特許第6652711号(P6652711)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6652711情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6652711
(24)【登録日】2020年1月28日
(45)【発行日】2020年2月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20200217BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20200217BHJP
【FI】
   H04N7/15
   G06F13/00 520A
【請求項の数】10
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-157602(P2016-157602)
(22)【出願日】2016年8月10日
(65)【公開番号】特開2018-26713(P2018-26713A)
(43)【公開日】2018年2月15日
【審査請求日】2019年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】狩野 毅
【審査官】 松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−074242(JP,A)
【文献】 特開2002−271667(JP,A)
【文献】 特開平11−308585(JP,A)
【文献】 特開2004−248127(JP,A)
【文献】 特開2005−341202(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00
H04N7/10
7/14−7/173
7/20−7/56
21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える他の情報処理装置と通信可能な、撮像装置を備える情報処理装置であって、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信手段と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御手段による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記送信手段に、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御手段と、
を備え
前記静止画像記憶制御手段は、前記指示部表示手段により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記指示部表示手段は、前記情報処理装置が現実空間上を動いている場合に前記指示部を表示部に表示することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、前記撮像装置としてのインカメラとアウトカメラを備え、
前記指示部表示手段は、前記送信手段により前記インカメラで撮像された画像が送信されている場合には前記指示部を表示することなく、前記アウトカメラで撮像された画像が送信されている場合には前記指示部を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を、前記送信手段が送信する画像として記憶することで、前記送信手段に前記静止画像を送信させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を前記の情報処理装置に送信させるよう前記送信手段に指示することで、前記送信手段に前記静止画像を送信させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
表示部を備えるの情報処理装置と通信可能な、撮像装置を備える情報処理装置の制御方法であって、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信工程と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御工程と、
前記送信工程による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御工程による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示工程と、
前記送信工程による画像の送信がされている場合に、前記送信工程において、前記静止画像記憶制御工程により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御工程と、
を含み、
前記静止画像記憶制御工程において、前記指示部表示工程により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
表示部を備えるの情報処理装置と通信可能な、撮像装置を備える情報処理装置を制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信手段と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御手段による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記送信手段に、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御手段として機能させ
前記静止画像記憶制御手段を、前記指示部表示手段により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御する手段として機能させることを特徴とする情報処理装置のプログラム。
【請求項8】
撮像装置を備える複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記複数の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信手段と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御手段による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記送信手段に、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御手段と、
前記送信手段により送信された画像を逐次受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した画像を、表示部に逐次表示する表示手段と、
を備え
前記静止画像記憶制御手段は、前記指示部表示手段により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
撮像装置を備える複数の情報処理装置を含む情報処理システムの制御方法であって、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記複数の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信工程と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御工程と、
前記送信工程による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御工程による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示工程と、
前記送信工程による画像の送信がされている場合に、前記送信工程において、前記静止画像記憶制御工程により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御工程と、
前記送信工程により送信された画像を逐次受信する受信工程と、
前記受信工程により受信した画像を、表示部に逐次表示する表示工程と、
を含み、
前記静止画像記憶制御工程において、前記指示部表示工程により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項10】
撮像装置を備える複数の情報処理装置を含む情報処理システムを制御するプログラムであって、
前記情報処理システムを、
前記撮像装置により撮像された画像を、前記複数の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信手段と、
静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記静止画像記憶制御手段による静止画の記憶制御をするための指示部を表示部に表示する指示部表示手段と、
前記送信手段による画像の送信がされている場合に、前記送信手段に、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を送信させるべく制御する制御手段と、
前記送信手段により送信された画像を逐次受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した画像を、表示部に逐次表示する表示手段として機能させ
前記静止画像記憶制御手段を、前記指示部表示手段により表示された指示部に対する操作指示を受け付けた場合に、表示部に表示されている画像の静止画像を記憶させるべく制御する手段として機能させることを特徴とする情報処理システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェブ会議システムが一般に普及してきている。また、携帯端末を用いたウェブ会議システムも一般に提供されている。
【0003】
例えば特許文献1には、携帯端末を用いてウェブ会議を行う技術が記載されている。特許文献1によれば、携帯端末でウェブ会議を行う場合、例えば携帯端末自体に搭載されているカメラや、携帯端末上に別途設置・接続されているカメラを用いて画像を撮像し、当該画像を会議に参加している他の端末に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−82207号公報
【特許文献2】特開2013−027037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
屋外の、例えば建設現場やイベント会場等の現場の状況を、会議に参加中の他の端末のユーザに伝えたい場合、例えば携帯端末のアウトカメラ(携帯端末の背面に設置されているカメラ)を使って現場の様子を撮像して他の端末に送信することが考えられる。しかし、画像を撮像する作業と会議参加中の他のユーザとの会話を同時並行で行うという、ながら作業を行うのは手間である。また、撮像しながら会話ができたとしても、例えば会話に集中してしまい画像の撮像の作業から意識が離れてしまった場合は手振れやピントのズレ等が発生してしまう可能性が高くなり、所望の画像を他の端末に共有できなくなってしまうことがある。
【0006】
また、特許文献2には携帯端末でキャプチャした画像を、専用のサービスを用いて外部の装置に送信したり、メールで送信したりする技術が記載されているが、会議中に会議用のアプリケーションではない他のアプリやサービスを立ち上げて所望の送信先を指定して送信するのには手間も時間もかかる。
【0007】
本発明は、既に画像送信に用いられている機能を用いて、新たに取得した画像を容易に送信可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、表示部を備える複数の情報処理装置と通信可能な、撮像装置を備える情報処理装置であって、前記撮像装置により撮像された画像を、前記複数の情報処理装置において逐次表示させるべく、逐次送信する送信手段と、静止画像を記憶させるべく制御する静止画像記憶制御手段と、前記送信手段による画像の送信がされているか判定する判定手段と、前記判定手段により前記送信手段による画像の送信がされていると判定された場合に、前記送信手段に、前記静止画像記憶制御手段により記憶された静止画像を前記複数の情報処理装置に送信させるべく制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、既に画像送信に用いられている機能を用いて、新たに取得した画像を容易に送信可能とする仕組みを提供することができる。
【0010】
例えば会議中に、会議用の動画を逐次送信して共有している機能を用いて、静止画像を容易に共有可能とする仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態における、情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態における、処理の概要を示すフローチャートである。
図5】本発明の第1の実施形態における、会議画像送信機能のオン/オフ切替処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本発明の第1の実施形態における、静止画共有処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の第1の実施形態における、各種データ構成の一例を示す図である。
図8】本発明の第1の実施形態における、会議画面の構成の一例及び遷移の様子を示す図である。
図9】本発明の第2の実施形態における、静止画共有処理の表示画面の構成の一例を示す図である。
図10】本発明の第2の実施形態における、各種データ構成の一例を示す図である。
図11】本発明の第3の実施形態における、静止画共有処理の表示画面の構成の一例を示す図である。
図12】本発明の第3の実施形態における、各種データ構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0013】
まず図1を参照して、本発明の実施形態における、情報処理システムの構成の一例について説明する。
【0014】
図1に示す通り、本発明の情報処理システムは、サーバ200と、携帯端末100(携帯端末100A、携帯端末100B、携帯端末100C、携帯端末100Dの総称)とが、ネットワーク101を介して通信可能に接続され、構成されている。
【0015】
サーバ200は、携帯端末100を用いたウェブ会議を実行するための各種機能を備えている。例えば、ウェブ会議用のルームの作成・記憶、携帯端末100の識別情報と各携帯端末から受信する会議画像(例えば、会議参加者であるユーザを撮像した画像データである撮像画像(映像))の記憶、当該会議画像と会議画像の送信元の端末との対応付けの情報の記憶、当会議該画像の各形態端末への送信処理の制御を行う。
【0016】
携帯端末100は、カメラ機能及びタッチパネル機能(操作部)を備える端末である。携帯端末100は、インカメラ(ディスプレイが設置されている面の側に設置されたカメラ)と、アウトカメラ(携帯端末の背面/ディスプレイの設置されている側とは反対の面に設置されているカメラ)を備えているものとする。
【0017】
携帯端末100は、会議アプリケーションの機能を用いて、ユーザからの操作に応じてサーバ200へログインし、当該カメラが撮像して取得した画像(会議画像/映像)を、サーバ200を介して、同一のルームに入室中(会議に参加中)の他の携帯端末100に逐次送信する。
【0018】
また、カメラから取得した画像データの他に、当該携帯端末100に記憶されているデータ、例えば写真画像や、PDFファイル等の文書データ等の静的なデータを、サーバ200を介して他の携帯端末100に送信して共有するファイル共有機能を備える。
【0019】
また、会議アプリケーションは、携帯端末100で起動中の会議アプリケーション以外のアプリケーションの画面の画像を他の携帯端末に送信して共有するアプリ画像共有機能を備える。以上が図1の、本発明の実施形態における、情報処理システムの構成の一例についての説明である。
【0020】
次に図2を参照して、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例について説明する。
【0021】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0022】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0023】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0024】
また、本発明の実施形態において、携帯端末100のCRT210は、タッチパネル機能を有するものとする。CRT210がタッチパネル機能を有する場合、当該CRT210は入力装置としても機能し、入力コントローラにタッチパネル機能で検出した(ディスプレイで受け付けた)タッチ操作の情報を入力情報として伝達するものとする。つまり、入力コントローラ205は、CRT210からの入力制御を行う。
【0025】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したネットワーク101)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0027】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0029】
212は加速度センサであり、例えば携帯端末100の加速度を検出する。尚、加速度センサが外部装置として携帯端末100等の装置に取り付けられている場合、例えば、加速度センサ212は入力コントローラ205と通信することで検出した加速度の情報を携帯端末100に伝達する。当該加速度の情報は、例えばRAM203上に、携帯端末の動作の履歴として蓄積・記憶される。以上が図2の、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0030】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例について説明する。図3は、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
【0031】
図3の311〜319の各機能部は、携帯端末100にインストールされたウェブ会議アプリケーション(クライアントアプリケーション)が備える機能部である。また、322〜323の各機能部は、サーバ200にインストールされたウェブ会議アプリケーション(サーバアプリケーション)が備える機能部である。
【0032】
撮像画像記憶制御部311は、カメラによって撮像された撮像画像を、会議に参加中の他の端末(例えば携帯端末100Aにとっての、携帯端末100B〜100D)に送信する画像である自機の会議画像として外部メモリに記憶する制御を行う制御部である。
【0033】
会議画像送信部312は、自機に記憶されている自機の会議画像をサーバ200に送信する(サーバ200を介して、自機と同じ会議に参加中の他の端末に送信する)送信部である。未送信の会議画像を送信した場合、送信済みである旨を示す情報を当該会議画像に対付けて記憶することで、送信済みの会議画像と未送信の会議画像とを区別して管理する。
【0034】
送信機能有効/無効判定部313は、会議画像送信部312が機能しているか(会議画像の送信機能がONの状態か)判定する判定部である。会議画像の送信機能のON/OFFは、ユーザ操作により任意に切替可能である。会議画像の送信機能がONの状態かOFFの状態かは、後述する会議画像送信フラグ730(図7)を参照して判定する。
【0035】
なお、本発明の実施形態においては、会議画像の送信機能をOFFにすると、携帯端末100のウェブ会議アプリケーションは、カメラアプリケーションからの撮像画像の取得及び会議画像としての記憶処理も中断する。
【0036】
静止画共有ボタン表示部314は、会議画像送信部312に送信させる静止画(静止画像)を取得してメモリに記憶するためのボタンを表示する表示部である(指示部表示手段に該当)。
【0037】
静止画像記憶制御部315は、当該ボタンが押下されることにより(押下の操作指示を受け付けることにより)、自機のカメラで撮像した自機の表示画面上に表示している撮像画像をキャプチャして取得し、取得された静止画を撮像画像に代えて自機の会議画像として外部メモリに記憶する制御を行う制御部である。会議画像送信部312は、静止画像記憶制御部315により静止画が会議画像として記憶された場合、当該静止画を会議画像として他の端末に送信する。
【0038】
会議画像受信部321は、各携帯端末100から送信された会議画像を受信し、会議画像記憶部322は、受信した会議画像を、各会議画像の送信元の端末及びユーザごとに記憶する。会議画像送信部323は、会議画像記憶部322に記憶された各会議画像を、各会議画像の送信元以外の、各会議画像と同じ会議に参加している端末に送信する送信部である。例えば携帯端末100A〜100Dが同じ会議に参加しているとして、携帯端末100Aから受信した会議画像は、携帯端末100B〜100Dにそれぞれ送信する。
【0039】
会議画像受信部316は、サーバ200から送信された他機の会議画像を受信し、会議画像表示部317は、受信した他機の会議画像及び自機の会議画像を表示画面に表示する。
【0040】
動き検知部318は、例えば、携帯端末100自身に設置された加速度センサから出力される加速度の情報(携帯端末100の現実空間上の姿勢の動きを示す値)を取得して、携帯端末100が動いていることを検知して特定する。
【0041】
使用カメラ特定部319は、携帯端末100に設置されたインカメラとアウトカメラのうちどちらのカメラが使用されているかを特定する特定部である。本実施形態においては、カメラが使用されている場合は当該カメラによって撮像された撮像画像がサーバ200に送信されるため、使用カメラ特定部319は、いずれのカメラの撮像画像が他の端末に送信されているかを特定する特定部として機能している。以上が図3の説明である。
【0042】
以下の説明において、各フローチャートの各ステップの処理は、各装置のCPUが、各装置にインストールされたアプリケーションが備える機能を用いて実行するものとする。
【0043】
<第1の実施形態>
以下、図4〜8を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0044】
まず図4を参照して、本発明の第1の実施形態における、処理の概要について説明する。
【0045】
ステップS401で、携帯端末100は、ユーザ操作に応じてウェブ会議アプリケーションを起動する。
【0046】
ステップS402で、携帯端末100は、不図示のログイン画面を表示してユーザIDとパスワードの入力を受け付け、入力されたユーザIDとパスワードをサーバ200に送信することで、ウェブ会議アプリケーション(クライアントアプリケーション及びサーバアプリケーション)への、当該ユーザIDのユーザのログイン処理を行う。厳密には、ユーザID及びパスワードを受け取ったサーバ200が自機に当該ユーザID及びパスワードが記憶されている(認証が成功した)と判定した場合に、サーバアプリケーションへのユーザのログインを実行し、認証成功の旨を携帯端末100のクライアントアプリケーションに通知することで、クライアントアプリケーションが自身へのユーザのログイン処理を行う。ユーザID及びパスワードの一例を図7のユーザ情報700に示す。
【0047】
ステップS403で、携帯端末100は、ログイン後に表示する不図示のメニュー画面をサーバ200に要求する。メニュー画面とは、参加する会議(会議が開催されている会議室)を選択するための画面である。
【0048】
ステップS404で、サーバ200は当該要求を受信し、ステップS405でメニュー画面を生成して携帯端末100に送信する。具体的には生成したメニュー画面のhtml情報(画面情報)を送信する。画面情報には、各会議室の選択部と会議室IDが対応付けて記憶されている。
【0049】
ステップS406で、携帯端末100は当該画面情報を受信し、htmlを解析して表示画面に表示する。
【0050】
ステップS407で、携帯端末100は、ユーザからの入室する会議室の選択操作(参加する会議の選択操作)を受け付ける。そして、選択された会議室の会議室IDを画面情報から特定して、当該会議室へのログインユーザの入室要求をサーバ200に送信する。当該乳汁要求には、携帯端末100のログインユーザのユーザIDと、携帯端末100自身の端末IDを含める。
【0051】
ステップS408で、サーバ200は当該要求を受け付け、ステップS409で、ログインユーザを要求された会議室に入室させる処理を行う。
【0052】
具体的には、当該ログインユーザのユーザIDを、入室要求がされた、予めサーバ200の外部メモリに記憶されている会議室に対応付けて記憶する。当該対応付けを示す情報の一例を図7の会議情報710に示す。ステップS409では、サーバ200は、入室要求された会議室の会議室ID711に対応する参加者ID713の欄に、入室要求元の携帯端末100でログイン中のログインユーザのユーザIDを追加して記憶する。この際、当該ユーザのログインしている携帯端末100の端末IDを、端末ID714に記憶する。会議ID712は、会議室ID711の会議室で開催されている会議のIDであり、会議が終了した場合は削除される。
【0053】
図4の説明に戻る。ステップS410で、サーバ200は、図8の会議画面800に示す会議画面の画面情報を自機の外部メモリから取得して、携帯端末100に送信する。当該画面情報は例えば画面のレイアウトを示すhtml情報であり、801や802に示すような会議画像は含まれていない。つまり、会議画面のテンプレート情報である。
【0054】
ステップS411で、携帯端末100は、当該会議画面の情報を受信してメモリに記憶する。また、当該会議画面800を表示画面に表示する。
【0055】
ステップS412で、携帯端末100は、カメラを起動する。具体的には、携帯端末100のOSに対して、カメラアプリケーションにインストールされている所定のカメラアプリケーションを起動し、撮像を開始するよう指示する。ここでは、まずインカメラを用いて撮像を開始するようカメラアプリケーションに指示するものとする。
【0056】
インカメラとアウトカメラの切替は、後述する会議室入室後の画面(会議画面800(図8))の「イン・アウト切替」ボタンの押下を受け付けることで切替可能である。具体的には、ウェブ会議アプリケーションがカメラアプリケーションにインカメラとアウトカメラの切替を指示し、指示を受け付けたカメラアプリケーションが、インカメラを使用中の場合にはアウトカメラに、アウトカメラを使用中の場合にはインカメラに、使用するカメラを切替える。
【0057】
携帯端末100は、ステップS413〜S414の処理を、入室中の会議室からログインユーザが退室するまで繰り返す。
【0058】
ステップS413で、携帯端末100は、カメラアプリケーションにより起動したカメラで撮像された撮像画像をカメラアプリケーションから取得し、メモリに記憶する。具体的には、後述するステップS414でサーバ200に送信する画像を記憶する会議画像テーブル720(図7)に、当該撮像画像を逐次記憶する(取得した順に、順次記憶する)。
【0059】
会議画像テーブル720は、会議画像の送信元の端末ごとに会議画像を蓄積して逐次記憶するテーブルである。ここでいう送信元の端末とは、会議画像を送信する携帯端末100A〜100Dのいずれかであり、サーバ200は含まれない。
【0060】
端末ID721は当該会議画像を送信する送信元の端末の端末IDである。ステップS413の時点では自機の端末IDが格納される。シーケンス番号722は、会議画像の記憶された順序を示す。会議画像723は、会議画像の実体データ(画像データ)である。会議画像723には、カメラで撮像された動画(動画像)のフレーム(1コマ)ごとの画像が逐次記憶される。C004、C005等は画像の名称である。画像の名称は、ウェブ会議アプリケーションがカメラアプリケーションから撮像画像を取得した時点で、ウェブ会議アプリケーションにより一意の名称が付与される。
【0061】
送信済フラグ724は、サーバ200へ送信済みの画像を示すフラグである。送信済フラグ724=1は送信済み、送信済フラグ724=0は未送信を示す。
【0062】
ステップS414で、携帯端末100は、自機の会議画像(自機の端末IDが端末ID721に記憶されている会議画像)のうち、未表示の画像を表示画面の所定の表示領域に表示する。例えば、自機の会議画像を表示領域801に表示する。また、最も古い未送信の会議画像を取得してサーバ200に送信する。送信後、当該会議画像を会議画像テーブル上で送信済みとして管理すべく、送信済フラグ724を1に変更する。
【0063】
ステップS415で、サーバ200は、携帯端末100から送信された会議画像を受信し、ステップS416で、送信元の端末IDと対応付けてメモリ上に記憶する。具体的には、会議画像テーブル720と同じ構成の、サーバアプリケーションが管理する会議画像テーブルに、会議画像の送信元の端末ID(721)と会議画像(723)を対応付けて記憶する。
【0064】
一方、ステップS417〜S418の処理も、入室中の会議室からログインユーザが退室するまで繰り返す。ステップS417〜S418の処理は、ステップS411の処理後に開始する。
【0065】
ステップS417で、携帯端末100は、他機の会議画像の取得要求をサーバ200に送信する。
【0066】
ステップS420で、サーバ200は当該要求を受信し、ステップS421で、要求に応じて他機の会議画像を自身のメモリ上の会議画像テーブルから取得して、携帯端末100に送信する。なお、サーバ200の会議画像テーブルでは、送信済みフラグ724に相当する欄に、フラグの代わりに送信済みの携帯端末100の端末IDを挿入して記憶する。つまり、どの端末にどの会議画像を送信したかを記憶している。ステップS421では、要求元の携帯端末100に未だ送信していない会議画像を特定、取得して送信するものとする。
【0067】
ステップS418で、携帯端末100は、会議画像を逐次受信して、会議画面800の所定の記憶領域に逐次表示する。例えば、表示領域802に示すような小さい表示領域に、各携帯端末の会議画像を挿入して表示・更新する。以上が図4の説明である。
【0068】
次に図5を参照して、本発明の第1の実施形態における、会議画像送信機能のオン/オフ切替処理の流れについて説明する。
【0069】
ステップS501で、携帯端末100は、図8の会議画面に示す「会議画像送信ON/OFF」ボタンの押下指示を受け付ける。
【0070】
ステップS502で、携帯端末100は、自機の会議画像の送信状態を示す情報を自機のメモリから取得する。例えば会議画像送信フラグ730を取得する。会議画像送信フラグ730は自機が会議画像を外部装置に送信している状態か否かを示す。会議画像送信フラグ730=ONは、会議画像を外部装置に送信している状態、つまり会議画像の送信機能が有効な状態を示す。会議画像送信フラグ730=OFFは、会議画像を外部装置に送信していない状態(送信を中止している状態)、つまり会議画像の送信機能が無効となっている状態を示す。
【0071】
「会議画像送信ON/OFF」ボタンが押下された時点で、会議画像送信フラグ730=ONだった場合、処理をステップS503に移行する。会議画像送信フラグ730=OFFだった場合、処理をステップS503に移行する。
【0072】
ステップS503で、携帯端末100は、カメラで撮像した撮像画像を会議画像テーブル720に記憶する処理を停止する。具体的には、ステップS412で起動したカメラアプリケーションにアプリの終了指示をする。当該指示を受け付けたカメラアプリケーションは終了し、撮像を中止する。
【0073】
ステップS504で、携帯端末100は、図4のステップS414で行っていた会議画像の送信処理を中止する。例えば、送信機能有効/無効判定部313が、会議画像送信部312に対して会議画像の送信を中止するよう指示し、当該指示を受け付けた会議画像送信部312が会議画像の外部装置への送信を中止する。ステップS505で、携帯端末100は、会議画像送信フラグ730をOFFに変更する。
【0074】
ステップS506では、携帯端末100は、カメラで撮像した撮像画像の会議画像テーブル720への記憶処理を再開する。具体的には、携帯端末100のOSに対して、カメラアプリケーションにインストールされている所定のカメラアプリケーションを起動し、撮像を再開するよう指示する。
【0075】
ステップS507で、携帯端末100は、図4のステップS414で行っていた会議画像の送信処理を再開する。例えば、送信機能有効/無効判定部313が、会議画像送信部312に対して会議画像の送信を開始するよう指示し、当該指示を受け付けた会議画像送信部312が会議画像の外部装置への送信を再開する。ステップS508で、携帯端末100は、会議画像送信フラグ730をONに変更し、図5の処理を終了する。以上が図5の説明である。
【0076】
次に図6を参照して、本発明の第1の実施形態における、静止画共有処理の流れについて説明する。
【0077】
ステップS601で、携帯端末100は、会議画像送信フラグ730を参照し、ステップS602で、会議画像の送信機能が有効か判定する(会議画像を外部装置に送信しているか判定する)。会議画像の送信機能が有効になっている場合は処理をステップS603に移行し、会議画像の送信機能が無効になっている場合は、「静止画共有」ボタンをグレーアウトして、押下できない状態に変更し、図6の処理を終了する。
【0078】
ステップS603で、携帯端末100は、「静止画共有」ボタン803を、会議画面800上に、押下可能に表示する。例えば、当該「静止画共有」ボタン803をアクティブな状態に変更して表示する。
【0079】
つまり、会議画像の送信機能が有効になっている場合に、携帯端末100の状態を、静止画の送信が可能な状態に変更する。
【0080】
また、会議画像の送信機能が有効になっている場合に、「静止画共有」ボタン803を表示することで、静止画を他の端末に送信し共有可能な状態であることをユーザに通知することができる。
【0081】
ステップS604で、「静止画共有」ボタン803の押下を受け付けると、ステップS605で、携帯端末100は、「静止画共有」ボタン803の押下を受け付けた時点で、図4のステップS412で、会議画像として、サーバ200に撮像画像を送信中か静止画を送信中か判定する。
【0082】
例えば、過去の所定の時間の間に送信された画像の名称(会議画像723)を取得し、所定の時間(例えば過去2秒間)、サーバ200に対して同じ名称の画像が送信され続けている場合には、静止画を送信中であると判定する。所定の時間(例えば過去2秒間)、サーバ200に対して異なる名称の画像が逐次送信されている場合には、撮像画像を送信中であると判定する。
【0083】
撮像画像を送信中と判定した場合には処理をステップS606に移行し、静止画を送信中と判定した場合には処理をステップS609に移行する。
【0084】
ステップS606で、携帯端末100は、「静止画共有」ボタン803の押下を受け付けた時点で、表示画面に表示していた撮像画像をキャプチャする(取得してメモリに記憶する)。
【0085】
ステップS607で、携帯端末100は、カメラアプリケーションによって撮像された撮像画像の、会議画像テーブル720への記憶処理を中止する。
【0086】
ステップS608で、携帯端末100は、ステップS606でキャプチャした静止画を、会議画像テーブル720の会議画像723に挿入して記憶する。そして、当該会議画像(静止画)をサーバ200に送信したとしても、送信済フラグ724を送信済み(=1)に変更することなく、常に未送信の状態(=0)とするよう会議画像送信部に指示する。これにより、静止画が送信されても送信済みフラグ724を0から1へ更新する処理が停止する。よって、ステップS412で会議画像送信部は、未送信として管理される最も古い画像である当該静止画を、繰り返し、サーバ200に送信し続ける。
【0087】
図8の会議画面800は、表示領域801に撮像画像が表示されており、撮像画像を他の端末に送信している状態を示す。図8の会議画面810及び820は、「静止画共有」ボタン803の押下を受け付け、静止画を他の端末に送信している状態を示す。図8の801に示すように、撮像画像を送信中の場合は「動画共有中」と表示し、静止画を送信中の場合は「静止画共有中」と表示することで、現在どの種類の画像の送信が行われていることをユーザに通知する。
【0088】
ステップS609で、携帯端末100は、カメラアプリケーションに指示し、カメラアプリケーションによって撮像された撮像画像の、会議画像テーブル720への記憶処理を再開する。また、直前まで送信していた静止画の送信済フラグ724を送信済み(=1)に変更する。
【0089】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、既に画像送信に用いられている機能を用いて、新たに取得した画像を容易に送信可能とする仕組みを提供することができる。
【0090】
具体的には、同じ会議に参加中の他の端末に対して、撮像画像を送信していた通信を用いて、新たに静止画像送信用のサービス(機能)の起動、通信の確立を行うことなく、容易に静止画を送信することができる。
【0091】
なお、ウェブ会議アプリケーションがカメラアプリケーションに指示を出しても正常に応答しない(例えばカメラアプリケーションが正常に動作していない)場合は、ウェブ会議アプリケーションは会議画像送信フラグ730を自動でOFFに設定する。また、そもそも携帯端末100がカメラ装置を備えない、又は、携帯端末100にカメラ装置が接続されていない場合は、ウェブ会議アプリケーションは会議画像送信フラグ730を自動でOFFに設定する。携帯端末100がカメラ装置を備えない、又は、携帯端末100にカメラ装置が接続されていないことは、カメラアプリケーションの起動をOSに要求した際に、OSから携帯端末100がカメラ装置を備えない旨、又は、携帯端末100にカメラ装置が接続されていない旨の返答を受け付けることで特定可能である。
【0092】
<第2の実施形態>
【0093】
以下、図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通する処理、画面、データについては記載を省略する。
【0094】
携帯端末100は、図9の処理を、図6のステップS602の直後に実行する。
【0095】
ステップS901で、携帯端末100は、自機の加速度センサ212から取得され、メモリ上に記憶されている加速度の情報を取得する。ここでいう加速度の情報とは、例えば図10の加速度情報1000である。加速度情報1000は、携帯端末100の加速度の履歴を記録した情報である。ここでは0.1秒毎に加速度センサ212から加速度を取得して記憶しているものとする。
【0096】
ステップS902で、携帯端末100は、携帯端末100携帯端末100が現実空間上を動いているか判定する。具体的には、加速度情報1000の過去0.5秒間の間に、加速度(x、y、zの値)に閾値を超える変化があった場合に、携帯端末が動いていると判定する。本実施形態において当該閾値は0.1であるものとする。携帯端末100が動いている状態とは、例えば、携帯端末100がユーザの手に持たれている、ユーザの体に装着されている状態が想定される。
【0097】
一方、加速度情報1000の過去0.5秒間の間に、加速度(x、y、zの値)に閾値を超える変化がなかった場合に、携帯端末100が動いていないと判定する。携帯端末100が動いていない状態(静止している状態)とは、例えば、携帯端末100が卓上に置かれている状態が想定される。
【0098】
携帯端末100が動いていないと判定した場合は処理を終了し、携帯端末100が動いていると判定した場合、処理を図6のステップS603に移行して、「静止画共有」ボタン803を押下可能に表示する。
【0099】
図10の加速度情報1000では、2016年07月26日の10:22:21:01から2016年07月26日の10:22:21:03までの0.2秒間だけ見れば携帯端末が動いていない状態である。2016年07月26日の10:22:21:03から2016年07月26日の10:22:21:08までの0.5秒間の間では、携帯端末が動いていることを示している。
【0100】
本発明の第2の実施形態によれば、例えば被写体の動作を監視する目的で携帯端末を卓上に設置して被写体の動画を撮像し、取得して送信している場合や、携帯端末を卓上に設置してインカメラでユーザの顔の動画を送信している場合において、例えば誤操作による静止画の送信開始を防止することができる。
【0101】
また、携帯端末が動いていて、手振れやピントのズレ等が発生してしまう可能性がある場合に、静止画を会議画像として送信できるようにすることができる。
【0102】
<第3の実施形態>
【0103】
以下、図11及び図12を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通する処理、画面、データについては記載を省略する。
【0104】
第3の実施形態においては、インカメラ使用時は静止画共有を行わず、アウトカメラ使用時には静止画共有を可能とする。
【0105】
インカメラを使用する際は、一般に、端末を使用しているユーザ自身の画像(例えば顔の画像)を撮像することが多い。顔画像が静止画になってしまうと、当該ユーザの発話した音声と顔画像が連動しないことで違和感が生じてしまうため、静止画の共有は避けることが望ましい。よって、第3の実施形態においては、インカメラ使用時は「静止画共有」ボタンを操作可能に表示しないことで(例えばグレーアウト表示することで)、顔画像の静止画の共有を防止している。
【0106】
携帯端末100は、図11の処理を、図6のステップS602の直後に実行する。
【0107】
ステップS1101で、携帯端末100は、自機の外部メモリに記憶されているインカメラ使用フラグ1200をメモリ上に読み出して参照する。
【0108】
インカメラ使用フラグ1200=ONは、インカメラが使用されていることを示す。インカメラ使用フラグ1200=OFFは、アウトカメラが使用されていることを示す。インカメラ使用フラグ1200は、図4のステップS412の時点でウェブ会議アプリケーションによりONの値が挿入されて記憶され、その後、「イン・アウト切替」ボタンが押下されることで(カメラアプリケーションによるインカメラからアウトカメラへの切替がされることで)ウェブ会議アプリケーションがOFFに変更する。また、インカメラ使用フラグ1200=OFFの状態で、「イン・アウト切替」ボタンが押下されることで(カメラアプリケーションによるアウトカメラからインカメラへの切替がされることで)ウェブ会議アプリケーションがONに変更する。
【0109】
ステップS1102で、携帯端末100は、インカメラ使用中かアウトカメラ使用中かを判定(特定)し、インカメラ使用中の場合には処理を終了し、アウトカメラ使用中の場合には処理をステップS603に移行して、「静止画共有」ボタン803を押下可能に表示する。
【0110】
本発明の第3の実施形態によれば、インカメラ使用時は静止画共有を行わず、アウトカメラ使用時には静止画共有を可能とすることができる。
【0111】
以上説明したように、本発明によれば、既に画像送信に用いられている機能を用いて、新たに取得した画像を容易に送信可能とする仕組みを提供することができる。
【0112】
よって、会議中に容易に静止画を共有することができる。
【0113】
なお、上述した実施形態の説明においては、送信機能が有効な場合に「静止画共有」ボタンを押下可能に表示し、送信機能が無効な場合に「静止画共有」ボタンを押下できないように表示するものとしたが、送信機能が無効な場合にはそもそも「静止画共有」ボタンを表示しないようにしてもよい。
【0114】
また、上述した実施形態の説明においては、送信機能が有効か無効かによって、静止画の送信を行うか否か(「静止画共有」ボタンを表示することで静止画の送信を行える状態にするか否か)を切替えるものとしたが、例えば、カメラアプリケーションから撮像画像を取得できる状態かを判定して、撮像画像を取得できる状態の場合には携帯端末の状態を静止画の送信を行える状態に変更し、撮像画像を取得できない状態の場合には携帯端末の状態を静止画の送信を行わない状態に変更するようにしてもよい。具体的には、図6のステップS602の代わりに、カメラアプリケーションから撮像画像を取得しているか判定し、取得している場合には処理をステップS603に移行し、取得していない場合には処理を終了する。例えば、会議画像テーブル720のレコードを参照して、所定の時間の間(例えば過去5秒間の間)に所定数以上(例えば25以上)の撮像画像が会議画像テーブル720に追加されている場合に、カメラアプリケーションから撮像画像を取得していると判定し、所定数以上(例えば25以上)の撮像画像が会議画像テーブル720に追加されていない場合に、撮像画像を取得していないと判定するものとする。なお、当該判定方法はあくまで一例であり、他の判定方法を用いてもよい。
【0115】
こうすることで、例えば会議画像の送信機能は一時的に無効にされている場合であっても静止画のキャプチャと会議画像テーブル720への記憶が可能となり、会議画像の送信が再開された時点で静止画の送信を開始できる。
【0116】
また、上述した実施形態の説明においては、サーバ200で各画面情報を生成して、当該画面情報を携帯端末100が受信することで画面を表示していたが、予め画面の情報が携帯端末100のメモリ上に記憶してある場合には、各画面情報の要求、生成及び送受信の処理を省略し、自身のメモリ上に記憶されている画面情報を読み出して表示画面に表示するものとする。
【0117】
尚、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0118】
具体的には、携帯端末100とサーバ200が一体であり、上述した実施形態の各ステップの処理を1つの筐体として実行するようにしてもよい。
【0119】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0120】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0121】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0122】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0123】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0124】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0125】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0126】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0127】
尚、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0128】
100A 携帯端末
100B 携帯端末
100C 携帯端末
100D 携帯端末
101 ネットワーク
200 サーバ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12