【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、請求項1の特徴部分に記載されている構成によって、冒頭に述べたような従来技術とは異なっており、従って、前記金属層によって被覆された前記第1の面の、前記トレンチに隣接して位置する少なくとも1つの領域が、前記金属層と前記半導体ブロックとの間に位置する、第2導電型の第1半導体材料からなる層を備えていることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記半導体ブロックは、少なくとも2つのトレンチを有する。
【0008】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記少なくとも1つのトレンチの底部の少なくとも1つの領域は、第2導電型の半導体材料である第2半導体材料によって充填されている。
【0009】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記少なくとも1つのトレンチの底部の領域は、イオン注入によって前記第2導電型の第2半導体材料に変換されている。
【0010】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記金属層によって被覆された前記第1の面の反対側に位置する、前記半導体ブロックの第2の面は、導電性のコンタクト材料によって被覆されており、前記コンタクト材料に隣接する、前記半導体ブロックの部分ブロックは、前記第1導電型の前記半導体ブロックのその他の部分よりも高濃度にドーピングされている。
【0011】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記金属層は、それぞれの部分に応じて、前記酸化物層、又は、前記第2導電型の前記第1半導体材料からなる前記層、又は、前記第2導電型の前記第2半導体材料のいずれかによって、前記半導体ブロックから離隔されている。
【0012】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記第2導電型の前記第1半導体材料は、約10nm乃至約500nmの層厚を有する。
【0013】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記第2導電型の前記第1半導体材料のドーピング濃度は、約10
16原子/cm
3乃至約10
17原子/cm
3である。
【0014】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記少なくとも1つのトレンチの深さは、1μm乃至4μmであり、好ましくは約2μmである。
【0015】
本発明に係る装置の好ましい態様では、各2つのトレンチの間の内法間隔に対する、前記トレンチの深さの比は、約2以上である。
【0016】
本発明に係る装置の好ましい態様では、前記第1導電型は、n型ドーピングされた半導体材料に対応し、前記第2導電型は、p型ドーピングされた半導体材料に対応する、又は、前記第1導電型は、p型ドーピングされた半導体材料に対応し、前記第2導電型は、n型ドーピングされた半導体材料に対応する。
【0017】
本発明に係る装置の好ましい態様では、トレンチMOSバリアショットキーダイオードを備える半導体装置を製造する方法であって、
・比較的高濃度にドーピングされた部分ブロックを含む、第1導電型の半導体ブロックを形成するステップと、
・エッチングによって前記半導体ブロックに少なくとも1つのトレンチを形成するステップと、
・前記トレンチの少なくとも1つの壁部に酸化物層を形成するステップと、
・好ましくは前記トレンチの底部の領域において、前記酸化物層の少なくとも一部を除去するステップと、
・好ましくは前記底部の前記領域において、前記第1導電型の導電率を高めるドーパント材料を前記半導体ブロックに使用及びドーピングして、前記第1導電型の半導体ブロックを形成するステップと、
・前記少なくとも1つのトレンチの残りの容積の少なくとも一部を、金属によって又は前記第2導電型の多結晶半導体材料によって充填するステップと、
・前記導電性のコンタクト材料の反対側に位置する、前記半導体ブロックの一方の側において、前記第1導電型の前記半導体ブロックの上に、第2導電型の半導体材料からなる層を形成するステップと、
・前記第2導電型の前記半導体材料からなる前記層の上に、及び、前記金属の上に又は前記トレンチの前記残りの容積の少なくとも一部を充填する多結晶半導体材料の上に、金属層を形成するステップと、
・前記半導体ブロックの前記部分ブロックに、導電性のコンタクト材料、特に金属層を形成するステップと、
・前記半導体装置のボンディング及び/又はパッケージング及び/又はコンタクトのような追加的な製造工程を実施するステップと、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る半導体装置は、有利には高電圧用途のために使用することができ、本半導体装置は、比較的低い順方向電圧と、比較的小さな漏れ電流又は逆方向電流と、比較的小さなスイッチング損失とを同時に有する。本半導体装置はさらに、動作時に比較的高いロバスト性を有する。
【0019】
上述した酸化物層によって、追加的な障壁−酸化物−構造(トレンチMOS構造)が実現される。本発明によればさらに、p型ドーピングされたトレンチ充填物の代わりに、金属層を使用することができる。この金属層は、例えばトレンチの深さ方向に上下に重なり合って配置された−好ましくはそれぞれ異なる−2つ又は3つ以上の金属層を含むことも可能である。
【0020】
本発明に係る半導体装置は、本明細書では「TMBS−PN−P」とも呼ばれる。「TMBS」は、酸化物層を使用して形成されたトレンチMOSバリアショットキーダイオード(Trench-MOS-Schottky-Barrier-Schottky-Diode)を意味する。さらに「PN」は、TMBSに対して電気的に並列に作用するPNダイオードを意味する。そして「P」は、金属層と半導体ブロックとの間に位置する、本発明による第2導電型の第1半導体材料からなる層を意味する。この場合のPは、p型の導電型からなる層を意味する。相補的に構造化される態様の場合には、これが「N」層となる。
【0021】
以下ではまず、PNダイオードと併せて、トレンチMOSバリアショットキーダイオードの特性について説明する。即ち、本発明による第2導電型の半導体材料からなる層については差し当たり考慮しないこととする。しかしながら、この説明は、上に既に説明したように、部分的に格段に良好な電気的特性を有する本発明に係る半導体装置にも実質的に転用可能である。
【0022】
電気的な観点から、本発明に係る半導体装置は、MOS構造(金属層と酸化物層と半導体ブロックとに相当)と、ショットキーダイオード(それぞれの導電型に応じて、例えばアノードとして機能する金属層と、カソードとして機能する半導体ブロックとの間にあるショットキー障壁)と、PNダイオード(さらに後で述べる)との組み合わせたものである。金属層は、ショットキーダイオードのための電極として機能すると同時に、PNダイオードのための電極としても機能する。この場合には電極は、例えばそれぞれアノードである。(例えばエピタキシャルに形成された層として、即ち、例えばいわゆる「n型エピタキシャル層」として構成された)半導体ブロックのドーピングは、順方向における大電流による動作時に、当該層においてキャリアの高注入が実施されるように選択されている。
【0023】
TMBS−PNの場合、順方向電流は、まずショットキーダイオードのみを通って流れる。電流が増加するにつれて、順方向電流は、PN接合部も通ってますます流れるようになる。トレンチMOSショットキー構造をPNダイオードに並列接続すると、順方向動作時に、低濃度にドーピングされた領域のキャリア濃度は、ショットキーダイオードのキャリア濃度よりも格段に高くなるが、PINダイオードのキャリア濃度よりも格段に低くなる。こうすることによって、順方向電圧とスイッチング損失との間の最適化が実現される。
【0024】
TMBS−PNはさらに、PNダイオードによって実現されるいわゆる「クランプ機能」によって、高いロバスト性を提供する。PNダイオードの降伏電圧は、ショットキーダイオードの降伏電圧よりも低くなるように且つMOS構造の降伏電圧よりも低くなるように構成されることが好ましい。本発明に係る半導体装置は、比較的大電流によって降伏時に動作することができるように構成されることが好ましい。
【0025】
TMBS−PNはさらに、半導体ブロック(「n型エピタキシャル層」)と、トレンチの底部にある第2導電型の第2半導体材料との間に、いわゆる「電荷補償」が生じ得ないように構成され、さらには、トレンチの底部において電気的な「降伏」が生じるように構成されることが好ましい。そうすると、降伏動作時に電流はPN接合部のみを通って流れ、MOS構造の逆転層を通っては流れなくなる。
【0026】
従って、TMBS−PNは、PNダイオードと同様のロバスト性を有する。さらにはTMBS−PNにおいて、いわゆる「ホット」キャリアの注入を懸念しなくてよくなる。なぜなら、降伏時に高電界強度はMOS構造の近傍には存在しないからである。従って、TMBS−PNは、特に自動車の発電機システムにおいて使用するためのツェナーダイオードとして適している。
【0027】
他方で、トレンチ構造がショットキー効果を遮蔽するにもかかわらず、TMBS−PNにおいてショットキーダイオードの特性は部分的に残存する。さらには、特に高温時における漏れ電流又は逆方向電流は、PINダイオードよりも格段に大きい(「PIN」は、p型ドーピング領域とn型ドーピング領域との間に配置された、ドーピングされていない又は僅かにしかドーピングされていない真性領域を有するPNダイオードを意味する)。
【0028】
以下では、PNダイオードと、本明細書では「TMBS−PN−P」と称される、本発明による第2導電型の第1半導体材料からなる層と併せて、トレンチMOSバリアショットキーダイオードの特性について説明する。
【0029】
本発明によれば、シリコントレンチ技術による(又は別の半導体材料からなる)高遮断性の新しいパワーダイオードが実現される。即ち、順方向電圧が比較的低い場合におけるスイッチング損失が、従来のPINパワーダイオードに比べて格段に小さく、且つ、順方向電圧及びスイッチング損失がほぼ同じ場合における逆方向電流がTMBS−PNに比べて格段に小さい、TMBS−PN−Pが実現される。
【0030】
さらには、金属層と半導体層との間に位置する、第2導電型の第1半導体材料からなる層(本明細書では「p型薄層」とも呼ばれる)によれば、ショットキーコンタクトの真下においてショットキーコンタクトの追加的な遮蔽が可能となる。こうすることによって、順方向電圧及び/又はスイッチング損失を増加させることなく、特に高温時における逆方向電流を格段に低減することができる。
【0031】
本発明の有利な実施形態は、各従属請求項に示されている。有利な実施形態はさらに以下の説明及び図面に示されており、これらの特徴的構成は、明示的に言及せずとも、単独においても種々異なる組み合わせにおいても有利であるとすることができる。
【0032】
本発明に係る半導体装置は、上に既に説明したように、少なくとも2つのトレンチを備える半導体ブロックを有することが好ましい。特に少なくとも2つのトレンチを互いに比較的緊密に隣接して配置した場合には、半導体装置の特性をさらに改善させる有利な効果を生じさせることができる。
【0033】
少なくとも2つのトレンチは、好ましくはストリップ形状、即ち、延在形状に形成されている。少なくとも2つのトレンチを、実質的に平行に互いに隣接して配置して、互いの間隔を比較的小さくすることも好ましい。これに代えてトレンチを、集中的な形状(「アイランド形状」)、例えば円形又は六角形に構成してもよい。
【0034】
少なくとも2つのトレンチを隣接して配置することの利点は、逆方向電圧の低減にある。逆方向において、MOS構造においても、ショットキーダイオードにおいても、PNダイオードにおいても、空間電荷領域が形成される。逆方向電圧が増加するにつれて空間電荷領域は拡大し、TMBS−PNの降伏電圧よりも小さい電圧の場合に、隣接し合うトレンチの間の領域の中央にて境界を接する。これによって高い逆方向電流の原因であるショットキー効果が遮蔽され、逆方向電流が低減される。
【0035】
この遮蔽効果は、構造パラメータに大きく依存している。これらの構造パラメータは特に、各トレンチの、酸化物層によって被覆されている壁部の深さと、各トレンチ間の内法間隔と、各トレンチの幅又はPNダイオードを特徴付ける体積の幅と、PNダイオードを特徴付ける体積の深さ寸法(例えばp型ドーピングされた半導体材料又は「p型ウェル」又は多結晶半導体材料を備えるトレンチ部分の深さ寸法)と、酸化物層の層厚とに関連する。各トレンチ間の間隔よりもトレンチの深さが格段に大きい場合には、各トレンチ間のいわゆる「メサ領域」における空間電荷領域の広がりは、ほぼ一次元である。従って、ショットキー効果に対する遮断効果は、TMBS−PNの場合には、拡散されたp型ウェルを有する従来のショットキーダイオード(JBS、英語の「junction barrier schottky diode」)と比較して格段に効率的である。
【0036】
半導体装置の1つの実施形態では、前記少なくとも1つのトレンチの底部の少なくとも1つの領域は、第2導電型の半導体材料である第2半導体材料によって充填されている。こうすることによって、既に上に説明した利点を有する、半導体装置に集積されたPNダイオードが実現される。
【0037】
これに加えて又はこれに代えて、前記少なくとも1つのトレンチの底部の領域を、イオン注入によって前記第2導電型の第2半導体材料に変換させることができる。こうすることによっても、PN接合部又は上述したPNダイオードを実現することができる。
【0038】
さらには、前記金属層によって被覆された前記第1の面の反対側に位置する、前記半導体ブロックの第2の面を、導電性のコンタクト材料によって被覆することができ、前記コンタクト材料に隣接する、前記半導体ブロックの部分ブロックを、前記第1導電型の残りの前記半導体ブロックよりも高濃度にドーピングすることができる。この部分ブロックは特に、従来技術から同様に公知のいわゆる「n
+基板」(半導体装置のドーピングが逆の場合には「p
+基板」)である。この場合には、既に上で説明した金属層は、第1電極(アノード電極)として使用することができ、(好ましくは同様に金属又は金属層として構成された)上述のコンタクト材料は、第2電極(カソード電極)として使用することができる。こうすることによって全体として、本発明に係る半導体装置のために特に適した構造が説明される。
【0039】
前記金属層が、それぞれの部分に応じて、前記酸化物層、又は、前記第2導電型の前記第1半導体材料からなる前記層、又は、前記第2導電型の前記第2半導体材料のいずれかによって、前記第1導電型の前記半導体ブロックから離隔されるように、前記半導体装置を構成することが好ましい。このことは特に、金属層と半導体ブロックとが互いに直接隣接していないということを意味しており、このことから本発明に係る半導体装置にとって有利な特性が生じる。
【0040】
さらには、前記第2導電型の前記第1半導体材料は、10nm乃至500nmの範囲の層厚を有することができる。さらには、前記第2導電型の前記第1半導体材料のドーピング濃度は、10
16原子/cm
3乃至10
17原子/cm
3の範囲とすることができる。特に上述したドーピング濃度を有するこのような薄層は、本発明に係るダイオードの比較的小さい逆方向電流と、比較的低い順方向電圧と、比較的小さなスイッチング損失とを実現するために特に適している。
【0041】
半導体装置のさらなる実施形態では、前記少なくとも1つのトレンチの深さは、少なくとも1μm乃至4μm、好ましくは約2μm、特に1.5μm乃至2.5μmである。上記の寸法によって、例えば本発明に係るダイオードを自動車内の整流装置に使用するために特に適した寸法が示される。しかしながら、その適用は、典型的な搭載電圧に制限されているわけではない。例えば上述した寸法によって、本発明に係るダイオードの約600Vの逆方向電圧を実現することができる。半導体装置のさらなる有利な寸法は、それぞれ2つのトレンチの間の内法間隔に対する、前記トレンチの深さの比が、約2以上、特に1.5乃至2.5である場合にもたらされる。
【0042】
本発明に係る半導体装置の第1変形例では、前記第1導電型は、n型ドーピングされた半導体材料が有するようなn型導電性を有しており、前記第2導電型は、p型ドーピングされた半導体材料が有するようなp型導電性を有している。第2変形例では、前記第1導電型がp型導電性であり、前記第2導電型がn型導電性である。従って、アノードの機能とカソードの機能とが入れ替わっている。従って、半導体装置は、原則的に、半導体材料の相互に相補的な2つの態様のために適している。
【0043】
本発明はさらに、トレンチMOSバリアショットキーダイオード(TMBS)を備える半導体装置を製造する方法であって、
・例えばエピタキシャル方法と、これに並行して又はこれに後続して実施されるドーピングとによって、比較的高濃度にドーピングされている第1導電型の第1半導体ブロック(「部分ブロック」)を形成するステップと、
・例えばエピタキシャル方法によって、前記第1半導体ブロックと同一の導電型を有するが、前記第1半導体ブロックよりもドーピング濃度が低い、前記第1半導体ブロックに隣接する第2半導体ブロックを形成するステップと、
又はこれに代えて、
まず、比較的低濃度のドーピングを有する第2半導体ブロックを形成し、次いで、前記第2半導体ブロックの部分ブロックをさらにより高濃度に追加ドーピングすることによって、前記部分ブロックにおいて、比較的高濃度にドーピングされた第1半導体ブロックを形成するステップと、
・エッチングによって前記半導体ブロックに少なくとも1つのトレンチを形成するステップと、
・前記トレンチの少なくとも1つの壁部に酸化物層を形成するステップと、
・好ましくは前記トレンチの底部の領域において、前記酸化物層の少なくとも一部を除去するステップと、
・好ましくは前記トレンチの前記底部の前記領域において、第2導電型の半導体材料を使用して、前記第2導電型の導電率を高めるドーパント材料をドーピングすることによって、前記第2導電型の前記
領域を形成するステップと、
・前記少なくとも1つのトレンチの残りの容積の少なくとも一部を、金属によって、又は、好ましくは、前記第2導電型の多結晶半導体材料によって、充填するステップと、
・比較的高濃度にドーピングされた前記部分ブロックの反対側に位置する、前記半導体ブロックの一方の側において、前記第1導電型の前記半導体ブロックの上に、第2導電型の半導体材料からなる層からなる層を形成するステップと、
・前記第2導電型の前記半導体材料からなる前記層の上に、及び、前記金属の上に又は前記トレンチの前記残りの容積の少なくとも一部を充填する前記多結晶半導体材料の上に、金属層を形成するステップと、
・前記金属層の反対側に位置する、前記半導体ブロックの側に、導電性のコンタクト材料、特に金属又は金属層を形成するステップと、
・前記半導体装置のボンディング及び/又はパッケージング及び/又はコンタクトのような追加的な製造工程を実施するステップと、
を有することを特徴とする、方法を含む。
【0044】
本発明に係る方法を、当業者には公知の比較的僅かな修正を加えて実施することも可能であることは自明である。例えば酸化物層を、後で部分的に再び除去する必要がなくなるように、トレンチの壁部の所定の領域にのみ形成することが考えられる。
【0045】
本発明に係る半導体装置は、少なくとも部分的にエピタキシャル方法によって、及び/又は、エッチング方法によって、及び/又は、イオン注入方法によって製造することが好ましい。こうすることによって、本発明に係る半導体装置を製造するために有利な手段が説明される。
【0046】
本発明はさらに、シリコン半導体材料に限定されているわけではなく、これに加えて又はこれに代えて、別の半導体材料、即ち、シリコン材料、及び/又は、シリコン炭化物材料、及び/又は、シリコン・ゲルマニウム材料、及び/又は、ガリウム砒素材料を含むことができる。
【0047】
さらにトレンチの壁部には、シリコン酸化物層の代わりに、別の誘電体からなる薄層、例えばシリコン窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、又は、複数の異なる誘電体層のさらなる組み合わせからなる薄層を配置することができる。
【0048】
以下、本発明の例示的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。