(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
粉状物または粒状物からなる内容物を収納する通気性袋と、前記通気性袋に収納した内容物中に内蔵した、外周に長手方向に沿った複数の凹溝を備えた棒状体ないし板状体からなるスペーサとを備え、
前記スペーサを内蔵した通気性袋をフィルム状あるいはシート状包材に収納するとともに、
前記包材内を真空吸引して前記内容物に含まれているエアを通気性袋を経て脱気するようにしたことを特徴とする逆止弁付き包材の真空吸引構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許第5633063号公報(特許文献1参照)と特許第5468174号公報(特許文献2参照)を組み合わせてプラスチックフィルム製の包材内に内容物を充填し、真空吸引して内容物から脱気しようとした場合、当該内容物が粉状物や粒状物、特に粉状物であると粉状物が密集して通気性が低下し、脱気が困難になってしまうという問題があった。
【0007】
そこでこの発明の目的は、内容物が粉状物や粒状物、特に粉状物であった場合であっても、最後まで完全に脱気することができる逆止弁付き包材の真空吸引構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造は、粉状物または粒状物からなる内容物を収納する通気性袋と、前記通気性袋に収納した内容物中に内蔵した、連通気泡の発泡体からなる通気性スペーサとを備え、
前記スペーサを内蔵した通気性袋をフィルム状あるいはシート状包材に収納するとともに、
前記包材内を真空吸引して前記内容物に含まれているエアを通気性袋を経て脱気するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造は、粉状物または粒状物からなる内容物を収納する通気性袋と、前記通気性袋に収納した内容物中に内蔵した、外周に長手方向に沿った複数の凹溝を備えた棒状体ないし板状体からなる
スペーサとを備え、
前記スペーサを内蔵した通気性袋をフィルム状あるいはシート状包材に収納するとともに、
前記包材内を真空吸引して前記内容物に含まれているエアを通気性袋を経て脱気するようにしたことをも特徴とするものである。
なお、前記フィルム状あるいはシート状包材とは、プラスチックフィルム製包材のみならず、紙製包材、アルミ箔製包材、またそれら複合材料製包材を含むものである。
【0010】
本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造において、前記内容物を収納する通気性袋が、不織布からなることをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の逆止弁付き包材の真空吸引構造によれば、前記通気性袋によって通気性袋内の全域から脱気することができ、しかも該通気性袋
に収納した内容物中に内蔵したスペーサによって内容物内から最後まで完全に脱気することができる。
特に、前記通気性袋によって通気性袋内の全域から、また通気性袋
に収納した内容物中に内蔵したスペーサによって内容物内から脱気するようにしたので、極めて迅速に無理なく真空吸引することができるようになった。
【0012】
また請求項
3の逆止弁付き包材の真空吸引構造によれば、前記通気性袋が不織布からなるものであり、非常に低コストで逆止弁付き包材の真空吸引構造を提供することができる。
【0013】
請求項
1の逆止弁付き包材の真空吸引構造によれば、前記スペーサが連通気泡の発泡体からなるものであり、前記内容物内から無理なく脱気することができる。
【0014】
請求項
2の逆止弁付き包材の真空吸引構造によれば、前記スペーサが外周に
長手方向に沿った複数の凹溝を備えた棒状体ないし板状体からなるものであり、前記内容物内から無理なく脱気することができる。
また前記スペーサが連通気泡の発泡体の場合に比して、内容物が連通気泡の発泡体に入り込んでしまうことがないため、内容物を取り出して使用する場合に手間が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造を構成する通気性袋とそれに内蔵するスペーサを示すものであり、(a)はスペーサとして連通気泡の発泡体を、(b)はスペーサとして外周に
長手方向に沿った複数の凹溝を備えた棒状体(ないし板状体)を用いた場合の、それぞれ概略斜視図である。
【
図2】(a),(b)はそれぞれ通気性袋とそれに内蔵したスペーサを示す概略断面図である。
【
図3】フィルム状あるいはシート状包材内に通気性袋とそれに内蔵したスペーサを収納し、フィルム状あるいはシート状包材の充填口を開いて内容物を充填しようとする状態を示す概略斜視図である。
【
図4】フィルム状あるいはシート状包材の充填口を袋止め用クリップで閉じようとする状態を示す概略斜視図である。
【
図5】充填口を袋止め用クリップで閉じ、真空ポンプで脱気しようとする状態の概略斜視図である。
【
図6】充填口を袋止め用クリップで閉じ、包材内を脱気するために真空ポンプを脱気口に取り付けた状態の概略斜視図である。
【
図7】包材内を脱気するために真空ポンプで吸引している状態の概略斜視図である。
【
図8】包材内を真空吸引し、通気性袋内が脱気された状態の概略斜視図である。
【
図9】本発明に係る袋止め用クリップの一実施例を説明する結合前の状態の概略断面図である。
【
図12】袋止め用クリップの外固定枠に包材の充填口を取り付ける状態の概略斜視図である。
【
図13】前記外固定枠に包材の充填口を取り付け、押え枠を押し込む状態の概略斜視図である。
【
図14】前記外固定枠に押え枠を押し込んだ状態の概略斜視図である。
【
図15】前記押え枠と前記外固定枠の外面との間に差し渡したコ字状の中間止め金具により、前記押え枠の変形を防止しようとする状態の概略断面図である。
【
図16】前記押え枠と前記外固定枠の外面との間にコ字状の中間止め金具を差し渡した状態の概略断面図である。
【
図17】前記押え枠と前記外固定枠の外面との間に差し渡したコ字状の中間止め金具により、前記押え枠の変形を防止しようとする状態の概略斜視図である。
【
図18】前記押え枠と前記外固定枠の外面との間にコ字状の中間止め金具を差し渡した状態の概略斜視図である。
【
図19】逆止弁付き包材の逆止弁の保持部材を構成する各パーツの分解状態の斜視図である。
【
図21】逆止弁のハウジング、フィルタ部材のそれぞれを組み付ける経過を示す斜視断面図である。
【
図22】逆止弁のハウジング、フィルタ部材のそれぞれを組み付けた状態を示す斜視図である。
【
図23】逆止弁のハウジング、フィルタ部材のそれぞれを組み付けた状態を示す斜視断面図である。
【
図24】逆止弁のハウジング、フィルタ部材のそれぞれを連結した状態を示し、(a)はその斜視図、(b)はその斜視断面図である。
【
図25】包材内に逆止弁の保持部材を挿入しようとする状態の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1および
図2は本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造の1実施例を示し、真空吸引構造を構成する通気性袋11
に収納した内容物中に内蔵するスペーサ12を示すものであり、
図1(a)、
図2(a)はスペーサ12として連通気泡の発泡体12aを、
図1(b)、
図2(b)はスペーサ12として外周に
長手方向に沿った複数の凹溝12cを備えた棒状体(ないし板状体)12bを用いた場合を示すものである。
なお、
図1(b)、
図2(b)においては棒状体からなるスペーサ12bを2本用いた場合について説明しているが、
図1(a)、
図2(a)のスペーサ12として連通気泡の発泡体12aを複数本用いてもよいことは勿論である。
【0017】
以上の構成によれば、前記通気性袋11によって通気性袋11内の全域から脱気することができ、しかも該通気性袋11
に収納した内容物中に内蔵したスペーサ12によって内容物13内から最後まで完全に脱気することができる。
特に、前記通気性袋11によって通気性袋11内の全域から、また通気性袋11に内蔵したスペーサ12によって内容物13内から脱気するようにしたので、極めて迅速に無理なく真空吸引することができるようになった。
また、前記通気性袋11が不織布からなるものとしたことにより、非常に低コストで逆止弁付き包材の真空吸引構造を提供することができるようになった。
ちなみに、前記不織布の原料には繊維に加工できるほとんどの物質を使用することができる。また、複数の原料を組み合わせたり、繊維長や太さなどの形状を調整することで目的・用途に応じた機能を持たせることもできる。
【0018】
そして、前記スペーサ12として連通気泡の発泡体12aを用いた場合には、前記内容物13内の全域から無理なく脱気することができるようになった。
また、前記スペーサ12として外周に
長手方向に沿った複数の凹溝12cを備えた棒状体(ないし板状体)12bを用いた場合には、前記内容物13内の全長から無理なく脱気することができるようになった。
その際、前記スペーサ12が連通気泡の発泡体12aの場合に比して、内容物13が連通気泡の発泡体12aに入り込んでしまうことがないため、内容物13を取り出して使用する場合に内容物13を連通気泡の発泡体12aから分離する手間が少なくて済む。
【0019】
図3ないし
図8は本発明の逆止弁付き包材の真空吸引構造をフィルム状あるいはシート状包材に適用した1実施例を示すものである。
ちなみに、前記フィルム状あるいはシート状包材とは、プラスチックフィルム製包材のみならず、紙製包材、アルミ箔製包材、またそれら複合材料製包材を含むものである。
まず、
図3に示すように、スペーサ12を内蔵した通気性袋11をフィルム状あるいはシート状包材14内に収納した上、前記通気性袋11内に内容物13を投入する。
次いで、
図4に示すように別途用意しておいた袋止め用クリップ21を、
図5に示すようにフィルム状あるいはシート状包材14の充填口14aに装着する。
その後、
図6に示すように、包材14内を脱気するために真空ポンプ15を後述の逆止弁の保持部材40の脱気口42に取り付けた上、
図7に示すように包材14内を真空ポンプで吸引して脱気する。
図8は包材14内を真空吸引し、通気性袋11内が脱気された状態を示すものである。
【0020】
前記袋止め用クリップ21は、
図9ないし
図11に示すように、下向きに狭まるテーパ状のV字状内面を備えた外固定枠22を備えている。
前記外固定枠22のテーパ状のV字状内面には弾性シート23が配設される。この弾性シート23は一定の肉厚を有し、かつ適宜の反発力を備えていて後述のリブ24cと密着するものであることが望ましい。
また袋止め用クリップ21は、前記弾性シート23の表面に沿って配置された断面がくさび状の押え枠24を備えており、該押え枠24はその幅方向の中間位置に、かつその長さ方向に沿ってリブ24cが形成されている。
【0021】
断面がくさび状の前記押え枠24は、先端の薄肉部分24aから徐々に厚肉になるようテーパ状に形成されており、かつその厚肉部分24bの両側に
長手方向に沿ってフランジ24eが突設されている。
このフランジ24eを形成したことにより、前記外固定枠22の内面に沿って配置した一対の弾性シート23の間に前記押え枠24をくさび状に押し込む際に生じやすかった前記押え枠24が中央部分で後方へ膨らむように変形するという問題が解消され、袋の開口部の閉止という基本的な機能が確実に達成できるようになった。
【0022】
図12ないし
図14はその使用状態を示す斜視図である。
まず、
図12に示すように予め前記外固定枠22のテーパ状の内面に沿って弾性シート23を配置し、その上で該弾性シート23の内面にフィルム状あるいはシート状包材14の充填口14aをはめ込む。24cは前記押え枠24に設けたリブである。
そして、
図13に示すように前記弾性シート23の間に前記押え枠24をくさび状に押し込むことにより、
図14に示すように前記押え枠24は前記外固定枠22内に確実に収納される。
その際、前記押え枠24のリブ24cが前記包材14を介して弾性シート23にかみ合い、前記包材14の充填口14aを確実に密閉する。
【0023】
このように操作することにより、
図14に示すように前記押え枠24の弾性シート23側の面に
長手方向に沿って幅方向の中間位置に形成したリブ24cが、前記包材14を介して弾性シート23にかみ合い、前記包材14の充填口14aを確実に密閉する。
なお前記押え枠24の、弾性シート23側の面に
長手方向に沿って幅方向の中間位置に形成したリブ24cはV字状断面を備えていることが望ましい。そのV字の角度や大きさ、リブ24cが連続か不連続か等は、そのサイズや使用目的等を勘案して適宜決定することができる。
【0024】
図12ないし
図18に示すように、前記外固定枠22はその一方の端部に前記押え枠24が軸ネジ26を介して回動可能に軸着されている。そして前記外固定枠22のどちらかの端部、ちなみに図では他方の端部には止ピン用の取付孔27が設けられ、前記押え枠24の先端に設けた連通孔28を前記取付孔27に合う位置にくるよう押え枠24を前記外固定枠22内に押し込む。その上で、前記取付孔27および連通孔28に止ピン29をはめ込むことにより、前記押え枠24は前記外固定枠22内に確実に保持される。
その際、前記押え枠24にはフランジ24eを形成してあるので、前記外固定枠22の間に前記押え枠24をくさび状に押し込む際に生じやすかった前記押え枠24が中央部分で後方へ膨らむように変形するという問題は生じることがない。
【0025】
また前記押え枠24は、
図15ないし
図18に示すように、
長手方向の適宜位置において前記外固定枠22の外面との間に差し渡されたコ字状の中間止め金具31によりその変形を防止することができる。
すなわち、前記くさび状の押え枠24の上端の薄肉の後端24dの適所に金具用の孔31aを設け、前記外固定枠22のテーパ状のV字状内面から外れた、例えば左右一対の下向きフランジ22aの
長手方向の前記孔31aに対応する部位に孔31bを設けておく。そして、コ字状の中間止め金具31をその両端水平部を各孔31aおよび31bに押し込んで、前記押え枠24を前記外固定枠22内に確実に保持するのである。
もちろん、このコ字状の中間止め金具31と前記押え枠24のフランジ24eとを組み合わせてもよい。
【0026】
以上の各実施例に使用される外固定枠や押え枠等の素材としては、アルミ等の金属や高密度ポリエチレンやポリプロピレン、ABS樹脂等のプラスチック素材が好適に使用され、包材14の素材やその充填口14aのサイズ、使用目的(内容物その他)等に応じて適宜決定することができる。
また弾性シートの素材も、合成ゴムやシリコンゴム、ウレタンゴム等のプラスチック発泡体等から適宜選択し、包材14の素材やその充填口14aのサイズ、使用目的(内容物その他)、前記押え枠との相性等に応じて決定することができる。
【0027】
ちなみに前記袋止め用クリップ21は気密性を高めた素材からなる包材14の充填口14aに装着して使用されるが、前記包材14の充填口14aとは別の位置に逆止弁を備えた通気栓を取り付けておけば、粉末状の食品やその他の物品を空気に触れさせないで保存することができる。
なお、前記逆止弁を備えた通気栓としては、本発明者の提案した特開2009−190775号公報や特願2012−218947号の真空ポンプ機構を採用することができる。
そして、粉末状の食品やその他の物品を包材14に充填して充填口14aを前記袋止め用クリップ21により密閉し、その上で前記真空ポンプ機構を用いて包材14内の空気を吸引して脱気すれば、包材14内を無酸素状態で長期間保持することができるようになる。
本発明者が実験したところによれば、米や豆等の穀物、茶葉やシイタケ等の生鮮食品類、乾物、穀粉等を包材14に詰めて真空ポンプ機構で脱気したところ、包材14は充填物とともにカチカチに硬化した状態となり、1年以上経過してもカチカチの硬化した状態に保たれたままであって何ら気密性が損なわれることはなく、充填物には変色等も見られなかった。
【0028】
次に、
図19ないし
図25はフィルム状あるいはシート状包材14の適所に配設される逆止弁の保持部材を説明するためのものであり、
図19は該逆止弁の保持部材を構成する各パーツの分解状態の斜視図であり、
図20は各パーツの分解状態の斜視断面図である。
後述するフィルム状あるいはシート状包材に取り付けられる逆止弁の保持部材40は、上端に真空ポンプのチューブを装着する脱気口42を突設した逆止弁用のハウジング41と、該ハウジング41内において弁口52を前記脱気口42側に向けて配設された逆止弁51と、該逆止弁51の筒状端部に延長チューブ62で連結されたフィルタ部材61とを備えている。63はフィルタケース、64はフィルタケース63内に収納したフィルタ、66はフィルタケース63に突設したチューブ取付部65に延長チューブ62を連結するための補助チューブである。
【0029】
上端に真空ポンプのチューブを装着するための脱気口42を突設した前記逆止弁用のハウジング41は、前記包材14に適宜手段で内装される。すなわち、前記包材14と外筒43とを例えばプラスチックフィルムどうしの加熱による溶着や、接着剤を使用して接合する。そして前記ハウジング41を外筒43内にはめ込み、その上から蓋体44を取付けて前記脱気口42を蓋体44の丸穴45から突出させるのである。46は前記脱気口42に着脱自在に取り付けられるキャップである。
【0030】
前記ハウジング41内において弁口52を前記脱気口42側に向けて配設された逆止弁51は、該逆止弁51よりも大きな径の第1の保持筒55内に保持されて前記ハウジング41内の上部にはめ込まれる。
すなわち、前記逆止弁51はその筒状端部に設けた外向きのフランジ53を前記第1の保持筒55の下端に係合することにより保持されている。なお、54は前記逆止弁51内に内装して前記逆止弁51の変形を防止する筒状スペーサである。
他方、前記ハウジング41内の下部には外向きの段差56が形成してあり、該段差56内に第2の保持筒57をはめ込むとともに、該第2の保持筒57の上部から外向きのフランジを備えたガイド筒58を挿通し、連結筒59を介して前記延長チューブ62に連結されている。
【0031】
前記ハウジング41内において、弁口52を前記脱気口42側に向けて配設された逆止弁51は、弾性素材によって弁口52部分が外向きのアーチ状に形成されており、かつその頂部にマイナスもしくはプラス状のスリットが弁口52として形成してある。
【0032】
次に
図21ないし
図25において前記逆止弁の保持部材40を構成する各パーツの組付け工程を説明する。
図21は逆止弁51のハウジング41、フィルタ部材61のそれぞれを組み付ける経過を示すものであり、前記逆止弁51のハウジング41と包材14との間には前記外筒43のような、両者を強固に接合する融着可能な連結部材を介装しておくことが望ましい。
まず、前記逆止弁51を第1の保持筒55に上向きにはめ込み、さらにスペーサ54を前記逆止弁51に取り付ける。一方、前記第2の保持筒57の上部から外向きのフランジを備えたガイド筒58を挿通し、その下端に連結筒59を取り付けておく。
さらに、フィルタ部材61のフィルタケース63の上端には延長チューブ62が連結されている。
【0033】
次いで
図22および
図23に示すように、前記ハウジング41内に逆止弁51を装着した第1の保持筒55を圧入し、該第1の保持筒55とともに前記逆止弁51を前記ハウジング41内に取り付けて保持する。その上で前記ハウジング41内の下部に設けた段差56内に前記ガイド筒58を挿通した前記第2の保持筒57をはめ込む。
また、フィルタ部材61のフィルタケース63内にフィルタ64を取り付けておく。
その状態で連結筒59を介して前記逆止弁51をフィルタ部材61と連結し、前記外筒43内に逆止弁のハウジング41をはめ込む。
図24(a),(b)はそれぞれ完成状態の斜視図および斜視断面図、
図25は包材内に逆止弁の保持部材を挿入しようとする状態の概略正面図である。
【0034】
なお、フィルム状あるいはシート状包材14内の空気は逆止弁51を介して真空ポンプを用いて脱気する。
【0035】
そして、
図5〜
図7に示すように真空ポンプ15のチューブを前記ハウジング41の脱気口42に装着する。
その後、真空ポンプ15を作動すれば、前記包材14内の空気は排出されるものの、前記逆止弁51で外気が包材14内に逆流することはない。