【実施例】
【0227】
本明細書中に記載される本発明がより充分に理解され得る目的で、以下の実施例を示す。本願に記載される合成のおよび生物学的な実施例は、本明細書中に提供される化合物、薬学的組成物および方法を例証するために提供されるものであって、決してその範囲を限定すると解釈されるべきでない。
【0228】
材料および方法
本明細書中に提供される化合物は、以下の一般的な方法および手順を使用して、容易に入手可能な出発物質から調製され得る。典型的なまたは好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応体のモル比、溶媒、圧力など)が与えられるが、別段述べられない限り、他のプロセス条件も使用することができることが理解される。最適反応条件は、使用される特定の反応体または溶媒によって変動し得るが、そのような条件は、慣用的な最適化によって当業者によって決定され得る。
【0229】
さらに、当業者には明らかであり得るように、従来の保護基は、ある特定の官能基が望まれない反応を起こすことを防ぐために必要であり得る。特定の官能基に対する好適な保護基の選択ならびに保護および脱保護に適した条件は、当該分野で周知である。例えば、数多くの保護基ならびにそれらの導入および除去は、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,第2版,Wiley,New York,1991およびその中で引用されている参考文献に記載されている。
【0230】
本明細書中に提供される化合物は、公知の標準的な手順によって単離され得、精製され得る。そのような手順としては、再結晶、カラムクロマトグラフィー、HPLC、または超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)が挙げられる(がこれらに限定されない)。以下のスキームは、本明細書中に列挙される代表的なトリアゾールおよびテトラゾールの調製に関して詳細に提示される。本明細書中に提供される化合物は、有機合成分野の当業者によって、公知のまたは商業的に入手可能な出発物質および試薬から調製され得る。本明細書中に提供されるエナンチオマー/ジアステレオマーの分離/精製において使用するために利用可能な例示的なキラルカラムとしては、CHIRALPAK(登録商標)AD−10、CHIRALCEL(登録商標)OB、CHIRALCEL(登録商標)OB−H、CHIRALCEL(登録商標)OD、CHIRALCEL(登録商標)OD−H、CHIRALCEL(登録商標)OF、CHIRALCEL(登録商標)OG、CHIRALCEL(登録商標)OJおよびCHIRALCEL(登録商標)OKが挙げられるが、これらに限定されない。
【0231】
本明細書中に報告される
1H−NMR(例えば、中間体について)は、化合物(例えば、本明細書中に記載される化合物)の全NMRスペクトルの部分的な表現であり得る。例えば、報告される
1H NMRは、約1ppm〜約2.5ppmの間のδ(ppm)の領域を排除し得る。代表的な実施例についての全
1H−NMRスペクトルのコピーは、図面に与えられている。
【0232】
分取HPLCのための一般方法:カラム:Waters RBridge prep 10μm C18、19×250mm。移動相:アセトニトリル、水(NH
4HCO
3)(30Lの水、24gのNH
4HCO
3、30mLのNH
3.H
2O)。流量:25mL/分。
【0233】
分析HPLCのための一般方法:移動相:A:水(10mMのNH
4HCO
3)、B:アセトニトリル勾配:5%〜95%のBを1.6分間または2分間。流量:1.8または2mL/分;カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm、45C。
【0234】
合成手順
本発明の化合物は、当業者に公知の適切な試薬、出発物質および精製方法を使用して、当該分野において報告されている方法(Upasaniら、J.Med.Chem.1997,40:73−84;およびHogenkampら、J.Med.Chem.1997,40:61−72)に従って調製され得る。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される化合物は、19−ノルプレグナンブロミドの、求核試薬での求核置換を含む、一般スキーム1〜3に示される方法を使用して、調製され得る。特定の実施形態において、この求核試薬は、19−ノルプレグナンブロミドと、THF中K
2CO
3の存在下で反応する。
【0235】
スキーム1
【化22】
【0236】
スキーム2
【化23】
【0237】
スキーム3
【化24】
【0238】
実施例1。SAおよびSA中間体の合成
【化25】
【0239】
化合物SA−Bの合成。テトラヒドロフラン(300mL)および濃臭化水素酸(1.0mL)中の化合物SA−A(50g,184mmol)およびパラジウムブラック(2.5g)を、10atmの水素で水素化した。室温で24時間撹拌した後に、この混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、粗製化合物を得た。アセトンから再結晶して、化合物SA−B(42.0g,収率:83.4%)を白色粉末として得た。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ2.45−2.41 (m, 1H), 2.11−3.44 (m, 2H), 3.24 (s, 3H), 2.18−2.15 (m, 1H), 2.01−1.95 (m, 1H), 1.81−1.57 (m, 7H), 1.53−1.37 (m, 7H), 1.29−1.13 (m, 3H), 1.13−0.90 (m, 2H), 0.89 (s, 3H)。
【0240】
化合物SA−Cの合成。SA−B(42.0g,153.06mmol)の600mLの無水トルエン中の溶液を、メチルアルミニウムビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシド(MAD)(459.19mmol,3.0eq,新たに調製した)溶液にN
2下−78℃で滴下により添加した。この添加が完了した後に、この反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。次いで、3.0MのMeMgBr(153.06mL,459.19mmol)を上記混合物にN
2下−78℃でゆっくりと滴下により添加した。次いで、この反応混合物をこの温度で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)は、この反応が完了したことを示した。次いで、飽和水性NH
4Clを上記混合物に−78℃でゆっくりと滴下により添加した。この添加が完了した後に、この混合物を濾過し、そのフィルターケーキをEtOAcで洗浄し、その有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル20:1から3:1)により精製して、化合物SA−C(40.2g,収率:90.4%)を白色粉末として得た。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ2.47−2.41 (m, 1H), 2.13−2.03 (m, 1H), 1.96−1.74 (m, 6H), 1.70−1.62 (m, 1H), 1.54−1.47 (m, 3H), 1.45−1.37 (m, 4H), 1.35−1.23 (m, 8H), 1.22−1.10 (m, 2H), 1.10−1.01 (m, 1H), 0.87 (s, 3H)。
【0241】
化合物SA−Dの合成。PPh
3EtBr(204.52g,550.89mmol)のTHF(500mL)中の溶液に、t−BuOK(61.82g,550.89mmol)のTHF(300mL)中の溶液を0℃で添加した。この添加が完了した後に、この反応混合物を60℃で1時間撹拌し、次いでTHF(300mL)に溶解させたSA−C(40.0g,137.72mmol)を60℃で滴下により添加した。この反応混合物を60℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてSat.NH
4Clでクエンチし、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして濃縮して、粗製生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル50:1から10:1)により精製して、化合物SA−D(38.4g,収率:92%)を白色粉末として得た。
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ5.17−5.06 (m, 1H), 2.42−2.30 (m, 1H), 2.27−2.13 (m, 2H), 1.89−1.80 (m, 3H), 1.76−1.61 (m, 6H), 1.55−1.43 (m, 4H), 1.42−1.34 (m, 3H), 1.33−1.26 (m, 6H), 1.22−1.05 (m, 5H), 0.87 (s, 3H)。
【0242】
化合物SA−Eの合成。SA−D(38.0g,125.62mmol)の乾燥THF(800mL)中の溶液に、BH
3.Me
2Sの溶液(126mL,1.26mol)を氷浴下で滴下により添加した。この添加が完了した後に、この反応混合物を室温(14℃〜20℃)で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル3:1)は、この反応が完了したことを示した。この混合物を0℃まで冷却し、そして3.0MのNaOH水溶液(400mL)、その後、30%の水性H
2O
2(30%,300mL)を添加した。この混合物を室温(14℃〜20℃)で2時間撹拌し、次いで濾過し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性Na
2S
2O
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して粗製生成物(43g,粗製)を無色油状物として得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0243】
化合物SA−Fの合成。SA−E(43.0g,134.16mmol)のジクロロメタン(800mL)中の溶液に、0℃でPCC(53.8g,268.32mmol)を少しずつ添加した。次いで、この反応混合物を室温(16℃〜22℃)で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル3:1)は、この反応が完了したことを示したので、この反応混合物を濾過し、DCMで洗浄した。その有機相を飽和水性Na
2S
2O
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、粗製生成物を得た。この粗製生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル50:1から8:1)により精製して、化合物SA−F(25.0g,収率:62.5%,2工程にわたり)を白色粉末として得た。
1H NMR(SA−F):(400MHz,CDCl3)δ2.57−2.50 (m, 1H), 2.19−2.11 (m, 4H), 2.03−1.97 (m, 1H), 1.89−1.80 (m, 3H), 1.76−1.58 (m, 5H), 1.47−1.42 (m, 3H), 1.35−1.19 (m, 10H), 1.13−1.04 (m, 3H), 0.88−0.84 (m, 1H), 0.61 (s, 3H)。
【0244】
化合物SAの合成。SA−F(10g,31.4mmol)およびaq.HBr(5滴,水中48%)の、200mLのMeOH中の溶液に、臭素(5.52g,34.54mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を17℃で1.5時間撹拌した。得られた溶液を飽和水性NaHCO
3で0℃ででクエンチし、そしてEtOAc(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、(PE:EA=15:1から6:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物SA(9.5g,収率:76.14%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS:rt 5.4min;m/z 379.0, 381.1, 396.1。
【0245】
実施例2。化合物SA−1の合成。
【化26】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、3H−1,2,4−トリアゾール(32mg,0.46mmol)およびSA(36mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(11mg,31.3%)。
1HNMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.67 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.27(AB,1H), 4.18(AB,1H) 2.65(1H, t), 1.27(s, CH
3), 0.67 (s, 3H)。
【0246】
実施例3。化合物SA−2の合成。
【化27】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−テトラゾール(16mg,0.23mmol)およびSA(70mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体SA−2(8mg,11.7%)として、および副生成物(10mg,14.0%)を得た。
SA−2:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 8.74 (s, 1H), 5.31(AB,1H),5.17(AB,1H), 2.65(1H, t), 1.28(s, CH
3), 0.67 (s, 3H)。
【0247】
実施例4。化合物SA−3の合成。
【化28】
SA(1g,2.52mmol)のDMF(20mL)中の懸濁物に、K
2CO
3(1.04g,7.55mmol)および4−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール(313.64mg,3.77mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をprep−HPLCにより精製して、表題化合物SA−3(269.2mg,収率=26.59%)をオフホワイトの固体として得た。
1HNMR(SA−3)(400MHz,CDCl
3)δ7.42 (s, 1H), 5.14−5.13 (m, 2H), 2.57−2.56 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.01−2.00 (m, 2H), 1.81−1.70 (m, 6H), 1.45−1.39 (m, 7H), 1.27−1.24 (m, 9H), 1.01−1.00 (m, 3H), 0.70 (s , 3H)。
【0248】
実施例5。化合物SA−4およびSA−5の合成。
【化29】
4−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール(836.4mg,10.07mmol)およびK
2CO
3(1.39g,10.07mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、化合物SA(2.0g,5.03mmol)を室温(13〜17℃)でN
2下で添加した。この反応混合物を室温(13〜17℃)で4時間撹拌した。TLCは、この反応が完了したことを示した。次いで、この反応混合物を水に注ぎ、そしてEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルにより精製して、730mgのSA−4/SA−5の混合物および副生成物(500mg,収率:25%)を得た。この混合物をSFC精製により分割して、SA−4(249.8mg,収率:12.5%)およびSA−5(426.2mg,収率:21.3%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SA−4):(400MHz,CDCl3)δ7.49 (s, 1H), 5.14−5.02 (m, 2H), 2.67−2.63 (m, 1H), 2.21−2.16 (m, 4H), 2.11−2.08 (m, 1H), 1.88−1.75 (m, 6H), 1.65−1.55 (m, 1H), 1.51−1.37 (m, 7H), 1.33−1.22 (m, 8H), 1.14−1.08 (m, 3H), 0.69 (s, 3H)。
1H NMR(SA−5):(400MHz,CDCl3)δ7.35 (s, 1H), 5.20−5.04 (m, 2H), 2.65−2.61 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.25−2.17 (m, 1H), 2.09−2.05 (m, 1H), 1.88−1.63 (m, 7H), 1.50−1.28 (m, 15H), 1.15−1.06 (m, 3H), 0.67 (s, 3H)。
【0249】
実施例6。化合物SA−6およびSA−7の合成。
【化30】
化合物SA(120mg,0.29mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(210mg,1.5mmol)および5−メチル−2H−テトラゾール(126mg,1.5mmol)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌し、このときにLCMS分析は、この反応が完了したことを示した。次いで、この反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep−HPLCにより精製して、SA−6(10mg,0.025mmol,収率=8%)、SA−7(8mg,0.020mmol,収率=7%)をオフホワイトの固体として得た。SA−6:
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ5.16−5.03 (m, 2H), 2.66 (t, 1H), 2.46 (s, 3 H), 2.25−2.10 (m, 1H), 2.08−2.02 (m, 1H), 1.90−1.70 (m, 7H), 1.68−1.02 (m, 18H),0.67 (s, 3 H)。LC−MS:rt=2.20 min; m/z=401.3 (M+H)
+。SA−7:
1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ5.40−5.30 (m, 2H), 2.62 (t, 1H), 2.55 (s, 3 H), 2.30−2.00 (m, 2H), 1.90−1.56 (m, 7H), 1.50−1.02 (m, 18H), 0.70 (s, 3 H)。LC−MS:rt=2.30 min; m/z=401.2 (M+H)
+。
【0250】
実施例7。化合物SA−8の合成。
【化31】
化合物SA(150mg,0.377mmol)およびK
2CO
3(104.3mg,0.755mmol)の乾燥DMF(10mL)中の溶液に、5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール(104.2mg,0.755mmol)をN
2下室温(14〜20℃)で添加した。この反応混合物を同じ温度で18時間撹拌した。この反応混合物を水に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EtOAc=10:1から1:1)により精製して、SA−8(89.1mg,収率:51.9%)を白色粉末として得た。
1H NMR(SA−8):(400MHz,CDCl3)δ5.51 (s, 2H), 2.69−2.65 (m, 1H), 2.26−2.18 (m, 1H), 2.09−2.05 (m, 1H), 1.87−1.77 (m, 6H), 1.69−1.62 (m, 1H), 1.55−1.43 (m, 7H), 1.37−1.26 (m, 8H), 1.19−1.09 (m, 3H), 0.72 (s, 3H)。
【0251】
実施例8。化合物SA−9の合成。
【化32】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、3H−1,2,4−トリアゾール(16mg,0.23mmol)およびSA(70mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体SA−9として得た(15mg,22%)。SA−9:
1HNMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.76 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.27(AB,1H),5.14(AB,1H), 2.65(1H, t), 1.27(s, 3H), 0.67 (s, 3H)。
【0252】
実施例9。SC−SSおよびSC−SS中間体の合成
【化33】
【0253】
化合物SC−KKおよびSC−LLの合成。トリメチルスルホキソニウムヨージド(43g,210mmol)の、200mLのDMSO中の撹拌溶液に、NaH(60%,8.4g,210mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、化合物SC(30g,105mmol)の、20mLのDMSO中の懸濁物を滴下により添加した。2.5時間後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。次いで、合わせた酢酸エチル層をブライン(100mL×3)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1から15:1)により精製して、化合物SC−LL(14.7g,49mmol,47%)を得た。
【0254】
化合物SC−MMおよびSC−NNの合成。反応物質混合物SA−KKとSA−LLとの混合物(3.0g,10.0mmol,1:1)に、乾燥(Bu)
4NFを添加し、次いでこの混合物を100℃で一晩加熱した。その残余の混合物を50mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、生成物混合物SC−MMおよびSC−NN(2.1g,6.5mmol,65%)をオフホワイトの固体として得た。
【0255】
化合物SC−OOおよびSC−PPの合成。反応物質混合物SC−MMおよびSC−NN(2.1g,6.5mmol)の無水THF(30mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,13.0mL,13.0mmol)を添加し、この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。2MのNaOH溶液(20mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(20mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物混合物を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0256】
化合物SC−QQおよびSC−RRの合成。粗製反応物質混合物化合物SC−OOおよびSC−PP(2.2g,6.5mmol,理論量)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、クロロギ酸ピリジニウム(Pcc)を少しずつ(2.8g,13.0mmol)添加した。この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15:1)により精製して、生成物SC−QQ(910mg,2.7mmol,収率=41%(2工程))をオフホワイトの固体として、そして生成物SC−RR(850mg,2.5mmol,収率=39%(2工程))をオフホワイトの固体として得た。化合物SC−QQ:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):4.17 (d, 2H), 2.53 (t, 1H), 2.17−2.13 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.03−2.00 (m, 1H), 0.62 (s, 3H)。化合物SC−RR:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):4.45 (AB×d, 1H), 4.39 (AB×d, 1H), 2.54 (t, 1H), 0.62 (s, 3H)。
【0257】
化合物SFの合成。反応物質SC−RR(100mg,0.301mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。得られた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SFを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0258】
実施例10。化合物SF−1の合成。
【化34】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−テトラゾール(28mg,0.4mmol)および化合物SF(83mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いでその残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SF−1をオフホワイトの固体として得た(6mg,8%)。SF−1:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):8.75 (s, 1H), 5.32 (AB, 1H), 5.19 (AB, 1H), 4.48 (AB×d, 1H), 4.38 (AB×d, 1H), 2.68 (t, 1H), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.10 min, m/z=405.4[M+H]
+。
【0259】
実施例11。化合物SF−2およびSF−3の合成。
【化35】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−2H−テトラゾール(33.6mg,0.4mmol)およびSF(85mg,0.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で15時間撹拌した。その残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SF−2をオフホワイトの固体として(22mg,26%)、そしてSF−3をオフホワイトの固体として(38mg,45%)得た。SF−2:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.15 (AB, 1H), 5.06 (AB, 1H), 4.48 (AB×d, 1H), 4.39 (AB×d, 1H), 2.68 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 0.69 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.09 min, m/z=419.3[M+H]
+。SF−3:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.35 (t, 2H), 4.48 (AB×d, 1H), 4.38 (AB×d, 1H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.25−2.18 (m, 2H), 2.10−2.04 (m, 1H), 0.72 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.20 min, m/z=419.1[M+H]
+。
【0260】
実施例12。化合物SF−4の合成。
【化36】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−1,2,3−トリアゾール(28mg,0.4mmol)および化合物SF(85mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いでその残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SF−4をオフホワイトの固体として得た(12mg,15%)。化合物SF−4:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.76 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 5.28 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 4.48 (AB×d, 1H), 4.38 (AB×d, 1H), 2.66 (t, 1H), 2.25 (s, 1H), 2.23−2.20 (m, 1H), 2.11−2.08 (m, 1H), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.05 min, m/z=404.3[M+H]
+。
【0261】
実施例13。SGおよびSG中間体の合成。
【化37】
【0262】
化合物SG−B1およびSG−B2の合成。化合物SC(800mg,2.79mmol)およびPhSO
2CF
2H(540mg,2.79mmol)の、THF(25mL)およびHMPA(0.5mL)中の溶液に、N
2下−78℃でLHMDS(4mL,THF中1M)を滴下により添加した。−78℃で2時間撹拌した後に、この反応混合物を飽和水性NH
4Cl溶液(10mL)でクエンチし、そして室温まで温め、次いでEt
2O(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、化合物SG−B1とSG−B2との混合物(700mg)を得た。この混合物をキラル−HPLCによりさらに精製して、化合物SG−B1(200mg,t=4.31min)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.99−7.97 (d, 2H), 7.77−7.75 (m, 1H), 7.64−7.60 (m, 2H), 5.14−5.08 (m, 1H), 0.88 (s, 3H);化合物SG−B2(260mg,t=5.66min)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 8.00−−7.98 (d, 2H), 7.77−7.75 ( m, 1H), 7.64−7.60 (m, 2H), 5.14−5.09 (m, 1H), 0.88 (s, 3H)。
【0263】
化合物SG−Cの合成。化合物SG−B2(100mg,0.209mmol)および無水Na
2HPO
4(100mg)の無水メタノール(5mL)中の溶液に、N
2下−20℃でNa/Hgアマルガム(500mg)を添加した。−20℃から0℃で1時間撹拌した後に、このメタノール溶液をデカンテーションし、そしてその固体残渣をEt
2O(5×3mL)で洗浄した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、化合物SG−C(36mg,0.106mmol,51%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 6.02−5.88 (t, 1H), 5.17−5.15 (m, 1H), 0.88 (s, 3H)。
【0264】
化合物SG−Dの合成。化合物SG−C(150mg,0.443mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1.34mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴中で冷却し、次いで10%の水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%水溶液(1.2mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SG−D(210mg)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0265】
化合物SG−Eの合成。粗製化合物SG−D(210mg)を10mLのH
2O飽和ジクロロメタン(ジクロロメタンを数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)に溶解させた溶液に、Dess−Martinペルヨージネート(380mg,0.896mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)により精製して、化合物SG−E(90mg,0.254mmol,57%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 6.01−5.73 (t, 1H), 2.55−2.54 (m), 2.12 (s), 0.62 (s, 3H)。
【0266】
化合物SGの合成。化合物SG−E(80mg,0.226mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(100mg,0.63mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SG(95mg)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0267】
実施例14。化合物SG−1およびSG−2の合成。
【化38】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−テトラゾール(28mg,0.4mmol)および10(86mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。その残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、オフホワイトの固体としてのSG−1(12mg,14.2%)、およびオフホワイトの固体の副生成物(15mg,17.7%)を得た。
SG−1:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):8.74 (s, 1H), 5.87 (t, 1H), 5.32 (AB, 1H, J=18.0Hz), 5.19 (AB, 1H), 2.68 (t, 1H, J=8.5Hz), 2.26−2.20 (m), 2.09−2.05 (m), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.11 min, m/z=423.3[M+H]
+。
【0268】
実施例15。化合物SG−3およびSG−4の合成。
【化39】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−2H−テトラゾール(28mg,0.4mmol)およびSG(86mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。その残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SG−3をオフホワイトの固体として(15mg,17%)、そしてSG−4をオフホワイトの固体として(30mg,34%)得た。SG−3:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.87 (t, 1H), 5.15 (AB, 1H), 5.05 (AB, 1H), 2.67 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.22−2.20 (m, 1H) 2.09−2.07 (m, 1H), 0.69 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.14 min, m/z=437.1[M+H]
+。SG−4:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.87 (t, 1H), 5.35 (s, 2H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 0.72 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.24 min, m/z=437.0[M+H]
+。
【0269】
実施例16。化合物SG−5の合成。
【化40】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−1,2,3−トリアゾール(50mg,0.72mmol)および反応物質(100mg,0.23mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いで、この反応混合物を10mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物SG−5(15.4mg,0.0365mmol,22%)を得た。SG−5:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.75(s,1H), 7.64(s,1H), 5.87(t, 1H), 5.27 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 2.66 (t,1H), 0.69 (s, 3H)。
【0270】
実施例17。SEおよびSE中間体の合成。
【化41】
【化42】
【0271】
化合物SE−Aの合成。EtMgBr(5mmol,THF中1M)のTHF(20mL)中の溶液に、0℃で、化合物SC(858mg,3mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液を、シリンジポンプを介して30分間かけて添加した。0℃で5時間撹拌した後に、この反応混合物を温め、そして室温で一晩撹拌した。この反応混合物を氷冷水でクエンチし、そしてEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その白色残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1から10:1)により精製して、化合物SE−A(900mg)を得た。
【0272】
化合物SE−Bの合成。化合物SE−A(200mg,0.66mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(2mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴中で冷却し、次いで10%の水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%水溶液(1.2mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、化合物SE−B(260mg,粗製)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0273】
化合物SE−Cの合成。化合物SE−B(260mg,粗製)を10mLのジクロロメタンに溶解させた溶液に、PCC(449mg,)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性NaCl(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4:1から2:1)により精製して、表題のSE−C(15mg,)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 2.49 (1H, t), 0.84(,t 3H), 0.59 (s, 3H)。
【0274】
化合物SEの合成。化合物SE−C(30mg,0.09mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(100mg,0.62mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、化合物SE(36mg粗製)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0275】
実施例18。化合物SE−1およびSE−2の合成。
【化43】
K
2CO
3(50mg,0.36mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−テトラゾール(40mg,0.46mmol)およびSM(100mg,0.243mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体であるSE−1(9mg,9.2%)、SE−2(15mg,15.6%)として得た。SE−1:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.75 (s, 1H), 5.32 (AB, 1H), 5.20 (AB, 1H), 2.67 (t, 1H), 1.59 (q, 2H), 0.88 (t, 3H), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.27min,m/z=383.4 (M
+ −H
2O+ 1)。SE−2:
1HNMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm):8.57 (s, 1H), 5.46 (s, 2H), 2.67 (t, 1H), 1.59 (q, 2H), 0.88 (t, 3H), ,0.71(s, 3H)。LC−MS:rt=2.36min,m/z=383.4 (M
+−H
2O + 1)。
【0276】
実施例19。化合物SE−3およびSE−4の合成。
【化44】
【0277】
K
2CO
3(50mg,0.36mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−1,2,3−トリアゾール(36mg,0.52mmol)およびSE(100mg,0.25mmol)を添加した。この混合物を室温で24時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体であるSE−3(9mg,9.3%)、SE−4(10mg,10.3%)として得た。
SE−3:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.75 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 5.27 (AB,1H),5.13 (AB, 1H), 2.67 (1H, t), 1.59(2H, q), 0.90(3H, t), 1.28 (s, 3H), 0.67 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.31min, m/z=400.4 (M
+ + 1)。SE−4:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.68 (s, 2H), 5.25 (AB, 1H), 5.21(AB, 1H), 2.58 (t, 1H), 1.59 (2H, q), 0.90 (3H, t), 0.71 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.42min, m/z=400.4 (M
+ + 1)。
【0278】
実施例20。化合物SE−5およびSE−6の合成。
【化45】
【0279】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−2H−テトラゾール(33.6mg,0.4mmol)および化合物SE(82mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いでその残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SE−5をオフホワイトの固体として(11.1mg,13.5%)、そしてSE−6をオフホワイトの固体として(30.6mg,37.2%)得た。SE−5:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.13 (AB, 1H), 5.07 (AB, 1H), 2.66 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.24−2.17 (m, 1H), 2.11−2.05 (m, 1H), 1.47 (q, 2H), 0.93 (t, 3H), 0.69 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.13 min, m/z=415.1[M+H]
+。SE−6:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.37 (AB, 1H), 5.33 (AB, 1H), 2.62 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.25−2.18 (m, 1H), 2.09−2.06 (m, 1H), 1.47 (q, 2H), 0.93 (t, 3H), 0.72 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.26 min, m/z=415.3[M+H]
+。
【0280】
実施例21。SMおよびSM中間体の合成。
【化46】
【0281】
化合物SA−DDおよびSA−EEの合成。化合物混合物SA−BBおよびSA−CC(5.0g,16.7mmol)を乾燥メタノール(250mL)に溶解させ、そして金属Na(1.2g,50.0mmol)を添加し、そしてこの溶液を16時間還流した。次いで、メタノールをエバポレートにより除去し、そしてその残渣をジクロロメタンに溶解させ、そしてH
2O(3×50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、MgS0
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この粗製の目的化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製し、そして濃縮して、生成物混合物SA−DDおよびSA−EE(4.6g,83%)をオフホワイトの固体として得た。
【0282】
化合物SA−FFおよびSA−GGの合成。反応物質混合物SA−DDおよびSA−EE(4.6g,13.9mmol)の無水THF(30mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,27.7mL,27.7mmol)を添加し、この溶液を25℃で一晩撹拌し、次いでこの反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。2MのNaOH溶液(30mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(30mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物混合物を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0283】
化合物SA−HHおよびSA−IIの合成。粗製の反応物質混合物SA−FFおよびSA−GG(4.9g,13.9mmol,理論量)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、クロロギ酸ピリジニウム(PCC)を少しずつ添加した(6.0g,27.8mmol)。この溶液を25℃で一晩撹拌し、次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15:1)により精製して、生成物SA−HH(2.1g,6.03mmol,収率=43%(2工程))をオフホワイトの固体として、そして生成物SA−II(2.2g,6.32mmol,収率=45%(2工程))をオフホワイトの固体として得た。化合物SA−HH:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):3.40 (s, 3H), 3.20 (s, 2H), 2.62−2.51 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.02−1.99 (m, 2H), 0.62 (s, 3H)。化合物SA−II:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):3.42 (AB, 1H), 3.38 (AB, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.65 (s, 1H), 2.54 (t, 1H), 2.16−2.14 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.02−1.98 (m, 1H), 0.61 (s, 3H)。
【0284】
化合物SMの合成。反応物質SA−II(100mg,0.301mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.51mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱し、次いで、この混合物を冷水(50mL)に注ぎ、そして得られた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SMを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0285】
実施例22。化合物SM−1の合成。
【化47】
化合物SM(120mg,0.28mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(190mg,1.4mmol)および1H−テトラゾール(100mg,1.4mmol)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌し、次いでこの反応物をEtOAc(20mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep−HPLCにより精製して、SM−1(12mg,10%)、およびオフホワイトの固体の副生成物(14mg,12%)を得た。SM−1:1H NMR:(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 8.74 (s, 1H), 5.32 (AB, 1H), 5.19 (AB, 1H), 3.42 (AB, 1H), 3.40 (S, 3H), 3.39 (AB, 1H), 2.68 (t, 1H), 2.66 (s, 1H), 0.67 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.19 min; m/z=399.2 (M−18)
+。
【0286】
実施例23。化合物SM−3およびSM−4の合成。
【化48】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−2H−テトラゾール(33.6mg,0.4mmol)および10(85mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いで5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、オフホワイトの固体としてのSM−3(8.6mg,10%)、およびオフホワイトの固体(12mg,13.9%)を得た。SM−3:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.15 (AB, 1H), 5.05 (AB, 1H), 3.42 (AB, 1H), 3.39 (AB, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.67 (t, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.21−2.17 (m, 1H), 2.08−2.05 (m, 1H), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.14 min, m/z=431.2[M+H]
+。SM−4:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.37 (AB, 1H), 5.33 (AB, 1H), 3.42 (AB, 1H), 3.38 (AB, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 0.71 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.25 min, m/z=431.2[M+H]+。
【0287】
実施例24。化合物SM−5の合成。
【化49】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−1,2,3−トリアゾール(28mg,0.4mmol)および化合物SM(85mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌し、次いでその残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SM−5をオフホワイトの固体として得た(25mg,30%)。化合物SM−5:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.76 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.28 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 3.42 (AB, 1H), 3.39 (AB, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.66 (t, 1H), 2.23−2.20 (m, 1H), 2.10−2.08 (m, 1H), 0.67 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.14 min, m/z=415.8[M+H]
+。
【0288】
実施例25。SOおよびSO中間体の合成。
【化50】
【0289】
化合物SO−CおよびSO−Dの合成。化合物混合物SO−AおよびSO−B(5.0g,16.7mmol)を乾燥エタノール(250mL)に溶解させ、そしてNa(1.2g,50.0mmol)を添加した。この溶液を16時間還流した。エタノールをエバポレートにより除去し、そしてその残渣をジクロロメタンに溶解させ、そしてH
2O(3×50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、MgS0
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この粗製の目的化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製し、そして濃縮して、生成物混合物SO−CおよびSO−D(4.5g,78%)をオフホワイトの固体として得た。
【0290】
化合物SO−EおよびSO−Fの合成。反応物質混合物SO−CおよびSO−D(4.5g,13.0mmol)の無水THF(30mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,27.7mL,27.7mmol)を添加し、この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。2MのNaOH溶液(30mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(30mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物混合物を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0291】
化合物SO−GおよびSO−Hの合成。粗製反応物質混合物SO−EおよびSO−F(4.5g,13.0mmol,理論量)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、クロロギ酸ピリジニウム(PCC)を少しずつ添加した(5.7g,26.0mmol)。この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=15:1)により精製して、生成物SO−G(2.0g,5.5mmol,収率=42%(2工程))をオフホワイトの固体として、そして生成物SO−H(1.8g,4.97mmol,収率=38%(2工程))をオフホワイトの固体として得た。SO−H:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):3.53 (q, 2H), 3.45 (AB, 1H), 3.41 (AB, 1H), 2.54 (t, 1H), 2.16−2.12 (m), 2.11 (s), 2.02−1.98 (m), 1.2 (t, 3H), 0.61 (s, 3H)。
【0292】
化合物SOの合成。反応物質SO−H(100mg,0.301mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。得られた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SOを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0293】
実施例26。化合物SO−1およびSO−2の合成。
【化51】
K
2CO
3(55mg,0.4mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−2H−テトラゾール(33.6mg,0.4mmol)および10(85mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を室温で15時間撹拌した。その残渣の混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣の混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SO−1をオフホワイトの固体として(9.6mg,10.8%)、そしてSO−2をオフホワイトの固体として(17.5mg,19.7%)得た。SO−1:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.15 (AB, 1H), 5.05 (AB, 1H), 3.54 (q, 2H), 3.45 (AB, 1H), 3.41 (AB, 1H), 2.75 (s, 1H), 2.66 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.24−2.17 (m, 1H), 2.08−2.05 (m, 1H), 1.21 (t, 3H), 0.68 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.24 min, m/z=445.3[M+H]
+。SO−2:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.36 (AB, 1H), 5.35 (AB, 1H), 3.54 (q, 2H), 3.45 (AB, 1H), 3.41 (AB, 1H), 2.75 (s, 1H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.24−2.17 (m, 1H), 2.09−2.05 (m, 1H), 1.21 (t, 3H), 0.71 (s, 3H)。LC−MS:rt=2.35 min, m/z=427.3[M−H2O+H]
+。
【0294】
実施例27。SLおよびSL中間体の合成。
【化52】
【0295】
化合物SL−Bの合成。SA−A(10g,36.7mmol)を、50mLの塩化アセチルおよび50mlLの無水酢酸に添加した。この反応混合物を120℃まで5時間加熱し、減圧中でエバポレートして、粗製のSL−Bをオフホワイトの固体として得た(10g,収率87%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.78 (s, 1H), 5.55 (s, 1H),2.4(2H,dd), 2.13 (s, 3H), 0.90 (s, 3H)。
【0296】
化合物SL−Cの合成。SL−B(10g,31.8mmol)の、200mLのTHFおよび20mLのH
2O中の溶液に、mCPBA(11g,63.6mmol)を0℃で添加し、室温で15時間撹拌し、この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、100mLの飽和Na
2SO
3、100mLの飽和NaHCO
3および100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)により精製して、SL−Cをオフホワイトの固体として得た(2.2g,収率24%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.92 (s, 1H), 4.44 (s, 1H), 0.95 (s, 3H)。
【0297】
化合物SL−Dの合成。SL−C(2g,6.94mmol)の、50mLのEtOAc中の溶液に、Pd/C 200mgを添加した。この反応混合物を1atmのH
2中で15時間水素化した。この反応混合物を減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:2)により精製して、SL−Dをオフホワイトの固体として得た(1g,収率50%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.83 (s, 1H), 0.93 (s, 3H)。
【0298】
化合物SL−Eの合成。SL−D(1g,3.4mmol)の、100mLのMeOH中の溶液に、TsOH 50mgを添加し、60℃まで2時間加熱した。この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、100mLの飽和NaHCO
3、100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートして、SL−Eをオフホワイトの固体として得た(1g,収率91%)を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD),δ(ppm), 3.80 (s, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 0.89 (s, 3H)を得た。
【0299】
化合物SL−Fの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(10.67g,28.84mmol)の、30mLのTHF中の溶液に、KOt−Bu(3.23g,28.80mmol)を添加した。この反応物を60℃まで1時間加熱し、次いでSL−E(3.23g,9.6mmol)をこの混合物に添加し、60℃で15時間撹拌した。この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)により精製して、SL−Fをオフホワイトの固体として得た(2.18g,収率65%)。
1H NMR(400MHz,d
6−アセトン),δ(ppm), 5.09−5.07 (m, 1H), 3.65 (s, 1H), 3.11 (s, 3H), 3.08 (s, 3H), 0.88 (s, 3H)。
【0300】
化合物SL−Gの合成。SL−F(1g,2.9mmol)の、50mLのTHF中の溶液に、NaH(2g,5.8mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。次いで、1mLのMeIをこの混合物に添加し、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製して、SL−Gをオフホワイトの固体として得た(577mg,収率55%)。
1H NMR(400MHz,d
6−アセトン),δ(ppm), 4.96−4.93 (m, 1H), 3.12 (s, 3H), 3.00 (s, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.96 (s, 3H), 0.75 (s, 3H)。
【0301】
化合物SL−Hの合成。SL−G(1g,2.8mmol)の、20mLのTHF中の溶液に、2Mの水性HCl 2mLを添加し、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製して、SL−Hをオフホワイトの固体として得た(750mg,収率83%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.15−5.11 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.14 (s, 1H), 0.92 (s, 3H)。
【0302】
化合物SL−Iの合成。トリメチルスルホニウムヨージド(6.4g,31.5mmol)の、10mLのDMSO中の撹拌溶液に、NaH(60%,800mg,31.5mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、SL−H(1g,3.2mmol)の、5mLのDMSO中の懸濁物を滴下により添加した。15時間後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、そして300mLのEtOAcで抽出し、100mLのブラインで洗浄し、乾燥させ、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製して、SL−Iおよびその異性体をオフホワイトの固体として得た(793mg,収率76%)。
【0303】
化合物SL−Jの合成。SL−Iおよびその異性体(150mg,0.45mmol)の、10mLのTHF中の溶液に、LiAH
4(50mg,1.35mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、SL−Jをオフホワイトの固体として得た(72mg,収率48%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.11−5.10 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.12 (s, 1H), 1.22 (s, 3H), 0.89 (s, 3H)。
【0304】
化合物SL−Kの合成。SL−J(100mg,0.3mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1mL;THF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%の水溶液(1mL)でゆっくりとクエンチした。室温で1時間撹拌した後に、この混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、SL−Kをオフホワイトの固体として得た(100mg,91%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0305】
化合物SL−Lの合成。SL−K(100mg,0.29mmol)の、20mLのDCM中の溶液に、PCC(190mg,0.87mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mlのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)により精製して、SL−Lをオフホワイトの固体として得た(55mg,収率55%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.30 (s, 3H), 3.10 (s, 1H),2.5(1H,t,J=10Hz),2.1(s, 3H), 1.16 (s, 3H), 0.56 (s, 3H)。
【0306】
化合物SLの合成。SL−L(40mg,0.11mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(150mg,0.33mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SLをオフホワイトの固体として得た(40mg,収率80%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0307】
実施例28。化合物SL−1およびSL−2の合成。
【化53】
SL(40mg,0.09mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−1,2,3−トリアゾール(30mg,0.45mmol)およびK
2CO
3(60mg,0.45mmol)を添加した。この混合物を25℃で15時間撹拌した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SL−1をオフホワイトの固体として(5mg,収率13%)、そしてSL−2をオフホワイトの固体として(5mg,収率13%)得た。SL−1:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.75 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.25−5.13 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.11 (s, 1H), 1.24 (s, 3H), 0.71 (s, 3H)。SL−2:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.68 (s, 2H), 5.27−5.19 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.11 (s, 1H), 1.21 (s, 3H), 0.75 (s, 3H)。
【0308】
実施例29。SHおよびSH中間体の合成。
【化54】
【0309】
化合物SH−Cの合成。化合物SL−B(10g,31.8mmol)の、200mLのTHFおよび20mLのH
2O中の溶液に、m−CPBA(11g,63.6mmol)を0℃で添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を500mLのEtOAcで希釈した。得られた溶液を300mLのsat.Na
2SO
3、300mLのsat.NaHCO
3および300mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。その残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、SH−Cをオフホワイトの固体として得た(1.1g,3.8mmol,収率12%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 6.25 (s, 1H), 4.27 (dd, 1H), 0.93 (s, 3H)。
【0310】
化合物SH−Dの合成。化合物SH−C(2g,6.94mmol)の、50mLのEtOAc中の溶液に、Pd/C 200mgを添加した。この反応混合物を1atmのH
2中で15時間水素化した。この反応混合物を減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EA=1:2)により精製して、SH−Dをオフホワイトの固体として得た(1.5g,5.2mmol,収率75%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.97 (td, 1H), 0.88 (s, 3H)。
【0311】
化合物SH−Eの合成。化合物SH−D(1g,3.4mmol)の、100mLのMeOH中の溶液に、TsOH 50mgを添加した。この溶液を60℃まで2時間加熱した。次いで、この反応混合物を500mLのEtOAcで希釈し、100mLのsat.NaHCO
3、100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートして、SH−Eをオフホワイトの固体として得た(1g,収率91%)。
【0312】
化合物SH−Fの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(10.67g,28.84mmol)の、30mLのTHF中の溶液に、KOt−Bu(3.23g,28.80mmol)を添加した。この反応物を60℃まで1時間加熱し、次いで、化合物SH−E(3.23g,9.6mmol)をこの混合物に添加した。この溶液を60℃で15時間加熱した。次いで、この反応混合物を500mLのEtOAcで希釈した。得られた溶液を100mLのブラインで洗浄し、減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、SH−Fをオフホワイトの固体として得た(2g,5.74mmol,収率62%)。
1H NMR(500MHz,MeOD),δ(ppm), 5.15−5.12 (m, 1H), 3.80−3.78 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 1.67 (d, 3H), 0.95 (s, 3H)。
【0313】
化合物SH−Gの合成。化合物SH−F(0.5g,1.43mmol)の、10mLのDCM中の溶液に、DAST(0.5ml,10mmol)を−78℃で添加した。この反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで5Llのsat.NaHCO
3でクエンチし、50mlのDCMで抽出し、100mlのブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮し、そしてクロマトグラフィー(PE:EA=30:1)により精製して、SH−Gをオフホワイトの固体として得た(175mg,0.5mmol,収率35%)。
【0314】
化合物SH−Hの合成。化合物SH−G(350mg,1mmol)の、20mLのTHF中の溶液に、2MのHCl(2mL)を添加した。この溶液を室温で1時間撹拌し、次いでこの反応混合物を100mLのEtOAcで抽出し、100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。次いで、得られた残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、SH−Hをオフホワイトの固体として得た(210mg,0.7mmol,収率60%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.17−5.14 (m, 1H), 4.80−4.66 (m, 1H), 2.61−2.57 (m, 1H), 1.79 (d, 3H), 0.93 (s, 3H)。
【0315】
化合物SH−Iの合成。トリメチルスルホニウムヨージド(3.2g,16mmol)の、10mLのDMSO中の撹拌懸濁物に、NaH(60%,400mg,16mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、化合物SH−H(486mg,1.6mmol)の、5mLのDMSO中の懸濁物を滴下により添加した。15時間後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、そして300mLのEtOAcで抽出した。得られた溶液を100mLのブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO
4)、そして減圧中でエバポレートした。次いで、得られた残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、SH−IとそのC−3異性体との混合物をオフホワイトの固体として得た(290mg,0.91mmol,収率58%)。
【0316】
化合物SH−Jの合成。SH−IおよびそのC−3異性体(300mg,0.94mmol)の、10mlのTHF中の溶液に、LiAH
4(100mg,2.7mmol)を添加した。この懸濁物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出した。得られた溶液をブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。次いで、得られた残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、SH−Jをオフホワイトの固体として得た(140mg,収率48%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.15−5.12 (m, 1H), 4.72−4.60 (m, 1H), 1.70 (d, 3H), 1.27 (s, 3H), 0.92 (s, 3H)。
【0317】
化合物SH−Kの合成。化合物SH−J(100mg,0.3mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1mL;THF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%の水溶液(1mL)でゆっくりとクエンチした。室温で1時間撹拌した後に、この混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製のSH−Kをオフホワイトの固体として得た(100mg,91%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0318】
化合物SH−Lの合成。化合物SH−K(100mg,0.29mmol)の、20m DCLM中の溶液に、PCC(190mg,0.87mmol)を添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中でエバポレートした。次いで、その残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、SH−Lをオフホワイトの固体として得た(53mg,収率53%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 4.71−4.57 (m, 1H), 2.54(1H, t),2.15(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.58 (s, 3H)。
【0319】
化合物SHの合成。化合物SH−L(40mg,0.11mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(150mg,0.33mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SHを黄色固体として得た(40mg,収率80%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0320】
実施例30。化合物SH−1およびSH−2の合成。
【化55】
化合物SH(50mg,0.12mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、2H−1,2,3−トリアゾール(120mg,1.8mmol)およびK
2CO
3(200mg,1.2mmol)を添加した。この混合物を25℃で15時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製生成物を得た。この粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、SH−1をオフホワイトの固体として(12mg,0.03mmol,収率25%)、そしてSH−2をオフホワイトの固体として(5.7mg,0.014mmol,収率8.33%)得た。SH−1:
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.76 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.29(1H,AB), 5.14(1H,AB), 4.73−4.59 (m, 1H),2.68(1H,t),1.30 (s, 3H), 0.67 (s, 3H)。SH−2:
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.69 (s, 2H), 5.27(1H,AB), 5.23(1H,AB), 4.73−4.59 (m, 1H), 4.64−4.59 (m, 1H),2.60(1H,t),1.29 (s, 3H), 0.70 (s, 3H)。
【0321】
実施例31。SBおよびSB中間体の合成
【化56】
【0322】
化合物SB−BおよびSB−Cの合成。リチウムの小片(7.63g,1.1mol)を、三つ口フラスコ内−70℃で、2.7Lの濃アンモニアに添加した。全てのリチウムが溶解したらすぐに、その青色溶液を−50℃まで温めた。19−ノルアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンSB−A(1,30g,110mmol)およびtert−BuOH(8.14g,110mmol)の800mlの無水テトラヒドロフラン中の溶液を滴下により添加し、そしてこの反応混合物が明黄色になるまで90分間撹拌した。塩化アンモニウム(70g)を添加し、そして過剰なアンモニアを蒸発させた。その残渣を0.5NのHCl(500mL)およびジクロロメタン(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、SB−BとSB−Cとの混合物(21g,70%)を得、これをさらに精製せずに、次の工程で直接使用した。SB−BおよびSB−C(21g,76mmol)の、50mLの無水ジクロロメタン中の溶液を、クロロギ酸ピリジニウム(PCC)(32.8g,152mmol)の、450mLのジクロロメタン中の懸濁物に添加した。室温で2時間撹拌した後に、2NのNaOH溶液(500mL)をこの暗褐色の反応混合物に添加し、そしてさらに10分間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を2NのHCl、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1から10:1)により精製して、表題化合物SB−C(16.8g,80%)をオフホワイトの固体として得た。SB−Bの
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.65 (t, 1H, 1H), 0.77 (s, 3H)。SB−Cの
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 0.88 (s, 3H)。
【0323】
化合物SB−Dの合成。化合物SB−C(16.8g.61.3mmol)のメタノール(250mL)中の溶液に、ヨウ素(1.54g,6.1mmol)を添加した。60℃で12時間撹拌した後に、その溶媒を減圧中で除去した。その粗製生成物をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、そして飽和NaHCO
3(150mL)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を塩基性アルミナでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100:1)により精製して、化合物SB−D(14g,43.8mmol,71%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.18 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 0.85 (s, 3H)。
【0324】
化合物SB−Eの合成。t−BuOK(7.36g,65.7mmol)のTHF(100mL)中の懸濁物に、0℃でエチルトリフェニルホスホニウムブロミド(26g,70mmol)をゆっくりと添加した。60℃で3時間撹拌した後に、化合物SB−D(7g,21.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を60℃でさらに2時間撹拌した。室温まで冷却した後に、この反応混合物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、そしてEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SB−E(7.36g,100%)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0325】
化合物SB−Fの合成。粗製化合物SB−E(7.36g,21.9mmol)のTHF(50mL)中の溶液を、1Nの水性HClによってpH=3まで酸性にした。室温で12時間撹拌した後に、この反応混合物を酢酸エチル(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30:1から20:1)により精製して、化合物SB−F(4.8g,16.7mmol,2工程について76%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.12−5.10 (m, 1H), 0.77 (s, 3H)。
【0326】
化合物SB−Gの合成。MeMgBr(28mmol,THF中1M)のTHF(50mL)中の溶液に、0℃で、化合物SB−F(4.8g,16.8mmol)の乾燥THF(10mL)中の溶液をシリンジポンプを介して30分間かけて添加した。0℃で5時間撹拌した後に、この反応混合物を温め、そして室温で一晩撹拌した。この反応混合物を氷冷水でクエンチし、そして酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その白色残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1から10:1)により精製して、化合物SB−G(2.5g,8.28mmol,49%;Rf=0.35,石油エーテル:酢酸エチル=10:1)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.05−5.03 (m, 1H), 1.21 (s, 3H), 0.90 (s, 3H)。
【0327】
化合物SB−Hの合成。化合物SB−G(2g,6.62mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(20mL;THF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴中で冷却し、次いで10%の水性NaOH(10mL)、その後、H
2O
2の30%水溶液(12mL)でゆっくりとクエンチした。室温で1時間撹拌した後に、この混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SB−H(2g,100%)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0328】
化合物SB−Iの合成。粗製化合物SB−H(2g,6.62mmol)の、60mLの湿潤ジクロロメタン(ジクロロメタンを数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージネート(5.5g,13mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製して、化合物SB−I(1g,3.14mmol,2工程について47%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 2.56 (t, 1H), 2.11 (s and m, 4H), 2.0 (dt, 1H), 1.8 (dm, 2H), 1.54 (m, 6 H) 1.43 (m, 1H), 1.34 (m, 2H),1.20 (m, 12H), 0.7 (m, 2H), 0.62(s, 3H)。
【0329】
化合物SBの合成。化合物SB−I(600mg,1.89mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、5滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(302mg,1.89mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SB(600mg)を得た。
【0330】
実施例32。化合物SB−1の合成。
【化57】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1,2,4−トリアゾール(13mg,0.18mmol)および化合物SB(36mg,0.09mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(15mg,42%)。SB−1:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 8.14 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 5.02 (AB, 1H), 4.93 (AB, J=18.0 Hz, 1H), 2.63 (t, 1H), 1.21 (s, CH
3), 0.69 (s, 3H)。
【0331】
実施例33。化合物SB−2の合成。
【化58】
【0332】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、テトラゾール(13mg,0.18mmol)および化合物SB(36mg,0.09mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、オフホワイトの固体としてのSB−2(7mg,19%)、およびオフホワイトの固体の副生成物(4mg,11%)を得た。SB−2:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 8.58 (s, 1H), 5.49 (AB, 1H), 5.44 (AB, 1H), 2.63 (t, 1H), 1.21 (s, CH
3), 0.72 (s, 3H)。
【0333】
実施例34。化合物SB−4およびSB−5の合成。
【化59】
K
2CO
3(67mg,0.50mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−1H−テトラゾール(42.0mg,0.50mmol)および化合物SB(100mg,0.25mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SB−4をオフホワイトの固体として(10.1mg,0.025mmol,10.1%)、そしてSB−5をオフホワイトの固体として(21.3mg,0.053mmol,21.2%)得た。SB−4:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.12 (AB, 1H), 5.06 (AB, 1H), 2.66 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.21 (s, CH
3), 0.69 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.19 min. m/z=401.3[M+H]
+。SB−5:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.35 (AB, 1H), 5.34 (AB, 1H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 1.21 (s, CH
3), 0.72 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.30 min. m/z=401.3[M+H]
+。
【0334】
実施例35。化合物SB−6の合成。
【化60】
K
2CO
3(25mg,0.18mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(13mg,0.18mmol)および化合物SB(36mg,0.09mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SB−6をオフホワイトの固体として得た(12mg,33%)。SB−6:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.76 (s, 1H), 7.64 (d, 1H), 5.26 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 2.59 (t, 1H), 1.21 (s, 3H), 0.68 (s, 3H)。
【0335】
実施例36。SDおよびSD中間体の合成。
【化61】
【0336】
化合物SD−B1およびSD−B2の合成。化合物SC(1.3g,4.5mmol)およびPhSO
2CH
2F(790mg,4.5mmol)の、THF(25mL)およびHMPA(0.5mL)中の溶液に、N
2下−78℃でLHMDS(5.5mL,THF中1M)を滴下により添加した。−78℃で2時間撹拌した後に、この反応混合物を飽和水性NH
4Cl溶液(10mL)でクエンチし、そして室温まで温め、次いでEt
2O(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、化合物SD−B1とSD−B2との混合物(1.53g)を得た。この混合物をキラル−HPLCによりさらに精製して、化合物SD−B1−A(220mg,t=3.41min)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 7.99−7.97 (m, 2H), 7.75−7.74 (m, 1H), 7.62−7.55 (m, 2H), 5.13−5.09 (m, 1H), 4.86−4.78 (d, 1H), 0.88 (s, 3H);SD−B1−B (200mg,t=3.66min);
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 7.96−7.95 (m, 1H), 7.71−7.69 (m, 1H), 7.62−7.58 (m, 2H), 5.13−5.09 (m, 1H), 4.87−4.77 (d, 1H), 0.88 (s, 3H);SD−B2−A (235mg,t=4.9min)。
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 7.99−7.97 (m, 1H), 7.72−7.70 (m, 1H), 7.62−7.59 (m, 2H), 5.29−5.20 (d, 1H), 4.88−4.78 (m,1H), 0.88 (s, 3H);SD−B2−B (220mg,t=5.2min)。
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 7.99−7.97 (m, 2H), 7.72 (m, 1H), 7.62−7.59 (m, 2H ), 5.30−5.20 (d, 1H), 5.09−5.08 (m,1H), 0.88 (s, 3H)。
【0337】
化合物SD−Cの合成。化合物SD−B1−A(200mg,0.434mmol)および無水Na
2HPO
4(100mg)の無水メタノール(15mL)中の溶液に、N
2下−20℃でNa/Hgアマルガム(400mg)を添加した。−20℃から0℃で1時間撹拌した後に、このメタノール溶液をデカンテーションし、そしてその固体残渣をEt
2O(5×3mL)で洗浄した。合わせた有機相の溶媒を減圧下で除去し、そして20mlのブラインを添加し、その後、Et2Oで抽出した。合わせたエーテル相をMgSO4で乾燥させ、そしてそのエーテルを除去して、粗製生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によりさらに精製して、生成物99mg,69%を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 5.12−5.10 (m, 1H,), 4.21−24.11 (d, 2H), 0.88 (s, 3H)。
【0338】
化合物SD−Dの合成。化合物SD−C(95mg,0.296mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴中で冷却し、次いで10%の水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%水溶液(1.2mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、化合物SD−D(120mg粗製)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0339】
化合物SD−Eの合成。化合物SD−D(120mg粗製)を10mLの湿潤ジクロロメタン(ジクロロメタンを数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)に溶解させた溶液に、Dess−Martinペルヨージネート(300mg,707mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:5)により精製して、化合物SD−E(70mg,2工程について70%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3),δ(ppm), 4.21−4.11 (d, 2H), 2.19 (s, 3H), 0.62 (s, 3H)。
【0340】
化合物SDの合成。反応物質(200mg,0.594mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(300mg,1.782mmol)を添加し、その後、臭素(475mg,0.152mL,2.97mmol)を添加した。この溶液を25℃で2時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。得られた固体を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0341】
実施例37。化合物SD−1の合成。
【化62】
【0342】
K
2CO
3(63mg,0.47mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(11.4mg,0.47mmol)および化合物SD(100mg,0.23mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SD−1をオフホワイトの固体として(28.7mg,29.5%)、そしてSGE−00921−01−Aをオフホワイトの固体として(22.8mg,23.4%)得た。SD−1:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.76 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 5.28 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 4.17 (d, 2H), 2.66 (t, 1H), 0.68 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.18 min. m/z=404.2[M+H]
+。
【0343】
実施例38。化合物SD−2およびSD−3の合成。
【化63】
K
2CO
3(63mg,0.47mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物に、5−メチル−1H−テトラゾール(39.5mg,0.47mmol)および化合物SD(100mg,0.24mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SD−2をオフホワイトの固体として(6.5mg,0.016mmol,6.7%)、そしてSD−3をオフホワイトの固体として(25.8mg,0.062mmol,25.8%)得た。SD−2:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.12 (AB, 1H), 5.06 (AB, 1H), 4.17 (d, J=47.8 Hz, 2H), 2.67 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 0.69 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.11 min. m/z=419.3[M+H]
+。SD−3:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.35 (AB, 1H), 5.34 (AB, 1H), 4.17 (d, 2H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 0.72 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.21 min. m/z=419.3[M+H]
+。
【0344】
実施例39。化合物SD−4およびSD−5の合成。
【化64】
粗製の反応物質11(100mg,0.241mmol)の無水THF(5mL)中の溶液に、(140mg,1.2mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(85mg,1.2mmol)を添加した。この溶液を60℃で2時間加熱し、次いでこの溶液を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、生成物SD−4(15mg,0.04mmol,収率=17%)、およびオフホワイトの固体の副生成物(26mg,0.06mmol,収率=25%)を得た。SD−4:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):8.75 (1H, s),5.32 (1H, AB, J=18.5Hz), 5.18 (1H, AB), 4.17 (2H, d), 2.68 (1H, t), 0.68 (3H, s)。LCMS:rt=2.14min, m/z=405[M+H]
+。
【0345】
実施例40。SPおよびSP中間体の合成。
【化65】
【0346】
化合物SP−Bの合成。反応物質SC(4.4g,15.38mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、エチルマグネシウムブロミド(THF中3M,51.28mL)を滴下により0℃で添加した。次いで、この溶液をゆっくりと温め、そして周囲温度で15時間撹拌した。Sat.NH
4Cl溶液(20mL)を添加してこの反応をクエンチし、そして得られた溶液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。その抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、生成物SP−B(3.15g,10.00mmol,64.8%)をオフホワイトの固体として得た。
【0347】
化合物SP−Cの合成。反応物質SP−B(500mg,1.58mmol)の無水THF(10mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,7.23mL,7.23mmol)を室温で添加し、そしてこの溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチし、2MのNaOH溶液(10mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(10mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SP−Cを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0348】
化合物SP−Dの合成。氷水冷却浴中で冷却した反応物質SP−C(6.53g,19.67mmol)の無水DCM(100mL)中の溶液に、クロロギ酸ピリジニウム(8.48g,39.34mol)を少しずつ添加した。この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次いで、この溶液をDCM(50mL)で希釈し、そして濾過した。合わせた有機溶液をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、生成物SP−D(2.5g,7.53mmol,収率39%)をオフホワイトの固体として得た。SP−D:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):2.54 (1H, t), 2.11 (3H,s), 1.42−1.45 (2H, q), 0.91 (3H, t), 0.62 (3H, s)。
【0349】
化合物SPの合成。反応物質SP−D(80mg,0.24mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(148mg,0.884mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱し、次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。得られた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SPを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0350】
実施例41。化合物SP−1およびSP−2の合成。
【化66】
粗製の反応物質SP(500mg,1.2mmol)の無水THF(10mL)中の溶液に、1,2,4−1H−トリアゾール(500mg,6.0mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(1.02g,6mmol)を添加した。この溶液を60℃で2時間加熱し、次いでこの溶液を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、生成物SP−1(105mg,0.26mmol,収率=22%)およびSP−2(62mg,0.15mmol,収率=13%)をオフホワイトの固体として得た。SP−1:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.75(1H,s), 7.64(1H,s), 5.26(1H, AB), 5.14(1H, AB),2.66 (1H,t ), 0.91 (3H, t), 0.68 (3H, s)。LCMS:rt=2.35min, m/z=400[M+H]
+。SP−2:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.68(2H, s), 5.25(1H, AB), 5.23(1H, AB, 2.59 (1H,t), 0.91 (3H, t), 0.70 (3H, s)。LCMS:rt=2.49min, m/z=400[M+H]
+。
【0351】
実施例42。化合物SP−3の合成。
【化67】
粗製の反応物質SP(247.5mg,0.603mmol,理論量)のTHF(5mL)中の溶液に、テトラゾール(84mg,1.202mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(166mg,1.202mmol)を添加し、そしてこの混合物を50℃で2時間加熱した。次いで、この反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、所望の生成物SP−3(14.4mg,0.0359mmol,収率=6.0%(2工程))をオフホワイトの固体として得た。もう1つの所望の生成物は、その非常に弱い吸収(214nm,254nm)に起因して、prep−HPLC精製で得られなかった。SP−3:
1HNMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):8.57 (1H, s), 5.46 (1H, AB), 5.45 (1H, AB), 2.65 (1H, t), 1.45 (2H, q), 0.91 (3H, t), 0.73 (3H, s)。LCMS:rt=2.48 min, m/z=401.1[M+H]
+。
【0352】
実施例43。化合物SP−4およびSP−5の合成。
【化68】
K
2CO
3(67mg,0.50mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−1H−テトラゾール(42.0mg,0.50mmol)および化合物SP(100mg,0.24mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SP−4をオフホワイトの固体として(15.2mg,0.037mmol,15.2%)、そしてSP−5をオフホワイトの固体として(13.3mg,0.032mmol,13.3%)得た。SP−4:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.13 (AB, 1H), 5.05 (AB, 1H), 2.66 (t, 1H), 2.48 (s, 3H), 0.91(t, 1H), 0.69 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.30 min. m/z=415.3[M+H]
+。SP−5:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.36 (AB, 1H), 5.35 (AB, 1H), 2.63 (t, 1H), 2.58 (s, 3H), 0.91(t, 1H), 0.72 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.38 min. m/z=415.3[M+H]
+。
【0353】
実施例44。SIおよびSI中間体の合成。
【化69】
【0354】
化合物SI−Bの合成。化合物SI−A(5g,15mmol)の乾燥THF(20mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(30mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで10%の水性NaOH(56mL)をゆっくりと添加した。この混合物を氷中で冷却し、そしてH
2O
2の30%水溶液(67mL)をゆっくりと添加した。この混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。濾過および溶媒の除去により、次の反応のための粗製生成物3.2gを得た。
【0355】
化合物SI−Cの合成。化合物SI−B(3.2g,9mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、2MのHCl(3mL)を添加した。この反応溶液を室温で12時間撹拌し、次いでその溶媒を減圧下で除去した。その粗製の目的化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製して、2.2gの生成物をオフホワイトの固体として得た。収率:81.40%。
【0356】
化合物SI−Dの合成。トリメチルスルホニウムヨージド(6.43g,31.5mmol)の、100mLのDMSO中の撹拌溶液に、60wt%のNaH(1.26g,31.5mmol)を添加した。室温(15℃)で1時間撹拌した後に、化合物SI−C(2.2g,7.2mmol)の、20mLのDMSO中の溶液を滴下により添加した。2.5時間後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、そしてエーテル(100mL×3)で抽出した。次いで、合わせたエーテル層をブライン(100mL×3)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして濃縮して、次の反応のための粗製生成物1.6gを得た。
【0357】
化合物SI−Eの合成。化合物SI−D(1.6g,5mmol)を60mLのH
2O飽和CH
2Cl
2に溶解させた。(分液漏斗を使用して、CH
2Cl
2を数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)。DMPを添加し(4.2g,10mmol)、そして得られた反応混合物を24時間激しく撹拌した。この反応溶液をDCM(100mL)で希釈し、10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=20:1から10:1)により精製して、表題化合(1.2g,3.79mmol,75%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):2.63 (s, 1H), 2.59 (s, 1H), 2.12 (s, 3H), 0.63 (s, 3H)。
【0358】
化合物SI−F1およびSI−F2の合成。
【化70】
SI−E(1.2g,3.8mmol)を乾燥メタノール(250mL)に溶解させ、そしてNa(262mg,11.4mmol)を添加した。この溶液を16時間還流した。メタノールをエバポレートにより除去し、そしてその残渣をジクロロメタンに溶解させ、そしてH
2O(3×50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この粗製の目的化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製して、SI−F1(300mg,25%)、SI−F2(300mg,25%)をオフホワイトの固体として得た。SI−F1, 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):3.39 (s, 3H), 3.19 (s, 2H), 2.54 (t, 1H), 2.11(s, 3H), 0.61 (s, 3H)。SI−F2, 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):3.39 (s, 5H),3.37 (s, 2H), 2.52 (t, 1H), 2.11 (s, 3H), 0.62 (s, 3H)。
【0359】
化合物SIの合成。SI−F1(50mg,0.14mmol)のMeOH中の溶液を、2滴のHBr(48%)、その後、臭素(6滴)で処理した。この混合物を室温で1時間撹拌し、そして氷水に注いだ。この混合物をEA(50mL)で抽出し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過。
【0360】
実施例45。SI−1の合成。
【化71】
粗製の反応物質(245.3mg,0.574mmol,理論量)のTHF(5mL)中の溶液に、テトラゾール(201mg,2.87mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(397mg,2.87mmol)を添加した。この混合物を60℃で一晩加熱した。次いで、この溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、画分1および画分2を得た。画分2は、オフホワイトの固体としての純粋な生成物SI−1(27.5mg,0.066mmol,2工程の全体の収率=11.5%)であった。画分1をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=1:4)によりさらに精製して、オフホワイトの固体の副生成物(8.2mg,0.0197mmol,2工程の全体の収率=3.49%)を得た。SI−1:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.75 (1H, s), 5.32 (1H, AB), 5.21 (1H, AB), 3.39 (3H, s), 3.19 (2H, s), 2.67 (1H, t), 0.68 (3H, s)。LC−MS:rt=2.19 min, m/z=417.3[M+H]
+。
【0361】
実施例46。化合物SI−2の合成。
【化72】
K
2CO
3(248mg,1.8mmol)のTHF(50mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(130mg,1.8mmol)および化合物SI(400mg,0.94mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を50mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SI−2をオフホワイトの固体として得た(80mg,20%)。SI−2:
1HNMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.76 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 5.27 (AB, 1H), 5.13 (AB, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.19 (s, 2H), 2.66 (t, 1H), 0.68 (s, 3H)。
【0362】
実施例47。化合物SI−3およびSI−4の合成。
【化73】
K
2CO
3(67mg,0.50mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−1H−テトラゾール(42.0mg,0.50mmol)および化合物SI(100mg,0.23mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SI−3をオフホワイトの固体として(12.6mg,0.029mmol,12.7%)、そしてSI−4をオフホワイトの固体として(22.3mg,0.052mmol,22.5%)得た。SI−3:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.13 (AB, 1H), 5.05 (AB, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.19 (s, 2H), 2.66 (t, 1H), 2.47 (s, 3H), 0.69 (s, 3H)。LC−MS:Rt=2.14 min. m/z=431.3[M+H]
+。SI−4:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.35 (AB, 1H), 5.34 (AB, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.19 (s, 2H), 2.63 (t, 1H), 2.56 (s, 3H), 0.72 (s, 3H)。LC−MS:Rt=2.25 min. m/z=401.3[M+H]
+。
【0363】
実施例48。SQおよびSQ中間体の合成。
【化74】
【0364】
化合物SQ−Bの合成。トリメチルスルホニウムヨージド(8.1g,36.9mmol)の、100mLのDMSO中の撹拌溶液に、NaH(60%;1.26g,31.5mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、化合物SC(2.2g,7.2mmol)のDMSO(20mL)中の懸濁物を滴下により添加した。この混合物をさらに2.5時間撹拌し、次いで氷冷水に注ぎ、そしてエーテル(100mL×3)で抽出した。次いで、合わせたエーテル層をブライン(100mL×3)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製生成物SQ−B(2.2g)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0365】
化合物SQ−Cの合成。化合物SQ−B(2.2g,7.3mmol)を乾燥メタノール(250mL)に溶解させ、そしてNa(672mg,29.2mmol)を添加した。この溶液を6時間還流しながら撹拌した。メタノールをエバポレートにより除去し、そしてその残渣をジクロロメタンに溶解させ、そしてH
2O(3×50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、MgS0
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この粗製の目的化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製し、そして濃縮して、SQ−C(1.8g,82%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.03−5.01 (m, 1H), 3.43 (q, 2H), 3.13 (s, 2H), 0.80 (s, 3H)。
【0366】
化合物SQ−Dの合成。化合物SQ−C(1.8g,5.2mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(20mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴中で冷却し、次いで10%の水性NaOH(10mL)、次いで、H
2O
2の30%水溶液(12mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SQ−D(1.8g,100%)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0367】
SQ−Eの合成。粗製化合物SQ−D(1.8g,5.2mmol)を60mLのH
2O飽和ジクロロメタン(ジクロロメタンを数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)に溶解させた溶液に、Dess−Martinペルヨージネート(4.4g,10.4mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1から5:1)により精製して、SQ−E(1g,2.8mmol,2工程について56%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.52 (q, 2H), 3.21 (s, 2H), 2.54 (t, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.20 (t, 3H), 0.61 (s, 3H)。LCMS:Rt=7.25min.m/z=345.1[M−17]
+。
【0368】
化合物SQの合成。化合物SQ−E(600mg,1.65mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、5滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(264mg,1.65mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SQ(600mg,100%)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。LCMS:Rt=7.25min.m/z=463.1[M+Na]
+。
【0369】
実施例49。化合物SQ−1およびSQ−2の合成。
【化75】
K
2CO
3(188mg,1.36mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(94mg,1.36mmol)および化合物SQ(300mg,0.68mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SQ−1をオフホワイトの固体として(81mg,0.19mmol,27.9%)、そしてSQ−2をオフホワイトの固体として得た(41mg,0.10mmol,14.7%)得た。SQ−1:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.76 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.28 (AB, 1H), 5.14 (AB, 1H), 3.53 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.66 (t, 1H), 1.20 (t, 3H), 0.68 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.21 min. m/z=430.3[M+H]
+。SQ−2:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.69 (s, 2H), 5.27 (AB, 1H), 5.22 (AB, 1H), 3.53 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.60 (t, 1H), 1.20 (t, 3H), 0.71 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.34 min. m/z=430.3[M+H]
+。
【0370】
実施例50。化合物SQ−3およびSQ−4の合成。
【化76】
K
2CO
3(94mg,0.68mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(48mg,0.68mmol)および化合物SQ(150mg,0.34mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SQ−3をオフホワイトの固体として(20.9mg,0.049mmol,14.4%)、そしてSQ−4をオフホワイトの固体として(15.2mg,0.035mmol,10.3%)得た。SQ−3:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.57 (s, 1H), 5.46 (AB, 1H), 5.45 (AB, 1H), 3.53 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.66 (t, 1H), 1.21 (t, 3H), 0.72 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.35 min. m/z=431.4[M+H]
+。SQ−4:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):8.74 (s, 1H), 5.32 (AB, J=18.0 Hz, 1H), 5.18 (AB, J=18.1 Hz, 1H), 3.52 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.68 (t, 1H), 1.20 (t, 3H), 0.68 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.22 min. m/z=431.4[M+H]
+。
【0371】
実施例51。化合物SQ−5およびSQ−6の合成。
【化77】
K
2CO
3(67mg,0.50mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、5−メチル−1H−テトラゾール(42.0mg,0.50mmol)および化合物SQ(100mg,0.25mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SQ−5をオフホワイトの固体として(8.5mg,0.019mmol,8.1%)、そしてSQ−6をオフホワイトの固体として(14.8mg,0.034mmol,13.2%)得た。SQ−5:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.13 (AB, 1H), 5.06 (AB, 1H), 3.53 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.67 (t, 1H), 1.21 (t, 3H), 0.69 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.26 min. m/z=445.4[M+H]
+。SQ−6:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.36 (AB, 1H), 5.35 (AB, 1H), 3.53 (q, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.64 (t, 1H), 2.56 (s, 2H), 1.20 (t, 3H), 0.72 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.35 min. m/z=445.3[M+H]
+。
【0372】
実施例52。SVおよびSV中間体の合成。
【化78】
【0373】
化合物SV−Bの合成。SL−B(68g,216.27mmol)の、600mLのCH
3CN中の溶液に、selectflour(90.22g,324.4mmol)を少しずつ−4℃で添加した。得られた反応混合物を−4℃で3時間撹拌した。TLCが、この反応が完了したことを示した後に、この混合物を濾過し、そして濃縮した。その生成物を、(石油エーテル/酢酸エチル20:1〜15:1〜10:1〜8:1〜6:1〜5:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフにより精製して、SV−B(26.3g,収率41.8%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SV−B)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 6.02−5.94 (m, 1H,), 5.20−5.01 (m, 1H), 2.55−2.26 (m, 6H), 2.16−2.05 (m, 1H), 2.01−1.83 (m, 4H), 1.48−1.22 (m, 5H), 0.98−0.78 (m, 6H)。
【0374】
化合物SB−Xの合成。SV−B(27g,92.98mmol)のEtOAc(350mL)中の溶液に、20℃で、次いでPd/C(2.7g,5%)をこの混合物に添加した。この溶液を20℃で、水素下1atmで10時間撹拌した。LCMSが、この反応が完了したことを示した後に、この混合物を濾過し、そして濃縮した。その生成物を、(石油エーテル/酢酸エチル40:1〜35:1〜30:1〜25:1〜20:1〜15:1〜10:1〜6:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフにより精製して、SB−X(15.6g,56.38%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SB−X)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=4.68−4.56 (m, 1H), 2.64−2.51 (m, 1H), 2.53−2.03 (m, 8H), 1.97−1.80 (m, 4H), 1.49−1.20 (m, 6H), 0.96−0.92 (m, 2H), 0.88−0.78 (m, 1H)。
【0375】
化合物SB−Yの合成。SB−X(47g,160.75mmol)のMeOH(600mL)中の溶液に、23℃で、次いで2.35gのTsOHをこの混合物に添加した。この溶液を60℃で1.5時間撹拌した。TLCが、この反応が完了したことを示した後に、この混合物を濾過し、そして濃縮して、SB−Y(35g,64.33%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SB−Y)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=4.74−4.57 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.47−2.35 (m, 1H), 2.15−2.09 (m, 1H), 2.06−1.82 (m, 6H), 1.77−1.15 (m, 11H), 1.05−0.96 (m, 1H), 0.89 (s, 3H), 0.83−0.77 (m, 1H)。
【0376】
化合物SB−Zの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(115.17g,310.23mmol)の、150mLのTHF中の溶液に、KOt−Bu(34.81g,310.23mmol)を添加した。この反応混合物を60℃まで1時間加熱し、そしてSB−Y(35g,103.41mmol)をこの混合物に添加し、これを60℃でさらに15時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、そして1500mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして濃縮して、SB−Zをオフホワイトの固体として得た(120g,粗製)。
1H NMR(SB−Z)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=5.13−5.07 (m, 1H), 4.67−4.54 (m, 1H), 3.14 (s, 3H), 3.09 (s, 3H), 2.42−2.15 (m, 3H), 1.92−1.79 (m, 3H), 1.67−1.61 (m, 4H), 1.57−1.50 (m, 2H), 1.45−1.15 (m, 10H), 1.01−0.94 (m, 1H), 0.92 (s, 3H), 0.90−0.84 (m, 1H)。
【0377】
化合物SB−AAの合成。SB−Z(120g,粗製)の、600mLのTHF中の溶液に、2Mの水性HCl 90mLを添加した。この反応混合物を22℃で1時間撹拌した。TLCが、この反応が完了したことを示した後に、この反応をaq.NaHCO
3でクエンチした。この反応物を500mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。得られた残渣をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=150:1〜125:1〜100:1〜80:1〜60:1〜50:1)により精製して、SB−AAをオフホワイトの固体として得た(24g,収率76.23%)。
1H NMR(SB−AA)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=5.13 (m, 1H), 4.65−4.48 (m, 1H), 2.62−2.42 (m, 1H), 2.44−2.07 (m, 8H), 1.92−1.80 (m, 1H), 1.72−1.55 (m, 8H), 1.36−1.08 (m, 6H), 0.92 (s, 3H), 0.83−0.73 (m, 1H)。
【0378】
化合物SB−BBの合成。Me
3SOI(78.07g,354.75mmol)の、50mLのTHF中の溶液に、t−BuOK(39.81g,354.75mmol)の、50mLのTHF中の溶液を添加した。この反応混合物を60℃で1.5時間撹拌した。次いで、SB−AA(24g,78.83mmol)のTHF(300mL)中の溶液をこの反応物に添加した。この反応物を23℃で2.5時間撹拌した。TLCが、この反応が完了したことを示した後に、この反応を氷水でクエンチした。この反応物を500mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートして、SB−BBを粗製生成物として得た(50g)。
1H NMR(SB−BB)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=5.20−5.11 (m, 1H), 4.65−4.52 (m, 1H), 2.74−2.68 (m, 2H), 2.48−1.81 (m, 9H), 1.72−1.64 (m, 4H), 1.55−1.06 (m, 10H), 0.97−0.89 (m, 3H), 0.85−0.77 (m, 1H)。
【0379】
化合物SB−CCの合成。SB−BB(50g,粗製)の、300mLのTHF中の溶液に、LiAlH
4(8.99g,236.49mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を23℃で1.5時間撹拌した。TLCが、この反応が完了したことを示した後に、この反応を水でクエンチした。この反応物を1000mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。得られた残渣をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100:1〜80:1〜60:1〜50:1〜40:1〜30:1)により精製して、SB−CCをオフホワイトの固体として得た(19g,収率75.19%)。
1H NMR(SB−CC)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=5.17−5.07 (m, 1H), 4.66−4.48 (m, 1H), 2.41−2.32 (m, 1H), 2.28−2.15 (m, 2H), 2.09−2.05 (m, 1H), 1.88−1.75 (m, 2H), 1.68−1.64 (m, 3H), 1.40−1.31 (m, 1H), 1.25−1.13 (m, 9H), 0.89 (s, 3H), 0.81−0.72 (m, 1H)。
【0380】
化合物SB−DDの合成。SB−CC(19g,59.29mmol)の乾燥THF(500mL)中の溶液に、C
2H
9BS(59.29mL;THF中10Mの溶液)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで3Mの水性NaOH(160mL)、その後、H
2O
2の30%の水溶液(100mL)でゆっくりとクエンチした。20℃で1.5時間撹拌した後に、この混合物を濾過し、そしてEtOAc(300mL)で抽出した。合わせた有機層をaq.Na
2S
2O
3で処理し、抽出し、乾燥させ、そして濃縮して、SB−DDを粗製物質として得た(21g,粗製)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0381】
化合物SB−EEの合成。SB−DD(21g,59.29mmol)の、200mLのCH
2Cl
2中の溶液に、PCC(25.56g,118.58mmol)を0℃で添加し、22℃で2時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そして20mLのCH
2Cl
2で抽出し、aq.NaHCO
3、aq.Na
2S
2O
3、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。その残渣をクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15:1〜10:1〜6:1)により精製して、SB−EEをオフホワイトの固体として得た(12g,収率60.15%)。
1H NMR(SB−EE)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=4.65−4.46 (m, 1H), 2.55−2.51 (m, 1H), 2.22−2.09 (m, 4H), 2.06−1.97 (m, 32H), 1.88−1.77 (m, 2H), 1.69−1.54 (m, 5H), 1.48−1.30 (m, 3H), 1.28−1.05 (m, 11H), 0.83−0.72 (m, 1H), 0.63 (s, 3H)。
【0382】
化合物SVの合成。SB−EE(12g,35.66mmol)の、1500mLのMeOH中の溶液に、HBr(5滴)およびBr
2(2.01mL,39.23mmol)を0℃で添加した。この反応物を16℃で2時間撹拌した。この反応混合物をaq.NaHCO
3でクエンチし、そして濃縮した。次いで、この混合物を1000mlのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。その生成物を、(石油エーテル/酢酸エチル=12:1〜10:1〜8:1〜6:1〜3:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフにより精製して、SVをオフホワイトの固体として得た(12.3g,収率83.03%)。
1H NMR(SV)(400MHz,CDCl
3),δ(ppm)=4.64−4.47 (m, 1H), 3.95−3.86 (m, 2H), 2.89−2.80 (m, 1H), 2.23−2.16 (m, 1H), 2.07−1.64 (m, 8H) 1.46−1.06 (m, 14H), 0.83−0.74 (m, 1H), 0.67 (s, 3H)。
【0383】
実施例53。化合物SV−1およびSV−2の合成。
【化79】
SV(40mg,0.09mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−1,2,3−トリアゾール(30mg,0.45mmol)およびK
2CO
3(60mg,0.45mmol)を添加した。この混合物を25℃で15時間撹拌した。次いで、この溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SV−1をオフホワイトの固体として(10mg,収率26%)、そしてSV−2をオフホワイトの固体として(10mg,収率26%)得た。
SV−1:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.75 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.29−5.25 (1H,AB), 5.25−5.17 (1H,AB), 4.61−4.52 (d, 1H), 2.6(1H,t),1.18 (s, 3H), 0.63 (s, 3H)。SV−2:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.68 (s, 2H), 5.24−5.23 (m, 2H), 4.60−4.50 (d, 1H), 2.6(1H,t,), 1.25 (s, 3H), 0.74 (s, 3H)。
【0384】
実施例54。化合物SV−3およびSV−4の合成。
【化80】
SV(100mg,0.24mmol)の、3mLのDMF中の溶液に、2H−テトラゾール(33.73mg,0.48mmol)およびK
2CO
3(99.82mg,0.72mmol)を添加した。この反応物を28℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、(PE/EA=12/1から2/1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、SV−3(16.1mg,収率:16.67%)およびSV−4(28.3mg,収率:29.17%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SV−3):(400MHz,CDCl3)δ8.60 (s, 1 H), 5.57−5.42 (m, 2H), 4.73−4.48 (m, 1H), 2.74−2.60 (m, 1H), 2.31−2.21 (m, 1H), 2.16−2.108(m, 1H), 1.97−1.89 (m, 1H), 1.86−1.60 (m, 7H), 1.55−1.11(m, 14H), 0.88−0.80 (m, 1H),0.77(s, 3H)。
1H NMR(SV−4):(400MHz,CDCl3)δ8.75 (s, 1 H), 5.36−5.16 (m, 2H), 4.66−4.47 (m, 1H), 2.73−2.62 (m, 1H), 2.30−2.18 (m, 1H), 2.09−1.74 (m, 6H), 1.67−1.60 (m, 3H), 1.38−1.16 (m, 11H), 0.88−0.75 (m, 1H), 0.70 (s, 3H)。
【0385】
実施例55。化合物SV−5およびSV−6の合成。
【化81】
SV(100mg,0.24mmol)の、3mLのDMF中の溶液に、5−メチル−2H−テトラゾール(40.48mg,0.48mmol)およびK
2CO
3(99.82mg,0.72mmol)を添加した。この反応物を21℃で1時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=8/1から1/1)により精製して、SV−5(21.3mg,収率:21.14%)およびSV−6(27.1mg,収率:26.89%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SV−5):(400MHz,CDCl
3)δ5.43−5.31 (m, 2H), 4.68−4.49 (m, 1H), 2.69−2.62 (m, 1H), 2.59 (s, 3H), 2.31−2.20 (m, 1H), 2.14−2.09 (m, 1H), 1.95−1.88 (m, 1H), 1.85−1.60 (m, 8H), 1.46−1.20 (m, 12H), 1.02−0.93 (m, 1H), 0.89−0.80 (m, 1H), 0.77 (s, 3H)。
1H NMR(SV−6):(400MHz,CDCl
3)δ5.21−5.05 (m, 2H), 4.69−4.50 (m, 1H), 2.73−2.63 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.30−2.19 (m, 1H), 2.13−2.01 (m, 2H), 1.98−1.57 (m, 9H), 1.45−1.14 (m, 12H),0.90−0.80 (m, 1H), 0.73 (s, 3H)。
【0386】
実施例56。化合物SV−7の合成。
【化82】
SV(100mg,0.24mmol)の、15mLのDMF中の溶液に、4−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール(40.01mg,0.48mmol)およびK
2CO
3(99.82mg,0.72mmol)を添加した。この反応物を28℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep−HPLCにより精製して、SV−7(20.6mg,収率:20.83%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SV−7):(400MHz,CDCl3)δ7.45 (s, 1 H), 5.23−5.10 (m, 2H), 4.68−4.49 (m, 1H), 2.64−2.57 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.30−2.18 (m, 1H), 2.14−2.00 (m, 2H), 1.93−1.58 (m, 8H), 1.46−1.09 (m, 13H), 0.86−0.76 (m, 1H), 0.75 (s , 3H)。
【0387】
実施例57。化合物SV−8およびSV−9の合成。
【化83】
SV(200mg,0.48mmol)の、10mLのDMF(5mL)中の溶液に、4−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール(80.02mg,0.96mmol)およびK
2CO
3(199.63mg,1.44mmol)を添加した。この反応混合物を17℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層を乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルにより精製して、90mgのSV−8/SV−9の混合物および副生成物(60mg)を得た。この混合物をSFC精製により分割して、SV−8(38.8mg,収率:29.84%)およびSV−9(31.5mg,収率:23.3%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(SV−8):(400MHz,CDCl3)δ7.347 (s, 1 H), 5.191−5.041 (q, J
1=17.6 HMz, J
2=42.4 HMz), 4.62−4.50 (m, 1H), 2.66−2.61 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.10−2.06 (m, 1H), 1.87−1.74 (m, 2H), 1.70−1.50 (m, 7H), 1.30−1.04 (m, 14H), 0.86−0.76 (m, 1H), 0.70 (s , 3H)。
1H NMR(SV−9):(400MHz,CDCl3)δ7.488 (s, 1 H), 5.08−5.07 (m, 2H), 4.63−4.50 (m, 1H), 2.68−2.63 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 2.04−1.89 (m, 2H), 1.80−1.73 (m, 7H), 1.64−1.60 (m, 1H), 1.56−1.20 (m, 14H), 0.80−0.70 (m, 1H), 0.64 (s , 3H)。
【0388】
実施例58。SWおよびSW中間体の合成。
【化84】
【0389】
化合物SW−Bの合成。SW−A(10g,36.7mmol)を、50mLの塩化アセチルおよび50mLの無水酢酸に添加した。この反応混合物を120℃まで5時間加熱し、減圧中でエバポレートして、SW−Bをオフホワイトの固体として得た(10g,収率87%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.78 (s, 1H), 5.55 (s, 1H), 2.4(dd,2H),2.13 (s, 3H), 0.90 (s, 3H)。
【0390】
化合物SW−Cの合成。SW−B(10g,31.8mmol)の、200mLのTHFおよび20mLのH
2O中の溶液に、mCPBA(11g,63.6mmol)を0℃で添加し、室温で15時間撹拌し、この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、100mLの飽和Na
2SO
3、100mlの飽和NaHCO
3および100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1)により精製して、SW−Cをオフホワイトの固体として得た(2.2g,収率24%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.92 (s, 1H), 4.44 (s, 1H), 0.95 (s, 3H)。
【0391】
化合物SW−Dの合成。SW−C(2g,6.94mmol)の、50mLのEtOAc中の溶液に、Pd/C 200mgを添加した。この反応混合物を1atmのH
2中で15時間水素化した。次いで、この反応混合物を減圧中でエバポレートし、そしてクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:2)により精製して、SW−Dをオフホワイトの固体として得た(0.5g,収率25%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.84 (s, 1H),2.62(1H,t) 0.95 (s, 3H)。
【0392】
化合物SW−Eの合成。SW−D(1g,3.4mmol)の、100mLのMeOH中の溶液に、TsOH 50mgを添加し、60℃まで2時間加熱した。この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、100mLの飽和NaHCO
3、100mLのブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートして、SW−Eをオフホワイトの固体として得た(1g,収率91%)。
【0393】
化合物SW−Fの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(10.67g,28.84mmol)の、30mLのTHF中の溶液に、KOt−Bu(3.23g,28.80mmol)を添加した。この反応物を60℃まで1時間加熱した。SW−E(3.23g,9.6mmol)を添加し、そして得られた混合物を60℃で15時間撹拌した。次いで、この反応混合物を500mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。得られた粗製の残渣をクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)により精製して、SW−Fをオフホワイトの固体として得た(2.17g,収率64%)。
【0394】
化合物SW−Gの合成。SW−F(1g,2.9mmol)の、50mLのTHF中の溶液に、NaH(2g,5.8mmol)を添加し、そして得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、1mLのMeIをこの混合物に添加し、次いで、これを室温で一晩撹拌した。この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。得られた残渣をクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製して、SW−Gをオフホワイトの固体として得た(587mg,収率59%)。
【0395】
化合物SW−Hの合成。SW−G(1g,2.8mmol)の、20mLのTHF中の溶液に、2Mの水性HCl(2mL)を添加し、そして得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。その残渣をクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製して、SW−Hをオフホワイトの固体として得た(745mg,収率81%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.05−5.03 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.11 (s, 1H), 2.6(1H,t),0.87 (s, 3H)。
【0396】
化合物SW−Iの合成。トリメチルスルホキソニウムヨージド(3.6g,16.5mmol)の、5mLのTHF中の撹拌溶液に、カリウムtert−ブタノレート(1.90g,16.5mmol)を添加した。60℃で1.5時間撹拌した後に、SW−H(1g,3.3mmol)の、10mLのTHF中の懸濁物を滴下により添加した。さらに3時間後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、そしてEtOAc(100mL×3)で抽出し、ブライン(100mL×3)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして減圧中でエバポレートして、SW−Iをオフホワイトの固体として得た(800mg,収率73%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0397】
化合物SW−Jの合成。SW−I(150mg,0.45mmol)の、10mLのTHF中の溶液に、LiAH
4(50mg,1.35mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5mLのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートした。その残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、SW−Jをオフホワイトの固体として得た(108mg,収率72%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 5.12−5.10 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.18 (s, 1H), 1.23 (s, 3H), 0.88 (s, 3H)。
【0398】
化合物SW−Kの合成。SW−J(100mg,0.3mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1mL;THF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%の水溶液(1mL)でゆっくりとクエンチした。室温で1時間撹拌した後に、この混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、SW−Kをオフホワイトの固体として得た(90mg,81%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0399】
化合物SW−Lの合成。SW−K(100mg,0.29mmol)の、20mLのDCM中の溶液に、PCC(190mg,0.87mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を5mlのH
2Oでクエンチし、そして100mLのEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、そして減圧中でエバポレートし、次いでクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)により精製して、SW−Lをオフホワイトの固体として得た(52mg,収率51%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 3.26 (s, 3H), 3.16 (s, 1H), 2.11 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 0.61 (s, 3H)。
【0400】
化合物SWの合成。SW−L(40mg,0.11mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(150mg,0.33mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SWをオフホワイトの固体として得た(40mg,収率80%)。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0401】
実施例59。化合物SW−1およびSW−2の合成。
【化85】
SW(40mg,0.09mmol)のTHF(5mL)中の懸濁物に、1H−1,2,3−トリアゾール(30mg,0.45mmol)およびK
2CO
3(60mg,0.45mmol)を添加した。この混合物を25℃で15時間撹拌した。次いで、この溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この反応混合物を逆相prep−HPLCにより精製して、SW−1をオフホワイトの固体として(10mg,収率26%)、そしてSW−2をオフホワイトの固体として(8mg,収率20%)得た。SW−1:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.75 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.27−5.24 (1H,AB),5.17−5.13 (1H,AB), 3.28 (s, 3H), 3.17 (s, 1H),2.7(1H,t), 1.23 (s, 3H), 0.65 (s, 3H)。SW−2:
1H NMR(400MHz,CDCl
3),δ(ppm), 7.68 (s, 2H), 5.28−5.25 (1H,AB), 5.23−5.20 (1H,AB), 3.28 (s, 3H), 3.17 (s, 1H), 2.6(1H,t), 1.24 (s, 3H), 0.75 (s, 3H)。
【0402】
実施例60。SZおよびSZ中間体の合成。
【化86】
【化87】
【0403】
化合物SZ−Bの合成。化合物SZ−A(500mg,1.82mmol)のTHF(18mL)中の溶液に、LiHMDS(THF中1.0M溶液,4.00mL,4.00mmol)を−78℃で添加した。この溶液を−78℃で30分間撹拌した。次いで、HMPA(0.69mL,4.00mmol)を添加した。この溶液を−78℃でさらに30分間撹拌した。次いで、ヨードメタン(0.34mL,5.46mmol)を添加した。この溶液を−78℃で2時間さらに撹拌し、そして室温まで温め、そして1時間撹拌した。この反応を、水(2mL)の添加によりクエンチした。大部分のTHF溶媒を減圧中で除去した。次いで、その残渣を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧中での溶媒の除去により、粗製生成物SZ−B(350mg,67%)を粘性油状物として得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。SZ−B:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.74 (1H, s), 3.67 (1H, t), 1.11 (3H, d), 0.81 (3H, s)。
【0404】
化合物SZ−Cの合成。液体アンモニア(100mL)に、リチウム(687mg,99.0mmol)を−78℃で添加した。この液体は深青色に変わった。次いで、反応物質SZ−B(950mg,3.30mmol)の、t−BuOH(244mg,3.30mmol)およびTHF(20mL)中の溶液を、このLi−アンモニア溶液添加した。この混合物を−78℃で4時間撹拌した。次いで、固体NH
4Cl(7g)を添加してこの反応をクエンチした。この混合物は、深青色から白色に変わった。この混合物を室温まで昇温させ、そしてアンモニアをフード内で一晩蒸発させた。その残渣に、水(100mL)を添加した。この混合物を、conc.HClによってpH6〜7に酸性にした。次いで、酢酸エチル(100mL)を添加した。分離した水層を酢酸エチル(2×100mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SZ−Cをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0405】
化合物SZ−Dの合成。粗製化合物SZ−C(980mg,3.40mmol)のジクロロメタン(60mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)(2.56g,6.80mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液を、セライトのショートパッドで濾過した。このセライトをCH
2Cl
2(3×50mL)で洗浄した。合わせたCH
2Cl
2溶液を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/EtOAc=5:1)により精製して、生成物SZ−D(680mg,69%)をオフホワイトの固体として得た。SZ−D:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.02 (3H, d), 0.91 (3H, s)。
【0406】
化合物SZ−Eの合成。化合物SZ−D(3.24g,11.24mmol)の無水メタノール(100mL)中の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(193mg,1.12mmol)を添加した。この溶液を70℃で3時間加熱した。この反応を、sat.Na
2CO
3溶液(10mL)の添加によりクエンチした。大部分のメタノール溶媒を減圧中で除去した。次いで、その残渣を酢酸エチル(200mL)で希釈した。得られた溶液を飽和Na
2CO
3溶液(2×100mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/EtOAc=15:1,0.1%のNEt
3を添加)により精製して、生成物SZ−E(1.76g,47%)をオフホワイトの固体として得た。さらに、出発化合物SZ−E(1.34g)もまた回収した。回収した出発物質に基づく収率は93%である。SZ−E:
1HNMR(500MHz,d6−アセトン)δ(ppm):3.080 (3H, s), 3.076 (3H, s), 2.37 (1H, dd), 1.98 (1H, dd), 0.91 (3H, d), 0.85 (3H, s)。
【0407】
化合物SZ−Fの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.67g,17.96mmol)の無水THF(25mL)中の懸濁物に、t−BuOK(2.01g,17.96mmol)を添加した。この溶液の色が赤色になったら、70℃で2時間加熱した。次いで、化合物SZ−E(2.00g,5.99mmol)を一度に添加した。この溶液を70℃で一晩加熱した。この反応を、水(10mL)の添加によりクエンチした。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SZ−Fを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0408】
化合物SZ−Gの合成:THF(50mL)中の粗製生成物SZ−F(2.25g,6.50mmol,理論量)に、4MのHCl(2mL)を添加した。この溶液を周囲温度で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして得られた溶液を飽和Na
2CO
3溶液(2×100mL)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/EtOAc=20:1)により精製して、所望の生成物SZ−G,1.78g(5.94mmol,収率91%)を得た。SZ−G:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.13 (1H, qt), 1.66 (3H, dt), 1.02 (3H, d), 0.91 (3H, s)。
【0409】
化合物SZ−Hの合成:トリメチルスルホキソニウムヨージド(6.53g,29.70mmol)の無水DMSO(30mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(60%wt,1.19mg,29.70mmol)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、粗製化合物SZ−G(2.05g,いくらかのPPh
3で汚染されている,理論量,1.78g,5.94mmol)の無水THF(10mL)中の溶液を添加した。この混合物を25℃で一晩撹拌した。この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。この混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして得られた溶液を水(2×100mL)で洗浄し、その後、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SZ−Hを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0410】
化合物SZ−Iの合成:粗製の反応物質SZ−H(理論量,1.21g,3.85mmol)の無水THF(30mL)中の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(731mg,19.25mmol)を少しずつ添加した。この懸濁物を25℃で1時間撹拌した。次いで、この反応を、EtOAc(5mL)、その後、水(5mL)の添加によりクエンチした。そのオフホワイトの固体を濾過し、そしてEtOAc(5×100mL)で徹底的に洗浄した。合わせた濾液をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/EtOAc=15:1)により精製して、生成物SZ−I(560mg,1.78mmol,2工程の合計収率,30%)をオフホワイトの固体として得た。SZ−I:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.11 (1H, qt), 2.05 (1H, s), 1.56 (3H, s), 1.17 (3H, s), 0.91(3H, d), 0.88 (3H, s)。
【0411】
化合物SZ−Jの合成。反応物質SZ−I(320mg,1.013mmol)の無水THF(20mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,5.07mL,5.065mmol)を添加し、この溶液を25℃で一晩撹拌し、次いでこの反応を、水(4mL)の添加によりクエンチした。2MのNaOH水溶液(8mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(8mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SZ−Jを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0412】
化合物SZ−Kの合成。粗製化合物SZ−J(320mg,1.013mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)を少しずつ(1.14mg,3.039mmol)添加した。この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/EtOAc=6:1)により精製して、生成物SZ−K(140mg,0.422mmol,収率42%,2工程)をオフホワイトの固体として得た。SZ−K:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):2.54 (1H, t), 2.12 (3H, s), 1.99 (1H, td), 1.82−1.86 (1H, m), 1.18 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.61 (3H, s)。SZ−K:
13CNMR(100MHz,CDCl3)δ(ppm):209.79, 71.09, 63.94, 55.87, 47.94, 47.78, 46.97, 44.35, 41.16, 40.20, 39.04, 37.93, 34.48, 33.13, 31.55, 30.91, 28.45, 25.80, 24.20, 22.73, 15.15, 13.43。
【0413】
化合物SZの合成。化合物SZ−K(100mg,0.301mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で2時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。生じた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SZをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0414】
実施例61。化合物SZ−1およびSZ−2の合成。
【化88】
【0415】
粗製化合物SZ(80mg,0.195mmol)の無水THF(6mL)中の溶液に、1,2,3−トリアゾール(1,2,3−trizaole)(40.4mg,0.585mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(80.9mg,0.585mmol)を添加した。この溶液を50℃で一晩加熱した。次いで、この溶液をEtOAc(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、生成物SZ−1(15mg,19%)および生成物SZ−2(6mg,7.7%)をオフホワイトの固体として得た。SZ−1:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.77 (1H, s), 7.65 (1H, s), 5.28 (1H, AB), 5.14 (1H, AB), 2.66 (1H, t), 1.18 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.68 (3H, s)。SZ−2:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.69 (2H, s), 5.25 (1H, AB), 5.23 (1H, AB), 2.60 (1H, t), 1.18 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.71 (3H, s)。
【0416】
実施例62。SSおよびSS中間体の合成。
【化89】
【0417】
化合物SS−A1およびSS−A2の合成。化合物SB−F(800mg,2.79mmol)およびPhSO
2CF
2H(540mg,2.79mmol)の、THF(25mL)およびHMPA(0.5mL)中の溶液に、N
2下−78℃でLHMDS(4mL,THF中1M)を滴下により添加した。−78℃で2時間撹拌した後に、この反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、そして室温まで昇温させ、次いでEt
2O(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製して、化合物SS−A1とSS−A2との混合物(650mg)を得た。この混合物をキラル−HPLCによりさらに精製して、化合物SS−A1(250mg,t=3.29min)およびSS−A2(230mg,t=3.89min)を得た。
【0418】
化合物SS−B2の合成。化合物SS−A2(230mg,0.489mmol)および無水Na
2HPO
4(150mg)の、無水メタノール(5mL)中の溶液に、N
2下−20℃でNa/Hgアマルガム(700mg)を添加した。−20℃〜0℃で1時間撹拌した後に、このメタノール溶液をデカンテーションし、そしてその固体残渣をEt
2O(5×3mL)で洗浄した。合わせた有機相を減圧下で除去し、そして20mlのブラインを添加し、その後、Et
2Oで抽出した。合わせたエーテル相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)により精製して、化合物SS−B2(120mg,73%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD
3COCD
3),δ(ppm), 6.02−5.88 (t, 1H), 5.13−5.08 (m, 1H), 0.92(s, 3H)。
【0419】
化合物SS−C2の合成。化合物SS−B2(120mg,0.355mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(1.20mL;THF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(1mL)、その後、H
2O
2の30%の水溶液(1.2mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、化合物SS−C2(180mg,粗製)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0420】
化合物SS−D2の合成。化合物SS−C2(180mg,粗製)の、10mLの湿潤ジクロロメタン(ジクロロメタンを数ミリリットルのH
2Oと一緒に振盪し、次いでその水層から分離した)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージネート(380mg,0.896mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反応混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:5)により精製して、化合物SS−D2(70mg,2工程について55.7%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3),δ(ppm), 5.90−5.61 (t, 1H), 2.48−2.43 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 0.55 (s, 3H)。
【0421】
化合物SSの合成。化合物SS−D2(50mg,0.14mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2滴のHBr(48%)を添加し、その後、臭素(100mg,0.62mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷水に注ぎ、次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、化合物SS(72mg,粗製)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0422】
実施例63。化合物SS−1の合成。
【化90】
K
2CO
3(126mg,0.92mmol)のTHF(10mL)中の懸濁物に、1,2,3−1H−トリアゾール(22.4mg,0.92mmol)および化合物SS(200mg,0.46mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を5mLのH
2Oに注ぎ、そしてEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、SS−1をオフホワイトの固体として得た(53.8mg,0.13mmol,27.7%)。SS−1:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):7.76 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 5.82 (t, 1H), 5.25 (AB, 1H), 5.13 (AB, 1H), 2.65 (t, 1H), 0.69 (s, 3H)。LCMS:Rt=2.01 min. m/z=422.3[M+H]
+。
【0423】
実施例64。SNおよびSN中間体の合成。
【化91】
【化92】
【0424】
化合物SN−Bの合成。反応物質SN−A(10.0g,36.44mmol)のピリジン(30mL)中の溶液に、無水酢酸(5.0mL,52.89mmol)を添加した。この混合物を60℃で一晩撹拌した。次いで、この溶液を氷水(200mL)に注いだ。その白色沈殿物を濾過し、そして酢酸エチル(300mL)に溶解させた。残留ピリジンを除去する目的で、得られた溶液をsat.CuSO
4.5H
2O溶液(2×200mL)で洗浄した。その有機層をブライン(200mL)でさらに洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=4:1)により精製して、生成物SN−B(11.125g,35.16mmol,収率=96%)をオフホワイトの固体として得た。SN−B:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.83 (1H, s), 4.62 (1H, dd), 2.05 (3H, s), 0.86 (3H, s)。
【0425】
化合物SN−Cの合成。反応物質SN−B(4.68g,14.79mmol)のTHF(150mL)中の溶液に、LiHMDS(THF中1.0M溶液,17.74mL,17.74mmol)を−78℃で添加した。この溶液を−78℃で30分間撹拌した。次いで、HMPA(3.09mL,17.74mmol)を添加した。この溶液を−78℃でさらに30分間撹拌した。次いで、ヨードメタン(2.76mL,44.37mmol)を添加した。この溶液を−78℃で2時間さらに撹拌し、そして室温まで温め、そして1時間撹拌した。この反応を、水(10mL)の添加によりクエンチした。大部分のTHF溶媒を減圧中で除去した。次いで、その残渣を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧中での溶媒の除去により、粗製生成物SN−C(4.50g,13.62mmol,収率=92%)を粘性油状物として得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。SN−C:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.75 (1H, s), 4.62 (1H, t), 2.05 (3H, s), 1.10 (3H, d), 0.86 (3H, s)。
【0426】
化合物SN−D1およびSN−D2の合成。粗製の反応物質SN−C(11.62g,35.16mmol,理論量)の、メタノール(100mL)および水(20mL)中の溶液に、水酸化ナトリウム(2.81g,70.32mmol)を添加した。この溶液を60℃で1時間加熱した。大部分のメタノール溶媒を減圧中で除去した。その残留溶液を、2MのHClによってpH5〜6に酸性にした。その水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=5:1)により精製して、純粋な生成物SN−D1(2.354g,8.162mmol,収率=23%)および純粋な生成物SN−D2(5.306g,18.40mmol,収率=50%)をオフホワイトの固体として得た。SN−D1:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.81 (1H, s), 3.67 (1H, t), 1.11 (3H, d), 0.81 (3H ,s)。SN−D2:
1HNMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.74 (1H, s), 3.67 (1H, t), 1.11 (3H, d), 0.81 (3H, s)。
【0427】
化合物SN−Eの合成。液体アンモニア(200mL)に、リチウム(1.80g,260mmol)を−78℃で添加した。次いで、この液体は深青色に変わった。次いで、反応物質SN−D1(3.0g,10.40mmol)の、t−BuOH(1.0mL,10.40mmol)およびTHF(100mL)中の溶液をこのLi−アンモニア溶液に添加した。この混合物を−78℃で4時間撹拌した。次いで、固体NH
4Cl(20g)を添加してこの反応をクエンチした。この混合物は、深青色から白色に変わった。この混合物を室温まで昇温させ、そしてアンモニアをフード内で一晩蒸発させた。その残渣に、水(300mL)を添加した。この混合物を、conc.HClによってpH6〜7まで酸性にした。次いで、酢酸エチル(300mL)を添加した。分離した水層を酢酸エチル(2×100mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(300mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SN−Eをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0428】
化合物SN−Fの合成。粗製の反応物質SN−E(1.749g,6.022mmol)のジクロロメタン(60mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)(3.398g,9.033mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液を、セライトのショートパッドで濾過した。このセライトをCH
2Cl
2(3×50mL)で洗浄した。合わせたCH
2Cl
2溶液を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=5:1)により精製して、生成物SN−F(1.298g,4.50mmol,収率=75%)をオフホワイトの固体として得た。SN−F:
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ(ppm):1.02 (3H, d), 0.91 (3H, s)。
【0429】
化合物SN−Gの合成。反応物質SN−F(1.948g,6.754mmol)の無水メタノール(50mL)中の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(128mg,0.6754mmol)を添加した。この溶液を70℃で3時間加熱した。この反応を、sat.Na
2CO
3溶液(10mL)の添加によりクエンチした。大部分のメタノール溶媒を減圧中で除去した。次いで、その残渣を酢酸エチル(200mL)で希釈した。得られた溶液をsat.Na
2CO
3溶液(2×100mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=10:1,0.1%のNEt
3を添加)により精製して、生成物SN−G(652mg,1.949mmol,収率=29%)をオフホワイトの固体として得た。さらに、出発物質(1.338g)もまた回収した。このように回収した出発物質に基づく収率は92%である。SN−G:
1HNMR(500MHz,d6−アセトン)δ(ppm):3.079 (3H, s), 3.075 (3H, s), 2.38 (1H, dd), 1.98 (1H, dd), 0.91 (3H, d, J=7.2 Hz), 0.85 (3H, s)。
【0430】
化合物SN−Hの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(8.795g,23.69mmol)の無水THF(20mL)中の溶液に、t−BuOK(2.658g,23.69mmol)を添加した。次いで、この溶液が赤みがかった色になったので、70℃で2時間加熱した。次いで、反応物質SN−G(1.642g,4.909mmol)を一度に添加した。この溶液を70℃で一晩加熱した。この反応を、水(10mL)の添加によりクエンチした。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SN−Hを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0431】
化合物SN−Iの合成。THF(30mL)中の粗製生成物SN−H(1.702g,4.909mmol,理論量)に、2MのHCl(3mL)を添加した。この溶液を周囲温度で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして得られた溶液をsat.Na
2CO
3溶液(2×100mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=100:3)により精製して、粗製生成物SN−I(1.746g)をオフホワイトの固体として得た。これは、いくらかの分離されないPPh
3で汚染されていた。
1HNMRスペクトルの積分により判断すると、所望の生成物対PPh
3の比は3:1であるので、所望の生成物SN−Iの量は1.354g(4.506mmol)であり、その収率は92%である。SN−I:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):5.13 (1H, qt), 1.66 (3H, dt), 1.02 (3H, d), 0.91 (3H, s)。
【0432】
化合物SN−Jの合成。トリメチルスルホキソニウムヨージド(5.213g,23.69mmol)の無水DMSO(30mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(60%wt,948mg,23.69mmol)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、粗製の反応物質(1.746g,いくらかの残留PPh3で汚染されている,理論量,1.354g,4.506mmol)の無水THF(10mL)中の溶液を添加した。この混合物を25℃で一晩撹拌した。この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。この混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして得られた溶液を水(2×100mL)で洗浄し、その後、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SN−Jを、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0433】
化合物SN−Kの合成。粗製の反応物質SN−J(理論量,1.417g,4.506mmol)の無水THF(30mL)中の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(342mg,9.012mmol)を少しずつ添加した。この懸濁物を25℃で1時間撹拌した。次いで、この反応を、酢酸エチル(5mL)、その後、水(5mL)の添加によりクエンチした。そのオフホワイトの固体を濾過し、そして酢酸エチル(5×100mL)で徹底的に洗浄した。合わせた濾液をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=20:1)により精製して、生成物SN−K(458mg,1.447mmol,2工程の合計収率=32%)をオフホワイトの固体として得た。
【0434】
化合物SN−Lの合成。反応物質SN−K(458mg,1.447mmol)の無水THF(15mL)中の溶液に、BH
3.THF(1.0M,7.23mL,7.23mmol)を添加し、この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。2MのNaOH溶液(10mL)を添加し、その後、30%のH
2O
2(10mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0435】
化合物SN−Mの合成。粗製の反応物質SN−L(484mg,1.447mmol,理論量)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)を少しずつ(1633mg,4.341mmol)添加した。この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/酢酸エチル=8:1)により精製して、生成物SN−M(305mg,0.917mmol,収率=63%(2工程))をオフホワイトの固体として得た。SN−L:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):2.54 (1H, t0, 2.12−2.19 (1H, m), 2.12 (3H, s), 1.99 (1H, td), 1.80−1.86 (1H, m), 1.17 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.61 (3H, s)。SN−M:
13CNMR(100MHz,CDCl3)δ(ppm):209.75, 71.09, 63.96, 55.89, 47.96, 47.80, 47.00, 44.35, 41.19, 40.22, 39.05, 37.95, 34.49, 33.14, 31.54, 30.92, 28.46, 25.82, 24.22, 22.76, 15.14, 13.45。
【0436】
化合物SNの合成。反応物質SN−M(100mg,0.301mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。生じた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SNをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0437】
実施例65。化合物SN−1およびSN−2の合成。
【化93】
粗製の反応物質SN(124mg,0.301mmol)の無水THF(6mL)中の溶液に、1,2,3−トリアゾール(31mg,0.45mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(62mg,0.45mmol)を添加した。この溶液を50℃で一晩加熱した。次いで、この溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、生成物SN−1(21mg,0.0526mmol,収率=17%)および生成物SN−2(16mg,0.0400mmol,収率=13%)をオフホワイトの固体として得た。SN−1:HNMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):7.76 (1H, s), 7.65 (1H, s), 5.20 (1H, AB), 5.14 (1H, AB), 2.66 (1H, t), 2.21 (1H, dd), 1.18 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.68 (3H, s)。SN−2:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.69 (2H, s), 5.27 (1H, AB), 5.23 (1H, AB), 2.60 (1H, t), 2.20 (1H, dd), 1.17 (3H, s), 0.92 (3H, d), 0.71 (3H, s)。
【0438】
実施例66。SUおよびSU中間体の合成。
【化94】
【0439】
化合物SU−Bの合成。NH
3(液体,2.0L)に、リチウム(7.0g,1mol)を−78℃で添加した。この液体が暗青色に変わった後に、化合物SU−A(27.0g,100mmol)の、t−BuOH(7.4g,100mmol)およびTHF(20mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を−78℃で4時間撹拌した。次いで、固体NH
4Cl(50g)を添加してこの反応をクエンチした。この混合物は、深青色から白色に変わった。この混合物を室温まで昇温させ、そしてアンモニアを一晩蒸発させた。その残渣を0.5Nの水性HCl(50mL)に溶解させ、そしてジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=4:1)により精製して、生成物SU−B(18.98g,68.7%)をオフホワイトの固体として得た。SU−B:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):3.66 (1H, t, J=8.0Hz), 2.29−2.27 (2H, m), 2.12−2.07 (2H, m), 1.83−1.81 (2H, m), 1.50 (1H, s), 0.77 (3H, s)。
【0440】
化合物SU−Cの合成。19.0gの化合物SU−Bのサンプル(68.84mmol)を、50mLのTHFに0℃で溶解させた。次いで、70mLのTHF中のMeMgBr(3M)を滴下により30分間で添加した。この反応物を0℃で8時間維持した。この反応混合物を氷冷水でクエンチし、そしてEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その白色残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5:1)により精製して、生成物SU−C(19.0g,94%)をオフホワイトの固体として得た。SU−C:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.78 (1H, br), 5.36 (1H, t), 3.67 (1H, t), 1.73 (3H, s), 0.77 (3H, s)。
【0441】
化合物SU−Dの合成。化合物SU−C(19.0g,65.07mmol)のジクロロメタン(100mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)(48.9g,130.14mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液を、セライトのショートパッドで濾過した。このセライトをCH
2Cl
2(3×100mL)で洗浄した。合わせたCH
2Cl
2溶液を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:PE/EtOAc=5:1)により精製して、生成物SU−D(10.0g,53%)をオフホワイトの固体として得た。SU−D:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.44 (1H, dd), 2.07 (1H, m), 1.21 (3H, s), 0.87 (3H, s)。
【0442】
化合物SU−Eの合成:化合物SU−D(5.0g,17.2mmol)の無水トルエン(100mL)中の溶液に、シリカゲル担持p−トルエンスルホン酸(80g)を添加し、この混合物を45℃未満で1時間撹拌した。その不溶性の副生成物を、PE/EtOAc(10/1)での溶出によりシリカゲルから除去した。その粗製生成物SU−E(3.20g,11.75mmol)をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0443】
化合物SU−Fの合成:化合物SU−E(3.20g,11.75mmol)の、10mLの無水ジクロロメタン中の溶液に、mCPBA(4.04g,23.50mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3(100mL)およびブラインで2回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製生成物SU−Fをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0444】
化合物SU−Gの合成。化合物SU−F(11.75mmol)のメタノール中の溶液に、H
2SO
4(0.5mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応溶液をCH
2Cl
2(200mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3(100mL)およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10:1)により精製して、化合物SU−G(3.30g,10.30mmol,2工程について収率=87%)をオフホワイトの固体として得た。
【0445】
化合物SU−Hの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(11.52g,31.0mmol)の無水THF(20mL)中の溶液に、t−BuOK(3.48g,31.0mmol)を添加した。この溶液が赤っぽく変わったら、70℃で3時間加熱した。次いで、化合物SU−G(3.30g,10.30mmol)を一度に添加した。この反応溶液を70℃で一晩加熱し、次いで水(10mL)の添加によりクエンチした。この混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SU−H(1.90g)を、さらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0446】
化合物SU−Iの合成。化合物SU−H(1.90g,5.72mmol)の乾燥THF(20mL)中の溶液に、BH
3−THF(18mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(12mL)、その後、30%のH
2O
2(20mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEA(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(50mL)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SU−I(1.86g,5.31mmol)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0447】
化合物SU−Jの合成。粗製化合物SU−I(1.86g,5.31mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)を少しずつ(3.98g,10.62mmol)添加した。この溶液を25℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:PE/EtOAc=10:1)により精製して、生成物SU−J(1.20g,3.45mmol,65%)をオフホワイトの固体として得た。
SU−J:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):3.33 (3H, s), 3.04 (1H, s), 2.53 (1H, t), 2.12 (3H, s), 1.26 (3H, s), 0.62 (3H, s)。
【0448】
化合物SUの合成。反応物質SU−J(100mg,0.287mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、48%のHBr(152mg,0.903mmol)を添加し、その後、臭素(0.08mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱した。次いで、この混合物を冷水(50mL)に注いだ。生じた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SUをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0449】
実施例67。SU−1およびSU−2の合成。
【化95】
粗製化合物SU(100mg,0.243mmol)の無水THF(6mL)中の溶液に、1,2,3−トリアゾール(34mg,0.50mmol)を添加し、その後、炭酸カリウム(70mg,0.50mmol)を添加した。この溶液を50℃で一晩加熱した。次いで、この溶液をEtOAc(100mL)で希釈した。得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を逆相prep−HPLCにより精製して、生成物SU−1(35mg,0.084mmol,収率=34%)および生成物SU−2(20mg,0.048mmol,20%)をオフホワイトの固体として得た。SU−1:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.76 (1H, s), 7.65 (1H, s), 5.27 (1H, AB), 5.14 (1H, AB), 3.34 (3H, s), 3.04 (1H, s), 2.65 (1H, t), 1.24 (3H, s), 0.68 (3H, s). SU−2:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.68 (2H, s), 5.26 (1H, AB), 5.22 (1H, AB), 3.33 (3H, s), 3.04 (1H, s), 2.59 (1H, t), 1.24 (3H, s), 0.72 (3H, s)。
【0450】
実施例68。SYおよびSY中間体の合成。
【化96】
【0451】
化合物SY−Bの合成。NH
3(液体,2.0L)に、リチウム(7.0g,1mol)を−78℃で添加した。この液体が深青色に変わった後に、反応物質SY−A(27.0g,100mmol)の、t−BuOH(7.4g,100mmol)およびTHF(20mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を−78℃で4時間撹拌し、次いで固体NH
4Cl(50g)を添加してこの反応をクエンチした。すると、この混合物は深青色から白色に変わった。この混合物を室温まで昇温させ、そしてアンモニアをフュームフード内で一晩エバポレートした。その残渣を0.5NのHCl(50mL)に溶解させ、そしてジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EA=4:1)により精製して、生成物SY−B(18.98g,68.76mmol,収率=68.7%)をオフホワイトの固体として得た。SY−B:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):3.66 (1H, t), 2.29−2.27 (2H, m), 2.12−2.07 (2H, m), 1.83−1.81 (2H, m), 1.50 (1H, s), 0.77 (3H, s)。
【0452】
化合物SY−Cの合成。19.0gの化合物SY−B(68.84mmol)を50mLのTHFに0℃で溶解させた。次いで、70mLのTHF中のMeMgBr(3M)を30分間かけて滴下により添加し、次いでこの反応物を0℃で8時間維持した。この反応混合物を氷冷水でクエンチし、そしてEA(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その白色残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5:1)により精製して、生成物SY−C(19.0g,65.07mmol 収率=94%)をオフホワイトの固体として得た。SY−C:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):5.78 (1H, br), 5.36 (1H, t), 3.67 (1H, t), 1.73 (3H, s), 0.77 (3H, s)。
【0453】
化合物SY−Dの合成。反応物質SY−C(19.0g,65.07mmol)のジクロロメタン(100mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)(48.9g,130.14mmol)を室温で添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液を、セライトのショートパッドで濾過した。このセライトをCH
2Cl
2(3×100mL)で洗浄した。合わせたCH
2Cl
2溶液を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:PE/EA=5:1)により精製して、生成物SY−D(10.0g,34.48mmol,収率=53%)をオフホワイトの固体として得た。SY−D:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ(ppm):2.44 (1H, dd), 2.07 (1H, m), 1.21 (3H, s), 0.87 (3H, s)。
【0454】
化合物SY−Eの合成。反応物質SY−D(5.0g,17.2mmol)の無水トルエン(100mL)中の溶液に、シリカゲル担持p−トルエンスルホン酸(80g)を手早く添加し、この混合物を45℃で1時間撹拌した。その生成物を、(PE/EA=30:1)での溶出によりシリカゲルから除去した。その粗製生成物SY−E(3.20g,11.75mmol)をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0455】
化合物SY−Fの合成。SY−E(3.20g,11.75mmol)の、10mLの無水ジクロロメタン中の溶液に、mCPBA(4.04g,23.50mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この溶液をCH
2Cl
2(2×100mL)で抽出し、そして合わせた有機層をNaHCO
3(100mL)およびブラインで2回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製生成物SY−Eをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0456】
化合物SY−Gの合成。SY−F(900mg,3.12mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に、濃H
2SO
4(0.5mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。TLCが完全な転換を示したらすぐに、この溶液をCH
2Cl
2(200mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3(100mL)およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(PE/EA=10:1)により精製して、化合物SY−G(600mg,1.80mmol,収率=2工程について57.6%)をオフホワイトの固体として得た。
【0457】
化合物SY−Hの合成。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.99g,5.96mmol)の無水THF(10mL)中の溶液に、t−BuOK(500mg,4.48mmol)を添加した。この溶液が赤っぽく変わったら、70℃で3時間加熱した。次いで、反応物質SY−G(600mg,1.79mmol)を一度に添加した。この溶液を70℃で一晩加熱した。この反応を、水(5mL)の添加によりクエンチした。この混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして得られた溶液をブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して、生成物SY−H(1.55g,4.48mmol,75.2%)をオフホワイトの固体として得た。
【0458】
化合物SY−Iの合成。化合物SY−H(1.20g,3.47mmol)の乾燥THF(20mL)中の溶液に、BH
3−THF(18mLのTHF中1.0Mの溶液)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物を氷浴内で冷却し、次いで10%水性NaOH(10mL)、その後、30%のH
2O
2(15mL)でゆっくりとクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEA(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を10%の水性Na
2S
2O
3(50mL)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製化合物SY−I(1.12g)を得た。この粗製生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0459】
化合物SY−Jの合成。粗製の反応物質SY−I(1.12g,3.08mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、ジクロム酸ピリジニウム(PDC)を少しずつ(3.32g,6.16mmol)室温で添加した。この溶液を25℃で一晩撹拌し、次いでこの混合物をシリカゲルのショートパッドで濾過し、そしてこのシリカゲルをジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。全ての濾液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:PE/EA=10:1)により精製して、生成物SY−J(0.95g,2.62mmol,収率=85.1%)をオフホワイトの固体として得た。SY−J:
1HNMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):3.59 (1H, m), 3.36 (1H, m), 3.12 (1H, s), 2.53 (1H, t), 2.14 (3H, s), 1.23 (3H, s), 1.17 (3H, t), 0.62 (3H, s)。
【0460】
化合物SYの合成。反応物質SY−J(80mg,0.221mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、48%の臭化水素酸(148mg,0.884mmol)を添加し、その後、臭素(241mg,0.077mL,1.505mmol)を添加した。この溶液を25℃で1.5時間加熱し、次いでこの混合物を冷水(50mL)に注いだ。生じた固体を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物SYをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
【0461】
実施例69。化合物SY−1およびSY−2の合成。
【化97】
【0462】
化合物SY(110mg,粗製)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、炭酸カリウム(100mg)および0.3mLの1H−1,2,3−トリアゾールを添加した。この反応混合物を50℃で2日間撹拌し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物SY−1(23mg,収率=21%)およびSY−2(9mg,収率=8%)をオフホワイトの固体として得た。SY−1:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.77 (1H, s), 7.66 (1H, s), 5.27 (1H, AB), 5.13 (1H, AB), 3.61−3.57 (1H, m), 3.38−3.34 (1H, m), 3.12 (1H, s), 2.64 (1H), 1.23 (3H, s), 1.16(3H, t), 0.68(3H, s)。SY−2:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm):7.68 (2H, s), 5.26 (1H, AB), 5.21 (1H, AB), 3.61−3.57 (1H, m), 3.38−3.34 (1H, m), 3.12 (1H, s), 2.59 (1H, t), 2.08−1.97 (1H, m), 1.23 (3H, s), 1.16 (3H, t), 0.72 (3H, s)。
【0463】
実施例70。化合物SA−10、SA−11、SA−12、SA−13、およびSA−14の合成。
【化98】
【0464】
工程1。SA(4.3g,10.8mmol)のアセトン(50mL)中の溶液に、K
2CO
3(2.98g,21.6mmol)および2H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸エチル(2.28g,16.2mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。TLCは、この出発物質が消失したことを示した。この反応を水(30mL)によりクエンチし、次いでEA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル,石油エーテル/酢酸エチル=3/1からEA)により精製して、SA−10(2.6g,純度:95%,収率:50%,デリバリ用に(for delivery)54mg)を白色固体として、そしてSA−11(1.5g,純度:95%,収率:28.7%,デリバリ用に21mg)を明黄色固体として得た。SA−10:1H NMR CDCl
3 Bruker_P_400MHzδ8.11 (s, 1H), 5.35−5.22 (m, 2H), 4.43 (q, J=7.3 Hz, 2H), 2.64−2.55 (m, 1H), 2.24−2.03 (m, 2H), 1.91−1.60 (m, 7H), 1.50−1.23 (m, 18H), 1.18−1.04 (m, 3H), 0.71 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=1.081 min, 純度98.95%,MS ESI calcd. For C
26H
39N
3O
4[M−H
2O+H]
+ 440, found 440。SA−11:1H NMR CDCl
3 Bruker_P_400MHzδ8.17 (s, 1H), 5.33−5.12 (m, 2H), 4.43 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.71−2.61 (m, 1H), 2.28−2.15 (m, 1H), 2.06 (d, J=12.0 Hz, 1H), 1.90−1.70 (m, 6H), 1.69−1.60 (m, 1H), 1.55−1.38 (m, 10H), 1.37−1.21 (m, 8H), 1.18− 1.02 (m, 3H), 0.67 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=1.000 min, 純度96.6%,MS ESI calcd. For C
26H
39N
3O
4[M−H
2O+H]
+ 440, found 440。
【0465】
工程2。SA−10(300mg,655umol)のEtOH(8mL)中の溶液に、LiOH.H
2O(137mg,3.27mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この反応物を水(20mL)に注ぎ、そしてHCl(2M)によってpH3〜4まで酸性にし、EA(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をprep−HPLC(0.05%のHCl−ACN)により精製して、SA−12(90mg,純度:100%,収率:32%,デリバリ用に28mg)および副生成物(13mg,純度:100%,収率:4.62%)を白色固体として得た。SA−12:1H NMR DMSO Bruker_P_400MHzδ8.24 (s, 1H), 5.76−5.39 (m, 2H), 4.27 (s, 1H), 2.78 (s, 1H), 2.05 (d, J=11.5 Hz, 2H), 1.76−1.59 (m, 8H), 1.49−1.23 (m, 10H), 1.16−1.04 (m, 8H), 0.61 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=0.913 min, 純度96.6%,MS ESI calcd. For C
24H
35N
3O
4[M+Na]
+ 452, found 452。
【0466】
工程3。SA−12(300mg,698umol)のDCM(15mL)中の溶液に、HATU(395mg,1.04mmol)、DIEA(224mg,1.74mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で15分間撹拌した。アンモニア水和物(0.3mL,水中26%)をこの溶液に添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮した。その残渣をprep−HPLC(0.05%HCl−ACN)により精製して、SA−13(120mg,純度:100%,収率:40.1%)を白色固体として得た。SA−13:
1H NMR DMSO Bruker_A_400MHzδ8.13 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 5.63−5.33 (m, 2H), 4.24 (s, 1H), 2.79−2.71 (m, 1H), 2.08−1.97 (m, 2H), 1.78−0.94 (m, 25H), 0.60 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=0.878 min, 純度100%,MS ESI calcd. For C
24H
36N
4O
3[M−H
2O+H]
+ 411, found 411。
【0467】
工程4。SA−13(82mg,191umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFAA(120mg,573umol)、ピリジン(60.3mg,764umol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮し、そしてその残渣をprep−HPLC(0.1%TFA−ACN)により精製して、SA−14(35mg,純度:98.8%,収率:44%)を白色固体として得た。SA−14:
1H NMR CDCl
3 Bruker_P_400MHzδ8.04−8.00 (m, 1H), 5.35−5.24 (m, 2H), 2.67−2.60 (m, 1H), 2.26−2.04 (m, 3H), 1.96−1.86 (m, 3H), 1.83−1.72 (m, 6H), 1.69−1.62 (m, 4H), 1.58−1.06 (m, 11H), 0.71 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=1.313 min, 純度98.8%,MS ESI calcd. For C
24H
34N
4O
2[M−H
2O+H] 393, found 393。
【0468】
実施例71。化合物SA−17、SA−18、およびSA−20の合成。
【化99】
【0469】
工程6。SA−11(200mg,437umol)のEtOH(5mL)中の溶液に、LiOH.H
2O(91.4mg,2.18mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この反応物を水(20mL)に注ぎ、そしてHCl(2M)によってpH3〜4まで酸性にし、EA(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をprep−HPLC(0.05%のHCl−ACN)により精製して、SA−17(86mg,純度:100%,収率:45.9%,デリバリ用に26mg)および副生成物(12mg,純度:100%,収率:6.41%)を白色固体として得た。SA−17:
1H NMR DMSO Bruker_N_400MHzδ8.58 (s, 1H), 5.62−5.33 (m, 2H), 4.28 (s, 1H), 2.81 (t, J=8.7 Hz, 1H), 2.14−2.00 (m, 2H), 1.81−1.61 (m, 7H), 1.54−1.20 (m, 10H), 1.19−0.97 (m, 8H), 0.61 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=0.867 min, 純度100%,MS ESI calcd. For C
24H
35N
3O
4[M−H
2O+H] 412, found 412。
【0470】
工程7。SA−17(200mg,465umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HATU(264mg,697umol)、DIEA(149mg,1.16mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で15分間撹拌した。メタンアミン水和物(0.2mL,水中26%)をこの溶液に添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮した。その残渣をprep−HPLC(0.05%HCl−ACN)により精製して、SA−18(55mg,純度:99.5%,収率:27.4%,デリバリ用に10mg)を白色固体として得た。SA−18:
1H NMR DMSO Bruker_A_400MHzδ8.40 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 5.59−5.31 (m, 2H), 4.24 (s, 1H), 2.83−2.74 (m, 1H), 2.12−2.00 (m, 2H), 1.78−0.96 (m, 23H), 0.59 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=0.877 min, 純度100%,MS ESI calcd. For C
24H
36N
4O
3[M−H
2O+H]
+ 411, found 411。
【0471】
工程8。SA−18(45mg,105umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFAA(66.1mg,315umol)、ピリジン(33.1mg,420umol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮し、そしてその残渣をprep−HPLCにより精製して、SA−20(6.5mg,純度:98.89%,収率:14.8%)を白色固体として得た。SA−20:
1H NMR CDCl
3 Bruker_P_400MHzδ8.13 (s, 1H), 5.37−5.13 (m, 2H), 2.72−2.65 (m, 1H), 2.28−2.03 (m, 3H), 1.97−1.85 (m, 3H), 1.84−1.73 (m, 5H), 1.70−1.64 (m, 4H), 1.60−1.23 (m, 9H), 1.20−1.07 (m, 3H), 0.67 (s, 3H)。LCMS 2分間のクロマトグラフィー,30−90ABにおいてR
t=1.263 min, 純度98.89%,MS ESI calcd. For C
24H
34N
4O
2[M−H
2O+H]
+ 393, found 393。
【0472】
アッセイ方法
本明細書中に提供される化合物は、様々なを用いて評価され得る;それらのアッセイの例を下記に記載する。
【0473】
TBPS結合のステロイド阻害
5μM GABAの存在下においてラット脳皮質膜を使用する[35S]−t−ブチルビシクロホスホロチオネート(TBPS)結合アッセイが報告されている(Geeら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1987,241,346−353;Hawkinsonら、Mol.Pharmacol.1994,46,977−985;Lewin, A.Hら, Mol.Pharmacol.1989, 35, 189−194)。
【0474】
簡潔には、二酸化炭素で麻酔されたSprague−Dawleyラット(200〜250g)の断頭術後、速やかに皮質を取り出す。その皮質を、ガラス/テフロン(登録商標)ホモジナイザーを使用して10体積の氷冷0.32Mスクロース中でホモジナイズし、4℃、1500×gにおいて10分間遠心分離する。得られた上清を4℃、10,000×gにおいて20分間遠心分離して、P2ペレットを得る。そのP2ペレットを、200mM NaCl/50mMリン酸Na−K pH7.4緩衝液に再懸濁し、4℃、10,000×gにおいて10分間遠心分離する。この洗浄手順を2回繰り返し、ペレットを10体積の緩衝液に再懸濁する。膜懸濁液のアリコート(100μL)を、3nM[
35S]−TBPS、および5μM GABAの存在下のジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解された試験薬物(最終0.5%)の5μLのアリコートとともにインキュベートする。このインキュベーションによって、緩衝液を含む1.0mLという最終体積が生じる。非特異的結合が、2μM非標識TBPSの存在下において測定され、それは、15〜25%の範囲である。室温での90分間のインキュベーションの後、細胞回収器(Brandel)を使用するガラスファイバーフィルター(Schleicher and Schuell No.32)での濾過によってアッセイを終了させ、氷冷緩衝液で3回すすぐ。フィルターに結合した放射能を液体シンチレーションスペクトロメトリーによって測定する。各濃度について平均された各薬物に対するデータ全体の非線形カーブフィッティングを、Prism(GraphPad)を使用して行う。F検定によって平方和が有意に低い場合、完全阻害モデルの代わりに部分阻害モデルにデータを当てはめる。同様に、F検定によって平方和が有意に低い場合、1成分阻害モデルの代わりに2成分阻害モデルにデータを当てはめる。特異的結合の50%阻害をもたらす試験化合物の濃度(IC
50)および阻害の最大程度(I
max)を、データ全体に対して使用された同じモデルを用いて個々の実験について測定し、次いで、その個々の実験の平均値±SEMを計算する。ピクロトキシンこれらの研究のためのポジティブコントロールとして働く。なぜなら、TBPS結合を強く阻害することが実証されているからである。
【0475】
様々な化合物を、インビトロにおける[
35S]−TBPS結合の調節因子としての潜在能力を測定するためにスクリーニングするまたはスクリーニングし得る。これらのアッセイは、上で論じられた手順に従って行われるまたは行われ得る。
【0476】
組換えα
1β
2γ
2およびα
4β3δGABA
Aレセプターのパッチクランプ電気生理学
細胞電気生理学を使用して、異質細胞系において、本発明者らのGABA
Aレセプター調節因子の薬理学的特性を測定する。各化合物を、最大下アゴニスト用量(GABA EC
20=2μM)でGABAによって媒介される電流に影響する能力について試験する。LTK細胞を、GABAレセプターのα
1β
2γ
2サブユニットで安定にトランスフェクトし、そしてCHO細胞を、リポフェクタミン法によって、α
4β3δサブユニットで一過性トランスフェクションする。細胞を約50%〜80%のコンフルエンスで継代し、次いで、抗生物質も抗真菌物質も含まない2mlの培養完全培地を含む35mmの滅菌培養ディッシュに播種した。細胞のコンフルエントなクラスターを電気的に交接させる(Pritchettら,Science,1988,242,1306−1308)。遠くの細胞の応答は充分に電圧クランプされないこと、および交接の程度に関する不確実性(Verdoornら,Neuron 1990,4,919−928)に起因して、細胞を、1個の細胞の記録を可能にする密度で(他の細胞との目に見える連結がないように)培養した。
【0477】
ホールセル電流を、HEKA EPC−10増幅器で、PatchMasterソフトウェアを使用して、またはハイスループットQPatchプラットフォーム(Sophion)を使用することによって、測定した。全ての実験のためのバッチ溶液を、以下のものを(mM単位で)含有した:NaCl 137mM、KCl 4mM、CaCl
2 1.8mM、MgCl
2 1mM、HEPES 10mM、D−グルコース10mM、pH(NaOH)7.4。いくつかの場合において、0.005%のクレモフォールもまた添加した。細胞内(ピペット)溶液は、以下のものを含有した:KCl 130mM、MgCl
2 1mM、Mg−ATP 5mM、HEPES 10mM、EGTA 5mM、pH7.2。実験中に、細胞および溶液を室温(19℃〜30℃)で維持した。マニュアルパッチクランプ記録のために、細胞培養皿を顕微鏡のディッシュホルダーに置き、浴液で継続的に灌流した(1ml/分)。パッチ電極と細胞との間でのGigaohmシールの形成後に(ピペットの抵抗範囲:2.5MΩ〜6.0MΩ;シールの抵抗範囲:>1GΩ)、ピペット先端に張られた細胞膜を破って、細胞内部への電気的アクセスを確実にした(ホールセルパッチコンフィギュレーション)。QPatchシステムを使用する実験については、細胞を懸濁物としてQPatchシステムにバッチ溶液中で移し、そして自動ホールセル記録を行った。
【0478】
細胞を、−80mVの保持電位で電圧クランプした。試験物品の分析のために、次第に増大する濃度のこの試験物品の連続的な予備インキュベーション後に、GABAレセプターを2μMのGABAにより刺激した。予備インキュベーションの持続時間は、30秒間であり、そしてGABA刺激の持続時間は、2秒間であった。試験物品をDMSOに溶解させてストック溶液(10mM)を形成した。試験物品をバッチ溶液で0.01μM、0.1μM、1μM、および10μMに希釈した。全ての濃度の試験物品を、各細胞に対して試験した。相対百分率相乗作用を、試験物品の存在下でのGABA EC
20に対する応答のピーク振幅を、GABA EC
20単独に対する応答のピーク振幅で割り、100を掛けたものとして定義した。
【0479】
ラットにおける立直り反射の損失
鎮静の血漿薬物動態学および定性評価を、雄性Sprague Dawleyラットにおいて、以下の手順に従って得た。ラットに、静脈内ボーラス用量(60秒間)を、足の背側静脈を通して、適切なビヒクル中5〜15mg/kgの範囲の用量で投与した。鎮静を評価する目的で、用量の投与のために、ラットを横向きの姿勢に手で軽く拘束した。用量の投与中に筋肉の緊張の低下が観察された場合、拘束を次第に弱めた。その動物が直立姿勢に戻ることができなかった場合、その時間を、立直り反射の損失(LRR)の発生として記録した。投与中にLRRが起こらなかった場合、これらの動物を、背側横臥に置くことによって、その後5分間の間隔で評価した。遅いかまたは不完全な立直りが、30秒の間隔以内に2回連続することを、立直り反射の損失と評価する。LRRの発生後、動物を同じ方法で5分ごとに評価した。立直り反射の回復を、ラットが背側横臥に置かれて20秒以内に完全に立ち直る能力と定義する。LRRの持続時間を、LRRと、立直り反射の回復との間の間隔の時間として定義する。
【0480】
急性PTZ法
試験化合物の鎮痙効果を、ラットにおけるペンチレンテトラゾールにより誘導される発作アッセイで、Giardina & Gasior(2009)Curr Protoc Pharmacol.,第5章に記載される方法と同様に評価した。雄性CD−1マウスを5匹の群で、制御された条件下(22±2℃の温度および12:12の明暗サイクル、午前8:00に点灯)で収容し、水および食物を自由に利用可能にした。これらのマウスを、挙動試験前に1週間収容し、この挙動試験の事件で、これらのマウスの体重は25〜35gであった。ペンチレンテトラゾール(PTZ,Sigma)を、皮下投与のために、滅菌0.9%生理食塩水に12mg/mLの濃度で溶解させた。試験化合物を製剤化し、そして経口栄養または腹腔内注射によって、PTZ注射前の予め決定された時点(代表的に、30分または60分)に投与した。全ての溶液を新たに作製し、そして10ml/kg体重の体積で与えた。
【0481】
マウスを、化合物投与前に少なくとも30分間、試験室に順化させた。マウスを1群あたり10匹のマウスで、少なくとも4つの試験群に無作為化した(ビヒクルおよび少なくとも3用量の試験化合物)。化合物の投与後、マウスを予め決定された時点(30分または60分)について、鎮静の定性評価のために観察した。薬物での前処理時間の後に、これらのマウスにPTZ(120mg/kg)をs.c.注射した。PTZ注射の直後に、マウスを観察用チャンバ(25×15×15cm)に1匹ずつ入れ、そして3チャネルタイマーを開始させた。各マウスを30分間連続的に観察し、そして以下の挙動を、処置を知らされていない観察者が記録した:1)3秒間持続し、その後立直り反射が存在しない、間代性痙攣までの潜伏期、2)身体に対して90度の角度を越える全四肢の硬直した伸展によって特徴付けられる、強直性痙攣までの潜伏期、3)死亡までの潜伏期、4)間代性痙攣および強直性痙攣の数。データを、平均±S.E.Mとして表し、そしてDunnettまたはBonferroniの事後検定を用いる一元配置分散分析を使用して、ビヒクル群と投与群との間での、潜伏期および数の有意な差を検出した。0.05未満のpを、統計学的に有意とみなした。
【0482】
【表1-1】
【表1-2】
表1について、「A」は、1nM〜50nMのIC
50を示し、「B」は、50nMより高く100nMまでのIC
50を示し、「C」は、100nMより高く500nMまでのIC
50を示し、そして「D」は、500nMより高いIC
50を示す。
【0483】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
表2について。GABA
Aレセプターα1β2γ2およびα4β3δの%効力:「A」10〜100、「B」>100〜500、「C」>500;Dは、データが得られないこと、または決定されなかったことを示す。
*クレモフォール中
【0484】
【表3】
A≦20分;B>20分
LRR:立直り反射の損失
【0485】
【表4-1】
【表4-2】
A≦1mpk;B>1〜3mpk;C>3mpk;PO−経口投与;IP−腹腔内注射。
【0486】
他の実施形態
請求項において、冠詞(例えば、「a」、「an」および「the」)は、反対のことが示されていないかまたは別段文脈から明らかでない限り、1つまたはより多いことを意味し得る。反対のことが示されていないかまたは別段文脈から明らかでない限り、ある群の1つ以上のメンバー間に「または」を含む請求項または説明は、1つの、1つより多いまたはすべての群メンバーが、所与の生成物またはプロセスに存在するか、使用されているか、または別途関連していることを満たすと考えられる。本発明は、その群の厳密に1つのメンバーが、所与の生成物またはプロセスに存在するか、使用されているか、または別途関連している実施形態を含む。本発明は、1つより多いまたはすべての群メンバーが、所与の生成物またはプロセスに存在するか、使用されているか、または別途関連している実施形態を含む。
【0487】
さらに、本発明は、列挙される請求項の1つ以上からの1つ以上の制限、エレメント、節および記述用語が別の請求項に導入されているすべてのバリエーション、組み合わせおよび順列を包含する。例えば、別の請求項に従属している任意の請求項は、同じ基本請求項に従属している他の任意の請求項に見られる1つ以上の制限を含むように改変され得る。エレメントが、例えば、マーカッシュ群の形式でリストとして提示される場合、そのエレメントの各部分群もまた開示され、任意のエレメントが、その群から除去され得る。一般に、本発明または本発明の局面が、特定のエレメントおよび/または特徴を含むと言及される場合、本発明または本発明の局面のある特定の実施形態は、そのようなエレメントおよび/もしくは特徴からなるかまたはそれらから本質的になると理解されるべきである。単純にする目的で、それらの実施形態は、この通りの言葉で本明細書中に明確に示されていない。用語「含む(comprising)」および「含む(containing)」は、オープンであるように意図されており、さらなるエレメントまたは工程を含むことを許容することも注意されたい。範囲が与えられている場合、終点は含まれる。さらに、別段示されないかまたは別段文脈および当業者の理解から明らかでない限り、範囲として表現された値は、文脈が明らかに他のことを指示しない限り、本発明の種々の実施形態において述べられた範囲内の任意の特定の値または部分範囲をその範囲の下限の単位の10分の1まで想定し得る。
【0488】
本願は、様々な発行済特許、公開特許出願、学術論文、および他の刊行物(これらのすべてが、参照により本明細書中に援用される)について言及する。援用される任意の参考文献と本明細書との間に矛盾が存在する場合、本明細書が支配するものとする。さらに、従来技術の範囲内に含まれる本発明の任意の特定の実施形態は、請求項の任意の1つ以上から明白に除外され得る。そのような実施形態は、当業者に公知であると見なされるので、それらは、その除外が本明細書中に明示的に示されなかったとしても、除外され得る。本発明の任意の特定の実施形態は、従来技術の存在に関係しているか否かを問わず、任意の請求項から、任意の理由で除外され得る。
【0489】
当業者は、単なる慣用的な実験法を使用して、本明細書中に記載される特定の実施形態に対する多くの等価物を認識し得るかまたは確かめることができる。本明細書中に記載される本実施形態の範囲は、上記の説明に限定されると意図されておらず、それは、添付の請求項に示されるとおりである。当業者は、以下の請求項に定義されるような本発明の精神または範囲から逸脱することなく、この説明に対する様々な変更および改変が行われ得ることを認識する。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I):
【化100】
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって;
式(I)において:
Aは、群:
【化101】
から選択され;
R1は、C1〜C6ハロアルキルまたはC1〜C6アルキルであり;
R2およびR3は独立して、H、ハロ、C1〜C6アルキルまたはアルコキシから選択され;
R4は、ハロ、シアノ、ニトロ、−S(O)xRa、−NRbRc、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、−C(O)Ra、−C(O)ORa、または−C(O)NRbRcであり;
Raは、H、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜C6アルキルであり;
RbおよびRcの各々は独立して、H、−S(O)xRa、−C(O)Ra、C1〜C6アルキル、またはC1〜C6アルコキシであるか、あるいは
RbとRcとは、これらが結合している原子と一緒になって、環を形成し;
nは、0〜2の整数であり;そして
xは、0〜2の整数であり;
ここでAが(A−1)または(A−2)である場合、R1は、−CHF2、−CH2F、−CCl3、−CHCl2、−CH2Cl、−CBr3、−CHBr2、−CH2Br、またはC1〜C6アルキルから選択されるか;あるいは
Aが(A−3)または(A−5)であり、R1が、−CH3、−CH2F、−CH2OCH3、または−CHF2であり、そしてnが0である場合、R2およびR3のうちの少なくとも1つはHではない、
化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項2)
nは0または1である、上記項1に記載の化合物。
(項3)
nは0である、上記項1に記載の化合物。
(項4)
nは1である、上記項1に記載の化合物。
(項5)
前記式(I)の化合物は、式(Ia):
【化102】
の化合物から選択される、上記項1に記載の化合物。
(項6)
前記式(I)の化合物は、式(Ib):
【化103】
の化合物から選択される、上記項1に記載の化合物。
(項7)
前記式(I)の化合物は、式(II):
【化104】
の化合物から選択される、上記項1に記載の化合物。
(項8)
R1はC1〜C6アルキルである、上記項1に記載の化合物。
(項9)
R1は−CH3である、上記項1に記載の化合物。
(項10)
R2およびR3はHである、上記項1に記載の化合物。
(項11)
nは1であり、そしてR4は、ハロ、シアノ、−S(O)xRa、またはC1〜C6アルキルである、上記項1に記載の化合物。
(項12)
R4は−CH3である、上記項11に記載の化合物。
(項13)
R4は−C(O)ORaである、上記項1に記載の化合物。
(項14)
R4は−C(O)NRbRcである、上記項1に記載の化合物。
(項15)
Raは、HまたはC1〜C6アルキル(例えば、−CH2CH3)である、上記項13に記載の化合物。
(項16)
RbおよびRcはHである、上記項14に記載の化合物。
(項17)
R4はシアノである、上記項1に記載の化合物。
(項18)
R4は−S(O)2CH3である、上記項11に記載の化合物。
(項19)
Aは、群:
【化105】
から選択される、上記項1に記載の化合物。
(項20)
前記化合物は、群
【化106】
【化107】
【化108】
【化109】
【化110】
【化111】
【化112】
【化113】
【化114】
から選択される、上記項1に記載の化合物。
(項21)
前出の上記項のうちのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する、薬学的組成物。
(項22)
CNS関連障害の処置を必要とする被験体において、CNS関連障害を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、有効量の上記項1〜20のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含する、方法。
(項23)
前記CNS関連障害は、睡眠障害、摂食障害、気分障害、統合失調症スペクトラム障害、痙攣障害、記憶および/または認知の障害、運動障害、人格障害、自閉症スペクトラム障害、疼痛、外傷性脳損傷、脈管疾患、物質乱用障害および/または離脱症候群、あるいは耳鳴である、上記項22に記載の方法。
(項24)
前記CNS関連障害は、うつ(例えば、産後うつ)である、上記項22に記載の方法。
(項25)
前記CNS関連障害は、振顫(例えば、本態性振顫)である、上記項22に記載の方法。
(項26)
前記CNS関連障害は、摂食障害(例えば、神経性食欲不振、神経性大食症、むちゃ食い障害、悪液質)である、上記項22に記載の方法。
(項27)
前記化合物は、経口投与、皮下投与、静脈内投与、または筋肉内投与される、上記項21に記載の方法。
(項28)
前記化合物は、慢性投与される、上記項22に記載の方法。
(項29)
被験体において鎮静および/または麻酔を誘導する方法であって、該方法は、該被験体に、有効量の式(I)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項30)
被験体において発作を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、有効量の式(I)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項31)
被験体においててんかんを処置する方法であって、該方法は、該被験体に、有効量の式(I)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項32)
被験体においててんかん発作重積状態(SE)を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、有効量の式(I)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
(項33)
前記てんかん発作重積状態は、痙攣性てんかん発作重積状態(例えば、早期てんかん発作重積状態、確立したてんかん発作重積状態、難治性てんかん発作重積状態、超難治性てんかん発作重積状態)または非痙攣性てんかん発作重積状態(例えば、全般性てんかん発作重積状態、複雑性部分てんかん発作重積状態)である、上記項32に記載の方法。
(項34)
障害(例えば、本明細書中に記載されるような障害、例えば、GABA機能に関連する障害)の処置を必要とする被験体において、該障害を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、治療有効量の、式(I)の化合物のうちの1つの化合物、その薬学的に受容可能な塩、または薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。