【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様において、本発明は被験体の口中の細菌を減少させる方法であって、口と、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによって被験体の口中の細菌を減少させることを含む方法を特徴とする。
【0006】
一実施形態において、被験体の口中の細菌の量は、組成物と接触していない細菌の量と比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.9%、99.99%または99.999%減少する。
【0007】
一実施形態において、被験体は、少なくとも2ml、4ml、6ml、8ml、10ml、12ml、14ml、16ml、18ml、20mlの組成物を含む組成物で口をすすぐ。
【0008】
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも15秒間、30秒間、1分間、2分間、3分間、4分間または5分間口をすすぐ。
【0009】
一実施形態において、組成物は、被験体によって摂取されない(例えば、組成物の実質的な量でない)。
【0010】
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも1日1回、2回、3回、4回、5回または6回、口をすすぐ。
【0011】
一実施形態において、被験体は、組成物で少なくとも1日間、5日間、10日間、30日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間、少なくとも1日1回、口をすすぐ。
【0012】
一実施形態において、被験体は、10mlの組成物で1日2回、口をすすぐ。
【0013】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0014】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/mlである。
【0015】
一実施形態において、被験体は、1つまたは複数の口腔疾患または状態、例えば、歯周炎(pridontitis)、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭を有する。
【0016】
一実施形態において、被験体は、歯垢、腫れた歯肉;口のびらん;明赤色もしくは紫色の歯肉;光沢のある歯肉;膿を出す腫れた歯肉;猛烈な口腔の臭い;圧力がかからない限り無痛の歯肉;穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉;または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する。
【0017】
一実施形態において、被験体は、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces viscosus、またはNocardia sppに感染している。
【0018】
一実施形態において、方法は、抗生物質または消毒剤(例えば、メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム(cetylpryridinium chloride)、キシリトール、またはクロルヘキシジン)を、例えば、相乗効果を達成する投与量で被験体に投与するステップをさらに含む。
【0019】
一実施形態において、この方法は、機械的または超音波デブリードマンの使用によって口から細菌および関連する残屑(debris)の表層を物理的に除去するステップをさらに含む。
【0020】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0021】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0022】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0023】
【化1】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0024】
【化2】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0025】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0026】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0027】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0028】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0029】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0030】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0031】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0032】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0033】
一実施形態において、R
1は、下記
【0034】
【化3】
の1つから選択される。
【0035】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0036】
一実施形態において、R
1は、下記
【0037】
【化4】
の1つから選択される。
【0038】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0039】
一実施形態において、R
1は、下記
【0040】
【化5】
の1つから選択される。
【0041】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0042】
【化6】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0043】
【化7】
から選択される。
【0044】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0045】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0046】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0047】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0048】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0049】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0050】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0051】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0052】
一実施形態において、R
1は、下記
【0053】
【化8】
の1つから選択される。
【0054】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0055】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0056】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0057】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0058】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0059】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0060】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0061】
一実施形態において、R
1は、下記
【0062】
【化9】
の1つから選択される。
【0063】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0064】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0065】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0066】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0067】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0068】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0069】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0070】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0071】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0072】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0073】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0074】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0075】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0076】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0077】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0078】
一実施形態において、R
1は、下記
【0079】
【化10】
の1つから選択される。
【0080】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0081】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0082】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0083】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0084】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0085】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0086】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0087】
一実施形態において、R
1は、下記
【0088】
【化11】
の1つから選択される。
【0089】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0090】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0091】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0092】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0093】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0094】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0095】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0096】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0097】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0098】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0099】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0100】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0101】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0102】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0103】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0104】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0105】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン(diargine)、トリアルギニン(triargine)など)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0106】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0107】
別の態様において、本発明は、被験体の口中のバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させ、もしくは溶解する)、またはバイオフィルムの形成を予防する(例えば、バイオフィルムが形成する能力を減少させる)方法であって、口と、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによって被験体の口中のバイオフィルムを破壊する(例えば、粘度を減少させ、もしくは溶解する)ことを含む方法を特徴とする。
【0108】
一実施形態において、バイオフィルムの粘度(例えば、見掛け粘度)は、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンと接触していないバイオフィルムと比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%減少する。
【0109】
一実施形態において、バイオフィルムは、部分的に溶解しており、可溶性キトサンまたは誘導体化キトサンと接触していないバイオフィルムと比較して、例えば、バイオフィルムの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.9%、99.99%、または99.999%は、溶解している。
【0110】
一実施形態において、この方法は、可溶性誘導体化キトサンを含む組成物の投与と合わせて、またはそれに続いて、被験体に抗生物質または抗炎症性化合物を投与することをさらに含む。
【0111】
一実施形態において、第2の化合物は、相乗効果を達成する投与量で投与する。
【0112】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0113】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0114】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0115】
【化12】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0116】
【化13】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0117】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0118】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0119】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0120】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0121】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0122】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0123】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0124】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0125】
一実施形態において、R
1は、下記
【0126】
【化14】
の1つから選択される。
【0127】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0128】
一実施形態において、R
1は、下記
【0129】
【化15】
の1つから選択される。
【0130】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0131】
一実施形態において、R
1は、下記
【0132】
【化16】
の1つから選択される。
【0133】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0134】
【化17】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0135】
【化18】
から選択される。
【0136】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0137】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0138】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0139】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0140】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0141】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0142】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0143】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0144】
一実施形態において、R
1は、下記
【0145】
【化19】
の1つから選択される。
【0146】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0147】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0148】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0149】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0150】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0151】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0152】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0153】
一実施形態において、R
1は、下記
【0154】
【化20】
の1つから選択される。
【0155】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0156】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0157】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0158】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0159】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0160】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0161】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0162】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0163】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0164】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0165】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0166】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0167】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0168】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0169】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0170】
一実施形態において、R
1は、下記
【0171】
【化21】
の1つから選択される。
【0172】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0173】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0174】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0175】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0176】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0177】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0178】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0179】
一実施形態において、R
1は、下記
【0180】
【化22】
の1つから選択される。
【0181】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0182】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0183】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0184】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0185】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0186】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0187】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0188】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0189】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0190】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0191】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0192】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0193】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0194】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0195】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0196】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0197】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0198】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0199】
別の態様において、本発明は、被験体においてC反応性タンパク質および/またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を低下させる方法であって、口と、可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、それによってC反応性タンパク質および/またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を減少させることを含む方法を特徴とする。
【0200】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0201】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0202】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0203】
【化23】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0204】
【化24】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0205】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0206】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0207】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0208】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0209】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0210】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0211】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0212】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0213】
一実施形態において、R
1は、下記
【0214】
【化25】
の1つから選択される。
【0215】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0216】
一実施形態において、R
1は、下記
【0217】
【化26】
の1つから選択される。
【0218】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0219】
一実施形態において、R
1は、下記
【0220】
【化27】
の1つから選択される。
【0221】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0222】
【化28】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0223】
【化29】
から選択される。
【0224】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0225】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0226】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0227】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0228】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0229】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0230】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0231】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0232】
一実施形態において、R
1は、下記
【0233】
【化30】
の1つから選択される。
【0234】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0235】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0236】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0237】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0238】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0239】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0240】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0241】
一実施形態において、R
1は、下記
【0242】
【化31】
の1つから選択される。
【0243】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0244】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0245】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0246】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0247】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0248】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0249】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0250】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0251】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0252】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0253】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0254】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0255】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0256】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0257】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0258】
一実施形態において、R
1は、下記
【0259】
【化32】
の1つから選択される。
【0260】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0261】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0262】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0263】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0264】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0265】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0266】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0267】
一実施形態において、R
1は、下記
【0268】
【化33】
の1つから選択される。
【0269】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0270】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0271】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0272】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0273】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0274】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0275】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0276】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0277】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0278】
一実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0279】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0280】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0281】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0282】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0283】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0284】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0285】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0286】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0287】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む口腔リンス組成物を特徴とする。
【0288】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0289】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0290】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0291】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0292】
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0293】
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0294】
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0295】
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0296】
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0297】
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0298】
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0299】
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0300】
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
【0301】
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
【0302】
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0303】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0304】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0305】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0306】
【化34】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0307】
【化35】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0308】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0309】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0310】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0311】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0312】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0313】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0314】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0315】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0316】
一実施形態において、R
1は、下記
【0317】
【化36】
の1つから選択される。
【0318】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0319】
一実施形態において、R
1は、下記
【0320】
【化37】
の1つから選択される。
【0321】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0322】
一実施形態において、R
1は、下記
【0323】
【化38】
の1つから選択される。
【0324】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0325】
【化39】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0326】
【化40】
から選択される。
【0327】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0328】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0329】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0330】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0331】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0332】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0333】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0334】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0335】
一実施形態において、R
1は、下記
【0336】
【化41】
の1つから選択される。
【0337】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0338】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0339】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0340】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0341】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0342】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0343】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0344】
一実施形態において、R
1は、下記
【0345】
【化42】
の1つから選択される。
【0346】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0347】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0348】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0349】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0350】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0351】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0352】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0353】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0354】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0355】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0356】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0357】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0358】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0359】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0360】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0361】
一実施形態において、R
1は、下記
【0362】
【化43】
の1つから選択される。
【0363】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0364】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0365】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0366】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0367】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0368】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0369】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0370】
一実施形態において、R
1は、下記
【0371】
【化44】
の1つから選択される。
【0372】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0373】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0374】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0375】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0376】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0377】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0378】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0379】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0380】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0381】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0382】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0383】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0384】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0385】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0386】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0387】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0388】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0389】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0390】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む歯磨き剤組成物を特徴とする。
【0391】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0392】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0393】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0394】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0395】
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0396】
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0397】
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0398】
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0399】
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0400】
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0401】
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0402】
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0403】
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
【0404】
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
【0405】
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0406】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0407】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0408】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0409】
【化45】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0410】
【化46】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0411】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0412】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0413】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0414】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0415】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0416】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0417】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0418】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0419】
一実施形態において、R
1は、下記
【0420】
【化47】
の1つから選択される。
【0421】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0422】
一実施形態において、R
1は、下記
【0423】
【化48】
の1つから選択される。
【0424】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0425】
一実施形態において、R
1は、下記
【0426】
【化49】
の1つから選択される。
【0427】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0428】
【化50】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0429】
【化51】
から選択される。
【0430】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0431】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0432】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0433】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0434】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0435】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0436】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0437】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0438】
一実施形態において、R
1は、下記
【0439】
【化52】
の1つから選択される。
【0440】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0441】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0442】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0443】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0444】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0445】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0446】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0447】
一実施形態において、R
1は、下記
【0448】
【化53】
の1つから選択される。
【0449】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0450】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0451】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0452】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0453】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0454】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0455】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0456】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0457】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0458】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0459】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0460】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0461】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0462】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0463】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0464】
一実施形態において、R
1は、下記
【0465】
【化54】
の1つから選択される。
【0466】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0467】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0468】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0469】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0470】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0471】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0472】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0473】
一実施形態において、R
1は、下記
【0474】
【化55】
の1つから選択される。
【0475】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0476】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0477】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0478】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0479】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0480】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0481】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0482】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0483】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0484】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0485】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0486】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0487】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0488】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0489】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0490】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0491】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0492】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0493】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含むゲル、液体、または半固体の組成物を特徴とする(例えば、遅延溶解ゲル、液体、または半固体の組成物は、例えば、歯科用ストリップにおいて使用することができる)。
【0494】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、377ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0495】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約100ppm10〜約250ppmである。
【0496】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0497】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、377μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0498】
一実施形態において、組成物は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0499】
一実施形態において、組成物は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0500】
一実施形態において、組成物は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0501】
一実施形態において、組成物は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0502】
一実施形態において、組成物は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0503】
一実施形態において、組成物は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0504】
一実施形態において、組成物は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0505】
一実施形態において、組成物は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0506】
一実施形態において、組成物は、着色剤をさらに含む。
【0507】
一実施形態において、組成物は、香味剤をさらに含む。
【0508】
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0509】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0510】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0511】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0512】
【化56】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0513】
【化57】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0514】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0515】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0516】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0517】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0518】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0519】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0520】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0521】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0522】
一実施形態において、R
1は、下記
【0523】
【化58】
の1つから選択される。
【0524】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0525】
一実施形態において、R
1は、下記
【0526】
【化59】
の1つから選択される。
【0527】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0528】
一実施形態において、R
1は、下記
【0529】
【化60】
の1つから選択される。
【0530】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0531】
【化61】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0532】
【化62】
から選択される。
【0533】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0534】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0535】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0536】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0537】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0538】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0539】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0540】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0541】
一実施形態において、R
1は、下記
【0542】
【化63】
の1つから選択される。
【0543】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0544】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0545】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0546】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0547】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0548】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0549】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0550】
一実施形態において、R
1は、下記
【0551】
【化64】
の1つから選択される。
【0552】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0553】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0554】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0555】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0556】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0557】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0558】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0559】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0560】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0561】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0562】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0563】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0564】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0565】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0566】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0567】
一実施形態において、R
1は、下記
【0568】
【化65】
の1つから選択される。
【0569】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0570】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0571】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0572】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0573】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0574】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0575】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0576】
一実施形態において、R
1は、下記
【0577】
【化66】
の1つから選択される。
【0578】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0579】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0580】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0581】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0582】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0583】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0584】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0585】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0586】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0587】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0588】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0589】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0590】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0591】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0592】
一実施形態において、組成物は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0593】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0594】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0595】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0596】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンと、説明書とを含む、被験体の口中の細菌を減少させ、またはバイオフィルムを破壊するための口腔リンスキットを特徴とする。
【0597】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0598】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0599】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0600】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0601】
一実施形態において、キットは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0602】
一実施形態において、キットは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0603】
一実施形態において、キットは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0604】
一実施形態において、キットは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0605】
一実施形態において、キットは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0606】
一実施形態において、キットは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0607】
一実施形態において、キットは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0608】
一実施形態において、キットは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0609】
一実施形態において、キットは、着色剤をさらに含む。
【0610】
一実施形態において、キットは、香味剤をさらに含む。
【0611】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0612】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0613】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0614】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0615】
【化67】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0616】
【化68】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0617】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0618】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0619】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0620】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0621】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0622】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0623】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0624】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0625】
一実施形態において、R
1は、下記
【0626】
【化69】
の1つから選択される。
【0627】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0628】
一実施形態において、R
1は、下記
【0629】
【化70】
の1つから選択される。
【0630】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0631】
一実施形態において、R
1は、下記
【0632】
【化71】
の1つから選択される。
【0633】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0634】
【化72】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0635】
【化73】
から選択される。
【0636】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0637】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0638】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0639】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0640】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0641】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0642】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0643】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0644】
一実施形態において、R
1は、下記
【0645】
【化74】
の1つから選択される。
【0646】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0647】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0648】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0649】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0650】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0651】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0652】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0653】
一実施形態において、R
1は、下記
【0654】
【化75】
の1つから選択される。
【0655】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0656】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0657】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0658】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0659】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0660】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0661】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0662】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0663】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0664】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0665】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0666】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0667】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0668】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0669】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0670】
一実施形態において、R
1は、下記
【0671】
【化76】
の1つから選択される。
【0672】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0673】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0674】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0675】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0676】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0677】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0678】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0679】
一実施形態において、R
1は、下記
【0680】
【化77】
の1つから選択される。
【0681】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0682】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0683】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0684】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0685】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0686】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0687】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0688】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0689】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0690】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0691】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0692】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0693】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0694】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0695】
一実施形態において、キットは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0696】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0697】
一実施形態において、キットは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0698】
一実施形態において、キットは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0699】
別の態様において、本発明は、被験体の口中に適合する、例えば、歯の表および裏の表面と接触するように構成された医療デバイスであって、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む医療デバイスを特徴とする。一実施形態において、このデバイスの表面は、可溶性誘導体化キトサンでコーティングされている。
【0700】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0701】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0702】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0703】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0704】
一実施形態において、医療用具は、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0705】
一実施形態において、医療用具は、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0706】
一実施形態において、医療用具は、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0707】
一実施形態において、医療用具は、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0708】
一実施形態において、医療用具は、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0709】
一実施形態において、医療用具は、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0710】
一実施形態において、医療用具は、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0711】
一実施形態において、医療用具は、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0712】
一実施形態において、医療用具は、着色剤をさらに含む。
【0713】
一実施形態において、医療用具は、香味剤をさらに含む。
【0714】
一実施形態において、医療用具は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0715】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0716】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0717】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0718】
【化78】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0719】
【化79】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0720】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0721】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0722】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0723】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0724】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0725】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0726】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0727】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0728】
一実施形態において、R
1は、下記
【0729】
【化80】
の1つから選択される。
【0730】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0731】
一実施形態において、R
1は、下記
【0732】
【化81】
の1つから選択される。
【0733】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0734】
一実施形態において、R
1は、下記
【0735】
【化82】
の1つから選択される。
【0736】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0737】
【化83】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0738】
【化84】
から選択される。
【0739】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0740】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0741】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0742】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0743】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0744】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0745】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0746】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0747】
一実施形態において、R
1は、下記
【0748】
【化85】
の1つから選択される。
【0749】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0750】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0751】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0752】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0753】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0754】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0755】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0756】
一実施形態において、R
1は、下記
【0757】
【化86】
の1つから選択される。
【0758】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0759】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0760】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0761】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0762】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0763】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0764】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0765】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0766】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0767】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0768】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0769】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0770】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0771】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0772】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0773】
一実施形態において、R
1は、下記
【0774】
【化87】
の1つから選択される。
【0775】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0776】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0777】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0778】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0779】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0780】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0781】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0782】
一実施形態において、R
1は、下記
【0783】
【化88】
の1つから選択される。
【0784】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0785】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0786】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0787】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0788】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0789】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0790】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0791】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0792】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0793】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0794】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0795】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0796】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0797】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0798】
一実施形態において、医療用具は、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、このデバイスの表面は、第2の剤でコーティングされている。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0799】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0800】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0801】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0802】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含む歯ブラシを特徴とする。
【0803】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0804】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0805】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0806】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0807】
一実施形態において、歯ブラシは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0808】
一実施形態において、歯ブラシは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0809】
一実施形態において、歯ブラシは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0810】
一実施形態において、歯ブラシは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0811】
一実施形態において、歯ブラシは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0812】
一実施形態において、歯ブラシは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0813】
一実施形態において、歯ブラシは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0814】
一実施形態において、歯ブラシは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0815】
一実施形態において、歯ブラシは、着色剤をさらに含む。
【0816】
一実施形態において、歯ブラシは、香味剤をさらに含む。
【0817】
一実施形態において、組成物は、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0818】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0819】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0820】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0821】
【化89】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0822】
【化90】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0823】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0824】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0825】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0826】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0827】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0828】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0829】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0830】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0831】
一実施形態において、R
1は、下記
【0832】
【化91】
の1つから選択される。
【0833】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0834】
一実施形態において、R
1は、下記
【0835】
【化92】
の1つから選択される。
【0836】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0837】
一実施形態において、R
1は、下記
【0838】
【化93】
の1つから選択される。
【0839】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0840】
【化94】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0841】
【化95】
から選択される。
【0842】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0843】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0844】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0845】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0846】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0847】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0848】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0849】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0850】
一実施形態において、R
1は、下記
【0851】
【化96】
の1つから選択される。
【0852】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0853】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0854】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0855】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0856】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0857】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0858】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0859】
一実施形態において、R
1は、下記
【0860】
【化97】
の1つから選択される。
【0861】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0862】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0863】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0864】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0865】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0866】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0867】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0868】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0869】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0870】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0871】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0872】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0873】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0874】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0875】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0876】
一実施形態において、R
1は、下記
【0877】
【化98】
の1つから選択される。
【0878】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0879】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0880】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0881】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0882】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0883】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0884】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0885】
一実施形態において、R
1は、下記
【0886】
【化99】
の1つから選択される。
【0887】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0888】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0889】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0890】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0891】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0892】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0893】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0894】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0895】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0896】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【0897】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【0898】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【0899】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【0900】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【0901】
一実施形態において、歯ブラシは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【0902】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【0903】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0904】
一実施形態において、組成物は、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【0905】
別の態様において、本発明は、本明細書に記載されている可溶性誘導体化キトサンを含むデンタルフロス(例えば、ワックス層中)を特徴とする。
【0906】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、少なくとも5ppm、10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、または1000ppmである。
【0907】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約10〜約250ppmである。
【0908】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、約100ppmである。
【0909】
一実施形態において、可溶性誘導体化キトサンの濃度は、5μg/ml、10μg/ml、50μg/ml、100μg/ml、200μg/ml、300μg/ml、400μg/ml、500μg/ml、または1000μg/ml未満である。
【0910】
一実施形態において、デンタルフロスは、消毒剤、例えば、チモールをさらに含む。
【0911】
一実施形態において、デンタルフロスは、麻酔剤、例えば、局所麻酔剤(例えば、メントール)をさらに含む。
【0912】
一実施形態において、デンタルフロスは、溶解剤、例えば、エタノールをさらに含む。
【0913】
一実施形態において、デンタルフロスは、洗浄剤、例えば、サリチル酸メチルをさらに含む。
【0914】
一実施形態において、デンタルフロスは、虫歯予防剤、例えば、フッ化ナトリウムをさらに含む。
【0915】
一実施形態において、デンタルフロスは、ホワイトニング剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0916】
一実施形態において、デンタルフロスは、例えば、機械的除去を改善するための抗菌剤または気泡剤、例えば、過酸化水素をさらに含む。
【0917】
一実施形態において、デンタルフロスは、知覚鈍麻剤、例えば、硝酸カリウムをさらに含む。
【0918】
一実施形態において、デンタルフロスは、着色剤をさらに含む。
【0919】
一実施形態において、デンタルフロスは、香味剤をさらに含む。
【0920】
一実施形態において、デンタルフロスは、約5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0でのpHを有する。
【0921】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である。
【0922】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である。
【0923】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、下記の式(I)のキトサンを含み、
【0924】
【化100】
式中、
nは、20〜6000の整数であり、
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【0925】
【化101】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である。
【0926】
一実施形態において、R
1置換基の25〜95%は、水素である。
【0927】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は、水素である。
【0928】
一実施形態において、R
1置換基の1〜50%は、アセチルである。
【0929】
一実施形態において、R
1置換基の4〜20%は、アセチルである。
【0930】
一実施形態において、R
1置換基の2〜50%は、式(II)の基である。
【0931】
一実施形態において、R
1置換基の4〜30%は、式(II)の基である。
【0932】
一実施形態において、R
1置換基の55〜90%は水素であり、R
1置換基の4〜20%はアセチルであり、R
1置換基の4〜30%は式(II)の基である。
【0933】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、アルギニン側鎖である。
【0934】
一実施形態において、R
1は、下記
【0935】
【化102】
の1つから選択される。
【0936】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、リシン側鎖である。
【0937】
一実施形態において、R
1は、下記
【0938】
【化103】
の1つから選択される。
【0939】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、ヒスチジン側鎖である。
【0940】
一実施形態において、R
1は、下記
【0941】
【化104】
の1つから選択される。
【0942】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0943】
【化105】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%は、下記
【0944】
【化106】
から選択される。
【0945】
一実施形態において、R
2は、アミノであり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0946】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0947】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0948】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0949】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0950】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0951】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0952】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0953】
一実施形態において、R
1は、下記
【0954】
【化107】
の1つから選択される。
【0955】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0956】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0957】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0958】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0959】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0960】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0961】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0962】
一実施形態において、R
1は、下記
【0963】
【化108】
の1つから選択される。
【0964】
一実施形態において、R
2は、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである。
【0965】
一実施形態において、窒素保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0966】
一実施形態において、誘導体化キトサンは、キトサン(例えば、キトサンのグルコサミンモノマーの1つまたは複数の遊離アミノ基)と、アミノ酸(例えば、アミノ酸のカルボン酸部分)とを反応させることによって作製され、アミノ酸のアミノ基は、保護基(例えば、Boc)によって保護されている。保護基は、合成後に、例えばpH<3の酸に曝露することによって除去することができる。
【0967】
一実施形態において、合成過程において窒素保護基を使用し、それによりBocなどの窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる。
【0968】
一実施形態において、R
2は、アミノである。
【0969】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、アミノである。
【0970】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、グアニジノである。
【0971】
一実施形態において、R
2は、水素であり、R
3は、置換C
1〜C
6アルキルである。
【0972】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0973】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0974】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0975】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0976】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0977】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0978】
一実施形態において、R
3は、アミノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0979】
一実施形態において、R
1は、下記
【0980】
【化109】
の1つから選択される。
【0981】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである。
【0982】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである。
【0983】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである。
【0984】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである。
【0985】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである。
【0986】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである。
【0987】
一実施形態において、R
3は、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである。
【0988】
一実施形態において、R
1は、下記
【0989】
【化110】
の1つから選択される。
【0990】
一実施形態において、R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、R
1置換基の少なくとも2%は特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される。
【0991】
一実施形態において、式(I)のキトサンは、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい。
【0992】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜1,000,000Daである。
【0993】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、5,000〜350,000Daである。
【0994】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、10,000〜150,000Daである。
【0995】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜100,000Daである。
【0996】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、15,000〜50,000Daである。
【0997】
一実施形態において、誘導体化キトサンの分子量は、20,000〜40,000である。
【0998】
一実施形態において、キトサンは、5%〜50%官能化されている。
【0999】
好ましい実施形態において、キトサンは、20%〜30%官能化されている。
【1000】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、75%〜95%である。
【1001】
一実施形態において、誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)は、80%〜90%である。
【1002】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.0〜2.5である。
【1003】
一実施形態において、誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)は、1.5〜2.0である。
【1004】
一実施形態において、デンタルフロスは、さらなる剤、例えば、医薬品(メトロニダゾール、過酸化水素、塩化セチルピリジニウム、キシリトール、もしくはクロルヘキシジンなど)、または非医薬品(例えば、無毒性界面活性剤)をさらに含む。一実施形態において、第2の剤は、別のキトサン誘導体、例えば、本明細書に記載されている別のキトサン誘導体を含む。
【1005】
一実施形態において、官能化キトサンは、他の不純物、例えば、塩、例えば、NaClを実質的に含まない。
【1006】
一実施形態において、デンタルフロスは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満のキトサンポリマー(グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が、重合アミノ酸、例えば、ポリアルギニン(例えば、ジアルギニン、トリアルギニンなど)で置換されている)を有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
【1007】
一実施形態において、デンタルフロスは、約20%、15%、10%、5%、2%、もしくは1%未満の、15,000Da、10,000Da、もしくは5,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを有し、またはキトサンポリマーを実質的に含まない。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
被験体の口中の細菌を減少させる方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、
【化124】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化125】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中の細菌を減少させることを含む方法。
(項目2)
前記被験体の口中の前記細菌の量が、前記組成物と接触していない前記細菌の量と比較して、少なくとも50%減少する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記被験体が、少なくとも2mlの前記組成物を含む前記組成物で口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも15秒間、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目5)
前記組成物が、前記被験体によって摂取されない、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。(項目7)
前記被験体が、前記組成物で少なくとも5日間少なくとも1日1回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記被験体が、少なくとも10mlの前記組成物で1日2回、口をすすぐ、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5ppm(例えば、約100〜250ppm)である、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記可溶性誘導体化キトサンの濃度が、少なくとも5μg/mlである、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記被験体が、1種または複数の口腔疾患または状態を有する、項目1に記載の方法。(項目12)
前記口腔疾患または状態が、歯垢、歯肉炎、齲蝕、または口臭である、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記被験体が、歯垢、腫れた歯肉、口のびらん、明赤色もしくは紫色の歯肉、光沢のある歯肉、膿を出す腫れた歯肉、猛烈な口腔の臭い、圧力がかからない限り無痛の歯肉、穏やかな歯磨きでさえ、特にデンタルフロスを使用したとき、容易に出血する歯肉、または様々な程度の重症度を伴う痒みを有する歯肉を有する、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記被験体が、Streptococcus mutans、Streptococcus sanguis、Treponema denticola、Porphyromonas gingivalis、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Fusospirochetes、Veillonella、および病原性Lactobacilliのいくつかの形態、Actinomyces
viscosus、またはNocardia sppに感染している、項目1に記載の方法。
(項目15)
抗生物質を被験体に投与するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
機械的または超音波デブリードマンの使用によって、口から細菌および関連する残屑の表層を物理的に除去するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記誘導体化キトサンが、約6.8のpH〜約7.4のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記誘導体化キトサンが、約3のpH〜約9のpHの水溶液に可溶性である、項目1に記載の方法。
(項目19)
R
1置換基の25〜95%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目20)
R
1置換基の55〜90%が、水素である、項目1に記載の方法。
(項目21)
R
1置換基の1〜50%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目22)
R
1置換基の4〜20%が、アセチルである、項目1に記載の方法。
(項目23)
R
1置換基の2〜50%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目24)
R
1置換基の4〜30%が、式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目25)
R
1置換基の55〜90%が水素であり、R
1置換基の4〜20%がアセチルであり、R
1置換基の4〜30%が式(II)の基である、項目1に記載の方法。
(項目26)
R
2が、アミノであり、そしてR
3が、アルギニン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目27)
R
1が、下記
【化126】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目28)
R
2が、アミノであり、そしてR
3が、リシン側鎖である、項目1に記載の方法。
(項目29)
R
1が、下記
【化127】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目30)
R
2が、アミノであり、そしてR
3が、ヒスチジン側鎖である、項目1に記載の方法。(項目31)
R
1が、下記
【化128】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目32)
R
1置換基の少なくとも1%が、下記
【化129】
の1つから選択され、R
1置換基の少なくとも1%が、下記
【化130】
から選択される、項目1に記載の方法。
(項目33)
R
2が、アミノであり、そしてR
3が、置換C
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目34)
R
3が、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。(項目35)
R
3が、アミノ基で置換されているC
1アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目36)
R
3が、アミノ基で置換されているC
2アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
R
3が、アミノ基で置換されているC
3アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目38)
R
3が、アミノ基で置換されているC
4アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目39)
R
3が、アミノ基で置換されているC
5アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目40)
R
3が、アミノ基で置換されているC
6アルキルである、項目34に記載の方法。
(項目41)
R
1が、下記
【化131】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目42)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目43)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである、項目42に記載の方法。(項目44)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである、項目42に記載の方法。(項目45)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである、項目42に記載の方法。(項目46)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである、項目42に記載の方法。(項目47)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである、項目42に記載の方法。(項目48)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである、項目42に記載の方法。(項目49)
R
1が、下記
【化132】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目50)
R
2が、キトサン上の置換の前に窒素保護基で置換され、かつキトサン上の置換に続いて除去されるアミノである、項目1および19から49のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
前記誘導体化キトサンが、キトサンとアミノ酸とを反応させることによって作製され、前記アミノ酸のアミノ基が、保護基によって保護されている、項目1に記載の方法。
(項目52)
合成過程において窒素保護基を使用し、それにより窒素保護基を有する中間体ポリマーを提供することができる、項目51に記載の方法。
(項目54)
前記窒素保護基が、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)である、項目50または52に記載の方法。
(項目55)
R
2が、アミノである、項目1および19から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
R
2が、水素であり、そしてR
3が、アミノである、項目1に記載の方法。
(項目57)
R
2が、水素であり、そしてR
3が、グアニジノである、項目1に記載の方法。
(項目58)
R
2が、水素であり、そしてR
3が、置換C
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目59)
R
3が、アミノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。(項目60)
R
3が、アミノ基で置換されているC
1アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目61)
R
3が、アミノ基で置換されているC
2アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目62)
R
3が、アミノ基で置換されているC
3アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目63)
R
3が、アミノ基で置換されているC
4アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目64)
R
3が、アミノ基で置換されているC
5アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目65)
R
3が、アミノ基で置換されているC
6アルキルである、項目59に記載の方法。
(項目66)
R
1が、下記
【化133】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目67)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
1〜C
6アルキルである、項目1に記載の方法。
(項目68)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
1アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目69)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
2アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目70)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
3アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目71)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
4アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目72)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
5アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目73)
R
3が、グアニジノ基で置換されているC
6アルキルである、項目67に記載の方法。
(項目74)
R
1が、下記
【化134】
の1つから選択される、項目1に記載の方法。
(項目75)
R
1置換基の少なくとも25%がHであり、R
1置換基の少なくとも1%がアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%が特に上記で示した式のいずれかから独立に選択される、項目1に記載の方法。
(項目76)
式(I)のキトサンが、遊離ヒドロキシル部分上でさらに誘導体化されてもよい、項目1に記載の方法。
(項目77)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜1,000,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目78)
前記誘導体化キトサンの分子量が、5,000〜350,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目79)
前記誘導体化キトサンの分子量が、10,000〜150,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目80)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜100,000Daである、項目1に記載の方法。
(項目81)
前記誘導体化キトサンの分子量が、15,000〜50,000Da(例えば、20,000〜40,000)である、項目1に記載の方法。
(項目82)
前記キトサンが、5%〜50%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目83)
前記キトサンが、20%〜30%官能化されている、項目1に記載の方法。
(項目84)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、75%〜95%である、項目1に記載の方法。
(項目85)
前記誘導体化キトサンの脱アセチル化度(DDA%)が、80%〜90%である、項目1に記載の方法。
(項目86)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.0〜2.5である、項目1に記載の方法。
(項目87)
前記誘導体化キトサンの多分散性指数(PDI)が、1.5〜2.0である、項目1に記載の方法。
(項目88)
前記組成物がさらなる剤をさらに含み、そして前記さらなる剤がキシリトールである、項目1に記載の方法。
(項目89)
前記官能化キトサンが、他の不純物を実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目90)
前記組成物が、グルコサミンモノマーの窒素含有基の1つまたは複数が重合アミノ酸で置換されているキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目91)
前記組成物が、15,000Da未満の分子量を有するキトサンポリマーを実質的に含まない、項目1に記載の方法。
(項目92)
バイオフィルムを破壊し、または被験体の口中のバイオフィルムの形成を予防する方法であって、
前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ、
【化135】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化136】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによって前記被験体の口中のバイオフィルムを破壊することを含む方法。
(項目93)
被験体においてC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を減少させる方法であって、前記口と、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む有効量の組成物とを接触させ(例えば、すすぎ)、
【化137】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化138】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
それによってC反応性タンパク質またはリポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の量を低下させることを含む方法。
(項目94)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む口腔リンス組成物
【化139】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化140】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目95)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯磨き剤組成物
【化141】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化142】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目96)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む固体、半固体、ゲル、または液体の組成物を含む歯科用ストリップ
【化143】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化144】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目97)
被験体の口中の細菌を減少させ、またはバイオフィルムを破壊するための口腔リンスキットであって、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンと、
【化145】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化146】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)
説明書と
を含む口腔リンスキット。
(項目98)
被験体の口中に適合するように構成された医療デバイスであって、前記医療デバイスの表面が、下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンでコーティングされている医療デバイス
【化147】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化148】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目99)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含む歯ブラシ
【化149】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化150】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。
(項目100)
下記の式(I)のキトサンを含む可溶性誘導体化キトサンを含むデンタルフロス
【化151】
(式中、
nは、20〜6000の整数であり、そして
各R
1は、出現する毎に、水素、アセチル、および式(II)の基から独立に選択され、
【化152】
あるいはR
1は、それが結合している窒素と一緒になったときに、グアニジン部分を形成し、
R
2は、水素またはアミノであり、そして
R
3は、アミノ、グアニジノ;アミノ部分もしくはグアニジノ部分で置換されているC
1〜C
6アルキル、または天然もしくは非天然アミノ酸側鎖であり、
R
1置換基の少なくとも25%はHであり、R
1置換基の少なくとも1%はアセチルであり、そしてR
1置換基の少なくとも2%は式(II)の基である)。