(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フリップチップボンディングする段階は、前記サブマウント基板を固定するチャックに備えられた温度調節部で前記サブマウント基板の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載のフリップチップボンディング方法。
前記マイクロLEDを準備する段階は、前記多数のLEDセル及び前記n型半導体層の露出領域を全て覆うように不動態層を形成し、前記多数のp型電極パッド及び前記n型電極パッドを露出させるパッド露出ホールを形成する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のフリップチップボンディング方法。
【背景技術】
【0002】
マイクロLEDモジュールを用いるディスプレイ装置が知られている。マイクロLEDモジュールは、多数のLEDセルを含むマイクロLEDをサブマウント基板上にフリップチップボンディングすることによって製作される。
【0003】
通常、マイクロLEDは、透光性サファイア基板と、透光性サファイア基板上に形成されて多数のLEDセルを有する窒化ガリウム系の半導体発光部とを含む。半導体発光部は、エッチングによって形成されたn型半導体層の露出領域を含み、n型半導体層の露出領域上に多数のLEDセルがマトリックス状に配列されて形成される。各LEDセルは、n型半導体層、活性層、及びp型半導体層を含み、各LEDセルのp型半導体層にはp型電極パッドが形成される。また、n型半導体層の露出領域にはn型電極パッドが形成される。
【0004】
一方、サブマウント基板は、マイクロLEDの各電極パッドに対応するように設けられた多数の電極を含む。ソルダーバンプを用いてマイクロLEDをサブマウント基板にフリップチップボンディングすることによって、マイクロLEDの各電極パッドがサブマウント基板の各電極に連結される。マイクロLEDをサブマウント基板にフリップチップボンディングするためには、ソルダーバンプの少なくとも一部を構成するソルダーを溶融点付近の温度で加熱しなければならない。このとき、Si基盤のサブマウント基板の熱膨張係数とサファイア基板の熱膨張係数との差が大きいため、フリップチップボンディング工程中の加熱及び冷却時に、Si基盤のサブマウント基板とサファイア基板との間には膨張変形量及び収縮変形量で大きな差が生じ、この差により、サブマウント基板とマイクロLEDとの間には深刻なミスアライメント(misalignment)が発生する。このようなミスアライメントは、マイクロLEDの各電極パッドとサブマウント基板の各電極とが連結できないか、或いはこれらが誤って連結されることによってショートなどの深刻な不良をもたらす。
【0005】
例えば、マイクロLEDの基盤となるサファイア基板の熱膨張係数が7.6μmm
−1Kであり、Si基盤のサブマウント基板の熱膨張係数が2.6μmm
−1Kであるため、温度に応じてサファイア基板の熱膨張係数がSi基盤のサブマウント基板の熱膨張係数の略2.5倍に至る。フリップチップボンディングに使用するバンプに溶融点の高いソルダーを使用するとボンディング温度が高くなり、このとき熱膨張係数の深刻な差によってマイクロLEDとサブマウント基板との間にミスアライメントが発生し、ボンディングが不可能になる。例えば、260℃のソルダー溶融点温度をボンディング温度に設定すると、1cmの基板を基準にして、約5μm〜6μmのミスアライメントが発生し、マイクロLEDのフリップチップボンディングのように2μmのボンディング精度が要求される工程では実質的に利用が難しくなる。
【0006】
従って、当該技術分野では、マイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする際に、マイクロLED側のサファイア基板とサブマウント基板との間の熱膨張係数の差によるミスアライメントの問題を解決する技術の必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、基板間の熱膨張係数の差によるミスアライメント問題を解決するマイクロLEDモジュールのフリップチップボンディング
方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるフリップチップボンディング方法は、LED基板、及び前記LED基板上に形成された多数のLEDセルを含むマイクロLEDを準備する段階と、前記LED基板とは熱膨張係数が異なるサブマウント基板を準備する段階と、前記マイクロLEDと前記サブマウント基板との間に位置するソルダーを用いて前記マイクロLEDと前記サブマウント基板とをフリップチップボンディングする段階と、を有し、前記フリップチップボンディングする段階は、前記LED基板と前記サブマウント基板との熱膨張係数の差による変形量の差を抑制するように、前記サブマウント基板の温度と前記LED基板の温度とを互いに異なる加熱−冷却曲線で制御する。
【0010】
前記フリップチップボンディングする段階は、昇温区間、加熱温度維持区間、及び冷却区間のそれぞれで、前記LED基板と前記サブマウント基板とをそれぞれ異なる温度で制御し得る。
前記昇温区間において、前記LED基板の温度は、常温から第1維持温度まで第1加熱勾配で上昇し、前記サブマウント基板の温度は、常温から前記第1維持温度よりも高い第2維持温度まで第2加熱勾配で上昇し、前記第2加熱勾配は、前記第1加熱勾配よりも大きくあり得る。
前記加熱温度維持区間において、前記LED基板の温度は、前記第1維持温度に一定時間維持され、前記サブマウント基板の温度は、前記第2維持温度に一定時間維持され得る。
前記冷却区間において、前記LED基板の温度は、前記第1維持温度から常温まで下降し、前記サブマウント基板の温度は、前記第2維持温度から常温まで下降し得る。
前記冷却区間において、前記LED基板の冷却が完了する時点と前記サブマウント基板の冷却が完了する時点とは、異なり得る。
前記冷却区間において、前記LED基板の冷却勾配と前記サブマウント基板の冷却勾配とは、同一であり得る。
前記フリップチップボンディングする段階は、前記マイクロLEDを固定するチャックに備えられた温度調節部で前記LED基板の温度を制御し得る。
前記フリップチップボンディングする段階は、前記サブマウント基板を固定するチャックに備えられた温度調節部で前記サブマウント基板の温度を制御し得る。
前記LED基板はサファイア基板であり、前記多数のLEDセルの各々は、前記サファイア基板上に成長させたn型半導体層、活性層、及びp型半導体層を含むエピ層をエッチングして形成され得る。
前記サブマウント基板は、Si基盤の基板母材、前記多数のLEDセルに対応するように前記Si基盤の基板母材に形成された多数のCMOSセル、及び前記多数のCMOSセルに連結される多数の電極を含み得る。
前記マイクロLEDを準備する段階は、前記LED基板上のn型半導体層の露出領域上に前記多数のLEDセルをマトリックス配列で形成する段階を含み、前記多数のLEDセルの各々は、n型半導体層、活性層、及びp型半導体層を含み得る。
前記マイクロLEDを準備する段階は、前記n型半導体層の露出領域上にn型電極パッドを形成し、前記多数のLEDセルの各々のp型半導体層にp型電極パッドを形成する段階を含み得る。
前記フリップチップボンディングする段階は、多数のソルダーを用いて前記多数のp型電極パッド及び前記n型電極パッドを、前記サブマウント基板上に形成された多数の個別電極及び共通電極にそれぞれ連結し得る。
前記マイクロLEDを準備する段階は、前記多数のLEDセル及び前記n型半導体層の露出領域を全て覆うように不動態層を形成し、前記多数のp型電極パッド及び前記n型電極パッドを露出させるパッド露出ホールを形成する段階を含み得る。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるフリップチップボンディングモジュールは、LED基板、及び前記LED基板上に形成された多数のLEDセルを含むマイクロLEDと、前記LED基板とは熱膨張係数が異なるサブマウント基板と、を備え、前記マイクロLEDと前記サブマウント基板との間に位置するソルダーを用いて前記マイクロLEDと前記サブマウント基板とをフリップチップボンディングするように制御し、前記フリップチップボンディングの制御は、前記LED基板と前記サブマウント基板との熱膨張係数の差による変形量の差を抑制するように、前記LED基板の温度と前記サブマウント基板の温度とを互いに異なる加熱−冷却曲線で制御する。
【0012】
前記LED基板はサファイア基板であり、前記多数のLEDセルの各々は、前記サファイア基板上に成長させたn型半導体層、活性層、及びp型半導体層を含むエピ層をエッチングして形成されたLEDセルであり得る。
前記サブマウント基板は、Si基盤の基板母材、前記多数のLEDセルに対応するように前記Si基盤の基板母材に形成された多数のCMOSセル、及び前記多数のCMOSセルに連結された多数の電極を含み得る。
前記LED基板と前記サブマウント基板との間の熱膨張係数の差は2倍以上であり得る。
前記フリップチップボンディングの制御は、昇温区間、加熱温度維持区間、及び冷却区間のそれぞれで、前記LED基板と前記サブマウント基板とをそれぞれ異なる温度で制御し得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、マイクロLEDとサブマウント基板との間に位置する複数のソルダーに対して熱膨張率が同じになるように、マイクロLEDとサブマウント基板とをそれぞれ異なる温度で制御してフリップチップボンディングするため、マイクロLEDとサブマウント基板との間の熱膨張係数の差によるミスアラインメント問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1a】本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。
【
図1b】本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。
【
図1c】本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。
【
図1d】本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。
【
図1e】本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。
【
図2】本発明の第1実施形態によるサブマウント基板の一部を示した断面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態によるサブマウント基板にソルダーを含むバンプを形成する工程を説明するためのフローチャートである。
【
図4】本発明の第1実施形態によるサブマウント基板にソルダーを含むバンプを形成する工程を説明するための工程図である。
【
図5a】マイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するためのである。
【
図5b】マイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するためのである。
【
図5c】マイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するためのである。
【
図6】本発明の第1実施形態による他の実施例を説明するための図である。
【
図7】本発明の第1実施形態による更に他の実施例を説明するための図である。
【
図8】本発明の第1実施形態による更に他の実施例を説明するための図である。
【
図9】本発明の第2実施形態によるマイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するための図である。
【
図10】
図9に示したフリップチップボンディング工程におけるマイクロLEDとサブマウント基板との加熱−冷却曲線を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面及び各実施形態は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に理解できるように簡略化して例示したものであって、各図面及び各実施形態が本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。
【0016】
本発明の第1実施形態及び第2実施形態は、マイクロLEDをアクティブマトリックス基板であるサブマウント基板にフリップチップボンディングしてマイクロLEDモジュールを製造する方法を示す。本発明の第1実施形態及び第2実施形態によると、LEDモジュールの製造方法は、予め電気回路及び電極が形成されたSi基盤のサブマウント基板を準備する工程、及びサファイア基板を基盤とするマイクロLEDを製作する工程に続いて行われる。
【0017】
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態におけるマイクロLEDの製作、バンプの形成、マイクロLEDとサブマウント基板とのフリップチップボンディングについて順次説明する。
【0020】
図1a〜
図1eは、本発明の第1実施形態によるマイクロLEDを製作する工程を説明するための図である。以下、
図1a〜
図1eを参照してマイクロLEDを製作する工程について説明する。
【0021】
先ず、
図1aに示したように、熱膨張係数が7.6μmm
−1Kである透光性サファイア基板131の主面上にn型半導体層132、活性層133、及びp型半導体層134を含むエピ層を形成する。
【0022】
次に、
図1bに示したように、マスクパターンを用いてエピ層を所定の深さだけエッチングし、各LEDセル130を分離する各溝101と、少なくとも各LEDセル130の外郭を取り囲むn型半導体層132の露出領域102とを形成し、これによってn型半導体層132上に活性層133及びp型半導体層134を全て含む多数のLEDセル130を形成する。図示していないが、n型半導体層132とサファイア基板131との間にはバッファー層が形成されてもよい。そして、n型半導体層132と活性層133との間、活性層133とp型半導体層134との間、そしてp型半導体層134の露出表面上には任意の各機能を行う他の半導体層が介在してもよい。n型半導体層132、活性層133、及びp型半導体層134を含むエピ層とサファイア基板131がレーザー透過性を有するため、LEDセル130もレーザー透過性を有する。
【0023】
次に、
図1cに示したように、各LEDセル130の各々のp型半導体層134上にレーザー透過性のp型電極パッド150を形成し、n型半導体層132の露出領域102のうちの外郭領域にもレーザー透過性のn型電極パッド140を形成する。p型電極パッド150とn型電極パッド140の厚さを異ならせることによって、p型半導体層134とn型半導体層132との段差を補償し、これによってp型電極パッド150のソルダーボンディング面とn型電極パッド140のソルダーボンディング面とを実質的に同一の平面上に置く。
【0024】
次に、
図1dに示したように、各LEDセル130及びn型半導体層132の露出領域102を全て覆うように不動態層160を形成する。
【0025】
次に、
図1eに示したように、p型の個別電極パッド150を露出させる第1パッド露出ホール162、及びn型の共通電極パッド140を露出させる第2パッド露出ホール164を形成する。第1パッド露出ホール162及び第2パッド露出ホール164は、マスクパターンを用いたエッチングによって形成される。本実施形態において、不動態層160は、各LEDセル130の断面プロファイルに沿って略一定の厚さで形成され、隣り合うLEDセル130間の溝101の幅及び深さを減少させるが、その溝をそのまま維持させることが分かる。しかし、不動態層160が溝101に完全に埋め込まれるように形成されてもよい。
【0026】
<サブマウント基板の準備及びバンプの形成>
【0027】
図2は、本発明の第1実施形態によるサブマウント基板の一部を示した断面図である。先ず、
図2を参照すると、ピラーバンプ形成段階の前に、略15,000μm×10,000μmのサイズを有して各LEDセルに対応する各CMOSセルが形成されたSi基盤のサブマウント基板200を準備する。サブマウント基板200は、上述した多数のLEDセルに対応する複数のCMOSセルと、マイクロLEDの各p型の個別電極パッドに対応する多数の個別電極240と、マイクロLEDのn型の共通電極パッドに対応する共通電極(図示せず)とを含む。サブマウント基板200は、Si基盤の基板母材201上に行列状に配列されて形成されて各CMOSセルに連結される多数の個別電極240と、各個別電極240を覆うように形成された不動態層250とを含み、この不動態層250には各個別電極240を露出させる各電極露出ホール252が形成される。
【0028】
図3及び
図4は、本発明の第1実施形態によるサブマウント基板にソルダーを含むバンプを形成する工程を説明するためのフローチャート及び工程図である。
図3及び
図4を参照すると、バンプを形成する工程は、第1洗浄段階(S101)、UBM(Under Bump Metallurgy)形成段階(S102)、フォトリソグラフィー段階(S103)、スカム除去段階(S104)、Cuプレーティング段階(S105)、ソルダー金属プレーティング段階(S106)、PR除去段階(S107)、UBMエッチング段階(S108)、第2洗浄段階(S109)、リフロー段階(S110)、及び第3洗浄段階(S111)を含む。
【0029】
第1洗浄段階(S101)は、スクラバーを用いて
図4の(a)のように導入されたサブマウント基板200に対して洗浄を行う。サブマウント基板200は、CMOS工程によってCMOSセルが形成された基板母材201上にAl又はCu材料によって形成されたパッド型の個別電極240と、個別電極240の一領域を露出させる電極露出ホール252を備えた状態で基板母材201に形成された不動態層250とを含む。
【0030】
UBM形成段階(S102)は、
図4の(b)に示したように、個別電極240とCuピラーとの間の接着性を高め、ソルダーの拡散を防止するためのUBM261を、不動態層250及び個別電極240を覆うようにサブマウント基板200上に形成する。本実施形態において、UBM261は、Ti/Cu積層構造で形成されるものであって、当該金属のスパッタリングによって形成される。
【0031】
フォトリソグラフィー段階(S103)は、
図4の(c)に示したように、サブマウント基板200上のUBM261を全体的に覆うように感光性PR(Photoresist)300を形成した後、その上にマスクパターン(図示せず)を載せて光を加え、個別電極240の直上のUBM261の一領域のみを露出させる電極露出ホール302を形成する。次に、フォトリソグラフィー段階の遂行中に発生したスカムを除去するスカム除去段階(S104)を行う。
【0032】
次に、Cuプレーティング段階(S105)及びソルダー金属プレーティング段階(S106)が順次行われ、
図4の(d)に示したように、先ず感光性PR300の電極露出ホール302を介してCuをプレーティングすることによってCuピラー262を形成し、Cuピラー262上にソルダー金属としてSnAgをプレーティングすることによってSnAgソルダーのソルダーキャップ263を所定厚さの層状に形成する。本明細書において、CuはCu金属又はCuを含むCu合金であることに留意する。
【0033】
次に、PR除去段階(S107)を行い、
図4の(e)に示したように、Cuピラー262及びソルダー263を含むバンプの上面及び側面を露出させる。
【0034】
次に、UBMエッチング段階(S108)を行い、
図4の(f)に示したように、Cuピラー262の直下領域に位置するUBM261を除外した残りのUBMをエッチングで除去する。次に、残留物を除去する第2洗浄段階(S109)を行う。UBMエッチング段階(S108)後、サブマウント基板200の個別電極240上のUBM261上にCuピラー262及びSnAgソルダーのソルダーキャップ263を順次積層してCuピラーバンプ260を形成する。次に、リフロー段階(S110)が行われ、層状のソルダー263が溶融後に硬化されて半球状又は半円断面形状に形成される。急速熱処理(RTP:Rapid Thermal Processing)が有用に利用可能である。次に、リフロー段階(S110)後、再び残留物を除去する第3洗浄段階(S111)を行う。
【0035】
サブマウント基板200上のUBM、Cuピラー、及びSnAgソルダーから成る各Cuピラーバンプ260の間隔はCuピラー262の直径と略同一であることが好ましく、Cuピラーバンプ260の間隔が5μmを超えないことが好ましい。Cuピラーバンプ260の間隔が5μmを超えると、Cuピラーバンプ260の直径及びそれに対応するLEDセルのサイズも大きくなることから、マイクロLEDを含むディスプレイ装置の精度を低下させることになる。
【0037】
図5a〜
図5cは、マイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するためのである。
図5a、
図5b、及び
図5cを参照すると、2.6μmm
−1Kの熱膨張係数を有するSi基板母材を基盤とするサブマウント基板200と、Si基板母材の熱膨張係数の約2.5倍に至る7.6μmm
−1Kの熱膨張係数を有するサファイア基板131を基盤としたマイクロLED100との間のフリップチップボンディングを行う。
【0038】
上述したように、サブマウント基板200は、マイクロLED100の各個別電極パッド150に対応するように設けられた多数の電極を含み、多数の電極にはそれぞれCuピラー262及びSnAgソルダー(即ち、ソルダーキャップ)263で構成されたCuピラーバンプ260が予め形成される。上記でも簡略に言及したように、マイクロLED100の各LEDセル130及び各電極パッド(150、140)は、ソルダー263を局所的に加熱するためのレーザービームをソルダー263に到達させるようにレーザー透過性を有する。例えば、電極パッド(150、140)は、導電性を有する透明金属化合物材料で形成され、レーザービームを透過させる。
【0039】
以下で詳細に説明するように、Cuピラー262上に形成されたソルダー263をマイクロLED100の電極パッド(150、140)とサブマウント基板200の電極との間に位置させた後、ソルダー263のみをレーザーで局所的に加熱すると、マイクロLED100の各電極パッド(150、140)とサブマウント基板200の各電極とがボンディングされる。
【0040】
レーザーを用いてマイクロLED100をサブマウント基板200にフリップチップボンディングするためには、先ずマイクロLED100の各LEDセル130に備えられた各個別電極パッド150、及びマイクロLED100の外郭領域に形成された共通電極パッド140をサブマウント基板200の各電極に向かい合うように配置した状態で、サブマウント基板200の各電極のそれぞれとマイクロLED100の各電極パッドのそれぞれのとの間にソルダー263又はソルダー263を含むCuピラーバンプ260を位置させることが必要である。これによって、多数のソルダー263がマイクロLED100とサブマウント基板200との間で多数の電極パッド(150、140)の配列と対応する配列で位置する。
【0041】
次に、多数のレーザービーム照射ユニット1000は、多数のソルダー263の配列と同一の配列であって、マイクロLED100の上側に配列される。各レーザービーム照射ユニット1000は、レーザー光源に連結されたオプティックファイバーで形成されたオプティックガイド1100と、オプティックガイド1100を通過したレーザーを平行ビームにするコリメーター1200と、平行ビームになったレーザービームの断面サイズを調節するビーム調節機1300と、ビーム調節機1300で調節されたレーザービームを一点に集束させる集束レンズ1400とを含む。図示していないが、レーザービーム照射ユニット1000は、レーザー光増幅器、オプティックカップラー、及びレーザー発振調節部などを更に含む。レーザービームの出力は、ソルダー材料の溶融点に合わせて適宜選択される。
【0042】
多数のレーザービーム照射ユニット1000が同時に動作すると、レーザービームLがオプティックガイド1100を介してコリメーター1200に供給され、コリメーター1200はレーザービームを平行光にして出力し、ビーム調節機1300はコリメーター1200を介して平行光の形態に作られたレーザービームの直径を拡張させ、集束レンズ1400は、直径が拡張されたレーザービームを、マイクロLED100に通過させた後、マイクロLED100の各電極パッド(150、140)に接する各ソルダー263にそれぞれ集束させる。結果的に、ソルダー263にそれぞれ集束されたレーザービームLによってソルダー263が加熱されて溶融される。レーザービームがマイクロLED100を通過するが、集束されない状態で通過するため、レーザービームLによるマイクロLED100の加熱効果は微々たるものであり、従ってマイクロLED100には熱による膨張及び収縮が起こらない。また、レーザービームLによって急速に加熱されたソルダー263が冷却・硬化され、ソルダー263によるマイクロLED100の電極パッド(150、140)とサブマウント基板200の電極との間のボンディングが完了する。レーザービームLの集束位置は、溶融前のソルダーの高さの1/3〜2/3と定められることが好ましい。レーザービームLの集束位置がソルダーの高さの2/3を超えてマイクロLED100に近くなると、LEDセル130及び電極パッド(150、140)が熱によって損傷し得る。その反対に、レーザービームLの集束位置がソルダーの高さの1/3未満になると、サブマウント基板200の回路が熱によって損傷する虞がある。
【0044】
図6は、本発明の第1実施形態による他の実施例を説明するための図である。他の実施例として、
図6aに示すように、電極パッド(150、140)がレーザービームLに対して非透過性を有する材料で形成され、電極パッド(150、140)にレーザービームLを通過させる空洞(152、142)がそれぞれ形成される。空洞(152、142)のそれぞれは、一側がレーザービーム透過性を有するマイクロLED100のLEDセル130に接しており、サブマウント基板200とマイクロLED100との間に配置されたソルダー263に向かってそれぞれ開放される。レーザー照射ユニット1000が動作すると、集束レンズ1400を通過したレーザービームLは、マイクロLED100を通過した後、電極パッド(150、140)のそれぞれの空洞(152、142)を介してソルダー263に到逹して集束される。これによって、ソルダー263が溶融及び硬化され、マイクロLED100の電極パッドとサブマウント基板200の電極(又はその電極に形成されたピラー)との間を連結する。溶融されたソルダー263は空洞(152、142)を充填するため、より信頼性のあるボンディングが可能になる。
【0046】
図7及び
図8は、本発明の第1実施形態による更に他の実施例を説明するための図である。上述した実施例の説明では、多数のレーザービーム照射ユニット1000を多数のソルダーにそれぞれ1:1でマッチングさせ、多数のレーザービーム照射ユニット1000からそれぞれ照射された多数のレーザービームLが1:1の比でソルダーを加熱することについて説明した。しかし、本発明の他の実施例によると、
図7に示したように、一つのレーザービーム照射ユニット1000が任意の方向に移動しながら多数のソルダーの加熱を行う。即ち、一つのレーザービーム照射ユニット1000が1:n(nは2以上の数)の割合で2個以上のソルダーの加熱を行う。
【0047】
上記のように、ソルダーの個数に比べて少ない数のレーザービーム照射ユニットを用いる方法の多様な例としては、
図8の(a)のように多数のソルダー263を線形パターンで1列ずつ加熱するか、
図8の(b)のように多数のソルダー263をジグザグパターンで加熱するか、又は
図8の(c)及び(d)のように多数のレーザービーム(L1、L2、L3、L4)が多くのグループ(G1、G2、G3、G4)の各ソルダー263をグループ別に加熱する。グループ別の加熱の場合は、
図8の(c)のようなレーザービーム照射ユニットの線形パターン移動を通じた加熱、
図8の(d)のようなレーザービーム照射ユニットのジグザグパターン移動を通じた加熱、及びその他の多様なパターン移動を通じた加熱を考慮することができる。
【0048】
上述したように、本発明は、多数のレーザービーム照射ユニットを多数のソルダーと1:1でマッチングさせ、多数のレーザービーム照射ユニットが照射したレーザービームで多数のソルダーをそれぞれ加熱する方式でフリップチップボンディング段階を行えることは当然であり、一つのレーザービーム照射ユニットを2個以上のソルダーと1:n(nは2以上の自然数)でマッチングさせ、レーザービーム照射ユニットを線状又はジグザグ状に移動させながら、レーザービーム照射ユニットが照射したレーザービームで2個以上のソルダーを加熱する方式で、或いは2個以上のレーザービーム照射ユニットを2個以上のソルダーグループにそれぞれマッチングさせ、レーザービーム照射ユニットが各ソルダーグループ内の各ソルダーをそれぞれ加熱する方式でフリップチップボンディング段階を行うことができる。
【0049】
特に、上述したグループ別加熱を用いるフリップチップボンディングは、レーザービームとソルダーが1:1でマッチングされて行われる方法の問題である経済性及び作業空間活用の問題と、一つのレーザービーム照射ユニットのみで全てのソルダーを加熱する方法の問題である加熱と冷却時間の遅滞による問題をそれぞれ補完することができる。
【0050】
また、上述した各実施例の説明では、サファイア基板を含むマイクロLEDを透過するレーザービームでソルダーを加熱することを主に説明したが、レーザービーム透過性サブマウント基板を用いて、サブマウント基板側からレーザービームを照射してソルダリングする方法も可能であることに留意する。
【0053】
図9は、本発明の第2実施形態によるマイクロLEDとサブマウント基板とをフリップチップボンディングする工程を説明するための図であり、
図10は、
図9に示したフリップチップボンディング工程におけるマイクロLEDとサブマウント基板との加熱−冷却曲線を示した図である。
図9のマイクロLEDの製作工程は、
図1a〜
図1eを参照して説明した第1マイクロLED製作工程と実質的に同一である。
【0054】
<サブマウント基板の準備及びバンプの形成>
【0055】
図9のサブマウント基板の準備及びバンプの形成工程は、
図3〜
図4を参照して説明したサブマウント基板の準備及びバンプの形成工程と実質的に同一である。
【0057】
図9の(a)及び(b)に示したように、2.6μmm
−1Kの熱膨張係数を有するSi基板母材を基盤とするサブマウント基板200と、Si基板母材の熱膨張係数の約2.5倍に至る7.6μmm
−1Kの熱膨張係数を有するサファイア基板131を基盤としたマイクロLED100との間のフリップチップボンディングを行う。
【0058】
上述したように、サブマウント基板200は、マイクロLED100の各個別電極パッド150に対応するように設けられた多数の電極を含み、多数の電極にはそれぞれCuピラー262及びSnAgソルダー(即ち、ソルダーキャップ)263で構成されたCuピラーバンプ260が予め形成される。
【0059】
上記のようなバンプを用いて、マイクロLED100をサブマウント基板200にフリップチップボンディングすることによって、マイクロLED100の各個別電極パッド150がサブマウント基板200の各電極に連結される。
【0060】
マイクロLED100をサブマウント基板200にフリップチップボンディングするためには、Cuピラーバンプ260の少なくとも一部を構成するソルダー263を溶融点付近の温度で加熱しなければならない。このとき、Si基盤のサブマウント基板200の熱膨張係数とマイクロLED100のサファイア基板131の熱膨張係数との差が大きいため、マイクロLED100及びサブマウント基板200の温度を別途に制御せずに、既存のようにフリップチップボンディング工程を行うと、Si基盤のサブマウント基板200とサファイア基板131との間には変形量の差が生じ、これはフリップチップボンディングされるサブマウント基板200とマイクロLED100との間に深刻なミスアライメントを発生させる。サファイア基板の熱膨張係数はSi基盤のサブマウント基板の熱膨張係数の略2.5倍に至るが、本実施形態は、熱膨張係数の差が2倍以上であるフリップチップボンディングの場合に好ましく利用可能である。
【0061】
一例として、ソルダーを溶融させる250℃の温度条件で、1cmの長さを有するサファイア基板131を基盤とするマイクロLED100と、1cmの長さを有するSi基盤のサブマウント基板200とをフリップチップボンディングする場合、サブマウント基板200はSiの熱膨張係数によって5.85μmの長さの変化量を有し、マイクロLED100のサファイア基板131はサファイアの熱膨張係数によって17.1μmの長さの変化量を有することになり、二つの基板のボンディング工程時に表れる長さの変化は11.25μmになる。結果として、この長さの変化量の差は、セルアライメントが激しくずれる現象をもたらす。
【0062】
このようなセルアライメントがずれる現象を防止するため、本実施形態は、駆動IC及び回路が備えられたSi基盤のサブマウント基板200とサファイア基板131との熱膨張係数を考慮した上で、Si基盤のサブマウント基板200とサファイア基板131とをそれぞれ異なる温度で制御しながら、マイクロLED100とサブマウント基板200との間のソルダー263、より具体的にはマイクロLED100の各LEDセル130に形成された個別電極パッド150とサブマウント基板200との間に介在するCuピラーバンプ260のソルダー263を加熱し、マイクロLED100とサブマウント基板200とをフリップチップボンディングする。
【0063】
サファイア基板131の温度は、サファイア基板131に面してマイクロLED100を支持する第1チャック5aに備えられた第1温度調節部5bによって制御され、Si基盤のサブマウント基板200の温度は、サブマウント基板200を支持する第2チャック6aに備えられた第2温度調節部6bによって制御される。
【0064】
フリップチップボンディング工程中、サブマウント基板200及びマイクロLED100のサファイア基板131に対する温度は、
図10に示したように、昇温区間A1、加熱温度維持区間A2、及び冷却区間A3のそれぞれにおいてそれぞれ異なる形に制御される。
【0065】
昇温区間A1では、第1チャック5aに備えられた第1温度調節部5bにより、サファイア基板131の温度が常温から第1維持温度である略170℃〜180℃まで第1加熱勾配で線形的に上昇し、第2チャック6aに備えられた第2温度調節部6bにより、Si基盤のサブマウント基板200の温度が常温から第2維持温度である350℃〜400℃まで第1加熱勾配より大きい第2加熱勾配で線形的に上昇する。
【0066】
加熱温度維持区間A2では、溶融状態のソルダー264を挟んでサブマウント基板200及びマイクロLED100を垂直方向に加圧する力が加えられ、サファイア基板131の温度は第1維持温度である170℃〜180℃に所定時間維持され、Si基盤のサブマウント基板200の温度は第2維持温度である350℃〜400℃に所定時間維持される。
【0067】
サファイア基板131の加熱温度維持区間の開始時点及びサブマウント基板200の加熱温度維持区間の開始時点はa1で同じであり、サファイア基板131の加熱温度維持区間の終了時点及びサブマウント基板200の加熱温度維持区間の終了時点はa2で同じである。
【0068】
冷却区間A3では、サファイア基板131が第1維持温度から常温まで冷却される一方、Si基盤のサブマウント基板200は第2維持温度から常温まで冷却される。このとき、冷却区間A3におけるサファイア基板131の冷却勾配と、Si基盤のサブマウント基板200の冷却勾配とは同一であることが好ましい。これにより、冷却区間において、サファイア基板131の冷却が完了して常温に至る時点は、サブマウント基板200の冷却が完了して常温に至る時点より前に置かれる。
【0069】
仮に、サファイア基板131及びサブマウント基板200の冷却完了時点を同一にするために、サファイア基板131の冷却勾配とサブマウント基板200の冷却勾配とを過度に異ならせると、サファイア基板131とサブマウント基板200との間には深刻な収縮変形量の差が発生し、ソルダーによる連結部が切れてしまい、LEDセルのアライメントがずれることになる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。