特許第6650549号(P6650549)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6650549
(24)【登録日】2020年1月22日
(45)【発行日】2020年2月19日
(54)【発明の名称】電源装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 11/01 20060101AFI20200210BHJP
   H01R 12/55 20110101ALI20200210BHJP
   H02M 3/00 20060101ALI20200210BHJP
【FI】
   H01R11/01 Q
   H01R12/55
   H02M3/00 Y
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-502830(P2019-502830)
(86)(22)【出願日】2018年3月13日
(86)【国際出願番号】JP2018009634
【審査請求日】2019年1月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 拓也
(72)【発明者】
【氏名】高柳 雄一
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−090533(JP,A)
【文献】 特開2003−189621(JP,A)
【文献】 特開昭50−101890(JP,A)
【文献】 実開昭62−055625(JP,U)
【文献】 実開平03−086580(JP,U)
【文献】 実開昭56−078262(JP,U)
【文献】 実開平05−032118(JP,U)
【文献】 特開2011−233303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R11/01
H01R12/00−12/91
H01R24/00−24/86
H01R27/00−31/08
H01R13/40−13/533
H05K 1/18
H02M 3/00− 3/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に固定された基板と、
前記基板に設けられた電極と、
前記筐体に固定された電子部品と、
前記電子部品に接続された端子と、
第1の領域が前記電極に連結され且つ第2の領域が前記端子に連結されている導電性の中継子と、
を備え、
前記中継子は、弾性を有するか、前記電極もしくは前記端子が挿入されている貫通孔が設けられているか、または前記電極もしくは前記端子内に挿入されている突起が設けられており、
前記基板に設けられた前記電極は、端部の側方に設けられた肩部と、前記端部の中央に設けられた中央部と、を有し、
前記中継子の前記第1の領域である一端部は、複数に分岐しており、当該複数の分岐のうち第1の分岐部の外面が前記電極の端部の前記中央部と溶接により固定されており、当該複数の分岐のうち第2の分岐部がそれぞれ対応する前記電極の肩部を挟むようにU字状に湾曲している電源装置。
【請求項2】
筐体と、
前記筐体に固定された基板と、
前記基板に設けられた電極と、
前記筐体に固定された電子部品と、
前記電子部品に接続された端子と、
第1の領域が前記電極に連結され且つ第2の領域が前記端子に連結されている導電性の中継子と、
を備え、
前記中継子は、弾性を有するか、前記電極もしくは前記端子が挿入されている貫通孔が設けられているか、または前記電極もしくは前記端子内に挿入されている突起が設けられており、
前記電子部品に設けられた前記端子は、端部の側方に設けられた肩部と、前記端部の中央に設けられた中央部と、を有し、前記中継子の前記第2の領域である他端部は、複数に分岐しており、当該複数の分岐のうち第1の分岐部の外面が前記端子の端部の前記中央部と溶接により固定されており、当該複数の分岐のうち第2の分岐部がそれぞれ対応する前記端子の肩部を挟むようにU字状に湾曲している
源装置。
【請求項3】
前記中継子は、縦断面視において、前記電極と前記端子との間でU字状に湾曲し、且つ前記第1の領域である一端部が前記電極の端部を挟むようにU字状に湾曲し、且つ前記第2の領域である他端部が前記端子の端部を挟むようにU字状に湾曲している
請求項1または2に記載の電源装置。
【請求項4】
筐体と、
前記筐体に固定された基板と、
前記基板に設けられた電極と、
前記筐体に固定された電子部品と、
前記電子部品に接続された端子と、
第1の領域が前記電極に連結され且つ第2の領域が前記端子に連結されている導電性の中継子と、
を備え、
前記中継子は、弾性を有するか、前記電極もしくは前記端子が挿入されている貫通孔が設けられているか、または前記電極もしくは前記端子内に挿入されている突起が設けられており、
前記中継子は平板であり、第1の貫通孔と、第2の貫通孔が形成されており、
前記中継子の中央から前記第1の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第1の鉤爪が互いに空間を設けて形成されており、
前記中継子の中央から前記第2の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第2の鉤爪が互いに空間を設けて形成されており、
前記基板に設けられた電極が前記第1の貫通孔に挿入され且つ前記複数の第1の鉤爪の端部に接触した状態で固定されており、
前記電子部品に設けられた端子が前記第2の貫通孔に挿入され且つ前記複数の第2の鉤爪の端部に接触した状態で固定されている
源装置。
【請求項5】
前記電極は、第1脚部と第2脚部の二つに分かれており、
前記第1脚部は、前記端子から離れる方向に延びて基板に固定されており、
前記第2脚部は、前記端子の方に湾曲して前記基板に固定されている
請求項1からのいずれか一項に記載の電源装置。
【請求項6】
前記中継子の剛性は、前記電極の剛性より低い
請求項1からのいずれか一項に記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電源装置の一例であるDC−DCコンバータは、電力源(例えばバッテリや燃料電池等)から供給される直流電圧を目的の電圧に変換して出力するものとして知られている。DC−DCコンバータは、変圧器と、基板と、フィルタ部を備え、基板は、半導体素子、ドライブ回路、制御回路などを有する。例えば、半導体素子は、ドライブ回路から伝達される駆動信号に従って個別にスイッチングが制御され、制御回路は、変圧器の出力電圧が目標電圧となるように、ドライブ回路を駆動する指令信号を出力する。変圧器に流れる電流の方向をスイッチングするために、変圧器と基板とは電気的に接続されている。例えば特許文献1(特開2013−090533号公報)では、基板と変圧器は、接続線を介して接続されている。また特許文献2(特開2013−034274号公報)では、変圧器の1次側端子とインサートバスバーの接続端子台とが接続され、当該接続端子台に電気的に接続されたインサートバスバーの接続端子が、各端子に対応するプリント基板の接続部と接続されることにより、変圧器の1次側端子とプリント基板の接続部が電気的に接続されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、電子部品(例えば変圧器)の端子と基板に設けられた電極が直接、溶接(例えば、レーザ溶接)によって固定される場合には、この電子部品の端子と基板に設けられた電極の水平位置または垂直位置がずれてしまうと溶接ができず連結できないという問題がある。
【0004】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電子部品の端子と基板に設けられた電極の水平位置または垂直位置にずれがあっても当該電子部品の端子と基板との連結を容易化する電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[概念1]
本発明の概念1による電源装置は、
筐体と、
前記筐体に固定された基板と、
前記基板に設けられた電極と、
前記筐体に固定された電子部品と、
前記電子部品に接続された端子と、
第1の領域が前記電極に連結され且つ第2の領域が前記端子に連結されている導電性の中継子と、
を備え、
前記中継子は、弾性を有するか、前記電極もしくは前記端子が挿入されている貫通孔が設けられているか、または前記電極もしくは前記端子内に挿入されている突起が設けられている。
【0006】
[概念2]
本発明の概念1による電源装置において、
前記中継子は、縦断面視において、前記電極と前記端子との間でU字状に湾曲し、且つ前記第1の領域である一端部が前記電極の端部を挟むようにU字状に湾曲し、且つ前記第2の領域である他端部が前記端子の端部を挟むようにU字状に湾曲している。
【0007】
[概念3]
本発明の概念1又は2による電源装置において、
前記基板に設けられた前記電極は、端部の側方に設けられた肩部と、前記端部の中央に設けられた中央部と、を有し、
前記中継子の前記第1の領域である一端部は、複数に分岐しており、当該複数の分岐のうち第1の分岐部の外面が前記電極の端部の前記中央部と溶接により固定されており、当該複数の分岐のうち第2の分岐部がそれぞれ対応する前記電極の肩部を挟むようにU字状に湾曲している。
【0008】
[概念4]
本発明の概念1乃至3のいずれか1つによる電源装置において、
前記電子部品に設けられた前記端子は、端部の側方に設けられた肩部と、前記端部の中央に設けられた中央部と、を有し、前記中継子の前記第2の領域である他端部は、複数に分岐しており、当該複数の分岐のうち第1の分岐部の外面が前記端子の端部の前記中央部と溶接により固定されており、当該複数の分岐のうち第2の分岐部がそれぞれ対応する前記端子の肩部を挟むようにU字状に湾曲している。
【0009】
[概念5]
本発明の概念1による電源装置において、
前記中継子は、横断面視において、前記電極と前記端子との間でU字状に湾曲し、且つ前記第1の領域である一端部が前記電極を挟むようにU字状に湾曲し、且つ前記第2の領域である他端部が前記端子を挟むようにU字状に湾曲している。
【0010】
[概念6]
本発明の概念1による電源装置において、
前記中継子は平板であり、第1の貫通孔と、第2の貫通孔が形成されており、
前記中継子の中央から前記第1の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第1の鉤爪が互いに空間を設けて形成されており、
前記中継子の中央から前記第2の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第2の鉤爪が互いに空間を設けて形成されており、
前記基板に設けられた電極が前記第1の貫通孔に挿入され且つ前記複数の第1の鉤爪の端部に接触した状態で固定されており、
前記電子部品に設けられた端子が前記第2の貫通孔に挿入され且つ前記複数の第2の鉤爪の端部に接触した状態で固定されている。
【0011】
[概念7]
本発明の概念1による電源装置において、
前記基板に設けられた電極は、前記電子部品に設けられた端子に向かって傾斜しており、前記電子部品に設けられた端子は、前記基板に設けられた電極に向かって傾斜しており、前記中継子は平板であり、第1の貫通孔と第2の貫通孔が形成されており、前記基板に設けられた電極が前記第1の貫通孔に挿入されて当該第1の貫通孔の外縁と接触した状態で固定されており、前記電子部品に設けられた端子が前記第2の貫通孔に挿入されて当該第2の貫通孔の外縁と接触した状態で固定されている。
【0012】
[概念8]
本発明の概念1による電源装置において、
前記基板に設けられた電極の端部は前記基板に対して略水平であり、当該端部には前記中継子と対向する面に第1の溝が設けられており、
前記電子部品に設けられた端子の端部は前記基板に対して略水平であり、当該端部には前記中継子と対向する面に第2の溝が設けられており、
前記中継子は平板であり、第1の突起と第2の突起とが設けられており、前記第1の突起が前記第1の溝に挿入された状態で固定され、前記第2の突起が前記第2の溝に挿入された状態で固定されている。
【0013】
[概念9]
本発明の概念1乃至8のいずれか1つによる電源装置において、
前記電極は、第1脚部と第2脚部の二つに分かれており、
前記第1脚部は、前記端子から離れる方向に延びて基板に固定されており、
前記第2脚部は、前記端子の方に湾曲して前記基板に固定されている。
【0014】
[概念10]
本発明の概念1乃至9のいずれか1つによる電源装置において、
前記中継子の剛性は、前記電極の剛性より低い。
【発明の効果】
【0015】
したがって、本発明に係る電源装置は、中継子が弾性を有することにより、中継子を電極及び端子に連結する前の製造工程において、端子と電極の位置が本来あるべき位置から水平または垂直にずれたとしても、端子と電極に挟まった中継子が、弾性力によって戻る力で端子と電極の両方を押しつけることで、端子または電極の高さ方向及び水平方向のずれを吸収できるので、中継子が端子と電極に連結することができる。
あるいは、電極もしくは端子が挿入されている貫通孔が設けられていることにより、中継子を電極及び端子に連結する前の製造工程において、端子と電極の位置が本来あるべき位置から垂直にずれたとしても、端子と電極が貫通孔に挿入されることにより、端子または電極の水平方向のずれを吸収できるので、中継子が端子と電極に連結することができる。
あるいは、電極もしくは端子内に挿入される突起が設けられていることにより、中継子を電極及び端子に連結する前の製造工程において、端子と電極の位置が本来あるべき位置から垂直にずれたとしても、突起が端子と電極に挿入されることにより、中継子が端子と電極に連結することができる。このようにして、電子部品の端子と基板に設けられた電極の水平位置または垂直位置にずれがあっても中継子がそのずれを吸収することができるので、電子部品の端子と基板との電気的な接続を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一態様である第1の実施形態に係る電源装置の構成の一部を示す斜視図である。
図2図2は、図1の電極E1、端子T1、中継子R1を抜き出した場合の斜視図である。
図3図3は、図2のA−A’断面図である。
図4図4は、図1の電極E1、端子T1、中継子R1を抜き出して上から見た場合の図である。
図5図5は、本発明の一態様である第2の実施形態に係る電源装置の構成の一部を示す斜視図である。
図6図6は、図5の電極E1、端子T1、中継子R21を抜き出した場合の斜視図である。
図7図7は、図5の電極E1、端子T1、中継子R21を抜き出した場合の側面図である。
図8図8は、図6のB−B’断面図である。
図9図9は、本発明の一態様である第3の実施形態に係る電源装置の構成の一部を示す斜視図である。
図10図10は、図9の電極E1、端子T1、中継子R31を抜き出した場合の斜視図である。
図11図11は、図9の電極E1、端子T1、中継子R31を抜き出した場合の側面図である。
図12図12は、図9の電極E1、端子T1、中継子R31を抜き出して上から見た場合の図である。
図13図13は、本発明の一態様である第4の実施形態に係る電源装置の構成の一部を示す斜視図である。
図14図14は、図13の電極E41、端子T41、中継子R41を抜き出した場合の斜視図である。
図15図15は、図13の電極E41、端子T41、中継子R41を抜き出した場合の側面図である。
図16図16は、図13の電極E41、端子T41、中継子R41を抜き出して上から見た場合の図である。
図17図17は、本発明の一態様である第5の実施形態に係る電源装置の構成の一部を示す斜視図である。
図18図18は、図17の電極E51、端子T51、中継子R51を抜き出した場合の斜視図である。
図19図19は、図17の電極E51、端子T51、中継子R51を抜き出した場合の側面図である。
図20図20は、図17の電極E51、端子T51、中継子R51を抜き出して上から見た場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る各実施形態について図面に基づいて説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
まず図1図4を用いて本発明の一態様である第1の実施形態に係る電源装置について説明する。図1に示すように、本発明の一態様である第1の実施形態に係る電源装置1は、筐体2と、筐体2の上に設けられた被押圧部材3とを備える。ここで被押圧部材3は、基板31と、基板31の端部に連結されており且つ基板31を封止する封止部材32と、基板31の上に設けられた導電層C1、C2、C3とを有する。ここで筐体2は例えばヒートシンクであり、導電層C1、C2、C3は導電性の層であり例えば銅箔である。
【0019】
電源装置1は、弾性体D1、D2を備え、この弾性体D1、D2は、一端部が被押圧部材3の封止部材32に連結しており且つ当該被押圧部材3から離れる方向に延在している。ここで本実施形態に係る弾性体D1、D2は例えば板ばねである。
更に電源装置1は、係止部材S1、S2を備え、この係止部材S1、S2は、被押圧部材3が設けられている位置とは異なる位置において弾性体D1、D2を筐体2に係止している。
【0020】
ここで本実施形態に係る係止部材S1、S2は例えばねじであり、係止部材S1、S2は、ねじの締結力によって弾性体D1、D2を筐体2に押し付けることによって、被押圧部材3が筐体2に押し付けられた状態で固定される。これにより、基板31が筐体2に固定される。
【0021】
更に電源装置1は、基板31の導電層C1に設けられた電極E1と、基板31の導電層C2に設けられた電極E2と、基板31の導電層C3に設けられた電極E3とを備える。ここで電極E1、E2、E3は導電性である。
更に電源装置1は、筐体2に固定された変圧器4と、変圧器4に接続された端子T1、T2とを備える。ここで変圧器4は電子部品の一種であり、交流電力の電圧を電磁誘導を利用して変換する電子部品であり、トランスともいう。また端子T1、T2は導電性である。
更に電源装置1は、他の電子部品または接地に接続されている端子T3を備える。ここで端子T3は導電性である。
【0022】
更に電源装置1は、導電性の中継子R1、R2、R3を備える。この中継子R1は第1の領域の一例である一端部が電極E1に連結され且つ第2の領域の一例である他端部が端子T1に連結されている。同様に、中継子R2は第1の領域の一例である一端部が電極E2に連結され且つ第2の領域の一例である他端部が端子T1に連結されている。同様に、中継子R3は第1の領域の一例である一端部が電極E3に連結され且つ第2の領域の一例である他端部が端子T3に連結されている。
【0023】
中継子R1、R2、R3は、弾性を有する。このように中継子R1、R2、R3が弾性を有することにより、中継子R1、R2、R3を電極E1、E2、E3及び端子T1、T2、T3に連結する前の製造工程において、端子T1、T2、T3と電極E1、E2、E3の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、端子T1、T2、T3と電極E1、E2、E3に挟まった中継子が、弾性力によって戻る力で端子T1、T2、T3と電極E1、E2、E3の両方を押すので、中継子R1、R2、R3が端子T1、T2、T3と電極E1、E2、E3に連結することができる。
【0024】
中継子R1、R2、R3同士、電極E1、E2、E3同士、端子T1、T2、T3同士は同様の構成を有するので、以下代表して中継子R1、電極E1、端子T1の構成について説明する。
【0025】
図2に示すように、基板31に設けられた電極E1は、端部の側方に設けられた肩部E11、E12と、端部の中央に設けられた中央部E13と、を有する。
【0026】
図3に示すように、中継子R1は、縦断面視において、電極E1と端子T1との間でU字状に湾曲している。ここでは一例として、中継子R1は、縦断面視において、基板31に近づく方向に凸になるようにU字状に湾曲している。縦断面視とは、基板31に対して垂直な面で断ち切った切り口である。
【0027】
この構成により、中継子R1を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、中継子R1がU字状に湾曲していることにより、弾性力によって中継子R1の一端部が電極E1に押し付けられ中継子R1の他端部が端子T1に押し付けられて中継子R1が電極E1及び端子T1の間に挟まった状態で固定される。このようにして、電極E1および端子T1の高さ方向のずれ及び水平方向のずれを吸収することができる。
【0028】
更に図3に示すように、中継子R1は、縦断面視において、第1の領域である一端部が電極E1の端部を挟むようにU字状に湾曲し、且つ第2の領域である他端部が端子T1の端部を挟むようにU字状に湾曲している。ここでは一例として、中継子R1の一端部及び他端部は、基板31から遠ざかる方向に凸になるようにU字状に湾曲している。
【0029】
この構成により、中継子R1を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、中継子R1の一端部が電極E1を挟むことにより電極E1に固定され、中継子R1の他端部が端子T1を挟むことにより端子T1に固定することができる。このようにして、電極E1および端子T1の高さ方向のずれ及び水平方向のずれを吸収することができる。
【0030】
より詳細には、図2に示すように、基板31に設けられた電極E1は、端部の側方に設けられた肩部E11、E12と、端部の中央に設けられた中央部E13と、を有する。一方、中継子R1の第1の領域である一端部は、複数(ここでは一例として三つ)に分岐しており、当該複数(ここでは一例として三つ)の分岐のうち第1の分岐部R11の外面が電極E1の端部の中央部E13と溶接により固定されている。ここで第1の分岐部R11は、一例として三つある分岐のうち中央に位置する分岐である。そして図2に示すように、複数(ここでは一例として三つ)の分岐のうち第2の分岐部R12、R13がそれぞれ対応する電極E1の肩部E11、E12を挟むようにU字状に湾曲している。
【0031】
この構成により、中継子R1を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、中継子R1の第2の分岐部R12、R13が電極E1の肩部E11、E12を挟むことにより中継子R1が電極E1に固定される。このようにして、電極E1の高さ方向及び水平方向のずれを吸収することができる。更に中継子R1の第2の分岐部R12、R13が電極E1の肩部E11、E12を挟んでいるので、中継子R1の電極E1への固定を強化することができる。
【0032】
一方、図2及び図4に示すように、変圧器4に設けられた端子T1は、端部の側方に設けられた肩部T11、T12と、端部の中央に設けられた中央部T13と、を有する。図2に示すように、中継子R1の第2の領域である他端部は、複数(ここでは一例として三つ)に分岐しており、当該複数(ここでは一例として三つ)の分岐のうち第1の分岐部R14の外面が端子T1の端部の中央部T13と溶接により固定されており、当該複数の分岐のうち第2の分岐部R15、R16がそれぞれ対応する端子T1の肩部T11、T12を挟むようにU字状に湾曲している。
【0033】
この構成により、中継子R1を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、中継子R1の第2の分岐部R15、R16が端子T1の肩部T11、T12を挟むことにより中継子R1が端子T1に固定される。このようにして、端子T1の高さ方向及び水平方向のずれを吸収することができる。更に中継子R1の第2の分岐部R15、R16が電極E1の肩部T11、T12を挟んでいるので、中継子R1の端子T1への固定を強化することができる。
【0034】
中継子R1の剛性は例えば、電極E1の剛性より低い。この構成により、製造工程または製造後の振動等によって電極E1の基板31に対して水平方向に位置がずれたとしても、中継子R1がたわむことにより、衝撃を吸収することができるので、電極E1が転倒するのを抑制することができる。なお、以下の各実施形態において、各中継子の剛性は一例として、当該中継子が連結される電極の剛性より低いものとして説明する。
【0035】
以上、第1の実施形態に係る電源装置1は、筐体2と、筐体2に固定された基板31と、基板31に設けられた電極E1と、筐体2に固定された変圧器4と、変圧器4に接続された端子T1と、第1の領域が電極E1に連結され且つ第2の領域が端子T1に連結されている導電性の中継子R1と、を備え、この中継子R1は、弾性を有する。
【0036】
この構成により、中継子R1が弾性を有することにより、中継子R1を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、端子T1と電極E1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、端子T1と電極E1に挟まった中継子R1が、弾性力によって戻る力で端子と電極の両方を押しつけることで、端子T1または電極E1の高さ方向及び水平方向のずれを吸収できるので、中継子が端子と電極に連結することができる。
【0037】
<第2の実施形態>
続いて図5図8を用いて第2の実施形態に係る電源装置について説明する。第1の実施形態に係る電源装置における中継子R1は、縦断面視においてU字状に湾曲していた。それに対して、第2の実施形態に係る電源装置は、横断面視において、中継子がU字状に湾曲している点が異なっている。ここで横断面視とは、基板31に対して水平な面で断ち切った切り口である。
【0038】
第2の実施形態に係る電源装置には、図5に示すように、第1の実施形態に係る中継子R1、R2、R3の代わりに、中継子R21、R22、R23が設けられている。その他の構成については同じであるので、その説明を省略する。
【0039】
中継子R21、R22、R23同士、電極E1、E2、E3同士、端子T1、T2、T3同士は同様の構成を有するので、以下代表して中継子R21、電極E1、端子T1の構成について説明する。
【0040】
図6図8に示すように、第2の実施形態に係る電源装置は、横断面視において、中継子R21は、対応する電極E1と端子T1との間でU字状に湾曲している。
【0041】
この構成により、中継子R21、R22、R23を電極E1、E2、E3及び端子T1、T2、T3に連結する前の製造工程において、電極E1、E2、E3または端子T1、T2、T3の位置が本来あるべき位置から水平または垂直にずれたとしても、中継子R21、R22、R23がU字状に湾曲していることにより、弾性力によって中継子R21、R22、R23の一端部が電極E1、E2、E3に押し付けられ中継子R21、R22、R23の他端部が端子T1、T2、T3に押し付けられて中継子R21、R22、R23が電極E1、E2、E3及び端子T1、T2、T3の間に挟まった状態で固定される。このようにして、電極E1、E2、E3および端子T1、T2、T3の高さ方向のずれ及び水平方向のずれを吸収することができる。
【0042】
また図6図8に示すように、中継子R21は、第1の領域である一端部R211が電極E1を挟むようにU字状に湾曲し、且つ第2の領域である他端部R212が端子T1を挟むようにU字状に湾曲している。
【0043】
この構成により、中継子R21を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から水平または垂直にずれたとしても、中継子R1の一端部が電極E1を挟むことにより電極E1に固定され、中継子R1の他端部が端子T1を挟むことにより端子T1に固定することができる。このようにして、電極E1および端子T1の高さ方向のずれ及び水平方向のずれを吸収することができる。
【0044】
<第3の実施形態>
続いて図9図12を用いて第3の実施形態に係る電源装置について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態に係る電源装置における中継子R1、R21は、電極E1と端子T1との間でU字状に湾曲していた。それに対して、第3の実施形態に係る電源装置は、図9に示すように、中継子R31、R32、R33は平板であり、第1の貫通孔と、第2の貫通孔が形成されており、電極E1、E2、E3が第1の貫通孔に挿入された状態で固定され、端子T1、T2、T3が第2の貫通孔に挿入された状態で固定されている。
【0045】
第3の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る中継子R1、R2、R3の代わりに、中継子R41、R42、R43が設けられている。その他の構成については同じであるので、その説明を省略する。
【0046】
中継子R1、R2、R3同士、電極E1、E2、E3同士、端子T1、T2、T3同士は同様の構成を有するので、以下代表して中継子R1、電極E1、端子T1の構成について説明する。
【0047】
図10〜12に示すように、中継子R31は平板であり、第1の貫通孔H1と、第2の貫通孔H2が形成されている。中継子R31の中央から第1の貫通孔H1の内部にかけて湾曲した複数の第1の鉤爪K11〜K14が互いに空間を設けて形成されている。また、中継子R31の中央から第2の貫通孔H2の内部にかけて湾曲した複数の第2の鉤爪K21〜K24が互いに空間を設けて形成されている。
【0048】
また、基板31に設けられた電極E1が第1の貫通孔H1に挿入され且つ複数の第1の鉤爪K11〜K14の端部に接触した状態で溶接により固定されている。更に変圧器4に設けられた端子T1が第2の貫通孔H2に挿入され且つ複数の第2の鉤爪K21〜K24の端部に接触した状態で溶接により固定されている。ここで複数の第1の鉤爪K11〜K14の端部は、第1の領域に相当し、複数の第2の鉤爪K21〜K24の端部は、第2の領域に相当する。
【0049】
この構成により、溶接する面積を減少させることができるので、より低いレーザ出力で溶接が可能となる。また、中継子R31を電極E1及び端子T1に連結する前の製造工程において、電極E1または端子T1の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平にずれたとしても、湾曲した複数の第1の鉤爪K11〜K14をたわまして電極E1の端部に押し付け、且つ湾曲した複数の第2の鉤爪K21〜K24をたわまして端子T1に押し付けることができる。このようにして、電極E1および端子T1の水平方向のずれを吸収することができる。
【0050】
<第4の実施形態>
続いて図13図16を用いて第4の実施形態に係る電源装置について説明する。第3の実施形態に係る電源装置では、中継子R31は平板であり、第1の貫通孔と、第2の貫通孔が形成されており、中継子R31の中央から第1の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第1の鉤爪が互いに空間を設けて形成されており、中継子R31の中央から第2の貫通孔の内部にかけて湾曲した複数の第2の鉤爪が互いに空間を設けて形成されていた。
一方、第4の実施形態に係る電源装置は、中継子R31は平板であり、第1の貫通孔と、第2の貫通孔が形成されているが、第1の鉤爪及び第2の鉤爪が設けられていない点で異なっている。
【0051】
第4の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る中継子R1、R2、R3の代わりに、中継子R41、R42、R43が設けられている。また第4の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る電極E1、E2、E3の代わりに、電極E41、E42、E43が設けられている。更に第4の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る端子T1、T2、T3の代わりに、端子T41、T42、T43が設けられている。その他の構成については同じであるので、その説明を省略する。
【0052】
中継子R41、R42、R43同士、電極E41、E42、E43同士、端子T41、T42、T43同士は同様の構成を有するので、以下代表して中継子R41、電極E41、端子T41の構成について説明する。
【0053】
図14図16に示すように、基板31に設けられた電極E41は、変圧器4に設けられた端子T41に向かって傾斜している。また変圧器4に設けられた端子T41は、基板31に設けられた電極E41に向かって傾斜している。そして中継子R41は平板であり、第1の貫通孔H41と第2の貫通孔H42が形成されており基板31に設けられた電極E1が第1の貫通孔H41に挿入されて当該第1の貫通孔H41の外縁と接触した状態で固定されている。この固定は例えば溶接により行われる。更に変圧器4に設けられた端子T41が第2の貫通孔H42に挿入されて当該第2の貫通孔H42の外縁と接触した状態で固定されている。この固定は例えば溶接により行われる。ここで第1の貫通孔H41の外縁が第1の領域に相当し、第2の貫通孔H42の外縁が第2の領域に相当する。
【0054】
この構成によれば、中継子R41を電極E41及び端子T41に連結する前の製造工程において、電極E41または端子T41の位置が本来あるべき位置から基板31に対して垂直にずれたとしても、中継子R41を電極E41及び端子T41の上から降ろしていくことにより、電極E41が第1の貫通孔H41に挿入されて当該第1の貫通孔H41の外縁と接触した状態で、且つ端子T41が第2の貫通孔H42に挿入されて当該第2の貫通孔H42の外縁と接触した状態にすることができる。この状態で溶接により固定することにより、中継子R41を電極E41及び端子T41に固定することができる。
【0055】
図14に示すように、電極E41は、中継子R41と接触している箇所と基板31との間において基板31に途中で二股に分かれており、すなわち第1脚部E411と第2脚部E412の二つに分かれている。第1脚部E411は、端子T41から離れる方向に延びて基板31の導電層C1に固定されている。一方、第2脚部E412は、端子T41の方に湾曲して基板31の導電層C1に固定されている。
【0056】
この構成により、製造工程または製造後の振動等によって、電極E41に基板に垂直な方向の力がかかったとしても、第2脚部E412によって支持されていることにより、その力を受け流すことができるので、電極E41が転倒することを抑制することができる。なお、第1〜第3の実施形態に係る電極も、上記のように二股に分かれていてもよい。
【0057】
なお、第3及び第4の実施形態において、電極及び端子それぞれが挿入されている貫通孔がそれぞれ設けられているとして説明したが、これに限ったものではなく、電極もしくは端子が挿入されている貫通孔が一つだけ設けられていてもよく、少なくとも一つ貫通孔が設けられていればよい。
【0058】
<第5の実施形態>
続いて図17図20を用いて第5の実施形態に係る電源装置について説明する。第4の実施形態に係る電源装置では、中継子R41は平板であり、第1の貫通孔H41と、第2の貫通孔H42が形成されており、電極E41が第1の貫通孔H41に挿入された状態で中継子R41に固定され、端子T41が第2の貫通孔H42に挿入された状態で中継子R41に固定されていた。
【0059】
一方、第5の実施形態に係る電源装置は、電極には第1の溝が設けられており、端子には、第2の溝が設けられており、中継子には第1の突起と第2の突起とが設けられており、第1の突起が第1の溝に挿入された状態で固定され、第2の突起が第2の溝に挿入された状態で固定されている。
【0060】
第5の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る中継子R1、R2、R3の代わりに、中継子R51、R52、R53が設けられている。また第5の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る電極E1、E2、E3の代わりに、電極E51、E52、E53が設けられている。更に第5の実施形態に係る電源装置には、第1の実施形態に係る端子T1、T2、T3の代わりに、端子T51、T52、T53が設けられている。その他の構成については同じであるので、その説明を省略する。
【0061】
中継子R51、R52、R53同士、電極E51、E52、E53同士、端子T51、T52、T53同士は同様の構成を有するので、以下代表して中継子R51、電極E51、端子T51の構成について説明する。
【0062】
図19に示すように、基板31に設けられた電極E51の端部E513は基板31に対して略水平であり、当該端部E513には中継子R51と対向する面に第1の溝G1が設けられている。
また変圧器4に設けられた端子T51の端部は基板31に対して略水平であり、当該端部には中継子R51と対向する面に第2の溝G2が設けられている。
中継子R51は平板であり、第1の突起P1と第2の突起P2とが設けられている。こでは一例として、第1の突起P1及び第2の突起P2は、これらの突起が形成されている面(以下、第1の面という)とは反対の面から力を加えて凹みを作ることによって、第1の面に飛び出した出っ張りの部分である。
第1の突起P1が第1の溝G1に挿入された状態で固定されている。ここでこの固定は例えば溶接である。また第2の突起P2が第2の溝G2に挿入された状態で固定されている。この固定は例えば溶接である。ここで第1の突起P1の第1の溝G1に接する領域が第1の領域に相当し、第2の突起P2の第2の溝G2に接する領域が第2の領域に相当する。
【0063】
この構成により、中継子R51を電極E51及び端子T51に連結する前の製造工程において、電極E51または端子T51の位置が本来あるべき位置から基板31に対して水平または垂直にずれたとしても、中継子R51を電極E51及び端子T51の上から降ろしていくことにより、第1の突起P1が第1の溝G1内のどこかに接して止まり、且つ第2の突起P2が第2の溝G2内のどこかに接して止まった状態にすることができる。この状態で溶接により固定することにより、中継子R51を電極E51及び端子T51に固定することができる。
【0064】
また図18図20に示すように、電極E51は、第1脚部E511と第2脚部E512の二つに分かれている。第1脚部E511は、端子T51から離れる方向に延びて基板31の導電層C1に固定されており、第2脚部E512は、端子T51の方に湾曲して基板31の導電層C1に固定されている。
【0065】
この構成により、製造工程または製造後の振動等によって、電極E51に基板に垂直な方向の力がかかったとしても、第2脚部E512によって支持されていることにより、その力を受け流すことができるので、電極E51が転倒することを抑制することができる。
【0066】
なお、第5の実施形態において、中継子は、電極及び端子それぞれに挿入されている突起がそれぞれ設けられているとして説明したが、これに限ったものではなく、電極もしくは端子内に挿入されている突起が一つだけ設けられていてもよく、少なくとも一つの突起が設けられていればよい。
【0067】
なお、上述した各実施形態の記載及び図面の開示は、請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した各実施の形態の記載又は図面の開示によって請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。また、出願当初の請求項の記載はあくまでも一例であり、明細書、図面等の記載に基づき、請求項の記載を適宜変更することもできる。
【符号の説明】
【0068】
1 電源装置
2 筐体
3 被押圧部材
31 基板
32 封止部材
4 変圧器
C1、C2、C3 導電層
D1 弾性体
E1、E2、E3、E41、E51 電極
E11、E12 肩部
E13 中央部
E411、E511 第1脚部
E412、E512 第2脚部
E513 端部
T41、T51 端子
H41 第1の貫通孔
H42 第2の貫通孔
K11、K12、K13、K14 第1の鉤爪
K21、K22、K23、K24 第2の鉤爪
P1 第1の突起
P2 第2の突起
R1、R2、R3、R21、R22、R23、R31、R32、R33、R41、R42、R43、R51、R52、R53 中継子
R14 第1の分岐部
R15、R16 第2の分岐部
R211 一端部
R212 他端部
S1、S2 係止部材
T1、T2、T3、T41、T51 端子
T11、T12 肩部
T13 中央部
【要約】
筐体と、当該筐体に固定された基板と、当該基板に設けられた電極と、当該筐体に固定された電子部品と、当該電子部品に接続された端子と、第1の領域が当該電極に連結され且つ第2の領域が当該端子に連結されている導電性の中継子と、を有し、当該中継子は、弾性を有するか、当該電極もしくは当該端子が挿入されている貫通孔が設けられているか、または当該電極もしくは当該端子内に挿入されている突起が設けられている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20