(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来のプロジェクタ装置は冷却ファンや熱媒循環機構を備えるため、大型化又は複雑化するという問題がある。特に冷却ファンを備える構成では、騒音の問題だけでなく、浴室等の水を使用する場所に設置した場合は通風口を通じて内部に水や水分が浸入してしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明では、プロジェクタ装置において、比較的簡単な構成で熱源を冷却し、低騒音且つ防水を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプロジェクタ装置は、筐体と、前記筐体に収容され、光源を有する光学ユニットと、前記光源で発生した熱を吸熱するためのものであって、冷却用水を貯水するための貯水部を有するヒートシンクと、を備える。
【0007】
上記構成によれば、ヒートシンクの貯水部に冷却用水を貯水することにより、従来の冷却ファンや熱媒循環機構を備えることなく、比較的簡単な構成でヒートシンクの熱を放熱し、プロジェクタ装置内部を冷却できる。また、冷却ファンを備えていないので低騒音化を実現できる。そして、ファンの通風口が不要となるので、防水構造を実現できる。
【0008】
前記貯水部は、前記冷却用水を注水するための開口部を備えてもよい。
【0009】
上記構成によれば、ユーザは例えば浴室のシャワー設備等を利用して、開口部から冷却用水を簡単に注水できる。
【0010】
前記光学ユニットは、密閉された内部空間に配置され、前記貯水部は前記内部空間の外側に配置されてもよい。
【0011】
上記構成によれば、光学ユニットが密閉された内部空間の外側に貯水部を配置するので、装置内部に冷却用水が浸入することはなく、防水構造を実現することができる。例えば浴室等の水を使用する場所でも装置内部への水漏れや結露等の不良が発生することなく好適に使用できる。
【0012】
上記プロジェクタ装置は、断熱材を更に備え、前記ヒートシンクは、前記筐体表面から突出した突出部を有し、前記断熱材は、前記突出部の外周面を覆うように設けられてもよい。
【0013】
上記構成によれば、筐体表面から突出したヒートシンク(突出部)の外周面が断熱材で覆われるので、ユーザが熱くなったヒートシンク(突出部)に直接触れることは無い。
【0014】
上記プロジェクタ装置は、給湯装置と、浴室に設置され、前記給湯装置を遠隔操作するためのリモコン装置を備えた給湯システムの前記リモコン装置に実装されてもよい。
【0015】
上記構成によれば、上記プロジェクタ装置が、浴室のリモコン装置に実装されるので、ユーザは入浴しながら画像や映像を鑑賞することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のプロジェクタ装置によれば、比較的簡単な構成で熱源を冷却し、低騒音且つ防水を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、好ましい実施の形態を、図面を参照しながら以下に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタ装置の外観を示す斜視図である。プロジェクタ装置1は、例えば室内に設置され、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、その光学像をスクリーン上に拡大投射する。
図1に示すように、プロジェクタ装置1は、略直方体形状の筐体5を備え、装置本体を収容している。筐体5は例えば合成樹脂製のケースである。また、プロジェクタ装置1は、ケース前面側から露出する投射レンズ30と、ケース上面に開口するヒートシンク4を備えている。投射レンズ30は、筒状の鏡筒内に複数種のレンズが収容された組レンズとして構成され、プロジェクタ装置1の本体により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投射する。
【0020】
図2は、プロジェクタ装置1の内部構成を示す平面図である。具体的には
図1の状態から筐体5のケース上部を取り外した状態を示している。
図2に示すように、筐体5の内部には、プロジェクタ装置1の本体が収容されている。プロジェクタ装置1は、前面右側に配置された光源21を有する光学ユニット2と、後方側に配置された回路基板3と、ケース前面左側に配置された冷却ユニットとしてのヒートシンク4と、光学ユニット2およびヒートシンク4の間に配置された放熱板45と、光学ユニット2及び回路基板3に電力を供給する電源ユニット(図示せず)とを筐体5の内部に備える。
【0021】
光学ユニット2およびヒートシンク4は、放熱板45を介して接触している。放熱板45は主面が湾曲した平板状の銅板であり、平面視でL字形である。湾曲した平板の内側の面が光源21に接触し、平板の外側の面がヒートシンク4に接触している。このように放熱板45は、光源21で発生した熱を効率良くヒートシンク4に伝えるように構成されている。
【0022】
次に、ヒートシンク4の具体的構成について
図3も参照しつつ説明する。
図3は、
図2のIII−III線の断面図である。
図3に示すように、ヒートシンク4は、光学ユニット2(光源21)で発生した熱を吸熱するための冷却部材であって、冷却用水Wを貯水するための貯水部41を有する。ヒートシンク4の材料は伝熱特性の良いアルミニウムが使用されるが、鉄、銅などの金属でもよい。冷却用水Wは浴室や台所等の給湯設備から給水される水道水でもよい。貯水部41は冷却用水Wを注水するための開口部42を有する。開口部42は平面視で正方形状である(
図2参照)。開口部42は筐体5のケースの上方に開口しているが、筐体5のケースの側方に開口してもよい。本実施形態では貯水部41はコップ状に形成され、貯水部41の内側には平板状の複数のフィン43が互いに離間して形成されている。フィン43の材料はヒートシンク4と同じアルミニウムが使用される。ここではフィン43は貯水部41と一体的に形成される。
【0023】
また、本実施形態では、筐体5の内側面及びヒートシンク4の外側面で内部空間Sが形成され、内部空間Sは接着剤又は接合部材(いずれも図示せず)で密閉されている。密閉された内部空間Sの内側には光学ユニット2及び回路基板3等のその他の構成部材が配置され、内部空間Sの外側には貯水部41が配置されている。
【0024】
ところで、プロジェクタ装置1は使用中において、貯水部41に貯水された冷却用水Wがヒートシンク4で吸収した熱により蒸発してしまうことが想定される。プロジェクタ装置1はそのような場合の安全機能を備えている。具体的には、プロジェクタ装置1は、温度センサ6を筐体5の内部に備え、検出結果を回路基板3上に実装された制御ユニットに出力するように構成されている。制御ユニットは、筐体5内部の温度が所定の温度まで上がるとプロジェクタ装置1の動作を停止させるよう構成されている。
【0025】
次に、プロジェクタ装置1の具体的構成について説明する。本実施形態のプロジェクタ装置1はDMD(Digital Mirror Device)を用いたDLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクタ装置である。尚、DLPはテキサス・インスツルメンツ社の登録商標である。
【0026】
図4は、プロジェクタ装置1の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、プロジェクタ装置1は、光学ユニット2と、回路基板3上に実装された制御ユニットを備える。
【0027】
光学ユニット2は、赤色、緑色及び青色の光源21と、光学系22と、DMD23で構成される。DMD23は反射型の光変調素子である。アレイ状に配置された複数の半導体ミラー素子(図示せず)を有し、赤色、緑色、青色の光源21の光に同期してそれらの半導体ミラー素子の角度を変化させる。光学系22は、光源21からの光を、DMD23へ照射させる照明光学系と、DMD23によって反射された光をスクリーン(図示せず)上へ投射する投射光学系とを含む。
【0028】
プロジェクタ装置1は、前処理部31、制御部32、クロック生成回路33と、タイミング回路34と、光源駆動回路35を回路基板3上に備える。これらの回路群は光学ユニット2を制御する制御ユニットを構成する。
【0029】
前処理部31は、インターフェース(図示せず)を介して入力された映像信号を、DMD23と同じ画素数のRGBデジタル映像データに変換し、これを制御部32へ出力する。制御部32は、前処理部31から入力されたデジタル映像データと、クロック生成回路33から入力されたクロック信号に基づき光源駆動回路35及びDMD23の駆動を制御するように構成される。
【0030】
タイミング回路34は、クロック生成回路33から入力されたクロック信号CLKに同期したタイミングパルス信号(R、B、G)を生成する。各タイミングパルス信号(R、G、B)のパルスは、それぞれ重複することなく異なるタイミングで交互に生成され、光源駆動回路35に出力される。光源駆動回路35は、タイミング回路34から入力された各タイミングパルス信号(R、G、B)と同期したタイミングで各光源21を点灯する。
【0031】
図5は、光学系22を示す図である。
図5に示すように、光学系22は、ダイクロイックプリズム25と、コンデンサレンズ26と、反射ミラー27と、コンデンサレンズ28と、プリズム29と、投射レンズ30を備える。
【0032】
ダイクロイックプリズム25は3つの光源21の中央に配置される。本実施形態の光源21は、赤色光源21Rと、緑色光源21Gと、青色光源21Bで構成される。赤色光源21Rは赤色LEDと、赤色LEDをその焦点位置に配置し、LEDからの光を略平行光線として反射させるリフレクタを有している。同様に、緑色光源21Gは緑色LED及びリフレクタを有し、青色光源21Bは青色LED及びリフレクタを有している。
【0033】
ダイクロイックプリズム25は、例えば一対のプリズムの接合面に反射層を介在させて構成され、入射される光を波長に応じて分離する。ここでは、青色光源21Bから入射されたレーザ光が、ダイクロイックプリズム25の接合面で反時計方向に90度反射されて進み、赤色光源21Rから入射されたレーザ光が、ダイクロイックプリズム25の接合面を直進し、緑色光源21Gから入射されたレーザ光が、ダイクロイックプリズム25の接合面で時計方向に90度反射されて進み、各光源21からの光は、すべて同一方向に向け出射される。
【0034】
ダイクロイックプリズム25の前方には、平凸タイプのコンデンサレンズ26が配置される。コンデンサレンズ26は、ダイクロイックプリズム25から順次出射される赤色、緑色及び青色の光を集光する。コンデンサレンズ26により集光された光線束は反射ミラー27、コンデンサレンズ28及びプリズム29を通過してDMD23に照射される。DMD23の半導体ミラー素子によって反射された光がプリズム29を通過して投射レンズ30により拡大される。これにより、スクリーン(図示せず)上にカラー映像が表示される。
【0035】
以上のような構成のプロジェクタ装置1では、使用時において、光源21をはじめとして、その他の構成部材が発熱する。本実施形態によれば、ヒートシンク4の貯水部41に冷却用水Wを貯水することにより(
図3参照)、従来の冷却ファンや熱媒循環機構を備えることなく、比較的簡単な構成でヒートシンク4の熱を放熱し、プロジェクタ装置1の内部を冷却できる。また、冷却ファンを備えていないので低騒音化を実現できる。そして、ファンの通風口が不要となるので、防水構造を実現できる。
【0036】
一方、時間の経過とともに貯水部41に貯水された冷却用水Wが蒸発した場合には、筐体5内部の温度が上昇するが、筐体5の内部に設けられた温度センサ6(
図3参照)を備えることにより、制御ユニット(例えば
図4の制御部32)は、筐体5内部の温度が所定の温度まで上がるとプロジェクタ装置1の動作を安全に停止することができる。
【0037】
また、貯水部41は、冷却用水Wを注水するための開口部42を備えることにより(
図3参照)、ユーザは例えば浴室のシャワー設備等を利用して、開口部42から冷却用水Wを簡単に注水できる。
【0038】
更に、光学ユニット2は、密閉された内部空間Sに配置され、貯水部41は内部空間Sの外側に配置されていることにより(
図3参照)、プロジェクタ装置1内部に冷却用水Wが浸入することはなく、防水構造を実現することができる。例えば浴室等の水を使用する場所でも装置内部への水浸入や結露の発生などによるプロジェクタ装置の不良が発生することなく好適に使用できる。
【0039】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と共通する構成の説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。
【0040】
図6は、第2実施形態に係るプロジェクタ装置の外観を示す斜視図である。
図7は、
図6のプロジェクタ装置の内部の構成を示す平面図である。
図8は、
図7のVIII−VIII線の断面図である。同図に示すように、本実施形態のプロジェクタ装置1Aでは、ヒートシンク4が、筐体5Aの表面から突出した突出部44を有する点と、突出部44の外周面を覆うように断熱材7が設けられる点が第1実施形態と異なる。
【0041】
本実施形態では、ヒートシンク4の一部を突出部44として筐体5A表面から突出することにより、筐体5A内の空いたスペース、つまりヒートシンク4の底部にまで延長された放熱板45Aの下部に回路基板3の一部を配置している(
図7及び
図8参照)。結果として、筐体5Aを、第1実施形態と比べて小さくすることができ、プロジェクタ装置1Aを小型化することができる。また、筐体5A表面から突出した突出部44は使用により温度が上昇することが想定されるが、突出部44の外周面が断熱材で覆われるので、ユーザが熱くなったヒートシンク4に直接触れることは無い。
【0042】
(変形例)
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。以下では、第1実施形態と共通する構成の説明は省略し、相違する構成についてのみ説明する。
【0043】
図9は、プロジェクタ装置の機能を備えた浴室システムの構成を示す図である。この浴室システムは、画像情報を浴室60内の壁などに投影してユーザが入浴しながら画像や映像を鑑賞することのできるシステムである。
図9に示すように、給湯システム100は、たとえば住宅内に設けられ、一般給湯、風呂湯沸しなどの給湯運転を行う給湯装置本体50と、これを遠隔操作するために浴室60に設置された浴室リモコン70とを備える。なお、給湯装置本体50には、台所などに設けられ給湯装置本体50を遠隔操作するための台所リモコンが接続されていてもよい。
【0044】
給湯装置本体50は、たとえば住宅の屋外に設置され、一般給湯用、風呂追い焚き用、または温水暖房用の熱交換器、各種燃焼器、および各種バルブなどを含む燃焼ユニット(いずれも図示せず)と、給湯装置本体50の全体動作を制御する制御部51とを備えている。
【0045】
制御部51は、たとえば電子部品が搭載されたプリント基板によって構成され、マイクロコンピュータ、各種のデータを必要に応じて記憶する記憶部、および浴室リモコン70等との通信を行うための通信部(いずれも図示せず)などを有している。制御部51は、給湯装置本体50の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、あるいは浴室リモコン70、図示しない台所リモコンおよび暖房用機器などから送られる操作信号などに基づいて、各種燃焼器の燃焼状態や各種バルブの開閉を制御する。
【0046】
給湯装置本体50と浴室リモコン70とは、給湯装置本体50から浴室リモコン70に対して電源供給(たとえば15V)を行うための2芯線8によって接続されており、給湯装置本体50と浴室リモコン70とでやり取りされるデータ信号は、この2芯線8によって供給される電源電圧に重畳されて伝達される。
【0047】
浴室リモコン70は、浴室60の一方の壁面に設置され、リモコン本体としての機能と、プロジェクタとしての機能を備える。浴室60の他方の壁面にはプロジェクタにより映像を投影する部分に対応して専用パネルが組み込まれている。
図10は、
図9の浴室リモコン70の外観を示す斜視図である。
図10に示すように、浴室リモコン70は、防水機能が施された筐体70aを備えており、筐体70a前面にはパネル面部71aおよび表示面部71bからなる操作表示部71、運転スイッチ72が設けられており、これらは制御部(図示しない)に接続されている。浴室リモコン70は、プロジェクタ機能として、筐体70a前面側から露出する投射レンズ30と、筐体70a上面に開口するヒートシンク4を備えている。また、浴室リモコン70には、リモコン操作やプロジェクタの映像信号に応じた音声を出力するためのスピーカが備えられていてもよい。
【0048】
操作表示部71は、いわゆるタッチパネルとして構成される、ユーザが押圧操作するためのパネル面部71aと、パネル面部71aの後方側に設けられた、たとえば液晶ディスプレイからなる表示面部71bとによって概略構成されている。
【0049】
表示面部71bは、制御部(図示せず)からの指令により、給湯栓やシャワーヘッド等から給湯する一般給湯の設定温度、風呂湯温の設定温度、およびバーナ(図略)の点火状況などを表示したり、追い焚き開始などの操作指令を表した複数種類の操作スイッチがレイアウトされた複数種類の操作画面を表示したりする。また、表示面部71bは、ユーザがプロジェクタ機能に関する操作をした場合に、その操作内容を表示してもよい。なお、表示面部71bは、液晶ディスプレイに代えて、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管、エレクトロ・ルミネッセンスディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイなどによって構成されてもよい。
【0050】
パネル面部71aは、表示面部71bにおけるユーザの押圧操作の位置を、光学的方式または抵抗膜を利用した抵抗膜方式などを用いて検出する機能を有している。パネル面部71aからの押圧操作の検出信号は、制御部(図示せず)に入力され、制御部は、この押圧操作の検出信号と表示面部71bにおける操作スイッチの表示位置の情報とからユーザの操作した操作スイッチを判別する。
【0051】
図11は、
図9の浴室60の概略透視図である。
図11に示すように、浴室リモコン70は浴室60の一方の壁面に設置される。これにより、他方の壁面の投影面80に映像が表示される。従って、本変形例によれば、浴室リモコン70がプロジェクタ機能を備えるので、ユーザは入浴しながら画像や映像を鑑賞することができる。また、浴室リモコン70は浴室60に設置されているので、ユーザはシャワー設備等を利用して、開口部42から冷却用水Wを簡単に注水又は補給できる。
【0052】
尚、浴室リモコン70は浴室60の一方の壁面に設置され、他方の壁面に映像が表示されるような構成としたが、浴室リモコン70は浴槽Bの上縁部に設置されてもよいし、投影面が風呂の蓋に結像されるような構成でもよい。
【0053】
尚、本実施形態では、プロジェクタ機能を浴室リモコンに実装したが、台所リモコンに実装してもよいし、電子機器であれば例えばPC、携帯情報端末に実装してもよい。もちろん可搬型のプロジェクタ装置単体としてもよい。
【0054】
(その他の実施形態)
尚、上記各実施形態では、プロジェクタ装置はDMDを用いたDLP方式としたが、使用により、光源が発熱するプロジェクタ装置であれば、反射型液晶パネルを用いたLCOSプロジェクタでもよいし、透過型液晶プロジェクタでもよい。
【0055】
尚、上記各実施形態のプロジェクタ装置1は、安全機能として、温度センサ6を筐体内部に備えたが、これに代えて液位センサと、冷却用水Wが無くなる前に所定の水位まで下がったことをユーザに報知する手段を備え、冷却用水Wの補給を促してもよいし、双方の構成を備えてもよい。また、開口部42には人が容易に指を差し入れないようにメッシュ状の蓋を備えていてもよい。
【0056】
尚、上記各実施形態の貯水部41の形状は、コップ状としたが、冷却用水を貯水することが可能な形状であればよい。例えば貯水部41は内部が直方体又は立方体の空間を有してもよいし、球状又は円筒状のタンクでもよい。
【0057】
尚、上記各実施形態の開口部42の形状は、正方形であるが、冷却用水を注水可能な形状であればよい。例えば開口部42の形状は、長方形、円形、楕円形、三角形、五角形以上の多角形でもよい。
【0058】
尚、上記各実施形態の光源21は、赤緑青の3色のLEDを有する構成であったが、白色のLED及び一色のカラーフィルタと、その他の色のLEDとの組み合わせでもよい。また、光源21は使用により発熱するものであればランプでもよい。
【0059】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
【符号の説明】
【0061】
1,1A プロジェクタ装置、2 光学ユニット、3 回路基板、
4,4A ヒートシンク、5,5A 筐体、6 温度センサ、7 断熱材、
8 二芯線、21 光源(LED)、
21R 赤色LED、21G 緑色LED、21B 青色LED、
22 光学系、23 光変調素子(DMD)、30 投射レンズ、
41 貯水部、42 開口部、43 放熱フィン、44 突出部、
45,45A 放熱板、50 給湯装置本体、60 浴室、
70 浴室リモコン、70a ケース、71 操作表示部、
72 運転スイッチ、80 投影面、100 給湯システム、
B 浴槽、S 内部空間、W 冷却用水