(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6652570
(24)【登録日】2020年1月27日
(45)【発行日】2020年2月26日
(54)【発明の名称】ケーブルウィンチ
(51)【国際特許分類】
B66D 1/46 20060101AFI20200217BHJP
【FI】
B66D1/46 B
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-540135(P2017-540135)
(86)(22)【出願日】2016年2月10日
(65)【公表番号】特表2018-505109(P2018-505109A)
(43)【公表日】2018年2月22日
(86)【国際出願番号】EP2016052827
(87)【国際公開番号】WO2016128464
(87)【国際公開日】20160818
【審査請求日】2018年12月3日
(31)【優先権主張番号】102015102140.4
(32)【優先日】2015年2月13日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516083449
【氏名又は名称】コネクレーンズ グローバル コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Konecranes Global Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(72)【発明者】
【氏名】モル オリバー
(72)【発明者】
【氏名】ペルシコ ジュリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】フライターク ホルガー
【審査官】
今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭54−062770(JP,U)
【文献】
実開昭54−062771(JP,U)
【文献】
特開平07−172763(JP,A)
【文献】
特開平08−145725(JP,A)
【文献】
中国実用新案第203529846(CN,U)
【文献】
中国実用新案第206901550(CN,U)
【文献】
中国実用新案第206705577(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66D 1/00 − 5/34
B66B 9/00 − 9/193
B66B 11/00 − 11/08
B66B 15/00 − 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気駆動モータ(2)と、伝動装置(3)と、ロータリエンコーダ(4)とを備え、前記電気駆動モータ(2)が前記伝動装置(3)に連結され、かつ前記ロータリエンコーダ(4)が前記電気駆動モータ(2)および/または前記伝動装置(3)の回転速度を決定するための信号を提供するように、前記ロータリエンコーダ(4)が前記電気駆動モータ(2)および/または前記伝動装置(3)に割り当てられており、前記ロータリエンコーダ(4)が前記電気駆動モータ(2)と前記伝動装置(3)との間に配設されており、前記ロータリエンコーダ(4)はディスク(4a)およびセンサ(4b)を含み、前記ディスク(4a)は前記電気駆動モータ(2)のモータ軸(2a)上または前記伝動装置(3)の入力軸(3a)上に同心状に、かつそれと結合回転するように配設され、前記センサ(4b)は前記ディスク(4a)をスキャンし、かつ受容部(3d)および/または前記伝動装置に固定されている、ケーブルウィンチであって、
前記ディスク(4a)は扁平かつ環状であり、縁部領域に複数の窓(4c)が配設され、周方向に連続している前記窓は相互に等間隔に配置され、前記センサ(4b)は、前記窓(4c)の領域で前記ディスク(4a)をスキャンするように構成されており、前記ディスク(4a)と前記センサ(4b)とは、前記信号を受信することを可能にするように軸線方向に対面配置されており、
前記伝動装置(3)の入力軸(3a)の領域で前記伝動装置(3)に前記受容部(3d)が配設され、前記電気駆動モータ(2)は前記受容部(3d)に固定され、前記ロータリエンコーダ(4)の少なくとも機能部分が配設される連結空間(8)が前記受容部(3d)内に設けられ、
前記ロータリエンコーダ(4)のセンサ(4b)は、前記伝動装置(3)の筐体(3c)の壁(3e)の外側(3h)から、前記壁(3e)に設けられた穴(11)を介して挿置され、かつ外側(3h)に当接した状態で前記連結空間(8)内に突出することを特徴とする、ケーブルウィンチ(1)。
【請求項2】
前記連結空間(8)内で、前記電気駆動モータ(2)のモータ軸(2a)が、軸継手(6)を介して前記伝動装置(3)の前記入力軸(3a)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のケーブルウィンチ(1)。
【請求項3】
前記連結空間(8)は、半径方向には前記受容部(3d)によって、かつ軸線方向には前記伝動装置(3)および前記電気駆動モータ(2)によって画定されることを特徴とする、請求項1または2に記載のケーブルウィンチ(1)。
【請求項4】
前記受容部(3d)は環状であり、かつ前記伝動装置(3)の前記入力軸(3a)に対して同心状に向き付けられることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一つに記載のケーブルウィンチ(1)。
【請求項5】
前記連結空間(8)は閉鎖されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一つに記載のケーブルウィンチ(1)。
【請求項6】
前記ロータリエンコーダ(4)は入力軸(3a)上に配設されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一つに記載のケーブルウィンチ(1)。
【請求項7】
前記ロータリエンコーダ(4)、特にそのセンサ(4b)は、前記連結空間(8)に隣接して前記伝動装置(3)の筐体(3c)の内部空間(3g)の外側に配設されることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一つに記載のケーブルウィンチ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気駆動モータ、伝動装置、およびロータリエンコーダを備えたケーブルウィンチであって、電気駆動モータが伝動装置に連結され、ロータリエンコーダが駆動モータおよび/または伝動装置の回転速度を決定するための信号を提供するように、ロータリエンコーダが電気駆動モータおよび/または伝動装置に割り当てられて成る、ケーブルウィンチに関する。
【背景技術】
【0002】
独国特許出願公開DE3424590A1はすでに、電気駆動モータを備えたチェーンホイストを開示している。駆動モータは伝動装置によって、チェーンを駆動させるためのチェーンホイールに接続される。伝動装置は通常、伝動装置入力軸を有し、駆動モータとは反対側のその端部にはディスクがそれと結合回転するように接続される。ディスクは、ホール効果に従って動作するセンサを含む伝動装置入力軸の回転速度を決定するためのセンサ配列の構成部品である。この目的のために、磁石がディスクの外周に沿って相互に間隔を置いて埋設され、前記磁石は、伝動装置入力軸の回転によってそれらがホールセンサを通過して移動するときに、ホールセンサによって検出される。
【0003】
さらに、欧州特許出願公開EP0476459A2は、回転速度センサおよび回転角センサが電気駆動モータに割り当てられ、さらにケーブルドラムにも割り当てられた、クレーン用の安全装置を記載している。回転速度センサはインクリメンタルセンサとして設計され、回転角センサは角度エンコーダとして設計される。駆動モータとケーブルドラムとの間の伝動装置の領域には、回転速度センサおよび回転角センサのどちらも設けられない。
【0004】
さらに、独国特許出願公開DE10339440A1は、回転速度センサの信号を評価するチェーンホイストの監視方法を開示している。回転速度センサは、電気駆動モータとは反対側の伝動装置の入力軸の一端に配設される。回転速度センサは、鋸歯状ロックワッシャの外縁の周囲に二股状に係合する光バリアとして設計される。鋸歯状ロックワッシャは、伝動装置の入力軸にそれと結合回転するように接続され、かつその外縁領域には、鋸歯状ロックワッシャの外周に沿って均等にかつ略矩形の穴と交互に分布する略矩形の歯が設けられる。通過移動する鋸歯状ロックワッシャの歯によって生じる光ビームの遮断は、信号として評価される。
【0005】
駆動モータと伝動装置との間のロータリエンコーダの配設は、車両の操舵駆動装置に関連して日本国特開2010-200543A号公報から公知であり、かつ車両の電動窓リフトおよびミラーアジャスタの作動駆動装置に関連して独国特許出願公開19749009A1から公知である。同様の配設は、日本国特開2001-103709A号公報からも公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開DE3424590A1
【特許文献2】欧州特許出願公開EP0476459A2
【特許文献3】独国特許出願公開DE10339440A1
【特許文献4】日本国特開2010-200543A号公報
【特許文献5】独国特許出願公開19749009A1
【特許文献6】日本国特開2001-103709A号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、電気駆動モータ、伝動装置、およびロータリエンコーダを備え、ロータリエンコーダが有利に配設されて成る、ケーブルウィンチを提供することである。
【0008】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する、電気駆動モータ、伝動装置、およびロータリエンコーダを備えたケーブルウィンチの場合に達成される。本発明の有利な実施形態は請求項2ないし11に記載される。
【0009】
本発明によれば、電気駆動モータ、伝動装置、およびロータリエンコーダを備えたケーブルウィンチであって、電気駆動モータが伝動装置に連結され、かつロータリエンコーダが駆動モータおよび/または伝動装置の回転速度を決定するための信号を提供するように、ロータリエンコーダが電気駆動モータおよび/または伝動装置に割り当てられて成るケーブルウィンチの場合、ロータリエンコーダの有利な配設は、ロータリエンコーダが電気駆動モータと伝動装置との間に配設されるという事実のおかげで達成される。
【0010】
伝動装置の入力軸の領域で伝動装置に受容部が配設されるようにし、電気駆動モータが受容部に固定され、受容部内には連結空間が設けられ、その中にロータリエンコーダの少なくとも機能部分が配設されることは有利である。したがって、ロータリエンコーダは省スペース的に既存の連結空間に収容することができる。ディスクおよび隣接するセンサは、ロータリエンコーダの機能部分であることを理解すべきである。センサの筐体の一部分は筐体または受容部の壁内に受容することができる。
【0011】
連結空間はまた、軸継手によって電気駆動モータのモータ軸を伝動装置の入力軸に接続するためにも使用される。
【0012】
この場合、連結空間は、半径方向には受容部によって画定され、かつ軸線方向には伝動装置および電気駆動モータによって画定されることが有利である。
【0013】
一つの特定の構造実施形態では、受容部は環状であり、伝動装置の入力軸に対し同心状に向き付けられる。
【0014】
連結空間は閉鎖されることが特に有利である。ロータリエンコーダはこうして、環境の影響から保護されるように収容することができる。
【0015】
一つの有利な実施形態では、ロータリエンコーダはディスクおよびセンサを含み、ディスクはモータ軸または入力軸に同心状に、かつそれらと結合回転するように配設され、かつディスクはセンサによってスキャンされ、センサは受容部および/または伝動装置に固定される。
【0016】
入力軸上のロータリエンコーダの配設は、電気駆動モータの交換または装着を容易にする。
【0017】
一つの好適な実施形態では、ディスクは扁平かつ環状にすることができ、複数の窓が縁部領域に配設され、周方向に連続しているこれらの窓は相互に等間隔に配置され、センサはホールセンサとして設計され、窓の領域でディスクをスキャンする。これは信号を軸線方向にタップすることを可能にし、それは半径方向に見て小さい構成サイズを可能にする。
【0018】
特に単純な組立および保守は、ロータリエンコーダのセンサが伝動装置の筐体の壁の外側から、壁に設けられた穴を介して挿入され、外側に当接した状態で連結空間内に突き出るという事実のおかげで可能になる。
【0019】
簡単な構造で、ロータリエンコーダ、特にそのセンサは、連結空間に隣接する伝動装置の筐体の内部空間の外側に配設することができる。したがって、センサは特に、保守および組立のために筐体またはその内部空間を開放する必要なく、この目的のために伝動装置の筐体の外側からアクセス可能である。
【0020】
本発明の例示的実施形態を以下で、図面に示す例示的実施形態に関連して、さらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、ケーブルウィンチ1の基本的構成要素の略図である。
【
図2】
図2は、伝動装置3に接続された電気駆動モータ2の領域の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、荷物を昇降させるためのケーブルウィンチ1の基本的構成要素の略図を示し、前記ケーブルウィンチは電気駆動モータ2、伝動装置3、ロータリエンコーダ4、およびケーブルドラム5を備える。電気駆動モータ2は通常、駆動モータ2の従動側に突出するモータ軸2aを有する。モータ軸2aは、軸継手6を介して、それと結合回転するように伝動装置3の入力軸3aに接続される。入力軸3aにはロータリエンコーダ4が割り当てられ、それによって入力軸3aの回転速度を決定することができる。出力側では伝動装置3は、出力軸3bおよびさらなる継手7を介して、ケーブルドラム5のドラム軸5aに接続される。
【0023】
図2は、電気駆動モータ2の従動側部分および伝動装置3の入力側部分および筐体3cの内部空間3gの拡大断面図を示す。電気駆動モータ2は、好ましくは標準仕様の伝動装置3にボルト止めするための貫通穴(図示せず)付きの接続フランジ2bを有する、市販の電動モータとして設計される。駆動モータ2を伝動装置3の筐体3cに装着するために、筒形スリーブ状の受容部3dが筐体3cに形成され、伝動装置3の入力軸3aに対して同心状に向き付けられ、入力軸3aと平行に外向きに延びる。駆動モータ2および伝動装置3が組立て状態にあるときに、駆動モータ2の接続フランジ2bは伝動装置3の筐体3cとは反対側を向いた受容部3dの一端に当接され、受容部3dにボルト止めされる。これにより、半径方向には受容部3dによって画定され、かつ軸線方向には筐体3cの壁3eおよび駆動モータ2のモータ軸側プレート2cによって画定される、閉鎖連結空間8が形成される。この場合、壁3eおよびプレート2cは、連結空間8を形成するために、相応して相互に幅Bだけ離隔される。幅Bは約50〜140mmである。連結空間8内で、モータ軸2aおよび軸線方向にそれと位置合わせされた入力軸3aは、軸継手6を介して、結合回転するように一体に接続される。軸継手6の構造、特にその軸方向長さ、および連結空間8の幅Bは、入力軸3aが筐体3cの壁3eから、かつしたがって筐体3cの内部空間3gから略長さLだけ、入力軸が軸継手6内に受容されるまで突出するように、選択される。長さLは約10〜60mmである。その結果、連結空間8内にロータリエンコーダ4を受容するための充分な空間が存在し、ロータリエンコーダは連結空間8に隣接して内部空間3gの外側に、したがって内部空間3gから離間して配設される。
【0024】
ロータリエンコーダ4は現行の全ての実施形態で形成することができる。好ましくは、
図2に示すように、ロータリエンコーダ4の一実施形態は、ホール効果に従って動作するセンサ4bによって非接触方式でスキャンされる円形ディスク4aを有する。ディスク4aは、入力軸3a上に同心状にかつわずかな隙間を隔てて押し込むために、かつ伝動装置3に面する側でそれを固定リング9により固定するために、中心開口を有する。ディスク4aの穴には内方に突起するラグが設けられ、それは入力軸3aの長手溝内に係合する。反対側では、ディスク4aは、例えばスリーブを介して軸継手6に当接する。ディスク4aは、外縁領域に縁から少し離隔して、周方向に見て相互に等間隔に配置された複数の台形の窓4cを有する、円形環状の打抜き薄板金属部品である。この場合、窓4cは、ディスク4aの全周にわたって均等に分布し、かついずれの場合もディスク4aの材料から成る窓4c間のウェブ4dによって相互に離間して、配設される。窓4cは同様に打抜き加工され、したがってディスク4aの開口孔である。回転する入力軸3aによって、窓4cはディスク4aの周方向にセンサ4bを通過して誘導され、センサ4bは窓4cとウェブ4dとの間の変化を検出し、それは計数インパルスとして評価される。この計数インパルスを用いて、入力軸3aの回転速度が次いで、コントローラ10(
図1参照)で例えば毎分回転数で算出される。好ましくは、周方向に連続した三十の窓4cが設けられ、ディスクは140mmの直径を有する。三十ではなく他の数の窓および他の直径も実現可能である。
【0025】
この場合、センサ4bは、センサ4bにおけるホールセンサと磁石の固定された組合せである、いわゆるバイアスされたホールセンサとして設計される。センサ4bを通過して移動する窓4cおよびウェブ4dは、磁石の力線の異なる偏向を発生させ、それは次いでホールセンサによって、計数インパルスで表される磁束密度の変調として検出される。
【0026】
さらに、
図2はセンサ4bの設置位置をより詳細に示す。
図2に示される通り、連結空間8は、伝動装置側で筐体3c内から内部空間3gを介して、かつ筐体3cの外側から穴11を介して、アクセス可能である。センサ4bは、外側から穴11を通して、すなわち筐体3cの外側3hから、筐体3cの壁3eを通して、センサ4bが筐体の一部分により壁3e内に受容されるように、挿置される。この場合、センサ4b、または筐体3cに固定されたその保持部は、外側3hに当接され、こうして前記センサは、保守および組立のために筐体3cまたはその内部空間3gを開放する必要なく、この目的のために伝動装置3の筐体3cの外側から容易にアクセス可能になる。センサ4bは外側3hから穴11を介して突出し、かつ穴11から内側に向かって連結空間8内に突出し、かつスキャンされるディスク4aからわずかな間隔Aを置いて終端する。間隔Aは0.2mm〜5mmである。センサ4bは、内部空間3gから離して装着されるため、伝動装置3の内部空間3gと接触せず、センサ4bは壁3eの一部分3f内に配設されるので、伝動装置3の筐体3cは、一方では受容部3dの一部分を支持するために、かつ他方では連結空間8を画定するために、長くなる。それに対応して、受容部3dおよびしたがって連結空間8は、入力軸3aの方向に見て横方向にずらして向き付けられるので、この方向に見たときに受容部3dの一部分だけが伝動装置3の筐体3cを被覆する。被覆部分と横方向に隣接する受容部3dの部分は、伝動装置側を壁3eの前記一部分3fによって画定され、上述の通り、壁の穴11内にセンサ4bは受容される。
【0027】
センサ4bを有するロータリエンコーダ4は、鋸歯状ロックワッシャの外縁の周囲に二股状に係合する光バリアとして設計することも実現可能である。鋸歯状ロックワッシャは次いで、伝動装置3の入力軸3aにそれと結合回転するように接続され、かつその外縁領域に、鋸歯状ロックワッシャの外周に沿って均等にかつ略矩形の穴と交互に分布する略矩形の歯が設けられる。通過移動する鋸歯状ロックワッシャの歯によって生じる光ビームの遮断は、回転速度センサによって信号として評価される。同様に処理される、すなわち磁化される入力軸3aの回転運動の直接非接触タッピングも実現可能であろう。
【符号の説明】
【0028】
1 ケーブルウィンチ
2 電気駆動モータ
2a モータ軸
2b 接続フランジ
2c プレート
3 伝動装置
3a 入力軸
3b 出力軸
3c 筐体
3d 受容部
3e 壁
3f 壁3eの一部分
3g 内部空間
3h 外側
4 ロータリエンコーダ
4a ディスク
4b センサ
4c 窓
4d ウェブ
5 ケーブルドラム
5a ドラム軸
6 軸継手
7 さらなる継手
8 連結空間
9 固定リング
10 コントローラ
11 穴
A 間隔
B 幅
L 長さ