける永久磁石24Bとの相互作用を形成して、前記回転子ユニット22Bの回転を駆動させ、前記回転子ユニット22Bが、前記覗き窓225Bの同期回転を練度させ、前記覗き窓225Bに付着された水滴を落とし散らせ、画像がより明確になる。
【0024】
図4、5は、本発明が提供する第3実施例を示し、前述した第1実施例と同様な外付け式の汚れ除去装置である。本実施例では、前述した第1実施例に基づいて構造を変更し、筒体1Cを備え、前記筒体1Cの一端に連結部11C(本実施例において、ねじ山である)により前記マウントレンズ3に連結され、前記マウントレンズ3内部に画像形成ユニット31が設けられ、前記画像形成ユニット31が回路基板32に電気的に接続され、且つ、外部接続ポート33にさらに接続される。前記筒体1Cの他端に回転モジュール2Cが設けられ、且つ前記回転モジュール2Cに、覗き窓13Cが設けられる。前記回転モジュール2Cは、回転子ユニット22Cと、少なくとも1つの固定子ユニット21Cとを備え、各固定子ユニット21Cが、前記筒体1Cの外側面に周設され、且つ、それぞれ通電可能なコイル211Cにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Cが環状に形成され、且つ前記筒体1C外に周設され、軸受23Cにより前記筒体1Cに枢設される。前記回転子ユニット22Cにおいて、各固定子ユニット21Cに対応する位置に永久磁石24Cが設けられ、これによって、各固定子ユニット21Cにおけるコイル211Cが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Cの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Cが前記筒体1Cに対して回転するように駆動される。
【0025】
前記回転子ユニット22Cの一端にレバー226Cが設けられ、前記レバー226Cが、前記覗き窓13Cに延びて当接するワイパー227Cを設ける。これによって、前記回転子ユニット22Cが回転するように駆動されると、前記レバー226Cが同期して回転され、前記ワイパー227Cが前記覗き窓13Cに対して往復して擦り付け、前記覗き窓13Cに付着された水滴を拭き除く。
【0026】
前記回転子ユニット22Cは、第1マウントブロック221Cと、第2マウントブロック222Cと、第3マウントブロック223Cとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Cが前記第1マウントブロック221Cに連結され、前記永久磁石24Cが前記第2マウントブロック222Cに設けられ、且つ前記レバー226Cが前記第3マウントブロック223Cに固定される。
【0027】
図6は、本発明が提供する第4実施例を示し、前述した第1実施例と同様に、マウントレンズ構成内に設けられた汚れ除去装置である。本実施例では、前述した第2実施例に基づいて構造を変更し、マウントレンズハウジングとしての筒体1Dを備え、内部に複数のレンズからなる画像形成レンズ群12Dが収容される。前記筒体1D内部には、画像形成ウエハ群14Dをさらにそなえ、前記画像形成ウエハ群14Dが回路基板15Dに電気的に接続され、外部接続ポート16Dにさらに接続される。前記筒体1Dの一端に、回転モジュール2Dが設けられ、前記回転モジュール2Dが覗き窓13Dを設ける。前記回転モジュール2Dは、回転子ユニット22Dと、少なくとも1つの固定子ユニット21Dとを備え、各固定子ユニット21Dが前記筒体1Dの外側面に周接され、且つ、それぞれ、通電可能なコイル211Dにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Dが環状に形成され、且つ前記筒体1D外に周接され、軸受23Dにより前記筒体1Dに枢接される。前記回転子ユニット22Dにおいて、各固定子ユニット21Dに対応する位置に永久磁石24Dが設けられ、これによって、各固定子ユニット21Dにおけるコイル211Dが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Dの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Dが前記筒体1Dに対して回転するように駆動される。
【0028】
前記回転子ユニット22Dの一端にレバー226Dが設けられ、前記レバー226Dが前記覗き窓13Dに伸びて当接するワイパー227Dを設ける。これによって、前記回転子ユニット22Dが回転するように駆動されると、前記レバー226Dが同期して回転され、前記ワイパー227Dが前記覗き窓13Dに対して往復擦り付け、前記覗き窓13Dに付着された水滴を拭き除く。
【0029】
前記回転子ユニット22Dは、第1マウントブロック221Dと、第2マウントブロック222Dと、第3マウントブロック223Dとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Dが前記第1マウントブロック221Dに連結され、前記永久磁石24Dが前記第2マウントブロック222Dに設けられ、且つ前記レバー226Dが前記第3マウントブロック223Dに固設される。
【0030】
図7は、本発明が提供する第5実施例を示し、覗き窓構造、例えば、CNC自動加工機の覗き窓に用いられるものである。本実施例では、軸受41により隔壁42内に設けられ、筒体1Eを備え、前記筒体1Eに回転モジュール2Eが設けられ、回転子ユニット22Eと、少なくとも1つの固定子ユニット21Eとを備える。各固定子ユニット21Eが前記筒体1Eの外側面に周設され、且つ、それぞれ、通電可能なコイル211Eにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Eが環状に形成され、且つ前記筒体1E外に周設され、軸受23Eにより前記筒体1Eに枢設される。前記回転子ユニット22Eにおいて、各固定子ユニット21Eに対応する位置に永久磁石24Eが設けられ、これによって、各固定子ユニット21Eにおけるコイル211Eが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Eの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Eが前記筒体1Eにたいして回転するように駆動される。
【0031】
本実施例において、前記回転子ユニット22Eは、第1マウントブロック221Eと、第2マウントブロック222Eと、第3マウントブロック223Eとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Eが前記第1マウントブロック221Eに連結され、前記永久磁石24Eが前記第2マウントブロック222Eに設けられ、且つ前記第3マウントブロック223Eに覗き窓225Eが設けられる。
【0032】
上述した構成により、自動加工機の切消液が前記覗き窓225Eに噴き出し飛び散る場合、前記回転子ユニット22Eの回転により前記覗き窓225Eの回転を連動させ、前記覗き窓225Eに付着された油汚れを落とし散らせ、より良好な視線を得る目的に至る。
【0033】
図8は、本発明が提供する第6実施例を示し、覗き窓構造、例えば、CNC自動加工機の覗き窓に用いられるものである。本実施例では、軸受41により隔壁42内に設けられ、筒体1Fを備え、前記筒体1Fの一端に覗き窓13Fが設けられる。前記筒体1Fに回転モジュール2Fが設けられ、回転子ユニット22Fと、少なくとも1つの固定子ユニット21Fとを備え、各固定子ユニット21Fが前記筒体1Fの外側面に周設され、且つ、それぞれ通電可能なコイル211Fにより巻き付けられ、前記回転子ユニット22Fが環状に形成され、且つ前記筒体1F外に周知設され、軸受23Fにより前記筒体1Fに枢設される。前記回転子ユニット22Fにおいて、各固定子ユニット21Fに対応する位置に永久磁石24Fが設けられ、これによって、各固定子ユニット21Fにおけるコイル211Fが通電すると、励起磁場が形成され、前記永久磁石24Fの磁気力との相互作用によって、前記回転子ユニット22Fが前記筒体1Fに対して回転するように駆動される。
【0034】
本実施例において、前記回転子ユニット22Fは、第1マウントブロック221Fと、第2マウントブロック222Fと、第3マウントブロック223Fとをさらに備え、この3つのマウントブロックが、順次ねじ山により一体化して連結され、前記軸受23Fが前記第1マウントブロック221Fに連結され、前記永久磁石24Fが前記第2マウントブロック222Fに設けられ、且つ前記第3マウントブロック223Fにレバー226Fが設けられ、前記レバー226Fが、前記覗き窓13Fに伸びて当接するワイパー227Fを設ける。
【0035】
上述した構成により、自動加工機の切消液が前記覗き窓13F噴き出し飛び散る場合、前記回転子ユニット22Fの回転により前記レバー226Fの回転を連動させ、前記ワイパー227Fが前記覗き窓13Fに対して往復擦り付け、前記覗き窓13Fに付着された油汚れを擦り付けて除去し、良好な視線を維持する目的に至る。
【符号の説明】
【0036】
筒体1A〜1F 連結部11A、11C
画像形成レンズ群12B、12D 覗き窓13C、13D、13F
画像形成ウエハ群14B、14D 回路基板15B、15D
外部接続ポート16B、16D 回転モジュール2A〜2F
固定子ユニット21A〜21F コイル211A〜211F
回転子ユニット22A〜22F 第1マウントブロック221A〜221F
第2マウントブロック222A〜222F 第3マウントブロック223A〜223F
開口224A、224B 覗き窓225A、225B、225E
レバー226C、226D ワイパー227C、227D
軸受23A〜23F 永久磁石24A〜24F
マウントレンズ3 画像形成ユニット31
回路基板32 外部接続ポート33
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8